JP2017511852A - ガイド装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、それに沿って動かされる部品(１２、３６)、特にスライド式ドア嵌合具用のガイド装置(５、６)であって、第１のバー形状のアダプタ(１０、３０)と、該第１のバー形状のアダプタ(１０、３０)の延長部上に取り付けられた少なくとも１つの更なる第２のバー形状のアダプタ(１０’、３０’)を備えている。可撓性材料から作られる少なくとも１つの連続的なガイド要素(１１、１１’、４０)が、前記第１のアダプタ(１０、３０)と第２のアダプタ (１０’、３０’)に固定される。本発明はまた、コンパクトな方法で輸送され、長手方向に長いガイド装置を設置する方法にも関する。

Description

本発明は、それに沿って動かされる部品、特にスライド式ドア嵌合具用のガイド装置に関し、該ガイド装置は第１のレール形のアダプタと、該第１のレール形のアダプタの延長上に取り付けられた第２のレール形のアダプタを備えている。本発明は更に、ガイド装置を取り付ける方法に関する。

ドイツ特許公開公報7528036号は、幾つかのガイド路の輪郭(profile)がジョイントコネクタを介して互いに接続されたスライド式ドア嵌合具を開示している。このように、家具アセンブリの箇所にてジョイントコネクタを用いて、組み立てられるために、ガイド路の輪郭はより短い長さで輸送される。ガイド路の輪郭を個々の短い箇所に分割することはその価値が判る、しかし、ジョイントコネクタの使用は、特定の大きさの更なるスペースを必要とする。ジョイントコネクタとガイド路の輪郭は、正確で平坦なガイド路を付与するには、高い精度で生産される必要があることは更に不利である。接続ポイントに沿って搬送物が変位する際に、角度及びステップの僅かな変更がユーザによって理解される。

従って、本発明の目的は、それに沿って動かされる部品用のガイド装置を提供し、該ガイド装置はコンパクトな形式で輸送され、取付け時に公差補正が出来るガイド装置を景況することにある。
この目的は、請求項１の特徴を備えたガイド装置によって達成される。

本発明に従って、柔軟な材料から作られた少なくとも１つの連続的なガイド要素が、第１のアダプタ及び第２のアダプタに取り付けられる。その結果、少なくとも１つの連続的なガイド要素は輸送用に曲がっており、ガイド要素に必要なスペース全体を減じ、連続的なガイド要素は、取付け後に、接続ポイントにてステップ又は曲げが無いとの利点が付随する(come with)。少なくとも１つの連続的なガイド要素は可撓性材料で作られて、バー形状のアダプタ間の所定の公差は、ガイド要素の僅かに湾曲し連続的な前進によって補填される。そのような僅かに湾曲した前進は、ガイド装置に沿う部品の移動中は、ユーザによって知覚され難い、何故ならステップ又は角度は、特定の曲げ領域に亘って分布しており、角度又はステップにおける変化は、マイナーでしかなく、例えば１ｍｍ未満または２°未満だからである。連続的なガイド要素の材料は、ガイド要素が取付け後にローディングの場合にて移動可能な部品を安全にガイドすべく、十分な剛性を有するように選択される。更に、連続的なガイド要素の曲げ半径は、輸送中にて取付け後にプラスチック撓みが無いような方法で選択される。

第１及び/又は第２のアダプタは、寸法が安定した材料、特にプラスチック又は金属で作られるのが好ましい。少なくとも１つの連続したガイド要素は、アダプタに安定した方法で固定される。

可撓性のガイド要素を特にコンパクトに生産すべく、該ガイド要素はロールに巻かれて、ロールの形で輸送される。可撓性のガイド要素はガイド装置に取り付けるべく、ロールから巻き戻され、アダプタに固定される。可撓性のガイド要素は、薄板又はロッド形状の部材として形成されて、第１及び/又は第２のアダプタ上に係止されるのが好ましい。幾つかの連続的なガイド要素は、第１及び/又は第２のアダプタに固定され得る。

