JP2017537169A - 末端官能性共役ジエン系重合体およびその製造方法 - Google Patents

末端官能性共役ジエン系重合体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、変性共役ジエン系重合体、その製造方法およびこれを含むゴム組成物に関する。【選択図】なし

Description

本出願は、2014年11月27日付の韓国特許出願第10−2014−0167575号および2015年7月23日付の韓国特許出願第10−2015−0104488号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として組み込まれる。
本発明は、変性共役ジエン系重合体およびその製造方法に関し、より詳細には、補強剤として無機充填剤を配合する場合に、優れた加工性を有するとともに、発熱性、引張強度、耐磨耗性、低燃費性およびウェット路面抵抗性に優れた末端官能性共役ジエン系重合体およびその製造方法などに関する。
最近の自動車産業界の動向をみると、耐久性および低燃費化の必要性が絶えず要求されており、そのような需要を満たそうとする努力が継続して行われている。
特に、自動車用タイヤ、なかでも地面と直接接するタイヤトレッドの材料であるゴムの物性を補強するための様々な試みがあった。従来のタイヤトレッドは、共役ジエン系ゴムに前記のような物性を補強するために、無機充填剤などを配合して用いていたが、ヒステリシス損失が大きいか、分散性に劣る問題があった。
したがって、自動車タイヤの性能を改善するために、タイヤトレッドの材料として、加工性が良く、かつ、ウェット路面抵抗性および機械的強度に優れ、転がり抵抗(rolling resistance)が低いゴムの開発が必要である。
このために、例えば、JPWO2005−097845A1において、変性共役ジエン系重合体の製造方法に対する研究が行われたが、その効果が十分でない状態である。
国際公開第2005/097845号パンフレット
本発明が解決しようとする課題は、無機充填剤との相溶性および加工性に優れた変性共役ジエン系重合体を提供することである。
本発明が解決しようとする他の課題は、前記変性共役ジエン系重合体の製造方法を提供することである。
本発明が解決しようとする他の課題は、前記変性共役ジエン系重合体を含む、発熱性、引張強度、耐磨耗性、低燃費性およびウェット路面抵抗性などに優れたゴム組成物を提供することである。
また、本発明が解決しようとする課題は、前記ゴム組成物を含むタイヤまたはタイヤトレッドを提供することである。
このような課題を解決するために、本発明の一側面によれば、下記化学式1で表される変性共役ジエン系重合体が提供される。
Figure 2017537169
前記化学式1において、R1、R2およびR5はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキレン基であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であり、R8は水素、またはそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であり、Pは共役ジエン系重合体鎖であり、Bは下記化学式15であり、aおよびcはそれぞれ独立に0、1または2であり、bおよびdはそれぞれ独立に1、2または3であり、a+bおよびc+dはそれぞれ独立に1、2または3であり、Aは
Figure 2017537169
または
Figure 2017537169
であり、R9、R10、R11およびR12はそれぞれ独立に水素、または炭素数1〜10のアルキル基である。
Figure 2017537169
前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基である。
本発明の他の側面によれば、
(a)共役ジエン系単量体、または共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体とを、溶媒下、有機金属化合物を用いて重合させて、金属末端を有する活性重合体を形成するステップと、
(b)アルカリ金属末端を有する活性重合体を、下記化学式13で表される化合物でエンドキャッピング(end−capping)させるステップと、
(c)前記活性重合体に、下記化学式8で表される化合物を投入して変性させるステップとを含む変性共役ジエン系重合体の製造方法が提供される。
Figure 2017537169
前記化学式8において、R1、R2およびR5はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキレン基であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であり、R8は水素、またはそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であり、aおよびcはそれぞれ独立に0、1、2または3であり、Aは
Figure 2017537169
または
Figure 2017537169
であり、R9、R10、R11およびR12はそれぞれ独立に水素、または炭素数1〜10のアルキル基である。
Figure 2017537169
前記化学式13において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基である。
本発明の他の側面によれば、
