JP7232670B2 - エレベーター支援システム、コントローラ、制御方法 - Google Patents

エレベーター支援システム、コントローラ、制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーター支援システム、コントローラ、制御方法に関する。
近年のエレベーターシステムは、複数台のエレベーターと、これらのエレベーターをまとめて管理制御する群管理制御部でシステム構成されていることが多い。このような群管理制御は、過去の運行データを参照し、各階床における呼びの発生及び乗降人数を予測し、その予測結果に基づいて、エレベーターのかごを複数の中から効率良く割当てることを目的としている。
ところが、利用者の有無、人数、及び乗降の挙動について、群管理制御部の予測が外れる場合も有る。そこで、群管理制御部が予測して実行しようとする運行形態どおりに、利用者の乗降を誘導することが考えられる。その一例として、管理制御部の運行情報を利用者へ情報掲示することによって、エレベーターシステムと、利用者と、双方に都合良く、輸送効率を高めるようにする技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、情報掲示及び、乗場の入り口前で利用者が行列をなしている場合に、エレベーターの号機名と、そのエレベーターの乗場における位置と、そのエレベーターへの乗り込み人数と、を用いて生成した適切な案内情報を掲示することにより、前記乗場の入り口でかご待ちする利用者を適切に誘導する技術が開示されている。
特開2018-30655号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、乗場の形状に入り口に相当する場所が存在し、かつ利用者がその入り口領域で行列を形成することを前提としている。そのため、各階床の乗場が情報伝達容易な袋小路(行き止まり)でなく、通り抜け可能な通路の場合、かつ利用者が行列を作らず、たむろしている場合には効果を得られない可能性が有る。また、利用者が行列している場合において、利便性を追求するためのエレベーター支援システムが誘導しても、その誘導に従って利用者が乗降行動するとは限らない。そのため、群管理制御部やエレベーター支援システムの予想が外れてしまい、逆に運行効率が低下することもあり得る。運行効率が低下することで、結果的に利用者の待ち時間が延長する等の事象が発生する可能性が有る。その結果、利便性が低下することも少なくなかった。
また、各種情報を掲示していても、利用者がその掲示を見ない、もしくは見られない場合が有る。これは、デジタルサイネージ等の情報掲示パネルは壁に設置されることが一般的であり、壁に設定されていると、その設置位置を経由して情報を確認し、エレベーターに乗る、という意思が有る利用者しかその情報掲示パネルを利用しない。見る意思があっても、その設置位置周辺に人がいて近づきにくい場合には、見ることを諦めることも有る。さらには、利用者がその掲示を見ていたとしても、その掲示に従って行動するとは限らない。つまり、エレベーター支援システムが提示する案内情報が適切であったとしても、提示する形態によっては、利便性向上のための誘導が不首尾に終わることも少なくないという課題があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、エレベーター利用者(単に「利用者」ともいう)の反応に応じた制御で適確にサービスできるエレベーター支援システムを提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、群管理制御部を備えて複数で運行するエレベーターにオプション装備を設けたエレベーター支援システムであって、該オプション装備は、前記群管理制御部に接続された通信経路と、該通信経路と通信可能な通信部と、複数階床それぞれでエレベーター利用者を含む群衆の挙動を環境情報として取得する環境情報生成部と、該環境情報生成部が取得した前記環境情報を前記通信経路経由で前記群管理制御部へ送信する環境情報送信部と、前記群管理制御部が前記環境情報を反映した運行情報を前記通信経路経由で受信する運行情報受信部と、前記運行情報受信部が受信した運行情報を前記エレベーター利用者に向けて情報提供する運行情報提供部と、を備え、前記環境情報生成部は、前記運行情報提供部によって前記運行情報が提供された前記エレベーター利用者の前記挙動に基づいてエレベーター制御を更新させる情報を前記群管理制御部に送信するものである。
本発明によれば、エレベーター利用者の反応に応じた制御で適確にサービスできるエレベーター支援システムを提供できる。
本発明の実施例1に係るエレベーター支援システム(以下、「本システム」ともいう)の概略構成を示すブロック図である。 図1の本システムにおいて、センサによる利用者の位置情報からエレベーターと利用者の関係を決定する手順を示すフローチャートである。 エレベーターと利用者の位置関係を示す平面図(乗場俯瞰図)であり、図3(A)に比べて図3(B)ではより高精度化対応している。 図1の本システムが状況に応じた運行情報を提供する手順を示すフローチャートである。 エレベーター状況を速報した後の、利用者の挙動に応じて運行管理エレベーター制御を更新する方法(以下、「本制御方法」又は「本方法」ともいう)の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係るエレベーター支援システム(これも「本システム」という)の概略構成を示すブロック図である。 ロボットが、エレベーター状況をそのエレベーターに関連する利用者の前方で提供する説明図であり、図7(A)はその手順を示すフローチャート、図7(B)は乗場俯瞰図である。 ロボットが、エレベーター状況をそのエレベーターに関連する利用者の中央で提供する説明図であり、図8(A)はその手順を示すフローチャート、図8(B)は乗場俯瞰図である。 ロボットが、エレベーター状況をそのエレベーターに関連する利用者の後方で提供する説明図であり、図9(A)はその手順を示すフローチャート、図9(B)は乗場俯瞰図である。 本発明の実施例3に係るエレベーター支援システム(これも「本システム」という)の概略構成を示すブロック図である。 図1、図6及び図10のシナリオ管理選択部のテーブル類を示す説明であり、図(A)はテンプレート管理テーブル、図(B)は位置管理テーブルを示している。 より現実に即した変形例に係るエレベーター支援システム(これも「本システム」という)において、状況に応じた運行情報を提供する手順を示すフローチャートである。 本システムの要点を簡潔に説明するためのブロック図である。 本方法の要点を簡潔に説明するためのフローチャートである。
エレベーター支援システムは、複数台のエレベーターと、そのエレベーターをまとめて管理制御する群管理で構成されるシステムである。このようなエレベーター支援システムは、過去の運行データをもとに、各階床における呼びの発生及び乗降人数を予測し、その予測結果に基づいてエレベーターを効率良く割当てることを目的としている。その予測結果の通りに、利用者が乗場に到着しかつエレベーターに乗車するとは限らないため、その違いを如何に認識して運行制御に反映させるかの方策、すなわち本制御方法が鍵となる。
本発明では、エレベーター状況を利用者に提供したときの、利用者の反応及び行動に着目した。運行効率を向上させるには、それぞれのエレベーターに分散している利用者を認識し、それらのエレベーターに関するエレベーター状況を速報した場合の利用者の反応及び行動に応じた運行制御をすることが重要である。以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るエレベーター支援システム(本システム)の概略構成を示すブロック図である。図1に示す本システムは、総合コントローラ(以下、単に「コントローラ」ともいう)1と、環境情報生成部(以下、「センサ」)10と、複数のエレベーター14と、通信経路15と、により主要部が構成されている。
