JP6639273B2 - フィラーパイプ - Google Patents

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Description

本発明は、給油口から自動車用燃料タンクへ燃料を注入するフィラーパイプの入口部にリテーナと給油ガン保持部材を取付けたフィラーパイプに関する。
図11に示すように、車体に設けられた車体給油口から自動車用燃料タンクへ燃料を注入するためにフィラーパイプ110が取付けられている。
フィラーパイプ110には、注入口111に給油ガン140の先端部141を挿入して燃料を注入している。
このとき、給油ガン140を保持するとともに、燃料の流れを安定させるために、フィラーパイプ110の入口部112の内部にリテーナ120を設けて、リテーナ120の先端部分をパイプ状に長く伸ばして形成するものがある(例えば、特許文献1参照。)。この場合は、リテーナ120の先端部分で、給油ガン140の先端部141を保持して、給油ガン140の先端部141が常に、同じ方向を向くようにしている。
しかしながら、この場合には、リテーナ120を別部品で形成し、リテーナ120の先端部分をパイプ状に長く伸ばすため、リテーナ120の全体の重量が増加して、車体の軽量化の要請に反することとなる。
また、給油ガン140の先端部141を保持するために、リテーナ120の先端部分のパイプ径を給油ガン140の先端部141のノズル径と略同等にする必要があり、給油ガン140の先端部141の挿入と取出しの手間がかかっていた。
リテーナ120の先端部分を長く伸ばさない場合には、給油ガン140は、フィラーパイプ110に接するまで給油ガン140の先端部141を挿入することができるため、給油ガン140の先端部141の位置がフィラーパイプ110内で大きくばらついて、燃料の流れが悪化したり、燃料が逆流して給油途中で給油ガン140のオートストップセンサーが働いたりして、給油性能が低下していた。
また、給油ガン140をフィラーパイプ110の奥まで挿入すると、給油ガン140がフィラーパイプ110とリテーナ120に挟まれて抜けにくくなる場合があった。さらに、給油ガン140をフィラーパイプ110の奥まで挿入すると、給油ガン140の本体部分と車体が干渉する場合があった。
そのため、図12に示すように、フィラーパイプ210の入口部212に給油ガン240の先端部241を案内するガイド本体230を設け、ガイド本体230の先端部231にグロメット250を取付けるものがある(例えば、特許文献2参照。)。この場合は、グロメット250の凹部251にフィラーパイプ210の内面に形成した突起213を係合させて取付けている。
しかしながら、ガイド本体230は、給油ガン240の先端部241を固定することができず、給油ガン240の先端部241を安定的に保持することはできなかった。
また、図13〜図15に示すように、フィラーパイプ310の入口部312にリテーナ320を挿入して、リテーナ320をフィラーパイプ310に溶接して取り付けることが行われている。
この場合においても、リテーナ320の先端部323から給油ガン340の先端部341が突き出ており、図15の矢印で示すように、給油ガン340の先端部341は振れるため、給油ガン340の先端部341の位置が不安定となる。このため、給油ガン340の先端部341から流出する燃料がフィラーパイプ310の内面に当たって跳ね返るしぶきや吹き返しが発生して、飛散して飛沫となり、注入口から吹き出る場合があった。
特開2009−18755号公報 特開2012−116380号公報
そこで本発明は、給油時の燃料の飛散を防止するフィラーパイプを提供しようとするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、車体外面に形成された車体給油口から燃料タンクへ燃料を注入するフィラーパイプにおいて、
フィラーパイプの入口部に、リテーナを取付け、
