JP2018081755A - フロー電池 - Google Patents

フロー電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2018081755A
JP2018081755A JP2016221468A JP2016221468A JP2018081755A JP 2018081755 A JP2018081755 A JP 2018081755A JP 2016221468 A JP2016221468 A JP 2016221468A JP 2016221468 A JP2016221468 A JP 2016221468A JP 2018081755 A JP2018081755 A JP 2018081755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
region
positive electrode
flow battery
surface roughness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016221468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6765939B2 (ja
Inventor
佐々木 元
Hajime Sasaki
元 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2016221468A priority Critical patent/JP6765939B2/ja
Publication of JP2018081755A publication Critical patent/JP2018081755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6765939B2 publication Critical patent/JP6765939B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】電池性能の低下を抑制することができるフロー電池の提供。【解決手段】正極及び負極3Aと、反応室と、電解液と、気泡発生装置とを備え、反応室は、正極及び負極3Aを収容し、電解液は、反応室の内部に収容され、正極及び負極3Aに接触するフロー電池。気泡発生装置は、電解液中に気泡を発生させ、負極3Aは、電解液を挟んで正極と向かい合う対向面51を有し、負極3Aは、第2領域R2と、第1領域R1とを含み、第2領域R2が、負極3Aの下端部に配置され対向面51が第2の表面粗さを有し、第1領域R1が、第2領域よりも上方に配置され対向面51が第2の表面粗さよりも小さい第1の表面粗さを有する、フロー電池。【選択図】図5A

Description

開示の実施形態は、フロー電池に関する。
従来、正極と負極との間に、テトラヒドロキシ亜鉛酸イオン([Zn(OH)2−)を含有する電解液を循環させるフロー電池が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、亜鉛種などの活物質を含む負極を、選択的イオン電導性を有するイオン電導層で覆うことでデンドライトの成長を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−185259号公報
Y. Ito. et al.: Zinc morphology in zinc-nickel flow assisted batteries and impact on performance, Journal of Power Sources, Vol. 196, pp. 2340-2345, 2011
しかしながら、上記に記載の電池は、自己放電が生じることで電池性能が低下する懸念があった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、電池性能の低下を抑制することができるフロー電池を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るフロー電池は、正極および負極と、反応室と、電解液と、気泡発生装置とを備える。反応室は、前記正極および前記負極を収容する。電解液は、前記反応室の内部に収容され、前記正極および前記負極に接触する。気泡発生装置は、前記電解液中に気泡を発生させる。前記負極は、前記電解液を挟んで前記正極と向かい合う対向面を有する。前記負極は、第2領域と、第1領域とを含む。第2領域は、前記負極の下端部に配置され前記対向面が第2の表面粗さを有する。第1領域は、前記第2領域よりも上方に配置され前記対向面が前記第2の表面粗さよりも小さい第1の表面粗さを有する。
実施形態の一態様のフロー電池によれば、電池性能の低下を抑制することができる。
