JP4887336B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、ハンドルの回転力をスプールに伝える巻取り用の伝動系にギヤ変速機構を備えた魚釣用リールに関する。
リール本体の一方の側板に設けたドラグレバーの前後方向への揺動操作で、スプールを軸方向に移動して巻取り駆動すると共に、逆転防止されたドラグディスクをスプールフランジに設けた摩擦板に圧接して、スプールの釣糸繰出し方向への回転に制動力を付与するドラグ機構を備えた魚釣用リール(レバードラグリール)が知られており、この種の魚釣用リールは、スプールの回転操作時に大きな力が掛けられることから、主に中型から大型リール等で広く使用されている。
そして、前記魚釣用リールは、スプールフランジの摩擦板に圧接させるドラグディスクの逆転防止をラチェットを用いた逆転防止機構で行い、また、特許文献1に開示されるように、ハンドルの回転力をスプールに伝える巻取り用の伝動系にギヤ変速機構を備えた構造となっている。
特許文献1に開示された魚釣用リールのギヤ変速機構は、一端側にハンドルが取り付く筒状のハンドル軸の他端側に高,低速ギヤを遊転支承すると共に、該ハンドル軸内に、切換えシャフトやバネ,係合部材等からなるギヤ変速用の操作部材を組み込んだもので、図7及び図8の如く外端部に操作部1を設けた切換えシャフト3をハンドル軸(図示せず)内に押し込むと、ハンドル軸の挿入側先端に軸方向に移動可能に回り止め嵌合されてバネで軸方向両側に付勢された係合部材が低速ギヤに係合して低速巻取り状態となり、このとき、図7に示すようにハンドル5の基部の保持部7に設けた切換えレバー9が切換えシャフト3に設けた周溝11に係止して、該切換えシャフト3の軸方向移動を規制するようになっている。
そして、図7に示すように切換えレバー9を矢印方向へ回転操作して切換えシャフト3の軸方向規制を解除すると、バネの付勢力で切換えシャフト3が図8の如く瞬時に矢印方向へ移動し、これに連動して前記係合部材が同方向へ移動して高速ギヤに係合することで、ギヤ変速機構が高速巻取り状態に切り換わるようになっている。
US6360977 B1
しかし乍ら、図7及び図8に示すように前記従来例は、切換えレバー9が変速切換えの操作部材として機能すると共に、切換えシャフト3の位置決め規制部材として機能し、また、該切換えレバー9の基端部がピン13で軸支(ヒンジ結合)されているため、以下の課題が残されている。
(1)切換えシャフト3の小径な周溝11と、図8の如く周溝11以外の切換えシャフト3の大径な外周15とに、切換えレバー9の中間部に設けた円弧状の係止部17が直接係止するため、切換えレバー9の操作部19の位置が高速巻取り状態と低速巻取り状態とで変化してしまい、ハンドル摘み(図示せず)を掌内に保持し乍らの指21による切換え操作性が低下する。
(2)基端部をピン13で軸支した切換えレバー9の外端部、即ち、切換えレバー9の操作部19をハンドル摘みを保持した手の指21で回転操作する構造上、切換えレバー9の支持部が少ないことの影響もあって切換えレバー9にガタが生じ易く、切換えシャフト3に対する係脱作動が安定しないと共に、耐久性も劣る。
(3)切換えレバー9の操作部19に外力が加わると、ピン13による軸支部に力が集中して変形し易く、また、中間部も変形し易い。このため、切換えレバー9の作動が悪くなったり、切換えレバー3の前記周溝11への係止による位置規制に支障を来す虞がある。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、上述の如く巻取り用の伝動系にギヤ変速機構を備えた魚釣用リールに改良を加え、ギヤ変速機構の切換えレバーの安定した作動及び切換えシャフトに対する切換えレバーの安定した位置規制を可能とした魚釣用リールを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、巻取り用の伝動系にギヤ変速機構を備え、ハンドルが装着された筒状のハンドル軸内に、前記ギヤ変速機構を高速巻取り状態と低速巻取り状態とに切り換える切換えシャフトを外部から押圧操作可能に装着した魚釣用リールに於て、前記ハンドル軸に装着されるハンドルのハンドルアームの基部に保持部を設け、該保持部に、前記切換えシャフトが挿通し、該切換えシャフトに設けた係止部に係脱可能な係止孔を有する係止部材を切換えシャフトに直交する方向へスライド可能に取り付けると共に、操作部が外方に突設された切換えレバーを付勢手段で一方向に付勢して回転可能に取り付け、前記係止部材と前記切換えレバーに係合部と被係合部を設け、これらを係合させることで切換えレバーの回転運動を係止部材の切換えシャフトに直交する方向のスライド移動に変換させ、前記保持部に、前記切換えシャフトが挿通する挿通孔が開口するカバー部材を装着したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ギヤ変速機構が低速巻取り状態,高速巻取り状態のいずれにあっても、切換えレバーが常時略一定の位置に保持されるので、従来に比しハンドル摘みを保持し乍らのギヤ変速機構の切換え操作が容易に行えることとなった。
