JP2018052451A - 給油構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】給油作業中に給油ガンのノズルを安定して保持できる給油構造、及び給油作業完了後に給油口で油切りされた燃料がフィラーパイプ内に残留することを抑制できる給油構造を提供する。【解決手段】基端部に対して屈曲した先端部を有するノズルを給油口に挿入して給油する給油構造であって、給油口の内面から基端部の両側面に向かって突出することで基端部の揺動を規制する揺動規制部を備える。インレットボックス内に露出される給油口から燃料タンクまでを連通するフィラーパイプと、フィラーパイプの外周に給油口側から燃料タンク側に向かって延設され、フィラーパイプをインレットボックスに液密に保持するゴムシールド部とを備え、フィラーパイプは、給油口から離れた奥側の内面を構成する段差面と、給油口と段差面との間で内面から外面に貫通するドレン孔とを備え、ゴムシールド部は、ドレン孔から排出された燃料を貯留する液溜め部を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、給油ガンのノズルを給油口に挿入して給油する給油構造に関する。
燃料タンクへの給油は、給油ガンのノズルを給油口に挿入し、ノズルから注入される燃料を給油口に繋がるフィラーパイプを介して燃料タンクまで供給することでなされる。フィラーパイプは、一般的に、その端部に設けられる給油口にノズルを挿入し易いように、給油口側に内径が大きい大径部と、奥側に大径部よりも内径が小さい小径部とを備える。また、給油口にノズルを挿入し易いように、先端部が屈曲して構成されるノズルもある。
特許文献1には、内径の異なる給油口側の筒部(大径部)と、給油タンク側のパイプ部(小径部)と、大径部から小径部に至るにつれて次第に内径が小さくなる傾斜部とを備えるフィラーパイプが開示されている。また、特許文献1には、先端部が屈曲したノズルから燃料がフィラーパイプの内部に円滑に注入されるように、ノズルの屈曲部よりも先端側を規制及び保持する保持部材がフィラーパイプの内部に設けられた給油口構造が開示されている。
特開2016−83952号公報
給油作業を行うにあたり、特許文献1に記載される技術では、ノズルの屈曲部よりも先端側を保持しているが、先端側の回動を許容する構造であるため、先端側が回動すると基端側は円弧状に揺動し、安定した給油作業が行えない場合がある。
給油作業完了後には、ノズルを給油口から引き抜くが、一般的に、ノズルの引き抜き時に給油口である程度油切りを行う。フィラーパイプに大径部と小径部とを備える場合、給油口で油切りされた燃料は、大径部と小径部との境界部分に貯留し易い。フィラーパイプは、車両側部に給油口が配置され、車幅方向内方に向かって燃料タンクが配置される下方に傾斜して配置される。そのため、特許文献1に記載されるように、大径部と小径部との間に傾斜部を備える場合であっても、傾斜面が水平方向に近付くために、傾斜部が底面となって燃料が貯留される場合がある。フィラーパイプ内に燃料が残留することは避けたいという要望がある。
そこで、本発明の目的の一つは、給油作業中に給油ガンのノズルを安定して保持できる給油構造を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、給油作業完了後に給油口で油切りされた燃料がフィラーパイプ内に残留することを抑制できる給油構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る給油構造は、
基端部に対して屈曲した先端部を有するノズルを給油口に挿入して給油する給油構造であって、
前記給油口の内面から前記基端部の両側面に向かって突出することで前記基端部の揺動を規制する揺動規制部を備える。
本発明の一態様に係る給油構造は、
インレットボックス内に露出される給油口から燃料タンクまでを連通するフィラーパイプと、
