JP7391901B2 - エレベーター制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、概して、エレベーターの制御装置に関する。
特許文献1に開示のエレベーター制御装置は、かご内の発熱者検知に応じて、乗場呼びには応答せず、かご呼び階へかごを直行運転する(特許文献1)。
特開2012-062163号公報
特許文献1に開示の技術によれば、かご内の発熱者の検出が可能であり、当該検出がされた場合、かご内の発熱者とかご呼び階の途中の乗り場階から乗車予定の者が同じかごに乗り合わせることを避けることができる。
発熱者のような感染疑義者(感染症の疑義のある者)が他の者と同じかごに乗り合わせることを避けることが望まれる。
エレベーター制御装置が、退館運転の要求を使用者端末から受け付ける要求受付部と、使用者端末から退館運転の要求を要求受付部が受け付けたとき、予め定められた条件のかごを予め登録されている乗り場階へ移動させ、当該乗り場階で人が乗車したかごを、予め登録されている行先階へ直行させる制御部とを備える。
本発明によると、感染疑義者が他の者と同じかごに乗り合わせることを避けることができる。
本発明の一実施形態に係るエレベーター制御装置を含むシステム全体の構成例を示す図である。 処理全体の流れの一例を示すフローチャートである。 使用者の操作の流れの一例を示すフローチャートである。 図3のS304を示すフローチャートである。 図2のS203を示すフローチャートである。 図2のS204を示すフローチャートである。 S502とS503の間に行われる処理(退館専用号機の決定処理)を示すフローチャートである。 退館専用号機の群管理制御対象への復帰を示すフローチャートである。 図6のS604(換気制御)を示すフローチャートである。 使用者端末の画面遷移の一例を示す図である。
実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
以下の説明では、「インターフェース装置」は、一つ以上の通信インターフェースデバイスでよい。一つ以上の通信インターフェースデバイスは、一つ以上の同種の通信インターフェースデバイスであってもよいし二つ以上の異種の通信インターフェースデバイスであってもよい。
また、以下の説明では、「メモリ」は、一つ以上のメモリデバイスであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリにおける少なくとも一つのメモリデバイスは、揮発性メモリデバイスであってもよいし不揮発性メモリデバイスであってもよい。
また、以下の説明では、「永続記憶装置」は、一つ以上の記憶デバイスの一例である一つ以上の永続記憶デバイスでよい。永続記憶デバイスは、典型的には、不揮発性の記憶デバイス(例えば補助記憶デバイス)でよく、具体的には、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、NVME(Non-Volatile Memory Express)ドライブ、又は、SCM(Storage Class Memory)でよい。
また、以下の説明では、「記憶装置」は、メモリと永続記憶装置の少なくとも永続記憶装置でよい。
また、以下の説明では、「プロセッサ」は、一つ以上のプロセッサデバイスでよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサデバイスでよいが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサデバイスでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、プロセッサコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、処理の一部又は全部を行うハードウェア記述言語によりゲートアレイの集合体である回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサデバイスでもよい。