前記変性共役ジエン系重合体100重量部、および無機充填剤0.1〜200重量部を含む変性共役ジエン系重合体ゴム組成物が提供される。
本発明のさらに他の側面によれば、
前記変性共役ジエン系重合体ゴム組成物を用いたタイヤが提供される。
本発明の一実施形態によれば、無機充填剤との相溶性に優れ、加工性が改善された変性共役ジエン系重合体を提供することができ、前記変性共役ジエン系重合体を含むゴム組成物を用いて、発熱性、引張強度、耐磨耗性、低燃費性およびウェット路面抵抗性などに優れていながらも、転がり抵抗が低いタイヤを提供することができる。
本発明は、下記に説明する変性共役ジエン系重合体、前記重合体の製造方法、前記重合体を含むゴム組成物および前記ゴム組成物を用いたタイヤなどに関し、本発明で提供される共役ジエン系重合体およびこれを用いたゴム組成物、タイヤなどは、加工性、安定性、耐磨耗性などに優れている。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の一側面による変性共役ジエン系重合体は、下記化学式1で表される。
Figure 2017537169
前記化学式1において、R1、R2およびR5はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキレン基であってもよく、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であってもよく、R8は水素、またはそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であってもよく、Pは共役ジエン系重合体鎖であってもよく、Bは下記化学式15であってもよく、aおよびcはそれぞれ独立に0、1または2であってもよく、bおよびdはそれぞれ独立に1、2または3であってもよく、a+bおよびc+dはそれぞれ独立に1、2または3であってもよく、Aは
Figure 2017537169
または
Figure 2017537169
であってもよく、R9、R10、R11およびR12はそれぞれ独立に水素、または炭素数1〜10のアルキル基であってもよいが、これに限定されない。
Figure 2017537169
前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、1つであってもよく、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基であってもよい。
前記変性共役ジエン系重合体は、1,000〜2,000,000g/mol、好ましくは10,000〜1,000,000g/mol、より好ましくは100,000〜1,000,000g/molの数平均分子量(Mn)を有してもよい。前記変性共役ジエン系重合体の数平均分子量が当該範囲を満足する場合、変性反応が最も優れていたり、良い物性を有することができる。
前記変性共役ジエン系重合体は、0.5〜10、好ましくは0.5〜5、より好ましくは1〜5の分子量分布(Mw/Mn)を有してもよい。前記変性共役ジエン系重合体の分子量分布が当該範囲を満足する場合、無機物粒子との混用に優れて物性が向上し、加工性が非常に向上することができる。
前記変性共役ジエン系重合体は、ビニル含有量が5重量%以上、好ましくは8〜70重量%であってもよい。
前記ビニル含有量は、ビニル基を有する単位体の含有量、または共役ジエン系単量体100重量%に対して、1,4−添加ではない1,2−添加された共役ジエン系単量体の含有量を意味する。
前記変性共役ジエン系重合体のビニル含有量が当該範囲を満足する場合、重合体のガラス転移温度が上昇し、タイヤに適用時、走行抵抗および制動力といったタイヤに要求される物性を満足させるだけでなく、燃料消耗を低減する効果がある。
前記化学式1において、Pで表される共役ジエン系重合体鎖は、共役ジエン系単量体の単独重合体、または共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体との共重合体由来のものであってもよい。
具体的には、前記共役ジエン系重合体鎖は、有機アルカリ金属化合物の存在下、炭化水素溶媒中で共役ジエン系単量体、または共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体とをバッチまたは連続的な方法で重合することにより得られた、アルカリ金属末端を有する単独重合体または共重合体が1つ以上のアルコキシ基で置換されたシリル基と反応して形成できる。
この時、前記共役ジエン系重合体鎖は、共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体とを合わせた計100重量部を基準として、芳香族ビニル系単量体0.0001〜50重量部、10〜40重量部、または15〜40重量部を含んでなるポリマー鎖であってもよい。
前記共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体とからなるポリマー鎖は、一例として、ランダムポリマー鎖であってもよい。
前記共役ジエン系単量体は、一例として、1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ピペリレン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、イソプレン、および2−フェニル−1,3−ブタジエンからなる群より選択された1種以上であってもよい。
