JP2018030655A - エレベーターシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 利用混雑時のエレベーター輸送力向上の課題として、乗りかごに利用者が乗り込まないこと、および乗り込みに時間を要することが挙げられる。【解決手段】 本発明のエレベーターシステムは、複数階床の建物に設けられたエレベーターを運行するものであり、乗り場に面したドアを有する複数のエレベーターと、次に到着する乗りかごの情報を該乗りかごが到着する前に報知する情報出力装置と、前記複数のエレベーターの運行を管理するとともに、前記情報出力装置に情報を出力するエレベーター群管理・利用者誘導装置と、を具備しており、前記情報出力装置は、該情報出力装置が設けられた階床に次に到着する乗りかごに対応したエレベーターの号機名と、当該エレベーターの乗り場における位置と、当該エレベーターへの乗り込み人数と、を乗り場入口にいる利用者に報知するものとした。【選択図】 図1

Description

本発明は、所定時間当たりのエレベーター利用者の輸送人数を増加させるように制御するエレベーターシステムに関するもので、特に、混雑時の時間当たりの輸送人数向上を図ったものに好適である。
エレベーターシステムはビル内における垂直方向の輸送システムであり、特に大きなビルでは、複数台のエレベーターと、これらを一つのグループとして統括管理するエレベーター群管理で運用されるシステムで構成される。このようなエレベーターシステムの目的は、所定時間当たりにできるだけ多くの人数の利用者をその目的階に輸送することであり、特に出勤時や昼食時などの利用混雑時にこれが重要となる。この所定時間当たりの輸送人数がエレベーターシステムの輸送力を表す指標に用いられる。
混雑時の輸送力向上、もしくは輸送力低下を回避する技術として、利用者への情報案内、誘導による技術が従来より検討されている。
例えば、特許文献1の要約書等には、乗り場でエレベーターを待っている乗客が、割り当てられた乗りかごに混乱なく乗車できるように誘導するため、乗りかごの最大積載荷重と既乗車人数より乗りかごの乗車可能人数を算出し、乗り場の待ち客に対して、応答する乗りかごと算出した乗車可能人数を乗場報知器を介して報知するものが記載されている。
また例えば、特許文献2の要約書等には、利用者が集中した場合にも、利用者を適切な順序でスムースに乗りかごに乗車させ、輸送効率を向上させるため、乗り場で行先階を登録するようなエレベーターシステムを対象に、乗り場の表示装置にて、号機名、乗車ID、配車された乗りかごに乗車する利用者の人数を表示させるものがに記載されている。
特開平6−80332号公報 特開2013−60263号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、各階乗場の乗場報知器にて、応答する乗りかごと乗車可能人数を報知するため、混雑時に乗り場の入口前で利用者が行列している場合には効果が出ない可能性がある。つまり、特許文献1は、現在乗り場にいる利用者を対象に乗りかごへの乗車を誘導するものであり、乗り場の入口前で行列している利用者を乗り場へ誘導することまでは考慮されていない。特に、入口前に留まり乗り込まない利用者がいる場合は、その後に並ぶ利用者を乗り場に誘導することが難しい。また報知する乗車可能人数は、乗りかごの最大積載荷重と既乗車人数から算出しているが、最大積載荷重まで乗客を乗車させた場合は、利用者の行先階が増える結果、そのエレベーターの停止回数が増えたり、乗客の乗り降りに時間がかかるなどして、逆に輸送力が低下する恐れがある。
また、特許文献2に記載のものは、行先階を乗り場で登録する行先階予約式群管理システムを対象としたものである。この群管理システムは、同文献の図3、図2等に示されるように、利用者の行先階に応じてあらかじめ乗車するエレベーター号機が指定され、その号機名、乗車ID、人数を乗場表示装置に表示してスムーズな乗車をガイド(案内サポート)するものであるが、あくまでガイドの役割に留まる。つまり、ある利用者が先に到着した指定されていないエレベーターに乗車し、指定されたエレベーターには他の利用者が乗車しないこともあるため、号機名、乗車IDの表示によるエレベーターの輸送力向上には限界がある。さらに人数の表示については、誤乗車や不正乗車を抑制するためのものであり、行先階予約を行わない利用者が多数いる場合などには、人数表示に従うことで却って輸送力が低下することも考えられる。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、混雑時において、特に利用者がエレベーター乗り場入口にて行列している場合に、利用者を乗り場へ誘導し、乗車率の適正化とスムースな乗り込みの両立によって輸送力の向上を図ることある。
