JP6380494B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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本発明は、例えばフロアパネルのトンネル部に架け渡されるトンネルクロスメンバのような、車両の車幅方向に延びるクロスメンバを備えた車両の下部車体構造に関する。
自動車等の車体フレームには、その剛性を高めるために、車幅方向に延びる種々のクロスメンバが取り付けられている。例えば、一般に車体フレーム下部のフロアパネルには、ドライブシャフト等を通すために車体前後方向に延びるトンネル部が備えられている。このトンネル部の剛性を補強するため、トンネルクロスメンバが当該トンネル部を車幅方向に跨ぐように取り付けられる。クロスメンバとしては、断面がU字型乃至はハット型等の開断面形状の部材が用いられることがある。特許文献1には、剛性の高いクロスメンバを実現するため、開断面内にクロスリブを具備させてなるクロスメンバの構造が開示されている。
特表2005−524578号公報
クロスメンバには、車体フレームの捻れに起因する捻れ力や、車体フレームの車幅方向の伸縮に起因する引っ張り力又は圧縮力が作用する。従って、クロスメンバは、前記捻れ力に対する耐性を具備させるため捻り剛性が高く、また、前記引っ張り力又は圧縮力に対する耐性を具備させるため軸方向(クロスメンバの延伸方向)の剛性(以下、本明細書では軸剛性という)が高いことが望ましい。例えば、車体軽量化のためにクロスメンバをアルミニウムの鋳造品にて形成するような場合、構造的に捻り剛性及び軸剛性に優れるクロスメンバが必要となる。
本発明の目的は、優れた捻り剛性及び軸剛性を備えるクロスメンバを用いることで、剛性が高められた車両の下部車体構造を提供することにある。
本発明の一局面に係る車両の下部車体構造は、車体フレームと、車幅方向に延び、前記車体フレームの下部に組み付けられるクロスメンバと、を備え、前記クロスメンバは、車幅方向に所定の長さを有する平板部と、前記平板部の車幅方向両端に各々配置され、前記車体フレームに固定される一対の固定部と、前記平板部の車体前後方向の両端縁から各々下方に延びる一対の縦壁部と、前記平板部の車幅方向中央領域を補強する補強部と、を含み、前記補強部は、前記一対の縦壁部同士を繋ぐように前記平板部の下面に立設されたリブを含み、前記平板部は、前記一対の固定部に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部を有する、車両の下部車体構造において、前記オフセット領域部は、前記一対の固定部より上方に位置する突出平面部と、この突出平面部の車幅方向両端と前記一対の固定部とを各々繋ぐ連設部とを含み、前記一対の固定部は、前記車体フレームの取り付け面と対向する固定面を備え、前記クロスメンバの図心が前記固定面の高さ位置と一致するように、前記突出平面部と前記固定面とのオフセット量が設定されている。
この車両の下部車体構造によれば、クロスメンバは、平板部と一対の縦壁部とを含むことで結果的に断面U字型の形状を備え、さらに平板部の車幅方向中央領域にはリブからなる補強部が備えられている。このため、クロスメンバの捻り剛性が高められている。断面U字型の形状とした場合、当該クロスメンバの図心は前記平板部上ではなく、前記一対の縦壁部及びリブが延びる下方にシフトする。しかし、前記平板部は、該平板部の車幅方向両端の一対の固定部に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部を有する。従って、クロスメンバの車体フレームに対する固定点(固定面)の高さ位置を、当該クロスメンバの図心に近づけることができる。これにより、一対の固定部からクロスメンバに圧縮力が作用した場合でも、当該クロスメンバが湾曲変形し難くすることができる。また、引っ張り力に対する耐性も高めることができる。つまり、クロスメンバの軸剛性を向上させることができる。
また、前記オフセット領域部は、前記一対の固定部より上方に位置する突出平面部と、この突出平面部の車幅方向両端と前記一対の固定部とを各々繋ぐ連設部とを含み、前記一対の固定部は、前記車体フレームの取り付け面と対向する固定面を備え、前記クロスメンバの図心が前記固定面の高さ位置と一致するように、前記突出平面部と前記固定面とのオフセット量が設定されている。
この下部車体構造によれば、クロスメンバの車体フレームに対する固定面と、クロスメンバの図心とが一致する。このため、補強部で良好な捻り剛性を確保しつつ、当該クロスメンバの軸剛性を最も高めることができる。
上記の下部車体構造において、前記リブの車幅方向両端部は、前記一対の固定部からそれぞれ車幅方向内側に所定間隔を置いた位置に配置されていることが望ましい。この場合、前記リブの車幅方向の第1端部と前記一対の固定部の一方との第1間隔と、前記リブの前記第1端部とは反対側の第2端部と前記一対の固定部の他方との第2間隔とが等しいことがより望ましい。
