JPH1175638A - 両軸受リールの変速装置 - Google Patents

両軸受リールの変速装置

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JPH1175638A
JPH1175638A JP24523797A JP24523797A JPH1175638A JP H1175638 A JPH1175638 A JP H1175638A JP 24523797 A JP24523797 A JP 24523797A JP 24523797 A JP24523797 A JP 24523797A JP H1175638 A JPH1175638 A JP H1175638A
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JP
Japan
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shaft
clutch
spool
cylinder shaft
switching
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JP24523797A
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Toshihiko Hogaki
敏彦 穂垣
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドル等の負荷時に速度の切り替え速やか
に行なう。 【解決手段】 両軸受リールのスプール4に動力を伝達
する筒軸6を設け、筒軸でスプールを回動自在に支持す
る。スプールを回転させる第1と第2の駆動ギア7、8
を設ける。筒軸上にその軸心に直角にスライド可能に第
1と第2のクラッチ片13、14を設け、筒軸上の切欠
を通し第1と第2の駆動ギアに対するクラッチオン方向
に常時付勢する。筒軸内に切替軸19を二位置間で選択
切替可能に挿入する。切替軸を一方から他方へ切替える
時に、第1と第2のクラッチ片のクラッチオフを選択的
に行なわせる第1と第2のカム20、21を切替軸に設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両軸受リールの変
速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実公平7−39413号公報、実開平5
−23869号公報は、両軸受リールにおける変速装置
について開示する。
【0003】実公平7−39413号公報に記載の変速
装置は、ハンドルで回されることによりスプールに動力
を伝達する筒軸と、該筒軸に回動自在に支持された、ス
プールを夫々異なる速度で回転させるための第1と第2
の駆動ギアと、筒軸の縦溝から外方に突出しハンドル軸
内での軸心方向へのスライドにより第1と第2の駆動ギ
アのいずれかと選択的に係合するクラッチ片と、クラッ
チ片をスライド動作させる筒軸内にスライド自在に挿入
された操作軸とを有している。クラッチ片は筒軸の先端
を閉じる端壁との間に介装されたスプリングと操作軸の
先端との間に介装されたスプリングとで挟まれている。
【0004】スプールの回転速度を変更するには、スプ
リング力に抗して操作軸を筒軸内の奥の方に押し込みク
ラッチ片を一方の駆動ギアから他方の駆動ギアの方に移
動させるか、または操作軸の押し込みを解除しスプリン
グの弾性復帰力によりクラッチ片を他方の駆動ギアから
一方の駆動ギアの方に移動させる。操作軸によるクラッ
チ片の切替操作により、同じハンドル回転操作で二通り
のスプールの回転速度を得ることができる。
【0005】実開平5−23869号公報に記載の変速
装置は、ハンドルで回されることによりスプールに動力
を伝達する、リールフレームにスライド可能に支持され
た筒軸と、該筒軸に回動自在に且つスライド自在に支持
された、スプールを夫々異なる速度で回転させるための
第1と第2の駆動ギアと、筒軸のその軸心方向へのスラ
イドにより第1と第2の駆動ギアのいずれかと選択的に