リテーナは、フィラーパイプの入口部に取付けられるリテーナ取付部と、給油ガン保持部材を保持するリテーナ保持部と、リテーナの先端に位置するリテーナ開口部を有し、リテーナ開口部から先端方向に延びる給油ガン保持部材をリテーナに取付け、
給油ガン保持部材は、リテーナに取付けられる保持部材取付部と、保持部材取付部から延設された保持部材本体部と、保持部材本体部の先端側に形成され、給油ガンの先端部を保持する保持部材先端部を有し、
保持部材先端部の外面に、フィラーパイプの内面に当接する保持部材先端外側リブを形成し、保持部材先端外側リブは、フィラーパイプの内面の上側に当接する保持部材先端上側リブと、フィラーパイプの内面の左右の横側に当接する保持部材先端横側リブと、フィラーパイプの内面の下側に当接する保持部材先端下側リブから形成され、保持部材先端横側リブは、保持部材先端上側リブの周方向の先端から連続して一体的に形成され、
保持部材先端部の内面に、保持部材先端係止片が形成されたことを特徴とするフィラーパイプである。
請求項1の本発明では、車体外面に形成された車体給油口から燃料タンクへ燃料を注入するフィラーパイプにおいて、フィラーパイプの入口部に、リテーナを取付けた。このため、給油ガンをフィラーパイプの入口部に挿入するときに、給油ガンの先端部をリテーナと給油ガン保持部材が案内して、フィラーパイプの所定の位置に保持することができ、燃料の注入を確実にすることができる。
リテーナは、フィラーパイプの入口部に取付けられるリテーナ取付部と、給油ガン保持部材を保持するリテーナ保持部と、リテーナの先端に位置するリテーナ開口部を有する。このため、リテーナ取付部をフィラーパイプの入口部の内部に取付けると、リテーナ保持部が給油ガン保持部材を保持して、給油ガン保持部材で給油ガンの先端部を所定の位置に保持して、燃料の噴出方向を一定にすることができる。
リテーナ開口部から先端方向に延びる給油ガン保持部材をリテーナに取付けるため、リテーナ取付部をフィラーパイプの入口部の内部に取付けると、リテーナ開口部に取付けられた給油ガン保持部材をフィラーパイプの所定の位置に保持して、給油ガン保持部材で給油ガンの先端部を保持して、燃料の噴出方向を一定にすることができる。
給油ガン保持部材は、リテーナに取付けられる保持部材取付部と、保持部材取付部から延設された保持部材本体部と、保持部材本体部の先端側に形成され、給油ガンの先端部を保持する保持部材先端部を有する。このため、保持部材取付部がリテーナの内面に当接して給油ガン保持部材をリテーナの内部に保持する。給油ガンをフィラーパイプの入り口からリテーナと給油ガン保持部材に挿入すると、保持部材先端部で給油ガンの先端部の下面を保持して、給油ガンを安定的に保持することができる。
保持部材先端部の外面に、フィラーパイプの内面に当接する保持部材先端外側リブを形成した。このため、給油ガン保持部材の保持部材先端部がフィラーパイプの内面に安定して保持されて、給油ガンの先端部の位置が安定する。したがって、給油ガンの先端部から流出する燃料は、フィラーパイプの内面に当たって跳ね返るしぶきや吹き返しが発生することが無く、飛沫が注入口から吹き出ることもない。
保持部材先端外側リブは、フィラーパイプの内面の上側に当接する保持部材先端上側リブと、フィラーパイプの内面の左右の横側に当接する保持部材先端横側リブと、フィラーパイプの内面の下側に当接する保持部材先端下側リブから形成された。このため、給油ガン保持部材の保持部材先端部が、保持部材先端上側リブと保持部材先端横側リブと保持部材先端下側リブにより、四方からフィラーパイプの内面に安定して保持されて、給油ガンの先端部の位置が安定する。したがって、給油ガンの先端部から流出する燃料は、フィラーパイプの内面に当たって跳ね返るしぶきや吹き返しが発生することがない。
保持部材先端横側リブは、保持部材先端上側リブの周方向の先端から連続して一体的に形成された。このため、保持部材先端上側リブと保持部材先端横側リブの剛性が向上に、安定して、保持部材先端部の上部と側部を安定して保持することができ、給油ガンの先端部の上側と側部の位置が安定する。
