JP2018047714A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量増加を抑えながら、サイドフレームの変形を防止できる車体構造を提供する。【解決手段】本発明にかかる車体構造100は、車両前後方向に延びていて矩形状の閉断面144を有する中空の部材であり、車幅方向に離間して配置される一対のサイドフレーム102、104を備える車体構造において、一対のサイドフレームの各々には、車両前後方向に延びる途中で車幅方向に湾曲する湾曲部120が形成されていて、車体構造はさらに、少なくとも湾曲部を含む車両前後方向の所定範囲Laにわたってサイドフレームをその内部から補強する上側部材132、下側部材134を備え、これらは湾曲部の車幅方向内側または車幅方向外側のうち上下方向から見たときの曲率半径が小さい側を補強する。上側部材はサイドフレームの上側角部136に配置され、下側部材は上側部材から離間してサイドフレームの下側角部148に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、車体構造に関するものである。
自動車などの車両は、車両前後方向に延びる一対のサイドフレームを含む車体構造を備えている。一対のサイドフレームは、車幅方向に離間して配置される中空の部材であり、例えば矩形状の閉断面を有している。サイドフレームには、車両前後方向に延びる途中で車幅方向に湾曲し形状が変化する箇所が存在する場合がある(例えば特許文献1)。
特許文献1には、左右一対のサイドメンバのうち形状が変化する形状変化部の中空部内に、直線状に延びる補強部材を挿入した車枠構造が記載されている。この補強部材は、形状変化部の中空部内に、形状変化部の長手方向に沿って斜めに掛け渡して配置され、中空部内で動かないように固着されている。
特許文献1では、形状変化部の中空部内に補強部材を固定したので、サイドメンバの形状変化部を補強することができる、としている。
特許第5161727号公報
特許文献1の補強部材は、直線状に延びていて、形状変化部の長手方向に沿って斜めに掛け渡して配置され中空部内に固定されている。このため、補強部材は、形状変化部の一方の側壁に一端部が固定され、他端部が他方の側壁にそれぞれ固定されることになる。よって補強部材の長さは、サイドフレームの形状変化部の長さよりも長くなり、重量が増加してしまう。したがって、特許文献1に記載の技術では、サイドメンバの形状変化部を補強できるものの、重量増加を抑えることは困難である。
本発明は、このような課題に鑑み、重量増加を抑えながら、サイドフレームの変形を防止できる車体構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車体構造の代表的な構成は、車両前後方向に延びていて矩形状の閉断面を有する中空の部材であり、車幅方向に離間して配置される一対のサイドフレームを備える車体構造において、一対のサイドフレームの各々には、車両前後方向に延びる途中で車幅方向に湾曲する湾曲部が形成されていて、車体構造はさらに、少なくとも湾曲部を含む車両前後方向の所定範囲にわたってサイドフレームをその内部から補強する補強部材であって、湾曲部の車幅方向内側または車幅方向外側のうち上下方向から見たときの曲率半径が小さい側を補強する補強部材を備え、補強部材は、サイドフレームの上側角部に配置される第1部材と、サイドフレームの下側角部に第1部材から離間して配置される第2部材とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、重量増加を抑えながら、サイドフレームの変形を防止できる車体構造を提供することができる。
本発明の実施例に係る車体構造を概略的に示す図である。 図1の車体構造のC矢視図である。 図1の車体構造のD矢視図である。 図2および図3の車体構造のE−E断面図である。 図2および図3の車体構造のF−F断面図である。 比較例に係る車体構造の断面図である。 他の比較例に係る車体構造の側面を示す図である。 図7の車体構造の一部を拡大して示す図である。 図8の車体構造のI−I断面、J−J断面を示す図である。
本発明の一実施の形態に係る車体構造の代表的な構成は、車両前後方向に延びていて矩形状の閉断面を有する中空の部材であり、車幅方向に離間して配置される一対のサイドフレームを備える車体構造において、一対のサイドフレームの各々には、車両前後方向に延びる途中で車幅方向に湾曲する湾曲部が形成されていて、車体構造はさらに、少なくとも湾曲部を含む車両前後方向の所定範囲にわたってサイドフレームをその内部から補強する補強部材であって、湾曲部の車幅方向内側または車幅方向外側のうち上下方向から見たときの曲率半径が小さい側を補強する補強部材を備え、補強部材は、サイドフレームの上側角部に配置される第1部材と、サイドフレームの下側角部に第1部材から離間して配置される第2部材とを含むことを特徴とする。