係合する筒軸に固着されたクラッチ片とを有している。
【0006】スプールの回転速度を変更するには、筒軸
をその軸心方向に押し込み、クラッチ片を一方の駆動ギ
アから他方の駆動ギアの方に移動させるか、または筒軸
を引き出すようにし、クラッチ片を他方の駆動ギアから
一方の駆動ギアの方に移動させる。筒軸のスライドによ
るクラッチ片の切替操作により、同じハンドルの回転操
作で二通りのスプールの回転速度を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の実公
平7−39413号の変速装置は、クラッチ片の切り換
えをスプリングの圧縮又は弛緩により行なうので、ハン
ドル又はスプールに負荷が掛かっている場合は、クラッ
チ片の切り換えが円滑に行われないという問題がある。
また、後者の実開平5−23869号公報に記載の変速
装置は、速度切り換え時にハンドルが筒軸の軸心方向に
移動するので、巻取り操作が不安定になる。また、ハン
ドルがリールフレーム外にスライドし突出するので、そ
こに釣糸が絡み易くなるという問題もある。
【0008】また、前者及び後者のいずれの変速装置
も、ハンドルを保持した状態での速度の切り換えが極め
て面倒であるという問題を有する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、両軸受リールのスプール(4)
に動力を伝達する回転可能な筒軸(6)と、上記筒軸
(6)に回動自在に支持された、上記スプール(4)を
互いに異なる速度で回転させるための第1と第2の駆動
ギア(7、8)と、上記筒軸(6)上にその軸心に直角
な方向にスライド可能に回り止め保持され、かつ筒軸
(6)に設けられた切欠(17、18)に対する係合方
向と上記第1と第2の駆動ギア(7)(8)に対するク
ラッチオン方向とに常時付勢された第1と第2のクラッ
チ片(13、14)と、所定角度ずれた二つの回動停止
位置間で選択的に切り替え可能な上記筒軸(6)内に回
動可能に挿入された切替軸(19)と、一方の回動停止
位置から他方の回動停止位置への切替軸(19)の切替
時に、上記切欠(17、18)を介し第1のクラッチ片
(13)のクラッチオフと第2のクラッチ片(14)の
クラッチオフとを選択的に行なわせる上記切替軸(1
9)に設けられた第1と第2のカム(20、21)とを
具備した両軸受リールの変速装置を採用する。
【0010】また、請求項2の発明は、上記筒軸(6)
にハンドルアーム(5a)が取り付けられ、上記切替軸
(19)に切替レバー(31)が取り付けられ、該切替
レバー(31)が上記ハンドルアーム(5a)のグリッ
プ(5b)の近傍に配置された請求項1記載の両軸受リ
ールの変速装置を採用する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。
【0012】図1に示されるように、この両軸受リール
は、その本体フレーム1の左右に固定された側板2、3
によりスプール4の両端を回転可能に支持している。片
方の側板3には、スプール4を回転させるためのハンド
ル5が取り付けられている。
【0013】ハンドル5からスプール4へは、図2乃至
図5に示される変速装置を介し動力が伝達される。この
変速装置は、ハンドル5で回される筒軸6と、該筒軸6
に回転自在に装着された第1と第2の駆動ギア7、8
と、該第1と第2の駆動ギア7、8と筒軸6とを選択的
に係脱させるクラッチ機構と、第1と第2の駆動ギア
7、8に夫々噛み合ってスプール4にトルクを伝達する
第1と第2の従動ギア9、10とを備えている。ハンド
ル5の回転中又は停止中に、クラッチ機構を切り替えて
第1と第2の駆動ギア7、8のいずれか一方を筒軸6に
係合させ、他方を離反させるとその係合した駆動ギア
7、8に応じた速度でスプール4が回転する。
【0014】上記筒軸6は、スプールシャフト4aと平
行に側板3に回転自在に軸支されている。具体的にはブ
ッシュ11よりなる軸受が本体フレーム1に嵌め込ま
れ、このブッシュ11の中心を筒軸6が貫通している。
この筒軸6がブッシュ11外に突出した箇所にハンドル
