JP6915081B2 - 食品材料吐出装置およびその運転方法、包被食品製造装置 - Google Patents
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Description
また、ピストンの上下動距離を短くすることで、生産性を向上することを課題とする。
更に、食品材料の吐出量や状態に応じて吐出口の下降端を容易に調整可能とすることで、食品材料の吐出状態を最適化すると共に、衛生的で清掃容易な装置を提供することを課題とする。
さらに、内筒は導入部に対応する位置に軸方向の長孔を備え、中心筒は長孔に対応する位置に長孔より吐出口方向に長い窪部と、窪部に中空部と連通する連通孔が形成されるので、ピストンを吐出口に近い位置で上下することになり、上下動する生産性距離を短くできるので、工程時間が短縮され生産性が向上する。
さらに、内筒が上下に往復動可能であるので、食品材料の吐出状態を最適化できる。
さらに、ピストンは中心筒の中空部に収容され、食品材料の流路と隔離されている為、衛生的で清掃容易な装置を提供できる。
また、本発明は以下の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。
包被食品製造装置1は、外皮材D上に内包材Fを吐出し、外皮材Dで内包材Fを包み込んだ包被食品Pを製造する装置として説明する。外皮材Dは、扁平状の食品生地であって、パン生地や中華饅頭生地等であり、内包材Fは、吐出装置2から吐出される食品材料であって、肉スジや繊維質の野菜等の切断困難材料S(図6参照)が混入される中華フィリングが例示できる。なお、公知の技術で構成される装置の説明は省略する。
第1コンベヤ30は、無端ベルト34、センサ35、無端ベルト34を回動する駆動手段(図示なし)を備える。無端ベルト34の搬送面には、外皮材Dを載置するための目印が描かれている。
第2コンベヤ32は、コンベヤプレート36、無端ベルト37、センサ38、無端ベルト37を回動するサーボモータ等の駆動手段(図示なし)、エンコーダ(図示なし)を備える。コンベヤプレート36は、搬送方向に沿って進出位置と待機位置との間で往復動可能に備えられる。なお、コンベヤプレート36が進出位置に進出する際には、プーリが移動することで、無端ベルト37が張られた状態を維持する(図1中に二点鎖線で示す)。
押さえ装置40は、シャッタ装置42の上方に配置される。押さえ装置40は、押さえ部材46と、押し部材48を備える。
押さえ部材46は昇降可能であり、下方に開口しているカップ形状で、外皮材Dの周縁部DE(図10参照)を押圧可能な環状の底面46Aを有する。
押し部材48は、押さえ部材46の内部で昇降可能であり、内包材Fを押圧可能な底壁48Aを有する中空形状で、底壁48Aには圧縮空気を噴出させる複数の小孔48Bが穿設されている。
シャッタ装置42は、複数のシャッタ片51、シャッタ片51を揺動する駆動装置52、ホールプレート54を備える。ホールプレート54は、中空の円盤形状で上面54Aと開口54Bを備える。
支持装置44は、シャッタ装置42の下方に配置される。支持装置44は無端ベルト45、無端ベルト45を回動させる駆動手段(図示なし)を備える。
制御装置7は、センサ38とエンコーダからの信号に基づいて外皮材Dの搬送方向長さを算出し、外皮材Dの搬送方向の中心位置を算出する。また、制御装置7は、算出結果に基づいて外皮材Dを所定の位置へ移動させるべく、第2コンベヤ32の駆動手段を作動させる。制御装置7は、さらに、包被食品製造装置1の運転を制御してもよい。
外筒部10は外筒11を備える。外筒11は、本体部11A、導入部11Bを含んで構成される。本体部11Aは中空形状であり、外周面11Dと中空部(内面)11Eを有する。導入部11Bは、筒状であり、外周面11Dに備えられ、供給装置6の配管58に連通している。また、本体部11Aの外周面11D上部にクランプ部11Cを備える。