上記目的を達成するため、本発明のエレベーターシステムは、複数階床の建物に設けられたエレベーターを運行するものであり、乗り場に面したドアを有する複数のエレベーターと、次に到着する乗りかごの情報を該乗りかごが到着する前に報知する情報出力装置と、前記複数のエレベーターの運行を管理するとともに、前記情報出力装置に情報を出力するエレベーター群管理・利用者誘導装置と、を具備しており、前記情報出力装置は、該情報出力装置が設けられた階床に次に到着する乗りかごに対応したエレベーターの号機名と、当該エレベーターの乗り場における位置と、当該エレベーターへの乗り込み人数と、を前記乗り場の入口にいる利用者に報知するものとした。
また、本発明の他のエレベーターシステムは、複数階床の建物に設けられたエレベーターを運行するものであり、乗り場に面したドアを有する複数のエレベーターと、到着する乗りかごの情報を該乗りかごが到着する前に報知する情報出力装置と、前記複数のエレベーターの運行を管理するとともに、前記情報出力装置に情報を出力するエレベーター群管理・利用者誘導装置と、を具備しており、前記情報出力装置は、該情報出力装置が設けられた階床に到着する複数の乗りかごに対応したエレベーターそれぞれの号機名と、当該複数のエレベーターそれぞれの到着順と、当該複数のエレベーターそれぞれの乗り場における位置と、当該複数のエレベーターそれぞれへの乗り込み人数と、を報知するものとした。
本発明では、エレベーター乗り場入口に利用者が行列し、乗り場への移動が滞っている場合であっても、乗り場入口に留まる利用者に対し、エレベーター到着する乗りかごの位置と乗り込む人数を予め報知するため、乗りかごの到着前に利用者を乗り場へと誘導することができ、到着した乗りかごへの適正人数を乗車させることで、乗車率増加させることができる。加えて、利用者を予め乗り場で待たせることで、より短い時間での乗車が可能となる。これらにより、混雑時でもエレベーターシステムの輸送力(所定時間当たりの輸送人数)を向上させることが可能となる。これによって利用者全体に対して待ち時間が削減するという効果が得られる。
実施例1の群管理・利用者誘導装置のブロック図。 実施例1のエレベーターシステムおよび情報出力装置の構成図。 実施例1適用前後の乗り場と乗り場入口を示す図。 実施例2の情報出力装置を示す構成図。 実施例1における乗り込み人数算出のフローチャート。 代表的な適正な乗車率を示すグラフ。 実施例1における乗車率と停止階床数の関係を示すテーブル。 実施例1における適正な乗車率特性を示すグラフ。 実施例3の情報出力画面を示す図。 実施例3適用前後の乗り場と乗り場入口を示す図。 実施例4の情報出力手段を示す構成図。 実施例5の情報出力手段を示す構成図。 実施例6の情報出力手段を示す構成図。 実施例7の情報出力画面を示す図。 実施例8の情報出力手段を示す構成図。
エレベーターシステムは、ビルの中の縦方向の移動手段として、日々多数の利用者をスムースかつ安全に輸送している。特に大きなビルでは、利用者数が多いため、複数台のエレベーターが設置され、これら複数台のエレベーターを群管理装置が1つのグループとして統括管理している。
エレベーターシステムの最も重要な性能指標の一つが、所定時間当たりの輸送人数を表す輸送力(輸送人数/その所要時間で算出される)であり、オフィスビルの出勤時や昼食時のような利用混雑時に、輸送力をいかに向上させるかの方策が鍵となる。
輸送力を上げるには、より多くの人をより短い時間で輸送することがポイントであり、本発明では、その解決策として、混雑時における乗りかごの乗車率(乗車定員に対する実際の乗車人数の割り合い)に着眼した。混雑時の乗車率を向上させるには、乗り場入口にいる利用者に乗りかごに関する情報を提供することによって、利用者を乗り場に誘導し、乗りかごの乗車率を適切にコントロールすることが重要である。以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細を説明する。
図1〜図3、図5〜図8を用いて、実施例1のエレベーターシステムを説明する。
図2は、本実施例のエレベーターシステムの全体構成を表す図である。エレベーター群管理・利用者誘導装置1は、エレベーターの機械室などに設けられたものであり、エレベーターシステムの群管理制御を行うとともに、乗り場入口13に設置された情報出力装置91を介して利用者を乗り場12や乗りかごに誘導する情報を提供する。
人数センサ10は、乗り場入口13での行列の発生やその行列の人数を検出したり、乗り場内の利用者の人数を検出するものであり、乗り場入口13の人数と乗り場内の人数を個別に検出したい場合はそれぞれ人数センサを設けても良い。この人数センサ10の検出情報を用いて、例えば、乗り場入口13に行列が発生したことを検知した場合は、それをトリガー条件にして、エレベーター群管理・利用者誘導装置1からディスプレイなどの情報出力装置91に情報を出力する。また乗り場内の利用者の人数を検出して、その人数が適正な乗り込み人数(後述する適正乗り込み人数算出部52で算出)より小さい場合には、情報出力装置91への情報の出力を繰り返したり、表示を強調したり、適正な乗り込み人数と検出した乗り場内人数との差を報知して、さらに乗り場12に利用者を誘導するように働きかける。
