JP5747156B2 - 加湿装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貯水槽に給水され貯水した水を加湿空気に変えて、室内に放出する加湿装置に関するものである。
従来からこの種の加湿装置は、貯水槽に水を給水する手段として、タンクに常閉の弁機構を備えたキャップを取り付けた給水タンクを、貯水槽に着脱自在に装着し、この装着時に、弁機構を開いて貯水槽に水を供給する構成のものが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来のこの種の加湿装置として、特許文献1に記載の加湿器について説明する。
加湿器は、常閉弁を有する弁機構を組み付けた円筒状の給水口を、下方へ突出させて形成した給水キャップを、タンクの底面の注水口に着脱自在に取り付けた給水タンクを備えている。
そして、給水タンクを本体ケース内の水槽部に立設すると、水槽部に設けられたピン部が、給水キャップの弁機構における常閉弁を構成するバネを押し上げて弁が開き、タンクから給水される。
給水される水の水位が給水口の下端部に達すると、タンクへの空気の進入が断たれて給水が停止する。そして、加湿器を運転すると、水槽部の水に下部が浸漬された加湿フィルターに通風されて加湿フィルターに吸水された水が気化し、水槽部の水が消費されて水位が下がっていき、空気が給気口からタンク内へ進入できる水位まで下がると、空気が進入してタンク内の水が給水される。
そして、運転を継続してタンク内の水が空に近くなると、給水タンクを水槽部から取り外して、水を補給できる場所まで持ち運んでタンク内に水を満たし、ふたたび水槽部に装着することとなる。また、給水タンクは、水槽部から取り外されると、常閉弁が閉じて内部の水が漏れない状態となる。
特開2008−8502号公報
このような特許文献1に記載の加湿器では、給水キャップの蓋面から下方へ円筒状に突出した給水口を設け、給水口の下端を給水の開始および停止の水位としているので、給水タンクの水槽部への装着時に、内部に水が満ちている円筒状の給水口は、内部の容積によっては、給水タンクを水槽部から取り外すために持ち上げる際に、弁機構が閉じた内部に水が付着し垂れて落ちる量の水が残留することがあり得るものである。
したがって、給水タンクに水を補給するために、給水タンクを水槽部から持ち運ぶとき、給水タンクから水が垂れ落ちて床面等を濡らしてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決して、水の補給等で給水タンクを貯水容器から取り外して持ち運ぶとき、とくに注意を払わなくても、給水タンクからの水垂れの恐れがない加湿装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明の加湿装置は、給水された水を貯水する貯水容器と、前記貯水容器内にその下部を上下方向に挿脱して着脱され、前記貯水容器が一定水位の水を貯水するように給水する給水タンクと、前記貯水容器の水を加湿空気に変える加湿手段とを備え、前記給水タンクが、底面に注水口を有したタンクと、前記注水口に着脱自在に取り付けられるキャップとから構成され、前記キャップには、その底面に形成した前記タンク内への連通口と、前記連通口を閉鎖する方向に付勢され、前記給水タンクの前記貯水容器への装着時に前記連通口を開放する弁とが備えられた加湿装置であって、前記キャップの連通口の周縁部から下方へ円筒部を突設し、前記円筒部には前記キャップの底面近傍を上端として前記円筒部の下端に至る切欠き部を形成し、前記円筒部を下端部が前記弁軸の下端部より高く位置する長さに形成し、前記円筒部の外方に前記弁軸より下方向に長く、前記円筒部の切欠き部の上端とほぼ同じ高さに上端が位置し下方が開口する外方切欠き部を有した外方円筒部を設け、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、円筒部の下端開口面は切欠き部によって水平面を形成しないので、下端開口の縁部に円筒部内に残留する水を保持する表面張力が発生しなく、給水タンクを貯水容器から取り外して持ち運ぶときには、閉鎖した弁の下方の円筒部内に垂れる水が残留していないので、持ち運び中に床面や机上を濡らしてしまうことを防止できる、という効果を得ることができる。また、本発明においては、前記円筒部を下端部が前記弁軸の下端部より高く位置する長さに形成し、前記円筒部の外方に前記弁軸より下方向に長く、前記円筒部の切欠き部の上端とほぼ同じ高さに上端が位置し下方が開口する外方切欠き部を有した外方円筒部を設けたので、給水タンクの持ち運び時等に、弁軸の先端に誤って何らかを当てて弁軸を押し、タンク内の水を漏らしてしまうことを確実に防止できる。また、水を補給した給水タンクを一旦流し台等に置く場合に、外方円筒部を下側にして置くことができる。