エレベーター14は、個別エレベーターコントローラ(以下、「エレベーターコントローラ」、「個別コントローラ」又は、単に「コントローラ」ともいう)11を有し、その個別コントローラ11は、巻き上げ機12を制御してかご13の運行を制御する。エレベーター支援システムの総合コントローラ1は、複数エレベーター14とネットワーク15を経由して接続されている。
また、複数のセンサ10は、それぞれのエレベーター14に関連するエレベーターホールや各階のフロア(当業界では「階床」ともいう)に設置されて利用者やその利用者に付随する物の計測又は撮像、さらに有る程度の情報処理や分析を行う。例えば、カメラ、画像処理装置及び有る程度のAI(人工知能artificial intelligent)機能を備えて構成されている。
本システムに具備されたAI機能には、エレベーター14の近辺を往来、又は滞在する群衆39(図13)の挙動から、エレベーター14の利用者9を抽出することがある。ここでいう「計測」には、このような知能的処理も含める場合も有る。また、知能的処理機能の大半を総合コントローラ1の側に含めても構わない。
エレベーター支援システムの総合コントローラ1の運行制御部(「群管理制御部」ともいう)5は、複数エレベーター14を効率良く運行するための群管理制御を実行する。群管理制御とは、各エレベーター14の現在の階床位置や、かご内の搭乗人数等の状況に対し、どのエレベーターをどの階に差し向けて運行するとシステム全体で効率が良くなるかを制御するものである。利用者認識部2は、センサ10が計測した結果に基づいて、認識処理することにより利用者9を認識する。
利用者エレベーター関連性決定部(以下、「関連性決定部」ともいう)3は、利用者認識部2の認識結果である利用者9と、その利用者9が視線又は体全体を向けた先のエレベーター14を選択して、その利用者9とそのエレベーター14との関連性を推定(機械処理のため、「決定」ともいう)して記憶する。つまり、関連性決定部3は、エレベーター14を利用しようとする候補者が、そのエレベーター14を利用するか否かを推定する。
エレベーター状況提供部(以下、「状況提供部」ともいう)4は、運行制御部5から運行情報Y(図13参照)を取得し、その状況に応じたメッセージ情報等を、シナリオ管理選択部8から取得し、利用者9にメッセージ等を提供する。メッセージ等を特定領域に提供するデバイスとしては、音声の場合には指向性スピーカが一般的であるが、本発明はこれに限定されるわけではない。
利用者挙動検知部6は、状況提供部4によって、運行情報Yが利用者9に提供された後も、その利用者9の挙動を検知する。利用者9の挙動は大きく分類すると、運行情報Yが提供されたとき、その場に留まって変化しない等の場合と、別のエレベーター14へ移動する等の場合と、の2種類が有る。
利用者挙動解析部7は、利用者挙動検知部6によって検知された利用者9の挙動に基づいて、別のエレベーター14に移動した場合に、利用者エレベーター関連性決定部3によって、新たなエレベーター14と利用者9の関係を更新する。前記、シナリオ管理選択部8は、エレベーター状況に応じたメッセージ等を管理する部である。つぎに、図2及び図3を用いて、本システムの動作について説明する。
図2は、図1の本システムにおいて、センサによる利用者の位置情報からエレベーターと利用者の関係を決定する手順を示すフローチャートである。図3は、エレベーター14と利用者9の位置関係を示す平面図(乗場俯瞰図)であり、図3(A)に比べて図3(B)ではより高精度化対応している。図2のフローチャートに示す手順によって、利用者エレベーター関連性決定部3は、利用者9とエレベーター14との関連性を、それぞれの位置情報に基づいて決定する。
図1、図2及び図3(A)に示すように、センサ10は、エレベーター14に関連するエレベーターホールや各階のフロアに設置された領域を計測する(S1)。利用者認識部2は、そのセンシング結果から利用者9を認識する(S2)。利用者認識部2は、各利用者9の所在について、少なくとも、その立ち位置まで認識することが可能である。このようにして認識される利用者9がいたかどうか、その有無を判定する(S3)。
S2,S3により利用者9の存在が認識できた場合には、認識結果である各利用者9の位置と、その位置から各エレベーター14までの距離と、の情報を用いてAI処理し、一番近いエレベーター14を各利用者9が視線又は体全体を向けた(注目した)先のエレベーターとして選択する(S4)。それらの利用者9と、エレベーター14と、が関連しているものと決定する(S5)。それら利用者9と、エレベーター14と、の関連を利用者認識部2が記憶する(S6)。認識できた利用者9の全てについて上記フローを実行した場合には終了する。図3(A)の乗場俯瞰図に、4台のエレベーター14と、複数の利用者9と、の位置関係を示す。
上記S4で説明したとおり、各利用者9と、距離的に一番近いエレベーター14と、を組み合わせて、利用者9とエレベーター14との関連を破線で示している。1号機のエレベーター14には利用者9が3人、2号機のエレベーター14には利用者9が2人、3号機のエレベーター14に利用者9はいない、4号機のエレベーター14には利用者が5人、それぞれのエレベーター14に興味を示していることになる。
センサ10は、センシング結果として取得した情報は位置情報なので、位置情報の取得が可能なセンサであれば、その種類は問わない。センサ10の例としては、監視カメラ等の画像センサを活用する場合と、ミリ波等の無線を活用した無線センサを活用する場合と、レーザースキャンを活用したLiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging、「光検出と測距」又は「レーザー画像検出と測距」)を活用する場合と、が有る。本発明に用いるセンサ10は、これらに限定する必要はない。このようなセンサ10によって、任意階における各エレベーター14を利用する可能性の有る者の人数が予め取得できるため、群管理制御の精度が向上する。つぎに、図3(B)を用いて、図3(A)の場合よりも高精度化した対応について説明する。
図3(B)の乗場俯瞰図により、4台のエレベーター14と、複数の利用者9が向いている方向と、位置関係と、を示す。利用者9の視線又は向いている方向は、各人の鼻を象徴する小さな三角形の頂点で示している。なお、図3(A)と同様に、利用者9とエレベーター14との関連は破線で示している。
上記S4で説明したとおり、各利用者9の位置と、向いている方向と、の情報を用いてAI処理(artificial intelligent processing)する。その結果、1号機のエレベーター14には利用者9が4人、2号機のエレベーター14には利用者9が2人、3号機のエレベーター14には利用者が1人、4号機のエレベーター14には3人、という配分で、それぞれのエレベーター14に興味を示していることになる。
図3(A)の俯瞰図と比較すると、利用者9の視線又は向いている方向についての情報まで取得してAI処理することにより、それぞれのエレベーター14と、利用者9の関係を取得する精度が向上する。これには、人の視線又は向いている方向の検知が必要である。それに用いるセンサ10の一例として、カメラを始めとする画像センサと、高分解能の無線センサが有る。なお、これらのセンサに限定するものではない。
本システムは、事前に、任意階における各エレベーター14を利用する可能性の有る者の人数が予め取得できるため、群管理制御の精度が向上する。本システムによれば、利用者9の視線又は向いている方向を考慮しているために、図3(B)の認識処理は、図3(A)の場合と比較して、利用者9がどのエレベーターを指向しているかについて、検出精度が向上している。その結果、運行制御の精度が向上する。なお、利用者9の「指向するエレベーター」について、「興味の対象とするエレベーター」といった捉え方も有る。
