JP5949378B2 - ステアリングサポートメンバ - Google Patents

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    • B62D25/14Dashboards as superstructure sub-units
    • B62D25/145Dashboards as superstructure sub-units having a crossbeam incorporated therein

Description

本発明は、ステアリングシャフトなどを支持し車幅方向に延びるステアリングサポートメンバに関するものである。
自動車などの車両では、例えばダッシュパネルとインストルメントパネルとで仕切られた空間にステアリングサポートメンバが配置されている。ダッシュパネルは、車両前部に位置する車体パネルであり、エンジンルームと車室内とを区画している。インストルメントパネルは、ダッシュパネルの車室内側に配置された内装部品である。
ステアリングサポートメンバは、車幅方向に延びていて、両端がダッシュサイドパネルなどの車両側面に固定された部材であり、ステアリングなどの各種部品を支持する。このため、ステアリングサポートメンバには、各種部品の重量を支持する強度や剛性が求められる。なお、ステアリングとは、ステアリングシャフトやステアリングホイールなどを含む部品をいう。
ステアリングサポートメンバの剛性が低い場合には、車体(サスペンションなど)からの振動やアイドリング時のエンジン振動がステアリングに伝達され、乗員に違和感を与える、いわゆるステアリング振動が発生する可能性がある。
近年、車両は軽量化が求められる傾向にある。このため、車両部品に、比強度や比剛性に優れた素材、すなわちマグネシウムに代表される軽合金や、繊維強化プラスチック(CFRP:carbon fiber reinforced plastics)に代表される樹脂複合材料を用いることが注目されている。
これらの素材は、成形性にも優れていることから、ステアリングサポートメンバの素材として用いることも期待されている。なお既存のステアリングサポートメンバは、例えば鉄製であり、丸棒形状を有している。
これに対して特許文献1には、操縦カラム(ステアリングなどに相当)を支持する、マグネシウムからなる器具パネル支持構造が記載されている。また、特許文献2には、ステアリングを支持する一体成形されたマグネシウム合金製の運転席側メンバー部材が記載されている。
特表2007−506610号公報 特開2006−160019号公報
特許文献1および特許文献2に記載の構造あるいは部材では、成形性の優れた素材を用いることから、例えば剛性を高めるためや周辺の他部品を傷つけないようにするために、車両前後方向に沿った縦断面を一方(例えば車両前側)が開放されたコの字形状としている。
ステアリングサポートメンバの縦断面をコの字形状にすると、開放された側の強度や剛性が得られない場合が有り得る。この対策としては、部材の肉厚を厚くする、あるいは、他の補強部品を追加することが考えられる。しかし、このような対策では、重量が大きくなり、軽量化を図ることが困難となってしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、軽量化を図りつつ、支持強度や支持剛性を向上できるステアリングサポートメンバを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるステアリングサポートメンバの代表的な構成は、ステアリングシャフトを支持し、車幅方向に延びていて両端が車両側面に固定されたステアリングサポートメンバにおいて、当該ステアリングサポートメンバは、軽合金または樹脂複合材料で成形されていて、ステアリングシャフトを支持する箇所の近傍から車両前側に延びる円錐台形状の固定部であり、車両前部のエンジンルームを区画する車体パネルに頂部が固定される固定部と、固定部の頂部が成す円、底円あるいは任意の断面である円の接線に沿って立てられた複数の補強リブとを備えることを特徴とする。
ここで、車体パネルからステアリングサポートメンバ(あるいはステアリングサポートメンバから車体パネル)に荷重が入力された場合を想定する。この場合、固定部は、円錐台形状であり角部が存在せず、荷重が特定の方向に偏って集中することがない。このため、固定部は、入力された荷重の方向に依存せず、荷重をバランスよく伝達できる。
また、固定部と一体成形された補強リブが、固定部の頂部が成す円、底円あるいは任意の断面である円の接線に沿って立てられているので、入力された荷重が固定部から補強リブにスムーズに伝達される。このように、一体成形された上記固定部および補強リブによれば、入力された荷重が局所的に集中することを防止でき、結果的に、ステアリングサポートメンバの支持強度や支持剛性を向上できる。なお支持剛性が向上することから、ステアリング振動の抑制も図ることができる。
