JP2017178481A - エレベーターシステム及びエレベーターシステムの制御方法 - Google Patents

エレベーターシステム及びエレベーターシステムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】建物内のどの階床からでも優先運転サービスを受けることができるエレベーターシステム及び当該エレベーターシステムの制御方法を提供する。
【解決手段】複数台のエレベーターを一括管理するエレベーターシステムであって、優先運転サービスの呼び登録が可能な端末装置と、端末装置からの優先運転サービスの呼び登録を受けて、複数台のエレベーターの中から選定した優先運転エレベーターを、優先運転サービスの利用者が乗車する階床へ移動させ、戸閉状態で待機させる制御部と、待機中の優先運転エレベーターに対して利用者が一定範囲内に近づいたことを検出する検出部とを備える。そして、制御部は、検出部の検出結果を受けて、優先運転エレベーターの利用者の行き先階への優先運転サービスを実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレベーターシステム及びエレベーターシステムの制御方法に関し、特に、複数台のエレベーターを一括管理するエレベーターシステム及び当該エレベーターシステムの制御方法に関する。
複数台のエレベーターを一括管理するエレベーターシステムには、VIP(Very Important Person:要人・重要人物)などの特別な利用者(顧客)に対する迅速なサービスを目的とした優先運転サービスが設けられている。この優先運転サービスは、建物内で複数台のエレベーターが稼働しているときに、優先運転サービスのための呼びが発生すると、複数台のエレベーターの中から特定あるいは任意のエレベーターを優先運転エレベーターとして選定し、一般の利用者の呼びに優先してサービスを提供するものである。
従来、優先運転サービスは、特定の階床に設けられた専用の呼びボタンの操作によって優先運転サービスの呼びが発生すると、平常運転サービスを中断し、優先運転サービスの呼びを一般利用者の呼びに優先するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、「特定階において専用呼びが発生すると、最端階のホール呼びに応じたエレベーターが予約エレベーター選択手段によって特定階の予約エレベーターに選択される。」と記載されている。
特開昭63−208483公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、利用者本人、秘書等の随行者、あるいは案内係が、特定の階床に設けられた優先運転の呼びボタンを操作しなければ、優先運転サービスを受けることができなかった。換言すれば、優先運転サービスを受けることができるのは、優先運転の呼びボタンが設置された特定の階床に限られ、建物内のどの階床からでも優先運転サービスを受けることができる、というものではなかった。
そこで、本発明は、建物内のどの階床からでも優先運転サービスを受けることができるエレベーターシステム及び当該エレベーターシステムの制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
複数台のエレベーターを一括管理するエレベーターシステムに関する。そして、
優先運転サービスの呼び登録が可能な端末装置と、
端末装置からの優先運転サービスの呼び登録を受けて、複数台のエレベーターの中から選定した優先運転エレベーターを、優先運転サービスの利用者が乗車する階床へ移動させ、戸閉状態で待機させる制御部と、
待機中の優先運転エレベーターに対して利用者が一定範囲内に近づいたことを検出する検出部とを備え、
制御部は、検出部の検出結果を受けて、優先運転エレベーターの利用者の行き先階への優先運転サービスを実行する
ことを特徴とする。
本発明によれば、端末装置からの優先運転サービスの呼び登録によって、建物内のどの階床からでも優先運転サービスを受けることができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るエレベーターシステムの構成の概略を示すシステム構成図の例である。 建物の各階床とエレベーターとの位置関係を模式的に示す図の例である。 ある階床のエレベーターホールの構成を模式的に示す図の例である。 群管理エレベーターが複数グループ存在する場合のエレベーターホールを示す平面図の例である。 優先運転サービスを提供する制御方法の処理の流れを示すフローチャートの例である。
以下、本発明を実施するための。形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本発明は実施形態に限定されるものではない。本明細書および図面において、同一の構成要素又は実質的に同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付することとし、重複する説明は省略する。
<本発明の一実施形態に係るエレベーター装置>
本発明の一実施形態に係るエレベーターシステムは、建物内に設置された複数台のエレベーターを一括管理する群管理システムの構成を採るエレベーターシステムである。
