JP2018075649A - ワイヤ放電加工機および自動結線方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤ電極が搬送された搬送経路上の位置を検出することができるワイヤ放電加工機および自動結線方法を提供する。【解決手段】自動結線機能を有するワイヤ放電加工機10は、ワイヤ電極12が搬送される搬送経路上に設けられ、ワイヤ電極12の搬送をガイドするガイド部と、ガイド部に形成され、搬送経路に圧縮流体を供給するための流路FPと、流路FPに圧縮流体を供給する圧縮流体供給装置16と、ワイヤ電極12の張力を検出する張力検出部34と、流路FPに圧縮流体が供給されるように圧縮流体供給装置16を制御し、張力検出部34の検出結果に基づいて、流路FPによって圧縮流体が供給された搬送経路上における供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたか否かを判定する制御装置18と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、自動結線機能を有するワイヤ放電加工機およびその自動結線方法に関する。
一般的に、ワイヤ放電加工機は、加工対象物に穿設されている加工開始孔または放電加工によって加工対象物に形成された加工溝に、ワイヤ電極を自動的に挿通して結線を行う自動結線機能を有する。しかしながら、自動結線時にワイヤ電極の先端が、物体に引っ掛かるとワイヤ電極を自動結線することができない。
したがって、従来から、下記に示す特許文献1、2に開示されているように、ワイヤ放電加工機においては、ワイヤ電極の引っ掛かりを検出するために、ワイヤ電極の撓みを検出している。ワイヤ電極の撓みを検出する理由としては、ワイヤ電極が物体に引っ掛かるとワイヤ電極が撓むので、この撓みを検出することで、ワイヤ電極の引っ掛かり(自動結線の失敗)を検出している。
特開平2−160422号公報 特開平2−224926号公報
しかしながら、上記した特許文献1、2では、ワイヤ電極の撓みを検出することで自動結線の失敗を検出しているだけなので、ワイヤ電極の搬送経路上のどこの位置までワイヤ電極が搬送されたのかを検出することはできない。したがって、上記した特許文献1、2では、ワイヤ電極の先端が物体に引っ掛からずに、ワイヤ電極が本来の搬送経路上から外れて搬送された場合は、自動結線の失敗を検出することができない。
そこで、本発明は、ワイヤ電極が搬送された搬送経路上の位置を検出することができるワイヤ放電加工機および自動結線方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ワイヤ電極を自動的に結線する自動結線機能を有するワイヤ放電加工機であって、前記ワイヤ電極を供給する供給ローラと、前記供給ローラから供給された前記ワイヤ電極を回収する回収ローラと、前記供給ローラから前記回収ローラに向けて前記ワイヤ電極が搬送される搬送経路上に設けられ、前記ワイヤ電極の搬送をガイドするガイド部と、前記ガイド部に形成され、前記ワイヤ電極を前記搬送経路に沿って搬送するために、前記搬送経路に圧縮流体を供給するための流路と、前記流路に前記圧縮流体を供給する圧縮流体供給装置と、前記ワイヤ電極の張力を検出する張力検出部と、前記流路に前記圧縮流体が供給されるように前記圧縮流体供給装置を制御し、前記張力検出部の検出結果に基づいて、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたか否かを判定する制御装置と、を備える。
この構成により、供給位置までワイヤ電極が搬送されたか否かを判定することができる。したがって、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を検出することができる。
本発明の第1の態様は、前記ワイヤ放電加工機であって、前記制御装置は、前記圧縮流体供給装置を制御して前記流路に前記圧縮流体を供給した場合に、前記張力検出部によって検出された前記ワイヤ電極の張力に変化が生じた場合または検出された前記ワイヤ電極の張力が閾値以上の場合は、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定してもよい。
これにより、簡易な構成で且つ高精度に、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを検出することができる。
本発明の第1の態様は、前記ワイヤ放電加工機であって、前記流路は、前記搬送経路の方向に沿って互いに異なる位置で前記搬送経路と連通するように、前記ガイド部に複数形成されていてもよく、前記流路が形成された前記ガイド部を複数有してもよい。
これにより、ワイヤ電極の搬送経路上における複数の位置(供給位置)の各々で、ワイヤ電極が搬送されたか否か判定することができる。したがって、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを細かく検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を細かく検出することができる。
本発明の第1の態様は、前記ワイヤ放電加工機であって、前記制御装置は、前記ワイヤ電極の搬送方向の上流側にある流路から順に前記圧縮流体が供給されるように前記圧縮流体供給装置を制御するものであって、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定すると、次に下流側にある前記流路に前記圧縮流体が供給されるように前記圧縮流体供給装置を制御してもよい。
これにより、ワイヤ電極の搬送方向に沿って、圧縮流体が上流側の流路から順に供給されるので、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを良好に検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を良好に検出することができる。
本発明の第1の態様は、前記ワイヤ放電加工機であって、前記ワイヤ電極の送り出し量を検出する送出量検出部をさらに備え、前記制御装置は、前記送出量検出部が検出した前記送り出し量に基づいて、前記搬送経路上における前記ワイヤ電極の先端位置を推定し、前記ワイヤ電極の先端が前記流路による前記搬送経路上における前記供給位置に到達したと判断すると、前記ワイヤ電極の先端が到達したと判断された前記搬送経路上における前記供給位置に対応する前記流路に前記圧縮流体が供給されるように、前記圧縮流体供給装置を制御し、前記張力検出部の検出結果に基づいて、前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたか否かを判定してもよい。
これにより、無駄に圧縮流体を供給する必要がなくなるとともに、推定したワイヤ電極の先端位置までワイヤ電極が搬送されたか否かを判定することができる。したがって、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを正確に検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を正確に検出することができる。
本発明の第1の態様は、前記ワイヤ放電加工機であって、前記制御装置は、前記圧縮流体を供給してから一定時間が経過しても、前記張力検出部の検出結果に基づいて、前記ワイヤ電極の先端が到達したと判断された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されていないと判定すると、前記ワイヤ電極の搬送に異常が発生したと判定してもよい。
これにより、ワイヤ電極が本来搬送される正規の搬送経路から外れて搬送されているか否かを判定することができ、ワイヤ電極の搬送状態を検出することができる。
本発明の第1の態様は、前記ワイヤ放電加工機であって、前記制御装置は、前記流路に供給される前記圧縮流体の流量または圧力が予め決められた所定のパターンで変化するように前記圧縮流体供給装置を制御し、前記張力検出部が検出した前記ワイヤ電極の張力が前記所定のパターンで変化する場合は、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定してもよい。