この下部車体構造によれば、一対の縦壁部同士を繋ぐリブの、前記平板部への配置領域が制限される。これにより、縦壁部に対してリブが平行に近づき過ぎることを抑止できる、つまり縦壁部に対するリブの交差角を大きく設定することができる。従って、クロスメンバの捻り剛性をより向上させることができる。また、前記第1間隔と前記第2間隔とを等しくすることで、平板部におけるリブの配置バランスが良くなり、捻り剛性の一層の向上に寄与する。さらに、リブの配置領域が制限されることで、リブの付加によるクロスメンバの重量増加を抑制することができる。
本発明の他の局面に係る車両の下部車体構造は、車体フレームと、車幅方向に延び、前記車体フレームの下部に組み付けられるクロスメンバと、を備え、前記クロスメンバは、車幅方向に所定の長さを有する平板部と、前記平板部の車幅方向両端に各々配置され、前記車体フレームに固定される一対の固定部と、前記平板部の車体前後方向の両端縁から各々下方に延びる一対の縦壁部と、前記平板部の車幅方向中央領域を補強する補強部と、を含み、前記補強部は、前記一対の縦壁部同士を繋ぐように前記平板部の下面に立設されたリブを含み、前記平板部は、前記一対の固定部に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部を有する、車両の下部車体構造において、前記補強部は、前記平板部の車幅方向中央部において交差する2本のリブを含む。この場合、前記2本のリブは、前記交差する位置を中心として車幅方向において対称に配置されていることがより望ましい。
この下部車体構造によれば、少ないリブで効率よくクロスメンバの捻り剛性を高めることができる。すなわち、補強のために付加するリブの質量効率を高めることができる。また、前記2本のリブを対称に配置することで、当該リブによる車幅方向の補強バランスを良好なものとすることができる。
上記の下部車体構造において、前記リブと前記縦壁部との接続部において、前記リブの前記平板部からの突出高さと、前記縦壁部の前記平板部からの突出高さと等しいことが望ましい。
リブと縦壁部との接続部の突出端側において段差が存在していると、その段差部が応力集中箇所となり、機械的強度の弱点部となり得る。上記の下部車体構造によれば、前記段差は生じなくなり、前記機械的強度の弱点部を発生させないようにすることができる。
本発明のさらに他の局面に係る車両の下部車体構造は、車体フレームと、車幅方向に延び、前記車体フレームの下部に組み付けられるクロスメンバと、を備え、前記クロスメンバは、車幅方向に所定の長さを有する平板部と、前記平板部の車幅方向両端に各々配置され、前記車体フレームに固定される一対の固定部と、前記平板部の車体前後方向の両端縁から各々下方に延びる一対の縦壁部と、前記平板部の車幅方向中央領域を補強する補強部と、を含み、前記補強部は、前記一対の縦壁部同士を繋ぐように前記平板部の下面に立設されたリブを含み、前記平板部は、前記一対の固定部に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部を有する、車両の下部車体構造において、前記固定部は、前記車体フレームと前記クロスメンバとが固定ボルトによって締結される固定部であり、前記平板部は、前記固定ボルトによる締結部よりも車幅方向外側部分が、突出部分を具備しない単純平板部とされている。
この下部車体構造によれば、固定ボルトによる締結部よりも車幅方向外側部分が単純平板部とされるので、クロスメンバの軽量化に寄与する。
上記の下部車体構造において、前記クロスメンバの前記平板部、前記固定部、前記縦壁部及び前記補強部は、アルミニウム又はその合金の一体成型物からなることが望ましい。
この下部車体構造によれば、クロスメンバをアルミニウム又はその合金の一体成型物にて形成することで、クロスメンバの軽量化を図ることができる。また、鋳造等で一体成型することで、平板材の組合せや板材の曲げ、絞り加工によりクロスメンバを形成する場合に比べて、リブの形状や配置の自由度を高めることができる。
上記の下部車体構造において、前記車体フレームは、車体前後方向に延びるトンネル部を備えるフロアパネルを備え、前記クロスメンバは、前記トンネル部を車幅方向に跨ぐように前記車体フレームに取り付けられるトンネルクロスメンバであって、前記平板部は、前記トンネル部を跨ぐ車幅方向長さを有することが望ましい。
フロアパネルのトンネル部は車体下方に開口しており、当該トンネル部を車幅方向に跨ぐトンネルクロスメンバには、捻れ力や車幅方向の引っ張り力又は圧縮力が作用し易い。従って、高い捻り剛性及び軸剛性を備える本発明に係るクロスメンバの適用箇所として、トンネルクロスメンバは好適である。
本発明によれば、優れた捻り剛性及び軸剛性を構造的に備えるクロスメンバが車体フレームの下部に組み付けられるので、剛性が高められた車両の下部車体構造を提供することができる。