また、切換えシャフトと係脱する係止部材が、操作部を有する切換えレバーと分離しているので、切換えレバーに外力が加わっても、切換えレバーの変形による不具合が抑制されることにより、安定した変速切換え時の位置規制及び作動が得られる。
更にまた、切換えレバーと係止部材の十分な支持スペースが確保できるので、これらの支持状態が安定して、ガタ付きのない安定した切換えレバーの作動及び切換えシャフトの位置規制が可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図6は請求項1の一実施形態に係る魚釣用リールを示し、図示するようにリール本体31に回転可能且つ軸方向へ移動可能に支持されたスプール軸33にスプール35が軸受37,39を介して遊転支承され、ハンドル41が取り付く筒状のハンドル軸43からの動力をギヤ変速機構45とドラグ機構47を介してスプール35に伝達させる巻取り用の動力伝達系を備えて魚釣用リール49が構成されている。
図1及び図2に示すようにギヤ変速機構45は、ハンドル軸43の外周に遊転支承した高速巻取り用の高速出力ギヤ(高速ギヤ)51と低速巻取り用の低速出力ギヤ(低速ギヤ)53、そして、これらに噛合して前記スプール軸33の外周に遊転支承された高速入力ギヤ55及び低速入力ギヤ57と、ハンドル軸43からの動力を高速出力ギヤ51,低速出力ギヤ53のいずれか一方に伝達するために、高速出力ギヤ51と低速出力ギヤ53に設けた係合孔51a,53aに係合可能な係合部材(コマ)59と、該係合部材59の位置を設定する操作部材61とで構成されており、前記高速出力ギヤ51と低速出力ギヤ53は、ハンドル軸43の挿入側先端のネジ部63に螺着したナット65の締付力で押さえプレート67とワッシャ69とで挟持されて、ハンドル軸43の外周にカラー71を介して遊転支承されている。
そして、図2に示すように前記係合孔51a,53aは、夫々、90°の間隔を空けて高速出力ギヤ51と低速出力ギヤ53に設けられており、前記係合部材59は、ハンドル軸43の挿入側先端に設けた一対のスリット73にスライド自在に回り止め,支持されている。
また、図1に示すようにハンドル軸43の側板75外突出端にハンドル41のハンドルアーム77が回り止めされた状態で取り付き、ハンドル軸43の内部に、外部から押圧操作可能な前記操作部材61が軸方向へ移動可能に組み込まれている。尚、図中、78はハンドルアーム77の先端に取り付くハンドル摘みである。
図2及び図4に示すように操作部材61は、先端に前記係合部材59を螺着(螺着以外の圧入,接着,止め輪等で一体化してもよい)して一体化した軸部材79と、外部から押圧操作可能な切換えシャフト81と、該切換えシャフト81と軸部材79との間に設けたコイルスプリング83と、前記軸部材77の大径頭部85とハンドル軸43の挿入先端側内周に突設した段部87との間に設けたコイルスプリング89とからなり、係合部材59はコイルスプリング83,59により軸方向両側に付勢されている。そして、切換えシャフト81の外端側に周溝(係止部)91が設けられ、切換えシャフト81の外端に操作部93が外方に突設されている。
而して、前記コイルスプリング83はコイルスプリング89よりもバネ力が強めに設定してあり、図4に示すように切換えシャフト81をハンドル軸43内に押込み操作すると、コイルスプリング83のバネ力でコイルスプリング89が縮みながら軸部材79が矢印方向へ押圧されて、前記係合部材59が低速出力ギヤ53の係合孔53aに係合し、また、図6に示すようにコイルスプリング83,89の復元力で軸部材79が矢印方向に移動して切換えシャフト81が引き出された状態では、係合部材59が高速出力ギヤ51の係合孔51aに係合するようになっている。
従って、図4の如く係合部材59が低速出力ギヤ53の係合孔53aに係合すると、ギヤ変速機構45は低速巻取り状態となり、図6の如く係合部材59が高速出力ギヤ51の係合孔51aに係合すると、ギヤ変速機構45は高速巻取り状態に切り換わることとなる。