さらに、ステアリングサポートメンバが軽合金または樹脂複合材料で一体成形されているので、既存の鉄製のステアリングサポートメンバと比べて、軽量化が図られ、また部品点数も削減できる。また、軽合金または樹脂複合材料は、優れた成形性を有しているので、ステアリングサポートメンバの形状の自由度を高められる。
上記の複数の補強リブは、固定部の車両上下方向に沿った中心線を基準にして線対称に配置されていて、車両上下のいずれかに向かって末広がりになるように互いに対して傾斜した方向に延びる一対の第1補強リブと、第1補強リブが末広がりになっている方向と同じ方向に向かってさらに末広がりになるように互いに対して傾斜した方向に延びる一対の第2補強リブとを有するとよい。
このように、それぞれ異なる方向に傾斜している一対の第1補強リブと一対の第2補強リブとが固定部の中心線を基準にして線対称に配置されているので、入力された荷重が伝播する挙動を捉え易くなる。なお荷重の伝播挙動を解析した解析結果は、補強すべき箇所などを特定する際に用いられる。また、上記のように配置された補強リブによって、入力された荷重が効率的に分散され、ステアリングサポートメンバの強度、剛性を高められる。
当該ステアリングサポートメンバは、車両前後方向に沿った縦断面がコの字形状に成形されていて、コの字形状は、固定部および複数の補強リブが車両前側に形成されている縦壁部と、縦壁部の上下両端からそれぞれ車両前側に張り出し固定部および複数の補強リブを間に挟む上側フランジおよび下側フランジとを有し、上側フランジは、固定部の上で他の部分より車両前側に張り出した張出部を含み、張出部は、車両前側から見て第2補強リブとともに三角形状の領域を形成するとよい。
これにより、ステアリングサポートメンバには、車両前側に張り出した三角形状の領域が形成される。第2補強リブが上側フランジの張出部とともに三角形状の領域を形成するということは、第2補強リブが上に向かって末広がりになっていることを意味する。このため、ステアリングサポートメンバでは、コの字形状を成す縦断面の開放された側が三角形状の領域で支持される。コの字形状を成す縦断面では、開放された側の剛性が低いものの、三角形状の領域で支持されるので、開放された側の剛性の低下を防止できる。また、張出部は、三角形状の領域を成す第2補強リブによって支持されることになる。よって、コの字形状の縦断面を有するステアリングサポートメンバは、三角形状の領域によって補強され、固定部に荷重が入力された場合であっても変形しない。
上記の三角形状の領域の内部または近傍に配置され、ステアリングシャフトを取付けられる取付部をさらに含むとよい。これにより、ステアリングシャフトは、補強構造を成す三角形状の領域の内部または近傍に配置された強固な取付部に取付けられることになる。よって、ステアリングシャフトの支持強度や支持剛性が高まり、ステアリング振動を抑制できる。
上記の第2補強リブの各々が上側フランジに接触した箇所からそれぞれ連続する一対の第3補強リブであって、下側フランジと上側フランジとの間を固定部から遠ざかる車幅方向にトラス状に延びる第3補強リブをさらに含むとよい。これにより、第3補強リブは、上側フランジおよび下側フランジに接しながら車幅方向に向かって連続して延びていて、トラス状に繋がっている。よって、ステアリングサポートメンバは、車幅方向に亘って補強される。
当該ステアリングサポートメンバは、縦壁部の一部が車両下方向に突出した突出部をさらに備え、突出部は、下側フランジが車両下方向に湾曲して形成された対向する一対のフランジと、一対のフランジの間を車両上下方向にトラス状に延びる第4補強リブとをさらに含むとよい。これにより、第4補強リブは、突出部の一対のフランジに接しながら車両下方向に向かって連続して延びていて、トラス状に繋がっている。よって、ステアリングサポートメンバは、車両下方向に亘っても補強される。
本発明によれば、軽量化を図りつつ、支持強度や支持剛性を向上できるステアリングサポートメンバを提供することができる。
本実施形態におけるステアリングサポートメンバとともに車両の一部を示す図である。 図1のステアリングサポートメンバの全体を示す図である。 図2のステアリングサポートメンバのA矢視図である。 図2のステアリングサポートメンバのB矢視図、C矢視図である。 図2のステアリングサポートメンバを車両前側から見た状態を示す図である。 図5のステアリングサポートメンバの断面図である。 本実施形態におけるステアリングサポートメンバにステアリングを取付けた状態を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態におけるステアリングサポートメンバとともに車両の一部を示す図である。図2は、図1のステアリングサポートメンバの全体を示す図である。なお、以下の各図において、矢印X、Y、Zは、それぞれ車両前側、車両左側および車両下方を示している。