図1は、実施形態に係るフロー電池の概略を示す図である。 図2は、実施形態に係るフロー電池が備える気泡発生部の概略を示す図である。 図3は、実施形態に係るフロー電池が備える反応室の概略を示す図である。 図4は、実施形態に係るフロー電池における電極間の接続の一例について説明する図である。 図5Aは、実施形態に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図5Bは、実施形態に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図6は、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図7は、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図8Aは、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図8Bは、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図9は、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図10Aは、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える気泡発生部の概略を示す図である。 図10Bは、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える気泡発生部の概略を示す図である。 図11は、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図12は、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図13は、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。 図14は、実施形態の変形例に係るフロー電池が備える負極の概略を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するフロー電池の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るフロー電池の概略を示す図である。図1に示すフロー電池1は、正極2A,2B,2Cおよび負極3A,3B,3C,3Dで構成される複数の電極と、電解液4と、気泡発生部5と、反応室10と、ポンプ11と、供給流路12と、回収流路13とを備える。複数の電極は、負極3A、正極2A、負極3B、正極2B、負極3C、正極2C、負極3Dの順にY軸方向に沿って正負極が交互に並ぶように配置されている。
なお、説明を分かりやすくするために、図1には、鉛直上向きを正方向とし、鉛直下向きを負方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、後述の説明に用いる他の図面でも示す場合がある。
正極2A,2B,2Cは、反応室10に収容されている。正極2A,2B,2Cは、例えば、ニッケル化合物またはマンガン化合物を正極活物質として含有する導電性の部材である。ニッケル化合物は、例えば、オキシ水酸化ニッケル、水酸化ニッケル、コバルト含有水酸化ニッケル等が好ましい。マンガン化合物は、例えば、二酸化マンガン等が好ましい。また、正極2A,2B,2Cは、コバルト化合物、黒鉛、カーボンブラック、導電性樹脂等を含んでもよい。電解液4が分解される酸化還元電位の観点からは、正極2A,2B,2Cはニッケル化合物を含有することが好ましい。
正極2A,2B,2Cは、図示しない隔膜(セパレータ)によって被覆されたものであってもよい。隔膜は、正極2A,2B,2Cを負極3A,3B,3C,3Dから分離すると共に、電解液4に含まれるイオンの移動を許容するように多孔質の材料で構成される。
隔膜の材料としては、例えば、隔膜が水酸化物イオン伝導性を有するように、陰イオン伝導性材料が挙げられる。陰イオン伝導性材料としては、例えば、有機ヒドロゲルのような三次元構造を有するゲル状の陰イオン伝導性材料、または固体高分子型陰イオン伝導性材料などが挙げられる。固体高分子型陰イオン伝導性材料は、例えば、ポリマーと、周期表の第1族〜第17族より選択された少なくとも一種類の元素を含有する、酸化物、水酸化物、層状複水酸化物、硫酸化合物およびリン酸化合物からなる群より選択された少なくとも一つの化合物とを含む。
隔膜は、好ましくは、水酸化物イオンよりも大きいイオン半径を備えた[Zn(OH)2−等の金属イオン錯体の透過を抑制するように緻密な材料で構成されると共に所定の厚さを有する。緻密な材料としては、例えば、アルキメデス法で算出された90%以上、より好ましくは92%以上、さらに好ましくは95%以上の相対密度を有する材料が挙げられる。所定の厚さは、例えば、10μm〜1000μm、より好ましくは100μm〜500μmである。
この場合には、充電の際に、負極3A,3B,3C,3Dにおいて析出する亜鉛がデンドライト(針状結晶)として成長し、正極2A,2B,2Cに設けられた隔膜を貫通することを抑制することができる。その結果、互いに向かい合う負極と正極との間の導通を抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、隔膜は正極2A,2B,2Cを被覆しているとして説明したが、これに限らず、互いに向かい合う正極と負極との間に配置されていればよい。
負極3A,3B,3C,3Dは、反応室10に収容されている。負極3A,3B,3C,3Dは、負極活物質を金属亜鉛または亜鉛化合物として含む。負極3A,3B,3C,3Dは、例えば、ステンレスや銅などの基材を、耐電解液性を有するニッケルやスズ、亜鉛でメッキ処理したものを使用することができる。また、メッキ処理された表面が一部酸化されたものを負極3A,3B,3C,3Dとして使用してもよい。なお、負極3A,3B,3C,3Dの具体的な構成例については後述する。
電解液4は、正極2A,2B,2Cおよび負極3A,3B,3C,3Dに接触するように反応室10の内部に収容されている。電解液4は、例えば、亜鉛種を含有するアルカリ水溶液である。電解液4中の亜鉛種は、[Zn(OH)2−として溶存している。電解液4は、例えば、KやOHを含むアルカリ水溶液に酸化亜鉛を飽和させたものを使用することができる。ここで、アルカリ水溶液としては、例えば、6.7moldm−3の水酸化カリウム水溶液を使用することができる。また、1dm−3の水酸化カリウム水溶液に対し、ZnOが飽和するまで添加することにより電解液4を調製することができる。
