JP6915081B2 - 食品材料吐出装置およびその運転方法、包被食品製造装置 - Google Patents

食品材料吐出装置およびその運転方法、包被食品製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、肉スジや繊維質の野菜等の切断が困難な材料が混入する食品材料を切断し、間欠で吐出する装置に関する。
特許文献1に記載の製造装置は、外皮材で内材を包み込んだ構成の包被食品を製造するための包被食品製造装置である。該製造装置は、載置部材に載置された扁平状の外皮材に内材を吐出するノズルユニットを備える。ノズルユニットは、外筒と外筒に摺動可能に内嵌するノズル部材の二重構造で、ノズル部材の接続管と対向した部分には上下方向に長い長孔が形成してある。また、ノズル部材下端部の吐出口を開閉自在な開閉弁を下端に備えた昇降ロッドを、ノズル部材内に備える。
また、特許文献2に記載の充填装置は、カレー等の粘性食品を容器に充填する装置である。該充填装置は、上下動可能な可動ノズルを備える。可動ノズルは、下降端で可動ノズル側面の通孔と送出路末端が合致して流路が導通する構成である。押出装置は、可動ノズル下降端で粘性食品を押出し、容器に充填する。その後、ピストンが可動ノズル下端まで下降し、ピストン先端からエアーを噴出して附着粘性物を吹き落とす。ピストンの外周縁部には鋭利な刃部が形成され、通孔に跨って詰っている肉塊等を、ピストン外周縁部と通孔が切断する。
また、特許文献3に記載の充填装置は、固形物が混入したスープ等の液体を容器に充填する装置である。充填ノズル先端にはスプール弁が備えられ、弁本体の流入口と上下動するスプールによって、液体に混入した固形物を切断する。
特許文献1に記載の製造装置では、内材の吐出後に開閉弁が吐出口を閉止し、ノズル部材が上昇する際に開閉弁が回転して内材を切り離している。この時、内材に肉スジや繊維質の野菜等の切断困難材料が混入している場合、切断困難材料が開閉弁で切断されずに吐出口周辺に残留し、外皮材を封着した部分からはみ出したり、それにより封着部の結着が弱くなり内材が外から見えてしまい、製品不良につながるという問題がある。さらに、開閉弁昇降ロッドが内材の通過する配管内に備えられている為、切断困難材料がロッドに絡み付いて堆積し、吐出不良となる問題がある。
また、特許文献2に記載の充填装置は、可動ノズルを容器内に押入する為に固定ノズルの送出路より下方の長さを確保しようとすると、固定ノズルの送出路上端上方に待機していたピストンが、下降した可動ノズル下端まで移動しなければならず、工程時間が短縮できない構造である。また、該充填装置の構造では、可動ノズルが下降したときのみ通孔と送出路末端が合致する構造の為、ノズル下降端位置の調整ができないという問題がある。
また、特許文献3に記載の充填装置は、スプールを駆動するロッドが、液体が通過する配管内に備えられていて、更にスプール駆動部に液体が漏れないように該配管内にベローズが備えられている。その為、ロッドやベローズに液体内の切断困難材料が絡み付いて堆積し、吐出不良となる問題がある。また分解、清掃に大変手間がかかる構造であり、液体に異物が混入する虞があるという問題がある。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、切断困難材料が混入する食品材料を確実に切断し、間欠で吐出する装置を提供することを課題とする。
また、ピストンの上下動距離を短くすることで、生産性を向上することを課題とする。
更に、食品材料の吐出量や状態に応じて吐出口の下降端を容易に調整可能とすることで、食品材料の吐出状態を最適化すると共に、衛生的で清掃容易な装置を提供することを課題とする。
特許第5140492号公報 特公昭52−22600号公報 実公平6−3763号公報
上記課題を解決するため、本発明は以下のような構成を有する。すなわち、中空状の外筒と、前記外筒に内嵌され、上下に往復動可能な中空状の内筒と、前記内筒に内嵌され、下端に食品材料を吐出する吐出口を有する中空部を備える中心筒と、前記中空部に内嵌され、上下に往復動可能なピストンを備えた食品材料の吐出装置であって、前記外筒は側面に前記食品材料を導入する筒状の導入部を備え、前記内筒は側面の前記導入部に対応する位置に軸方向の長孔が形成され、前記中心筒は側面の前記長孔に対応する位置に前記長孔より前記吐出口方向に長い窪部と、前記窪部に前記中空部と連通する連通孔が形成された、ことを特徴とする。
また、前記連通孔は、前記導入部と前記吐出口の間で前記吐出口側に形成されたことを特徴とする。
また、前記連通孔の前記中空部側の端面に、先端が鋭利に形成された食品材料切断部を備えたことを特徴とする。
また、前記中心筒の窪部と前記中空部は窪底部にて隔離されていることを特徴とする。
また、前記ピストンは先端の円周方向に凹凸形状の先端周縁部を備えたことを特徴とする。
また、前記ピストンは先端に圧縮空気を噴出する噴出孔が形成されたことを特徴とする。
また吐出装置は、前記外筒の周囲を囲う形状の押圧面を底部に有し、上下動する生地押圧部材を備えることを特徴とする。
