JP3847839B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置の構造に関し、より詳しくは半導体チップを樹脂基板の上面に実装し、この樹脂基板にマザーボードと接続するためのハンダボール端子を備え、さらに半導体チップを樹脂封止した構造を有するプラスチックボールグリッドアレイの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、半導体チップは半導体パッケージに封止して使用する。この半導体パッケージの役割は半導体チップ各電極とマザーボードとの電気的接続と、半導体チップの保護と、半導体チップの放熱などである。
【0003】
この半導体パッケージの一種であるプラスチック・ボール・グリッド・アレイ(以下PBGAと記載する)は樹脂基板上に半導体チップを実装し、マザーボードと接続するためのハンダボール端子を有し、さらに半導体チップの周囲を樹脂で封止した構造をもつ。
【0004】
このPBGAは半導体パッケージの小型化と電気特性と実装歩留まりの点で他に比らべて有利な構造を備えており、携帯型電話やポケットベルなどの携帯型通信機器の分野で採用されている。
【0005】
以下図面に基づいて従来の技術におけるPBGAについて説明する。図11は従来のPBGA13の構造を示す断面図であり、図12は樹脂基板1上の銅パターンを示す平面図である。
【0006】
図11に示す樹脂基板1は、その平面形状がほぼ四角形で、板厚が0.2mm程度の樹脂材料からなる。樹脂基板1の材料としてはエポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの樹脂材料があげられるが、望ましくはガラス繊維を含浸したエポキシ樹脂である。
【0007】
この樹脂基板1のおもて面と裏面とに厚さ18μm程度の銅箔層を設け、さらに複数のスルーホール2を切削ドリルなどの穴あけ手段により設ける。スルーホール2の壁面を含む基板面を洗浄し、樹脂基板1の全面に無電界メッキ処理および電界メッキ処理により銅メッキ層を設ける。この銅メッキ層はスルーホール2内まで施してある。
【0008】
さらに、前述のようにおもて面と裏面に銅うす膜層を設ける樹脂基板1にエッチングマスクパターンとエッチング液を用てエッチング処理を行う。このエッチング処理により、図12に示すように樹脂基板1おもて面に半導体チップ8を固着するためのダイパターン3を銅うす膜層として設ける。
【0009】
さらに樹脂基板1のおもて面に半導体チップ8の各電極と電気的に接続するための接続電極4を銅うす膜層として設ける。さらに樹脂基板1のおもて面に半導体チップ8の電源系電極と電気的に接続するための電源系接続電極4aを銅うす膜層として設ける。
【0010】
そのうえ樹脂基板1のおもて面に接続電極4とスルーホール2を電気的に接続するための電気的経路を、銅うす膜層として設ける。そのうえ樹脂基板1のおもて面に電源系接続電極4aとスルーホール2を電気的に接続するための電気的経路を銅うす膜層として設ける。そのうえ樹脂基板1のおもて面に電源系接続電極4aとダイパターン3を電気的に接続するための電気的経路を、銅うす膜層として設ける。
【0011】
さらに図11に示す樹脂基板1の裏面に、ハンダボール端子12をハンダ付けするためのパッド電極5を銅うす膜層として設ける。そのうえ樹脂基板1の裏面にパッド電極5とスルーホール2を電気的に接続するための図示しない電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0012】
また、前述のようにエッチング処理した樹脂基板1のおもて面と裏面に電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜6を設ける。
【0013】
樹脂基板1のおもて面の樹脂絶縁膜6は中央にほぼ四角形の開口部を有しており、ダイパターン3と接続電極4と電源系接続電極4aは露出している。さらに樹脂基板1の裏面の樹脂絶縁膜6はパッド電極5と同数の開口部を有しており、パッド電極5の部分は露出している。この樹脂絶縁膜6の材料として望ましいのはエポキシ樹脂である。
【0014】
以上説明したように、図11に示す配線基板7はおもて面にダイパターン3と接続電極4と電源系接続電極4aと樹脂絶縁膜6を有している。さらに配線基板7は裏面にパッド電極5と樹脂絶縁膜6を有している。
【0015】
また配線基板7は接続電極4と裏面のパッド電極5とをスルーホール2を介して電気的に接続する。さらに配線基板7は電源系接続電極4aと裏面のパッド電極5とをスルーホール2を介して電気的に接続する。さらに配線基板7はダイパターン3と電源系接続電極4aとを電気的に接続する。
【0016】
さらに、配線基板7のおもて面と裏面の樹脂絶縁膜6から露出しているそれぞれの銅うす膜層の表面に、2μm〜5μm程度のNiメッキ層をもうけ、その上層に0.5μm程度の導通性の優れる金(Au)メッキ層を設ける。
【0017】
さらに、半導体チップ8はダイパターン3の金(Au)メッキ層の上に樹脂組成物からなる接着剤9を用いて固着してある。接着剤9の材料として望ましいのはエポキシ樹脂である。さらに半導体チップ8の信号系と電源系の各電極は接続電極4と接続ワイヤー10で接続してある。この接続ワイヤー10の材料として望ましいのは導通性の優れる金(Au)ワイヤーである。
【0018】
さらに半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方は電源系接続電極4aと接続ワイヤー10で接続してある。そのうえ半導体チップ8の遮光と保護を行うために、半導体チップ8と接続ワイヤー10は熱硬化性の封止樹脂11を用いたトランスファーモールドにより樹脂封止してある。
【0019】
また配線基板7裏面のパッド電極5にハンダボールを供給し、加熱炉で加熱することにより、ハンダボール端子12をハンダ付けしてある。このハンダボール端子12は、図示しないマザーボード基板の配線パターンと接続するために用いる。図示した従来のPBGA13は以上説明したような構造を有する。
【0020】
なお、PBGA13は半導体チップ8の各電極とハンダボール端子12とを接続ワイヤー10と配線基板7を介して電気的に接続している。
【0021】
さらにPBGA13は半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方とダイパターン3とを接続ワイヤー10と配線基板7を介して電気的に接続している。
【0022】
またPBGA13は接着剤9の材料に導電性の接着剤を用いることによって、半導体チップ8本体とダイパターン3とを電気的に接続することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
前述のPBGA13はハンダ融点以上に全体加熱することによって、ハンダボール端子12を溶融してマザーボードの配線パターンと電気的に接続している。このリフローハンダ付けの際にPBGA13の各材料を積層した部分で発生する剥離が問題となっている。
【0024】
一般的にPBGA13のような表面実装型の半導体パッケージは、熱膨張係数や弾性率などの材料特性が異なる種々の材料が積層された構造からなる。
【0025】
とくにに熱膨張係数の材料間の差のため、リフローハンダ付けの際にPBGA13本体の温度が200℃以上に達すると、半導体チップ8下部と配線基板7の間に剪断力が生じ、積層する材料間の密着力の弱い界面で剥離が起きる。
【0026】
また、接着剤9のようなエポキシ樹脂やフェノール樹脂を主成分とする接着剤樹脂組成物は被着体表面の性質により接着強度が変化する。従来のPBGA13では、接続電極4とパッド電極5の接続抵抗を減らすために金(Au)メッキ処理を行い、その表層に金(Au)メッキ層を設けている。このとき同時にダイパターン3表層に金(Au)メッキ層が形成される。
【0027】
ダイパターン3上に金メッキ層を有する場合は、金(Au)表面が不活性であるためとくに接着剤9との接着強度が低下する。このため、従来のPBGA13ではダイパターン3と接着剤9の界面で容易に剥離が発生する。
【0028】
またPBGA13を構成する材料は、そのほとんどがエポキシ樹脂等の樹脂材料である。この樹脂材料の水分を吸収透過しやすい性質のため、PBGA13はとくに高温多湿の条件下でなくとも容易に吸湿する。
【0029】
このPBGA13が吸湿した場合、半導体チップ8下部で発生した剥離は、内部の水分がリフローハンダ付けの際に前述の剥離箇所に吹き出すことで剥離がさらに拡大する。
【0030】
さらに接着剤9とダイパターン3との界面に微細な気泡がある場合も、リフローハンダ付け処理のときに前述と同様な現象が起きて、半導体チップ8下部で剥離を発生する。
【0031】
またさらに、PBGA13内部で樹脂材料と金属材料を積層する箇所は、樹脂材料と金属材料の界面に水分が溜まりやすくこの傾向はさらに拡大する。