図1は、本発明に係る車両の下部車体構造が適用された車体フレームの下面図である。 図2は、車体フレーム(トンネル部)に対するトンネルクロスメンバの取り付け部分の拡大斜視図である。 図3は、前記トンネルクロスメンバの下面側の斜視図である。 図4(A)は、前記トンネルクロスメンバの下面側の平面図、図4(B)は上面側の平面図、図4(C)は、側面図である。 図5は、図4(A)のV−V線断面図である。 図6(A)及び図6(B)は、比較例に係るトンネルクロスメンバの固定部と図心との関係を示す模式図である。 図7(A)及び図7(B)は、本実施形態におけるトンネルクロスメンバの固定部と図心との関係を示す模式図である。
[車両の下部車体構造の概略]
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る車両の下部車体構造を詳細に説明する。先ずは、本発明に係る車両の下部車体構造が適用された車体フレーム1について、図11、図2を参照して説明する。図1は、車両の車体フレーム1の下面図、図2は車体フレーム1の下部の要部斜視図である。車両は、例えば四輪自動車である。なお、図1及び他の図面において、前後、左右、上下の方向表示を付している。これらの方向は、車両を基準としている。つまり、以下の説明中において用いている前後、左右、上下の方向は、図1に示している前後方向(車体前後方向)、左右方向(車幅方向)、及び、図1の紙面に垂直な方向である上下方向と一致させている。
車体フレーム1の下部には、フロアパネル11、サイドシル12、トンネル部13、ダッシュパネル14、フロントサイドフレーム15及びリアサイドフレーム18などが配置されている。このような車体フレーム1の下部には、トンネル部13を車幅方向に跨ぐように、第1トンネルクロスメンバ21(クロスメンバ)、第2トンネルクロスメンバ22及び複合トンネルクロスメンバ23が組み付けられている。
フロアパネル11は大略的に水平方向に延びる平板であり、車体フレーム1の底面(車室の底面)を構成し、左右一対で備えられている。サイドシル12は、左右一対の補強部材であり、閉断面構造を備えている。一対のサイドシル12は、右側及び左側のフロアパネル11の車幅方向外側において、それぞれ前後方向に延びている。
トンネル部13は、車幅方向の中央、すなわち一対のフロアパネル11の中間に配置され、前後方向に延びている。図2には、トンネル部13の後方部分の斜視図が示されている。トンネル部13は、下面が開口し、フロアパネル11に対して上方へ山型に隆起した部分であり、前後方向に延びる一対の側板と、これら側板の上端同士を繋ぐ天板とを含む。トンネル部13の内側空間には、前後方向に延びる図略のドライブシャフトが収容される。
トンネル部13の左右両裾に沿って、一対のトンネルサイドフレーム131が前後方向に延びている。トンネルサイドフレーム131は、上方に開口した断面U字型のフレームであり、トンネル部13の下部の左右縁部から水平方向に延設されたフランジ板と閉断面を形成している。各トンネルサイドフレーム131には、左右のフロアパネル11の内側端部が各々連結されている。
ダッシュパネル14は、フロアパネル11の前端から上方に立ち上がるパネルであり、車室とエンジンルームとを前後に仕切っている。ダッシュパネル14の左右方向中央付近には、トンネル部13の前端に連なるトンネル部分が備えられている。フロントサイドフレーム15は、ダッシュパネル14からさらに前方に延びる左右一対のフレームである。一対のフロントサイドフレーム15の間はエンジンルームEであり、エンジンやトランスミッション等から構成される図略のエンジンユニットが据え付けられる。なお、一対のフロントサイドフレーム15の車幅方向外側上方には一対のエプロンレイン16が、前方上方にはフロントクロスメンバ17が配置されている。リアサイドフレーム18は、フロアパネル11の後端から後方に延びる左右一対のフレームである。一対のリアサイドフレーム18の後方上方にはリアクロスメンバ19が配置されている。
第1、第2トンネルクロスメンバ21、22及び複合トンネルクロスメンバ23は、車体フレーム1の車幅方向の剛性を向上させるため、とりわけ下側に開口したトンネル部13の剛性を補強するための、車幅方向に延びるクロスメンバである。なお、フロアパネル11の上面側には、トンネル部13とサイドシル12との間において車幅方向に延びるクロスメンバ(図略)が配置され、車体フレーム1の車幅方向の剛性を向上させている。
第1トンネルクロスメンバ21は、トンネル部13の後端付近に配設されている。図2に示すように、第1トンネルクロスメンバ21の車幅方向両端には一対の固定部32が備えられている。一方、一対のトンネルサイドフレーム131の内側端縁には、トンネル内部に向けて水平方向に延設されている取り付け片131Aが各々備えられている。固定部32が取り付け片131Aに固定されることによって、第1トンネルクロスメンバ21は車体フレーム1の下部へ組み付けられた状態となる。第1トンネルクロスメンバ21は、本発明に係るクロスメンバの一例であり、その具体的構造を後記で詳述する。