ここでサイドフレームの湾曲部は、車幅方向内側または車幅方向外側に湾曲しているため、通常走行時の振動により変形が起こり易い。上記構成によれば、サイドフレームを内部から補強する補強部材を、湾曲部を含む車両前後方向にわたって配置しているので、サイドフレームの変形を防止できる。
また補強部材は、湾曲部のうち車幅方向内側または車幅方向外側のいずれか一方にのみ配置されていて、サイドフレームの上側角部に配置した第1部材と、下側角部に配置した第2部材とを含み、これらの部材は互いに離間している。よって、補強部材は、湾曲部の車幅方向の両側面に配置したり、側面の車両上下方向に連続して配置したりする場合に比べ、重量増加を抑制できる。したがって、上記構成によれば、重量増加を抑えながら、サイドフレームの変形を防止できる。
上記の湾曲部は、サイドフレームが車両前後方向に延びる途中で車幅方向内側に湾曲していて、補強部材は、湾曲部の車幅方向内側に配置されているとよい。このように、湾曲部が車幅方向内側に湾曲しているとき、湾曲部のうち車幅方向外側よりも曲率半径が小さい車幅方向内側に補強部材を配置している。したがって、通常走行時の振動によって湾曲部が車幅方向外側に向かって変形することを、補強部材により防止できる。
上記の第1部材は、サイドフレームの上壁および側壁に接合され、上側角部とともに第1閉断面を形成し、第2部材は、サイドフレームの下壁および側壁に接合され、下側角部とともに第2閉断面を形成するとよい。これにより、第1閉断面によって上側角部が補強され、第2閉断面によって下側角部が補強される。よって、サイドフレームの上側角部および下側角部の変形を防止できる。
上記の車体構造はさらに、湾曲部の車両前後方向の中央に配置され湾曲部をその内部から補強するバルクヘッドを備えるとよい。このように、湾曲部の車両前後方向の中央にバルクヘッドを配置したので、湾曲部の変形をより抑制できる。
上記のバルクヘッドは、矩形状の閉断面に正対しているプレート状の本体部と、本体部の上下左右それぞれの端から連続してサイドフレームの上壁、下壁および両側壁にそれぞれ沿うように延び上壁、下壁および両側壁にそれぞれ接合される第1ないし第4のフランジとを有するとよい。このように、バルクヘッドは、本体部から延びる第1ないし第4のフランジを介してサイドフレームの上壁、下壁および両側壁にそれぞれ接合されている。このため、バルクヘッドを湾曲部の内部に確実に接合でき、湾曲部の変形をより十分に抑制できる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。かかる実施例に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施例に係る車体構造を概略的に示す図である。図中では車体構造を車両上方から見た状態を示している。以下、各図に示す矢印X、Yは車両前側、車両右側をそれぞれ示している。
車体構造100は、車幅方向に離間して配置される一対のサイドフレーム102、104と、一対のサイドフレーム102、104間に差し渡された複数のクロスメンバ106a〜106iとを備えている。車体構造100は、これらの部材によって図示のような枠状のフレーム構造を形成している。なお車体構造100は、例えばフレーム構造の上方にキャビン(不図示)を配置するような形式の車両に適用可能である。
クロスメンバ106a〜106iのうち、車両前側から4番目・5番目に位置するクロスメンバ106d、106eは、図示のように、ブラケット110a、110bを介してサイドフレーム102に接合され、ブラケット112a、112bを介してサイドフレーム104に接合されている。クロスメンバ106dは、車幅方向両端部が車幅方向中央部よりも車両前側に位置するように屈曲している。クロスメンバ106eは、車幅方向両端部が車幅方向中央部よりも車両後側に位置するように屈曲している。そしてクロスメンバ106d、106eは、図示のように、互いの車幅方向中央部が接合部材で接合され、平面視でX字状に形成されている。
サイドフレーム102、104は、車両前後方向に延びていて、互いに対称な形状を有している。またサイドフレーム102、104は、矩形状の閉断面114(図4参照)を有する中空の部材である。さらにサイドフレーム102、104には、車両前後方向に延びる途中で車幅方向外側に湾曲する湾曲部116、118と、車幅方向内側に湾曲する湾曲部120、122とがそれぞれ形成されている。
