JP2018046092A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置の性能を向上させる。【解決手段】一実施の形態による半導体装置PKG1の製造方法は、配線基板WB上に固定された枠部材の上面に、接着材BND2を介して蓋部材CVGを搭載する工程と、枠部材FLP上に搭載された接着材BND2に紫外線を照射して接着材BND2を硬化させる工程と、を含んでいる。配線基板WBは、基材BSPと、基材BSPを覆う絶縁膜SR1と、を有し、枠部材FLPおよび半導体チップが絶縁膜SR1の上面SR1tに搭載(固定)される。枠部材FLPは、ガラス繊維GCを含有する。また、枠部材FLPの上面FLtの粗さは、絶縁膜SR1の上面SR1tの粗さと同じ、または、絶縁膜SR1の上面SR1tの粗さより粗くない。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関し、基材上に搭載された半導体チップが蓋部材に覆われる半導体装置に適用して有効な技術に関する。
特開2013−243341号公報(特許文献1)には、基板上に搭載された電子デバイスが枠体および蓋体で覆われている電子部品が記載されている。また、特許文献1には、枠体と蓋体とを接着する接合材の例として、光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などが記載されている。
また、特開2002−289718号公報(特許文献2)には、基板上に搭載された固体撮像素子が枠体および蓋体で覆われている固体撮像装置が記載されている。特許文献2には、枠体の上面と蓋体が紫外線硬化性樹脂を介して接着されていることが記載されている。また、特許文献2には、枠体の材料として列挙されるものの中に、ガラスエポキシ樹脂が含まれている。
また、特開2012−217021号公報(特許文献3)には、基板上に搭載された固体撮像素子がフレーム部材および光学部材(蓋部材)で覆われている固体撮像装置が記載されている。特許文献3には、フレーム部材と基板とが熱硬化性樹脂で接着され、フレーム部材と光学部材が紫外線硬化性樹脂で接着されていることが記載されている。
特開2013−243341号公報 特開2002−289718号公報 特開2012−217021号公報
例えば、イメージセンサなどの実装態様として、配線基板上に搭載された半導体チップがガラス板などの蓋部材により覆われた半導体装置がある。イメージセンサのように受光部を有する半導体チップを使用する場合、半導体装置には、以下の構成が要求される。すなわち、受光部に対して可視光を照射可能にする構成、および半導体チップを外力から保護する構成である。
上記二つの構成を兼ねる構造として、以下のような半導体装置が好ましい。すなわち、配線基板に固定された枠部材の内側、すなわち、平面視において枠部材で囲まれる領域内に半導体チップが搭載されている。また、この半導体チップは、枠部材に固定され、かつ、ガラス板のような可視光透過性の材料から成る蓋部材で覆われている。上記構造の半導体装置は、枠部材と蓋部材を互いに独立して製造できるので、製造効率の点でも好ましい。
しかし、本願発明者の検討によれば、上記構造の半導体装置の場合にも、製品の信頼性向上等の観点から改善の余地があることが判った。例えば、配線基板上に枠部材および蓋部材を固定する構造において、各部材の接着界面のうちの一部において接着材と部材とが剥離すると、半導体チップの信頼性低下の原因になる場合がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による半導体装置の製造方法は、配線基板上に固定された枠部材の上面に、接着材を介して蓋部材を固定する工程と、上記枠部材上に固定された上記接着材に紫外線を照射して上記接着材を硬化させる工程と、を含んでいる。上記配線基板は、基材と、上記基材を覆う絶縁膜と、を有し、上記枠部材および半導体チップが上記絶縁膜の上面に固定される。上記枠部材は、ガラス繊維を含有する。また、上記枠部材の上面の粗さは、上記絶縁膜の上面の粗さと同じ、または、上記絶縁膜の上面の粗さより粗くない。
上記一実施の形態によれば、半導体装置の性能を向上させることができる。
一実施の形態である半導体装置の平面図である。 図1に示す半導体装置の内部構造を示す平面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図3に示す枠部材の周辺の拡大断面図である。 実施の形態に対する検討例である枠部材の上面の拡大断面図である。 図4に示す枠部材の上面および下面の拡大断面図である。 図1〜図4に示す半導体装置の組立フローを示す説明図である。 図7に示す配線基板準備工程で準備する配線基板の平面図である。 図8のA−A線に沿った断面図である。 図7に示す枠部材組立工程の詳細なフローの一例を示す説明図である。 図10に続き、枠部材組立工程の詳細なフローの一例を示す説明図である。 図7に示す枠部材搭載工程で配線基板上に枠部材が搭載された状態を示す平面図である。 図9に示す配線基板上に半導体チップを搭載した状態を示す断面図である。 図13に示す半導体チップおよび配線基板にワイヤを接続した状態を示す断面図である。 図14に示す枠部材上に接着材を塗布した状態を示す断面図である。 図15に示す枠部材上に蓋部材を搭載し、紫外線を照射している状態を示す断面図である。 図16に示す端子に半田ボールを接合した状態を示す断面図である。 図6に示す枠部材に対する変形例を示す断面図である。 図4に対する変形例である、本実施の形態の半導体装置が有する枠部材の周辺の拡大断面図である。 図19に示す枠部材の上面および下面の拡大断面図である。 図20に対する変形例である半導体装置が有する枠部材の上面および下面周辺の拡大断面図である。 図20に対する他の変形例である半導体装置が有する枠部材の上面および下面周辺の拡大断面図である。 図20に対する他の変形例である半導体装置が有する枠部材の上面および下面周辺の拡大断面図である。
(本願における記載形式・基本的用語・用法の説明)
本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクション等に分けて記載するが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、記載の前後を問わず、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しの説明を省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「Aから成るX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、A以外の要素を含むものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe(シリコン・ゲルマニウム)合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。また、金めっき、Cu層、ニッケル・めっき等といっても、そうでない旨、特に明示した場合を除き、純粋なものだけでなく、それぞれ金、Cu、ニッケル等を主要な成分とする部材を含むものとする。
さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
また、実施の形態の各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
また、本願では、上面、あるいは下面という用語を用いる場合があるが、半導体パッケージの実装態様には、種々の態様が存在するので、半導体パッケージを実装した後、例えば上面が下面よりも下方に配置される場合もある。本願では、半導体パッケージの実装面側の面を下面、実装面の反対側に位置する面を上面として説明する。
また、添付図面においては、却って、煩雑になる場合または空隙との区別が明確である場合には、断面であってもハッチング等を省略する場合がある。これに関連して、説明等から明らかである場合等には、平面的に閉じた孔であっても、背景の輪郭線を省略する場合がある。更に、断面でなくとも、空隙でないことを明示するため、あるいは領域の境界を明示するために、ハッチングやドットパターンを付すことがある。
(実施の形態1)
本実施の形態では、配線基板上に半導体チップが搭載され、枠部材および蓋部材で囲まれている半導体装置の例として、イメージセンサである半導体チップが配線基板上に搭載されている、イメージセンサパッケージを取り上げて説明する。
<半導体装置>
まず、本実施の形態の半導体装置PKG1の構成について、図1および図3を用いて説明する。本実施の形態の半導体装置PKG1は、配線基板WB、および配線基板WB上に搭載された半導体チップCPを備えている。図1は本実施の形態の半導体装置の平面図、図2は、図1に示す半導体装置の内部構造を示す平面図である。また、図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。図4は、図3に示す枠部材の周辺の拡大断面図である。なお、図2および図3では、半導体チップCPの表面CPt側に形成された受光部の領域を二点鎖線で囲み、符号LRPを付して示している。また、図2では、図3に示す蓋部材CVG、および蓋部材CVGを枠部材FLPに固定する接着材BND2の図示を取り除いた状態で示している。また、図4では、枠部材FLPに含有されるガラス繊維GCを模式的に示し、枠部材FLPのハッチングは省略している。
図1〜図3に示すように、本実施の形態の半導体装置PKG1は、配線基板WBと、配線基板WB上に固定されている枠部材(支持部材、スペーサ、ダム)FLPと、を有している。また、半導体装置PKG1は、枠部材FLPの内側に搭載されている半導体チップCP(図2および図3参照)と、半導体チップCPを覆うように枠部材FLP上に固定されている蓋部材(ガラス板、透明板)CVG(図1および図3参照)と、を有している。
図3に示すように、配線基板(基板)WBは、チップ搭載面である上面WBtと、上面WBtの反対側に位置し、実装面である下面WBbと、を有している。本実施の形態では、上面WBtおよび下面WBbのそれぞれは、四角形である。また、配線基板WBは、絶縁材料を含む基材BSP、基材BSPの上面BSPtを覆う絶縁膜(ソルダレジスト膜)SR1、および基材BSPの下面BSPbを覆う絶縁膜(ソルダレジスト膜)SR2を有している。