気泡発生部5は、反応室10の下部に配置されている。気泡発生部5は、一方は供給流路12を介してポンプ11に接続されており、他方は電解液4を収容した反応室10の内部に開口している。気泡発生部5は、ポンプ11から送られた気体を電解液4中に供給し、気泡6を発生させる。すなわち、実施形態に係るフロー電池1は、ポンプ11および気泡発生部5を含む気泡発生装置を備える。
ここで、気泡発生部5の構成例について、図2を用いて説明する。図2は、実施形態に係るフロー電池1が備える気泡発生部5の概略を示す図である。図2に示す気泡発生部5は、X軸方向およびY軸方向に沿って並ぶ複数の開口5aを有している。気泡発生部5は、反応室10の下部、より具体的には電解液4を収容したケース8の底面8e上に配置される。
気泡発生部5は、ポンプ11から供給流路12を介して供給された気体を開口5aから吐出することにより、電解液4中に気泡6を発生させる。開口5aは、発生した気泡6を互いに向かい合う正極と負極との間にそれぞれ適切に流動させることができればいかなる配置であってもよい。
図1に戻り、実施形態に係るフロー電池1についてさらに説明する。気泡6は、例えば電解液4に対して不活性な気体で構成される。このような気体としては、例えば、空気、窒素ガス、ヘリウムガス、ネオンガス、またはアルゴンガスなどが挙げられる。電解液4に不活性な気体の気泡6を発生させることにより、電解液4の変性を抑制することができる。
気泡発生部5に設けられた開口から電解液4中に供給された気体により発生した気泡6は、所定の間隔で配置された電極間、すなわち、負極3Aと正極2Aとの間、正極2Aと負極3Bとの間、負極3Bと正極2Bとの間、正極2Bと負極3Cとの間、負極3Cと正極2Cとの間、正極2Cと負極3Dとの間において、それぞれ電解液4中を上方に向かって流動する。電解液4中を気泡6として流動した気体は、電解液4の液面で消滅し、反応室10における電解液4の上方に気体層7を構成する。
反応室10は、ケース8と、上板9とを備える。ケース8および上板9は、例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレンなど、耐アルカリ性および絶縁性を有する樹脂材料で構成される。ケース8および上板9は、好ましくは互いに同じ材料で構成されるが、異なる材料で構成されてもよい。
ケース8には、正極2A,2B,2C、負極3A,3B,3C,3Dおよび電解液4が収容されている。また、ケース8には、供給流路12を構成する配管を挿通または接続させる開口が設けられている。また、上板9の下面9aと電解液4の液面との間には空間を有しており、気体層7を構成する。
ポンプ11は、例えば気体ポンプであり、回収流路13を介して反応室10の上部に位置する気体層7から回収された気体を、供給流路12を介して気泡発生部5に送り出す。ポンプ11は、気泡6の発生源である気体や電解液4に由来する水蒸気を外部に漏出させることでフロー電池1の発電性能を低減させないよう高い気密性を有するものが好ましい。
供給流路12は、一方はポンプ11に接続されており、他方は反応室10に設けられた開口を経由して気泡発生部5に接続されている。また、回収流路13は、一方はポンプ11に接続されており、他方は反応室10に構成された気体層7に開口している。回収流路13は、反応室10から回収された気体を反応室10の外部に排出し、ポンプ11に送り出す。
図1に示す例では、回収流路13は上板9の中央部分に開口を有しているが、これに限らず、気体層7に面するように配置されていれば上板9またはケース8のいかなる位置に回収流路13の開口が設けられていてもよい。また、図1に示す例では、回収流路13と反応室10の内部とをつなぐ開口は1箇所に配置されているが、これに限らず、回収流路13の他方を分岐させて反応室10の内部に連通する複数の開口が配置されるように構成してもよい。
ここで、反応室10における電極反応について、正極活物質として水酸化ニッケルを適用したニッケル亜鉛フロー電池を例に挙げて説明する。充電時における正極および負極での反応式はそれぞれ、以下のとおりである。
正極:Ni(OH) + OH → NiOOH + HO + e
負極:[Zn(OH)2− + 2e → Zn +4OH
反応式から明らかなように、負極3A,3B,3C,3Dでは、充電により亜鉛が析出するのに伴い、負極3A,3B,3C,3Dの近傍における電解液4中の[Zn(OH)2−の濃度が低下する。そして、[Zn(OH)2−の濃度が低下した電解液4が負極3A,3B,3C,3Dの近傍に滞留すると、負極3A,3B,3C,3Dに析出した亜鉛がデンドライトとして成長する一因となる。すなわち、充電反応により[Zn(OH)2−の濃度が局所的に低下した電解液4を負極3A,3B,3C,3Dの近傍に滞留させることなく速やかに流動させると、デンドライトの成長が抑制される。
そこで、実施形態に係るフロー電池1では、反応室10の内部に配置された気泡発生部5から電解液4中に気体を供給して気泡6を発生させることとしている。気泡6は、所定の間隔で隣り合う電極間のそれぞれにおいて反応室10の下方から上方に向かって電解液4中を上昇するように流動する。