前記ビニル芳香族単量体は、一例として、スチレン、α−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、4−プロピルスチレン、1−ビニルナフタレン、4−シクロヘキシルスチレン、4−(p−メチルフェニル)スチレン、および1−ビニル−5−ヘキシルナフタレンからなる群より選択された1種以上であってもよく、他の例として、スチレンまたはα−メチルスチレンであってもよい。
前記変性共役ジエン系重合体は、40以上、好ましくは40〜100、より好ましくは45〜90のムーニー粘度を有してもよい。前記ムーニー粘度が当該範囲を有する場合、加工性、相溶性、発熱性、引張強度、耐磨耗性、低燃費性およびウェット路面抵抗性に優れた変性共役ジエン系重合体を製造することができる。
本発明の一実施形態による変性共役ジエン系重合体は、下記化学式2または化学式3で表されてもよい。
Figure 2017537169
Figure 2017537169
前記化学式2および化学式3において、R15、R16、R18、R19、R22、R23、R25およびR26はそれぞれ独立に炭素数1〜5のアルキル基であってもよく、R13、R14、R17、R20、R21およびR24はそれぞれ独立に炭素数1〜5のアルキレン基であってもよく、Pは共役ジエン系重合体鎖であってもよく、Bは下記化学式15であってもよく、aおよびcはそれぞれ独立に0、1または2であってもよく、bおよびdはそれぞれ独立に1、2または3であってもよく、a+bおよびc+dはそれぞれ独立に1、2または3であってもよい。
Figure 2017537169
前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基であってもよい。
また、前記変性共役ジエン系重合体は、下記化学式4または化学式5で表されてもよい。
Figure 2017537169
Figure 2017537169
前記化学式4および化学式5において、Pは共役ジエン系重合体鎖であってもよく、Bは下記化学式15であってもよく、aおよびcはそれぞれ独立に0、1または2であってもよく、bおよびdはそれぞれ独立に1、2または3であってもよく、a+bおよびc+dはそれぞれ独立に1、2または3であってもよい。
Figure 2017537169
前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基であってもよい。
具体的には、前記変性共役ジエン系重合体は、下記化学式6または化学式7で表されてもよい。
Figure 2017537169
Figure 2017537169
前記化学式6および化学式7において、Pは共役ジエン系重合体鎖であってもよく、Bは下記化学式15であってもよい。
Figure 2017537169
前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基であってもよい。
前記化学式15の化合物は、下記化学式16の化合物であることが好ましいが、これに限定されない。
Figure 2017537169
本発明の他の側面によれば、(a)共役ジエン系単量体、または共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体とを、溶媒下、有機金属化合物を用いて重合させて、金属末端を有する活性重合体を形成するステップと、(b)アルカリ金属末端を有する活性重合体を、下記化学式13で表されるエンドキャッピング(end−capping)剤でエンドキャッピングさせるステップと、(c)前記活性重合体に、下記化学式8で表される化合物を投入して変性させるステップとを含む変性共役ジエン系重合体の製造方法が提供される。
Figure 2017537169
前記化学式8において、R1、R2およびR5はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキレン基であってもよく、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であってもよく、R8は水素、またはそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であってもよく、aおよびcはそれぞれ独立に0、1、2または3であってもよく、Aは
Figure 2017537169
または
Figure 2017537169
であり、R9、R10、R11およびR12はそれぞれ独立に水素、または炭素数1〜10のアルキル基であってもよい。
Figure 2017537169
前記化学式13において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基であってもよい。
この時、前記共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体は上述した通りである。
前記溶媒は、共役ジエン系単量体の単独重合または共重合に適用可能な溶媒であれば、特に制限されず、一例として、炭化水素、またはn−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、イソオクタン、シクロヘキサン、トルエン、ベンゼン、およびキシレンからなる群より選択された1種以上であってもよい。
前記有機金属化合物は、有機アルカリ金属化合物、または有機リチウム化合物、有機ナトリウム化合物、有機カリウム化合物、有機ルビジウム化合物、および有機セシウム化合物からなる群より選択された1種以上であってもよい。