本実施例のエレベーターシステムは、A号機からD号機からなる4台のエレベーターを群管理制御するものであり、図2では、後から到着するエレベーターA号機の乗りかご11aと、先に到着するD号機の乗りかご11dを図示し、B号機とC号機の乗りかごは省略している。ここに示すように、本実施例のエレベーター装置は、一面にA号機とB号機の乗り場ドアが面するように配置され、その対面にC号機とD号機の乗り場ドアが面するように配置された、2台ずつが向かい合わせの対向配置のレイアウト構成となっており、その間の空間(「コ」の字の内側に相当)がエレベーターの乗り場12となっている。また、その手前側の空間領域が乗り場入口13となる。
詳細は図4を用いて詳しく記述するが、出退勤時や昼休みなどのエレベーター混雑時には、エレベーター乗り場12内で待つ利用者と、乗り場入口13で行列を作って待つ利用者に分かれる。情報出力装置91は、乗り場入口13にて行列を作って待っている利用者への情報伝達を目的としており、乗り場入口13近傍にて情報を表示して、適正な乗り込み人数となるように乗り場12へ利用者を誘導する。
図2の情報出力画面91aに、情報出力装置91での出力画面の例を示している。ここに示すように、情報出力画面91aには、次に到着予定のエレベーターD号機の名前と位置(符号91a1)を他の号機とは異なる表示で分かりやすく示し、利用者が乗り場内で待つD号機前の位置(符号91a2)を合わせて表示している。さらに、後述する方法で算出した適正な乗り込み人数を強調して表示している(符号91a3)。これらの情報の表示に加えて、同じ情報を音声で報知しても良く、乗り場入口13近傍にいる利用者にD号機の到着予定を伝え、D号機前への移動を促すように働きかける。
次に、図1を用いて、本実施例のエレベーター群管理・利用者誘導装置1の詳細を説明する。図1は、実施例1のエレベーターシステムの制御に関するブロック図であり、群管理・利用者誘導装置1は、複数台のエレベーターを統括制御するエレベーター群管理制御部2と、情報出力装置91等の情報出力部9に出力する情報を生成する部分(群管理制御部2以外の要素)で構成される。以下では、情報出力部9に出力する情報を生成する部分を中心に説明する。
到着号機および到着時間予測部3では、エレベーター群管理制御部2からの入力に基づき、対象とする階(例えばロビー階)に到着するエレベーター号機とその到着予測時間を予測する。
情報出力号機判定部4では、到着号機および到着時間予測部3の出力である到着号機とその到着予測時間から、その階に到着する号機の順を予測して、次にその階に到着する号機を情報出力する号機として判定する。またそれ以外の機能として、これらの到着に関するデータやこのビルの過去の交通状態などの情報を基に利用者向けに情報を出力するかどうかを判定する。例えば、混雑時以外は、乗車率をコントロールして輸送力を上げる必要がないため、情報出力は実施しないと判定する。それ以外にも、例えば、複数のエレベーター号機が短い時間で連続して到着する場合、それぞれの到着予測時間に応じて、複数号機に対する情報を出力するかどうかを判定する。さらに図示していないが、乗り場入口13近傍に画像センサなどを設けて、そのセンサ情報から乗り場入口13近傍に行列が生じているかどうかを検出して、行列が生じていると判定した場合には、情報出力を実施すると判定することでも良い。
乗り込み人数算出部5は、一周時間当たりの乗車人数を算出する乗車人数に対する輸送指標算出部51と、適正乗り込み人数算出部52からなっており、後述するエレベーター仕様データベース6、かご乗車人数−停止階床数データベース7の格納データ、および、その時刻の交通状態に応じて、輸送指標(乗車人数/一周時間)が最大となる乗り込み人数を、その時点の適正乗り込み人数として算出する。
エレベーター仕様データベース6には、対象とするエレベーターシステムの仕様データが格納されている。具体的には、ビル階床数、エレベーター乗り場の号機のレイアウト情報(各号機が乗り場で空間的にどのように配置されているかの情報)、乗りかごの乗車定員、乗りかご速度などのデータが格納されており、乗車人数に対する輸送指標の算出、利用者への出力情報に適用される。
乗りかご乗車人数−停止階床数データベース7では、図7を用いて後述する、そのビルにおける時刻毎もしくは交通流毎の乗りかご乗車人数に対する停止階床数の特性データが格納されている。この乗車人数に対する停止階床数の特性は、ビル毎に、さらに同じビルでも曜日毎、時刻毎に特徴があり、過去のデータを収集して、統計的な処理(例えば、クラスタリング)によって、その特徴となるパターン群が抽出されて、データベースに格納されている。この特徴となる特性を利用することで、その時の交通状態にふさわしい適正乗り込み人数を算出することができる。
出力情報処理部8では、到着号機および到着時間予測部3の出力、情報出力号機判定部4の出力、乗り込み人数算出部5の出力、エレベーター仕様データベース6の格納データなど、乗り場入口13近傍にいる利用者に宛てて報知する情報を集約して、情報出力部9へ出力する。出力情報は、次に到着するエレベーター号機、乗り場におけるその到着号機の位置(乗り場全体の号機配置情報と合わせて)、適正な乗り込み人数が基本であり、到着予測時間、利用者が乗り場にて待つ位置、複数の到着号機の情報を報知する場合は、その到着順などの情報を付加しても良い。
