JP3013960B2 - ディスク駆動用モータ - Google Patents

ディスク駆動用モータ

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JP3013960B2
JP3013960B2 JP5222097A JP22209793A JP3013960B2 JP 3013960 B2 JP3013960 B2 JP 3013960B2 JP 5222097 A JP5222097 A JP 5222097A JP 22209793 A JP22209793 A JP 22209793A JP 3013960 B2 JP3013960 B2 JP 3013960B2
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広志 坂下
淳 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフロッピーディ
スク等を回転駆動するディスク駆動用モータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばフロッピーディスク等のディスク
媒体を回転駆動するモータが知られている。図11ない
し図13は、このようなモータの従来例を示す。図1
1、図13において、基板37上には孔部が形成されて
おり、この孔部にはスラスト軸受32が取り付けられて
いる。スラスト軸受32の外周には円筒状の軸受ホルダ
ー43が取り付けられている。軸受ホルダー43の内周
面には円筒状のラジアル軸受36が嵌合固定されてお
り、ラジアル軸受36の中央には回転軸31が挿入され
ている。回転軸31の下端はスラスト軸受32と当接し
ており、スラスト軸受32によって回転軸31はスラス
ト方向に支持されている。また、回転軸31はラジアル
軸受36によって回転自在に支持されている。
【0003】軸受ホルダー43の下部にはフランジ43
aが形成されており、このフランジ43aの上面にはス
テータコア41が載置されている。ステータコア41は
コア素体を積層することによって構成されており、外周
には複数の突極が形成され、各突極にはコイル42が巻
回されている。一方、基板37とステータコア41の間
にはスペーサ44が介装されている。ステータコア41
は、ステータコア41、スペーサ44を貫通したねじ9
0が基板37に螺合されることによって固定されてい
る。また、軸受ホルダー43のフランジ43aがステー
タコア41の内周縁部によって基板37側に押えつけら
れることにより軸受ホルダー43が基板37に固定され
ている。
【0004】回転軸31の先端部には略円盤状のハブ台
34が圧入等によって取り付けられており、さらにハブ
台34外周面の下側にはかしめ等によってカップ状のロ
ータケース35が取り付けられている。ロータケース3
5の周壁の内面にはリング状の駆動用マグネット38が
取り付けられている。駆動用マグネット38の内面はス
テータコア41の突極と一定の間隙をおいて対向してい
る。このため、突極に巻回されたコイル42を通電制御
することによって、駆動用マグネット38、ロータケー
ス35が回転駆動され、回転軸31が回転駆動される。
【0005】ロータケース35には、ハブ台34よりも
外側の特定箇所に孔部が形成されており、この孔部の内
部には板ばね等で支持された駆動ピン45が配置されて
いる。
【0006】ハブ台34の上面にはフロッピーディスク
等のメディアハブ46が搭載される。図12に示すよう
に、メディアハブ46には駆動ピン係合孔47とスピン
ドル係合孔48が形成されており、駆動ピン係合孔47
とスピンドル係合孔48にそれぞれ駆動ピン45と回転
軸31の先端部が係合することによってメディアハブ4
6はハブ台34上に位置決めして係止され、回転駆動さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、ディスク駆動用
モータは薄型化や小型化が図られている。薄型化や小型
化に最も有効なのは図13において、回転軸31の径φ
d1の小型化や、回転軸31とラジアル軸受36の摺動
部分の軸方向寸法L4の小型化、あるいは回転軸31下
端部のスラスト軸受32と当接する半球状部分の軸方向
寸法L5の小型化等である。しかし、以上のような方法
では充分な性能を維持したまま小型化するのは困難であ
る。
【0008】例えば、回転軸31の径φd1を小型化す
ると、メディアハブ46を正確に位置決めすることが不
可能となってしまう。また、回転軸31とラジアル軸受
36の摺動部分の寸法L4を短くすると、回転軸31の
軸振れ精度が悪化し、回転軸31及びラジアル軸受36
の摩耗によって、モータの寿命が短くなってしまう。さ
らに、回転軸31下端部の半球状部の寸法L5を小型化
するため、半球状部の曲率半径を大きくすると、スラス