アーム5aが嵌め込まれている。筒軸6の外端の内側に
はカラー12が螺合し、該カラー12によりハンドルア
ーム5aが筒軸6上に押し付けられ固定されている。ハ
ンドルアーム5aの先端にはグリップ5b(図1参照)
が回転自在に軸支されている。グリップ5bを持ってハ
ンドルアーム5aを回転させると、筒軸6はブッシュ1
1内で回転する。
【0015】上記第1と第2の駆動ギア7、8は、互い
に歯数が異なり、そのいずれを筒軸6に係合させるかで
スプール4を二通りの速度で回転させる。この実施の形
態では第1の駆動ギア7が低速駆動用の歯車であり、そ
れよりも歯数の多い第2の駆動ギア8が高速駆動用の歯
車である。両駆動ギア7、8の中心には孔が設けられ、
該孔を筒軸6が隙間を介し貫通している。両駆動ギア
7、8は筒軸6上で互いに独立に回転自在である。
【0016】上記クラッチ機構は、筒軸6と第1の駆動
ギア7との間をクラッチオン・オフするための第1のク
ラッチ片13と、筒軸6と第2の駆動ギア8との間をク
ラッチオン・オフするための第2のクラッチ片14と、
第1と第2のクラッチ片13、14をクラッチオン方向
に常時付勢するスプリング15、16と、クラッチオン
方向に付勢される第1と第2のクラッチ片13、14が
夫々係合し得る、筒軸6に形成された切欠17、18
と、筒軸6内に回動自在に挿入された切替軸19と、切
替軸19の回動操作に伴い切欠17、18を通して第1
と第2のクラッチ片13、14を選択的にクラッチオフ
にする、切替軸19に設けられた第1と第2のカム2
0、21とを具備している。
【0017】クラッチ機構が装着される筒軸6の先端部
分は、図6及び図7に示されるように、横断面略正方形
の角軸部6aになっている。第1と第2のクラッチ片1
3、14は、この角軸部6aにその軸心に直角な方向に
スライドし得るように回り止め保持されている。すなわ
ち、各クラッチ片13、14は略四角形の枠型に形成さ
れ、その中心を筒軸6の角軸部6aが貫いている。各ク
ラッチ片13、14の左右一対のスライド辺部13a、
14aが角軸部6aの側面に接し筒軸6の軸心と直角な
方向にスライド可能である。また、筒軸6が回転すれ
ば、クラッチ片13、14は筒軸6と共に一体で回転可
能である。
【0018】クラッチ片13、14は図5乃至図7に示
されるようなクラッチホルダー22を介して第1と第2
の駆動ギア7、8に抱持される。クラッチホルダー22
は、第1と第2の駆動ギア7、8の合対峙する空洞内に
両駆動ギア7、8に跨るように挿入される概ね円形の部
材であり、両駆動ギア7、8の空洞内に相互に回動可能
に挿入される。また、このクラッチホルダー22の中心
を上記筒軸6の角軸部6aが共回り可能に貫いている。
クラッチホルダー22の上記各駆動ギア7、8に対峙す
る端面には、夫々クラッチ片13、14をスライド可能
に抱持する縦溝23、24が設けられている。各縦溝2
3、24の一端は駆動ギア7、8の空洞の内周面25、
26側に開口し、他端は閉じている。
【0019】上記クラッチ片13、14のスライド辺部
13a、14aは、このクラッチホルダー22の縦溝2
3、24の両側の壁面にスライド可能に接する。クラッ
チ片13、14の上辺部13b、14bは、駆動ギア
7、8の空洞の内周面25、26に対向する。該上辺部
13b、14bには突起27、28が外向きに設けられ
る。一方、各駆動ギア7、8の空洞の内周面25、26
には、上記突起27、28の入り込み得る凹部29、3
0が形成される。クラッチ片13、14の下辺部13
c、14cは、クラッチホルダー22の縦溝23、24
の端壁に対向する。この端壁とクラッチ片13、14の
下辺部13c、14cとの間には、弾性材である圧縮コ
イルスプリング15、16が挿入される。クラッチ片1
3、14は、この圧縮コイルスプリング15、16の付
勢力により、駆動ギア7、8の空洞の内周面25、26
の方へ常時押し付けられる。このため、クラッチ片1
3、14の突起27、28は駆動ギア7、8の凹部2
9、30に嵌まり込もうとし、クラッチオンを維持しよ
うとする。
【0020】また、クラッチ片13、14の下辺部13
