JP2005028523A - ワイヤ放電加工機、及び、ワイヤ放電加工機のワイヤ供給装置におけるワイヤ送りパイプの位置制御方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工機、及び、ワイヤ放電加工機のワイヤ供給装置におけるワイヤ送りパイプの位置制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ワイヤ送りパイプを有するワイヤの自動結線動作が可能なものにあって、ワイヤの断線が発生した際にワイヤが処理機構部等に引掛かることを防止し、断線からの復帰を円滑に行なう。
【解決手段】 制御装置は、ワイヤ供給装置20の制御により、ワイヤ供給リール24から繰出されたワイヤ23を、上部ノズル21、下部ノズル19等を順に通してワイヤ回収部26まで送り込む結線動作を行なう。この結線動作時において、ワイヤ23の先端部をワイヤ受入口22aに通す際に、ワイヤ送りパイプ33を、その下端部がワイヤ受入口22aに当接する第1の位置に移動させ、その後に、ワイヤ送りパイプ33を、アニール電極47の上部に位置する第2の位置に移動させる。結線完了後、ワイヤ送りパイプ33を、ワイヤ検出センサ36よりも上方であって、且つ、ワイヤ廃棄機構部50の下部に位置される加工位置に移動させ、加工時においてもその第3の位置を維持する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ワイヤ供給装置の駆動により、ワイヤの先端部を上流ノズル及び下流ノズルを順に通してワイヤ回収部まで送り込む自動結線動作が可能なワイヤ放電加工機、及び、ワイヤ放電加工機のワイヤ供給装置におけるワイヤ送りパイプの位置制御方法に関する。
一般に、ワイヤ放電加工機においては、上下部のノズル間に掛渡された状態で上から下に送られるワイヤに対し、それらノズル間にワークを配置して水平方向に移動させることにより、ワークの切断加工が行われるようになっている。また、前記上ノズルの上部には、ワイヤ供給源から繰出されるワイヤをワイヤ送り部により上ノズルを通して下方に送ることが可能なワイヤ供給装置が設けられ、このワイヤ供給装置の駆動により、ワイヤの先端部を上ノズル及び下ノズルを順に通してワイヤ回収部まで送り込む自動結線動作が可能とされている。尚、このワイヤ供給装置のワイヤ送り部は、上下部のノズル間のワイヤにテンションを発生させる機能も果たすようになっている。
上記したワイヤ供給装置においては、上部に位置するワイヤ送り部と、その下方に位置し上ノズルにつながるワイヤ受入口(例えばテレスコパイプの上端の入口部)との間に、上下方向に延び内部をワイヤが通されるワイヤ送りパイプを設け、このワイヤ送りパイプを上下動させることにより、自動結線の作業(ワイヤの先端部の上ノズルに対する挿通作業)の確実化を図るようにしたものが考えられている(例えば特許文献1参照)。
図11は、上記したようなワイヤ供給装置の主要部構成を概略的に示している。即ち、図示しないワイヤ送り部から送られるワイヤ1は、上下方向に延びるワイヤ送りパイプ2内を通されて下方のテレスコパイプ3の上端の入口部3aに案内される。また、テレスコパイプ3の上方(ワイヤ送り部との間)には、ワイヤ1の結線に関連する処理機構部4(例えば、断線があったときにそのワイヤ1の先端部を切断して廃棄する切断廃棄機構や、ワイヤ1の先端部にアニール処理を行なうアニール機構など)が設けられていると共に、ワイヤ1の座屈を検出するための座屈検出器5が設けられている。
そして、前記ワイヤ送りパイプ2は、図示しない上下移動機構によって、図11(a)に示す下端位置(ワイヤ送りパイプ2の下端部がテレスコパイプ3の入口部3aに近接する位置)と,図11(b)に示す上端位置(ワイヤ送りパイプ2の下端部が座屈検出器5よりも上方に来る位置)との間を移動されるようになっている。このワイヤ送りパイプ2の位置(上下移動機構)は、マイコン等からなる制御装置により制御される。
このとき、例えばワイヤ1の断線時には、ワイヤ送りパイプ2が上端位置に位置されて処理機構部4によるワイヤ1の先端部に対する処理が実行され、その後、自動結線時には、まずワイヤ送りパイプ2が下端位置に移動された状態でワイヤ1が下方に送られることにより、ワイヤ1がテレスコパイプ3の入口部3aに確実に通され、ワイヤ1の先端が入口部3aを通った後に、座屈検出器5が有効となるように、ワイヤ送りパイプ2が再び上端位置に移動されるようになっている。また、自動結線後の通常加工時には、ワイヤ送りパイプ2は上端位置に位置されたままとなる。
特開平8−197336号公報
しかしながら、上記のように、加工時にワイヤ送りパイプ2を上端位置に位置させているものでは、加工中にワイヤ1の断線が発生すると、それまでにワイヤ1に掛かっていた張力が解放されることによって、ワイヤ1が、テレスコパイプ3の入口部3aとワイヤ送りパイプ2の下端部との間の開放されている部分でたわんで例えば横方向に跳ねるようになり、処理機構部4に引掛ってしまうトラブルが発生する虞があった。このようなトラブルが発生すると、ワイヤ放電加工機の動作を一旦停止させ、作業者が引掛ったワイヤ1を取除く作業を行なわなければならず、断線後の復帰に時間や手間がかかるものとなる。
そうかといって、仮に、加工時においてワイヤ送りパイプ2を下端位置に位置させておくとすると、ワイヤ1のたわむ余地(空間)が確保されないため、断線が発生した際に、ワイヤ1がたわむことで張力を解放することができず、ワイヤ1にダメージが残って局所的に変形したり、ワイヤ送りパイプ2の上方のワイヤ送り部部分でワイヤ1にたわみが発生してワイヤ送り部から外れてしまうといった不具合の発生が予測される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ワイヤ送りパイプを有するワイヤ供給装置によるワイヤの自動結線動作が可能なものにあって、加工時においてワイヤの断線が発生した際にワイヤが処理機構部等に引掛かることを防止でき、断線からの復帰を円滑に行なうことができるワイヤ放電加工機、及び、ワイヤ放電加工機のワイヤ供給装置におけるワイヤ送りパイプの位置制御方法を提供するにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1のワイヤ放電加工機は、ワイヤ送りパイプを有するワイヤ供給装置によるワイヤの自動結線動作が可能なものにあって、移動機構を制御してワイヤ送りパイプを任意の位置に移動させるパイプ位置制御手段を、通常加工時において、ワイヤ送りパイプを、その出口側端部が処理機構部よりも下流であって且つワイヤ受入口よりも上流側に位置する加工位置に位置させるように移動機構を制御する構成としたものである。
