JP2018003385A - 建築物の補強装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない工数で取付けることができ、横木と柱との接合部をX、Y、Z軸の3軸を同時に連結して補強することにより、地震によるX−Y面、Y−Z面、Z−X面上における激しい揺れに対して耐久性があるだけでなく、これら以外の面において激しい揺れが生じたときにも高い耐久性が得られる。【解決手段】三次元直交座標軸をX軸、Y軸、Z軸とするときに、X軸方向及びY軸方向に延びる2本の横木とZ軸方向に延びる1本の柱との接合部に取付けられ前記接合部を補強する建築物の補強装置である。横木と柱の接合線からそれぞれ所定の間隔をあけて2本の横木及び1本の柱にそれぞれ固着される3つの第1、第2及び第3ベースと、第1及び第2ベースに架設される第1連結ロッドと、第2及び第3ベースに架設される第2連結ロッドと、第3及び第1ベースに架設される第3連結ロッドとを備える。第1、第2及び第3連結ロッドが架設状態で三角形の各辺をなす。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物、特に木造の家屋等の建築物における梁又は土台の横木と柱との接合部における補強装置に関する。
従来、梁等の横木と柱との接合部を補強する建築用補強金具として、直角三角形の金属製基板における直交する二辺を、それぞれ基板に対し90゜方向に折曲げることで形成される水平係止面と垂直係止面とが、互いに隅部で溶接により接続されることなく、一連に折り曲げ成形されることで、L字状隅部が強度的に十分な一体性を保持する建築用補強金具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この建築用補強金具は、互いに直交する水平係止面と垂直係止面における片側の側縁に、直角三角形の金属製基板を一体に設けて構成され、前記金属製基板における直交する二辺の交点の内側に予め切欠き部を設けておいて、前記直交する二辺を前記基板に対し同時に90゜方向に折曲げるとともに、前記切欠き部のある交点の内側部分を前記直交する二辺が円弧状隅部を介して連接されるように前記二辺と同方向へ絞り込むように折り曲げることで、基板に対して90゜方向へ折り曲げられる前記水平係止面と垂直係止面とが、互いに前記円弧状隅部を介して一体的に連続して折り曲げ成形されている。
別の建築用補強金具として、柱に外嵌する箱状の柱取付部と、横木に外嵌する箱状の横木取付部とを備えるとともに、これら柱取付部と横木取付部とをプレス成形により一体に成形したことを特徴とする耐震金具が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この耐震金具では、横木と柱の接合部を高い支持力で補強するとともに、製造工数やコストを大幅に節減することができる。
実用新案登録第3035333号公報(要約、請求項1) 特開2004−263499号公報(請求項1、要約、段落[0009]、図2)
特許文献1に示される建築用補強金具は、三次元直交座標軸をX軸、Y軸、Z軸とするときに、その図3に示すように、Z軸とX軸との間又はZ軸とY軸との間をそれぞれ独立して補強しているため、地震により激しい揺れが生じたときに、X軸とY軸との間の補強が十分でなく、またX軸とY軸との間の補強を行ったとしても、揺れが複合的に複数方向に生じた場合には十分な補強ができない問題点があった。
また特許文献2に示される建築用補強金具は、建築物を建築した後で、横木と柱との接合部を補強する場合、補強を確実にするためには、その図2に示すように、後付プレートをチャンネル箱状の柱取付部の開口部に溶接して柱取付部に固定する必要があり、後付プレートの取付けが煩わしい問題点があった。
本発明の目的は、少ない工数で取付けることができ、横木と柱との接合部をX、Y、Z軸の3軸を同時に連結して補強することにより、地震によるX−Y面、Y−Z面、Z−X面上における激しい揺れに対して耐久性があるだけでなく、これら以外の面において激しい揺れが生じたときにも高い耐久性が得られる建築物の補強装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1〜図3に示すように、三次元直交座標軸をX軸、Y軸、Z軸とするときに、X軸方向及びY軸方向に延びる2本の横木11、12とZ軸方向に延びる1本の柱13との接合部に取付けられ接合部を補強する建築物の補強装置10であって、横木11、12と柱13の接合線A、Bからそれぞれ所定の間隔T、T、Tをあけて2本の横木11、12及び1本の柱13にそれぞれ固着される3つの第1、第2及び第3ベース16、17、18と、第1ベース16と第2ベース17に架設される第1連結ロッド31と、第2ベース17と第3ベース18に架設される第2連結ロッド32と、第3ベース18と第1ベース16に架設される第3連結ロッド33とを備え、第1、第2及び第3連結ロッド31、32、33が架設状態で三角形Sの各辺をなすことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって図1、図3〜図5に示すように、第1