そして、図1乃至図6に示すようにハンドル軸43の側板75外突出端に取り付くハンドルアーム77の基部95に、前記切換えシャフト81と共にギヤ変速機構45を変速操作する切換えレバー97と、切換えシャフト81の位置決め規制部材として機能するスライドプレート(係止部材)99等が装着されている。
即ち、図3及び図4に示すようにハンドルアーム77の基部95には、正面視凸形状に形成されたスライドプレート99が切換えシャフト81に直交する方向へスライド可能に取り付く保持部101が、ハンドルアーム77の基部95に一体形成または別体で一体的に固定されている。図3中、103は該保持部101に設けられたスライドプレート99のガイド溝である。また、図3に示すように前記ガイド溝103には、スライドプレート99を切換えシャフト81に直交する方向(図中、矢印A方向)へ付勢するコイルスプリング105の凹状の収納部107が設けられており、該コイルスプリング105の一端側が、スライドプレート99に設けた突片109に止着している。
そして、スライドプレート99には、前記切換えシャフト81が挿通する円形状の係止孔111が設けられており、図4に示すようにギヤ変速機構45が低速巻取り状態にあるとき、図3の如くコイルスプリング105のバネ力でスライドプレート99が矢印A方向へ付勢されて、係止孔111の周縁部が前記周溝91に係止して切換えシャフト81を位置決め保持するようになっている。そして、前記保持部101の外周にリング状の基部113を回転可能に嵌合支持させて、切換えレバー97が取り付けられている。
図3に示すように切換えレバー97は、リング状に形成された基部113と、該基部113の外周に外方へ突設した操作部115と、基部113の内周に突設した突片117と、該突片117に設けた取付孔119に止着された連結ピン(係合部)121と、前記操作部115に対応して基部113の内周に突設した突片122とで構成されており、操作部115の先端に操作摘み124が固着されている。そして、前記連結ピン121が係合する長孔(被係合部)123が、前記スライドプレート99側の突片125に設けられており、長孔123に連結ピン121が係合することで、切換えレバー97の回転運動がスライドプレート99の切換えシャフト81に直交する方向のスライド移動に変換されるようになっている。
更に、図3及び図4に示すように前記保持部101には、切換えレバー97のリング状の基部113に沿ってコイルスプリング(付勢手段)127が収納された凹状の収納溝129が設けられており、該コイルスプリング127は、その一端側がL字状の連結部材131を介して前記突片122に連結されている。
而して、前記コイルスプリング127は、図3に示すように切換えレバー97を矢印B方向へ常時付勢させるもので、斯様にコイルスプリング127によって切換えレバー97が同方向へ付勢されているとき、前記長孔123と連結ピン121を介して切換えレバー97と一体とされたスライドプレート99は、コイルスプリング105のバネ力で矢印A方向へ付勢された状態にある。
そして、前記コイルスプリング127のバネ力に抗して、操作部115(操作摘み124)を指で操作して切換えレバー97を図3の実線で示す位置から図5の実線で示す位置へ回転操作すると、コイルスプリング105のバネ力に抗してスライドプレート99が矢印C方向へスライドするため、前記係止孔111の周縁部と前記周溝91との係止状態が解除されて、図6に示すようにコイルスプリング83,89の復元力で軸部材79と切換えシャフト81が矢印方向へ瞬時に移動してギヤ変速機構45が高速状態に切り換わるようになっている。そして、斯かる状態で操作部115(操作摘み124)から指を離すと、スライドプレート99がコイルスプリング105のバネ力で矢印A方向へスライドし、係止孔111の周縁部が切換えシャフト81の外周133に圧接して途中で止まるが、切換えレバー97はコイルスプリング127の復元力で図3の略元の位置まで戻るようになっている。
尚、この高速状態からギヤ変速機構45を低速状態に切り換えるには、図6の状態で切換えシャフト81を図4の如く内方へ押圧操作すればよい。
そして、図3及び図4に示すように、保持部101に設けた2つのネジ孔135を介してカバー部材137がネジSで保持部101、つまり、ハンドルアーム77の基部95にネジ止めされており、該カバー部材137の中央には、前記切換えシャフト81が挿通して操作部93が出没自在な挿通孔139が設けられている。
また、図1,図4に示すように前記ハンドル軸43は、側板75の内方側と外方側に離間して配設された軸受141,143を介して回転可能に支持され、両軸受141,143間の側板75に、転がり式一方向クラッチ(以下、「一方向クラッチ」という)145が装着されている。
