JP2018014997A - 固形物を内包する包被食品の製造方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、固形物を食品材料の内部に供給して包被食品を製造する方法及びその装置に関する。【解決手段】中心筒36と内筒55を備える重合ノズル9を有する包あん機2と、前記重合ノズル9に固形物Sを供給する固形物供給装置41と、前記包あん機2及び前記固形物供給装置41の動作を制御する制御装置17を備え、前記重合ノズル9は内筒55の内側に中心筒36を備え、前記中心筒36は、中心筒36の外周に複数の翼部37cを備え、前記内筒55と前記中心筒36との間に前記翼部37cにより区画される複数の第一食品材料6の流路Q2を備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、苺や栗等の果物、又は茹で卵等の固形物を饅頭などの菓子やハンバーグ等の調理食品の内部に供給して包被食品を製造する方法及びその装置に関する。さらに詳細には、固形物と固形物を覆う食品材料との間に空隙を形成することなく固形物を内包する包被食品を製造することに関する。
従来、固形物を内包する包被食品の製造装置は、外筒と内筒、該内筒の内側に中心筒を同芯円状に形成し、外筒と内筒は側壁に食品材料の供給口を有し、外筒と内筒との隙間を外皮材の通路とし、内筒と中心筒のすきまを内包材の通路とし、中心筒は固形物の通路とし、これら筒部材の下端レベルを、外筒を下位にし、内筒の下端は外筒より上位に設けるとともに、中心筒の下端レベルを固形物の投入タイミングに同調して上下動可能に設けられた固形物供給装置を構成する。この固形物供給装置には、固形物を内包材の中に押し込むプッシャ(ピストンと同義)が中心筒の内部に上下可能に備えられている。さらに、この成形装置は、固形物を内包した棒状の食品生地から包被食品を包被切断する1対の回転盤による包被切断装置を構成する(例えば特許文献1参照)。
また、別の包被食品の製造装置は、上記特許文献1に記載された固形物供給装置と同様の装置を構成し、さらに、3つ以上の角形片を互いに摺動可能に備え、それらの角形片に囲まれ、それらの中央に形成される囲みを開閉することにより棒状の食品生地から固形物を内包する包被食品を切断する切断装置を構成している(例えば特許文献2参照)。
また、別の包被食品の製造装置は、複数の固形物を内包する包被食品の製造装置であって、複数の固形物が個別に降下する通路を有する管部材と、この管部材の中を上下動可能なピストンを備え、該ピストンの下面に前記複数の固形物をそれらの中心に押圧する押圧面を備えている(例えば特許文献3参照)。
特開平2−273143号公報 実開平4−113589号公報 特開2010−148493号公報
特許文献1に記載の製造装置は、食品材料の供給口より内筒の内側を通って内包材が送られてくるが、その際、中心筒を下降させて内包材の出口の内側部に中心筒の外周によって、空間(ポケット)を形成することができる。ここに上方より固形物を落下させ、ポケットに投入する。次に中心筒を上昇させることにより、内包材が固形物の周囲より送りこまれ固形物は内包材内に埋設されるものである。しかし、ポケットを形成する中心筒を上昇させると、内包材が全周から一斉に内側に移動するため、固形物と離れた上方にて内包材が有底のポケットを閉じ固形物と内包材の間に空隙を形成する場合がある。このように形成された空隙を内在する包被食品を加熱処理すると空隙を形成する空気が膨張し包被食品が破裂するという問題がある。この問題は、特許文献2に記載の切断装置を用いた場合であっても同様である。
また、特許文献3に記載の製造装置は、2つの固形物を内包する包被食品を製造するものであるが、大きさなどの規格が相違する包被食品を製造する際、各規格に適するように固形物の間隔を調整できないという問題がある。また、固形物間や固形物と内包材との間に空隙が形成され、包被食品に空隙が内在するという問題がある。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、包被食品に内包される固形物と内包材(食品材料)の間に空隙が形成されないように包被食品を安定して製造する方法及びその装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような構成を有する。すなわち、中心筒と内筒を備える重合ノズルを有する包あん機と、前記重合ノズルに固形物を供給する固形物供給装置を備えた製造装置を用いて前記固形物を内包する包被食品の製造方法であって、前記重合ノズルの中心筒と内筒の間において複数の翼部により形成される複数の流路に第一食品材料を流下させ、前記複数の流路を流下する前記第一食品材料を前記内筒の下端部の内部で接合させて前記第一食品材料による有底状の空間を形成し、前記中心筒の内部を通して前記空間の底部に前記固形物供給装置から固形物を供給し、前記内筒の内部を流下する前記第一食品材料にて前記固形物を被覆し、前記内筒の吐出口より前記固形物を内包する棒状食品を吐出することを特徴とする。
また、前記翼部は螺旋状に形成され、前記翼部により形成される複数の螺旋状の流路に前記第一食品材料を流下させ、前記複数の螺旋状の流路を流下する前記第一食品材料を前記内筒の下端部の内部で渦状に接合させることを特徴とする。
また、前記内筒は、下端部に内ノズルを備え、前記内ノズルを回転することにより前記内ノズル内の前記第一食品材料に回転を付与することを特徴とする。
また、前記中心筒を回転することにより前記内筒内の前記第一食品材料に回転を付与することを特徴とする。
また、前記重合ノズルは、前記内筒の外側に外筒をさらに備え、前記内筒と前記外筒の間から第二食品材料を流下させ、前記外筒の吐出口より前記固形物を内包する前記第一食品材料を前記第二食品材料で被覆した棒状食品を吐出することを特徴とする。