本発明の実施の形態1の加湿装置を示す斜視図 同加湿装置の断面図 同加装置機における給水タンク装着時のキャップ付近を示す断面図 同給水タンクの取り外し時におけるキャップ付近を示す断面図 同給水タンクの斜視図 本発明の実施の形態2の加湿装置における給水タンク装着時のキャップ付近を示す断面図 同給水タンクの取り外し時におけるキャップ付近を示す断面図 同給水タンクの斜視図 本発明の実施の形態3の加湿装置における給水タンク装着時のキャップ付近を示す断面図 同給水タンクの取り外し時におけるキャップ付近を示す断面図 同給水タンクの斜視図 本発明の実施の形態4の加湿装置における給水タンク取り外し時のキャップ付近を示す断面図 同給水タンクのキャップ付近を示す側面図 本発明の実施の形態5の加湿装置における給水タンク装着時のキャップ付近を示す断面図 同給水タンクの斜視図
本発明の請求項1記載の加湿装置は、給水された水を貯水する貯水容器と、前記貯水容器内にその下部を上下方向に挿脱して着脱され、前記貯水容器が一定水位の水を貯水するように給水する給水タンクと、前記貯水容器の水を加湿空気に変える加湿手段とを備え、前記給水タンクが、底面に注水口を有したタンクと、前記注水口に着脱自在に取り付けられるキャップとから構成され、前記キャップには、その底面に形成した前記タンク内への連通口と、前記連通口を閉鎖する方向に付勢され、前記給水タンクの前記貯水容器への装着時に前記連通口を開放する弁とが備えられた加湿装置であって、前記キャップの連通口の周縁部から下方へ円筒部を突設し、前記円筒部には前記キャップの底面近傍を上端として前記円筒部の下端に至る切欠き部を形成したものであり、円筒部の下端開口面は切欠き部によって水平面を形成しないので、給水タンクを貯水容器から上方へ持ち上げるとき、下端開口の縁部に、閉鎖した弁の下方の円筒部内に残留した水をその重みと釣り合いをとって落下させずに保持する表面張力が発生しなく、円筒部内の水はほとんど残留せずに貯水容器内に落下するので、給水タンクを貯水容器から取り外して持ち運んでも、閉鎖した弁の下方の円筒部内には、持ち運び中に垂れる水が残留していないので、持ち運び中に床面や机上を濡らしてしまうことを防止できる、という効果を奏する。
また、請求項2記載の加湿装置は、請求項1に記載の加湿装置において、前記キャップが、前記タンク底面の注水口から下方へ突設し、その下端開口が注水口となるキャップ取付け筒部に螺合して取り付けられ、前記弁は、前記連通口の閉鎖時に前記キャップ取付け筒部内に位置する構成としたものであり、円筒部内の容積が小さくなるので弁の閉鎖時に円筒部内に残留する水の量を少なくすることができ、給水タンクの持ち運び中に水の垂れる恐れをより減少させることができる。
また、請求項3記載の加湿装置は、請求項1または2に記載の加湿装置において、前記切欠き部は、前記円筒部の下端部の一部が下方に開口する形状としたものであり、円筒部の下端開口縁部が段差状に形成されるので、水平面上において残留する水を保持する表面張力がより発生しにくくなり、給水タンクの移動中に水の垂れる恐れをさらに減少させることができる。
また、請求項4記載の加湿装置は、請求項1または2に記載の加湿装置において、前記切欠き部は、前記円筒部の下端開口がなす下端面が傾斜開口面となる形状としたものであり、キャップがほぼ垂直方向に貯水容器の水面から引き上げられるように給水タンクを持ち上げても、円筒部の下端開口は水平面とならないので、残留する水を保持する表面張力の発生を抑えることができ、給水タンクの貯水容器からの持ち上げ方の如何によらず、持ち運び中の水垂れを防止できる。
また、請求項5記載の加湿装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の加湿装置において、前記切欠き部における前記円筒部の内周側角部をR面状に形成したものであり、残留する水を保持しようとする表面張力は、R面によって弱められることとなるので、残留する水の貯水容器内への落下作用が高まることとなる。