また、隣り合う電極間における上記した気泡6の流動に伴い、電解液4には上昇液流が発生する。負極3Aと正極2Aとの間、正極2Aと負極3Bとの間、負極3Bと正極2Bとの間、正極2Bと負極3Cとの間、負極3Cと正極2Cとの間、正極2Cと負極3Dとの間ではそれぞれ、反応室10の下方から上方に向かって電解液4が流動する。
そして、負極3Aは反応室10の内壁8aと離間し、負極3Dは反応室10の内壁8bと離間している。このため、電解液4の上昇液流に伴い、反応室10の内壁8aと負極3Aとの間、および反応室10の内壁8bと負極3Dとの間では下降液流が発生し、電解液4が反応室10の上方から下方に向かって流動する。すなわち、電解液4は、反応室10の内部を図1に示すYZ平面に沿うように循環する。ただし、気泡6の流動に伴い電解液4に発生する液流が循環する方向は、図1に示したものに限らない。この点について、図3を用いて説明する。
図3は、実施形態に係るフロー電池1が備える反応室10の概略を示す図である。なお、図3では、図1に示す供給流路12および回収流路13の図示は省略している。
図3に示す反応室10は、図1に示す反応室10のI−I断面図である。図3に示すように、気泡発生部5には、正極2Aと負極3Aとの間を流動する気泡6を発生させる複数の開口がX軸方向に並ぶように配置されている。
上記したように、気泡6は、互いに向かい合う電極間のそれぞれにおいて反応室10の下方から上方に向かって電解液4中を上昇するように流動する。このような気泡6の流動に伴い、電解液4には上昇液流が発生し、各電極間では反応室10の下方から上方に向かって電解液4が流動する。そして、各電極のX軸方向の両側面は反応室10の内壁8cおよび8dと離間しているため、電解液4の上昇液流に伴い、反応室10の内壁8cおよび内壁8dの近傍では下降液流が発生し、電解液4が反応室10の上方から下方に向かって流動する。すなわち、電解液4は、反応室10の内部を図3に示すZX平面に沿うように循環する。
このように実施形態に係るフロー電池1では、電極間に気泡6を流動させることにより、[Zn(OH)2−の濃度が局所的に低下した電解液4を速やかに循環させることで電解液4中の[Zn(OH)2−の濃度を均一に保ち、デンドライトの成長に伴う負極と正極との導通を抑制することができる。
次に、フロー電池1における電極間の接続について説明する。図4は、実施形態に係るフロー電池1の電極間の接続の一例について説明する図である。
図4に示すように、負極3A,3B,3C,3D、正極2A,2B,2Cはそれぞれ、並列接続されている。このように負極および正極をそれぞれ並列に接続することにより、正極および負極の総数が異なる場合であってもフロー電池1の各電極間を適切に接続し、使用することができる。
上記したように、実施形態に係るフロー電池1では、充電により、負極3A,3B,3C,3Dの表面に亜鉛が析出する。析出した亜鉛が放電により[Zn(OH)2−として溶解するのではなく、固体のまま負極3A,3B,3C,3Dから電解液4中に脱落してしまうと、自己放電が生じ、電池性能が低下する。このため、負極3A,3B,3C,3Dの表面は、充電により析出した亜鉛が脱落しない程度の密着性を有することが望まれる。
一方、気泡発生部5の開口5aから吐出された気泡6は、摩擦抵抗を受けながら電解液4中を上昇し、気体層7に到達する。すなわち、気泡発生部5に近い負極3A,3B,3C,3Dの下端部分では、気泡発生部5から遠い負極3A,3B,3C,3Dの上部と比較して負極3A,3B,3C,3Dの表面に析出した亜鉛が気泡6から直接または間接に受ける圧力が大きくなる。
そこで、実施形態に係るフロー電池1では、気泡発生部5の開口5aに近い負極3A,3B,3C,3Dの下端部分における負極3A,3B,3C,3Dと亜鉛との間の密着性を高めることとした。これにより、気泡6が直接衝突しやすい負極3A,3B,3C,3Dの下端部分に析出した亜鉛が脱落しにくくなる。このため、負極3A,3B,3C,3Dからの亜鉛の脱落によって生じる自己放電に伴う電池性能の低下を抑制することができる。
次に、実施形態に係るフロー電池1が備える負極3A,3B,3C,3Dの具体的な構成について説明する。以下ではまず、負極3Aの構成について、図5A、図5Bを用いて説明する。
図5Aは、実施形態に係るフロー電池1が備える負極3Aの概略を示す図であり、図5Bは、図5AのII−II断面図である。負極3Aは、図1に示す電解液4を挟んで正極2Aと向かい合う対向面51を有する。また、負極3Aは、下端部に配置される第2領域R2と、第2領域R2の上方に配置される第1領域R1とを含む。
第1領域R1では、対向面51が第1の表面粗さRa1を有する。また、第2領域R2では、対向面51が第1の表面粗さRa1よりも大きい第2の表面粗さRa2を有する。対向面51の下端部に位置する第2領域R2の表面粗さを第1領域R1の表面粗さよりも大きくすることで、第2領域R2では第1領域R1と比較して対向面51に析出する亜鉛と対向面51との接触面積が大きくなる。
そして、亜鉛と対向面51との接触面積を大きくすることで、亜鉛と対向面51との間の密着性が向上する。このため、実施形態に係るフロー電池1によれば、負極3Aの対向面51と正極2Aとの間を気泡6が流動するように配置された気泡発生部5の開口5aに近い第2領域R2に析出した亜鉛が脱落しにくくなり、電池性能の低下を抑制することができる。
ここで、表面粗さとは、JIS B0601:2013の「算術平均粗さRa」に相当する値である。なお、第2の表面粗さRa2は、例えば0.3μm〜3.0μmとすることができる。一方、第1の表面粗さRa1は、第2の表面粗さRa2よりも小さい値であれば特に制限はない。