このため、サイドフレーム102、104は、互いに平行な状態から湾曲部116、118において車両後側に向かって車幅方向の間隔が大きくなり、車幅方向内側に湾曲する湾曲部120、122において車両後側に向かって再び互いに平行な状態となる。このように湾曲部116、118、120、122は、サイドフレーム102、104が車両前後方向に延びる途中で車幅方向に湾曲する部位であるため、例えば通常走行時の振動により変形が生じ易い。しかし湾曲部116、118は、上記のブラケット110a、110b、112a、112bを介してクロスメンバ106d、106eに接合され補強されることで、変形が生じ難くなっている。
そこで本実施例では、サイドフレーム102、104の湾曲部120、122を含む車両前後方向の所定範囲La(図2参照)にわたって、サイドフレーム102、104をその内部から補強する構成を採用した。以下では、サイドフレーム102の湾曲部120およびその周辺の構成について説明するが、サイドフレーム104の湾曲部122およびその周辺も同様の構成および機能などを有する。
サイドフレーム102は、車内側に位置するインナ部材124と、車外側に位置するアウタ部材126とを有し、これらの部材が接合することで矩形状の閉断面114(図4参照)を形成している。サイドフレーム102の湾曲部120では、図示のように車幅方向内側のインナ部材124に位置する点Pが曲率円Aに接していて、曲率円Aの中心Oと点Pとを結ぶ曲率半径Raを成している。また湾曲部120では、車幅方向外側のアウタ部材126に位置する点Qが曲率円Bに接していて、曲率円Bの中心Oと点Qとを結ぶ曲率半径Rbを成している。ここで曲率半径Raは、図示ように曲率半径Rbよりも小さくなっている。
図2は、図1の車体構造100のC矢視図である。図中では、サイドフレーム102のうち、湾曲部120を含む車両前後方向の所定範囲Laにわたってアウタ部材126を省略し、サイドフレーム102の内部を示している。
車体構造100はさらに、バルクヘッド130と、サイドフレーム102を補強する上側部材132、下側部材134とを備える。上側部材132、下側部材134は、図示のように、湾曲部120を含む所定範囲Laにわたってサイドフレーム102のインナ部材124に配置されていて、サイドフレーム102をその内部から補強している。インナ部材124は、図1に示したように、サイドフレーム102の湾曲部120の車幅方向内側、すなわち車幅方向外側よりも曲率半径が小さい側に位置している。
下側部材134は、上側部材132から離間して配置されている。バルクヘッド130は、図2に示すように、湾曲部120の内部の車両前後方向の所定範囲Laの中央に配置されていて、湾曲部120をその内部から補強している。
図3は、図1の車体構造100のD矢視図である。図中では、サイドフレーム102のインナ部材124およびアウタ部材126を鎖線で示し、サイドフレーム102の内部を示している。図4は、図2および図3の車体構造100のE−E断面図である。図5は、図2および図3の車体構造100のF−F断面図である。
上側部材132は、図4に示すように、サイドフレーム102の上側角部136に配置されている。上側部材132は、サイドフレーム102の上壁138に接合される上端部140と、車内側の側壁142に接合される下端部144とを有し、上側角部136とともに上側閉断面146を形成している。
下側部材134は、図4に示すように、サイドフレーム102の下側角部148に上側部材132から離間して配置されている。下側部材134は、サイドフレーム102の下壁150に接合される下端部152と、側壁142に接合される上端部154とを有し、下側角部148とともに下側閉断面156を形成している。このようにして、上側部材132、下側部材134は、サイドフレーム102のインナ部材124に配置され、湾曲部120のうち曲率半径が小さい側を補強している。
バルクヘッド130は、図3に示すように、プレート状の本体部158と、本体部158から延びる複数のフランジ160a〜160dとを有する。本体部158は、図5(a)に示すように、サイドフレーム102の矩形状の閉断面114に正対している。
フランジ160aは、図5(b)に示すように、本体部158の上端162aから連続してサイドフレーム102の上壁138に沿うように車両後側に延び、上壁138に上側部材132の上端部140とともに接合される。なお図5(b)は、図5(a)に示すF−F断面を車幅方向外側の斜め前方から見た状態を示している。ただし図5(b)では、本体部158から車両前側に延びるフランジ160b、160c(図3参照)を鎖線で示している。