ステアリングサポートメンバ100は、図1に示すように車両前部に位置し車両の一部を構成するダッシュパネル102と、図示を省略するインストルメントパネルとで仕切られた空間に配置されている。ダッシュパネル102は、車両前部のエンジンルームと車室内とを区画する車体パネルである。なおインストルメントパネルは、ダッシュパネル102の車室内側に配置され、乗員に視認される意匠面を有する内装部品となる。
ステアリングサポートメンバ100は、車幅方向に延びていて、図2に示す両端部104a、104bが車両側面を成す不図示のダッシュサイドパネルに固定される。ダッシュサイドパネルは、ダッシュパネル102を相互間で支持する一対の部材である。
ステアリングサポートメンバ100は、ここでは不図示のステアリング106(図7参照)などの各種部品を支持するステアリング取付部108を含んでいる。ステアリング106とは、例えばステアリングシャフトやステアリングホイールを含む部品である。また、ステアリング取付部108は、図示のように、車両前側に向かって凹んだ窪みとなっている。
ステアリングサポートメンバ100は、図1に示すように、ステアリング取付部108の近傍からダッシュパネル102に向かって(すなわち車両前側に向かって)延びる固定部110を有している。
この固定部110の頂部110aは、ダッシュパネル102に締結あるいは溶接され固定されている。なお固定部110の頂部110aは、ダッシュパネル102に限られず、車両前部に位置する車体パネルであれば、例えばカウルパネルなどに固定されてもよい。このため、ステアリングサポートメンバ100の固定部110には、車体パネルからの荷重あるいはステアリング106からの荷重が入力されることになる。
また、ステアリングサポートメンバ100は、固定部110の上方に位置し車両前側に張り出した張出部112と、車両下方に突出していて、図示を省略する車体フロアパネルと締結される突出部114とを有する。なおステアリングサポートメンバ100には、ダッシュパネル102に向かって延びる延長部116も形成されている。
ここで、ステアリングサポートメンバ100は、車両の軽量化を図るために、例えばアルミニウム、マグネシウムなどの軽合金、あるいは、繊維強化プラスチック(CFRP)やガラス繊維強化プラスチック(GFRP:Glass fiber reinforced plastics)などの樹脂複合材料で成形されている。成形方法としては、軽合金を用いた場合であればダイキャストやインジェクションなどの射出成形でよく、また、樹脂複合材料を用いた場合であれば圧縮成形や射出成形であってよいが、特に限定されない。また、これらの素材は、比強度や比剛性、さらには成形性に優れている。
ステアリングサポートメンバ100は、成形性に優れた軽合金や樹脂複合材料を用いて一体成形されるので、複雑な形状を有することが可能となる。一例として、ステアリングサポートメンバ100は、上記ダッシュパネル102、ダッシュサイドパネルおよび車体フロアパネルに固定される形状、さらに上記ステアリング106を支持する形状だけでなく、インストルメントパネルとの締結形状や、インストルメントパネル内部に収納される部品類との取付形状、その他の締結形状を適宜有してもよい。
図3は、図2のステアリングサポートメンバ100のA矢視図である。図4は、図2のステアリングサポートメンバ100のB矢視図、C矢視図である。
ステアリングサポートメンバ100の固定部110は、図3および図4(a)のB矢視図に示すように、円錐台形状を有し、上記頂部110aと底部110bと側面110cとを含む。また、固定部110の側面110cの下側近傍には上記ステアリング取付部108が形成されている。
また、ステアリングサポートメンバ100は、図3に示すように、複数の補強リブ118、120、122、124、126、128を有する。複数の補強リブ118、120、122、124、126、128は、固定部110の車両上下方向に沿った中心線Dを基準にして線対称に配置されている。一対の補強リブ118、120(第1補強リブ)は、固定部110の頂部110aが成す円Eの接線La、Lbに沿って立てられている。このため、補強リブ118、120の稜線が接線La、Lbに沿っていることになる。そして、一対の補強リブ118、120は、車両上側に向かって末広がりになるように、互いに対して傾斜した方向に延びている。
また、一対の補強リブ122、124(第2補強リブ)は、固定部110の底部110bが成す底円Fの接線Lc、Ldに沿って立てられている。このため、補強リブ122、124の稜線が接線Lc、Ldに沿っていることになる。そして、補強リブ122、124は、上記の一対の補強リブ118、120が末広がりになっている方向と同じ方向に向かってさらに末広がりになるように、互いに対して傾斜した方向に延びている。