保持部材先端部の内面に、保持部材先端係止片が形成されたため、保持部材先端係止片で給油ガンの先端部を係止して、給油ガンの先端部が保持部材先端係止片よりもフィラーパイプの奥(燃料タンク方向)に入らないようにして、給油ガンの先端部の位置を所定の位置に止めることができる。そのため、給油ガンの先端部が安定して、給油ガンからフィラーパイプ内に燃料の流れが安定した給油を行うことができる。
請求項2の本発明は、保持部材先端外側リブは、複数本形成したフィラーパイプである。
請求項2の本発明では、保持部材先端外側リブは、複数本形成したため、給油ガン保持部材の保持部材先端部が複数本の保持部材先端外側リブによりフィラーパイプの内面に安定して保持されて、給油ガンの先端部の位置が安定する。したがって、給油ガンの先端部から流出する燃料は、フィラーパイプの内面に当たって跳ね返るしぶきや吹き返しが発生することがない。
請求項3の本発明は、保持部材先端上側リブは、保持部材本体部の先端と接して周方向に連続して形成されたフィラーパイプである。
請求項3の本発明では、保持部材先端上側リブは、保持部材本体部の先端と接して周方向に連続して形成されたため、保持部材先端上側リブがフィラーパイプの内面の上部の円弧に沿って当接することができ、保持部材先端部の上部を安定して保持することができ、給油ガンの先端部の上側の位置が安定する。
請求項4の本発明は、左右の保持部材先端横側リブは、フィラーパイプの内面に当接する左右のリブの保持部材先端部からの高さが異なるフィラーパイプである。
請求項4の本発明では、左右の保持部材先端横側リブは、フィラーパイプの内面に当接する左右のリブの保持部材先端部からの高さが異なる。このため、フィラーパイプの曲がり具合に応じて、給油ガン保持部材の保持部材先端部の位置を調整して、給油ガンの先端部から燃料をフィラーパイプの曲がりに応じて、フィラーパイプの中心軸方向に流出させることができる。
請求項5の本発明は、保持部材先端上側リブは、保持部材本体部の上側の外面に長手方向に形成された保持部材本体部リブの先端と連続して一体的に形成されたフィラーパイプである。
請求項5の本発明では、保持部材先端上側リブは、保持部材本体部の上側の外面に長手方向に形成された保持部材本体部リブの先端と連続して一体的に形成された。このため、保持部材先端上側リブと保持部材本体部リブが安定して、保持部材先端部の上部を安定して保持することができ、給油ガンの先端部の上側と側部の位置が安定する。
請求項6の本発明は、保持部材取付部に保持部材取付部係止片を形成し、リテーナ保持部にリテーナ保持部係合孔を形成し、保持部材取付部係止片をリテーナ保持部係合孔に係合して、リテーナに給油ガン保持部材を取付けたフィラーパイプである。
請求項6の本発明では、保持部材取付部に保持部材取付部係止片を形成し、リテーナ保持部にリテーナ保持部係合孔を形成し、保持部材取付部係止片をリテーナ保持部係合孔に係合して、リテーナに給油ガン保持部材を取付けた。このため、給油ガン保持部材がリテーナに対して所定の位置に取り付けられて、回転することを防止できるとともに、リテーナに給油ガン保持部材を確実に固定して、給油ガン保持部材を安定して取り付けることができ、給油ガンの先端部を安定して保持することができる。
請求項7の本発明は、給油ガン保持部材の上面は、開放された保持部上側開口部が形成されたフィラーパイプである。
請求項7の本発明では、給油ガン保持部材の上面は、開放された保持部上側開口部が形成されたため、給油ガン保持部材の先端側の上面を開放して、保持部先端係止片が給油ガンの先端部を係止することと併せて、給油ガンの先端部が給油ガン保持部材に挟まれるのを防止することができ、給油ガンの挿入と抜き取りが容易である。
請求項8の本発明は、リテーナと給油ガン保持部材は、合成樹脂製又は金属製であるフィラーパイプである。
請求項8の本発明では、リテーナと給油ガン保持部材は、合成樹脂製又は金属製であるため、合成樹脂製の場合には、所定の形状に製造が容易であり、金属製の場合には、剛性が高く、確実に給油ガンの先端部を保持することができ、耐久性も大きい。