【0032】
この半導体チップ8下部の剥離により、配線基板7がマザーボード側に膨れ、PBGA13内部の電気的経路が断線するなどの故障が発生し、半導体装置の信頼性を損なう致命的な問題がある。
【0033】
そこで本発明の目的は、上記課題を解決して、半導体チップの剥離が無く、耐湿性に優れた半導体装置を提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置においては、下記記載の構造を採用する。
【0035】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜の開口部を有することを特徴とする。
【0036】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜の開口部を有し、半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの電源系電極と接続する電源系接続電極を半導体チップ下まで延長することを特徴とする。
【0037】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜の開口部を有し、半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を電気的に接続するために電源系パターンの一部を半導体チップ下まで延長することを特徴とする。
【0038】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜の開口部を有し、半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を導電性接着剤を用いて電気的に接続することを特徴とする。
【0039】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に、実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着するための、半導体チップより大きい四角形の領域であって、接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜とを配置しない開口部と、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための、電気的経路からは独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有することを特徴とする。
【0040】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜の開口部と、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有し、半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの電源系電極と接続する電源系接続電極を半導体チップ下まで延長することを特徴とする。
【0041】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜の開口部と、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有し、半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を電気的に接続するために電源系パターンの一部を半導体チップ下まで延長することを特徴とする。
【0042】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜の開口部と、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有し、半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を導電性接着剤を用いて電気的に接続することを特徴とする。
【0043】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを接着剤を用いて樹脂基板上に設けた樹脂絶縁膜に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路の開口部を有することを特徴とする。
【0044】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に設けた樹脂絶縁膜に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路の開口部を有し、半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を導電性接着剤を用いて電気的に接続することを特徴とする。
【0045】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを接着剤を用いて樹脂基板上に設けた樹脂絶縁膜に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路の開口部を有し、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有することを特徴とする。
【0046】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に設けた樹脂絶縁膜に直接固着すためのほぼ四角形で半導体チップより大きい接続電極と電気的経路の開口部を有し、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有し、半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を導電性接着剤を用いて電気的に接続することを特徴とする。
【0047】
本発明の半導体装置は、樹脂基板上に電気的経路やダイパターンなどの銅うす膜層からなるパターンに開口部を設けている。したがって、本発明の半導体装置は、この開口部で半導体チップを接着剤樹脂組成物を用いて直接樹脂基板に固着することが可能な構造を有する。
【0048】
このような構造を採用することによって、本発明の半導体装置は、樹脂を主成分とする接着剤と密着性が非常に良好な樹脂基板との接着が可能になる。
【0049】
したがって、本発明の半導体装置は、前述のように加熱により半導体チップと配線基板間に剪断力が生じても半導体チップを接着剤樹脂組成物を用いて直接樹脂基板に接着することで接着力を高めているため、剥離することがない。
【0050】
さらに、半導体チップ下部と配線基板間に金属うす膜層が積層されないため、前述のようにPBGA内に吸湿した水分が半導体チップの下部に溜まることがない。したがって、接着剤樹脂組成物と樹脂基板界面に気泡が存在しても、気泡に水分が吹き出して剥離を生じることがない。
【0051】
さらに、本発明の半導体装置は、半導体チップの電源系電極と接続する電源系接続電極を半導体チップ下まで延長する構造を有する。この延長した電源系接続電極と半導体チップとを導電性の接着剤を用いて電気的に接続して半導体チップ本体の電位を電源系と同じにすることにより、ノイズを低減することができる。
【0052】
さらに半導体チップで発生した熱は、導電性の接着剤と延長した接続電極とハンダボール端子にいたる電気的経路によりマザーボードに導き放熱することができる。
【0053】
さらに本発明の半導体装置は半導体チップを実装した配線基板上に半導体チップと一定の間隔を開けて周囲を取り囲むように電源系パターンを有する。この電源系パターンと半導体チップとを導電性の接着剤を用いて電気的に接続して半導体チップ本体の電位を電源系と同じにすることにより、ノイズを低減することができる。
【0054】
さらに半導体チップで発生した熱は、導電性の接着剤と電源系パターンとハンダボール端子にいたる電気的経路により、マザーボードに導き放熱することができる。
【0055】
さらにまた、半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設けているため、電源系電極の配置が異なる半導体チップを実装する場合もパターンを変更する必要がない。さらに、この電源系パターンと複数のハンダボール端子を電気的に接続することで電源系の電気的容量を容易に確保できる。
【0056】
さらに本発明の半導体装置は、樹脂基板上に電気的経路やダイパターンなどの銅うす膜層からなるパターンの開口部にサーマルビアホールを有している。このサーマルビアホールは壁面に熱伝導性の良好な銅メッキ層を有する。さらにこのサーマルビアホールはパッケージ裏面でハンダボールからなる放熱用端子を有している。
【0057】