前記フィラーパイプの外周に前記給油口側から前記燃料タンク側に向かって延設され、前記フィラーパイプを前記インレットボックスに液密に保持するゴムシールド部とを備え、
前記フィラーパイプは、
前記給油口から離れた奥側の内面を構成する段差面と、
前記給油口と前記段差面との間で内面から外面に貫通するドレン孔とを備え、
前記ゴムシールド部は、前記燃料タンク側に配置され、前記ドレン孔から排出された燃料を貯留する液溜め部を備える。
上記給油構造は、給油口に揺動規制部を備えることで、揺動規制部によりノズルの基端部の揺動範囲が十分に狭く規制されるため、給油作業中にノズルを安定して保持できる。ノズルが揺動せずに安定することで、燃料の吹き返し等を抑制でき、安定した給油作業が行える。
上記給油構造は、フィラーパイプにドレン孔を備えることで、給油口で油切りされた燃料をドレン孔からフィラーパイプ外に排出することができ、燃料がフィラーパイプ内に残留することを抑制できる。そして、上記給油構造は、ゴムシールド部に液溜め部を備えることで、ドレン孔から排出された燃料を液溜め部で貯留することができる。燃料は揮発性が高い(蒸発し易い)ため、液溜め部に貯留された燃料は、蒸発されて消失される。
実施形態の給油構造の基本構成を示す概略縦断面図である。 実施形態1の給油構造を示す概略横断面図である。 実施形態2の給油構造を示す概略横断面図である。 実施形態2の給油構造における揺動規制部の別形態を示す概略横断面図である。 実施形態2の給油構造における揺動規制部の更に別形態を示す概略横断面図である。 実施形態3の給油構造を示す概略縦断面図である。 実施形態4の給油構造を示す概略縦断面図である。
本発明の給油構造の実施形態を以下に図面を参照しつつ説明する。以下、まず図1を参照して、給油構造の基本構成を説明し、その後に図2〜図5を参照して、給油構造の特徴部分を各実施形態にて説明する。図中、同一符号は同一名称物を示す。
≪基本構成≫
〔給油構造〕
実施形態の給油構造1は、図1に示すように、車体のアウタパネル9oに車体内側に窪んで設けられたインレットボックス5の底部5bに露出して設けられた給油口2と、給油口2から給油タンク(図示せず)までを連通するフィラーパイプ3と、フィラーパイプ3をインレットボックス5に液密に保持するゴムシールド部6とを備える。
給油口2は、給油ガン100のノズル120を挿入する挿入口であり、その縁部にフィラーキャップ(図示せず)が取り付けられる。フィラーキャップは、給油時以外の通常時は、給油口2を閉塞して、給油口2内に粉塵等の異物が入ることを防止する機能を有し、給油時に開放される。このフィラーキャップは、給油口2を開閉自在に覆うものであり、給油口2の縁部にヒンジを介して取り付けられたものや、給油口2の内側にねじ溝を形成し、このねじ溝にねじ込んで取り付けられるもの等がある。前者の場合、給油時に挿入されたノズル120に押圧されて内開きにて開放されるものや、手作業等により外開きにて開放されるものがある。後者の場合、フィラーキャップが給油口2とは別体であるため、手作業により開放される。本例では、フィラーキャップは、給油口2の縁部にヒンジを介して外開きにて開放されるように取り付けられている。
フィラーパイプ3は、その一端に給油口2を備える。フィラーパイプ3は、内径の異なる給油口2側の大径部3aと給油タンク側の小径部3bとを備える。大径部3aと小径部3bとは、大径部3aから小径部3bに向かって次第に内径が小さくなる傾斜部3cにより接続されている。
本例では、フィラーパイプ3は、大径部3aの給油口2から離れた奥側に、フィラーパイプ3の内側に向かって突出する突出部30を備える。突出部30は、フィラーパイプ3の径方向内方に延びる直線部と、直線部に連続して燃料タンク側に傾斜するように延びる先端部とを備える。本例では、先端部にフィラーパイプ3を開閉自在にする内側弁体32がヒンジを介して取り付けられている。この内側弁体32は、給油時以外の通常時は、フィラーパイプ3を閉塞し、給油時に、挿入されるノズル120に押圧されて内開きにて開弁するものであり、燃料タンクから燃料が給油口2側に流れて給油口2から漏れることを防止する機能を有する。