また、前記包あん機に備えられた切断装置により前記棒状食品から固形物を内包した包被食品を切断することを特徴とする。
また、前記固形物供給装置は、ある固形物を供給した後に次の固形物を供給するまでの時間を変更することを特徴とする。
また、前記固形物供給装置は、前記空間の底部に供給された固形物を前記底部に押し込むピストンを備え、前記ピストンが前記固形物を押し込む下降端位置を変更することを特徴とする。
また、固形物を内包する包被食品の製造装置であって、中心筒と内筒を備える重合ノズルを有する包あん機と、前記重合ノズルに固形物を供給する固形物供給装置と、前記包あん機及び前記固形物供給装置の動作を制御する制御装置を備え、前記重合ノズルは内筒の内側に中心筒を備え、前記中心筒は、中心筒の外周に複数の翼部を備え、前記内筒と前記中心筒との間に前記翼部により区画される第一食品材料の流路を備えることを特徴とする。
また、前記中心筒は前記翼部を螺旋状に備え、前記流路を螺旋状に備えることを特徴とする。
また、前記内筒は、下端部に内ノズルを備え、前記内ノズルを回転自在に備えることを特徴とする。
また、前記中心筒を回転自在に備えることを特徴とする。
また、前記重合ノズルは、前記内筒の外側に外筒をさらに備え、前記内筒と前記外筒の間で形成される第二食品材料の流路を備えることを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記包あん機に備えられた切断装置の1回の切断動作に対し前記固形物供給装置による固形物の供給動作を1回または複数回行うよう制御することを特徴とする。
また、前記固形物供給装置は、ある固形物を供給した後に次の固形物を供給するまでの時間を制御可能であることを特徴とする。
また、前記固形物供給装置は、前記空間の底部に供給された固形物を前記底部に押し込むピストンを備え、前記ピストンが前記固形物を押し込む下降端位置を制御可能であることを特徴とする。
本発明によれば、有底状の食品材料の底部(ポケット)に固形物を供給し、筒内で固形物と食品材料を流下させながら食品材料を固形物の底部から頭部に向かって順次被覆することができるため固形物と食品材料が密着した包被食品を安定して製造することができる。
また、包被食品に複数の固形物を内包する場合、各固形物の間隔は、制御装置に設定される固形物供給装置から各固形物を供給する時間を増減することや、または固形物を押し込むピストンの下降端位置を上下させることにより調整できるため、各規格に適するように包被食品の内部に固形物を配置することができる。
本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置の全体的構成を概念的、概略的に示した正面説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置の構成を概念的、概略的に示した側面説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置の構成を概念的、概略的に示した平面説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置に備えた重合ノズルの構成を概念的、概略的に示した一部断面を用いた正面説明図である。 図4に示されたA−A矢視による重合ノズルの構成を概念的、概略的に示した断面図による平面説明図である。 図4に示されたA−A矢視、及び図5に示されたB−B矢視による重合ノズル内での食品材料の動きを概念的、概略的に示した断面斜視図による説明図である。 図4に示されたA−A矢視、及び図5に示されたB−B矢視による重合ノズル内での食品材料及び固形物の動きを概念的、概略的に示した断面斜視図による説明図である。 図4に示されたA−A矢視、及び図5に示されたB−B矢視による重合ノズル内での食品材料及び固形物の動きを概念的、概略的に示した断面斜視図による説明図である。 図4に示されたA−A矢視、及び図5に示されたB−B矢視による重合ノズル内での食品材料及び固形物の動きを概念的、概略的に示した断面斜視図による説明図である。 図4に示されたA−A矢視、及び図5に示されたB−B矢視による重合ノズル内での食品材料及び固形物の動きを概念的、概略的に示した断面斜視図による説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第三の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第三の実施形態に係る包被食品の製造装置による製造工程を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第四の実施形態に係る包被食品の製造装置に備えた重合ノズルの構成を概念的、概略的に示した一部断面を用いた正面説明図である。 本発明の第四の実施形態に係る包被食品の製造装置に備えた重合ノズルの構成を概念的、概略的に示した一部断面を用いた正面説明図である。 本発明のその他の実施形態に係る包被食品の製造装置の全体的構成を概念的、概略的に示した正面説明図である。 本発明のその他の実施形態に係る包被食品の製造装置に備えた封着装置を概念的、概略的に示した説明図であり、(A)図は切断装置の平面図、(B)図は製造工程を断面により示した正面図である。 本発明のその他の実施形態に係る包被食品の製造装置に備えた封着装置を概念的、概略的に示した説明図であり、(A)図は切断装置の平面図、(B)図は製造工程を断面により示した正面図である。
以下、図面を用いて本発明の第一の実施形態に係る固形物を内包する包被食品の製造装置1の構成について説明する。