図4は、図1の本システムが状況に応じた運行情報を提供する手順を示すフローチャートである。図4に示すように、状況提供部4(図1)は、複数有るエレベーター14から一台のエレベーター14を選択する(S10)。つぎに、全てのエレベーター14について実行したか判定する(S11)。S11で実行無しなら終了する。S11で実行有りならS12へ進み、状況提供部4は、運行制御部5から、そのエレベーター14の状況を取得する(S12)。そのエレベーター14の状況が、シナリオ管理選択部8に予め決められた条件を満たしているかを判定する(S13)。条件を満たしてなければ(S13で無)S10へ戻る。S11で条件が満たされている場合(S13で有)には、その条件に合ったシナリオを取得する(S14)。
つぎに、選択されたエレベーター14との関連が決定された利用者9にそのエレベーターの状況を直接提供する(S15)。直接提供するとは、多数への放送や掲示とは異なって、対象者を1人に絞って情報提供する。すなわち、近づいて「話しかける」「ささやく」有るいは「つぶやく」ように、小さな声でほのめかすことを意味する。このように、エレベーターの状況を音声で情報提供する場合にはスピーカが一般的である。
ただし、スピーカは音声伝達範囲が広範囲になるため適していない。特定領域つまり対象エレベーター14に関連付けられて利用者に情報提供する場合には指向性スピーカが適している。複数有るエレベーター14全てについて、予め決められた条件を満たすエレベーター14が無くなるまで、図4の手順を繰り返すようにして、エレベーター14の状況に応じた、情報提供する。つぎに、より現実に即した説明をする。
エレベーター14のエレベーター状況が満員の場合には、シナリオ管理選択部8で記憶されているその状況に対応するメッセージとして、例えば「このエレベーターは満員なので通過します」と情報提供する。
エレベーター14の空き状況、例えば、乗車可能人数が取得できた場合には、シナリオ管理選択部8で記憶されているその状況に対応するメッセージ例えば「このエレベーターに乗れるのはN人だけです」のNを実際の乗車可能人数に置き換えて情報提供する。
エレベーター14が混雑している場合には、そのエレベーター14以外のエレベーターの状況を取得し、シナリオ管理選択部8で記憶されているその状況に対応するメッセージ例えば「DのエレベーターにはN人乗れます」のDを他のエレベーター14の位置に置き換え、Nを乗車可能人数に置き換えて、情報提供する。
情報提供対象としたエレベーター14以外の、他のエレベーター14のエレベーター状況に変化が有る場合には、シナリオ管理選択部8で記憶されているその状況に対応するメッセージ例えば「後ろのエレベーターが先に到着します」と情報提供する。
エレベーター14の別フロアでの状況の更新があった場合には、例えば、そのエレベーター14に上方フロアで多数の利用者9が乗り込んでいる場合、シナリオ管理選択部8で記憶されているその状況に対応するメッセージ例えば「上の階での利用者数が多いです」と情報提供することで、満員になる可能性について情報提供する。
総合コントローラ1は、これが管理制御する各エレベーター14の状況を、そのエレベーター14に興味を持っていると推定された利用者9だけに直接提供することである。より具体的には、対象とする利用者9が、エレベーター14に関連する状況において、予め想定される挙動とは異なる挙動があれば是正するように情報提供する。その結果、本システムは、利用者9の反応及び行動に応じて制御することで運行効率を向上させることができる。
予め想定される挙動とは異なる挙動とは、例えば、エレベーター14が通過することを利用客が知らずに、長時間あきらめずに待ち続けるような行為をいう。さらに、エレベーター14の到着遅延や通過を予告すれば、通常の利用客なら適切な迂回行動が予想される。これに反して、利用客が無駄に長時間待ち続けるような、想定に反する挙動があれば、それを是正するように「迂回した方が良い」との情報をその利用客に提供する。
想定どおりか否かの判断については、利用客の姿がエレベーター乗り場で、例えば、300秒以内にカメラの視界から消失すれば想定どおりで、エレベーター14が通過するように制御された階床で、それ以降も待っている姿がカメラの視界に残っていれば、予め想定される挙動とは異なる挙動と判断する。このような場合に、「迂回した方が良い」との情報をその利用客に提供する。
図5は、エレベーター状況を速報した後の、利用者の挙動に応じて運行管理エレベーター制御を更新する方法(「本制御方法」又は「本方法」)の一例を示すフローチャートである。図5に手順を示すように、利用者挙動検知部6(図1)は、対象とするエレベーター状況を利用者に提供したとき、その利用者の反応及び行動を検知する(S20)。利用者挙動解析部7は、利用者挙動検知部6が検知した結果に基づいて、各利用者9の挙動を解析する(S21)。
利用者エレベーター関連性決定部3は、関連性を更新する(S22)。つぎに、関連性について、維持と、更新と、何れであるかを確認する(S23)。すなわち、各利用者9とエレベーターとの関連性が維持されているか、もしくは利用者エレベーター関連性決定部3によって別のエレベーターへの関連性が変更されるのか、について何れであるかを確認する(S23)。そのような関連性の変更が生じていない場合(S23で無)にはS20へ戻る。
関連性の変更が生じている場合(S23で有)、運行制御部5は、各利用者とエレベーターの関連性に基づいて制御の再計算を実行(S24)し、対象エレベーターを制御する。つぎに、より現実に即した説明をする。
あるエレベーター14が満員の場合には、別のエレベーター14に、どれだけの人数が移動したかを検知し、運行制御部5は、人数の変更に応じて複数割当ての制御を実施する。
そのエレベーター14の乗車可能人数が少ない場合には、別のエレベーター14に、どれだけの人数が移動したかを検知し、運行制御部5は、移動先のエレベーター14をこちらへ向かわせるように制御する。
1つのエレベーター14以外のエレベーター14の空きが有る場合には、空きが有るエレベーター14に、どれだけの人数が移動したかを検知し、運行制御部5は、空きが有るエレベーター14が移動した人数の乗車を満たせない場合にはさらに複数割当ての制御を実施する。
あるエレベーター14の他の階の状況が提供された場合には、そのエレベーター14に残った人と、他のエレベーター14に移動した人数と、を検知し、運行制御部5は、各エレベーター14に応じて、複数割当ての制御を実施する。このように、利用者9の動きに応じた運行制御50を実行できるので、運行効率を向上させることができる。
図6は、本発明の実施例2に係るエレベーター支援システム(これも「本システム」という)の概略構成を示すブロック図である。図6に示す実施例2のロボット20は、実施例1における図1の状況提供部4を発展的に変形したものである。
ロボット20は、少なくともセンサ10と、自らを制御する制御部21と、移動するための移動手段22と、状況提供部23と、を具備する。本実施例のロボット20では、自分の位置情報を取得する位置判定部24と、利用者認識部2と、利用者挙動検知部6と、利用者挙動解析部7を有する。ロボット20は、自ら移動して情報提供する際、自分の位置及び方向を維持できて自律走行することが好ましい。
また、このロボット20は、情報提供に音声を利用するとすれば、スピーカ等のデバイスが好適であり、狭範囲の対象者に、あたかも、ささやいたり、つぶやいたり、といった発声の演出ができるように指向性の高いスピーカが好ましい。さらに、ロボット20は、外部コントローラ30と、通信経路15を介してデータのやり取りをする。外部コントローラ30は、利用者エレベーター関連性決定部3と、運行制御部5と、シナリオ管理選択部8と、を具備する。
ロボット20から外部コントローラ30へは、利用者挙動解析部7の解析結果を送信する。外部コントローラ30からロボット20へは、エレベーター状況に対応した情報と、エレベーターと利用者の関連情報と、を送る。ロボット20は、エレベーターと利用者の関連情報に基づいて、内蔵された制御部21が移動手段22を制御して、所望の位置にロボット20を移動させる。このようにして対象とする利用者9に接近したロボット20は、内蔵された状況提供部23が、上述の関連情報を対象エレベーター14に関連する利用者9に提供する。つぎに、ロボット20の振舞をより現実に即して説明をする。