ゴムシールド部6は、フィラーパイプ3の外周に給油口2側から燃料タンク側に向かって延設され、フィラーパイプ3とインレットボックス5の底部5bとの間、及びフィラーパイプ3とインナパネル9iとの間を液密に保持する。
給油作業を行うには、給油口2を開放し、給油ガン100のノズル120を給油口2に挿入する(給油ガン100については後述する)。給油口2に挿入されたノズル120が内側弁体32に到達すると、ノズル120の押圧によって内側弁体32が開放される。この状態で給油ガンの100の操作部110を操作し、給油を行う。
給油作業完了後には、給油ガン100のノズル120を引き抜く。ノズル120を引き抜くと内側弁体32は閉塞される。ノズル120を給油口2から引き抜く際に、ノズル120の先端開口の注入口120oから燃料が滴下されることがあるため、給油口2である程度油ぎりを行う。油切り後、ノズル120を給油口2から引き抜いたら、給油口2を閉塞する。
〔給油ガン〕
給油ガン100は、図1に示すように、手で把持して給油を操作する操作部110と、操作部110から突出して燃料を供給するノズル120と、給油装置から操作部110を介してノズル120に燃料を供給する給油ホース(図示せず)とを備える。ノズル120は、給油時に、給油口2からフィラーパイプ3内に挿入される部分である。ノズル120は、操作部110側に位置する基端部122と、注入口120o側に位置する先端部124と、基端部122から先端部124に向かって下方に屈曲する屈曲部126とを備える。本例では、ノズル120は、基端部122及び先端部124が直線状であり、側面視した形状が、屈曲部126における内角が鈍角のV字状である。
≪実施形態1≫
図1及び図2を参照して、実施形態1の給油構造1αを説明する。実施形態1の給油構造1αは、給油作業時に、給油口2に挿入される給油ガン100のノズル120の揺動を規制する構造に関する。
給油ガン100は、図1に示すように、基端部122に対して屈曲した先端部124を有するノズル120を備える。ノズル120が給油口2に挿入された状態では、先端部124は、自重によりフィラーパイプ3の内周面に当接する。
給油構造1αは、図2に示すように、給油口2の内面からノズル120の基端部122の両側面122s,122sに向かって突出する揺動規制部22を備える点を特徴の一つとする。給油時に、ノズル120の先端部124は、フィラーパイプ3の内周面に当接することでその位置が規制及び保持されるが、その位置を基点に回動はなされる。つまり、先端部124の軸を回転軸として回動し、それに伴い基端部122は円弧状に揺動するが、基端部122が揺動規制部22により揺動を規制されることで、ノズル120全体を安定して保持できる。
揺動規制部22は、ノズル120が給油口2に挿入された状態において、ノズル120の基端部122の揺動を規制するものであり、基端部122の各側面122s,122sに対応して二つ設けられている。揺動規制部22は、給油口2にノズル120を挿入可能であり、かつ基端部122の揺動を規制可能な程度に給油口2の内面から突出している。そのため、ノズル120が給油口2に挿入された状態において、基端部122が揺動していなければ、基端部122と両揺動規制部22,22との間にはクリアランスが形成され、基端部122が揺動すれば、基端部122の一方(他方)の側面122sと一方(他方)の揺動規制部22とが接触することになる。
揺動規制部22は、ノズル120の基端部122との接触部分が、基端部122の外形に沿っていることが好ましい。そうすることで、揺動規制部22は、基端部122の外面と面接触するため、基端部122の揺動を規制し易い。二つの揺動規制部22は、同一形状であってもよいし、基端部122の揺動を規制可能であれば異なる形状であってもよい。給油口2は、一般的に(揺動規制部22を備えない場合)断面円形状であるが、揺動規制部22を備えることで、断面非円形状となる。