基材BSPは、上面(面、主面)BSPt、および上面BSPtの反対側に位置する下面(面、主面)BSPbを有している。基材BSPは、絶縁材料から成る部材であって、例えば図3に示す例では、単層構造から成る。基材BSPを構成する絶縁層は、ガラス繊維を有する。具体的には、例えば、ガラス繊維シートにエポキシ系の熱硬化性樹脂が含浸された、所謂、プリプレグ材を硬化させることにより形成されている。プリプレグ材を硬化させた絶縁材料は、ガラスエポキシと呼ばれる場合もある。基材BSPがガラス繊維を含んでいる場合、配線基板WBの強度が向上する。なお、図3に示す配線基板WBの基材BSPは、単層構造の絶縁層であるが、種々の変形例を適用できる。例えば、基材BSPは、複数の絶縁層と複数の配線層とが交互に積層された構造であっても良い。この場合、配線基板WBが備える配線層の数を多層構造にすることができる。また、基材BSPが複数の絶縁層を有している場合、複数の絶縁層のうちの一部がガラス繊維を含み、他の一部はガラス繊維を含んでいなくても良い。また、配線基板WBに要求される強度によっては、基材BSPを構成する絶縁層は、ガラス繊維を含んでいない場合もある。
また、基材BSPの上面BSPtには、複数の端子(ボンディングリード、ワイヤ接続部)BLおよび絶縁膜(ソルダレジスト膜、保護膜)SR1が配置されている。絶縁膜SR1は、基材BSPの上面BSPtの大部分を覆う絶縁膜であって、図3に示すように、上面BSPtと対向する下面(面、主面、裏面)SR1bおよび下面SR1bの反対側に位置する上面(面、主面、表面)SR1tを有している。絶縁膜SR1は、配線基板WBの最上層に形成された配線パターンを保護する保護膜として機能する。絶縁膜SR1は、配線基板WBの最上層に形成される膜なので、絶縁膜SR1の上面SR1tは、配線基板WBの上面WBtを兼ねる。
また、絶縁膜SR1には開口部が設けられ、その開口部において、複数の端子BLが露出している。端子BLは、ワイヤBWを介して半導体チップCPに接続される半導体装置PKG1の内部インタフェース端子である。複数の端子BLは、例えば銅などの金属材料から成り、パターニングされた導体パターンである。また、図2に示す例では、複数の端子BLは、半導体チップCPの周囲に配列されている。なお、図2に示す例では、絶縁膜SR1には、複数の端子BLのそれぞれを個別に露出させる開口部が形成された例を示しているが、開口部の大きさや形状には種々の変形例がある。例えば、互いに隣り合う複数の端子BLを一括して露出させる大きい開口部が絶縁膜SR1に形成されていても良い。
また、図3に示すように、基材BSPの下面BSPbには、複数の端子(ランド、半田ボール接続部)LDおよび絶縁膜(ソルダレジスト膜、保護膜)SR2が配置されている。絶縁膜SR2は、基材BSPの下面BSPbの大部分を覆う絶縁膜であって、図3に示すように、下面BSPbと対向する上面(面、主面、表面)SR2tおよび上面SR2tの反対側に位置する下面(面、主面、表面)SR2bを有している。絶縁膜SR2は、配線基板WBの最下層に形成された配線パターンを保護する保護膜として機能する。絶縁膜SR2は、配線基板WBの最下層に形成される膜なので、絶縁膜SR2の下面SR2bは、配線基板WBの下面WBbを兼ねる。
また、絶縁膜SR2には開口部が設けられ、その開口部において、複数の端子LDが露出している。端子LDは、半田ボールSBを介して半導体装置PKG1の外部機器に接続される半導体装置PKG1の外部インタフェース端子である。複数の端子LDは、例えば銅などの金属材料から成り、パターニングされた導体パターンである。端子LDは、基材BSPの上面BSPtの配線層と下面BSPbの配線層とを電気的に接続する層間導電路である配線(層間導電路、スルーホール配線、ビア配線)THWを介して上面BSPtに形成された端子BLと電気的に接続されている。複数の端子LDと複数の端子BLとは、配線THWを介してそれぞれ電気的に接続されている。また、複数の端子LDのそれぞれには、半田ボールSBが接合されている。複数の半田ボールSBのそれぞれは、端子LDと同様に、半導体装置PKG1の外部インタフェース端子と見做すことができる。なお、図3に示す例では、絶縁膜SR2には、複数の端子LDのそれぞれを個別に露出させる開口部が形成された例を示しているが、開口部の大きさや形状には種々の変形例がある。例えば、互いに隣り合う複数の端子LDを一括して露出させる大きい開口部が絶縁膜SR2に形成されていても良い。
絶縁膜SR1および絶縁膜SR2は、上記したように、配線基板WBの最上層または最下層に形成された配線パターンなどの導体パターンを覆う保護膜として機能する。このため、基材BSPと絶縁膜SR1、SR2との間に隙間が生じないようにする観点からは、絶縁膜SR1および絶縁膜SR2は、基材BSPよりも柔らかい材料であることが好ましい。絶縁膜SR1(または絶縁膜SR2)が、少なくとも、基材BSP上に配置される際に柔軟性を有していれば、導体パターンに起因する凹凸に倣って、基材BSPの上面BSPtまたは下面BSPbに密着する。また、配線基板WBの強度は、主に基材BSPの強度により決まるので、絶縁膜SR1および絶縁膜SR2には基材BSP程の強度は要求されない。そこで、本実施の形態1では、ガラス繊維を含まない樹脂から成る絶縁膜SR1および絶縁膜SR2を使用している。このため、絶縁膜SR1の上面SR1tおよび絶縁膜SR2の下面SR2bのそれぞれの平坦度(特に、基材BSPの上面BSPtおよび下面BSPbのそれぞれに形成された導体パターンを覆っていない部分の平坦度)は、ガラス繊維を含む樹脂の表面の平坦度よりも高い。言い換えれば、ガラス繊維を含まない樹脂から成る絶縁膜SR1および絶縁膜SR2は、ガラス繊維を含む樹脂と比較して、表面粗さの値を小さく(粗くなく)できる。このため、絶縁膜SR1の上面SR1tおよび絶縁膜SR2の下面SR2bのそれぞれの粗さ(特に、基材BSPの上面BSPtおよび下面BSPbのそれぞれに形成された導体パターンを覆っていない部分の粗さ)は、ガラス繊維を含む樹脂の表面の粗さよりも粗くない。なお、絶縁膜SR1および絶縁膜SR2を構成する樹脂の組成は特に限定されず、例えばソルダレジストとして一般に販売されている有機樹脂を用いることができる。ソルダレジストとして利用される樹脂には、例えば、カルボキシル基を有する感光性ポリマー、架橋剤(例えばエポキシ樹脂など)、各種の硬化開始剤(光硬化開始剤や熱硬化開始剤)、および充填剤などを含んでいる。また、本実施の形態1では、ガラス繊維を含まない樹脂を絶縁膜SR1(または絶縁膜SR2)として使用することについて説明したが、ガラス繊維を含む樹脂を絶縁膜SR1(または絶縁膜SR2)として使用してもよい。但し、絶縁膜SR1の上面SR1tは、半導体チップCPや枠部材FLPなどの部品が搭載(固定)される部品搭載面(部品固定面)である。したがって、上面SR1tに部品を安定的に固定する観点から、ガラス繊維を含む樹脂を絶縁膜SR1として用いる場合であっても、絶縁膜SR1の上面SR1tは、ガラス繊維を含まない樹脂を用いた場合と同程度には平坦化されていることが好ましい。
また、配線基板WBの上面WBt上には、半導体チップCPが搭載されている。図3に示すように、半導体チップCPは、表面(主面、上面)CPt、表面CPtとは反対側の裏面(主面、下面)CPb、および、表面CPtと裏面CPbとの間に位置する側面CPs(図2参照)を有し、図2に示すように平面視において配線基板WBよりも平面積が小さい四角形の外形形状を成す。
半導体チップCPは、表面CPtに形成された複数のパッド(電極パッド、ボンディングパッド、チップ電極)PDを有している。図2に示す例では、複数のパッドPDは、表面CPtの外縁を構成する四辺のそれぞれに沿って(側面CPsに沿って)配列されている。また、図3に示す例では、半導体チップCPは、裏面CPbが配線基板WBの上面WBtと対向配置された状態で、接着材DBを介して上面WBt上に搭載されている。このような搭載方式は、フェイスアップ実装方式と呼ばれる。
半導体チップCP(詳しくは、半導体チップCPの半導体基板)は、例えばシリコン(Si)から成る。また、表面CPtには、半導体チップCPの基材および配線を覆う絶縁膜が形成されており、複数のパッドPDのそれぞれの表面は、この絶縁膜に形成された開口部において、絶縁膜から露出している。また、複数のパッドPDは、それぞれ金属からなり、本実施の形態では、例えばアルミニウム(Al)からなる。
図2および図3に示す例では、半導体チップCPは、表面CPt側に形成された複数のイメージセンサ素子(受光素子)が配置された受光部LRPを有する、所謂、イメージセンサチップである。イメージセンサ素子は、例えば、フォトダイオード(光電変換回路)から出力される電気信号の読み出しに、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を利用する固体撮像素子である。半導体チップCPの表面CPt側の受光部LRPに配置された複数のイメージセンサ素子は、表面CPtの周縁部に形成された複数のパッドPDと電気的に接続されている。
半導体チップCPの複数のパッドPDは、例えば金(Au)あるいは銅(Cu)などの金属材料から成る複数のワイヤ(導電性部材)BWを介して配線基板WBの複数の端子BLと電気的に接続されている。ワイヤBWは、一方の端部が半導体チップCPのパッドPDに接合され、他方の端部が配線基板WBの端子BLに接合されている。イメージセンサチップなどのセンサチップを有する半導体パッケージの場合、センサ部分を視認可能な状態にする必要が生じる場合が多い。このため、図2および図3に示す例では、フェイスアップ実装方式により半導体チップCPが搭載され、ワイヤBWを介して半導体チップCPと配線基板WBとが電気的に接続される。
ただし、本実施の形態に対する変形例としては、複数のイメージセンサ素子により構成され受光部LRPが半導体チップCPの裏面CPb側に形成されていても良い。この場合、裏面CPbを視認可能な状態にするために、半導体チップCPは、表面CPt側が配線基板WBの上面WBtと対向した状態で配線基板WB上に搭載される。このような搭載方法はフェイスダウン実装方式と呼ぶ。また、この場合、半導体装置PKG1の厚さ方向(図3に示すZ方向)において、半導体チップCPのパッドPDと複数の端子BLとは重なり、図示しないバンプ電極を介して電気的に接続される。このように、バンプ電極を介して半導体チップCPのパッドPDと配線基板WBの端子BLとを電気的に接続する方法は、フリップチップ接続方式と呼ばれる。
また、図2に示すように、配線基板WBの上面WBt側から視た平面視において、半導体チップCPの周囲には、枠部材FLPが固定(配置)され、枠部材FLP上には図1に示す蓋部材CVGが固定されている。半導体装置PKG1の信頼性向上の観点からは、半導体チップのパッドPDや受光部LRPを保護することが好ましい。また、本実施の形態のようにパッドPDにワイヤBWが接続されている場合には、外力によりワイヤBWが変形することを抑制するため、ワイヤBWも保護することが好ましい。
