JP6225609B2 - 車両用ドア - Google Patents

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Description

本発明は、車内側に配置されるインナパネルと、車外側に配置されるアウタパネルとを含んで構成される車両用ドアに関するものである。
車両用ドアには、走行時の路面振動に対する強度、車体構成部材としての構造強度、および仕様拡大に伴う装備品を支持する強度が求められるため、車両用ドアを構成するパネルには高い剛性(強度)が要求される。剛性を向上させる方法としては、車両用ドアの車内側の面を構成するインナパネルにビードを形成することが知られている(例えば特許文献1)。特許文献1のようにインナパネルにビードを形成することにより、インナパネルの面剛性、ひいては車両用ドアの剛性を向上させることが可能である。
特表2013−514223号公報
ここで、近年、車両用ドアパネルのパネル面積が年々拡大しているため、車両用ドアパネルにはより高い剛性が求められている。このような要請に対し、特許文献1のようなビードであると、面中央の荷重点(交差点)からビードの根元までの距離が長いため、パネル面中央に力がかかるとビードの根元部分に荷重が集中してしまう。このため、特許文献1の構成では、ビードの効果を十分に発揮することができず、近年求められている剛性を満たせないおそれがあった。
本発明は、このような課題に鑑み、車内側の面を構成するインナパネルにおいて高い面剛性を得ることができ、ひいてはドア全体の剛性を向上させることが可能な車両用ドアを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用ドアの代表的な構成は、車内側に配置されるインナパネルと、車外側に配置されるアウタパネルとを含んで構成される車両用ドアであって、インナパネルは、ドアガラスが取り付けられる上部のドアガラス用開口と、ドアガラス用開口より下方のパネル面と、車内側または車外側に膨出した複数のビードとを備え、複数のビードは、インナパネルの外縁を一周する外周ビードと、外周ビードに連続してパネル面の左右端上部からパネル面の中央に下降しながら向かう左右一対の上側傾斜ビードと、外周ビードに連続してパネル面の左右端下部からパネル面の中央に上昇しながら向かう左右一対の下側傾斜ビードと、左側の上側傾斜ビードおよび下側傾斜ビードが交差する第1交点と右側の上側傾斜ビードおよび下側傾斜ビードが交差する第2交点とを結び左右方向に延びる横ビードとを含むことを特徴とする。
上記構成によれば、インナパネルの中央部にかかった荷重が、横ビードから上側傾斜ビードおよび下側傾斜ビードに伝わり、それらを介して外周ビードに伝播される。したがって、インナパネルの中央部にかかった荷重をインナパネル全体で受け止めることができ、インナパネルひいてはアウタパネルも含めた車両用ドア全体の剛性を向上させることが可能となる。
またインナパネルの外縁に一周している外周ビードの内側に、横ビード、上側傾斜ビードおよび下側傾斜ビードが設けられていることで、外周ビードひいては車両用ドアの捩れ方向の荷重に対する強度を高めることができる。更に、このようにインナパネルのビードの形状によって剛性が向上することで、他部品をインナパネルに取り付ける際に取付領域の強度補強のために必要とされていた別部材のリンフォースを省略することができ、部品点数やコストの削減にも寄与することが可能である。
当該車両用ドアは、車両後部に取り付けられるバックドアであって、車両の高さ方向において、横ビードと、アウタパネルのうちライセンスプレートが取り付けられる領域の少なくとも一部とが重なっているとよい。かかる構成によれば、ライセンスプレートの重量、およびライセンスプレートにかかった荷重を、横ビードを介してインナパネルひいては車両用ドア全体で受け止めることが可能となる。
上記インナパネルは、外周ビードと下側傾斜ビードとの連続箇所の近傍に位置しストッパゴムが取り付けられるストッパゴム取付面を更に備えるとよい。これにより、ストッパゴム取付面にかかった荷重を、外周ビードおよび下側傾斜ビードに分散しつつ、かかるストッパゴム取付面に取り付けられたストッパゴムを介して車体に伝達することができるため、荷重をより好適に分散することが可能となる。また上述したように複数のビードによってインナパネルの剛性が高められていることで、ストッパゴムの弾性による車両用ドアの動きを抑制することも可能となる。
上記外周ビードと上側傾斜ビードとの連続箇所は、ドアガラス用開口の下側のコーナー部に位置するとよい。これにより、ドアガラス用開口の下側のコーナー部にかかった荷重を外周ビードおよび上側傾斜ビードによってインナパネル全体に分散させることができ、荷重によるドアガラス用開口の周囲の変形を抑制することが可能となる。