一例として、前記有機金属化合物は、メチルリチウム、エチルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、n−デシルリチウム、tert−オクチルリチウム、フェニルリチウム、1−ナフチルリチウム、n−エイコシルリチウム、4−ブチルフェニルリチウム、4−トリルリチウム、シクロヘキシルリチウム、3,5−ジ−n−ヘプチルシクロヘキシルリチウム、および4−シクロペンチルリチウムからなる群より選択された1種以上であってもよい。好ましくは、前記有機金属化合物は、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、またはこれらの組み合わせであってもよい。
他の例として、前記有機金属化合物は、ナフチルナトリウム、ナフチルカリウム、リチウムアルコキシド、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキシド、リチウムスルホネート、ナトリウムスルホネート、カリウムスルホネート、リチウムアミド、ナトリウムアミド、およびカリウムアミドからなる群より選択された1種以上であってもよく、また、他の有機金属化合物と併用して用いられてもよい。
本発明の一実施形態によれば、前記有機金属化合物は、前記単量体計100gを基準として、0.01〜10mmol、0.05〜5mmol、0.1〜2mmol、または0.1〜1mmol用いられてもよい。前記有機金属化合物の含有量が当該範囲を満足する場合、変性共役ジエン系重合体を製造するための最適の共役ジエン系重合体を作ることができる。
前記有機金属化合物と、前記化学式8で表される化合物とのモル比は、例えば、1:0.1〜1:10、好ましくは1:0.3〜1:2である。前記モル比が当該範囲を満足する場合、共役ジエン系重合体に最適性能の変性反応を付与することができる。
前記金属末端を有する活性重合体は、重合体陰イオンと金属陽イオンとが結合された重合体を意味する。
本発明の一実施形態によれば、前記変性共役ジエン系重合体の製造方法は、前記(a)ステップにおける重合時、極性添加剤をさらに添加して行われてもよい。このように極性添加剤をさらに添加する理由は、極性添加剤が共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体との反応速度を調節するからである。
前記極性添加剤は、塩基であるか、またはエーテル、アミン、またはこれらの混合物であってもよいし、具体的には、テトラヒドロフラン、ジテトラヒドロフリルプロパン、ジエチルエーテル、シクロアミルエーテル、ジプロピルエーテル、エチレンジメチルエーテル、エチレンジメチルエーテル、ジエチレングリコール、ジメチルエーテル、第3ブトキシエトキシエタンビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、(ジメチルアミノエチル)エチルエーテル、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、およびテトラメチルエチレンジアミンからなるグループより選択されたものであってもよいし、好ましくは、ジテトラヒドロプロピルプロパン、トリエチルアミン、またはテトラメチルエチレンジアミンであってもよい。
前記極性添加剤は、投入される単量体計100gを基準として、0.001〜50g、0.001〜10g、0.005〜1g、または0.005〜0.2g用いられてもよい。
また、前記極性添加剤は、投入される有機金属化合物計1mmolを基準として、0.001〜10g、0.005〜1g、または0.005〜0.2g用いられてもよい。
前記共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体とを共重合させる場合、これらの反応速度の差によって大体ブロック共重合体が製造されやすいが、前記極性添加剤を添加する場合、反応速度が遅いビニル芳香族単量体の反応速度を増加させて、これに相応する共重合体の微細構造、例えば、ランダム共重合体を誘導する効果がある。
前記(a)の重合は、一例として、陰イオン重合であってもよいし、具体的には、前記(a)の重合は、陰イオンによる成長反応によって活性末端を得るリビング陰イオン重合であってもよい。
また、前記(a)の重合は、一例として、昇温重合または定温重合であってもよい。
前記昇温重合は、有機金属化合物を投入した後、任意に熱を加えて反応温度を高めるステップを含む重合方法を意味し、前記定温重合は、有機金属化合物を投入した後、任意に熱を加えない重合方法を意味する。
前記(a)の重合温度は、一例として、−20〜200℃、0〜150℃、または10〜120℃であってもよい。
前記(b)ステップのエンドキャッピング(end−capping)剤を用いたエンドキャッピング反応は、下記化学式13を投入するステップであってもよい。
Figure 2017537169
前記化学式13において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基であってもよい。
また、前記(b)ステップは、一例として、0〜90℃で1分〜5時間反応させるステップであってもよい。
前記(c)ステップは、一例として、前記化学式8で表される化合物を1種以上、または2〜3種投入するステップであってもよい。
また、前記(c)ステップは、一例として、0〜90℃で1分〜5時間反応させるステップであってもよい。
本発明の一実施形態によれば、前記変性共役ジエン系重合体の製造方法は、一例として、回分式(バッチ式)、または1種以上の反応基を含む連続式重合方法であってもよい。
また、前記化学式8の化合物は、例えば、下記化学式9または化学式10で表されてもよい。