第2トンネルクロスメンバ22は、第1トンネルクロスメンバ21よりもやや前方側に配設されている。第2トンネルクロスメンバ22の車幅方向両端は、トンネルサイドフレーム131の下端面にそれぞれ取り付けられている。
複合トンネルクロスメンバ23は、トンネル部13の車体前後方向の中央よりもやや前寄りの位置に配設されている。複合トンネルクロスメンバ23は、車幅方向に延び、且つ、車幅方向に対して互いに異なる方向に傾斜した第1クロスメンバ231及び第2クロスメンバ232の複合体からなる。複合トンネルクロスメンバ23は、第1、第2クロスメンバ231、232がトンネル部13の車幅方向中央において交差する形態で一体成型された、平面視でX字型の部材である。第1、第2クロスメンバ231、232の車幅方向両端は、トンネルサイドフレーム131にそれぞれ取り付けられている。
一対のトンネルサイドフレーム131(トンネル部13)と一対のサイドシル12との間には、複合トンネルクロスメンバ23に連なるように、フロア下傾斜メンバ24及びフロア上傾斜メンバ25がそれぞれ配設されている。フロア下傾斜メンバ24は、フロアパネル11の下面側においてトンネル部13の左右両側部に一対で配設され、右方側は第2クロスメンバ232の右端と右側のサイドシル12とを連結し、左方側は第1クロスメンバ231の左端と左側のサイドシル12とを連結している。フロア上傾斜メンバ25は、フロアパネル11の上面側においてトンネル部13の左右両側部に一対で配設され、右方側は第1クロスメンバ231の右端と右側のサイドシル12とを連結し、左方側は第2クロスメンバ232の左端と左側のサイドシル12とを連結している。
[トンネルクロスメンバの詳細]
以下、第1トンネルクロスメンバ21の詳細構造を、図3〜図5に基づいて詳述する。図3は、第1トンネルクロスメンバ21の下面側の斜視図、図4(A)は、第1トンネルクロスメンバ21の下面側の平面図、図4(B)は上面側の平面図、図4(C)は、側面図である。図5は、図4(A)のV−V線断面図である。なお、本実施形態では、トンネル部13の後端付近に配置される第1トンネルクロスメンバ21に、本発明に係るクロスメンバの構成が適用される例を示すが、トンネル部13の前端付近や中央付近に配設されるトンネルクロスメンバにも適用することができる。また、トンネルクロスメンバ以外の他のクロスメンバにも、本発明に係るクロスメンバの構成を適用することができる。
第1トンネルクロスメンバ21は、平板部31、一対の固定部32、一対の縦壁部33及び2本のリブ34(補強部)を備えている。平板部31、固定部32、縦壁部33及びリブ34は、アルミニウム又はその合金の鋳造によって、一体成型物として形成されている。鋳造の方法としては、砂型鋳造、金型鋳造或いはダイキャスト鋳造などを採用することができる。アルミニウム又はその合金材料を用いることで、第1トンネルクロスメンバ21の軽量化を図ることができる。また、鋳造で一体成型することで、縦壁部33及びリブ34の形状やこれらの配置の自由度を高めることができる利点がある。なお、平板材の組合せや板材の曲げ、絞り加工により第1トンネルクロスメンバ21を形成するようにしても良い。
平板部31は、トンネル部13を跨ぐ車幅方向長さ(車幅方向に所定の長さ)を有し、左右方向に長手で前後方向に短手の矩形部分である。平板部31は、車室方向に配向する上面31Uと、縦壁部33及びリブ34が下方に向けて立設される下面31Dとを有する。一対の固定部32は、平板部31の左右両端に各々配置され、車体フレーム1に固定される部分である。この固定される部分は、上述の通り、トンネルサイドフレーム131の取り付け片131A(車体フレームの取り付け面)である。一対の縦壁部33は、前後方向の断面視で平板部31の前後方向の両端縁から各々鉛直下方に延びると共に、前記両端縁に沿って左右へ帯状に延びる部分である。リブ34は、平板部31の左右方向中央領域を補強するために配置され、一対の縦壁部33同士を繋ぐように平板部31の下面31Dに立設されている。
平板部31は、一対の固定部32に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部を形成している。このオフセット領域部は、水平方向に延びる突出平面部311と、この突出平面部311の両端から緩やかに斜め下方に傾斜するように外側へ延びる一対の連設部312とを含む。一対の固定部32も、平板部31の左右両端において水平方向に延びる部分である。
突出平面部311は、一対の固定部32の高さ位置よりも所定のオフセット長さだけ上方にシフトした高さ位置に配置されている。この突出平面部311の下面に、一対のリブ34が立設されている。一対の連設部312の各々は、突出平面部311の左右両端と一対の固定部32の各々とを繋いでいる。本実施形態では、平板部31の全体がオフセット領域部とされている例を示しているが、平板部31と固定部32との間に、非オフセット領域部を介在させても良い。