上記インナパネルは、外周ビードと上側傾斜ビードとの連続箇所の近傍に位置しバランサが取り付けられるバランサ取付面を更に備えるとよい。これにより、バランサ取付面の剛性が向上するため、バランサの取付状態の安定性を高めることが可能となる。
上記アウタパネルは、インナパネルのパネル面と高さ方向で重なる領域の少なくとも一部において縦断面視で曲率を有し、インナパネルの縦断面視において、上側傾斜ビード、横ビードおよび下側傾斜ビードそれぞれのビード面の縦断面は、アウタパネルが曲率を有する領域では直線状であるとよい。かかる構成によれば、曲率を有する、すなわち弓状となっているアウタパネルに対して、インナパネルの上側傾斜ビード、横ビードおよび下側傾斜ビードが弦のように張られた状態となる。これにより、それらのビードをアウタパネルの支持棒として機能させることができるため、アウタパネルの変形を抑制することが可能となる。
上記ストッパゴム取付面は、縦断面視で当該車両用ドアを閉めた際にストッパゴムが受ける荷重方向と直交していて、下側傾斜ビードのビード面は、縦断面視でストッパゴム取付面と平行であるとよい。これにより、ストッパゴム取付面において、車両用ドアを閉めた際に車体と最初に接触するストッパゴムにかかった荷重を好適に受け止めることができ、受け止めた荷重を下側傾斜ビードを介してインナパネル全体に効率的に分散させることが可能となる。
上記上側傾斜ビードの横ビードに対する傾斜角と、下側傾斜ビードの横ビードに対する傾斜角とが等しいとよい。これにより、インナパネルのパネル面にかかった荷重を上側傾斜ビードおよび下側傾斜ビードにバランスよく伝達することができるため、局所的な荷重の集中を防ぐことが可能となる。
本発明によれば、車内側の面を構成するインナパネルにおいて高い面剛性を得ることができ、ひいてはドア全体の剛性を向上させることが可能な車両用ドアを提供することができる。
本実施形態にかかる車両用ドアを例示する図である。 本実施形態にかかる車両用ドアを例示する図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1および図2は、本実施形態にかかる車両用ドアを例示する図であり、図1は、車両用ドアを車両後方側から観察した状態を図示していて、図2は、車両用ドアを車両前方側から観察した状態を図示している。なお、本実施形態では、車両用ドアとして車両(全体は不図示)の後部に取り付けられるバックドア100を例示しているが、これに限定するものではなく、他の車両用ドアに本発明を適用することも可能である。
本実施形態の車両用ドアであるバックドア100は、図1に示すように車外側に配置されるアウタパネル102によって外面が構成され、図2に示すように車内側に配置されるインナパネル110によって内面が構成される。アウタパネル102は、主にバックドア100のドア意匠を構成する部材であり、インナパネル110は、ドアトリム(不図示)等の車体構造部品の取付対象となる部材である。
インナパネル110では、ドアガラス104(図1参照)が取り付けられるドアガラス用開口112が上部に形成されていて、その下方にはパネル面114が配置されている。また本実施形態では、後述するように、インナパネル110において車内側に膨出した複数のビードが形成される。なお、本実施形態では、ビードが車内側に膨出する場合を例示して説明するが、これに限定するものではなく、車外側に膨出する構成とすることも可能である。また理解を容易にするために、図2では、複数のビードをハッチングにて図示している。
図2に示すように、インナパネル110には、その外縁を一周する外周ビード122が形成されている。また外周ビード122の内側の領域には、かかる外周ビード122から連続し、パネル面114の左右端上部からパネル面114の中央に下降しながら向かう、すなわちパネル面114の左右それぞれから中央に向かうにしたがって下方に傾斜する左右一対の上側傾斜ビード124(右上側傾斜ビード124aおよび左上側傾斜ビード124b)が形成されている。同じく外周ビード122の内側の領域には、外周ビード122から連続し、パネル面114の左右端下部からパネル面114の中央に上昇しながら向かう、すなわちパネル面114の左右それぞれから中央に向かうにしたがって上方に傾斜する左右一対の下側傾斜ビード126(右下側傾斜ビード126aおよび左下側傾斜ビード126b)が形成されている。
