JP6299730B2 - 車両の側部車体構造 - Google Patents

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本発明は、フェンダパネルのフランジ部とエプロンレインフォースメントとの間を覆うカバー部材を備えた車両の側部車体構造に関する。
従来より、フェンダパネルを車体前後方向に延びるエプロンレインフォースメントの上端部分に複数のブラケットを介して取り付けた構造は知られている。
これらのブラケットは、フェンダパネルを支持するという基本的なフェンダ支持機能と、歩行者等の衝突体と衝突した際にボンネット上に跳ね上げられた衝突体へのダメージを軽減するためにボンネットから受ける衝撃力を吸収する衝撃力吸収機能が求められている。
そして、フェンダパネルの車幅方向内側端部を含むフランジ部とエプロンレインフォースメントとの間に上記ブラケットを配設した場合、フランジ部とエプロンレインフォースメントとの間に一定の間隙が形成されることから、エンジンルーム内の見栄え向上を狙いとして、フェンダエッジカバー(フェンダプロテクタとも言う)が設けられている。
特許文献1の車両の側部車体構造は、車体前後方向に延びるエプロンレインフォースメントと、このエプロンレインフォースメントの車幅方向外側を覆うように配設されたフェンダパネルと、このフェンダパネルの車幅方向内側端部を含むフランジ部及びこのフランジ部と前記エプロンレインフォースメントとの間を覆うように車体前後方向に延びるフェンダエッジカバーとを備え、フェンダエッジカバーが、フランジ部に形成された取付孔に挿通可能なクリップ部を有する上壁部と、前記上壁部の車幅方向内側端部から下方に延設された側壁部とを有し、側壁部の下端側部分に、エプロンレインフォースメントの車幅方向内側壁部に支持されたピンに係合可能な係合部を設けている。
これにより、フェンダパネルのフランジ部とエプロンレインフォースメントとの間をフェンダエッジカバーによって被覆することができ、エンジンルーム内の見栄えを向上している。
特開2009−161141号公報
特許文献1のフェンダエッジカバーは、上壁部がフェンダパネルのフランジ部に支持され、側壁部の下端側部分がエプロンレインフォースメントに支持されているため、上壁部及び側壁部に両支持部からの引張り力が作用し、側壁部に発生する車体振動等に起因した波うちや口開き等の面変形を抑制することができる。
一方、車両デザインの多様化に伴い、フェンダパネルの前端側部分がエプロンレインフォースメントの前端側部分に対して車幅方向に大きく離隔した構造が存在している。
このような構造を採用した場合、特許文献1のフェンダエッジカバーでは、上壁部の大型化(幅広化)或いは側壁部の構造変更を余儀なくされ、フェンダエッジカバーの重量が増加し、生産コストの上昇を招く虞がある。
上記課題に対して、側壁部の下端側部分の支持を廃止し、フェンダエッジカバーを上壁部のみを用いて車体側に取り付けることにより、側壁部の下端側部分を自由端にすることが考えられる。
しかし、側壁部の下端側部分の支持を廃止した場合、側壁部に有効な引張り力を作用させることができず、車体振動等に起因した波うちや口開き等の面変形が発生する虞がある。
特に、車体重量の軽減を狙いとして、フェンダエッジカバーを薄肉化した場合には、側壁部の剛性低下によって面変形が助長されることが予想される。
本発明の目的は、見栄え性を維持しながら、車両のデザイン自由度の拡大とフェンダエッジカバーの軽量化とを両立することができる車両の側部車体構造等を提供することである。
請求項1の車両の側部車体構造は、車体前後方向に延びるエプロンレインフォースメントと、このエプロンレインフォースメントの車幅方向外側を覆うように配設されたフェンダパネルと、このフェンダパネルの車幅方向内側端部を含むフランジ部及びこのフランジ部と前記エプロンレインフォースメントとの間を覆うように車体前後方向に延びるカバー部材とを備えた車両の側部車体構造において、前記カバー部材が、前記フランジ部に支持され且つフランジ部に上方から当接して車体前後方向に並んだ複数の取付ボス部を有する上壁部と、前記上壁部の車幅方向内側端部から下方に延設された側壁部と、前記複数の取付ボス部のうち隣り合う取付ボス部の間において前記上壁部と側壁部とに亙って延びる複数の第1リブ部であって、前記フランジ部に上方から当接する複数の第1リブ部と、前記複数の取付ボス部の車幅方向内側部位に対応する位置において前記上壁部の前記取付ボス部よりも車幅方向内側の車幅方向内側端部分と側壁部の上端部分とに架け渡されるように一体形成された複数の第2リブ部であって、前記フランジ部の車幅方向内側端部に鉛直方向に対して交差する方向から当接する複数の第2リブ部とを備えたことを特徴としている。
