JP2018040127A - エレベータ式駐車装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレベータ式駐車装置100は、ケージ20の四隅を吊下げて鉛直上方に延びる複数の吊ロープ12と、昇降路13の上部に設置され複数の吊ロープ12を同期して昇降させる昇降機構16と、を備える。エレベータ式駐車装置100は、さらに、複数の位置決め部材22、位置検出装置24、及び制御装置26を備える。複数の位置決め部材22は、昇降路13の外側に上下方向に間隔を隔てて固定されている。位置検出装置24は、ケージ20に固定され、位置決め部材22を検出する。制御装置26は、位置検出装置24の出力信号に基づき、ケージ20を停止高さに停止させる。
【選択図】図4
Description
このエレベータ式駐車装置1は、吊ロープ2(例えば、ワイヤロープ)に四隅が吊り下げられ鉛直な昇降路を昇降するケージ3と、ケージ3を昇降させる昇降機構4と、を備える。
なお、昇降機構4の駆動シーブ7の直径を小さくするために、ケージ3の四隅を複数(例えば2本)の吊ロープ2で吊り下げることがある。
この図において、ケージ3は、ケージ本体3a及び4つのケージ吊部3bを有する。
ケージ本体3aは、形鋼(例えば箱形鋼)を平面図上四角に組立てた部材である。4つのケージ吊部3bは、ケージ本体3aの四隅にブラケット3cを介して連結され、棚柱Cに沿って上方に延びる部材である。棚柱Cは、昇降路の四隅外側に沿って鉛直に設置されたエレベータ式駐車装置1の本体フレームの一部である。
支持装置10は、位置決めストッパ10aとストッパ駆動装置10bとを有する。
位置決めストッパ10aは、支持位置(実線で示す)と退避位置(破線で示す)との間を、ピン10cを中心に旋回可能に構成されている。ストッパ駆動装置10bは、ワイヤ10dを介して位置決めストッパ10aに連結され、位置決めストッパ10aを、支持位置(実線)と退避位置(破線)との間で移動するようになっている。なお10eは、戻り用バネである。
ストッパ受けSは、入出庫部及び昇降路の各段にそれぞれ設けられ、その上に支持位置(実線)の位置決めストッパ10aが載り、ケージ3の高さを位置決めするようになっている。
吊上げ装置9は、拡径支持部9a、上部支持板9b、吊上げ用のコイルバネ9c、及びガイドパイプ9dを有する。
拡径支持部9aは、吊ロープ2の下端部に固定されている。上部支持板9bは、ケージ吊部3bに固定され吊ロープ2を通す貫通孔を有する。コイルバネ9cは、吊ロープ2を内側に通して拡径支持部9aと上部支持板9bの間に挟持される。ガイドパイプ9dは、コイルバネ9cを囲み、上部支持板9bに固定されている。
また、逆に、この状態から、ケージ3を上昇又は下降させる際には、その停止高さから少し上の高さまで一旦ケージ3を上昇させる。次いで、位置決めストッパ10aを退避位置に復帰させた後、ケージ3を上昇又は下降させていた。
しかし、ソフトランディングの動作と機構には、以下の問題点があった。
そのため、ソフトランディング動作のために、車両の入出庫時間が長くなり、円滑性が低下する。
そのため、ソフトランディング動作の開始高さに余裕を設ける必要が生じ、ソフトランディング動作時の低速(微速)での移動距離が長くなり、その分、車両の入出庫時間が長くなり、円滑性が低下する。
(3)さらに、上述したように、ソフトランディングの動作と機構は、構造及び制御が複雑であった。
昇降路の上部に設置され、複数の前記吊ロープを同期して昇降させる昇降機構と、
前記昇降路の外側に上下方向に間隔を隔てて固定された複数の位置決め部材と、
前記ケージに固定され、前記位置決め部材を検出する位置検出装置と、
前記位置検出装置の出力信号に基づき、前記ケージを停止高さに停止させる制御装置と、を備える、エレベータ式駐車装置が提供される。
前記位置決め部材は、前記ケージが前記停止高さに位置するときにのみ、前記検出センサの両方で検出される高さの被検出部を有する。
下側の前記検出センサのみが前記被検出部を検出する上位置信号と、
上側の前記検出センサのみが前記被検出部を検出する下位置信号と、