そして、左上側傾斜ビード124bおよび左下側傾斜ビード126bが交差する第1交点X1と、右上側傾斜ビード124aおよび右下側傾斜ビード126aが交差する第2交点X2との間において、それらを結んで左右方向に延びる横ビード128が形成されている。以下、右上側傾斜ビード124aおよび左上側傾斜ビード124bを区別しない場合には上側傾斜ビード124と称し、右下側傾斜ビード126aおよび左下側傾斜ビード126bを区別しない場合には、下側傾斜ビード126と称する。また上側傾斜ビード124および下側傾斜ビード126の両方をさす場合には傾斜ビードと称する。
本実施形態のように、パネル面114の中央部に横ビード128を設け、その両端に連結される上側傾斜ビード124および下側傾斜ビード126が更に外周ビード122に連結されていることにより、インナパネル110の中央部にかかった荷重が、横ビード128から傾斜ビードに伝わり、それらを介して外周ビード122に伝播される。これにより、インナパネル110の中央部にかかった荷重をインナパネル110全体で受け止めることができる。したがって、インナパネル110全体の剛性(強度)を高めることができ、ひいては車両用ドアの剛性を向上させることが可能となる。
また年々面積が拡大されている車両用ドア(ドアパネル)においては、外周ビードのみでは車両走行時の振動によってドアパネルの中央部を基点としたドアパネル全体の捩れが生じやすかったが、本実施形態では、外周ビード122は、その内側に傾斜ビードおよび横ビード128が形成されている。このため、捩れ方向の荷重に対して高い強度が確保され、外周ビード122ひいてはインナパネル110全体の捩れを抑制することができる。
更に、パネル面114の中央部に左右方向に延びる横ビード128によって上側傾斜ビード124および下側傾斜ビード126を連結することにより、従来のように上側の傾斜ビードと下側の傾斜ビードとを直結する場合に比して、それらの連結点と傾斜ビードの根元である外周ビード122との連結箇所までの距離が短くなる。これにより、傾斜ビードと外周ビード122との連結箇所へのパネル面114にかかった振動の直接的な伝播が抑制される。したがって、傾斜ビードと外周ビード122との連結箇所への局所的な荷重の集中を防ぎ、パネル面114の振動に対してより高い補強効果を得ることが可能となる。
上記説明したようにビードの形状によってインナパネル110において高い剛性が得られることで、従来、他の車体構造部品をインナパネル110に取り付ける際にその取付領域の強度を補強するために必要とされていたリンフォース等の補強部材を不要とすることができる。したがって、部品点数やコストの削減においても高い効果が得られる。
また本実施形態では、図2に示すように、上側傾斜ビード124の横ビード128に対する傾斜角θ1と、下側傾斜ビード126の横ビード128に対する傾斜角θ2とが等しい構成としている。これにより、パネル面114にかかった荷重を、上側傾斜ビード124および下側傾斜ビード126に均等に伝播させることができる。したがって、局所的な荷重の集中を防ぎ、バランスのよい荷重分散が可能となる。
更に本実施形態では、図2に示すように、外周ビード122と上側傾斜ビード124との連続箇所(連続箇所P1)をドアガラス用開口112の下側のコーナー部に位置させている。ここで、一般に車両用ドアを閉めた際には、車両内部からの圧力によりドアガラスに外側へ向かう方向の荷重がかかったり、ガラスの重量による慣性力によりドアガラスに内側へ向かう方向の荷重がかかったり、これらの荷重によってドアガラス用開口の縁の変形が生じやすくなる傾向がある。これに対し、本実施形態のようにドアガラス用開口112の下側のコーナー部(以下、コーナー部と称する)を外周ビード122と上側傾斜ビード124との連続箇所P1に位置させることにより、ドアガラス104からコーナー部にかかった荷重を、上側傾斜ビード124および外周ビード122に伝播させ、インナパネル110全体で受けることができる。したがって、車両用ドアを閉めた際の荷重によるコーナー部の変形を抑制することが可能となる。
また本実施形態では、図2に示すように、インナパネル110において、上述した外周ビード122と上側傾斜ビード124との連続箇所P1の近傍に、車両用ドアの開状態を保つためのバランサ(不図示)が取り付けられるバランサ取付面132を配置している。連続箇所P1は、外周ビード122と上側傾斜ビード124が連続しているため、その近傍の面は高い剛性(強度)を有する。そこで、連続箇所P1の近傍にバランサ取付面132を配置することにより、バランサ取付面132において高い剛性が得られ、バランサの取付状態を安定させることが可能となる。