Figure 2017537169
Figure 2017537169
前記化学式9および化学式10において、aおよびcはそれぞれ独立に0、1、2または3の整数であってもよい。
また、前記化学式8の化合物は、下記化学式11または化学式12で表されてもよい。
Figure 2017537169
Figure 2017537169
また、前記化学式13で表されるエンドキャッピング剤は、下記化学式14の化合物であってもよい。
Figure 2017537169
本発明で提供する変性共役ジエン系重合体は、粘弾性の特徴において、シリカ配合後、DMAにより10Hzで測定する場合、0℃でのTanδ値(Tanδ at 0℃)は、一例として、0.4〜1、または0.5〜1であり、この範囲内で従来の発明に比べて路面抵抗または湿潤抵抗が大きく向上する効果がある。
また、60℃でのTanδ値(Tanδ at 60℃)は、一例として、0.3〜0.2、または0.15〜0.1であってもよく、この範囲内で従来の発明に比べて転がり抵抗または回転抵抗(RR)が大きく向上する効果を示す。
さらに、本発明の他の側面によれば、前記変性共役ジエン系重合体100重量部、および無機充填剤0.1〜200重量部を含む変性共役ジエン系重合体ゴム組成物が提供される。
前記無機充填剤は、一例として、10〜150重量部、または50〜100重量部であってもよい。
前記無機充填剤は、シリカ系充填剤、カーボンブラック、およびこれらの混合物からなる群より選択された1種以上であってもよい。無機充填剤がシリカ系充填剤の場合、分散性が大きく改善され、また、シリカ粒子が本発明の変性共役ジエン系重合体の末端と結合することにより、ヒステリシス損失が大きく減少する効果がある。
前記変性共役ジエン系重合体ゴム組成物は、他の共役ジエン系重合体をさらに含むことができる。
前記他の共役ジエン系重合体は、SBR(styrene−butadiene rubber)、BR(butadiene rubber)、天然ゴム、またはこれらの組み合わせであってもよい。前記SBRは、一例として、SSBR(solution styrene−butadiene rubber)であってもよい。
仮に、前記他の共役ジエン系重合体をさらに含むと、変性共役ジエン系重合体ゴム組成物は、一例として、前記変性共役ジエン系重合体20〜100重量部、およびこれと異なる共役ジエン系重合体0〜80重量部を含むものであってもよい。
他の例として、本発明の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物は、前記変性共役ジエン系重合体20〜99重量部、およびこれと異なる共役ジエン系重合体1〜80重量部を含むものであってもよい。
さらに他の例として、本発明の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物は、前記変性共役ジエン系重合体10〜100重量部、これと異なる共役ジエン系重合体0〜90重量部、カーボンブラック0〜100重量部、シリカ5〜200重量部、およびシランカップリング剤2〜20重量部を含むものであってもよい。
さらに他の例として、本発明の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物は、前記変性共役ジエン系重合体10〜100重量部、これと異なる共役ジエン系重合体0〜90重量部、カーボンブラック0〜100重量部、シリカ5〜200重量部、およびシランカップリング剤2〜20重量部を含むものの、前記変性共役ジエン系重合体、およびこれと異なる共役ジエン系重合体の重量の合計は100重量部であってもよい。
さらに他の例として、本発明の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物は、前記変性共役ジエン系重合体10〜99重量%と、これと異なる共役ジエン系重合体1〜90重量%とを含む重合体混合物100重量部に、カーボンブラック1〜100重量部、シリカ5〜200重量部、およびシランカップリング剤2〜20重量部を含むものであってもよい。
また、前記変性共役ジエン系重合体ゴム組成物は、一例として、オイル1〜100重量部をさらに含むことができる。前記オイルは、一例として、鉱物油や軟化剤などであってもよい。
前記オイルは、例えば、共役ジエン系共重合体100重量部に対して、10〜100重量部、または20〜80重量部用いられてもよく、この範囲内で物性の発現が良くなり、また、ゴム組成物を適宜軟化させて加工性に優れた効果がある。
本発明の他の側面によれば、上述した変性共役ジエン系重合体ゴム組成物を用いたタイヤまたはタイヤトレッドが提供される。
前記タイヤまたはタイヤトレッドは、無機充填剤との相溶性に優れ、加工性が改善された変性共役ジエン系重合体を含むゴム組成物を用いて製造されることにより、引張強度、耐磨耗性、およびウェット路面抵抗性などに優れていながらも、転がり抵抗が低いという利点がある。
以下、非限定的な実施例を通じて本発明を具体的に説明する。本明細書および請求の範囲に使われた用語や単語は、通常または辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は自らの発明を最も最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に則って、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されなければならない。