図1乃至図5に概念的、概略的に示すように、本発明の第一の実施形態に係る固形物を内包する包被食品の製造装置1は、例えば、1粒のヨーク(塩漬けしたアヒルの卵黄)を固形物S、蓮の実餡を内包材(第一食品材料)6、小麦粉を主原料とした生地を外皮材(第二食品材料)8からなる3層構造の月餅とする包被食品P1を製造するものとして説明する。
製造装置1は、包あん機2を備えている。この包あん機2は、架台3を備え、架台3の上部には、内包材供給装置5と外皮材供給装置7を備えている。内包材供給装置5は、第一食品材料としての内包材6を収容する内包材用ホッパー5a、内包材用ホッパー5aの底部に内装されるスクリュー5bとスクリュー5bの先端側にベーンポンプ5cを備えている。外皮材供給装置7は、第二食品材料としての外皮材8を収容する外皮材用ホッパー7a、外皮材用ホッパー7aの底部に内装されるスクリュー7bとスクリュー7bの先端側にベーンポンプ7cを備えている。
包あん機2の架台3の前面であって内包材供給装置5と外皮材供給装置7との間に重合ノズル9を備えている。重合ノズル9は、固形物Sの外側を内包材6にて被い、さらに、内包材6の外側に外皮材8を重合した三重構造の棒状食品10を吐出する。
切断装置11は、重合ノズル9の下方に備えられている。切断装置11は、複数のシャッタ片11aを備えている。複数のシャッタ片11aは、それらによって囲繞されるシャッタ開口11bを拡縮可能に形成される。切断装置11は、シャッタ開口11bを縮小することにより棒状食品10から固形物Sを内包した包被食品P1を切断する。
コンベア装置13は、前記切断装置11の下方に備えられている。このコンベア装置13は、駆動モータ(図示省略)により駆動される駆動プーリ13aに捲掛けられた無端状のコンベアベルト13bを備え、包被食品P1を間欠的に搬送する。また、上下動プレート15は、重合ノズル9の下方位置において、コンベアベルト13bの内側に上下動可能に備えられている。この上下動プレート15の上下動に伴ってコンベアベルト13bの搬送面の一部が上下動する。ここでは、コンベア装置13が上下動すると述べる場合もある。
製造装置1は、上記各装置の駆動を制御する制御装置17を備えている。なお、前記内包材供給装置5、外皮材供給装置7、切断装置11及びコンベア装置13は公知の構成でよいものであるから、その構成についての詳細な説明は省略する。
重合ノズル9は、上部ケーシング21と下部ケーシング23を備えている。上部ケーシング21は、上部外筒22と上部内筒25を備えている。この上部外筒22は、接続口22a及び接続口22bを各々側部に備えている。この接続口22aは、内包材供給装置5に連通されている。また、この接続口22bは、外皮材供給装置7に連通されている。上部外筒22の内側には、この上部外筒22の筒部22cと同心状に上部内筒25が備えられている。この上部内筒25は、中空であり、筒部の側面開口が接続口22aに連通するよう備えられている。この上部内筒25は、内包材6が通過自在に形成されている。また、上部外筒22の筒部22cの内周面と前記上部内筒25の外周面との間に環状の流路R1が形成されている。この環状の流路R1が接続口22bに連通している。したがって、上部外筒22は、その内部に外皮材8が通過自在に形成されている。
上部内筒25の下端部には、回転部材27を介して内包材用の内ノズル29が回転自在に備えられている。回転部材27は、外側フランジ27aと内側フランジ27bを備え、外側フランジ27aと内側フランジ27bは、3本のリブ27cを介して一体的に形成されている。内側フランジ27bの上端部は、上部内筒25の下端部に回転自在に嵌合され、内側フランジ27bの下端部は、内ノズル29を一体的に螺合している。回転部材27の外側フランジ27aは、上部ケーシング21と下部ケーシング23の間に回転自在に備えられている。外側フランジ27aの外周には歯車が形成され、架台3に内装されたモータなどの駆動機構(図示省略)に連動連結され制御装置17により変速制御可能に備えられている。この駆動機構を作動させることにより、回転部材27を介して内ノズル29が回転する。
下部ケーシング23は、外皮材用の外ノズル31、ハウジング33を備えている。この外ノズル31は、ハウジング33の下方より嵌合され、ナット部材35にて固定される。このハウジング33を上部外筒22の下面に取り付けることにより、外ノズル31は、内ノズル29の外側で内ノズル29を囲繞するよう配置される。ここでは、上部内筒25、内側フランジ27b及び内ノズル29により内筒55を構成する。また、上部外筒22、外側フランジ27a及び外ノズル31により外筒57を構成する。
内ノズル29の外周面と外ノズル31の内周面との間に環状の流路R2が形成され、環状の流路R2が前記上部ケーシング21に形成された環状の流路R1と連通して重合ノズル9の内部に第二食品材料である外皮材8が通過する環状の流路Rが形成される。つまり、内筒55と外筒57の間に第二食品材料の流路Rが形成される。
上部内筒25の内側には、中心筒36が備えられている。この中心筒36は、固形物Sを重合ノズル9内の下方位置まで案内する管状部材である。この中心筒36は、筒部材37、フランジ部材38及びナット部材39を備えている。筒部材37は、筒状の筒部37a、筒部37aの上端にねじ部37b、筒部37aの下端部の外周に筒部37aの外周面から突出した3本の螺旋状の翼部37cを備えている。中心筒36は、筒部材37と中空のフランジ部材38とを螺合し、ナット部材39で固定することにより一体に形成される。中心筒36は、上部内筒25の上方から挿入され、上部内筒25の上面にフランジ部材38のフランジ部38aを載置された状態でナット部材40にて上部内筒25に固定される。中心筒36は、フランジ部材38に対する筒部材37の取り付け位置を調節することにより全体の長さが調節可能である。
筒部材37の3本の翼部37cは、同一形状であり、筒部37aの外周に等間隔で配置されている。翼部37cの上端は筒部材37の下端37dより上方に配置され、翼部37cの下端は筒部材37の下端37dより下方に突出して配置されている。翼部37cは、内ノズル29の内側に配置され、内ノズル29の内周面と僅かに離れて配置されている。翼部37cは、筒部材37の軸方向(図4において上下方向)に対し螺旋状に形成されている。翼部37cは、平面視において概ね120度捩じれて形成されている。
筒部材37の筒部37aと上部内筒25との間に環状の流路Q1が形成され、その下方(下流側)に内ノズル29の内周面と中心筒36の間において3本の翼部37cで区画される3本の螺旋状の流路Q2が形成され、さらに、その下方に内ノズル29により流路Q3が形成され、流路Q1、Q2及びQ3により第一食品材料である内包材6が通過する流路Qが形成される。つまり、中心筒36と内筒55との間に第一食品材料の流路Qが形成される。
固形物供給装置41は、重合ノズル9の上部に着脱自在に載置されている。固形物供給装置41は、ベースプレート43、トレイ45、回転ディスク47及び押込装置49を備えている。トレイ45は、ベースプレート43の上面に取り付けられ、回転ディスク47を内装している。回転ディスク47は、ベースプレート43の下面に備えられた駆動装置(図示省略)により間欠的に回転駆動される。
回転ディスク47は、円周上に24個の収容孔47aを等間隔に備えている。回転ディスク47は、駆動装置により15度ずつ間欠的に一方向(図3においては左回り)に回転する。収容孔47aに固形物Sを収容し、回転ディスク47を間欠的に回転させることにより、固形物Sが重合ノズル9内に間欠的に供給される。
固形物供給装置41は、回転ディスク47及び重合ノズル9の上方に押込装置49を備えている。この押込装置49は、重合ノズル9内に供給された固形物Sを重合ノズル9内の下方位置まで押し込むための装置である。押込装置49は、直動するアクチュエータとしてのロッドレスシリンダ49aを備えている。ロッドレスシリンダ49aは、そのスライダ49bの移動方向が鉛直方向に沿うように配置されている。スライダ49bには、ロッド49cが備えられている。ロッド49cは、その長手方向が鉛直方向に沿うように配置されている。ロッド49c下端部には、ピストン49dが螺合されている。ピストン49dは、回転を停止した回転ディスク47の収容孔47aに挿通可能に配置されている。
図6を用いて上部内筒25から内ノズル29に押出される内包材6の流れについて説明する。内包材供給装置5から供給される内包材6は、上部内筒25と筒部材37の間の環状の流路Q1内を筒部材37の軸方向に沿って流下する(図4参照)。そして、内包材6は、内ノズル29と3本の翼部37cにより区画された螺旋状の流路Q2内を流下する。3本に分かれた内包材6は、翼部37cの形状に沿って筒部材37の軸方向に対し斜め下方向に流下する。3本の内包材6は、筒部材37の下端37dを通過すると、翼部37cの形状に沿って流下するとともに内側、つまり、内ノズル29の軸方向に沿った中心に向かって移動し、内ノズル29内で接合する。
3本の翼部37cの下端を通過した3本の内包材6は、翼部37cの捩じれ方向(図6において左周り)に回転する内ノズル29との摩擦により周方向(図6において矢印C)に回転が付与される。内包材6は、翼部37cによる斜め下方向への移動と内ノズル29による周方向への移動の合力により回転しながら流路Q3内を流下する。
筒部材37の下端37dの下方で接合する内包材6には、底部51aを備えた有底状の空間51が形成される。この底部51aは、3本の螺旋状で板状の内包材6が中心に向かって集合し捩られた錘状に形成される。この底部51aを平面視すると、3本の内包材6が渦を巻くように形成されている。なお、ここでは、内ノズル29を回転するように説明したが、内ノズル29を回転することなく備えた場合、つまり、内筒55の下端部が回転しない場合であっても、捩じれた錘状の底部51aが形成される。
次に、図7乃至図14を用いて固形物Sが第一食品材料である内包材6に内包される工程について説明する。ここでは、棒状食品10の内部に3個の固形物Sが所定の間隔Dで配置される(図11参照)。
制御装置17は、切断装置11の1回の切断動作に対し固形物供給装置41の固形物Sの供給動作を1回行うように制御する。さらに、固形物供給装置41が各固形物Sを供給する間の時間をTとする。時間Tは、切断装置11の切断動作に同期する。
ここでは、既に棒状の内包材6に2つの固形物Sが供給され上下に配置された状態の後について説明する。次の固形物Sは、固形物供給装置41により中心筒36の内部を落下し、内包材6の空間51に供給される。このとき、底部51aが下方に窪んだ錘状に形成されていることにより、固形物Sは底部51aの中心に配置される。そして、固形物Sは、ピストン49dにより空間51の底部51aへ軽度に押し込まれる(図11参照)。
固形物Sは、3本の板状の内包材6が集合しながら内ノズル29内を流下するに伴い固形物Sの底部Saから側部Sb、そして、頭部Scへと順に内包材6に被覆され棒状の内包材6に埋没していく(図7乃至図10並びに図11乃至図13参照)。このとき、内ノズル29の回転により棒状の内包材6に周方向への回転が付与され、3本の板状の内包材6が捩られ中心への移動が促進される。このように流下する内包材6は、固形物Sの外周に巻き付けられるように接合され、固形物Sとの間に空隙が生じることが防止される。
ピストン49dによる固形物Sの押し込みにより先に供給される固形物Sと次に供給される固形物Sの間隔Dが決定される。次の固形物Sは、先の固形物Sと同様に内包材6に被覆され、棒状の内包材6の内部に3個の固形物Sが等間隔に配置される。
外皮材8は、内ノズル29と外ノズル31との間から吐出される。棒状の内包材6を外皮材8で被覆した棒状食品10が外ノズル31の吐出口31aから吐出される。棒状食品10は、3個の固形物Sを上下に等間隔に内包する。
切断装置11の複数のシャッタ片11aは、シャッタ開口11b内に進入する棒状食品10の下端部から包被食品P1を切断する。このとき、シャッタ片11aは、棒状食品10の内部で上下に配置された固形物Sの間を切断する(図14参照)。
包被食品P1は、上下動するコンベア装置13により受け取られ、下流側に搬送される。この包被食品P1は公知の型打装置で型打ちされ、月餅が成形される。そして、月餅は、その上面に卵の黄身が塗布され、爆発することなく焼成される。
上記説明においては、翼部37cが筒部材37の軸方向に対し螺旋状に形成されているものとして説明したが、翼部37cは筒部材37の軸方向に直線的に形成することも可能である。この場合、内包材6は翼部37cで区画される直線状の流路Q2内を流下する。3本に分かれた内包材6は、筒部材37の下端37dを通過すると、翼部37cの形状に沿って流下するとともに内側に向かって移動し、内ノズル29内で接合して流路Q3内を流下する。そして、錘状の有底状の空間51が形成される。さらに、内ノズル29の回転に伴い錘状の空間51が周方向にねじられる。なお、内包材6の性質(硬さ、粘り、流動性、密度など)によっては、翼部37cが軸方向に直線的に形成され、内ノズル29が回転しなくても、複数本の内包材6は筒部材37の下端37dの下方で接合し、錘状の空間51を形成するように底部51aを形成できる。この場合にも、内包材6が複数本に分離されていることにより固形物Sに接着し易く内包材6と固形物Sとの間に空隙が生じることが防止される。
次に、本発明の第二の実施形態に係る固形物を内包する包被食品の製造装置1について図15乃至図19にて説明する。なお、第一の実施の形態に係る製造装置1と同様な構成には同じ符号を付し詳細な説明は省略する。本発明の第二の実施形態に係る製造装置1では、2個の固形物Sが内包される包被食品P2を包被切断する場合について説明する。
第一の実施形態では、棒状食品10の内部に複数の固形物Sが等間隔で配置されたが、第二の実施形態では、棒状食品10の内部に4個の固形物Sが所定の間隔で配置される(図17参照)。説明の都合上、下方から固形物S1、S2、S3及びS4とする。そして、固形物S1と固形物S2の間隔並びに固形物S3と固形物S4の間隔をD1とし、固形物S2と固形物S3の間隔をD2とし、固形物S1と固形物S3の間隔並びに固形物S2と固形物S4の間隔をD3とする。間隔D2は、間隔D1より大きく設定されている。
製造装置1の制御装置17は、切断装置11が1回切断動作するに当たり固形物供給装置41が固形物Sの供給動作を2回行うよう制御する。さらに、固形物供給装置41が固形物S1と固形物S2とを供給する間の時間、並びに固形物S3と固形物S4とを供給する間の時間をT1とし、固形物S2と固形物S3とを供給する間の時間をT2とし、固形物S1と固形物S3とを供給する間の時間、並びに固形物S2と固形物S4とを供給する間の時間をT3とする。時間T2は、時間T1より長く制御装置17に設定入力されている。
次に、固形物Sが内包材6に内包される工程について説明する。ここでは、既に棒状の内包材6に固形物S1及びS2が供給され上下に配置された状態の後について説明する。固形物S3は、固形物供給装置41の回転ディスク47の回転により中心筒36の内部を落下し、内包材6の空間51に供給される。
固形物S3は、ピストン49dにより空間51の底部51aへ軽度に押し込まれる(図15参照)。ピストン49dは、先に供給された固形物S1を押してから時間T3後に、そして、先に供給された固形物S2を押してから時間T2後に固形物S3を押し込み、その後、上昇する。
固形物S3は、内包材6とともに回転しながら流下する。翼部37cの間から流下する3本の螺旋状で板状の内包材6は、固形物S3の外周に巻き付けられるように接合し、固形物S3の底部Saから側部Sb、そして、頭部Scへと順に被覆していく(図16参照)。
次いで、固形物S4が新たな内包材6の空間51に供給され、ピストン49dにより空間51の底部51aへ軽度に押し込まれる(図17参照)。ピストン49dは、先に供給された固形物S2を押してから時間T3後に、そして、先に供給された固形物S3を押してから時間T1後に固形物S4を押し込み、その後、上昇する。ピストン49dにより固形物S3と固形物S4の間隔がD1となる。固形物S4は、固形物S3と同様に内包材6に被覆される(図18参照)。
切断装置11は、棒状食品10の下端部から包被食品P2を切断する。このとき、切断装置11のシャッタ片11aは、棒状食品10の内部で上下に配置された固形物S2と固形物S3との間を切断する。包被食品P2は、2つの固形物S(S1、S2)を内包している(図19参照)。
前述のとおり、2つの固形物Sの間隔D1は、制御装置17に設定される固形物供給装置41から固形物Sを供給する時間T1を増減することにより調整可能である。同様に、棒状の内包材6内にて隣同士の固形物S2と固形物S3との間隔D2も時間T2を増減することにより調整可能である。
包被食品P2は、上下動するコンベア装置13により受け取られ、下流側に搬送される。この包被食品P2を傾倒し、公知の型打装置で型打ちする。型打ちされた包被食品P2は、2つの固形物が横方向に配置された状態に成形される。