さらに、一対の補強リブ126、128は、底円Fの接線Le、Lfに沿って立てられていている。このため、補強リブ126、128の稜線が接線Le、Lfに沿っていることになる。そして、補強リブ126、128は、車両下側に向かって末広がりになるように、互いに対して傾斜した方向に延びている。
ステアリングサポートメンバ100は、図4(a)に示すように、縦壁部130と、上側フランジ132および下側フランジ134とを有し、車両前側が開放されたコの字形状に成形されている。縦壁部130は、固定部110の底部110bから例えば車両上下方向に延びていて、固定部110および複数の補強リブ118、120、122、124、126、128が車両前側に形成されている。
上側フランジ132および下側フランジ134は、縦壁部130の上下両端から折り返され、それぞれ車両前側に張り出していて、固定部110および複数の補強リブ118、120、122、124、126、128を間に挟んでいる。
上側フランジ132は、図4(a)および図4(b)に示すように、固定部110の上方で車両前側に他の部分より張り出した張出部112を含んでいる。一対の補強リブ118、120は、図3および図4(a)に示すように、固定部110の頂部110aから底部110bに至る側面110c、縦壁部130、および張出部112を含む上側フランジ132とで挟まれていて、これらを繋いでいる。
一対の補強リブ122、124は、図3および図4(a)に示すように、固定部110の底部110bから側面110cの一部、縦壁部130、および張出部112を含む上側フランジ132とで挟まれていて、これらを繋いでいる。そして、一対の補強リブ122、124は、図3に示すように、車両前側から見て張出部112とともに図中一点鎖線で示す三角形状の領域Gを形成する。
この領域Gは、張出部112を含むことから車両前側に張り出した領域となる。また、張出部112は、領域Gを成す一対の補強リブ122、124によって支持されることにもなる。なお領域Gは、図示のように、固定部110の底円Fの一部も含めてよい。このため、ステアリングサポートメンバ100は、コの字形状のうち車両前側の開放された側が三角形状の領域Gで支持され、補強されている。
また、一対の補強リブは、図3および図4(a)に示すように、固定部110の底部110bから側面110cの一部、縦壁部130および下側フランジ134とで挟まれていて、これらを繋いでいる。
ステアリング取付部108は、図3に示すように、補強構造を成す上記領域Gの下側近傍すなわち強度や剛性が高い箇所に配置されている。このため、ステアリング取付部108にステアリング106を取り付けることで、いわゆるステアリング振動を抑制できる。なおステアリング振動は、例えばステアリングサポートメンバ100の支持強度や支持剛性が低い場合に生じ易く、運転操作中に生じるステアリング106のがたつき、あるいは車体を通じてステアリング106に振動が伝播するなどして、乗員に違和感を与える。
またステアリング取付部108は、図4(a)および図4(b)に示すように、車両前側に凹んだ窪みとなっていて、例えば対向する取付点136a、136bを有する。この取付点136a、136bには、ステアリングシャフトを挿通するボルトなどが取付けられる。このようにして、ステアリング取付部108にステアリング106が取付けられる。
図5は、図2のステアリングサポートメンバ100を車両前側から見た状態を示す図である。ただし図中では、上記の延長部116は図示を省略し、突出部114は一部のみを示している。図6は、図5のステアリングサポートメンバ100の断面図である。図中ではH−H断面を例示していて、延長部116も示している。
ステアリングサポートメンバ100は、図5に示すように、上記一対の補強リブ122、124の各々が上側フランジ132に接触した箇所からそれぞれ連続する一対の補強リブ138、140(第3補強リブ)を含む。この一対の補強リブ138、140は、下側フランジ134と上側フランジ132との間を固定部110から遠ざかる車幅方向に両端部104a、104bまでトラス状に繰り返して延びている。
さらに、ステアリングサポートメンバ100は、図5に示すように補強リブ142を有する。補強リブ142は、補強リブ126が下側フランジ134に接触した箇所から連続し、固定部110から遠ざかる車幅方向に端部104aまでトラス状に繰り返して延びている。
よって、ステアリングサポートメンバ100は、固定部110よりも車両左側では、下側フランジ134と上側フランジ132との間で例えば格子状に配置された補強リブ138、142により補強されている。また、ステアリングサポートメンバ100は、固定部110よりも車両右側では、車幅方向に端部104bまでトラス状に繰り返して延びる補強リブ140により補強されている。