したがって、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範疇および技術思想の範囲内で多様な変更および修正が可能であることは当業者にとって自明であり、このような変更および修正が添付された特許請求の範囲に属することも当然である。
実施例
実施例1
20Lオートクレーブ反応器に、スチレン270g、1,3−ブタジエン710g、およびノルマルヘキサン5000g、極性添加剤として2,2−ビス(2−オキソラニル)プロパン1.08gを入れた後、反応器の内部温度を40℃に昇温した。反応器の内部温度が40℃に到達した時、n−ブチルリチウム4mmolを反応器に投入して断熱昇温反応を進行させた。
約25分後、ヘキサメチルシクロシロキサン(hexamethylcyclotrisiloxane)を1.19mmol添加してエンドキャッピング反応を15分進行させた。
その後、N,N−Bis(triethoxysilylpropyl)aminopropyl−1−imidazole2.73mmolを投入して15分間反応させた。以後、エタノールを用いて重合反応を停止し、酸化防止剤のBHT(ブチレーテッドヒドロキシトルエン)がヘキサンに0.3重量%溶けている溶液45mlを添加した。その結果得られた重合物をスチームで加熱された温水に入れて撹拌して溶媒を除去した後、ロール乾燥して残量の溶媒と水を除去して、変性共役ジエン系重合体を製造した。このように製造された変性共役ジエン系重合体に対する分析結果は下記表1に示した。
実施例2
ヘキサメチルシクロシロキサン(hexamethylcyclotrisiloxane)を2.73mmol添加してエンドキャッピング反応を進行させたことを除いては、実施例1と同様に製造した。
比較例1
最も多く市販されている未変性共役ジエン系重合体(5025−2HM grade、LANXESS Deutschland GmbH製造)を使用した。
比較例2
エンドキャッピング剤を使用しないことを除いては、実施例1と同様に製造した。
前記実施例1〜2、および比較例1〜2の共役ジエン系重合体の分析は、下記の方法で測定して行われた。
イ)ムーニー粘度:ALPHA Technologies社のMV−2000を用いて、試験片重量15g以上の2つを用いて1分間予熱した後、100℃で4分間測定した。
ロ)スチレンモノマー(SM)およびビニル(Vinyl)含有量:NMRを用いて測定した。
ハ)ピーク頂点での分子量(Mp)、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および分子量分布度(PDI):40℃の条件下、GPC分析で測定した。この時、カラム(Column)はPolymer Laboratories社のPLgel Olexisカラム2本とPLgel mixed−Cカラム1本とを組み合わせ、新たに入れ替えたカラムはいずれもmixed bedタイプのカラムを用いた。また、分子量計算時、GPC基準物質(Standard material)としてPS(Polystyrene)を用いた。
Figure 2017537169
A:スチレン270g、1,3−ブタジエン710g、およびノルマルヘキサン5,000g
B:5025−2HM grade、LANXESS Deutschland GmbH製造、TDAE oil37.5phr
a:ヘキサメチルシクロトリシロキサン(hexamethylcyclotrisiloxane)
b:オクタメチルトリシロキサン(Octamethyltrisiloxane)
c:N,N−ビス(トリエトキシシリルプロピル)アミノプロピル−1−イミダゾール{N,N−Bis(triethoxysilylpropyl)aminopropyl−1−imidazole}
製造例
前記表1に示した試料のうち、AおよびBそれぞれを原料ゴムとして、下記表2に示した配合条件で配合して共役ジエン系重合体ゴム組成物を製造した。表2中の原料の単位はゴム100重量部基準phrである。
具体的には、前記共役ジエン系重合体のゴム組成物は、合わせて第1段の混練と第2段の混練を経て混練される。第1段の混練では、温度制御装置付きバンバリーミキサーを用いて、原料ゴム(共役ジエン系重合体)、充填剤、有機シランカップリング剤、オイル、亜鉛華剤、ステアリン酸酸化防止剤、老化防止剤、ワックス、および促進剤を混練した。この時、混練機の温度を制御し、145〜155℃の排出温度で一次配合物を得た。第2段の混練では、前記一次配合物を室温まで冷却した後、混練機にゴム、硫黄、および加硫促進剤を加え、100℃以下の温度でミキシングをして二次配合物を得た。
最後に、100℃で20分間キュアリング工程を経て、実施例1〜2の重合体を原料ゴムとする製造例1〜2、および比較例1〜2の重合体を原料ゴムとする比較製造例1〜2の共役ジエン系重合体ゴム組成物を製造した。
Figure 2017537169
試験例
前記各製造されたゴム組成物の物性は、以下の方法で測定した。
1)引張実験
ASTM412の引張試験法によって、試験片の切断時の引張強度および300%伸張時の引張応力(300%モジュラス)を測定した。このために、Instron社のUniversal Test Machine4204引張試験機を用いており、室温で50cm/minの引張速度で測定して、引張強度、Modulus、伸び率などの測定値を得た。
2)粘弾性特性