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベーターシステムの構成の概略を示すシステム構成図の例である。また、図2は、建物の各階床とエレベーターとの位置関係を模式的に示す図の例であり、図3は、ある階床のエレベーターホールの構成を模式的に示す図の例である。
図1に示すように、本実施形態に係るエレベーターシステム10は、エレベーター部1と、群管理制御装置2と、乗り場呼び登録装置3と、端末装置4とを備えるシステム構成となっている。
エレベーター部1は、n台(nは2以上の整数)のエレベーター11_1,11_2,・・・,11_nと、これらエレベーター11_1,11_2,・・・,11_nを制御する号機制御部12_1,12_2,・・・,12_nとを有している。n台のエレベーター11_1,11_2,・・・,11_n(1号機、2号機、・・・、n号機)は、群管理制御装置2による制御の下に一括管理され、待ち時間等の観点から、利用者に最適なエレベーター(乗車号機)の割当てが、号機制御部12_1,12_2,・・・,12_nを介して行われる。
エレベーター部1の各エレベーター11_1,11_2,・・・,11_nは、例えば、昇降路内に設置された乗りかご111と釣合い錘112とが、主ロープ113の両端に結合された周知の構成となっている。そして、エレベーター11_1,11_2,・・・,11_nにおいて、主ロープ113は、巻上機(図示せず)の綱車114やプーリ115に巻き掛けられている。
群管理制御装置2は、乗り場呼び登録装置3にて一般利用者(顧客)によって行き先階の呼び登録が行われると、待ち時間等の観点から、一般利用者に最適なエレベーターを割り当てるべく、n台のエレベーター11_1,11_2,・・・,11_nを一括管理する。具体的には、例えば、乗り場呼び登録装置3から呼び登録があると、n台のエレベーター11_1,11_2,・・・,11_nの中から、乗り場呼び登録装置3が設置されている階床に一番近い位置にいるエレベーターを選定し、一般利用者が待つ階床へ移動させる。この一般利用者に対するサービスを平常運転サービスとする。ここで、一般利用者とは、VIPなどの特別な利用者以外の利用者である。
群管理制御装置2は、平常運転サービスに加えて、VIPなどの特別な利用者に対する迅速なサービスを目的とした優先運転サービスを行う。具体的には、端末装置4にて優先運転サービスの呼び登録があると、当該呼び登録を受けて、n台のエレベーター11_1,11_2,・・・,11_nの中から、特定あるいは任意のエレベーターを優先運転エレベーターとして選定し、一般利用者の呼びに優先して、特別な利用者に対して優先運転サービスを提供する。以下、優先運転サービスを利用する特別な利用者を、便宜上、優先利用者と呼ぶこととする。
群管理制御装置2は、端末装置4からの呼び登録などの情報を無線で受信するために、図3に示すように、建物の各階床ごとにm個の電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mが所定の間隔で設置されている。電波送受信器5(5_1,5_2,・・・,5_m)としては、無線LANルーター(WiFi電波送受信器)を例示することができるが、これに限られるものではない。群管理制御装置2には、m個の電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの個々の位置情報が登録されている。
m個の電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの個々の位置情報については、図3に示すように、エレベーターホールにおけるエレベーター乗降口6が並ぶ方向をX軸(横軸)とするとき、X軸上の位置情報X_1,X_2,・・・,X_mとして群管理制御装置2に登録される。また、階床別の電波送受信器5(5_1,5_2,・・・,5_m)の位置情報については、図2に示すように、N階の建物の高さ方向をY軸(縦軸)とするとき、Y軸上の位置情報(階床情報)Y_1,Y_2,・・・,Y_Nとして群管理制御装置2に登録される。
図2には、優先運転エレベーター11_iが2階で待機している状態を示している。この優先運転エレベーター11_iは、対応する号機制御部12_iによる制御の下に、優先運転サービスを行う。
ここで、優先運転エレベーター11_iとして選定する条件としては、例えば、待機中のエレベーターであること、優先利用者が乗車する階床に一番近い位置にいるエレベーターであることなどを例示することができる。また、待機中のエレベーターが存在しない場合には、n台のエレベーター11_1,11_2,・・・,11_nの中のいずれかが待機中になるまで待つことになる。ただし、ここで例示した選定条件は一例であって、これらの選定条件に限定されるものではない。
乗り場呼び登録装置3は、テンキーを含む操作部や表示部を備えており、エレベーターの乗り場に設置されている。この乗り場呼び登録装置3では、一般利用者による操作の下に、各利用者の少なくとも乗り階及び行き先階を含む利用情報の登録が行われる。一般利用者が、例えば、1階の乗り場に設置された乗り場呼び登録装置3において、行き先階として5階を登録した場合、1階が乗り階として、5階が行き先階として登録されたことになる。
