JP2014148254A - リアピラー - Google Patents
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Abstract
【課題】不要な車体の質量増を抑制し、かつ従来よりも剛性性能を高めたリアピラーを提供すること。
【解決手段】車体の後端部に設けられるリアピラー1である。このリアピラー1は、インナリンフォース2と、アウタリンフォース3と、インナリンフォース2とアウタリンフォース3との間に配置され、インナリンフォース2との間で閉空間を形成するインナエクステンション部材4と、を備える。インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される閉断面の対角線に沿って、インナエクステンション部材4の一部が配置されている。インナエクステンション部材4は、前記一部から離れるにつれてある位置からインナリンフォース2の内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とされている。
【選択図】図2
【解決手段】車体の後端部に設けられるリアピラー1である。このリアピラー1は、インナリンフォース2と、アウタリンフォース3と、インナリンフォース2とアウタリンフォース3との間に配置され、インナリンフォース2との間で閉空間を形成するインナエクステンション部材4と、を備える。インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される閉断面の対角線に沿って、インナエクステンション部材4の一部が配置されている。インナエクステンション部材4は、前記一部から離れるにつれてある位置からインナリンフォース2の内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とされている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車体の後端部に設けられるリアピラーの構造に関する。
ピラーは車体の構造部材である。ピラーなどの車体の構造部材の構造としては、例えば特許文献1、2に記載されたものがある。
特許文献1には、ルーフサイドレールアウタとルーフサイドレールインナとで囲まれた閉空間の中に、Dピラーアウタの断面が直線形状の部分を配置した実施形態が記載されている(特許文献1の第1図、第3図)。なお、ルーフサイドレールアウタとルーフサイドレールインナとで囲まれた閉空間の中に、Dピラーアウタの断面が直線形状の部分が配置された箇所は、ルーフサイドレールの後部である。
特許文献2には、ルーフサイドレールを構成するアウタパネルとインナパネルとで囲まれた閉空間の中に、断面が直線形状の補強パネルを配置した実施形態が記載されている(特許文献2の図1、図3)。なお、断面が直線形状の補強パネルが配置された箇所は、ルーフサイドレールの中央部分である。
特許文献1、2に記載されたような構造を、車体の後端部に設けられるリアピラーに採用すると、その剛性を高めることができ、外部からの衝撃による変形(閉断面崩れ)を抑制することができる。
しかしながら、車体のリアピラーには、バックドアの開閉操作時、そのヒンジ部分や、ダンパーステーから衝撃がかかる。そのため、リアピラーは、作用する衝撃により容易に変形しない剛性を有するものとする必要があり、特許文献1、2に記載されたような構造では、車体の質量増につながったり、その剛性が不十分であったりすることが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、不要な車体の質量増を抑制し、かつ従来よりも剛性性能を高めたリアピラーを提供することである。
本発明は、車体の後端部に設けられるリアピラーである。このリアピラーは、インナリンフォースと、アウタリンフォースと、前記インナリンフォースと前記アウタリンフォースとの間に配置され、前記インナリンフォースとの間で閉空間を形成するインナエクステンション部材と、を備える。前記インナリンフォースと前記アウタリンフォースとで形成される閉断面の対角線に沿って、前記インナエクステンション部材の一部が配置されている。前記インナエクステンション部材の他部は、前記一部から離れるにつれてある位置から前記インナリンフォースの内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とされている。
本発明によると、インナエクステンション部材が配置された部分が固まりのような形態となることで、剛性が飛躍的に高まる。また、このインナエクステンション部材に関して、インナリンフォースとアウタリンフォースとで形成される閉断面の対角線に沿って配置される部分から離れるにつれてある位置からインナリンフォースの内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状としたことで、必要な部分のみにインナエクステンションを配置することで、インナエクステンションによる車体の質量増を抑制しつつ、車体の後端部の剛性性能を向上できる。
これらより、本発明によると、不要な車体の質量増を抑制し、かつ従来よりも剛性性能を高めたリアピラーを提供することができる。
これらより、本発明によると、不要な車体の質量増を抑制し、かつ従来よりも剛性性能を高めたリアピラーを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示したように、リアピラー1は自動車100の車体の後端部に設けられる構造部材である。図1に例示した自動車100は、ピラーを片側4本(符号7、8、9、1を付して図1に示している)有するため、リアピラー1はDピラーと呼ばれる。このリアピラー1は、自動車100のバックドア開口部の左右一対の側部となる。