これにより、張力検出部の検出信号に含まれるノイズによって、ワイヤ電極の搬送状態が誤判定されることを防止することができる。したがって、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを正確に検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を正確に検出することができる。
本発明の第1の態様は、前記ワイヤ放電加工機であって、前記制御装置は、前記ワイヤ電極の搬送状態を表示部に表示してもよい。これにより、オペレータは、ワイヤ電極の搬送状態を認識することができる。
本発明の第2の態様は、ワイヤ電極を自動的に結線する自動結線機能を有するワイヤ放電加工機の自動結線方法であって、前記ワイヤ放電加工機は、前記ワイヤ電極を供給する供給ローラと、前記供給ローラから供給された前記ワイヤ電極を回収する回収ローラと、前記供給ローラから前記回収ローラに向けて前記ワイヤ電極が搬送される搬送経路上に設けられ、前記ワイヤ電極の搬送をガイドするガイド部と、前記ガイド部に形成され、前記ワイヤ電極を前記搬送経路に沿って搬送するために、前記搬送経路に圧縮流体を供給するための流路と、を備え、前記流路に前記圧縮流体を供給する供給ステップと、前記ワイヤ電極の張力を検出する張力検出ステップと、検出された前記ワイヤ電極の張力に基づいて、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたか否かを判定する判定ステップと、を含む。
この構成により、供給位置までワイヤ電極が搬送されたか否かを判定することができる。したがって、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を検出することができる。
本発明の第2の態様は、前記自動結線方法であって、前記判定ステップは、前記流路に前記圧縮流体が供給されたときに、検出された前記ワイヤ電極の張力に変化が生じた場合または検出された前記ワイヤ電極の張力が閾値以上の場合は、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定してもよい。
これにより、簡易な構成で且つ高精度に、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを検出することができる。
本発明の第2の態様は、前記自動結線方法であって、前記流路は、前記搬送経路の方向に沿って互いに異なる位置で前記搬送経路と連通するように、1以上の前記ガイド部に複数形成されており、前記供給ステップは、前記ワイヤ電極の搬送方向の上流側にある前記流路から順に前記圧縮流体を供給するものであって、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定されると、次に下流側にある前記流路に前記圧縮流体を供給してもよい。
これにより、ワイヤ電極の搬送経路上における複数の位置(供給位置)の各々で、ワイヤ電極が搬送されたか否か判定することができる。したがって、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを細かく検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を細かく検出することができる。また、ワイヤ電極の搬送方向に沿って、圧縮流体が上流側の流路から順に供給されるので、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを良好に検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を良好に検出することができる。
本発明の第2の態様は、前記自動結線方法であって、前記ワイヤ電極の送り出し量を検出する送出量検出ステップと、検出された前記送り出し量に基づいて、前記搬送経路上における前記ワイヤ電極の先端位置を推定する位置推定ステップと、前記ワイヤ電極の先端が、前記流路による搬送経路上における前記供給位置に到達したか否かを判断する判断ステップと、をさらに含み、前記供給ステップは、前記ワイヤ電極の先端が前記流路による前記搬送経路上における前記供給位置に到達したと判断されると、前記ワイヤ電極の先端が到達したと判断された前記搬送経路上における前記供給位置に対応する前記流路に前記圧縮流体を供給し、前記判定ステップは、検出された前記ワイヤ電極の張力に基づいて、前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたか否かを判定してもよい。
これにより、無駄に圧縮流体を供給する必要がなくなるとともに、推定したワイヤ電極の先端位置までワイヤ電極が搬送されたか否かを判定することができる。したがって、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを正確に検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を正確に検出することができる。
本発明の第2の態様は、前記自動結線方法であって、前記判定ステップは、前記圧縮流体を供給してから一定時間が経過しても、検出された前記ワイヤ電極の張力に基づいて、前記ワイヤ電極の先端が到達したと判断された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されていないと判定すると、前記ワイヤ電極の搬送に異常が発生したと判定してもよい。
これにより、ワイヤ電極が本来搬送される正規の搬送経路から外れて搬送されているか否かを判定することができ、ワイヤ電極の搬送状態を検出することができる。
本発明の第2の態様は、前記自動結線方法であって、前記供給ステップは、流量または圧力が予め決められた所定のパターンで変化した前記圧縮流体を前記流路に供給し、前記判定ステップは、検出した前記ワイヤ電極の張力が前記所定のパターンで変化する場合は、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定してもよい。
これにより、張力検出部の検出信号に含まれるノイズによって、ワイヤ電極の搬送状態が誤判定されることを防止することができる。したがって、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを正確に検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を正確に検出することができる。
本発明によれば、ワイヤ電極が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを検出することができ、ワイヤ電極の搬送状態を検出することができる。
実施の形態のワイヤ放電加工機の全体構成の概略を示す図である。 図1に示す上ワイヤガイドおよび下ワイヤガイドの拡大図である。 制御装置の構成図である。 図1に示すワイヤ放電加工機の動作を示すフローチャートである。 図1に示すワイヤ放電加工機の動作を示すフローチャートである。
本発明に係るワイヤ放電加工機および自動結線方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、実施の形態のワイヤ放電加工機10の全体構成の概略を示す図である。ワイヤ放電加工機10は、ワイヤ電極12と加工対象物Wとで形成される極間(隙間)に電圧を印加して放電を発生させることで、加工対象物Wに対して加工(放電加工)を施す工作機械である。ワイヤ放電加工機10は、自動結線機能を有し、加工機本体14、圧縮流体供給装置16、および、制御装置18を少なくとも備える。本実施の形態の加工機本体14は、加工液中で加工対象物Wを加工する。
ワイヤ電極12の材質は、例えば、タングステン系、銅合金系、黄銅系等の金属材料である。一方、加工対象物Wの材質は、例えば、鉄系材料または超硬材料等の金属材料である。