、第2及び第3ベース16、17、18の各ベースが、第1板21と第2板22とが互いに90゜の角度をなすように断面L字状に形成された折曲板23と、この折曲板23と一体的に形成され第1板21及び第2板22にそれぞれ突設された第1起立部材26及び第2起立部材27とを有し、第1、第2及び第3連結ロッド31、32、33が、各ロッド両端部31b、32b、33bを第1、第2及び第3ベース16、17、18のうちの相対向する2つのベース間の2つの起立部材に固着することによりベース間にそれぞれ架設されることを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、図1〜図5に示すように、第1起立部材26及び第2起立部材27の各先端部28、29に貫通孔28a、29aがそれぞれ形成され、第1、第2及び第3連結ロッド31、32、33の各ロッド両端部31b、32b、33bに孔径が前記貫通孔と同じか大きい係合孔31c、32c、33cがそれぞれ形成され、第1、第2及び第3連結ロッド31、32、33の各ロッドが、係合孔31c、32c、33cを貫通孔28a、29aに合致させた状態で係合孔と貫通孔にボルト38又は39を挿通してナット41又は42を用いてボルト締めすることにより、ベース間に架設されることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第3の観点の発明であって、図11及び図12に示すように、第1起立部材56及び第2起立部材57の各先端部58、59が二股に形成され、第1、第2及び第3連結ロッド31〜33の各ロッド両端部31b〜33bが二股の各先端部58、59に挟持されてボルト38又は39とナット44又は45でボルト締めされることを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第3又は第4の観点の発明であって、図1〜図5、図11及び図12に示すように、第1起立部材26、56及び第2起立部材27、57の各先端部28、29、58、59が先端方向に視て断面鋸歯状の複数の凹凸28b、29b、58b、59bを有し、第1、第2及び第3連結ロッド31〜33の各ロッド両端部31b〜33bが起立部材の先端部の凹凸28b、29b、58b、59bのピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸31d〜33dを有し、ロッド両端部31b〜33bがそれらの凹凸31d〜33dを起立部材26、27、56、57の先端部28、29、58、59の凹凸28b、29b、58b、59bに噛合させた状態でボルト38又は39とナット44又は45で前記ボルト締めされるように構成されたことを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第5の観点の発明であって、図1、図6及び図7に示すように、ナット41、42の第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33の各両端部に当接する面が連結ロッドの両端部の複数の凹凸31d〜33dのピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸41a、42aを有するように形成されたことを特徴とする。
本発明の第7の観点は、第5の観点の発明であって、図8〜図10に示すように、ナット44がワッシャー43を介してボルト38締めされ、ワッシャー43にボルト38が挿通可能なる貫通孔43aが設けられ、ワッシャー43の一方の面が連結ロッド31〜33の両端部の複数の凹凸31d〜33dのピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸43bを有するように形成され、ワッシャー43の他方の面が平坦に形成されたことを特徴とする。
本発明の第8の観点は、第3ないし第5の観点のいずれかの観点の発明であって、図5に示すように、ロッド両端部31b〜33bの係合孔31c〜33cが連結ロッド31〜33の長手方向に長径の長孔に形成されたことを特徴とする。
本発明の第9の観点は、第2の観点の発明であって、図18及び図19に示すように、第1起立部材86及び第2起立部材87がそれぞれ筒状の中空部86a、87aを有し、第1、第2及び第3連結ロッド81〜83が、各ロッド両端部を第1、第2及び第3ベースのうちの相対向する2つのベース間の2つの起立部材の筒状の中空部に挿入して、ボルト84締めされることによりベース間にそれぞれ架設されることを特徴とする。
本発明の第10の観点は、第1ないし第9の観点のいずれかの観点の発明であって、図4及び図12に示すように、第1板21及び第2板22にそれぞれ取付孔21a、22aが形成され、第1板21と第2板22を、図1及び図11に示すように、それぞれ取付孔21a、22aを介して横木11、12又は柱13にコーチボルト36、37で取付けることにより、ベース16〜18が横木11、12又は柱13に固着されることを特徴とする。
本発明の第11の観点は、第1ないし第10の観点のいずれかの観点の発明であって、第1、第2及び第3ベース16〜18、46〜48、76〜78がロストワックス(精密鋳造)製法によりそれぞれ同形同大に作製されたことを特徴とする。