情報出力部9では、乗り場入口13にいる利用者に向けて、群管理・利用者誘導装置1から入力された情報を報知する。なお、図2では、情報出力部9の一例として、映像を表示する情報出力装置91を用いる例を示したが、他の態様の情報出力部、例えば、デジタルサイネージ装置、スピーカー、映像やサインを投影する投影プロジェクション装置、ロボットなどの装置媒体を用いて、エレベーター利用者に向けた報知を行っていも良い。なお、これらの詳細は、他の実施例として後に説明する。
以上で説明した本実施例のエレベーターシステムによる効果を、図3を用いて説明する。図3は、本実施例の適用前(図3(a))と、適用後(図3(b))のエレベーター乗り場12と乗り場入口13近傍の利用者の状態を表している。この例ではエレベーター6台(A〜F号機)が群管理制御されており、3台の対向配置の乗り場レイアウト構成となっている。またこれらのエレベーターの乗りかごの乗車定員は10人とする。
図3(a)では、エレベーターE号機11eが次に到着予定であり、E号機の予報灯11e1が点灯している。また、エレベーター乗り場12には、4人の利用者14aが待っており、乗り場入口13には、5人の利用者15aが行列している。エレベーター乗車定員が10人の乗りかごであるため、本来は全員の乗車が可能であるが、行列の先頭に、混雑を嫌う利用者や、グループで一緒に乗車するため次のエレベーターの到着を待つ利用者がいる場合は、E号機が到着しても、行列はそれ以上進まず、また、行列後方の利用者が行列前方の利用者を追い抜いて乗りかごに乗車することも少ないため、乗り場12にいた4名の利用者14aしか乗車しないこともある。この場合、エレベーターE号機は乗車率40%で輸送を行うことになり、輸送力が大幅に低下することになる。一方で、定員である10名が乗車した場合にも、E号機の停止階(行先階)の数が増えたり、乗りかご内が渋滞して乗り降りに時間がかかるため、エレベーターの一周時間(往復の時間)が長くなり、乗車率を高めた結果、輸送力が低下する場合もある。
このように、図3(a)では、乗り場入口13から乗り場12への移動や、エレベーター乗りかご11eへの乗車が利用者の意思に任されているため、より効率的な輸送が求められる混雑時ほど、エレベーター利用者の自由な行動がエレベーターの輸送力の低下を招く恐れがある。
一方、図3(b)では、情報出力装置91の情報出力画面91aを利用して、エレベーターE号機が次に到着すること、およびその位置、乗り場内での待つ位置と乗り込む人数(推奨される人数)などの情報を、乗り場入口13近傍の利用者に報知している。なお、ここでは、定員10人対して、輸送力の観点で適正な乗り込み人数は7人と算出して、7人の乗り込みを報知している。
この結果、情報出力画面91aに従った、7人の利用者14bがE号機の前で待つことになり、E号機が到着すると7人が短時間でスムースに乗りかごに乗車できる。つまり、70%という適切な乗車率を短時間で実現でき、このプロセスを繰り返すことで、輸送力の大幅な向上が図られる。この結果、乗り場入口13の利用者15bの行列も減っており、その効果が分かる。
エレベーター 次に、図5を用いて、乗り込み人数算出部5での乗り込み人数算出法を説明する。まず、かご乗車人数と停止階床数の関係を示したデータベース7から、その時間もしくはその時間の交通状態に対応する、かご乗車人数(または、乗車率)と停止階床数の関係を示したデータテーブルを選定する(S1)。このデータテーブルは図7にて改めて説明する。
次に、選定したデータテーブルに基づいて、乗車人数毎の停止階床数を参照する(S2)。さらに、乗車人数毎の停止階床数の値よりそれぞれの乗車人数に対する1周時間を算出する(S3)。そして、上記の値を用いて、乗車人数/1周時間より時間当たりの輸送人数(この値が輸送効率の指標)を算出する(S4)。最後に、上記の輸送指標が最大となる乗車人数を選定する(S5)。ここで選定された乗車人数が、その時間もしくはその時間の交通状態における輸送力を最大化させる上での適正な乗り込み人数となる。以上の処理により、輸送力向上をさせるための乗り込み人数を算出でき、この値はそのビルの交通状態によって時間的に変動するものであり、かつ乗り込み過ぎると停止階の数が増えたり、乗りかご内が渋滞して乗り降りにかかる時間が増加するため、基本的に定員よりも小さい値に選定される。
図6は、図5のフローチャートのS5にて、適正な乗車率を選定する際に用いる代表的なグラフである。グラフの横軸16は乗車率(乗りかご定員に対する乗りかごに乗車している人数の割合)を表し、縦軸17は時間当たりの輸送人数(つまり輸送力と同じ)を表している。