加工機本体14は、加工対象物(ワーク、被加工物)Wに向けてワイヤ電極12を搬送し、加工対象物Wの加工開始孔Whまたは加工溝Wgを通過したワイヤ電極12を図示しない回収箱まで搬送する搬送装置32を備える。加工機本体14は、さらに、ワイヤ電極12の張力を検出する張力検出部34と、ワイヤ電極12の撓みを検出する撓み検出部36と、ワイヤ電極12を切断するための切断電極38とを備える。なお、加工開始孔Whとは、加工対象物Wの加工開始前にワイヤ電極12を加工対象物Wに挿通するための孔であり、加工溝Wgとは、加工によって形成された溝である。なお、加工対象物Wは、平面(XY平面)上に沿って移動可能なテーブル(図示略)によって支持されている。
搬送装置32は、ワイヤ電極12の搬送方向の上流側から順に、ワイヤボビン40と、ガイドローラ42、44と、ブレーキローラ46と、ガイドローラ48と、上パイプ50と、上ワイヤガイド52と、下ワイヤガイド54と、下パイプ56と、ピンチローラ58およびフィードローラ60とを備える。この搬送装置32によって、ワイヤ電極12の搬送経路が規定される。加工対象物Wは、上ワイヤガイド52と下ワイヤガイド54との間に位置する。
なお、ワイヤ電極12の自動結線とは、搬送装置32によって規定された搬送経路に沿って、ワイヤボビン40に巻かれたワイヤ電極12を、上ワイヤガイド52、加工対象物W、および、下ワイヤガイド54等に通して、ピンチローラ58およびフィードローラ60で挟持させることを言い、ワイヤ電極12が結線されると、ワイヤ電極12には所定の張力が付与される。
張力検出部34は、ブレーキローラ46とガイドローラ48との間に設けられ、ワイヤ電極12の張力を検出するセンサである。撓み検出部36は、ガイドローラ48と上パイプ50との間に設けられ、ワイヤ電極12の撓みを検出するセンサである。撓み検出部36は、環状の電極36aを有し、ワイヤ電極12は、環状の電極36a内を挿通する。撓み検出部36は、ワイヤ電極12が環状の電極36aと接触すると、検出信号である接触信号(撓み信号)を制御装置18に出力する。
切断電極38は、上電極38aと下電極38bとを有する。上電極38aは、ガイドローラ48と上パイプ50との間に設けられており、具体的には、撓み検出部36と上パイプ50との間に設けられている。下電極38bは、上パイプ50と上ワイヤガイド52との間に設けられている。上電極38aおよび下電極38bの各々は、ワイヤ電極12の切断時にワイヤ電極12を挟持するグリッパとして機能し、制御装置18の制御の下、図示しないアクチュエータによって開閉する。
ワイヤボビン(供給ローラ)40には、長尺なワイヤ電極12が巻かれており、ワイヤボビン40から供給されたワイヤ電極12は、ガイドローラ42、44、ブレーキローラ46、および、ガイドローラ48に掛け渡された後、上パイプ50に送られる。上パイプ50に送られたワイヤ電極12は、上パイプ50の挿通孔50a内を通って下方(−Z方向)に進み、上ワイヤガイド(ガイド部)52に送られる。そして、上ワイヤガイド52に送られたワイヤ電極12は、上ワイヤガイド52と下ワイヤガイド54との間に位置する加工対象物Wの加工開始孔Whまたは加工溝Wgを通って、下ワイヤガイド(ガイド部)54に向けて下方(−Z方向)に送られる。下ワイヤガイド54に送られたワイヤ電極12は、下パイプ(ガイド部)56の挿通孔56a内を通った後、ワイヤ電極12を挟持するピンチローラ58およびフィードローラ60(回収ローラ)によって回収される。
ワイヤボビン40は、制御装置18の制御の下で駆動する、エンコーダEC1を有すモータ(回転駆動源)M1から与えられたトルクによって回転する。ガイドローラ42、44は、ワイヤボビン40から送り出されたワイヤ電極12の搬送方向を変化させてブレーキローラ46に向けて案内する。ブレーキローラ46は、ワイヤ電極12に対して摩擦による制動力を付与する。ブレーキローラ46は、制御装置18の制御の下で駆動する、エンコーダEC2を有するモータ(回転駆動源)M2から与えたトルクによって回転する。このブレーキローラ46に与えるトルクを変えることで、ワイヤ電極12に対して制動力を与えることができる。なお、フィードローラ60も、制御装置18の制御の下で駆動するモータ(回転駆動源)M3から与えられたトルクによって回転する。
ガイドローラ48は、張力検出部34を通過したワイヤ電極12を上パイプ50の挿通孔50aに導く。上パイプ50は、切断電極38(上電極38aおよび下電極38b)およびブレーキローラ46と協働して、ワイヤ電極12を切断するためのものである。ワイヤ電極12の切断については後で詳しく説明する。
上ワイヤガイド52は、図2に示すように、上ガイドブロック70、上ダイスガイド72、ジェットノズル74、および、上ノズル76を備える。上ガイドブロック70の内部には、ワイヤ電極12が挿通する上下方向(XY平面と直交するZ方向)に延びた挿通孔70aが形成されており、上ガイドブロック70は、加工対象物Wに向かうワイヤ電極12をガイドする。
上ダイスガイド72は、上ガイドブロック70の下部に取り付けられ、加工対象物Wの上方(+Z方向)で、加工対象物Wに送り出すワイヤ電極12の位置決めを行う。上ダイスガイド72の内部には、上ガイドブロック70の挿通孔70aに連通し、ワイヤ電極12が挿通する上下方向に延びた挿通孔72aが形成されている。上ダイスガイド72の挿通孔72aは、上ガイドブロック70の挿通孔70aより径が小さく、且つ、ワイヤ電極12の外径に対して僅かに大きい径を有する。
ジェットノズル74は、上ダイスガイド72を下方(−Z方向)から覆うように、上ガイドブロック70の下部に取り付けられている。ジェットノズル74には、ワイヤ電極12の挿通を可能にするノズル孔74aが上ダイスガイド72の挿通孔72aの下方に形成されている。これにより、上ダイスガイド72の挿通孔72aを通ったワイヤ電極12は、ジェットノズル74のノズル孔74aを通って下方に送られる。このノズル孔74aは、ワイヤ電極12の外径より僅かに大きい径を有している。自動結線時に、ジェットノズル74は、上ガイドブロック70に形成された流路FP(以下、FP1と呼ぶ。)を介して圧縮流体供給装置16から供給された圧縮流体(例えば、圧縮された水等の液体または空気等の気体)をノズル孔74aから噴出する。この流路FP1は、ワイヤ電極12を搬送経路に沿って搬送するために圧縮流体を搬送経路に供給するためのものである。流路FP1から供給された圧縮流体をジェットノズル74がノズル孔74aから下方に向けて噴出することで、搬送経路に沿って圧縮流体が噴出する。なお、流路FP1による搬送経路上の圧縮流体の供給位置(または供給領域ともいう)SPをSP1と呼ぶ。
上ノズル76は、上ダイスガイド72およびジェットノズル74を下方(−Z方向)から覆うように、上ガイドブロック70の下部に取り付けられている。上ノズル76は、下方に向かって先細りとなるように形成されている。上ノズル76の先端(下端)には、ノズル孔76aが形成されている。このノズル孔76aは、上ダイスガイド72の挿通孔72aおよびジェットノズル74のノズル孔74aの下方に位置する。これにより、上ダイスガイド72の挿通孔72aおよびジェットノズル74のノズル孔74aを通ったワイヤ電極12は、上ノズル76のノズル孔76aを通って下方(加工対象物W側)に送られる。上ノズル76のノズル孔76aは、ジェットノズル74のノズル孔74aの径より大きい径を有している。上ノズル76は、図示しない加工液供給装置から供給された加工液をノズル孔76aから下方に向けて噴出して、下方にある加工対象物Wに加工液を供給する。なお、加工時においては、上ワイヤガイド52、加工対象物W、および、下ワイヤガイド54は、図示しない加工槽に貯留された加工液に浸漬しているが、自動結線時には、加工槽に加工液が貯留されていない状態であることが好ましい。
下ワイヤガイド54は、下ガイドブロック80、下ガイドローラ82、下ダイスガイド84、および、下ノズル86を備える。下ガイドブロック80は、上下方向(Z方向)と水平方向(X方向)とに延びる略L字状に形成されている。下ガイドブロック80の内部には、加工対象物Wの加工開始孔Whまたは加工溝Wgを通ったワイヤ電極12をガイドする挿通孔80aが形成されている。この挿通孔80aは、下方(−Z方向)に沿って搬送されてきたワイヤ電極12の搬送方向を水平方向(+X方向)に転換させるように略L字状の形状を有する。