したがって、樹脂基板上のパターン開口部に熱伝導性の良好な接着剤を用いて半導体チップを実装することができ、半導体チップで発生した熱をマザーボードに導き、効果的に放熱することができる。
【0058】
さらに、本発明の半導体装置においては、前述のパターンの開口部で半導体チップを接着剤樹脂組成物を用いて樹脂基板に設ける樹脂絶縁膜に固着する構造を採用する。
【0059】
この構造によって、本発明は樹脂を主成分とする接着性が非常に良好な樹脂絶縁膜との接着が可能になる。
【0060】
さらにこのような構造を採用することによって、本発明の半導体装置は樹脂絶縁膜と密着性が非常に良好な樹脂基板との積層が可能になる。
【0061】
したがって、リフローハンダ付けの加熱により半導体チップと配線基板間に剪断力が生じても、半導体チップ下部が密着性の良好な材料を積層した構造のため剥離することがない。
【0062】
さらに半導体チップ下部と配線基板の間に金属うす膜層が積層されないため半導体パッケージ内に吸湿した水分が半導体チップ下部に溜まることがない。
【0063】
さらにまた本発明の半導体装置は、半導体チップを表面の平滑性が良好な樹脂絶縁膜上に接着する。このため、接着剤組成物と樹脂基板との界面に気泡が残りにくい。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の半導体装置を実施するための最良の形態における構造について説明する。図1は本発明の第1の実施形態における半導体装置の構造を示す断面図である。また図2は本発明の第1の実施形態における半導体装置の銅パターン構造を示す平面図である。以下、図1と図2とを交互に参照して実施形態を説明する。なお図1と図2においては、従来技術と同一部材は同一符号を付している。
【0065】
図1に示すように、樹脂基板1の平面形状はほぼ四角形の平面状であり、板厚が0.2mm程度の樹脂材料からなる。樹脂基板1の材料としてはエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の樹脂材料があげられるが、望ましくはガラス繊維を含浸したエポキシ樹脂である。
【0066】
この樹脂基板1はおもて面と裏面に厚さ18μm程度の電気的経路を設けるための銅うす膜層を有している。さらに樹脂基板1のおもて面と裏面の電気的経路を接続するための複数のスルーホール2を、切削ドリルなどの穴あけ手段により設ける。
【0067】
さらに樹脂基板1のおもて面と裏面の電気的経路を接続するためにスルーホール2の壁面に銅メッキ層を設ける。この銅メッキ層は樹脂基板1の全面に施してある。
【0068】
さらに、このおもて面と裏面とに銅メッキ層を有する樹脂基板1にエッチングマスクパターンとエッチング液を用てエッチング処理を行う。このエッチング処理により、図2に示したように樹脂基板1おもて面に半導体チップ8を固着するためのほぼ四角形で半導体チップ8の外形より1mm程度大きく開口部14を設ける。
【0069】
さらに樹脂基板1おもて面に半導体チップ8の電源系電極と電気的に接続するための接続電極4を銅うす膜層として設ける。
【0070】
さらに樹脂基板1おもて面に半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれかと一方と電気的に接続するための電源系接続電極4aを銅うす膜層として設ける。
【0071】
さらにまた、望ましくは電源系接続電極4aは、半導体チップ8と導電性接着剤9aを介して電気的に接続するために、図1と図2に示すように半導体チップ8下部まで延長する。
【0072】
そのうえ樹脂基板1おもて面に接続電極4とスルーホール2を電気的に接続するための電気的経路を銅うす膜層として設ける。そのうえ樹脂基板1おもて面に電源系接続電極4aとスルーホール2を電気的に接続するための電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0073】
さらに樹脂基板1の裏面にハンダボール端子12をハンダ付けするためのパッド電極5を銅うす膜層として設ける。そのうえ樹脂基板1の裏面にパッド電極5とスルーホール2を電気的に接続するための図示しない電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0074】
また、前述のようにエッチング処理した樹脂基板1のおもて面と裏面に電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜6を設ける。
【0075】
樹脂基板1おもて面の樹脂絶縁膜6は、その中央にほぼ四角形の開口部を有しており、接続電極4と電源系接続電極4aは露出している。さらに樹脂基板1の裏面の樹脂絶縁膜6はパッド電極5と同数の開口部を有しており、パッド電極5の部分は露出している。この樹脂絶縁膜6の材料として望ましいのはエポキシ樹脂である。
【0076】
以上説明したように、配線基板7はおもて面に開口部14と接続電極4と電源系接続電極4aと樹脂絶縁膜6を有している。
【0077】
さらに配線基板7は、裏面にパッド電極5と樹脂絶縁膜6を有している。また配線基板7は接続電極4と裏面のパッド電極5とをスルーホール2を介して電気的に接続する。
【0078】
さらに配線基板7は、電源系接続電極4aと裏面のパッド電極5とをスルーホール2を介して電気的に接続する。
【0079】
さらに配線基板7のおもて面と裏面の樹脂絶縁膜6から露出している各銅うす膜層の表面に、膜厚2μm〜5μm程度のニッケルメッキ層を設け、その上層に導通性の優れた膜厚0.5μm程度の金(Au)メッキ層を設ける。このニッケルメッキ層と金(Au)メッキ層により銅うす膜層の酸化が防止され、さらに良好な電気的接続が得られる。
【0080】
さらに半導体チップ8は、開口部14で導電性接着剤9aを用いて樹脂基板1に直接固着してある。半導体チップ8を固着するために樹脂組成物からなる接着剤9を用いても、本発明の目的である耐湿性の良好な半導体装置が得られる。
【0081】
半導体チップ8の固着に非導電性の接着剤9を用いた場合は電源系接続電極4aは、半導体チップ8下部まで延長する必要がない。
【0082】
また半導体チップ8を固着するために導電性接着剤9aを用いて、さらに電源系接続電極4aを半導体チップ8の下部まで延長することで、良好な耐湿性に加えて、ノイズが少なく熱放散性の良好な半導体装置が得られる。したがって、半導体チップ8の固着には導電性接着剤9aを用いることが望ましい。
【0083】
導電性接着剤9aの材料は、良好な導電性と熱伝導性とを備えるフィラーを含有する樹脂組成物からなる。良好な導電性と熱伝導性を備えたフィラーとして金(Au)や銀や銅などの金属微粉末があげられる。また主成分の樹脂としてはエポキシやフェノールやポリイミドやウレタンやアクリルなどがあげられる。このなかで望ましい材料はエポキシ樹脂を主成分とし、銀微粉末をフィラーとして含有する導電性接着剤である。
【0084】
さらに半導体チップ8のそれぞれ電極は、接続電極4とテープ・オートメーイティド・ボンディング(TAB)接続やワイヤー接続などの方法で電気的に接続することができる。接続の手段として望ましいのはワイヤーボンディング接続である。
【0085】
本発明の第1の実施形態では図1に示したように、接続ワイヤー10で接続してある。接続ワイヤー10の材料として望ましいのは導通性に優れた金(Au)ワイヤーである。
【0086】
さらに半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方を電源系接続電極4aと前述の接続方法で接続することができる。本発明の第1の実施形態では図1に示したように、接続ワイヤー10で接続してある。
【0087】
そのうえ半導体チップ8の遮光と保護を行うために、半導体チップ8と接続ワイヤー10は熱硬化性の封止樹脂11でトランスファーモールドにより樹脂封止してある。
【0088】
封止樹脂11の材料は、ガラスやシリカなどの微粉末を含有した熱硬化性の樹脂組成物である。熱硬化性の樹脂組成物としてはエポキシ樹脂やシリコン樹脂があげられるが望ましくはエポキシ樹脂である。
【0089】
また配線基板7裏面のパッド電極5にハンダボールを供給し、加熱炉で加熱することによりハンダボール端子12を設ける。このハンダボール端子12は、図示しないマザーボード基板の配線パターンと接続するために用いる。またハンダボール端子12の材料として望ましいのは、鉛(Pb)と錫(Sn)の重量比が6対4のハンダである。
【0090】
なお、図1に示すように第1の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8のそれぞれの電極とハンダボール端子12とを、接続ワイヤー10と配線基板7を介して電気的に接続している。
【0091】
さらに第1の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8本体と電源系接続電極4aとを、導電性接着剤9aを介して電気的に接続している。
