JP2018039473A - 車体後部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車体後部構造は、車体の車幅方向外側に配置されるアウタパネル10と、アウタパネル10の車幅方向内方に配置されており、前後方向に延設されるレールスティフナ40と、を備え、アウタパネル10は、レールスティフナ40よりも後方に突出する後方突出部10aを有し、後方突出部10aとレールスティフナ40とは、ブラケット70によって連結されている。
【選択図】 図4
Description
アウタパネル10は、車体の車幅方向外側に設けられており、車体の車幅方向端部の外表面を構成する金属製のパネル部材である。図4に示すように、アウタパネル10は、外壁部11と、上壁部12と、内壁部13と、後壁部14と、フランジ部15と、を一体に備える。
図2に示すように、外壁部11には、開口部11aが形成されている。開口部11aは、ガラス製のリヤクォータウインドウによって塞がれる。
アウタパネル10の後端部は、レールスティフナ40の後端部よりも後方に突出する後方突出部10aを構成する。なお、フランジ部15は、後方突出部10aには形成されていない。
図2に示すように、インナパネル20は、アウタパネル10の車幅方向内方に配置される金属製のパネル部材である。図5に示すように、インナパネル20は、縦壁部21と、斜め壁部22と、縦壁部23と、上壁部24と、を一体に備える。
図3に示すように、インナパネル20の縦壁部21には、開口部21aと、凹部21bと、が形成されている。開口部21aは、アウタパネル10の開口部11aに対応する部位に形成されており、リヤクォータウインドウによって塞がれる。凹部21bは、開口部21aの後端部から縦壁部21の後端部にかけて前後方向に延設されている溝部である。
リヤクォーターピラースティフナ30は、アウタパネル10とインナパネル20との間に設けられる金属製の構造部材である。リヤクォータピラースティフナ30は、側面視でT字形状を呈しており、上枠部31と、縦枠部32と、を一体に備える。
レールスティフナ40は、アウタパネル10とインナパネル20との間に設けられており、前後方向に延設されている金属製の構造部材である。レールスティフナ40の前端部は、リヤクォータピラースティフナ30の上枠部31の後端部と溶接等によって結合されている。レールスティフナ40は、インナパネル10とともに正面視で閉断面を構成する。図4に示すように、レールスティフナ40は、側壁部41と、斜め壁部42と、上壁部43と、フランジ部44と、後壁部45と、を一体に備える。
レールスティフナ40の後端部、すなわち、側壁部41の後端部及び後壁部45は、リヤルーフレール50側(車幅方向内側)に向かって屈曲する屈曲部40aを構成する。屈曲部40aは、滑らかに屈曲しており、本実施形態では、平面視で円弧形状を呈する。
レールスティフナ40には、膨出部40bと、開口部40cと、が形成されている。膨出部40bは、斜め壁部42の後端部において、当該斜め壁部(一般面)42から車体外方(上方かつ車幅方向外方)に膨出形成されている部位である。開口部40cは、膨出部40bに形成されている。
図6に示すように、第一の枠構成部材50は、車体後端部の上端部において、車幅方向に延設されている金属製の構造部材である。第一の枠構成部材50は、上枠部51と、左右一対の縦枠部52と、を一体に備える。上枠部51は、車幅方向に延設されている。上枠部51は、テールゲート90が設けられる車体後部開口の上枠すなわちリヤルーフレールを構成する。縦枠部52は、上枠部51の車幅方向端部から下方に延設されている。
図5に示すように、縦枠部52は、インナパネル20の斜め壁部22及び側壁部23の車幅方向外側面に重ね合わされており、これらにボルトBを用いたボルト締結等によって結合されている。かかる結合部位は、前記した開口部40cを介して作業者によって視認及び締結作業が可能な位置に配置されている。
図3に示すように、第二の枠構成部材60は、車体後端部の車幅方向端部において、上下方向に延設されている金属製の構造部材である。第二の枠構成部材60は、側壁部61と、後壁部62と、を一体に備える。側壁部61は、インナーパネル20の側壁部21の後端部の車幅方向外側面に重ね合わされている。後壁部62は、側壁部61の後端部から車幅方向内方に延設されている。後壁部62は、第一の枠構成部材50の縦枠部51と溶接等によって結合されている。第二の枠構成部材60は、第一の枠構成部材50の縦枠部51とともに、テールゲート90が設けられる車体後部開口の縦枠すなわちリヤピラーの上部を構成する。
側壁部61には、凹部61aが形成されている。凹部61aは、インナーパネル20の凹部21bの車幅方向外側面に重ね合わされている。
リヤピラーすなわち第二の枠構成部材60の側壁部61は、凹部61a,21bを上下方向から挟む部位において、インナパネル20の側壁部21と溶接等によって結合されている(図3の×印参照)。
リヤピラーすなわち第二の枠構成部材60の側壁部61の上端部は、レールスティフナ40のフランジ部44とインナパネル20とによって挟まれており、これらと溶接等によって結合されている。
ブラケット70は、アウタパネル10とレールスティフナ40とを連結するための金属製部材である。図4に示すように、ブラケット70は、側壁部71と、水平壁部72と、斜め壁部73と、フランジ部74と、を一体に備える。