端末装置4は、スマートフォンやPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末であり、優先運転サービスを受けることができる優先利用者専用に指定された端末である。優先運転サービスを受けることができる前提として、優先利用者専用に指定された端末装置4には、建物内の電波送受信器5(5_1,5_2,・・・,5_m)を通じて操作できる群管理制御装置2が予め登録されることになる。そして、端末装置4は、建物内の電波送受信器5(5_1,5_2,・・・,5_m)を通じて、群管理制御装置2に対して優先運転サービスの呼び登録が可能な構成となっている。優先利用者には、VIP以外にも身体障害者などを含めることもできる。
端末装置4は、優先運転サービスを利用する優先利用者が乗車する階床情報を一定周期(例えば、数秒間隔)で繰り返して送信する構成となっている。階床情報を一定周期で繰り返して送信することで、当該階床情報を電波送受信器5(5_1,5_2,・・・,5_m)を介して受信する群管理制御装置2は、端末装置4の現在位置を一定周期で監視することができる。これにより、端末装置4を所持する優先利用者が、階段などを利用して階床(乗り階)を変更した場合に、群管理制御装置2は、その変更後の新たな階床を把握することができる。
端末装置4については、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)機能を持つ構成とすることが好ましい。この場合、群管理制御装置2は、GPS受信機を備えることになる。端末装置4は、GPS機能を持つことで、自身の現在位置の位置情報、即ち端末装置4を所持する優先利用者の現在位置の位置情報を送信し続けることができる。これにより、群管理制御装置2は、端末装置4の現在位置(即ち、端末装置4を所持する優先利用者の現在位置)を把握できることになる。
群管理制御装置2は、端末装置4からの優先運転サービスの呼び登録を、電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mを介して受信すると、エレベーター11_1,11_2,・・・,11_nの中から、先述した選定条件の下、1台のエレベーターを優先運転エレベーター11_iとして選定する。また、群管理制御装置2は、その選定した優先運転エレベーター11_iを、優先利用者が乗車する階床へ直行させる。そして、群管理制御装置2は、優先利用者が乗車する階床へ直行させた優先運転エレベーター11_iを、戸閉状態で優先利用者が到着するまで待機させる。
すなわち、群管理制御装置2は、優先運転サービスの呼び登録を受けて、エレベーター11_1,11_2,・・・,11_nの中から選定した優先運転エレベーター11_iを、優先運転サービスを利用する優先利用者が乗車する階床へ直行移動させ、戸閉状態で待機させる制御部としての機能を持っている。群管理制御装置2は、優先利用者が乗車する乗り階で優先運転エレベーター11_iを戸閉状態で待機させたら、当該優先運転エレベーター11_iを一括管理モードから切り離す。以降の優先運転サービスに関しては、優先運転エレベーター11_iの号機制御部12_iによる単独運転モードとなる。
優先運転エレベーター11_iの待機中は、図3に示すように、例えばエレベーター乗降口6の上に設けられた使用状況表示器7に、「エレベーターの使用不可」あるいは「優先運転待機中」などのメッセージを表示するようにすることが好ましい。これにより、一般利用者に、待機中の優先運転エレベーター11_iが使用不可であることを告知できるために、使用できないことに伴う一般利用者のイライラ感を緩和できる。
一方、建物の各階床ごとに所定の間隔で設置されたm個の電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mは、端末装置4から一定周期で繰り返して送信される階床情報を受信する。ここで、端末装置4から一定周期で送信される階床情報を受信できる電波送受信器5は、m個の電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mのうち、端末装置4の現在位置に対して最短距離に存在する電波送受信器となる。
先述したように、m個の電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの個々の位置情報については、エレベーターホールにおけるエレベーター乗降口6が並ぶ方向をX軸とするとき、X軸上の位置情報X_1,X_2,・・・,X_mとして群管理制御装置2に登録されている(図3参照)。したがって、群管理制御装置2に登録されている電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの個々の位置情報X_1,X_2,・・・,X_mから、優先運転サービスを利用する優先利用者の現在位置(端末装置4の現在位置でもある)を知ることができる。
なお、ここでは、電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの個々の位置情報について、X軸上の位置情報X_1,X_2,・・・,X_mとして群管理制御装置2に登録するとしたが、これに限られるものではない。例えば、電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mのうち、優先利用者の現在位置に対して最短距離に存在する電波送受信器が、自らの位置情報X_1,X_2,・・・,X_mを群管理制御装置2に送信するようにしてもよい。