また、以下の説明では、「yyy部」の表現にて機能を説明することがあるが、機能は、一つ以上のコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されることで実現されてもよいし、一つ以上のハードウェア回路(例えばFPGA又はASIC)によって実現されてもよいし、それらの組合せによって実現されてもよい。プログラムがプロセッサによって実行されることで機能が実現される場合、定められた処理が、適宜に記憶装置及び/又はインターフェース装置等を用いながら行われるため、機能はプロセッサの少なくとも一部とされてもよい。機能を主語として説明された処理は、プロセッサあるいはそのプロセッサを有する装置が行う処理としてもよい。プログラムは、プログラムソースからインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布計算機又は計算機が読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であってもよい。各機能の説明は一例であり、複数の機能が一つの機能にまとめられたり、一つの機能が複数の機能に分割されたりしてもよい。
また、以下の説明では、「xxxテーブル」といった表現にて、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、当該情報は、どのような構造のテーブルでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズムやランダムフォレストに代表されるような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxx情報」と言うことができる。また、以下の説明において、一つのテーブルは、二つ以上のテーブルに分割されてもよいし、二つ以上のテーブルの全部又は一部が一つのテーブルであってもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベーター制御装置を含んだシステム全体の構成例を示す。
使用者端末102、管制センター110及びエレベーター制御装置101がそれぞれネットワーク50を介して通信可能である。
図1において、使用者端末102は、使用者の情報処理端末である。「使用者」とは、建物(例えば施設)の管理者や受付者など、退館専用運転の実施を要求する者である。使用者は、エレベーターのかごに乗車して所望の行先階へ向かう一般的な入場者(来館客)でもよいが、本実施形態では、使用者は、そのような一般的な入場者とは異なる。例えば、本実施形態では、使用者は、建物内の入場者チェックエリアにいる受付者でよい。入場者チェックエリアとは、入場者の非接触検温等の感染症疑義チェックが行われるエリアである。使用者(受付者)を、感染症疑義チェックをパスしなかった入場者がいる場合、当該入場者の退館のための退館専用運転の要求である退館要求を、使用者端末102を用いて送信する。使用者端末102は、本実施形態ではスマートフォンであるが、ラップトップ型又はタブレット型のパーソナルコンピュータのような他種のモバイル端末でもよい。また、使用者端末102は、モバイル端末以外の情報処理端末でもよい。
使用者端末102から送信された退館要求は、ネットワーク50(例えば、公衆回線網)を介して、管制センター110に送信される。退館要求には、建物の位置又はIDといった、建物の特定が可能な情報が関連付けられていてよい。管制センター110は、退館要求の受信後、当該退館要求を基に特定された建物のエレベーターを制御するエレベーター制御装置101に、ネットワーク50(例えば、公衆回線又は専用回線)を介して、退館要求を送信する。
エレベーター制御装置101は、インターフェース装置51、記憶装置52及びそれらに接続されたプロセッサ53を備えた物理的な装置であるが、クラウド基盤のような計算リソース群(例えば、インターフェース装置、記憶装置及びプロセッサを含むハードウェアリソース群)に基づく論理的な装置(例えば、クラウドコンピューティングサービスとして実現される装置)でもよい。
インターフェース装置51を介してエレベーター制御装置101の外部の装置と通信が行われる。
記憶装置52が記憶する情報の例として、退館専用運転テーブル151がある。退館専用運転テーブル151は、一つ以上の建物の各々について、予め登録された退館用乗り場階と退館用行先階とを表す。各建物について、退館用乗り場階も退館用行先階も一つ以上存在してよい。「退館用乗り場階」は、退館対象の入場者を運ぶ退館専用運転のためにかごが停止する階であり、本実施形態では、典型的には、入場者チェックエリアのある階である。複数の階に入場者チェックエリアがある場合、入場者チェックエリアのある階がそれぞれ退館用乗り場階でよい。使用者端末102に対する操作に従う退館要求には、当該使用者端末102が存在する階を表す情報が、退館用乗り場階を表す情報として関連付けられてよい。「退館専用行先階」は、退館専用運転におけるかごの行先階であり、本実施形態では、典型的には、退館対象の入場者が他の階に降りること無しに建物から出ることが可能な階である。建物における一部の複数の階がそれぞれ退館用行先階であることもあり得る。退館専用運転テーブル151の少なくとも一部が、エレベーター制御装置101から使用者端末102に通知されてもよい。また、退館専用運転テーブル151の少なくとも一部が、エレベーター制御装置101に代えて又は加えて、使用者端末102に格納されていてよい。