自動車100のバックドア(不図示、上開き式のバックドア)は、ルーフ10の後端部にヒンジを介して取り付けられる。また、バックドアのダンパーステーは、バックドア開口部の左右一対の側部となるリアピラー1の上部コーナー部に取り付けられる。なお、バックドアが横開き式の場合、例えばリアピラー1の上部コーナー部にヒンジが取り付けられる。
図2〜5を参照しつつ本実施形態のリアピラー1の構造について説明する。なお、図2〜5中に、車体(リアピラー1)の上方向、外方向(側方)、および後方向を矢印で示している。
図2は、リアピラー1の上部コーナー部を示す、図1のA−A断面図である。図2に示したように、リアピラー1は、インナリンフォース2と、アウタリンフォース3と、インナリンフォース2とアウタリンフォース3との間に配置されるインナエクステンション部材4と、を備えている。
ここで、アウタリンフォース3の上端部の上面には、ルーフ10のアッパーパネル6が溶接接合されている。また、インナエクステンション部材4の上端部の上面には、ルーフ10のロアパネル5が溶接接合されている。アッパーパネル6は、ルーフ10の下に配置される。
インナリンフォース2、アウタリンフォース3、およびインナエクステンション部材4は、いずれも鋼板(炭素鋼板、アルミニウム合金鋼板など)からなる。
ここで、インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される閉断面の対角線に沿って、インナエクステンション部材4の一部11が配置される。本実施形態では、図3などに示すように、インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される閉断面は矩形であり、インナエクステンション部材4のうちその断面が直線形状とされた一部11が、当該閉断面の対角線上に配置されている。なお、インナエクステンション部材4のうちの断面が直線形状の部分11は、B−B断面よりも上の部分全てである(図2参照)。
図2、4、5に示したように、インナエクステンション部材4の他部12(残りの部分)は、断面が直線形状の部分11から離れるにつれてある位置からインナリンフォース2の内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とされる。本実施形態では、インナエクステンション部材4の他部12は、断面L字形状のインナリンフォース2側に凸な凹形状とされている。また、この凹形状部の谷部は滑らかな曲面とされている。滑らかな曲面を有する谷部とすることで剛性性能を向上させることができる。
そして、インナエクステンション部材4の下端部は、インナリンフォース2の内面に溶接接合される。なお、インナエクステンション部材4の上端部は、インナリンフォース2とアウタリンフォース3との間に挟まれた態様で、インナリンフォース2およびアウタリンフォース3に溶接接合される。このようにして、インナリンフォース2とインナエクステンション部材4との間に閉空間Sが形成される。なお、インナエクステンション部材4の長手方向(リアピラー1の長手方向)に直交する方向の両端は、図3〜5に示したように、インナリンフォース2とアウタリンフォース3との間に挟まれた態様で、インナリンフォース2およびアウタリンフォース3に溶接接合される。
(作用・効果)
本実施形態のリアピラー1によると、インナリンフォース2とインナエクステンション部材4との間に閉空間Sが形成され、インナエクステンション部材4が配置された部分が固まりのような形態(バルク)となる。これにより、リアピラー1の閉断面崩れが抑制される。すなわち、リアピラー1の剛性が飛躍的に高まる。また、インナエクステンション部材4に関して、インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される閉断面の対角線に沿って配置される部分から離れるにつれてある位置からインナリンフォース2の内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とし、インナリンフォース2と同じ形状になった部分でインナリンフォース2の内面に溶接接合される。すなわち、インナエクステンション部材4は、インナリンフォース2及びアウタリンフォース3の長手方向の途中でその下端部が形成されている。これらより、リアピラー1は、従来のリアピラーよりも剛性性能が高くしつつ、必要な部分のみインナエクステンション部材4を配置することで、不要な車体の重量増を抑制している。
本実施形態のリアピラー1によると、インナリンフォース2とインナエクステンション部材4との間に閉空間Sが形成され、インナエクステンション部材4が配置された部分が固まりのような形態(バルク)となる。これにより、リアピラー1の閉断面崩れが抑制される。すなわち、リアピラー1の剛性が飛躍的に高まる。また、インナエクステンション部材4に関して、インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される閉断面の対角線に沿って配置される部分から離れるにつれてある位置からインナリンフォース2の内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とし、インナリンフォース2と同じ形状になった部分でインナリンフォース2の内面に溶接接合される。すなわち、インナエクステンション部材4は、インナリンフォース2及びアウタリンフォース3の長手方向の途中でその下端部が形成されている。これらより、リアピラー1は、従来のリアピラーよりも剛性性能が高くしつつ、必要な部分のみインナエクステンション部材4を配置することで、不要な車体の重量増を抑制している。
また、リアピラー1の上部コーナー部は、バックドアの開閉操作時、そのヒンジ部分や、ダンパーステーから衝撃がかかる部分である。バルク構造を形成するインナエクステンション部材4をリアピラー1の上部コーナー部に配置することで、バックドアの開閉操作時にリアピラー1に作用する衝撃によりリアピラー1が変形することを有効に防止できる。すなわち、インナエクステンション部材4は、ヒンジ部分や、ダンパーステーに対応する部分に配置されればリアピラー1が変形することを有効に防止できるが、リアピラー1が変形することを有効に防止できれば、インナエクステンション部材4の配置場所はヒンジ部分や、ダンパーステーに完全に対応する必要はない。