c、14cは筒軸6に形成された切欠17、18に対向
している。クラッチ片13、14は上述のように圧縮コ
イルスプリング15、16により付勢されるので、クラ
ッチ片13、14の下辺部13c、14cは筒軸6の切
欠17、18内にその奥まで入ろうとする。
【0021】その他、図2乃至図5に示されるように、
クラッチ片13、14と駆動ギア7、8との間にはカバ
ー部材43、44が設けられ、両者間のスペーサーとし
て機能する。また、図5中符号45で示されるものは駆
動ギア7、8等を筒軸6上に保持するための止め輪であ
る。
【0022】上記切替軸19は、筒軸6内に回動可能に
挿入されている。切替軸19の一端は、上記筒軸6側の
カラー12から外側に突出し、該突出端には切替レバー
31が止めネジ32で固定されている。切替レバー31
を回すと切替軸19は筒軸6内で回動する。切替レバー
31はハンドルアーム5aに重ね合わされ、図8及び図
9に示されるように、デッドポイントバネ33を介して
ハンドルアーム5aに連結されている。このため、切替
レバー31はハンドル5及び筒軸6に対し所定角度ずれ
た二つの回動停止位置間で選択的に切り替え可能であ
る。図8に示される切替レバー31の位置が低速駆動側
に対応し、図9に示される切替レバー31の位置が高速
駆動側に対応する。
【0023】切替レバー31はハンドルアーム5aの近
傍に配置され、より具体的には、ハンドルアーム5aに
重ね合わされ、グリップ5bの方に伸びている。このた
め、グリップ5bを持った手で切替レバー31を切替操
作可能である。
【0024】その他、切替レバー31は、図5に示され
るように、ホルダー34、カバー35を間に置いてハン
ドルアーム5aに宛がわれている。
【0025】上記第1と第2のカム20、21は、上記
切替軸19の回りを局所的に切り欠くことにより形成さ
れる。各カム20、21は筒軸6の切欠17、18を通
してクラッチ片13、14の下辺部13c、14cに対
向している。また、第1と第2のカム20、21同士は
図5乃至図7に示されるように、約90度位相がずれて
いる。この角度は切替レバー31の回動角度に対応す
る。これにより、切替レバーを操作し、切替軸(6)を
一方の回動停止位置から他方の回動停止位置へ切り替え
ると、筒軸6の切欠17、18を介して第1と第2のカ
ム20、21が第1のクラッチ片13のクラッチオフと
第2のクラッチ片14のクラッチオフとを選択的に行な
わせる。
【0026】すなわち、切替レバー31が図8の位置に
切り替えられると、図6のように第1のカム20が第1
のクラッチ片13の押圧を解き、第1のクラッチ片13
は圧縮コイルスプリング15の付勢力によりクラッチオ
ンの方向にスライドし、その突起27が第1の駆動ギア
7の凹部29に入り込む。一方、図7のように第2のカ
ム21は第2のクラッチ片14を圧縮コイルスプリング
16の付勢力に抗してスライドさせ、突起28を第2の
駆動ギア8の凹部30から離脱せしめ、クラッチオフと
する。これにより、図3のように低速用の第1の駆動ギ
ア7が筒軸6に繋がり、高速用の第2の駆動ギア8が筒
軸6から離れる。逆に、切替レバー31が図9の位置に
切り替えられると、第1と第2のクラッチカム20、2
1が図6及び図7に示される位置と逆の位置に切り替え
られ、第1のクラッチ片13がクラッチオフになり、第
2のクラッチ片14はクラッチオンになる。これによ
り、図4のように低速用の第1の駆動ギア7が筒軸6か
ら切り離され、高速用の第2の駆動ギア8が筒軸6に連
結される。
【0027】図2に示されるように、上記第1及び第2
の従動ギア9、10と上記スプールシャフト4aとの間
にはドラッグ機構が介在する。ドラッグ機構は、スプー
ル4の一方の端面にドラッグワッシャ36を介して当接
し得るディスク状のブレーキ板37を有する。ブレーキ
板37は第1及び第2の従動ギア9、10の一端に固定
されている。従って、上記ハンドル5を回すことによる
動力は第1又は第2の従動ギア9、10及びブレーキ板
37を経てスプール4に伝達される。
【0028】このドラッグ機構は第1及び第2の従動ギ
