JP4926900B2 - 燃料給油装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアフィルタを介して外気の導入を図る燃料給油装置に関する。
こうした燃料給油装置は、車両等の燃料タンクへの給油のみならず、キャニスタのパージ等に必要な外気(エア)の取り入れにも利用されており、エアフィルタを介して外気の導入を図る手法が種々提案されている(例えば、特許文献1)。この特許文献では、エアフィルタを給油装置の上端側に設け、このエアフィルタを車両ボディの給油口に装着することが提案されている。
特開2003−252071号公報
上記した燃料給油装置では、エアフィルタがボディ給油口に露出していることから、エアフィルタに直接流入する外気中の異物によるフィルタの目詰まりが危惧されるに至った。
本発明は、上記した課題を踏まえ、エアフィルタを介した外気導入を図るに当たってのフィルタ目詰まりの抑制を図ることをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
[適用:燃料給油装置]
エアフィルタを介して外気の導入を図る燃料給油装置であって、
燃料キャップがねじ込み装着されるキャップ装着部と該キャップ装着部より拡径して前記キャップ装着部に連結形成された筒状の拡径部とを有するリテーナと、
前記拡径部に挿入して装着されて前記リテーナに続く燃料流路を形成し、前記拡径部に設けられた保持部により抜止された筒状体のフィラーネックと、
前記リテーナを取り囲んで、燃料給油装置の装着部位である装着孔に嵌め込まれる上流側カバー部と、
該上流側カバー部に続いて形成されて前記装着孔の下方側に位置し、前記エアフィルタの装着部位を有する下流側カバー部とを備え、
前記上流側カバー部と前記下流側カバー部とで取り囲まれた前記リテーナにおける前記キャップ装着部の外周と前記拡径部の外周には、前記上流側カバー部に設けられたエア導入部から前記下流側カバー部が有するフィルタ装着部位まで達するエア流路を、エアの流れが屈曲する迷路状の流路として備える
ことを要旨とする。
上記構成の燃料給油装置では、燃料キャップがねじ込み装着されるリテーナは、燃料キャップ装着側と当該装着部より拡径した筒状の拡径部とを連結して備える。そして、このリテーナの拡径部には、リテーナに続く燃料流路を形成する筒状体のフィラーネックが挿入され、当該フィラーネックは、拡径部に設けられた保持部にて抜止される。こうしてフィラーネックを装着・抜止したリテーナは、上流側カバー部・下流側カバー部にて覆われ、上流側カバー部は、リテーナを取り囲んで、燃料給油装置の装着部位である装着孔に嵌め込まれる。一方、下流側カバー部は、装着孔の下方側に位置して、エアフィルタの装着部位を有する。そして、下流側カバー部の装着部位に装着されたエアフィルタには、上流側カバー部に設けられたエア導入部からのエア流路にてエアが導入される。
このエア流路は、上流側カバー部と下流側カバー部とで取り囲まれたリテーナにおけるキャップ装着部の外周と拡径部の外周に形成され、エアの流れが屈曲する迷路状の流路である。このため、当該エア流路をエアが通過する間に、エア中の塵やごみ等の異物は流路の屈曲箇所にて捕捉され易くなるので、エアフィルタを外気に露出させている場合や直線状のエア流路をエアフィルタまで配設する場合に比べて、フィルタの目詰まりを防止できる。
また、上記構成の燃料給油装置によれば、次の利点もある。燃料キャップは様々な車種において用いられるが、その規格を統一化して共通の燃料キャップを車種に限らず使用することが進められつつある。このため、燃料キャップがねじ込み装着されるリテーナのキャップ装着部は、寸法の上から制限を受ける。リテーナの下流ではフィラーネックにて燃料流路が形成されるが、上記のように寸法制限を受けたリテーナにたた単純にフィラーネックを装着したのでは、フィラーネックが形成する燃料流路が細くなり、給油ガンから吐出された燃料の流れを阻害しかねない。
しかしながら、上記構成の燃料給油装置では、リテーナのキャップ装着部に続く部位を当該キャップ装着部より拡径して拡径部としたので、この拡径部に装着するフィラーネックが形成する燃料流路を不用意に細くしないようにできる。よって、燃料の流れを阻害しないようにして給油をしやすくできる。