次に、本発明の第三の実施形態に係る固形物を内包する包被食品の製造装置1について図20及び図21にて説明する。なお、第一の実施の形態、あるいは第二の実施の形態に係る製造装置1と同様な構成には同じ符号を付し詳細な説明は省略する。第三の実施形態に係る製造装置1では、固形物供給装置41のピストン49dの下降端位置を制御することにより2個の固形物Sが内包される包被食品P2を包被切断する場合について説明する。
第二の実施の形態に係る製造装置1では、各固形物Sの供給時間T1及びT2を制御することにより隣同士の固形物S1及び固形物S2の間隔D1と固形物S2及び固形物S3の間隔D2を相違させていた。しかし、第三の実施の形態に係る製造装置1では、各固形物Sを供給する時間Tの間隔を一定としながらも、ピストン49dの下降端位置を制御することにより各固形物Sの間隔を制御するものである。
製造装置1の制御装置17は、固形物供給装置41の回転ディスク47の間欠的な動作間隔を一定に制御する。また、押込装置49のロッドレスシリンダ49aは、スライダ49bの動作位置を検出可能な機構とし、ロッド49cを介してスライダ49bに連結されたピストン49dの下降端位置は、制御装置17により制御可能に備えられている。ここでは、押込装置49はロッドレスシリンダ49aを備えるものとして説明したが、ピストン49dの動作位置を検出可能な機構であれば、これに限られるものではなく、例えばリニアベアリングで摺動自在に支持されたスライダをサーボモータ等で駆動する機構でもよい。
ここでは、中心筒36の下端面とピストン49dの下端面との距離について固形物S3を押し込んだ時にL1とし、固形物S4を押し込んだ時にL2とし、距離L1より距離L2が短くなるように制御装置17に設定する。つまり、先行する固形物S3を押し込んだ時のピストン49dの下降端位置より、後続する固形物S4を押し込んだ時のピストン49dの下降端位置が低くなるように制御する。この制御は、先行する固形物S1と後続する固形物S2でも同様に制御されている。
切断装置11は、4個の固形物Sが内包される棒状食品10の下端部から固形物S1及びS2を内包する包被食品P2を切断する。前述のとおり、ピストン49dの下降端位置を制御することにより、間隔D1、間隔D2を自在に変更することが可能である。
次に、本発明の第四の実施形態に係る固形物を内包する包被食品の製造装置1について図22及び図23にて説明する。なお、上記実施形態に係る製造装置1と同様な構成には同じ符号を付し詳細な説明は省略する。第四の実施形態に係る製造装置1では、中心筒136を回転させる場合について説明する。
重合ノズル119は、上部内筒25の内側に中心筒136を備えている。中心筒136は、固定筒137及び固定筒137の内側に同心状に回転筒150を備えている。
固定筒137は、筒部材138、フランジ部材139及びナット部材140を備えている。筒部材138は筒状の筒部138a、筒部138aの上端にねじ部138b、筒部138aの下端部の内周に軸受部138cを備えている。フランジ部材139は、上フランジ部材139aと下フランジ部材139bを備えている。フランジ部材139は中空形状で、下フランジ部材139bは内周下端部にねじ部を備えている。固定筒137は、筒部材138と下フランジ部材139bとを螺合し、ナット部材140で固定することにより一体に形成される。
回転筒150は、筒部材152、動力伝達部材としての歯車部材154及びナット部材156を備えている。筒部材152は筒状の筒部152a、筒部152aの上端にねじ部152b、筒部152aの下端部の外周に筒部152aの外周面から突出した3本の螺旋状の翼部152cを備えている。回転筒150は、筒部材152のねじ部152bと歯車部材154のねじ部とを螺合し、ナット部材156で固定することにより一体に形成される。回転筒150は、固定筒137のフランジ部材139に内装される軸受部材158と前記軸受部138cに回転自在に支持されている。回転筒150は、歯車部材154を介してモータなどの駆動機構(図示省略)に連動連結されて回転し、制御装置17により起動及び停止、回転速度などを制御可能に備えられている。
図22においては、重合ノズル119は、中心筒136の翼部152cの捩じれ方向に沿って左回転する内ノズル29を備えている。また、中心筒136の筒部材152は、内ノズル29と反対に右回転する。本実施形態では、内ノズル29の回転に加えて筒部材152も回転することで、翼部152cを通過する内包材6に、より大きい周方向への回転が付与され、内ノズル29の内周面と中心筒136の間に形成される流路Q2内で内包材6の流下が促進される。従って、内包材6は筒部材152の下端152dを通過した後、より勢いよく内側に向かって移動するため、内包材6の固形物Sへの密着度が増すことになる。
また、図23に図示するように、中心筒136を回転し、内ノズル161を固定することも可能である。この場合、内ノズル161は上部内筒25下端のねじ部に螺合される。回転部材27に替えて環状部材163が上部ケーシング21と下部ケーシング23の間に嵌合されている。この場合、筒部材152の回転のみによって、内包材6に周方向への回転が与えられる。
上記説明から理解できるように、内ノズル及び/又は中心筒を相対的に回転させ、それらの回転速度を制御することにより流路Q2を流下する内包材6の流下速度および捩れの程度を調節でき、内包材6の底部51a形状を変化することができる。したがって、製造装置1は、内包材6の硬さや伸展性などの性状や固形物Sの形状などに応じて適宜に制御可能であり、安定して包被食品を製造することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
中心筒36の筒部材37に取り付けられた翼部37cの数は、2つ以上の複数個であれば良い。複数個の翼部37cは、中心筒36に筒部37aの外周に等間隔に配置されることが望ましい。また、筒部37aに対する翼部37cの傾き(螺旋のリード)は、上記実施例に対し緩急に変更することが可能である。また、筒部37aの長手方向に沿った翼部37cの長さを変更することが可能である。さらに、筒部37aの下端37dから下方に突出する翼部37cの長さを変更することも可能である。このように翼部37cの数量や形状を変更することにより、内包材6の流下の状態を調節することが可能である。
また、固形物Sの大きさ、内包材6の性状に応じて翼部37cの形状や枚数を変更することにより、固形物Sの外周に内包材6を安定して巻き付けることができ、固形物Sとの間に空隙が生じることが防止される。
また、上記実施例においては、包被食品P2は、固形物Sを内包する第一の食品材料である内包材6を第二の食品材料である外皮材8で覆った3層構造として説明したが、固形物Sを単一の食品材料で覆った包被食品Pとすることも可能である。例えば、前記重合ノズル9において、外ノズル31を用いず、食品材料を内包材供給装置5から重合ノズル9へ供給することにより固形物Sを内包した食品材料からなる棒状食品を内ノズル29から吐出し、固形物Sを内包した2層構造の包被食品Pを製造することが可能である。
例えば、栗などの固形物Sを内包した2層構造の包被食品Pを型打ちし、栗入りの金つばを製造することも可能である。また、円盤状の生地片の中央に包被食品Pを載置し、この生地片で包被食品Pを包み込むことにより3層構造の包被食品を製造することも可能である。
上述のような包み込み成形を行う包被食品の製造装置について、図24乃至図26を用いて説明する。包被食品の製造装置101は、包あん機102、固形物供給装置41、包み込み装置61及び制御装置17を備えている。制御装置17は、各装置の駆動を制御する。
包あん機102は、架台103に内包材供給装置5、重合ノズル109、切断装置11及びコンベア装置113を備えている。また、コンベア装置113の上流側に外皮材となる生地片88を供給する生地供給コンベア83を備える。重合ノズル109は、包あん機2の重合ノズル9において外ノズル31を外した構成である。また、コンベア装置113は、ベルトコンベア全体が上下動する構成である。固形物供給装置41は、重合ノズル109の上部に着脱自在に載置されている。
包み込み装置61は、包あん機102に連設され、架台62に摺動コンベア63、封着装置65及び搬出コンベア91を備えている。摺動コンベア63は、ベルトコンベアであり、その下流端部を搬送方向に沿って往復動可能に備えている。
封着装置65は、載置部材67、シャッタ装置69、押し込み装置71及び支持コンベア81を備えている。載置部材67は、その中央に円形の孔67aを備えている。シャッタ装置69は、6個のシャッタ片69aを備え、複数のシャッタ片69aに囲まれたシャッタ開口69bを開閉自在に備えている。押し込み装置71は、生地押さえ部材71aとピストン71bを上下動自在に備えている。生地押さえ部材71aはカップ状であり、ピストン71bは生地押さえ部材71aに対し上下動自在に備えられている。
包被食品の製造装置101による包被食品P3の製造工程について説明する。生地供給コンベア83からコンベア装置113に外皮材となる生地片88を搬送し、重合ノズル109の下方で一時的に停止する。コンベア装置113は上昇し、包あん機102が固形物Sを内包した2層構造の包被食品Pを棒状食品10から切断する。包被食品Pは生地片88の中央に配置され、コンベア装置113は初期位置まで下降する。そして、包被食品Pを載せた生地片88は摺動コンベア63に搬送される。
生地片88は、摺動コンベア63の先端部に搬送され、該先端部が上流側に移動することにより落下し、載置部材67の上面に載置される。このとき、生地片88は、開状態のシャッタ装置69の6個のシャッタ片69aに囲まれている。生地押さえ部材71aが下降し載置部材67との間で生地片88の周縁部88aを押さえる。そして、生地押さえ部材71aの内部に空気圧縮機(図示省略)から圧縮空気を供給し、さらに、ピストン71bを下降させて包被食品Pを下方に押し込むことにより、外皮材88の中央部が載置部材67の開口67aから下方に椀状に成形される。支持コンベア81は上昇し、椀状に成形された生地片88の底部を支持する。
生地押さえ部材71a及びピストン71bが上昇した後、シャッタ片69aが閉動作を行いシャッタ開口69bを縮小させてシャッタ片69aが生地片88の周縁部88aを包被食品Pの上方の中央に集め封着し3層構造の包被食品P3を製造する。支持コンベア81は包被食品P3を載置した状態で下降し、搬出コンベア91に包被食品P3を搬送する。搬出コンベア91は、包被食品P3を下流側へ搬出する。
また、変更例として制御装置17にて切断装置11の1回の切断動作に対し固形物供給装置41による固形物Sの供給動作を2回以上の複数回行うよう制御することにより内部に2個以上の複数個の固形物Sを内包する包被食品Pを製造することも可能である。
また、重合ノズル9において、外皮材8の流路Rの外側にさらに同心状に食品材料の流路を1つ又は複数形成し、それに対応する食品材料の供給装置を備えることにより第二食品材料を複数層として吐出することも可能である。この場合、包被食品は、固形物、内包材及び複数層の外皮材から形成される。
また、ロッド49c及びピストン49dを中空状に形成し、ロッド49cの上端部に図示されない吸引装置を連通することにより、内包材6の袋状の空間51から空気を吸引することも可能である。固形物Sの周りに存在する空気を吸引することにより固形物Sと内包材6とを密着させる効果を高めることができる。
