JP6570047B1 - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が望む乗りかごを乗場に応答させて、運行効率の低下を防ぐ。【解決手段】エレベータシステムは、乗りかご12の運転を制御するエレベータ制御装置13と、任意の階の乗場20で無線信号を発信し、端末装置に予めインストールされた呼び登録用のアプリケーションソフトを起動する無線信号装置21とを備える。端末装置は、アプリケーションソフトの起動により、利用者の乗車条件を乗場呼びと共にエレベータ制御装置13に送信する。エレベータ制御装置13は、乗車条件に基づいて乗りかご12に乗り場呼びを割り当て、乗場呼びの登録階に応答させる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、利用者の携帯端末を利用して呼び登録を行うエレベータシステムに関する。
一般に、建物の各階の乗場には、乗場呼びを登録するための乗場呼びボタンが設置されている。エレベータの利用者が乗場呼びボタンを操作すると、乗りかごが乗場呼びの登録階に応答する。利用者が乗りかごに乗り込み、かご操作盤の行先階ボタンを操作すると、行先階が登録され、乗りかごがその行先階に移動する。
ここで、近年、利用者が持つ携帯端末を利用して呼び登録を行うエレベータシステムが考えられている。これは、携帯端末に予め呼び登録のためのアプリケーションソフトをインストールしておき、利用者が任意の階の乗場に来たときに携帯端末を操作して行先階を入力するものである。携帯端末に入力された行先階は、当該階の乗場呼びの情報として通信回線を介してエレベータ制御装置に与えられる。これにより、利用者の行先階に向かう乗りかごが登録階に応答することになる。
特開2017−178482号公報 特許第6194061号公報
上述したエレベータシステムにおいて、乗りかごが乗場に到着したときに、例えば多数の利用者がすでに乗車していて混んでいるような場合に、利用者が乗車しないことがある。システム側では、運行効率を考慮して乗りかごを乗場に応答させているため、利用者が乗車しないと、無駄な応答により運行効率が低下することになる。
本発明が解決しようとする課題は、利用者が望む乗りかごを乗場に応答させて、運行効率の低下を防ぐことのできるエレベータシステムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータシステムは、乗りかごの運転を制御するエレベータ制御装置と、任意の階の乗場で無線信号を発信し、端末装置に予めインストールされた呼び登録用のアプリケーションソフトを起動する無線信号装置とを備える。
上記端末装置は、上記アプリケーションソフトが記憶された記憶部に、複数の物件毎に設定された利用者の乗車条件を記憶した条件記憶手段を備え、上記アプリケーションソフトの起動により、利用者がいる物件に対応した乗車条件を上記条件記憶手段から読み出して乗場呼びと共に上記エレベータ制御装置に送信する。上記エレベータ制御装置は、上記乗車条件に基づいて上記乗りかごに上記乗場呼びを割り当て、上記乗場呼びの登録階に応答させる。
図1は第1の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。 図2は第1の実施形態におけるエレベータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は第1の実施形態における携帯端末の外観構成の一例を示す図である。 図4は第1の実施形態における携帯端末の機能構成を示すブロック図である。 図5は第1の実施形態における携帯端末に設けられた行先階/乗車条件テーブルの一例を示す図である。 図6は第1の実施形態におけるエレベータシステムの処理の流れを説明するためのフローチャートであり、主として利用者の携帯端末側の処理を示すフローチャートである。 図7は第1の実施形態におけるエレベータシステムの処理の流れを説明するためのフローチャートであり、主としてエレベータ制御装置側の処理を示すフローチャートである。 図8は第1の実施形態における携帯端末に表示される行先階/乗車条件設定画面の一例を示す図である。 図9は第1の実施形態における携帯端末に表示される通知画面の一例を示す図である。 図10は第1の実施形態における携帯端末に表示される別の通知画面の一例を示す図である。 図11は第1の実施形態の変形例における携帯端末に表示される行先階/乗車条件設定画面の一例を示す図である。 図12は第2の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。 図13は第2の実施形態における乗場の構成を示す図である。 図14は第2の実施形態における群管理制御装置の処理を示すフローチャートである。 図15は第2の実施形態における携帯端末に表示される通知画面の一例を示す図である。 図16は第2の実施形態における携帯端末に表示される別の通知画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。
建物にエレベータ11が設置されている。エレベータ11は、乗りかご12とエレベータ制御装置13を備える。乗りかご12は、図示せぬ昇降路内に立設された一対のガイドレールに昇降自在に支持されており、乗場呼びまたはかご呼びに応答して各階を移動する。
なお、「乗場呼び」とは、各階の乗場で登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。「かご呼び」とは、かご室内で登録される呼びの信号のことであり、行先階の情報を含む。後述するように、本システムでは、利用者の携帯端末22を利用して乗場呼びを登録可能である。この乗場呼びは利用者の行先階の情報を含むため、かご室内でのかご呼びの登録(行先階ボタン15の操作)は不要となる。
乗りかご12内のドア近傍には操作盤14が設けられており、その操作盤14上に建物の各階に対応した行先階ボタン15を含む各種操作ボタンが配設されている。かご呼びの登録は、この行先階ボタン15を押下操作することで行う。
また、乗りかご12内の任意の箇所には、かご室内の状態をリアルタイムで連続撮影可能なカメラ16が設置されている。なお、このカメラ16の設置箇所としては、例えば乗りかご12内の天井面などであり、上部から床面に向けてかご内全体を撮影可能な場所であれば、どこでも良い。
エレベータ制御装置13は、「制御盤」とも呼ばれ、建物内の最上部に設けられた図示せぬ機械室あるいは昇降路内の上部に設置され、乗りかご12の運転制御を含むエレベータ全体の制御を行う。
ここで、本実施形態において、乗場20の任意の箇所に例えばBluetooth(登録商標)等からなる無線信号装置21が設置されている。無線信号装置21は、乗場ビーコン(beacon)として用いられ、所定周波数帯の無線信号を発信する。
なお、無線信号装置21の設置箇所は、例えば乗場ドア付近の壁などであるが、特に限定されるものではなく、乗場20に来た利用者(乗客)が持つ携帯端末22に無線信号が届く範囲であればどこでも良い。また、無線信号装置21は、例えば基準階などの所定の階に設置されていても良く、すべての階に設置されていても良い。
無線信号装置21は、エレベータ制御装置13に接続されており、エレベータ11(乗りかご12)の運転中は常時ONして、乗場20に所定周波数帯の無線信号を発信している。
利用者が所持する携帯端末22は、一般的な携帯電話機やスマートフォンなどである。この携帯端末22には、予め呼び登録用のアプリケーションソフト23がインストールされている。携帯端末22が無線信号装置21から発信される無線信号を受信すると、アプリケーションソフト23が自動的に起動される。このアプリケーションソフト23の起動により、携帯端末22はアクセスポイント(AP)24を介してエレベータ制御装置13に無線接続され、利用者の行先階をエレベータ制御装置13に送信して呼び登録(乗場呼びの登録)を行う。
この呼び登録用のアプリケーションソフト23は、エレベータ11の関連企業によって開発されたものであり、携帯端末22のOS(Operating System)に依存するWebサイトから自由にダウンロードできる。
携帯端末22から送信された利用者の行先階は、エレベータ制御装置13に当該階の乗場呼びとして登録される。また、乗りかご12が乗場呼びの登録階に到着したときに、乗りかご12内の当該階に対応した行先階ボタン15が点灯表示する。
一方、各階の乗場20には、乗場呼びボタン25とインジケータ26が設置されている。乗場呼びボタン25は、行先方向を指定するための方向ボタンからなる。アプリケーションソフト23がインストールされた携帯端末22を持たない利用者は、乗場呼びボタン25の押下操作によって通常の乗場呼びを登録する。この通常の乗場呼びには、登録階と行先方向の情報が含まれる。
インジケータ26は、乗りかご12の運転方向を表示するものであり、乗りかご12が当該階の乗場20に応答するときに、乗りかご12の運転方向に対応した部分が点灯表示する。
図2はエレベータ制御装置13の構成を示すブロック図である。
エレベータ制御装置13は、通信部17と制御部18と記憶部19とを備える。なお、図2の例では、エレベータ制御装置13の中に通信部17と制御部18が設けられているが、通信部17をエレベータ制御装置13とは独立して設けることでも良い。
通信部17は、図示せぬ通信ネットワーク(公衆回線または専用回線)を介して外部との間で通信処理を行う。外部とは、遠隔地に存在する図示せぬエレベータ監視センタなどを含む。また、この通信部17は、図1に示したアクセスポイント24と接続されており、このアクセスポイント24を介して利用者の携帯端末22との間でテータ通信を行う機能を備える。
制御部18は、プログラムの起動によりエレベータ11の運転に必要な各種処理を実行する部分であり、ここでは運転制御部18a、かご内状況判断部18b、通知部18cを有する。
運転制御部18aは、乗場呼びまたはかご呼びに応答して乗りかご12の運転を制御する。本実施形態において、運転制御部18aは、上述した呼び登録用のアプリケーションソフト23の起動によって携帯端末22から送信された利用者の行先階を乗場呼びとして記憶部19に記憶した後、携帯端末22から行先階と共に送られてくる利用者の乗車条件に基づいて、乗りかご12に乗場呼びの割当が可能であるか否かを判断する。割当可能であった場合、つまり、現在運行中の乗りかご12が利用者の乗車条件を満足する場合に、運転制御部18aは、記憶部19に記憶された乗場呼びを乗りかご12に割り当てて、当該乗場呼びの登録階に応答させる。
かご内状況判断部18bは、乗りかご12内に設置されたカメラ16によって撮影された画像を用いてかご状況を判断する。かご内状況には、利用者の人数や配置、荷物の有無、利用者が連れているペットの情報などが含まれる。
通知部18cは、利用者の乗車条件に合った乗りかご12が応答することなどを乗場20で待つ利用者の携帯端末22に通知する。
図3は携帯端末22の外観構成の一例を示す図である。
乗客の携帯端末22は、例えば携帯電話機やスマートフォンなどであり、通信機能を備えた小型の端末装置からなる。携帯端末22には、上述した呼び登録用のアプリケーションソフト23がインストールされている。
図中の22aはアプリケーションソフト23がインストールされていることを示すアイコンである。上述したように、乗場20に設置された無線信号装置(ビーコン)21から所定周波数帯の無線信号を携帯端末22が受信すると、アプリケーションソフト23が起動される。アプリケーションソフト23の起動により、後述する行先階/乗車条件設定画面41(図8参照)が表示される。この行先階/乗車条件設定画面41を通じて行先階/乗車条件が事前登録されているか否かを確認できる。
図4は携帯端末22の機能構成を示すブロック図である。
乗客が持つ携帯端末22には、入力部31、表示部32、制御部33、音声入出力部34、記憶部35、GPS(Global Positioning System)モジュール36、通信部37などが備えられている。
入力部31は、各種キーやボタンなどからなり、データの入力や指示を行う。表示部32は、例えばLCDからなり、データの表示を行う。なお、入力部31として、例えば透明のタッチパネルを用い、表示部32の画面上でデータ入力・指示を行う構成でも良い。
制御部33は、CPUからなり、所定のプログラムの起動により各種機能を実行する。音声入出力部34は、音声を入力するためのマイクと、音声を出力するためのスピーカで構成される。
記憶部35は、ROMやRAM等のメモリデバイスからなり、上述したアプリケーションソフト23を含む各種プログラムが記憶されている。
また、この記憶部35には、図5に示すような行先階/乗車条件テーブルT1が設けられている。この行先階/乗車条件テーブルT1には、予めアプリケーションソフト23を使用して各物件毎に任意に設定された利用者の行先階と乗車条件が記憶されている。
図中の物件a,b,cは、例えば住居マンション、本社ビル、支店ビルなどであり、利用者が日常的に利用しているエレベータが設置された物件である。また、条件a,b,cは、利用者の乗車条件であり、後述する行先階/乗車条件設定画面41を通じて登録された混雑度や待ち時間などを含む。
GPSモジュール36は、現在位置を検出するために用いられる。通信部37は、外部との間で無線通信を行うための汎用のインタフェフェースであり、公衆回線網を利用した長距離無線通信及びBluetooth(登録商標)、Wi−Fi等の近接無線通信を可能とする。
次に、第1の実施形態の動作を説明する。
図6および図7は第1の実施形態におけるエレベータシステムの処理の流れを説明するためのフローチャートである。図6は主として利用者の携帯端末22側の処理、図7は主としてエレベータ制御装置13側の処理を示している。
利用者の携帯端末22には予め呼び登録用のアプリケーションソフト23がインストールされているものとする。また、携帯端末22には、乗場20に設置された無線信号装置21から発信される所定周波数帯の無線信号を受信できる機能を備えているものとする。
図6のフローチャートに示すように、エレベータ11が正常に運転している間、乗場20に設置された無線信号装置21は常にONしている(ステップS11)。なお、停電等の何らかの異常によりエレベータ11の運転が停止あるいは管制運転している場合には、エレベータ制御装置13から出力されるビーコン制御信号によって、無線信号装置21はOFFされている。
無線信号装置21がONしているとき、所定周波数帯の無線信号が発信される(ステップS12)。この無線信号には、少なくとも物件情報と、アクセスポイント接続用のIDとパスワードが含まれている。上記物件情報は、エレベータが設置された建物を特定するための識別情報を有する。
携帯端末22がこの無線信号を受信すると(ステップS13のYes)、アプリケーションソフト23が起動され(ステップS14)、図8に示すような行先階/乗車条件設定画面41が携帯端末22の表示部32に表示される(ステップS15)。この行先階/乗車条件設定画面41を通じて行先階/乗車条件が事前登録か否かを確認できる。
行先階/乗車条件設定画面41は、利用者の行先階を設定するための行先階設定項目41aと、利用者の乗車条件を設定するための条件設定項目41bを有する。条件設定項目41bには、「混雑度」と「待ち時間」の設定項目を含む。行先階/乗車条件が事前登録されている場合にはその登録済みの行先階/乗車条件が該当する設定項目に表示される。行先階/乗車条件が未登録の場合には、該当する設定項目は空欄である。
「混雑度」は、「小」・「中」・「大」の3つの選択項目の中から選ぶようになっている。例えば、乗りかご12が満員状態にあるときの混雑度を100%としたとき、混雑度「小」は乗車率30%、「中」は乗車率50%、「大」は乗車率80%である。図8の例では、混雑度「中」が選択されている。これは、利用者が乗車率50%以内の乗りかご12を望んでいることを意味する。
また、「待ち時間」は、「長待ち可」・「長待ち否」の2つの選択項目の中から選ぶようになっている。一般的に長待ちと言われる時間は30秒以上であり、「長待ち可」は待ち時間30秒以上、「長待ち否」は待ち時間30秒以内(未満)とする。図8の例では、「長待ち可」が選択されている。これは、利用者が乗りかご12の到着を30秒以上待てることを意味する。
行先階/乗車条件設定画面41を通じて設定された利用者の行先階と乗車条件は、図5に示した行先階/乗車条件テーブルT1に物件別に登録される。利用者の行先階と乗車条件が事前に登録済みの場合には、上記ステップS15おいて、行先階/乗車条件テーブルT1から現在の物件に対応した行先階と乗車条件が読み出されて、行先階/乗車条件設定画面41に表示される。
なお、利用者の現在位置は、携帯端末22に搭載されたGPSモジュール36によって検出できる。このGPSモジュール36によって検出された利用者の現在位置から物件を特定し、その物件に対応した行先階と乗車条件を行先階/乗車条件テーブルT1から読み出すことでも良い。行先階/乗車条件設定画面41に表示された行先階と乗車条件は必要に応じて変更可能であり、変更された場合には行先階/乗車条件テーブルT1に再登録される。
ここで、例えば行先階/乗車条件設定画面41に設けられた図示せぬ「乗車」ボタンを押して乗車することを選択すると(ステップS16のYes)、携帯端末22は、無線信号装置21の無線信号に含まれるIDとパスワードに基づいてアクセスポイント24に無線接続する(ステップS17)。
アクセスポイント24に無線接続されると、携帯端末22は、行先階/乗車条件テーブルT1から読み出された利用者の行先階と乗車条件を上記アクセスポイント24を介してエレベータ制御装置13に送信する(ステップS18)。
なお、上記ステップS16において、利用者による「乗車」ボタンの操作を必要とせずに、利用者の行先階と乗車条件をエレベータ制御装置13に自動的に送信して呼び登録することでも良い。ただし、例えば利用者が乗場20を通過しただけのときに不用意に呼び登録してしまう可能性があるため、上記ステップS16で乗車意志を確認してから利用者の行先階と乗車条件をエレベータ制御装置13に送信して呼び登録することが好ましい。
続いて、エレベータ制御装置13側の処理について説明する。
図7に示すように、エレベータ制御装置13は、携帯端末22から送信された利用者の行先階を受信すると(ステップS21のYes)、この行先階を乗場呼びとして記憶部19に記憶する(ステップS22)。
この場合、携帯端末22が無線信号装置21の無線信号を受信した階を乗場呼びの登録階とする。例えば携帯端末22が1階に設置された無線信号装置21の無線信号を受信し、アプリケーションソフト23の起動により利用者の行先階を送信したとすると、1階を登録階とした乗場呼びが記憶部19に記憶されることになる。この乗場呼びは、行先階の情報を有する。
なお、無線信号装置21の設置階に関する情報は、無線信号装置21から発信されている。携帯端末22から利用者の行先階を送信するときに、無線信号装置21の設置階に関する情報をエレベータ制御装置13に送るものとする。
ここで、エレベータ制御装置13は、携帯端末22から行先階と共に送られてきた利用者の乗車条件を取得し(ステップS23)、乗りかご12が利用者の乗車条件を満足するか否かを判断する(ステップS24)。
すなわち、例えば乗車条件として混雑度が指定されていれば、エレベータ制御装置13は、カメラ16の撮影画像を用いて乗りかご12内の状況を判断し、利用者や荷物などが乗りかご12の乗車スペースを占める割合を混雑度として求める。
この場合、乗りかご12内に乗車している利用者の人数が多ければ、乗車スペースを占める割合が多くなるので、乗りかご12の混雑度は高くなる。また、乗りかご12内に乗車している利用者の人数が少なくても、例えば荷物が多い場合や荷物のサイズが大きい場合には乗車スペースを占める割合が多くなるので、乗りかご12の混雑度は高くなる。乗りかご12の混雑度が乗車条件として指定された混雑度以内であれば、エレベータ制御装置13は、乗りかご12が利用者の乗車条件を満足しているものと判断する。
また、例えば乗車条件として待ち時間が指定されていれば、エレベータ制御装置13は、乗りかご12の運転状態情報に基づいて、乗りかご12が当該乗場呼びの登録階に到着するまでの時間を予測する。上記運転状態情報には、乗りかご12の現在位置、運転方向、運転速度、停止階などの情報が含まれる。乗りかご12の予測到着時間が乗車条件として指定された待ち時間以内であれば、エレベータ制御装置13は、乗りかご12が利用者の乗車条件を満足しているものと判断する。
また、乗車条件として混雑度と待ち時間の両方が指定されていた場合には、エレベータ制御装置13は、乗りかご12が混雑度と待ち時間の両方の条件を満足するか否かを判断することになる。
乗りかご12が利用者の乗車条件を満足している場合、エレベータ制御装置13は、記憶部19に記憶された乗場呼びを乗りかご12に割り当て、当該乗場呼びの登録階に応答させる(ステップS25)。この乗場呼びには、利用者の行先階が含まれている。
乗りかご12に乗場呼びを割り当てたときに、エレベータ制御装置13は、利用者の乗車条件に合った乗りかご(エレベータ)が応答する旨を利用者に通知する(ステップS26)。
具体的には、例えば図9に示すような通知画面42を利用者の携帯端末22に表示する。この通知画面42には、利用者の乗車条件に合った乗りかごが応答することを知らせるメッセージ42aの他に、当該乗りかごに関する情報(現在の混雑度、予測到着時間、到着時の予測混雑度など)42bが含まれている。
一方、上記ステップS24において、乗りかご12が利用者の乗車条件を満足しない場合には、エレベータ制御装置13は、乗場呼びの割り当てを保留して当該乗場呼びの登録階を通過させ、乗りかご12が乗車条件を満足する状態まで待つ(ステップS27)。
なお、他の利用者の乗場呼びあるいはかご呼びの関係で、乗りかご12が当該乗場呼びの登録階を止まる必要があれば、例えば「エレベータが止まりますが、乗車条件に合っていませんので、しばらくお待ち下さい」といったようなメッセージを利用者に通知しても良い。
このようにして、利用者が条件付きで登録した乗場呼びの割り当てを保留にした状態で乗りかご12の運転を続ける。この間に乗りかご12が利用者の乗車条件を満足する状態になれば(ステップS24のYes)、エレベータ制御装置13は、記憶部19に記憶された乗場呼びを乗りかご12に割り当て、当該乗場呼びの登録階に応答させる(ステップS25)。
ただし、各階で多数の利用者が乗りかご12を頻繁に利用しているときに、乗車条件として混雑度「小」が指定されている場合には、乗りかご12がその乗車条件を満足するのに時間がかかる。そこで、予め設定された時間T(例えば1分)を限度とする。
すなわち、上記時間Tが経過しても、乗りかご12が利用者の乗車条件を満足しない場合には(ステップS28のYes)、エレベータ制御装置13は、利用者の乗車条件を解除して(ステップS29)、現在運転中の乗りかご12に乗場呼びを割り当てて応答させる(ステップS30)。
なお、利用者の乗車条件を解除する場合に、すべての条件を解除しても良い。また、各条件を上記時間T経過後に所定の時間t(例えば10秒)毎に予め設定された順番で段階的に解除していくことでも良い。
例えば、混雑度と待ち時間の2つの条件が指定されている場合には、上記時間T経過したときに待ち時間を先に解除し、次に上記時間t経過後に混雑度を解除する。さらに多数の条件があれば、これらの条件を上記時間T毎に予め設定された順番で順に解除していく。この場合、各条件を1つずつ順に解除しても良いし、例えば2つずつ順に解除することでも良い。つまり、各条件を段階的に解除する場合の解除数は任意である。
その際、エレベータ制御装置13は、乗車条件を解除してエレベータを応答させる旨を利用者に通知する(ステップS26)。具体的には、例えば図10に示すような通知画面43を利用者の携帯端末22に表示する。この通知画面43には、乗車条件を解除して乗りかごが応答することを知らせるメッセージ43aの他に、当該乗りかごに関する情報(現在の混雑度、予測到着時間、到着時の予測混雑度など)43bが含まれている。
このように第1の実施形態によれば、利用者が端末装置を用いて乗車条件を事前に登録しておくことにより、特に意識しなくとも、利用者が望む乗りかごを乗場に応答させることができる。これにより、乗りかごが到着したときに、利用者が乗車を拒否することがなくなり、運行効率の低下を防ぐことができる。
また、複数の物件毎に利用者の乗車条件を事前に登録しておけば、例えば物件aでは混雑度を優先し、物件bでは待ち時間を優先するといったように、各物件の環境に応じて利用者が求める乗りかごを変えることができる。
なお、上記第1の実施形態では、乗場で利用者の行先階を登録する場合を想定して説明したが、通常の乗場呼び(行先方向を有する乗場呼び)を登録する場合でも同様である。この場合、利用者の携帯端末22から通常の乗場呼びが乗車条件と共にエレベータ制御装置13に送られる。
エレベータ制御装置13では、乗りかご12が利用者の乗車条件を満足する状態になったときに、当該乗場呼びを乗りかご12に割り当てて応答させる。その際に、乗車条件に合った乗りかご12が応答することを利用者の携帯端末22に通知する。
(変形例)
上記第1の実施形態では、乗車条件として混雑度と待ち時間を例にして説明したが、他の条件を含めることでも良い。例えば図11に示すような行先階/乗車条件設定画面41を表示して、その他の条件設定項目41cに「ペット不可」、「女性専用」などを含めても良い。
乗車条件として「ペット不可」が指定されている場合、エレベータ制御装置13は、カメラ16の撮影画像を用いて乗りかご12内にペットを連れた利用者が乗車しているか否かを判断する。ペットを連れた利用者が乗車していれば、エレベータ制御装置13は、乗場呼びの割り当てを保留し、ペットを連れた利用者がいなくなったら、乗場呼びを乗りかご12に割り当てて応答させる。
なお、乗場呼びを乗りかご12に割り当てた後に、他の利用者がペットを連れて乗車してくる可能性がある。したがって、例えば各階の乗場において、「ペットを連れている方は乗車できません。次のエレベータにお乗り下さい。」といったようなメッセージを音声等で通知して、ペット連れの利用者の乗車を禁止することが好ましい。
また、例えば犬はOKで、猫はNGといったように、ペットの種類を含めて細かく条件を指定できるようにしても良い。
乗車条件として「女性専用」が指定されている場合、エレベータ制御装置13は、カメラ16の撮影画像を用いて乗りかご12内に利用者の性別を判断する。例えば乗場でセキュリティカードを用いて利用者を認証し、その認証結果から利用者の性別を判断することでも良い。男性が乗車していれば、エレベータ制御装置13は、乗場呼びの割り当てを保留し、男性がいなくなったら、乗場呼びを乗りかご12に割り当てて応答させる。
なお、乗場呼びを乗りかご12に割り当てた後に、男性が乗車してくる可能性がある。したがって、例えば各階の乗場において、「女性専用です。男性の方は乗車できませんので、次のエレベータにお乗り下さい。」といったようなメッセージを音声等で通知して、男性の乗車を禁止することが好ましい。
また、上記セキュリティカードを用いて利用者を認証するシステムを併用すれば、予め指定した利用者が乗っている乗りかご以外の乗りかごを乗車条件として指定しておくことも可能である。
その他にも、利用者が乗車するときに求めている条件を適宜加える可能である。これらの条件は各物件と関連付けて事前に登録しておくことができる。したがって、各物件において、利用者のニーズに応えた運転サービスを実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、複数台の乗りかごが群管理制御されたエレベータシステム(群管理システム)を想定している。
図12は第2の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図であり、複数台(ここではA〜C号機の3台)の乗りかごが群管理された構成が示されている。
図中の12a〜12cは乗りかご、13a〜13cは号機制御装置である。号機制御装置13a〜13cは、群管理制御装置50に接続されており、それぞれに対応した乗りかご12a〜12cの運転制御を行う。具体的には、乗りかご12a〜12cを昇降動作させるための図示せぬ巻上機の制御やドアの開閉制御などを行う。
乗りかご12a〜12cの構成は、上記第1の実施形態における乗りかご12と同様であり、それぞれのかご室内にはカメラ16a〜16cが設置されている。
また、図13に示すように、各階の乗場51には、通常の乗場呼びを登録するための乗場呼びボタン25a,25b,25cと、応答表示用のインジケータ26a,26b,26cが設けられている。さらに、上記第1の実施形態と同様に、乗場51の任意の箇所に無線信号装置21およびアクセスポイント24が設置されている。
群管理制御装置50は、乗りかご12a〜12cを群管理制御する機能を備え、任意の階で乗場呼びが登録された際に、所定の評価関数に基づいて乗りかご12a〜12cの中から最適な乗りかごを選出し、その乗りかごに当該乗場呼びを割り当てて登録階に応答させる。
このような構成において、上記第1の実施形態と同様に、利用者が携帯端末22を用いて呼び登録を行うことができる。携帯端末22には呼び登録用のアプリケーションソフト23がインストールされ、乗場51に設置された無線信号装置21から発信される信号によって起動される。アプリケーションソフト23が起動されると、図8に示した行先階/乗車条件設定画面41が表示され、この行先階/乗車条件設定画面41を通じて行先階と共に乗車条件を設定できる。携帯端末22がアクセスポイント24に無線接続されると、利用者の行先階と乗車条件がアクセスポイント24を介して群管理制御装置50に送られる。
群管理制御装置50は、上記第1の実施形態におけるエレベータ制御装置13と同様に、携帯端末22から送られて来た利用者の行先階を乗場呼びとして登録する。ここで、第2の実施形態において、群管理制御装置50は、利用者の行先階と共に送られて来た乗車条件に基づいて、乗りかご12a〜12cのいずれかに当該乗場呼びを割り当てる。
以下に、図14を参照して詳しく説明する。
図14は群管理制御装置50の処理を示すフローチャートである。
群管理制御装置50は、携帯端末22から送信された利用者の行先階を受信すると(ステップS41のYes)、この行先階を乗場呼びとして記憶部50aに記憶する(ステップS42)。
上記第1の実施形態と同様に、携帯端末22が無線信号装置21の無線信号を受信した階を乗場呼びの登録階とする。例えば携帯端末22が1階に設置された無線信号装置21の無線信号を受信し、アプリケーションソフト23の起動により利用者の行先階を送信したとすると、1階を登録階とした乗場呼びが記憶部50aに記憶されることになる。この乗場呼びは、行先階の情報を有する。
なお、無線信号装置21の設置階に関する情報は、無線信号装置21から発信されている。携帯端末22から利用者の行先階を送信するときに、無線信号装置21の設置階に関する情報を群管理制御装置50に送るものとする。
ここで、群管理制御装置50は、携帯端末22から行先階と共に送られてきた利用者の乗車条件を取得すると(ステップS43)、その乗車条件を満足する乗りかごを検索する(ステップS44)。
すなわち、例えば乗車条件として混雑度が指定されていれば、群管理制御装置50は、各号機毎にカメラ16a〜16cの撮影画像を用いてかご内状況を判断する。そして、群管理制御装置50は、利用者や荷物などが乗車スペースを占める割合をそれぞれの混雑度として求め、乗車条件として指定された混雑度以内の乗りかごを検索する。
また、例えば乗車条件として待ち時間が指定されていれば、群管理制御装置50は、各号機毎の運転状態情報に基づいて、乗りかご12a〜12cが当該乗場呼びの登録階に到着するまでの時間を予測する。上記運転状態情報には、乗りかご12a〜12cの現在位置、運転方向、運転速度、停止階などの情報が含まれる。群管理制御装置50は、乗りかご12a〜12cの中で予測到着時間が乗車条件として指定された待ち時間以内の乗りかごを検索する。
また、乗車条件として混雑度と待ち時間の両方が指定されていた場合には、群管理制御装置50は、乗りかご12a〜12cの中で混雑度と待ち時間の両方の条件を満足する乗りかごを検索することになる。
該当する乗りかごが存在すれば(ステップS45のYes)、群管理制御装置50は、記憶部19に記憶された乗場呼びをその乗りかごに割り当て、当該乗場呼びの登録階に応答させる(ステップS46)。この乗場呼びには、利用者の行先階が含まれている。なお、該当する乗りかごが複数存在すれば、行先階を考慮した上で、最適な乗りかごを選出し、その乗りかごに乗場呼びを割り当て、当該乗場呼びの登録階に応答させる。
乗りかご12a〜12cのいずれかに乗場呼びを割り当てたときに、群管理制御装置50は、利用者の乗車条件に合った乗りかご(エレベータ)が応答する旨を利用者に通知する(ステップS47)。
具体的には、例えば図15に示すような通知画面52を利用者の携帯端末22に表示する。この通知画面52には、利用者の乗車条件に合った乗りかごが応答することを知らせるメッセージ52aの他に、当該乗りかごに関する情報(現在の混雑度、予測到着時間、到着時の予測混雑度など)52bが含まれている。
一方、上記ステップS44において、利用者の乗車条件を満足する乗りかごが存在しない場合には、群管理制御装置50は、乗場呼びの割り当てを保留して、乗車条件を満足する乗りかごを待つ(ステップS48)。
このようにして、利用者が条件付きで登録した乗場呼びの割り当てを保留にした状態で乗りかご12a〜12cの運転を続ける。この間に乗りかご12a〜12cのいずれかが利用者の乗車条件を満足する状態になれば(ステップS45のYes)、群管理制御装置50は、記憶部19に記憶された乗場呼びをその乗りかごに割り当て、当該乗場呼びの登録階に応答させる(ステップS46)。
ただし、各階で多数の利用者が乗りかご12を頻繁に利用しているときに、乗車条件として混雑度「小」が指定されている場合には、乗りかご12a〜12cがその乗車条件を満足するのに時間がかかる。そこで、予め設定された時間T(例えば1分)を限度とする。
すなわち、上記時間Tが経過しても、乗りかご12a〜12cのどれも利用者の乗車条件を満足しない場合には(ステップS49のYes)、群管理制御装置50は、利用者の乗車条件を解除して(ステップS50)、乗りかご12a〜12cの中から任意の乗りかごを選出して、その乗りかごに乗場呼びを割り当てて応答させる(ステップS51)。
なお、上記第1の実施形態と同様に、利用者の乗車条件を解除する場合に、すべての条件を解除しても良い。また、各条件を上記時間T経過後に所定の時間t(例えば10秒)毎に予め設定された順番で段階的に解除していくことでも良い。
例えば、混雑度と待ち時間の2つの条件が指定されている場合には、上記時間T経過したときに待ち時間を先に解除し、次に上記時間t経過後に混雑度を解除する。さらに多数の条件があれば、これらの条件を上記時間T毎に予め設定された順番で順に解除していく。この場合、各条件を1つずつ順に解除しても良いし、例えば2つずつ順に解除することでも良い。つまり、各条件を段階的に解除する場合の解除数は任意である。
その際、群管理制御装置50は、乗車条件を解除してエレベータを応答させる旨を利用者に通知する(ステップS52)。具体的には、例えば図16に示すような通知画面53を利用者の携帯端末22に表示する。この通知画面53には、乗車条件を解除して乗りかごが応答することを知らせるメッセージ53aの他に、当該乗りかごに関する情報(現在の混雑度、予測到着時間、到着時の予測混雑度など)53bが含まれている。
このように第2の実施形態によれば、複数台の乗りかごが群管理制御されたエレベータシステム(群管理システム)において、上記第1の実施形態と同様に、利用者が端末装置を用いて乗車条件を事前に登録しておくことにより、特に意識しなくとも、利用者が望む乗りかごを乗場に応答させることができる。したがって、乗りかごが到着したときに、利用者が乗車を拒否することがなくなり、運行効率の低下を防ぐことができる。
また、第2の実施形態では、複数台の乗りかごが存在するので、例えば各乗りかごの仕様(かご内のデザイン等)が異なる場合に自分の好みの乗りかごを指定しておくといった利用ができる。
なお、上記第2の実施形態では、乗場で利用者の行先階を登録する場合を想定して説明したが、通常の乗場呼び(行先方向を有する乗場呼び)を登録する場合でも同様である。この場合、利用者の携帯端末22から通常の乗場呼びを乗車条件と共に群管理制御装置50に送るようにする。
群管理制御装置50では、乗りかご12a〜12cの中から利用者の乗車条件を満足する乗りかごを検索し、その乗りかごに当該乗場呼びを乗りかご12に割り当てて応答させる。その際に、乗車条件に合った乗りかごが応答することを利用者の携帯端末22に通知する。
また、上記第1および第2の実施形態では、利用者が持つ携帯端末22を用いて呼び登録を行ったが、例えばビル側で管理しているタブレットなどの専用端末を用いて呼び登録を行う構成としても良い。この専用端末は、例えばビルの管理者などが必要に応じて乗場に持って来ても良いし、乗場の所定の場所に置いておくことでも良い。
ただし、この専用端末は多数の利用者が使うため、乗車条件を事前登録しておく場合には利用者のID(識別情報)を必要とする。利用者が乗場51で専用端末の操作により乗場呼びを登録するときにIDを入力することで、そのIDに対応した乗車条件が専用端末から読み出されて群管理制御装置50に送られる。
また、上記各実施形態において、利用者が実際に乗りかごに乗車したか否かを検出できるようにしても良い。具体的には、例えば乗場と乗りかごのそれぞれにカメラを設け、その利用者の乗場呼びに応答して乗りかごが乗場に到着したときに、上記各カメラの撮影画像を用いて当該利用者が乗車したか否かを検出する。なお、乗場と乗りかごでセキュリティカードのIDを読み取って利用者の乗車有無を検出することでもよい。
利用者が乗りかごに乗車してこなかった場合には、例えば「乗車条件に合ったエレベータが到着しています。乗車して下さい。」といったように、利用者に乗車を促すメッセージを音声等で通知することでも良い。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、利用者が望む乗りかごを乗場に応答させて、運行効率の低下を防ぐことのできるエレベータシステムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…エレベータ、12…乗りかご、13…エレベータ制御装置、14…操作盤、15…行先階ボタン、16…カメラ、17…通信部、18…制御部、18a…運転制御部、18b…かご内状況判断部、18c…通知部、19…記憶部、20…乗場、21…無線信号装置、22…携帯端末、22a…アイコン、23…呼び登録用アプリケーションソフト、24…アクセスポイント、25…乗場呼びボタン、26…インジケータ、27…無線信号装置、31…入力部、32…表示部、33…制御部、34…音声入出力部、35…記憶部、36…GPSモジュール、37…通信部、T1…行先階/乗車条件テーブル、41…行先階/乗車条件設定画面、42…通知画面、43…通知画面、44…行先階/乗車条件設定画面、50…群管理制御装置、50a…記憶部、51…乗場、52…通知画面、53…通知画面。

Claims (11)