上記した燃料給油装置は、次のような態様とすることができる。例えば、エア流路の形成に当たっては、前記上流側カバー部と前記下流側カバー部とがカバー部内壁側に突出させた内壁側リブにて形成でき、こうすれば、カバー部にて覆われるリテーナについては流路形成のための構造が不要となる。よって、リテーナ形状の簡略化、製造の簡便化が可能となる。
また、カバー部を2つの半割体で形成した上で、各々に形成された係合部、被係合部により一体化することもでき、こうすれば、迷路状流路の形成が一層容易となる。更に、上流側カバー部にてエア導入部を形成するに当たり、前記リテーナにおける前記キャップ装着部の外周回りエア導入部を形成しつつ、前記キャップ装着部の先端部外径より小さい径の環状形状とでき、こうすれば、エア導入部がキャップ装着部の先端部で覆われるので、このエア導入部への異物混入を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は本発明の実施例としての燃料給油装置10の全体構成を概略的に分解して示す説明図、図2は燃料給油装置10を図1における2−2線にて破断して示す断面図、図3は燃料給油装置10を図1における3−3線にて破断して示す断面図である。
図示するように、燃料給油装置10は、燃料キャップFCの装着対象となるリテーナ100を備え、その下流には、ガン案内部材130を介在させてフィラーネック150を備え、これらを後述のカバー部で覆う。金属製のリテーナ100は、その開口端側にテーパ状のシール面102を備え、その下方側を、キャップ装着部106と筒状の胴体部(拡径部)108とする。キャップ装着部106は、燃料キャップFCのねじ込み部位であり、当該キャップの雌ネジと螺合する雄ネジ104を有する。胴体部108は、キャップ装着部106より拡径して形成され、連結段部110を介してキャップ装着部106に連結形成されている。また、このリテーナ100は、胴体部108の下端側にカシメ部112を円周上等ピッチに3箇所備え、このカシメ部により、胴体部108に後述するように装着されたフィラーネック150を抜止保持する。この他、リテーナ100は、胴体部108の下端に、フィラーネック150の位置決めのための切欠114を備える。
ガン案内部材130は、樹脂成型品であり、リテーナ100の開口に差し込まれた図示しない給油ガンを案内するためフィラーネック150の開口端に装着される。ガン案内部材130は、上端側の円筒部132を底部134に案内部136にて保持し、図2や図3に示すように、案内部136の内壁を内側に窪ませることで図示しない給油ガンの案内機能を果たしつつ、この窪んだ案内部136にてガン挿入孔137を形成する。底部134は、ほぼその外周全域においてフィラーネック150の内周壁に接触することで、フィラーネック150におけるガン案内部材130の姿勢維持、延いては案内機能を果たす案内部136の姿勢維持を図る。この場合、底部134と案内部136との間には、適宜間隔でリブ138が形成され、上記姿勢維持の信頼性が高められている。
また、ガン案内部材130は、案内部136に、給油時のエア抜きのための開口139を備えるほか、円筒部132の上端にはその外周から突出した突出片140を備え、円筒部132の側壁には弾発フック142を備える。突出片140は、本実施例では円筒部上端に2箇所形成され、弾発フック142は円筒部周壁に2箇所形成され、この突出片140と弾発フック142は、後述のフィラーネック150における凹所等と相まって、ガン案内部材130の後述の回転止め・抜止および周方向の装着位置を規定する。この周方向の装着位置規定は、いわゆる逆付け防止のためであり、ガン案内部材130における円筒部132の周方向において、弾発フック142と弾発フック142の形成ピッチを所定の関係とすることで達成される。