群管理制御装置2に登録されている電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの個々の位置情報X_1,X_2,・・・,X_m及びm個の電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの受信状況情報は、群管理制御装置2から、戸閉状態で待機中の優先運転エレベーター11_iの号機制御部12_iに与えられる。優先運転エレベーター11_iの号機制御部12_iは、群管理制御装置2から与えられる電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの受信状況情報を基に、優先利用者の現在位置を検出することができる。
また、号機制御部12_iは、優先運転エレベーター11_iの待機中も、数秒間隔で群管理制御装置2から与えられる電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの受信状況情報を基に、優先利用者の現在位置階床(図2のY軸上の位置)に変化がないかを確認する。そして、号機制御部12_iは、優先利用者が階段を利用するなどによって現在位置階床が変化した場合には、優先運転エレベーター11_iを変化した新たな階床へ移動させ、戸閉状態で待機させる。
このように、端末装置4と、電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mと、号機制御部12_1,12_2,・・・,12_nとの間では、「優先運転エレベーター11_iの待機中の階床」と「端末装置4の現在位置」とが一致しているか、数秒間隔で現在位置が変化するかの確認のために情報の送受信が行われる。
号機制御部12_iは、エレベーター11_1,11_2,・・・,11_nの中から選定され、優先利用者の乗り階で待機中の優先運転エレベーター11_iに対して優先利用者が一定範囲内(一定距離以内)に近づいたことを検出する検出部としての機能を持っている。エレベーター部1の他の号機制御部12_1,12_2,・・・,12_nも同様である。
優先利用者が一定範囲内に近づいた否かは、群管理制御装置2から与えられる電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの個々の位置情報X_1,X_2,・・・,X_mを基に判断することができる。なお、ここでは、優先利用者が一定範囲内に近づいた否かを、電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_mの個々の位置情報X_1,X_2,・・・,X_mを基に判断するとしたが、これに限られるものではない。例えば、端末装置4がGPS機能を搭載している場合は、GPS機能による端末装置4の現在位置の位置情報を基に、優先利用者が一定範囲内に近づいた否かを判断することができる。
号機制御部12_iは、戸閉状態で待機中の優先運転エレベーター11_iに対して優先利用者が一定範囲内に近づいたことを検出すると、優先運転エレベーター11_iを戸開状態とする。優先運転エレベーター11_iの戸が開くと、優先利用者や随行者は、優先運転エレベーター11_iに乗り込み、行き先階を登録する。
行き先階の登録を受けて、号機制御部12_iは、優先運転エレベーター11_iを戸閉状態とし、優先利用者に対する優先運転サービスを実行する、即ち、優先運転エレベーター11_iを途中階に停止させずに、行き先階へ直行運転とする。そして、行き先階に到着したら、号機制御部12_iは、優先運転エレベーター11_iの戸を開け、優先利用者や随行者を降車させ、優先運転サービスを終了する。
号機制御部12_iは、優先運転サービスを終了すると、その旨を群管理制御装置2に通知する。この通知を受けて、群管理制御装置2は、号機制御部12_iによる単独運転モードから、一括管理サービスによる平常運転モードへ戻す。このように、本実施形態に係るエレベーターシステム10にあっては、一括管理サービスによる平常運転モードの制御を群管理制御装置2が担い、優先運転エレベーター11_iの優先運転サービスの制御を号機制御部12_1,12_2,・・・,12_i,・・・,12_nが担う構成となっている。
なお、図3では、群管理エレベーターの配置について、X軸方向に1グループ並ぶ例を示したが、これは一例であって、大きな建物の場合は、群管理エレベーターが複数グループ存在する場合がある。図4は、群管理エレベーターが複数グループ存在する場合のエレベーターホールを示す平面図の例である。
図4に示すように、大きな建物の場合には、群管理エレベーター(EV)が複数グループ存在する。図4では、EVグループ1〜EVグループ3の3グループ存在する場合を例示している。このように、群管理エレベーターが複数グループ存在する場合には、優先運転サービスについて、例えば、以下のような制御を行うことになる。