また、本実施形態では、インナエクステンション部材4のうちその断面を直線形状とした部分を、インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される矩形の閉断面の対角線上に配置している。この構成によると、リアピラー1のうちのインナエクステンション部材4が配置された部分の断面係数を最大化することができる。これにより、より変形しにくいリアピラー1となる。
また、インナエクステンション部材4のうち、断面が直線形状の部分11から離れるにつれてある位置からインナリンフォース2の内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とされている部分12を、断面L字形状のインナリンフォース2側に凸な凹形状とし、凹形状の谷部は滑らかな曲面とすることで、インナエクステンション部材4の製造が容易となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される閉断面が矩形のリアピラー1を例示したが、インナリンフォース2とアウタリンフォース3とで形成される閉断面が4つ以上の角(かど)を有する多角形のリアピラーであれば、本発明のリアピラーの構造を適用することができる。
また、インナエクステンション部材4を配置する部分、すなわちバルク構造を形成する部分は、リアピラーの上部コーナー部に限定されるものではない。
1:リアピラー(Dピラー)
2:インナリンフォース
3:アウタリンフォース
4:インナエクステンション部材
100:自動車
2:インナリンフォース
3:アウタリンフォース
4:インナエクステンション部材
100:自動車
Claims (4)
- 車体の後端部に設けられるリアピラーであって、
インナリンフォースと、
アウタリンフォースと、
前記インナリンフォースと前記アウタリンフォースとの間に配置され、前記インナリンフォースとの間で閉空間を形成するインナエクステンション部材と、
を備え、
前記インナリンフォースと前記アウタリンフォースとで形成される閉断面の対角線に沿って、前記インナエクステンション部材の一部が配置され、
前記インナエクステンション部材の他部は、前記一部から離れるにつれてある位置から前記インナリンフォースの内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とされている、リアピラー。 - 請求項1に記載のリアピラーにおいて、
前記インナエクステンション部材が上部コーナー部に配置されている、リアピラー。 - 請求項1または2に記載のリアピラーにおいて、
前記インナリンフォースと前記アウタリンフォースとで形成される閉断面は矩形であり、
前記インナエクステンション部材の断面が直線形状の前記一部が、前記閉断面の対角線上に配置されている、リアピラー。 - 請求項3に記載のリアピラーにおいて、
前記インナエクステンション部材のうち、前記一部から離れるにつれてある位置から前記インナリンフォースの内面に沿った形状に徐々に近づいていく形状とされている部分は、断面L字形状の前記インナリンフォース側に凸な凹形状とされている、リアピラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013018412A JP2014148254A (ja) | 2013-02-01 | 2013-02-01 | リアピラー |
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JP (1) | JP2014148254A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104960579A (zh) * | 2015-06-25 | 2015-10-07 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 用于汽车的d柱结构及制造其的方法 |
CN106114635A (zh) * | 2016-08-10 | 2016-11-16 | 阿尔特汽车技术股份有限公司 | 汽车后侧围加强板轻量化结构 |
JP2018052371A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | ダイハツ工業株式会社 | 車体後部の補強構造 |
JP2022043805A (ja) * | 2020-09-04 | 2022-03-16 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
-
2013
- 2013-02-01 JP JP2013018412A patent/JP2014148254A/ja active Pending
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JP2018052371A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | ダイハツ工業株式会社 | 車体後部の補強構造 |
JP2022043805A (ja) * | 2020-09-04 | 2022-03-16 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
JP7273012B2 (ja) | 2020-09-04 | 2023-05-12 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
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