ア9、10とスプール4との間の伝動系を断つことも可
能である。すなわち、スプール4はスプールシャフト4
aにベアリング38を介して支持され、スプールシャフ
ト4aはベアリング39を介して左右の側板2、3に支
持されている。第1及び第2の従動ギア9、10はスプ
ールシャフト4aに遊嵌され、ブレーキ板37はスプー
ル4を支えるベアリング38との間に挿入された圧縮コ
イルバネ40によりスプール4の端面から離反する向き
に常時付勢される。スプールシャフト4aは側板3から
外に突出し、その突出端にドラッグノブ41が固定され
ている。ドラッグノブ41と側板3との間にはスプール
シャフト4aの回りの円周に沿って斜面が繰り返し現れ
るカム42a、42bが形成され、両カム42a、42
bが雄雌状に噛み合っている。ドラッグノブ41が一方
に回されると、両カム42a、42bの作用でスプール
シャフト4aが側板3の外方向へ引張られ、スプール4
が圧縮コイルバネ40の付勢力に抗してブレーキ板37
に押し付けられる。これにより、従動ギア9、10から
スプール4へのトルクの伝達が可能になる。ドラッグノ
ブ41が逆方向に回されると、カム42a、42bによ
るスプールシャフト4aの拘束が解かれ、圧縮コイルバ
ネ40の付勢力によりスプール4の端面がブレーキ板3
7から離れる。これにより、従動ギア9、10からスプ
ール4へのトルクの伝達が絶たれ、スプール4はフリー
回転が可能になる。
【0029】次に、上記両軸受リールの変速装置による
変速操作について説明する。
【0030】スプール4を低速で回転させようとする場
合は、切替レバー31を図8の位置に切り替える。この
切り替えの際切替レバー31を回すと、図6のように第
1のカム20が第1のクラッチ片13の押圧を解き、第
1のクラッチ片13が圧縮コイルスプリング15の付勢
力によりクラッチオンの方向にスライドし、その突起2
7が第1の駆動ギア7の凹部29に入り込む。一方、図
7のように第2のカム21は第2のクラッチ片14を圧
縮コイルスプリング16の付勢力に抗してスライドさ
せ、突起28を第2の駆動ギア8の凹部30から離脱せ
しめ、クラッチオフとする。これにより、図3のように
低速用の第1の駆動ギア7が筒軸6に繋がり、高速用の
第2の駆動ギア8が筒軸6から離れる。そこで、ハンド
ル5を回すと、そのトルクが筒軸6、第1の駆動ギア
7、第1の従動ギア9、ブレーキ板37(図2参照)を
経てスプール4に伝達される。スプール4はスプールシ
ャフト4a上で低速回転しつつ大きなトルクで釣糸を巻
き取る。
【0031】スプール4を高速で回転させる場合は、切
替レバーを図9の位置に切り替える。このレバー操作に
より、第1と第2のカム20、21が図6及び図7に示
される位置と逆の位置に切り替えられ、第1のクラッチ
片13がクラッチオフになり、第2のクラッチ片14は
クラッチオンになる。これにより、図4のように低速用
の第1の駆動ギア7が筒軸6から切り離され、高速用の
第2の駆動ギア8が筒軸6に連結される。そこで、ハン
ドル5を回すと、そのトルクが筒軸6、第2の駆動ギア
8、第2の従動ギア10、ブレーキ板37を経てスプー
ル4に伝達される。スプール4はスプールシャフト4a
上で高速回転しつつ釣糸をより早く巻き取る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、筒軸内に切替軸を所定
角度ずれた二つの回動停止位置間で選択的に切り替え可
能に設け、その切替軸の回動に伴い切替軸に設けた第1
又は第2のカムで第1又は第2の駆動ギアから選択的に
クラッチ片を離脱させるので、ハンドル又はスプールに
負荷が掛かった状態においても速度の切り替えを確実か
つ迅速に行なうことができる。また、速度の切り替え操
作に際しては切替軸をその中心軸回りに回すのみでよ
く、従来のようなハンドル軸、操作棒等をそれらのハン
ドル軸の軸心方向にスライドさせる操作は不要であるか
ら、それらの突出部に糸が絡むような問題も解消するこ
とができる。
【0033】また、本発明において、筒軸にハンドルア
ームを取り付け、切替軸に切替レバーを取り付け、切替