前記検出センサの両方が前記被検出部を検出しない位置不明信号と、を出力する。
前記位置不明信号に基づき、前記停止高さに向けて前記ケージを昇降させ、
前記定位置信号に基づき、前記ケージの昇降を停止し、
前記上位置信号に基づき、前記ケージを下降させ、
前記下位置信号に基づき、前記ケージを上昇させる。
前記制御装置は、前記昇降機構と前記シフト装置を制御し、
前記位置不明信号に基づき、前記昇降機構により前記停止高さに向けて前記ケージを昇降させ、
前記定位置信号に基づき、前記昇降機構により、前記ケージの昇降を停止し、
前記上位置信号に基づき、前記シフト装置により前記ケージを下降させ、
前記下位置信号に基づき、前記シフト装置により前記ケージを上昇させる。
前記シフト機構は、前記ケージに設けられ前記コイルバネの下端を上下動させるアクチュエータを有する。
昇降機構16は、昇降路13の上部に設置され、複数の吊ロープ12を同期して昇降させる。この例において、昇降機構16は、巻上機17と上部シーブ18を有する。
各組の吊ロープ12は、この図ではそれぞれ1本であるが、2本以上であるのがよい。2本以上で各組の吊ロープ12を構成することにより、上部シーブ18(滑車)の直径を小さくすることができる。
この例で、第2シーブ18bと第3シーブ18cの間に位置する吊ロープ12を摩擦駆動する駆動シーブ19が設置されている。巻上機17は、駆動シーブ19を回転駆動する。
なお、この図において、上部の昇降機構16は、模式的に示している。
すなわち、図4において、吊上げ装置9は、図2におけるコイルバネ9cとガイドパイプ9dが省略され、吊ロープ12の下端部に固定された拡径支持部9aが、ケージ吊部20bに固定された上部支持板9bに直接支持されるようになっている。
なお、吊上げ装置9は、この例に限定されず、図2と同様の構成であってもよい。
位置決め部材22を固定する高さは、ケージ20が停止高さに位置するときに、位置検出装置24により検出されるように設定する。「停止高さ」は、入出庫部及び昇降路の各段毎にそれぞれ予め設定されている。
位置検出装置24は、ケージ20の四隅にそれぞれ設けるのが好ましい。しかし、この第1実施形態において、複数の位置検出装置24は必須ではなく、少なくとも1つを備えればよい。
また、複数の位置検出装置24を用いる場合、そのうちの1つを優先して用いるのがよい。
図5と図6において、位置検出装置24は、上下方向に一定間隔Lを隔てた1対の検出センサ25を有する。検出センサ25は、好ましくは、透過式の光電センサであるが、反射式の光電センサでも、磁気センサ又は静電センサでもよい。一定間隔Lは、例えば100mmであるが、検出センサ25の検出精度に応じて、100mm未満でも、100mm以上でもよい。
例えば、検出センサ25が透過式の光電センサである場合、被検出部23により光が遮光されたときに、検出センサ25が被検出部23を検出する。
また、位置決め部材22は、検出センサ25の両方が被検出部23を検出しないときに位置不明信号H3を出力する。
すなわち、制御装置26は、位置不明信号H3に基づき予め設定された停止高さに向けてケージ20を昇降(上昇又は下降)させ、定位置信号H0に基づきケージ20の昇降を停止する。また、制御装置26は、上位置信号H1に基づきケージ20を下降させ、下位置信号H2に基づきケージ20を上昇させる。
またパレットPの受け渡し動作中の荷重変動により隣接する格納棚との間でレベル差が発生した場合でも、即座にレベル差を補正することができる。
また、吊ロープ12は常にケージ20を吊下げており、吊ロープ12にテンション(引張力)が常に付加されているので、従来のコイルバネ9cを省略しても、駆動シーブ19やドラムの摩擦力を保持することができる
シフト装置28は、4組の吊ロープ12をそれぞれ単独に昇降できるように複数設けることが好ましいが、1つであってもよい。
また位置検出装置24は、ケージ20の四隅にそれぞれ設けるのが好ましいが、シフト装置28に対応して1つであってもよい。なお、複数の位置検出装置24を用いる場合、そのうちの1つを優先して用いるのがよい。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