また、前記外筒は、前記導入部と径方向反対側の側面に食品材料を導入する筒状の第二導入部を備え、前記内筒は側面の前記第二導入部に対応する位置に軸方向の第二長孔が形成され、前記中心筒は側面の前記第二長孔に対応する位置に前記第二長孔より前記吐出口方向に長い第二窪部と、前記第二窪部に前記中空部と連通する第二連通孔が形成されたことを特徴とする。
また、前記吐出装置の運転方法であって、前記ピストンを前記連通孔より上方に上昇させ、前記導入部より前記中心筒の内部に前記食品材料を導入する工程と、前記ピストンを下降させ、前記中心筒に導入された食品材料と前記連通孔に留まる食品材料とを切断する工程と、前記ピストンをさらに下降させ、前記中心筒に導入された食品材料を前記吐出口から押し出す工程と、前記押し出された食品材料を前記吐出装置から切り離す工程とを有することを特徴とする。
また、前記運転方法であって、前記ピストンの先端に圧縮空気を噴出する噴出孔が形成され、前記食品材料を前記吐出装置から切り離す工程では、前記噴出孔から圧縮空気が噴出されることを特徴とする。
また、前記運転方法であって、前記内筒を下降する下降端位置を調整することを特徴とする。
また、前記運転方法であって、前記切り離す工程の後に、前記ピストンを前記連通孔が閉鎖される位置に停止する工程を備えたことを特徴とする。
また、前記吐出装置と、前記吐出装置の下方に扁平状の食品生地を搬送する搬送装置と、前記吐出装置から吐出された食品材料が載置された前記食品生地の周縁部を中央へ押圧することにより、前記食品材料を前記食品生地で包む、包み込み装置と、前記食品材料を前記食品生地で包んだ包被食品を前記包み込み装置から搬出する搬出装置と、前記吐出装置に前記食品材料を供給する供給装置と、これらの装置のいずれかの運転を制御する制御装置と、を備えた包被食品製造装置である。
本発明の吐出装置、または、吐出装置の運転方法によれば、切断困難材料が混入する食品材料であっても、それらの切断困難材料をピストンと中心筒の連通孔で確実に切断するため、吐出口周辺に切断困難材料が残留することなく吐出することが可能になる。
さらに、内筒は導入部に対応する位置に軸方向の長孔を備え、中心筒は長孔に対応する位置に長孔より吐出口方向に長い窪部と、窪部に中空部と連通する連通孔が形成されるので、ピストンを吐出口に近い位置で上下することになり、上下動する生産性距離を短くできるので、工程時間が短縮され生産性が向上する。
さらに、内筒が上下に往復動可能であるので、食品材料の吐出状態を最適化できる。
さらに、ピストンは中心筒の中空部に収容され、食品材料の流路と隔離されている為、衛生的で清掃容易な装置を提供できる。
本発明の包食品製造装置によれば、内包材としての食品材料を吐出口付近に残留することなく、良好な吐出状態で吐出できるので、内包材が包被食品の外側にはみ出すことがなく、外観のきれいな包被食品を製造することが可能になる。
この出願は、日本国で2017年11月9日に出願された特願2017−216013号に基づいており、その内容は本出願の内容として、その一部を形成する。
また、本発明は以下の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。
本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置の全体的構成を概念的、概略的に示した正面説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る包被食品の製造装置の全体的構成を概念的、概略的に示した側面説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出装置の構成を概念的、概略的に示した一部断面を用いた正面説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出装置の先端部分の構成を概念的、概略的に示した断面を用いた正面説明図で、(a)は食品材料切断部が直角の場合の図であり、(b)は食品材料切断部が鋭角の場合の図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出装置の図3におけるZ−Z断面の説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る包被食品の製造装置の全体的構成を概念的、概略的に示した正面説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る吐出装置の構成を概念的、概略的に示した一部断面を用いた正面説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る吐出装置の製造工程を概念的、概略的に示した断面を用いた説明図である。 本発明の第三の実施形態に係る包被食品の製造装置の全体的構成を概念的、概略的に示した正面説明図である。 本発明のその他の実施形態に係る吐出装置の構成を概念的、概略的に示した一部断面を用いた正面説明図である。 本発明のその他の実施形態に係る吐出装置の図18におけるW−W断面の説明図である。
以下、本発明の第一の実施形態に係る食品材料吐出装置2を備えた包被食品製造装置1について、図1乃至図5を参照して説明する。