この車両の側部車体構造では、フランジ部に上方から当接する複数の第1リブ部とフランジ部の車幅方向内側端部に鉛直方向に対して交差する方向から当接する複数の第2リブ部とを設けているため、フェンダパネルの形状に拘らず、カバー部材の上下方向及び車幅方向の位置決めを行うことができる。
また、第1リブ部が、隣り合う取付ボス部の間において上壁部と側壁部とに亙って延びているため、側壁部に発生する波うちを抑制することができ、取付ボス部と第2リブ部との間に発生する引張り力を側壁部に作用させることにより側壁部の口開きを抑制することができる。しかも、第2リブ部が、取付ボス部の車幅方向内側部位に対応する位置において上壁部の取付ボス部よりも車幅方向内側の車幅方向内側端部分と側壁部の上端部分とに架け渡されるように一体形成されているため、取付ボス部の配置に影響を与えることなく小型の第2リブ部で側壁部の口開きを抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第2リブ部の頂点位置における最小幅が前記第1リブ部の上下幅よりも長くなるように形成されたことを特徴としている。
この構成によれば、全長の長い第1リブ部の上下幅を短縮化することができ、一層フェンダエッジカバーの軽量化を図ることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記カバー部材は、少なくとも一部の前記第1リブ部と第2リブ部とが交互に配置されたことを特徴としている。
この構成によれば、全長の長い第1リブ部数を低減しつつ効果的に側壁部に発生する波うちを抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記側壁部の下端部が前記エプロンレインフォースメントから上方に離隔して配置されていることを特徴としている。
この構成によれば、カバー部材の組付効率を向上させることができる。
本発明の車両の側部車体構造によれば、エンジンルーム内の見栄えを維持しながら、車両のデザイン自由度の拡大とフェンダエッジカバーの軽量化とを両立することができる。
実施例1に係る車両の側部車体を前方右側から視た斜視図である。 図1からバンパフェイシャ及びオーバーフェンダを省略した斜視図である。 図2をエンジンルーム側から視た斜視図である。 図2の正面図である。 図3からエッジカバーを省略した斜視図である。 エッジカバーの平面図である。 エッジカバーを右側から視た側面図である。 エッジカバーを右側下方から視た斜視図である。 エッジカバーの底面図である。 図3のX−X線断面図である。 図3のXI−XI線断面図である。 図3のXII−XII線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を車両の側部車体構造に適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1〜図12に基づいて説明する。
まず、車両Vの前提構造について説明する。
図1に示すように、車両Vは、前後に延びる左右1対のフロントサイドフレーム1と、前後に延びる左右1対のエプロンレインフォースメント(以下、エプロンレインと省略する)2と、車幅方向外側を覆う左右1対のフロントフェンダパネル(以下、フェンダパネルと省略する)3と、左右1対のフェンダエッジカバー(以下、エッジカバーと省略する)15等を備えている。
尚、左右1対の各部材は、左右対称構造であるため、右側の構造を主に説明する。
また、矢印F方向を前方とし、矢印L方向を左方とし、矢印U方向を上方として説明する。
左右1対のフロントサイドフレーム1について説明する。
図1〜図5に示すように、左右1対のフロントサイドフレーム1は、断面略矩形状の閉断面構造に形成され、車室の前端を仕切るダッシュパネル(図示略)の前側においてエンジンルームEの左部と右部において夫々前後に延びるように配設されている。
フロントサイドフレーム1は、車両Vの前端側位置から後方へ向かって略水平状に延び且つ後端側途中部がダッシュパネルの縦壁部に接合され、後端側部分が傾斜部とフロアパネル(図示略)の下面に沿って後方下がり傾斜状に延びて接合されている。フロントサイドフレーム1の後端側部分はダッシュパネルに接合されている。