下ガイドブロック80には、挿通孔80aに連通する1または複数の流路FPが形成されている。この流路FPは、圧縮流体供給装置16から供給された圧縮流体をワイヤ電極12の搬送経路である挿通孔80aに供給するものである。流路FPが下ガイドブロック80に複数形成されている場合は、複数の流路FPは、ワイヤ電極12の搬送経路(挿通孔80a)の方向に沿って互いに異なる位置で挿通孔80a(搬送経路)と連通するように下ガイドブロック80に形成されている。つまり、下ガイドブロック80に形成された複数の流路FPは、搬送経路に沿って互いに異なる位置から搬送経路である挿通孔80aに圧縮流体を供給することができる。
ここで、下ガイドブロック80に形成された複数の流路FPのうち、最も上流側で挿通孔80aと連通した流路FPを流路FP2と呼び、流路FP2の次に下流側で挿通孔80aと連通した流路FPを流路FP3と呼び、最も下流側で挿通孔80aと連通した流路FPを流路FP4と呼ぶ。具体的には、流路FP2は、下ガイドローラ82より上流側にある挿通孔80aと連通し、流路FP3は、下ガイドローラ82が位置する挿通孔80aと連通し、流路FP4は、下ガイドローラ82より下流側の挿通孔80aと連通している。なお、流路FP2による搬送経路上の圧縮流体の供給位置SPをSP2と呼び、流路FP3による搬送経路上の圧縮流体の供給位置SPをSPと呼び、流路FP4による搬送経路上の圧縮流体の供給位置SPをSP4と呼ぶ。
下ガイドローラ82は、その一部が略L字形状の挿通孔80aの屈曲部(湾曲部)付近で挿通孔80a内に突出するように、下ガイドブロック80内に設けられている。この下ガイドローラ82は、略L字形状の挿通孔80aの屈曲部付近でのワイヤ電極12の摩擦を低減してワイヤ電極12の搬送を滑らかにする。
下ダイスガイド84は、下ガイドブロック80の上部に取り付けられ、加工対象物Wの下方(−Z方向)で、加工対象物Wから送られてきたワイヤ電極12の位置決めを行う。この上ダイスガイド72と下ダイスガイド84とによって、加工対象物Wの加工開始孔Whまたは加工溝Wgの挿通するワイヤ電極12が位置決めされる。下ダイスガイド84の内部には、下ガイドブロック80の挿通孔80aに連通し、ワイヤ電極12が挿通する上下方向に延びた挿通孔84aが形成されている。下ダイスガイド84の挿通孔84aは、下ガイドブロック80の挿通孔80aより径が小さく、且つ、ワイヤ電極12の外径に対して僅かに大きい径を有する。
下ノズル86は、下ダイスガイド84を上方(+Z方向)から覆うように、下ガイドブロック80に上部に取り付けられている。下ノズル86は、上方に向かって先細りとなるように形成されている。下ノズル86の先端(上端)には、ノズル孔86aが形成されている。このノズル孔86aは、下ダイスガイド84の挿通孔84aの上方に位置する。これにより、加工対象物Wの加工開始孔Whまたは加工溝Wgを通ったワイヤ電極12は、このノズル孔86aを通って下方に位置する下ダイスガイド84の挿通孔84aに送られる。下ノズル86のノズル孔86aおよび上ノズル76のノズル孔76aは、略同径であってもよい。下ノズル86は、図示しない加工液供給装置から供給された加工液をノズル孔86aから上方に向けて噴出して、上方にある加工対象物Wに加工液を供給する。
図1の説明に戻り、下ワイヤガイド54の+X方向側に設けられた下パイプ56には、ワイヤ電極12が挿通する挿通孔56aに連通する1または複数の流路FPが形成されている。この流路FPは、圧縮流体供給装置16から供給された圧縮流体をワイヤ電極12の搬送経路である挿通孔56aに供給するものである。流路FPが下パイプ56に複数形成されている場合は、複数の流路FPは、ワイヤ電極12の搬送経路(挿通孔56a)の方向に沿って互いに異なる位置で挿通孔56a(搬送経路)と連通するように下パイプ56に形成されている。つまり、下パイプ56に形成された複数の流路FPは、搬送経路に沿って互いに異なる位置から搬送経路である挿通孔56aに圧縮流体を供給することができる。
ここで、下パイプ56に設けられた複数の流路FPのうち、最も上流側で挿通孔56aと連通した流路FPを流路FP5と呼び、流路FP5の次に下流側で挿通孔56aと連通した流路FPを流路FP6と呼ぶ。また、流路FP5による搬送経路上の圧縮流体の供給位置SPをSP5と呼び、流路FP6による搬送経路上の圧縮流体の供給位置SPをSP6と呼ぶ。
圧縮流体供給装置16は、複数の流路FP(FP1〜FP6)のうち、いずれか1つの流路FPに選択的に圧縮流体を供給することができる。つまり、圧縮流体供給装置16は、圧縮流体を供給する1つの流路FPを切り換えることができる。この切り換えは、制御装置18の制御によって行われる。圧縮流体供給装置16は、例えば、圧縮流体を貯留する槽から圧縮流体を汲み上げるポンプと、複数の切換弁とを有し、制御装置18がこの複数の切換弁を制御することで、いずれか1つの流路FPに圧縮流体を供給させるようにしてもよい。
制御装置18は、加工機本体14の各部および圧縮流体供給装置16を制御するものである。制御装置18は、ワイヤ電極12の断線、加工個所の変更、加工対象物Wの交換、または、自動結線の失敗が生じた場合等には、ワイヤ電極12を切断し、ワイヤ電極12の自動結線を新たに行うように、加工機本体14の各部および圧縮流体供給装置16を制御する。切断された下流側のワイヤ電極12は、ピンチローラ58およびフィードローラ60によって前記回収箱まで搬送されて回収される。そして、制御装置18は、切断された上流側のワイヤ電極12を搬送経路に沿って搬送することで自動結線を開始する。搬送されたワイヤ電極12が、上ワイヤガイド52、加工対象物Wの加工開始孔Whまたは加工溝Wg、下ワイヤガイド54、および、下パイプ56を通って、ピンチローラ58およびフィードローラ60によって挟持されると、ワイヤ電極12の自動結線が完了する。
図3は、制御装置18の構成図である。制御装置18は、入力部90、制御部92、記憶媒体94、および、表示部96を備える。入力部90は、情報および指令等を入力するためにオペレータによって操作される操作部である。入力部90は、数値データ入力用のテンキー、各種ファンクションキー(例えば、電源ボタン等)、キーボード、および、タッチパネル等によって構成される。
制御部92は、CPU等のプロセッサとプログラムが記憶されたメモリチップとを有し、プロセッサがこのプログラムを実行することによって、本実施の形態の制御部92として機能する。記憶媒体94は、制御部92による制御に必要なデータ等を格納しており、バッファメモリとしても機能する。
表示部96は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等によって構成され、必要な情報等を表示する。入力部90のタッチパネルは、表示部96の表示画面に設けられている。なお、入力部90と表示部96とを一体に形成してもよい。
制御部92は、切断制御部100、搬送制御部102、先端位置推定部104、流路選択部106、到達判断部108、供給制御部110、および、搬送状態判定部112を備える。
切断制御部100は、前記したアクチュエータを駆動することで切断電極38(上電極38aおよび下電極38bの各々)を閉状態にさせて、切断電極38(上電極38aおよび下電極38bの各々)にワイヤ電極12を挟持させる。そして、図示しない切断電源を制御することで、上電極38aと下電極38bと間に電流を流し、ワイヤ電極12をジュール熱で加熱する。これにより、上パイプ50の挿通孔50a内のワイヤ電極12が加熱されることになる。なお、切断電源の正極は、上電極38aおよび下電極38bの一方の電極に接続され、負極は他方の電極に接続されている。
切断制御部100は、それと並行して、図示しない冷却流体供給装置を制御して、上パイプ50の上方から挿通孔50a内に冷却流体(例えば、温度が低い水または気体等)を供給するとともに、モータM1またはM2を制御してワイヤ電極12をワイヤボビン40側(上方側)に引っ張る。
この冷却流体が上パイプ50の挿通孔50aを上方から下方に向かって流れるため、上パイプ50の上部側のワイヤ電極12が最も冷やされ、下部側に向かうほどワイヤ電極12の冷却度合いが弱くなる。そのため、上パイプ50の上部側から下部側に向けてワイヤ電極12の温度が徐々に高くなり、下電極38b付近のワイヤ電極12が最も温度が高くなる。また、ワイヤ電極12が上方に引っ張られているので、温度が最も高くなっている下電極38b付近の位置でワイヤ電極12が切断される。切断された上流側のワイヤ電極12の先端位置は、下電極38b付近となる。