内筒21は中空形状で、外周面21Aと中空部(内面)21Cを有する。内筒21は、外筒11の中空部11Eに内嵌され、上下動可能に備えられている。内筒21は外筒11の導入部11Bに対応する位置に軸方向の長孔21Bが貫設されている。外周面21Aの上部には環状の溝部21Dが形成される。
図3及び図4に図示するように、ピストン25の先端(図3及び図4における下端)の先端周縁部25Fは、円周方向に凹部25Gと凸部25Hを交互に備えた鋸刃のような凹凸形状である。また、先端周縁部25Fの内径部25Iは下方に向かって広がる漏斗状とするのが好ましく、先端周縁部25Fの先端は鋭利に形成されている。
ピストン25の上端には、ジョイント部25Jを備える。
本実施形態では、先端周縁部25Fは凹凸形状として説明したが、切断困難材料が切断可能であれば、直線形状や円弧形状でも良いものである。
ピストン25の先端部25Eには先端チップ26が螺合されている。先端チップ26は中空形状で、複数の圧縮空気噴出孔26Aが穿設された底部26Bを備える。なお、ピストン25の先端は、一体で形成され、圧縮空気噴出孔26Aが形成されなくてもよい。
本実施形態では、駆動装置28をエアシリンダとして説明したが、ピストン25を上記説明のように作動させることが可能であれば、これに限らず、電動アクチュエータのごとき駆動装置でも良いものである。
クランプ部61は、クランプベース74、把持部材73、固定部材75、クランプ部材77を備える。把持部材73は、クランプベース74を介してフレーム9に固定され、フレーム9の正面外側で外筒11を把持する。固定部材75は、把持部材73に回動自在に軸支される。把持部材73と固定部材75は外筒11のクランプ部11Cを挟み込んで外筒11を固定する。クランプ部材77は、把持部材73と固定部材75を係止する。クランプ部材77は例えばパチン錠等の固定部材である。
把持部材79は、内筒21の溝部21Dに嵌合され、内筒部20を把持する。把持部材79は、エアシリンダのごとき駆動手段81に固定される。駆動手段81は、スライドベース71に取り付けられ、把持部材79を介して内筒部20を上下方向に往復動する。
第2コンベヤ32に備えられたセンサ38の検出信号とエンコーダのパルス信号に基づいて、制御装置7は外皮材Dの搬送方向の長さ及び中心を算出し、吐出装置2の中心位置に外皮材Dの中心が一致する位置で第2コンベヤ32を停止させる。
その後、駆動装置28が作動し、ピストン25が連通孔23Dの上端より上の上昇端位置まで上昇する。この上昇端位置では、連通孔23Dと中空部23Cが導通し、供給装置6から吐出装置2の吐出口23Fまで、内包材Fの流路が導通する。
吐出装置2が上記の状態で、供給装置6のスクリュー及びベーンポンプ57が作動して、内包材Fを所定の量だけ送り出す。内包材Fは、供給装置6の配管58から導入部11B、長孔21B、窪部23B、連通孔23Dを介して、中心筒23の中空部23C内に導入される(図8参照)。
詳述すると、切断困難材料Sは、ピストン25の下降に伴って、先端周縁部25Fの凹部25Gに入り込み、先端周縁部25Fの円周方向への移動が規制された状態で切断部23Eとで挟まれ、凹部25Gと切断部23Eとで形成される略三角形の領域が徐々に狭まることで切断される(図9参照)。
内包材Fを切り離すと内筒部20は上昇端位置まで上昇する。切り離された内包材Fとピストン25の底部26Bおよび中心筒23の吐出口23Fとの距離は、一般的に近接しているので、その後に第2コンベヤ32で内包材Fおよび外皮材Dを搬送するときに、内包材Fとピストン25あるいは中心筒23とが接触することを防ぐために、内筒部20を上昇させる。ピストン25は中心筒23に対し中間位置まで上昇し、吐出装置2は待機状態に戻る。なお、ピストン25から圧縮空気を噴出するタイミングは、ピストン25が下降端位置に到達した瞬間でも良いし、内筒部20の上昇開始後でも良い。