ロボット20は、エレベーター14が満員の場合には、移動手段22により、その満員エレベーターに移動し、シナリオ管理選択部8で記憶されている満員である状況に対応する台詞、例えば「このエレベーターは満員なので通過しちゃいそう」といった台詞を状況提供部23から発声する。
ロボット20は、エレベーター14の空き状況が取得できた場合には、制御部22により、その空いたエレベーター14に移動し、シナリオ管理選択部8で記憶されている空き状況に対応するように、例えば「このエレベーターは、あとN人乗れるかも」といった台詞を状況提供部23から発声する。
ロボット20は、エレベーター14が混雑している場合には、そのエレベーター14以外のエレベーター14の状況を取得し、シナリオ管理選択部8で記憶されている混雑の分布状況に対応するように、例えば「左のエレベーターはN人乗れそう」といった台詞を状況提供部23から発声する。
ロボット20は、つぶやきの対象とするエレベーター14以外の、他のエレベーター14のエレベーター状況に変化が有る場合には、シナリオ管理選択部8で記憶されている最新状況に対応するように、例えば「後ろのエレベーターが来そう」といった台詞を状況提供部23から発声する。
ロボット20は、エレベーター14の別フロアでの状況の更新があった場合には、例えば、上方階の乗場で利用者が多数乗り込んでいると、シナリオ管理選択部8で記憶されている上方階の状況に対応するように、例えば「上の階でいっぱい人が乗って来ています」といった台詞を状況提供部23から発声する。
図6に示す実施例2に係る本システムも、図1に示した実施例1に係る本システムの動作に加えた以下の動作を行う。すなわち、本実施例2のロボット20では、位置判定部24が自分の位置情報を取得しながら、自ら移動して自律走行して利用者9に接近できるという特徴的効果も発揮できる。また、外部コントローラ30は、これが管理制御する各エレベーター14の状況を、そのエレベーター14に興味を持っていると推定された利用者9だけに直接提供することである。
より具体的には、対象とする利用者9が、エレベーター14に関連する状況において、予め想定される挙動とは異なる挙動があれば是正するように、そばまで近づいて、優しくささやいたり、それとなくつぶやいたり、といった演出により情報提供する。その結果、本システムは、本制御方法により、利用者9の反応及び行動に応じて、より適切に制御することで運行効率を向上させることができる。つぎに、ロボット20に動作手順について、図7を用いて説明する。
図7は、ロボットが、エレベーター状況をそのエレベーターに関連する利用者の前方で提供する説明図であり、図7(A)はその手順を示すフローチャート、図7(B)は乗場俯瞰図である。図7(A)に手順を示すように、ロボット20が、エレベーター14に関連する利用者の前方に移動して、エレベーター状況を速報する。まず、エレベーター14と関連する利用者9の位置を取得する(S30)。つぎに、エレベーター14と利用者9の位置関係から利用者9前方の位置を算出する(S31)。
前方の位置を算出する際、例えば、図7(B)において、利用者9の位置が認識できている場合、そのように認識された位置から外接円17を算出し、その外接円17の中心から対象となるエレベーター14への直線19と、その外接円17が交差する交点を定める。その交点から所定の距離だけ離れた位置を前方とする。ロボット20は、その前方位置へ移動し、利用者9に対面する方向に向きを変える(S32)。ロボット20は、上述のようにエレベーター状況を速報する(S33)。
ロボット20に内蔵された制御部21が移動手段22を駆動制御して前方へ移動し、その方向から利用者にエレベーター状況を速報する。これにより、その状況を同時に聞いて理解した複数の利用者9には、エレベーター状況に配慮した好ましい振舞いが期待できる。このように、ロボット20を駆使する本システムによれば、状況に応じた、より適切なエレベーター運行が可能になる。その結果、輸送効率や顧客利便性も向上させられる。
図8は、ロボットが、エレベーター状況をそのエレベーターに関連する利用者の中央で提供する説明図であり、図8(A)はその手順を示すフローチャート、図8(B)は乗場俯瞰図である。図8(A)に手順を示すように、ロボット20は、エレベーター14に関連する利用者9の中央に移動して、エレベーター状況を速報する。まず、エレベーター14と関連する利用者9の位置を取得する(S40)。つぎに、エレベーター14と利用者9の位置関係から利用者9の中央となる位置を算出する(S41)。
中央となる位置を算出する際、例えば、図8(B)において、利用者9の位置を認識できている場合、その認識された位置から重心を求めて中央とする。中央の位置に利用者9が存在する場合には、衝突防止のため利用者9を避けて、それら利用者9周辺の空き領域を中央と再定義する。ロボット20は、その中央位置に移動する(S42)。ロボット20は、上述のようにエレベーター状況を速報する(S43)。
このように、ロボット20に内蔵された制御部21が移動手段22を駆動制御して利用者の中央に移動する。そして、ロボット20を取り囲むように位置する複数の利用者9に、彼らの中心位置からエレベーター状況を速報する。これにより、その状況を同時に聞いて理解した複数の利用者9には、エレベーター状況に配慮した好ましい振舞いが期待できる。その結果、上述した作用効果を一層高めることができる。
図9は、ロボットが、エレベーター状況をそのエレベーターに関連する利用者の後方で提供する説明図であり、図9(A)はその手順を示すフローチャート、図9(B)は乗場俯瞰図である。図9(A)に手順を示すように、ロボット20が、エレベーター14に関連する利用者の後方に移動して、エレベーター状況を速報する。まず、エレベーター14と関連する利用者9の位置を取得する(S50)。つぎに、エレベーター14と利用者9の位置関係から利用者9の後方の位置を算出する(S51)。
後方の位置を算出する際、例えば、図9(B)において、利用者9の位置を認識できている場合には、その認識された位置から外接円17を算出する。そして、エレベーター14からその外接円17の中心を通った直線19と、その外接円17が交差する交点を定める。その交点から一番近い利用者9を特定する。特定の利用者9から所定の距離だけ離れた位置を後方とする。ロボット20は、特定の利用者9の後方位置に移動する(S52)。ロボット20は、上述のようにエレベーター状況を速報する(S53)。
ロボット20が、制御部21により利用者9の後ろへ移動し、その位置から利用者9にエレベーター状況を速報することにより、後ろからささやかれることで注意をひき、そのささやきの内容が印象付けられて、エレベーター状況を認知してもらえる可能性が高くなる。
図10は、本発明の実施例3に係るエレベーター支援システム(これも「本システム」という)の概略構成を示すブロック図である。図10に示す実施例3のロボット29は、図6に示した実施例2のロボット20と、外部コントローラ30と、それぞれに配設された構成要素を配置換えしたものである。例えば、利用者認識部2と、利用者挙動検知部6と、利用者挙動解析部7と、より構成されるAI処理機能は、必ずしもロボット20(図6)に内蔵されている必要はない。したがって、そのAI処理機能を、外部コントローラ31(図10)に内蔵した構成であっても構わない。
外部コントローラ31の一例として、エッジコントローラ31や、通信回路網(インターネットや携帯電話網)32を経由して接続するクラウド・システム33のような外部システムに通信経路35で接続しても良い。そのような外部のクラウド・システム33において、利用者認識部2と、利用者挙動検知部6と、利用者挙動解析部7と、さらには運行制御部5とを、実行させることも可能である。なお、エッジコントローラ3とは、既存の制御装置等を支援するために、そこから受け取ったデータを分析する能力を有する人工知能を備えて小型軽量にまとめられた支援装置をいう。