搬送制御部102は、ワイヤ電極12の切断後に、モータ(サーボモータ)M1、M2、M3を制御して、ワイヤ電極12を搬送経路に沿って予め決められた一定速度で搬送する。このとき、搬送制御部102は、モータM1、M2に設けられたエンコーダEC1、EC2が検出した検出信号に基づいて、モータM1、M2をフィードバック制御することで、ワイヤ電極12を予め決められた速度で搬送することができる。これにより、切断後の上流側のワイヤ電極12によって、自動結線が開始される。搬送制御部102によるモータM3の制御によって、切断後の下流側のワイヤ電極12がピンチローラ58およびフィードローラ60によって下流側に搬送され、前記回収箱で回収される。
なお、ワイヤ電極12が、搬送経路上に設けられた物体(例えば、上ガイドブロック70、加工対象物W、挿通孔70a、80aの内壁等)に引っ掛かった場合は、ワイヤ電極12が撓むため、搬送制御部102は、撓み検出部36の検出信号(撓み信号)に基づいて、ワイヤ電極12に撓み(引っ掛かり)が発生したか否かを判断する。搬送制御部102は、ワイヤ電極12に撓み(引っ掛かり)が発生したと判断すると、モータM1、M2を制御して、ワイヤ電極12を巻き戻し、再び、ワイヤ電極12をピンチローラ58およびフィードローラ60に向けて搬送させる。搬送制御部102は、ワイヤ電極12の巻き戻しおよび搬送を所定回数繰り返しても、ワイヤ電極12の撓み(引っ掛かり)が発生した場合は、自動結線が失敗したと判断する。搬送制御部102は、自動結線が失敗したと判断した場合は、その旨を表示部96に表示させることでオペレータに報知してもよい。なお、自動結線が失敗したと判断されると、切断制御部100によってワイヤ電極12が切断される。
先端位置推定部104は、ワイヤ電極12の切断後に、モータM1、M2に設けられたエンコーダ(送出量検出部)EC1、EC2が検出した検出信号に基づいて、ワイヤ電極12の送出量(送り出し量)を算出することで、切断後の上流側のワイヤ電極12の先端位置を推定(算出)する。つまり、エンコーダEC1、EC2の検出信号からワイヤ電極12の送出量がわかるので、この送出量と、搬送経路上における下電極38bの位置とからワイヤ電極12の先端位置を推定することができる。
流路選択部106は、複数の流路FP(FP1〜FP6)のうち、いずれか1つの流路FPを選択する。流路選択部106は、上流側にある流路FP(上流側にある供給位置SPに対応する流路)から順に流路FPを選択する。複数の流路FP(複数の供給位置SP)は、FP1〜FP6(SP1〜SP6)の順で、搬送経路の上流側から設けられているので、流路選択部106は、FP1→FP2→FP3→FP4→FP5→FP6、の順で、流路FPを選択することになる。流路選択部106は、搬送状態判定部112によって現在選択している流路FPに対応する供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたと判定されると、次に下流側にある流路FPを選択する。例えば、流路選択部106が、現在流路FP3を選択しており、搬送状態判定部112によって、流路FP3に対応する供給位置SP3までワイヤ電極12が搬送されたと判定されると、次に下流側にある流路FP4を選択する。つまり、流路選択部106が選択する流路FPの切り換えタイミングは、搬送状態判定部112の判定結果に基づく。
到達判断部108は、先端位置推定部104の推定結果に基づいて、ワイヤ電極12の先端が流路選択部106によって選択された流路FPに対応する供給位置SPに到達したか否かを判断する。流路選択部106によって、複数の流路FPが、FP1〜FP6、の順で選択されていくので、到達判断部108は、SP1→SP2→SP3→SP4→SP5→SP6、の順で、ワイヤ電極12が供給位置SPに到達したか否かを判断する。つまり、到達判断部108は、流路FP1による搬送経路上の供給位置SP1にワイヤ電極12の先端が到達したと判断した後に、流路FP2による搬送経路上の供給位置SP2にワイヤ電極12の先端が到達したか否かを判断する。なお、流路FP1〜FP6の各々によって圧縮流体が供給される搬送経路上における供給位置SP1〜SP6は既知であり、記憶媒体94に、各流路FP(FP1〜FP6)に対応した搬送経路上における供給位置(SP1〜SP6)が記憶されている。
供給制御部110は、複数の流路FP(FP1〜FP6)のうち、いずれか1つの流路FPに圧縮流体が供給されるように、圧縮流体供給装置16を制御する。供給制御部110は、圧縮流体供給装置16を制御することで、圧縮流体が供給される1つの流路FPを切り換える。具体的には、供給制御部110は、流路選択部106によって選択された流路FPに圧縮流体が供給されるように、圧縮流体供給装置16を制御する。例えば、流路選択部106によって流路FP2が選択された場合は、供給制御部110は、流路FP2に圧縮流体が供給されるように圧縮流体供給装置16を制御する。流路選択部106は、FP1〜FP6、の順で、流路FPを選択するので、供給制御部110は、FP1→FP2→FP3→FP4→FP5→FP6、の順で、圧縮流体が流路FPに供給されるように、圧縮流体供給装置16を制御することになる。
供給制御部110が流路FPに圧縮流体を供給するタイミングは、到達判断部108が選択された流路FPに対応する供給位置SPにワイヤ電極12が到達したと判断したタイミングであってもよい。本実施の形態では、供給制御部110は、到達判断部108が選択された流路FPに対応する供給位置SPにワイヤ電極12が到達したと判断すると、当該流路FPに圧縮流体を供給するものとする。なお、供給制御部110は、到達判断部108が選択された流路FPに対応する供給位置SPにワイヤ電極12が到達したと判断する前に、現在選択されている流路FPに圧縮流体を供給してもよい。例えば、流路選択部106によって流路FPが選択された時点で、選択した流路FPに圧縮流体を供給してもよい。
搬送状態判定部112は、張力検出部34の検出結果に基づいて、圧縮流体が供給された流路FPに対応する供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたか否かを判定する。搬送状態判定部112は、張力検出部34によって検出されたワイヤ電極12の張力に変化が生じた場合(例えば、張力に所定値SV以上の変化が生じた場合)、または、検出されたワイヤ電極12の張力が閾値TH以上の場合は、圧縮流体が供給された流路FPに対応する供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたと判定する。その理由は、現在選択されている流路FPに対応する供給位置SPまでワイヤ電極12は搬送されている場合に、圧縮流体が該供給位置SPに供給されると、ワイヤ電極12は、供給された圧縮流体によって何等かの力(例えば、ワイヤ電極12を搬送方向の下流側へ引っ張る力)を受け、ワイヤ電極12の張力が変化するからである。
一方で、搬送状態判定部112は、供給制御部110が圧縮流体を供給してから一定時間が経過しても、張力検出部34の検出結果に基づいて、圧縮流体が供給された流路FPに対応する供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されていないと判定すると、ワイヤ電極12の搬送に異常が発生したと判定する。つまり、圧縮流体が供給されている流路FPに対応する供給位置SPまでワイヤ電極12を送出しているにもかかわらず、ワイヤ電極12の張力に変化が生じない、または、張力が閾値TH以上にならない場合は、ワイヤ電極12の搬送に異常があるからである。搬送状態判定部112は、ワイヤ電極12の搬送に異常が発生したと判定した場合は、その旨を表示部96に表示させることでオペレータに報知してもよい。