【0092】
以上説明したように本発明の第1の実施形態が従来技術のPBGAと構造上で異なる点は、樹脂基板1上に銅うす膜層の開口部14を設けている点である。したがって本発明の半導体装置は、この開口部14で半導体チップ8を樹脂組成物からなる導電性接着剤9aを用いて直接樹脂基板1に固着する構造を有する。
【0093】
この構造によって、本発明の半導体装置は、樹脂を主成分とする接着剤9と密着性が非常に良好な樹脂基板1との接着が可能になっている。
【0094】
銀微粉末を含有しエポキシ樹脂を主成分とする導電性接着剤9aを用いて、表面に金(Au)メッキ層を有する従来技術のダイパターン3上に、一辺10mmの正方形の半導体チップ8を固着した場合の、200℃におけるダイシェアー強度を測定したところ17kgfであった。
【0095】
同様に、銀微粉末を含有しエポキシ樹脂を主成分とする導電性接着剤9aを用いて、ガラス繊維を含浸したエポキシ樹脂からなる樹脂基板1上に、一辺が10mmの正方形の半導体チップ8を固着する本発明の場合、200℃におけるダイシェアー強度を測定したところ41kgfであった。
【0096】
このように本発明の半導体装置では、半導体チップ8を樹脂組成物からなる導電性接着剤9aを用いて直接樹脂基板1に固着することで接着力を高めている。このため、前述のようにPBGA13の加熱により半導体チップ8と配線基板7との間に剪断力が生じても、本発明の半導体装置では剥離することがない。
【0097】
さらに、半導体チップ8下部と配線基板7の間に金属うす膜層が積層されないため、前述のようにPBGA13内部に吸湿した水分が半導体チップ8下部に溜まることがない。
【0098】
したがって導電性接着剤9aと樹脂基板1界面に気泡が存在しても、本発明の半導体装置においては気泡に水分が吹き出して剥離を生じることがない。
【0099】
さらに、本発明の第1の実施形態における半導体装置は、半導体チップ8の電源系電極と接続する電源系接続電極4aを半導体チップ8下まで延長する構造を有する。
【0100】
この延長した電源系接続電極4aと半導体チップ8とを、導電性接着剤9aを用いて電気的に接続して半導体チップ8本体の電位を電源系のグランドまたは電源の電位と同じにすることで、ノイズを低減することができる。
【0101】
さらに半導体チップ8で発生した熱も、導電性接着剤9aと延長した電源系接続電極4aとハンダボール端子に至る電気的な経路によりマザーボードに導くことができる。
【0102】
つぎに本発明の第2の実施形態における半導体装置の構造を説明する。図3は本発明の第2の実施形態における半導体装置の構造を示す断面図である。また図4は本発明の第2の実施形態における半導体装置の銅パターンを示す平面図である。以下図3と図4とを交互に参照して説明する。なお図3と図4においては、従来技術と同一部材は同一符号を付している。
【0103】
図3に示すように、樹脂基板1は、その平面形状がほぼ四角形で板厚が0.2mm程度の樹脂材料からなる。樹脂基板1の材料としてはエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の樹脂材料があげられるが、望ましくはガラス繊維を含浸したエポキシ樹脂である。
【0104】
この樹脂基板1はおもて面と裏面に厚さ18μm程度の電気的経路を設けるための銅うす膜層を有している。さらに樹脂基板1のおもて面と裏面の電気的経路を接続するための複数のスルーホール2を切削ドリルなどの穴あけ手段により設ける。
【0105】
さらに樹脂基板1の全面に無電界メッキ処理と電界メッキ処理により銅メッキ層を設ける。この銅メッキ層はスルーホール2内まで施してある。
【0106】
さらに、前述のようにおもて面と裏面に銅うす膜層を設ける樹脂基板1にエッチングマスクパターンとエッチング液を用てエッチング処理を行う。このエッチング処理により、図4に示すように樹脂基板1おもて面に半導体チップ8を固着するための、ほぼ四角形で半導体チップ8の外形寸法より1mm程度大きく銅うす膜層の開口部14を設ける。
【0107】
さらに樹脂基板1のおもて面に半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方と電気的に接続するための電源系パターン3aと電源系パターン3bを銅うす膜層として設ける。
【0108】
この電源系パターン3aは半導体チップ8を取り囲むように、開口部14の外にほぼ四角形に設ける。また電源系パターン3bは電源系パターン3aを取り囲むようにほぼ四角形に設ける。
【0109】
さらにそのうえ電源系パターン3aと電源系パターン3bはスルーホール2を有する。また、望ましくは電源系パターン3aは半導体チップ8と導電性接着剤9aを介して電気的に接続するために、図3に示したように半導体チップ8の下部まで延長する。
【0110】
さらに樹脂基板1のおもて面に半導体チップ8の各電極と電気的に接続するための接続電極4を銅うす膜層として設ける。そのうえ樹脂基板1おもて面に接続電極4とスルーホール2を電気的に接続するための電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0111】
さらに樹脂基板1の裏面にハンダボール端子12をハンダ付けするためのパッド電極5を銅うす膜層として設ける。そのうえ樹脂基板1の裏面にパッド電極5とスルーホール2を電気的に接続するための図示しない電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0112】
また、前述のようにエッチング処理した樹脂基板1のおもて面と裏面とに、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜6を設ける。
【0113】
樹脂基板1おもて面の樹脂絶縁膜6は、その中央部にほぼ四角形の開口部を有しており、電源系パターン3aと電源系パターン3bと接続電極4は露出している。さらに樹脂基板1の裏面の樹脂絶縁膜6はパッド電極5と同数の開口部を有しており、パッド電極5の部分は露出している。この樹脂絶縁膜6の材料として望ましいのはエポキシ樹脂である。
【0114】
以上説明したように、本発明の半導体装置においては、配線基板7はおもて面に開口部14と接続電極4と電源パターン3aと電源系パターン3bと樹脂絶縁膜6を有している。さらに配線基板7は裏面にパッド電極5と樹脂絶縁膜6を有している。
【0115】
また本発明の半導体装置の配線基板7は、接続電極4と裏面のパッド電極5とをスルーホール2を介して電気的に接続する。
【0116】
さらに本発明の半導体装置の配線基板7は電源系パターン3aと裏面のパッド電極5とをスルーホール2を介して電気的に接続する。さらに配線基板7は電源系パターン3bと裏面のパッド電極5とをスルーホール2を介して電気的に接続する。
【0117】
さらに本発明の半導体装置は、配線基板7のおもて面と裏面の樹脂絶縁膜6から露出している各銅うす膜層の表面に、膜厚2μm〜5μm程度のニッケルメッキ層を設け、その上層に導通性の優れた膜厚が0.5μm程度の金(Au)メッキ層を設ける。このニッケルメッキ層と金(Au)メッキ層により銅うす膜層の酸化が防止され、さらに良好な電気的接続が得られる。
【0118】
さらに、本発明の半導体チップ8は開口部14で導電性接着剤9aを用いて樹脂基板1に直接固着してある。半導体チップ8を固着するために樹脂組成物からなる接着剤9を用いても、本発明の目的である耐湿性の良好な半導体装置が得られる。
【0119】
半導体チップ8の固着に非導電性の接着剤9を用いた場合は、電源系パターン3aは半導体チップ8下部まで延長する必要が無い。また半導体チップ8を固着するために導電性接着剤9aを用いて、さらに電源系パターン3aを半導体チップ8の下部まで延長することで、良好な耐湿性に加えて、ノイズが少なく熱放散性の良好な半導体装置が得られる。
【0120】
したがって、本発明第2の実施形態の半導体装置ように、半導体チップ8の固着には導電性接着剤9aを用いることが望ましい。
【0121】
導電性接着剤9aの材料は、良好な導電性と熱伝導性とを備えるフィラーを含有した樹脂組成物である。良好な導電性と熱伝導性とを備えたフィラーとして、金(Au)や銀や銅などの金属微粉末があげられる。また主成分の樹脂としてはエポキシやフェノールやポリイミドやウレタンやアクリルなどがあげられる。このなかで望ましい材料はエポキシ樹脂を主成分とし、銀微粉末をフィラーとして含有する導電性接着剤である。
【0122】
さらに、半導体チップ8の各電極は接続電極4とテープ・オートメイティド・ボンディング(TAB)接続やワイヤー接続などの接続方法で電気的に接続することができる。このなかで接続の手段として望ましいのはワイヤーボンディング接続である。
【0123】
本発明の第2の実施形態における半導体装置では図3に示したように、接続ワイヤー10で接続してある。接続ワイヤー10の材料として望ましいのは導通性に優れた金(Au)ワイヤーである。