記憶装置52が記憶する一つ以上のプログラムとして、プロセッサ53に読み込まれて実行されることにより、要求受付部103と制御部45といった機能を実現するためのプログラムがある。要求受付部103は、退館要求(退館運転の要求)を使用者端末102から受け付ける。制御部45は、使用者端末102から退館要求を要求受付部103が受け付けたとき、退館専用運転を実施する、すなわち、予め定められた条件のかごを予め登録されている乗り場階へ移動させ、当該乗り場階で人が乗車したかごを、予め登録されている行先階へ直行させる。制御部45は、例えば、号機決定部104と行先階設定部105と走行制御部106と乗降り検出部107と換気制御部108と号機通知部109とを含む。
要求受付部103は、退館要求等の信号を受け付ける。退館要求には、建物を特定可能な情報、退館用乗り場階、及び、退館用行先階のうちの少なくとも一つが関連付けられていてよい。
号機決定部104は、要求受付部103が退館要求を受け付けた場合、群管理制御対象のエレベーターのうちのいずれかを、退館専用運転に使用するエレベーターである退館専用号機とし、退館専用号機を表す情報を出力する。
行先階設定部105は、要求受付部103が受け付けた退館要求に関連付けられている退館用行先階を、退館専用号機に割り当てられたエレベーターの行先階として登録し、登録した退館用行先階を表す情報を出力する。
走行制御部106は、要求受付部103が退館要求を受け付けた場合、号機決定部104や行先階設定部105からの出力情報を基に、退館専用号機の退館専用運転を行う。退館専用運転は、かごを、予め登録されている退館用乗り場階(例えば、予め登録されていて退館要求に関連付けられている退館用乗り場階)に停車させることと、当該退館用乗り場階にて人が乗車したかごを、退館専用運転用に予め登録されている一つ又は複数の退館用行先階のうちのいずれかの退館用行先階(例えば、予め登録されていて退館要求に関連付けられている退館用行先階)へ直行させて停車させることとを含んだ運転である。
乗降り検出部107は、かごに人が乗車したこと及びかごから人が降車したことを検出する。
換気制御部108は、乗降り検出部107による検出の結果を基に、かご内の換気制御を行う。
号機通知部109は、号機決定部104により決定された退館専用号機を表す情報を、退館要求の送信元の使用者端末102に通知する。
次に、図2を用いて、本実施形態で行われる処理全体の流れの例を説明する。
S201にて、エレベーター制御装置101が、エレベーターのイニシャル処理を実施する。イニシャル処理は、エレベーターの電源起動時に実施される処理である。
S202にて、退館要求が受け付けられた場合(S202でYes)、S203にて、退館専用運転処理が実施される。その後、S204にて、エレベーターの復帰処理が実施される。
退館要求が無い場合(S202でNo)やS204の復帰処理後は、S205にて、エレベーターの平常運転が実施される。平常運転中に退館要求が受け付けられた場合、S202でYesとなり、S203にて、退館専用運転が実施される。
次に、図3を用いて、使用者の操作流れの例を説明する。
建物が、イベント会場を有している又はその他の理由により、多数の人が出入りする建物である。建物内での感染防止のため、建物又はイベント会場の入口付近といった所定のエリアが、入場者の検温等の入場者チェックが行われる入場者チェックエリアである。
S301にて、入場者毎に入場者チェックが実施される。入場者チェックをパスした入場者については、使用者による特段の操作は不要でよい。
入場者チェックにパスしなかった入場者である感染疑義者(例えば、検温にて所定温度以上の発熱が判明した入場者)が見つかった場合(S302でYes)、S303にて、使用者は、建物の感染予防のため、感染疑義者に対して、退館要請を行う。次に、感染疑義者を退館させるため、使用者は、S304にて、感染疑義者の退館用行先階の設定を行い、S305にて、退館専用号機呼びを実施する。退館用行先階設定や退館専用号機呼びは、使用者端末102を用いて行われる。建物において退館用行先階になり得る階が一つの場合、S304は無くてよい。