レバーをハンドルアームのグリップの近傍に配置した場
合は、一方の手で竿を持ち、もう一方の手でリールのハ
ンドルを持った状態で、切替レバーを操作しスプールの
速度を簡易かつ迅速に切り替えることができる。例え
ば、高速巻取りで棚を探し、魚がヒットしたら、姿勢を
変えることなく瞬時に低速巻取りに変更し、魚とのやり
取りを低速で行い魚を確実に取り込むことができる。ま
た、魚をばらした場合は、そのままの姿勢で低速巻取り
から高速巻取りに瞬時に切り替え、仕掛けを速やかに回
収して餌を新たに付け次の釣を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速装置を備えた両軸受リールの
立面図である。
【図2】変速装置を示す拡大断面図である。
【図3】低速側に切り替えられた状態にある変速装置の
断面図である。
【図4】高速側に切り替えられた状態にある変速装置の
断面図である。
【図5】変速装置の分解断面図である。
【図6】図3中VI−VI線矢視図である。
【図7】図3中VII−VII線矢視図である。
【図8】低速側に切り替えられた切替レバーを示す側面
図である。
【図9】高速側に切り替えられた切替レバーを示す側面
図である。
【符号の説明】
4…スプール 5a…ハンドルアーム 6…筒軸 7、8…第1と第2の駆動ギア 13、14…第1と第2のクラッチ片 17、18…切欠 19…切替軸 20、21…第1と第2のカム 31…切替レバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両軸受リールのスプールに動力を伝達す
    る回転可能な筒軸と、上記筒軸に回動自在に支持され
    た、上記スプールを互いに異なる速度で回転させるため
    の第1と第2の駆動ギアと、上記筒軸上にその軸心に直
    角な方向にスライド可能に回り止め保持され、かつ筒軸
    に設けられた切欠に対する係合方向と上記第1と第2の
    駆動ギアに対するクラッチオン方向とに常時付勢された
    第1と第2のクラッチ片と、所定角度ずれた二つの回動
    停止位置間で選択的に切り替え可能な上記筒軸内に回動
    可能に挿入された切替軸と、一方の回動停止位置から他
    方の回動停止位置への切替軸の切替時に、上記切欠を介
    し第1のクラッチ片のクラッチオフと第2のクラッチ片
    のクラッチオフとを選択的に行なわせる上記切替軸に設
    けられた第1と第2のカムとを具備したことを特徴とす
    る両軸受リールの変速装置。
  2. 【請求項2】 上記筒軸にハンドルアームが取り付けら
    れ、上記切替軸に切替レバーが取り付けられ、該切替レ
    バーが上記ハンドルアームのグリップの近傍に配置され
    たことを特徴とする請求項1記載の両軸受リールの変速
    装置。
JP24523797A 1997-09-10 1997-09-10 両軸受リールの変速装置 Pending JPH1175638A (ja)

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JP (1) JPH1175638A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004821A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2011019428A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Shimano Inc 両軸受リールのレバードラグ機構
JP2012120444A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Shimano Inc 釣り用リールの回転伝達機構
CN114715735A (zh) * 2022-03-15 2022-07-08 山西银河电子设备厂 携行式线缆快速收放架

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