【0124】
さらに半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方と電源系パターン3aとを前述の方法で接続することができる。本発明の第2の実施形態では図3に示したように、接続ワイヤー10で接続してある。
【0125】
さらに半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方と電源系パターン3bとを前述の方法で接続することができる。本発明の第2の実施形態では図3に示したように、接続ワイヤー10で接続してある。
【0126】
そのうえ半導体チップ8の遮光と保護を行うために、半導体チップ8と接続ワイヤー10とは、熱硬化性の封止樹脂11でトランスファーモールドにより樹脂封止してある。封止樹脂11の材料はガラスやシリカなどの微粉末を含有した熱硬化性の樹脂組成物である。熱硬化性の樹脂組成物としてはエポキシ樹脂やシリコン樹脂があげられるが望ましくはエポキシ樹脂である。
【0127】
また配線基板7裏面のパッド電極5にハンダボールを供給し、加熱炉で加熱することによりハンダボール端子12を設ける。このハンダボール端子12は、図示しないマザーボード基板の配線パターンと接続するために用いる。またハンダボール端子12の材料として望ましいのは、鉛(Pb)と錫(Sn)の重量比が6対4のハンダである。
【0128】
なお、図3に示したように本発明の第2の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8のそれぞれの電極とハンダボール端子12とを、接続ワイヤー10と配線基板7を介して電気的に接続している。
【0129】
さらに本発明の第2の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8本体と電源系パターン3aとを導電性接着剤9aを介して電気的に接続している。
【0130】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態における半導体装置が従来技術のPBGAと構造上で異なる点は、樹脂基板1上に銅うす膜層の開口部14を設けている点である。
【0131】
したがって本発明の第2の実施形態の半導体装置は、この開口部14で半導体チップ8を樹脂組成物からなる導電性接着剤9aを用いて直接樹脂基板1に固着する構造を有する。この構造によって、樹脂を主成分とする接着剤と密着性が非常に良好な樹脂基板1との接着が可能になっている。
【0132】
したがって前述のように、PBGA13の加熱により半導体チップ8と配線基板7の間に剪断力が生じても半導体チップ8を樹脂組成物からなる導電性接着剤9aを用いて直接樹脂基板1に接着することで、接着力を高めているため剥離することがない。
【0133】
さらに本発明の第2の実施形態の半導体装置は、半導体チップ8下部と配線基板7の間に金属うす膜層が積層されていないため、前述のようにPBGA13内部に吸湿した水分が半導体チップ8下部に溜まることがない。
【0134】
したがって導電性接着剤9aと樹脂基板1の界面に気泡が存在しても、本発明の半導体装置は気泡に水分が吹き出して剥離を生じることがない。
【0135】
さらに、本発明の第2の実施形態のPBGAが第1の実施形態と構造上で異なる点は、半導体チップ8を実装した配線基板7上に半導体チップ8と1mm程度の間隔を開けて周囲を取り囲むように電源系パターン3aを有することである。さらにこの電源系パターン3aを取り囲むように電源系パターン3bを有することである。
【0136】
したがって、電源系電極の配置が異なる半導体チップを実装する場合もパターンを変更する必要がない。さらに本発明は、この電源系パターン3aと電源系パターン3bに複数のハンダボール端子を電気的に接続することで電源系の電気的容量を容易に確保することができる。
【0137】
また本発明の第2の実施形態では、電源系パターン3aを半導体チップ8下部まで延長した構造を有する。この電源パターン3aと半導体チップ8とを導電性接着剤9aを用いて電気的に接続して半導体チップ8本体の電位を電源系のグランドまたは電源の電位と同じにすることでノイズが低減できる。
【0138】
さらに半導体チップ8で発生した熱も導電性接着剤9aと電源系パターン3aとハンダボール端子に至る電気的経路によりマザーボードに導くことができる。
【0139】
つぎに本発明の第3の実施形態における半導体装置の構造を図5と図6と図7とを用いて説明する。図5は本発明の第3の実施形態における半導体装置の構造を示す断面図であり、図6は本発明の第3の実施形態における半導体装置のおもて面を示す平面図であり、図7は本発明の第3の実施形態における半導体装置の裏面を示す平面図である。なお本発明の第3の実施形態を示す図5と図6と図7においては、第1の実施形態と第2の実施形態のPBGA13と同一構成要素には同一符号を付けてある。以下図5と図6と図7とを交互に参照して説明する。
【0140】
図5に示すように、樹脂基板1の平面形状はほぼ四角形であり、板厚が0.2mm程度の樹脂材料からなる。樹脂基板1の材料としてはエポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの樹脂材料があげられるが、望ましくはガラス繊維を含浸したエポキシ樹脂である。
【0141】
この樹脂基板1はおもて面と裏面に厚さ18μm程度の電気的経路を設けるための銅うす膜層を有しいる。さらに樹脂基板1のおもて面と裏面の電気的経路を接続するための複数のスルーホール2を切削ドリルなどの穴あけ手段により設ける。
【0142】
さらに樹脂基板1に設けるスルーホール2は内壁に、樹脂基板1のおもて面と裏面の電気的経路を接続するための銅メッキ層を有している。
【0143】
さらに、おもて面と裏面に銅うす膜層を有する樹脂基板1にエッチングマスクパターンとエッチング液を用てエッチング処理を行う。このエッチング処理により、図4に示すように樹脂基板1おもて面に半導体チップ8を固着するためのほぼ四角形で半導体チップ8の外形より1mm程度大きく銅うす膜層の開口部14を設ける。
【0144】
さらにこの開口部14に、半導体チップ8から発生する熱をマザーボードに導くための、電気的経路からは独立したサーマルビアホール2aを設ける。このサーマルビアホール2aは、壁面に熱伝導性の良好な銅メッキ層を有する。
【0145】
さらに樹脂基板1のおもて面に、半導体チップ8の各電極と電気的に接続するための接続電極4を銅うす膜層として設ける。
【0146】
さらに図6に示すように、樹脂基板1のおもて面に半導体チップ8の電源系電極のうちグランドまたは電源のいずれか一方と電気的に接続するためのほぼ四角形の電源系パターン3cを銅うす膜層として設ける。
【0147】
さらに樹脂基板1のおもて面に、半導体チップ8の電源系電極のうちグランドまたは電源のいずれか一方と電気的に接続するためのほぼ四角形の電源系パターン3dを銅うす膜層として設ける。
【0148】
そのうえ樹脂基板1のおもて面に、接続電極4とスルーホール2とを電気的に接続するための、図示しない電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0149】
さらに樹脂基板1の裏面に、ハンダボール端子12をハンダ付けするためのパッド電極5を銅うす膜層として設ける。
【0150】
そのうえ樹脂基板1の裏面に、パッド電極5とスルーホール2とを電気的に接続するための、図示しない電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0151】
また、図7に示す樹脂基板1の裏面には前述のエッチング処理により、電源系の電気的容量を確保するように、複数のハンダボール端子12を電気的に接続するための電源系パターン3aと電源系パターン3bを銅うす膜層として設ける。
【0152】
前述のようにエッチング処理した樹脂基板1のおもて面に、接続電極4と電源系パターン3cと電源系パターン3dと開口部14は露出するようにして電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜6を設ける。
【0153】
同様に、樹脂基板1裏面のパッド電極5とサーマルビアホール2は、露出するようにして電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜6を設ける。
【0154】
さらに電源系パターン3aと電源系パターン3bの上の樹脂絶縁膜6にはハンダボール端子12をハンダ付けするための開口部を設けてある。この樹脂絶縁膜6の材料として望ましいのはエポキシ樹脂である。
【0155】
以上説明したように、配線基板7はおもて面に、電源系パターン3cと電源系パターン3dと接続電極4と樹脂絶縁膜6と開口部14を有している。また開口部14には、サーマルビアホール2aを設けてある。