端末装置4の操作によって優先運転サービスの呼び登録が発生した場合、端末装置4から最短距離にあるグループの群管理エレベーターの中から1台のエレベーターを優先運転エレベーターとして割り当て、優先利用者が乗車する階床に直行させ、戸閉状態で待機させる。その後、端末装置4が別のグループの群管理エレベーターに近づいた場合は、現状待機中の優先運転エレベーターについては待機を解除する。そして、新たに端末装置4から最短距離となった群管理エレベーターのグループの1台のエレベーターを新たな優先運転エレベーターとして割り当て、優先利用者が乗車する新たな階床に直行させ、戸閉状態で待機させる。
[優先運転サービスを提供する制御方法]
次に、本実施形態に係るエレベーターシステム10における優先運転サービスを提供する制御方法について、図5のフローチャートに沿って説明する。図5は、優先運転サービスを提供する制御方法の処理の流れを示すフローチャートの例である。図5のフローチャートでは、優先運転サービスの呼び登録から優先運転サービスの終了までの一連の流れを示している。
優先運転サービスの提供にあたっては、先ず、建物内に入った優先利用者または秘書などの随行者による操作の下に、優先利用者専用に指定された端末装置4にて、優先運転サービスの呼び登録が行われる(ステップS11)。すると、建物内に設置されている無線LANルーターなどの電波送受信器5のうち、端末装置4が存在する階床の電波送受信器5が端末装置4の存在を検知し、端末装置4が存在する階床情報、即ち図2のY軸(縦軸)上の位置情報を群管理制御装置2に対して送信する(ステップS12)。
群管理制御装置2は、電波送受信器5から階床情報を受信すると、群管理エレベーター(n台のエレベーター11_1,11_2,・・・,11_n)の中から1台のエレベーターを優先運転エレベーター11_iとして割り当てる(ステップS13)。そして、群管理制御装置2は、割り当てた優先運転エレベーター11_iを端末装置4が存在する階床、即ち優先運転サービスの提供を受ける優先利用者が乗車する階床へ直行させ、当該階床で戸閉状態で待機させる(ステップS14)。
ここでは、端末装置4にて優先運転サービスの呼び登録を行ったときの階床情報を電波送受信器5から得て、端末装置4が位置する現在位置階床を把握するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、端末装置4からは、優先運転サービスを利用する階床位置情報が一定周期(例えば、数秒間隔)で送信されていることから、端末装置4から送信される階床位置を基に、端末装置4が位置する現在位置階床を把握するようにしてもよい。
次に、群管理制御装置2は、端末装置4が存在する現在位置階床が変化したか否かを判断し(ステップS15)、端末装置4の現在位置階床が変化したのであれば(S15のYES)、ステップS14に戻り、新たな階床へ優先運転エレベーター11_iを移動させ、戸閉状態で待機させる。端末装置4が存在する現在位置階床が変化したか否かは、建物の各階床に設けられた無線LANルーターなどの電波送受信器5かの階床情報に基づいて判断することができる。端末装置4が存在する現在位置階床の変化としては、例えば、優先利用者が階段を利用して上下の階床に移動する場合などが考えられる。
群管理制御装置2は、端末装置4の現在位置階床に変化がなければ(S15のNO)、優先運転エレベーター11_iを一括管理サービスから切り離し、群管理制御装置2による平常運転モードから号機制御部12_iによる単独運転モードに切り替える(ステップS16)。ただし、単独運転モード中でも、群管理制御装置2と号機制御部12_iとの間での情報の送受信は行われる。
単独運転モードに切り替わると、号機制御部12_iは、優先運転エレベーター11_iが待機中の階床に設置されている電波送受信器5_1,5_2,・・・,5_m(図3参照)のうち、端末装置4に対して最短距離の電波送受信器の位置情報を基に、優先利用者の現在位置を検出する(ステップS17)。次いで、号機制御部12_iは、待機中の優先運転エレベーター11_iに対して優先利用者が一定範囲内に近づいたか否かを判断し(ステップS18)、一定範囲内でなければ(S18のNO)、ステップS17に戻る。
優先利用者が一定範囲内に近づいたのであれば(S18のYES)、号機制御部12_iは、優先運転エレベーター11_iの戸を開け(ステップS19)、優先運転サービスに入る(ステップS20)。優先運転サービスでは、優先運転エレベーター11_iの乗り込んだ優先利用者または秘書などの随行者によって行き先階が登録されると、途中階に停止させずに、行き先階へ直行させる運転となる。そして、行き先階で優先利用者や随行者が降車した時点で優先運転サービスとなる。
号機制御部12_iは、優先運転サービスの運転が終了した否かを判断し(ステップS21)、終了したと判断するまで、優先運転サービスを継続する(S21のNO)。そして、優先運転サービスの運転が終了したと判断すると(S21のYES)、号機制御部12_iは、群管理制御装置2に対して優先運転サービスの運転が終了した旨を通知する(ステップS22)。
号機制御部12_iからの優先運転サービスの運転終了の通知を受けて、群管理制御装置2は、優先運転サービスの単独運転モードから、一括管理サービスによる平常運転モードへ戻す。以上により、VIPなどの特別な利用者である優先利用者(身体障害者を含む場合もある)に対して提供する優先運転サービスのための一連の処理が終了する。