本発明の第12の観点は、第1ないし第9の観点のいずれかの観点の発明であって、第1、第2及び第3連結ロッド31〜33、81〜83がロストワックス(精密鋳造)製法によりそれぞれ同形同大に作製されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点の建築物の補強装置では、ベース間に架設される3本の連結ロッドが架設状態で三角形の各辺をなすため、地震によるX−Y面、Y−Z面、Z−X面上における激しい揺れに対して耐久性があるだけでなく、これら以外の面において激しい揺れが生じたときにも高い耐久性が得られる。また3つのベースを横木及び柱に取付けた後で、3本の連結ロッドをベース間に架設するだけの作業であるため、少ない工数で取付けることができる。
本発明の第2の観点の建築物の補強装置では、3つのベースをそれぞれ折曲板と2つの起立部材で構成するため、3つのベースの横木及び柱への取付けが簡単で済むとともに、3本の連結ロッドを相対向するベースの起立部材間に容易に架設することができる。
本発明の第3の観点の建築物の補強装置では、連結ロッドの係合孔を起立部材の貫通孔に合致させて、両孔にボルトを挿通しナットを用いてボルト締めすることにより、簡単に連結ロッドを起立部材間に架設することができる。
本発明の第4の観点の建築物の補強装置では、第1及び第2起立部材の各先端部を二股に形成し、各連結ロッドの両端部をこの二股の間に挿入し、これらの両端部を二股で挟持することにより、より一層堅牢に連結ロッドを起立部材間に架設することができる。
本発明の第5の観点の建築物の補強装置では、ロッド両端部の凹凸を起立部材の先端部の凹凸に噛合させた状態でボルトとナットでボルト締めすることにより、地震の揺れでロッド両端部が起立部材からずれることがなく、更に堅牢に連結ロッドを起立部材間に架設することができる。
本発明の第6の観点の建築物の補強装置では、連結ロッドの両端部を起立部材にボルト締めする際に、ボルトに螺合するナットの連結ロッドの両端部に当接する面を連結ロッドの両端部の複数の凹凸のピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸を有するように形成することにより、ナットでボルトを締め付けたときに、上記凹凸同士が噛合するため、ナットの緩みを防止し、結果として連結ロッドを堅牢に起立部材間に架設することができる。
本発明の第7の観点の建築物の補強装置では、断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸を有するワッシャーを介してナットで締め付けたときに、ワッシャーの凹凸と連結ロッドの両端部の凹凸が互いに噛合するため、連結ロッドを堅牢に起立部材間に架設することができる。
本発明の第8の観点の建築物の補強装置では、ロッド両端部の係合孔を連結ロッドの長手方向に長径の長孔に形成することにより、ベースの取付誤差により生じる起立部材間と連結ロッドの位置ずれを解消し、ボルトをロッド両端部の係合孔と起立部材の貫通孔にスムーズに貫通させることができる。
本発明の第9の観点の建築物の補強装置では、3本の連結ロッドを相対向する起立部材の中空部に挿入して、ボルトで締め付けるだけで、第1、第2及び第3ベースに3本の連結ロッドを簡便に取付けることができる。
本発明の第10の観点の建築物の補強装置では、第1板及び第2板をそれぞれ取付孔を介して横木又は柱にコーチボルトで取付けるようにしたので、第1板及び第2板を簡便にかつ堅牢に横木又は柱に固着することができる。
本発明の第11の観点の建築物の補強装置では、第1、第2及び第3ベースをロストワックス(精密鋳造)製法により同形同大に作製することにより、プレスで折曲げ加工したベースと比べて機械的強度が高く、また起立部材の起立方向を正確に決定でき、また量産に適する。
本発明の第12の観点の建築物の補強装置では、第1、第2及び第3連結ロッドをロストワックス(精密鋳造)製法によりそれぞれ同形同大に作製することにより、鍛造で作製された連結ロッドと比べて寸法にばらつきが少なく、ロッド両端部の形状寸法を正確に作ることができ、また量産に適する。
本発明の第1実施形態に係る取付け完了状態の建築物の補強装置の斜視図である。 その取付け初期段階の建築物の補強装置の斜視図である。 その取付け第二段階の建築物の補強装置の斜視図である。 その第1ベースの拡大斜視図である。 その第1連結ロッドの拡大斜視図である。 その連結ロッドをベースに架設するためのナットを表面から視た拡大斜視図である。 その連結ロッドをベースに架設するためのナットを裏面から視た拡大斜視図である。 その連結ロッドをベースに架設するために連結ロッドの端部にワッシャーを配置する状況を示す拡大斜視図である。 その連結ロッドをワッシャーを介してナットで締め付けた状況を示す拡大斜視図である。 そのワッシャーを一方の面から視た拡大斜視図である。 その第1ベースの別の形態を示す拡大斜視図である。 その第1連結ロッドの別の形態を示す拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る取付け完了状態の建築物の補強装置の斜視図である。 その第1ベースの拡大斜視図である。 その第1ベースの別の形態を示す拡大斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る補強装置の第1ベースの拡大斜視図である。 その第1ベースの柱に固着した状態を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る取付け完了前の建築物の補強装置の斜視図である。 その連結ロッドを起立部材に固定する状態を示す断面図である。