フィラーネック150は、樹脂成型品であり、リテーナ100の胴体部108に挿入して装着され、リテーナ100に続く流路を形成すべく、筒状体のネック本体152と、インレットパイプ接続筒部154と、ブリーザパイプ接続筒部156とを備える。インレットパイプ接続筒部154は、ネック本体152の下端に連設されてインレットパイプIPに接続され、給油ガンからの燃料をインレットパイプIPに導く。ブリーザパイプ接続筒部156は、ネック本体152の側壁下端側に形成された開口158の周囲から斜めに突出して図示しないブリーザパイプと接続され、図示しない燃料タンクの燃料蒸気の余剰分を開口158を経てフィラーネック150に導く。この場合、開口158の開口位置は、ネック本体152に装着されたガン案内部材130の案内部136と対向するよう設定されているので、燃料タンクからの余剰燃料蒸気は、案内部136の裏面およびリブ138に一旦衝突した後に、ガン案内部材130のガン挿入孔137や開口139からガン案内部材130の内部に達する。
ネック本体152は、本体上端側を、リテーナ100の胴体部108に隙なく挿入される外径の厚肉部153とし、この厚肉部上端の開口周縁には、ガン案内部材130の突出片140が入り込む凹所160を備え、厚肉部側壁には、ガン案内部材130の弾発フック142が入り込む貫通孔162を備える。また、ネック本体152は、厚肉部153の側壁面に形成した環状凹所164にシール用のOリング166を装着して備える他、厚肉部153に連設して突起168を有する。この突起168は、リテーナ100の下端に設けた切欠114に入り込むことで、リテーナ100とフィラーネック150との位置決め機能を果たす。
ここで、カバー部の説明に先立ち、上記したリテーナ100とガン案内部材130とフィラーネック150の組み付けの様子について説明する。
リテーナ100へのフィラーネック150の装着の前に、まず、ガン案内部材130をフィラーネック150に装着する。つまり、ガン案内部材130を、その底部134の側からフィラーネック150のネック本体152に挿入する。この場合、ガン案内部材130の円筒部132および底部134は、ネック本体152に挿入可能でネック本体152の内部において不用意なガタが生じないよう、その外径が規定されている。ガン案内部材130の挿入過程では、弾発フック142は、ネック本体152の内壁に接して内側に退避しているが、弾発フック142がフィラーネック150の貫通孔162に達すると弾発して、この貫通孔162に入り込む。この状態では、ガン案内部材130の突出片140にあってもフィラーネック150の凹所160に入り込む。これにより、ガン案内部材130は、図2や図3に示すように、その上端がフィラーネック150の上端とほぼ面一となる状態で、フィラーネック150に包囲されると共に、凹所160への入り込みおよび貫通孔162への弾発フック142の入り込みにより、フィラーネック150に対してのガン案内部材130の回転止めと抜止がなされる。この場合、ブリーザパイプ接続筒部156の開口158に対しても、既述したようにガン案内部材130の案内部136とリブ138が対向するようになる。
上記したようにガン案内部材130を包囲して装着済みのフィラーネック150は、リテーナ100の胴体部108に挿入される。このフィラーネック挿入は、フィラーネック150の突起168がリテーナ100の切欠114に入り込むようにしてなされると共に、フィラーネック150における厚肉部153の上端がリテーナ100の連結段部110に対向して近接もしくは当接するようになされる。その後、リテーナ100のカシメ部112を内側に押圧すると、図2や図3に示すように、このカシメ部112は、厚肉部153の下端部に係合して、フィラーネック150を抜止する。これにより、ガン案内部材130は、フィラーネック150に対する回転止めと抜止がなされた上で、リテーナ100の連結段部110とフィラーネック150(詳しくは、厚肉部153)の上端部にて、挟持され、リテーナ100とガン案内部材130およびフィラーネック150は一体のサブアッシー品となる。
次に、上記したサブアッシー品を覆うカバー部について説明する。本実施例の燃料給油装置10は、分割形成された樹脂製のカバー170R、170Lを有する。このカバー170Rとカバー170Lは、上記のサブアッシー品におけるリテーナ100の左右方向から接合されてリテーナ100を取り囲む。そして、この両カバー部は、リテーナ100におけるキャップ装着部106を含んで取り囲む上流側カバー部172R、172Lと、当該カバー部に続いて形成されてリテーナ100の下端部領域を取り囲む下流側カバー部174R、174Lとに分けて形成されている。この場合、カバー170Rとカバー170Lは、それぞれの接合面の上下端に設けた係合爪175を係合凹所176に入れ込むことで、接合・一体化する。