なお、第2領域R2のZ軸方向の長さLは、例えば開口5aの直径が100μmの場合、1.5mm〜6.0mm程度とすることができる。例えば負極3Aの対向面51を下端から長さLの範囲においてブラスト処理することにより、第2領域R2に位置する対向面51が第2の表面粗さRa2を有するように加工することができる。ただし、長さLは、開口5aの大きさや開口5aと負極3Bの下端との間隔等に応じて適宜変更可能である。例えば負極3Aに到達する際の気泡6の直径を大きくする場合には、長さLを大きくするとよく、気泡6の直径を小さくする場合には、長さLを小さくするとよい。
また、負極3Aは、基材30と、基材30を被覆する第1被覆層40と、第1被覆層40の一部を被覆する第2被覆層50とを含む。対向面51は、第2被覆層50で構成される。
基材30は、例えば、銅やステンレスなどの金属で構成される。また、第1被覆層40は、例えば、ニッケルやスズ、銅などを含有する耐電解液性のめっき層である。そして、第2被覆層50は、例えば、金属亜鉛または酸化亜鉛その他の亜鉛化合物を含有するようにめっきまたは塗布された被覆層である。対向面51が亜鉛または亜鉛化合物を含有する第2被覆層50で構成されることにより、充電時の電池反応である対向面51における亜鉛の析出を円滑にすることができる。
また、負極3Aは、図1に示す正極2Aとは反対側に設けられた反対面60を有する。反対面60は、第1被覆層40が電解液4と接触するように構成される。
負極3Aの反対面60は、正極とは向かい合っておらず、電池性能に対する寄与は対向面51と比較してわずかである一方、充電時に負極3Aが有する電位の影響により、反対面60に亜鉛が析出する場合がある。また、反対面60に亜鉛が一旦析出してしまうと、放電によっても電解液4中に亜鉛が溶解せず、そのまま残存してしまうことがある。そして、反対面60に電池反応に寄与しにくい亜鉛が残存することで電解液4中の活物質濃度が低下し、電池容量が低減することがある。さらに、充放電の繰り返しにより反対面60に析出する亜鉛が増加すると、反対面60から亜鉛が脱落し、自己放電に伴って電池性能が低下する場合がある。
そこで、実施形態に係るフロー電池1では、正極2Aとは反対側に設けられた負極3Aの反対面60を亜鉛または亜鉛化合物を含有する第2被覆層50ではなく、第1被覆層40で構成することとした。これにより、充電時の反対面60に電池反応に寄与しにくい亜鉛が析出しにくくなり、反対面60への亜鉛の析出に伴う電池性能の低下を抑制することができる。
上記した実施形態に係る負極3Aは、図1に示す負極3Dとして利用してもよい。すなわち、図5A、図5Bに示す負極3Aを、対向面51が正極2Cと向かい合い、反対面60がケース8の内壁8bと向かい合う負極3Dとして配置することができる。かかる構成によれば、対向面51が第1領域R1よりも表面粗さの大きい第2領域R2を有することにより、正極2Cと負極3Dとの間における気泡6の流動に伴う対向面51からの亜鉛の脱落を抑制することができる。また、反対面60が第1被覆層40で構成されることにより、充電時における反対面60への亜鉛の析出を抑制することができる。このため、実施形態に係るフロー電池1によれば、電池性能の低下を抑制することができる。なお、この場合、対向面51が第1領域R1よりも表面粗さの大きい第2領域R2を有しない場合であっても、反対面60が第1被覆層40で構成されることにより、充電時における反対面60への亜鉛の析出を抑制することができる。
上記した実施形態では、負極の一方の面が正極と向かい合う例について説明したが、以下では、両方の面が正極と向かい合う負極3Bについて、図6を用いて説明する。
図6は、実施形態の変形例に係るフロー電池1が備える負極3Bの概略を示す図である。負極3Bは、反対面60に代えて対向面52を有する点で図5A、図5Bに示す負極3Aの構成と相違する。図6に示す負極3Bの構成要素のうち、図5A、図5Bに示す負極3Aの構成要素と同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
負極3Bは、対向面51が正極2Bと向かい合い、他の対向面としての対向面52が正極2Aと向かい合うように配置される。第1領域R1では、対向面52が第3の表面粗さRa3を有する。また、第2領域R2では、対向面52が第3の表面粗さRa3よりも大きい第4の表面粗さRa4を有する。
対向面52の下端部に位置する第2領域R2の表面粗さを第1領域R1の表面粗さよりも大きくすることで、第2領域R2では第1領域R1と比較して対向面52に析出する亜鉛と対向面52との接触面積が大きくなる。そして、亜鉛と対向面52との接触面積を大きくすることで、亜鉛と対向面52との密着性が向上する。このため、実施形態の変形例に係るフロー電池1によれば、負極3Bの対向面52と正極2Aとの間における気泡6の流動に起因する第2領域R2に析出した亜鉛の脱落を抑制し、電池性能の低下を抑制することができる。
なお、第4の表面粗さRa4は、例えば0.3μm〜3.0μmとすることができる。一方、第3の表面粗さRa3は、第4の表面粗さRa4よりも小さい値であれば特に制限はない。
また、負極3Bは、基材30と、基材30を被覆する第1被覆層40と、第1被覆層40を被覆する第2被覆層50とを含む。対向面51,52は、第2被覆層50で構成される。
上記した実施形態に係る負極3Bは、図1に示す負極3Cとして利用してもよい。すなわち、図6に示す負極3Bを、対向面51が正極2Cと向かい合い、対向面52が正極2Bと向かい合う負極3Cとして配置させることができる。かかる構成によれば、対向面51が第1領域R1よりも表面粗さの大きい第2領域R2を有することにより、正極2Cと負極3Cとの間における気泡6の流動に伴う対向面51からの亜鉛の脱落を抑制することができる。また、対向面52が第1領域R1よりも表面粗さの大きい第2領域R2を有することにより、正極2Bと負極3Cとの間における気泡6の流動に伴う対向面52からの亜鉛の脱落を抑制することができる。このため、実施形態の変形例に係るフロー電池1によれば、電池性能の低下を抑制することができる。