包被食品製造装置1は、フレーム9に吐出装置2、搬送装置3、包み込み装置4、搬出装置5、供給装置6、制御装置7を備える。なお、吐出装置2、搬送装置3、包み込み装置4、搬出装置5、供給装置6、制御装置7をフレーム9に備える必要はなく、個別の基台、個別のフレーム等に備えても、他の構造としてもよい。
包被食品製造装置1は、外皮材D上に内包材Fを吐出し、外皮材Dで内包材Fを包み込んだ包被食品Pを製造する装置として説明する。外皮材Dは、扁平状の食品生地であって、パン生地や中華饅頭生地等であり、内包材Fは、吐出装置2から吐出される食品材料であって、肉スジや繊維質の野菜等の切断困難材料S(図6参照)が混入される中華フィリングが例示できる。なお、公知の技術で構成される装置の説明は省略する。
搬送装置3は、扁平状の外皮材Dを搬送するコンベヤであり、第1コンベヤ30と第2コンベヤ32を備える。
第1コンベヤ30は、無端ベルト34、センサ35、無端ベルト34を回動する駆動手段(図示なし)を備える。無端ベルト34の搬送面には、外皮材Dを載置するための目印が描かれている。
第2コンベヤ32は、コンベヤプレート36、無端ベルト37、センサ38、無端ベルト37を回動するサーボモータ等の駆動手段(図示なし)、エンコーダ(図示なし)を備える。コンベヤプレート36は、搬送方向に沿って進出位置と待機位置との間で往復動可能に備えられる。なお、コンベヤプレート36が進出位置に進出する際には、プーリが移動することで、無端ベルト37が張られた状態を維持する(図1中に二点鎖線で示す)。
包み込み装置4は、第2コンベヤ32の下流端付近に配置される。包み込み装置4は、押さえ装置40、シャッタ装置42、支持装置44を備える。
押さえ装置40は、シャッタ装置42の上方に配置される。押さえ装置40は、押さえ部材46と、押し部材48を備える。
押さえ部材46は昇降可能であり、下方に開口しているカップ形状で、外皮材Dの周縁部DE(図10参照)を押圧可能な環状の底面46Aを有する。
押し部材48は、押さえ部材46の内部で昇降可能であり、内材Fを押圧可能な底壁48Aを有する中空形状で、底壁48Aには圧縮空気を噴出させる複数の小孔48Bが穿設されている。
シャッタ装置42は、複数のシャッタ片51、シャッタ片51を揺動する駆動装置52、ホールプレート54を備える。ホールプレート54は、中空の円盤形状で上面54Aと開口54Bを備える。
支持装置44は、シャッタ装置42の下方に配置される。支持装置44は無端ベルト45、無端ベルト45を回動させる駆動手段(図示なし)を備える。
搬出装置5は、支持装置44の搬送下流側(図1の図面右側)で、搬送装置3の下方に配置される。搬出装置5は、無端ベルト55、無端ベルト55を回動させる駆動手段(図示なし)を備える。本実施形態では、搬出装置5は、支持装置44の搬送下流側に向かって包被食品Pを搬出する。なお、搬出装置5を支持装置44の左側に備え、包被食品Pを搬送装置3の搬送方向と同方向に搬出することも可能である。
供給装置6は、ホッパー56、ベーンポンプ57、配管58を備える。ホッパー56は、底部にスクリューを内蔵する。ベーンポンプ57は、ホッパー56に隣接して備えられる。配管58はステンレス材等の鋼管であり、ベーンポンプ57の搬出口に接続される。
制御装置7は、センサ38とエンコーダからの信号に基づいて外皮材Dの搬送方向長さを算出し、外皮材Dの搬送方向の中心位置を算出する。また、制御装置7は、算出結果に基づいて外皮材Dを所定の位置へ移動させるべく、第2コンベヤ32の駆動手段を作動させる。制御装置7は、さらに、包被食品製造装置1の運転を制御してもよい。
吐出装置2は、外筒部10、内筒部20、駆動部60を備える。
外筒部10は外筒11を備える。外筒11は、本体部11A、導入部11Bを含んで構成される。本体部11Aは中空形状であり、外周面11Dと中空部(内面)11Eを有する。導入部11Bは、筒状であり、外周面11Dに備えられ、供給装置6の配管58に連通している。また、本体部11Aの外周面11D上部にクランプ部11Cを備える。
内筒部20は、内筒21、中心筒23、ピストン25、ピストン駆動部27を備える。
内筒21は中空形状で、外周面21Aと中空部(内面)21Cを有する。内筒21は、外筒11の中空部11Eに内嵌され、上下動可能に備えられている。内筒21は外筒11の導入部11Bに対応する位置に軸方向の長孔21Bが貫設されている。外周面21Aの上部には環状の溝部21Dが形成される。
中心筒23は中空形状で、外周面23Aと中空部(内面)23Cを有する。中心筒23は、内筒21に内嵌している。中空部23Cは下端に吐出口23Fを備えている。外周面23Aには、内筒21の長孔21Bに対応する位置に窪部23Bが穿設されている。窪部23Bは軸方向に長い形状で、長孔21Bより吐出口23F方向に長く、横断面形状では中心から外周面23Aに向かって扇形に広がる形状をしている。窪部23Bは窪底部23Gを有し、窪底部23Gによって中空部23Cと窪部23Bは隔離されている(図5参照)。