使用者による退館専用号機呼び(退館要求)に応答して、エレベーター制御装置101の号機決定部104が、退館専用号機を決定する。退館専用号機の決定については、図7を参照して後に詳細に説明する。退館専用号機の決定後(S306でYes)、エレベーター制御装置101の号機通知部109が、退館専用号機を、退館専用号機呼びを行った使用者端末102に表示する(S307)。具体的には、例えば、退館専用号機を表す情報が、号機通知部109から使用者端末102に送信され、使用者端末102により、当該情報を表す号機が表示される。
使用者は、表示された退館専用号機を感染疑義者へ通知する(S308)。退館専用号機が決定するまでは(S306でNo)、使用者は、感染疑義者に、他者との接触に注意しながら待機することを依頼する(S309)。これにより、感染疑義者が乗場での他者との接触が抑制される。
図3の流れの少なくとも一部が、例えば図2のS202に含まれる。具体的には、例えば、図3のS305が行われた場合、S202でYesとなる。
次に、図4を用いて、S304の退館用行先階の設定について詳細を説明する。
S401にて、建物が複数の退館用行先階(例えば、複数の階に建物の出口)を有する場合(S401でYes)、退館用行先階は、使用者又は感染疑義者が希望する階を設定する必要がある。そのため、S402にて、使用者により退館用行先階が使用者端末102に事前入力されている場合(S402でYes)、S410にて、事前入力されている階が退館用行先階として設定される。
使用者による事前入力が無い場合(S402でNo)、S403にて、使用者の任意の階が退館用行先階とされる場合(S403でYes)、使用者は使用者端末102に対して退館用行先階の手動入力を行う(S404)。
感染疑義者が希望する階が退館用行先階とされる場合、S405にて、感染疑義者又は使用者が希望階を発声することが、退館用行先階を入力する操作となる。すなわち、S407にて、発声された階が使用者端末102(又は使用者端末102に接続されたAIスピーカー)により自動検出され、S408にて、使用者端末102が、退館用行先階の自動入力を行う。
使用者端末102に退館用行先階が入力された場合(S409でYes)、S410にて、使用者端末102が、エレベーター制御装置101に対して、退館用行先階の設定を実施する。
退館用行先階の検出が出来なかった場合(S409でNo)、処理がS402に戻る。また、退館用行先階が一つの場合(S401でNo)、S410にて、自動で退館用行先階が設定される(或いは、図4の処理(図3のS304)が無くてもよい)。なお、退館用行先階の「設定」は、当該退館用行先階をエレベーター制御装置101が退館専用運転における行先階として認識することを意味してよい。設定対象の退館用行先階は、退館専用号機呼びに応答して発行される退館要求に関連付けられてよいため、S410の設定は無くてもよく、退館用行先階の「設定」は、退館要求を受け付けたエレベーター制御装置101の行先階設定部105により行われてよい。
次に、図5を用いて、S203の退館専用運転処理について詳細を説明する。
図3のS305にて、使用者による退館専用号機呼び要求がある場合(S501でYes)、使用者端末102から退館要求が送信され、S502にて、エレベーター制御装置101の要求受付部103が、退館要求を受け付け、走行制御部106が、退館専用運転を設定する。退館専用運転は、接触を避けるためにかご操作盤(行先階登録ボタン等を有する、かご内に設けられた操作盤)による行先階登録操作を無効にすることと、退館用乗り場階にて乗車した者を退館用乗り場階と退館用行先階間の乗り場呼びに応答せずに退館用行先階へ運ぶ直行運転とを含む。
S503にて、走行制御部106が、感染疑義者の滞在する受付階(退館用乗り場階の一例)に、退館専用号機のかごを移動させる。退館専用号機は、使用者が予め指定したエレベーター号機でもよいし、図7に示して説明する方法で号機決定部104により決定されたエレベーター号機でもよいし、他の方法で決定されたエレベーター号機でもよい。
かごが受付階に到着した時には、S504にて、走行制御部106が、S410で設定された退館用行先階を認識する。また、S505にて、走行制御部106が、かごのドアを開け、その状態を、当該かごへの人の乗込みを乗降り検出部107にて検出するまで(S506でNo)、継続する。