揺動規制部22は、板状部材で、給油口2にのみ設けられていてもよいし、厚肉部材で、給油口2からフィラーパイプ3の奥側に向かって傾斜して設けられていてもよい。揺動規制部22を上記厚肉部材とすると、ノズル120を給油口2からフィラーパイプ3の内部に挿入する際のガイド部の役割を果たすこともできる。また、揺動規制部22が厚肉であることで、揺動規制部22の強度を向上できる。本例では、揺動規制部22は、給油口2にのみ設けた板状部材である。
給油口2は、樹脂材料で構成されたものや金属材料で構成されたものがある。揺動規制部22は、給油口2と同一材料で一体成形することが挙げられる。その他に、揺動規制部22を給油口2とは別部材とし、給油口2に対して揺動規制部22を溶接等で接合して一体にすることも挙げられる。
実施形態1の給油構造1αは、屈曲部126を有するノズル120を用いて給油作業を行うにあたり、先端部124が自重によりフィラーパイプ3の内周面に当接することでその位置が規制及び保持され、基端部122が揺動規制部22により揺動を規制されるため、ノズル120全体を安定して保持できる。
なお、実施形態1の給油構造1αは、給油口2の内面に揺動規制部22を備えるため、給油口2の開口を閉塞するフィラーキャップは、給油口2の縁部にヒンジを介して外開きにて開放される外開き型のものが好ましい。実施形態1の給油構造1αは、フィラーパイプ3内に設けられた突出部30及び内側弁体32の有無は問わない。
≪実施形態2≫
図3を参照して、実施形態2の給油構造1βを説明する。実施形態2の給油構造1βは、二つの揺動規制部22,22間で、給油口2の内面からノズル120の基端部122の下面122uに向かって突出する油切り部24を備える点を特徴の一つとする。実施形態2の給油構造1βは、実施形態1とは更に油切り部24を備える点が異なる。以下、油切り部24について説明し、その他の構成については詳細な説明を省略する。
油切り部24は、給油作業完了後に、ノズル120を給油口2から引き抜く際に、ノズル120の注入口120o(図1)から滴下する燃料を油切りするものであり、ノズル120が給油口2に挿入された状態において、基端部122の下面122uに対応する位置に設けられている。油切り部24は、ノズル120が給油口2に挿入された状態において、基端部122が自重により当接される。つまり、油切り部24は、給油作業中に、基端部122が上下方向にがたつくことを抑制する機能も有する。
油切り部24は、ノズル120の基端部122の外形に沿っていると共に、注入口120oの外縁に沿っていることで、ノズル120を給油口2から引き抜く際に、引き抜き易く、注入口120oの下面側で油切りを行える。油切り部24は、二つの揺動規制部22,22を連結するように設けられていることが挙げられる。そうすることで、ノズル120が給油口2に挿入された状態において、基端部122を保持し易く、また揺動規制部22,22及び油切り部24を一体に形成し易い。
油切り部24は、ノズル120、特に先端部124が摺動されたときに変形しない程度に薄い壁部であることが好ましい。そうすることで、油切り部24で油切りされた燃料が、すぐに壁面に沿ってフィラーパイプ3の内部に流れ易く、給油口2側に流れることを抑制し易い。また、油切り部24は、その上面が給油口2側から奥側に向かって下方に傾斜する傾斜面で構成されていることが好ましい。上面が傾斜面であることで、油切りされた燃料が給油口2側に流れることを抑制し易い。