窪部23Bには、中空部23Cに通じる連通孔23Dが穿設されている。連通孔23Dは、窪部23Bの吐出口側に形成されるのが好ましく、吐出口側下端部に形成されるのがさらに好ましい。連通孔23Dの中空部23C側の端面、すなわち、連通孔23Dと中空部23Cの接合部の稜線下部には、食品材料切断部23Eが形成されている。食品材料切断部23Eは先端が鋭利に形成されている。本実施形態では、食品材料切断部23Eは断面形状が先端の鋭利な直角に形成されている(図4a参照)が、これに限らず、先端の鋭利な鋭角に形成されても良いものである(図4b参照)。また、本実施形態では、食品材料切断部23Eは円弧として説明しているが、下方向の凸形状や、直線形状、または凹凸形状でも良いものである。
また、中心筒23の連通孔23Dは、外筒11の導入部11Bより下方の吐出口23F付近に設けられている。その為、ピストン25は内包材Fの流路を確保する為に導入部11Bの上部まで上昇する必要がなく、ピストン25の上下動の距離を短くすることが可能な構成となっている。
ピストン25は、下部25Aと上部25Bを含んで構成される。ピストン25は中空形状で、下部25Aの外周面25Cと中心孔25Dを有する。ピストン25は、前記中心筒23の中空部23Cに摺動可能に嵌合している。
図3及び図4に図示するように、ピストン25の先端(図3及び図4における下端)の先端周縁部25Fは、円周方向に凹部25Gと凸部25Hを交互に備えた鋸刃のような凹凸形状である。また、先端周縁部25Fの内径部25Iは下方に向かって広がる漏斗状とするのが好ましく、先端周縁部25Fの先端は鋭利に形成されている。
ピストン25の上端には、ジョイント部25Jを備える。
本実施形態では、先端周縁部25Fは凹凸形状として説明したが、切断困難材料が切断可能であれば、直線形状や円弧形状でも良いものである。
ピストン25の先端部25Eには先端チップ26が螺合されている。先端チップ26は中空形状で、複数の圧縮空気噴出孔26Aが穿設された底部26Bを備える。なお、ピストン25の先端は、一体で形成され、圧縮空気噴出孔26Aが形成されなくてもよい。
ピストン駆動部27は、駆動装置28と、フランジ29、ジョイント22を備える。駆動装置28は、ピストン25を往復動するエアシリンダのごとき装置である。駆動装置28はフランジ29を介して内筒21の上部に取り付けられる。ジョイント22は、駆動装置28の駆動ロッド28Aに螺合され、ピストン25のジョイント部25Jと係合している。駆動装置28は、ピストン25を上昇端位置と下降端位置の間で往復動させると共に、両端の中間位置で停止させる。フランジ29には、圧縮空気供給装置(図示なし)と連通する空気配管の管継ぎ手が備えられ、内筒21の中空部21Cとピストン25の中心孔25Dを介して、圧縮空気が圧縮空気噴出孔26Aから噴出される。
本実施形態では、駆動装置28をエアシリンダとして説明したが、ピストン25を上記説明のように作動させることが可能であれば、これに限らず、電動アクチュエータのごとき駆動装置でも良いものである。
駆動部60は、クランプ部61、上下部63、調整部65を備える。
クランプ部61は、クランプベース74、把持部材73、固定部材75、クランプ部材77を備える。把持部材73は、クランプベース74を介してフレーム9に固定され、フレーム9の正面外側で外筒11を把持する。固定部材75は、把持部材73に回動自在に軸支される。把持部材73と固定部材75は外筒11のクランプ部11Cを挟み込んで外筒11を固定する。クランプ部材77は、把持部材73と固定部材75を係止する。クランプ部材77は例えばパチン錠等の固定部材である。
上下部63は、把持部材79、駆動手段81を備える。
把持部材79は、内筒21の溝部21Dに嵌合され、内筒部20を把持する。把持部材79は、エアシリンダのごとき駆動手段81に固定される。駆動手段81は、スライドベース71に取り付けられ、把持部材79を介して内筒部20を上下方向に往復動する。
調整部65は、調整ハンドル83、チェーン・スプロケット機構85、調整ネジ87、スライダ89を備える。調整ハンドル83は、フレーム9の上面に回転自在に軸支され、調整ハンドル83の回転シャフトを、チェーン・スプロケット機構85を介して調整ネジ87と連結している。スライダ89は、調整ネジ87と螺合するとともにスライドベース71に固定されている。その為、調整ハンドル83を正逆に回転することで、調整ネジ87とスライドベース71を介して内筒部20の搬送装置3に対する上下位置を調整することが出来る。
次に、図6乃至図10を用いて、第1の実施形態にて包被食品Pを製造する工程について説明する。
扁平状の外皮材Dを搬送装置3の第1コンベヤ30上に無端ベルト34の搬送面の目印に倣って順次載置する。第1コンベヤ30と第2コンベヤ32が駆動し、第1コンベヤ30上に搬送方向に並んだ外皮材Dの先頭の1つが第2コンベヤ32に移載される。そして、第1コンベヤ30のセンサ35が次の外皮材Dを検出すると、第1コンベヤ30は停止する。
第2コンベヤ32に備えられたセンサ38の検出信号とエンコーダのパルス信号に基づいて、制御装置7は外皮材Dの搬送方向の長さ及び中心を算出し、吐出装置2の中心位置に外皮材Dの中心が一致する位置で第2コンベヤ32を停止させる。
