JP2018058614A - 箱用シート - Google Patents
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Description
図1の箱用シート1は、1枚のシートからなる。当該箱用シート1は、左右方向の一方側から他方側に順に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1側面パネル2、第2側面パネル3、第3側面パネル4及び第4側面パネル5と、第1側面パネル2及び第3側面パネル4の上縁から延出する一対の上側外フラップ6,7と、第2側面パネル3及び第4側面パネル5の上縁から延出する一対の上側内フラップ8,9と、第1側面パネル2及び第3側面パネル4の下縁から延出する一対の下側外フラップ10,11と、第2側面パネル3及び第4側面パネル5の下縁から延出する一対の下側内フラップ12,13と、第1側面パネル2の第2側面パネル3との連接側と反対側の端縁に連接される糊代部14とを備える。一対の上側外フラップ6,7及び一対の上側内フラップ8,9は、組立状態で上記四角筒状部の上端を封止する蓋部を形成する蓋部形成パネルとして構成されている。また、一対の下側外フラップ10,11及び一対の下側内フラップ12,13は、組立状態で上記四角筒状部の下端を封止する底部を形成する底部形成パネルとして構成されている。さらに、当該箱用シート1は、第1側面パネル2及び第2側面パネル3の連接部の上部、並びに第3側面パネル4及び第4側面パネル5の連接部の上部に一対の手掛け穴形成部15を備える。
側面パネル2〜5は各々略方形状に形成されている。側面パネル2〜5は各々上下方向長さが略等しい。また、第1側面パネル2及び第3側面パネル4は、組立状態で対向するよう左右方向長さが略等しく、第2側面パネル3及び第4側面パネル5は、組立状態で対向するよう左右方向長さが略等しい。さらに、第1側面パネル2及び第3側面パネル4は長辺側面パネルとして構成されており、第2側面パネル3及び第4側面パネル5は短辺側面パネルとして構成されている(つまり、第1側面パネル2及び第3側面パネル4の左右方向長さは第2側面パネル3及び第4側面パネル5の左右方向長さよりも大きい)。
上述のように、一対の手掛け穴形成部15は、第1側面パネル2及び第2側面パネル3の連接部の上部、並びに第3側面パネル4及び第4側面パネル5の連接部の上部に形成されている。一対の手掛け穴形成部15は、上記連接部を中心として左右方向に延び、かつ下方に凸な円弧状の破断容易線17と、この破断容易線17の両端から上方かつ上記連接部側に延びる一対の第1折り曲げ容易線18とを有する。破断容易線17の両端は上下方向における同一位置に配設されている。また、一対の手掛け穴形成部15は、破断容易線17の両端の左右方向内側に配設され、左右方向に延びる第2折り曲げ容易線16を有する。さらに、一対の手掛け穴形成部15は、第2折り曲げ容易線16の両端から外側に延出する一対のスリット19を有する。一対のスリット19は、上方に凸な円弧状に形成されており、これらの一対のスリット19の外側端に破断容易線17が連結されている。一対のスリット19は、幅のない切断線として構成されている。また、破断容易線17及び一対の第1折り曲げ容易線18の全体の概形は、円形状又は楕円形状とされている。第1折り曲げ容易線18及び第2折り曲げ容易線16は、例えばシート材の一方側面を筋押しして形成される罫線である。また、破断容易線17は、例えばスリットが間欠的に配設されたいわゆるミシン目である。
一対の上側外フラップ6,7及び一対の上側内フラップ8,9は、各々略矩形状に形成されている。一対の上側外フラップ6,7は略同形状に形成されている。また、一対の上側内フラップ8,9は略同形状に形成されている。また、一対の上側外フラップ6,7及び一対の上側内フラップ8,9の延出方向長さは略等しい。一対の上側外フラップ6,7及び一対の上側内フラップ8,9の延出方向長さは、組立状態で一対の上側外フラップ6,7の先端同士が突き合わされるように第2側面パネル3及び第4側面パネル5の左右方向長さの略1/2とされている。