また、ロッド49c及びピストン49dを中空状に形成し、ロッド49cの上端部に図示されない圧縮空気供給装置を連通することにより、ピストン49dが下降端位置にある時や、下降端位置から上昇する時に、ピストン49dの先端から圧縮空気を噴出することも可能である。粘着性のある固形物がピストン49dに粘着することを防止することや、固形物を強く押込む場合にピストン49dに固形物が付着することを防止することができる。
さらに、圧縮空気を噴出した後、吸引装置によって内包材6の袋状の空間51から空気を吸引することも可能である。これにより固形物Sをピストン49dから引き離す効果と、固形物Sの周りの空気を吸引し、固形物Sと内包材6を密着させる効果を高めることが同時にできる。
1 包被食品の製造装置
2 包あん機
5 内包材供給装置
6 第一食品材料、内包材
7 外皮材供給装置
8 第二食品材料、外皮材
9 重合ノズル
10 棒状食品
11 切断装置
13 コンベア装置
17 制御装置
21 上部ケーシング
22 上部外筒
23 下部ケーシング
25 上部内筒
29 内ノズル
31 外ノズル
36 中心筒
37 筒部材
37a 筒部
37c 翼部
37d 下端
41 固形物供給装置
49d ピストン
51 (有底状の)空間
51a 底部
55 内筒
57 外筒
61 包み込み装置
65 封着装置
88 生地片(外皮材)
101 包被食品の製造装置
102 包あん機
109 重合ノズル
S、S1〜S4 固形物
P、P1、P2 (固形物を内包した)包被食品
P3 (包被食品Pを内包した)包被食品

Claims (16)

  1. 中心筒と内筒を備える重合ノズルを有する包あん機と、前記重合ノズルに固形物を供給する固形物供給装置を備えた製造装置を用いて前記固形物を内包する包被食品の製造方法であって、前記重合ノズルの中心筒と内筒の間において複数の翼部により形成される複数の流路に第一食品材料を流下させ、前記複数の流路を流下する前記第一食品材料を前記内筒の下端部の内部で接合させて前記第一食品材料による有底状の空間を形成し、前記中心筒の内部を通して前記空間の底部に前記固形物供給装置から固形物を供給し、前記内筒の内部を流下する前記第一食品材料にて前記固形物を被覆し、前記内筒の吐出口より前記固形物を内包する棒状食品を吐出することを特徴とする該製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法であって、前記翼部は螺旋状に形成され、前記翼部により形成される複数の螺旋状の流路に前記第一食品材料を流下させ、前記複数の螺旋状の流路を流下する前記第一食品材料を前記内筒の下端部の内部で渦状に接合させることを特徴とする該製造方法。
  3. 請求項1に記載の製造方法であって、前記内筒は、下端部に内ノズルを備え、前記内ノズルを回転することにより前記内ノズル内の前記第一食品材料に回転を付与することを特徴とする該製造方法。
  4. 請求項1に記載の製造方法であって、前記中心筒を回転することにより前記内筒内の前記第一食品材料に回転を付与することを特徴とする該製造方法。
  5. 請求項1に記載の製造方法であって、前記重合ノズルは、前記内筒の外側に外筒をさらに備え、前記内筒と前記外筒の間から第二食品材料を流下させ、前記外筒の吐出口より前記固形物を内包する前記第一食品材料を前記第二食品材料で被覆した棒状食品を吐出することを特徴とする該製造方法。
  6. 請求項1に記載の製造方法であって、前記包あん機に備えられた切断装置により前記棒状食品から固形物を内包した包被食品を切断することを特徴とする該製造方法。
  7. 請求項1に記載の製造方法であって、前記固形物供給装置は、ある固形物を供給した後に次の固形物を供給するまでの時間を変更することを特徴とする該製造方法。
  8. 請求項1に記載の製造方法であって、前記固形物供給装置は、前記空間の底部に供給された固形物を前記底部に押し込むピストンを備え、前記ピストンが前記固形物を押し込む下降端位置を変更することを特徴とする該製造方法。
  9. 固形物を内包する包被食品の製造装置であって、中心筒と内筒を備える重合ノズルを有する包あん機と、前記重合ノズルに固形物を供給する固形物供給装置と、前記包あん機及び前記固形物供給装置の動作を制御する制御装置を備え、前記重合ノズルは内筒の内側に中心筒を備え、前記中心筒は、中心筒の外周に複数の翼部を備え、前記内筒と前記中心筒との間に前記翼部により区画される第一食品材料の流路を備えることを特徴とする該製造装置。
  10. 請求項9に記載の製造装置であって、前記中心筒は前記翼部を螺旋状に備え、前記流路を螺旋状に備えることを特徴とする該製造装置。
  11. 請求項9に記載の製造装置であって、前記内筒は、下端部に内ノズルを備え、前記内ノズルを回転自在に備えることを特徴とする該製造装置。
  12. 請求項9に記載の製造装置であって、前記中心筒を回転自在に備えることを特徴とする該製造装置。
  13. 請求項9に記載の製造装置であって、前記重合ノズルは、前記内筒の外側に外筒をさらに備え、前記内筒と前記外筒の間で形成される第二食品材料の流路を備えることを特徴とする該製造装置。
  14. 請求項9に記載の製造装置であって、前記制御装置は、前記包あん機に備えられた切断装置の1回の切断動作に対し前記固形物供給装置による固形物の供給動作を1回または複数回行うよう制御することを特徴とする該製造装置。
  15. 請求項9に記載の製造装置であって、前記固形物供給装置は、ある固形物を供給した後に次の固形物を供給するまでの時間を制御可能であることを特徴とする該製造装置。
  16. 請求項9に記載の製造装置であって、前記固形物供給装置は、前記空間の底部に供給された固形物を前記底部に押し込むピストンを備え、前記ピストンが前記固形物を押し込む下降端位置を制御可能であることを特徴とする該製造装置。
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