実施形態2の給油構造1βは、屈曲部126を有するノズル120を用いて給油作業を行うにあたり、先端部124が自重によりフィラーパイプ3の内周面に当接し、かつ基端部122が自重により油切り部24の上面に当接することで、両者の位置が規制及び保持される。かつ、基端部122が揺動規制部22により揺動を規制されるため、ノズル120全体を安定して保持できる。そして、給油作業完了後に、ノズル120を給油口2から引き抜く際に、ノズル120の注入口120o(図1)から滴下する燃料を油切り部24で油切りできるため、燃料が給油口2の外側(例えば、インレットボックス5の内部)で滴下することを抑制できる。
≪変形例≫
揺動規制部22は、ノズル120が給油口2に挿入された状態において、ノズル120の基端部122の揺動を規制可能であれば、その形状は特に問わない。例えば、図4に示すように、揺動規制部22が、ノズル120の基端部122の側面122sを下部から上部に亘って覆うように、給油口2の下方から基端部122よりも上方まで延びている構成が挙げられる。この揺動規制部22は、油切り部24と一体に成形され、その一体形状の内側輪郭は二次曲線状である。この場合、揺動規制部22の上端が基端部122の上面よりも上方に位置するため、基端部122が揺動規制部22の上端(上面)に乗り上がることを抑制できる。また、図5に示すように、揺動規制部22が、ノズル120の基端部122の側面122sを下部から上部に亘って覆うように、給油口2の下方からほぼ基端部122の上面まで二次曲線状に延びた構成でもよい。この構成によれば、揺動規制部22の上端が基端部122の上面とほぼ同じ高さに位置し、給油口2の上部の開口は、図4における給油口2の上部の開口よりも広くなる。よって、図5の構成では、図4の構成と同様の効果に加え、ノズル120を給油口2に挿入し易い。図4及び図5では、揺動規制部22と油切り部24とが一体に成形された形態を示すが、油切り部24を備えない形態でもよい。
≪実施形態3≫
図6を参照して、実施形態3の給油構造1γを説明する。実施形態3の給油構造1γは、給油作業完了後に、ノズル120の注入口120oから滴下する燃料を給油口2で油切りした際に、その油切りされた燃料がフィラーパイプ3内に残留することを抑制する構造に関する。実施形態3の給油構造1γは、フィラーパイプ3に、給油口2から離れた奥側に段差面30sと、給油口2と段差面30sとの間にドレン孔34とを備え、ゴムシールド部6に液溜め部62を備える点を特徴の一つとする。以下、給油構造1γの構成を説明する。なお、実施形態3の給油構造1γは、給油ガンの形態(屈曲部の有無)は問わない。
・フィラーパイプ
フィラーパイプ3は、内部に突出部30を備えるため、その突出部30により給油口2側に段差面30sが形成される。フィラーパイプ3は、給油口2と段差面30sとの間で内面から外面に貫通するドレン孔34を備える。ドレン孔34は、給油口2で油切りされた燃料をフィラーパイプ3の外部に排出するための貫通孔である。フィラーパイプ3は、通常、給油口2が車両側部に配置され、給油口2から車幅方向内方に向かって燃料タンクが配置される下方に傾斜して延びるように配置される。そのため、図1に示すように、ドレン孔34を備えない場合、給油口2で油切りされた燃料は、自重により下方に流れるが、段差面30sにより堰き止められて、段差面30s上に貯留し易い。一方、図6に示すように、給油口2と段差面30sとの間にドレン孔34を備えることで、給油口2で油切りされた燃料は、段差面30s上に流れ着く前にドレン孔34から外部に排出される。
ドレン孔34は、給油口2と段差面30sとの間で段差面30sの近傍に設けられることが好ましい。給油口2は、インレットボックス5の底部5bに露出するように設けられているが、給油口2からある程度の奥側は、インレットボックス5の底部5bの背面側に位置するように設けられている。よって、ドレン孔34を給油口2から離れた段差面30sの近傍に設けることで、ドレン孔34から排出される燃料をインレットボックス5の底部5bの背面側に排出することができる。