ここで、バックドア100は、上部に配置されるヒンジ(不図示)を回転中心として開閉が行われる構成が多く、このような場合、インナパネル110の下方にストッパゴム108(図3参照)が配置される。車両用ドアを閉めた際、インナパネルにおいてストッパゴムが取り付けられる面には、車体と接触したストッパゴムからの荷重がかかる。またこのとき、ストッパゴムが取り付けられる面の剛性が低いと、ストッパゴムの弾性の影響により、その面を起点として車両用ドアに局所的な動きが生じてしまうことがある。
そこで本実施形態では、図2に示すように、ストッパゴム108が取り付けられるストッパゴム取付面134を、インナパネル110の外周ビード122と下側傾斜ビード126との連続箇所(連続箇所P2)の近傍に配置している。上述した外周ビード122と上側傾斜ビード124との連続箇所P1と同様に、外周ビード122と下側傾斜ビード126との連続箇所P2の近傍の面においても高い剛性が得られる。したがって、連続箇所P2の近傍にストッパゴム取付面134を配置することにより、ストッパゴム取付面134において高い剛性が得られ、ストッパゴム108の弾性の影響による車両用ドアの動きを抑制することができる。また上記構成によれば、ストッパゴム108が車体と接触した際にストッパゴム取付面134にかかった荷重を、下側傾斜ビード126および外周ビード122に好適に伝達してインナパネル110全体で受けつつ、ストッパゴム108を介して車体にも伝達することが可能となる。
図3は、図2のA−A断面図であり、ビードに沿うように切った断面図である。図3に示すように、アウタパネル102は、インナパネル110のパネル面114(図2参照)と高さ方向で重なる領域102aにおいて縦断面視で曲率を有する。本実施形態では、このアウタパネル102の曲率を有する領域102aにおいて、上側傾斜ビード124(図3では右上側傾斜ビード124aを例示)、横ビード128および下側傾斜ビード126(図3では左下側傾斜ビード126bを例示)のそれぞれのビード面の縦断面からなる軌跡を直線状となるようにしている。
バックドアのドア意匠を構成するアウタパネルは、その意匠に応じた曲率を有することが多く、曲率を有するアウタパネルでは、曲率の内側へ潰れる方向や外側へ広がる方向への変形が生じやすい傾向がある。そこで本実施形態のように、アウタパネル102の曲率を有する領域において傾斜ビードおよび横ビード128のビード面を直線状となるように配置することにより、アウタパネル102を弓とみなしたときに、かかるアウタパネル102に対して直線状のビード面が弦のように張った状態となる。これにより、直線状のビード面をアウタパネル102の支持棒として機能させられるため、インナパネル110におけるアウタパネル102の支持剛性を高めることができ、アウタパネル102の変形を抑制することが可能となる。
また本実施形態では、図3に示すように、縦断面視において、ストッパゴム取付面134を、バックドア100を閉めた際にストッパゴム108が受ける荷重方向と直交するように配置し、ストッパゴム取付面134と下側傾斜ビード126(左下側傾斜ビード126b)のビード面とが平行になるようにしている。なお、本実施形態では、上述したように上側傾斜ビード124、横ビード128および下側傾斜ビード126それぞれのビード面の縦断面が直線状となるため、ストッパゴム取付面134は、それらすべてのビード面と平行になる。
本実施形態のように、ストッパゴム取付面134を、ストッパゴム108が受ける荷重方向と直交させることにより、ストッパゴム取付面134において、バックドア100を閉めた際に車体と最初に接触するストッパゴム108にかかった荷重を好適に受け止めることができる。そして、ストッパゴム取付面134と下側傾斜ビード126のビード面とを平行にすることにより、ストッパゴム取付面134にかかった荷重を下側傾斜ビード126に好適に伝播することができ、かかる下側傾斜ビード126を介して外周ビード122ひいてはインナパネル110全体に効率的に荷重を分散することが可能となる。
図4は、図2のB−B断面図である。図1および図4に示すように、アウタパネル102にはライセンスプレート106が取り付けられる。本実施形態では、図4に示すように、車両の高さ方向において、アウタパネル102のうちライセンスプレート106が取り付けられる領域102aを、横ビード128と重なるように配置している。これにより、ライセンスプレート106の重量を横ビード128ひいてはインナパネル110全体で受けることが可能となる。
また従来では、ライセンスプレートにかかった荷重によって、アウタパネルにおいてライセンスプレートが取り付けられる領域に振動や亀裂が生じるおそれがあった。これに対し、本実施形態の構成によれば、ライセンスプレート106にかかった荷重を横ビード128を介してインナパネル110全体に伝播可能であるため、ライセンスプレート106が取り付けられる領域102aにおける局所的な振動や損傷を防ぐことが可能である。