上記した実施形態では、負極3Bは第1領域R1と第2領域R2とで同じ厚みを持つように構成されたが、これに限らない。図7は、実施形態の変形例に係るフロー電池1が備える負極の概略を示す図である。図7に示す負極3B1は、第2領域R2が第1領域R1の厚みt1よりも大きい厚みt2を有することを除き、図6に示す負極3Bと同じ構成を有している。
第2領域R2の厚みt2を第1領域R1の厚みt1よりも大きくすると、電流集中によるデンドライトの要因となりうる局所的な亜鉛の析出が起こりにくくなる。このため、実施形態の変形例に係る負極3B1によれば、電池性能の低下をさらに抑制することができる。
図7に示す負極3B1においては、第1領域R1および第2領域R2の最外層は互いに厚みの異なる第2被覆層50で構成されたが、これに限らない。この点について、図8A、図8Bを用いて説明する。
図8A、図8Bは、実施形態の変形例に係るフロー電池1が備える負極3B1の概略を示す図である。図8A、図8Bに示す負極3B1は、加工工程が異なるものの、最終的に得られる構成は同等のものである。
図8Aに示す負極3B1は、基材30を被覆する第1被覆層40の表面を第2被覆層50で覆う前に、第2領域R2に対応する所定の位置に第3被覆層61,62を配置した点が図7に示す負極3B1とは異なる。第3被覆層61,62は、第2被覆層50と同じ材料で構成される。第1被覆層40の表面に予め第3被覆層61,62を設けることにより、第2被覆層50の厚みを第1領域R1と第2領域R2とで同程度とすることができ、加工の手間が低減する。
また、図8Bに示す負極3B1は、基材30を被覆する第1被覆層40の表面を全体にわたり同じ厚みを有する第2被覆層50で被覆した後に、第2領域R2に対応する所定の位置に第2の表面粗さRa2および第4の表面粗さRa4をそれぞれ有する第4被覆層53,54を配置した点が図7に示す負極3B1とは異なる。第4被覆層53,54は、第2被覆層50と同じ材料で構成される。このように、実施形態の変形例に係る負極3B1の加工方法は一つに限らず、いかなる方法で作製してもよい。
また、上記した負極3B1は、第1領域R1と第2領域R2との間に段差を有していたが、これに限らない。この点について図9を用いて説明する。
図9は、実施形態の変形例に係るフロー電池1が備える負極の概略を示す図である。図9に示す負極3B2は、第1領域R1と第2領域R2との間に第3領域R3を有することを除き、負極3B1と同様の構成を有している。
第3領域R3に位置する対向面51,52にはそれぞれ、第1領域R1と第2領域R2との間の段差を埋めるように傾斜が設けられている。第1領域R1と第2領域R2との間の段差を埋めることで、電流集中によるデンドライトの要因となりうる局所的な亜鉛の析出が起こりにくくなる。このため、実施形態の変形例に係る負極3B2によれば、電池性能の低下をさらに抑制することができる。
ここで、第3領域R3における対向面51の表面粗さRa5は、第1の表面粗さRa1以上であれば制限はなく、例えば第2の表面粗さRa2よりも大きくてもよい。また、第3領域R3における対向面52の表面粗さRa6は、第3の表面粗さRa3以上であれば制限はなく、例えば第4の表面粗さRa4よりも大きくてもよい。
なお、上記した実施形態では、気泡発生部5はケース8の底面8eに配置されているとして説明したが、これに限らず、底面8eの内部に埋め込まれるように配置されてもよい。また、図2に示す構成を有する気泡発生部5に代えて、別の構成を有する気泡発生部を用いてもよい。この点について、図10A、図10Bを用いて説明する。
図10A、図10Bは、実施形態の変形例に係るフロー電池1が備える気泡発生部の概略を示す図である。図10Aに示す気泡発生部15は、例えばセラミックスなどで構成された多孔質体である。気泡発生部15を気泡発生部5の代わりに用いる場合、開口5aに相当する構成は不要となる。
また、図10Bに示す気泡発生部25は、複数の気泡発生部251〜256によって構成される。気泡発生部251〜256はそれぞれ、各電極間に気泡6を流動させるようにケース8の底面8e上または底面8e内部に配置される。かかる気泡発生部25を気泡発生部5の代わりに用いる場合、気泡6を流動させる電極間の幅に応じて開口25a〜25fの大きさや形状を変更するように構成してもよい。
また、上記した実施形態では、最外層である第2被覆層50の表面を加工することで第1領域R1と第2領域R2との間の表面粗さを変えることとしたが、これに限らない。この点について、図11、図12を用いて説明する。
図11、図12は、実施形態の変形例に係るフロー電池1が備える負極の概略を示す図である。図11に示す負極3B3は、第1被覆層40の表面形状が第1領域R1と第2領域R2とで異なることを除き、図6に示す負極3Bと同じ構成を有している。
第1被覆層40は、第2領域R2に対応する第1主面41および第2主面42の表面粗さが、第1領域R1に対応する第1主面41および第2主面42の表面粗さよりも大きくなるように加工されている。このように加工された第1被覆層40の表面を第2被覆層50で均等に被覆すると、第2被覆層50の表面を事後的に加工しなくても第2領域R2に対応する対向面51,52の表面粗さが、第1領域R1に対応する対向面51,52の表面粗さよりもそれぞれ大きい負極3B3が得られる。