しかし、半導体装置PKG1の場合、受光部LRPに光を照射する必要があるので、ワイヤBWや半導体チップCPの保護に一般的に利用される樹脂封止の方法を採用することが難しい。そこで、半導体装置PKG1は、図2に示すように枠部材FLPにより半導体チップCPの周囲を保護し、図3に示すように半導体チップCPを蓋部材CVGで覆い、この蓋部材CVGにより半導体チップCPの表面CPt側を保護している。
図4に示すように、枠部材FLPは、絶縁膜SR1の上面SR1tと対向する下面(面、主面)FLbと、下面FLbの反対側に位置する上面(面、主面)FLtと、を有している。枠部材FLPは、絶縁膜SR1の上面SR1tと枠部材FLPの下面FLbとが互いに対向した状態で、接着材BND1を介して配線基板WBに固定されている。詳細は後述するが、接着材BND1は、エポキシ系樹脂など、熱硬化性の樹脂材料を主成分として含む、所謂、熱硬化性樹脂である。
また、枠部材FLPは、枠部材FLPの厚さ方向(図4に示すZ方向)において、上面FLtと下面FLbとの間に位置する外側面FLs1および内側面FLs2を有している。平面視において、外側面FLs1は内側面FLs2よりも配線基板WBの周縁部側に位置する側面である。また、内側面FLs2は、半導体チップCP(図3参照)などの部材と対向する面である。図2および図3に示すように、半導体チップCPは、平面視において、枠部材FLPに囲まれた領域に搭載されている。枠部材FLPは半導体チップCPの周囲を連続的に囲むように配置されている。
また、図4に示すように、枠部材FLPは、上記した基材BSPと同様に、ガラス繊維を有している。具体的には、ガラス繊維GCがシート状に成形されたガラス繊維シートにエポキシ系の熱硬化性樹脂である樹脂RESが含浸された、所謂、プリプレグ材を硬化させることにより形成されている。枠部材FLPはガラス繊維GCを含んでいるので、蓋部材CVGの支持強度が向上する。詳細は後述するが、枠部材FLPの形状は、プリプレグ材を硬化させた後、枠形状の内側部分の部材(ガラス繊維GCおよび硬化後の樹脂RES)を除去することにより形成されている。このため、枠部材FLPの外側面FLs1および内側面FLs2のそれぞれにおいて、ガラス繊維GCの一部分が露出している。一方、枠部材FLPの上面FLtおよび下面FLbでは、ガラス繊維GCは露出していない。
また、蓋部材CVGは、配線基板WBの上面WBtと対向する下面CVGbと、下面CVGbの反対側に位置する上面CVGtと、を有している。また、蓋部材CVGは、蓋部材CVGの厚さ方向(図4に示すZ方向)において、上面CVGtと下面CVGbとの間に位置する側面CVGsを有している。
図3に示すように、蓋部材CVGは、下面CVGbが絶縁膜SR1の上面SR1tおよび半導体チップCPの表面CPtと対向するように、接着材BND2を介して枠部材FLPの上面FLt上に搭載されている。接着材BND2は、枠部材FLPの上面FLtに密着している。言い換えれば、接着材BND2と枠部材FLPの上面FLtとは互いに密着している。また、詳細は後述するが、接着材BND2は、紫外線を照射することにより硬化する樹脂成分を主成分として含む、所謂、紫外線硬化性樹脂である。
蓋部材CVGは、可視光に対して透明なガラス板であって、蓋部材CVGの上面CVGt側から半導体チップCP(図2参照)の受光部LRP(図2参照)が視認可能になっている。例えば、図3および図4に示す例では、蓋部材CVGの光学的な特性は以下の通りである。すなわち、蓋部材CVGは、400nm〜700nmの波長域の光に対する絶対反射率が1%以下になっている。また、蓋部材CVGは、450nm〜650nmの波長域の光に対する絶対反射率が0.5%以下になっている。
また、蓋部材CVGは、一層構造のガラス層により構成されていても良いが、蓋部材CVGの光学的な特性を向上させる種々の光学機能膜が積層された構造になっていても良い。例えば、図4に示す蓋部材CVGは、基材であるガラス層GLLの上面および下面のそれぞれに、反射防止膜ARが形成されている。反射防止膜ARは、ガラス層GLLとは異なる屈折率を備えた薄膜であって、無機材料から成る。反射防止膜ARは、ガラス層GLLの上面および下面のそれぞれを覆うように形成されている。ガラス層GLLとは異なる屈折率を持つ反射防止膜ARを積層することにより、各部材の境界面で反射される反射光に位相差が生じる。この位相差により反射光同士が互いに打ち消し合うように干渉することで、蓋部材CVG全体としての反射率を低減させることができる。
また、蓋部材CVGの変形例としては、上記した反射防止膜ARの他、種々の光学機能膜が形成されていても良い。例えば、蓋部材CVGの上面CVGtおよび下面CVGbのうちのいずれか一方、または両方に、赤外線(infrared ray)を反射または吸収する特性を有する無機膜(以下、IRフィルタ膜と記載する)が形成されていても良い。また例えば、蓋部材CVGの上面CVGtおよび下面CVGbのうちのいずれか一方に反射防止膜ARが形成され、他方にIRフィルタ膜が形成されていても良い。また例えば、蓋部材CVGの上面CVGtおよび下面CVGbのうちのいずれか一方において、ガラス層GLLが露出していても良い。また、蓋部材CVGの別の変形例は、ガラス層を有さず、可視光に対して透明な樹脂材料(透明樹脂材料)から成る板部材(図示は省略)であっても良い。この場合、上記したガラス板を用いる場合の例と同程度に、可視光に対する透明性を有していることが好ましい。
<蓋部材と枠部材との接着部分の詳細>
次に、枠部材FLPと蓋部材CVGとの接着部分の構造について説明する。上記したように、半導体装置PKG1は、半導体チップCPの周囲および上部を、枠部材FLPおよび蓋部材CVGで囲むことにより、半導体チップCPを保護している。ところが、本願発明者の検討によれば、蓋部材CVGが枠部材FLPに接着固定される部分のうち、接着材BND2と枠部材FLPとの接着界面の状態によっては、蓋部材CVGが枠部材FLPから剥離することが判った。以下、本願発明者の検討により得られた知見、および課題の解決手段について説明する。
本願発明者は、半導体装置PKG1と同様に、イメージセンサである半導体チップが配線基板上に搭載された、イメージセンサパッケージのリフロー耐熱性試験による評価を行った。リフロー耐熱性試験は、以下の方法で実施した。まず、前処理として、製品と同様に包装されたイメージセンサパッケージを包装材から取出して、予め設定された環境条件下(温度:125℃、時間:24時間以上)に放置し、次に、温度30℃かつ湿度60%に48時間、72時間、または168時間放置する。次に、前処理後のイメージセンサパッケージに対して、実装時のリフロー工程を想定した加熱処理を施す。加熱条件等は、実装時に使用される半田などの条件により設定されるが、例えば260℃程度の温度に到達する温度プロファイルを複数回(例えば3回程度)繰り返して実施した。
複数のイメージセンサパッケージに対して上記リフロー耐熱性試験を実施した結果、一部のイメージセンサパッケージにおいて、蓋部材と枠部材とを接着する接着材に剥離が発生することを確認した。そこで、本願発明者は、剥離が発生したパッケージの解析を行い、以下の知見を得た。すなわち、上記した剥離は、接着材と枠部材との接着界面の近傍において発生することが判った。また、剥離が発生したパッケージでは、剥離した接着界面や接着材中に、小さい気泡が多数形成されていることが判った。
本願発明者が上記知見に基づいてさらに検討を行った結果、上記した剥離は、以下のメカニズムにより発生したと考えられる。すなわち、枠部材に含まれるガラス繊維が水分を吸収すると、リフロー工程においてその水分が蒸発する。この時、枠部材のうちの側面近傍に存在する水分が蒸発したことで発生したガス(水蒸気)は、この枠部材の側面から枠部材の外に排出されるが、枠部材の内部(側面から離れた位置)まで浸み込んだ水分が蒸発することで発生するガス(水蒸気)は、枠部材の上面方向に向かう。この時、枠部材の上面において、樹脂からガラス繊維が露出している部分、あるいはガラス繊維を覆う樹脂の厚さが薄い部分では、水分が蒸発したことで発生したガス(水蒸気)が、枠部材の上面から排出される。そして、接着材と枠部材との接着界面に水蒸気が蓄積され、この結果、この水蒸気が蓄積した部分において、上記した剥離が発生する。また、本願発明者が確認した多数の気泡は、枠部材の上面側から水分が蒸発した痕跡であると考えられる。
ここで、図5および図6を用いて枠部材の上面の粗さと枠部材の上面への水蒸気の侵入の関係について説明する。図5は、本実施の形態に対する検討例である枠部材の上面の拡大断面図である。図6は、図4に示す枠部材の上面および下面の拡大断面図である。図5に示すように、本願発明者が検討したイメージセンサパッケージの場合、枠部材FLPhの上面FLtの粗さ(表面粗さ)が粗い。これは、枠部材FLPhの上面FLtと接着材との密着面積を増やすことにより、枠部材FLPhと接着材との接着強度を向上させることを意図した構成である。ところが、枠部材FLPhの上面FLtの近傍における樹脂RESの厚さ、言い換えれば、ガラス繊維GCから枠部材FLPhの上面FLtまでの距離に着目すると、図5に示す枠部材FLPhの場合、樹脂RESの厚さが薄くなっている場所がある。図5に示す例では、枠部材FLPhの上面FLtには多数の穴が形成され、穴の底面は、他の面と比較してガラス繊維GCまでの距離が短い。
そして、樹脂RESの厚さが薄くなっている部分は、上記したリフロー工程において、ガラス繊維GC内に取込まれていた水分が蒸発することで発生したガス(水蒸気)の圧力により破壊され易い。つまり、枠部材FLPhの上面FLtに設けられた多数の穴は、枠部材FLPhと接着材との接着界面に水蒸気が侵入し易くなる原因になっていると考えられる。
そこで、本願発明者は、上記した検討結果に基づいて、図6に示すように、枠部材FLPの上面FLtを平坦化することにより、上面FLtとガラス繊維GCとの間において、樹脂RESの厚さが局所的に薄くなる部分を低減する構成を見出した。本実施の形態の場合、枠部材FLPの上面FLtは、図4に示す絶縁膜SR1の上面SR1tと同じ程度に、あるいは、上面SR1tよりも平坦である。言い換えれば、枠部材FLPの上面FLtの平坦度は、絶縁膜SR1の上面SR1tの平坦度と同じ、または、上面SR1tの平坦度よりも高い。さらに言い換えれば、枠部材FLPの上面FLtの粗さは、絶縁膜SR1の上面SR1tの粗さと同じ、または、上面SR1tの粗さより粗くない。