ドアの光電装置(又は他の方法)により、人がかごのドアを通過したことを、乗降り検出部107が検出することが可能である。本実施形態では、S503にて無人のかごが配車されるため、光電装置を通じて、乗降り検出部107が乗込みを検出可能である。また、乗降り検出部107は、かごの荷重が閾値以上となったことを乗込みとして検出してもよい。また、乗込みの検出に代えて又は加えて、退館専用号機のかごのドアが受付階で開いてから所定時間経過までドアの開いた状態が継続してもよい。
乗込みが検出された場合(S506でYes)、走行制御部106が、かごを、設定された退館用行先階へ直行させる。
次に、図6を用いて、S204の復帰処理について詳細に説明する。
復帰処理は、退館専用号機のエレベーターのかご内を換気する換気制御を行ったのちに、当該エレベーターを通常のサービス(例えば、群管理制御の対象)へ復帰させるための処理である。
退館用行先階への走行が完了した場合(S601でYes)、S602にて、走行制御部106が、当該退館用行先階にて、かごのドアを開け、乗客の降車を促す)。乗客全員の降車が検出されるまで(S603でNo)、走行制御部106が、ドアの開いた状態を継続する。
乗客全員の降車が検出された場合(S603でYes)、S604にて、換気制御部108が、かご内換気を行うための換気制御を実施する。換気制御では、例えば、換気効率を上げるために、換気制御部108が、ドアを開いた状態で換気扇を動作させる。このとき、換気制御部108が、他の乗客がかごに乗り込まないように、乗車不可のアナウンスや、かご内照明を消灯させることで注意喚起を行う。乗込みの可能性が高い場合には、換気制御部108が、ドアを閉じて換気時間を長くしてもよい。
換気制御に十分な時間(所定時間以上の時間)が経過した場合(S605でYes)、S606にて、走行制御部106が、退館専用運転の設定(S502でされた設定)を解除し、例えば図8の処理を実施することで、退館専用号機のエレベーターを通常のサービス(例えば、群管理制御の対象)へ戻す。
換気制御が十分な時間実施されていない間(S605でNo)、退館専用運転の解除は行われない。
次に、図7を用いて、図5のS502とS503の間に行われる処理(退館専用号機の決定処理)について説明する。
退館専用運転が設定されており、且つ、群管理制御が行われている場合(S701でYes及びS702でYes)、号機決定部104が、無人のかごを有するエレベーターを退館専用号機とする。これにより、サービス品質を低下させることなく、退館専用運転を実施できる。
無人のかごを特定するために、S703にて、号機決定部104が、群管理制御の対象の各エレベーターについて、かご内荷重を計測する荷重センサの出力値が所定値(例えば人ひとりの平均荷重)未満か否か判定する。S703の判定結果が真のエレベーターがあれば(S703でYes)、当該エレベーター毎に、S704にて、号機決定部104が、当該エレベーターのかごが所定時間より長く待機状態か否か判定する。S704の判定結果が真のエレベーターがあれば(S704でYes)、S704の判定結果が真のいずれかのエレベーターの号機を、号機決定部104が、退館専用号機として設定する(S705)。このとき、S706にて、号機決定部104が、退館専用号機とされたエレベーターを群管理制御の対象から切り離す。群管理制御では、群管理制御の対象のエレベーターのうち乗り場呼びがされた階に近いかごを有する号機のかごが当該階に配車されるので、群管理制御の対象から切り離されたエレベーターのかごが乗り場呼びの階の近くにあっても当該かごが当該階に配車されない。退館専用号機の走行により他の号機がサービスに応答できなくなることを抑制するため、群管理制御の対象のエレベーターの数は所定数以上に維持されてよい。
群管理制御がされていない場合(S702でNo)(例えば、建物に1つしかないエレベーターが退館専用号機とされている場合)、又は、S706の切り離しが完了した後、走行制御部106が、退館専用号機がサービス中(退館専用運転の最中)でない場合(S707でNo)、S708にて、退館専用号機のかごを指定階(例えば、退館専用号機のかご内の換気制御を行うための指定された階)へ配車する。
退館専用運転の設定がない場合(S701でNo)、又は、退館専用号機がサービス中の場合(S707でYes)、処理が終了する。なお、図7の処理(又はS707の判定)は定期的に実行されており、退館専用号機のサービスが完了した時点でS708にて配車がされてよい。