【0156】
さらに配線基板7は、その裏面にパッド電極5と電源系パターン3aと電源系パターン3bと樹脂絶縁膜6とを有している。
【0157】
また配線基板7は、接続電極4と裏面のパッド電極5とを、スルーホール2を介して電気的に接続する。
【0158】
さらに配線基板7は電源系パターン3cと裏面の電源系パターン3aとを、スルーホール2を介して電気的に接続する。
【0159】
さらに配線基板7は、電源系パターン3dと裏面の電源系パターン3bとをスルーホール2を介して電気的に接続する。
【0160】
また図7に示すように、樹脂基板1裏面の電源系パターン3aと電源系パターン3bは電源系の電気的容量を確保するため複数のハンダボール端子を接続するような銅パターンとなっている。
【0161】
さらに、配線基板7のおもて面と裏面との露出しているそれぞれの銅うす膜層の表面に、膜厚が2μm〜5μm程度のニッケルメッキ層をもうける。さらにそのニッケルメッキ層上に導通性の優れた0.5μm程度の膜厚の金(Au)メッキ層を設ける。
【0162】
このニッケルメッキ層と金(Au)メッキ層により銅うす膜層の酸化を防止することができ、さらに良好な電気的接続が得られる。
【0163】
さらに半導体チップ8は、開口部14で樹脂基板1に導電性接着剤9aを用いて直接固着してある。
【0164】
この導電性接着剤9aの材料は、良好な導電性と熱伝導性を備えたフィラーを含有する接着剤樹脂組成物である。良好な導電性と熱伝導性を備えたフィラーとしては、金や銀や銅などの金属微粉末があげられる。また主成分の樹脂は、エポキシやフェノールやポリイミドやウレタンやアクリルなどがあげられる。このなかで望ましい材料はエポキシ樹脂を主成分とし、銀微粉末を含有する接着剤樹脂組成物である。
【0165】
さらに半導体チップ8の信号系の各電極は接続電極4と接続ワイヤー10を用いて接続してある。接続ワイヤー10の材料として望ましいのは導通性に優れた金(Au)ワイヤーである。
【0166】
さらに半導体チップ8の電源系電極は、電源系パターン3cと電源系パターン3dと接続ワイヤー10を用いて接続してある。 また図6に示すよう、電源系パターン3dと導電性接着剤9aとを接着してある。
【0167】
そのうえ半導体チップ8の遮光と保護を行うために、半導体チップ8と接続ワイヤー10は熱硬化性の封止樹脂11でトランスファーモールドにより樹脂封止してある。封止樹脂11の材料はガラスやシリカなどの微粉末を含有した熱硬化性の樹脂組成物である。熱硬化性の樹脂組成物としてはエポキシ樹脂やシリコン樹脂があげられるが望ましくはエポキシ樹脂である。
【0168】
また配線基板7の裏面のパッド電極5と電源系パターン3aと電源系パターン3bとサーマルビアホール2にある樹脂絶縁膜6の開口部に、ハンダボールを供給して、加熱炉で加熱することによりハンダボール端子12と放熱用端子12aを設ける。
【0169】
このハンダボール端子12と放熱用端子12aは、図示しないマザーボード基板の配線パターンと接続するために用いる。
【0170】
またハンダボール端子12材料として望ましいのは、鉛(Pb)と錫(Sn)の重量比が6対4のハンダである。
【0171】
なお本発明の第3の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8の各信号系電極とパッド電極5上のハンダボール端子12とを接続ワイヤー10と接続電極4とスルーホール2を介して電気的に接続している。
【0172】
さらに本発明の第3の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方と電源系パターン3a上のハンダボール端子12とを接続ワイヤー10と電源系パターン3cとスルーホール2を介して電気的に接続している。
【0173】
さらに本発明の第3の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方と電源系パターン3b上のハンダボール端子12とを接続ワイヤー10と電源系パターン3dとスルーホール2を介して電気的に接続している。
【0174】
そのうえ本発明の第3の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8本体と電源系パターン3dとを導電性接着剤9aを介して電気的に接続している。
【0175】
また、本発明の第3の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8本体と放熱用端子12aとを熱伝導性の良好な導電性接着剤9aとサーマルビアホール2aを介して熱的に接続している。
【0176】
そのうえ本発明の第3の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8本体とハンダボール端子12とを導電性接着剤9aと電源系パターン3dとスルーホール2を介して熱的に接続している。
【0177】
以上説明したように本発明の第3の実施形態が第1の実施形態と構造上で異なる点は、独立したサーマルビアホールと放熱用端子を有している点である。
【0178】
したがって樹脂基板上の開口部14に、熱伝導性の良好な接着剤を用いて半導体チップ8を実装することで、この半導体チップ8で発生した熱をマザーボードに導き、効果的に放熱することができる。
【0179】
さらに第3の実施形態が第1の実施形態と構造上で異なる点は、半導体チップ8を取り囲むように平面パターン形状がほぼ四角形の電源系パターン3cを設ける点である。
【0180】
この電源系パターン3cと半導体チップ8とを導電性の接着剤を用いて電気的に接続して、半導体チップ8本体の電位を電源系と同じにすることでノイズが低減することができる。
【0181】
さらに半導体チップ8からで発生する熱も、導電性の接着剤と電源系パターンハンダボール端子に至る電気的経路により、マザーボードに導くことができる。
【0182】
また本発明の第3の実施形態におけるPBGA13が従来例と構造上で異なる点は、樹脂板1上に電気的経路やダイパターンなどの銅うす膜層からなるパターンに開口部14を設けている点である。
【0183】
したがって本発明の第3の実施形態における半導体装置は、この開口部14で半導体チップ8を、接着剤樹脂組成物を用いて直接樹脂基板に固着する構造を有する。
【0184】
このような構造によって、樹脂を主成分とする接着剤と密着性が非常に良好な樹脂基板との接着が可能になる。
【0185】
したがって前述のように、パッケージの加熱により半導体チップ8と配線基板7の間に剪断力が生じても、半導体チップ8を接着剤樹脂組成物を用いて直接樹脂基板に接着することで接着力を高めているため、本発明の半導体装置においては剥離が発生することはない。
【0186】
さらに、半導体チップ8下部と配線基板7の間に金属うす膜層が積層されていない。このため、前述のようにパッケージ内に吸湿した水分が半導体チップ8下部に溜まることがない。したがって本発明の半導体装置は、接着剤樹脂組成物と樹脂基板界面に気泡が存在しても気泡に水分が吹き出して剥離を生じることがない。
【0187】
つぎに本発明の第4の実施形態における半導体装置の構造を、図8と図9と図10とを用いて説明する。図8は本発明の第4の実施形態における半導体装置を示す断面図である。図9は本発明の第4の実施形態における半導体装置をおもて面から見た状態を示す平面図であり、図10は本発明の第4の実施形態における半導体装置を裏面から見た状態を示す平面図である。なお本発明の第4の実施形態を示す図8と図9と図10においては、第1の実施形態と第2の実施形態と第3の実施形態のPBGA13と同一構成要素には同一符号を付けてある。以下、図8と図9と図10とを交互に参照して説明する。
【0188】
図8に示すように、樹脂基板1はほぼ四角形の平面形状を有し、この樹脂基板1の板厚は0.2mm程度の樹脂材料からなる。
【0189】
樹脂基板1の材料としては、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの樹脂材料があげられる。そして樹脂基板1としては、望ましくはガラス繊維を含浸したエポキシ樹脂を使用する。
【0190】
この樹脂基板1はおもて面と裏面に厚さ18μm程度の電気的経路を設けるための銅うす膜層を有しいる。さらに樹脂基板1のおもて面と裏面の電気的経路を接続するための複数のスルーホール2を切削ドリルなどの穴あけ手段により設ける。
【0191】
さらに樹脂基板1に設けるスルーホール2は内壁に、樹脂基板1のおもて面と裏面の電気的経路を接続するための銅メッキ層を有している。
【0192】
さらに、おもて面と裏面に銅うす膜層を有する樹脂基板1にエッチングマスクパターンとエッチング液を用てエッチング処理を行う。このエッチング処理により、樹脂基板1おもて面に半導体チップ8を樹脂絶縁膜6を介して固着するための平面形状がほぼ四角形で半導体チップ8の外形より1mm程度大きく銅うす膜層の開口部14を設ける。