図10に示す実施例3に係る本システムは、第1、第2で示す2つの新たな効果が得られる。第1に、ロボット29とエレベーター14だけという最低限の設置面積を確保すれば足りるという効果である。第2に、クラウド・システム31のような外部システムとロボット29を連携させることにより、計算機処理能力の増強が容易で、かつ地震等の災害に堅牢なエレベーター支援システムを提供できる効果である。
上記第1の効果は、物理的にその場に存在させる必要が有るものとして、複数エレベーター14と、各階床で利用者9をセンシングするためのロボット29と、いう2種類のユニットだけがビルに存在すれば足りる。それ以外の構成要素は、外部に配設されて通信接続されていれば、常に連携動作させることが可能である。
図11は、図1、図6及び図10のシナリオ管理選択部のテーブル類を示す説明であり、図(A)はテンプレート管理テーブル、図(B)は位置管理テーブルを示している。図11(A)に示す管理テーブル40は、シナリオ管理選択部8(図1ほか)が管理する、エレベーター条件42と、その条件に対応した提供データに相当するテンプレート44と、それらをまとめたテーブルである。このエレベーター条件42は、エレベーター状況を識別するための情報である。
図11(B)に示す位置管理テーブル41は、各エレベーター14の位置関係を示すテーブルである。エレベーター条件42それぞれに、提供データ44としてテンプレートが対応付けられている。そのテンプレートには、動的に変化する情報が埋め込まれており、例えば、余裕条件の場合には、Nに相当する乗り込み可能人数はエレベーター状況に含まれている。提供データ44の他、数値D,Fについても動的に変化する情報でエレベーター状況から取得が可能な情報である。
[変形例]
図12は、より現実に即した変形例に係るエレベーター支援システム(これも「本システム」という)において、状況に応じた運行情報を提供する手順を示すフローチャートである。図12において、シナリオ管理選択部8(図1ほか)が、運行情報Yに基づいて、該当する状況提供データを選択するフローチャートを示す。シナリオ管理選択部8は、図13を用いて後述する運行情報Yを取得する(S60)。
取得された運行情報Yに相当する条件42を管理テーブル40(図11)から選択する(S61)。その運行情報Yに相当する条件42が管理テーブル40にない場合(S61で無)には処理を終了する。その運行情報Yに相当する条件42が管理テーブル40に有る場合(S61で有)には、その条件42に対応したテンプレート44を選択する。つぎに、テンプレート44内に動的に変化する情報が存在するか否かを確認する(S62)。
動的変化する情報がそのテンプレート44内に存在する場合(S62で有)には、その情報部分を運行情報Yの対応するデータで置換する。動的変化する情報がそのテンプレート44内に存在しない場合(S62で無)には、テンプレート44はそのままとする。そのままのテンプレート44を提供データとして利用者9に提供する(S64)。
このように、シナリオ管理選択部8が、テンプレート管理テーブル40と、位置管理テーブル41と、を管理し、運行情報Yに基づいて、テンプレートを更新することにより、利用者9への情報提供を速やかに実行できる。
以下、本実施形態を総括的に説明する。図13は下記[1]に係る本システムの要点を簡潔に説明するためのブロック図である。
[1]図13に示すように、本システム50は、群管理制御部34を備えて複数で運行するエレベーター14に対し、オプション装備29を設けたエレベーター支援システム50である。オプション装備29は、通信経路15と、移動通信部26と、環境情報生成部10と、環境情報送信部36と、運行情報受信部27と、運行情報提供部28と、を備えている。
通信経路15は、群管理制御部34に接続された通信ネットワークであり、無線通信も適宜可能に配設された通信回路網(インターネットや携帯電話網)32を適用することが好ましい。移動通信部26は、この通信経路15と通信可能である。有線でもシステム構成できるが、邪魔なケーブルを用いずに済む無線の方が好ましい。
環境情報生成部10は、複数階床それぞれでエレベーター利用者9を含む群衆39の挙動を環境情報として取得する。群衆39の挙動とは、例えば、その階床からエレベーター14に乗り込もうとする利用者9の人数について、所定の単位時間で環境情報として取得した数値をいう。
そのため、環境情報生成部10は、例えば、カメラ、画像処理装置及び有る程度のAI機能を備えて構成されている。本システムに求められるAI機能として、エレベーター14の近辺を往来、又は滞在する群衆39の挙動から、エレベーター14の利用者9を抽出することである。例えば、エレベーター14を指向する人体、特に視線から判別できる。なお、本システム50の性質上、100%の精度は求められていない。
環境情報送信部36は、環境情報生成部10が環境情報として取得した環境情報Xを通信経路15経由で群管理制御部34へ送信する。群管理制御部34は、環境情報Xを反映した運行制御に係る運行情報Yを生成する。運行情報受信部27は、群管理制御部34によって生成された運行情報Yを通信経路15経由で受信する。
運行情報提供部28は、運行情報受信部27が受信した運行情報Yをエレベーター利用者9に向けて情報提供する。環境情報生成部10(図1、図6、図10、図13)は、運行情報Yを聴取したエレベーター利用者9の前記挙動に基づいて、群管理制御部34に群管理エレベーター制御を更新(図5のS22)させる。このような相互作用により、本システム50は、エレベーター利用者の反応及び行動に応じてエレベーターを制御することで運行効率を向上させることが可能であるともに、高精度で適確なサービスを提供する効果が高められる。
[2]環境情報生成部10は、センサ又はカメラと、抽出処理部と、関連決定部3と、をさらに備えていることが好ましい。センサ又はカメラは、エレベーター14の周囲を計測又は撮像する。抽出処理部は、センサ又はカメラの計測結果又は撮像結果からエレベーターを利用する可能性の有る候補者を抽出する。
関連決定部は、抽出処理部により抽出された候補者がエレベーター14を利用するエレベーター利用者9である可能性を推定する。つまり、関連性決定部3は、エレベーター14を利用しようとする候補者が、そのエレベーター14を利用するか否かを推定する。運行情報提供部28は、関連決定部が高い可能性で推定したエレベーター利用者9に運行情報Yを聴取させる。このように、対象者をエレベーター利用の可能性が高いものに限定することで、本システム50は、より効率的にサービスを提供する効果が高められる。
[3]擬人化体25は、少なくとも、移動通信部26と、運行情報受信部27と、運行情報提供部28と、を一体に具備して形成されている。この擬人化体25は、人型ロボットでも良い。さらに、この擬人化体25は、群管理制御部34が環境情報Xを反映した運行情報Yをエレベーター利用者9に聴取させて、無駄のない行動ができるように情報提供する。換言すると、擬人化体25は、エレベーター利用者9に予め想定される挙動とは異なる挙動があれば是正するように情報提供する。説明を容易にするための極端な場合を想定して以下に例示する。
群衆39の挙動を監視中の環境情報生成部10が、AI機能により有る階床で収拾困難な悪性の混雑が発生したものと判定し、その旨の環境情報Xを群管理制御部34へ通報したとする。これを受けた群管理制御部34は、環境情報Xを反映した運行制御に係る運行情報Yを生成する。このとき、運行情報Yは、混雑発生と判定された階床に対して全部のエレベーター14を1時間にわたって通過させるというものであったとする。
群管理制御部34は、環境情報Xを反映して最適化するように生成された運行情報Yに基づいて運行制御する。その階床で発生した混雑の程度はどうであれ、全部のエレベーター14が1時間にわたって通過することを知らずに、その階床でエレベーター14を呼んで待つ利用者9がいれば、1時間の待ち時間を余儀なくされる。現実には、5分待って来なければ、迂回して階段を利用することになるであろう。