TA社の動的機械分析機を用いた。ねじれモードで、周波数10Hz、各測定温度(−60〜60℃)で変形を変化させてTanδを測定した。ペイン効果は、変形0.28%〜40%での最小値と最大値との差で示した。ペイン効果が小さいほど、シリカ等充填剤の分散性が良い。低温0℃のTanδが高いほど、ウェット路面抵抗性に優れ、高温60℃のTanδが低いほど、ヒステリシス損失が少なく、タイヤの低転がり抵抗性、すなわち低燃費性に優れている。表3に加硫ゴムの物性を示した。
Figure 2017537169
前記表3の結果のように、本発明による製造例1〜2の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物の場合、比較製造例1〜2の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物に比べて0℃でのTanδ値が高く(Index値の向上)、ウェット路面抵抗(wet traction)が向上し、60℃でのTanδ値が低くなり(Index値の向上)、転がり抵抗(RR)も向上して、燃費効率が良いことを確認することができた。
また、本発明による製造例1〜2の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物の場合、300%モジュラスと引張強度が比較製造例1〜2に比べて向上することを確認することができた。
本発明によれば、無機充填剤との相溶性に優れ、加工性が改善された変性共役ジエン系重合体を提供することができ、前記変性共役ジエン系重合体を含むゴム組成物を用いて、発熱性、引張強度、耐磨耗性、低燃費性およびウェット路面抵抗性などに優れていながらも、転がり抵抗が低いタイヤを提供することができる。

Claims (23)

  1. 下記化学式1で表される変性共役ジエン系重合体:
    Figure 2017537169
    前記化学式1において、R1、R2およびR5はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキレン基であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であり、R8は水素、またはそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であり、Pは共役ジエン系重合体鎖であり、Bは下記化学式15であり、aおよびcはそれぞれ独立に0、1または2であり、bおよびdはそれぞれ独立に1、2または3であり、a+bおよびc+dはそれぞれ独立に1、2または3であり、Aは
    Figure 2017537169

    または
    Figure 2017537169

    であり、R9、R10、R11およびR12はそれぞれ独立に水素、または炭素数1〜10のアルキル基であり、
    Figure 2017537169
    前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基である。
  2. 前記化学式1は、下記化学式2または化学式3で表されることを特徴とする請求項1に記載の変性共役ジエン系重合体:
    Figure 2017537169
    Figure 2017537169
    前記化学式2および化学式3において、R15、R16、R18、R19、R22、R23、R25およびR26はそれぞれ独立に炭素数1〜5のアルキル基であり、R13、R14、R17、R20、R21およびR24はそれぞれ独立に炭素数1〜5のアルキレン基であり、Pは共役ジエン系重合体鎖であり、Bは下記化学式15であり、aおよびcはそれぞれ独立に0、1または2であり、bおよびdはそれぞれ独立に1、2または3であり、a+bおよびc+dはそれぞれ独立に1、2または3であり、
    Figure 2017537169
    前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基である。
  3. 前記化学式1は、下記化学式4または化学式5で表されることを特徴とする請求項1に記載の変性共役ジエン系重合体:
    Figure 2017537169
    Figure 2017537169
    前記化学式4および化学式5において、Pは共役ジエン系重合体鎖であり、Bは下記化学式15であり、aおよびcはそれぞれ独立に0、1または2であり、bおよびdはそれぞれ独立に1、2または3であり、a+bおよびc+dはそれぞれ独立に1、2または3であり、
    Figure 2017537169
    前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基である。
  4. 前記化学式1は、下記化学式6または化学式7で表されることを特徴とする請求項1に記載の変性共役ジエン系重合体:
    Figure 2017537169
    Figure 2017537169
    前記化学式6および化学式7において、Pは共役ジエン系重合体鎖であり、Bは下記化学式15であり、
    Figure 2017537169
    前記化学式15において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基である。
  5. 前記化学式15は、下記化学式16で表されることを特徴とする請求項1に記載の変性共役ジエン系重合体。
    Figure 2017537169
  6. 前記変性共役ジエン系重合体は、1,000〜2,000,000g/molの数平均分子量(Mn)を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の変性共役ジエン系重合体。