フランジ160bは、本体部158の下端162bから連続してサイドフレーム102の下壁150に沿うように車両前側に延び、下壁150に下側部材134の下端部152とともに接合される。フランジ160cは、本体部158の車内側の側端162cから連続してサイドフレーム102の車内側の側壁142に沿うように車両前側に延び、側壁142に上側部材132の下端部144および下側部材134の上端部154とともに接合される。フランジ160dは、本体部158の車外側の側端162dから連続してサイドフレーム102の車外側の側壁164に沿うように車両後側に延び、側壁164に接合される。このようにして、バルクヘッド130は、湾曲部120の内部に確実に接合される。
図6は、比較例に係る車体構造200の断面図である。図6(a)は、図4に示すE−E断面図に対応させて示している。車体構造200は、サイドフレーム202の車幅方向に湾曲している湾曲部204の内部に上記の上側部材132、下側部材134が接合されていない点で、本実施例の車体構造100と異なる。
図6(a)に示すサイドフレーム202の湾曲部204では、インナ部材206とアウタ部材208とが接合されることで矩形状の閉断面210が形成されている。しかし湾曲部204は、車幅方向に湾曲している部位であるため、通常走行時の振動により変形が起こり易い。そのため、湾曲部204は、振動を受けると、図6(b)に示すように車内側の上側角部212および車外側の下側角部214の角度が大きく、また車外側の上側角部216および車内側の下側角部218の角度が小さくなるように変形する場合がある。このような場合、車体構造200では、図6(b)の矢印G、Hに示す方向に湾曲部204が変形し潰れてしまう。
図7は、他の比較例に係る車体構造300の側面を示す図である。図中では、サイドフレーム302を構成するインナ部材304、アウタ部材306のうち、湾曲部308を含む車両前後方向の所定範囲Lbにわたってアウタ部材306を図示省略し、サイドフレーム302の内部を示している。
車体構造300は、サイドフレーム302をその内部から補強する車内側補強部材310をインナ部材304に配置しただけでなく、アウタ部材306にも車外側補強部材312を配置した点で、本実施例の車体構造100と異なる。
車内側補強部材310、車外側補強部材312は、図示のように、サイドフレーム302のうち所定範囲Lbにわたってサイドフレーム302の内部に配置されている。所定範囲Lbは、本実施例の車体構造100の上側部材132、下側部材134が配置される所定範囲Laよりも広い範囲である。
図8は、図7の車体構造300の一部を拡大して示す図である。図中では、サイドフレーム302のインナ部材304およびアウタ部材306を鎖線で示し、サイドフレーム302の内部を所定範囲Lbにわたって示している。図9は、図8の車体構造300のI−I断面、J−J断面を示す図である。
図8に示すように、車内側補強部材310はインナ部材304に配置されていて、車外側補強部材312はアウタ部材306に配置されている。サイドフレーム302の所定範囲Lbのうち、車両後側には車内側補強部材310が配置され、車両前側には車外側補強部材312が配置されている。ただし、図8に示すように、車内側補強部材310と車外側補強部材312とは、その一部が車幅方向で重なるように配置されている。
車体構造300では、図9(a)のI−I断面に示すように、車外側補強部材312がサイドフレーム302のアウタ部材306の上壁316、下壁318および側壁320に接合されている。また車体構造300では、図9(b)のJ−J断面に示すように、アウタ部材306に接合された車外側補強部材312に加え、インナ部材304に車内側補強部材310が接合されている。車内側補強部材310は、インナ部材304の上壁322、下壁324および側壁326に接合されている。
このような車体構造300によれば、サイドフレーム302の湾曲部308をその内部から車内側補強部材310および車外側補強部材312によって補強することができる。しかし、車内側補強部材310、車外側補強部材312は、サイドフレーム302の所定範囲Laよりも広い所定範囲Lbにもわたって、インナ部材304だけでなくアウタ部材306にも配置される。したがって車体構造300では、車内側補強部材310、車外側補強部材312が広範囲にわたって必要となるため、重量が増加してしまう。
これに対して本実施例にかかる車体構造100では、サイドフレーム102を内部から補強する上側部材132、下側部材134を、湾曲部120を含む車両前後方向の所定範囲Laに、車幅方向外側よりも曲率半径が小さい車幅方向内側にのみ配置している。さらに上側部材132は、サイドフレーム102の上側角部136に配置され、上側部材132から離間して下側角部148に下側部材134が配置されている。
したがって、車体構造100によれば、車体構造200に比べ通常走行時の振動によって湾曲部120が車幅方向外側に向かって変形することを、上側部材132、下側部材134により防止でき、さらに車体構造300に比べ重量増加を抑制できる。