表面粗さの値は、日本工業規格(JIS B 0601−1994)に規定される、十点平均粗さRzの値を評価指標として用いた。すなわち、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜取り部分の平均線から縦倍率の方向に測定した、最も高い山頂から5番目までの山頂の標高の絶対値の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の標高の絶対値の平均値との和を求め、この値をマイクロメートル(μm)で表したものを粗さRzとした。なお、本実施の形態1では、例えば50μm四方の範囲内において、最も高い山頂および最も低い谷底をそれぞれ特定しているが、この範囲に限るものではない。
図5に示す枠部材FLPhの上面FLtの粗さRzは、7〜8μm程度である。また、図4に示す絶縁膜SR1の上面SR1tのうち、基材BSPの上面BSPt上に形成された導体パターンを覆っていない部分の粗さRzは、3.1〜4.9μm程度である。これに対して、図6に示す枠部材FLPの上面FLtの粗さRzは、2.7〜3.3μm程度、特に好ましくは1.0〜1.5μm程度である。
図6に示すように、枠部材FLPの上面FLtが平坦であれば、上面FLtとガラス繊維GCとの間の距離が局所的に短くなる部分が殆ど無い。この場合、リフロー工程において、枠部材FLPを構成する樹脂RESに、ガラス繊維GCから蒸発した水分(水蒸気)の圧力が局所的に印加され、圧力が集中することを抑制できる。つまり、枠部材FLPの上面FLtが平坦であることにより、樹脂RESが破壊され難くなるので、水蒸気は、枠部材FLPの上面FLtには到達し難い。この結果、図4に示す枠部材FLPと接着材BND2との接着界面に水蒸気が侵入することを抑制できるので、枠部材FLPと接着材BND2との剥離を抑制できる。また、図5に示す上面FLtを研磨して、上面FLtを平坦化した場合、ガラス繊維GCと上面FLtとの距離が平均的に短くなる。しかし、本実施の形態の場合、後述する図10に示すように、圧着面が平坦化された金属膜MF1を樹脂体PPBに圧着した後、金属膜MF1を取り除くことにより、図6に示すように枠部材FLPの上面FLtの平坦化を行っている。このため、ガラス繊維GCと上面FLtとの距離が平均的に厚くなる。例えば図6に示す例では、ガラス繊維GCの上端から上面FLtまでの最短距離は、ガラス繊維GCの直径と同程度であり、少なくともガラス繊維GCの半径より大きい。この場合、図5に示す上面FLtを研磨して平坦化する場合と比較して、さらに樹脂RESの破壊を抑制できる。
本願発明者の検討によれば、上面FLtの平坦度が高い程、上記した剥離は抑制し易い。例えば、上記したように、上面FLtの粗さRzが、1.0〜1.5μm程度である場合、リフロー耐熱試験による評価において、上記した剥離は殆ど確認できなかった。図3に示す半導体チップCPの裏面CPbの粗さRzは、1.5μm程度なので、上面FLt(図4参照)の粗さRzが、1.0〜1.5μm程度である場合、上面FLtの粗さRzの値は、半導体チップCPの裏面CPbの値以下である。言い換えれば、枠部材FLPの上面FLtの粗さは、半導体チップCPの裏面CPbの粗さと同じ、または、裏面CPbの粗さより粗くない。
また、図6に示すように、枠部材FLPの外側面FLs1において、ガラス繊維GCの一部が樹脂RESから露出している。この場合、ガラス繊維GCが露出しない場合と比較して、枠部材FLPは吸湿し易い。しかし、本実施の形態によれば、枠部材FLPの上面FLtが平坦化することにより、水蒸気が上面FLt側に到達することを抑制できるので、接着材BND2の剥離を抑制できる。
なお、半導体装置PKG1の絶縁膜SR1および絶縁膜SR2には、ガラス繊維が含まれていないことについて説明したが、図4に示すように、複数のフィラ粒子SLFは含まれている。また、図4に示すように枠部材FLPには、ガラス繊維GCおよび樹脂RESの他、複数のフィラ粒子SLFが含まれる。ただし、変形例としては、絶縁膜SR1、絶縁膜SR2、および枠部材FLPには、フィラ粒子SLFが含まれていない場合もある。
フィラ粒子SLFは、絶縁膜SR1および絶縁膜SR2(あるいは枠部材FLP)の特性(例えば線膨張係数などの特性)を調整するための粒子であって、例えばシリカ(二酸化珪素により構成される物質)などの無機材料から成る粒子である。絶縁膜SR1にフィラ粒子SLFが含まれている場合、フィラ粒子SLFが吸湿する。このフィラ粒子SLFが吸収した水分が加熱により蒸発した場合、絶縁膜SR1の上方に水蒸気が移動し、絶縁膜SR1の上面SR1tから排出される。しかし、接着材BND1と絶縁膜SRとの接着界面に水蒸気が侵入することにより剥離が発生するかどうかを検討した場合、フィラ粒子SLFが吸湿する水分の量(以下吸湿量と記載する)は、ガラス繊維GCの吸湿量と比較して圧倒的に少なく、実質的には無視できる程微量である。このため、仮に、絶縁膜SR1に多量のフィラ粒子SLFが含まれていたとしても、フィラ粒子SLFの吸湿に起因する剥離は発生しないと考えられる。
<半導体装置の製造方法>
次に、図1〜図4に示す半導体装置PKG1の製造方法について説明する。図7は、図1〜図4に示す半導体装置の組立フローを示す説明図である。本実施の形態では、枠部材が搭載された状態の配線基板を購入し、その配線基板上に半導体チップなどを搭載して組立てる実施態様を例示的に取り上げて説明する。このため、図7に示すように、枠部材搭載工程などは、配線基板準備工程に含まれている。ただし、図7に示す配線基板準備工程に含まれる各工程のうちの一部または全部を、一つの工場で一括して実施しても良い。例えば、図7に示す枠部材組立工程、枠部材搭載工程、加熱処理工程、および個片化工程のそれぞれが、配線基板準備工程に含まれず、各工程のそれぞれが配線基板準備工程とは異なる別工程として考えることもできる。
<配線基板準備>
図7に示す配線基板準備工程では、図8および図9に示すように、枠部材FLPが上面WBtに搭載された状態の配線基板WBを準備する。図8は、図7に示す配線基板準備工程で準備する配線基板の平面図である。図9は、図8のA−A線に沿った断面図である。
図9に示すように、本工程で準備する配線基板WBは、基材BSPと、基材BSPの上面BSPtに形成された端子BLと、端子BLが露出するように上面BSPtに形成された絶縁膜SR1と、基材BSPの下面BSPbに形成された端子LDと、端子LDが露出するように下面BSPbに形成された絶縁膜SR2と、を有している。本工程で準備する配線基板WBには、図3に示す半導体チップCPが搭載されていない。また、複数の端子BLには、図3に示すワイヤBWが接続されていない。また、複数の端子LDのそれぞれには図3に示す半田ボールSBが接続されていない。本工程で準備する配線基板WBの構造は、上記した相違点を除き、図1〜図3に示す配線基板WBと同様の構造を有しているので、重複する説明は省略する。
また、絶縁膜SR1の上面SR1tには、枠部材FLPが接着材BND1を介して接着固定されている。図4を用いて説明したように、枠部材FLPは、ガラス繊維GCとガラス繊維GCに含浸された樹脂RESから成る部材であって、下面FLbと配線基板WBの絶縁膜SR1の上面SR1tとが対向した状態で配線基板WB上に接着固定されている。
接着材BND1は、熱硬化性樹脂を主成分として含有する接着剤が硬化した部材である。本実施の形態の場合、接着材BND1は、基材となる樹脂フィルムの両面に、熱硬化性樹脂を主成分として含む粘着層が形成された、接着テープである。接着テープを利用する場合、図7に示す枠部材組立工程において、枠部材FLP(図9参照)の下面FLb(図9参照)に接着材BND1(図9参照)を貼り付けておくことができる。また、接着テープを利用する場合、ペースト接着材と比較して枠部材FLPの周囲に広がる接着材BND1の量を低減できる。このため、枠部材FLPを搭載する領域から端子BLまでの距離が短い場合に有効である。本実施の形態に対する変形例としては、接着材BND1として、熱硬化性樹脂を主成分として含み、硬化前の状態がペースト状態である、ペースト接着材を用いても良い。ペースト接着材の場合、接着材の一部が枠部材FLPの内側面FLs2(図4参照)にも付着する。これにより、接着材BND1と枠部材FLPとの密着面積が増加するので、枠部材FLPの接着強度を向上させることができる。
枠部材搭載工程では、下面FLbに接着材BND1が貼り付けられた枠部材FLPを配線基板WB(図9参照)上に配置して、接着材BND1と絶縁膜SR1の上面SR1tとを接着する。その後、図9に示す接着材BND1の熱硬化性樹脂成分を硬化させるための加熱処理(キュアベイク)を実施する(加熱処理工程)。接着材BND1に含まれる熱硬化性樹脂成分が硬化すると、枠部材FLPは、配線基板WB上に接着固定される。
この加熱処理工程の前に、枠部材FLPに含まれるガラス繊維GC(図6参照)が吸湿していた場合、加熱処理工程中に水分が蒸発する場合がある。この時、図5を用いて説明した枠部材FLPhのように、上面FLtの粗さが粗い場合、水蒸気の圧力により樹脂RESの一部が破壊され、ガラス繊維GCから上面FLtに連通する経路が形成される場合がある。そして、本工程で上面FLtに連通する経路が形成されてしまうと、ガラス繊維GCが吸湿した水分を蒸発させる度に上面FLt側に水蒸気が移動する原因になる。
そこで、図5に示す枠部材FLPhのように、上面FLtの粗さが粗いものを使用する場合には、樹脂RESの一部が破壊されることを抑制するため、例えば、昇温速度を遅くして、水蒸気の圧力を周囲に逃がしながら加熱する方法を用いる必要がある。
一方、図6に示す本実施の形態の枠部材FLPの場合、上面FLtの粗さRzの値が絶縁膜SR1(図9参照)の上面SR1t(図9参照)の粗さRzの値以下になる程度まで平坦化されているので、加熱処理工程において、ガラス繊維GCから水分が蒸発しても樹脂RESの破壊が生じにくい。このため、上記したように、昇温速度を遅くするなどの特別な処理は不要である。この結果、加熱処理工程を効率的に実施することができる。
ところで、図8および図9に示す枠部材FLPは、例えば、以下のように組み立てられる。図10および図11は、図7に示す枠部材組立工程の詳細なフローの一例を示す説明図である。図10および図11では、枠部材組立工程に含まれる各工程の近くに、各工程の概要を模式的に示す説明図を記載している。
枠部材組立工程では、まず、ガラス繊維がシート状に形成されたガラス繊維シートGCSを準備する(ガラス繊維シート準備工程)。その後、ガラス繊維シートGCSを樹脂RESに浸し、ガラス繊維シートGCSに樹脂RESを含浸させる(樹脂含浸工程)。
その後、樹脂RESに含まれる熱硬化性樹脂成分の一部を硬化させて、ガラス繊維シートGCSと、半硬化した樹脂RESとから成る樹脂体(プリプレグ材)PPBを形成する。なお、上記した半硬化とは、熱硬化性樹脂成分の一部が硬化し、かつ完全には硬化していない状態を表し、熱硬化性樹脂成分のうちの50%が硬化した状態に限定されるものではない。