また、請求項6記載の加湿装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の加湿装置において、前記弁を上下移動して前記キャップの連通口を開閉させる弁軸を移動自在に保持する軸受部が、前記軸受部の外周面と前記円筒部の内周面とを連結する軸受支持部によって前記円筒部内に同心状に設けられ、前記軸受支持部は前記軸受部の両側方に一対設けられ、前記切欠き部が、前記一対の軸受支持部に対し直交する方向に形成されたものであり、円筒部内が軸受部において、軸受支持部により2つの流路に仕切られるので、貯水容器の水位が切欠き部の上端より下がって円筒部内に入っていく空気は、手前側の一方の流路を進み、空気が入ることによって貯水容器に落ちる水の流れは、もう一方の流路を通るという空気と水の流れが形成され、持ち運び中の給水タンクからの水垂れを防止するとともに、貯水容器への水の供給をスムーズに行うことができることとなる。
また、請求項7記載の加湿装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の加湿装置において、前記キャップの底面を、外周部から前記円筒部に向かうにしたがって低くなる傾斜面としたものであり、給水タンクを貯水容器から持ち上げたとき、キャップの底面に付着している水は、底面の傾斜によって円筒部に流れ、円筒部から貯水容器内へ流れ落ちるので、キャップの底面に垂れ落ちる量の水が付着しても、移動前に貯水容器内に落とすことができる。
また、請求項8記載の加湿装置は、請求項1〜6いずれかに記載の加湿装置において、前記キャップの底面を、一側端部からこの一側端部に対向する側端部に向かって傾斜する傾斜面としたものであり、給水タンクを貯水容器から持ち上げたとき、キャップの底面に付着している水は、底面の一側端部から対向する側端部にわたって形成される傾斜面により、底面を同方向に一様に流れるので、キャップの底面に持ち運び中に垂れる量の水が付着しても、移動前に水は底面をスムーズに流れ、貯水容器内に落とすことができる。
また、請求項9記載の加湿装置は、請求項1〜6いずれかに記載の加湿装置において、前記円筒部を下端部が前記弁軸の下端部より高く位置する長さに形成し、前記円筒部の外方に前記弁軸より下方向に長く、前記円筒部の切欠き部の上端とほぼ同じ高さに上端が位置し下方が開口する外方切欠き部を有した外方円筒部を設けたものであり、円筒部内の容積を小さくするために円筒部の長さを短くして、弁軸が円筒部の下端から突出する構成にしても、給水タンクを貯水容器から取り出したとき、弁軸の先端が何らか当たって押され、タンクから水が漏れるのを阻止することができこととなるので、持ち運び中の給水タンクからの水垂れを防止するとともに、給水タンク単体での取扱い時に、誤って弁が開き水漏れを起こすことを確実に防止できる。
また、請求項10記載の加湿装置は、請求項9に記載の加湿装置において、前記キャップの底面を、前記円筒部側から外方円筒部に向かうにしたがって低くなる傾斜面としたものであり、給水タンクを貯水容器から持ち上げたとき、キャップの底面に付着している水は、底面の傾斜によって外方円筒部に流れ、外方円筒部から貯水容器内へ流れ落ちるので、キャップの底面に垂れ落ちる量の水が付着しても、移動前に貯水容器内に落とすことができる。
また、請求項11記載の加湿装置は、請求項〜6のいずれかに記載の加湿装置において、前記キャップの切欠き部の上端を、前記底面に対し若干低い近傍の高さとしたものであり、貯水容器の水位はキャップの底面より低い高さとなるので、キャップの底面にはほとんど水が付着しなくなり、給水タンクの持ち運び中の水垂れの要因を減らすことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図15を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の加湿装置は、図1および図2に示すように、天面に吹出口1を形成し、後部側面の下部に吸込口2を形成した略円筒形状の本体ケース3と、本体ケース3内に配設され、加湿空気を発生するための貯水容器6、給水タンク9および加湿手段である加湿フィルター7と、加湿空気を室内に送風する送風機4とからなる。