フロントサイドフレーム1の前端部には、クラッシュカン(図示略)の後端部分がセットプレート6を介して固定されている。このクラッシュカンは、軽衝突等のように衝撃荷重が比較的小さい場合、フロントサイドフレーム1を破損させることなく、クラッシュカンのみが潰れることによって衝撃エネルギーを吸収する。左右1対のクラッシュカンの前端部には、左右に延びるバンパレインフォースメント(図示略)が装着されている。
バンパレインフォースメントの前方には、バンパレインフォースメントの前側周辺を覆うバンパフェイシャ4が配設されている。このバンパフェイシャ4は、長手方向途中部がバンパレインフォースメントに支持され、左右両端部がフェンダパネル3に支持されている。
次に、左右1対のエプロンレイン2について説明する。
図1〜図5に示すように、左右1対のエプロンレイン2は、左右1対のフロントサイドフレーム1よりも上側且つ車幅方向外側に夫々配設され、1対のヒンジピラー7の付け根部分からクラッシュカンの後端部と前後方向略同位置まで略直線状に夫々延設されている。エプロンレイン2は、内壁部を含む上半部を構成する上側パネルと、外壁部を含む下半部を構成する下側パネルとによって前後に延びる閉断面を構成している。
エプロンレイン2は、後端側部分から前端近傍部分まで断面矩形状の閉断面を構成している。この断面矩形状閉断面部の後端側部分には、柱状のサスタワー8及びエンジンマウントフレーム9がフロントサイドフレーム1とエプロンレイン2との間を架け渡すように配設されている。エプロンレイン2は、断面矩形状閉断面部よりも前側部分において断面三角形状の閉断面を構成している。この断面三角形状閉断面部よりも前側部分には、上側パネルのみが延設されている。この上側パネルの前端内側部分には、ラジエータを支持するラジエータシュラウド(図示略)を取り付けるための取付部2aが形成されている。
図1〜図5に示すように、エプロンレイン2の前端部は、連結フレーム10を介してフロントサイドフレーム1の前端部に連結されている。
図4に示すように、連結フレーム10は、金属製板材をプレス加工することにより成形され、正面視にて逆L字状に形成されている。連結フレーム10の上端部分は、断面略コ字状に形成され、エプロンレイン2の上側パネルと下側パネルとの間に挟着されて3重接合されている。連結フレーム10の下端部分は、断面略L字状に形成され、フロントサイドフレーム1の前端部右側部分に接合されている。
連結フレーム10の後側には、フェンダステー11が配設されている。このフェンダステー11は、下端部がフロントサイドフレーム1の前端部右側部分に接合され、上方程右側に移行するように形成されている。フェンダステー11の上端部は、連結フレーム10の上端部よりも下方且つ右側位置に配設されている。
次に、バンパフェイシャ4及びオーバーフェンダ5について説明する。
図1に示すように、合成樹脂製のバンパフェイシャ4は、平面視にて中間部分が前方に突出した略湾曲状に形成され、正面部分に走行風をエンジンルームE内に導入可能なグリル開口部が形成されている。このバンパフェイシャ4は、中間部分がバンパレインフォースメントに支持され、左右両端側部分がフェンダパネル3に支持されている。
バンパフェイシャ4には、左右両端側部分が車幅方向内側に屈曲されてフェンダパネル3の縦壁部と僅かな隙間を空けて対向する縦壁部が形成され、この縦壁部の先端部が前方に屈曲されてフランジ部が形成されている。左右両フランジ部は、2つのクリップを介してフェンダパネル3の上下1対の支持部に連結されている。
図1に示すように、合成樹脂製のオーバーフェンダ5は、側面視にて部分円環状に形成されている。このオーバーフェンダ5には、左右両端側部分が車幅方向内側に屈曲されて後述するフェンダパネル3の縦壁部と僅かな隙間を空けて対向する縦壁部が形成され、この縦壁部の先端部が下方に屈曲されてフランジ部が形成されている。このフランジ部は、複数(例えば、14個)のクリップを介してフェンダパネル3の支持部に連結されている。
次に、左右1対のフェンダパネル3について説明する。
図1〜図5に示すように、フェンダパネル3は、エプロンレイン2の右側を上方から下方に亙って覆うように設けられている。このフェンダパネル3は、金属製板材、例えばアルミ合金製板材を金型を用いたプレス加工によって単一部品として成形されている。
フェンダパネル3は、平面視にて前側程エプロンレイン2から右方に離隔するように形成され、車両Vの右側意匠面である側壁部21と、この側壁部21から縦壁部を介して連なる第1〜第3フランジ部25〜27等を備えている。
側壁部21は、前端側上部分に縦長ヘッドランプの内側に沿ってバンパレインフォースメントの後端近傍位置まで延びる先細り形状の先端部と、前端側下部分に前方上がり傾斜状の直線部と、下端側部分にホイールアーチ状のアーチ部等を有している。