固定部32は、連設部312の車幅方向外側端縁からさらに外側に延び出す平板部分である。固定部32には、前後方向に並ぶ2つのボルト締結孔321(締結部)が穿孔されている。固定部32の上面側は、トンネルサイドフレーム131の取り付け片131Aに対向する固定面32S(図4(B))となる。取り付け片131Aに固定面32Sが当接した状態で、ボルト締結孔321に固定ボルト133(図7に模式的に示す)が挿通、締結されることによって、第1トンネルクロスメンバ21は車体フレーム1に固定される。後記で詳述するが、突出平面部311と固定部32(固定面32S)とのオフセット量は、第1トンネルクロスメンバ21の図心が固定面32Sの高さ位置と一致するように設定されていることが、軸剛性を高める点において望ましい。
固定部32の下面側には、ボルト締結孔321の周囲を補強する孔補強リブ322が立設されている。孔補強リブ322は、2つのボルト締結孔321の内側半円の周囲をそれぞれ囲う2つの半円部分と、これら半円部分を繋ぐ直線部分とを含む。固定部32において、ボルト締結孔321よりも車幅方向外側部分である最外領域323は、リブ等の突出部材が具備されていない単純平板部とされている。これは、第1トンネルクロスメンバ21はボルト締結孔321の位置において車体フレーム1に固定されるため、最外領域323においては特段補強する必要がないからである。これにより、第1トンネルクロスメンバ21の軽量化に寄与することができる。
一対の縦壁部33及び一対のリブ34は、第1トンネルクロスメンバ21の軸剛性及び捻り剛性を高めるために配置されている。一対の縦壁部33は、平板部31の前側縁、後側縁において、それぞれ左右方向に延びている。縦壁部33は、左右方向中央領域の帯状部331と、この帯状部331の左右両端に連設されている先細り部332とを含む。
帯状部331は、上下幅が一定の部分であり、突出平面部311の左右幅よりもやや短い左右長さを有している。先細り部332は、左右の端部方向に向けて上下幅が徐々に減少する部分であり、突出平面部311の左右端部付近から固定部32に至る領域に配設されている。先細り部332の先端は、それぞれ固定部32に立設された孔補強リブ322に連設されている。縦壁部33の帯状部331の下方への突出高さは、突出平面部311と固定部32とのオフセット長さよりも長い。従って、図4(C)及び図5に示すように、帯状部331の下端縁33Eは、固定部32よりも下方に位置している。
一対のリブ34は、平行に左右方向に延びる一対の縦壁部33間において、上面視でX字を形成するように交差している。2本のリブ34は、それぞれ縦壁部33に対して所定角度だけ傾いて左右方向に延びている。2本のリブ34が交差する交差部Pは、平板部31の左右方向及び前後方向の中心付近に位置している。また、各リブ34の右端部34Rは帯状部331の右端付近に、左端部34Lは左端付近に、各々連設されている。なお、本実施形態では第1トンネルクロスメンバ21は鋳造により一体成型されるため、交差部Pにおいてリブ34同士の継ぎ目や嵌め合わせ部分は存在しておらず、一体化されている。同様に、各リブ34の右端部34R、左端部34Lと縦壁部33との接続部にも、継ぎ目や嵌め合わせ部分は存在していない。
リブ34の平板部31の下面31Dからの突出高さは、縦壁部33(帯状部331)の平板部31端縁からの突出高さと等しい高さに設定されている。すなわち、リブ34の下端縁34Eと縦壁部33の下端縁33Eとは、同じ高さ位置にある(図5参照)。これにより、リブ34と縦壁部33との接続部において、下端縁34Eと下端縁33Eとに段差は生じず、面一となっている。
リブ34と縦壁部33との接続部の突出端側において段差が存在していると、その段差部が応力集中箇所となり、機械的強度の弱点部となり得る。例えば、リブ34の下端縁34Eが縦壁部33の下端縁33Eよりも突出高さが低いものであると、前記接続部において縦壁部33の下端付近はリブ34が繋がっていない部分となる。このような部分は、機械的強度の弱点部となり得る。本実施形態では、このような弱点部の発生を防止することができる。
2本のリブ34は共に直線的なリブである。また、これらリブ34は、平行に延びる一対の縦壁部33同士をX字型に繋ぐように延びている。従って、2本のリブ34の配置形状は、平面視において、交差部Pを中心として左右方向、並びに前後方向の双方において対称である。このようなリブ34の配置によれば、少ないリブ本数で効率よく第1トンネルクロスメンバ21の捻り剛性を高めることができる。すなわち、補強のために付加するリブ34の質量効率を高めることができる。また、2本のリブ34を対称に配置することで、リブ34による車幅方向の補強バランスを良好なものとすることができる。