これによれば、通常加工時においては、ワイヤ送りパイプはその出口側端部がワイヤ受入口よりも上流側に位置する加工位置に位置されるようになるので、ワイヤ送りパイプとワイヤ受入口との間に、ワイヤがたわむことのできる空間が確保されるようになる。このため、ワイヤの断線が発生した際には、その空間部でワイヤがたわむことにより張力を解放することができる。このとき、その空間部は処理機構部よりも下流側に位置しているので、断線したワイヤが処理機構部に引っかかることを防止でき、人手を煩わせることなく復帰させることが可能となる。
この場合、結線時においては、ワイヤの先端部をワイヤ受入口に通す際に、ワイヤ送りパイプをその出口側端部がワイヤ受入口部分に位置される第1の位置に移動させ、ワイヤの先端部がワイヤ受入口を通った後に、ワイヤ送りパイプをその出口側端部が座屈検出器及び処理機構部よりも上流側に位置される第2の位置に移動させ、結線完了後、ワイヤ送りパイプを加工位置に移動させるように構成することができる(請求項2の発明)。
これによれば、結線時において、ワイヤ送りパイプの第1の位置において、ワイヤの先端をスムーズ且つ確実にワイヤ受入口を通すことができる。次いで、ワイヤ送りパイプを第2の位置に移動させることによって、ワイヤが大きくたわむことが可能となると共に座屈検出器が有効となり、ワイヤ受入口よりも下流側においてワイヤの先端がどこかに引掛かった場合に、たわんだワイヤを座屈検出器により検出することが可能となる。このようなワイヤ送りパイプの位置制御によって、自動結線の作業の確実化を図ることができる。
より具体的には、ワイヤ供給方向を上下方向とすると共に、ワイヤ供給装置において、上から順に、ワイヤ送り部、座屈検出器、処理機構部、ワイヤを検出するためのワイヤ検出センサ、ワイヤ受入口を上下方向に並んで配設したものにあっては、上記ワイヤ送りパイプの加工位置を、その出口側端部が、ワイヤ検出センサよりも上方であって且つ処理機構部の下部に位置されるように設定することができ(請求項3の発明)、これにより、ワイヤ検出センサの検出に支障を来たすことなく、所期の目的を達成することができる。
また、上記処理機構部を、ワイヤが断線した際に、ワイヤ供給源側につながっているワイヤの先端部を切断し、その切断端部を複数のローラ等からなる送り機構によってワイヤ供給方向とは異なる方向に送って廃棄するワイヤ廃棄機構部から構成することができる(請求項4の発明)。これによれば、ワイヤ廃棄機構部によって、ワイヤの切断端部を確実に切断、廃棄することができ、より有効となる。
ところで、上記加工位置は、ワイヤ送りパイプとワイヤ受入口との間に断線時のワイヤのたわみを許容するに必要十分な空間(隙間)が確保できる位置とすれば良いのであるが、断線時にワイヤが処理機構部に引掛かる可能性をより小さくする観点からは、その隙間寸法をより小さくすることが好ましい。本発明者の研究によれば、その必要な隙間寸法は、ワイヤの径が小さいほど小さく済むことが確認された。
従って、加工位置を可変に構成すれば(請求項5の発明)、より効果的となる。更にこの場合、加工位置を予め複数設けておき、ワイヤの径に応じていずれかの加工位置を選択するように構成することができる(請求項6の発明)。これによれば、ワイヤ送りパイプとワイヤ受入口との間に、ワイヤの径に応じた必要十分な空間(隙間)を確保することができ、より一層効果的となる。
本発明の請求項7のワイヤ放電加工機のワイヤ供給装置におけるワイヤ送りパイプの位置制御方法は、ワイヤ放電加工機の通常加工時において、ワイヤ供給装置のワイヤ送りパイプを、その出口側端部が処理機構部よりも下流であって且つワイヤ受入口よりも上流側に位置する加工位置に位置させるところに特徴を有する。
これによれば、ワイヤ送りパイプが通常加工時に加工位置に位置されることによって、ワイヤ送りパイプとワイヤ受入口との間に、ワイヤがたわむことのできる空間が確保されるようになり、従って、ワイヤの断線が発生した際には、その空間部でワイヤがたわむことにより張力を解放することができる。このとき、その空間部は処理機構部よりも下流側に位置しているので、断線したワイヤが処理機構部に引掛かることを防止でき、人手を煩わせることなく復帰させることが可能となる。
本発明のワイヤ放電加工機、及び、ワイヤ放電加工機のワイヤ供給装置におけるワイヤ送りパイプの位置制御方法によれば、ワイヤ送りパイプを有するワイヤ供給装置によるワイヤの自動結線動作が可能なものにあって、加工時においてワイヤの断線が発生した際にワイヤが処理機構部等に引掛かることを防止でき、断線からの復帰を円滑に行なうことができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態について、図1ないし図10を参照しながら説明する。まず、図4は、本実施形態に係るワイヤ放電加工機の本体11の構成を概略的に示している。ここで、この本体11のベース12上には、XYテーブル13が設けられており、このXYテーブル13上に加工槽14が取付けられている。これにて、加工槽14は、XYテーブル13によって水平方向(前後及び左右方向)に自在に移動されるようになっている。また、前記ベース12の後部側(図で左側)には、前記加工槽14の背面側を上方に延びるコラム15が設けられている。
前記加工槽14は、上面が開口した矩形箱状をなし、内部には、ワークWが着脱可能にセットされるワーク保持部としてのワーク支持台16が設けられていると共に、加工液(例えば水)Lが貯留されるようになっている。前記ワーク支持台16には、ワークWが、加工液L中に浸り、且つ、加工槽14の底面から浮上がった状態で保持されるようになっている。
この加工槽14内には、前記コラム15から前方に延びていわゆる片持ち状に設けられた下部アーム17の先端側が、該加工槽14の後壁部14aを貫通して配置されるようになっている。このとき、前記後壁部14aの下部アーム17の貫通部分には、下部アーム17の相対移動を許容しながらシール(加工液Lの漏れを防止)するためのスライドシール18が設けられるようになっている。前記下部アーム17は、中空の円筒パイプ状をなし、その先端部には、前記ワークW(ワーク支持台16)の下方に位置して下流ノズルたる下部ノズル19が設けられている。