その後、金属膜MF1および金属膜MF2で半硬化した樹脂体PPBを挟み、金属膜MF1および金属膜MF2を樹脂体PPBに圧着する(金属膜圧着工程)。金属膜MF1および金属膜MF2は、例えば銅箔である。この時、金属膜MF1の圧着面の粗さRzを調整することにより、図6に示す枠部材FLPの上面FLtの粗さRzを制御することができる。例えば、金属膜MF1の圧着面の粗さRzが粗い場合、図5に示す枠部材FLPhのように上面FLtの粗さRzが粗い枠部材が得られる。なお、圧着面に粗面化処理が施された金属膜MF1を使用した場合、この金属膜MF1を樹脂体PPBに圧着すると、金属膜MF1の表面から突出する突起が樹脂体PPBに食い込む。この結果、枠部材のFLPhの上面FLtからガラス繊維GCまでの距離が短い部分、すなわち、樹脂RESの厚さが薄い部分が形成される。一方、金属膜MF1の圧着面が平坦化されている場合、金属膜MF1の表面から突出する突起の突出量は小さいため、このような金属膜MF1を樹脂体PPBに圧着しても、図6に示すように上面FLtの粗さRzが粗くない枠部材FLP、すなわち、その上面FLtからガラス繊維GCまでの距離が長い枠部材FLP、換言すれば、樹脂RESの厚さが厚い枠部材FLPが得られる。
同様に、金属膜MF2の圧着面の粗さRzを調整することにより、図4に示す枠部材FLPの下面FLbの粗さRzを制御することができる。本実施の形態では、金属膜MF1の圧着面の粗さRzと金属膜MF2の圧着面の粗さRzは同程度である。このため、図4に示す枠部材FLPの上面FLtの粗さRzと下面FLbの粗さRzは同程度である。したがって、図4に示す枠部材FLPの下面FLbの粗さRzは、絶縁膜SR1の上面SR1tの粗さRzより粗くない。また、枠部材FLPの下面FLbの粗さRzは、絶縁膜SR2の下面SR2bの粗さRzより粗くない。特に好ましくは、枠部材FLPの下面FLbの粗さRzは、図3に示す半導体チップCPの裏面CPbの粗さRzより粗くない。
その後、金属膜MF1および金属膜MF2が圧着された状態で樹脂体PPBに加熱処理(キュアベイク)を施し、樹脂体PPBに含まれる熱硬化性樹脂成分を硬化させる(樹脂硬化工程)。本工程では、ガラス繊維から発生した気体(蒸発した水分、水蒸気)により硬化前の樹脂RES(図6参照)の一部が破壊される事を抑制するため、昇温速度を遅くすることが好ましい。
その後、金属膜MF1および金属膜MF2のそれぞれを取り除き、図4に示す枠部材FLPの上面FLtおよび下面FLbを露出させる(金属膜除去工程)。金属膜MF1および金属膜MF2は、例えばエッチングにより除去することができる。エッチングにより金属膜MF1を選択的に除去すれば、図6を用いて説明した粗さRzを備えた上面FLtが露出する。同様に、エッチングにより金属膜MF2を選択的に除去すれば、上面FLtと同程度の粗さRzを備えた下面FLbが露出する。
その後、金属膜MF1、MF2が除去された樹脂体PPBに貫通孔THを形成し、枠形状に成形する(孔加工工程)。図11に示す例では、複数の枠部材を一括して製造する実施態様の例を示している。このため、図11に示す貫通孔THの数(図11では12個)が、一括して組み立てられる枠部材の数に相当する。
また、上記したように接着材BND1(図9参照)として、接着テープを利用する場合には、孔加工工程の後に接着材BND1を貼り付ける(接着材貼り付け工程)。孔加工工程で、樹脂体PPBと一緒に接着テープにも貫通孔を形成する場合には、接着材貼り付け工程は、金属膜除去工程の後、かつ孔加工工程の前に行っても良い。また、接着材BND1として、ペースト接着材を用いる場合には、接着材貼り付け工程は省略することができる。この場合、図7に示す枠部材搭載工程の前に配線基板および枠部材のうちの少なくとも一方に、ペースト接着材を塗布する接着材塗布工程(図示は省略)を実施する。
図11に示すように、複数個の枠部材FLPを一括して組み立てる場合、図7に示す枠部材搭載工程では、図12に示すように複数の枠部材が一括して組み立てられた枠部材FLMを多数個取りの配線基板WBM上に搭載する。図12は、図7に示す枠部材搭載工程で配線基板上に枠部材が搭載された状態を示す平面図である。多数個取りの配線基板WBMとは、複数個の配線基板WB(図9参照)に相当する部分(図12に示すデバイス領域DVP)が一体に形成された配線基板である。多数個取りの配線基板WBMを利用する場合、複数の配線基板WBを一括して製造できるので、製造効率が向上する。
また、図7に示す例では、加熱処理工程の後、図12に示す配線基板WBMおよび枠部材FLMを切断領域(切断線、ダイシングライン)DCPの延在方向に沿って切断し、図8および図9に示す配線基板WB毎に分割する(個片化工程)。切断方法は、例えば、ダイシングブレードと呼ばれる回転刃を用いた切削加工などを利用できる。なお、図7に示す例では、個片化工程が配線基板準備工程に含まれているが、個片化工程を半田ボール搭載工程の後で実施しても良い。この場合、多数個取りの配線基板WBM(図12参照)の状態で、図7に示す配線基板準備工程〜半田ボール搭載工程までの各工程を実施する。
<ダイボンド>
次に、図7に示すダイボンド工程では、図13に示すように、配線基板WBの上面WBt上に半導体チップCPを搭載する。図13は、図9に示す配線基板上に半導体チップを搭載した状態を示す断面図である。
本実施の形態では、半導体チップCPは、裏面CPbが配線基板WBの絶縁膜SR1の上面SR1tと対向するように、接着材(ダイボンド材)DBを介して配線基板WBの絶縁膜SR1の上面SR1tに搭載(固定)される。また、半導体チップCPは、上面SR1t上において、枠部材FLPに囲まれた領域(チップ搭載領域)に搭載される。半導体チップCPの構造については、既に説明したので重複する説明は省略する。
接着材DBは、接着材BND1と同様に、熱硬化性樹脂を主成分として含む接着材である。図13に示す例では、接着材DBは、基材となる樹脂フィルムの両面に、熱硬化性樹脂を主成分として含む粘着層が形成された、接着テープである。また、変形例としては、接着材DBとして、熱硬化性樹脂を主成分として含む、ペースト接着材を用いても良い。接着テープを利用する場合、裏面CPbにあらかじめ接着材DBが貼り付けられた状態で搭載できる。また、接着テープを利用する場合、ペースト接着材と比較して半導体チップCPの周囲に広がる接着材DBの量を低減できる。このため、チップ搭載領域から端子BLまでの距離が短い場合に有効である。一方、ペースト接着材の場合、接着材の一部が半導体チップCPの側面にも付着する。これにより、接着材DBと半導体チップCPとの密着面積が増加するので、半導体チップCPの接着強度を向上させることができる。
本工程では、接着材DBを介して半導体チップCPを絶縁膜SR1に貼り付けた後、加熱処理(キュアベイク)を行って接着材DBを硬化させる。これにより、半導体チップCPは配線基板WB上に接着固定される。
また、本工程において、接着材DBと絶縁膜SR1との間に隙間が生じないことが好ましい。このため、絶縁膜SR1の上面SR1tは、平坦な面であることが好ましい。上記したように、絶縁膜SR1の上面SR1tの粗さRzは、3.1〜4.9μm程度になっている。この程度の粗さであれば、ダイボンド工程において接着材DBと絶縁膜SR1との間に隙間が生じることを抑制できる。
<ワイヤボンド>
次に、図7に示すワイヤボンド工程では、図14に示すように、半導体チップCPのパッドPDと配線基板WBの端子BLとをワイヤBWを介して電気的に接続する。図14は、図13に示す半導体チップおよび配線基板にワイヤを接続した状態を示す断面図である。本実施の形態では、複数のパッドPDと複数の端子BLのそれぞれを電気的に接続する。
本工程では、例えば、ワイヤBWの一方の端部を半導体チップCPのパッドPDに接続した後、ワイヤループを形成する。その後ワイヤBWを端子BLに接続した後、ワイヤを切断すると、図14に示すワイヤBWが得られる。
<接着材塗布>
次に、図7に示す接着材塗布工程では、図15に示すように、枠部材FLPの上面FLtに接着材BND2を配置(塗布)する。図15は、図14に示す枠部材上に接着材を塗布した状態を示す断面図である。
上記したように、接着材BND2は、紫外線を照射することにより硬化する、紫外線硬化性樹脂を主成分として含む接着材である。また、接着材BND2は硬化前の状態がペースト状態である。このため、図15に示すように、本実施の形態では接着材BND2を枠部材FLPの上面FLt上に塗布することができる。
なお、本実施の形態に対する変形例として、接着材BND2として熱硬化性樹脂を主成分とすることもできる。ただし、熱硬化性樹脂を硬化させるための加熱処理(キュアベイク)は、予め設定された環境条件下(温度:150℃、時間:2時間以上)に放置する必要がある。そのため、図3に示すように半導体チップCPが密封された状態で加熱処理を行うと、半導体チップCPに対する熱負荷が大きい。一方、紫外線硬化性樹脂の場合には、紫外線を照射することにより接着材BND2を硬化させることができるので、半導体チップCPに対する負荷が小さい。なお、上記の環境条件は、使用する材料により様々である。
<蓋部材搭載>
次に、図7に示す蓋部材搭載工程では、図16に示すように、枠部材FLPの上面FLt上に接着材BND2を介して蓋部材CVGを搭載(固定)する。図16は、図15に示す枠部材上に蓋部材を搭載し、紫外線を照射している状態を示す断面図である。図16では紫外線UVRを模式的に示している。
本工程では、蓋部材CVGの下面CVGbが、配線基板WBの絶縁膜SR1の上面SR1tおよび半導体チップCPの表面CPtと対向するように、蓋部材CVGの下面CVGb側を接着材BND2に押し付ける。これにより、ペースト状の接着材BND2が変形し、蓋部材CVGの形状に倣って広がる。
本実施の形態では、蓋部材CVGの平面サイズは、配線基板WBの平面サイズや枠部材の平面サイズよりも小さくなっている。このため、蓋部材CVGの上面CVGtおよび下面CVGbの面積は、配線基板WBの上面WBtの面積(絶縁膜SR1の上面SR1tの面積)より小さい。また、蓋部材CVGの上面CVGtおよび下面CVGbの外縁を構成する各辺の長さの合計値は、枠部材FLPの外側面FLs1の上端の辺の長さの合計値よりも短い。
言い換えれば、蓋部材CVGは、その厚さ方向(Z方向)において上面CVGtと下面CVGbとの間に位置する側面CVGsを有し、側面CVGsは、蓋部材CVGの厚さ方向の断面視において、外側面FLs1と内側面FLs2との間に位置している。詳しくは、蓋部材CVGが有するすべての側面CVGsは、平面視において、外側面FLs1と内側面FLs2との間に位置している。