図3を参照して、リブ34の右端部34R及び左端部34L(車幅方向両端部)は、一対の固定部32からそれぞれ車幅方向内側に所定間隔を置いた位置に配置されている。つまり、2本のリブ34は、平板部31の全長に亘って左右方向に延びるように配置されているのではなく、平板部31の端部付近を除く領域(突出平面部311上)に配置されている。このようにリブ34の平板部31への配置領域を制限することで、縦壁部33に対してリブ34が平行に近づき過ぎることを抑止できる。
すなわち、平板部31の前後長さに制限が有る場合において、リブ34を平板部31の全長に亘って配置しようとすると、2本のリブ34のX字型交差体の左右長さが、前後長さに比べて相当大きくなってしまう。このことは、縦壁部33に対するリブ34の交差角が小さくなることに繋がり、リブ34による捻り剛性の補強効果を弱体化させ得る。これに対し、リブ34の配置領域を平板部31の中央領域に制限することで、前記交差角を比較的大きいレベルに設定することが可能となる。従って、本実施形態によれば、第1トンネルクロスメンバ21の捻り剛性をより向上させることができる。
リブ34の右端部34R(第1端部)と右側の固定部32(一対の固定部の一方)との第1間隔d1と、リブ34の左端部34L(第2端部)と左側の固定部32(一対の固定部の他方)との第2間隔d2とは、等しい長さに設定されている。第1間隔d1、第2間隔d2は、それぞれボルト締結孔321の孔心から、右端部34R、左端部34Lまでの長さである。このように、第1間隔d1と第2間隔d2とを等しくすることで、平板部31におけるリブ34の配置バランスが良くなり、捻り剛性の一層の向上に寄与する。さらに、リブ34の配置領域が制限されることで、リブ34の付加による第1トンネルクロスメンバ21の重量増加を抑制することができる。
[平板部のオフセットの意義]
上記で説明した第1トンネルクロスメンバ21は、平板部31と一対の縦壁部33とを含むことで、前後方向の断面視において結果的に断面U字型の形状を備える、さらに、平板部31の車幅方向中央領域にはX字型に交差した2本のリブ34からなる補強部が備えられている。このため、第1トンネルクロスメンバ21の捻り剛性が、質量効率良く高められている。これに加え、本実施形態の第1トンネルクロスメンバ21は、平板部31の高さ位置が一対の固定部32の高さ位置に対して上方にオフセットされている構成を備える。かかる構成は、第1トンネルクロスメンバ21の軸剛性の向上に寄与する。この点を、図6及び図7に基づいて説明する。
図6(A)は、比較例に係るトンネルクロスメンバ21Aの図心A1と、当該トンネルクロスメンバ21Aのトンネル部13への固定部との関係を示す模式図、図6(B)はトンネルクロスメンバ21Aの側面図である。トンネルクロスメンバ21Aは、平板部310と一対の縦壁部330とからなり、断面U字型の形状を備えている。平板部310の左右両端の上面が、トンネル部13の固定片132(図2に示した取り付け片131Aに相当する模式的な部分)に固定される固定面320Sである。固定片132と固定面320Sとが上下方向に重ね合わされ、両者が固定ボルト133により固定されている。この比較例に係るトンネルクロスメンバ21Aにおいては、平板部310の中央領域と固定面320Sが形成された端部領域とはオフセットされておらず、平板部310は左右方向に水平に延伸している。
平板部310及び一対の縦壁部330からなる断面U字型の形状を有するトンネルクロスメンバ21Aとした場合、当該クロスメンバ21Aの図心A1の位置は、平板部310上ではなく、図6(B)に示すように一対の縦壁部330が延びる下方にシフトする。このため、固定面320Sの高さ位置a1に対して、図心A1の高さ位置a2は下方にずれている。このような図心A1の固定面320Sに対するオフセットは、トンネルクロスメンバ21Aの軸剛性に不利に作用する。
トンネル部13は、前後方向に延び、下方に開口した構造物である。このため、図6(A)に付している矢印の通り、トンネル部13には、前記開口を閉じようとする左右方向の圧縮力、及び、前記開口を開こうとする左右方向の引っ張り力が作用する。トンネルクロスメンバ21Aは、トンネル部13の下部開口を左右方向に跨ぐように取り付けられるクロスメンバであるので、固定ボルト133を通して前記圧縮力及び前記拡張力が作用する。図心A1が固定面320Sに対して下方にオフセットしていると、例えば前記圧縮力が作用した場合、当該トンネルクロスメンバ21Aは下方に撓み易くなってしまう。つまり、良好な軸剛性を得ることができない。
図7(A)は、本実施形態に係る第1トンネルクロスメンバ21の図心A2と、当該トンネルクロスメンバ21のトンネル部13への固定部との関係を示す模式図、図7(B)は第1トンネルクロスメンバ21の模式的な側面図(リブ34の記載は省いている)である。第1トンネルクロスメンバ21も、平板部31と一対の縦壁部33とを含み、断面U字型の形状を備えている。