ドレン孔34は、フィラーパイプ3(大径部3a)の周方向の最下部に設けられることが好ましい。給油口2で油切りされた燃料は、大径部3aの周方向の最下部に集約されてから軸方向に沿って奥側に流れるため、周方向の最下部にドレン孔34を設けることで、油切りされた燃料を効率的にフィラーパイプ3の外部に排出できる。
ドレン孔34の形状は、燃料を外部に排出可能であれば特に限定されないが、例えば、開口部の形状が円形状や楕円形状等であることが挙げられる。ドレン孔34が、フィラーパイプ3の周方向に延びる長孔であれば、給油口2で油切りされた燃料が周方向にある程度の幅を持って流れてきた場合であっても、燃料をドレン孔34から排出し易い。ドレン孔34の大きさは、油切りされた燃料を排出可能な大きさを適宜選択できる。
フィラーパイプ3の内面に、給油口2で油切りされた燃料をドレン孔34に導くガイド部を形成することが挙げられる。例えば、フィラーパイプ3の内面に傾斜又は湾曲した側面を有する窪み(図示せず)を形成し、その窪みの底面にドレン孔34を設けることが挙げられる。そうすることで、給油口2で油切りされた燃料が窪みの縁部に流れ着くと、傾斜又は湾曲した側面を伝ってドレン孔34まで導かれ、ドレン孔34から排出され易い。
・ゴムシールド部
ゴムシールド部6は、フィラーパイプ3に設けられたドレン孔34から排出された燃料を貯留する液溜め部62を備える。液溜め部62は、ドレン孔34から排出された燃料を貯留可能な大きさ及び形状を適宜選択できる。燃料は揮発性が高い(蒸発し易い)ため、液溜め部62に貯留された燃料は、蒸発されて消失される。
液溜め部62は、ゴムシールド部6における燃料タンク側、つまりインレットボックス5の底部5bの背面側に位置する箇所に、外方に膨らむように設けられる。本例では、液溜め部62は、ドレン孔34に対向する位置に設けられている。液溜め部62をドレン孔34の直下に設けると、ドレン孔から排出された燃料は、自重によって液溜め部62に滴下する。そうすることで、ドレン孔34から排出された燃料を液溜め部62に導くドレンホース等を別途設ける必要がなく、部品点数や組付工数を削減できる。液溜め部62は、ドレン孔34に対向しない位置に設けられていてもよく、その場合、ドレン孔34から排出される燃料を液溜め部62に導くガイド(ドレンホース等)を設けるとよい。
ゴムシールド部6は、液溜め部62からインナパネル9i側の端部に至る領域では、フィラーパイプ3との間に外気に連通する隙間を有することが好ましい。そうすることで、液溜め部62に貯留された燃料が外気と触れ易く、蒸発され易い。この隙間は、大きいほど外気と触れ易いが、大き過ぎると車両の走行中の振動で蒸発前の燃料が車外に放出される虞がある。そのため、上記隙間は、液溜め部62に貯留された燃料が外気と触れ易い程度に、ゴムシールド部6(フィラーパイプ3)の周方向の一部の極小領域とすることが好ましい。
実施形態3の給油構造1γは、給油作業完了後に、ノズル120の注入口120oから滴下する燃料を給油口2で油切りした際に、その油切りされた燃料をドレン孔34からフィラーパイプ3の外部に排出できるため、フィラーパイプ3の内部に段差面30sを有する場合であっても、その段差面30s上に燃料が貯留されることを抑制できる。ドレン孔34から排出された燃料は、液溜め部62に貯留することができるため、燃料が車体のインナパネル9iやホイールハウス(図示せず)等に付着して汚れることを抑制できる。液溜め部62に貯留された燃料は、蒸発されて消失される。そのため、燃料を車外に放出するためのドレンホース等を別途設ける必要がなく、部品点数や組付工数を削減できる。また、上記給油構造1γは、従来から設けられていたゴムシールド部6の形状を変更するだけで、ゴムシールド部6の一部に液溜め部62の機能を持たせることができ、液溜め部62を形成するための追加の部材を用いることがなく、簡易な構成であり、コストの増加を招くことがない。
≪実施形態4≫
