JP2007098179A - 下糸巻回装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボビン周辺に狭い空間しか余っていない場合でも、下糸ガイド、糸捌きおよび動メスをボビンケース周辺に備え付けることのでき、間違って下糸が巻回装置側の構成に絡み込んだりしない下糸巻回装置を提供する。
【解決手段】ボビンへの下糸の挿入角を調整する下糸ガイドと、下糸巻回後に下糸をボビンケースのスリットまで導く糸捌きと、下糸巻回後に下糸の切断を行う切断部材とを備えた下糸巻回装置において、これら下糸ガイド40aと糸捌き40bと切断部材40cとがボビンケースの周側面に沿った同一面上に一体的に設けられた動メス付き糸捌きを備えている。
【選択図】図4

Description

この発明は、ボビンケース内のボビンに下糸を巻回し、その後、ボビンケースから延出した下糸を捌いて前記ボビンケースの開口部から該ボビンケースのスリットまで導く下糸巻回装置に関する。
近年、例えば特開平9−75570号公報に、ボビンへの下糸巻回作業等を自動的に行うようにした下糸巻回装置の提案がなされている。このような下糸巻回装置は、例えば図2に示すように、ボビンケース10内のボビン15に下糸Lを供給する下糸供給手段30と、ボビン15に下糸Lを巻き付けるためにボビン15を回転させるボビン回転手段20と、ボビン15に下糸Lを供給した後に下糸Lの一端側をボビンケース10の下糸張力調整バネ11の下にセットするために、該下糸Lの一端側を捌いてボビンケース10の開口部10aからスリット10bまで導く糸捌き40と、を具備した構成となっている。
上記下糸供給手段30は、先端部から下糸を導出する糸供給ノズル36と、この糸供給ノズル36を回動させ、その先端部の位置をボビンケース10の開口部10aに臨む初期作業位置N1、ボビンケース10から離間した下糸巻回位置N2、糸切り位置N5へと移動可能になっている。ボビン回転手段20は、ボビンケース10内のボビン15が当接/離脱可能に設けられた回転体25、および、この回転体25をボビン15に押圧させる方向に緩衝力を持って付勢させる緩衝手段24とからなる糸巻きクラッチを備え、ボビンケース10に収容されたボビン15を上記回転体25に当接・押圧することで、ボビン15を回転させるようになっている。
糸捌き40は、ボビンケース10の周側面に沿った形状に設けられ、該周側面に沿ってボビンケース10の周りを所定の経路で回動しながら、糸供給ノズル36の先端部からボビンケース10の開口部10aに延出する下糸Lを捌いて、該下糸Lをボビンケース10の開口部10aからスリット10bまで移動させるようになっている(図5参照)。
従来、上記糸捌き40による糸捌き処理は、図5に示すように、下糸Lをボビンケース10開放面10f側の縁部10gとボビン15のフランジ15Aとの間を通す必要があったため、ボビンケース10内のボビン15をボビン回転手段20の回転体25から離脱させ、ボビン15がフリーとなる状態で行っていた。
しかしながら、上記従来の下糸巻回装置では、ボビンに下糸を100%近く巻き付けると、糸捌き処理の際に下糸がボビンケースのスリットまで届かず、途中で止まってしまうという不具合があった。その結果、下糸をボビンケースの下糸張力調整バネの下に通す糸掛け処理において、下糸がスリットに入っていないため、糸掛けが不良に終わってしまう。
下糸がスリットまで届かない理由としては、下糸をボビンに100%近く巻き付けることで、ボビンケースから延出する下糸が寝てしまう(つまり、ボビンから外部に延出される下糸の導出位置が、ボビン中心から離れたボビン周縁側になるので、ボビンから外部に延出される下糸の導出角度が小さくなる)ため、糸捌きがボビンケースの開放面側の縁部上を移動して下糸を前記縁部とボビンのフランジとの間に誘導する際に、下糸がその間に入り込めないためである。
また、上記従来の下糸巻回装置では、糸捌き処理の際にボビンがボビン回転手段の回転体から離脱されてフリーな状態になるため、例えば、腰の強い糸をボビンに巻きつけた場合、ボビンのフランジがボビンケースからはみ出して下糸がボビンから外部に飛び出してしまうと言った不具合を生じることがあった。この下糸が飛び出す不具合を回避するには、スパン糸や綿糸の場合でボビンへの下糸巻き付け量を70〜80%以下に、テトロン糸の場合でボビンへの糸巻き付け量を50%以下にする必要があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、下糸供給後に下糸を捌いてボビンケースの開口部からスリットまで移動させる糸捌きを有した下糸巻回装置において、ボビンに下糸を100%近く巻き付けた場合でも糸捌き処理で下糸をスムーズにボビンのスリットまで移動可能とし、更に、糸捌き処理時に下糸がボビンから外部に飛び出してしまうといった不具合を解消することを目的としている。