群管理制御の対象の全号機それぞれについて荷重が検出されている場合(S703でNo)、又は、待機状態とならずに連続してサービス(例えば平常運転)が行われている場合(S704でNo)、退館専用運転ができない可能性がある。感染疑義者が受付階に長期間待機することを避けるため、S703でNo又はS704でNoの場合、S709にて、号機決定部104が、退館専用号機の未配車時間が所定時間以上経過しているか否かを判定する。S709の結果が真の場合は(S709でYes)、S705にて、号機決定部104が、群管理制御の対象のうちのいずれかのエレベーターの号機を退館専用号機として設定する。その後、S706が行われる。走行制御部106が、このエレベーターについては、以降、乗り場呼びに応答せず、実行中のサービスが完了したら(乗降り検出部107によりかご内に人がいなくなったことが検出されたら)、かごを、退館用乗り場階へ配車する。
図7を例に説明した号機決定処理は、感染疑義者の他者との接触を抑制するために無人のかごを配車することを優先したものである。号機決定では、使用者(又は建物のオーナ)といった所定の権利を持つ者の要望に応じて、退館専用号機を群管理制御の対象のうち最も定員の少ないかごを有するエレベーターとすることで輸送効率の低下を最小限に抑える「効率優先制御」や、移動方向が退館用乗り場階への方向であり退館用乗り場階に最も近いかごを有するエレベーターを退館専用号機とすることで感染疑義者を速やかに退館させられることが期待される「退館時間優先制御」が採用されてもよい。また、受付時間終了間際には退館用乗り場に多くの人が来る可能性が高いため退館時間優先制御が採用されたり、昼食時間には効率優先制御が採用されたりといったように、時間帯やエレベーターの稼働状況に応じて号機決定の優先度が可変とされてもよい。或いは、時間帯やエレベーターの稼働状況等に依存しない予め指定されているかごが、退館専用号機のかごでもよい。
以上のように、退館要求で制御部45が乗場階へ移動させるかごの条件は、搭乗者がいないかご、最も定員が少ないかご、予め指定されているかごの少なくとも一つの条件を含んでよい。これにより、退館専用運転に適切なかごを決めることができる。
また、制御部45が乗場階へ移動させるかごの条件は、退館運転の要求を受け付けた時間帯とエレベーターの群管理制御の状況との少なくとも一方に基づいて決定されてよい。これにより、退館専用運転に一層適切なかごを決めることができる。
次に、図8を用いて、退館専用号機の群管理制御対象への復帰を説明する。すなわち、退館専用運転が解除されていた場合(S801でYes)、且つ、換気制御が完了した退館専用号機が群管理制御対象から切り離されていた号機の場合(S802でYes)、走行制御部106が、退館専用号機であったエレベーターを群管理制御の対象に戻す(S803)。
次に、図9を用いて、図6のS604(換気制御)を説明する。
換気制御の開始後、換気制御の実施中の場合(S901でYes)、かご内への乗込みを抑制するために、換気制御部108が、S902にて、かご内照明を消灯し、S903にて、乗込みを行わないようにアナウンスを実施する。
それでも乗込みがあった場合(S904でYes)、換気制御部108が、S905にて、エレベーターが換気中のため使用不可であり降車を促すアナウンスを実施する。
換気制御が完了していない場合(S907でNo)、アナウンスの実施やかご内消灯は継続する。換気制御が完了した場合(S907でYes)、換気制御部108が、S908にて、消灯していたかご内照明を点灯させ、S909にて、乗込み抑制のアナウンスを停止させ、平常利用可能状態にする。
本処理は常時実行されており、換気制御が完了するまで、かご内消灯と乗込み抑制アナウンスが継続する。
次に、図10を用いて、使用者端末102の画面遷移例を説明する。
使用者端末102のプロセッサに所定のアプリケーション(例えば、Webブラウザ、エレベーターの呼びや行先階選択といった遠隔操作用のアプリケーション、又は、他のアプリケーション)が実行されることで、図10に例示の画面201、202及び203が表示される。画面201~203のいずれも、GUI(Graphical User Interface)であるが、他種のインターフェースが採用されてもよい。
画面201は、図3のS302でNoの後、S304の前に表示される画面の一例である。画面201は、退館専用運転の実施を要求する釦211を有する。使用者は釦211を指定するという簡単な操作で、退館専用運転を要求することができる。なお、釦211は、退館専用運転の要求を受け付けるGUI部品の一例である。釦211が指定(例えば、タッチ)されると、上記所定のアプリケーションにより画面202が表示される。画面201から画面202への遷移は、所定のアプリケーション単独により行われてもよいし、所定のアプリケーションがエレベーター制御装置101と通信することにより行われてもよい。