第2コンベヤ32を停止後、コンベヤプレート36を進出位置から待機位置まで一気に後退させ、外皮材Dを第2コンベヤ32からホールプレート54上に移載させる。
そして、駆動装置52によってシャッタ片51が中心に向かって同期して回動される(囲まれた領域が絞られる)と、シャッタ片51の押圧面51A(図16参照)は外皮材Dの周縁に接し、所要の位置まで閉動作して一時的に停止する。シャッタ片51に押圧された外皮材Dは、外皮材Dと内包材Fの自重も作用して、外皮材Dの中央付近がホールプレート54の中央の開口54Bに没入する。
圧縮空気の噴出により内部空間46B内の空気圧が上昇し、外皮材Dの中心部がホールプレート54の開口54Bの内部で下方に膨張する。そして、押し部材48が下降し、底壁48Aが内包材Fの頭部に接して、内包材Fを下方に押し下げる。これにより、外皮材Dは開口54Bの内側で椀状に形成される。このとき、支持装置44はホールプレート54の下方に所要の間隔で待機している。外皮材Dは支持装置44に下方より支持されるので、必要以上に変形せず、形状が安定して形成される。
押さえ装置40が上昇し、シャッタ片51が閉動作を再開する。シャッタ片の押圧面51Aは周縁部DEを中央へ押圧する。周縁部DEは内包材Fの上面を覆い、中央へ集合して封着される。
封着後、シャッタ片51は開動作を開始し、支持装置44は下降停止位置まで下降し、無端ベルト45と無端ベルト55が回動して包被食品Pは搬出装置5に移載される。
生地押圧部材111が下降し、押圧面111Aで外皮材Dの周縁部DEをホールプレート54に押圧固定する(図13参照)。その後、内筒21が下降端位置まで下降する。下降端位置は、ホールプレート54上に載置された外皮材Dに中心筒23の吐出口23Fが僅かに接触する程度の位置である。すなわち、中心筒23の下端が、ホールプレート54の上面54Aより上方の近傍位置からホールプレート54の下面より下方の近傍位置までの間に調整するのが好ましい。
封着後、シャッタ片51が開動作を開始し、支持装置44が下降停止位置まで下降し、無端ベルト45と無端ベルト55が回動し、包被食品Pは搬出装置5に移載される。
吐出装置2及び供給装置6は、搬送装置204の搬送面上方に配置される。
食品製造装置201の下流側に配置される装置(図示なし)にて、生地帯DL、あるいは、生地帯DL及び内包材Fの上面に別の生地帯を重ね合わせ、所定長さで切断され、食品生地である外皮材と食品材料である内包材の積層された食製品が製造される。この食製品から切断困難材料Sが漏出することがなく、品質の良い食製品を製造することが可能である。
このような構成とすることで、左右で異なる内包材を供給することが可能になる。この場合でも、ピストン25の先端周縁部25Fと中心筒323の食品材料切断部により内包材に含まれる切断困難材料は完全に切断されて外皮材上に吐出される。
1 包被食品製造装置
2 食品材料吐出装置
3 搬送装置
4 包み込み装置
5 搬出装置
6 供給装置
7 制御装置
10 外筒部
11 外筒
11B 導入部
20 内筒部
21 内筒
21B 長孔
23 中心筒
23B 窪部
23C 中空部
23D 連通孔
23E 食品材料切断部
23F 吐出口
23G 窪底部
25 ピストン
25B 上部
25C 外周面
25D 中心孔
25F 先端周縁部
26 先端チップ
26A 圧縮空気噴出孔
42 シャッタ装置
44 支持装置
46 押さえ部材
48 押し部材
51 シャッタ片
54 ホールプレート
60 駆動部
101 包被食品製造装置(第2実施形態)
102 食品材料吐出装置(第2実施形態)
111 生地押圧部材
111A 押圧面
201 食品製造装置(第3実施形態)
302 食品材料吐出装置(その他の実施形態)
311K 第二導入部
321K 第二長孔
323H 第二窪底部
323K 第二窪部
323L 第二連通孔
D 外皮材(食品生地)
F 内包材(食品材料)
P 包被食品
S 切断困難材料(肉スジ、繊維質の野菜等)
Claims (13)
- 中空状の外筒と、
前記外筒に内嵌され、上下に往復動可能な中空状の内筒と、
前記内筒に内嵌され、下端に食品材料を吐出する吐出口を有する中空部を備える中心筒と、
前記中空部に内嵌され、上下に往復動可能なピストン
を備えた食品材料の吐出装置であって、
前記外筒は側面に前記食品材料を導入する筒状の導入部を備え、
前記内筒は側面の前記導入部に対応する位置に軸方向の長孔が形成され、
前記中心筒は側面の前記長孔に対応する位置に前記長孔より前記吐出口方向に長い窪部と、前記窪部に前記中空部と連通する連通孔が形成された、
ことを特徴とする食品材料吐出装置。 - 請求項1に記載の吐出装置であって、前記連通孔は、前記導入部と前記吐出口の間で前記吐出口側に形成されたことを特徴とする食品材料吐出装置。
- 請求項1に記載の吐出装置であって、前記連通孔の前記中空部側の端面に、先端が鋭利に形成された食品材料切断部を備えたことを特徴とする食品材料吐出装置。
- 請求項1に記載の吐出装置であって、前記中心筒の窪部と前記中空部は窪底部にて隔離されていることを特徴とする食品材料吐出装置。
- 請求項1に記載の吐出装置であって、前記ピストンは先端の円周方向に凹凸形状の先端周縁部を備えたことを特徴とする食品材料吐出装置。
- 請求項1に記載の吐出装置であって、前記ピストンは先端に圧縮空気を噴出する噴出孔が形成されたことを特徴とする食品材料吐出装置。
- 請求項1に記載の吐出装置であって、
前記外筒の周囲を囲う形状の押圧面を底部に有し、上下動する生地押圧部材を備えることを特徴とする食品材料吐出装置。 - 請求項1に記載の吐出装置であって、
前記外筒は、前記導入部と径方向反対側の側面に食品材料を導入する筒状の第二導入部を備え、
前記内筒は側面の前記第二導入部に対応する位置に軸方向の第二長孔が形成され、
前記中心筒は側面の前記第二長孔に対応する位置に前記第二長孔より前記吐出口方向に長い第二窪部と、前記第二窪部に前記中空部と連通する第二連通孔が形成された、
ことを特徴とする食品材料吐出装置。 - 請求項1に記載の吐出装置の運転方法であって、
前記ピストンを前記連通孔より上方に上昇させ、前記導入部より前記中心筒の内部に前記食品材料を導入する工程と、
前記ピストンを下降させ、前記中心筒に導入された食品材料と前記連通孔に留まる食品材料とを切断する工程と、
前記ピストンをさらに下降させ、前記中心筒に導入された食品材料を前記吐出口から押し出す工程と、
前記押し出された食品材料を前記吐出装置から切り離す工程とを有することを特徴とする、
運転方法。 - 請求項9に記載の運転方法であって、
前記ピストンの先端に圧縮空気を噴出する噴出孔が形成され、
前記食品材料を前記吐出装置から切り離す工程では、前記噴出孔から圧縮空気が噴出されることを特徴とする運転方法。 - 請求項9に記載の運転方法であって、
前記内筒を下降する下降端位置を調整することを特徴とする運転方法。 - 請求項9に記載の運転方法であって、
前記切り離す工程の後に、前記ピストンを前記連通孔が閉鎖される位置に停止する工程を備えたことを特徴とする運転方法。 - 請求項1に記載の吐出装置と、
前記吐出装置の下方に扁平状の食品生地を搬送する搬送装置と、
前記吐出装置から吐出された食品材料が載置された前記食品生地の周縁部を中央へ押圧することにより、前記食品材料を前記食品生地で包む、包み込み装置と、
前記食品材料を前記食品生地で包んだ包被食品を前記包み込み装置から搬出する搬出装置と、
前記吐出装置に前記食品材料を供給する供給装置と、
これらの装置のいずれかの運転を制御する制御装置と、
を備えた包被食品製造装置。
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