図2に示すように、第1フランジ部25は、左右方向に対して略直交する平坦面部と、この面部に形成されたボルト穴を備えている。この第1フランジ部25は、フェンダステー11の上端部にボルトb1によって締結固定されている。
第2フランジ部26は、左右方向に対して略直交する平坦面部と、この面部に形成されたボルト穴を備えている。この第2フランジ部26は、前側下端部がフェンダステー11の上端部にボルトb1によって締結固定され、後側下端部がヒンジピラー7に設けられたブラケットにボルトb2によって締結固定されている。
図5に示すように、第3フランジ部27は、エプロンレイン2の上側パネルから上方に離間するように配設され、側壁部21の上端部に連なる縦壁部の下端部から左方に延びるように形成されている。第3フランジ部27は、エプロンレイン2の上側パネルに固着された第1〜第3ブラケット12〜14にボルトb3を介して締結固定されている。
この第3フランジ部27には、3つの取付部27a〜27cと、4つの支持部27d〜27g等が形成されている。
前側取付部27aは、第1ブラケット12に対応した位置にボルト穴を備え、中間取付部27bは、第2ブラケット13に対応した位置にボルト穴を備え、後側取付部27cは、第3ブラケット14に対応した位置にボルト穴を備えている。
4つの支持部27d〜27gは、前後に等間隔になるように配置されたクリップ穴を備え、エッジカバー15を4つのクリップc(図10参照)によって支持している。
次に、第1〜第3ブラケット12〜14について説明する。
第1ブラケット12は、フェンダパネル3の前側取付部27aに下方に向かう所定の荷重が作用したとき、潰れ変形し、所定の荷重よりも大きな荷重が作用したとき、潰れ変形に引き続いて左右方向途中部において折れ変形を行うように構成されている。
図1〜図5に示すように、第1ブラケット12は、エプロンレイン2と連結フレーム10との連結部位においてエプロンレイン2の上側パネルに支持されている。
第2,第3ブラケット13,14は、略同様に構成され、中間取付部27b及び後側取付部27cに夫々重なり合うように形成された本体部と、これら本体部の前端部から下方に延びてエプロンレイン2に接合された前側脚部13a,14aと、本体部の後端部から下方に延びてエプロンレイン2に接合された後側脚部13b,14bとを夫々備えている。
前側脚部13a,14a及び後側脚部13b,14bには、夫々縦長開口部が形成されている。それ故、フェンダパネル3の中間取付部27b,後側取付部27cに下方に向かう所定以上の荷重が作用したとき、各脚部13a,13b,14a,14bは、中断部分を起点として潰れ変形可能に構成されている。
次に、エッジカバー15について説明する。
図1〜図5に示すように、エッジカバー15は、樹脂材料(例えばゴム材等)による一体部品として成形され、フェンダパネル3の第3フランジ部27及び第2,第3ブラケット13,14等を配設するための第3フランジ部27とエプロンレイン2とから形成された空間部を覆うように形成されている。
図6〜図9に示すように、エッジカバー15は、略水平状に延びる上壁部41と、この上壁部41の左端部から略鉛直下方に延設された側壁部42と、正面視にて略L字状の第1リブ部43a〜43hと、正面視にて略三角状の第2リブ部44a〜44jと、主に上壁部41を補強する第3リブ部45a,45bと、主に側壁部42を補強する第4リブ部46a〜46c等を備えている。
上壁部41は、前端から順に略等間隔に配置された取付ボス部41a〜41dと、下方に突出した6つの突出部41s等が形成されている。
取付ボス部41a〜41dは、上壁部41の右端側部分で且つ第3フランジ部27の支持部27d〜27gに夫々対応した位置において下方に突出し、クリップcが挿通可能に形成されている。図10に示すように、取付ボス部41cは、支持部27fの周辺部分に面接触するように形成され、取付ボス部41cの開口部に挿通されたクリップcによって上壁部41を第3フランジ部27の上部に取り付けている。取付ボス部41a,41b,41dについても、取付ボス部41cと同様に構成されている。
図9に示すように、6つの突出部41sは、取付ボス部41a〜41dと同じ上下長になるように形成されている。これら突出部41sは、取付ボス部41a,41b間に1つ、取付ボス部41b,41c間に3つ、取付ボス部41c,41d間に2つ配置されている。
側壁部42は、第1ブラケット12の後側部位からサスタワー8の後側部位に亙って第3フランジ部27とエプロンレイン2とから形成された空間部を覆うように構成されている。図11,図12に示すように、この側壁部42の下端部は、エプロンレイン2の上側パネルから所定距離上方に離隔するように形成されている。