また、ステアリングサポートメンバ100の突出部114は、図5および図6に示すように、縦壁部130の一部が車両下方向に突出して形成されている。また、突出部114は、図5に示すように、下側フランジ134が車両下方向に湾曲することで形成された対向する一対のフランジ144、146を含む。一対のフランジ144、146の間には、補強リブ148(第4補強リブ)が配置されている。補強リブ148は、例えば車両上下方向に一対のフランジ144、146に接しながら、トラス状に繰り返し延びていて、突出部114を補強している。
よって、ステアリングサポートメンバ100は、図5に示すように、補強リブ138、140、142により車幅方向に亘って補強され、さらに、補強リブ148により車両下方向に亘って補強される。このため、ステアリングサポートメンバ100は、例えば固定部110に入力された荷重をステアリングサポートメンバ100内に効率的に伝播させ、強度や剛性を高めることができる。特に一対の補強リブ138、140は、円錐台形状の固定部110の接線Lc、Ldに沿って立てられた一対の補強リブ122、124から連続しているので、入力された荷重をより効率的に伝播できる。
ところで、ステアリングサポートメンバ100は、図6に示すように、車両前後方向に沿ったH−H断面(縦断面)が、上記した縦壁部130、上側フランジ132および下側フランジ134を有するコの字形状となっていて、一般には、コの字形状の車両前側の開放された側の剛性の低下が懸念される。しかし、ステアリングサポートメンバ100は、上記の三角形状の領域G(図3参照)により補強されているので、コの字形状の開放された側の剛性の低下を防止でき、固定部110に荷重が入力された場合であっても変形しない。
ここで、ダッシュパネル102からステアリングサポートメンバ100(あるいはステアリングサポートメンバ100からダッシュパネル102)に荷重が入力された場合を想定する。この場合、固定部110は、円錐台形状であり角部が存在しないので、荷重が特定の方向に偏って集中することがない。よって、固定部110では、入力された荷重の方向に依存せず、荷重をバランスよく伝達できる。
また、複数の補強リブ118、120、122、124、126、128が固定部110と一体成形されていて、固定部110の頂部110aが成す円Eの接線La、Lb、底部110bが成す底円Fの接線Lc、Ld、Le、Lfに沿ってそれぞれ立てられているので、入力された荷重が固定部110から補強リブ118、120、122、124、126、128にスムーズに伝達される。
したがって、一体成形された上記固定部110および補強リブ118、120、122、124、126、128によれば、入力された荷重が局所的に集中することを防止でき、結果的に、ステアリングサポートメンバ100の支持強度や支持剛性を向上できる。なおステアリングサポートメンバ100では、入力された荷重が局所的に集中しないことから、例えば車両前部より受けた荷重を車両側部や車両底部に効率よく分散できる。
図7は、本実施形態におけるステアリングサポートメンバ100にステアリング106を取付けた状態を示す図である。ステアリングサポートメンバ100のステアリング取付部108には、図7に示すように、車両前側に向かって斜め下方にステアリングシャフト138が取付点136aを用いて取付けられている。なお、図中ではステアリングシャフト138に、オプション品である電動パワーモータ140を配置した状態が示されている。
このように、ステアリングサポートメンバ100は、重量の大きな各種部品を支持する場合であっても、上記したように固定部110および補強リブ118、120、122、124、126、128によって支持強度や支持剛性が向上していることから、ステアリング振動の抑制を図ることができる。
また、ステアリングサポートメンバ100は、優れた成形性を有する軽合金または樹脂複合材料で一体成形されているので、形状の自由度を高められるとともに、既存の鉄製のステアリングサポートメンバと比べて、軽量化を図り、部品点数も削減できる。
さらに、複数の一対の補強リブ118、120、122、124、126、128が固定部110の中心線Dを基準にして線対称に配置されているので、入力された荷重が伝播する挙動を捉え易くなる。荷重の伝播挙動を解析した解析結果は、補強すべき箇所などを特定するために用いられる。また、複数の補強リブ118、120、122、124、126、128が線対称に配置されることで、入力された荷重がバランスよく効率的に分散され、ステアリングサポートメンバ100の強度、剛性を高めることができる。