また、図12に示す負極3B4は、基材30の表面形状が第1領域R1と第2領域R2とで異なることを除き、図11に示す負極3B3と同じ構成を有している。基材30は、第2領域R2に対応する第1主面31および第2主面32の表面粗さが、第1領域R1に対応する第1主面31および第2主面32の表面粗さよりも大きくなるように加工されている。
このように加工された基材30の表面を第1被覆層40で均等に被覆すると、第1被覆層40の表面を事後的に加工しなくても第2領域R2に対応する第1被覆層40の第1主面41および第2主面42の表面粗さが、第1領域R1に対応する第1主面41および第2主面42の表面粗さよりもそれぞれ大きくなる。
そして、このように加工された第1被覆層40の表面を第2被覆層50で均等にさらに被覆すると、第2被覆層50の表面を事後的に加工しなくても第2領域R2に対応する対向面51,52の表面粗さが、第1領域R1に対応する対向面51,52の表面粗さよりもそれぞれ大きい負極3B4が得られる。
また、図5Bに示す負極3Aは、正極2Aと向かい合う対向面51において表面粗さが互いに異なる第1領域R1および第2領域R2を有するとして説明したが、これに限らない。この点について、図13、図14を用いて説明する。
図13、図14は、実施形態の変形例に係るフロー電池1が備える負極の概略を示す図である。図13に示す負極3A1は、対向面51における表面粗さが一様である点を除き図5Bに示す負極3Aと同じ構成を有している。
また、図13に示す負極3A1では、反対面60に第2被覆層50がわずかに露出しており、充電時には反対面60に亜鉛が析出する可能性が残されていた。これに対し、図14に示す負極3A2では、第2被覆層50は負極3A2の一部を被覆しているものの、反対面60は第1被覆層40で構成されている。このため、実施形態の変形例に係るフロー電池1によれば、充電時の反対面60に析出する亜鉛量をさらに低減し、電池性能の低下をさらに抑制することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記した実施形態では、合計7枚の電極が負極および正極が交互に配置されるように構成されたが、これに限らず、5枚以下、または9枚以上の電極を交互に配置するようにしてもよく、正極および負極をそれぞれ1枚ずつ配置させてもよい。また、上記した実施形態では、両端がともに負極(3A,3D)となるように構成されたが、これに限らず、両端がともに正極となるように構成してもよい。
さらに、一端が正極、他端が負極となるように同枚数の負極および正極をそれぞれ交互に配置してもよい。かかる場合、電極間の接続は並列であってもよく、直列であってもよい。
また、ポンプ11は、常時動作していてもよいが、電力消費を抑制する観点から、電解液4中の電解質濃度に偏りが生じやすい充放電時にのみ動作させることが好ましく、デンドライトが生じやすい充電時にのみ動作させるのがより好ましい。また、電解液4中の[Zn(OH)2−の消費レートに応じて気泡発生部5から供給される気体の供給速度を変更するように構成してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 フロー電池
2A〜2C 正極
3A,3A1,3A2,3B,3B1〜3B4,3C,3D 負極
4 電解液
5 気泡発生部
6 気泡
7 気体層
8 ケース
9 上板
10 反応室
11 ポンプ

Claims (5)

  1. 正極および負極と、
    前記正極および前記負極を収容する反応室と、
    前記反応室の内部に収容され、前記正極および前記負極に接触する電解液と、
    前記電解液中に気泡を発生させる気泡発生装置と
    を備え、
    前記負極は、前記電解液を挟んで前記正極と向かい合う対向面を有し、
    前記負極は、
    前記負極の下端部に配置され前記対向面が第2の表面粗さを有する第2領域と、前記第2領域よりも上方に配置され前記対向面が前記第2の表面粗さよりも小さい第1の表面粗さを有する第1領域とを含むことを特徴とするフロー電池。
  2. 前記負極は、前記正極とは反対側に設けられた反対面を有し、
    前記反対面は、前記負極の基材を被覆する耐電解液性の第1被覆層が前記電解液と接触することを特徴とする請求項1に記載のフロー電池。
  3. 前記対向面は、前記負極の基材を被覆する耐電解液性の第1被覆層と、前記第1被覆層を被覆し、亜鉛を含有する第2被覆層とを含み、
    前記気泡は、前記対向面と前記正極との間の前記電解液中を流動することを特徴とする請求項1または2に記載のフロー電池。
  4. 前記反応室の内部に配置された他の正極をさらに備え、
    前記正極と前記他の正極との間に前記負極が配置されており、
    前記負極は、前記電解液を挟んで前記他の正極と向かい合う他の対向面を有し、
    前記他の対向面は、
    前記第2領域が第4の表面粗さを有し、前記第1領域が前記第4の表面粗さよりも小さい第3の表面粗さを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のフロー電池。
  5. 前記第2領域は、前記第1領域よりも厚みが大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のフロー電池。
