JP2018012127A - 演算装置および演算方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】演算装置は、圧延材(8)における複数箇所間の、補正による伸び率差の変化量を示すと共に、補正値を変数として含む数式を用いて補正値を算出する変化量算出部(23)を備え、数式は、伸び率差に及ぼす形状制御機構の影響度を示す影響係数を含み、影響係数は、圧延材(8)の単位幅に加えられる荷重と圧延材(8)の幅とを変数として含む関数で表されている。
【選択図】図6
Description
本発明の一実施形態について、図1〜9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、以下の記載は発明の趣旨をより良く理解させるためのものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、本明細書において、「A〜B」とは、A以上B以下であることを示している。
図1は、本実施の形態における演算装置を備える多段圧延機の一例としての6段圧延機1の構成を示す概略図である。6段圧延機1は、圧延材8を冷間圧延する冷間圧延機である。この6段圧延機1は、複数の圧延機が連続的に配置された圧延システムにおける最終パスの圧延機であってもよいし、最終パスを含む複数パスを実行する単一の圧延機であってもよい。圧延材8としては、例えば鋼帯等の金属帯である。圧延材8は樹脂材であってもよい。
以下、前記6段圧延機1を例にして、本発明の一態様における演算装置の技術的思想について説明する。なお、ここでは6段圧延機1を例にするが、4段圧延機、12段圧延機、および20段圧延機等の、6段圧延機以外の多段圧延機に対しても同様に本発明が適用されることは勿論である。4段圧延機の場合には、ワークロールベンダーおよび差荷重発生装置を制御対象として、本発明を適用することができる。
y’=b・(2x/W)
上記式において、
y:圧延形状の対称成分
y’:圧延形状の非対称成分
W:板幅
x:板幅方向位置(ワークサイドの板端:−W/2、板幅中央:0、ドライブサイドの板端:W/2)
a、b:係数
である。
ΔYN=A2・ΔSL (2)
上記式において、
YS:板端部における伸び率と板幅中央における伸び率との差(ワークサイドおよびドライブサイドの平均)
YN:ワークサイドの伸び率とドライブサイドの伸び率との差(伸び率差)
Fi:中間ロールベンダー力
SL:差荷重
ΔYS:板端部における伸び率と板幅中央における伸び率との差の変化量(ワークサイドおよびドライブサイドの平均)
ΔYN:ワークサイドの伸び率とドライブサイドの伸び率との差(伸び率差)の変化量
ΔFi:中間ロールベンダー力の変化量
ΔSL:差荷重の変化量
A1:中間ロールベンダー力の影響係数
A2:差荷重の影響係数
である。
上記式において、
A1:中間ロールベンダー力Fiの影響係数
p:単位幅荷重
W:板幅
a11、a12、a13:中間ロールベンダー力Fiの影響係数A1の近似式における係数
である。
上記式において、
A2:差荷重の影響係数
p:単位幅荷重
W:板幅
a21、a22、a23:差荷重SLの影響係数A2の近似式における係数
である。
上記式において、
A:影響係数
p:単位幅荷重
W:板幅
a1、a2、a3:影響係数の近似式における係数
である。
以上の検討に用いた圧延機と同一の6段圧延機1において、中間ロールシフト機構2の制御量(シフト位置)を所定値に固定し、中間ロールベンダー3および差荷重発生装置4を制御して、形状検出器7の出力信号に基づいて形状制御を行う際に本発明を適用した例を、図6に基づいて以下に説明する。その中で、本発明の一態様における演算装置の構成について説明する。
上記のような本発明の一態様における演算装置としてのプロセスコンピュータ6が実行する処理の流れの一例を、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態のプロセスコンピュータ6が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の6段圧延機1を用いて、板厚0.8mm〜4.0mm、板幅850mm〜1050mm、材料の変形抵抗700N/mm2〜1200N/mm2の範囲で条件を変えて、50個の条件にて圧延を行った。このとき、形状制御機構40(中間ロールベンダー3および差荷重発生装置4)の影響係数A1およびA2を板幅、および単位幅荷重の関数として近似した。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記実施形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
Δεq=Aq・ΔFi + Bq・Δδ (8)
上記式において、
εe:板端部における伸び率と板幅中央における伸び率との差(ワークサイドおよびドライブサイドの平均)
εq:クオータ部における伸び率と板幅中央における伸び率との差(ワークサイドおよびドライブサイドの平均)
Fi:中間ロールベンダー力
δ:中間ロールシフト位置
Δεe:板端部における伸び率と板幅中央における伸び率との差の変化量(ワークサイドおよびドライブサイドの平均)
Δεq:クオータ部における伸び率と板幅中央における伸び率との差の変化量(ワークサイドおよびドライブサイドの平均)
ΔFi:中間ロールベンダー力Fiの変化量
Δδ:中間ロールシフト位置δの変化量
Ae:板端部における伸び率と板幅中央における伸び率との差に及ぼす中間ロールベンダー力Fiの影響係数
Be:板端部における伸び率と板幅中央における伸び率との差に及ぼす中間ロールシフト位置δの影響係数
Aq:クオータ部における伸び率と板幅中央における伸び率との差に及ぼす中間ロールベンダー力Fiの影響係数
Bq:クオータ部における伸び率と板幅中央における伸び率との差に及ぼす中間ロールシフト位置δの影響係数
である。
B=b1・(1/p)+b2・(W/p)+b3 (10)
p:単位幅荷重
W:板幅
a1、a2、a3:影響係数の近似式における係数
b1、b2、b3:影響係数の近似式における係数
以下に、前記式(7)、(8)に基づく、本実施の形態の演算装置が実行する処理および圧延形状の制御について概略的に説明する。
上位コンピュータ5およびプロセスコンピュータ6の制御ブロック(特に、荷重算出部5c、影響係数算出部21、補正目標値算出部22、変化量算出部23、および機構制御部24)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
本発明の態様1における演算装置(プロセスコンピュータ6、または、上位コンピュータ5およびプロセスコンピュータ6)は、圧延材8の圧延形状を制御する、冷間圧延機(6段圧延機1)が備える形状制御機構(中間ロールベンダー3および差荷重発生装置4、または、中間ロールベンダー3および中間ロールシフト機構2)の制御量を補正するための補正値を算出する演算装置であって、前記圧延材8における複数箇所間の、補正による伸び率差の変化量を示すと共に、前記補正値を変数として含む数式を用いて前記補正値を算出する算出部(変化量算出部23)を備え、前記数式は、前記伸び率差に及ぼす前記形状制御機構の影響度を示す影響係数を含み、前記影響係数は、前記圧延材の単位幅に加えられる荷重と前記圧延材の幅とを変数として含む関数で表されている。
A=a1・(1/p)+a2・(W/p)+a3
上記式において、Aは影響係数、pは単位幅荷重、Wは前記圧延材の幅、a1、a2およびa3は係数であるとすることができる。
2:中間ロールシフト機構
3:中間ロールベンダー
4:差荷重発生装置
5:上位コンピュータ
6:プロセスコンピュータ
7:形状検出器
8:圧延材
9:ワークロール
10:中間ロール
11:バックアップロール
23:変化量算出部(算出部)
Claims (7)
- 圧延材の圧延形状を制御する、冷間圧延機が備える形状制御機構の制御量を補正するための補正値を算出する演算装置であって、
前記圧延材における複数箇所間の、補正による伸び率差の変化量を示すと共に、前記補正値を変数として含む数式を用いて前記補正値を算出する算出部を備え、
前記数式は、前記伸び率差に及ぼす前記形状制御機構の影響度を示す影響係数を含み、前記影響係数は、前記圧延材の単位幅に加えられる荷重と前記圧延材の幅とを変数として含む関数で表されている演算装置。 - 前記影響係数は、下記式で近似され、
A=a1・(1/p)+a2・(W/p)+a3
上記式において、
Aは、影響係数
pは、単位幅荷重
Wは、前記圧延材の幅
a1、a2およびa3は係数
である請求項1に記載の演算装置。 - 複数箇所間の伸び率差として、前記圧延材の幅方向の端部における伸び率と幅方向の中央における伸び率との差、前記圧延材の幅方向の両端部間の伸び率差、または、前記端部よりも前記中央に寄った中間部における伸び率と前記中央における伸び率との差が用いられている請求項1または2に記載の演算装置。
- 前記数式は、前記伸び率差に及ぼす複数種類の前記形状制御機構の影響度を示す影響係数をそれぞれ有する複数の影響項を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の演算装置。
- 圧延材の圧延形状を制御する、冷間圧延機が備える形状制御機構の制御量を補正するための補正値を算出する演算方法であって、
前記演算方法は、前記圧延材における複数箇所間の、補正による伸び率差の変化量を示すと共に、前記補正値を変数として含む数式を用いる方法であり、
前記数式に含まれる、前記伸び率差に及ぼす前記形状制御機構の影響度を示す影響係数を算出する影響係数算出工程と、
算出された影響係数を含む前記数式を用いて前記補正値を算出する補正値算出工程とを含み、
前記影響係数は、前記圧延材の単位幅に加えられる荷重と前記圧延材の幅とを変数として含む関数で表されている演算方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の演算装置としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラムであって、前記算出部としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
- 請求項6に記載の情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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