請求項1記載の発明は、下糸供給源から下糸を導出すると共に該下糸をボビンケースの開口部を通してボビンに供給する下糸供給手段と、この下糸供給手段からの下糸をボビンに巻き付けるべく前記ボビンケース内のボビンを回転させるボビン回転手段と、前記下糸供給手段からボビンに渡る下糸に当接し、供給される下糸が前記ボビンケースの開口部端に当接しないように下糸の供給経路を折り曲げて下糸の挿入角を調整する下糸ガイドと、ボビンに下糸を供給した後、ボビンケースから下糸供給源に延出した下糸を捌いて前記ボビンケースの開口部から該ボビンケースの周側面に設けられたスリットまで導く糸捌きと、ボビンに下糸を供給した後、ボビンケースから延出した下糸の所定部分を切断する切断部材とを備えた下糸巻回装置において、前記下糸ガイド、糸捌き、および、切断部材の少なくとも何れか2つを、前記ボビンケースの周側面に沿った同一面上に一体的に設けた構成とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の下糸巻回装置において、前記糸捌きが、ボビンケースの周側面に沿ったほぼ同一面上に設けられ、該周側面に沿って回動して下糸を捌くと共に、前記糸捌きが、前記ボビンケースの周側面の周方向に所定の幅長を有し、この周方向の一方側で下糸を捌く一方、他方側で下糸供給側の下糸を保持して、該下糸供給側の下糸がボビンケースの周側面から離隔した状態に維持させる構成とした。
請求項1記載の発明によれば、上記下糸ガイド、糸捌き、動メスの少なくとも何れか2つを一体的に設け、同一部品とすることで、製造コストの低下と構成のコンパクト化を計ることが出来る。構成のコンパクト化が計れることから、糸供給手段やボビン回転手段がボビンケース周辺にひしめき、ボビン周辺に狭い空間しか余っていない下糸巻回装置であっても、下糸ガイド、糸捌きおよび動メスをボビンケース周辺に備え付けることが出来る。
請求項2記載の発明によれば、糸捌きが下糸を捌いて誘導する際に、下糸供給源側の下糸がボビンケースから離隔した状態に維持されるので、間違って下糸供給源側の下糸が下糸巻回手段の構成に絡み込んだり、引っ掛けられて切断されたりするといった不具合を未然に防ぐことが出来る。
以下、この発明の実施の形態について、図1〜図16の図面を参照しながら説明する。
図1は、この実施の形態の下糸巻回装置を備え付けた下糸自動供給装置100の正面図である。同図中、Nはミシン針、Kはミシン釜、Tはミシンベッドである。図2は、下糸巻回装置を示すもので、(a)はその上面図、(b)は正面図である。図3は、下糸巻回装置の下糸収納・導出機構50の詳細を示すもので、(a)はその平面図、(b)は正面図である。図4は、下糸巻回装置の動メス付き糸捌きを示すもので、(a)はその平面図、(b)は側面図である。図5は、下糸巻回装置で扱うボビンケース10及びボビン15の概要を示すもので、(a)はその斜視図、(b)はボビンケース周側面における要部の平面図である。
この下糸自動供給装置100は、ミシン釜K内のボビンの下糸が消費されて所定量より少なくなった場合に、ミシン釜K内のボビンおよびボビンケース10を自動的に下糸のセットされたボビンおよびボビンケース10と交換すると共に、下糸の消費されたボビンおよびボビンケース10に自動的に下糸を供給する装置である。
この下糸自動供給装置100は、ボビンケース10を把持又は開放可能な把持手段2,2、および、この把持手段2,2を支軸3aを支点として回動および該支軸3aの軸線方向に直動させる回動アーム3等からなるボビン交換装置1や、図示略の残糸除去装置、並びに、ボビンに下糸を供給する下糸巻回装置等から構成される。図1中、Aは残糸除去装置によりボビンの下糸の残りを除去するための残糸除去位置、Bはボビンに下糸を巻き付ける下糸巻回位置である。
この下糸自動供給装置100の構成の内、本発明の実施の形態である下糸巻回装置は、図1や図2に示すように、下糸巻回手段としてのボビン回転手段20および下糸供給手段30、並びに、下糸収納・導出手段55、糸供給検出手段60、また、図2に示すように(図1では省略)、下糸供給時の下糸ガイドや下糸供給後の糸捌きや糸切りを行うための動メス付き糸捌き40、図示略の糸掛け機構(ワイパー47など;図16参照)等から構成される。