このグラフの曲線18は上に凸の特性を持っており、一般的に、乗車率100%より低い乗車率70〜80%程度で時間当たりの輸送人数が最大となる。これは、基本的には乗車率が上がるほど輸送人数が増えるため、時間当たり輸送人数も右肩上がりの特性となるが、乗車率が高くなり過ぎると、利用者の行先階が増えて停止回数が増加することに加え、渋滞した乗りかごの乗り降りに時間を要し停止時間が増加し、乗りかごの1周時間が増加して輸送力が低下するからである。従って、情報出力画面91aに情報提示する乗り込み人数は、この特性を踏まえて算出するのが良く、図5のフローチャートはこの特性に沿って適正な乗り込み人数を選定するものとなっている。
図7は、図5のフローチャートのS1にて、乗りかご乗車人数(乗車率と同じ)に対する停止階床数のデータテーブルを選定する際に用いるグラフであり、図1のかご乗車人数−停止階床数データベース7に格納されているデータである。グラフの横軸16は乗車率を表し、縦軸20は停止する階床の数を表している。このグラフの曲線は、あるビルの出勤時間帯における、乗車率と停止階床数の関係を時間帯毎に表しており、それらの関係が時間帯毎に異なることを示している。
まず、曲線21aは、朝08:00〜08:30の特性を表している。乗車率が低いときは、乗車率と停止階床数は略比例関係にあるが、乗車率が上がっても、停止階床数はある程度の階床数で飽和する特性となっている。次に、曲線21bは、朝08:30〜09:00の特性を表している。この時間帯は当該ビルの多数のテナント階の出勤時間であり、利用者は様々な階床に向かうため、乗車率が上がるほど停止階床数が増え、飽和時の停止階床数が曲線21aよりも増加した特性となっている。さらに、曲線21cは朝09:00〜09:30の特性を表している。この時間帯は、少数の特定のテナント階のみが出勤時間であり、利用者は限られた階床に向かうため、乗車率が上がっても、停止階床数は増加せず、飽和時の停止階床数も小さい値となっている。このように、そのビルの交通状態の特性が時間によって変わるため、乗りかご乗車人数(乗車率と同じ)に対する停止階床数のデータテーブルも時間毎(もしくは交通状態の分類毎)のデータを用意する必要がある。
図8は、図6の代表グラフに、図7で説明した時間帯毎の特性を反映させたものである。グラフの横軸、縦軸は図6と同じである。また、曲線18a、18b、18cは、図7の曲線21a、21b、21c、すなわち、朝08:00〜08:30、朝08:30〜09:00、朝09:00〜09:30の各時間帯に対応するものである。
例えば、曲線18bは、多数のテナント階の出勤時間08:30〜09:00に対応する特性を示すものである。図7でも説明したように、この時間帯の曲線21bは乗車率が増加すると停止階床数がより増加する特性を持っているため、曲線18bも、乗車率が100%に近づくほど、停止回数、停止時間が増え、時間当たりの輸送人数が減少する特性となっている。従って、乗車率に対する1周時間の増加が大きいこの時間帯では、点19bに対応する比較的少なめの、例えば乗車率70%のときに、輸送力が最大となる。
一方、曲線18cは、少数のテナント階の出勤時間09:00〜09:30に対応する特性を示すものである。図7でも説明したように、この時間帯の曲線21cは乗車率が100%近傍であっても停止階床数はそれほど増加しない特性を持っているため、曲線18bも、乗車率を高めても、停止回数、停止時間の増加を原因とした、時間当たりの輸送人数の減少が生じにくい特性のものとなっている。従って、乗車率に対する1周時間の増加は小さいこの時間帯では、点19cに対応する100%に近い乗車率のときに、輸送力が最大となる。
このように、時間によってそのビルのエレベーターの利用状況が大きく変化するため、輸送力を最大にするような適正な乗車率も同様に時間に応じて変化する。従って、この値をその時間のエレベーターの利用状況の特性から算出して、その変化に応じて適正な乗り込み人数として、乗り場入口13にいる利用者に情報提供することによって、より適正な乗車率となるようにコントロールすることが可能となり、それによって混雑時の輸送力が向上し、利用者全体に対して待ち時間が削減するという効果が得られる。
以上をまとめると、本実施例により、エレベーター乗り場入口13にて利用者が行列している状態で、行列の前方にいる利用者が乗り場へ入らず、そのため、乗りかごの乗車率が低い場合において、乗り場の入口13にて乗りかごの到着前に乗りかごに乗り込む人数を報知するため、利用者は乗り場へと誘導されて、乗りかごの乗車率を増加することができる。加えて、乗り場にあらかじめ待つことができるため、より短い時間での乗車が可能となる。これら作用により、混雑時でもエレベーターシステムの輸送力(所定時間当たりの輸送人数)を向上させることが可能となる。さらに報知する乗り込み人数に対して、例えば乗りかごの乗車定員まで乗り込み人数を増やすと、停止回数が増えたり、乗り降りに時間を要して、逆に輸送力が低下する可能性があるが、時々刻々と変わるその時の運行状態に応じた人数を報知することで、乗り込み人数を常に適正に制御することができ、輸送力を向上させることが可能となる。これによって利用者全体に対して待ち時間が削減するという効果が得られる。