側壁部42の後端側部分には、部分的に左方に膨出する膨出部が形成されている。
第1リブ部43a〜43hは、取付ボス部41aの後側部分から側壁部42の膨出部の前側部分において、上壁部41と側壁部42とに亙って延びるように形成されている。
図9に示すように、これら第1リブ部43a〜43hは、取付ボス部41a,41b間に第1リブ部43a,43bが配置され、取付ボス部41b,41c間に第1リブ部43c〜43fが配置され、取付ボス部41c,41d間に第1リブ部43g,43hが夫々配置されている。
図11に示すように、第1リブ部43cは、第3フランジ部27に形成された円弧状左端部の頂部に接点t1で上方から当接している。この第1リブ部43cは、一部の下端側部分を除いて一定の上下幅w1になるように設定されている。第1リブ部43a,43b,43d〜43hについても、第1リブ部43cと同様に構成されている。
第2リブ部44a〜44jは、上壁部41の左端部分と側壁部42の上端部分とに一体形成されている。図9に示すように、これら第2リブ部44a〜44jは、第1リブ部43a,43b間に第2リブ部44aが配置され、第1リブ部43b,43c間に第2リブ部44b,44cが配置され、第1リブ部43c,43d間に第2リブ部44dが配置され、第1リブ部43d,43e間に第2リブ部44eが配置され、第1リブ部43e,43f間に第2リブ部44fが配置され、第1リブ部43f,43g間に第2リブ部44gが配置され、第1リブ部43g,43h間に第2リブ部44hが配置されている。
そして、第1リブ部43hと第3リブ部45bとの間に第2リブ部44iが配置され、第4リブ部46a,46b間に第2リブ部44jが配置されている。
以上のように、第1リブ部43a,43b間及び第1リブ部43c〜43h間では、第1リブ部と第2リブ部とが前後方向において交互に配置されている。
図12に示すように、第2リブ部44aは、第3フランジ部27に形成された円弧状左端部の左側部位に接点t2で上下方向に対して交差するように斜め上方から当接している。
第2リブ部44aは、この第2リブ部44aの頂点位置における最小幅w2、即ち、第2リブ部44aの頂点と接点t2との離隔距離、が第1リブ部43cの上下幅w1よりも長くなるように設定されている。第2リブ部44b〜44jについても、第2リブ部44aと同様に構成されている。本実施例では、第2リブ部44a〜44jを正面視にて略三角状に形成しているため、口開きの抑制効果に加え、成形性にも優れている。
図7〜図9に示すように、第3リブ部45a,45bは、エッジカバー15の前端側部分及び後端側部分に設けられている。
第3リブ部45aは、取付ボス部41aから側壁部42の上端部分に亙って左方に延びるように形成されている。第3リブ部45bは、第2リブ部44iと第4リブ部46aとの間において、上壁部41の右端部から側壁部42の上端部分に亙って左方に延びるように形成されている。
図7〜図9に示すように、第4リブ部46a〜46cは、側壁部42の後端側部分に形成された膨出部において、上壁部41の左端部分から側壁部42の下端側部分に亙って上下に延びるように夫々設けられている。
第4リブ部46a〜46cは、何れも略同様に構成され、左側程下方に移行するように形成されている。
次に、上記車両Vの側部車体構造の作用・効果について説明する。
この車両Vの側部車体構造によれば、第3フランジ部27に形成された円弧状左端部に上方から当接する第1リブ部43a〜43hと第3フランジ部27に形成された円弧状左端部の左側部位に鉛直方向に対して交差する方向から当接する第2リブ部44a〜44jとを設けているため、フェンダパネル3の形状に拘らず、エッジカバー15の上下方向及び車幅方向の位置決めを行うことができる。
また、第1リブ部43a〜43hが、隣り合う取付ボス部41a〜41dの間において上壁部41と側壁部42とに亙って延びているため、側壁部42に発生する波うちを抑制することができ、取付ボス部41a〜41dと第2リブ部44a〜44jとの間に発生する引張り力を側壁部42に作用させることにより側壁部42の口開きを抑制することができる。しかも、第2リブ部44a〜44jが、取付ボス部41a〜41dの左側部位に対応する位置において上壁部41の取付ボス部41a〜41dよりも左側の左側端部分と側壁部42の上端部分とに架け渡されるように一体形成されているため、取付ボス部41a〜41dの配置に影響を与えることなく小型の第2リブ部44a〜44jで側壁部42の口開きを抑制することができる。