このとき、擬人化体25は、誰よりも先んじて、正確な運行情報Yを受信している。そこで、擬人化体25は、混雑した階床でエレベーター14を呼んで待つ利用者9に対し、「この階では、収拾のつかない混雑が発生しています。この混雑による事故を防止するため、しばらくの間、全部のエレベーター14が、この階を通過します」といった趣旨でささやきかける。これにより、待っても来ないエレベーターを待ち続けるといった、予め想定される挙動とは異なる挙動があれば是正することができる。
なお、上述した「収拾困難な悪性の混雑」への対応であれば、本システム50のささやきによる情報提供よりも、全館放送の方が好適と考えられるかも知れないが、これは説明のための極端な例示に過ぎない。すなわち、実際の群管理制御において、複数有るうち満員となった一部のエレベーター14だけについて、輸送効率を上げるため、1回限りの瞬間的判断として、途中の階床に対し、かご呼びを無視して通過せることは日常的な出来事である。
[4]擬人化体25は、環境情報生成部10が抽出、又は関連性決定部3(図1、図6、図10)が推定したしたエレベーター利用者9に接近するように移動する移動手段と、音声による情報提供する発声部と、を備えたロボット20,29である。本システム50は、より静かで細やかなサービスを提供する効果が高められる。この擬人化体25は、人型ロボットでも良い。
[5]本システムの擬人化体25には、音声により情報提供するデバイスとして指向性スピーカを備えた。指向性スピーカは、その端部が対象に向けて首振り可能であれば、基部は固定されていても良い。
[6]擬人化体25は、エレベーター利用者9の前方から運行情報Yを発声する。
[7]擬人化体25は、エレベーター利用者9の後方から運行情報Yを発声する。
[8]図9(B)に示すように、本システム50は、エレベーター利用者9の後方の位置を求めるために、以下の手段を備えた。すなわち、複数のエレベーター利用者9の位置に対して外接する外接円7を求める演算手段と、その外接円7の中心とエレベーター14との間を結ぶ直線19を求める演算手段と、その直線19が外接円7に交差する交点を求める演算手段と、その交点から一番近い利用者9を求める演算手段と、を備えた。
本システム50は、これらにより算出された交点に一番近い利用者9から、所定の距離だけ離れた位置をエレベーター利用者9の後方であるものと位置決めする位置決め手段をさらに備えた。これにより、位置決めされた適切な位置に、擬人化体25を移動させて、上述の手段により特定された交点に一番近い利用者9に音声による情報提供することが可能である。
[9]図8(B)に示すように、人化体25は、擬人化体は、複数のエレベーター利用者9の中央から運行情報を発声する。これら[5]~[9]の構成によれば、状況への適応性をより高めたサービスを提供する効果が得られる。
[10]環境情報生成部10は、あるエレベーターの他の階の状況が提供された場合には、あるエレベーターの他の階の状況が提供された後のそのエレベーターを利用する利用客の人数と、他のエレベーターに移動した人数と、を検知する。その検知された情報は群管理制御部34(5)へ入力される。群管理制御部34(5)は、各エレベーターの搭乗人数情報に応じて、複数台のエレベーターを同一階に割当てる複数割当ての制御信号を出力する。さらに、群管理制御部34(5)は、エレベーター利用者とエレベーターとの関連性に基づいて制御の再計算を実行(S24)し、対象エレベーターを制御するように、各エレベーターの搭乗人数情報に応じて、複数割当ての制御信号を出力する。
ここで、他のエレベーターに移動した人数とは、あるエレベーターの他の階の状況に係る情報が提供された後に、あるエレベーターから別のエレベーターへ利用するエレベーターを変更した利用者の人数をいう。なお、搭乗可能人数に係る情報を取得する手段について、例えば、不図示のかご内カメラ、又はかご内荷重測定装置といったセンサからの情報に基づいて算出する等の手段が考えられる。
[11]環境情報生成部10は、あるエレベーターが満員の場合には、別のエレベーターに、どれだけの人数が移動したかを検知し、群管理制御部5は、検知された人数の変更に応じて複数割当ての制御を行う。
[12]環境情報生成部10は、1つのエレベーター以外のエレベーターの空きが有る場合には、空きがあるエレベーターに、どれだけの人数が移動したかを検知し、群管理制御部5は、空きがあるエレベーターが移動した人数の乗車を満たせない場合にはさらに複数割当ての制御を行う。
[13]群管理制御部5が、第1のエレベーターの現在位置から離れた他の階の混雑状況についての情報を取得した場合には、環境情報生成部10により、第1のエレベーターに残った人数と、他のエレベーターに移動した人数と、を検知し、群管理制御部5は、各エレベーターの収容度合いに応じて、複数割当ての制御を行う。ここでも、他のエレベーターに移動した人数とは、あるエレベーターの他の階の状況に係る情報が提供された後に、あるエレベーターから別のエレベーターへ利用するエレベーターを変更した利用者の人数をいう。
[14]図1の総合コントローラ1に示すように、本実施形態に係るコントローラ(本コントローラ)1は、複数で運行する乗り物を円滑に運行制御する群管理制御部34(図13)を備えている。なお、図1、図6及び図10に示す運行制御部5も、群管理制御部34の機能を有している。このように、本コントローラ1は、乗り物の乗降場所で乗り物の利用者か否かを判別する判別基準を満たす人物の挙動に関する計測値を含む利用者情報を取得し、利用者情報から特定された利用者に対して利用者が乗り込む可能性のある乗り物の運行情報を提供し、運行情報が提供された後の利用者の挙動に関する計測値に基づいて制御を更新するするものである。これによれば、乗り物の利用者の反応及び行動に応じて、その乗り物を制御することによって、運行効率を向上させるコントローラを実現できる。
[15]本方法は、群管理制御部34を備えた複数で運行する乗り物(例えば、エレベーター14)を運行制御する制御方法である。本方法には、利用者情報取得ステップ(例えば、図5のS20)と、運行情報提供ステップ(例えば、図4のS15、図12のS64、図14のS74)と、制御更新ステップ(例えば、図5のS22)と、有する。利用者情報取得ステップ(S20)では、乗り物14の乗降場所で乗り物の利用者9か否かを判別する判別基準を満たす人物の挙動に関する計測値を含む利用者情報(例えば、図13の環境情報X)を取得する。運行情報提供ステップ(S15,S64,S74)では、利用者情報Xから特定された利用者9に対して、その利用者9が乗り込む可能性のある乗り物14の運行情報Yを提供する。制御更新ステップ(S22)では、運行情報Yが提供された後の利用者9の挙動に関する計測値に基づいて制御を更新する。
より詳しくは、運行情報受信部27により運行情報Yを受信した擬人化体25が、その運行情報提供部28によりエレベーター利用者9に向けて情報提供する(ステップS74)。環境情報生成部10(図1、図6、図10、図13)は、運行情報Yを取得したエレベーター利用者9の挙動に基づいて、群管理制御部34に群管理エレベーター制御を更新(図5のS22)させる。上記[15]の本方法によれば、上記[14]に示した本コントローラ1と同等の作用効果がある。
[補足]
最後に、重複もあるが、本発明に係る実施形態を簡潔に補足説明する。本システム50は、複数台のエレベーター14それぞれに利用者9が自由に分散して存在している場合に、それらの利用者9と各エレベーター14の関係を決定し、任意のエレベーター14に関係する複数の利用者9に、複数エレベーター14の状況を含む、エレベーター状況を速報する。この速報に対し、利用者9のそれぞれの反応に応じて運行制御を再計算して更新することにより、運行効率の向上を図る。その結果、利便性の向上も期待できる。