上記したようにカバー部で覆われた燃料給油装置10は、車両ボディの給油口への組み付け後の状態において、上流側カバー部172R、172Lをボディ装着孔BHに装着させている。この場合、図示しない係合具により、燃料給油装置10は、車両ボディに固定される。一方、下流側カバー部174R、174Lについては、これらをボディ装着孔BHの下方側に位置させ、下流側カバー部174Rは、その下端側にフィルタ収納容器200を装着して備える。この容器の装着は、下流側カバー部174Rの下端の容器カバー部179に設けた貫通孔180に、フィルタ収納容器200の係合フック202を入り込ませることでなされる。フィルタ収納容器200のフィルタ収納領域210には、図示しないエアフィルタが装着され、フィルタ収納容器200からは図示しない燃料タンクに装着済みのキャニスタ(図示せず)までパージ配管(図示せず)が配設されている。
次に、上記したカバー170R、170Lが形成するエア流路について説明する。このカバー170R、170Lは、それぞれの上流側カバー部172R、172Lの上端縁をリテーナ100におけるシール面102の裏面から離しているので、カバー部上端においてエア導入部178を形成する。このエア導入部178は、リテーナ100のキャップ装着部106外周回りに環状形状をなし、シール面102を有するテーパ状リテーナ先端にて覆われる。エア導入部178から下流側カバー部174Rのフィルタ収納容器200のフィルタ収納領域210までのエア流路は、エア導入部178に繋がる上流側カバー部上端側の上流側エア流路190と、上流側カバー部下端側から下流側カバー部に掛けての連結エア流路191と、下流側カバー部の下流側エア流路192とを含み、これら流路は、リテーナ100におけるキャップ装着部106および連結段部110の外周にエア通気可能に形成されている。そして、下流側エア流路192は、下流側カバー部174Rの外周に設けた通気用凸部182の内部の通気口184を経てフィルタ収納容器200のフィルタ収納領域210と連通している。これにより、図示しないキャニスタのパージの際には、エアは、エア導入部178から上流側エア流路190に入り込んで当該流路を通過した後に連結エア流路191および下流側エア流路192に達し、通気口184を経てフィルタ収納領域210のフィルタ(図示せず)を通過した後、キャニスタに導入される。
本実施例では、上記した上流側エア流路190と連結エア流路191および下流側エア流路192を、カバー170R、170Lの内壁側から突出したリブにて形成した。つまり、カバー170R、170Lは、上流側カバー部172R、172Rの上端側には第1リブ194を、上下のカバー部繋ぎ部には第2リブ195を、下流側カバー部174R、174Lの下端側に第3リブ196をリテーナ100の外周側に突出して備え、第1リブ194と第2リブ195には、エア通気のためのリブ切欠194k、195kを有する。
第1リブ194は、リテーナ100におけるキャップ装着部106の外周回りに上流側エア流路190をカバー部内壁面と共に形成する。第2リブ195は、キャップ装着部106の下端から胴体部108にかけてその外周回りに連結エア流路191をカバー部内壁面と共に形成する。第3リブ196は、胴体部108の下端側にその外周回りに下流側エア流路192をカバー部内壁面と共に形成する。そして、上流側エア流路190は、第1リブ194のリブ切欠194kにて下流側エア流路192の一部の連結エア流路191と連通し、連結エア流路191は、第2リブ195のリブ切欠195kにて下流側エア流路192と連通する。こうした流路構成は、環状の上流側エア流路190、連結エア流路191および下流側エア流路192が上下方向に並び、各流路が軸方向の上記各リブ切欠で連通されたものとなる。