【0193】
さらに樹脂基板1おもて面に、半導体チップの各電極と電気的に接続するための接続電極4を銅うす膜層として設ける。
【0194】
さらに図9に示すように、樹脂基板1のおもて面に半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方と電気的に接続するための電源系パターン3cを銅うす膜層として設ける。
【0195】
さらに樹脂基板1おもて面に、半導体チップ8の電源系電極のうちグランドまたは電源のいずれか一方と電気的に接続するための電源系パターン3dを銅うす膜層として設ける。
【0196】
そのうえ樹脂基板1のおもて面に、接続電極4とスルーホール2を電気的に接続するための、図示しない電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0197】
さらに樹脂基板1の裏面に、ハンダボール端子12をハンダ付けするためのパッド電極5を銅うす膜層として設ける。
【0198】
そのうえ樹脂基板1の裏面にパッド電極5とスルーホール2を電気的に接続するための図示しない電気的経路を銅うす膜層として設ける。
【0199】
また、図10に示した樹脂基板1の裏面には前述のエッチング処理により、電源系の電気的容量を確保するように複数のハンダボール端子12を電気的に接続するための電源系パターン3aと電源系パターン3bを銅うす膜層として設ける。
【0200】
また、前述のようにエッチング処理した樹脂基板1のおもて面に、接続電極4と電源系パターン3cと電源系パターン3dは露出するようにして、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜6を設ける。
【0201】
さらに樹脂基板1うら裏パッド電極5は、露出するようにして樹脂絶縁膜6を設ける。
【0202】
そのうえ電源系パターン3aと電源系パターン3bとの上に設ける樹脂絶縁膜6はハンダボール端子12をハンダ付けするための開口部を設ける。この樹脂絶縁膜6の材料として望ましいのは、エポキシ樹脂である。
【0203】
以上説明したように、配線基板7は、おもて面に電源系パターン3cと電源系パターン3dと接続電極4と樹脂絶縁膜6とパターン開口部14を有している。
【0204】
さらに配線基板7は、裏面にパッド電極5と電源系パターン3aと電源系パターン3bと樹脂絶縁膜6を有している。
【0205】
また配線基板7は、接続電極4と裏面のパッド電極5とを、スルーホール2を介して電気的に接続する。
【0206】
さらに配線基板7は、電源系パターン3cと裏面の電源系パターン3bとをスルーホール2を介して電気的に接続する。
【0207】
さらに配線基板7は、電源系パターン3dと裏面の電源系パターン3aとをスルーホール2を介して電気的に接続する。
【0208】
さらに配線基板7のおもて面と裏面との露出している各銅うす膜層の表面に、2μm〜5μm程度の膜厚のニッケルメッキ層を設け、そのニッケルメッキ層上に導通性の優れた0.5μm程度の膜厚の金メッキ層を設ける。
【0209】
このニッケルメッキ層と金メッキ層とにより銅うす膜層の酸化を防止することができ、さらに良好な電気的接続が得られる。
【0210】
さらに半導体チップ8は開口部14に設けるの樹脂絶縁膜6に、樹脂組成物からなる接着剤9を用いて直接固着してある。
【0211】
接着剤9の材料としては、エポキシやフェノールやポリイミドやウレタンやアクリルなどの樹脂を主成分とする接着剤樹脂組成物があげられる。このなかで望ましい材料はエポキシ樹脂を主成分とする接着剤樹脂組成物である。
【0212】
さらに半導体チップ8の信号系の各電極は、接続電極4と接続ワイヤー10で接続してある。接続ワイヤー10の材料として望ましいものは導通性に優れた金(Au)ワイヤーである。
【0213】
さらに半導体チップ8の電源系電極は、電源系パターン3cと電源系パターン3dと接続ワイヤー10で接続してある。
【0214】
そのうえ半導体チップ8の遮光と保護を行うために、半導体チップ8と接続ワイヤー10は熱硬化性の封止樹脂11でトランスファーモールドにより樹脂封止してある。この封止樹脂11の材料は、ガラスやシリカなどの微粉末を含有した熱硬化性の樹脂組成物である。熱硬化性の樹脂組成物としてはエポキシ樹脂やシリコン樹脂があげられるが望ましくはエポキシ樹脂である。
【0215】
さらに配線基板7裏面のパッド電極5と電源系パターン3aと電源系パターン3bにある樹脂絶縁膜6の開口部にハンダボールを供給して、加熱炉で加熱することによりハンダボール端子12をハンダ付けしてある。
【0216】
このハンダボール端子12は、図示しないマザーボード基板の配線パターンと接続するために用いる。またハンダボール端子12の材料として望ましいのは、鉛(Pb)とスズ(Sn)の重量比が6対4のハンダである。
【0217】
なお、本発明の第4の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8の各信号系電極とパッド電極5上のハンダボール端子12とを接続ワイヤー10と接続電極4とスルーホール2を介して電気的に接続している。
【0218】
さらに本発明の第4の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方と電源系パターン3a上のハンダボール端子12とを接続ワイヤー10と電源系パターン3cとスルーホール2を介して電気的に接続している。
【0219】
さらに本発明の第4の実施形態のPBGA13は、半導体チップ8の電源系電極のうち、グランドまたは電源のいずれか一方と電源系パターン3b上のハンダボール端子12とを接続ワイヤー10と電源系パターン3dとスルーホール2を介して電気的に接続している。
【0220】
以上説明したように、本発明の第4の実施形態が第1実施形態と構造上で異なる点は、銅パターンの開口部14に設ける樹脂絶縁膜6に接着剤樹脂組成物を用いて直接固着している点である。
【0221】
この図8に示すような構造によって、本発明の半導体装置は、樹脂を主成分とする接着剤と密着性が非常に良好な樹脂絶縁膜6との接着が可能になる。
【0222】
さらに半導体チップ8を、表面の平滑性が良好な樹脂絶縁膜6上に接着するため、本発明の半導体装置は、接着剤樹脂組成物と樹脂基板1の界面に気泡が残ることがない。
【0223】
さらに本発明の第4の実施形態は、銅パターンの開口部14で樹脂絶縁膜6を樹脂基板1上に直接設けるする構造を有する。この構造によって、樹脂絶縁膜6と密着性が非常に良好な樹脂基板1との積層が可能になる。
【0224】
したがって、前述のように加熱により半導体チップ8と配線基板7の間に剪断力が生じても半導体チップ8下部は密着性の良好な材料を積層する構造のため剥離することがない。
【0225】
さらに、半導体チップ8下部と配線基板7の間に金属うす膜層が積層されないため、本発明の半導体装置においては、前述のようにパッケージ内に吸湿した水分が半導体チップ8下部に溜まることがない。
【0226】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の半導体装置は、樹脂基板上に電気的経路やダイパターンなどの銅うす膜層からなるパターンの開口部を設けている。したがって本発明の半導体装置はこの開口部で半導体チップを接着剤樹脂組成物を用いて直接樹脂基板に固着することが可能な構造を有する。
【0227】
このような構造を採用することによって、本発明の半導体装置は、樹脂を主成分とする接着剤と密着性が非常に良好な樹脂基板との接着が可能になる。
【0228】
したがって、本発明の半導体装置は、前述のように加熱により半導体チップと配線基板間に剪断力が生じても半導体チップを接着剤樹脂組成物を用いて直接樹脂基板に接着することで接着力を高めているため剥離することがない。
【0229】
さらに、半導体チップ下部と配線基板間に金属うす膜層が積層されていないため、前述のようにPBGA内に吸湿した水分が半導体チップ下部に溜まることがない。したがって接着剤樹脂組成物と樹脂基板界面に気泡が存在しても気泡に水分が吹き出して剥離を生じることがない。
【0230】
さらに、本発明の半導体装置は、半導体チップの電源系電極と接続する電源系接続電極を半導体チップ下まで延長する構造を有する。この延長した電源系接続電極と半導体チップとを導電性の接着剤を用いて電気的に接続して半導体チップ本体の電位を電源系と同じにすることにより、ノイズを低減することができる。
【0231】
さらに半導体チップで発生した熱は、導電性の接着剤と延長した接続電極とハンダボール端子に至る電気的経路によりマザーボードに導き放熱することができる。したがって発熱量の多い半導体チップの実装も可能である。
【0232】