保持部材先端部の外面に、フィラーパイプの内面に当接する保持部材先端外側リブを形成したため、給油ガン保持部材の保持部材先端部がフィラーパイプの内面に安定して保持されて、給油ガンの先端部の位置が安定し、給油ガンの先端部から流出する燃料は、フィラーパイプの内面に当たって跳ね返るしぶきや吹き返しが発生することが無い。
保持部材先端横側リブは、保持部材先端上側リブの周方向の先端から連続して一体的に形成されたため、保持部材先端上側リブと保持部材先端横側リブの剛性が向上に、安定して、保持部材先端部の上部と側部を安定して保持することができ、給油ガンの先端部の上側と側部の位置が安定する。
保持部材先端部の内面に、保持部材先端係止片が形成されたため、保持部材先端係止片で給油ガンの先端部を係止して、給油ガンの先端部の位置を所定の位置に止めることができ、給油ガンの先端部が安定して、給油ガンからフィラーパイプ内に燃料の流れが安定した給油を行うことができる。
本発明の実施の形態を示すもので、給油ガン保持部材の側面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、給油ガン保持部材の斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態を示すもので、フィラーパイプにリテーナと給油ガン保持部材を取付けた状態の縦方向の断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、フィラーパイプにリテーナと給油ガン保持部材を取付けた状態の横方向の断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、フィラーパイプにリテーナと給油ガン保持部材を取付けた状態の給油ガン保持部材の保持部材先端係止片がリテーナのリテーナ保持部係合孔に係合された部分の断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、フィラーパイプにリテーナと給油ガン保持部材を取付けた状態の給油ガン保持部材の保持部材先端係止片がリテーナのリテーナ保持部係合孔に係合された部分の側面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、リテーナの側面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、フィラーパイプにリテーナと給油ガン保持部材を組み付ける状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態を示すもので、フィラーパイプにリテーナと給油ガン保持部材を取付けた状態を示す斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態を示すもので、フィラーパイプにリテーナと給油ガン保持部材を取付け、給油ガンを挿入した状態の断面図である。 従来のフィラーパイプの入口部にリテーナを取付け、給油ガンを挿入した状態の断面図である。 従来の他のフィラーパイプの入口部に位置規制部材を取付け、給油ガンを挿入した状態の断面図である。 従来の他のフィラーパイプにリテーナを組み付ける状態を示す分解斜視図である。 従来の他のフィラーパイプにリテーナを取付けた状態を示す斜め上方から見た斜視図である。 従来の他のフィラーパイプの入口部に他のリテーナを取付け、給油ガンを挿入した部分の断面図である。
本発明は、自動車の車体に設けられた車体給油口から自動車用燃料タンクへ燃料を注入するフィラーパイプ10に、リテーナ20と給油ガン保持部材30を取付けたフィラーパイプ10に関するものである。フィラーパイプ10は、合成樹脂又は金属で形成することができる。
図8〜図10に示すように、フィラーパイプ10の先端部分には、入口部12が形成される。入口部12にはリテーナ20が取付けられている。入口部12から奥はフィラーパイプ10の本体部になり、燃料タンクに連結されている。入口部12の根元付近には、ブリーザパイプ15の先端が取付けられている。リテーナ20には給油ガン保持部材30が取付けられている。