ボビン回転手段20は、図2に示したように、巻取モータM1を駆動することにより、この回転駆動力を、モータ軸プーリ21、タイミングペルト22、巻取プーリ23を介して回転体である巻取クラッチ板25の回動軸25aに伝達し、この巻取クラッチ板25の回転により、下糸巻回位置Bに把持されているボビンケース10内のボビン15を回転させるものである。この巻取クラッチ板25はクラッチ機構24を介して巻取プーリ23に連結されており、巻取クラッチ板25がその回転軸線方向に所定ストローク押込み可能になっていると共に、該巻取クラッチ板25を押込んだ場合に逆方向に付勢力が負荷されるようになっている。また、図5(a)に示すように、上記巻取クラッチ板25には、ボビン15の回転を安定させるべくボビン15の貫通孔15cに挿入される基軸25cと、ボビン15のフランジ15Aに既設された穴部15bに挿入されてボビン15に回転運動を伝達する凸部25b,25bとが設けられている。
このボビン回転手段20によれば、下糸巻回位置Bで把持手段2がボビンケース10を把持したまま、回動アーム3を巻取クラッチ板25方向に直動させて、ボビン15を巻取クラッチ板25に当接・押圧させることで、巻取クラッチ板25の回転がボビン15に伝達される一方、回動アーム3を巻取クラッチ板25から引き離す方向に直動し、ボビン15を巻取クラッチ板25から離隔させることで、巻取クラッチ板25の回転がボビン15に伝達されないようになっている。そして、両者の間、即ち、ボビン15と巻取クラッチ板25とが当接し、且つ、両者の押圧力がない(又は押圧力が弱い)状態が半クラッチ状態となる。
半クラッチ状態では、ボビンケース10の底に設けられた空転防止バネの作用により、ボビン15がボビンケース10底から浮き上がり、ボビン15の一方のフランジ15Aがボビンケース10の開放面10f(図5)側に寄る。また、半クラッチ状態では、巻取クラッチ板25の凸部25b,25bがボビン15の穴部15b,15bに挿入された状態にあり、ボビン15は空回りせず、巻取クラッチ板25の回転に伴って回転するようになっている。
下糸供給手段30は、下糸供給源からの下糸Lを内部に配した糸吸引器32及び糸供給ノズル36と、電磁弁37の開動作により上記糸吸引器32内の下糸供給経路にエアーを供給するエアー源と、上記糸吸引器32を軸33を支点として回動させることにより、糸供給ノズル36を初期作動位置N1、下糸巻回位置N2、糸切り位置N5に移動させる下糸供給回動モータM2と、を備えている。上記糸吸引器32の下糸導入部32aには、下糸Lを下糸収納・導出手段50側から導く導管70が接続されている。
この下糸供給手段30によれば、予め糸供給ノズル36の先端から絡み付けに必要な長さの下糸Lを導出しつつ、上記下糸供給回動モータM2の駆動により上記糸供給ノズル36の先端をボビンケース開口部10a近傍の初期作業位置N1に位置させ、この時エアーを供給して糸供給ノズル36の先端から当該エアーを吹き出すことによって、導出糸をボビンケース開口部10aから内部に案内し、さらにこの時、上述した巻取モータM1の駆動により回転しているボビン15に上記エアーを吹き込んで、ボビン軸15aの周りに渦流を形成することにより、ボビンケース内部に案内された上記下糸Lをボビン軸15aに絡み付け、その後所謂均一巻を行い得るように上記下糸供給回動モータM2を駆動して上記糸供給ノズル36の先端を上記初期作業位置N1から離間した下糸巻回位置N2に移動し、下糸巻回を行うようになっている。
糸供給検出機構60は、下糸供給源と糸吸引器32との間で下糸Lの送りを検出するものであり、例えば、ローラに下糸を一巻きすると共に、このローラの回転を検出することで下糸供給の検出を行うように構成されている。この下糸供給の検出により、後述のCPU82において、下糸Lのボビン軸15aへの絡み付きや、ボビン15に巻回される下糸量を検出し得るようになっている。
下糸収納・導出機構50は、上記糸供給検出手段60と上記糸吸引器32との間の下糸Lに対して、下糸Lを一時的に引き込み収納又はこの収納した下糸Lを開放して導出するものである。この下糸Lの収納・導出により、糸吸引器32のノズル先端36aから導出する下糸Lを当該ノズル36内に引き込み収納すると共に、この引き込み収納した下糸Lを上記ノズル先端36aから導出することが可能となる。
この下糸収納・導出機構50は、図3に示すように、フレーム51、糸たぐりモータ52、モータ軸52aに固着されたモータギヤ52b、フレーム51に回転軸53aを介して回転可能な状態に固定されたギヤ53、このギヤ53に固着されたワイパー54等から構成される。ワイパー54の先端には、下糸Lが通される貫通孔54aが設けられており、ワイパー54の時計方向(図3(a)中のCW方向)の回動により、この貫通孔54aに通された下糸Lが導管70の吸入口70aから引き出されて上記ノズル36内に一時的に収納される一方、ワイパー54の反時計方向(図3(a)中のCCW方向)の回動により、一時的に収納された下糸Lが開放され、同時に前記エアー源からエアーを供給することで導管70の吸入口70aを経て上記ノズル先端36aから導出されるようになっている。