すなわち、乗り場入口13に行列ができるような混雑時に、乗り場入口13近傍で、次の到着号機、その位置、その号機に乗り込む人数の情報を、その号機の到着前に報知することで、適正な人数の利用者を乗り場入口13の行列から乗り場12へと誘導でき、乗車率と乗り込みに要する時間が改善され、輸送力を向上することが可能となる。
図4は、実施例2のエレベーターシステムの概略図である。なお、実施例1と共通する点は、説明を省略する。
本実施例では、乗り場入口13の壁面に設置した実施例1の情報出力装置91に代え、エレベーター乗り場入口13近傍の天井に設置した情報出力装置92と、床面に設置した情報出力装置93を用いるものである。乗り場入口13付近で行列している利用者は、天井の情報出力装置92、または、床面の情報出力装置93で、到着号機と位置、乗り込む人数を予め知ることができるため、より確実に利用者に情報が伝わり、乗り場への誘導、乗り込みへの誘導が促進されることが期待できる。なお、この例では天井と床での設置を組合わせた構成としているが、どちらか一方でも同様の効果が期待できる。
図9は、実施例3のエレベーターシステムの情報出力画面を示す図である。なお、本実施例の情報出力画面は、実施例1の情報出力装置91、あるいは、実施例2の情報出力装置92、93の何れかに表示されるものである。
本実施例では、複数の号機が到着する場合に、それを利用者に対して情報提供し、事前に乗り場に入って待つように誘導するための情報出力の例を表している。この例では、エレベーターはA〜F号機の6台で群管理されており、3台ずつの対面配置のレイアウト構成となっており、各乗りかごの定員は20人である。また、先ずE号機が到着し、その後にC号機が到着する状況である。
図9に示すように、情報出力画面91cには、複数の到着号機に対する案内情報91c1が表示されている。具体的には、それぞれの号機の到着順91c11、号機名91c12、到着予想時間91c13、算出された適正な乗り込み人数である乗車人数91c14の各情報が、E号機と、C号機のそれぞれについて表示されている。これに加えて、E号機の位置91c2とC号機の位置91c3、E号機の利用者が待つべき推奨位置91c4、C号機の利用者が待つべき推奨位置91c5が表示されている。
これにより、複数号機が続いて到着する場合、短時間でスムースにかつ適正な乗り込み人数でそれぞれの号機に乗車できるよう、利用者が予め乗り場に誘導され、E号機とC号機の前に適正人数に分かれて待っているので、一方の乗りかごへの乗車の集中を回避でき、また、両乗りかごへの乗車を並行してスムースに行うことができるため、輸送力を向上させることが可能となる。
図10は、本実施例による情報出力の適用前(図10(a))と適用後(図10(b))の状況を比較してその効果を説明した図を表している。まず、図10(a)の適用前の状況では、手前側のE号機の到着直後に、奥側のC号機が到着するケースである。このケースでは、乗り場入口13で行列している利用者は、乗り場12の利用者よりも奥側にあるC号機の到着に気付かないため、E号機への集中乗車が発生する一方、C号機へはほとんど乗客が乗り込まずに、エレベーターシステム全体としての輸送力が大幅に低下することになる。なお、乗り場入口13で行列している利用者がC号機の到着に気付かないのは、E号機とC号機の到着の時間間隔が短く、E号機の待ち客がまだ乗り込み中のため、それが視覚的な妨げとなって見えないことが原因となっている。
これに対して、図10(b)は図9の情報出力を適用した場合の状況で、図9の情報を利用者に報知することにより、E号機およびC号機の前にそれぞれ適正な人数の乗客が事前に待つことができるため、両号機共に適正な人数の乗車とスムースな乗り込みが可能となり、エレベーターシステム全体としての輸送力を大幅に向上させることが可能となる。
図11は、実施例4のエレベーターシステムの情報出力を示すシステム構成図である。なお、上述した実施例と共通する点は、説明を省略する。
この例では、乗り場入口13の天井に近傍に投影プロジェクター110を設置し、エレベーター群管理・利用者誘導装置1から出力された画像もしくは画像サインを天井から床面に投影して、適正な乗り込み人数を利用者に報知する。
具体的には、適正な乗り込み人数に対応した面積の投影領域120もしくは人数に対応する画像サインを天井から床に投影プロジェクター110で投影する。投影する場所は乗り場入口13の領域であり、乗り場入口13で行列が生じた場合に、その投影領域もしくは画像サインの中にいる利用者22が次に乗り場の中に入ってエレベーターを待つように誘導される。
その後に並んだ利用者23はさらにその次に乗り場の中に入ることになる。このように人数の数値ではなく、プロジェクターによる光の投影もしくはサイン画像によって、より自然な形で適正な乗り込み人数を案内することが可能となる。なお、ここでは天井から投影する形態としたが、床にディスプレイもしくはLEDなどの光源を埋め込んで、同じように適正な乗り込み人数に応じた面積領域もしくはサイン画像を出力することでも同様の効果を得ることができる。
図12は、実施例5のエレベーターシステムの情報出力を示すシステム構成図である。なお、上述した実施例と共通する点は、説明を省略する。