一対の下側外フラップ10,11及び一対の下側内フラップ12,13は、各々略矩形状に形成されている。一対の下側外フラップ10,11は略同形状に形成されている。また、一対の下側内フラップ12,13は略同形状に形成されている。また、一対の下側外フラップ10,11及び一対の下側内フラップ12,13の延出方向長さは略等しい。一対の下側外フラップ10,11の延出方向長さは、組立状態で一対の下側外フラップ10,11の先端同士が突き合わされるように第2側面パネル3及び第4側面パネル5の左右方向長さの略1/2とされている。
当該箱用シート1は、一対の手掛け穴形成部15が、側面パネルの連接部を中心として左右方向に延び、かつ下方に凸な円弧状の破断容易線17と、この破断容易線17の両端から上方かつ上記連接部側に延びる一対の第1折り曲げ容易線18とを有し、この破断容易線17及び一対の第1折り曲げ線容易線18の全体の概形が円形状又は楕円形状であるので、組立状態でこの破断容易線17及び一対の第1折り曲げ容易線18で囲まれる折り込み領域を指で内側に押し込むことで、破断容易線17が容易に破断して上記折り込み領域が内側に折れ曲がる。当該箱用シート1は、この折り込み領域を側面パネル2〜5の内側に折り込んだ状態で、この折り込み領域を下方から支持して持ち運ぶことができる。この際、当該箱用シート1は、破断容易線17及び一対の第1折り曲げ線容易線18の全体の概形が円形状又は楕円形状であるので、上記折り込み領域を押し込む際に、作業者の指を上記折り込み領域の頂点部分に誘導することができ、この折り込み領域の下面を下方から持つことができる。そのため、当該箱用シート1は、上記折り込み領域のエッジに負担がかかり難いので、持運びに際して破れ難い。また、当該箱用シート1は、上記折り込み領域を蓋部の内面に重ねた状態で保持することができるので、この折り込み領域を蓋部と共に持ち上げることができ、これにより持運び時に当該箱用シート1に加わる力が分散する。そのため、当該箱用シート1は、持運び時の破れを効果的に抑制することができる。また、当該箱用シート1は、上記折り込み領域を下方から支持して持ち運ぶことができるので、側面パネル2〜5が手指に略垂直に当接することがなく、作業者の持ち手の負担を抑えることができる。
図5の箱用シート31は、1枚のシートからなる。当該箱用シート31は、左右方向の一方側から他方側に順に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1側面パネル2、第2側面パネル3、第3側面パネル4及び第4側面パネル5と、第1側面パネル2及び第3側面パネル4の上縁から延出する一対の上側外フラップ6,7と、第2側面パネル3及び第4側面パネル5の上縁から延出する一対の上側内フラップ8,9と、第1側面パネル2及び第3側面パネル4の下縁から延出する一対の下側外フラップ10,11と、第2側面パネル3及び第4側面パネル5の下縁から延出する一対の下側内フラップ12,13と、第1側面パネル2の第2側面パネル3との連接側と反対側の端縁に連接される糊代部14とを備える。一対の上側外フラップ6,7及び一対の上側内フラップ8,9は、組立状態で上記四角筒状部の上端を封止する蓋部を形成する蓋部形成パネルとして構成されている。また、一対の下側外フラップ10,11及び一対の下側内フラップ12,13は、組立状態で上記四角筒状部の下端を封止する底部を形成する底部形成パネルとして構成されている。さらに、当該箱用シート31は、第1側面パネル2及び第2側面パネル3の連接部の上部、並びに第3側面パネル4及び第4側面パネル5の連接部の上部に一対の手掛け穴形成部32を備える。当該箱用シート31は、手掛け穴形成部32の構成以外、図1の箱用シート1と同様に構成されている。そのため、以下では手掛け穴形成部32についてのみ説明する。
一対の手掛け穴形成部32は、上記連接部を中心として左右方向に延び、かつ下方に凸な円弧状の破断容易線34と、この破断容易線34の両端から上方かつ上記連接部側に延びる一対の第1折り曲げ容易線35とを有する。また、一対の手掛け穴形成部32は、破断容易線34の両端の内側に配設され、左右方向に延びる第2折り曲げ容易線33を有する。さらに、一対の手掛け穴形成部32は、上記連接部と重なり合わない部分において第2折り曲げ容易線33及び破断容易線34に連結されるスリット36を有する。スリット36は上下方向に延びている。第2折り曲げ容易線33は左右方向に直線状に延びている。第2折り曲げ容易線33の左右方向の外端は、破断容易線34の基端と連結されている。また、破断容易線34及び一対の第1折り曲げ容易線35の全体の概形は、円形状又は楕円形状とされている。第1折り曲げ容易線35及び第2折り曲げ容易線33は、例えばシート材の一方側面を筋押しして形成される罫線である。また、破断容易線34は、例えばスリットが間欠的に配設されたいわゆるミシン目である。