一方、前記コラム15の上部の加工槽14の上方には、ワイヤ供給装置20が設けられ、そのワイヤ供給装置20の下部に、上流ノズルたる上部ノズル21が設けられている。この場合、この上部ノズル21は、ワイヤ供給装置20に対して伸縮自在なテレスコパイプ22(図1〜図3、図5、図6参照)を介して上下動可能に取付けられ、図示しないZ軸駆動機構によって上下方向に自在に移動されるようになっている。ワイヤ供給装置20の詳細については後述する。
そして、前記上部ノズル21と下部ノズル19との間には、切断加工用のワイヤ23が、所定の張力をもって上下方向に掛渡された状態で、上から下に順次送られるようになっている。また、これも図示はしないが、上部ノズル21と下部ノズル19との間において前記ワイヤ23とワークWとの間に電圧を印加して放電を発生させる機構等も設けられており、もってワイヤ23によるワークWの切断加工が行なわれるようになっている。
このとき、ワイヤ23の供給経路を示した図5にも示されるように、前記ワイヤ23は、コラム15にセットされたワイヤ供給源としてのワイヤ供給リール24から繰出され、前記ワイヤ供給装置20、テレスコパイプ22、上部ノズル21を順に通って下方に送られるようになっている。そのワイヤ23は、更に下部ノズル19から下部アーム17内に引込まれ(いずれも図5では図示省略)、ガイドローラ25によって方向が変換された上で下部アーム17内を通ってコラム15内のワイヤ回収部26までつながり、このワイヤ回収部26にて回収されるようになっている。
このワイヤ回収部26は、図5にのみ示すように、ワイヤ駆動モータ27により駆動されワイヤ23を矢印A方向に引込むワイヤ駆動ローラ28、このワイヤ駆動ローラ28により引込まれたワイヤ23の先端部を細片状に切断して回収するためのワイヤ切断装置29を備えて構成されている。この場合、通常の加工時においては、ワイヤ23は、前記ワイヤ駆動ローラ28を駆動源として送り駆動されるようになっており、その際、前記ワイヤ供給装置20部分(後述するブレーキプーリ)にてブレーキ力が付与されることによってワイヤ23に所定のテンションが掛けられるようになっている。尚、前記ワイヤ供給リール24は、プリテンションモータ30により巻上げ(巻取り)方向に回転させることができるようになっている。
さて、このワイヤ放電加工機においては、加工を開始するにあたってワイヤ23をセットするときや、加工中にワイヤ23の断線が発生した場合に復帰させるときに、主としてワイヤ供給装置20の動作により、ワイヤ供給リール24から繰出されたワイヤ23を、上部ノズル21、下部ノズル19等を順に通してワイヤ回収部26(ワイヤ駆動ローラ28)まで送り込む自動結線動作が可能とされている。このとき、図示はしないが、前記ガイドローラ25部分には、ワイヤ23の向きを変えて案内するための案内部材が設けられている。
この場合、ワイヤ23の断線発生後に自動結線を行なう場合には、断線位置よりも上流側のワイヤ23の先端の一部分が切断されて廃棄され、切断後の送るべきワイヤ23の先端部にアニール処理が行なわれるようになっている。断線位置よりも下流側のワイヤ23についてはワイヤ回収部26にて回収されるようになる。尚、上記ワイヤ23の断線の検出は、例えばワイヤ23に電圧を印加するための2つのブラシ間の導通を監視することに基づいて行なったり、ワイヤ駆動モータ27の回転に対するワイヤ供給装置20のブレーキプーリの回転を監視(比較)することに基づいて行なったりすることができる。
ここで、前記ワイヤ供給装置20の構成について、図5、図6並びに図1〜図3を参照して述べる。図6は、ワイヤ供給装置20を、前カバーを外した状態で示しており、このワイヤ供給装置20は、やや縦長の矩形状をなす取付板31に、以下のような各機構を組付けて構成される。尚、前記テレスコパイプ22は、その上端部が取付板31の下辺中央部に取付けられており、その上端開口部がワイヤ受入口22aとされている。
このワイヤ供給装置20は、取付板31の上部に位置して、ワイヤ供給リール24から繰出されたワイヤ23を下流側である真下方向(ワイヤ受入口22aの方向)に送るワイヤ送り部32を備えている。そして、そのワイヤ送り部32と前記ワイヤ受入口22aとの間に位置して、ワイヤ23を供給方向である下方に向けて案内するためのワイヤ送りパイプ33及びそのワイヤ送りパイプ33を上下方向に移動させるための移動機構34、ワイヤ23の座屈を検出するための座屈検出器35、ワイヤ23の結線に関する処理(切断及び廃棄処理、アニール処理)を行なう処理機構部、ワイヤ23を検出するためのワイヤ検出センサ36を備えている。
そのうち、まず、ワイヤ送り部32は、送りローラ37、この送りローラ37の左側に接触するように設けられワイヤ23にテンションを付与するためのブレーキプーリ38、この下側に設けられた案内ローラ39を備えて構成されている。前記送りローラ37は、ワイヤ送りモータ40(図5、図7参照)により回転駆動されるようになっており、前記ブレーキプーリ38は図示しないパウダーブレーキに接続されている。尚、このブレーキプーリ38(パウダーブレーキ)部分には、ブレーキプーリ38の回転を検出する回転検出器が設けられている。
また、図6にのみ示すように、取付板31の左側の上部寄り部位には、ワイヤ供給リール24からのワイヤ23を、前記案内ローラ39に向けて案内するための第1及び第2の案内ローラ41及び42が設けられている。ワイヤ供給リール24から繰出されたワイヤ23は、第1及び第2の案内ローラ41及び42を通って、案内ローラ39に下から掛けられ、ブレーキプーリ38に反時計回り方向に3/4周程度掛けられた状態で、ブレーキプーリ38と送りローラ37との間に挟まれて下方に送られるようになっている。
このとき、前記ワイヤ送りモータ40によって送りローラ37が回転駆動されることにより、ワイヤ23を下方に向けて送ることができるようになっている。このときの送りローラ37によるワイヤ23の送り速度は、加工時等におけるワイヤ駆動ローラ28によるワイヤ23の送り速度(引込み速度)よりも小さく設定されている。また、上記したように、前記パウダーブレーキの動作によりワイヤ23に所定のテンションをかけることができるようになっている。尚、前記第2の案内ローラ42の右側には、座屈検出用電極43がワイヤ23に接触するように設けられている。