図7を参照して、実施形態4の給油構造1δを説明する。実施形態4の給油構造1δは、給油口2に挿入されるノズル120の下面に向かって給油口2の内面から突出する油切り部24と、油切り部24で油切りされた燃料をドレン孔34に導くガイド部26とを備える。実施形態4の給油構造1δは、実施形態3とは更に油切り部24及びガイド部26を備える点が異なる。以下、油切り部24及びガイド部26について説明し、その他の構成については詳細な説明を省略する。
油切り部24は、給油作業完了後に、ノズル120を給油口2から引き抜く際に、ノズル120の注入口120oから滴下する燃料を油切りするものであり、実施形態2で説明した油切り部24と同じ構成である。
ガイド部26は、油切り部24の壁面の高さ方向の中央部分からフィラーパイプ3の奥側に向かってドレン孔34の手前まで延びる柱状体で構成される。ガイド部26の高さは、油切り部24の高さよりも低ければ特に問わない。ガイド部26の高さが、油切り部24の高さよりも低いことで、油切り部24で油切りされた燃料を、油切り部24の壁面に沿ってガイド部26に確実に導くことができる。油切り部24からガイド部26に流れ着いた燃料は、ガイド部26の長手方向に沿って流れ、ガイド部26の端部に位置するドレン孔34に流れ着く。ガイド部26は、その上面に長手方向に形成された溝部26cを備えることで、燃料を確実にドレン孔34に導くことができる。また、ガイド部26は、油切り部24の補強の役割も果たせる。
なお、本例において、油切り部24の両端部に揺動規制部22(実施形態2を参照)を設けてもよい。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、ねじ込み式のフィラーキャップが用いられ、フィラーパイプ3内に突出部30及び内側弁体32(図1)を備えない構成であってもよい。その場合、フィラーパイプ3の大径部3aと小径部3bとの内径の違いによって段差面が形成される。例えば、フィラーパイプ3が、大径部3aから小径部3bに向かって次第に内径が小さくなる傾斜部3c(図1)を備える場合、この傾斜部3cが段差面となる。この場合、ねじ込み式のフィラーキャップには、同キャップで給油口2を閉塞するとドレン孔34を塞ぐ閉栓部を設けることが好ましい。そうすることで、燃料タンク側から燃料の吹き上がりがあった場合でも、閉栓部によりドレン孔34から燃料が漏れることを抑制できる。
1,1α,1β,1γ,1δ 給油構造
2 給油口
22 揺動規制部
24 油切り部
26 ガイド部 26c 溝部
3 フィラーパイプ
3a 大径部 3b 小径部 3c 傾斜部
30 突出部 30s 段差面
32 内側弁体 34 ドレン孔
5 インレットボックス
5b 底部
6 ゴムシールド部
62 液溜め部
9o アウタパネル 9i インナパネル
100 給油ガン
110 操作部
120 ノズル
120o 注入口
122 基端部 122s 側面 122u 下面
124 先端部
126 屈曲部

Claims (2)

  1. 基端部に対して屈曲した先端部を有するノズルを給油口に挿入して給油する給油構造であって、
    前記給油口の内面から前記基端部の両側面に向かって突出することで前記基端部の揺動を規制する揺動規制部を備える給油構造。
  2. インレットボックス内に露出される給油口から燃料タンクまでを連通するフィラーパイプと、
    前記フィラーパイプの外周に前記給油口側から前記燃料タンク側に向かって延設され、前記フィラーパイプを前記インレットボックスに液密に保持するゴムシールド部とを備え、
    前記フィラーパイプは、
    前記給油口から離れた奥側の内面を構成する段差面と、
    前記給油口と前記段差面との間で内面から外面に貫通するドレン孔とを備え、
    前記ゴムシールド部は、前記燃料タンク側に配置され、前記ドレン孔から排出された燃料を貯留する液溜め部を備える給油構造。
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