JP2558753Y2 - 回転電動工具の動力伝達機構 - Google Patents
回転電動工具の動力伝達機構Info
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- JP2558753Y2 JP2558753Y2 JP1991097774U JP9777491U JP2558753Y2 JP 2558753 Y2 JP2558753 Y2 JP 2558753Y2 JP 1991097774 U JP1991097774 U JP 1991097774U JP 9777491 U JP9777491 U JP 9777491U JP 2558753 Y2 JP2558753 Y2 JP 2558753Y2
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- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 4
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 10
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 10
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- KJFBVJALEQWJBS-XUXIUFHCSA-N maribavir Chemical compound CC(C)NC1=NC2=CC(Cl)=C(Cl)C=C2N1[C@H]1O[C@@H](CO)[C@H](O)[C@@H]1O KJFBVJALEQWJBS-XUXIUFHCSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25F—COMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B25F5/00—Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
- B25F5/001—Gearings, speed selectors, clutches or the like specially adapted for rotary tools
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25B—TOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
- B25B21/00—Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25B—TOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
- B25B21/00—Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose
- B25B21/02—Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose with means for imparting impact to screwdriver blade or nut socket
- B25B21/023—Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose with means for imparting impact to screwdriver blade or nut socket for imparting an axial impact, e.g. for self-tapping screws
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
- B25D11/00—Portable percussive tools with electromotor or other motor drive
- B25D11/06—Means for driving the impulse member
- B25D11/10—Means for driving the impulse member comprising a cam mechanism
- B25D11/102—Means for driving the impulse member comprising a cam mechanism the rotating axis of the cam member being coaxial with the axis of the tool