前記送りローラ37の下部には、アニール処理用の上部アニール電極44がワイヤ23に接触するように設けられている。一方、取付板31の中央やや下部寄り位置には、ワイヤ23の供給経路の左右に位置して一対のスライドプレート45,46が設けられており、そのうち左スライドプレート45に、溶断電極を兼用する下部アニール電極47が設けられている。右スライドプレート46には、下部アニール電極47と上下にずれた位置に溶断電極48が設けられている。
前記一対のスライドプレート45,46は、左右方向に若干量のスライド移動が可能に設けられており、通常時には、図6に示すように相互に左右にやや開いた開放位置に位置されているのであるが、後述するローラ開閉ソレノイド49(図5、図7参照)の駆動により、相互に接触(近接)する閉塞位置に移動されるようになっている。
その閉塞位置においては、下部アニール電極47及び溶断電極48が左右からワイヤ23に接触し、この状態で、上部アニール電極44と下部アニール電極47との間、及び、下部アニール電極47と溶断電極48との間に、夫々電圧が印加されることによって、ワイヤ23のアニール処理(焼なましにより真直ぐにして癖を取り除く処理)が行なわれると共に、その下部でワイヤ23の先端部の溶断(切断)が行なわれるのである。
前記スライドプレート45,46のすぐ下側に、前記座屈検出器35が設けられている。この座屈検出器35は、図1〜図3などにも示すように、上から見てコ字型に形成された金属板から構成され、ワイヤ23の周囲を間隔をもって囲むように設けられている。これにて、ワイヤ23に座屈(たわみ)が発生して座屈検出器35に接触すると、この座屈検出器35と前記座屈検出用電極43とがワイヤ23を介して導通するようになるので、この導通を監視することによってワイヤ23の座屈(たわみ)が検出されるのである。
この座屈検出器35の下部には、処理機構部としてのワイヤ廃棄機構部50が設けられている。図1〜図3及び図5にも示すように、このワイヤ廃棄機構部50は、ワイヤ23の供給経路の左右に位置して一対のスライドプレート51、52を有しており、それら左右のスライドプレート51、52は、左右方向に若干量のスライド移動が可能に設けられている。そのうち左スライドプレート51の前面には、右辺上部に位置して第1送りローラ53が設けられており、右スライドプレート52の前面には左辺上部に位置してピンチローラ54が設けられている。
これら左右のスライドプレート51、52は、取付板31の裏面側に設けられたローラ開閉ソレノイド49(図5、図7参照)により、相互に接離する方向に移動されるようになっており、通常時には、図6に示すように相互に左右にやや開いた開放位置に位置され、ワイヤ23の先端部の廃棄時には、ローラ開閉ソレノイド49の駆動により、相互に内側に移動して第1送りローラ53とピンチローラ54とが接触する閉塞位置に移動されるようになっている。尚、ローラ開閉ソレノイド49の駆動力は、図示しないリンク機構を介して前記スライドプレート45,46に伝達され、スライドプレート51、52と連動して動作するように構成されている。
前記左スライドプレート51には、前記第1送りローラ53の下側に位置して、ワイヤ23の先端部を、ワイヤ供給方向(下方)とは異なる方向である左斜め下方向(矢印B方向)に案内するための案内部材55が設けられている。また、この案内部材55の左下側に位置して、ワイヤ23を矢印B方向に送るための第2送りローラ56及びピンチローラ57が設けられ、更に、左スライドプレート51の下辺部左側部位にはケース取付部58が設けられている。図示はしないが、このケース取付部58には、上面が開口したワイヤ回収ケースが着脱可能に取付けられるようになっている。
前記第1送りローラ53及び第2送りローラ56は、左スライドプレート51の前面左側部に設けられたワイヤ廃棄モータ59により回転駆動されるようになっている。これにて、送り機構が構成され、後述するように、断線があった際の復帰時において、スライドプレート51、52が閉塞位置に移動され、その状態で第1送りローラ53及び第2送りローラ56が駆動されることにより、切断されたワイヤ23の先端部が矢印B方向に送られてワイヤ回収ケースに回収(廃棄)されるようになっているのである。
前記ワイヤ検出センサ36は、例えば光センサ等からなり、前記ワイヤ廃棄機構部50のすぐ下側で前記ワイヤ受入口22aよりもやや上方に位置して設けられている。このワイヤ検出センサ36は、図5に示すように、水平に配置されるプレート36aの中央部にワイヤ23が貫通する円形穴部36bを有して構成され、この円形穴部36b内の物体(ワイヤ23)の通過を検出するようになっている。尚、円形穴部36bは、ワイヤ送りパイプ33が通過可能な径に構成されている。
さて、前記ワイヤ送りパイプ33は、上下方向に長い細い円筒パイプ状をなし、前記ワイヤ送り部32から下方に向けて送られたワイヤ23がその内部を通されることにより該ワイヤ23を下方に向けて案内するようになっている。このワイヤ送りパイプ33は、その上端部が移動体60に取付けられ、前記移動機構34により、図2に示すように、その出口側端部たる下端部が前記ワイヤ受入口22a部分に位置(当接又は近接)される第1の位置(下端位置)と、図3,図6に示すように、その下端部が前記スライドプレート45、46の真上部に位置する第2の位置(上端位置)との間を自在に移動されるようになっている。尚、スライドプレート45、46の上部にはパイプガイド部61が設けられている。
前記移動機構34は、パイプ送りモータ62、このパイプ送りモータ62により正逆回転駆動される駆動プーリ63(図5参照)、この駆動プーリ63の下方に位置して設けられた従動プーリ64(図5参照)、これら駆動プーリ63と従動プーリ64との間に掛渡されたタイミングベルト65(図5参照)を備えて構成され、このタイミングベルト65に前記移動体60が連結されている。尚、前記駆動プーリ63、従動プーリ64、タイミングベルト65は、取付板31の裏面側に設けられている。
また、移動体60は、上下方向に延びるスライドガイド66に沿って上下動されるようになっている。更に、取付板31には、前記移動体60(ひいてはワイヤ送りパイプ33)が上端位置(第2の位置)にあることを検出するリミットスイッチ67が設けられている。これにて、パイプ送りモータ62の駆動により、移動体60ひいてはワイヤ送りパイプ33を自在(任意の位置)に上下動させることができるようになっている。このワイヤ送りパイプ33の位置制御については後述する。
そして、上記のように構成されたワイヤ放電加工機の本体11には、全体を制御するための制御装置68が例えば一体的に設けられている。図7は、本実施形態における制御装置68を中心とした要部(ワイヤ供給装置20に関連する部分)の電気的構成を概略的に示している。この制御装置68は、CPU69、ROM70、RAM71、入出力ポート72等を備えるマイコンを主体として構成されている。
前記入出力ポート72には、前記パイプ送りモータ62、ワイヤ廃棄モータ59、ワイヤ駆動モータ27、プリテンションモータ30、ワイヤ検出センサ36、リミットスイッチ67、座屈検出器35、ワイヤ送りモータ40、ローラ開閉ソレノイド49などが接続されている。尚、図示はしていないが、制御装置68(CPU69)は、前記XYテーブル、Z軸駆動機構、放電電極、ワイヤ切断装置29、アニール電極44,47や溶断電極48なども制御するようになっている。
前記ROM69には、後述するワイヤ供給装置20の制御(ワイヤ送りパイプ33の位置制御)のプログラムを含む全体の制御用のプログラム等が記憶されている。これにて、制御装置68は、制御プログラム等に従って、ワイヤ23を送ると共にそのワイヤ23とワークWとの間に電圧を印加して放電を発生させながら、XYテーブル13ひいてはワークWを固有のXY座標系に基づいてXY平面上を移動させ、以てワークWを所望の形状に切断加工するようになっている。
次の作用説明でも述べるように、制御装置68は、そのソフトウエア構成(プログラムの実行)により、主としてワイヤ供給装置20の制御により、ワイヤ供給リール24から繰出されたワイヤ23を、上部ノズル21、下部ノズル19等を順に通してワイヤ回収部26(ワイヤ駆動ローラ28)まで送り込む自動結線動作を行なわせるようになっている。
このとき、この結線動作時において、移動機構34(パイプ送りモータ62)の制御により、ワイヤ23の先端部をワイヤ受入口22aに通す際には、ワイヤ送りパイプ33を、その下端部がワイヤ受入口22a部分に当接(又は近接)される第1の位置(図2参照、またその際の下端の高さ位置を図6に(1)で示す)に移動させるようになっている。また、ワイヤ23の先端部がワイヤ受入口22aを通った後に、ワイヤ送りパイプ33を、その下端部がスライドプレート45、46の真上部に位置する第2の位置(図3参照、同じく図6に(2)で示す)に移動させるようになっている。
そして、結線完了後、ワイヤ送りパイプ33を、ワイヤ受入口22a更にはワイヤ検出センサ36よりも上方であって、且つ、ワイヤ廃棄機構部50の下部(案内部材55よりもやや下方)に位置される加工位置たる第3の位置(図1参照、同じく図6に(3)で示す)に移動させ、その後の通常加工時においてもその第3の位置を維持するようになっている。従って、制御装置68が本発明のパイプ位置制御手段として機能するのである。この場合、第3の位置(加工位置)におけるワイヤ送りパイプ33の下端部の高さ位置は、例えばワイヤ受入口22aから例えば60〜80mm上方とされている。
尚、本実施形態では、ワイヤ送りパイプ33は、その下端部がワイヤ検出センサ36の直ぐ上に位置される第4の位置(同じく図6に(4)で示す)や、ワイヤ廃棄機構部50の第1送りローラ53の直ぐ上部(座屈検出器35の真下部)に位置される第5の位置(同じく図6に(5)で示す)にも移動されるようになっている。
次に、上記構成の作用について、図8ないし図10も参照して述べる。図8〜図10のフローチャートは、夫々、ワイヤ23がワイヤ駆動ローラ28までつながっているときに加工開始が指示された場合、ワイヤ23がつながっていない状態から結線動作を実行する場合、ワイヤ23の断線を検出した際に復帰作業を行なう場合に、制御装置68が実行する、ワイヤ送りパイプ33の位置制御を中心とした処理手順の概略を示している。
まず、ワイヤ23が既に供給経路全体に(ワイヤ供給リール24からワイヤ駆動ローラ28まで)つながっている状態で加工の開始が指示された場合には、図8のフローチャートに示す手順で処理が行なわれる。即ち、まずワイヤ供給装置20のワイヤ送りパイプ33が、第2の位置(図3、図6に示す上端位置)に移動される(ステップS1)。次に、ワイヤ駆動モータ27及びワイヤ切断装置29の駆動が開始され(ステップS2)、更に2秒後にプリテンションモータ30の動作が開始される(ステップS3)。これにて、ワイヤ23が張力の付された状態で送られるようになる。
次いで、ワイヤ23とワークWとの間に加工電圧が印加されるようになり(ステップS4)、引続き、ワイヤ送りパイプ33が第3の位置(図1に示す加工位置)に移動(下降)される(ステップS5)。そして、この状態でワークWに対する加工が実行されるのである(ステップS6)。尚、この加工時に、ワイヤ送りパイプ33を第3の位置に位置させることについての作用、効果は後述する。また、ステップS6の加工中においては、常にワイヤ23の断線が監視されている。
次に、図9のフローチャートは、ワイヤ23がワイヤ駆動ローラ28までつながっていない状態(ワイヤ送りパイプ33までは通っている状態)での結線動作の手順を示している。即ち、結線動作が開始されると、まずワイヤ送りパイプ33が第4の位置(図6に(4)で示す、ワイヤ送りパイプ33の下端部がワイヤ検出センサ36の真上に来る位置)へ移動される(ステップS11)。この位置では、ワイヤ送りパイプ33を極力下方に位置させながらもワイヤ検出センサ36によってワイヤ23を検出することが可能となる。
次のステップS12では、ワイヤ検出センサ36がオン(ワイヤ23を検出)しているかどうかが判断され、オンの場合には(ステップS12にてYes)、ワイヤ検出センサ36がオフになるまで、プリテンションモータ30の駆動によるワイヤ23の巻上げが行なわれる(ステップS13)。オフの場合には(ステップS12にてNo)、そのままステップS14に進む。
ステップS14では、ワイヤ送り部32のワイヤ送りモータ40が動作されると共に、ワイヤ駆動モータ27の動作が開始される。そして、ステップS15にて、ワイヤ検出センサ36がオン(ワイヤ23を検出)するかどうかが監視される。この監視はワイヤ送り部32が所定量のワイヤ23の送り動作を行なっている間についてなされ(ステップS16)、所定量(例えば53cm分)の送り動作を行なったにもかかわらず、ワイヤ23が検出されない場合には(ステップS16にてYes)、ワイヤ供給リール24のワイヤ切れなどであると判断され、動作が停止されると共にエラー報知が行なわれる(ステップS17)。
これに対し、所定量の送り動作が終了するまでに、ワイヤ23が検出されると(ステップS15にてYes)、いわば頭出しが行なわれたことになり、次のステップS18にて、ワイヤ送りパイプ33が図2に示す第1の位置(ワイヤ受入口22aに当接する下端位置)へ移動される。この状態でワイヤ23が一定量送られた後に、ワイヤ送りパイプ33が図3等に示す第2の位置へ移動される(ステップS19)。
これにて、ワイヤ送りパイプ33が第1の位置に位置されることによって、ワイヤ送りパイプ33とワイヤ受入口22aとが連続するようになって頭出しされたワイヤ23の先端部をワイヤ受入口22aからテレスコパイプ22内に確実に通すことができる。その後、ワイヤ送りパイプ33が速やかに第2の位置へ移動されることによって、図3に示すように、ワイヤ送りパイプ33とワイヤ受入口22aとの間に、ワイヤ23が大きくたわむことができる空間が確保されると共に、座屈検出器35が有効となる。
そして、次のステップS20では、ワイヤ23が更に一定量(ワイヤ駆動ローラ28まで到達するに十分な量、例えば最大2m)送られるようになり、これと共に、その送りの間に、座屈検出器35によりワイヤ23の座屈の有無が監視され(ステップS21)、また併せて、ブレーキプーリ38(パウダブレーキ)の回転速度が監視される(ステップS22)。
この場合、ワイヤ23は、テレスコパイプ22から上部ノズル21を通って下方に送られ、下部ノズル19を通って下部アーム17内のガイドローラ25部分で方向を変えられてワイヤ回収部26(ワイヤ駆動ローラ28)に到達するようになっている。ところが、その際にもし、ワイヤ23の先端部がどこかに引掛かる(突き当たって止められる)ようなことがあると、送りが継続されることによってワイヤ23がワイヤ送りパイプ33とワイヤ受入口22aとの間でたわむようになり、たわんだワイヤ23が座屈検出器35により検出される。このように座屈検出器35によりワイヤ23のたわみが検出されると(ステップS21にてYes)、ワイヤ送りモータ40が停止される(ステップS23)。
一方、ワイヤ23が引掛かることなしに、ワイヤ回収部26まで到達した場合には、ワイヤ駆動ローラ28によってより速い速度で矢印A方向に引込まれるようになるので、ブレーキプーリ38の回転速度が上がるようになる。従って、ワイヤ23を一定量送る間に、ブレーキプーリ38の回転速度が上がった場合に(ステップS22にてYes)、ワイヤ23が正しくワイヤ駆動ローラ28まで到達したと判断され、結線動作が完了するのである(ステップS25)。結線完了後は、前述した図8のフローチャートに従って加工が開始され、このとき、ワイヤ送りパイプ33は速やかに第3の位置に移動される。
これに対し、ワイヤ23を一定量送ったにもかかわらず、ブレーキプーリ38の回転速度が上がらない場合にも(ステップS22にてNo)、何らかのトラブルの発生と考えられ、ワイヤ送りモータ40が停止される(ステップS23)。そして、次のステップS24では、ブレーキプーリ38が回転するかどうかが判断される。ここで、もしブレーキプーリ38が回転するのであれば、ワイヤ23がワイヤ駆動ローラ28までつながっていると判断できるので(ステップS24にてYes)、結線動作完了とされる(ステップS25)。ブレーキプーリ38が回転しない場合には(ステップS24にてNo)、ワイヤ23の断線などがあったと判断され、次に述べる図10のフローチャートのステップS32に進む。
図10のフローチャートは、ワイヤ23の断線があった際の、復帰のための処理の手順を示している。ここで、上述のように、例えば加工中に上部ノズル21と下部ノズル19との間でワイヤ23の断線が発生すると、ブラシ間の導通の監視やブレーキプーリ38の回転の監視によって断線発生が検出され、装置の動作が停止される。また、断線が発生すると、ワイヤ23の張力が解放されることにより、ワイヤ23の切断端部部分にたわみ変形などが生ずるようになる。
そこで、ワイヤ23の断線から復帰させる(結線動作を行なわせる)にあたっては、ワイヤ供給リール24につながっている上流側のワイヤ23の先端部の一定長さ部分を切断して廃棄すると共に、その上部(新たな先端部)に対するアニール処理が次のようにして実行される。尚、断線位置から下流側のワイヤ23については、断線発生後もワイヤ駆動モータ27が停止するまでの僅かな時間駆動されることによって、そのままワイヤ回収部26に回収される。
即ち、ワイヤ23の断線が検出されると、まず、ワイヤ送りパイプ33が第2の位置へ移動される(ステップS31)。次に、プリテンションモータ30の駆動によりワイヤ23が一定量(例えば15cm)巻上げられ(ステップS32)、ワイヤ送りパイプ33が第4の位置(ワイヤ検出センサ36の真上の位置)へ移動される(ステップS33)。
次のステップS34では、ワイヤ検出センサ36がオン(ワイヤ23を検出)しているかどうかが判断され、オンの場合には(ステップS34にてYes)、ワイヤ検出センサ36がオフになるまで、ワイヤ23の巻上げが行なわれる(ステップS35)。オフの場合には(ステップS34にてNo)、そのままステップS36に進む。これにて、ワイヤ23のいわゆる頭出しが行なわれる。
ステップS36では、ワイヤ23が一定量巻上げられると共に、ワイヤ送りパイプ33が第5の位置へ移動される。この第5の位置では、ワイヤ送りパイプ33の下端が、座屈検出器35の直ぐ下部(第1送りローラ53のやや上部)に位置され、またこのとき、巻上げられたワイヤ23の先端が第1送りローラ53の右側に位置される。そして、この状態で、ローラ開閉ソレノイド49が閉塞動作され、左右のスライドプレート51、52が閉塞位置へ移動される(ステップS37)。これにより、ワイヤ23の先端が第1送りローラ53とピンチローラ54との間に挟まれるようになり、斜め方向(矢印B方向)への送り可能な状態とされる。