すなわち、制御装置26は、位置不明信号H3に基づき、昇降機構16により停止高さに向けてケージ20を昇降させ、定位置信号H0に基づき、昇降機構16により、ケージ20の昇降を停止する。
すなわち、第2実施形態では、それぞれ複数(好ましくは4組)の位置検出装置24とシフト装置28を用いる場合、複数のシフト装置28によりケージ20の四隅をそれぞれ独立して昇降させる。
従って、ケージ20の四隅の停止位置が、それぞれ「定位置」から上方にずれているときは下降させ、下方にずれているときは上昇させ、即座にレベル差を補正することができる。
またパレットPの受け渡し動作中の荷重変動により隣接する格納棚との間でレベル差が発生した場合でも、即座にレベル差を補正することができる。
シフト機構30は、4組の吊ロープ12をそれぞれ単独に昇降できるように複数設けることが好ましいが、1つであってもよい。
また位置検出装置24は、ケージ20の四隅にそれぞれ設けるのが好ましいが、シフト装置28に対応して1つであってもよい。
この図において、図2における支持装置10及びストッパ受けSは省略されている。また、吊上げ装置9は、図2におけるガイドパイプ9dが省略されており、吊ロープ12の下端は、コイルバネ9cを介してケージ20を吊下げている。
アクチュエータ32は、この例では空圧シリンダであり、ピストンロッド31の上端が拡径支持部9aに固定され、コイルバネ9cの下端(すなわち、拡径支持部9a)を上下動させるようになっている。
その他の構成は、第2実施形態と同様である。
すなわち、制御装置26は、位置不明信号H3に基づき、昇降機構16により停止高さに向けてケージ20を昇降させ、定位置信号H0に基づき、昇降機構16によりケージ20の昇降を停止する。
また、複数の位置検出装置24を用いる場合、そのうちの1つを優先して用いるのがよい。
この構成により、アクチュエータ32の影響を受けずに、コイルバネ9cはケージ20の重量に応じて自由に伸縮することができる。
また、「定位置」においてケージ20の昇降を停止する際は、3方弁34aをb位置に移動し、ピストンロッド31の移動を防止して、荷重変動によるコイルバネ9cの伸縮を防止するのがよい。
すなわち、第2実施形態と同様に、それぞれ複数(好ましくは4組)の位置検出装置24とシフト装置28を用いる場合、複数のシフト装置28によりケージ20の四隅をそれぞれ独立して昇降させることができる。
従って、ケージ20の四隅の停止位置が、それぞれ「定位置」から上方にずれているときは下降させ、下方にずれているときは上昇させて、即座にレベル差を補正することができる。
またパレットPの受け渡し動作中の荷重変動により隣接する格納棚との間でレベル差が発生した場合でも、即座にレベル差を補正することができる。
これにより、ピストンロッド31によりコイルバネ9cの下端(すなわち、拡径支持部9a)を上昇させ、コイルバネ9cが圧縮されて全長が短縮し、その分、ケージ20の支持位置を下降させることができる。
また、この作動前のケージ20の重量はコイルバネ9cと釣合っているので、作動時のアクチュエータ32の必要出力は、コイルバネ9cの変位に必要な出力のみであり、ケージ20を直接上下動させる場合と比較して大幅に小さくできる。
これにより、ピストンロッド31によりコイルバネ9cの下端(すなわち、拡径支持部9a)を下降させ、コイルバネ9cが下降して全長が伸び、その分、ケージ20の支持位置を上昇させることができる。
また、この作動前のケージ20の重量はコイルバネ9cと釣合っているので、図9(B)と同様に、作動時のアクチュエータ32の必要出力は、コイルバネ9cの変位に必要な出力のみであり、ケージ20を直接上下動させる場合と比較して大幅に小さくできる。
すなわち、図9(A)の状態において、パレットP及び車両の取り込み又は払い出しの際の荷重変動により、コイルバネ9cの全長が変動し、ケージ20と格納棚のレール間にレベル差が発生する。
H3 位置不明信号、L 間隔、P パレット、S ストッパ受け、