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
- B25D16/00—Portable percussive machines with superimposed rotation, the rotational movement of the output shaft of a motor being modified to generate axial impacts on the tool bit
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
- B25D2211/00—Details of portable percussive tools with electromotor or other motor drive
- B25D2211/06—Means for driving the impulse member
- B25D2211/062—Cam-actuated impulse-driving mechanisms
- B25D2211/064—Axial cams, e.g. two camming surfaces coaxial with drill spindle
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、ドリル、スクリュード
ライバ及び振動ドリル機能を有した回転電動工具の動力
伝達機構に関する。
ライバ及び振動ドリル機能を有した回転電動工具の動力
伝達機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】ドリル、スクリュードライバ、及び振動
ドリルの三態様に使い分けする電動工具にあっては、回
転出力軸には回転運動に加えて軸方向への往復運動が伴
う。そのため例えば特開昭６２−７４５８３号公報に記
載の電動工具では、回転出力軸における先端とクラッチ
機構との間にインパクト機構を配置し、クラッチ機構と
回転出力軸相互間には、往復運動を伴わない動力伝達機
構を採用し、回転出力軸を、一般的な軸受けで支持した
ものがある。又、特開昭４８−５３３８３号公報に記載
の電動工具では、回転運動と往復運動とを、ボールを利
用したオーバーランニングクラッチで伝達する動力伝達
機構が採用されている。
ドリルの三態様に使い分けする電動工具にあっては、回
転出力軸には回転運動に加えて軸方向への往復運動が伴
う。そのため例えば特開昭６２−７４５８３号公報に記
載の電動工具では、回転出力軸における先端とクラッチ
機構との間にインパクト機構を配置し、クラッチ機構と
回転出力軸相互間には、往復運動を伴わない動力伝達機
構を採用し、回転出力軸を、一般的な軸受けで支持した
ものがある。又、特開昭４８−５３３８３号公報に記載
の電動工具では、回転運動と往復運動とを、ボールを利
用したオーバーランニングクラッチで伝達する動力伝達
機構が採用されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】前者の動力伝達機構
は、回転運動の伝達部分に、往復運動を伴わない機構を
採用しているので、インパクト機構が先端側に位置して
バランスが悪くなるし、大型化してしまう欠点がある。
後者の動力伝達機構は、回転出力軸のスピード切り換え
機能を持たせるには好適であるが、スクリュードライバ
機能の付加は困難である。ドリル、スクリュードライ
バ、及び振動ドリルの三態様が使い分け可能で、小型化
を図ろうとすると、回転運動と往復運動との伝達を一箇
所にて行うこととなり、動力伝達部においては、回転運
動の安定した伝達が損なわれたり、滑り摩擦による耐久
性や、摩擦抵抗の影響が問題となる。特に電池を内蔵し
たバッテリタイプでは、負荷により電池の消耗が早めら
れ、使用時間も短縮されてしまう。
は、回転運動の伝達部分に、往復運動を伴わない機構を
採用しているので、インパクト機構が先端側に位置して
バランスが悪くなるし、大型化してしまう欠点がある。
後者の動力伝達機構は、回転出力軸のスピード切り換え
機能を持たせるには好適であるが、スクリュードライバ
機能の付加は困難である。ドリル、スクリュードライ
バ、及び振動ドリルの三態様が使い分け可能で、小型化
を図ろうとすると、回転運動と往復運動との伝達を一箇
所にて行うこととなり、動力伝達部においては、回転運
動の安定した伝達が損なわれたり、滑り摩擦による耐久
性や、摩擦抵抗の影響が問題となる。特に電池を内蔵し