図2および図3に示すように、貯水容器6は、本体ケース3内の下部に挿入され、上面を開口して一定水位の水を貯水する。加湿フィルター7は、貯水容器6の水に下部を浸漬して立設されている。また、本体ケース3の外部に位置し、底面に上方へ突出する突部8を設けた貯水容器6の一部開口6aに、給水タンク9が上方から挿入されて、貯水容器6に一定水位の水を給水している。
給水タンク9についてさらに詳述すると、給水タンク9は、本体ケース3の側面に沿って略垂直方向に挿入および取り出しがなされ、片手でつかんで取り扱うことができる程度の大きさのボトル状のタンク10と、タンク10の貯水容器6への装着時に下方となる底面に形成した注水口11から下方へ突設したキャップ取付け筒部12に螺合して取り付けられるキャップ13とからなる。
図3〜図5に示すように、キャップ13には、蓋面となる底面14に形成されたタンク10内への連通口15の周縁部に下方へ突設した円筒部16と、円筒部16内を上下方向に移動自在に配設された弁軸17の上端に固着されて、連通口15を開閉する略椀状の弁18とが備えられている。
弁軸17は、円筒部16内に同心状に設けられた環状の軸受部19によって移動自在に保持され、軸受部19は、その外周面と円筒部16の内周面とを連結する軸受支持部20を、円筒部16の両側方に一対設けることによって、円筒部16と同心状に設けられている。
また、弁軸17の下端部と軸受部19との間にスプリング21を配設し、弁18に対して連通口15を閉鎖する方向に付勢し、給水タンク9を貯水容器6に装着すると、弁軸17が貯水容器6の突部8に当接しスプリング21の張力に抗して押し上げられ、弁18が開く構成となっている。
そして、円筒部16には、下端部の一部が下方に開口した切欠き部22を形成している。この切欠き部22は上端をキャップ13の底面14と略同じ高さとしている。
すなわち、切欠き部22は円筒部16の略上端から下端に至る高さに切り欠かれるものであり、円筒部16の高さが低く抑えられるものとなっている。
言いかえれば、円筒部16の高さは後述する作用を得るために、円筒部16の下端開口端縁全体が水平面上に形成されないように、すなわち、下端開口面16aが一部分欠けた不完全な水平面を形成するように切欠き部22を形成できる突出高さがあれば足りるものである。
さらに、弁18の閉鎖時の密閉性を向上させるために、キャップ13の底面14の連通口15周縁部から上方へ円筒状の弁開閉筒部23を立ち上げているが、この弁開閉筒部23は、弁18が閉鎖時にタンク10のキャップ取付け筒部12内に位置する高さとなるように低く抑えられている。
このように、弁18の閉鎖時に弁18の下方となる弁開閉筒部23と円筒部16(この2つの筒部は連続したものであるので、以下、円筒部16という)は低く抑えられた高さとなり、内部の容積が小さくなる。
また、切欠き部22における円筒部16の内周側角部22aをR面状に形成している。
また、切欠き部22は、一対の軸受支持部20が設けられた方向に対し直交する方向に形成されている。
そして、円筒部16は上述のように高さが低く抑えられているので、弁軸17は円筒部16の下端より下方へ突出しているが、その弁軸17の突出部を囲むように、キャップ13の底面14の外周部から下方へ円筒部16と同心状に、弁軸17より長く外方円筒部24を突設し、外方円筒部24には、底面14と略同じ高さに上端が位置し、下方が開口した外方切欠き部25を形成している。
また、底面14は、円筒部16側から外方円筒部24に向かうにしたがって低くなる傾斜面26に形成されている。この傾斜によって、外方円筒部24の外方切欠き部25の上端は、円筒部16の切欠き部22の上端より若干低く位置している。
次に、上記構成の加湿装置の操作について説明する。
まず、給水タンク9に水を満たして貯水容器6に装着すると、弁18が開いてタンク10内の水が貯水容器6に給水され、給水される水の水位がキャップ13の外方円筒部24における外方切欠き部25の上端に至って、外方切欠き部25が水により塞がれると、円筒部16を通って連通口15からタンク10内に入る空気の進入が断たれ、給水が停止する。