吐出装置2の動作工程について説明する。内筒部20は上昇端に位置し、ピストン25は中心筒23に対し往復動の中間位置に停止した待機状態である。ピストン25は連通孔23Dを塞いで内包材Fの漏出を防止している。この待機位置では、導入部11Bが内筒21の側面の長孔21Bの下端を介して中心筒23の窪部23Bに導通している(図6参照)。
駆動部60の駆動手段81が作動し、内筒部20が下降端位置まで下降する。この下降端位置では、導入部11Bが内筒21の長孔21Bを介して中心筒23の窪部23Bに導通した状態を維持する(図7参照)。なお、下降端位置は、吐出される内包材Fの量に応じて外皮材Dと吐出口23Fとの間隔を調整すると共に、吐出口23Fを外皮材Dに近づけて吐出された内包材Fの形状が安定するように、制御装置7により調整されてもよい。
その後、駆動装置28が作動し、ピストン25が連通孔23Dの上端より上の上昇端位置まで上昇する。この上昇端位置では、連通孔23Dと中空部23Cが導通し、供給装置6から吐出装置2の吐出口23Fまで、内包材Fの流路が導通する。
吐出装置2が上記の状態で、供給装置6のスクリュー及びベーンポンプ57が作動して、内包材Fを所定の量だけ送り出す。内包材Fは、供給装置6の配管58から導入部11B、長孔21B、窪部23B、連通孔23Dを介して、中心筒23の中空部23C内に導入される(図8参照)。
上記工程の完了後、駆動装置28が作動し、ピストン25が下降する。この時に、連通孔23Dと中空部23Cを跨いで存在する切断困難材料Sは先端周縁部25Fと中心筒23の切断部23Eの交差で切断される。
詳述すると、切断困難材料Sは、ピストン25の下降に伴って、先端周縁部25Fの凹部25Gに入り込み、先端周縁部25Fの円周方向への移動が規制された状態で切断部23Eとで挟まれ、凹部25Gと切断部23Eとで形成される略三角形の領域が徐々に狭まることで切断される(図9参照)。
さらに、ピストン25は、先端周縁部25Fが吐出口23Fより下方に突出する下降端位置まで下降する。このようにピストン25が下降することで、中空部23C内の内包材Fは吐出口23Fから押し出される。この下降端位置で、先端チップ26の圧縮空気噴出孔26Aより圧縮空気を噴射して、ピストン25の底部26Bに附着している内包材Fを切り離す(図10参照)。
内包材Fを切り離すと内筒部20は上昇端位置まで上昇する。切り離された内包材Fとピストン25の底部26Bおよび中心筒23の吐出口23Fとの距離は、一般的に近接しているので、その後に第2コンベヤ32で内包材Fおよび外皮材Dを搬送するときに、内包材Fとピストン25あるいは中心筒23とが接触することを防ぐために、内筒部20を上昇させる。ピストン25は中心筒23に対し中間位置まで上昇し、吐出装置2は待機状態に戻る。なお、ピストン25から圧縮空気を噴出するタイミングは、ピストン25が下降端位置に到達した瞬間でも良いし、内筒部20の上昇開始後でも良い。
上記の内包材Fの吐出時に、内包材Fの吐出量や内包材Fの硬さ、粘度、流動性等の状態によって、内筒部20の下降端位置での搬送装置3に対する高さを、調整ハンドル83を回転させることで容易に調整可能な構成なので、最適な形状で内包材Fを吐出することが可能である。
上記工程の完了後、第2コンベヤ32を駆動し、押さえ装置40の中心位置に外皮材Dの搬送方向中心位置が一致する位置で第2コンベヤ32を停止させる。
第2コンベヤ32を停止後、コンベヤプレート36を進出位置から待機位置まで一気に後退させ、外皮材Dを第2コンベヤ32からホールプレート54上に移載させる。
内包材Fを載置した外皮材Dは、無端ベルト37上からシャッタ片51に囲まれた領域内に落下し、ホールプレート54の上面54Aに移載される。
そして、駆動装置52によってシャッタ片51が中心に向かって同期して回動される(囲まれた領域が絞られる)と、シャッタ片51の押圧面51A(図16参照)は外皮材Dの周縁に接し、所要の位置まで閉動作して一時的に停止する。シャッタ片51に押圧された外皮材Dは、外皮材Dと内包材Fの自重も作用して、外皮材Dの中央付近がホールプレート54の中央の開口54Bに没入する。
その後、押さえ装置40が下降し、押さえ部材46の環状の底面46Aは外皮材Dの周縁部DEをホールプレート54の上面54Aに押さえ、周縁部DEをホールプレート54との間で密閉する。そして、圧縮空気供給装置(図示なし)から圧縮空気が供給され、押し部材48の底壁48Aの小孔48Bから押さえ部材46の内部空間46B(図1参照)に噴出される。
圧縮空気の噴出により内部空間46B内の空気圧が上昇し、外皮材Dの中心部がホールプレート54の開口54Bの内部で下方に膨張する。そして、押し部材48が下降し、底壁48Aが内包材Fの頭部に接して、内包材Fを下方に押し下げる。これにより、外皮材Dは開口54Bの内側で椀状に形成される。このとき、支持装置44はホールプレート54の下方に所要の間隔で待機している。外皮材Dは支持装置44に下方より支持されるので、必要以上に変形せず、形状が安定して形成される。
押さえ装置40が上昇し、シャッタ片51が閉動作を再開する。シャッタ片の押圧面51Aは周縁部DEを中央へ押圧する。周縁部DEは内包材Fの上面を覆い、中央へ集合して封着される。