図4はカバー170R、170Lが形成するエア流路をエアが流れる様子を模式的に示す説明図である。図示するように、上流側カバー部172R、172Lの上端のエア導入部178から導入されたエアは、上流側エア流路190に図における縦方向に入り込む。この上流側エア流路190は、キャップ装着部106の外周回りに形成されていることから、エア導入部178からの導入エアは、その流れの向きを縦方向から水平方向に変えて上流側エア流路190を流れ、リブ切欠194kに達すると、更に流れ方向を縦方向に変えて連結エア流路191に入り込む。連結エア流路191に入り込んだエアは、上記したように、その流れの向きを縦方向から水平方向に変えて連結エア流路191を流れ、リブ切欠195kに達すると、更に流れ方向を縦方向に変えて下流側エア流路192に入り込んで当該流路を水平方向に流れ、通気用凸部182の通気口184からフィルタ収納容器200におけるフィルタ収納領域210に達する。つまり、上記した上流側エア流路190、連結エア流路191および下流側エア流路192で形成されるエア流路は、エアの流れが屈曲する迷路状の流路として、エア導入部178からフィルタ収納領域210に至るまで形成されることになる。
以上説明したように、本実施例の燃料給油装置10では、リテーナ100とガン案内部材130およびフィラーネック150とが予め組み付けられたサブアッシー品をカバー170R、170Lにて取り囲み、リテーナ100のキャップ装着部106を取り囲む上流側カバー部172R、172をボディ装着孔BHに嵌め込む。一方、上流側カバー部に続く下流側カバー部174R、174Lについては、これをボディ装着孔BHの下方側に位置させた上で、下流側カバー部下端のフィルタ収納容器200のフィルタ収納領域210に、詳しくは当該領域に収納されたエアフィルタに上流側カバー部上端のエア導入部178からエアを導入する。
そして、本実施例の燃料給油装置10では、カバー部上端側のエア導入部178からフィルタ収納領域210までのエア流路を、上流側エア流路190と連結エア流路191および下流側エア流路192を上下に並べてリブ切欠194kとリブ切欠195kで連結して形成することで、エアの流れが屈曲する迷路状の流路とした。このため、上記した迷路状のエア流路をエアが通過する間に、エア中の塵やごみ等の異物は流路の屈曲箇所にて捕捉され易くなるので、エアフィルタを外気に露出させている場合や直線状のエア流路をエアフィルタまで配設する場合に比べて、フィルタの目詰まりを防止できる。より具体的には、リブ切欠194kやリブ切欠195kにて流れが変わる際に、エア中の異物がこれら切欠のエッジ部に付着したり、切欠通過後の流路壁面との衝突の際にエア中の異物が流路壁面に付着したりする。また、フィルタ収納領域210の手前の通気用凸部182においては、当該凸部が閉鎖されていることから、この凸部内壁面にエア中の異物が付着して捕捉されやすくなる。
また、本実施例の燃料給油装置10では、リテーナ100におけるキャップ装着部106を上流側カバー部172R、172Lで取り囲み、当該カバー部をボディ装着孔BHに装着させた。よって、燃料キャップFCの規格統一化に対しては、キャップ装着部106および上流側カバー部172R、172Lの形状の統一で容易に対処できる。しかも、キャップ装着部106より拡径された胴体部108にフィラーネック150を装着し、この胴体部108をボディ装着孔下方の下流側カバー部174R、174Lで取り囲むようにした。つまり、フィラーネック150は、拡径された胴体部108への装着となるので、不用意に燃料経路を細くすることはない。
ところで、形状統一という寸法制限を受けたキャップ装着部106を有するリテーナにたた単純にフィラーネックを装着したのでは、フィラーネックが形成する燃料流路の径が細くなり、給油ガンから吐出された燃料の流れを阻害しかねない。
しかしながら、上記したように、本実施例の燃料給油装置10では、キャップ装着部106に続く胴体部108を拡径して、この胴体部108に装着されるフィラーネック150での燃料流路を不用意に細くしない。このため、燃料給油装置10によれば、燃料の流れを阻害しないようにして給油をしやすくできる。
また、本実施例の燃料給油装置10では、上流側エア流路190等の流路形成を、カバー内壁面から突出した第1リブ194等のリブにて形成したので、リテーナ100については流路形成のための構造が不要となる。よって、リテーナ形状の簡略化、製造の簡便化が可能となる。具体的には、本実施例では、リテーナ100を金属製としたので、プレス成形により容易にリテーナを形成できる。