このように、蓋部材CVGの平面サイズが枠部材FLPの平面サイズよりも小さい場合、本工程において、蓋部材CVGの搭載位置が多少ずれた場合でも、蓋部材CVGが枠部材FLPの外側に張り出した状態で搭載されることを抑制できる。また、蓋部材CVGの平面サイズが枠部材FLPの平面サイズよりも小さい場合、図16に示すように、蓋部材CVGの側面CVGsの一部分に接着材BND2が付着する。これにより接着材BND2による枠部材FLPと蓋部材CVGとの接着強度を向上させることができる。
<紫外線照射>
次に、図7に示す紫外線照射工程では、図16に示すように、接着材BND2に紫外線UVRを照射して、接着材BND2を硬化させる。蓋部材CVGは、上記のように可視光透過性の材料から成るため、本工程では、例えば図16に示すように蓋部材CVG側から紫外線UVRを照射すると、蓋部材CVGを介して枠部材FLPに紫外線を照射することができる。
ここで、本願発明者の検討結果によれば、この紫外線照射工程において、図6に示すガラス繊維GCから水分が蒸発することが判っている。加熱処理により水分が蒸発する場合、昇温速度を遅くすることにより蒸発速度を制御できる。このため、例えば図5に示す枠部材FLPhを利用した場合でも、樹脂RESの破壊を抑制することができる。しかし、紫外線によりガラス繊維GCから水分が蒸発する場合、紫外線の照射量を制御しても蒸発量の制御は難しい。このため、図5に示す枠部材FLPhが水分を含んでいる場合、紫外線照射により樹脂RESの破壊が発生しやすい。
一方、図6に示す本実施の形態の枠部材FLPの場合、上面FLtの粗さRzの値が絶縁膜SR1(図9参照)の上面SR1t(図9参照)の粗さRzの値以下になる程度まで平坦化されている、すなわち、枠部材FLPの上面FLtからガラス繊維GCまでの距離が、図5に示す枠部材FLPhに比べて長くなっているので、紫外線照射工程において、ガラス繊維GCに含まれる水分が蒸発し、気圧が高くなった場合でも、樹脂RESの破壊を抑制できる。このため、紫外線照射工程において、接着材BND2と枠部材FLPとの接着界面の剥離の原因になる気泡(水蒸気に起因する気泡)の侵入を抑制できる。
本工程で接着材BND2が硬化すると、蓋部材CVGは接着材BND2を介して枠部材FLP上に接着固定される。また、配線基板WB、枠部材FLP、および蓋部材CVGに囲まれ、半導体チップCPが搭載されている空間は、密封される。
<半田ボール搭載>
次に、図7に示す半田ボール搭載工程では、図17に示すように、端子LDに半田ボールSBを接合する。図17は、図16に示す端子に半田ボールを接合した状態を示す断面図である。
図17に示すように、本工程は、配線基板WBの上下を反転させた状態で実施する。すなわち、複数の端子LDが露出する絶縁膜SR2が絶縁膜SR1よりも下方に位置する状態で半田ボール搭載工程を実施する。本工程では、図17に示すように、配線基板WBの上下を反転させた状態で、複数の端子LDの露出面に、図示しない半田ペースト、またはフラックスペーストを塗布する。なお、半田ペーストとは、半田成分の他、半田材料の表面を活性化させるフラックス成分を含むペースト状態の材料である。また、フラックスペーストとは、半田成分を含まないペースト状の材料である。
次に、ボール状に成形された半田材、すなわち半田ボールSBを端子LD上に配置する。複数のLDのそれぞれに一個ずつ半田ボールを配置する。次に、半田ボールSBを加熱(リフロー)して、半田成分を溶融させて半田ボールSBを端子LDに接合する。このとき、半田ペーストまたはフラックスペーストに含まれるフラックス成分が半田ボールSBおよび端子LDの表面を活性化させて、接合しやすい状態にする。次に、半田ボールSBを冷却した後、フラックス成分の残渣などを除去する洗浄処理を実施する。これにより図3に示す半導体装置PKG1が得られる。
本工程では、上下を反転した状態で加熱処理(リフロー)を実施する。この場合、枠部材FLPに含まれる水分が蒸発すると、蒸発した水分から発生したガス(水蒸気)が上方に向かうので、接着材BND1と枠部材FLPとの接着界面(図4に示す下面FLbと接着材BND1との界面)に向かう。このため、図4に示す下面FLbとガラス繊維GCとの間の樹脂RESの破壊を抑制する観点からは、下面FLbについても上面FLtと同程度まで平坦化されていることが好ましい。
上記した配線基板準備工程のセクションで既に説明したように、図4に示す枠部材FLPの上面FLtの粗さRzと下面FLbの粗さRzは同程度である。したがって、図4に示す枠部材FLPの下面FLbの粗さRzは、絶縁膜SR1の上面SR1tの粗さRzより粗くない。また、枠部材FLPの下面FLbの粗さRzは、絶縁膜SR2の下面SR2bの粗さRzより粗くない。特に好ましくは、枠部材FLPの下面FLbの粗さRzは、図3に示す半導体チップCPの裏面CPbの粗さRzより粗くない。このため、半田ボール搭載工程において、樹脂RESが破壊されることを抑制できる。このため樹脂RESの破壊に起因する枠部材FLPと接着材BND1との接着界面の剥離を抑制できる。
ただし、上記したように、加熱処理に起因する樹脂の破壊は、昇温時間を遅くすることにより抑制することができる。例えば、半田ボール搭載工程において、半田成分の溶融温度よりも低い温度で枠部材FLPに含まれる水分をゆっくりと蒸発させる乾燥処理を実施した後で半田成分の溶融温度まで昇温させれば、樹脂RESの破壊を抑制できる。したがって、変形例としては、図18に示す枠部材FLP2のように、下面FLbの粗さRzが上面FLtの粗さより粗くても良い。言い換えれば、枠部材FLP2の上面FLtは下面FLbよりも優先的に平坦化する必要がある。このため、枠部材FLP2は、上面FLtの粗さRzは、下面FLbの粗さより粗くない。図18は、図6に示す枠部材に対する変形例を示す断面図である。
<検査>
次に、図7に示す検査工程では、半導体装置PKG1に対して外観検査や電気的試験など必要な試験が実施される。検査の結果、合格と判定されたものは、製品として出荷される。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2として、枠部材FLPと接着材BND2との間に別の部材を介在させた実施態様について説明する。図19は、図4に対する変形例である、本実施の形態の半導体装置が有する枠部材の周辺の拡大断面図である。図20は、図19に示す枠部材の上面および下面の拡大断面図である。
図19に示す半導体装置PKG2は、枠部材FLPの上面FLtと接着材BND2との間に上面FLtを覆う金属膜(部材)MF1が介在している点で図4に示す半導体装置PKG1と相違する。また、図19に示す半導体装置PKG2は、枠部材FLPの下面FLbと接着材BND1との間に下面FLbを覆う金属膜(部材)MF2が介在している点で図4に示す半導体装置PKG1と相違する。
金属膜MF1および金属膜MF2は、上記実施の形態1で、図10を用いて説明した金属膜圧着工程で樹脂体PPBに圧着された金属膜である。金属膜MF1および金属膜MF2は、例えば銅箔であって、銅を主成分として含んでいる。図19に示す半導体装置PKG2は、図10に示す金属膜除去工程を省略することにより得られる。
図20に示すように、金属膜MF1は、枠部材FLPの上面FLtと対向する下面(面、主面)MFb1と、下面MFb1の反対側に位置する上面(面、主面)MFt1と、を有している。また、金属膜MF1は、金属膜MF1の厚さ方向(Z方向)において、上面MFt1と下面MFb1との間に位置する外側面(面、側面)MFs1および内側面(面、側面)MFs2を有している。金属膜MF1は、枠部材FLPと同様に枠形状の平面形状を有し、枠形状のうちの外側の側面が外側面MFs1、外側面MFs1の反対側の側面が内側面MFs2である。
同様に、金属膜MF2は、枠部材FLPの下面FLbと対向する上面(面、主面)MFt2と、上面MFt2の反対側に位置する下面(面、主面)MFb2と、を有している。また、金属膜MF2は、金属膜MF2の厚さ方向(Z方向)において、上面MFt2と下面MFb2との間に位置する外側面(面、側面)MFs3および内側面(面、側面)MFs4を有している。金属膜MF2は、枠部材FLPと同様に枠形状の平面形状を有し、枠形状のうちの外側の側面が外側面MFs3、外側面MFs3の反対側の側面が内側面MFs4である。
図19および図20に示す例では、金属膜MF1は、枠部材FLPの上面FLt全体を覆っている。このため、接着材BND2は、枠部材FLPの上面FLtと接触していない。また、金属膜MF1の外側面MFs1および内側面MFs2のそれぞれは、接着材BND2から露出している。同様に、金属膜MF2は、枠部材FLPの下面FLb全体を覆っている。このため、接着材BND1は、枠部材FLPの下面FLbと接触していない。また、金属膜MF2の外側面MFs3および内側面MFs4のそれぞれは、接着材BND1から露出している。
図10を用いて説明したように、金属膜MF1および金属膜MF2は、樹脂体PPBに含まれる熱硬化性樹脂成分が半硬化の状態で圧着される。このため、図20に示す金属膜MF1や金属膜MF2と枠部材FLPとの接着強度は、図4に示す枠部材FLPの上面FLtと接着材BND1との接着強度と同等以上の強度が確保できる。
また、仮に、ガラス繊維GCに含まれる水分が蒸発した場合、水分の蒸発により発生する気体は、金属膜MF1や金属膜MF2を通過することが無い。したがって、金属膜MF1と接着材BND2との接着界面、および金属膜MF2と接着材BND1の接着界面には、気泡が侵入せず、水分の蒸発に起因した接着材BND1、BND2の剥離を抑制することができる。
また、上記実施の形態1で説明したように、枠部材FLPの上面FLtは、図4に示す絶縁膜SR1の上面SR1tと同じ程度に、あるいは、上面SR1tよりも平坦である。言い換えれば、枠部材FLPの上面FLtの平坦度は、絶縁膜SR1の上面SR1tの平坦度と同じ、または、上面SR1tの平坦度よりも高い。さらに言い換えれば、枠部材FLPの上面FLtの粗さは、絶縁膜SR1の上面SR1tの粗さと同じ、または、上面SR1tの粗さより粗くない。また、特に好ましくは、枠部材FLPの上面FLtの粗さRzは、図3に示す半導体チップCPの裏面CPbの粗さRz以下である。これにより、仮に、ガラス繊維GCに含まれる水分が蒸発した場合であっても、樹脂RESの破壊を抑制できるので、金属膜MF1と枠部材FLPの上面FLtとの間に、気体が侵入することを抑制できる。これにより、金属膜MF1と枠部材FLPとの剥離を抑制できる。
また、重複する説明は省略するが、同様の理由により、枠部材FLPの下面FLbの粗さRzを小さくする(言い換えれば平坦にする)ことで、金属膜MF2の剥離を抑制できる。枠部材FLPの下面FLbの粗さRzの程度は、上記実施の形態1で説明した通りである。