当該箱用シート31は、一対の手掛け穴形成部32が第1側面パネル2及び第2側面パネル3、並びに第3側面パネル4及び第4側面パネル5の連接部と重なり合わない部分において第2折り曲げ容易線33及び破断容易線34に連結され、上下方向に延びるスリット36を有するので、第1折り込み領域を蓋部の下面に当接しやすい。また、当該箱用シート31は、スリット36が第1側面パネル2及び第2側面パネル3、並びに第3側面パネル4及び第4側面パネル5の連接部と重なり合わない部分に形成されているので、第1折り込み領域及び第2折り込み領域を下方から支持して持ち運ぶ際に、このスリット36以外の部分を支持しやすい。さらに、当該箱用シート31は、スリット36が第1側面パネル2及び第2側面パネル3、並びに第3側面パネル4及び第4側面パネル5の連接部と重なり合わない部分に形成されているので、手掛け穴形成部32によって手掛け穴を形成する前の組立状態で、スリット36の両側が開いて外側に突出し難い。
なお、本発明に係る箱用シートは、上記態様の他、種々の変更、改変を施した態様で実施することができる。
2 第1側面パネル
3 第2側面パネル
4 第3側面パネル
5 第4側面パネル
6,7 上側外フラップ
8,9 上側内フラップ
10,11 下側外フラップ
12,13 下側内フラップ
14 糊代部
15,32 手掛け穴形成部
16,33 第2折り曲げ容易線
17,34 破断容易線
18,35 第1折り曲げ容易線
19,36 スリット
21 包装箱
22 手掛け穴
Claims (5)
- 1枚のシートからなり、
左右方向の一方側から他方側に順に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1側面パネル、第2側面パネル、第3側面パネル及び第4側面パネルと、
上記第1側面パネル乃至第4側面パネルの少なくともいずれかの上縁から延出し、組立状態で上記四角筒状部の上端を封止する蓋部を形成する蓋部形成パネルと、
上記第1側面パネル乃至第4側面パネルの少なくともいずれかの下縁から延出し、組立状態で上記四角筒状部の下端を封止する底部を形成する底部形成パネルと
を備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、
上記第1側面パネル及び第2側面パネルの連接部の上部、並びに上記第3側面パネル及び第4側面パネルの連接部の上部に一対の手掛け穴形成部を有し、
上記一対の手掛け穴形成部が、
上記連接部を中心として左右方向に延び、かつ下方に凸な円弧状の破断容易線と、
この破断容易線の両端から上方かつ上記連接部側に延びる一対の第1折り曲げ容易線と
を有し、
上記破断容易線及び一対の第1折り曲げ線容易線の全体の概形が、円形状又は楕円形状である箱用シート。 - 上記破断容易線の両端の内側に配設され、左右方向に延びる第2折り曲げ容易線を有する請求項1に記載の箱用シート。
- 上記第2折り曲げ容易線の両端から外側に延出する一対のスリットを有し、
上記一対のスリットが上方に凸な円弧状に形成されており、
上記一対のスリットの外側端に上記破断容易線が連結されている請求項2に記載の箱用シート。 - 上記破断容易線及び一対の第1折り曲げ線容易線の全体の概形が、左右方向を長軸とする楕円形状である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
- 上記長軸及び上記連接部の交点と上記破断容易線との上下方向距離に対する上記交点と連接部の上端との距離の比が1.1以上1.4以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
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