そして、加湿装置を運転すると、貯水容器6の水を吸水した加湿フィルター7に送風機4から通風され、加湿フィルター7に吸水された水は気化して貯水容器6の水は徐々に減少していき、貯水容器6の水位が外方切欠き部25の上端から若干下がった高さになると、空気が外方切欠き部25のわずかに開いた開口から円筒部16内に入り、小さな気泡となって連通口15からタンク10内に進入し、タンク10内の水が円筒部16から貯水容器6に流れて下りる。
このとき、小さな気泡となって円筒部16内を通る空気は、円筒部16内が軸受部19において一対の軸受支持部20により2つの流路27a、27bに仕切られているので、切欠き部22に対向する手前側の流路27aを通過して進み、タンク10内に至る。そして、空気がタンク10内の空気層に入ることによりタンク10内の水が円筒部16を通って貯水容器6に下りるが、円筒部16内では軸受支持部20によって仕切られたもう一方の流路27bを通過することとなり、内部の容積を小さく抑えても、空気と水のそれぞれが通る流路として流路が分けて形成されているので、貯水容器6への水の供給をスムーズに行うことができる。
そして、運転を継続するとタンク10内の水が減少していき、空に近い状態になると、給水タンク9を本体ケース3の側面に沿う略垂直方向に持ち上げて貯水容器6から取り外し、水の補給できる場所まで持ち運んで水を補給する。
この給水タンク9を略垂直方向に持ち上げる際に、円筒部16内にそれまで満ちていた水のほとんどが下方の貯水容器6に流れ落ち、閉じた弁18の下方の円筒部16内に一部の水が残留するが、この残留する水の量は、円筒部16内の容積を小さくするように抑えているのでわずかなものとなる。
そして、円筒部16の下端部の一部が切欠き部22によって切り欠かれ、下端開口縁の一部が段差状になっており、下端開口縁は連続して水平面上に形成されないので、わずかに残留して下方へ下り下端開口縁に至った水には、水平面上に連続した表面張力が発生せず、ここで発生する表面張力は水の重みと釣り合いをとれる大きさより小さく、給水タンク9を持ち上げる際に、円筒部16に残留した水は保持されず、ただちに下方の貯水容器6内に落ちる。
また、切欠き部22は、円筒部16の内周側角部22aがR面状に形成されているので、このR面状の箇所における水を落下させずに保持しようとする表面張力は弱められ、残留した水の落下作用が高まることとなる。
また、給水タンク9を持ち上げた際に円筒部16内に残留する水は、その量が上述のようにわずかものなので、貯水容器6内にごく短い時間で落ちる。
このように、貯水容器6から持ち上げて取り出した給水タンク9を、水を補給できる場所まで持ち運ぶときには、円筒部16内に下方へ垂れて床面等を濡らしてしまう量の水が残留しなくなる。
また、給水タンク9は、片手でつかんで持ち運ぶことができる小形なので気軽に取り扱われがちであるが、水を垂れさせないようにする意識を持つことなく持ち運んでも、水垂れの恐れがなくなる。
また、給水タンク9が小さく机の上に置く加湿装置であっても、給水タンク9への水の補給時に机の上の書類等を濡らしてしまうことをなくすことができる。
そして、上述の作用効果を奏するためには、円筒部16の底面14からの突出高さは、水の表面張力と水の重みとが釣り合いをとって落下せずに保持される現象を破ることができる切欠き部22を形成できれば、足りるものである。
さらに、キャップ13の底面14は円筒部16側から外方円筒部24に向かうにしたがって低くなる傾斜面26に形成されているので、給水タンク9を貯水容器6から持ち上げた際に底面14に付着している水は、傾斜に導かれて外方円筒部24側に流れ、外方円筒部24から貯水容器6にただちに流れ落ちる。
したがって、給水タンク9を持ち上げる過程では、キャップ13の底面14にそのまま持ち運べば垂れ落ちる量の水が付着していても、持ち運ぶ動作の前に付着した水をただちに貯水容器6に落とすことができる。
このように、給水タンク9の持ち運び中にキャップ13の底面14から水が垂れ落ちる恐れもなくすことができる。
そして、円筒部16から突出した弁軸17のまわりには外方円筒部24が設けられているので、給水タンク9の持ち運び時等に、弁軸17の先端に誤って何らかを当てて弁軸17を押し、タンク10内の水を漏らしてしまうことを確実に防止できる。また、水を補給した給水タンク9を一旦流し台等に置く場合に、外方円筒部24を下側にして置くことができる。