動メス付き糸捌き40は、ボビン軸15aを中心とする円弧上に湾曲した形状に形成され、糸掛け、糸切り、糸ガイドの各構成が一体的に形成された構成となっている。また、この動メス付き糸捌き40は、クラッチ板5の回動軸25aと同一軸線上において回転可能に機枠に支持されており、動メス付糸捌き回動モータ41(図6)の駆動により下糸巻回位置Bで把持されているボビンケース10の周側面に沿って回動する。
この動メス付き糸捌き40は、その先端側(図4(a)で左側)に、下糸供給時に下糸をガイドする下糸ガイド用の切欠部40aが、その隣の中腹部に、下糸供給後に糸供給ノズル36とボビン15に渡る下糸Lを捌いてボビンケース10の開口部10aからスリット10bまで導くU字状に形成された糸捌き用の切欠部40bが、後端側(図4(a)で右側)に、V字状に形成された糸切断用の切欠部40cと、この切欠部40cの頂点から周面に沿う延長線上に切断用の目玉(動メス)40dとが設けられている。この切断用の切欠部40cと糸捌き用の切欠部40bとは、動メス付き糸捌き40の左右方向(図4(a)で上下方向)に位置がずらされて形成されており(上記切断用の切欠部40cが糸捌き用の切欠部40bに対してボビンケース10の反開放端縁側にずらされて形成されている。)、糸捌き用の切欠部40bに下糸Lを掛け、該下糸Lが動メス付き糸捌き40の先端から後端に架けて渡った場合に、その後端側において該下糸Lが切断用のメス部40dに触れないようになっている。
この動メス付き糸捌き40は、糸捌き用の切欠部40bからその後端(図4(a)で右端)に架けて所定の幅長Hを有しており、糸捌き処理の際に、糸捌き用の切欠部40bに掛けられた下糸Lが先端側から後端側に渡されて、この後端部で下糸Lが保持されるようになっている。この保持により、糸供給ノズル36側の下糸Lの軌道がボビンケース10から離隔されるようになっている(図7(f)参照)。
糸掛け機構は(図16参照)、動メス付糸捌き40により、ボビンケース10の周側面に既設されたスリット10bまで下糸Lが導かれた後、この下糸Lを引っ掛けて誘導し、下糸Lを下糸張力調整バネ11とボビンケース10周側面との間に通して糸導出部10dまで導くものであり、例えば、下糸自動供給装置100の基枠等に固定されたベース48、このベース48に支点48aを中心に回動可能に取り付けられているワイパー47、並びに、ワイパー47を回動駆動させる駆動手段等から構成されている。ワイパー47は、ボビン15の回転軸線方向に延出した糸案内部材47bと、この糸案内部材47bと垂直に設けられた糸引掛け部材47aとを一体的に形成した部材であり、糸供給ノズル36の先端からボビンケース10に導出された下糸Lを、後述の糸捌き処理中に糸案内部材47bで保持する一方、この糸捌き処理後に糸引掛け部材47aにより糸を引っ掛けて糸掛けを行うようになっている。
図6には、上記構成の下糸自動供給装置100の制御部の構成を示すブロック図を示す。
下糸自動供給装置100の制御部は、CPU(Central Processing Unit )82、RAM(Random Access Memory)91、ROM(Read Only Memory)90、I/Oポート81、下糸自動供給装置100の各駆動部のドライバ83〜89等から構成される。I/Oポート81には、操作表示パネル88や糸供給検出手段(機構)60、各ドライバ83〜89を介して、ボビン交換装置1、残糸除去装置50、動メス付糸捌き回動モータ41、ボビン回転手段20の巻取モータM1、下糸供給手段30の下糸供給回動モータM2および電磁弁37等の各駆動機器が接続され、上記CPU82、RAM91、ROM90によるシーケンス処理により、下糸自動供給装置100の各駆動部が所定の制御内容で制御されるようになっている。