これに加え、第1トンネルクロスメンバ21では、平板部31が、該平板部31の車幅方向両端の一対の固定部32に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部とされている。そして、平板部31(突出平面部311)に対して下方にオフセットした態様となる固定部32の固定面32Sが、車体フレーム1側の固定片132に上下方向に重ね合わされ、固定ボルト133により固定されている。
このようなオフセットにより、第1トンネルクロスメンバ21の図心A2は、上方にシフトするようになる。従って、第1トンネルクロスメンバ21の車体フレーム1に対する固定面32Sを、第1トンネルクロスメンバ21の図心A2に近づけることができる。これにより、固定ボルト133を通して一対の固定部32から第1トンネルクロスメンバ21に圧縮力が作用した場合でも、当該第1トンネルクロスメンバ21が湾曲変形し難くすることができる。また、引っ張り力に対する耐性も高めることができる。つまり、第1トンネルクロスメンバ21の軸剛性を向上させることができる。
図7(A)及び図7(B)では、固定面32Sの高さ位置a1と、図心A2の高さ位置a2とを一致させている例を示している。この場合、第1トンネルクロスメンバ21の軸剛性を最も高めることができる。従って、本実施形態に係る第1トンネルクロスメンバ21によれば、一対の縦壁部33及び2本のリブ34のX字型配置によって良好な捻り剛性を確保しつつ、上述の平板部31のオフセット構造によって良好な軸剛性を具備させることができる。
すなわち、一対の縦壁部33及び一対のリブ34に加え、平板部31のオフセット構造を具備することで、第1トンネルクロスメンバ21の捻り剛性及び軸剛性が構造的に高められている。従って、軽量化を企図してアルミニウムの鋳造品にて第1トンネルクロスメンバ21を形成する場合でも、必要十分な捻り剛性及び軸剛性を第1トンネルクロスメンバ21に具備させることが可能となる。このような第1トンネルクロスメンバ21を車体フレーム1の下部に組み付けることで、剛性が高められた車両の下部車体構造を提供することができる。
[変形実施形態の説明]
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態では、平板部31のオフセット領域部が、水平方向に延びる突出平面部311と、その両端の連設部312とで構成されている例を示した。これは一例であり、第1トンネルクロスメンバ21の図心が固定面32Sの高さ位置に近づける、或いは一致させることができる限りにおいて、オフセット領域部の形態は問わない。例えば、突出平面部311が水平面に対して前後又は左右方向に緩い傾きを持つ形状、或いは緩く凸湾曲又は凹湾曲する形状であっても良い。また、平板部31は上面視で左右に長手の四角形でなくともよく、平板部31と同じ平面上で前後方向に突出する部分や、切り欠かれた部分を具備していても良い。
(2)上記実施形態では、2本の直線状のリブ34をX字型に交差させた態様の補強部を例示した。質量効率をさほど低下させない限りにおいて、3本乃至はそれ以上のリブにて補強部を構成しても良い。例えば、図3に示す第1トンネルクロスメンバ21に対し、交差部Pを通り、一対の縦壁部33を前後方向に直線的に繋ぐリブを追加しても良い。また、直線状のリブ34に代えて、湾曲部や折曲部、或いは部分的な厚肉部を有するリブ等を用いるようにしても良い。
(3)上記実施形態では、2本のリブ34が交差部Pを中心として車幅方向において対称に配置される例を示した。リブ34の配置は対称でなくともよく、交差部Pの位置が平板部31上において前後方向若しくは左右方向に偏心していても良い。また、リブ34の左右端部と一対の固定部32との各々の間隔(第1間隔d1、第2間隔d2)は同一にせずとも良く、いずれか一方が他方よりも長い関係としても良い。さらに、縦壁部33の下端縁33Eとリブ34の下端縁34Eとは、必ずしも面一にしなくとも良い。
1 車体フレーム
11 フロアパネル
12 サイドシル
13 トンネル部
21 第1トンネルクロスメンバ(クロスメンバ)
22 第2トンネルクロスメンバ
23 複合トンネルクロスメンバ
31 平板部(オフセット領域部)
31D 下面
311 突出平面部
312 連設部
32 固定部
32S 固定面
321 ボルト締結孔(締結部)
323 最外領域(締結部よりも車幅方向外側部分)
33 縦壁部
34 リブ(補強部)
34R 右端部(第1端部)
34L 左端部(第2端部)
A1、A2 図心
P 交差部(交差する位置)
d1 第1間隔
d2 第2間隔

Claims (9)

  1. 車体フレームと、
    車幅方向に延び、前記車体フレームの下部に組み付けられるクロスメンバと、を備え、
    前記クロスメンバは、
    車幅方向に所定の長さを有する平板部と、