このとき内包材Fに混入する切断困難材料Sは、前記吐出装置2にて外皮材D上に吐出される際に、完全に切断されている為、切断困難材料Sが内包材Fの塊から糸状にはみ出す様なことがない。その為、切断困難材料Sが包被食品Pの封着部分からはみ出したりすることなく、完全に外皮材Dに包まれた包被食品Pが成形される。
封着後、シャッタ片51は開動作を開始し、支持装置44は下降停止位置まで下降し、無端ベルト45と無端ベルト55が回動して包被食品Pは搬出装置5に移載される。
次に、本発明の第二の実施形態に係る食品材料吐出装置102を備えた包被食品製造装置101について、図11及び図12を参照して説明する。なお、第一の実施形態と同様な構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略し、図示を省略するものもある。
包被食品製造装置101は、食品材料吐出装置102、搬送装置103、包み込み装置104、搬出装置5、供給装置106、制御装置7を備える。搬出装置5、制御装置7は第一の実施形態と同様の構成である。また、包み込み装置104は、シャッタ装置142、支持装置44を備える。供給装置106は、縦軸スクリューとポンプで構成される。これらは公知の装置であるので、詳細な説明は省略する。
本発明の第二の実施形態に係る包被食品製造装置101は、例えば、扁平状のパン生地や中華饅頭生地等の外皮材Dに肉や繊維質の野菜等の切断困難材料Sが混入する内包材Fを吐出し、内包材Fの吐出圧で外皮材Dを椀状成形し、外皮材Dで内包材Fを包み込んだ包被食品Pを製造する装置として説明する。
搬送装置103は、コンベヤプレート136、無端ベルト137、センサ138、無端ベルト137を回動するサーボモータ等の駆動手段(図示なし)、エンコーダ(図示なし)を備える。コンベヤプレート136は、搬送方向に沿って進出位置と待機位置との間で往復動可能に備えられる。
吐出装置102は、外筒部10、内筒部20、駆動部60、生地押圧部材111、駆動部114を備える。生地押圧部材111は、外筒部10の外筒11を囲むように配置される。生地押圧部材111は、底部に、中心筒23の吐出口23Fを囲む平面状の押圧面111Aを有し、後述するように、外皮材Dの周縁部DEを押圧する。駆動部60は内筒部20を上下動し、駆動部114はエアシリンダまたは電動アクチュエータのごとき駆動装置を備え、生地押圧部材111を上下動する。内筒部20と生地押圧部材111は、個別に上下動することが可能である。
次に、図13乃至図16を用いて、第二の実施形態にて包被食品を製造する工程について説明する。
扁平状の外皮材Dを搬送装置103の無端ベルト137上に載置し、搬送する。センサ138が外皮材Dを検出する検出信号とエンコーダのパルス信号に基づく制御装置7の指令により、コンベヤプレート136が進出位置から待機位置まで一気に後退し、吐出装置102の下方に搬送された外皮材Dは、無端ベルト137上からホールプレート54上に移載される。その後、シャッタ片51が僅かに開閉して外皮材Dの芯出しを行う。
生地押圧部材111が下降し、押圧面111Aで外皮材Dの周縁部DEをホールプレート54に押圧固定する(図13参照)。その後、内筒21が下降端位置まで下降する。下降端位置は、ホールプレート54上に載置された外皮材Dに中心筒23の吐出口23Fが僅かに接触する程度の位置である。すなわち、中心筒23の下端が、ホールプレート54の上面54Aより上方の近傍位置からホールプレート54の下面より下方の近傍位置までの間に調整するのが好ましい。
ピストン25が待機位置から上昇端位置まで上昇し、連通孔23Dが中空部23Cに開き、中空部23C内と連通する。内包材Fが供給装置106から中空部23C内に送られる(図14参照)。所要量の内包材Fが送り出された後、ピストン25が下降してピストン25の先端周縁部25Fと連通孔23Dの切断部23Eの交差により内包材Fを切断する。内包材Fは吐出口23Fから吐出される。外皮材Dは、吐出された内包材Fに押されて下方に膨張し、開口54Bの内側で椀状に形成されていく(図15参照)。さらに、ピストン25は下降端位置まで下降して内包材Fを吐出口23Fから押し出す。このとき、支持装置44はホールプレート54の下方に所要の間隔で待機している。膨張する外皮材Dは支持装置44に下方より支持されるので、必要以上に変形せず、椀状に安定して形成される。その後、内筒部20の上昇とともに、ピストン25は先端から圧縮空気を噴出して内包材Fを切り離し、内包材Fは外皮材Dに載置される(図16参照)。
生地押圧部材111が上昇し、シャッタ片51は中央へ閉動作する。シャッタ片51の押圧面51Aは外皮材Dの周縁部DEを中央へ押圧する。周縁部DEは内包材Fの上面を覆い、中央へ集合して封着される。
封着後、シャッタ片51が開動作を開始し、支持装置44が下降停止位置まで下降し、無端ベルト45と無端ベルト55が回動し、包被食品Pは搬出装置5に移載される。
次に、本発明の第三の実施形態に係る食品材料吐出装置2を備えた食品製造装置201について、図17を参照して説明する。なお、第一及び第二の実施形態と同様な構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
食品製造装置201は、吐出装置2、供給装置6、制御装置7、搬送装置204を備える。
吐出装置2及び供給装置6は、搬送装置204の搬送面上方に配置される。