次に本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1〜図3に示すように、本発明の第1の実施形態の建築物の補強装置10は、三次元直交座標軸をX軸、Y軸、Z軸とするときに、X軸方向及びY軸方向に延びる2本の横木11、12とZ軸方向に延びる1本の柱13との接合部に取付けられて、この接合部を補強する。この実施形態では、横木11、12は家屋の梁又は土台である。横木11、12と柱13の接合線A、Bからそれぞれ所定の間隔Tをあけて2本の横木11、12及び1本の柱13にそれぞれ3つの第1ベース16、第2ベース17及び第3ベース18が固着される。接合線A、Bからの間隔T、T、Tはすべて同一である。第1ベース16と第2ベース17には第1連結ロッド31が架設され、第2ベースと第3ベースには第2連結ロッド32が架設され、第3ベース18と第1ベース16には第3連結ロッド33が架設される。
〔第1〜第3ベース〕
3つの第1ベース16、第2ベース17及び第3ベース18は、ロストワックス(精密鋳造)製法によりそれぞれ同形同大に作製されることが好ましい。これらのベース16〜18は、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、銅及びこれらの合金からなる群より選ばれる金属でそれぞれ作製されることが好ましい。後述する第2〜第4の実施形態におけるベースの作製方法及び材質もこの第1の実施形態の作製方法及び材質と同一であることが好ましい。3つのベース16〜18を、図4に示される第1ベース16を代表して説明する。第1ベース16は、第1板21と第2板22とが互いに90゜の角度をなすように断面L字状に形成された折曲板23と、この折曲板23と一体的に形成され第1板21及び第2板22にそれぞれ突設された第1起立部材26及び第2起立部材27とを有する。第1起立部材26の平板状の先端部28及び第2起立部材27の平板状の先端部29にはそれぞれ貫通孔28a、29aが形成される。また第1起立部材26の先端部28及び第2起立部材27の先端部29は、先端方向に視て断面鋸歯状の複数の凹凸28b、29bを有する。この実施形態では複数の凹凸28b、29bのピッチは等間隔であって0.3〜1.0mmの範囲にある。更に第1板21及び第2板22にはそれぞれ2つの取付孔21a、21a、22a、22aが形成される。第2ベース17及び第3ベース18は、第1ベース16と同一に形成される。第1ベース16、第2ベース17及び第3ベース18がそれぞれ横木11、12及び柱13に固着されたときに、相対向する2つのベースの平板状の先端部は同一平面上に位置するように、第1ベース16、第2ベース17及び第3ベース18の各起立部材26、27の起立方向は決められる。
〔第1〜第3連結ロッド〕
3本の第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33は、鍛造製法又はロストワックス(精密鋳造)製法によりそれぞれ同形同大に作製されることが好ましい。鍛造製法で作製する場合、連結ロッドの両端部の複数の凹凸はプレス成形で作製する。3本の連結ロッド31〜33は、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、銅及びこれらの合金からなる群より選ばれる金属でそれぞれ作製されることが好ましい。後述する第2〜第4の実施形態における連結ロッドの作製方法及び材質もこの第1の実施形態の作製方法及び材質と同一であることが好ましい。3本の連結ロッド31〜33を、図5に示される第1連結ロッド31を代表して説明する。第1連結ロッド31は、ロッド本体31aと、平板状に形成された両端部31b、31bとを有する。平板状に形成された両端部31b、31bは同一平面上に位置する。第1連結ロッド31の両端部31b、31bには孔径が貫通孔28a、29aと同じか大きい係合孔31c、31cがそれぞれ形成される。この実施形態では係合孔31c、31cは、第1連結ロッド31の長手方向に長径の長孔に形成される。また第1連結ロッド31の両端部31b、31bは、両端方向に視て断面鋸歯状の複数の凹凸31d、31dを有する。この実施形態では凹凸31d、31dのピッチは、第1起立部材26の先端部28及び第2起立部材27の先端部29の凹凸28b、29bと同じピッチである。第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33は、第1連結ロッド31と同一に形成される。第1ベース16、第2ベース17及び第3ベース18がそれぞれ横木11、12及び柱13に固着された後で、第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33をベース間に架け渡したときに、係合孔31c、32c、33cが第1起立部材26及び第2起立部材27の各先端部28、29の貫通孔28a、29aに合致するように、第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33の各長さは決められる。
〔補強装置の第1の取付け手順〕
このような構成の建築物の補強装置の取付け手順について説明する。先ず、図2に示すように、第1ベース16を横木11に接合線Aから所定の間隔Tをあけて仮に固定する。具体的には、接合線Aから所定の間隔Tをあけて、横木11の水平面に第1ベース16の第1板21を、横木11の垂直面に第1ベース16の第2板22を配置する。次に、第1板21に形成された2つの取付孔21a、21a(図4)の直下の横木11に図示しない下孔をドリルで空けた後、これらの下孔にコーチボルト36、36を横木11にねじ込んで第1板21を横木11に仮に固定する。同様にして、第2板22に形成された2つの取付孔22a、22aを介してコーチボルト37、37を横木11にねじ込んで第2板22を横木11に仮に固定する。
以下、同様の手順で、第2ベース17を横木12に接合線Bから所定の間隔Tをあけて仮に固定し、更に第3ベース18を柱13に接合線Bから所定の間隔Tをあけて仮に固定する。図2に示すように、第1ベース16の第2起立部材27の先端部29は、第2ベース17の第2起立部材27の先端部29と相対向し、第2ベース17の第1起立部材26の先端部28は、第3ベース18の第2起立部材27の先端部29と相対向し、第3ベース18の第1起立部材26の先端部28は、第1ベース16の第1起立部材26の先端部28と相対向する。
次いで、図2及び図3に示すように、第1連結ロッド31の両端部31b、31bを第1ベース16の第2起立部材27の先端部29及び第2ベース17の第2起立部材27の先端部29に配置する。同様に第2連結ロッド32の両端部32b、32bを第2ベース17の第1起立部材26の先端部28及び第3ベース18の第2起立部材27の先端部29に配置し、第3連結ロッド33の両端部33b、33bを第3ベース18の第1起立部材26の先端部28及び第1ベース16の第1起立部材26の先端部28に配置する。
する。
ここで、第1連結ロッド31を配置するに際しては、図5に示す第1連結ロッド31の両端部31bの係合孔31c、31cを相対向する第1ベース16の第2起立部材27と第2ベース17の第2起立部材27の貫通孔29a、29a(図2参照)に合致させた状態にする。第1連結ロッド31の両端部31bに複数の凹凸31d、31dがある場合には、図6及び図7に示すように、ナット41又は42の第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33の各両端部に当接する面が連結ロッドの両端部の複数の凹凸のピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸41a、42aを有するように形成されることが好ましい。この場合、連結ロッド31の両端部31bの凹凸31d、31dを第2起立部材27の先端部29の複数の凹凸29bに噛合するようにする。その後、係合孔31cと貫通孔29aに、図1に示すように、ボルト39を挿通し、ボルト本体にナット42を螺合して仮にボルト締めする。ナット42の当接面にも凹凸42aがあるため、第1連結ロッド31の両端部31bの凹凸31dに噛合し、仮にボルト締めを行い、第1連結ロッド31を仮に架設しておく。
第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33も同様に各係合孔を各貫通孔に合致させた状態にした後、係合孔と貫通孔に、図1に示すように、ボルト38、39を挿通し、ボルト本体にナット41、42を螺合して仮にボルト締めを行い、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33を仮に架設しておく。その後、第1〜第3ベース16〜18の各コーチボルト36、37を本締めして第1〜第3ベース16〜18を横木11、12又は柱13に固着する。続いてボルト38、39とナット41、42を本締めする。ナット41、42の凹凸が連結ロッド31〜33の凹凸に噛合し、ナット41、42が緩みなく保持される。以上の手順により、3本の連結ロッド31〜33が相対向する起立部材間に堅牢に架設される。3本の連結ロッド31〜33は、互いに同形同大であるため、架設状態で3本の連結ロッド31〜33は三角形S(図1参照)の各辺をなす。ここでは、三角形は正三角形である。これにより地震によるX−Y面、Y−Z面、Z−X面上における激しい揺れに対して耐久性があるだけでなく、これら以外の面において激しい揺れが生じたときにも高い耐久性が得られる。
〔補強装置の第2の取付け手順〕
図示しないが、先ず、連結ロッドの両端部の係合孔をベースの起立部材の先端部の貫通孔と相対向するベースの起立部材の先端部の貫通孔にそれぞれ合致させた状態にする。次いで、ボルトを貫通孔と係合孔に挿通し、ナットで仮にボルト締めを行う。この仮締めを3本の連結ロッドについて行い、3本の連結ロッドを相対向する折曲板に仮りに固定する。次に3本の連結ロッドを仮りに固定した状態で3つの折曲板を横木と柱の接合線から所定の間隔をあけて配置し、第1板及び第2板にそれぞれ形成された2つの取付孔の直下の横木又は柱に下孔をドリルで空けた後、これらの下孔にコーチボルトを横木又は柱にねじ込んで第1板及び第2板を横木又は柱に固着する。その後、上記仮り締めしたボルトとナットを本締めする。
〔補強装置の第3の取付け手順〕
第3の取付け手順は、第1の取付け手順で用いた当接面に凹凸のあるナットの代わりに当接面に凹凸のない通常の形状のナットを用い、その上で第1の取付け手順で述べたナットの当接面の凹凸の役割を果たす、図8〜図10に示すワッシャー43を用いるものである。このワッシャー43の一方の面は、連結ロッドの両端部の複数の凹凸のピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸43bを有するように形成される。図8に示すように、このワッシャー43の他方の面は平坦に形成され、ワッシャー43の中心には係合孔33bに往々した孔径の貫通孔43aが形成される。
図8に示すように、先ず、第3連結ロッド33の一方の端部33bの係合孔33cを第3ベースの第1起立部材26の先端部の貫通孔28a(図2参照)に合致させた状態にする。次いで、ワッシャー43の複数の凹凸43bのある一方の面を上記連結ロッド33の端部33bの複数の凹凸33dに噛合させ、ワッシャー43の貫通孔43aを係合孔33cに合致させた状態にする。次にワッシャー43の貫通孔43a、係合孔33c、起立部材26の貫通孔28a(図2参照)にボルト38を挿通し、図9に示すようにナット44でボルト38を締め付ける。図示しないが、第3連結ロッド33の他方の端部及びその他の2本の第1及び第2連結ロッドも上記と同様にワッシャー43を介してナットでボルトを締め付ける。この締め付けるとき、ワッシャー43の凹凸43bを連結ロッドの端部の凹凸に噛合させておく。このワッシャー43を用いれば、第1の取付け手順で用いたナットのように当接面に凹凸を形成した特殊なナットを用いなくても済む。
なお、3つの第1ベース16、第2ベース17及び第3ベース18のそれぞれの第1起立部材26及び第2起立部材27の平板状の先端部28及び29に、先端方向に視て断面鋸歯状の複数の凹凸28b、29bを形成し、第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33のそれぞれの両端部31bに、両端方向に視て断面鋸歯状の複数の凹凸31d、31dを形成したが、図11及び図12に示すように、先端部28及び29及び両端部31bには、複数の凹凸を形成せずに、先端部28及び29及び両端部31bを平坦な表面28c、29c、31eにしてもよい。
<第2の実施形態>
図13及び図14に本発明の第2の実施形態の建築物の補強装置50を示す。この実施形態の特徴ある構成は、第1起立部材56及び第2起立部材57の各先端部58、59が二股に形成され、第1、第2及び第3連結ロッド31〜33の各ロッド両端部31b〜33bが二股の各先端部58、59に挟持されてボルト38又は39とナット44又は45でボルト締めされることにある。第1の実施形態の図1で示した第1ベース16、第2ベース17及び第3ベース18は、図13及び図14では、第1ベース46、第2ベース47及び第3ベース48として示している。第2の実施形態において起立部材56及び57の構成の変更があるものの、図13及び図14では、第1板21、第2板22、折曲板23、取付孔21a、22aの各符号は変更していない。図13に示す構成要素で、図1に示した構成要素と同一なものは、、第1板21、第2板22、折曲板23以外は、図1と同じ符号を付している。ナット44、45は第1の取付け手順で用いたナットとは異なり、当接面に凹凸のない通常の形状のナットである。
図14に示すように、第1ベース46の第1板21及び第2板22にそれぞれ突設された第1起立部材56及び第2起立部材57は各先端部58、59がそれぞれ二股に形成される。これらの二股の間隔は、各両端部が二股に挿入可能なように、第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33の各両端部の幅に相応する。、これらの先端部58、59には貫通孔58a、59aが形成され、先端部58、59の二股の各内側には、先端方向に視て断面鋸歯状の複数の凹凸58b、59bが形成される。これらの凹凸58b、59bのピッチは、第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33の各両端部に形成される凹凸のピッチに相応し、連結ロッドが架設状態になったときに、連結ロッドの両端部の凹凸が、起立部材56、57の各先端部の凹凸58b、59bに噛合するようになっている。