  7. 前記変性共役ジエン系重合体は、0.5〜10の分子量分布(Mw/Mn)を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の変性共役ジエン系重合体。
  8. 前記変性共役ジエン系重合体は、1〜5の分子量分布(Mw/Mn)を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の変性共役ジエン系重合体。
  9. 前記変性共役ジエン系重合体は、ビニル含有量が5重量%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の変性共役ジエン系重合体。
  10. 前記共役ジエン系重合体鎖は、共役ジエン系単量体の単独重合体、または共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体との共重合体由来のものであることを特徴とする請求項1に記載の変性共役ジエン系重合体。
  11. 前記変性共役ジエン系重合体は、共役ジエン系単量体と芳香族ビニル系単量体とを合わせた計100重量部を基準として、芳香族ビニル系単量体が0.0001〜50重量部含まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の変性共役ジエン系重合体。
  12. 前記変性共役ジエン系重合体は、40以上のムーニー粘度を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の変性共役ジエン系重合体。
  13. (a)共役ジエン系単量体、または共役ジエン系単量体とビニル芳香族単量体とを、溶媒下、有機金属化合物を用いて重合させて、金属末端を有する活性重合体を形成するステップと、
    (b)アルカリ金属末端を有する活性重合体を、下記化学式13で表されるエンドキャッピング(end−capping)剤でエンドキャッピングさせるステップと、
    (c)前記活性重合体に、下記化学式8で表される化合物を投入して変性させるステップとを含む変性共役ジエン系重合体の製造方法:
    Figure 2017537169
    前記化学式8において、R1、R2およびR5はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキレン基であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であり、R8は水素、またはそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基であり、aおよびcはそれぞれ独立に0、1、2または3であり、Aは
    Figure 2017537169

    または
    Figure 2017537169

    であり、R9、R10、R11およびR12はそれぞれ独立に水素、または炭素数1〜10のアルキル基であり、
    Figure 2017537169
    前記化学式13において、nは3〜6の中から選択される整数であり、R1、R2はそれぞれ水素、アルキル基、アリール基、またはシクロアルキル基である。
  14. 前記化学式8は、下記化学式9または化学式10で表されることを特徴とする請求項13に記載の変性共役ジエン系重合体の製造方法:
    Figure 2017537169
    Figure 2017537169
    前記化学式9および化学式10において、aおよびcはそれぞれ独立に0、1、2または3である。
  15. 前記化学式8は、下記化学式11または化学式12で表されることを特徴とする請求項13に記載の変性共役ジエン系重合体の製造方法。
    Figure 2017537169
    Figure 2017537169
  16. 前記化学式13のエンドキャッピング剤は、下記化学式14で表されることを特徴とする請求項13に記載の変性共役ジエン系重合体の製造方法。
    Figure 2017537169
  17. 前記有機金属化合物は、前記単量体計100gを基準として、0.01〜10mmol用いられることを特徴とする請求項13に記載の変性共役ジエン系重合体の製造方法。
  18. 前記有機金属化合物と、前記化学式8で表される化合物とのモル比は、1:0.1〜1:10であることを特徴とする請求項13に記載の変性共役ジエン系重合体の製造方法。
  19. 前記(a)ステップにおいて、極性添加剤がさらに投入されることを特徴とする請求項13に記載の変性共役ジエン系重合体の製造方法。
  20. 前記極性添加剤は、前記有機金属化合物計1mmolを基準として、0.001〜10g投入されることを特徴とする請求項19に記載の変性共役ジエン系重合体の製造方法。
  21. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の変性共役ジエン系重合体100重量部、および無機充填剤0.1〜200重量部を含む変性共役ジエン系重合体ゴム組成物。
  22. 前記無機充填剤は、シリカ系充填剤、カーボンブラック、およびこれらの混合物からなる群より選択された1種以上であることを特徴とする請求項21に記載の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物。
  23. 請求項21または22に記載の変性共役ジエン系重合体ゴム組成物を含むタイヤまたはタイヤトレッド。
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