まず、リテーナ20と給油ガン保持部材30の形状について説明し、フィラーパイプ10にリテーナ20と給油ガン保持部材30を取付け、給油ガン40の先端部41を挿入した状態の説明は後述する。
まず、リテーナ20について図7に基づき説明する。リテーナ20のリテーナ取付部22は、フィラーパイプ10の入口部12に取り付けられている。
図7に示すように、リテーナ20の先端は、給油ガン40が挿入される車体給油口に開口するリテーナ注入縁21が形成されている。
リテーナ取付部22は、リテーナ注入縁21から一体的に円筒状に形成されている。リテーナ20がフィラーパイプ10の入口部12に挿入されると、リテーナ取付部22の外面は、フィラーパイプ10の入口部12の内面と当接して固定されて、リテーナ20が安定して保持される。
リテーナ取付部22には内側に突出したらせん状のリテーナネジ部25を形成することができる。リテーナ注入縁21をタンクキャップ(図示せず)で塞ぐ場合には、タンクキャップの外周に設けたネジ部をリテーナ取付部22のリテーナネジ部25に嵌め込んで、タンクキャップを取付けることができる。タンクキャップではなく、フラップ付きユニットを取付ける場合には、リテーナ20をフラップ付きユニットの先に設置し、給油ガン40の挿入量あるいは燃料の流れる向きを一定にすることができる。
リテーナ取付部22と連続して、リテーナ取付傾斜面24が形成されている。リテーナ取付傾斜面24は、リテーナ取付部22とリテーナ保持部26を連続的に接続して形成されている。このため、リテーナ20に給油ガン保持部材30が挿入しやすくなる。また、同様に給油ガン40を挿入するときに、リテーナ20から給油ガン保持部材30へ円滑に挿入しやすくなる。
リテーナ取付傾斜面24に連続して、リテーナ取付部22よりも直径が小さいリテーナ保持部26が形成されて、リテーナ保持部26の先端にはリテーナ開口部23が形成されている。リテーナ保持部26は、径方向に長いリテーナ保持部係合孔26aが形成されている。リテーナ保持部係合孔26aには、後述する保持部材取付部係止片32bが係合される。リテーナ保持部係合孔26aの代わりに係合凹部を形成することもできる。
リテーナ20に給油ガン保持部材30を挿入すると、リテーナ開口部23から後述する給油ガン保持部材30の保持部材本体部31がフィラーパイプ10の方向に突き出ている。保持部材先端部33で給油ガン40の先端部41を保持することができ、燃料の噴出方向を所定の方向に維持することができる。
次に、給油ガン保持部材30の形状について、図1〜図4に基づき説明する。図8と図9に示すように、リテーナ20のリテーナ保持部26に給油ガン保持部材30が取り付けられている。
給油ガン保持部材30は、リテーナ20に取付ける保持部材取付部32と、保持部材取付部32から連続して形成され給油ガン保持部材30の本体部分を形成する保持部材本体部31と、保持部材本体部31の先端側に形成された保持部材先端部33を有する。
リテーナ20と給油ガン保持部材30は、合成樹脂製又は金属製であることが好ましい。合成樹脂製の場合には、所定の形状に製造が容易であり、金属製の場合には、リテーナ20と給油ガン保持部材30の剛性が高く、リテーナ20を強固にフィラーパイプ10に取付けることができるとともに、給油ガン保持部材30が確実に給油ガン40の先端部41を保持することができ、耐久性も大きい。リテーナ20を金属製として、給油ガン保持部材30を合成樹脂製とすることもできる。
保持部材取付部32は、リテーナ保持部26の内面に挿入されて、リテーナ保持部26の内面に固定される。給油ガン保持部材30の保持部材取付部32は、リテーナ保持部26の内面に密着して取付けられたため、図10に示すように、確実にリテーナ保持部26から給油ガン保持部材30に入る給油ガン40の先端部41を保持することができる。
保持部材取付部32は、円筒状に形成されるとともに、外周に保持部材取付部シール突条32aが形成されている。