本実施例では、図11で説明した投影プロジェクター110に加えて、乗り場内の各号機の前の天井にも投影プロジェクター24を設けて、乗り場側の待ち客と、乗り場入口13の行列の待ち客の両方に対して、適正な乗り込み人数に応じた領域の面積もしくはサイン画像を投影して、より的確な誘導を行うものである。
例えば、次に到着するエレベーターがC号機である場合、C号機前の投影プロジェクター24cが投影する投影領域25c内で、適正な人数の利用者がC号機の到着を待ち、投影プロジェクター110が投影する投影領域120内で、C号機の次に到着するエレベーターに乗車する適正な人数の利用者が、投影プロジェクター24による乗車エレベーターの指定を待つ。
このようにして、本実施例では、乗り場入口13から乗り場12へのより適切な誘導を実現している。
図13は、実施例6のエレベーターシステムの情報出力を示すシステム構成図である。なお、上述した実施例と共通する点は、説明を省略する。
本実施例では、移動可能でかつ音声と動作によってより高度な情報提供が可能なロボット26により利用者を誘導している。この例では、ロボット26が次に到着予定号機とその位置および適正な乗車人数の情報を音声27、身振り(手で号機の位置を示す)、画像28によって情報提供を実施している。さらに乗り場入口13に移動して、乗り場12で待つ利用者が適正な人数となるように行列の前方より人を直接的に誘導する。この例では、ロボット26が適正な乗車人数であるちょうど15人が乗り場に入った時点で、その最後尾の位置付近29に移動して、後から来る利用者に対し、次のエレベーターを待つよう報知している。このようなロボット26による乗り込み誘導により、さらにより的確な誘導が可能となり、混雑時のエレベーターのより一層の輸送力向上が期待できる。
図14は、実施例7のエレベーターシステムの情報出力を示すシステム構成図である。なお、上述した実施例と共通する点は、説明を省略する。
本実施例では、乗り場12における画像センサなどによる乗り場待ち客数センサと組合わせて、乗り場の待ち客数を検出して、システム側で算出した適正な乗り込み人数との差を算出して、その差をゼロとするように情報出力する例となる。
具体的には、実施例1の情報出力装置91、または、実施例2の情報出力装置92、93を利用する場合は、その情報出力画面91dにおいて、キーとなる情報提供メッセージ91d1の中で、適正な乗り込み人数の情報91d11とその値と現在の乗り場での待ち客数(図示していないがここでは12人とする)との差の人数情報91d12を表示している。さらに強調するため、画像表示の領域でも、さらに乗り場に入るべき人数の情報91d2を表示している。これらの情報は画像だけでなく、音声も含めて報知する。さらに、実施例6のロボット26を利用する場合は、乗り場入口13の行列の前方よりその人数分を数えてその人達に乗り場に入って待つように直接誘導する動作実施してもよい。
このように、あと適正な乗り込み人数となるようにあと何人がエレベーター乗り場12に入って待つべきかを報知することによって、乗り場入口13の行列前方で乗り場に入ることをためらっている人達の移動を促し、より速やかに誘導することができる。この結果、混雑時の輸送力向上をより的確に実現することが可能となる。
図15は、実施例8のエレベーターシステムの情報出力を示すシステム構成図である。なお、上述した実施例と共通する点は、説明を省略する。
本実施例でも実施例7と同様に、乗り場の待ち客検出センサ34と組合わせて、乗り場の待ち人数が、システム側で算出した適正な乗り込み人数を満たすように情報案内による誘導を実行する例となる。
具体的には、乗り場入口13の天井に設けられた投影装置30から図15の矢印31aおよび31bのような移動を促すサイン(これは動画のように動いて乗り場の中へ入るように誘導する)を投影して、乗り場の待ち客センサで検出した待ち人数がシステム側で算出した適正な乗り込み人数に達するまで、サインの投影、動画のようなサインの動きを継続させる。
これによって乗り場の行列から利用者(例えば符号33)が誘導されて乗り場の待ち客の集団32の方へ移動するように誘導できる。このように乗り場待ち客センサによる待ち人数検出値をフィードバックして、その値が適正な乗り込み人数となるように、情報出力装置の出力動作を制御することによって、より的確に乗り場入口13の行列より、人を誘導して適正な乗り込み人数となるように制御することが可能となる。この結果、混雑時でもより的確な輸送力向上が実現できる。
1…群管理・利用者誘導装置、
2…エレベーター群管理制御部、
3…到着号機および到着時間予測部、
4…情報出力号機判定部、
5…乗り込み人数算出部、
51…乗車人数に対する輸送指標算出部、
52…適正乗り込み人数算出部、
6…エレベーター仕様データベース、
7…乗りかご乗車人数−停止階床数データベース、
8…出力情報処理部、
9…情報出力部、
10…人数センサ、
11a…エレベーター乗りかごA号機、
11d…エレベーター乗りかごD号機、
12…エレベーター乗り場、
13…エレベーター乗り場入口、