    前記平板部の車幅方向両端に各々配置され、前記車体フレームに固定される一対の固定部と、
    前記平板部の車体前後方向の両端縁から各々下方に延びる一対の縦壁部と、
    前記平板部の車幅方向中央領域を補強する補強部と、を含み、
    前記補強部は、前記一対の縦壁部同士を繋ぐように前記平板部の下面に立設されたリブを含み、
    前記平板部は、前記一対の固定部に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部を有する、車両の下部車体構造において、
    前記オフセット領域部は、前記一対の固定部より上方に位置する突出平面部と、この突出平面部の車幅方向両端と前記一対の固定部とを各々繋ぐ連設部とを含み、
    前記一対の固定部は、前記車体フレームの取り付け面と対向する固定面を備え、
    前記クロスメンバの図心が前記固定面の高さ位置と一致するように、前記突出平面部と前記固定面とのオフセット量が設定されている、車両の下部車体構造。
  2. 車体フレームと、
    車幅方向に延び、前記車体フレームの下部に組み付けられるクロスメンバと、を備え、
    前記クロスメンバは、
    車幅方向に所定の長さを有する平板部と、
    前記平板部の車幅方向両端に各々配置され、前記車体フレームに固定される一対の固定部と、
    前記平板部の車体前後方向の両端縁から各々下方に延びる一対の縦壁部と、
    前記平板部の車幅方向中央領域を補強する補強部と、を含み、
    前記補強部は、前記一対の縦壁部同士を繋ぐように前記平板部の下面に立設されたリブを含み、
    前記平板部は、前記一対の固定部に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部を有する、車両の下部車体構造において、
    前記補強部は、前記平板部の車幅方向中央部において交差する2本のリブを含む、車両の下部車体構造。
  3. 車体フレームと、
    車幅方向に延び、前記車体フレームの下部に組み付けられるクロスメンバと、を備え、
    前記クロスメンバは、
    車幅方向に所定の長さを有する平板部と、
    前記平板部の車幅方向両端に各々配置され、前記車体フレームに固定される一対の固定部と、
    前記平板部の車体前後方向の両端縁から各々下方に延びる一対の縦壁部と、
    前記平板部の車幅方向中央領域を補強する補強部と、を含み、
    前記補強部は、前記一対の縦壁部同士を繋ぐように前記平板部の下面に立設されたリブを含み、
    前記平板部は、前記一対の固定部に対して、車体上方側に向けてオフセットしたオフセット領域部を有する、車両の下部車体構造において、
    前記固定部は、前記車体フレームと前記クロスメンバとが固定ボルトによって締結される固定部であり、
    前記平板部は、前記固定ボルトによる締結部よりも車幅方向外側部分が、突出部分を具備しない単純平板部とされている、車両の下部車体構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造において、
    前記リブの車幅方向両端部は、前記一対の固定部からそれぞれ車幅方向内側に所定間隔を置いた位置に配置されている、車両の下部車体構造。
  5. 請求項4に記載の車両の下部車体構造において、
    前記リブの車幅方向の第1端部と前記一対の固定部の一方との第1間隔と、前記リブの前記第1端部とは反対側の第2端部と前記一対の固定部の他方との第2間隔とが等しい、車両の下部車体構造。
  6. 請求項2に記載の車両の下部車体構造において、
    前記2本のリブは、前記交差する位置を中心として車幅方向において対称に配置されている、車両の下部車体構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造において、
    前記リブと前記縦壁部との接続部において、前記リブの前記平板部からの突出高さと、前記縦壁部の前記平板部からの突出高さと等しい、車両の下部車体構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造において、
    前記クロスメンバの前記平板部、前記固定部、前記縦壁部及び前記補強部は、アルミニウム又はその合金の一体成型物からなる、車両の下部車体構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造において、
    前記車体フレームは、車体前後方向に延びるトンネル部を備えるフロアパネルを備え、
    前記クロスメンバは、前記トンネル部を車幅方向に跨ぐように前記車体フレームに取り付けられるトンネルクロスメンバであって、前記平板部は、前記トンネル部を跨ぐ車幅方向長さを有する、車両の下部車体構造。
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