次に、ワイヤ放電加工機10の動作を図4および図5に示すフローチャートにしたがって説明する。図4のステップS1で、切断制御部100は、ワイヤ電極12を切断する。切断制御部100は、ワイヤ電極12の自動結線が失敗したと判断された場合、ワイヤ電極12が断線した場合、加工個所が変更された場合、または、加工対象物Wが交換された場合等は、ワイヤ電極12を切断する。このとき、ワイヤ電極12の切断個所は、下電極38b付近となる。
次いで、ステップS2で、搬送制御部102は、先端位置が下電極38b付近にある切断後の上流側のワイヤ電極12を下流側に向けて搬送することで自動結線を開始する。このとき、搬送制御部102は、まず、切断後の下流側にあるワイヤ電極12を前記回収箱に向けた搬送した後、上流側のワイヤ電極12を下流側に向けて搬送してもよい。搬送制御部102は、モータM1、M2、M3を制御することで、ワイヤ電極12の搬送を制御する。
次いで、ステップS3で、先端位置推定部104は、エンコーダEC1、EC2が検出した検出信号に基づくワイヤ電極12の先端位置の推定を開始する。
次いで、ステップS4で、流路選択部106は、最も上流側にある流路FP、つまり、FP1を選択し、図5のステップS5に進む。
ステップS5に進むと、到達判断部108は、先端位置推定部104が推定した最新のワイヤ電極12の先端位置に基づいて、ワイヤ電極12の先端が現在選択されている流路FP(現時点では、FP1)に対応する供給位置SP(SP1)に到達したか否かを判断する。
ステップS5で、到達判断部108は、ワイヤ電極12の先端が、現在選択されている流路FP(FP1)に対応する供給位置SP(SP1)に到達していないと判断すると、到達したと判断するまでステップS5に留まる。一方で、ステップS5で、到達判断部108が、ワイヤ電極12の先端が選択された流路FPに対応する供給位置SP1に到達したと判断するとステップS6に進む。
ステップS6に進むと、供給制御部110は、圧縮流体供給装置16を制御して、現在選択されている流路FP(FP1)に圧縮流体を供給する。
次いで、ステップS7で、搬送状態判定部112は、張力検出部34の検出結果に基づいて、現在選択されている流路FP(FP1)に対応する供給位置SP(SP1)までワイヤ電極12が搬送されているか否かを判定する。搬送状態判定部112は、ワイヤ電極12の張力が、所定値SV以上変化した場合または閾値TH以上となった場合は、現在選択されている流路FP(FP1)に対応する供給位置SP(SP1)までワイヤ電極12が搬送されたと判定する。
ステップS7で、搬送状態判定部112が、現在選択されている流路FP(FP1)に対応する供給位置SP(SP1)までワイヤ電極12が搬送されていないと判定するとステップS8に進む。
ステップS8に進むと、搬送状態判定部112は、ステップS6で供給制御部110が現在選択されている流路FP(FP1)への圧縮流体の供給を開始してから一定時間が経過したか否かを判断する。ステップS8で、一定時間が経過していないと判断されるとステップS6に戻る。
一方、ステップS7で、搬送状態判定部112が、現在選択されている流路FP(FP1)に対応する供給位置SP(SP1)までワイヤ電極12が搬送されていると判定するとステップS9に進む。
ステップS9に進むと、流路選択部106は、現在選択している流路FP(FP1)が最も下流側にある流路FP6であるか否かを判断する。ここでは、現在選択している流路FPは流路FP1なので、ステップS9で、現在選択している流路FP1は、流路FP6でないと判断し、ステップS10に進む。
ステップS10に進むと、流路選択部106は、現在選択している流路(FP1)の次に下流側にある流路FP(FP2)を新たに選択してステップS5に戻り、上記した動作を繰り返す。つまり、ステップS10で、流路選択部106は、選択している流路FPを、流路FP1から流路FP2に切り換える。
一方で、ステップS9で、現在選択している流路FPが最も下流側にある流路FP6であると判断すると、ステップS11に進み、制御部92は、自動結線が完了したか否かを判断する。制御部92は、張力検出部34が検出したワイヤ電極12の張力が第2の閾値TH2以上になると自動結線が完了したと判断する。自動結線が完了するとワイヤ電極12には、一定の張力が付与されるからである。この第2の閾値TH2は、閾値THより高い値である。なお、制御部92は、ピンチローラ58およびフィードローラ60の近傍且つ下流側に設けられたセンサがワイヤ電極12を検出した場合に、自動結線が完了したと判断してもよい。ステップS11で、制御部92が、自動結線が完了していないと判断すると、完了したと判断するまでステップS11に留まり、自動結線が完了したと判断すると本動作を終了する。
また、ステップS7で、現在選択されている流路FPに対応する供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたと判定されることなく、ステップS8で、現在選択されている流路FPへの圧縮流体の供給開始から一定時間が経過したと判断されると、ステップS12に進む。ステップS12に進むと、搬送状態判定部112は、オペレータに搬送状態が異常であると判定し、その旨を報知した後、本動作を終了する。具体的には、搬送状態判定部112は、搬送状態が異常である旨を表示部96に表示する。一定時間が経過してもなお、ワイヤ電極12の張力に変化がみられない場合は、ワイヤ電極12は本来の正規の搬送経路から逸脱して、搬送されていると考えられるからである。なお、音によって異常を報知してもよい。この場合は、制御装置18にスピーカを設ける必要がある。
なお、搬送状態判定部112によって異常と判定された場合は、制御部92は、所定の処理を行う。所定の処理は、例えば、搬送制御部102によるモータM1、M2の制御によって、ワイヤ電極12を所定量巻き戻すまたは所定の位置(例えば、下電極38bまでの位置)まで巻き戻す巻き戻し処理であってもよい。また、所定の処理は、切断制御部100がワイヤ電極12を切断する切断処理であってもよい。
[変形例]
上記実施の形態は、以下のように変形してもよい。
(変形例1)変形例1では、供給制御部110は、流路FPに供給される圧縮流体の流量または圧力が予め決められた所定のパターンで変化するように、圧縮流体供給装置16を制御する。そして、搬送状態判定部112は、張力検出部34が検出したワイヤ電極12の張力が所定のパターンで変化する場合は、流路FPによって圧縮流体が供給された搬送経路上における供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたと判定する。流路FPに対応する搬送経路上における供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されている場合に、流路FPに供給される圧縮流体の流量または圧力を所定のパターンで変化させると、張力検出部34が検出したワイヤ電極12の張力も所定のパターンで変化するからである。
張力検出部34の検出信号のS/N比が小さい場合、つまり、張力検出部34の検出信号に含まれるノイズ成分の割合が高い場合は、搬送状態判定部112が誤判定をしてしまう可能性が高くなるが、このようにすることで、搬送状態判定部112の誤判定を防止することができる。したがって、ワイヤ電極12が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを正確に検出することができ、ワイヤ電極12の搬送状態を正確に検出することができる。
(変形例2)変形例2では、制御部92は、ワイヤ電極12の搬送状態を表示部96に表示する。例えば、制御部92は、搬送状態判定部112が判定した判定結果を表示部96に表示してもよい。つまり、ワイヤ電極12がどこの位置まで搬送されたかを表示部96に表示してもよい。このとき、搬送状態判定部112は、供給位置SPのところでワイヤ電極12が搬送されたかを判定しているので、供給位置SP間においては、ワイヤ電極12がどこまで搬送されているのか認識することができない。したがって、各供給位置SP間においては、先端位置推定部104が推定したワイヤ電極12の先端位置に基づいて、ワイヤ電極12の搬送状態を表示してもよい。