JP2016221468A 2016-11-14 2016-11-14 フロー電池 Expired - Fee Related JP6765939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221468A JP6765939B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 フロー電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221468A JP6765939B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 フロー電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018081755A true JP2018081755A (ja) 2018-05-24
JP6765939B2 JP6765939B2 (ja) 2020-10-07

Family

ID=62197152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016221468A Expired - Fee Related JP6765939B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 フロー電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6765939B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019212401A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 京セラ株式会社 フロー電池
KR20200073510A (ko) * 2018-12-14 2020-06-24 전자부품연구원 아연입자 코팅층을 구비하는 음극 및 그를 포함하는 아연-브롬 흐름전지
CN112740456A (zh) * 2018-09-28 2021-04-30 京瓷株式会社 二次电池

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4827097B1 (ja) * 1969-09-19 1973-08-18
WO2017142042A1 (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 京セラ株式会社 フロー電池

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4827097B1 (ja) * 1969-09-19 1973-08-18
WO2017142042A1 (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 京セラ株式会社 フロー電池

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019212401A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 京セラ株式会社 フロー電池
CN112740456A (zh) * 2018-09-28 2021-04-30 京瓷株式会社 二次电池
KR20200073510A (ko) * 2018-12-14 2020-06-24 전자부품연구원 아연입자 코팅층을 구비하는 음극 및 그를 포함하는 아연-브롬 흐름전지
KR102302464B1 (ko) * 2018-12-14 2021-09-15 한국전자기술연구원 아연입자 코팅층을 구비하는 음극 및 그를 포함하는 아연-브롬 흐름전지

Also Published As

Publication number Publication date
JP6765939B2 (ja) 2020-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6789279B2 (ja) フロー電池
JP6694955B2 (ja) 亜鉛電池および亜鉛フロー電池
JP2018081755A (ja) フロー電池
WO2018117192A1 (ja) フロー電池
JPWO2019031099A1 (ja) フロー電池
JP6693840B2 (ja) フロー電池
JP2019067637A (ja) フロー電池
JP7248776B2 (ja) 二次電池
JP6765900B2 (ja) フロー電池
JP2018170231A (ja) フロー電池
JP7025243B2 (ja) フロー電池
WO2019151454A1 (ja) フロー電池
JP2019067636A (ja) フロー電池
JP7000591B2 (ja) 二次電池
JP2019192617A (ja) フロー電池
JP2019212401A (ja) フロー電池
JP7404392B2 (ja) 二次電池
JPWO2019031033A1 (ja) フロー電池
WO2021039998A1 (ja) 二次電池
JP2019067632A (ja) フロー電池
JP2019133860A (ja) フロー電池
JP2019079750A (ja) フロー電池
JP2020057475A (ja) 正極構造体およびフロー電池
JP2020140913A (ja) 正極構造体およびフロー電池
JP2019133864A (ja) フロー電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6765939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees