JP6195390B2 - エレベータ制御システム - Google Patents

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本発明の実施形態は、エレベータ制御システムに関する。
従来、エレベータの乗り場における利用者の待機時間を短縮させるための制御技術が種々提案されている。例えば、エレベータ利用者がエレベータ乗り場において乗り場呼びを行った場合、その乗り場呼びを行った時点において乗りかごに乗車できるか否かが判断され、乗車できると判断された場合には乗りかごへの乗車が予約される。そして、当該利用者より後に乗り場呼びを行った他のエレベータ利用者に対して優先して乗りかごに乗車できるように乗りかごを運行するものがある。
特開2009−120336号公報
しかしながら、乗り場呼びを行った順番で乗りかごの運行を行った場合、必ずしも効率的な乗りかごの運行ができるとは限らず、エレベータの運行制御に関しては改善の余地がある。例えば、乗りかごの効率的な運行を妨げることなく、乗りかごを利用したいときの待ち時間を短縮できるような運行制御ができれは有意義である。
実施形態のエレベータ制御システムは、乗りかごと、登録部と、制御部と、第一の表示装置と、を備える。乗りかごは、昇降路に沿う各階の乗り場の間を移動する。登録部は、乗りかごの呼び登録を受け付ける。この登録部は、乗り場で乗り込みのために乗りかごを呼ぶ第一の呼び登録と、乗りかごを指定の時刻に指定の乗り場に呼ぶ予約を行う第二の呼び登録と、を受け付ける。制御部は、登録部により登録された呼び登録にしたがって乗りかごを乗り場に移動させる。そして、この制御部は、第一の呼び登録がある場合、当該第一の呼び登録にしたがい乗りかごを移動させる一方、第一の呼び登録が未登録であり休止中の移動可能な乗りかごが存在する場合、第二の呼び登録にしたがい、休止中の乗りかごを指定の時刻に指定の乗り場に移動させる。第一の表示装置は、前記第二の呼び登録にしたがい前記乗りかごが前記指定の時刻に前記指定の乗り場に待機状態で停止しているか否か、前記第一の呼び登録によって前記第二の呼び登録が無効になったか否か、の少なくとも一つを表示する
図1は、実施形態で想定するエレベータを説明する模式図である。 図2は、実施形態のエレベータの乗り場操作盤、予約操作盤および扉の正面図である。 図3は、実施形態のエレベータ制御システムの予約操作盤の一例を示す図である。 図4は、実施形態のエレベータ制御システムにおいて、居住エリア用の表示装置の一例を示す図である。 図5は、実施形態のエレベータ制御システムにおいて、管理室に設置される監視表示装置の一例を示す図である。 図6は、実施形態のエレベータ制御システムの機能的な構成例を示すブロック図である。 図7は、実施形態のエレベータ制御システムの予約操作盤の他の例を示す図である。 図8は、実施形態のエレベータ制御システムの予約操作盤の表示画面としてパスコードの入力画面が表示されている場合を示す図である。 図9は、実施形態のエレベータ制御システムの予約登録を行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施形態のエレベータ制御システムの運行制御を行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、実施形態のエレベータ制御システムの表示制御を行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、実施形態に係るエレベータ制御システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態で想定するエレベータを説明する模式図である。エレベータは、複数階を有する建物10に設けられた昇降路12内で乗りかご14を昇降させることにより、乗りかご14に乗車した利用者をある階から別の階へと搬送する搬送手段である。乗りかご14は、ロープ16を介してつり合い重り18と連結されている。そして、巻上機20の駆動によりロープ16が送り動作されることにより、乗りかご14がつり合い重り18とバランスを取りながら昇降路12内を昇降する。巻上機20は、通常は商用電源からの電力供給を受けて駆動するが、停電などにより商用電源からの電力供給が遮断されると、蓄電装置22からの電力供給を受けて駆動する。蓄電装置22は、商用電源から電力供給が遮断された場合に、巻上機20だけでなくエレベータ内で電力を消費するすべての機器に電力供給するバックアップ電源である。なお、蓄電装置22は、停電時のバックアップ電源だけでなく、ピークシフト用の電源として用いたり、商用電源を補助するサポート電源として用いたりすることもできる。
乗りかご14には、当該乗りかご14に乗車した利用者がかご呼びの操作を行うためのかご内操作盤14aが設けられている。かご呼びとは、乗りかご14に乗車した利用者が目的階を指定して乗りかご14を目的階の乗り場24に移動させるための操作である。かご呼びに応じて乗りかご14が目的階まで移動することを、かご呼びに応答するという。また、乗りかご14には、乗りかご14の現在位置(昇降路12内の上下方向の位置)を検出するためのかご位置検出装置14bが設けられている。なお、乗りかご14は、1台で運行されてもよいし、複数台が連携して運行されるようにしてもよい。
建物10の各階の昇降路12の近傍は、乗り場24(例えば乗り場24a〜24z)と呼ばれる。各階の乗り場24には、乗りかご14が到着した際に開放されて、到着した乗りかご14に対して利用者の出入りを許容する扉26が設けられている。図1の場合、扉26a〜26zが示されている。また、一例として、扉26aが建物10の出入り口(エントランス)のある1階にある扉である。図2には、扉26の詳細が示されている。扉26は、例えば中央から左右に開く自動扉であり、その近傍、例えば扉26の左側の壁面には、利用者が乗り場呼びの操作を行うための乗り場操作盤28が設けられている。乗り場操作盤28には、上階に移動する乗りかご14を呼ぶ上呼びボタン28aと下階に移動する乗りかご14を呼ぶ下呼びボタン28bが備えられている。乗り場呼びとは、利用者が乗りかご14の移動方向(上下)を指定して乗車階の乗り場24に乗りかご14を移動させるための操作である。乗り場呼びに応じて乗りかご14が利用者の乗車階に移動することを、乗り場呼びに応答するという。
本実施形態のエレベータ制御システムは、事前に利用者が乗りかご14の利用予約を行うことができる。例えば、マンション等において、毎朝、通勤のために自宅を出発する時刻が決まっている場合、当該時刻に利用予約(予約登録)を行うことで乗りかご14が自宅のある階で待機していれば、すぐに乗りかご14に乗り込みエントランスに向かうことができる。つまり、乗りかご14の呼び待ち時間を短縮できる。そこで、本実施形態のエレベータ制御システムは、乗り場24で乗り込みのために乗りかご14を呼ぶ第一の呼び登録(非予約者による登録、乗り場呼び)と、乗りかご14を指定時刻に指定乗り場に呼ぶ予約を行う第二の呼び登録(予約者による登録、予約登録)と、を受け付け可能である。そして、エレベータ制御システムの全体を制御する制御部は、第一の呼び登録(乗り場呼び)がある場合、当該第一の呼び登録に応答するために乗りかご14を移動させる。その一方で、第一の呼び登録(乗り場呼び)が未登録であり休止中の移動可能な乗りかご14が存在する場合、第二の呼び登録(予約登録)にしたがい、休止中の乗りかご14を第二の呼び登録で予約された指定の時刻に指定の乗り場に移動させる。
すなわち、本実施形態のエレベータ制御システムは、乗りかご14に対して、事前に利用する時刻(指定時刻)と利用する乗り場(待機させる乗り場、指定乗り場)とを登録(第二の呼び登録)可能にしている。このような乗りかご14の第二の呼び登録による予約運行は、登録した指定時刻に第一の呼び登録で利用されていない乗りかご14(休止中の乗りかご14)を利用する。換言すれば、予約登録者が優先的に休止中の乗りかご14を利用できるように乗りかご14を制御する。つまり、かご内操作盤14aの操作によるかご呼びに応答しておらず、乗り場操作盤28の操作による乗り場呼び(第一の呼び登録)に応答していない乗りかご14が存在する場合(第一の呼び登録が未登録の場合)、その乗りかご14を予約登録(登録情報)にしたがい事前に移動させておく。そして、利用者を乗りかご14に迅速に迎え入れることができるようにしている。その結果、乗りかご14の有効利用を図るようにしている。なお、予約登録が行われている場合でも、その時刻に他の階で乗り場呼びが発生した場合、つまり、乗りかご14が通常通り利用される場合には、予約登録をキャンセルして、乗り場呼びに対する応答(通常の乗りかご14の利用態様)が優先されるようにしてもよい。
このような予約登録を実現するために、乗り場操作盤28の近傍、例えば下方には、乗りかご14を指定の時刻に指定の乗り場に移動させるための予約登録を行う予約操作盤200(単に操作盤という場合がある)が配置されている。予約操作盤200は、各乗り場24に設けられてもよいし、各居住エリア(家)に設けられてもよい。また、例えばエントランスフロア、例えば乗り場24aのみに配置されてもよい。予約操作盤200には、予約登録の内容を入力するための予約入力パネル202と、予約登録の状況(自分の登録状況や他人の登録状況等)が表示される予約状況表示部204を含む。予約操作盤200の詳細については後述する。
なお、同一の乗り場24に複数の扉26が存在する場合、つまり、複数の乗りかご14が平行して運行されている場合、乗り場操作盤28や予約操作盤200の数は、各扉26の数と同数であってもよいし、各扉26の数よりすくなくてもよい。また、予約操作盤200と乗り場操作盤28とは、接近して配置されてもよいし、予約操作盤200が乗り場操作盤28から離れて独立的に配置されてもよい。例えば、乗り場24内で扉26から離れた位置に配置されてもよい。この場合、予約操作盤200は、1台もしくは数台が並べられて配置されてよい。また、乗り場操作盤28が複数台設けられている場合、いずれか一つの乗り場操作盤28が操作された場合、他の乗り場操作盤28も同様に操作されたものとみなされてもよい。例えば、いずれか一つの乗り場操作盤28の上呼びボタン28aが操作されて、操作済みであることを示すランプが点灯する場合、他の乗り場操作盤28の上呼びボタン28aも同様に点灯してもよい。
図1に戻り、建物10の各階の乗り場24に設けられた乗り場操作盤28(図2参照)や、乗りかご14に設けられたかご内操作盤14aおよびかご位置検出装置14bは、それぞれハーネス(不図示)を介してエレベータ制御装置100(制御部)に接続されている。エレベータ制御装置100は、乗り場操作盤28の操作による乗り場呼びやかご内操作盤14aの操作によるかご呼びがあると、これら乗り場呼びやかご呼びを登録する。そして、エレベータ制御装置100は、かご位置検出装置14bからの情報をもとに乗りかご14の現在位置を把握しながら、登録された乗り場呼びやかご呼びに応答するように、巻上機20の駆動を制御することによって乗りかご14の運行を制御する。乗り場呼びやかご呼びの登録とは、応答すべき乗り場呼びやかご呼びの情報を記憶することをいう。なお、乗り場呼びやかご呼びに応答した後、これらの情報は消去される。
図3には、予約操作盤200の詳細な構成が示されている。前述したように、予約操作盤200は、予約入力パネル202と予約状況表示部204とを含む。予約入力パネル202は、乗りかご14を予約する時刻(乗りかご14を呼ぶ時刻;TIME)を指定する時刻表示部206a、時刻表示部206b、時刻表示部206cおよび曜日表示部206dを含む。時刻表示部206aは、0〜23の数字を選択可能で、0時〜23時のいずれかを表示する。時刻表示部206bは、0〜5の数字を選択可能で、時刻表示部206cは、0〜9の数字を選択可能で、00分から59分のいずれかを表示する。また、曜日表示部206dは、「MON」、「TUE」、「WED」、「THU」、「FRI」、「SAT」、「SUN」のいずれか一つ以上を選択可能で、曜日指定を行う。時刻表示部206a〜206cおよび曜日表示部206dの表示内容は、それぞれ、UPキー208aとDOWNキー208bで変更可能である。
予約入力パネル202は、乗りかご14を予約する乗り場(乗りかご14を呼ぶ乗り場;FLOOR)を指定する乗り場表示部210を含む。乗り場表示部210は、建物10の乗り場階数を選択可能で、例えば建物10の利用可能フロアが1階から26階の場合、1〜26のいずれかを表示する。乗り場表示部210の表示内容は、UPキー212aとDOWNキー212bで変更可能である。図3は、一例として、乗りかご14を呼ぶ時刻(指定時刻)が水曜日の7時35分で、乗りかご14を呼ぶ乗り場(指定乗り場)が6階である場合が示されている。さらに、予約入力パネル202には、予約する乗りかご14に乗車後、上階または下階のいずれの移動方向(DIRECTION)に運行させるかを指定する上移動キー214aと下移動キー214bを有する。上移動キー214a、下移動キー214bは、例えば押下により点灯する照明付きのスイッチで、指定時刻および指定乗り場の選択の際にいずれかの選択が可能である。上移動キー214aと下移動キー214bは、いずれか一方が有効であり、一方が有効の場合に他方を押下した場合、一方は無効となり他方が有効となる。
予約入力パネル202は、入力確定キー216と無効キー218とを備える。入力確定キー216は、「指定時刻」、「指定乗り場」および「移動方向」の入力が完了した場合にその入力を確定するときに押下するスイッチである。入力確定キー216は、押下により点灯する照明付きスイッチとすることができる。無効キー218は、「指定時刻」、「指定乗り場」および「移動方向」の入力をキャンセルする場合に押下するスイッチである。
予約状況表示部204(第一の表示装置ともいう)には、予約入力パネル202によって入力され、かつ登録済みの予約情報が表示される。予約状況表示部204は、登録済み表示部220を有する。図3の場合、エレベータ制御装置100で制御されている乗りかご14が2台ある場合が示され、1号機表示領域220aと2号機表示領域220bとがある。また、指定時刻表示領域220cが形成され、時刻ごとに1号機と2号機の登録状況が把握できるようになっている。1号機表示領域220aおよび2号機表示領域220bにおいて、図中「黒丸」で示される部分が予約登録済みの時刻で、図中「白丸」で表示される部分が予約登録可能な時刻である。「黒丸」で示される部分には、「指定乗り場」と「移動方向」が併せて表示されている。例えば、水曜日の7時35分は、1号機が6階に下階方向の移動で予約済みであり、2号機が予約可能であることが示されている。また、水曜日の7時33分は、1号機が3階に下階方向の移動で予約済みであり、2号機が7階に下階方向の移動で予約済みであることが示されている。つまり、登録済み表示部220は、第二の呼び登録の成否を表示する第一の表示装置の一部として機能する。
なお、1号機表示領域220aおよび2号機表示領域220bにおいて、「−」が示される時刻は、予約登録不可の時刻を示している。例えば、乗りかご14の予約登録が完了している場合、予約対象の乗りかご14は、「指定時刻」に予約した利用者を乗車させ、目的の階(例えばエントランスフロア)まで移動する必要がある。したがって、予約登録された「指定時刻」後一定期間は、予約に対応することができない。例えば、水曜日の7時33分に予約された1号機は、7時33分の直後は予約した利用者を載せて他のフロアまで移動している。したがって、予約操作盤200は、予約を制約する制約期間(制約時間)を定めて、その期間は予約登録を受け付けないようにしている。例えば、乗りかご14が最大距離移動する場合を考える。例えば建物10が地上26階建ての場合、最大移動距離は26階から出発して再び26階に戻る場合である。乗りかご14が1階から最上階の26階まで25秒で移動可能である場合、予約利用者を26階で受け入れて1階まで運び、再び26階に戻るには乗り降りの時間を考慮すると50+α秒(例えば60秒)必要となる。したがって、予約登録が行われた乗りかご14は、その予約時刻(指定時刻)のあと60秒間は、予約不可としている。図3の場合、水曜日の7時33分の1号機および2号機が予約登録済みなので、その後の予約枠である水曜日の7時34分は、「−」として予約不可にしている例が示されている。同様に、水曜日の7時35分の1号機が予約登録済みなので、その後の予約枠である水曜日の7時36分は、「−」として予約不可にしている例が示されている。なお、この制約期間は、乗りかご14の移動速度(運行速度)や建物10の階数に応じて適宜決めることができる。例えば、乗りかご14の移動速度が遅い場合や、建物10の階数がより高い場合は、制約期間が2分であったり、それ以上の場合もある。逆に乗りかご14の移動速度が速い場合や、建物10の階数が低い場合は、制約期間が30秒等の場合もある。
予約状況表示部204(第一の表示装置)は、応答表示灯222a,222bを備える。応答表示灯222aは、1号機が現在予約登録を実行中であり、乗りかご14が「指定乗り場」で待機している場合に例えば点灯する表示灯であり、応答表示灯222bは、2号機が現在予約登録を実行中であり、乗りかご14が「指定乗り場」で待機している場合に例えば点灯する表示灯である。つまり、応答表示灯222a,222bは、第二の呼び登録にしたがい乗りかご14が「指定時刻」に「指定乗り場」に待機状態で停止しているか否かを表示する第一の表示装置の一部として機能する。なお、応答表示灯222a,222bは、例えば、非応答時は、「消灯状態」とし、乗りかご14が予約登録にしたがい応答移動中(指定乗り場に移動中)は、「緑色の点滅」として「待機応答中」であることを示す。また、「指定乗り場」に到着して「待機中」の場合は、「緑色の点灯」としてもよい。この場合、応答表示灯222a,222bの表示態様により予約登録の実行状態を利用者に理解させやすくすることができる。なお、前述したように予約対象の乗りかご14が通常の「乗り場呼び」に応答する場合がある。つまり、予約登録はキャンセルされることになる。その場合、例えば予約登録がキャンセルされた乗りかご14に対応する応答表示灯222aまたは応答表示灯222bは、「赤色点灯」として、予約利用者に認識し易くしてもよい。つまり、応答表示灯222a,222bは、第一の呼び登録によって第二の呼び登録が無効になったか否を表示する第一の表示装置の一部として機能する。なお、このような第二の呼び登録の成否を示す表示、第二の呼び登録にしたがい乗りかごが指定時刻に指定乗り場に待機状態で停止しているか否かを示す表示、第一の呼び登録によって第二の呼び登録が無効になったか否かを示す表示は、上述した表示態様に限らず、適宜変更しても同様の効果を得ることができる。例えば、それぞれの表示を別々に専用の表示装置を用いて行ってもよい。また、表示内容は適宜選択可能で、例えば、第二の呼び登録が無効になった場合、応答表示灯222a(222b)を消灯させることで、同様な意味を持たせることができるので、第二の呼び登録が無効になったか否かの示す表示を省略してもよい。
予約入力パネル202を用いて、予約登録を行う場合、時刻表示部206a〜206cおよび曜日表示部206dを用いて指定時刻を入力すると、その入力に対応して指定時刻表示領域220c、1号機表示領域220a、2号機表示領域220bが上下方向にスクロールして予約の可否が示される。図3の場合、入力した指定時刻が登録済み表示部220の中央領域に表示されるようになっている。その後、予約を行う利用者は、予約可能な「指定時刻」において、UPキー212a、DOWNキー212b、上移動キー214a、下移動キー214b等を操作して「指定乗り場」と「移動方向」を入力して入力確定キー216の押下により予約を確定する。なお、図3に示す例の場合、予約入力パネル202で入力した「指定時刻」に対応する予約状況表示部204の部分、すなわち水曜日の7時35分の列が強調表示されている(図3では点線で囲まれている)。強調表示は、例えば点滅表示や周囲とは異なる色での表示等により実行することが可能で、予約登録の完了の成否が利用者に理解され易いようにすることが望ましい。
ところで、乗りかご14の予約登録を行う場合、利用者は予約した「指定時刻」の直前まで自宅(居住エリア)等で過ごす場合がある。そこで、本実施形態のエレベータ制御システムでは、居住エリアに予約登録した乗りかご14の状況を示す表示装置が配置されてもよい。図4は、居住エリア用の表示装置224(第二の表示装置)の一例である。居住エリア用の表示装置224は、応答表示灯226、取消表示灯228、取消ボタン230を備える。応答表示灯226は、例えば、第二の呼び登録が受け付けされている場合(登録済みの場合)、ゆっくりとした「緑色点滅」を行い、乗りかご14が予約登録にしたがって、「指定乗り場」に到着して待機状態になった場合、つまり、この場合居住エリアのあるフロアに到着して待機状態になった場合に「緑色点灯」を行う。なお、乗りかご14の到着を予告するように、緑色の点滅速度を変化させてもよい。例えば、到着30秒前まではゆっくりとした点滅で、それ以降は、速い点滅に変えることで、乗りかご14の接近を予告してもよい。また、表示色を順次変化させて到着予告を行ってもよい。また、音声による案内を行ってもよい。取消表示灯228は、第一の呼び登録によって予約した第二の呼び登録が無効になった場合、または、予約登録者自らが取消ボタン230の操作により第二の呼び登録をキャンセルした場合等に、所定時間(例えば2分)、例えば赤色点灯する表示灯である。このように、応答表示灯226および取消表示灯228による表示により、第二の呼び登録による乗りかご14の運行状態を容易に予約利用者(居住者)に認識させることができる。
図5は、本実施形態のエレベータ制御システムにおける乗りかご14の運行状態を監視する監視表示装置232の一例である。監視表示装置232は、例えば建物10の管理室等に配置され、建物10全体の監視、管理の一項目として利用することができる。図5の場合、一例として、建物10が地上7階建てであり、乗りかご14が1号機(No.1)、2号機(No.2)の2台が運行されている場合を示している。監視表示装置232は、乗り場表示領域234aと、1号機用の所在表示領域234b、2号機用の所在表示領域234c、1号機用の応答状態表示領域236a、2号機用の応答状態表示領域236b等を備える。所在表示領域234b,234cには、乗り場表示領域234aの乗り場階に対応する位置にランプが配置され、乗りかご14の存在する場所のランプが点灯する。また、応答状態表示領域236a,236bは、所在表示領域234b,234cで表示される乗りかご14が待機応答中である場合に点灯するランプと予約された予約登録(第二の呼び登録)が取り消された場合に点灯するランプを備える。このように、管理室等に、予約運行を行う乗りかご14の所在位置を明確に表示する監視表示装置232を設置することにより、予約運行を行う乗りかご14の運行状態を把握させ易い。その結果、例えばエレベータに異常等が発生した場合に早急に、その異常を発見させ迅速な対応を行わせ易くすることができる。
図6は、実施形態のエレベータ制御システムの制御部(エレベータ制御装置100)の機能的な構成例を示すブロック図である。エレベータ制御装置100は、各種プログラムを実行するコンピュータシステムや、各種情報を記憶するHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置、無線LANなどのネットワークを介して無線通信を行うための通信インタフェース等を含む。また、エレベータ制御装置100は、乗り場操作盤28、かご内操作盤14a、予約操作盤200、かご位置検出装置14b等などからハーネスを介して各種情報を入出力するための入出力インタフェースなどを基本ハードウェアとして備える。具体的にはエレベータ制御装置100は、予約情報入出力部102、無線通信部104、予約登録部106、制約条件判定部108、呼び登録部110、乗り場呼び入力部112、かご位置入力部114、情報制御部116、かご呼び入力部118、かご呼び登録部120、運行制御部122等を含む。なお、エレベータ制御装置100は、例えば、コンピュータシステム上で所定の制御プログラムを実行することにより、上述の各構成要素を実現してもよい。
予約情報入出力部102は、予約操作盤200等からの予約情報の受け取りを行うとともに、予約操作盤200等へ向けて乗りかご14の運行情報や予約登録の成否等の情報を提供するためのインタフェースである。予約情報入出力部102は、受け取った予約情報を予約登録部106に転送する。予約情報入出力部102は、予約操作盤200の他に例えば、住居PC300、住居端末302等とも接続され得る。例えば、住居PC300は、パーソナルコンピュータであり、専用のアプリケーションをインストールすることにより、例えば、住居PC300で、図3に示す予約操作盤200と同等の機能を実現し、ディスプレイ上で予約登録の入力操作や乗りかご14の運行状態の表示を実現することができる。
また、図3に示す予約操作盤200と同等の機能を有する操作盤を住居端末302として居住エリア(居室内)に配置することができる。図7は、居住エリア用の予約操作盤200Aを示している。予約操作盤200Aは、乗り場表示部210およびUPキー212a、DOWNキー212bが省略されている以外は、基本的に予約操作盤200と同じである。居室内に予約操作盤200Aが存在する場合、予約登録を行う際に乗りかご14を待機させる「指定乗り場」は、居室が存在するフロアと見なすことができるので、「指定乗り場」の入力が省略できる。したがって、図7に示すような簡易構成の予約操作盤200Aを用いることで、コスト軽減に寄与できる。なお、予約登録のための操作盤をエントランスのある乗り場24に設置する場合、各階の利用者が共用するので、乗りかご14を待機させる「指定乗り場」の入力を行う乗り場表示部210およびUPキー212a、DOWNキー212bを備えた予約操作盤200とする必要がある。一方、各階の共有スペースまたは各階の乗り場24に予約登録のための操作盤を設置する場合は、居住エリア用の操作盤と同様に、乗りかご14を待機させる「指定乗り場」は、共有スペースが存在するフロアと見なすことができるので、「指定乗り場」の入力が省略できる。したがって、この場合も簡易型の予約操作盤200Aを設置すればよい。
また、本実施形態のエレベータ制御システムは、携帯端末304を用いて、予約登録を行うことができる。携帯端末304は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット(パッド端末)等であり、専用のアプリケーションをインストールすることにより、例えば、図3に示す予約操作盤200と同等の機能を実現し、当該携帯端末304から予約登録の入力操作や乗りかご14の運行状態の表示を実現することができる。携帯端末304は、無線通信部104を介して予約情報入出力部102と接続され、予約登録部106に対して情報の入出力が可能となり、予約情報の入力(登録)や乗りかご14の運行情報や予約登録の成否等の情報を得ることができる。携帯端末304を用いることで、乗り場24に限らず、自宅や出先でも予約情報の入力(登録)や乗りかご14の運行情報や予約登録の成否等の情報を得ることができる。なお、住居PC300、住居端末302、携帯端末304等は、乗り場24の近傍に配置された予約操作盤200に対して、遠隔地で予約操作や予約内容の確認ができる端末といえる。したがって、住居PC300、住居端末302、携帯端末304等は、「遠隔操作端末」と称する場合がある。また、遠隔操作を行う住居PC300や携帯端末304を用いて乗りかご14の予約を行うことを希望する利用者に専用のアプリケーションを事前に配布しておくことにより、予約操作盤200や予約操作盤200Aの設置を省略することが可能であり、コスト軽減に寄与できる。なお、住居PC300や携帯端末304が利用する専用のアプリケーションは、例えば、インターネット回線を通じて提供してもよいし、CD−ROM等の記憶媒体を介して提供してもよい。なお、住居PC300や住居端末302は、無線通信部104を介して予約情報入出力部102に接続されてもよい。
予約登録部106は、予約情報入出力部102から受け取った予約情報(指定時刻や指定乗り場の情報等)と、制約条件判定部108が保持する制約条件(制約情報)、例えば既に予約登録が完了している「指定時刻」が存在する場合、その時刻以降60秒間は予約登録を受け付けない等の条件を参照して、予約登録の成否を決定する。制約条件判定部108は、既に完了している予約登録部106の予約登録状況に基づき、どの時刻に制約条件を適用するかを決定して常時その情報を更新する。予約登録部106は、制約条件を適用することで得られる成否結果を予約情報入出力部102を介して予約登録のための入力を行った予約操作盤200、住居PC300、住居端末302、携帯端末304等に送信する。予約登録が成立の場合は、予約登録部106に正式に予約登録を保持する。一方、予約登録が不成立の場合は、予約条件を変更した入力を促すようにしてもよい。
成立した予約登録は、「指定時刻」の所定期間前になったら予約情報(「指定時刻」、「指定乗り場」、「移動方向」)、つまり、第二の呼び登録の情報を呼び登録部110に転送する。予約情報の転送処理は、例えば「指定時刻」の3分前に実行される。
呼び登録部110には、乗り場操作盤28の上呼びボタン28aまたは下呼びボタン28bからの乗り場呼び(第一の呼び登録)の情報が乗り場呼び入力部112を介して提供される。つまり、乗り場呼びのあった階および乗り場呼びの方向を示す情報が順次入力される。呼び登録部110は、乗り場呼び入力部112を介して入力された乗り場呼びの情報を記憶することで、乗り場操作盤28の操作に応じた乗り場呼び(非予約利用者からの「第一の呼び登録」)を登録する。このとき、呼び登録部110は、第二の呼び登録より第一の呼び登録を優先させる。つまり、既に予約登録(第二の呼び登録)が登録されている場合でも、その予約登録の「指定時刻」に同じ乗りかご14が乗り場呼び(第一の呼び登録)に応答して移動している場合、予約登録(第二の呼び登録)は実行不能と判定して、無効とする。呼び登録部110は、乗り場呼び(第一の呼び登録)の発生によって、該当する乗りかご14の予約登録(第二の呼び登録)が実行不能と判定した場合、その情報が情報制御部116に提供される。そして、情報制御部116は、予約情報入出力部102を介して、予約登録の入力を行った予約操作盤200、住居PC300、住居端末302、携帯端末304等に予約登録(第二の呼び登録)が無効になった旨の通知を行う。その結果、例えば、図3に示す予約操作盤200の応答表示灯222aが赤色点灯させられる。また、図4の居住エリア用の表示装置224の取消表示灯228が赤色点灯させられる。また、情報制御部116は、予約登録(第二の呼び登録)が無効になった旨の通知を監視表示装置232にも送信し、監視表示装置232では、応答状態表示領域236a(236b)の待機応答取消を示すランプが点灯させられる。
情報制御部116は、予約登録(第二の呼び登録)が無効になった旨を通知する際に、予約を行った利用者が確実に認識できることが望ましい。そこで、予約登録の操作を行った利用者の特定ができるように、例えば、エレベータ制御装置100は、パスコードやパスワードを用いたユーザ認証を行ってもよい。図8は、予約操作盤200と類似する予約操作盤240の一例である。予約操作盤240は、例えば表示内容が変更可能な液晶表示領域を備え、予約操作に先立ちユーザ認証を行うための認証画面242が表示可能になっている。認証画面242は、パスコード表示領域244、数字キー表示領域246およびOKキー248、CANCELキー250等が表示されるようになっている。予約利用者は、予約登録に先立ち、予めエレベータ制御装置100に登録されている、固有のパスコード、図8の場合は5桁の数字を数字キー表示領域246の数字キーにより入力させてパスコードを特定する例を示している。パスコードは、予め利用者によりエレベータ制御装置100に登録される。パスコードにより利用者の特定を可能にすることで、例えば、乗りかご14の予約登録の結果の通知や登録済みの予約登録(第二の呼び登録)が、乗り場呼び(第一の呼び登録)により取り消された(無効化された)場合に、個人宛に通知を行うことができる。例えば、予約登録が取り消された場合に、住居端末302や携帯端末304(携帯電話やスマートフォン)に通知を行うことができる。このように、予約操作盤240で予約登録を行った場合、個人宛に、予約結果や現在の登録状態、取り消し状態等が住居端末302や携帯端末304に送信可能になるので、予約登録の適切な案内が可能になる。なお、携帯端末304や住居PC300の画面に予約操作盤240のような認証画面242を表示させることも可能であり、同様な個人認証を行えるようにしてもよい。
また、呼び登録部110には、かご位置入力部114を介してかご位置検出装置14bから送られる情報、つまり、乗りかご14の現在位置を示すかご位置の情報が提供されている。このかご位置の情報は、呼び登録部110を介して予約登録部106にも提供され、休止中の乗りかご14が存在するか否かが予約登録部106で確認できるようになっている。また、かご位置入力部114は、乗りかご14の現在位置を示すかご位置の情報を運行制御部122に提供して、乗りかご14の運行状態を呼び登録部110にフィードバックして効率的な乗りかご14の運行ができるようにしている。
かご呼び入力部118は、かご内操作盤14aからハーネスを介してエレベータ制御装置100に送られるかご呼びの情報、つまり、乗りかご14に乗車した利用者の目的階を示す情報を受け取る。かご呼び登録部120は、かご呼び入力部118から提供されるかご呼びの情報を記憶することで、かご内操作盤14aの操作に応じたかご呼びを登録する。
運行制御部122は、呼び登録部110から提供される乗り場呼び(第一の呼び登録)および予約登録(第二の呼び登録)の情報、かご位置入力部114から提供される乗りかご14の位置、かご呼び登録部120から提供されるかご呼びの情報に基づき、巻上機20を駆動する。また、運行制御部122は、各階の乗り場24において、扉26の開閉を制御する。乗りかご14が複数存在する場合には、巻上機20もその数に応じて複数存在するので、運行制御部122は、各巻上機20を最も効率的に駆動制御できるように制御する。運行制御部122は、巻上機20の回転方向と回転量、回転速度等を決定し、乗りかご14が予約登録情報または呼び登録情報にしたがって効率的な制御(最短の移動で指定の乗り場24に到着するような制御)ができるように巻上機20を駆動する。前述したように、この場合、乗り場呼び(第一の呼び登録)が予約登録(第二の呼び登録)より優先される。その結果、通常の乗りかご14の運行を妨げることなく、休止中の乗りかご14を用いて、予約運行を実行することができる。
このように構成されるエレベータ制御装置100における制御例を図9〜図11のフローチャートを用いて説明する。まず、予約操作盤200を用いた乗りかご14の予約登録の手順を説明する。
予約登録部106は、予約情報入出力部102を介して予約登録の入力があったか否かを常時監視している(S100)。予約登録の入力が確認されない場合(S100のNo)、予約登録部106は、予約登録の入力の有無確認を継続する。予約登録の入力が確認された場合(S100のYes)、予約登録部106は、当該予約登録部106の記憶部に登録されている予約情報を取得する(S102)。予約登録部106は、取得した予約情報が最新情報であるか否かを確認し最新情報でない場合(S104のNo)、再度登録情報の取得を行う。一方、予約登録部106は、取得した予約情報が最新情報の場合(S104のYes)、予約情報入出力部102から提供される予約情報と既に登録済みの予約情報とに重複がないか否かを確認する(S106)。重複登録がない場合(S106のYes)、予約登録部106は、制約条件判定部108を参照して入力された予約情報の「指定時刻」が制約期間外か否かを確認する(S108)。つまり、入力された予約情報の「指定時刻」が他の予約登録の「指定時間」後、例えば60秒以内か否かを確認し、制約期間外(例えば60秒以降)の場合(S108のYes)、予約登録部106は、入力された予約情報による予約登録が可能と判定する。そして、予約登録部106は、入力された予約情報(「指定時間」、「指定乗り場」、「移動方向」等)を新規の予約登録として記憶部に保存するとともに、予約情報入出力部102を介して予約操作盤200等に「予約完了」を表示させるための表示出力を実行する(S110)。
一方、予約登録部106は、新規の予約登録の「指定時刻」に対する制約期間情報、例えば、登録した「指定時刻」から60秒間は、予約登録を受け付けない旨を示す情報を決定する(S112)。
そして、予約登録部106は、新規の予約登録として記憶部に入力された予約情報(「指定時間」、「指定乗り場」、「移動方向」等)および制約条件判定部108が新たに決定した制約期間情報(例えば、図3,7,8の応答表示灯220a,220bの「−」を表示するための情報)を予約情報入出力部102を介して予約操作盤200に出力して、一連のフローを一旦終了する(S114)。その結果、予約操作盤200等では、登録済み表示部220の表示が更新可能となる。
S106において、予約情報入出力部102から提供される予約情報と既に登録済みの予約情報とに重複がある場合(S106のNo)、予約登録部106は予約登録「不可」と判定する。予約登録部106は、予約情報入出力部102を介して予約操作盤200等に「予約不可」を表示するための表示出力を行うとともに、再入力案内(例えば、「その時間帯は予約できません」等)を表示させるための表示出力を実行して、一連のフローを一旦終了する(S116)。同様に、S108において、入力された予約情報の「指定時刻」が他の予約登録の「指定時間」の制約時期間内(例えば60秒以内)の場合(S108のNo)、予約登録部106は予約登録「不可」と判定する。予約登録部106は、予約情報入出力部102を介して予約操作盤200等に「予約不可」および再入力案内を表示させるための表示出力を実行して、一連のフローを一旦終了する(S116)。
次に、エレベータ制御装置100による乗りかご14の運行制御の手順を図10を用いて説明する。
予約登録部106は、登録された予約登録の予約時間(指定時刻)の所定時間前に到達したか否かを常時監視している(S200)。予約時間の所定時間前(例えば、3分前)に到達していない場合(S200のNo)、一旦このフローを終了する。一方、予約時間の所定時間前(例えば、3分前)に到達した場合(S200のYes)、予約登録部106は、該当する予約登録の情報を呼び登録部110に転送する(S202)。呼び登録部110は、予約登録の情報を受け取ると、「指定時間」に「指定乗り場」に到着できる乗りかご14が存在するか否か、つまり、その「指定時刻」に割り当て可能な乗り場呼び(第一の呼び登録)のない乗りかご14(休止中の乗りかご14)があるか否か確認する(S204)。割り当て可能な乗りかご14が存在しない場合(S204のNo)、呼び登録部110はこのフローを一旦終了する。一方、割り当て可能な乗りかご14が存在する場合(S204のYes)、呼び登録部110は、該当する予約登録の情報を運行制御部122に転送し、運行制御部122は、休止中の乗りかご14を「指定乗り場」に移動させる(S206)。つまり、運行制御部122は巻上機20の回転方向、回転量、回転速度等を制御する。
運行制御部122は、予約登録にしたがって乗りかご14の移動中に、呼び登録部110を介していずれかの乗り場24に設置された乗り場操作盤28から「乗り場呼び」が発生したか否かを監視する(S208)。乗りかご14の移動中に「乗り場呼び」が発生しなかった場合(S208のYes)、運行制御部122は、乗りかご14を「指定乗り場」に到着させた後、扉26を「閉」の状態のまま待機させる(S210)。運行制御部122は、「指定乗り場」で待機中に、他の階の乗り場24からの「乗り場呼び」の有無を呼び登録部110を介して監視する(S212)。運行制御部122は、待機中に「乗り場呼び」がなく(S212のYes)、当該待機中の乗り場24のホールボタン(上呼びボタン28aまたは下呼びボタン28b)のON操作があった場合(S214のYes)、待機中の乗りかご14の扉および「指定乗り場」の扉26を開き(S216)、一連のフローを一旦終了して利用者の乗り込みを許容する。S214において、ホールボタンの操作を受け付けない場合(S214のNo)、S210に戻り、扉26を閉じた状態での乗りかご14の待機を継続する。
S212において、「指定乗り場」で待機中に、他の階の乗り場24で「乗り場呼び」が発生した場合(S212のNo)、運行制御部122は、「乗り場呼び」を優先して待機中の乗りかご14を「乗り場呼び」の発生した乗り場24に移動させる(S218)。そして、「乗り場呼び」の階に到着後、運行制御部122は、速やかに扉26を開いて、その状態で待機して(S220)、一連のフローを一旦終了する。
また、S208において、予約登録にしたがって乗りかご14を移動中に、呼び登録部110を介していずれかの乗り場24に設置された乗り場操作盤28から「乗り場呼び」が発生した場合(S208のNo)、S218以降の処理を実行して、一連のフローを一旦終了する。
続いて、予約操作盤200等に対する表示制御の手順について、図11を用いて説明する。
呼び登録部110は、登録されている予約登録の「指定時刻」の所定時間前(例えば3分前)に到達したか否かを常時監視し(S300)、所定時間前に到達していない場合(S300のNo)、一旦このフローを終了する。一方、所定時間前(例えば3分前)に到達した場合で(S300のYes)、割り当て可能な乗りかご14(休止中の乗りかご14)がある場合(S302のYes)、呼び登録部110は、「待機応答中」を示す表示信号を情報制御部116を介して、予約操作盤200等や監視表示装置232に出力する(S304)。予約操作盤200が「待機応答中」を示す表示信号を受け取ると、例えば、応答表示灯222a(222b)を緑色で点滅させる。
呼び登録部110は、予約登録にしたがい移動している乗りかご14に対して「乗り場呼び」が発生せず、「指定乗り場」に到着したことが確認できた場合(S306のYes)、「待機中」を示す表示信号を情報制御部116を介して、予約操作盤200等や監視表示装置232に出力する(S308)。予約操作盤200が「待機中」を示す表示信号を受け取ると、例えば、応答表示灯222a(222b)を緑色で点灯させる。
呼び登録部110は、予約登録にしたがい待機している乗りかご14に対して「乗り場呼び」が発生せず(S310のYes)、表示期間(待機時間)が経過した場合、例えば1分が経過したことが確認できた場合、または待機中の乗り場24のホールボタンがON操作された場合(S312のYes)、「待機中」を示す表示信号を停止して(S314)、一旦このフローを終了する。つまり、予約登録にしたがう乗りかご14の予約状態が解除される。S312において、表示期間が経過せず、また待機中の乗り場24のホールボタンがON操作されない場合(S312のNo)、S310に戻り「乗り場呼び」が発生するか否かの監視を継続する。
S310において、待機中の乗りかご14に対して「乗り場呼び」が発生した場合(S310のNo)、呼び登録部110は、情報制御部116を介して「予約キャンセル」を示す表示信号を予約操作盤200等や監視表示装置232に出力する(S316)。予約操作盤200が「予約キャンセル」を示す表示信号を受け取ると、例えば、応答表示灯222a(222b)を赤色で点灯させる。呼び登録部110は、「予約キャンセル」の表示信号の出力後、所定時間(例えば2分)が経過すると(S318のYes)、「予約キャンセル」の表示信号を停止して(S320)、一連のフローを一旦終了する。つまり、呼び登録部110は、「予約キャンセル」の表示信号の出力後、所定時間が経過するまで(S318のNo)、予約登録をした利用者に対して予約がキャンセルされたことを通知し続ける(S316)。
S306において、予約登録にしたがう移動中に「乗り場呼び」が発生した場合(S306のNo)、S316に移行して、S316以降の「予約キャンセル」の表示信号の出力処理を行い一連のフローを一旦終了する。同様に、S302において、予約登録にしたがい移動させる乗りかご14が存在しない場合(S302のNo)、S316に移行して、S316以降の「予約キャンセル」の表示信号の出力処理を行い一連のフローを一旦終了する。
上述したように、情報制御部116は、予約登録(第二の呼び登録)にしたがい乗りかご14が「指定時刻」に「指定乗り場」に待機状態で停止していることを示す報知情報を出力する出力部として機能する。また、情報制御部116は、予約登録が無効(キャンセル)とされたことを示す報知情報を出力する出力部として機能する。情報制御部116は、「指定乗り場」の予約操作盤200に対して、「待機中」や「予約キャンセル」の表示を行うようにしてもよいし、住居PC300、住居端末302、携帯端末304等を介して、予約登録を行った個人宛に、「待機中」や「予約キャンセル」の表示を行うようにしてもよい。また、乗り場24に乗りかご14が待機していることを、その乗り場24が存在するフロア全体に通知するようにしてもよい。この場合、住居端末302やフロア内の廊下等の共有スペースに配置された端末(例えば、居住エリア用の表示装置224と同様な端末)に一斉通知するようにしてもよい。この場合、同一フロアの利用者間で乗りかご14の予約内容が共用できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
12 昇降路、 14 乗りかご、 14a かご内操作盤、 24 乗り場、 28 乗り場操作盤、 100 エレベータ制御装置、 102 予約情報入出力部、 106 予約登録部(登録部)、 110 呼び登録部(登録部)、 112 乗り場呼び入力部、 116 情報制御部、 122 運行制御部(制御部)、 200,200A 予約操作盤(操作盤)、204 予約状況表示部(第一の表示装置)、224 居住エリア用の表示装置(第二の表示装置)、 232 監視表示装置、 300 住居PC(遠隔操作端末)、 302 住居端末(遠隔操作端末)、 304 携帯端末(遠隔操作端末)。

Claims (5)

  1. 昇降路に沿う各階の乗り場の間を移動する乗りかごと、前記乗りかごの呼び登録を受け付ける登録部と、前記登録部により登録された前記呼び登録にしたがって前記乗りかごを前記乗り場に移動させる制御部と、前記乗り場に設けられた第一の表示装置と、を備え、前記登録部は、前記乗り場で乗り込みのために前記乗りかごを呼ぶ第一の呼び登録と、前記乗りかごを指定の時刻に指定の乗り場に呼ぶ予約を行う第二の呼び登録と、を受け付け、前記制御部は、前記第一の呼び登録がある場合、当該第一の呼び登録にしたがい前記乗りかごを移動させる一方、前記第一の呼び登録が未登録であり休止中の移動可能な前記乗りかごが存在する場合、前記第二の呼び登録にしたがい、休止中の前記乗りかごを前記指定の時刻に前記指定の乗り場に移動させ、前記第一の表示装置は、前記第二の呼び登録にしたがい前記乗りかごが前記指定の時刻に前記指定の乗り場に待機状態で停止しているか否か、前記第一の呼び登録によって前記第二の呼び登録が無効になったか否か、の少なくとも一つを表示するエレベータ制御システム。
  2. 昇降路に沿う各階の乗り場の間を移動する乗りかごと、前記乗りかごの呼び登録を受け付ける登録部と、前記登録部により登録された前記呼び登録にしたがって前記乗りかごを前記乗り場に移動させる制御部と、前記乗りかごの利用者の居住エリアに設けられた第二の表示装置と、を備え、前記登録部は、前記乗り場で乗り込みのために前記乗りかごを呼ぶ第一の呼び登録と、前記乗りかごを指定の時刻に指定の乗り場に呼ぶ予約を行う第二の呼び登録と、を受け付け、前記制御部は、前記第一の呼び登録がある場合、当該第一の呼び登録にしたがい前記乗りかごを移動させる一方、前記第一の呼び登録が未登録であり休止中の移動可能な前記乗りかごが存在する場合、前記第二の呼び登録にしたがい、休止中の前記乗りかごを前記指定の時刻に前記指定の乗り場に移動させ、前記第二の表示装置は、前記第二の呼び登録にしたがい前記乗りかごが前記指定の時刻に前記指定の乗り場に待機状態で停止しているか否か、前記第一の呼び登録によって前記第二の呼び登録が無効になったか否か、の少なくとも一つを表示するエレベータ制御システム。
  3. さらに、前記乗りかごの利用者の居住エリアに第二の表示装置が設けられ、
    前記第二の表示装置は、前記第二の呼び登録にしたがい前記乗りかごが前記指定の時刻に前記指定の乗り場に待機状態で停止しているか否か、前記第一の呼び登録によって前記第二の呼び登録が無効になったか否か、の少なくとも一つを表示する請求項1に記載のエレベータ制御システム。
  4. 前記登録部は、前記第二の呼び登録を前記乗り場に設置された操作盤、または遠隔操作端末から受け付け可能な請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレベータ制御システム。
  5. 前記第二の呼び登録にしたがい前記乗りかごが前記指定の時刻に前記指定の乗り場に待機状態で停止していることを示す報知情報を前記乗りかごが待機している前記乗り場が存在するフロア全体に通知する出力部をさらに備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレベータ制御システム。
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