次に、上記構成の下糸自動供給装置100により行われる下糸自動供給処理について説明する。特に、下糸巻回装置により行われる下糸供給後の糸捌き処理について、図7〜図15の図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、縫製中に下糸が消費されてミシン釜K内のボビン15の下糸が所定量より少なくなると、下糸の自動供給処理が開始され、ミシンの駆動が一時的に停止される。下糸の自動供給処理が開始されると、回動アーム3の回動および支軸3aに沿った直動、並びに、一方の把持手段2の把持動作により、釜K内のボビンケース10が一方の把持手段2に把持されて、釜K内から取り出される。次いで、他方のボビン把持手段2に把持されているボビンケース10(予め下糸が巻き付けられた状態にある)が釜K内に装着され、下糸が補充されたことが作業者に報知されミシンの駆動停止が解除される。作業者は、この報知により再び縫製作業を続行する。
ボビンケース10が釜K中に装着されると、次いで、下糸の消費されたボビン15およびボビンケース10から残糸を除去する残糸除去処理が開始される。残糸除去処理が開始されると、先ず、回動アーム3が回動して把持手段2に把持されたボビンケース10が残糸除去位置Aに移動される。次いで、残糸除去装置が作動し例えばエアー吸引並びにローラによる挟み付けおよび回転により、ボビン15中の残糸が全て抜き取られる。残糸除去処理が完了すると、回動アーム3が回動して把持手段2に把持されたボビンケース10が巻回処理位置Bに移されて、下糸巻回処理が開始される。
図7(a)〜(h)には、下糸巻回処理における下糸の絡み付けから糸切断までの処理の流れを示すボビンケース10周辺の側面図を示す。下糸巻回処理が開始されると、回動アーム3が直動して把持しているボビンケース10内のボビン15を巻取クラッチ板25に当接させ、更に巻取クラッチ板25を所定ストローク押し込んで、ボビン15と巻取クラッチ板25とが互いに押圧された状態にする。
この状態で、前述したように、下糸供給手段30の糸供給ノズル36が初期作業位置N1に移され(図2参照)ボビン15内にエアー出力すると共に、巻取りモータM1が駆動してボビン15を回転させ、下糸Lをボビン軸15aに絡み付かせる(図7(a))。この絡み付きにより下糸Lが送られて糸供給検出手段60に検出されると、この検出に基づき下糸供給回動モータM2が駆動されて糸供給ノズル36が下糸巻回位置N2に移される(図7(b))。
その後、動メス付糸捌き40が図7の反時計方向に回動して、下糸ガイド用の切欠部40aに下糸Lを掛け、該下糸Lをガイドしながら、ボビン15に下糸Lを巻き付けていく(図7(c)〜(d))。ここで、動メス付糸捌き40の下糸ガイド用の切欠部40aは、ボビンケース開口部10aから導出する下糸Lに当接(摺接)し下糸供給経路を折り曲げることによって、当該下糸Lのボビンケース開口部10aへの挿入角を設定し、当該下糸Lがボビンケース開口部10aの縁部に接触しないようにする。この糸ガイドによりボビン15への下糸の100%に近い巻きを実現する。
所定量の下糸Lがボビン15に巻回されると、巻取モータM1の駆動が停止されると共に、動メス付糸捌き40が図7の時計方向に回動して、一旦、下糸Lから離され(図7(e))、その後、ボビンケース開口部10aから延出された下糸Lをボビンケース10周側面に既設されたスリット10bまで捌いて導く、糸捌き処理が開始される。
図8〜図15には、糸捌き処理から糸切り処理までの、ボビンケースと動メス付糸捌き40との位置関係を説明するための平面図を示す。これらの図中、矢印CCW方向が図7における反時計周りの回動方向を、矢印CW方向が図7における時計周りの回動方向を示している。なお、これらの図においては、停止しているボビンケース10に対して動メス付糸捌き40が移動しているように描いているが、実際には、動メス付糸捌き40のCCW方向およびCW方向の移動は、動メス付糸捌き40のボビンケース10周側面に沿った回動から得られ、動メス付糸捌き40の横方向(図8〜図15で左右方向)の移動は、回動アーム3の直動によるボビンケース10の移動から得られる。
糸捌き処理は、図8〜図13に示す経路i1〜i10で動メス付糸捌き40がボビンケース10に対して相対移動することで行われる。糸捌き処理が開始されると、先ず、経路i1の移動が行われ、図8に示す初期位置から動メス付糸捌き40がCCW方向に回動して、動メス付糸捌き40の先端部がボビンケース開口部10aの端に重なる前まで移動される。次いで、経路i2の移動が行われ、動メス付糸捌き40の糸捌き用の切欠部40bがボビンケース10底側のボビンフランジ15Aに重なる位置まで移動される。次いで、経路i3の移動が行われ、動メス付糸捌き40がCCW方向に回動して、動メス付糸捌き40の切欠部40bの頂点部がボビンケース10の開口部10a端に重なる位置まで移動される。この移動により、開口部10aから延出した下糸Lが動メス付糸捌き40の切欠部40b又はこの切欠部40bになだらかに続く傾斜部40fの部分に掛けられる。次いで、経路i4の移動が行われ、動メス付糸捌き40の糸捌き用の切欠部40bがボビンケース10開放端側のボビンフランジ15Aに重なる位置まで移動される。この移動により、経路i3の移動で傾斜部40fの部分に下糸Lが掛けられた場合でも、該下糸Lが糸捌き用の切欠部40bまで移動され、この切欠部40bに掛けられる。