画面202は、図3のS304で表示される画面の一例である。画面202は、退館専用運転に関する設定のための画面である。画面202は、行先階選択ツール221と、退館専用号機の呼び釦222とを有する。行先階選択ツール221は、予め登録されている複数の退館用行先階のうちの任意の退館用行先階の選択を受け付けるためのGUI部品の一例(例えば、プルダウンメニュー)である。このツール221を用いて、図3のS404の手動入力が可能である。釦222は、退館専用号機の呼びのためのGUI部品の一例である。釦222の指定(例えばタッチ)が、S305での退館専用号機呼びに相当する。使用者端末102が存在している予め登録されている階(使用者端末102とエレベーター制御装置101の少なくとも一方に登録されている階)が、受付階(退館用乗り場階の一例)であり、使用者による手動又は音声での特段の受付階の入力無しに、退館専用号機のかごが自動で受付階に配車されることになる。
退館専用号機が決まると、図3のS307にて、退館専用号機を表す情報がエレベーター制御装置101の号機通知部109から使用者端末102に送信され、画面203が表示される。画面203は、退館専用号機を表示する画面である。なお、退館専用号機の表示は、独立した画面203の表示に代えて、画面202上にポップアップ等の方法により表示されてもよい。
以上のように、退館要求は、通常運転のかご呼びにおける乗り場階(搭乗階)及び行先階(目的階)の指定とは異なる釦を操作することにより実行される運転である。このため、使用者が退館要求を簡単な操作で出すことができる。また、退館運転の行先階は、複数の行先階候補から選択可能であり、使用者端末102から要求受付部103へ退館要求を送付するときに選択可能である。このため、退館用行先階の候補が複数あっても使用者は簡単な操作で退館要求を出すことができる。
以上、一実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実行することが可能である。
45:制御部
101:エレベーター制御装置
102:使用者端末
103:要求受付部

Claims (5)

  1. エレベーターを制御するエレベーター制御装置において、
    退館運転の要求を使用者端末から受け付ける要求受付部と、
    エレベーターの群管理制御を行う制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記使用者端末から退館運転の要求を前記要求受付部が受け付けたとき、退館専用運転が設定されており、且つ、群管理制御が行われている場合、かご内荷重が所定値未満であり、且つ、かごが所定時間より長く待機状態であるいずれかのエレベーターを、退館専用号機とし、退館専用号機のかごを予め登録されている乗り場階へ移動させ、当該乗り場階で人が乗車したかごを、予め登録されている行先階へ直行させる
    エレベーター制御装置。
  2. かご内荷重が所定値未満であり、且つ、かごが所定時間より長く待機状態であるエレベーターが無い場合、前記制御部は、群管理制御の対象のうち、未配車時間が所定時間以上経過しているいずれかのエレベーターを退館専用号機とする
    請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  3. 前記群管理制御では、前記制御部は、群管理制御の対象のエレベーターのうち乗り場呼びがされた階に近いかごを有する号機のかごを当該階に配車するようになっており、
    前記制御部は、退館専用号機を群管理制御から切り離す
    請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  4. 前記制御部は、前記群管理制御の対象のエレベーターの数を所定数以上に維持する
    請求項3に記載のエレベーター制御装置。
  5. 前記制御部は、前記退館専用号機のかごから乗客全員の降車が検出された場合、
    当該かごのドアを開いた状態で換気扇を動作させる換気制御を行い、
    乗車不可のアナウンスとかご内照明の消灯とを前記換気制御が完了するまで行う、又は、当該かごのドアを閉じて前記換気制御の時間をより長くする、
    請求項1に記載のエレベーター制御装置。
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