アダプタの正確さに課せられる(placed on)要求を減じるべく、アダプタはギャップを有して家具本体に固定される。２つのアダプタ間のギャップは少なくとも１ｍｍであり、特に５ｍｍから５０ｍｍであって、ガイド装置の長手方向における可撓性調整は、アダプタの取付けによってなされる。ギャップの選択は、家具本体及びスライド式ドアの幾何形状又はスライド式ドアの重量に依存する。

好ましい実施形態に従って、連続的なガイド要素は薄板として形成され、該薄板の間にスライド要素を受け入れるための溝が形成されている。幾つかの薄板はアダプタ上に互いに平行に固定される。
少なくとも１つのガイド要素は、スライド可能な被覆を備えているのが好ましく、これは特にスライドガイドに有利である。

更なる実施形態では、ガイド要素はロッド形状として形成され、該ロッド形状はアダプタの鉢形状の受容部に置かれて、該受容部に固定される。ロッド形状は特にローラ用のガイド路を形成する。アダプタの受容部におけるガイド要素の長手方向の動きを阻止すべく、接触面に例えばメッシュ要素の形をして長手側に配置されたロック要素を配備することが考えられる。

接触面の断面にロック要素を配備して、ガイド要素をより簡単に取り付け且つ外すために、ガイド要素を回転可能にすることも可能である。
本発明に従ったガイド装置は、家具の部品に対するスライド式ドア嵌合具のスライドガイド又はローラガイドとして特に用いられる。他の使用も可能である。

ガイド装置を取り付けるための本発明に従った方法において、第１のレール形状のアダプタは家具本体に固定され、少なくとも１つの第２のバー形状のアダプタが第１のアダプタの延長部にて家具本体に固定される。可撓性の連続的なガイド要素が第１及び第２のアダプタに固定されて、連続的なガイド装置を付与する。代替的な方法では、ガイド要素は先ず第１のバー形状のアダプタに固定され、次に第１のアダプタの延長部上の第２のバー形状のアダプタに固定される。完成したガイド装置は次に家具本体に固定される。ガイド要素は、アダプタへの取付け前後に所望の長さにカットされ、異なる幅を備えた家具本体についてガイド装置の使用を可能にする長さ調整が起こる。

本発明は、添付の図面に示される幾つかの実施形態を参照して、以下に詳細に説明される。
図１は、本発明に従った２つのガイド装置を備えた家具本体の斜視図を示す。 図２は、図１の家具の一部の底ガイド装置の斜視図を示す。 図３は、２つのアダプタを備えた図２のガイド装置の斜視図を示す。 図４は、３つのアダプタを備えた図２のガイド装置の斜視図を示す。 図５は、取付け時の図２のガイド装置の側面図を示す。 図６は、取付け後の図２のガイド装置の側面図を示す。 図７Ａは、薄板の別の実施形態の図を示す。 図７Ｂは、薄板の別の実施形態の図を示す。 図８Ａは、輸送位置における図７Ａの薄板の図を示す。 図８Ｂは、輸送位置における図７Ａの薄板の図を示す。 図９は、図１の上ガイド装置の斜視図を示す。 図１０は、図９のガイド装置の詳細図を示す。 図１１は、図９のガイド装置の詳細な斜視図を示す。 図１２Ａは、輸送位置における図９のガイド装置のガイド要素の図を示す。 図１２Ｂは、輸送位置における図９のガイド装置のガイド要素の図を示す。

家具１の部分は、家具本体２を構成し、該家具本体上で後スライド式ドア３及び前スライド式ドア４が変位可能に取り付けられている。スライド式ガイドの形式である第１のガイド装置５は、家具本体２のベース上に取り付けられ、スライド式ドア嵌合具のローラ式ガイドの形式である第２のガイド装置６は頂部パネル上に取り付けられている。２つのスライド式ドア３、４の代わりに、３つ以上のドアが家具本体２上に変位可能に取り付けられている。更に、スライド式ドアはまた、オフセット配置の代わりに、同一面上の配置に形成される。