また、上記した通り、金属膜MF1と接着材BND2との接着界面、および金属膜MF2と接着材BND1の接着界面には、水蒸気が侵入しないので、金属膜MF1の上面MFt1および金属膜MF2の下面MFb2の粗さRzは、任意の値にすることができる。言い換えれば、金属膜MF1の上面MFt1および金属膜MF2の下面MFb2に対しては、平坦化処理を行う場合と平坦化処理を行わない場合で、接着材BND2、BND1の剥離性に与える影響は変化しない。一方、上記実施の形態1で説明したように、金属膜MF1の下面MFb1の粗さRzを小さくすることにより、枠部材FLPの上面FLtの粗さRzを小さくすることができる。したがって、金属膜MF1の下面MFb1に対する平坦化処理の程度によっては、図20に示す例のように、枠部材FLPの上面FLtの粗さRzが、金属膜MF1の上面MFt1の粗さRz以下になる場合がある。
同様に、金属膜MF2の上面MFt2の粗さRzを小さくすることにより、枠部材FLPの下面FLbの粗さRzを小さくすることができる。したがって、金属膜MF2の上面MFt2に対する平坦化処理の程度によっては、図20に示す例のように、枠部材FLPの下面FLbの粗さRzが、金属膜MF2の下面MFb2の粗さRz以下になる場合がある。
また、上記したように、金属膜MF1および金属膜MF2は、樹脂体PPBに含まれる熱硬化性樹脂成分が半硬化の状態で圧着される。このため、例えば、図21に示す半導体装置PKG3のように、枠部材FLPの上面FLt(および下面FLb)の粗さRzが粗い場合でも、金属膜MF1(および金属膜MF2)の剥離を抑制できる。図21は、図20に対する変形例である半導体装置が有する枠部材の上面および下面周辺の拡大断面図である。
図21に示す例では、金属膜MF1の下面MFb1(および金属膜MF2の上面MFt2)には粗面化処理が施されている。このため、枠部材FLP3の上面FLt(および下面FLb)の粗さRzは、7〜8μm程度であって、図4に示す絶縁膜SR1の上面SR1tの粗さRzより大きい。しかし、金属膜MF1(および金属膜MF2)は樹脂体PPB(図10参照)に含まれる樹脂成分が硬化する前に圧着されるので、金属膜MF1の下面MFb1(および金属膜MF2の上面MFt2)の隙間には、樹脂体PPBの樹脂成分が埋め込まれ易い。このため、枠部材FLP3の上面FLt(または下面FLb)付近において、樹脂RESの厚さが薄い部分には金属材料が密着している。言い換えれば、樹脂RESの厚さが薄い部分には、金属膜MF1(または金属膜MF2)を構成する金属材料により補強されている。したがって、上記実施の形態1で説明した図7に示す枠部材搭載工程、ダイボンド工程、紫外線照射工程、あるいは半田ボール搭載工程において、図21に示すガラス繊維GCから水分が蒸発した場合であっても、樹脂RESの厚さが薄い部分が破壊され難い。したがって、図21に示す変形例の場合、枠部材FLP3に接着材BND1、BND2を接着する場合と比較すると、枠部材FLPの上面FLt(または下面FLb)に気泡が侵入することを抑制できる。
また、金属膜MF1や金属膜MF2の酸化を抑制する観点からは、図22に示す半導体装置PKG4のように、金属膜MF1および金属膜MF2が露出していない態様が好ましい。図22は、図20に対する他の変形例である半導体装置が有する枠部材の上面および下面周辺の拡大断面図である。図22に示す金属膜MF1は、外側面MFs1および内側面MFs2のそれぞれが、平面視において枠部材FLPの外側面FLs1と内側面FLs2との間に位置し、かつ、接着材BND2に覆われている点で図20に示す金属膜MF1と相違する。また、図22に示す金属膜MF2は、外側面MFs3および内側面MFs4のそれぞれが、平面視において枠部材FLPの外側面FLs1と内側面FLs2との間に位置し、かつ、接着材BND1に覆われている点で図20に示す金属膜MF2と相違する。
図22に示す金属膜MF1および金属膜MF2のそれぞれは、上記実施の形態で説明した金属膜除去工程(図10参照)において、金属膜MF1および金属膜MF2のそれぞれの一部分を選択的に除去することにより得られる。半導体装置PKG4の場合、金属膜MF1および金属膜MF2のそれぞれが露出しないので、これらの金属膜の酸化を抑制できる。
また、半導体装置PKG4の場合、枠部材FLPの上面FLtのうちの一部分(外側面FLs1に連なる部分および内側面FLs2に連なる部分)は接着材BND2と接触している。しかし、ガラス繊維GCの水分が蒸発することにより発生した気体は、相対的に静圧が小さい経路に向かって優先的に流れる。このため、外側面FLs1の近傍および内側面FLs2の近傍では、気体は枠部材FLPの側面から排出され易い。つまり、図22に示す枠部材FLPの上面FLtのうち、接着材BND2と密着している部分では、ガラス繊維GCの水分が蒸発した場合でも印加される圧力は小さいので、樹脂RESの破壊を抑制できる。
重複する説明は省略するが、枠部材FLPの下面FLbのうち、接着材BND1と密着している部分についても同様である。
また、図示は省略するが、半導体装置PKG4に対する変形例として、図22に示す枠部材FLPを図21に示す枠部材FLP3に置き換えても良い。この場合、上記したように、上面FLtのうち、接着材BND2と密着している部分では、ガラス繊維GCの水分が蒸発した場合でも印加される圧力は小さいので、樹脂RESの破壊を抑制できる。
なお、図19〜図22では、金属膜MF1および金属膜MF2の両方が設けられた実施態様について説明したが、変形例としては金属膜MF1および金属膜MF2のうちのいずれか一方が設けられていても良い。例えば、上記したように、半導体装置の製造工程では、接着材BND2の方が接着材BND1より上方に配置された状態で加熱処理や紫外線照射などを行うプロセスが多い。したがって、接着材BND2の剥離対策を優先的に実施する場合、金属膜MF1が設けられ、かつ金属膜MF2は設けられず、枠部材FLPの下面FLbが接着材BND1と密着していても良い。この場合、金属膜MF2一層分ではあるが、半導体パッケージの厚さを薄くすることができる。
また、図19〜図22では、枠部材FLPと接着材BND2との間に介在する部材、および枠部材FLPと接着材BND1との間に介在する部材として金属膜を示した。しかし、図23に示す半導体装置PKG5のように、枠部材FLPと接着材BND2との間に樹脂膜NMF1が介在していても良い。図23は、図20に対する他の変形例である半導体装置が有する枠部材の上面および下面周辺の拡大断面図である。
図23に示す半導体装置PKG5は、枠部材FLPの上面FLtと接着材BND2との間に上面FLtを覆う樹脂膜(部材)NMF1が介在している点で図20に示す半導体装置PKG2と相違する。また、図23に示す半導体装置PKG5は、枠部材FLPの下面FLbと接着材BND1との間に下面FLbを覆う樹脂膜(部材)NMF2が介在している点で図20に示す半導体装置PKG2と相違する。
図23に示す樹脂膜NMF1は、図10に示す金属膜除去工程の後、樹脂体PPBの上面FLtに例えば図15に示す接着材BND2よりも粘度が低い液状の樹脂膜NMF1を塗布した後、硬化させることにより得られる。同様に、樹脂膜NMF2は、図10に示す金属膜除去工程の後、樹脂体PPBの下面FLbに例えば図15に示す接着材BND2よりも粘度が低い液状の樹脂膜NMF2を塗布した後、硬化させることにより得られる。樹脂膜NMF1および樹脂膜NMF2は、例えば熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂を含んでいても良い。
図23に示す半導体装置PKG5の場合、金属膜を除去した後に樹脂膜を形成すると、図10および図11を用いて説明した枠部材組立工程よりも工程数が増加する。しかし、樹脂膜NMF1は外部に露出していた場合でも酸化し難い点で図20に示す金属膜MF1よりも有利である。また、図21を用いて説明した枠部材FLP3のように、上面FLtの粗さRzが粗い場合であっても、樹脂膜NMF1、NMF2の材料として低粘度の液状の樹脂を用いれば、上面FLtの凹凸に埋め込まれるので、樹脂RESの厚さが薄い部分は、樹脂膜NMF1、NMF2を構成する硬化した樹脂により補強される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。なお、上記実施の形態中でもいくつかの変形例について説明したが、以下では、上記実施の形態で説明した変形例以外の代表的な変形例について説明する。
<変形例1>
例えば、上記実施の形態1および上記実施の形態2では、配線基板上に半導体チップが搭載され、枠部材および蓋部材で囲まれている半導体装置の例として、イメージセンサである半導体チップが配線基板上に搭載されている、イメージセンサパッケージを取り上げて説明した。しかし、上記実施の形態1および上記実施の形態2で説明した半導体装置と同様の構造になっていれば、例えばイメージセンサパッケージの他、種々の変形例に適用可能である。
<変形例2>
また例えば、上記実施の形態1と上記実施の形態2とでは、蓋部材CVGがガラス板(反射防止膜が形成されているものを含む)である実施態様を取り上げて説明した。ガラス板は、可視光に対して透明である他、耐熱性が高い点で蓋部材CVGとして公的な材料である。ただし、蓋部材CVGは、ガラス板の他、種々の変形例がある。例えば、樹脂製の板であっても、可視光に対する透明性や耐熱性の要求仕様に適合するものであれば、ガラス板に代えて、蓋部材CVGとして利用することができる。
<変形例3>
また例えば、上記実施の形態1および上記実施の形態2で説明した実施態様では、枠部材FLPは、上記した基材BSPと同様に、ガラス繊維GCがシート状に成形されたガラス繊維シートにエポキシ系の熱硬化性樹脂である樹脂RESが含浸された、プリプレグ材を硬化させることにより形成されている。しかし、周囲の水分を吸収し、加熱処理や紫外線照射処理によって水分が蒸発する特性を有している部材であれば、上記実施の形態1などで説明した課題と同様の課題が発生する場合がある。例えば、図6に示す樹脂RESは、熱硬化性の樹脂として説明したが、液晶ポリマーや、ポリエーテルエーテルケトンなどの樹脂であっても良い。また、樹脂RESは、上記した材料の他、炭素粉末(カーボンブラック)などの添加材料を含んでいても良い。
<変形例4>
また、例えば、上記の通り種々の変形例について説明したが、各変形例について説明した要旨に矛盾しない範囲内において、上記で説明した各変形例の一部分または全部を互いに組み合わせて適用することができる。
上記した複数の実施の形態は、下記の形態を含む。
(付記1)
以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)第1上面および前記第1上面の反対側の第1下面を有し、絶縁材料から成る基材と、前記基材の前記第1上面に形成された第1端子と、前記第1上面と対向する第2下面および前記第2下面の反対側の第2上面を有し、前記第1端子が露出するように前記第1上面に形成された第1絶縁膜と、を備える配線基板を準備する工程、