1 エレベータ式駐車装置、2 吊ロープ、3 ケージ、3a ケージ本体、
3b ケージ吊部、3c ブラケット、3d 水平レール、4 昇降機構、
5 シーブ駆動装置、6 従動滑車、7 駆動シーブ、8 カウンタウェイト、
9 吊上げ装置、9a 拡径支持部、9b 上部支持板、9c コイルバネ、
9d ガイドパイプ、10 支持装置、10a 位置決めストッパ、
10b ストッパ駆動装置、10c ピン、10d ワイヤ、10e 戻り用バネ、
11 ケーブル(エレベータケーブル)、11a 一端、11b 他端、
12 吊ロープ、12a 一端、12b 他端、13 昇降路、
14 カウンタウェイト、16 昇降機構、17 巻上機、18 上部シーブ、
18a 第1シーブ、18b 第2シーブ、18c 第3シーブ、
18d 第4シーブ、19 駆動シーブ、20 ケージ、20a ケージ本体、
20b ケージ吊部、20c ブラケット、20d 水平レール、
22 位置決め部材、23 被検出部、24 位置検出装置、25 検出センサ、
26 制御装置、28 シフト装置、30 シフト機構、31 ピストンロッド、
32 アクチュエータ、32a ロッド側、32b シリンダ側、
34 空圧ユニット、34a 3方弁、34b 2方弁、
100 エレベータ式駐車装置
Claims (7)
- ケージの四隅を吊下げて鉛直上方に延びる複数の吊ロープと、
昇降路の上部に設置され、複数の前記吊ロープを同期して昇降させる昇降機構と、
前記昇降路の外側に上下方向に間隔を隔てて固定された複数の位置決め部材と、
前記ケージに固定され、前記位置決め部材を検出する位置検出装置と、
前記位置検出装置の出力信号に基づき、前記ケージを停止高さに停止させる制御装置と、を備える、エレベータ式駐車装置。 - 前記位置検出装置は、上下方向に一定間隔を隔てた1対の検出センサを有し、
前記位置決め部材は、前記ケージが前記停止高さに位置するときにのみ、前記検出センサの両方で検出される高さの被検出部を有する、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記位置検出装置は、前記検出センサの両方が前記被検出部を検出する定位置信号と、
下側の前記検出センサのみが前記被検出部を検出する上位置信号と、
上側の前記検出センサのみが前記被検出部を検出する下位置信号と、
前記検出センサの両方が前記被検出部を検出しない位置不明信号と、を出力する、請求項2に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記制御装置は、前記昇降機構を制御し、
前記位置不明信号に基づき、前記停止高さに向けて前記ケージを昇降させ、
前記定位置信号に基づき、前記ケージの昇降を停止し、
前記上位置信号に基づき、前記ケージを下降させ、
前記下位置信号に基づき、前記ケージを上昇させる、請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記吊ロープを個別に昇降可能な1又は複数のシフト装置を備え、
前記制御装置は、前記昇降機構と前記シフト装置を制御し、
前記位置不明信号に基づき、前記昇降機構により前記停止高さに向けて前記ケージを昇降させ、
前記定位置信号に基づき、前記昇降機構により、前記ケージの昇降を停止し、
前記上位置信号に基づき、前記シフト装置により前記ケージを下降させ、
前記下位置信号に基づき、前記シフト装置により前記ケージを上昇させる、請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記シフト装置は、前記ケージに設けられ前記吊ロープの下端を個別に昇降可能なシフト機構を有する、請求項5に記載のエレベータ式駐車装置。
- 前記吊ロープの下端は、コイルバネを介して前記ケージを吊下げており、
前記シフト機構は、前記ケージに設けられ前記コイルバネの下端を上下動させるアクチュエータを有する、請求項6に記載のエレベータ式駐車装置。
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