図8に示すように、車体後部構造1は、前後一対の内装部品用ブラケット80を備える。一対の内装部品用ブラケット80は、前後方向に離間して設けられており、車両の内装部品としてのグラブレールが取り付けられる金属製の部材である。内装部品用ブラケット80は、インナパネル20とレールスティフナ40との間に設けられている。内装部品用ブラケット80は、斜め壁部81と、側壁部82と、フランジ部83と、フランジ部84と、を一体に備える。
図10に示すように、車体後部構造1は、テールゲート90と、ヒンジ100と、を備える。テールゲート90は、車体の後面に形成された開口部を開閉するドア部材である。ヒンジ100は、テールゲート90を車体の後端部の上端部を軸として開閉させるための部材である。ヒンジ100は、ヒンジベース101と、ヒンジ本体102と、ヒンジカバー103(図2参照)と、を備える。
したがって、アウタパネル10及びルーフサイドレールの一方に作用する荷重を他方へ分散させることができる。
例えば、積雪や洗車の際にアウタパネル10の後方突出部10aに上側から作用する荷重をルーフサイドレールへ分散させることができる。
また、車体後部構造1は、後方突出部10aがスポイラとして機能するので、スポイラを別体として設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、車体後部構造1は、ブラケット70が後壁部45に結合されているので、アウタパネル10及びレールスティフナ40間で荷重を好適に分散させることができる。
また、車体後部構造1は、開口部40cが膨出部40bに形成されているので、開口部40cの形成に伴う剛性低下を抑制することができる。
また、車体後部構造1は、レールスティフナ40にヒンジ100が取り付けられているので、ヒンジ100の補強材を別体として設ける必要がなく、部品点数の削減及び軽量化を実現することができる。
10 アウタパネル
10a 後方突出部
20 インナパネル
21b 凹部
30 リヤクォータ−ピラースティフナ(ピラースティフナ、ルーフサイドレール)
40 レールスティフナ(ルーフサイドレール)
40a 屈曲部
40b 膨出部
40c 開口部
51 上枠部(リヤルーフレール)
52 縦枠部(リヤピラー)
60 第二の枠構成部材(リヤピラー)
61a 凹部
70 ブラケット
80 内装部品用ブラケット
90 テールゲート
100 ヒンジ
Claims (7)
- 車体の車幅方向外側に配置されるアウタパネルと、
前記アウタパネルの車幅方向内方に配置されており、前後方向に延設されるルーフサイドレールと、
を備え、
前記アウタパネルは、前記ルーフサイドレールよりも後方に突出する後方突出部を有し、
前記後方突出部と前記ルーフサイドレールとは、ブラケットによって連結されている
ことを特徴とする車体後部構造。 - 前記ルーフサイドレールは、
前後方向に延設されるレールスティフナと、
前記レールスティフナの前端部に結合されるピラースティフナと、
を備え、
前記ブラケットは、前記レールスティフナの後端部を構成する後壁部に結合されている
ことを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。 - 車幅方向に延設されるリヤルーフレールを備え、
前記レールスティフナの後端部は、前記リヤルーフレールの車幅方向端部に結合されており、
前記レールスティフナの後端部は、前記リヤルーフレール側に向かって屈曲する屈曲部を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。 - 前記リヤルーフレールと連結されるインナパネルを備え、
前記レールスティフナは、
前記レールスティフナの後部に形成されており、車幅方向外側に膨出する膨出部と、
前記膨出部に形成された開口部と、
を有することを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。 - 前記レールスティフナとともに閉断面を構成するインナパネルを備え、
前記レールスティフナと前記インナパネルとの間に配置されており、内装部品が固定される内装部品用ブラケットを備え、
前記内装部品用ブラケットは、前記インナパネルに沿って当接する形状を呈するともに、当該内装部品用ブラケットの上下端部のそれぞれにおいて前記レールスティフナに結合されている
ことを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。 - 上下方向に延設されるリヤピラーを備え、
前記インナパネルは、前後方向に延設される凹部を有し、
前記リヤピラーは、前記インナパネルの凹部と重ねられる凹部を有し、
前記インナパネルと前記リヤピラーとは、重ねられた二つの前記凹部を挟む上下において結合されており、
前記レールスティフナは、前記インナパネル及び前記リヤピラーと結合されている
ことを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。 - 前記レールスティフナの後端部の上面に取り付けられた、テールゲート用のヒンジを備える
ことを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。
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