たバッテリタイプでは、負荷により電池の消耗が早めら
れ、使用時間も短縮されてしまう。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、ドリル、スク
リュードライバ、及び振動ドリルの三態様に使い分けす
る電動工具にあって、回転運動に対する安定した動力伝
達と、往復運動に対する摩耗の低減を目的とした動力伝
達機構であって、その構成は、軸方向へ移動自在に支持
され、先端に回転工具装着用のチャックを装備した回転
出力軸と、その回転出力軸に形成されたボ−ルスプライ
ン溝と、前記回転出力軸へ、前記ボールスプライン溝内
を前後に転動するボ−ルを介して軸方向へ往復動自在且
つ回転出力軸と一体的に回転可能に設けた可動クラッチ
カムと、その可動クラッチカムと対になり、前記回転出
力軸へ定位置で遊転自在に設けられた固定クラッチカム
と、可動クラッチカムを固定クラッチカム側へ付勢する
押圧手段と、固定クラッチカムに回転を付与する駆動機
構と、前記回転出力軸の後方に位置してその回転出力軸
に軸方向へ往復振動を付与するインパクト機構と、その
インパクト機構と前記回転出力軸との間に介在されるイ
ンパクト機能選択手段とを含み、前記押圧手段により可
動クラッチカムを固定クラッチカム側へ付勢したドリル
モード又はスクリュードライバモード時には、前記ボー
ルがボールスプライン溝の後端に位置して可動クラッチ
カムの回転を回転出力軸に伝達し、インパクト機能選択
手段によりインパクト機能を選択した振動ドリルモード
設定時には、前記ボールがボールスプライン溝内を前後
に転動しながら、可動クラッチカムの回転を回転出力軸
へ伝達することにある。そして、前記押圧手段は、トル
ク調整リングの回動により段階的に変化させることによ
りトルクリミッタとして機能させるようにすることが望
ましい。
リュードライバ、及び振動ドリルの三態様に使い分けす
る電動工具にあって、回転運動に対する安定した動力伝
達と、往復運動に対する摩耗の低減を目的とした動力伝
達機構であって、その構成は、軸方向へ移動自在に支持
され、先端に回転工具装着用のチャックを装備した回転
出力軸と、その回転出力軸に形成されたボ−ルスプライ
ン溝と、前記回転出力軸へ、前記ボールスプライン溝内
を前後に転動するボ−ルを介して軸方向へ往復動自在且
つ回転出力軸と一体的に回転可能に設けた可動クラッチ
カムと、その可動クラッチカムと対になり、前記回転出
力軸へ定位置で遊転自在に設けられた固定クラッチカム
と、可動クラッチカムを固定クラッチカム側へ付勢する
押圧手段と、固定クラッチカムに回転を付与する駆動機
構と、前記回転出力軸の後方に位置してその回転出力軸
に軸方向へ往復振動を付与するインパクト機構と、その
インパクト機構と前記回転出力軸との間に介在されるイ
ンパクト機能選択手段とを含み、前記押圧手段により可
動クラッチカムを固定クラッチカム側へ付勢したドリル
モード又はスクリュードライバモード時には、前記ボー
ルがボールスプライン溝の後端に位置して可動クラッチ
カムの回転を回転出力軸に伝達し、インパクト機能選択
手段によりインパクト機能を選択した振動ドリルモード
設定時には、前記ボールがボールスプライン溝内を前後
に転動しながら、可動クラッチカムの回転を回転出力軸
へ伝達することにある。そして、前記押圧手段は、トル
ク調整リングの回動により段階的に変化させることによ
りトルクリミッタとして機能させるようにすることが望
ましい。
【０００５】
【作用】押圧手段による付勢力を弱くすれば、ネジが締
まった時点でクラッチが自動的に外れるスクリュードラ
イバモードとなり、付勢力を最大に強くすれば、ドリル
モードとなって、いずれのモードにおいてもスプライン
溝内のボールを介し、可動クラッチカムから回転出力軸
へ安定した回転伝達ができる。又、インパクト機能選択
手段により振動ドリルモードを設定すると、クラッチカ
ムはボ−ルを介して回転出力軸に対して相対的に軸方向
へ移動するが、両者はころがり接触の関係を維持し、摩
擦抵抗が少なく、摩耗も防止される。よっていずれのモ
ードでも、安定した回転と摩擦力の低減が図られ、回転
運動と往復運動との伝達を一カ所に集中させることで、
バランスよく組み付けられる。
まった時点でクラッチが自動的に外れるスクリュードラ
イバモードとなり、付勢力を最大に強くすれば、ドリル
モードとなって、いずれのモードにおいてもスプライン
溝内のボールを介し、可動クラッチカムから回転出力軸
へ安定した回転伝達ができる。又、インパクト機能選択
手段により振動ドリルモードを設定すると、クラッチカ
ムはボ−ルを介して回転出力軸に対して相対的に軸方向