上記実施形態では、複数の補強リブ118、120、122、124、126、128は、固定部110の頂部110aが成す円Eの接線La、Lb、または固定部110の底部110bが成す底円Fの接線Lc、Ld、Le、Lfに沿って立てられているとしたが、これに限定されない。例えば、円錐台形状の固定部110の頂部110aと底部110bとの間となる任意の断面である円の接線に沿って、補強リブを立ててもよい。そして、複数の補強リブ118、120、122、124、126、128は、固定部110の中心線Dを基準にして線対称に配置したが、上記各円の接線に沿って立てられているのであれば、線対称に配置しなくてよく、また、適宜の数だけ配置してよい。さらに、上記各円の接線に沿って複数の補強リブを立てることで、例えば一対の補強リブ118、120が車両下方向に向かって末広がりになるように互いに対して傾斜した方向に延びてもよい。
また、上記張出部112とともに三角形状の領域Gを成す一対の補強リブ122、124は、接線Lc、Ld以外の他の接線に沿って立てられてもよい。このようにすれば、ステアリング取付部108が三角形状の領域Gの近傍ではなく、領域Gの内部すなわち強度や剛性のより高い箇所に配置される場合もある。この場合には、ステアリング106の支持強度や支持剛性が高まり、ステアリング振動をより抑制できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、ステアリングシャフトなどを支持し車幅方向に延びるステアリングサポートメンバに利用することができる。
100…ステアリングサポートメンバ、102…ダッシュパネル、104a、104b…両端部、106…ステアリング、108…ステアリング取付部、110…固定部、110a…頂部、110b…底部、110c…側面、112…張出部、114…突出部、116…延長部、118、120、122、124、126、128…補強リブ、130…縦壁部、132…上側フランジ、134…下側フランジ、138…ステアリングシャフト、140…電動パワーモータ

Claims (6)

  1. ステアリングシャフトを支持し、車幅方向に延びていて両端が車両側面に固定されたステアリングサポートメンバにおいて、
    当該ステアリングサポートメンバは、軽合金または樹脂複合材料で成形されていて、
    前記ステアリングシャフトを支持する箇所の近傍から車両前側に延びる円錐台形状の固定部であり、車両前部のエンジンルームを区画する車体パネルに頂部が固定される固定部と、
    前記固定部の前記頂部が成す円、底円あるいは任意の断面である円の接線に沿って立てられた複数の補強リブとを備えることを特徴とするステアリングサポートメンバ。
  2. 前記複数の補強リブは、前記固定部の車両上下方向に沿った中心線を基準にして線対称に配置されていて、
    車両上下のいずれかに向かって末広がりになるように互いに対して傾斜した方向に延びる一対の第1補強リブと、
    前記第1補強リブが末広がりになっている方向と同じ方向に向かってさらに末広がりになるように互いに対して傾斜した方向に延びる一対の第2補強リブとを有することを特徴とする請求項1に記載のステアリングサポートメンバ。
  3. 当該ステアリングサポートメンバは、車両前後方向に沿った縦断面がコの字形状に成形されていて、
    前記コの字形状は、
    前記固定部および複数の補強リブが車両前側に形成されている縦壁部と、
    前記縦壁部の上下両端からそれぞれ車両前側に張り出し前記固定部および複数の補強リブを間に挟む上側フランジおよび下側フランジとを有し、
    前記上側フランジは、前記固定部の上で他の部分より車両前側に張り出した張出部を含み、
    前記張出部は、車両前側から見て前記第2補強リブとともに三角形状の領域を形成することを特徴とする請求項2に記載のステアリングサポートメンバ。
  4. 前記三角形状の領域の内部または近傍に配置され、前記ステアリングシャフトを取付けられる取付部をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のステアリングサポートメンバ。
  5. 前記第2補強リブの各々が前記上側フランジに接触した箇所からそれぞれ連続する一対の第3補強リブであって、前記下側フランジと上側フランジとの間を前記固定部から遠ざかる車幅方向にトラス状に延びる第3補強リブをさらに含むことを特徴とする請求項3または4に記載のステアリングサポートメンバ。
  6. 当該ステアリングサポートメンバは、前記縦壁部の一部が車両下方向に突出した突出部をさらに備え、
    前記突出部は、
    前記下側フランジが車両下方向に湾曲して形成された対向する一対のフランジと、
    前記一対のフランジの間を車両上下方向にトラス状に延びる第4補強リブとをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のステアリングサポートメンバ。
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