本システム50は、複数台のエレベーター14を対象として、それぞれのエレベーター14と、そのエレベーター14に関心を持っている者、すなわち、乗るつもりで待っていると思われる利用者9と、をまとめて管理制御するものである。本システム50は、群衆39の中に分散して存在する利用者9を検知する環境情報生成部10と、それらの利用者9と各エレベーター14との関連性、すなわち、複数あるうちのどれに乗りたいのか、また、乗る気があるのか否か、を見定める関連性決定部3と、そのエレベーター14に係るエレベーター状況を利用者9に提供するエレベーター状況提供部40と、その状況を提供した際の利用者9の反応及び行動を検知する利用者挙動検知部6と、利用者9の反応及び行動の検知結果に応じて輸送効率を高めるように運行制御する運行制御部5と、を具備して構成されている。本システム50は、エレベーター14毎に行列を形成しないまでも、何らかの目的や秩序を持って集まった(たむろしている)利用者9に、例えば、各エレベーター14に関連するエレベーター状況を速報するものとした。また、エレベーター状況を速報することによる利用者9の反応及び行動を検知した結果に基づいて再計算して更新しながら運行制御する。
このように構成された本システム50を用いて実行される本方法は、各階床の乗場で利用者9が行列を作ってエレベーター14の到着を待つことを前提とせずに、利用者9各人が自由に乗場で散開している場合に、利用者9とエレベーター14との関係を決定し、そのエレベーター14に係るエレベーター状況を利用者9に提供し、その状況を取得した利用者9の行動如何でエレベーター14の運行エレベーター制御を更新するようにしたものである。
本システム50及び本方法は、各階床の乗場が情報伝達容易な袋小路(行き止まり)でなく、通り抜け可能な通路の場合、かつ利用者9が行列を作らず、たむろしている場合であっても、乗場に分散する利用者9に対し、エレベーター状況を提供し、提供に応じた利用者9の反応及び行動に応じて制御することで運行効率を向上させることが可能となる。例えば、利用者9の待ち時間を短縮するという効果が得られる。
1 総合コントローラ(本コントローラ)、2 利用者認識部、3 利用者エレベーター関連性決定部、4 エレベーター状況提供部、5 運行制御部、6 利用者挙動検知部、7 利用者挙動解析部、8 シナリオ管理選択部、9 エレベーター利用者、10 環境情報生成部(センサ)、11 エレベーターコントローラ(個別コントローラ)、12 巻上機、13 かご、14 エレベーター、15 通信経路、17 利用者の外接円、19 複数利用者の外接円の中心、20,29 ロボット、21 ロボットの制御部、22 ロボットの移動手段、23 ロボットのエレベーター状況提供部、24 ロボットの位置判定部4、25 擬人化体、30 外部コントローラ、31 エッジコントローラ、32 通信回路網(インターネットや携帯電話網)、33 クラウド、40 テンプレート管理テーブル、41 位置管理テーブル、42 シナリオ条件、44 シナリオテンプレート、50 エレベーター支援システム(本システム)

Claims (15)

  1. 群管理制御部を備えて複数で運行するエレベーターにオプション装備を設けたエレベーター支援システムであって、
    該オプション装備は、
    前記群管理制御部に接続された通信経路と、
    該通信経路と通信可能な通信部と、
    複数階床それぞれでエレベーター利用者の人数を、前記エレベーター利用者を含む群衆を俯瞰したときの群衆の、位置と、視線および向いている方向の少なくとも一方とから推定し、推定した前記エレベーター利用者の人数の情報を含む環境情報として取得する環境情報生成部と、
    該環境情報生成部が取得した前記環境情報を前記通信経路経由で前記群管理制御部へ送信する環境情報送信部と、
    前記群管理制御部が前記環境情報を反映した運行情報を前記通信経路経由で受信する運行情報受信部と、
    前記運行情報受信部が受信した運行情報を前記エレベーター利用者に向けて情報提供する運行情報提供部と、
    を備え、
    前記環境情報生成部は、前記運行情報提供部によって前記運行情報が提供された前記エレベーター利用者の挙動に基づいてエレベーター制御を更新させる情報を前記群管理制御部に送信する、
    エレベーター支援システム。
  2. 前記環境情報生成部は、
    前記エレベーターの周囲を計測又は撮像するセンサ又はカメラと、
    該センサ又はカメラの計測結果又は撮像結果からエレベーター利用の候補者を抽出する抽出処理部と、
    前記抽出処理部で抽出された前記候補者が前記エレベーターを利用するか否かを、前記候補者を俯瞰したときの前記候補者の、位置と、視線および向いている方向の少なくとも一方とから推定する関連性決定部と、
    をさらに備え、
    前記運行情報提供部は、前記関連性決定部が前記エレベーターを利用すると推定した前記エレベーター利用者に前記運行情報を提供する請求項1に記載のエレベーター支援システム。
  3. 擬人化体を更に備え、
    該擬人化体は少なくとも前記通信部と、前記運行情報受信部と、前記運行情報提供部と、を有し、
    該擬人化体は前記エレベーター利用者に予め想定される挙動とは異なる挙動があれば是正するように情報提供する請求項2に記載のエレベーター支援システム。
  4. 前記擬人化体は、前記環境情報生成部が抽出、又は前記関連性決定部が推定した前記エレベーター利用者に接近可能な移動手段と、音声による情報提供する発声部と、を備えた請求項3に記載のエレベーター支援システム。
  5. 前記運行情報を提供する指向性スピーカを更に備える請求項1に記載のエレベーター支援システム。
  6. 群管理制御部を備えて複数で運行するエレベーターにオプション装備を設けたエレベーター支援システムであって、
    該オプション装備は、
    前記群管理制御部に接続された通信経路と、
    該通信経路と通信可能な通信部と、
    複数階床それぞれでエレベーター利用者を含む群衆の挙動を環境情報として取得する環境情報生成部と、
    該環境情報生成部が取得した前記環境情報を前記通信経路経由で前記群管理制御部へ送信する環境情報送信部と、
    前記群管理制御部が前記環境情報を反映した運行情報を前記通信経路経由で受信する運行情報受信部と、
    前記運行情報受信部が受信した運行情報を前記エレベーター利用者に向けて情報提供する運行情報提供部と、
    擬人化体と、
    を備え、
    前記環境情報生成部は、
    前記運行情報提供部によって前記運行情報が提供された前記エレベーター利用者の前記挙動に基づいてエレベーター制御を更新させる情報を前記群管理制御部に送信し、
    前記エレベーターの周囲を計測又は撮像するセンサ又はカメラと、
    該センサ又はカメラの計測結果又は撮像結果からエレベーター利用の候補者を抽出する抽出処理部と、
    前記抽出処理部で抽出された前記候補者が前記エレベーターを利用するか否かを推定する関連性決定部と、
    をさらに備え、
    前記運行情報提供部は、前記関連性決定部が前記エレベーターを利用すると推定した前記エレベーター利用者に前記運行情報を提供し、
    該擬人化体は、
    前記エレベーター利用者に予め想定される挙動とは異なる挙動があれば是正するように情報提供し、
    前記エレベーター利用者を俯瞰したときに、前記エレベーター利用者の視線および向いている方向の少なくとも一方とから特定される、前記エレベーター利用者の前方から、前記運行情報を発声するエレベーター支援システム。
  7. 群管理制御部を備えて複数で運行するエレベーターにオプション装備を設けたエレベーター支援システムであって、
    該オプション装備は、
    前記群管理制御部に接続された通信経路と、
    該通信経路と通信可能な通信部と、
    複数階床それぞれでエレベーター利用者を含む群衆の挙動を環境情報として取得する環境情報生成部と、
    該環境情報生成部が取得した前記環境情報を前記通信経路経由で前記群管理制御部へ送信する環境情報送信部と、