以上のように、上記実施の形態および変形例1、2で説明した、ワイヤ放電加工機10は、ワイヤ電極12を自動的に結線する自動結線機能を有する。このワイヤ放電加工機10は、ワイヤ電極12を供給するワイヤボビン40で構成される供給ローラと、供給ローラから供給されたワイヤ電極12を回収するピンチローラ58およびフィードローラ60で構成される回収ローラと、供給ローラから回収ローラに向けてワイヤ電極12が搬送される搬送経路上に設けられ、ワイヤ電極12の搬送をガイドするガイド部(例えば、上ワイヤガイド52、下ワイヤガイド54、下パイプ56等)と、ガイド部に形成され、ワイヤ電極12を搬送経路に沿って搬送するために、搬送経路に圧縮流体を供給するための流路FPと、流路FPに圧縮流体を供給する圧縮流体供給装置16と、ワイヤ電極12の張力を検出する張力検出部34と、流路FPに圧縮流体が供給されるように圧縮流体供給装置16を制御し、張力検出部34の検出結果に基づいて、流路FPによって圧縮流体が供給された搬送経路上における供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたか否かを判定する制御装置18と、を備える。これにより、供給位置SPまでワイヤ電極が搬送されたか否かを判定することができる。したがって、ワイヤ電極12が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを検出することができ、ワイヤ電極12の搬送状態を検出することができる。
制御装置18は、圧縮流体供給装置16を制御して流路FPに圧縮流体を供給した場合に、張力検出部34によって検出されたワイヤ電極12の張力に変化が生じた場合または検出されたワイヤ電極12の張力が閾値TH以上の場合は、流路FPによって圧縮流体が供給された搬送経路上における供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたと判定する。これにより、簡易な構成で且つ高精度に、ワイヤ電極12が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを検出することができる。
流路FPは、搬送経路の方向に沿って互いに異なる位置で搬送経路と連通するように、ガイド部に複数形成されていてもよく、ワイヤ放電加工機10は、流路FPが形成されたガイド部を複数有してもよい。これにより、ワイヤ電極12の搬送経路上における複数の位置(供給位置SP)の各々で、ワイヤ電極12が搬送されたか否か判定することができる。したがって、ワイヤ電極12が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを細かく検出することができ、ワイヤ電極12の搬送状態を細かく検出することができる。
制御装置18は、ワイヤ電極12の搬送方向の上流側にある流路FPから順に圧縮流体が供給されるように圧縮流体供給装置16を制御する。そして、制御装置18は、流路FPによって圧縮流体が供給された搬送経路上における供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたと判定すると、次に下流側にある流路FPに圧縮流体が供給されるように前記圧縮流体供給装置16を制御する。これにより、ワイヤ電極12の搬送方向に沿って、圧縮流体が上流側の流路FPから順に供給されるので、ワイヤ電極12が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを良好に検出することができ、ワイヤ電極12の搬送状態を良好に検出することができる。
ワイヤ放電加工機10は、ワイヤ電極12の送り出し量を検出する送出量検出部(エンコーダEC1、EC2)をさらに備える。制御装置18は、送出量検出部が検出した送り出し量に基づいて、搬送経路上におけるワイヤ電極12の先端位置を推定する。そして、制御装置18は、ワイヤ電極12の先端が流路FPによる搬送経路上における供給位置SPに到達したと判断すると、ワイヤ電極12の先端が到達したと判断された搬送経路上における供給位置SPに対応する流路FPに圧縮流体が供給されるように、圧縮流体供給装置16を制御する。そして、制御装置18は、張力検出部34の検出結果に基づいて、供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたか否かを判定する。これにより、無駄に圧縮流体を供給する必要がなくなるとともに、推定したワイヤ電極12の先端位置までワイヤ電極12が搬送されたか否かを判定することができる。したがって、ワイヤ電極12が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを正確に検出することができ、ワイヤ電極12の搬送状態を正確に検出することができる。
制御装置18は、圧縮流体を供給してから一定時間が経過しても、張力検出部34の検出結果に基づいて、ワイヤ電極12の先端が到達したと判断された搬送経路上における供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されていないと判定すると、ワイヤ電極12の搬送に異常が発生したと判定する。これにより、ワイヤ電極12が本来搬送される正規の搬送経路から外れて搬送されているか否かを判定することができ、ワイヤ電極12の搬送状態を検出することができる。
制御装置18は、流路FPに供給される圧縮流体の流量または圧力が予め決められた所定のパターンで変化するように圧縮流体供給装置16を制御し、張力検出部34が検出したワイヤ電極12の張力が所定のパターンで変化する場合は、流路FPによって圧縮流体が供給された搬送経路上における供給位置SPまでワイヤ電極12が搬送されたと判定する。これにより、張力検出部34の検出信号に含まれるノイズによって、ワイヤ電極12の搬送状態が誤判定されることを防止することができる。したがって、ワイヤ電極12が搬送経路上のどの位置まで搬送されたかを正確に検出することができ、ワイヤ電極12の搬送状態を正確に検出することができる。
制御装置18は、ワイヤ電極12の搬送状態を表示部96に表示する。これにより、オペレータは、ワイヤ電極12の搬送状態を認識することができる。
10…ワイヤ放電加工機 12…ワイヤ電極
14…加工機本体 16…圧縮流体供給装置
18…制御装置 32…搬送装置
34…張力検出部 36…撓み検出部
36a…電極 38…切断電極
38a…上電極 38b…下電極
40…ワイヤボビン 42、44、48…ガイドローラ
46…ブレーキローラ 50…上パイプ
50a、56a、70a、72a、80a、84a…挿通孔
52…上ワイヤガイド 54…下ワイヤガイド
56…下パイプ 58…ピンチローラ
60…フィードローラ 70…上ガイドブロック
72…上ダイスガイド 74…ジェットノズル
74a、76a、86a…ノズル孔 76…上ノズル
80…下ガイドブロック 82…下ガイドローラ
84…下ダイスガイド 86…下ノズル
90…入力部 92…制御部
94…記憶媒体 96…表示部
100…切断制御部 102…搬送制御部
104…先端位置推定部 106…流路選択部
108…到達判断部 110…供給制御部
112…搬送状態判定部 AP(AP1〜AP6)…供給位置
FP(FP1〜FP6)…流路 W…加工対象物

Claims (15)

  1. ワイヤ電極を自動的に結線する自動結線機能を有するワイヤ放電加工機であって、
    前記ワイヤ電極を供給する供給ローラと、
    前記供給ローラから供給された前記ワイヤ電極を回収する回収ローラと、
    前記供給ローラから前記回収ローラに向けて前記ワイヤ電極が搬送される搬送経路上に設けられ、前記ワイヤ電極の搬送をガイドするガイド部と、
    前記ガイド部に形成され、前記ワイヤ電極を前記搬送経路に沿って搬送するために、前記搬送経路に圧縮流体を供給するための流路と、
    前記流路に前記圧縮流体を供給する圧縮流体供給装置と、
    前記ワイヤ電極の張力を検出する張力検出部と、
    前記流路に前記圧縮流体が供給されるように前記圧縮流体供給装置を制御し、前記張力検出部の検出結果に基づいて、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたか否かを判定する制御装置と、