へ移動するが、両者はころがり接触の関係を維持し、摩
擦抵抗が少なく、摩耗も防止される。よっていずれのモ
ードでも、安定した回転と摩擦力の低減が図られ、回転
運動と往復運動との伝達を一カ所に集中させることで、
バランスよく組み付けられる。
【０００６】
【実施例】本考案に係る動力伝達機構を備えた回転電動
工具の実施例を図面に基いて説明する。１はピストル型
のハウジングであり、このハウジング１は内部空洞で、
左右対称形に二分割される。ハウジング１内には、握り
部に電池２が着脱自在に収容され、駆動系が握りに対し
て略直交状に配置される。
工具の実施例を図面に基いて説明する。１はピストル型
のハウジングであり、このハウジング１は内部空洞で、
左右対称形に二分割される。ハウジング１内には、握り
部に電池２が着脱自在に収容され、駆動系が握りに対し
て略直交状に配置される。
【０００７】前記駆動系は、モ−タ３を最後尾に、先端
部には回転出力軸４を、そして中央下部には伝達軸５が
夫々配置され、モ−タ３の回転は、遊星歯車による減速
機構６を介し、モ−タ回転軸３ａと同軸上において回転
自在に支持された回転駆動軸７に伝達される。回転駆動
軸７は、大径部と小径部との二段に形成され、夫々外周
に歯形を有した歯車を構成する。伝達軸５は前記回転駆
動軸７と並行且つ回転自在に支持され、回転駆動軸７に
おける小径部と大径部の各歯形と噛合する伝達歯車８．
９が遊嵌されていると共に、先端部は外周に歯形が形成
された歯車となっている。
部には回転出力軸４を、そして中央下部には伝達軸５が
夫々配置され、モ−タ３の回転は、遊星歯車による減速
機構６を介し、モ−タ回転軸３ａと同軸上において回転
自在に支持された回転駆動軸７に伝達される。回転駆動
軸７は、大径部と小径部との二段に形成され、夫々外周
に歯形を有した歯車を構成する。伝達軸５は前記回転駆
動軸７と並行且つ回転自在に支持され、回転駆動軸７に
おける小径部と大径部の各歯形と噛合する伝達歯車８．
９が遊嵌されていると共に、先端部は外周に歯形が形成
された歯車となっている。
【０００８】前記伝達歯車８．９相互間は、それら伝達
歯車８．９が互いに密着する方向へ夫々コイルバネ１
０．１１により両側から付勢されると共に、両者間に介
在されたスペ−サ１２により一定間隔に保たれ、伝達歯
車８．９には、対面側に夫々リング体１３、１４が一体
的に突設せられ、それらリング体１３、１４には向かい
合わせに係合凹部１３ａ、１４ａが切り欠き形成されて
いる。又伝達軸５にはピン１５が貫挿され、速度切り換
えスイッチ１６のスライド操作により、作動ピン１６ａ
を介して前記伝達歯車８．９を軸方向へ移動させれば、
ピン１５がいずれかの係合凹部１３ａ、１４ａに係合
し、回転駆動軸７の回転が、一方の伝達歯車８又は９を
介して伝達軸５へ伝達され、他方の伝達歯車は遊転する
ようになっている。
歯車８．９が互いに密着する方向へ夫々コイルバネ１
０．１１により両側から付勢されると共に、両者間に介
在されたスペ−サ１２により一定間隔に保たれ、伝達歯
車８．９には、対面側に夫々リング体１３、１４が一体
的に突設せられ、それらリング体１３、１４には向かい
合わせに係合凹部１３ａ、１４ａが切り欠き形成されて
いる。又伝達軸５にはピン１５が貫挿され、速度切り換
えスイッチ１６のスライド操作により、作動ピン１６ａ
を介して前記伝達歯車８．９を軸方向へ移動させれば、
ピン１５がいずれかの係合凹部１３ａ、１４ａに係合
し、回転駆動軸７の回転が、一方の伝達歯車８又は９を
介して伝達軸５へ伝達され、他方の伝達歯車は遊転する
ようになっている。
【０００９】回転出力軸４は、先端をハウジング１の前
方へ突出させ、軸方向へ往復移動及び回転自在に支持さ
れており、突出先端部にはチャック１７を備える。そし
てその回転出力軸４の定位置には、固定クラッチカム１
８が遊嵌され、その固定クラッチカム１８の外周には、
前記伝達軸の先端歯車部と噛合する歯形が形成されてい
て、前記モ−タ３、減速機構６及び伝達軸５で構成され
る駆動機構により、固定クラッチカム１８に回転が付与
される。又出力回転軸４には、固定クラッチカム１８遊
嵌際から前方に向かって、長孔状のボ−ルスプライン溝
１９が三本形成されている。ボ−ルスプライン溝１９が
形成された部位には、前記固定クラッチカム１８と対に
なる可動クラッチカム２０が嵌合され、この可動クラッ
チカム２０は、出力回転軸４との嵌合面に、前記ボ−ル
スプライン溝１９に対応するよう形成されたボ−ル溝２
１と、前記ボ−ルスプライン溝１９とに跨がって介在さ
れたスチ−ルボ−ル２２を介し、回転出力軸４と一体的
に回転可能に結合され、又軸方向への移動も可能で、押
圧手段であるコイルスプリング２３により常時固定クラ
ッチカム１８側へ付勢されている。このような動力伝達
機構によって伝達軸５の回転は、回転出力軸４に伝達さ
れる。
方へ突出させ、軸方向へ往復移動及び回転自在に支持さ
れており、突出先端部にはチャック１７を備える。そし
てその回転出力軸４の定位置には、固定クラッチカム１
８が遊嵌され、その固定クラッチカム１８の外周には、
前記伝達軸の先端歯車部と噛合する歯形が形成されてい
て、前記モ−タ３、減速機構６及び伝達軸５で構成され
る駆動機構により、固定クラッチカム１８に回転が付与
される。又出力回転軸４には、固定クラッチカム１８遊
嵌際から前方に向かって、長孔状のボ−ルスプライン溝
１９が三本形成されている。ボ−ルスプライン溝１９が
形成された部位には、前記固定クラッチカム１８と対に
なる可動クラッチカム２０が嵌合され、この可動クラッ
チカム２０は、出力回転軸４との嵌合面に、前記ボ−ル
スプライン溝１９に対応するよう形成されたボ−ル溝２
１と、前記ボ−ルスプライン溝１９とに跨がって介在さ
れたスチ−ルボ−ル２２を介し、回転出力軸４と一体的
に回転可能に結合され、又軸方向への移動も可能で、押
圧手段であるコイルスプリング２３により常時固定クラ
ッチカム１８側へ付勢されている。このような動力伝達
機構によって伝達軸５の回転は、回転出力軸４に伝達さ
れる。
【００１０】回転出力軸４の後部には、その回転出力軸
４に軸方向へ往復振動を付与するインパクト機構が組み
込まれている。インパクト機構は、回転出力軸４の周囲
へフランジ状に設けられたカムプレ−ト２４と、中心に
回転出力軸挿通孔２５ａを有し、カム面を前記カムプレ
−ト２４と向かい合わせにしてハウジングに固定支持さ
れた固定カムプレ−ト２５とを備え、その固定カムプレ
−ト２５のカム面と、回転するカムプレ−ト２４のカム
面とが互いに円周に沿って波状に形成され、それらカム
面の接触により回転出力軸４が軸方向へ往復振動を付与
する構造となっている。回転出力軸４の後端部は前記回
転出力軸挿通孔２５ａに挿入され、その挿入部の後端面
には球面形の凹部２６が形成され、その凹部２６内には
鋼球２７が一部頭出し状態で収容されている。又固定カ
ムプレ−ト２５の裏側には、前記回転出力軸４の後端面
に密着し、軸と直交方向へスライド可能なインパクト機
能選択手段としてのシフタプレ−ト２８が設けられてお
り、シフタプレ−ト２８には、前記鋼球２７の凹部２６
から頭出しした部分を没入させる凹部２９が形成されて
いる。鋼球２７が凹部２９へ没入した状態でカムプレ−
ト２４と固定カムプレ−ト２５が接触し、回転出力軸４
には往復振動が付与される。そしてシフタプレ−ト２８
の左右に突設された押圧ボタン２８ａの操作によりシフ
タプレ−ト２８を左右に移動させて鋼球２７の凹部２６
から頭出しした部分を凹部２９から押し出せば、回転出
力軸４はその分前進してカムプレ−ト２４と固定カムプ
レ−ト２５相互間の接触が絶たれる。シフタプレ−ト２
８の側縁には半円状の切り欠き３０が設けられ、その切
り欠きにクリック作動用の板バネ３１が係合し、切り換
え操作時に、鋼球２７と凹部２９との位置関係が一致、
或は確実にずれるように位置決めしている。
４に軸方向へ往復振動を付与するインパクト機構が組み
込まれている。インパクト機構は、回転出力軸４の周囲
へフランジ状に設けられたカムプレ−ト２４と、中心に
回転出力軸挿通孔２５ａを有し、カム面を前記カムプレ
−ト２４と向かい合わせにしてハウジングに固定支持さ
れた固定カムプレ−ト２５とを備え、その固定カムプレ
−ト２５のカム面と、回転するカムプレ−ト２４のカム
面とが互いに円周に沿って波状に形成され、それらカム
面の接触により回転出力軸４が軸方向へ往復振動を付与
する構造となっている。回転出力軸４の後端部は前記回
転出力軸挿通孔２５ａに挿入され、その挿入部の後端面
には球面形の凹部２６が形成され、その凹部２６内には
鋼球２７が一部頭出し状態で収容されている。又固定カ
ムプレ−ト２５の裏側には、前記回転出力軸４の後端面
に密着し、軸と直交方向へスライド可能なインパクト機
能選択手段としてのシフタプレ−ト２８が設けられてお
り、シフタプレ−ト２８には、前記鋼球２７の凹部２６
から頭出しした部分を没入させる凹部２９が形成されて
いる。鋼球２７が凹部２９へ没入した状態でカムプレ−
ト２４と固定カムプレ−ト２５が接触し、回転出力軸４
には往復振動が付与される。そしてシフタプレ−ト２８
の左右に突設された押圧ボタン２８ａの操作によりシフ
タプレ−ト２８を左右に移動させて鋼球２７の凹部２６
から頭出しした部分を凹部２９から押し出せば、回転出
力軸４はその分前進してカムプレ−ト２４と固定カムプ
レ−ト２５相互間の接触が絶たれる。シフタプレ−ト２
８の側縁には半円状の切り欠き３０が設けられ、その切
り欠きにクリック作動用の板バネ３１が係合し、切り換
え操作時に、鋼球２７と凹部２９との位置関係が一致、
或は確実にずれるように位置決めしている。
【００１１】ハウジング１の先端にはトルク調整リング
３２が回動可能に設けられ、回転出力軸４の先端はその
トルク調整リング３２の中央から突出し、トルク調整リ
ング３２の内面には、回転出力軸４を中心とした円周に
沿って階段状の調整溝３３が形成されている。そしてそ
の調整溝３３には、回転出力軸４に遊嵌されたスライダ
３４の当接部３４ａが接触しており、そのスライダ３４
は、同じく回転出力軸４に遊嵌されたスライドプレ−ト
３５を介し、前記可動クラッチカム２０に付勢力を付与
しているコイルスプリング２３の反力を受けて前記当接
部３４ａが調整溝３３へ押し当てられるようになってい
る。よってトルク調整リング３２を回動すると、当接部
３４ａが階段状の調整溝３３へ段階的に接触し、スライ
ダ３４の位置が移動する。それによってコイルスプリン
グ２３による可動クラッチカム２０の押し付け力が変化
し、クラッチカムの伝達機構に対してトルクリミッタと
して作動する。
３２が回動可能に設けられ、回転出力軸４の先端はその
トルク調整リング３２の中央から突出し、トルク調整リ
ング３２の内面には、回転出力軸４を中心とした円周に
沿って階段状の調整溝３３が形成されている。そしてそ
の調整溝３３には、回転出力軸４に遊嵌されたスライダ
３４の当接部３４ａが接触しており、そのスライダ３４
は、同じく回転出力軸４に遊嵌されたスライドプレ−ト
３５を介し、前記可動クラッチカム２０に付勢力を付与
しているコイルスプリング２３の反力を受けて前記当接
部３４ａが調整溝３３へ押し当てられるようになってい
る。よってトルク調整リング３２を回動すると、当接部
３４ａが階段状の調整溝３３へ段階的に接触し、スライ
ダ３４の位置が移動する。それによってコイルスプリン
グ２３による可動クラッチカム２０の押し付け力が変化
し、クラッチカムの伝達機構に対してトルクリミッタと
して作動する。
【００１２】ハウジング１からは、操作しやすい部位
に、伝達歯車８．９を軸方向へ移動させる速度切り換え
スイッチ１６、インパクトモ−ド切り換え用の押圧ボタ
ン２８ａ及びモ−タのＯＮ、ＯＦＦを行なう電源スイッ
チ３６とが露出しており、電源スイッチ３６と前記電池
２及びモ−タ３とは電気的に接続されている。
に、伝達歯車８．９を軸方向へ移動させる速度切り換え
スイッチ１６、インパクトモ−ド切り換え用の押圧ボタ
ン２８ａ及びモ−タのＯＮ、ＯＦＦを行なう電源スイッ
チ３６とが露出しており、電源スイッチ３６と前記電池
２及びモ−タ３とは電気的に接続されている。
【００１３】このように形成された回転電動工具は、イ
ンパクト機構が回転出力軸の後方に位置しているので、
工具の中央部に組み込み配置され、振動時の安定性が良
く、前記各操作部材の効果的な配置によって操作性に優
れる。速度切り換えスイッチの操作で希望の回転速度を
選択し、電源スイッチをＯＮにすると、モ−タが回転し
てその回転力は減速機構、伝導歯車、伝導軸を介して固
定クラッチカムへと伝達される。インパクト機能が選択
されていない場合、回転出力軸はカムプレ−トと固定カ
ムプレ−トが離れるように前方へ押し出され、スチ−ル
ボ−ルがボ−ルスプライン溝の後方端部に接触して可動
クラッチカムに連結し、固定クラッチカムの回転は回転
出力軸へ伝達される。
ンパクト機構が回転出力軸の後方に位置しているので、
工具の中央部に組み込み配置され、振動時の安定性が良
く、前記各操作部材の効果的な配置によって操作性に優
れる。速度切り換えスイッチの操作で希望の回転速度を
選択し、電源スイッチをＯＮにすると、モ−タが回転し
てその回転力は減速機構、伝導歯車、伝導軸を介して固
定クラッチカムへと伝達される。インパクト機能が選択
されていない場合、回転出力軸はカムプレ−トと固定カ
ムプレ−トが離れるように前方へ押し出され、スチ−ル
ボ−ルがボ−ルスプライン溝の後方端部に接触して可動
クラッチカムに連結し、固定クラッチカムの回転は回転
出力軸へ伝達される。
【００１４】ここでインパクト機能の選択により振動ド
リルモードに設定された場合、鋼球が凹部内に没入し、
回転出力軸が後方へ移動してカムプレ−トが接触する。
従って回転出力軸が回転すると、その回転出力軸は往復
振動する。往復振動によりその回転出力軸と可動クラッ
チカムとが相対的に移動するが、その際スチ−ルボ−ル
の介在により摩擦抵抗は極めて低く保たれ、回転むらを
起すこともない。インパクト機能を解除すればドリルモ
ードとなり、更に、トルク調整リングを押圧力が弱くな
る側に回動させることにより、回転出力軸に一定の付加
が加わるとクラッチが外れるスクリュードライバモード
を設定することができる。そしてそのスクリュードライ
バモードでは、トルク調整リングによって締め付けトル
クを自由に設定できる。尚本考案は回転出力軸と可動ク
ラッチカムとの摩擦抵抗による影響を低減するものであ
って、減速機構や伝達手段は実施例に限定されない。
リルモードに設定された場合、鋼球が凹部内に没入し、
回転出力軸が後方へ移動してカムプレ−トが接触する。
従って回転出力軸が回転すると、その回転出力軸は往復
振動する。往復振動によりその回転出力軸と可動クラッ
チカムとが相対的に移動するが、その際スチ−ルボ−ル
の介在により摩擦抵抗は極めて低く保たれ、回転むらを
起すこともない。インパクト機能を解除すればドリルモ
ードとなり、更に、トルク調整リングを押圧力が弱くな
る側に回動させることにより、回転出力軸に一定の付加
が加わるとクラッチが外れるスクリュードライバモード
を設定することができる。そしてそのスクリュードライ
バモードでは、トルク調整リングによって締め付けトル
クを自由に設定できる。尚本考案は回転出力軸と可動ク
ラッチカムとの摩擦抵抗による影響を低減するものであ
って、減速機構や伝達手段は実施例に限定されない。
【００１５】
【考案の効果】本考案によれば、インパクト機構、及び
インパクト機能選択手段との内蔵によりワンタッチで振
動ドリルモ−ドの設定が能となり、振動ドリルモ−ドを
設定した場合は、回転出力軸が往復振動しても、クラッ
チカムはスチ−ルボ−ルを介して回転出力軸に対し相対
的に軸方向へ移動するので、両者はころがり接触の関係
を維持し、安定した回転力の伝達ができ、摩擦抵抗が少
なく、摩耗も少ない。従って耐久性に富み、殊に電池式
では電池の消耗が少ないので、同じ電池であっても使用
時間が長くなる。又、トルクリミッタ機構を持たせるこ
とで、スクリュードライバモードを設定した場合、締め
付けトルクを自由に設定できる。
インパクト機能選択手段との内蔵によりワンタッチで振
動ドリルモ−ドの設定が能となり、振動ドリルモ−ドを
設定した場合は、回転出力軸が往復振動しても、クラッ
チカムはスチ−ルボ−ルを介して回転出力軸に対し相対
的に軸方向へ移動するので、両者はころがり接触の関係
を維持し、安定した回転力の伝達ができ、摩擦抵抗が少
なく、摩耗も少ない。従って耐久性に富み、殊に電池式
では電池の消耗が少ないので、同じ電池であっても使用
時間が長くなる。又、トルクリミッタ機構を持たせるこ
とで、スクリュードライバモードを設定した場合、締め
付けトルクを自由に設定できる。
【図１】本考案に係る回転電動工具の内部構造を示す説
明図である。
明図である。
【図２】Ａ−Ａ線切断断面にて示した速度切り換え機構
の説明図である。
の説明図である。
【図３】Ｂ−Ｂ線切断断面にて示した伝達機構の説明図
である。
である。
【図４】Ｃ−Ｃ線切断断面にて示したインパクト機構の
説明図である。
説明図である。
１・・ハウジング、２・・電池、３・・モ−タ、３ａ・
・モ−タ回転軸、４・・回転出力軸、５・・伝達軸、６
・・減速機構、７・・回転駆動軸、８．９・・伝達歯
車、１０．１１・・コイルバネ、１２・・スペ−サ、１
３．１４・・リング体、１３ａ．１４ａ・・係合凹部、
１５・・ピン、１６・・速度切り換えスイッチ、１６ａ
・・作動ピン、１７・・チャック、１８・・固定クラッ
チカム、１９・・ボ−ルスプライン溝、２０・・可動ク
ラッチカム、２１・・ボ−ル溝、２２・・スチ−ルボ−
ル、２３・・コイルスプリング、２４・・カムプレ−
ト、２４ａ・・回転出力軸挿通孔、２５・・固定カムプ
レ−ト、２６・・凹部、２７・・鋼球、２８・・シフタ
プレ−ト、２８ａ・・押圧ボタン、２９・・凹部、３０
・・切り欠き、３１・・板バネ、３２・・トルク調整リ
ング、３３・・調整溝、３４・・スライダ、３４ａ・・
当接部、３５・・スライドプレ−ト、３６・・電源スイ
ッチ。
・モ−タ回転軸、４・・回転出力軸、５・・伝達軸、６
・・減速機構、７・・回転駆動軸、８．９・・伝達歯
車、１０．１１・・コイルバネ、１２・・スペ−サ、１
３．１４・・リング体、１３ａ．１４ａ・・係合凹部、
１５・・ピン、１６・・速度切り換えスイッチ、１６ａ
・・作動ピン、１７・・チャック、１８・・固定クラッ
チカム、１９・・ボ−ルスプライン溝、２０・・可動ク
ラッチカム、２１・・ボ−ル溝、２２・・スチ−ルボ−