第2リブ部44a(44b〜44j)の頂点位置における最小幅w2が第1リブ部43c(43a,43b,43d〜43h)の上下幅w1よりも長くなるように形成されたため、全長の長い第1リブ部43a〜43hの上下幅w1を短縮化することができ、一層エッジカバー15の軽量化を図ることができる。
エッジカバー15は、第1リブ部43a,43bと第2リブ部と44a,44bとが交互に配置され、第1リブ部43c〜43hと第2リブ部44c〜44iとが交互に配置されているため、全長の長い第1リブ部数を低減しつつ効果的に側壁部42に発生する波うちを抑制することができる。
側壁部42の下端部がエプロンレイン2から上方に離隔して配置されているため、エッジカバー15の組付効率を向上させることができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、第1リブ部を8ヶ所、第2リブ部を10ヶ所設けた例を説明したが、第1リブ部及び第2リブ部の設置個数は限定されるものではなく、エッジカバーの材質、板厚(肉厚)、要求される剛性等に基づき任意の個数に設定することが可能である。また、第1,第2リブ部に加えて、第3,第4リブ部を設けた例を説明したが、仕様に応じて省略することも可能である。
2〕前記実施形態においては、エッジカバーをゴム材を用いて成形した例を説明したが、少なくとも車体振動等に起因して面変形する可能性がある側壁部を備えたエッジカバーであれば良く、合成樹脂材料等様々な材料から形成されたエッジカバーに適用することができる。
3〕前記実施形態においては、第2,第3ブラケットを覆うエッジカバーの例を説明したが、第2,第3ブラケットに加えて最前端の第1ブラケットを覆うものでも良く、また、3以上のブラケットを設ける場合、3以上のブラケットを覆うエッジカバーであっても良い。
4〕前記実施形態においては、第2リブ部を正面視にて略三角状に形成した例を説明したが、少なくとも上壁部の取付ボス部よりも車幅方向内側の車幅方向内側端部分と側壁部の上端部分とに架け渡されるように一体形成されていれば良く、例えば正面視にて略L字状、或いは円弧状部分を有するように形成しても良い。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
V 車両
2 エプロンレイン
3 フェンダパネル
15 エッジカバー
27 第3フランジ部
41 上壁部
41a〜41d 取付ボス部
42 側壁部
43a〜43h 第1リブ部
44a〜44j 第2リブ部
w1 上下幅
w2 最小幅

Claims (4)

  1. 車体前後方向に延びるエプロンレインフォースメントと、このエプロンレインフォースメントの車幅方向外側を覆うように配設されたフェンダパネルと、このフェンダパネルの車幅方向内側端部を含むフランジ部及びこのフランジ部と前記エプロンレインフォースメントとの間を覆うように車体前後方向に延びるカバー部材とを備えた車両の側部車体構造において、
    前記カバー部材が、
    前記フランジ部に支持され且つフランジ部に上方から当接して車体前後方向に並んだ複数の取付ボス部を有する上壁部と、
    前記上壁部の車幅方向内側端部から下方に延設された側壁部と、
    前記複数の取付ボス部のうち隣り合う取付ボス部の間において前記上壁部と側壁部とに亙って延びる複数の第1リブ部であって、前記フランジ部に上方から当接する複数の第1リブ部と、
    前記複数の取付ボス部の車幅方向内側部位に対応する位置において前記上壁部の前記取付ボス部よりも車幅方向内側の車幅方向内側端部分と側壁部の上端部分とに架け渡されるように一体形成された複数の第2リブ部であって、前記フランジ部の車幅方向内側端部に鉛直方向に対して交差する方向から当接する複数の第2リブ部とを備えたことを特徴とする車両の側部車体構造。
  2. 前記第2リブ部の頂点位置における最小幅が前記第1リブ部の上下幅よりも長くなるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の側部車体構造。
  3. 前記カバー部材は、少なくとも一部の前記第1リブ部と第2リブ部とが交互に配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の側部車体構造。
  4. 前記側壁部の下端部が前記エプロンレインフォースメントから上方に離隔して配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の側部車体構造。
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