なお、本実施形態では、横ビード128の一部が、アウタパネル102のライセンスプレート106が取り付けられる領域に重なっている場合を例示したが、これに限定するものではない。横ビード128と、ライセンスプレート106が取り付けられる領域102aは少なくとも一部が重なっていればよく、横ビード128の全体がかかる領域102aに重なる構成とすることも可能である。また図4では、アウタパネル102とインナパネル110との間にリンフォース140が配置されている場合を例示しているが、これに限定するものではなく、アウタパネル102とインナパネル110との間に他の部材が配置されていない構成とすることも可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車内側に配置されるインナパネルと、車外側に配置されるアウタパネルとを含んで構成される車両用ドアに利用することができる。
100…バックドア、102…アウタパネル、102a…領域、104…ドアガラス、106…ライセンスプレート、108…ストッパゴム、110…インナパネル、112…ドアガラス用開口、114…パネル面、122…外周ビード、124…上側傾斜ビード、124a…右上側傾斜ビード、124b…左上側傾斜ビード、126…下側傾斜ビード、126a…右下側傾斜ビード、126b…左下側傾斜ビード、128…横ビード、132…バランサ取付面、134…ストッパゴム取付面、140…リンフォース

Claims (7)

  1. 車内側に配置されるインナパネルと、車外側に配置されるアウタパネルとを含んで構成される車両用ドアであって、
    前記インナパネルは、
    ドアガラスが取り付けられる上部のドアガラス用開口と、
    前記ドアガラス用開口より下方のパネル面と、
    車内側または車外側に膨出した複数のビードとを備え、
    前記複数のビードは、
    前記インナパネルの外縁を一周する外周ビードと、
    前記外周ビードに連続して前記パネル面の左右端上部から該パネル面の中央に下降しながら向かう左右一対の上側傾斜ビードと、
    前記外周ビードに連続して前記パネル面の左右端下部から該パネル面の中央に上昇しながら向かう左右一対の下側傾斜ビードと、
    左側の前記上側傾斜ビードおよび前記下側傾斜ビードが交差する第1交点と右側の前記上側傾斜ビードおよび前記下側傾斜ビードが交差する第2交点とを結び左右方向に延びる横ビードとを含み、
    前記アウタパネルは、前記インナパネルのパネル面と高さ方向で重なる領域の少なくとも一部において縦断面視で曲率を有し、
    前記インナパネルの縦断面視において、前記上側傾斜ビード、前記横ビードおよび前記下側傾斜ビードそれぞれのビード面の縦断面は、前記アウタパネルが曲率を有する領域では直線状であることを特徴とする車両用ドア。
  2. 当該車両用ドアは、車両後部に取り付けられるバックドアであって、
    車両の高さ方向において、前記横ビードと、前記アウタパネルのうちライセンスプレートが取り付けられる領域の少なくとも一部とが重なっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア。
  3. 前記インナパネルは、前記外周ビードと前記下側傾斜ビードとの連続箇所の近傍に位置しストッパゴムが取り付けられるストッパゴム取付面を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドア。
  4. 前記外周ビードと前記上側傾斜ビードとの連続箇所は、前記ドアガラス用開口の下側のコーナー部に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用ドア。
  5. 前記インナパネルは、前記外周ビードと前記上側傾斜ビードとの連続箇所の近傍に位置しバランサが取り付けられるバランサ取付面を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用ドア。
  6. 前記ストッパゴム取付面は、縦断面視で当該車両用ドアを閉めた際に前記ストッパゴムが受ける荷重方向と直交していて、
    前記下側傾斜ビードのビード面は、縦断面視で前記ストッパゴム取付面と平行であることを特徴とする請求項3に記載の車両用ドア。
  7. 前記上側傾斜ビードの前記横ビードに対する傾斜角と、前記下側傾斜ビードの該横ビードに対する傾斜角とが等しいことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車両用ドア。
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