そして、一方向クラッチ145の転がり部材147がハンドル軸43の外周に接触して、この筒状のハンドル軸43が一方向クラッチ145の内輪として機能しており、一方向クラッチ145は、ハンドル軸43(ハンドル41)の正転方向(釣糸巻取り方向)への回転を許容し、その楔作用でハンドル軸43(ハンドル41)の逆転方向(釣糸繰出し方向)への回転を規制する逆転防止機構として機能し、そして、前記ドラグ機構47に圧接結合するスプール35の逆転防止機構としても機能する。
一方、図1に示すように前記ドラグ機構47は、スプール35のスプールフランジ149に取り付けた摩擦板151と、該摩擦板151に圧接するドラグディスク153とからなり、ドラグディスク153の中央に設けた厚肉な連結部155が前記低速入力ギヤ57と一体的に連結し、該低速入力ギヤ57に前記高速入力ギヤ55が一体的に連結している。
また、前記連結部155の外周に、スプール35の釣糸繰出し方向への逆転防止を図るラチェット157が固着されており、該ラチェット157にリール本体31に取り付く係止爪159が係止している。
このように本実施形態は、ハンドル軸43上の前記一方向クラッチ145による逆転防止機構と、スプール軸33上のラチェット157による逆転防止機構とによって、スプール35の釣糸繰出し方向への逆転防止を図っている。
而して、前記ドラグ装置47の摩擦力の調節は次のように行う。
ハンドル41側のスプール軸33の端部には、該スプール軸33と同軸心上に配置したカム体161の位置調節を行う回動ノブ163が螺合しており、カム体161と側板75との間に、スプール軸33の軸心と同軸心周りで揺動操作するドラグレバー165が配置してある。そして、既述したようにスプール35は軸受37,39を介してスプール軸33に遊転支承されると共に、反ハンドル側への移動が阻止されるように皿バネ167で位置が規制されている。
また、カム体161とドラグレバー165との夫々のカム面は乗り上り型に構成してあり、ドラグレバー165をリール本体31の前後方向へ揺動操作すると、スプール軸33をハンドル41側のリール本体31に軸方向にスライド移動させるようになっている。
従って、ドラグ機構47の摩擦板151とドラグディスク153との摩擦力を調節する場合は、回転ノブ163によってカム体161の位置を適当な位置に設定してドラグレバー165を操作することで、例えばスプール軸33がハンドル41側に引かれた場合には、スプール35がドラグディスク153の方向へ移動する結果、摩擦板151とドラグディスク153との摩擦力が増大し、逆にスプール軸33が反ハンドル側に押し込まれた場合にはドラグ機構47の摩擦力が低下する。そして、摩擦板151とドラグディスク153とを離間させれば、ドラグ機構47の摩擦力が皆無となってスプール35の転動を許容する。
その他、図1中、169はスプール35の反ハンドル側に装着されたクリックギヤ171とこれに係脱自在なクリック体173からなる周知のクリック機構である。
本実施形態はこのように構成されているから、釣糸を繰り出すには、前記ドラグレバー165を操作して前記摩擦板151とドラグディスク153とを離間させればよく、スプール35はフリーとなって釣糸繰出し方向へ回転し、釣糸が繰り出される。
この後、魚のアタリがあって釣糸を巻き取るには、ドラグレバー165を操作してスプール軸33をハンドル41側へスライドさせて摩擦板151をドラグディスク153に圧接させればよく、摩擦板151とドラグディスク153との摩擦力を調節する場合は回転ノブ163を操作すればよい。
そして、図4の如く切換えシャフト81をハンドル軸43内に押し込んで係合部材59を低速出力ギヤ53の係合孔53aに係合させれば、既述したようにギヤ変速機構45は低速巻取り状態となってハンドル41による駆動力をスプール35に伝達する。
また、この低速巻取り状態で、ハンドル摘み78を保持し乍ら図5の実線の如く切換えレバー97を操作すれば、コイルスプリング105のバネ力に抗してスライドプレート99が図3の矢印C方向へスライドするため、図5に示すように係止孔111の周縁部と周溝91との係止状態が解除されて、図6に示すようにコイルスプリング83,89の復元力で軸部材79と切換えシャフト81が矢印方向へ瞬時に移動し、ギヤ変速機構45が高速状態に切り換わる。そして、斯かる状態で操作部115(操作摘み124)から指を離すと、スライドプレート99がコイルスプリング105のバネ力で矢印A方向へスライドし、係止孔111の周縁部が切換えシャフト81の外周133に圧接して途中で止まるが、切換えレバー97はコイルスプリング127の復元力で図3の略元の位置まで戻る。