図1に示すように、保持部材取付部32の側面の両側には、保持部材取付部係止片32bが形成されている。保持部材取付部係止片32bは、中央部分に径方向に伸びる保持部材取付部係止片突部32cが形成されている。保持部材取付部係止片32bの周囲の3辺には保持部材取付部係止溝部32dが形成されて、保持部材取付部係止片32bが撓むことができる。
図5と図6に示すように、リテーナ20に給油ガン保持部材30が挿入されると、保持部材取付部係止片32bが撓んで、保持部材取付部係止片突部32cは、リテーナ20のリテーナ保持部26に形成されたリテーナ保持部係合孔26a又は係合凹部に係止されて、給油ガン保持部材30を係止している。このため、給油ガン保持部材30がリテーナ20に対して所定の位置に取り付けられて、回転することも防止できる。また、リテーナ20に給油ガン保持部材30を確実に固定して、給油ガン保持部材30を安定して取り付けることができ、給油ガンの先端部33を安定して保持することができる。
次に、給油ガン保持部材30の保持部材本体部31について説明する。保持部材本体部31は、保持部材取付部32よりも直径が小さい円筒状に形成され、保持部材本体部31と保持部材取付部32は、傾斜面で一体的に連続的に形成されている。傾斜面の外面には、保持部材取付部リブ32eが形成されている。
保持部材本体部31の上部には、長手方向に保持部材本体部リブ31aが形成されている。このため、図10に示すように、保持部材本体部リブ31aがリテーナ保持部26の内面に当接し、保持部材取付部リブ32eがフィラーパイプ10の入口部12の内面に当接して、給油ガン保持部材30をリテーナ20に安定して取り付けることができる。
給油ガン保持部材30の保持部材本体部31の先端側と後述する保持部材先端部33の上面は、開放された保持部上側開口部37が形成されている。保持部上側開口部37が形成されたため、給油ガン保持部材30の上面を開放して、後述する保持部材先端係止片34が給油ガン40の先端部41を係止することと併せて、給油ガン40の先端部41が給油ガン保持部材30に挟まれるのを防止することができ、給油ガン40の挿入と抜き取りが容易である。
保持部材本体部31の先端側に保持部材先端部33が形成されている。保持部材先端部33は、給油ガン40の先端部41の下面を保持する保持部先端保持片33cと、保持部先端保持片33cの内面(図1における上側面)に形成され、給油ガン40の先端部41を係止する後述する保持部材先端係止片34が形成されている。保持部材先端部33は、図3と図4に示すように、フィラーパイプ10の本体部付近まで挿入される。
保持部材先端部33の外面に、フィラーパイプ10の内面に当接する保持部材先端外側リブが形成されている。保持部材先端外側リブは、フィラーパイプ10の内面の上側に当接する保持部材先端上側リブ33aと、フィラーパイプ10の内面の左右の横側に当接する保持部材先端横側リブ33d、33dと、フィラーパイプの内面の下側に当接する保持部材先端下側リブ33bを有する。保持部材先端上側リブ33aと、保持部材先端横側リブ33d、33dと保持部材先端下側リブ33bがそれぞれフィラーパイプ10の内面の上面と側面と下面に当接して保持部材先端部33をフィラーパイプ10の内面に安定して取り付けることができる。
保持部材先端下側リブ33bは、図2に示すように、本実施の形態では、保持部材先端部33の下面に形成されて、下面の斜め横方向に左右に形成されるものと、保持部材先端部33の下面の保持部材先端係止片34が上方に形成される部分に対応して外側方向に3本形成されるものがある。
図2に示すように、保持部材先端上側リブ33aは、径方向に円弧状に形成され、保持部材本体部31の先端と接して保持部材本体部31の先端から外方向に連続して形成されている。保持部材先端上側リブ33aの高さは、1〜5mm程度である。円弧状の保持部材先端上側リブ33aは、フィラーパイプ10の内面の上部の円弧形状に沿って当接することができる。
図3に示すように、保持部材先端上側リブ33aと保持部材先端下側リブ33bは、フィラーパイプ10の内面の上面と下面に当接している。このため、保持部材先端部33の上部と下部を安定して保持することができ、給油ガン40の先端部41の上下方向の位置が安定する。