110、24、24a〜24d…投影プロジェクター、26…ロボット、
91、92、93…情報出力装置、
91a…情報出力画面

Claims (11)

  1. 複数階床の建物に設けられたエレベーターを運行するエレベーターシステムであって、
    該エレベーターシステムは、
    乗り場に面したドアを有する複数のエレベーターと、
    次に到着する乗りかごの情報を該乗りかごが到着する前に報知する情報出力装置と、
    前記複数のエレベーターの運行を管理するとともに、前記情報出力装置に情報を出力するエレベーター群管理・利用者誘導装置と、を具備しており、
    前記情報出力装置は、
    該情報出力装置が設けられた階床に次に到着する乗りかごに対応したエレベーターの号機名と、
    当該エレベーターの乗り場における位置と、
    当該エレベーターへの乗り込み人数と、
    を乗り場入口にいる利用者に報知することを特徴とするエレベーターシステム。
  2. 複数階床の建物に設けられたエレベーターを運行するエレベーターシステムであって、
    該エレベーターシステムは、
    乗り場に面したドアを有する複数のエレベーターと、
    到着する乗りかごの情報を該乗りかごが到着する前に報知する情報出力装置と、
    前記複数のエレベーターの運行を管理するとともに、前記情報出力装置に情報を出力するエレベーター群管理・利用者誘導装置と、を具備しており、
    前記情報出力装置は、
    該情報出力装置が設けられた階床に到着する複数の乗りかごに対応したエレベーターそれぞれの号機名と、
    当該複数のエレベーターそれぞれの到着順と、
    当該複数のエレベーターそれぞれの乗り場における位置と、
    当該複数のエレベーターそれぞれへの乗り込み人数と、
    を報知することを特徴とするエレベーターシステム。
  3. 請求項2に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記情報出力装置は、前記複数のエレベーターそれぞれの到着予測時間を報知することを特徴とするエレベーターシステム。
  4. 請求項2に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記情報出力装置は、
    前記複数のエレベーターの到着予測時間の差が所定以下の場合に、前記複数のエレベーターに関する情報を報知し、
    前記差が所定より大きい場合に、前記複数のエレベーターのうち次に乗りかごが到着するエレベーターに関する情報のみを報知することを特徴とするエレベーターシステム。
  5. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記情報出力装置は、前記乗り場入口近傍の壁面、天井、床面の何れかに設けられたディスプレイ、または、前記乗り場入口近傍に配置されたロボットであることを特徴とするエレベーターシステム。
  6. 請求項5に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記情報出力装置は、前記乗り場で利用者が待つ位置を報知することを特徴とするエレベーターシステム。
  7. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記情報出力装置は、各エレベーターのドア前の天井に設けられ、到着する乗りかごへの乗り込み人数に対応した面積の領域を床面に投影するプロジェクターであることを特徴とするエレベーターシステム。
  8. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記乗り場入口の天井には、到着する乗りかごへの乗り込み人数に対応した面積の領域を床面に投影するプロジェクターが設けられていることを特徴とするエレベーターシステム。
  9. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記乗り場にいる人数が、前記情報出力装置が報知した乗り込み人数に満たない場合、前記情報出力装置から、前記情報出力装置が報知した乗り込み人数と前記乗り場にいる人数の差が報知されることを特徴とするエレベーターシステム。
  10. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記乗り場にいる人数が、前記情報出力装置が報知した乗り込み人数に満たない場合、前記乗り場入口の天井に設けられたプロジェクターが、前記乗り場入口から前記乗り場への移動を促すサインを床面に投影することを特徴とするエレベーターシステム。
  11. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記乗り込み人数は、時間帯によって変化する、前記乗りかごの定員よりも少ない人数であることを特徴とするエレベーターシステム。
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