引続き、ワイヤ送りモータ40及びワイヤ廃棄モータ59が駆動され(ステップS38)、ワイヤ23を一定量送った後、それらワイヤ送りモータ40及びワイヤ廃棄モータ59が停止される(ステップS39)。これにて、ワイヤ23の先端部の一定長さ部分が、案内部材55部分で方向を変えるように案内されると共に、第2送りローラ56及びピンチローラ57によって矢印B方向に送られた状態とされる。
そして、この状態で、ワイヤ送りパイプ33が第2の位置へ移動され(ステップS40)、アニール電極44,47及び溶断電極48によるワイヤ23のアニール処理及び溶断(切断)が行なわれる(ステップS41)。これにて、ワイヤ23は、先端部の一定長さ部分が切断されると共に、その切断位置から上部側の一定長さ部分に対するアニール処理が行なわれるのである。このとき、ワイヤ23の切断された部分は、第2送りローラ56とピンチローラ57との間に挟まれた状態で保持されている。
この後、ローラ開閉ソレノイド49が開放動作され、左右のスライドプレート51、52が開放位置へ移動され(ステップS42)、これと共に、ワイヤ廃棄モータ59が動作される(ステップS43)。これにより、切断されたワイヤ23が更に第2送りローラ56によって矢印B方向に送られ、ワイヤ回収ケースに回収されるようになる。回収(廃棄)が終了すると、ワイヤ廃棄モータ59が停止され(ステップS44)、図9に示した結線動作へ移行されるのである。
ところで、上記のように、加工中にワイヤ23の断線が発生すると、それまでにワイヤ23に掛かっていた張力が解放されることによって、ワイヤ23がたわんで変形することが起こる。このとき、ワイヤ供給装置20部分において、加工時に、仮にワイヤ送りパイプ33が上端位置(第2の位置)に位置されていたとすると、断線発生時に、ワイヤ23が、ワイヤ受入口22aとワイヤ送りパイプ33の下端部との間の開放されている部分で例えば横方向に跳ねるようになり、例えばワイヤ廃棄機構部50部分(第1送りローラ53や案内部材55等)に引掛ってしまうトラブルが発生する虞がある。このようなトラブルが発生すると、作業者が引掛ったワイヤ23を取除く作業等を行なわなければならず、断線後の復帰に時間や手間がかかるものとなる。
そうかといって、仮に、加工時においてワイヤ送りパイプ33を下端位置(第1の位置)に位置させておくとすると、ワイヤ23のたわむ余地(空間)が確保されないため、断線が発生した際に、ワイヤ23がたわむことで張力を解放することができず、ワイヤ23にダメージが残って局所的な変形が残ったり、ワイヤ送りパイプ33の上方のワイヤ送り部32部分でワイヤ23が送りローラ37やブレーキプーリ38等から外れたりする不具合の発生が予測される。
ところが、本実施形態では、ワイヤ送りパイプ33の位置制御により、加工中において、ワイヤ送りパイプ33の下端部がワイヤ受入口22aよりも上方であって、且つ、ワイヤ廃棄機構部50の第1送りローラ53や案内部材55よりも下部に位置する第3の位置(加工位置)に位置させるようにしている。これにより、ワイヤ送りパイプ33とワイヤ受入口22aとの間に、ワイヤ23がたわむことのできる空間が確保されるので、ワイヤ23の断線が発生した際には、その空間部でワイヤ23がたわむことにより張力を解放することができる。そして、断線したワイヤ23がワイヤ廃棄機構部50部分に引掛かることを防止でき、人手を煩わせることなく復帰させることが可能となったのである。
このように本実施形態によれば、ワイヤ送りパイプ33を有するワイヤ供給装置20によるワイヤ23の自動結線動作が可能なものにあって、加工時においてワイヤ23の断線が発生した際にワイヤ23がワイヤ廃棄機構部50等に引掛かることを防止でき、断線からの復帰を円滑に行なうことができるという優れた効果を奏する。しかも、本実施形態では、ワイヤ送りパイプ33を第1〜第5の位置に移動制御することにより、自動結線の動作や断線時におけるワイヤ23に対する処理の動作についても、スムーズ且つ確実に行なうことができるといった利点も得ることができるものである。
尚、上記実施形態では、ワイヤ送りパイプ33の加工位置(第3の位置)を固定としたが、加工位置を可変に構成することもできる。この場合、加工位置は、ワイヤ送りパイプ33とワイヤ受入口22aとの間に断線時のワイヤ23のたわみを許容するに必要十分な空間(隙間)が確保できる位置とすれば良いのであるが、断線時にワイヤ23がワイヤ廃棄機構部50部分に引掛かる可能性をより小さくする観点からは、その隙間寸法をより小さくすることが好ましい。本発明者の研究によれば、その必要な隙間寸法は、ワイヤ23の径が小さいほど小さく済むことが確認された。
従って、加工位置を予め複数設けておき、ワイヤ23の径に応じていずれかの加工位置を選択するように構成することもでき、これによれば、ワイヤ送りパイプ33とワイヤ受入口22aとの間に、ワイヤ23の径に応じた必要十分な空間(隙間)を確保することができ、より一層効果的となる。より具体的には、ワイヤ径が0.2mmの場合には、隙間寸法を40mmとすれば良く、ワイヤ径が0.3mmの場合には、隙間寸法を60〜80mmとすれば良い。
また、上記実施形態で説明した図9、図10のフローチャートのステップS16、S19、S20、S32、S36、S39等においては、ワイヤを一定量(所定量)送る或いは巻上げるようにしたが、一定量に代えて一定時間としても良い。
その他、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、ワイヤの供給(送り)方向としては、上から下に限らず、下から上であったり、横方向であったりしても良い。また、上記実施形態では、座屈検出器35をワイヤ廃棄機構部50の上側に設けるようにしたが、ワイヤ検出センサ36も含めてそれらの配置の順序を任意に変更するようにしても良い。テレスコパイプ22を用いずに上部ノズルに直接的にワイヤ受入口を設けるものであっても良い。さらには、ワイヤ送り部32やワイヤ廃棄機構部50の具体的構成などについても様々な変形が可能であるなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の一実施形態を示すもので、ワイヤ送りパイプが加工位置にある様子を概略的に示す図 ワイヤ送りパイプが第1の位置にある様子を概略的に示す図 ワイヤ送りパイプが第2の位置にある様子を概略的に示す図 ワイヤ放電加工機の本体の要部の縦断側面図 ワイヤの供給経路部分における各機構の配置を概略的に示す分解斜視図 ワイヤ供給装置の正面図 要部の電気的構成を概略的に示すブロック図 加工開始時の処理手順を示すフローチャート 結線動作を実行する場合の処理手順を示すフローチャート 断線があった場合の処理手順を示すフローチャート 従来例を示すもので、ワイヤ送りパイプが下端位置(a)及び上端位置(b)に位置する様子を示す図