保持部材先端横側リブ33d、33dは、図2に示すように、保持部材先端部33の左右の両側に横方向の外側に延出するように形成されている。
図4に示すように、保持部材先端横側リブ33d、33dは、フィラーパイプ10の内面の左右の横面に当接している。このため、保持部材先端部33の左右の側部を安定して保持することができ、給油ガン40の先端部41の左右方向の位置が安定する。
なお、左右の保持部材先端横側リブ33dのフィラーパイプ10に当接する左右のリブの保持部材先端部33から延設される高さを異なるように形成することができる。保持部材先端横側リブ33dの高さは、1〜5mmの範囲で形成することができる。この場合には、フィラーパイプ10の曲がり具合に応じて、保持部材先端部33の左右方向の位置を調整して、給油ガン40の先端部41から燃料をフィラーパイプ10の曲がりに応じてフィラーパイプ10の中心方向に流出させることができる。
図2に示すように、保持部材先端上側リブ33aの径方向の先端から連続して左右の保持部材先端横側リブ33d、33dを一体的に形成することができる。この場合には、保持部材先端上側リブ33aと左右の保持部材先端横側リブ33d、33dが互いに支えあうことにより剛性が向上して、安定して、保持部材先端部33の上部と側部を安定して保持することができ、給油ガン40の先端部41の上側と側部の位置が安定する。
また、保持部材先端上側リブ33aは、保持部材本体部31の上側の外面に長手方向に形成された保持部材本体部リブ31aの先端と連続して一体的に形成することができる。この場合には、保持部材先端上側リブ33aの中央部を保持部材本体部リブ31aが支えて剛性が向上して、安定して、保持部材先端部33の上部を安定して保持することができ、給油ガン40の先端部41の上側の位置が安定する。
保持部先端保持片33cは、保持部材先端部33の下部に形成されている。保持部先端保持片33cは、給油ガン40の先端部41を保持しつつ、保持部材先端係止片34で給油ガン40の先端部41を係止して、給油ガン40の先端部41が保持部材先端係止片34よりもフィラーパイプ10の奥(燃料タンク方向)に入らないようにして、給油ガン40の先端部41の位置を所定の位置に止めることができる。そのため、給油ガン40の先端部41が安定して、給油ガン40からフィラーパイプ10内に燃料の流れが安定した給油を行うことができる。
保持部材先端係止片34は、3枚が短冊状に形成されるとともに、給油ガン保持部材30の長手方向に平行に形成されている。
なお、保持部材先端係止片34を1枚又は2枚にすることができる。この場合は、より一層、給油ガン40の先端部41から排出される燃料の流れを乱すことが少なく、飛沫が飛散することも少ない。
図1と図10に示すように、給油ガン保持部材30の保持部材先端部33には、給油ガン40の先端部41に取付けられたオートストップセンサー42に対応する部分に、保持部オートストップセンサー用孔35が形成されている。このため、給油ガン40の給油中に、燃料タンクが満タンになると、保持部オートストップセンサー用孔35からオートストップセンサー42が燃料を確実に検知して、オートストップセンサー42が働くことができ、誤検知を防止することができる。
次に、リテーナ20のリテーナ注入縁21から給油ガン40の先端部41を挿入する動作について説明する。
図10に示すように、リテーナ20のリテーナ注入縁21から給油ガン40の先端部41を挿入すると、先端部41は、リテーナ20のリテーナ取付部22を通り、給油ガン保持部材30の保持部材取付部32と保持部材本体部31を通り給油ガン保持部材30の保持部材先端部33に達する。
このとき、上述のように、保持部材先端部33は、保持部材先端上側リブ33aと、保持部材先端横側リブ33d
と保持部材先端下側リブ33bによりフィラーパイプ10の中心軸の方向を向いて取り付けられており、給油ガン40の先端部41は、フィラーパイプ10の中心軸の方向を向いている。