さらに本発明の半導体装置は半導体チップを実装した配線基板上に半導体チップと一定の間隔を開けて周囲を取り囲むように電源系パターンを有する。この電源系パターンと半導体チップとを導電性の接着剤を用いて電気的に接続して半導体チップ本体の電位を電源系と同じにすることにより、ノイズを低減することができる。
【0233】
さらに半導体チップで発生した熱は、導電性の接着剤と電源系パターンとハンダボール端子にいたる電気的経路により、マザーボードに導き放熱することができる。したがって発熱量の多い半導体チップの実装も可能である。
【0234】
さらにまた、半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設けているため、電源系電極の配置が異なる半導体チップを実装する場合もパターンを変更する必要がない。さらに、この電源系パターンと複数のハンダボール端子を電気的に接続することで電源系の電気的容量を容易に確保できる。
【0235】
さらに本発明の半導体装置は、樹脂基板上に電気的経路やダイパターンなどの銅うす膜層からなるパターンの開口部に独立したサーマルビアホールを有している。このサーマルビアホールは壁面に熱伝導性の良好な銅メッキ層を有する。さらにこのサーマルビアホールはパッケージ裏面でハンダボールからなる放熱用端子を有している。
【0236】
したがって、樹脂基板上のパターン開口部に熱伝導性の良好な接着剤を用いて半導体チップを実装することで、半導体チップで発生した熱をマザーボードに導き、効果的に放熱することができる。したがって発熱量の多い半導体チップの実装も可能である。
【0237】
さらに、本発明の半導体装置においては、銅パターンの開口部で半導体チップを接着剤樹脂組成物を用いて樹脂基板に設ける樹脂絶縁膜に固着する構造を有する。
【0238】
この構造によって、樹脂を主成分とする接着性が非常に良好な樹脂絶縁膜との接着が可能になる。
【0239】
さらにこのような構造を採用することによって、樹脂絶縁膜と密着性が非常に良好な樹脂基板との積層が可能になる。
【0240】
したがって、リフローハンダ付けの加熱により半導体チップと配線基板間に剪断力が生じても、半導体チップ下部が密着性の良好な材料を積層した構造のため剥離することがない。
【0241】
さらに半導体チップ下部と配線基板の間に金属うす膜層が積層されないため半導体パッケージ内に吸湿した水分が半導体チップ下部に溜まることがない。
【0242】
さらにまた半導体チップを、表面の平滑性が良好な樹脂絶縁膜上に接着するため、接着剤組成物と樹脂基板の界面に気泡が残ることがない。したがって耐湿性の高い半導体装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半導体装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における半導体装置の銅パターンの平面パターン形状を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における半導体装置を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における半導体装置の銅パターンの平面パターン形状を示す平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における半導体装置を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における半導体装置のおもて面を示す平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における半導体装置のうら面を示す平面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態における半導体装置を示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における半導体装置のおもて面を示す平面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態における半導体装置の裏面を示す平面図である。
【図11】従来技術における半導体装置を示すの断面図である。
【図12】従来技術における半導体装置の銅パターンを示す平面図である。
【符号の説明】
1 樹脂基板
2 スルーホール
2a サーマルビアホール
3a、3b、3c、3d 電源系パターン
4 接続電極
6 樹脂絶縁膜
7 配線基板
8 半導体チップ
9 接着剤
9a 導電性接着剤
12a 放熱用端子
13 PBGA
Claims (6)
- 樹脂基板上に、実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着するための、半導体チップより大きい四角形の領域であって、接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜とを配置しない開口部を有し、
半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を電気的に接続するために電源系パターンの一部を半導体チップ下まで延長することを特徴とする半導体装置。 - 樹脂基板上に、実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着するための、半導体チップより大きい四角形の領域であって、接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜とを配置しない開口部を有し、
半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を導電性接着剤を用いて電気的に接続することを特徴とする半導体装置。 - 樹脂基板上に、実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着するための、半導体チップより大きい四角形の領域であって、接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜とを配置しない開口部と、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための電気的経路からは独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有し、
半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を電気的に接続するために電源系パターンの一部を半導体チップ下まで延長することを特徴とする半導体装置。 - 樹脂基板上に、実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に直接固着するための、半導体チップより大きい四角形の領域であって、接続電極と電気的経路と樹脂絶縁膜とを配置しない開口部と、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための電気的経路からは独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有し、
半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を導電性接着剤を用いて電気的に接続することを特徴とする半導体装置。 - 樹脂基板上に、実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に設けた樹脂絶縁膜に直接固着するための、半導体チップより大きい四角形の領域であって、接続電極と電気的経路とを配置しない開口部を有し、
半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を導電性接着剤を用いて電気的に接続することを特徴とする半導体装置。 - 樹脂基板上に、実装する半導体チップの各電極を接続するための接続電極と、マザーボードと接続するためのハンダボール端子と、この接続電極とハンダボール端子を接続するための電気的経路と、電気的経路を保護するための樹脂絶縁膜と、半導体チップを導電性接着剤を用いて樹脂基板上に設けた樹脂絶縁膜に直接固着するための、半導体チップより大きい四角形の領域であって、接続電極と電気的経路とを配置しない開口部と、この開口部に半導体チップより発生する熱を樹脂基板の裏面に導くための電気的経路からは独立したサーマルビアホールと、サーマルビアホールによって導かれた熱をマザーボードに逃がすための放熱用端子を有し、
半導体チップ本体と電気的に接続するために半導体チップの周囲を取り囲むように電源系パターンを設け、電源系パターンと半導体チップ本体を導電性接着剤を用いて電気的に接続することを特徴とする半導体装置。
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