食品製造装置201は、例えば、連続で搬送されるパン生地や中華饅頭生地等の生地帯DL上に、肉や繊維質の野菜等の切断困難材料Sが混入する内包材Fを間欠吐出する装置として説明する。
吐出装置2と供給装置6は、あらかじめ制御装置7に設定された時間間隔で内包材Fを生地帯DL上に吐出する。吐出装置2からの吐出時間を変更することで、吐出される内包材Fの搬送方向に沿った長さを変更することも可能である。吐出された内包材Fは、吐出装置2の内部で確実に切断されている為、生地帯DL上に載置された棒状の内包材Fの表面から切断困難材料Sが、例えば、糸状にはみ出すことがない。
食品製造装置201の下流側に配置される装置(図示なし)にて、生地帯DL、あるいは、生地帯DL及び内包材Fの上面に別の生地帯を重ね合わせ、所定長さで切断され、食品生地である外皮材と食品材料である内包材の積層された食製品が製造される。この食製品から切断困難材料Sが漏出することがなく、品質の良い食製品を製造することが可能である。
本発明の実施の形態に基づく食品材料吐出装置の説明は概ね上記の通りであるが、これに限ることなく、様々な変更が可能である。
例えば、図18および図19に図示するような構成とすることも可能である。食品材料吐出装置302は外筒部310、内筒部320を備える。外筒部310の外筒311は、本体部311A、第一導入部311B、第二導入部311Kを含んで構成される。本体部311Aは中空形状であり、外周面311Dと中空部311E(内面)を有する。外周面311Dは、食品材料を導入する筒状の第一導入部311Bと、その反対側に食品材料を導入する筒状の第二導入部311Kを備える。導入部311B、311Kはそれぞれ第一供給装置(図示なし)の配管58、第二供給装置(図示なし)の配管358と連通している。第一供給装置は、切断困難材料SBを混入する第一の内包材FBを供給し、第二供給装置は、切断困難材料SKを混入する第二の内包材FKを供給する。
内筒部320は、内筒321、中心筒323、ピストン25、ピストン駆動部27を備える。内筒部320の内筒321は中空形状で、外周面321Aと中空部321C(内面)を有する。内筒321は、外筒311の中空部311Eに内嵌され、上下動可能に備えられている。内筒321は外筒311の第一導入部311B及び第二導入部311Kに対応する位置に軸方向の第一長孔321Bと、第二長孔321Kが穿設されている。
内筒321に内嵌される中心筒323は、外周面323Aと中空部323C(内面)を有する。中空部323Cは下端に吐出口323Fを備えている。外周面323Aには、内筒321の第一長孔321B及び第二長孔321Kに対応する位置に第一窪部323B及び第二窪部323Kが穿設されている。第一窪部323B、第二窪部323Kは軸方向に長い形状で、第一長孔321B、第二長孔321Kより下方まで長く延在し、横断面形状では中心から外周面323Aに向かって扇形に広がる形状をしている。第一窪部323B、第二窪部323Kは第一窪底部323G、第二窪底部323Hを有し、第一窪底部323G及び第二窪底部323Hによって中空部323Cと第一窪部323B、第二窪部323Kは隔離されている。さらに、第一窪部323Bと第二窪部323Kは外周面323Aの穿設されていない部分が壁となり、連通しない構造になっている(図19参照)。第一窪部323B、第二窪部323Kの吐出口側には、中空部323Cに通じる第一連通孔323D及び第二連通孔323Lが穿設されている。第一連通孔323D及び第二連通孔323Lと中空部323Cの接合部の稜線下部には、第一食品材料切断部323E及び第二食品材料切断部323Mが形成されている。第一食品材料切断部323E及び第二食品材料切断部323Mは先端が鋭利に形成されている。なお、内包材FBまたは内包材FKに切断困難材料が含まれていないときには、その内包材が導入される第一連通孔323Dまたは第二連通孔323Lに第一食品材料切断部323Eまたは第二食品材料切断部323Mが形成されなくてもよい。
このような構成とすることで、左右で異なる内包材を供給することが可能になる。この場合でも、ピストン25の先端周縁部25Fと中心筒323の食品材料切断部により内包材に含まれる切断困難材料は完全に切断されて外皮材上に吐出される。
また、上記説明では、ピストン25が中心筒23の下端から突出した状態で内包材Fを切り離すように説明したが、例えば、ピストン25の先端周縁部25Fが連通孔23Dを通過し、内包材Fを切断した位置(図9参照)で下降を停止し、ピストン25から圧縮空気を噴出することで内包材Fを吐出装置2から切り離すことも可能である。これにより、更にピストン25の上下動距離を短くし、作業効率を向上させることが出来る。
また、内包材切断(図9参照)後の工程で、外筒11に対するピストン25の位置を維持しながら、内筒21と中心筒23を上昇させて内包材Fを押し出し、ピストン25が中心筒23の下端から突出した位置で圧縮空気を噴出して内包材Fを吐出装置2から切り離すことも可能である。これにより、更にピストン25の上下動距離を短くし、作業効率を向上させることが出来る。
本明細書または図面で用いた主な符合を、以下にまとめて示す。
1 包被食品製造装置