そして、給油ガン40の先端部41から燃料を注入すると、フィラーパイプ10を通り燃料タンク(図示せず)に燃料が注入される。そのとき、燃料は、フィラーパイプ10の中心軸方向に放出されるために、燃料がフィラーパイプ10の内面に当たり、飛沫が飛散することも少なく、給油口から排出されることが無い。
また、保持部材先端係止片34により、給油ガン40の先端部41がフィラーパイプ10の奥に入りすぎることがなく、挿入も抜き取りも容易である。さらに、給油ガン保持部材30の上面は保持部上側開口部37として開放されているため、給油ガン40の先端部41が給油ガン保持部材30に挟まれることがない。
10 フィラーパイプ
20 リテーナ
26 リテーナ保持部
30 給油ガン保持部材
31 保持部材本体部
32 保持部材取付部
33 保持部材先端部
33a 保持部材先端上側リブ
33b 保持部材先端下側リブ
33c 保持部先端保持片
33d 保持部材先端横側リブ
34 保持部材先端係止片

Claims (8)

  1. 車体外面に形成された車体給油口から燃料タンクへ燃料を注入するフィラーパイプにおいて、
    該フィラーパイプの入口部に、リテーナを取付け、
    該リテーナは、上記フィラーパイプの入口部に取付けられるリテーナ取付部と、給油ガン保持部材を保持するリテーナ保持部と、上記リテーナの先端に位置するリテーナ開口部を有し、該リテーナ開口部から先端方向に延びる上記給油ガン保持部材を上記リテーナに取付け、
    上記給油ガン保持部材は、上記リテーナに取付けられる保持部材取付部と、該保持部材取付部から延設された保持部材本体部と、該保持部材本体部の先端側に形成され、給油ガンの先端部を保持する保持部材先端部を有し、
    上記保持部材先端部の外面に、上記フィラーパイプの内面に当接する保持部材先端外側リブを形成し、上記保持部材先端外側リブは、上記フィラーパイプの内面の上側に当接する保持部材先端上側リブと、上記フィラーパイプの内面の左右の横側に当接する保持部材先端横側リブと、上記フィラーパイプの内面の下側に当接する保持部材先端下側リブから形成され、上記保持部材先端横側リブは、上記保持部材先端上側リブの周方向の先端から連続して一体的に形成され、
    上記保持部材先端部の内面に、保持部材先端係止片が形成されたことを特徴とするフィラーパイプ。
  2. 上記保持部材先端外側リブは、複数本形成した請求項1に記載のフィラーパイプ。
  3. 上記保持部材先端上側リブは、上記保持部材本体部の先端と接して周方向に連続して形成された請求項1又は請求項2に記載のフィラーパイプ。
  4. 左右の上記保持部材先端横側リブは、上記フィラーパイプの内面に当接する左右のリブの上記保持部材先端部からの高さが異なる請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のフィラーパイプ。
  5. 上記保持部材先端上側リブは、上記保持部材本体部の上側の外面に長手方向に形成された保持部材本体部リブの先端と連続して一体的に形成された請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のフィラーパイプ。
  6. 上記保持部材取付部に保持部材取付部係止片を形成し、上記リテーナ保持部にリテーナ保持部係合孔を形成し、上記保持部材取付部係止片を上記リテーナ保持部係合孔に係合して、上記リテーナに上記給油ガン保持部材を取付けた請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のフィラーパイプ。
  7. 上記保持部材先端部の上面は、開放された保持部上側開口部が形成された請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のフィラーパイプ。
  8. 上記リテーナと上記給油ガン保持部材は、合成樹脂又は金属製である請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のフィラーパイプ。
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