なお、本実施の形態1では、給水タンクが片手でつかんで持ち運べるような小型の加湿装置について説明したが、加湿装置の大きさに限定されずに、キャップの弁の下方の円筒部が、給水タンクを貯水容器から取り出す際に、水が表面張力によって残留する容積のものであれば、同様の作用効果を奏する。
また、加湿手段として加湿フィルターによる気化式のものを使用しているが、水を超音波振動によって細かく破砕し、それを送風機によって吹き出す超音波式、または、水をヒーターで加熱して蒸気を発生する加熱式等でもよく、加湿手段は加湿方式が限定されるものではない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の加湿装置は、図6〜図8に示すように、上記実施の形態1の加湿装置に対し、キャップ13Aの円筒部16Aの切欠き部22Aを、円筒部16Aの下端開口端縁がなす下端開口面16bが傾斜開口面28となる形状とした構成に特徴がある。
また、キャップ13Aの底面14Aは傾斜させずに水平面としている。
上記構成により、キャップ13Aが貯水容器6の水面から略垂直方向に引き上げられるように給水タンク9Aを持ち上げても、円筒部16Aの下端開口端縁はかならず傾斜面上に位置するので、下端開口端縁には水の重みと釣り合いがとれる水の表面張力が発生しない。
このように、実施の形態2の加湿装置では、給水タンク9Aを貯水容器6から取り出す際に、あえてキャップ13Aの円筒部16A内の水を貯水容器6内に落とすように傾けて持ち上げなくても、給水タンク9Aを持ち運ぶ前に円筒部16A内の水を貯水容器6内に落とすことができることとなる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の加湿装置は、図9〜11に示すように、上記実施の形態1の加湿装置に対し、キャップ13Bの底面14Bを、外周部から円筒部16側に向かうにしたがって低くなる傾斜面26Aに形成し、また、上記実施の形態1における外方円筒部24を設けない構成にした点に特徴がある。
上記構成により、キャップ13Bの底面14Bに付着した水は、傾斜面26Aの傾斜に導かれて外周部から円筒部16側に流れ、円筒部16から貯水容器6にただちに流れ落ち、給水タンク9Bの持ち運び中にキャップ13Bの底面14Bから水が垂れ落ちる恐れをなくすことができる。
また、キャップ13Bには外方円筒部24がないので、水の付着する部分を減らすことができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の加湿装置は、図12および図13に示すように、上記実施の形態1の加湿装置に対し、キャップ13Cの底面14Cを、その一側端部からこの一側端部に対向する側端部に向かって傾斜する傾斜面26Bとした点に特徴がある。
上記構成により、給水タンク9Cを貯水容器6(図示せず)から持ち上げたとき、キャップ13Cの底面14Cに付着している水は、底面14Cの一側端部から対向する側端部にわたる傾斜により、底面14Cを同方向に一様に流れ、底面14Cの最下部位に位置する外方円筒部24の壁面部から貯水容器にただちに流れ落ちる。
このように、実施の形態4の加湿装置によれば、給水タンク9Cを貯水容器6から取り出す際に、キャップ13Cの底面14Cに持ち運び中に垂れる量の水が付着しても、移動前に水は底面14Cをスムーズに流れ、貯水容器内に落とすことができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5の加湿装置は、図14および図15に示すように、上記実施の形態1の加湿装置に対し、キャップ13Dの円筒部16Bにおける切欠き部22Bの上端22bを、底面14Dに対し若干低い近傍の高さとした構成に特徴がある。
また、キャップ13Dの底面14Dは傾斜させずに水平面としている。
上記構成により、貯水容器6における給水タンク9Dからの給水を停止する水位Wが、キャップ13Dの底面14Dより低い切欠き部22Bの上端22bと略同じ高さとなるので、底面14Dは給水タンク9Dの貯水容器6への装着時、水に漬かっておらず、給水タンク9Dを持ち上げた際に、底面14Dには水がほとんど付着していない。
したがって、キャップ13Dの底面14Dは、仮に水が付着すると落下させずに保持しやすい水平面であっても、給水タンク9Dを貯水容器6から持ち上げた際に水がほとんど付着していないので、持ち運び中に底面14Dから水が垂れて落ちることがなくなる。