2 食品材料吐出装置
3 搬送装置
4 包み込み装置
5 搬出装置
6 供給装置
7 制御装置
10 外筒部
11 外筒
11B 導入部
20 内筒部
21 内筒
21B 長孔
23 中心筒
23B 窪部
23C 中空部
23D 連通孔
23E 食品材料切断部
23F 吐出口
23G 窪底部
25 ピストン
25B 上部
25C 外周面
25D 中心孔
25F 先端周縁部
26 先端チップ
26A 圧縮空気噴出孔
42 シャッタ装置
44 支持装置
46 押さえ部材
48 押し部材
51 シャッタ片
54 ホールプレート
60 駆動部
101 包被食品製造装置(第2実施形態)
102 食品材料吐出装置(第2実施形態)
111 生地押圧部材
111A 押圧面
201 食品製造装置(第3実施形態)
302 食品材料吐出装置(その他の実施形態)
311K 第二導入部
321K 第二長孔
323H 第二窪底部
323K 第二窪部
323L 第二連通孔
D 外皮材(食品生地)
F 内包材(食品材料)
P 包被食品
S 切断困難材料(肉スジ、繊維質の野菜等)

Claims (13)

  1. 中空状の外筒と、
    前記外筒に内嵌され、上下に往復動可能な中空状の内筒と、
    前記内筒に内嵌され、下端に食品材料を吐出する吐出口を有する中空部を備える中心筒と、
    前記中空部に内嵌され、上下に往復動可能なピストン
    を備えた食品材料の吐出装置であって、
    前記外筒は側面に前記食品材料を導入する筒状の導入部を備え、
    前記内筒は側面の前記導入部に対応する位置に軸方向の長孔が形成され、
    前記中心筒は側面の前記長孔に対応する位置に前記長孔より前記吐出口方向に長い窪部と、前記窪部に前記中空部と連通する連通孔が形成された、
    ことを特徴とする食品材料吐出装置。
  2. 請求項1に記載の吐出装置であって、前記連通孔は、前記導入部と前記吐出口の間で前記吐出口側に形成されたことを特徴とする食品材料吐出装置。
  3. 請求項1に記載の吐出装置であって、前記連通孔の前記中空部側の端面に、先端が鋭利に形成された食品材料切断部を備えたことを特徴とする食品材料吐出装置。
  4. 請求項1に記載の吐出装置であって、前記中心筒の窪部と前記中空部は窪底部にて隔離されていることを特徴とする食品材料吐出装置。
  5. 請求項1に記載の吐出装置であって、前記ピストンは先端の円周方向に凹凸形状の先端周縁部を備えたことを特徴とする食品材料吐出装置。
  6. 請求項1に記載の吐出装置であって、前記ピストンは先端に圧縮空気を噴出する噴出孔が形成されたことを特徴とする食品材料吐出装置。
  7. 請求項1に記載の吐出装置であって、
    前記外筒の周囲を囲う形状の押圧面を底部に有し、上下動する生地押圧部材を備えることを特徴とする食品材料吐出装置。
  8. 請求項1に記載の吐出装置であって、
    前記外筒は、前記導入部と径方向反対側の側面に食品材料を導入する筒状の第二導入部を備え、
    前記内筒は側面の前記第二導入部に対応する位置に軸方向の第二長孔が形成され、
    前記中心筒は側面の前記第二長孔に対応する位置に前記第二長孔より前記吐出口方向に長い第二窪部と、前記第二窪部に前記中空部と連通する第二連通孔が形成された、
    ことを特徴とする食品材料吐出装置。
  9. 請求項1に記載の吐出装置の運転方法であって、
    前記ピストンを前記連通孔より上方に上昇させ、前記導入部より前記中心筒の内部に前記食品材料を導入する工程と、
    前記ピストンを下降させ、前記中心筒に導入された食品材料と前記連通孔に留まる食品材料とを切断する工程と、
    前記ピストンをさらに下降させ、前記中心筒に導入された食品材料を前記吐出口から押し出す工程と、
    前記押し出された食品材料を前記吐出装置から切り離す工程とを有することを特徴とする、
    運転方法。
  10. 請求項9に記載の運転方法であって、
    前記ピストンの先端に圧縮空気を噴出する噴出孔が形成され、
    前記食品材料を前記吐出装置から切り離す工程では、前記噴出孔から圧縮空気が噴出されることを特徴とする運転方法。
  11. 請求項9に記載の運転方法であって、
    前記内筒を下降する下降端位置を調整することを特徴とする運転方法。
  12. 請求項9に記載の運転方法であって、
    前記切り離す工程の後に、前記ピストンを前記連通孔が閉鎖される位置に停止する工程を備えたことを特徴とする運転方法。
  13. 請求項1に記載の吐出装置と、
    前記吐出装置の下方に扁平状の食品生地を搬送する搬送装置と、
    前記吐出装置から吐出された食品材料が載置された前記食品生地の周縁部を中央へ押圧することにより、前記食品材料を前記食品生地で包む、包み込み装置と、
    前記食品材料を前記食品生地で包んだ包被食品を前記包み込み装置から搬出する搬出装置と、
    前記吐出装置に前記食品材料を供給する供給装置と、
    これらの装置のいずれかの運転を制御する制御装置と、
    を備えた包被食品製造装置。
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