次いで、経路i5の移動が行われ、動メス付糸捌き40がCCW方向に回動して、動メス付糸捌き40の切欠部40bが所定量前進される。この移動により、ボビンケース開口部10aから延出している下糸Lが、ボビンケース開口部10aの開放端に設けられた切欠10aaまで誘導される。この切欠10aaは、開口部10aから、ボビンケース開放端10gとボビンフランジ15Aとの間に、下糸Lを挿入しやすくするためのものである。次いで、経路i6の移動が行われ、動メス付糸捌き40の切欠部40bがボビンケース10の開放端10gより大きく外側(図8〜図15で右方)に移動される。この移動は、回動アーム3の直動によりボビンケース10を巻取クラッチ板25から引き離す方向に移動させることで得られるものであり、この移動量は、巻取クラッチ板25が半クラッチ状態でボビン15に当接される量である。
この半クラッチ状態により、ボビン15がボビンケース10の内底に設けられた空転防止ばね(図示しない)の作用力によりボビンケース10底から浮き上がり、ボビンケース10の開放端10b側(ボビンケース10外側)のボビンフランジ15Aの内端面がボビンケース10の開放端10gの端縁とほぼ同一面上になるように位置される。なお、前記空転防止バネが無い場合でも、半クラッチ状態となることにより、ボビン15のボビンフランジ部15Aが前記ほぼ同一面の位置となりうるようにボビン15の移動が許容されるため、下糸Lが移動される際の張力により、ボビン15が前記ほぼ同一面に位置するようになる。また、上記動メス付糸捌き40の切欠部40bがボビンケース10の開放端10gより大きく外側に移動することで、ボビンケース10から延出する下糸Lが寝た状態になり(ボビンケース10からの下糸Lの延出角度が小さくなり)、ボビン15に下糸Lを100%巻きした状態と釣合って、下糸Lがスムーズにボビンケース開放端10gとボビンフランジ15Aとの間を通るようになる。
次いで、経路i7の移動が行われ、動メス付糸捌き40がCCW方向に回動して、動メス付糸捌き40の切欠部40bがスリット10bの入り口まで達さない所定位置まで前進される。この移動により、ボビンケース開放端10gとボビンフランジ15Aとの間に下糸Lが通される。
次いで、経路i8の移動が行われ、動メス付糸捌き40の切欠部40bがボビンケース10の開放端10gより内側(図8〜図15で左方)に移動される。この移動により、ボビンケース開放端10gから延出している下糸Lが、該開放端10gにおいて折り返される。この折り返しがないまま、動メス付糸捌き40を前後動させて下糸Lをスリット10bに通そうとすると、スリット10bの入り口に設けられた切欠10bbに下糸Lが引っかからずに、スリット10b内に上手く入らないという不具合があるが、上記折り返しにより、この不具合が解消されて後述の経路i10の移動で下糸Lが確実にスリット10b内に入り込むこととなる。
次いで、経路i9の移動が行われ、動メス付糸捌き40がCCW方向に回動して、動メス付糸捌き40の切欠部40bがスリット10bの入り口より大きく前方(図8〜図15で上方)に移動される。この移動により、ボビンケース10より延出している下糸Lは、スリット10bの入り口を越えるかスリット10b内に通される。ここで、下糸Lの下糸供給側の糸経路は、図7(f)に示すように、糸供給ノズル36の先端から上述のワイパー47を介して動メス付糸捌き40の後端部に架けた経路となっている。そして、動メス付糸捌き40の糸捌き用の切欠部40bの頂点から後端にかけた幅が所定の長さを有していることから、ワイパー47から動メス付糸捌き40の後端部にかけて張られる下糸Lがボビンケース10から離隔された位置に維持されるようになっている。
また、動メス付糸捌き40の上記経路i5,i7,i9の移動に連動して、巻取クラッチ板25が下糸Lを誘導する方向と同方向に回転し、ボビン15を同方向に回転させることで、下糸Lの誘導に伴ってボビン15上の下糸Lの導出点も同様に移動するようになっている。また、このボビン15の回転により、下糸Lに接触しているボビンフランジ15Aの縁部が下糸Lをスリット10b側に送る作用を及ぼし、下糸Lを確実に誘導することが可能となる。
次いで、経路i10の移動が行われ、動メス付糸捌き40がCW方向に回動して、動メス付糸捌き40の切欠部40bがスリット10bの入り口より少し後方(開口部10a側)の位置まで後退される。この移動により、下糸Lが確実にスリット10bに通される。