本発明に係る加湿装置の給水タンクは、本体ケースから取り外して水を補給できる場所まで持ち運ぶときに、キャップに付着している水が垂れて床面等を濡らしてしまうことを防止できるという効果を有し、本体ケースに着脱自在に装着されて、水の補給時に本体ケースから取り出して補給する給水タンクを備えた機器に広く適用できる。
6 貯水容器
7 加湿フィルター
9 給水タンク
10 タンク
11 注水口
12 キャップ取付け筒部
13 キャップ
13A キャップ
13B キャップ
13C キャップ
13D キャップ
14 底面
14B 底面
14C 底面
15 連通口
16 円筒部
16A 円筒部
17 弁軸
18 弁
19 軸受部
20 軸受支持部
22 切欠き部
22A 切欠き部
22B 切欠き部
22a 内周側角部
22b 上端
24 外方円筒部
25 外方切欠き部
26 傾斜面
26A 傾斜面
26B 傾斜面
28 傾斜開口面

Claims (10)

  1. 給水された水を貯水する貯水容器と、前記貯水容器内にその下部を上下方向に挿脱して着脱され、前記貯水容器が一定水位の水を貯水するように給水する給水タンクと、前記貯水容器の水を加湿空気に変える加湿手段とを備え、前記給水タンクが、底面に注水口を有したタンクと、前記注水口に着脱自在に取り付けられるキャップとから構成され、前記キャップには、その底面に形成した前記タンク内への連通口と、前記連通口を閉鎖する方向に付勢され、前記給水タンクの前記貯水容器への装着時に前記連通口を開放する弁とが備えられた加湿装置であって、前記キャップの連通口の周縁部から下方へ円筒部を突設し、前記円筒部には前記キャップの底面近傍を上端として前記円筒部の下端に至る切欠き部を形成し、前記円筒部を下端部が前記弁軸の下端部より高く位置する長さに形成し、前記円筒部の外方に前記弁軸より下方向に長く、前記円筒部の切欠き部の上端とほぼ同じ高さに上端が位置し下方が開口する外方切欠き部を有した外方円筒部を設けたことを特徴とする加湿装置。
  2. 前記キャップが、前記タンク底面の注水口から下方へ突設し、その下端開口が注水口となるキャップ取付け筒部に螺合して取り付けられ、前記弁は、前記連通口の閉鎖時に前記キャップ取付け筒部内に位置する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記切欠き部は、前記円筒部の下端部の一部が下方に開口する形状としたことを特徴とする請求項1または2に記載の加湿装置。
  4. 前記切欠き部は、前記円筒部の下端開口がなす下端面が傾斜開口面となる形状としたことを特徴とする請求項1または2に記載の加湿装置。
  5. 前記切欠き部における前記円筒部の内周側角部をR面状に形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加湿装置。
  6. 前記弁を上下移動して前記キャップの連通口を開閉させる弁軸を移動自在に保持する軸受部が、前記軸受部の外周面と前記円筒部の内周面とを連結する軸受支持部によって前記円筒部内に同心状に設けられ、前記軸受支持部は前記軸受部の両側方に一対設けられ、前記切欠き部が、前記一対の軸受支持部に対し直交する方向に形成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加湿装置。
  7. 前記キャップの底面を、外周部から前記円筒部に向かうにしたがって低くなる傾斜面としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加湿装置。
  8. 前記キャップの底面を、一側端部からこの一側端部に対向する側端部に向かって傾斜する傾斜面としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加湿装置。
  9. 前記キャップの底面を、前記円筒部側から外方円筒部に向かうにしたがって低くなる傾斜面としたことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  10. 前記キャップの切欠き部の上端を、前記底面に対し若干低い近傍の高さとしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加湿装置。
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