また、この巻取り操作時に、魚の引きによってスプール35に釣糸繰出し方向への負荷がかかる。そして、前記ラチェット157には回転方向に遊度があるため、スプール35は釣糸繰出し方向へ回転しようとするが、ドラグディスク153と一体の高速入力ギヤ55,低速入力ギヤ57に噛合する高速出力ギヤ51または低速出力ギヤ53の何れかの係合孔51a,53aに前記係合部材59が係合し、該係合部材59は一方向クラッチ145によって釣糸繰出し方向への回転が規制されたハンドル軸43のスリット73内に位置決めされているため、スプール35の釣糸繰出し方向への回転が該一方向クラッチ145によって規制されることとなる。
そして、スプール35に強い逆転負荷が加わり、一方向クラッチ145が滑って楔作用しなかった場合には、前記ラチェット157と係止爪159による逆転防止機構が機能して、スプール35の釣糸繰出し方向への回転が確実に規制されることとなる。
更にまた、実釣時や店頭展示時に於けるハンドル41の逆転方向への回転を前記一方向クラッチ145が瞬時に規制する。
このように本実施形態は、ギヤ変速機構45が低速巻取り状態,高速巻取り状態のいずれにあっても、切換えレバー97が常時略一定の位置(図3の実線で示す位置)に保持されるので、図7の従来例に比し、ハンドル摘み78を保持し乍らのギヤ変速機構45の切換え操作が容易に行えることとなった。
また、切換えシャフト81と係脱するスライドプレート(係止部材)99が、操作部115を有する切換えレバー97と分離しているので、切換えレバー97に外力が加わっても、切換えレバー97の変形による不具合が抑制されることにより、安定した変速切換え時の位置規制及び作動が得られる。
更にまた、本実施形態によれば、切換えレバー97とスライドプレート99の十分な支持スペースを確保しているので、これらの支持状態が安定して、ガタ付きのない安定した切換えレバー97の作動及び切換えシャフト81の位置規制が可能となる。
請求項1の一実施形態に係る魚釣用リールの断面図である。 ギヤ変速機構の分解斜視図である。 ギヤ変速機構の操作部の要部拡大断面図である。 ギヤ変速機構の要部拡大断面図である。 ギヤ変速機構の操作部の要部拡大断面図である。 ギヤ変速機構の要部拡大断面図である。 従来のギヤ変速機構の操作部の正面図である。 従来のギヤ変速機構の操作部の断面図である。
符号の説明
31 リール本体
33 スプール軸
35 スプール
37,39,141,143 軸受
41 ハンドル
43 ハンドル軸
45 ギヤ変速機構
47 ドラグ機構
49 魚釣用リール
51 高速出力ギヤ
51a,53a 係合孔
53 低速出力ギヤ
55 高速入力ギヤ
57 低速入力ギヤ
59 係合部材
61 操作部材
73 スリット
75 側板
77 ハンドルアーム
79 軸部材
81 切換えシャフト
83,89,105,127 コイルスプリング
91 周溝
93 操作部
95,113 基部
97 切換えレバー
99 スライドプレート
101 保持部
103 ガイド溝
111 係止孔
115 操作部
121 連結ピン
123 長孔
137 カバー部材
139 挿通孔
145 一方向クラッチ
147 転がり部材
151 摩擦板
153 ドラグディスク
157 ラチェット
159 係止爪
163 回動ノブ
165 ドラグレバー
167 皿バネ

Claims (1)

  1. 巻取り用の伝動系にギヤ変速機構を備え、ハンドルが装着された筒状のハンドル軸内に、前記ギヤ変速機構を高速巻取り状態と低速巻取り状態とに切り換える切換えシャフトを外部から押圧操作可能に装着した魚釣用リールに於て、
    前記ハンドル軸に装着されるハンドルのハンドルアームの基部に保持部を設け、
    該保持部に、前記切換えシャフトが挿通し、該切換えシャフトに設けた係止部に係脱可能な係止孔を有する係止部材を切換えシャフトに直交する方向へスライド可能に取り付けると共に、操作部が外方に突設された切換えレバーを付勢手段で一方向に付勢して回転可能に取り付け、
    前記係止部材と前記切換えレバーに係合部と被係合部を設け、これらを係合させることで切換えレバーの回転運動を係止部材の切換えシャフトに直交する方向のスライド移動に変換させ、
    前記保持部に、前記切換えシャフトが挿通する挿通孔が開口するカバー部材を装着したことを特徴とする魚釣用リール。
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