ここで、前記第1絶縁膜の前記第2上面には、第3下面および前記第3下面の反対側の第3上面を有する枠部材が、前記第2上面と前記第3下面とが互いに対向した状態で第1接着材を介して固定され、
前記枠部材の前記第3上面には、前記第3上面を覆う第1部材が配置され、
前記枠部材は、ガラス繊維を含む第1樹脂から成り;
(b)前記(a)工程の後、受光部を有する主面、および前記主面の反対側の裏面を有する半導体チップを、前記裏面が前記第2上面と対向するように、ダイボンド材を介して前記第2上面のうちの前記枠部材で囲まれた領域に固定する工程;
(c)前記(b)工程の後、第4下面および前記第4下面の反対側の第4上面を有する蓋部材を、前記第4下面が前記第2上面と対向するように、かつ、前記半導体チップを覆うように、第2接着材を介して前記第1部材の第5上面に固定する工程;
(d)前記(c)工程の後、前記第2接着材に紫外線を照射して、前記第2接着材を硬化させる工程。
(付記2)
第1上面および前記第1上面の反対側の第1下面を有する基材と、前記基材の前記第1上面に形成された第1端子と、前記第1上面と対向する第2下面および前記第2下面の反対側の第2上面を有し、前記第1端子が露出するように前記第1上面に形成された第1絶縁膜と、を備える配線基板と、
第3下面および前記第3下面の反対側の第3上面を有し、前記第1絶縁膜の前記第2上面と前記第3下面とが互いに対向した状態で、第1接着材を介して前記配線基板の前記第1絶縁膜の前記第2上面に固定された枠部材と、
受光部を有する主面、および前記主面の反対側の裏面を有し、前記裏面が前記第1絶縁膜の前記第2上面と対向するように、前記第2上面の前記枠部材で囲まれた領域に搭載された半導体チップと、
第4下面および前記第4下面の反対側の第4上面を有し、前記第4下面が前記第1絶縁膜の前記第2下面と対向するように、かつ、前記半導体チップを覆うように、第2接着材を介して前記枠部材の前記第3上面上に搭載されている蓋部材と、
前記枠部材の前記第3上面と前記第1接着材との間に介在し、前記第3上面を覆う第1部材と、
を含み、
前記枠部材は、ガラス繊維に含浸された第1樹脂から成る、半導体装置。
AR 反射防止膜
BL 端子(ボンディングリード、ワイヤ接続部)
BND1、BND2、DB 接着材
BSP 基材(基材層)
BSPb 下面(面、主面)
BSPt 上面(面、主面)
BW ワイヤ
CBG 蓋部材(ガラス板、透明板)
CP 半導体チップ
CPb 裏面(主面、下面)
CPs 側面
CPt 表面(主面、上面)
CVG 蓋部材(ガラス板、透明板)
CVGb 下面(面、主面)
CVGs 側面
CVGt 上面(面、主面)
DVP デバイス領域
FLM、FLP、FLP2、FLP3、FLPh 枠部材(支持部材、スペーサ、ダム)
FLb 下面(面、主面)
FLs1 外側面(側面)
FLs2 内側面(側面)
FLt 上面(面、主面)
GC ガラス繊維
GCS ガラス繊維シート
GLL ガラス層
LD 端子(ランド、半田ボール接続部)
LRP 受光部
MF1、MF2 金属膜(銅箔)
MFb1、MFb2 下面(面、主面)
MFs1、MFs3 外側面(側面)
MFs2、MFs4 内側面(側面)
MFt1、MFt2 上面(面、主面)
NMF1、NMF2 樹脂膜(絶縁膜)
PD パッド(電極パッド、ボンディングパッド、チップ電極)
PKG1、PKG2、PKG3、PKG4、PKG5 半導体装置
PPB 樹脂体(プリプレグ材)
RES 樹脂
SB 半田ボール
SLF フィラ粒子
SR 絶縁膜、
SR1、SR2 絶縁膜(ソルダレジスト膜)
SR1b、SR2b 下面(面、主面)
SR1t、SR2t 上面(面、主面)
TH 貫通孔
THW 配線
UVR 紫外線
WB、WBM 配線基板
WBb 下面(面、主面)
WBt 上面(面、主面)

Claims (16)

  1. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)第1上面および前記第1上面の反対側の第1下面を有し、絶縁材料から成る基材と、前記基材の前記第1上面に形成された第1端子と、前記第1上面と対向する第2下面および前記第2下面の反対側の第2上面を有し、前記第1端子が露出するように前記第1上面に形成された第1絶縁膜と、を備える配線基板を準備する工程、
    ここで、前記第1絶縁膜の前記第2上面には、第3下面および前記第3下面の反対側の第3上面を有する枠部材が、前記第2上面と前記第3下面とが互いに対向した状態で第1接着材を介して固定され、
    前記枠部材は、ガラス繊維を含む第1樹脂から成り、
    前記枠部材の前記第3上面の粗さは、前記第1絶縁膜の前記第2上面の粗さと同じ、または、前記第2上面の粗さより粗くない;
    (b)前記(a)工程の後、受光部を有する主面、および前記主面の反対側の裏面を有する半導体チップを、前記裏面が前記第2上面と対向するように、ダイボンド材を介して前記第2上面のうちの前記枠部材で囲まれた領域に固定する工程;
    (c)前記(b)工程の後、第4下面および前記第4下面の反対側の第4上面を有する蓋部材を、前記第4下面が前記第2上面と対向するように、かつ、前記半導体チップを覆うように、第2接着材を介して前記枠部材の前記第3上面に固定する工程;
    (d)前記(c)工程の後、前記第2接着材に紫外線を照射して、前記第2接着材を硬化させる工程。
  2. 請求項1において、
    前記(a)工程には、以下の工程が含まれる、半導体装置の製造方法:
    (a1)ガラス繊維シートを樹脂層に浸し、前記ガラス繊維シートに前記第1樹脂を含浸させる工程;
    (a2)前記(a1)工程の後、第1金属膜および第2金属膜で前記ガラス繊維シートを含有する樹脂体を挟み、前記第1金属膜および前記第2金属膜と前記樹脂体とを圧着する工程;
    (a3)前記樹脂体が硬化した後、前記第1金属膜および前記第2金属膜のそれぞれを取り除き、前記第3上面および前記第3下面を露出させる工程。
  3. 請求項1において、
    前記配線基板は、前記基材の前記第1下面に形成された第2端子を有し、
    (e)前記(d)工程の後、前記第2端子に半田ボールを接合する工程;
    を含む、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1において、
    前記第1絶縁膜は、ガラス繊維を含んでいない、半導体装置の製造方法。
  5. 第1上面および前記第1上面の反対側の第1下面を有する基材と、前記基材の前記第1上面に形成された第1端子と、前記第1上面と対向する第2下面および前記第2下面の反対側の第2上面を有し、前記第1端子が露出するように前記第1上面に形成された第1絶縁膜と、を備える配線基板と、
    第3下面および前記第3下面の反対側の第3上面を有し、前記第1絶縁膜の前記第2上面と前記第3下面とが互いに対向した状態で、第1接着材を介して前記配線基板の前記第1絶縁膜の前記第2上面に固定された枠部材と、
    受光部を有する主面、および前記主面の反対側の裏面を有し、前記裏面が前記第1絶縁膜の前記第2上面と対向するように、ダイボンド材を介して前記第2上面のうちの前記枠部材で囲まれた領域に固定された半導体チップと、
    第4下面および前記第4下面の反対側の第4上面を有し、前記第4下面が前記第1絶縁膜の前記第2下面と対向するように、かつ、前記半導体チップを覆うように、第2接着材を介して前記枠部材の前記第3上面上に固定されている蓋部材と、
    を含み、
    前記枠部材は、ガラス繊維を含む第1樹脂から成り、
    前記枠部材の前記第3上面の粗さは、前記第1絶縁膜の前記第2上面の粗さと同じ、または、前記第2上面の粗さより粗くない、半導体装置。
  6. 請求項5において、
    前記枠部材の前記第3上面の粗さは、前記半導体チップの前記裏面の粗さと同じ、または、前記裏面の粗さより粗くない、半導体装置。
  7. 請求項5において、
    前記枠部材は、厚さ方向において、前記第3上面と前記第3下面との間に位置する第3内側面および第3外側面を有し、
    前記第3外側面において、前記ガラス繊維の一部分が前記第1樹脂から露出している、半導体装置。
  8. 請求項5において、
    前記枠部材は、厚さ方向において、前記第3上面と前記第3下面との間に位置する第3内側面および第3外側面を有し、
    前記蓋部材は、厚さ方向において、前記第4上面と前記第4下面との間に位置する第4側面を有し、
    平面視において、前記第4側面は、前記第3内側面と前記第3外側面との間に位置している、半導体装置。
  9. 請求項5において、
    前記枠部材の前記第3上面と前記第1接着材との間には、前記第3上面を覆う第1部材が介在している、半導体装置。
  10. 請求項9において、
    前記枠部材は、厚さ方向において、前記第3上面と前記第3下面との間に位置する第3内側面および第3外側面を有し、
    前記第1部材は、銅を主成分とする金属材料から成り、かつ、前記第3上面と対向する第5下面、前記第5下面の反対側の第5上面、および厚さ方向において、前記第5上面と前記第5下面との間に位置する第5外側面および第5内側面を有し、
    平面視において、前記第5外側面および第5内側面のそれぞれは、前記第3内側面と前記第3外側面との間に位置し、かつ、前記第5外側面は、前記第1接着材に覆われている、半導体装置。
  11. 請求項9において、
    前記第1部材は、前記第3上面と対向する第5下面、および前記第5下面の反対側の第5上面を有し、前記第5上面の粗さは、前記枠部材の前記第3上面の粗さより粗い、半導体装置。
  12. 請求項9において、
    前記枠部材の前記第3下面と前記第2接着材との間には、前記第3下面を覆う第2部材が介在している、半導体装置。
  13. 請求項5において、
    前記第2接着材は紫外線硬化性樹脂であって、
    前記第2接着材と前記枠部材の前記第3上面とは互いに密着している、半導体装置。
  14. 請求項13において、
    前記枠部材の前記第3上面の粗さは、前記枠部材の前記第3下面の粗さより粗くない、半導体装置。
  15. 請求項5において、
    前記配線基板は、前記基材の前記第1下面に形成された第2端子を有し、
    前記第2端子には、半田ボールが接合され、
    前記枠部材の前記第3下面の粗さは、前記第1絶縁膜の前記第2上面の粗さと同じ、または前記第2上面の粗さより粗くない、半導体装置。
  16. 請求項5において、
    前記第1絶縁膜は、ガラス繊維を含んでいない、半導体装置。
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