  1. 端末装置を利用して呼び登録を行うエレベータシステムであって、
    乗りかごの運転を制御するエレベータ制御装置と、
    任意の階の乗場で無線信号を発信し、上記端末装置に予めインストールされた呼び登録用のアプリケーションソフトを起動する無線信号装置とを備え、
    上記端末装置は、
    上記アプリケーションソフトが記憶された記憶部に、複数の物件毎に設定された利用者の乗車条件を記憶した条件記憶手段を備え、
    上記アプリケーションソフトの起動により、利用者がいる物件に対応した乗車条件を上記条件記憶手段から読み出して乗場呼びと共に上記エレベータ制御装置に送信し、
    上記エレベータ制御装置は、
    上記乗車条件に基づいて上記乗りかごに上記乗場呼びを割り当て、上記乗場呼びの登録階に応答させることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記エレベータ制御装置は、
    上記端末装置から送られてきた乗場呼びを記憶する呼び記憶手段を備え、
    上記乗りかごが上記乗車条件を満足するまでの間、上記乗場呼びの割り当てを保留しておき、上記乗りかごが上記乗車条件を満足したときに上記呼び記憶手段から上記乗場呼びを読み出して上記乗りかごに割り当てることを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 上記乗車条件として、少なくとも混雑度と待ち時間を含むことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  4. 上記エレベータ制御装置は、
    上記乗りかご内の状況を判断するかご内状況判断手段を備え、
    このかご内状況判断手段によって判断された上記乗りかご内の状況から現在の混雑度を求め、その混雑度が上記乗車条件として指定された混雑度以内の場合に、上記乗場呼びを上記乗りかごに割り当てて上記乗場呼びの登録階に応答させることを特徴とする請求項記載のエレベータシステム。
  5. 上記かご内状況判断手段は、
    上記乗りかご内に設置されたカメラの撮影画像を用いて上記乗りかご内の状況を判断することを特徴とする請求項記載のエレベータシステム。
  6. 上記エレベータ制御装置は、
    上記乗りかごが上記乗場呼びの登録階に到着するまでの時間を予測し、その予測到着時間が上記乗車条件として指定された待ち時間以内の場合に、上記乗場呼びを上記乗りかごに割り当てて上記乗場呼びの登録階に応答させることを特徴とする請求項記載のエレベータシステム。
  7. 上記エレベータ制御装置は、
    複数台の乗りかごが群管理制御する機能を備え、
    上記端末装置から送信された乗車条件に基づいて、上記各乗りかごの中から上記乗車条件を満足する乗りかごを選出し、当該乗りかごに上記乗場呼びを割り当てて上記乗場呼びの登録階に応答させることを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  8. 端末装置を利用して呼び登録を行うエレベータシステムであって、
    乗りかごの運転を制御するエレベータ制御装置と、
    任意の階の乗場で無線信号を発信し、上記端末装置に予めインストールされた呼び登録用のアプリケーションソフトを起動する無線信号装置とを備え、
    上記端末装置は、
    上記アプリケーションソフトの起動により、利用者の乗車条件を乗場呼びと共に上記エレベータ制御装置に送信し、
    上記エレベータ制御装置は、
    上記端末装置から送られてきた乗場呼びを記憶する呼び記憶手段を備え、
    上記乗りかごが上記乗車条件を満足するまでの間、上記乗場呼びの割り当てを保留しておき、上記乗りかごが上記乗車条件を満足したときに上記呼び記憶手段から上記乗場呼びを読み出して上記乗りかごに割り当て、上記乗場呼びの登録階に応答させ、
    予め設定された時間を経過しても上記乗りかごが上記乗車条件を満足しない場合には、上記乗車条件を解除して、上記乗りかごを上記乗場呼びの登録階に応答させることを特徴とするエレベータシステム。
  9. 上記エレベータ制御装置は、
    上記乗車条件として複数の条件が指定されている場合に、上記各条件を段階的に解除することを特徴とする請求項記載のエレベータシステム。
  10. 端末装置を利用して呼び登録を行うエレベータシステムであって、
    乗りかごの運転を制御するエレベータ制御装置と、
    任意の階の乗場で無線信号を発信し、上記端末装置に予めインストールされた呼び登録用のアプリケーションソフトを起動する無線信号装置とを備え、
    上記端末装置は、
    上記アプリケーションソフトの起動により、利用者の乗車条件を乗場呼びと共に上記エレベータ制御装置に送信し、
    上記エレベータ制御装置は、
    複数台の乗りかごが群管理制御する機能を備え、
    上記端末装置から送信された乗車条件に基づいて、上記各乗りかごの中から上記乗車条件を満足する乗りかごを選出し、当該乗りかごに上記乗場呼びを割り当てて上記乗場呼びの登録階に応答させ、
    予め設定された時間を経過しても上記各乗りかごのいずれも上記乗車条件を満足しない場合には、上記乗車条件を解除して任意の乗りかごを上記乗場呼びの登録階に応答させることを特徴とするエレベータシステム。
  11. 上記エレベータ制御装置は、
    上記乗車条件として複数の条件が指定されている場合に、上記各条件を段階的に解除することを特徴とする請求項10記載のエレベータシステム。
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