第2の実施形態の建築物の補強装置50の取付け手順は、第1連結ロッド31、第2連結ロッド32及び第3連結ロッド33をそれぞれ第1起立部材56の先端部58の二股、第2起立部材57の先端部59の二股にそれぞれ挿入し、ボルト38又は39とナット44又は45でボルト締めする以外、基本的に第1の実施形態の建築物の補強装置10の第1又は第2の取付け手順と同じである。第2の実施形態の建築物の補強装置50では、第1の実施形態の建築物の補強装置10と同様に地震によるX−Y面、Y−Z面、Z−X面上における激しい揺れに対して耐久性があるだけでなく、これら以外の面において激しい揺れが生じたときにも高い耐久性が得られるのに加えて、第1の実施形態の建築物の補強装置10と比較して、連結ロッド31〜33が、起立部材56、57の各先端部58、59に挟持されるため、連結ロッド31〜33がより一層外れにくく、堅牢に架設される。
なお、図14に示した第1ベース46の第1起立部材56及び第2起立部材57の平板状の先端部58及び59に、先端方向に視て断面鋸歯状の複数の凹凸58b、59bを形成したが、図15に示すように、先端部58及び59には、複数の凹凸を形成せずに、先端部58及び59を平坦な表面58c、59cにしてもよい。第2ベース47及び第3ベース48も同様に構成される。この場合、連結ロッドは図12に示した両端部31bが平坦な表面31eに形成したものが用いられる。
<第3の実施形態>
図16及び図17に本発明の第3の実施形態の建築物の補強装置の第1ベース66とその取付け状況を示す。この実施形態では、第1ベース66を代表して説明し、第2ベース及び第3ベースは、それぞれ第1ベース66と同一の構成であるため、説明を省略する。また第1の実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付している。この実施形態の特徴ある構成は、折曲板23の第1板21及び第2板22に、軽量化のために、三角形状の肉抜き孔21b及び22bが形成され、第1板21と第2板22の折曲部にボス61が設けられ、このボス61の中心に柱13への取付孔61が形成されたことにある。この実施形態では、図17に示すように、ボス61の取付孔61aの直下の柱13に図示しない下孔をドリルで空けた後、この下孔に図17に示すように、コーチボルト62を柱13にねじ込んで折曲板23を柱13に固定する。他の第2ベース及び第3ベースも第1ベース66と同様に構成され、柱又は梁に固定される。
<第4の実施形態>
図18及び図19に本発明の第4の実施形態の建築物の補強装置70の取付け完了前の状態を示す。この実施形態の特徴ある構成は、第1ベース76、第2ベース77及び第3ベース78の各折曲板23に筒状の中空部86a及び87aを有する第1起立部材86及び第2起立部材87が突設され、第1連結ロッド81、第2連結ロッド82及び第3連結ロッド83が、各ロッド両端部を第1、第2及び第3ベースのうちの相対向する2つのベース間の2つの起立部材86及び87の筒状の中空部86a、87aに挿入して、ボルト84締めされることによりベース間にそれぞれ架設されることにある。この実施形態のボルト84は六角穴付きボルトである。第1ベース76、第2ベース77及び第3ベース78の各折曲板23は、図18に示すように、横木11、12又は柱13に固着される。図19に示すように、ボルト84は、そのねじ部84aが起立部材86のねじ孔86bに螺合し、その先端部84bを中空部86aに挿入した第1連結ロッド81のロッド表面に圧接することにより、各ロッドの抜け防止を図るようになっている。第2連結ロッド82及び第3連結ロッド83の抜け防止についても、図示しないが、同様に構成される。図18に示す第1板21及び第2板22の取付孔21a、22a、61aには、図示しないコーチボルトがそれぞれねじ込まれ、第1、第2及び第3ベース76〜78が横木11、12及び柱13に固着される。第4の実施形態の補強装置の上記以外の取付け手順は、前述した実施形態の補強装置の取付け手順と同じであるため、繰り返しの説明を省略する。第4の実施形態の建築物の補強装置70では、3本の連結ロッド81〜83を相対向する起立部材86、87の中空部86a、87aに挿入して、ボルト84で締め付けるだけで、第1、第2及び第3ベース76〜78に3本の連結ロッド81〜83を簡便に取付けることができる利点がある。
本発明の建築物の補強装置は、新築の家屋でも、既築の家屋でも、簡便に取付けられ、利用することができる。
10、50、70 建築物の補強装置
11、12 横木
13 柱
16、46、66、76 第1ベース
17、47、77 第2ベース
18、48、78 第3ベース
21 第1板
22 第2板
21a、22a 取付孔
23 折曲板
26、56、86 第1起立部材
27、57、87 第2起立部材
28、58 第1起立部材の先端部
29、59 第2起立部材の先端部
28a、58a 第1起立部材の先端部の貫通孔
29a、59a 第2起立部材の先端部の貫通孔
28b、58b 第1起立部材の先端部の凹凸
29b、59b 第2起立部材の先端部の凹凸
31、81 第1連結ロッド
32、82 第2連結ロッド
33、83 第3連結ロッド
31a 第1連結ロッドのロッド本体
32a 第2連結ロッドのロッド本体