また、サイドフレーム102の上側角部136とともに上側部材132が上側閉断面146を形成し、下側部材134が下側角部148とともに下側閉断面156を形成している。このため、車体構造100によれば、上側閉断面146によって上側角部136が補強され、下側閉断面156によって下側角部148が補強されるため、サイドフレーム102の上側角部136および下側角部148の変形を防止できる。
また車体構造100では、湾曲部120の車両前後方向の中央にバルクヘッド130を配置している。さらにバルクヘッド130は、フランジ160a〜160dを介してサイドフレーム102の上壁138、下壁150および両側壁142、164にそれぞれ接合されている。このため、車体構造100によれば、バルクヘッド130を湾曲部120の内部に確実に接合することができ、湾曲部120の変形をより十分に抑制できる。
上記実施例では、湾曲部120、122が車幅方向内側に湾曲していて、湾曲部120、122のうち車幅方向外側よりも曲率半径が小さい車幅方向内側に補強部材を配置している車体構造を例示したが、これに限られない。一例として、車幅方向外側に湾曲している湾曲部116、118に対しては、湾曲部116、118のうち車幅方向内側よりも曲率半径が小さい車幅方向外側に補強部材を配置してもよい。このようにすれば、通常走行時の振動によって湾曲部116、118が車幅方向内側に向かって変形することを、補強部材により防止できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車体構造に利用することができる。
100…車体構造、102、104…サイドフレーム、106a〜106i…クロスメンバ、110a、110b、112a、112b…ブラケット、114…閉断面、116、118、120、122…湾曲部、124…インナ部材、126…アウタ部材、130…バルクヘッド、132…上側部材、134…下側部材、136…上側角部、138…上壁、140…上側部材の上端部、142…車内側の側壁、144…上側部材の下端部、146…上側閉断面、148…下側角部、150…下壁、152…下側部材の下端部、154…下側部材の上端部、156…下側閉断面、158…バルクヘッドの本体部、160a〜160d…バルクヘッドのフランジ、162a…本体部の上端、162b…本体部の下端、162c…本体部の車内側の側端、162d…本体部の車外側の側端、164…車外側の側壁

Claims (5)

  1. 車両前後方向に延びていて矩形状の閉断面を有する中空の部材であり、車幅方向に離間して配置される一対のサイドフレームを備える車体構造において、
    前記一対のサイドフレームの各々には、車両前後方向に延びる途中で車幅方向に湾曲する湾曲部が形成されていて、
    当該車体構造はさらに、
    少なくとも前記湾曲部を含む車両前後方向の所定範囲にわたって前記サイドフレームをその内部から補強する補強部材であって、該湾曲部の車幅方向内側または車幅方向外側のうち上下方向から見たときの曲率半径が小さい側を補強する補強部材を備え、
    前記補強部材は、
    前記サイドフレームの上側角部に配置される第1部材と、
    前記サイドフレームの下側角部に前記第1部材から離間して配置される第2部材とを含むことを特徴とする車体構造。
  2. 前記湾曲部は、前記サイドフレームが車両前後方向に延びる途中で車幅方向内側に湾曲していて、
    前記補強部材は、前記湾曲部の車幅方向内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記第1部材は、前記サイドフレームの上壁および側壁に接合され、前記上側角部とともに第1閉断面を形成し、
    前記第2部材は、前記サイドフレームの下壁および前記側壁に接合され、前記下側角部とともに第2閉断面を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の車体構造。
  4. 当該車体構造はさらに、前記湾曲部の車両前後方向の中央に配置され該湾曲部をその内部から補強するバルクヘッドを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車体構造。
  5. 前記バルクヘッドは、
    前記矩形状の閉断面に正対しているプレート状の本体部と、
    前記本体部の上下左右それぞれの端から連続して前記サイドフレームの上壁、下壁および両側壁にそれぞれ沿うように延び該上壁、下壁および両側壁にそれぞれ接合される第1ないし第4のフランジとを有することを特徴とする請求項4に記載の車体構造。
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