しかも、本実施例では、リテーナ100を覆うカバーを左右のカバー170R、170Lで形成し、この左右のカバー170R、170Lを係合爪175と係合凹所176の係合により一体とした。よって、既述した迷路状の流路を左右のカバー170R、170Lにて容易に形成できる。加えて、本実施例では、エア導入部178をキャップ装着部106の外周回りに環状に形成した上で、その径をシール面102のテーパ状リテーナ先端の径より小さくして当該リテーナ先端にて覆うようにした。よって、エア導入部178からの異物侵入、延いては上記した流路への異物混入を防止できる。
以上、本発明の実施の形態を実施例にて説明したが、本発明は上記した実施例や変形例の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
本発明の実施例としての燃料給油装置10の全体構成を概略的に分解して示す説明図である。 燃料給油装置10を図1における2−2線にて破断して示す断面図である。 燃料給油装置10を図1における3−3線にて破断して示す断面図である。 カバー170R、170Lが形成するエア流路をエアが流れる様子を模式的に示す説明図である。
符号の説明
10…燃料給油装置
100…リテーナ
102…シール面
104…雄ネジ
106…キャップ装着部
108…胴体部
110…連結段部
112…カシメ部
114…切欠
130…ガン案内部材
132…円筒部
134…底部
136…案内部
137…ガン挿入孔
138…リブ
139…開口
140…突出片
142…弾発フック
150…フィラーネック
152…ネック本体
153…厚肉部
154…インレットパイプ接続筒部
156…ブリーザパイプ接続筒部
158…開口
160…凹所
162…貫通孔
164…環状凹所
166…Oリング
168…突起
170L…カバー
170R…カバー
172R…上流側カバー部
174R…下流側カバー部
175…係合爪
176…係合凹所
178…エア導入部
179…容器カバー部
180…貫通孔
182…通気用凸部
184…通気口
190…上流側エア流路
191…連結エア流路
192…下流側エア流路
194…第1リブ
194k…リブ切欠
195…第2リブ
195k…リブ切欠
196…第3リブ
200…フィルタ収納容器
202…係合フック
210…フィルタ収納領域
FC…燃料キャップ
BH…ボディ装着孔
IP…インレットパイプ

Claims (4)

  1. エアフィルタを介して外気の導入を図る燃料給油装置であって、
    燃料キャップがねじ込み装着されるキャップ装着部と該キャップ装着部より拡径して前記キャップ装着部に連結形成された筒状の拡径部とを有するリテーナと、
    前記拡径部に挿入して装着されて前記リテーナに続く燃料流路を形成し、前記拡径部に設けられた保持部により抜止された筒状体のフィラーネックと、
    前記リテーナを取り囲んで、燃料給油装置の装着部位である装着孔に嵌め込まれる上流側カバー部と、該上流側カバー部に続いて形成されて前記装着孔の下方側に位置し、前記エアフィルタの装着部位を有する下流側カバー部とからなるカバー部とを備え、
    前記上流側カバー部と前記下流側カバー部とで取り囲まれた前記リテーナにおける前記キャップ装着部の外周と前記拡径部の外周には、前記上流側カバー部に設けられたエア導入部から前記下流側カバー部が有するフィルタ装着部位まで達するエア流路を、エアの流れが屈曲する迷路状の流路として備える
    燃料給油装置。
  2. 前記エア流路は、前記上流側カバー部と前記下流側カバー部とがカバー部内壁側に突出させた内壁側リブにて形成されている請求項1に記載の燃料給油装置。
  3. 前記カバー部は、2つの半割体で形成され、各々に形成された係合部、被係合部により一体化される請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記上流側カバー部の前記エア導入部は、前記リテーナにおける前記キャップ装着部の外周回りに形成されると共に、前記キャップ装着部の先端部外径より小さい径の環状形状とされている請求項1ないし請求項3いずれかに記載の燃料供給装置。
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