図２は、後スライド式ドア３及び前スライド式ドア４をガイドするガイド装置５を示す。各スライド式ドア３、４は、底領域にて少なくとも１つのＵ字形の支持具１３に接続され、該支持具は第１の脚部１５を用いて、スライド式ドア３又は４の内側に固定される。反対側の脚部１４は、ガイド装置５上で長手方向にガイドされるスライド要素１２を備える。スライド要素１２は２つの薄板１１間に係合し、この目的から、２つの薄板はその間に溝を形成し、長手方向に直交するスライド要素１２の動きを最小にする。薄板１１は、家具本体２のベースにボルト留めされたバー形状のアダプタ１０に固定され、この目的から、各開口１６がアダプタ１０上に切り取られる(cut out)。アダプタ１０を例えば、スナップオン接続又は接着剤等の他のタイプの接続手段によって家具本体のベースに固定することも可能であるのは明白である。

図３は、ガイド装置の第１実施形態を示し、その中に第１のアダプタ１０と第２のアダプタ１０’が配備される。アダプタ１０、１０’の長さは、家具本体の幅とは独立に選択され、０.５ｍから１ｍの間であり、輸送は容易に可能である。より長いガイド装置を提供すべく、アダプタ１０、１０’は、長手方向に順々に取り付けられ、アダプタ１０、１０’間にギャップ２３が付与されて、ギャップは例えば１ｍｍより大きく、特に５ｍｍから５０ｍｍの間である。アダプタ１０、１０’は、プラスチック又は金属、特にアルミニウムのような寸法が安定した材料から構成される。他方、薄板１１はプラスチック、薄い金属ストリップのような十分な強さの可撓性金属、又は可撓性であるが、スライド要素１２に対する所定のガイド機能が推測される他の材料から構成される。

図４は、修正されたガイド装置５を示し、同じ方法で形成された３つのアダプタ１０、１０‘、１０”が配備され、各アダプタは家具本体２上にて、長手方向に順々に取り付けられる。アダプタ１０、１０‘、１０”間の距離は、この場合大きく形成され、薄板１１によって架け渡されるギャップ２３がアダプタ１０、１０‘、１０”間に形成される。薄板１１が可撓性材料から構成されるから、アダプタ１０、１０‘、１０”が家具本体２上に僅かに離れて取り付けられるときでさえ、ステップ又は曲げは生成されない。薄板１１はこのように軽く曲り、しかしスライド式ドア３、４の変位時に感知することは難しい。

図５は、取付け時のガイド装置５を示す。寸法が安定した材料から作られるアダプタ１０は大凡ストリップ状に形成され、ウエブ形状の支持具１７を備え、該支持具には家具本体２に固定するための開口１６が配備されている。アダプタ１０は更に、固定区域１８を備え、該固定区域上にて突起ウエブ２２間に幾つかの溝１９が形成されている。溝１９は該溝のベースに拡大部２０を有し、連結する及び/又は力で嵌合させる方法で薄板１１の係止(latching)を可能にする。この目的から、ウエブ２２は稍可撓性であり、薄板１１は片側に拡大ヘッド部２１を有するが、そうでなければ、断面部で略矩形に形成される。

図６にて、薄板１１はアダプタ１０上に取り付けられ、拡大ヘッド部２１を備えた端部は溝１９内に挿入されて拡大部２０を備えた領域に続いて係止する。薄板１１は突起ウエブ２２によって、溝１９の長手方向に直交する方向に固定される。薄板１１の突起部は高さＨを有し、該高さは５ｍｍから３０ｍｍの範囲にあり、例えば特に１０ｍｍから１５ｍｍである。薄板１１間の幅Ｂは４ｍｍから３０ｍｍの範囲にあり、例えば特に４ｍｍから２０ｍｍである。薄板１１は０.５ｍｍから５ｍｍの間の厚みを有し、特に１ｍｍから３ｍｍの厚みを有する。

図７Ａは、薄板１１を断面図で示す。拡大ヘッド部２１は端部上にて環状に突出する。図７Ｂに従って、係止用の拡大端部２１に代えて、薄板１１’上に１又は幾つかの溝２１’を設け、該溝内にてウエブ２２上の各係止突起が係合する。アダプタ上にて係止するために、他の断面形状が薄板のヘッド部に付与されることは理解される。

図８Ａは、輸送位置にある薄板１１を示す。薄板１１はロールに巻かれ、又は螺旋状に配置され、取付け用に線形位置に曲げられる。図８Ｂに従って、薄板１１をループ状に形成することも代替的に可能であり、薄板１１の最小曲げ半径Ｒは１０ｃｍより大きく、例えば２０ｃｍよりも大きい。曲げ半径Ｒは、薄板１１が取付け後にいかなる恒久的なプラスチック撓みをも受けないようにのみ選択されるのが好ましい。