    を備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。
  2. 請求項1に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記制御装置は、前記圧縮流体供給装置を制御して前記流路に前記圧縮流体を供給した場合に、前記張力検出部によって検出された前記ワイヤ電極の張力に変化が生じた場合または検出された前記ワイヤ電極の張力が閾値以上の場合は、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  3. 請求項1または2に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記流路は、前記搬送経路の方向に沿って互いに異なる位置で前記搬送経路と連通するように、前記ガイド部に複数形成されている
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記流路が形成された前記ガイド部を複数有する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  5. 請求項3または4に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記制御装置は、前記ワイヤ電極の搬送方向の上流側にある流路から順に前記圧縮流体が供給されるように前記圧縮流体供給装置を制御するものであって、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定すると、次に下流側にある前記流路に前記圧縮流体が供給されるように前記圧縮流体供給装置を制御する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記ワイヤ電極の送り出し量を検出する送出量検出部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記送出量検出部が検出した前記送り出し量に基づいて、前記搬送経路上における前記ワイヤ電極の先端位置を推定し、前記ワイヤ電極の先端が前記流路による前記搬送経路上における前記供給位置に到達したと判断すると、前記ワイヤ電極の先端が到達したと判断された前記搬送経路上における前記供給位置に対応する前記流路に前記圧縮流体が供給されるように、前記圧縮流体供給装置を制御し、前記張力検出部の検出結果に基づいて、前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたか否かを判定する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  7. 請求項6に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記制御装置は、前記圧縮流体を供給してから一定時間が経過しても、前記張力検出部の検出結果に基づいて、前記ワイヤ電極の先端が到達したと判断された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されていないと判定すると、前記ワイヤ電極の搬送に異常が発生したと判定する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記制御装置は、前記流路に供給される前記圧縮流体の流量または圧力が予め決められた所定のパターンで変化するように前記圧縮流体供給装置を制御し、前記張力検出部が検出した前記ワイヤ電極の張力が前記所定のパターンで変化する場合は、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記制御装置は、前記ワイヤ電極の搬送状態を表示部に表示する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  10. ワイヤ電極を自動的に結線する自動結線機能を有するワイヤ放電加工機の自動結線方法であって、
    前記ワイヤ放電加工機は、
    前記ワイヤ電極を供給する供給ローラと、
    前記供給ローラから供給された前記ワイヤ電極を回収する回収ローラと、
    前記供給ローラから前記回収ローラに向けて前記ワイヤ電極が搬送される搬送経路上に設けられ、前記ワイヤ電極の搬送をガイドするガイド部と、
    前記ガイド部に形成され、前記ワイヤ電極を前記搬送経路に沿って搬送するために、前記搬送経路に圧縮流体を供給するための流路と、
    を備え、
    前記流路に前記圧縮流体を供給する供給ステップと、
    前記ワイヤ電極の張力を検出する張力検出ステップと、
    検出された前記ワイヤ電極の張力に基づいて、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたか否かを判定する判定ステップと、
    を含むことを特徴とする自動結線方法。
  11. 請求項10に記載の自動結線方法であって、
    前記判定ステップは、前記流路に前記圧縮流体が供給されたときに、検出された前記ワイヤ電極の張力に変化が生じた場合または検出された前記ワイヤ電極の張力が閾値以上の場合は、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定する
    ことを特徴とする自動結線方法。
  12. 請求項10または11に記載の自動結線方法であって、
    前記流路は、前記搬送経路の方向に沿って互いに異なる位置で前記搬送経路と連通するように、1以上の前記ガイド部に複数形成されており、
    前記供給ステップは、前記ワイヤ電極の搬送方向の上流側にある前記流路から順に前記圧縮流体を供給するものであって、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定されると、次に下流側にある前記流路に前記圧縮流体を供給する
    ことを特徴とする自動結線方法。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の自動結線方法であって、
    前記ワイヤ電極の送り出し量を検出する送出量検出ステップと、
    検出された前記送り出し量に基づいて、前記搬送経路上における前記ワイヤ電極の先端位置を推定する位置推定ステップと、
    前記ワイヤ電極の先端が、前記流路による搬送経路上における前記供給位置に到達したか否かを判断する判断ステップと、
    をさらに含み、
    前記供給ステップは、前記ワイヤ電極の先端が前記流路による前記搬送経路上における前記供給位置に到達したと判断されると、前記ワイヤ電極の先端が到達したと判断された前記搬送経路上における前記供給位置に対応する前記流路に前記圧縮流体を供給し、
    前記判定ステップは、検出された前記ワイヤ電極の張力に基づいて、前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたか否かを判定する
    ことを特徴とする自動結線方法。
  14. 請求項13に記載の自動結線方法であって、
    前記判定ステップは、前記圧縮流体を供給してから一定時間が経過しても、検出された前記ワイヤ電極の張力に基づいて、前記ワイヤ電極の先端が到達したと判断された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されていないと判定すると、前記ワイヤ電極の搬送に異常が発生したと判定する
    ことを特徴とする自動結線方法。
  15. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の自動結線方法であって、
    前記供給ステップは、流量または圧力が予め決められた所定のパターンで変化した前記圧縮流体を前記流路に供給し、
    前記判定ステップは、検出した前記ワイヤ電極の張力が前記所定のパターンで変化する場合は、前記流路によって前記圧縮流体が供給された前記搬送経路上における前記供給位置まで前記ワイヤ電極が搬送されたと判定する
    ことを特徴とする自動結線方法。
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