ト軸受32との接触部分が増加するため、ノイズが増大
してしまう。なお、スラスト軸受32と当接する回転軸
31下端の一部のみに半球状部を形成すると充分な特性
を得られるが、加工するのが困難であるため、コストが
高騰してしまう。
【0009】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたもので、充分な性能を維持しながら小型化
あるいは薄型化することが可能なディスク駆動用モータ
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ステータに固定された固定軸によって軸方向に支持され
るスラスト受部が、ハブ台を有するロータに固定された
係合ピンの一端の凹部内に形成されるとともに、係合ピ
ンの外径がディスクの中心穴に正確に係合するのに適し
外径寸法となっており、上記ステータに固定されたコ
アーを有し、コアーの一部が上記固定軸に圧接している
ことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、固定軸に基板との当接面が形成されている
ことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、係合ピンの一部が
ハブ台となっていることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、固定軸が焼結材に
より形成されていることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、固定軸一端に凸部
を形成し、この凸部を基板に嵌合したことを特徴とす
る。
【0015】請求項6記載の発明は、係合ピン、ラジア
ル軸受、固定軸のうちの少なくとも一点に潤滑油を含浸
させたことを特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】係合ピンの一端の凹部内に形成されたスラスト
受部が固定軸に当接し、係合ピンがスラスト方向に支持
される。係合ピンはハブ台を有するロータと共に一体回
転する。係合ピンはディスクハブと係合するとともに、
係合ピンの外径はディスクハブの位置決めに適した充分
大きな寸法に設定されており、ディスクハブを精度よく
位置決めすることができる。しかも係合ピンに形成した
スラスト受部を、基板に取り付けられた固定軸に当接さ
せて係合ピンをスラスト方向に支持したため、性能を維
持しながら薄型化及び小型化が可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明にかかるディスク駆動用モータ
の実施例について図面を参照しながら説明する。図1に
おいて、先端部が半球状で図示しないディスクハブのス
ピンドル係合孔に係合される係合ピン3は、ステンレス
等の粉末を焼結成形することによって形成されている。
このような、係合ピン3の径寸法φd1はディスクハブ
のスピンドル係合孔へ正確に位置決めするのに最も適し
た寸法に設定されている。係合ピン3の下端部には凹部
3bが形成されており、凹部3bの外周は周壁3aとな
っている。凹部3b底部のほぼ中央には半球状で平滑に
仕上げられたスラスト受部2が形成されている。係合ピ
ン3の外周にはディスク等が載置されるハブ台4が取り
付けられている。ハブ台4の下面の外周縁部にはロータ
ケース5がかしめ等によって固定されている。ロータケ
ース5はカップ状に形成され、その周壁内面には駆動用
マグネットが取り付けられるが、ロータケース5の周壁
及び駆動マグネットは図示されていない。また、ロータ
ケース5には、従来例同様に駆動ピン45が配置されて
いるが、これも図示されていない。なお、係合ピン3の
製法は粉末焼結法のみならず、鋳造、プレス等の塑性加
工、切削、射出成形焼結法等の他の製法であってもよ
い。また、係合ピン3の材質はステンレスのみならず、
鋼材、銅合金等他の材質であってもよい。
【0021】ハブ台4の中心孔には、下側から円筒状の
ラジアル軸受6が圧入されている。ラジアル軸受6の上
端部において、中心孔6bの外周縁部が上方に突出して
突出部6aとなっており、この突出部6aがハブ台4の
中心孔に圧入されている。上記突出部6aの上端面は係
合ピン3の下端面に当接している。このような係合ピン
3、ハブ台4、ロータケース5、ラジアル軸受6及び図
示されていない駆動用マグネット38、駆動ピン45よ
りロータ組が構成されている。
【0022】一方、基板7の中央には孔が形成されてお
り、孔には固定軸1が圧入固定されている。固定軸1に
は上記ロータ組を構成するラジアル軸受6の中心孔6b
が挿入されており、係合ピン3のスラスト受部2と固定
軸1の上端面とが当接することによってロータ組はスラ
スト方向に支持されている。また、固定軸1と固定軸1
の外周面を一定の間隙をおいて覆うラジアル軸受6によ
ってロータ組は固定軸1に回転自在に支持されている。
【0023】以上のようなディスク駆動用モータによれ
ば、ロータ組の回転に関与する軸(この場合固定軸1)
とディスクハブの中心孔と係合する係合ピン3を一体化
せずに、それぞれ別々に構成したため、係合ピン3の外
径寸法φd1をディスクハブの中心孔へ正確に位置決め
するのに最も適した寸法としながら、ロータ組を支持す
る固定軸1の外径寸法φd2を小さくして、モータの体
格を小型化することが可能となる。また、ラジアル軸受
6の上端の一部がハブ台4の中心孔に挿入されているた
め、ラジアル軸受6の固定軸1との摺動部分の寸法L4
を短縮することなくディスク駆動用モータの高さ寸法L
2を、ハブ台4の中心孔に挿入された突出部6aの分だ
け短くすることができ、薄型化が可能となる。
【0024】さらに、スラスト受部2はハブ台あるいは
係合ピン3の内部に設置されているので、従来例におけ
る回転軸31の下端部の半球状部の軸方向寸法L5の分
だけ薄型化が可能となる。ここで半球状のスラスト受部
2の曲率半径は、従来例における回転軸31の下端部の
半球状部の曲率半径と同じに設定される。このため、ロ
ータ組が回転するときに生ずるノイズやスラスト受部2
の摩耗を、従来品と同じレベルに維持することができ
る。また、係合ピン3は、ステンレス等の粉末焼結法や
射出成形焼結法等によって形成すれば、様々な形状を容
易に、しかも、比較的安価に製造することができる。
【0025】以上のような構成のディスク駆動用モータ
を従来例と同様なサイズで形成すると、ラジアル軸受6
の固定軸1との摺動部分の寸法L4を大きく確保するこ
とができるため、軸振れ精度をさらに向上させることが
できる。
【0026】ロータ組を円滑に回転させるためには、図
2(a)に示すように、スラスト受部2と固定軸1上端
部が当接した部分に、グリス等の潤滑油10を介在させ
てもよい。また、図2(b)に示すように、スラスト受
部2と固定軸1との当接部において、係合ピン3側の部
分を平坦面とし、この平坦面と当接する固定軸1の上端
部を半球状としてもよい。また、図2(c)に示すよう
に係合ピン3側に形成した凹部3bの平坦な底面に合成
樹脂等からなるスラスト軸受11をとりつけ、このスラ
スト軸受11に対して固定軸の半球状の上端部を当接さ
せるようにしてもよい。こうすればロータ組を更に円滑
に回転させることが可能となる。
【0027】図1の例では、ハブ台4に対して係合ピン
3及びラジアル軸受6を固定していたが、係合ピン3に
対して直接ラジアル軸受6を固定するようにしてもよ
い。例えば、図3(a)に示すように係合ピン3の周壁
3aの軸方向寸法を比較的長く設定し、このような周壁
3aの内面にラジアル軸受6の突出部6aを圧入して固
定するようにしてもよいし、図3(b)に示すように、
周壁3aの軸方向寸法をさらに長く設定しラジアル軸受
6の外周の大部分を周壁3aで覆うように構成してもよ
い。また、図3(c)に示すように、ラジアル軸受6の
中心孔6bの上側を大径部とし、この大径部に係合ピン
3の小径の周壁3aを圧入し、周壁3aの端面を上記中
心孔6bの段状の面に、ラジアル軸受6の上端面を係合
ピン3の周壁3aより外側の端面に、それぞれ当接させ
てもよい。
【0028】さらに別の実施例として、図4に示すよう
に、係合ピン3の小径の周壁3aより外側の端面とラジ
アル軸受6の上端面との間に、ロータケース5にプレス
等を施して形成したハブ台となる突出部5aの中心孔の
縁部を挟み込み、係合ピン3とラジアル軸受6とロータ
ケース5を固定するようにしてもよい。こうすれば、別
部材としてのハブ台4を省略することができるため、コ
ストを低減させることが可能となる。
【0029】さらに別の実施例として、図5に示すよう
に、ラジアル軸受6の外周にスリーブ13を嵌めてもよ
い。スリーブ13は、特にラジアル軸受6が焼結含油軸
受等から形成されている場合に、軸受油等の漏洩を遮断
し、軸受油の他の部品への影響を最小限に抑えることが
可能なため有効である。
【0030】さらに別の実施例として、図6に示すよう
に、係合ピン3の外周にフランジ3cを形成し、フラン
ジ3cの上端面をディスク等が載置されるハブ台として
もよい。別部材としてのハブ台が不要なためコストを低
減することができるし、フランジ3cの下面がロータケ
ース5の上端面と当接するため、係合ピン3に対するロ
ータケース5の垂直度を向上させることができる。
【0031】次に、係合ピンとラジアル軸受が一体に形
成されたディスク駆動用モータの実施例について説明す
る。図7において、先端部が半円球状で図示しないディ
スクハブの中心孔に係合される係合ピン3は、有底円筒
状に形成されている。また、係合ピン3の外径φd1は
ディスクハブの中心孔へ正確に位置決めするのに最も適
した寸法に設定されている。このような係合ピン3には
凹部3bが形成されている。凹部3bを有する係合ピン
3の、周壁3aはラジアル軸受も兼ねている。凹部3b
の底部のほぼ中央には半球状で平滑に仕上げられたスラ
スト受部2が形成されている。上記周壁3aの外周には
ロータケース5が固定されている。ロータケース5は、
係合ピン3より外側の部分が突出部5aとなっており、
この突出部5aの上面がディスク等が載置されるハブ台
となっている。
【0032】一方、基板7の中央には孔が形成されてお
り、この孔には固定軸1が圧入固定されている。このよ
うな固定軸1に対して係合ピン3及びロータケース5等
からなるロータ組の上記係合ピン3の凹部3bが嵌めら
れ、ロータ組が回転自在に支持されている。固定軸1の
上端面は、係合ピン3のスラスト受部2と当接してロー
タ組をスラスト方向に支持している。また、係合ピン3
の周壁3aは一定の微小な間隙をおいて固定軸1の大部
分を覆い、ロータ組をラジアル方向に支持している。
【0033】以上のような実施例によれば、図1の例と
同様に従来品と同様な性能を維持しながら、薄型化する
ことができるという効果を奏するのに加え、係合ピン3
の周壁3aをラジアル軸受としたため、部品点数を減少
させ、製造コストを低減させることができる。なお、周
壁3aはステンレス等の粉末焼結法や射出成形焼結法等
によって形成すれば、図7のような有底円筒状で周壁3
aの部分が軸方向に長い形状も、コストが上昇すること
なく容易に形成することができる。また、ロータケース
5を係合ピン3の外周側において上方に突出させて突出
部5aを形成し、これをハブ台としたため、さらに部品
点数を減少させることができ、製造コストを低廉化する
ことができる。
【0034】また、係合ピン3の周壁3aには必要に応
じて潤滑油を含浸させるようにしてもよい。なお、周壁
3aの外面から潤滑油が漏洩するのが心配な場合は、周
壁3aの外面のポーラスを目潰ししたり、あるいは、ラ
ジアル軸受である周壁3aの外周面に図5に示すような
スリーブ13を取り付けたりするのが好ましい。
【0035】さらには、図8(a)に示すように、固定
軸1の下端側にフランジ1cを形成し、基板7の上面と
フランジ1cの下面とを当接させてもよい。こうするこ
とによって固定軸1の垂直度を向上させることができ
る。また、固定軸1の上端部に取り付けられる係合ピン
3の外周面にフランジ3cを形成してこれをハブ台と
し、フランジ3cの下面をロータケース5の上面に当接
させるように構成してもよい。こうすれば、係合ピン3
に対するロータケース5の垂直度を向上させることがで
きる。
【0036】また、以上のような構成に加えて、図8
(b)に示すように、ステータコア14に舌片14aを
形成し、舌片14aで固定軸1のフランジ1cの上面を
押える構成にしてもよい。この例によれば、図8(a)
の例に比べて固定軸1の固定強度をさらに向上させるこ
とができる。
【0037】 固定軸1の基板7に対する垂直度を出す
方法としては、図9(a)に示すように、固定軸1の基
端部に小径の突出部1fを形成し、この突出部1fを基
板7に対して圧入固定する方法もある。固定軸1本体と
突出部1fとの段部1eが基板7の上面と当接するた
め、固定軸1の垂直度を向上させることができる。これ
に加えて、図10に示すように突出部1fの軸方向寸法
を基板7の板厚よりも大きくしてもよい。この例によれ
ば、上記突出部1fの一部が基板7の裏面から突出する
ので、この突出部分を、ディスク駆動用モータを別部材
に取り付ける場合の位置決め部材として利用することが
でき、モータの位置決めが容易になる。また、固定軸1
固定強度を向上させるには、図9(b)に示すよう
に、ステータコア14の一部である突起14bで固定軸
1の外周を圧接保持するようにしてもよい。あるいは、
図9(c)に示すように、基板7にバーリング部7cを
形成し、このバーリング部7cに対して固定軸1を圧入
するようにしてもよい。図9(c)の例によれば、固定
軸1と基板7の接触する部分が増加するため、固定強度
を著しく向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ステータ
に固定された固定軸に軸方向に支持されるスラスト受部
を、ハブ台を有するロータに固定された係合ピンの一端
の凹部内に形成したため、その分小型化あるいは薄型化
が可能となるし、同一体格のディスク駆動用モータであ
れば、軸振れ精度を向上させて、高いトルクを得ること
が可能となる。また、係合ピンの外径はディスクの中心
孔に正確に係合するのに適した外径とすることができる
ため、ディスクハブの位置決め精度も高い。さらに、ス
テータに固定されたコアーを有し、コアーの一部が固定
軸に圧接しているため、固定軸の固定強度を向上させる
ことができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、固定軸に基
板との当接面が形成されているため、固定軸の基板に対
する垂直度を向上させることができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、係合ピンの
一部がハブ台となっているため、この点からも部品点数
を減少させ、製造コストを低減させることができる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、固定軸は焼
結材により形成されているため、低コストで、様々な形
状の固定軸を形成することができる。
【0042】請求項5記載の発明によれば、固定軸一端
に凸部を形成し、この凸部を基板に嵌合し、凸部の寸法
を、基板の厚さ寸法よりも大きくしたため、基板から突
出した上記凸部をディスク駆動用モータの位置決め部材
として使用することができ、モータの位置決めが容易に
なる。
【0043】請求項6記載の発明によれば、係合ピン、
ラジアル軸受、固定軸のうちの少なくとも一点に潤滑油
を含浸させたたため、ロータの円滑な回転が可能とな
る。
【0044】
【0045】
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディスク駆動用モータの実施例
を示す断面図。
【図2】(a)〜(c)は本発明にかかるディスク駆動
用モータの固定軸と係合ピンの当接部分の別の例を示す
断面図。
【図3】(a)〜(c)本発明にかかるはディスク駆動
用モータのラジアル軸受固定の別の例を示す断面図。
【図4】本発明にかかるディスク駆動用モータの別の実
施例を示す要部拡大断面図。
【図5】本発明にかかるディスク駆動用モータのさらに
別の実施例を示す要部拡大断面図。
【図6】本発明にかかるディスク駆動用モータのさらに
別の実施例を示す要部拡大断面図。
【図7】本発明にかかるディスク駆動用モータのさらに
別の実施例を示す要部拡大断面図。
【図8】(a)〜(b)は本発明にかかるディスク駆動
用モータに適用される係合ピン及び固定軸の別の例を示
す断面図。
【図9】(a)〜(c)は本発明にかかるディスク駆動
用モータに適用される固定軸の別の例を示す断面図。
【図10】本発明にかかるディスク駆動用モータに適用
される固定軸の別の例を示す断面図。
【図11】従来のディスク駆動用モータの例を示す断面
図。
【図12】ディスク駆動用モータがメディアハブを係止
した状態を示す平面図。
【図13】同上要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 固定軸 2 スラスト受部 3 係合ピン 3a 周壁 3b 凹部 6 ラジアル軸受 7 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−347569(JP,A) 特開 昭63−64539(JP,A) 特開 昭52−103742(JP,A) 実開 昭55−53982(JP,U) 実開 昭61−476(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/00 H02K 5/16 H02K 5/167 H02K 21/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク駆動用モータであって、 ステータに固定された固定軸によって軸方向に支持され
    るスラスト受部が、ハブ台を有するロータに固定された
    係合ピンの一端の凹部内に形成されるとともに、係合ピ
    ンの外径が上記ディスクの中心穴に正確に係合するのに
    適した外径寸法となっており、 上記ステータに固定されたコアーを有し、コアーの一部
    が上記固定軸に圧接して いることを特徴とするディスク
    駆動用モータ。
  2. 【請求項2】 固定軸に基板との当接面が形成されてい
    請求項1記載のディスク駆動用モータ。
  3. 【請求項3】 上記係合ピンの一部がハブ台となってい
    る請求項1または請求項2記載のディスク駆動用モー
    タ。
  4. 【請求項4】 上記固定軸は焼結材により形成された請
    求項1、2または3記載のディスク駆動用モータ。
  5. 【請求項5】 固定軸一端に凸部が形成され、この凸部
    が基板に嵌合された請求項1、2、3または4記載のデ
    ィスク駆動用モータ。
  6. 【請求項6】 係合ピン、ラジアル軸受、固定軸のうち
    の少なくとも一点に潤滑油を含浸させた請求項1、2、
    3、4または5記載のディスク駆動用モータ。
JP5222097A 1993-08-13 1993-08-13 ディスク駆動用モータ Expired - Lifetime JP3013960B2 (ja)

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