ル、２３・・コイルスプリング、２４・・カムプレ−
ト、２４ａ・・回転出力軸挿通孔、２５・・固定カムプ
レ−ト、２６・・凹部、２７・・鋼球、２８・・シフタ
プレ−ト、２８ａ・・押圧ボタン、２９・・凹部、３０
・・切り欠き、３１・・板バネ、３２・・トルク調整リ
ング、３３・・調整溝、３４・・スライダ、３４ａ・・
当接部、３５・・スライドプレ−ト、３６・・電源スイ
ッチ。
Claims (2)
- 【請求項１】 軸方向へ移動自在に支持され、先端に回
転工具装着用のチャックを装備した回転出力軸と、その
回転出力軸に形成されたボ−ルスプライン溝と、前記回
転出力軸へ、前記ボールスプライン溝内を前後に転動す
るボ−ルを介して軸方向へ往復動自在且つ回転出力軸と
一体的に回転可能に設けた可動クラッチカムと、その可
動クラッチカムと対になり、前記回転出力軸へ定位置で
遊転自在に設けられた固定クラッチカムと、可動クラッ
チカムを固定クラッチカム側へ付勢する押圧手段と、固
定クラッチカムに回転を付与する駆動機構と、前記回転
出力軸の後方に位置してその回転出力軸に軸方向へ往復
振動を付与するインパクト機構と、そのインパクト機構
と前記回転出力軸との間に介在されるインパクト機能選
択手段とを含み、前記押圧手段により可動クラッチカム
を固定クラッチカム側へ付勢したドリルモード又はスク
リュードライバモード時には、前記ボールがボールスプ
ライン溝の後端に位置して可動クラッチカムの回転を回
転出力軸に伝達し、インパクト機能選択手段によりイン
パクト機能を選択した振動ドリルモード設定時には、前
記ボールがボールスプライン溝内を前後に転動しなが
ら、可動クラッチカムの回転を回転出力軸へ伝達する回
転電動工具の動力伝達機構。 - 【請求項２】 前記押圧手段が、トルク調整リングの回
動により段階的に変化してトルクリミッタとして機能す
る回転電動工具の動力伝達機構。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991097774U JP2558753Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 回転電動工具の動力伝達機構 |
| DE4236819A DE4236819C2 (de) | 1991-10-31 | 1992-10-30 | Motorisch angetriebene Drehwerkzeugeinrichtung |
| US07/969,481 US5343961A (en) | 1991-10-31 | 1992-10-30 | Power transmission mechanism of power-driven rotary tools |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991097774U JP2558753Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 回転電動工具の動力伝達機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0539814U JPH0539814U (ja) | 1993-05-28 |
| JP2558753Y2 true JP2558753Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=14201192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991097774U Expired - Fee Related JP2558753Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 回転電動工具の動力伝達機構 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5343961A (ja) |
| JP (1) | JP2558753Y2 (ja) |
| DE (1) | DE4236819C2 (ja) |
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| GB9309054D0 (en) * | 1993-05-01 | 1993-06-16 | Black & Decker Inc | Power tools and hammer mechanisms therefor |
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