次いで、経路i11の移動が行われ、動メス付糸捌き40がCW方向に回動して、動メス付糸捌き40の切欠部40bが後方(開口部10a側)に移動する。この移動により、下糸Lが動メス付糸捌き40の切欠部40bから外される。また、この経路i11の移動は、微小間欠動作により行われ、この動作によりスリット10bに通された下糸Lを下糸張力調整バネ11まで確実に導く。
また、上記経路i10,i11の移動に連動して、巻取クラッチ板25が下糸Lを巻き込む方向と同方向に回転し、ボビン15を同方向に回転させることで、下糸Lをボビン15内に引き込んで下糸Lに張力を付与し、この張力により下糸Lをスリット10b及び下糸張力調整ばね11まで確実に導くことが出来る。次いで、図14に示す経路i12,i13の移動が行われ、動メス付糸捌き40が初期位置に戻されて、糸捌き処理が完了される。糸捌き処理が終了すると、次に糸掛け機構による糸掛け処理が開始される。
図16には、糸掛け機構による糸掛け処理の概要を示す説明図を示す。同図(a)はワイパー47作動前の斜視図、(b)はワイパー47作動後の斜視図である。
糸掛け処理が開始されると、図16に示すごとく、ワイパー47が支点48aを中心に回動駆動されて、糸引掛け部材47aに引っ掛けた下糸Lがボビンケース10周側面に沿って横方に誘導される。そして、この誘導により、スリット10bを経由して下糸張力調整バネ11の下に通された下糸Lが糸導出部10dまで導かれる。その後、ワイパー47が元の位置に戻されて糸掛け処理が完了する。
次いで、糸切り処理が開始され、図7(g)に示すように、動メス付糸捌き40が時計方向に一回転して、ボビンケース10の糸導出部10dからワイパー47に渡された下糸Lが、糸切り用の切欠部40cに保持され、その後、図15および図7(h)に示すように、そのまま動メス付糸捌き40が時計方向に回転を続けて、固定メス45と重なることで、糸切り用の切欠部40cに保持された下糸Lが固定メス45と目玉40dとの間に挟み込まれ、下糸Lが所定の箇所で切断される。そして、ボビン15およびボビンケース10が使用可能な状態となり、釜K内のボビンから下糸が消費されて次の下糸自動供給処理が開始されるまで、この状態で待機される。
以上のように、この実施の形態の下糸巻回装置によれば、動メス付糸捌き40が下糸Lをボビンケース10の開口部10aからスリット10bまで誘導する際に、ボビンケース10内に収容されたボビン15と巻取クラッチ板25との当接が解かれないので、ボビン15のフランジ15Aがボビンケース10の外にはみ出して、ボビン15に巻かれた下糸Lがボビン15から飛び出すといった従来の不具合を解消することが出来る。
また、その際、巻取クラッチ板25はボビン15をボビンケース10の内側に完全に押圧した状態ではなく、半クラッチ状態によりボビン15をボビンケース10底から浮かした状態にあるので、糸捌きにより捌かれる下糸は、ボビンケース10の開放端10gとボビン15のフランジ15Aとの間をスムーズに通過して、ボビンケース10の開口部10aからスリット10bまで確実に移動することが出来る。
また、動メス付糸捌き40が下糸Lをボビンケース10の開口部10aからスリット10bまで誘導する際、ボビン15が回転されて、ボビンケース10の開放端10gとボビン15のフランジ15Aとの間に挟まれている下糸Lが、この回転によりスリット10b側に押されるので、下糸Lをボビンケース10の開口部10aからスリット10bまでスムーズに移動させることが出来る。
また、動メス付糸捌き40は、下糸供給中に下糸Lをガイドする下糸ガイド、糸捌き、動メスの各構成が一体的に設けられ、これら構成を同一部品としているので、製造コストの低下と構成のコンパクト化を計ることが出来る。構成のコンパクト化が計れることから、糸供給手段30やボビン回転手段20がボビンケース10の周辺にひしめき、ボビンケース10の周辺に狭い空間しか余っていない下糸巻回装置であっても、下糸ガイド、糸捌きおよび動メスをボビンケース10の周辺に備え付けることが出来る。
また、動メス付糸捌き40が、ボビンケース10の周側面の周方向に見て、先端から後端にかけて所定の幅長を有し、この周方向の一方側(先端側の切欠部40b)で下糸を捌く一方、他方側(後端側)で下糸供給側の下糸Lを保持して、該下糸供給側の下糸Lがボビンケース10の周側面から離隔した状態に維持させるので、動メス付糸捌き40が下糸Lを捌いて誘導する際に、間違って下糸供給側の下糸Lが糸供給手段30やボビン回転手段20の構成に絡み込んだり、引っ掛けられて切断されたりするといった不具合を未然に防ぐことが出来る。