    前記群管理制御部が前記環境情報を反映した運行情報を前記通信経路経由で受信する運行情報受信部と、
    前記運行情報受信部が受信した運行情報を前記エレベーター利用者に向けて情報提供する運行情報提供部と、
    擬人化体と、
    を備え、
    前記環境情報生成部は、
    前記運行情報提供部によって前記運行情報が提供された前記エレベーター利用者の前記挙動に基づいてエレベーター制御を更新させる情報を前記群管理制御部に送信し、
    前記エレベーターの周囲を計測又は撮像するセンサ又はカメラと、
    該センサ又はカメラの計測結果又は撮像結果からエレベーター利用の候補者を抽出する抽出処理部と、
    前記抽出処理部で抽出された前記候補者が前記エレベーターを利用するか否かを推定する関連性決定部と、
    をさらに備え、
    前記運行情報提供部は、前記関連性決定部が前記エレベーターを利用すると推定した前記エレベーター利用者に前記運行情報を提供し、
    該擬人化体は、
    前記エレベーター利用者に予め想定される挙動とは異なる挙動があれば是正するように情報提供し、
    前記エレベーター利用者を俯瞰したときに、前記エレベーター利用者の視線および向いている方向の少なくとも一方とから特定される、前記エレベーター利用者の後方から、前記運行情報を発声するエレベーター支援システム。
  8. 複数の前記エレベーター利用者を俯瞰したときに、
    複数の前記エレベーター利用者の位置に対して外接する外接円を求める演算手段と、
    前記外接円の中心とエレベーターとの間を結ぶ直線を求める演算手段と、
    前記直線が前記外接円に交差する交点を求める演算手段と、
    前記交点から一番近い利用者を求める演算手段と、
    前記交点に一番近い利用者からエレベーターから遠ざかる方向に所定の距離だけ離れた前記直線上の位置を前記エレベーター利用者の後方であるものと位置決めする位置決め手段と、
    をさらに備えた請求項7に記載のエレベーター支援システム。
  9. 群管理制御部を備えて複数で運行するエレベーターにオプション装備を設けたエレベーター支援システムであって、
    該オプション装備は、
    前記群管理制御部に接続された通信経路と、
    該通信経路と通信可能な通信部と、
    複数階床それぞれでエレベーター利用者を含む群衆の挙動を環境情報として取得する環境情報生成部と、
    該環境情報生成部が取得した前記環境情報を前記通信経路経由で前記群管理制御部へ送信する環境情報送信部と、
    前記群管理制御部が前記環境情報を反映した運行情報を前記通信経路経由で受信する運行情報受信部と、
    前記運行情報受信部が受信した運行情報を前記エレベーター利用者に向けて情報提供する運行情報提供部と、
    擬人化体と、
    を備え、
    前記環境情報生成部は、
    前記運行情報提供部によって前記運行情報が提供された前記エレベーター利用者の前記挙動に基づいてエレベーター制御を更新させる情報を前記群管理制御部に送信し、
    前記エレベーターの周囲を計測又は撮像するセンサ又はカメラと、
    該センサ又はカメラの計測結果又は撮像結果からエレベーター利用の候補者を抽出する抽出処理部と、
    前記抽出処理部で抽出された前記候補者が前記エレベーターを利用するか否かを推定する関連性決定部と、
    をさらに備え、
    前記運行情報提供部は、前記関連性決定部が前記エレベーターを利用すると推定した前記エレベーター利用者に前記運行情報を提供し、
    該擬人化体は、
    前記エレベーター利用者に予め想定される挙動とは異なる挙動があれば是正するように情報提供し、
    複数の前記エレベーター利用者を俯瞰したときに、前記エレベーターと複数の前記エレベーター利用者との位置関係から特定される、複数の前記エレベーター利用者の中央から前記運行情報を発声するエレベーター支援システム。
  10. 群管理制御部を備えて複数で運行するエレベーターにオプション装備を設けたエレベーター支援システムであって、
    該オプション装備は、
    前記群管理制御部に接続された通信経路と、
    該通信経路と通信可能な通信部と、
    複数階床それぞれでエレベーター利用者を含む群衆の挙動を環境情報として取得する環境情報生成部と、
    該環境情報生成部が取得した前記環境情報を前記通信経路経由で前記群管理制御部へ送信する環境情報送信部と、
    前記群管理制御部が前記環境情報を反映した運行情報を前記通信経路経由で受信する運行情報受信部と、
    前記運行情報受信部が受信した運行情報を前記エレベーター利用者に向けて情報提供する運行情報提供部と、
    を備え、
    前記環境情報生成部は、前記運行情報提供部によって前記運行情報が提供された前記エレベーター利用者の前記挙動に基づいてエレベーター制御を更新させる情報を前記群管理制御部に送信し、
    前記環境情報生成部は、あるエレベーターの他の階の状況が提供された場合には、あるエレベーターの他の階の状況が提供された後のそのエレベーターを利用する利用客の人数と、他のエレベーターに移動した人数と、を検知し、該検知された情報は前記群管理制御部へ入力され、該群管理制御部は、各エレベーターの搭乗人数情報に応じて、複数台のエレベーターを同一階に割当てる複数割当て信号を出力し、
    前記エレベーター利用者とエレベーターとの関連性に基づいて制御の再計算を実行し、対象エレベーターを制御するエレベーター支援システム。
  11. 前記環境情報生成部は、あるエレベーターが満員の場合には、別のエレベーターに、どれだけの人数が移動したかを検知し、前記群管理制御部は、前記検知された人数の変更に応じて複数割当ての制御を行う請求項10に記載のエレベーター支援システム。
  12. 前記環境情報生成部は、1つのエレベーター以外のエレベーターにまだ利用者が搭乗可能である場合には、空きがあるエレベーターに、どれだけの人数が移動したかを検知し、前記群管理制御部は、空きがあるエレベーターが移動した人数の乗車を満たせない場合にはさらに複数割当ての制御を行う請求項10に記載のエレベーター支援システム。
  13. 前記群管理制御部が、第1のエレベーターの現在位置から離れた他の階の混雑状況についての情報を取得した場合には、前記環境情報生成部により、前記第1のエレベーターに残った人数と、他のエレベーターに移動した人数と、を検知し、前記群管理制御部は、各エレベーターの収容度合いに応じて、複数割当ての制御を行う請求項10に記載のエレベーター支援システム。
  14. 複数で運行する乗り物を運行制御する群管理制御部を備えたコントローラであって、
    前記乗り物の乗降場所で前記乗り物の利用者の人数を、前記乗り物の利用者を含む群衆を俯瞰したときの群衆の、位置と、視線および向いている方向の少なくとも一方とから推定し、推定した前記乗り物の利用者の人数の情報を含む利用者情報を取得し、
    該利用者情報から特定された利用者に対して該利用者が乗り込む可能性のある前記乗り物の運行情報を提供し、
    該運行情報が提供された後の前記利用者の挙動に関する計測値に基づいて制御を更新する、
    コントローラ。
  15. 群管理制御部を備えた複数で運行する乗り物を運行制御する制御方法であって、
    前記乗り物の乗降場所で前記乗り物の利用者の人数を、前記乗り物の利用者を含む群衆を俯瞰したときの群衆の、位置と、視線および向いている方向の少なくとも一方とから推定し、推定した前記乗り物の利用者の人数の情報を含む利用者情報を取得するステップと、
    該利用者情報から特定された利用者に対して該利用者が乗り込む可能性のある前記乗り物の運行情報を提供するステップと、
    該運行情報が提供された後の前記利用者の挙動に関する計測値に基づいて制御を更新するステップと、
    を有する制御方法。
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