符号の説明
図面中、11はワイヤ放電加工装置本体、16はワーク支持台(ワーク保持部)、19は下部ノズル(下流ノズル)、20はワイヤ供給装置、21は上部ノズル(上流ノズル)、22はテレスコパイプ、22aはワイヤ受入口、23はワイヤ、24はワイヤ供給リール(ワイヤ供給源)、26はワイヤ回収部、27はワイヤ駆動モータ、30はプリテンションモータ、31は取付板、32はワイヤ送り部、33はワイヤ送りパイプ、34は移動機構、35は座屈検出器、36はワイヤ検出センサ、37は送りローラ、38はブレーキプーリ、40はワイヤ送りモータ、44は上部アニール電極、47は下部アニール電極、48は溶断電極、49はローラ開閉ソレノイド、50はワイヤ廃棄機構部(処理機構部)、53は第1送りローラ、55は案内部材、59はワイヤ廃棄モータ、62はパイプ送りモータ、68は制御装置(パイプ位置制御手段)、Wはワークを示す。

Claims (7)

  1. ワークが保持されるワーク保持部の上流側に配置された上流ノズルと、ワイヤ供給源から繰出されるワイヤを前記上流ノズルを通して下流側に送ることが可能なワイヤ供給装置と、前記ワーク保持部の下流側に配置され前記上流ノズルから送り出されたワイヤが引込まれる下流ノズルと、この下流ノズルを通して引込まれたワイヤを回収するワイヤ回収部とを備え、
    前記ワイヤ供給装置の駆動により、前記ワイヤの先端部を前記上流ノズル及び下流ノズルを順に通して前記ワイヤ回収部まで送り込む自動結線動作が可能なワイヤ放電加工機であって、
    前記ワイヤ供給装置は、前記ワイヤ供給源からのワイヤを下流側に送るワイヤ送り部を備え、このワイヤ送り部の下流側に位置して前記上流ノズルにつながるワイヤ受入口を備え、それらワイヤ送り部とワイヤ受入口との間に、前記ワイヤの座屈を検出する座屈検出器と、前記ワイヤの結線に関連する処理を行なう処理機構部とを備えると共に、前記ワイヤ送り部とワイヤ受入口との間においてワイヤ供給方向に延びて該供給方向に移動可能に設けられ該ワイヤ送り部から送られたワイヤが内部を通されることにより下流側に向けて案内するワイヤ送りパイプと、このワイヤ送りパイプを移動させる移動機構と、この移動機構を制御して前記ワイヤ送りパイプを任意の位置に移動させるパイプ位置制御手段とを備えて構成され、
    前記パイプ位置制御手段は、通常加工時において前記ワイヤ送りパイプを、その出口側端部が前記処理機構部よりも下流であって且つ前記ワイヤ受入口よりも上流側に位置する加工位置に位置させるように前記移動機構を制御することを特徴とするワイヤ放電加工機。
  2. 前記パイプ位置制御手段は、結線時において、前記ワイヤの先端部を前記ワイヤ受入口に通す際に、前記ワイヤ送りパイプをその出口側端部が該ワイヤ受入口部分に位置される第1の位置に移動させ、前記ワイヤの先端部が前記ワイヤ受入口を通った後に、前記ワイヤ送りパイプをその出口側端部が前記座屈検出器及び処理機構部よりも上流側に位置される第2の位置に移動させ、結線完了後、前記ワイヤ送りパイプを前記加工位置に移動させるように前記移動機構を制御することを特徴とする請求項1記載のワイヤ放電加工機。
  3. 前記ワイヤ供給方向は上下方向であり、
    前記ワイヤ供給装置においては、上から順に、前記ワイヤ送り部、前記座屈検出器、前記処理機構部、前記ワイヤを検出するためのワイヤ検出センサ、前記ワイヤ受入口が上下方向に並んで配設され、
    前記加工位置は、前記ワイヤ送りパイプの出口側端部が、前記ワイヤ検出センサよりも上方であって且つ前記処理機構部の下部に位置されるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤ放電加工機。
  4. 前記処理機構部は、前記ワイヤが断線した際に、前記ワイヤ供給源側につながっているワイヤの先端部を切断し、その切断端部を複数のローラ等からなる送り機構によってワイヤ供給方向とは異なる方向に送って廃棄するワイヤ廃棄機構部からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のワイヤ放電加工機。
  5. 前記加工位置は可変に構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のワイヤ放電加工機。
  6. 前記加工位置は予め複数が設けられており、前記ワイヤの径に応じていずれかの加工位置が選択されるように構成されていることを特徴とする請求項5記載のワイヤ放電加工機。
  7. 上流ノズルと下流ノズルとの間でワイヤを張架状態としながら送ることにより、それら上流ノズルと下流ノズルとの間に配置されたワークの加工を行なうと共に、
    前記上流ノズルの上流側に設けられワイヤ供給源から繰出されるワイヤを前記上流ノズルを通して下流側に送ることが可能なワイヤ供給装置の駆動により、前記ワイヤの先端部を前記上流ノズル及び下流ノズルを順に通してワイヤ回収部まで送り込む自動結線動作が可能なワイヤ放電加工機の、
    ワイヤ供給源からのワイヤを下流側に送るワイヤ送り部と、このワイヤ送り部の下流側に位置して前記上流ノズルにつながるワイヤ受入口と、それらワイヤ送り部とワイヤ受入口との間に設けられ前記ワイヤの座屈を検出する座屈検出器と、前記ワイヤ送り部とワイヤ受入口との間に設けられ前記ワイヤの結線に関連する処理を行なう処理機構部と、前記ワイヤ送り部とワイヤ受入口との間においてワイヤ供給方向に延びて該供給方向に移動可能に設けられ該ワイヤ送り部から送られたワイヤが内部を通されることにより下流側に向けて案内するワイヤ送りパイプと、このワイヤ送りパイプを移動させる移動機構とを備えて構成されるワイヤ供給装置における前記ワイヤ送りパイプの位置を制御する方法であって、
    通常加工時において、前記ワイヤ送りパイプを、その出口側端部が前記処理機構部よりも下流であって且つ前記ワイヤ受入口よりも上流側に位置する加工位置に位置させることを特徴とするワイヤ放電加工機のワイヤ供給装置におけるワイヤ送りパイプの位置制御方法。

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