なお、本発明は、この実施の形態の下糸巻回装置に限られるものでなく、例えば、糸捌き処理時の半クラッチ状態は、ボビンフランジ15Aの内面側がボビンケース10の開放端10gにほぼ重なる位置である必要はなく、ボビンケース10の開放端10gより内側であれば、ボビン15から下糸Lが飛び出すという不具合の解消という効果が奏されるし、また、糸捌き処理における糸捌きの移動経路とボビンの運動内容、糸捌きをボビンケースに対して相対移動させる構成など、具体的に示した細部構成および方法は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、下糸巻回装置の下糸供給手段およびボビン回転手段の各構成や、その他、糸供給検出手段および下糸収納・導出手段の各構成は、この実施の形態で示したものは一例であり、本発明において特に限定されるものではない。
本発明の実施の形態の下糸巻回装置が備わる下糸自動供給装置を示す正面図である。 同、下糸巻回装置を示すもので、(a)はその上面図、(b)は正面図である。 同、下糸巻回装置の下糸収納・導出機構の詳細を示すもので、(a)はその上面図、(b)は正面図である。 同、下糸巻回装置の動メス付き糸捌きを示すもので、(a)はその平面図、(b)は側面図である。 図2の下糸巻回装置で扱うボビンケース及びボビンの概要を示すもので、(a)はその斜視図、(b)はボビンケース周側面における要部の平面図である。 図1の下糸自動供給装置の制御部の構成を示すブロック図である。 図2の下糸巻回装置による下糸の巻回、糸捌き、糸切りの一連の処理の流れ(a)〜(h)を示す側面図である。 糸捌きから糸切り処理にかけたボビンケースと動メス付き糸捌きとの位置関係を示す平面図であり、その糸捌きから糸切り処理の第1の工程を示すものである。 同、糸捌きから糸切り処理の第2の工程を示す平面図である。 同、糸捌きから糸切り処理の第3の工程を示す平面図である。 同、糸捌きから糸切り処理の第4の工程を示す平面図である。 同、糸捌きから糸切り処理の第5の工程を示す平面図である。 同、糸捌きから糸切り処理の第6の工程を示す平面図である。 同、糸捌きから糸切り処理の第7の工程を示す平面図である。 同、糸捌きから糸切り処理の第8の工程を示す平面図である。 糸捌き処理後に行われるワイパーによる糸掛け処理の概要を示すもので、(a)はワイパー作動前の斜視図、(b)はワイパー作動後の斜視図である。
符号の説明
10 ボビンケース
10a 開口部
10b スリット
10d 糸導出部
10f ボビンケース開放面
10g ボビンケース開放端(開放面側の縁部)
11 下糸張力調整バネ
15 ボビン
15b ボビン穴部
15A ボビンフランジ
20 ボビン回転手段
25 巻取クラッチ板(回転体)
25b 凸部
24 クラッチ機構
30 糸供給手段
36 糸供給ノズル
40 動メス付糸捌き
40a 糸ガイド用の切欠部
40b 糸捌き用の切欠部
40c 糸切り用の切欠部
40d 目玉(動メス)
45 固定メス

Claims (2)

  1. 下糸供給源から下糸を導出すると共に該下糸をボビンケースの開口部を通してボビンに供給する下糸供給手段と、
    この下糸供給手段からの下糸をボビンに巻き付けるべく前記ボビンケース内のボビンを回転させるボビン回転手段と、
    前記下糸供給手段からボビンに渡る下糸に当接し、供給される下糸が前記ボビンケースの開口部端に当接しないように下糸の供給経路を折り曲げて下糸の挿入角を調整する下糸ガイドと、
    ボビンに下糸を供給した後、ボビンケースから下糸供給源に延出した下糸を捌いて前記ボビンケースの開口部から該ボビンケースの周側面に設けられたスリットまで導く糸捌きと、
    ボビンに下糸を供給した後、ボビンケースから延出した下糸の所定部分を切断する切断部材とを備えた下糸巻回装置において、
    前記下糸ガイド、糸捌き、および、切断部材の少なくとも何れか2つを、前記ボビンケースの周側面に沿った同一面上に一体的に設けたことを特徴とする下糸巻回装置。
  2. 前記糸捌きは、ボビンケースの周側面に沿ったほぼ同一面上に設けられ、該周側面に沿って回動して下糸を捌くと共に、
    前記糸捌きは、前記ボビンケースの周側面の周方向に所定の幅長を有し、この周方向の一方側で下糸を捌く一方、他方側で下糸供給側の下糸を保持して、該下糸供給側の下糸がボビンケースの周側面から離隔した状態に維持させることを特徴とする請求項1記載の下糸巻回装置。
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