33a 第3連結ロッドのロッド本体
31b 第1連結ロッドの両端部
32b 第2連結ロッドの両端部
33b 第3連結ロッドの両端部
31c 第1連結ロッドの両端部の係合孔
32c 第2連結ロッドの両端部の係合孔
33c 第3連結ロッドの両端部の係合孔
31d 第1連結ロッドの両端部の凹凸
32d 第2連結ロッドの両端部の凹凸
33d 第3連結ロッドの両端部の凹凸
36、37、62 コーチボルト
38、39 ボルト
41、42、44、45 ナット
43 ワッシャー
A、B 横木と柱との接合線
T 所定の間隔
S 三角形

Claims (12)

  1. 三次元直交座標軸をX軸、Y軸、Z軸とするときに、X軸方向及びY軸方向に延びる2本の横木とZ軸方向に延びる1本の柱との接合部に取付けられ前記接合部を補強する建築物の補強装置であって、
    前記横木と前記柱の接合線からそれぞれ所定の間隔をあけて前記2本の横木及び前記1本の柱にそれぞれ固着される3つの第1、第2及び第3ベースと、前記第1ベースと前記第2ベースに架設される第1連結ロッドと、前記第2ベースと前記第3ベースに架設される第2連結ロッドと、前記第3ベースと前記第1ベースに架設される第3連結ロッドとを備え、前記第1、第2及び第3連結ロッドが架設状態で三角形の各辺をなすことを特徴とする建築物の補強装置。
  2. 前記第1、第2及び第3ベースの各ベースが、第1板と第2板とが互いに90゜の角度をなすように断面L字状に形成された折曲板と、前記折曲板と一体的に形成され前記第1板及び前記第2板にそれぞれ突設された第1起立部材及び第2起立部材とを有し、前記第1、第2及び第3連結ロッドが、各ロッド両端部を前記第1、第2及び第3ベースのうちの相対向する2つのベース間の2つの起立部材に固着することによりベース間にそれぞれ架設される請求項1記載の建築物の補強装置。
  3. 前記第1起立部材及び前記第2起立部材の各先端部に貫通孔がそれぞれ形成され、前記第1、第2及び第3連結ロッドの各ロッド両端部に孔径が前記貫通孔と同じか大きい係合孔がそれぞれ形成され、前記第1、第2及び第3連結ロッドの各ロッドが、前記係合孔を前記貫通孔に合致させた状態で前記係合孔と前記貫通孔にボルトを挿通してナットを用いてボルト締めすることにより、ベース間に架設される請求項2記載の建築物の補強装置。
  4. 前記第1起立部材及び前記第2起立部材の各先端部が二股に形成され、前記第1、第2及び第3連結ロッドの各ロッド両端部が前記二股の各先端部に挟持されて前記ボルトと前記ナットでボルト締めされる請求項3記載の建築物の補強装置。
  5. 前記第1起立部材及び前記第2起立部材の各先端部が先端方向に視て断面鋸歯状の複数の凹凸を有し、前記第1、第2及び第3連結ロッドの各ロッド両端部が前記起立部材の先端部の凹凸のピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸を有し、前記ロッド両端部がそれらの凹凸を前記起立部材の先端部の凹凸に噛合させた状態で前記ボルトと前記ナットで前記ボルト締めされるように構成された請求項3又は4記載の建築物の補強装置。
  6. 前記ナットの前記第1連結ロッド、前記第2連結ロッド及び前記第3連結ロッド2の各両端部に当接する面が前記連結ロッドの両端部の複数の凹凸のピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸を有するように形成された請求項5記載の建築物の補強装置。
  7. 前記ナットがワッシャーを介してボルト締めされ、前記ワッシャーに前記ボルトが挿通可能な貫通孔が設けられ、前記ワッシャーの一方の面が前記連結ロッドの両端部の複数の凹凸のピッチに相応した断面鋸歯状のピッチの複数の凹凸を有するように形成され、前記ワッシャーの他方の面が平坦に形成された請求項5記載の建築物の補強装置。
  8. 前記ロッド両端部の係合孔が前記連結ロッドの長手方向に長径の長孔に形成された請求項3ないし5いずれか1項に記載の建築物の補強装置。
  9. 前記第1起立部材及び前記第2起立部材がそれぞれ筒状の中空部を有し、第1、第2及び第3連結ロッドが、各ロッド両端部を第1、第2及び第3ベースのうちの相対向する2つのベース間の2つの起立部材の筒状の中空部に挿入して、ボルト締めされることによりベース間にそれぞれ架設される請求項2記載の補強装置。
  10. 前記第1板及び前記第2板にそれぞれ取付孔が形成され、前記第1板と前記第2板を、それぞれ前記取付孔を介して前記横木又は前記柱にコーチボルトで取付けることにより、前記ベースが前記横木又は前記柱に固着される請求項1ないし9いずれか1項に記載の建築物の補強装置。
  11. 前記第1、第2及び第3ベースがロストワックス(精密鋳造)製法によりそれぞれ同形同大に作製された請求項1ないし10いずれか1項に記載の建築物の補強装置。
  12. 前記第1、第2及び第3連結ロッドがロストワックス(精密鋳造)製法によりそれぞれ同形同大に作製された請求項1ないし9いずれか1項に記載の建築物の補強装置。
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