上述した優先運転サービスを提供するための一連の処理によれば、優先利用者専用に指定された端末装置4を所持する優先利用者が建物内のどの階床に移動しても、その階床から優先運転サービスを利用することができる。また、端末装置4から優先運転サービスの呼び登録した後、優先利用者が突然階段を利用して上下の階床に移動した後でも、待機中の優先運転エレベーターは自動的に、優先利用者が移動した新たな階床に向かい、戸閉状態で待機する。
したがって、本実施形態に係るエレベーターシステム10によれば、エレベーターホールで秘書等のサービス担当者が優先運転の呼びボタンを押すという作業が不要になる。これにより、建物内に優先運転ボタンが1箇所のみ設置されて、その階床でのみ優先運転の操作を行う場合と比較すると、優先利用者は建物内のどの階床からでも優先運転サービスを利用ができるため、効率的な優先運転サービスを提供することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記した実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記した実施形態では、一括管理サービスによる平常運転モードの制御を群管理制御装置2が担い、優先運転エレベーター11_iの優先運転サービスの制御を号機制御部12_1,12_2,・・・,12_nが担う構成としたが、これに限られるものではない。具体的には、一括管理サービスによる平常運転モードの制御のみならず、優先運転エレベーター11_iの優先運転サービスの制御についても、群管理制御装置2が一括して行うようにしてもよい。
1…エレベーター部、 2…群管理制御装置、 3…乗り場呼び登録装置、 4…端末装置、 5(5_1,5_2,・・・,5_m)…電波送受信器(無線LANルーター)、 6…エレベーター乗降口、 7…使用状況表示器、 11_1,11_2,・・・,11_i,・・・,11_n…エレベーター(乗車号機)、 12_1,12_2,・・・,12_i,・・・,12_n…号機制御部

Claims (6)

  1. 複数台のエレベーターを一括管理するエレベーターシステムであって、
    優先運転サービスの呼び登録が可能な端末装置と、
    前記端末装置からの前記優先運転サービスの呼び登録を受けて、前記複数台のエレベーターの中から選定した優先運転エレベーターを、前記優先運転サービスの利用者が乗車する階床へ移動させ、戸閉状態で待機させる制御部と、
    待機中の前記優先運転エレベーターに対して前記利用者が一定範囲内に近づいたことを検出する検出部とを備え、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果を受けて、前記優先運転エレベーターの前記利用者の行き先階への前記優先運転サービスを実行する
    ことを特徴とするエレベーターシステム。
  2. 前記端末装置は、前記優先運転サービスを利用する階床情報を一定周期で繰り返して送信し、
    前記制御部は、前記階床情報で指定される階床へ前記優先運転エレベーターを移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーターシステム。
  3. 前記制御部は、前記利用者が前記階床情報で指定される階床と異なる階床への移動を検知したとき、その検知した新たな階床へ前記優先運転エレベーターを移動させ、戸閉状態で待機させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーターシステム。
  4. 前記利用者が乗車する階床には、複数の電波送受信器が設置されており、
    前記検出部は、前記複数の電波送受信器のうち、前記端末装置から最短距離にある電波送受信器の位置情報を基に、前記利用者が前記一定範囲内に近づいたことを検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーターシステム。
  5. 前記端末装置は、GPS機能を備えており、
    前記検出部は、前記GPS機能による前記端末装置の現在位置の位置情報を基に、前記利用者が前記一定範囲内に近づいたことを検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーターシステム。
  6. 複数台のエレベーターを一括管理するエレベーターシステムの制御方法であって、
    端末装置から優先運転サービスの呼び登録を行う一方、
    前記端末装置からの前記優先運転サービスの呼び登録を受けて、前記複数台のエレベーターの中から選定した優先運転エレベーターを、前記優先運転サービスの利用者が乗車する階床へ移動させ、戸閉状態で待機させ、
    待機中の前記優先運転エレベーターに対して前記利用者が一定範囲内に近づいたことを検出とき、前記優先運転エレベーターの前記利用者の行き先階への前記優先運転サービスを実行する
    ことを特徴とするエレベーターシステムの制御方法。
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