図９は、家具本体２の頂部パネル上に取り付けられる第２のガイド装置６を示す。ガイド装置６は、第１のバー形状のアダプタ３０及び第２の同様の形状のアダプタ３０’を備え、両アダプタは金属又は強化プラスチックのような寸法が安定した材料から作られる。

図１０の拡大図に示すように、第２のアダプタ３０’は第１のアダプタ３０の延長部に配置され、両アダプタは家具本体２の頂部パネル上に位置する脚部３２を有し、該脚部は開口３１を通って係合するネジのような固定手段を介して固定される。各アダプタ３０、３０’は更に垂直ウエブ３３及び水平に配置された支持具３４を備え、この上に少なくとも１つのバー形状のガイド要素４０を挿入すべく鉢形状の受容部が配備されている。示された実施形態では、２つのバー形状のガイド要素４０が配備され、１又は２つ以上のガイド要素４０のみが明白に、アダプタ３０及び３０’上に取り付けられる。
アダプタ３０及び３０’間にギャップ３５が形成され、該ギャップはガイド要素４０によって架け渡される。

図１１に示すように、ガイド要素４０は、スライド式ドア嵌合具の走行部(running)のローラ３６用のガイド路として用いられ、該ガイド要素上にスライド式ドア３及び４が吊るされた方法で取り付けられる。ローラ３６はガイド要素４０の上面を転がり、一方、ガイド要素４０の底側は支持具３４上の受容部に保持される。アダプタ３０及び３０’は、曲がった鋼材から構成されるのが好ましいが、鋼形状(profile)又はアルミニウム形状からも作られ得る。可撓性のガイド要素４０は異なる可撓性材料から作られ、輸送用に曲げられ且つ２つのアダプタ３０及び３０’間の変わり目を架け渡すべく、金属ワイヤのような十分夏用差を有する金属から作られるのが好ましい。
図１２Ａは、輸送中の体積を減じるべく、ロール、束又はコイルに巻かれたバー形状のガイド要素を示す。図１２Ｂは、より長い場合に、ループ状又は蛇行状に配置された輸送形態のガイド要素を示す。

Claims (14)

1. それに沿って動かされる部品(１２、３６)、特にスライド式ドア嵌合具用のガイド装置(５、６)であって、第１のバー形状のアダプタ(１０、３０)と、該第１のバー形状のアダプタ(１０、３０)の延長部上に取り付けられた少なくとも１つの更なる第２のバー形状のアダプタ(１０’、３０’)を備えたガイド装置(５、６)において、
   可撓性材料から作られる少なくとも１つの連続的なガイド要素(１１、１１’、４０)が、前記第１のアダプタ(１０、３０)と、第２のアダプタ (１０’、３０’)に固定される、ガイド装置。
2. 前記第１及び/又は第２のアダプタ(１０、３０、１０’、３０’)は、寸法的に安定した材料、特にプラスチック又は金属から作られる、請求項１に記載のガイド装置。
3. 前記可撓性のガイド要素(１１、１１’、４０)は、ロールに巻き上げられる、請求項１又は２に記載のガイド装置。
4. 前記可撓性のガイド要素(１１、１１’、４０)は、薄板又はバー形状に形成された、請求項１乃至３の何れかに記載のガイド装置。
5. 少なくとも１つのガイド要素(１１、１１’、４０)は、第１及び第２のアダプタ(１０、３０、１０’、３０’)上に係止する、請求項１乃至４の何れかに記載のガイド装置。
6. 幾つかの連続的なガイド要素(１１、１１’、４０)は、第１及び第２のアダプタ(１０、３０、１０’、３０’)に固定された、請求項１乃至５の何れかに記載のガイド装置。
7. 前記第１及び第２のアダプタ(１０、３０、１０’、３０’)間のギャップ(２３、３５)は少なくとも１ｍｍで、特に５ｍｍから５０ｍｍである、請求項１乃至６の何れかに記載のガイド装置。
8. 連続的なガイド要素(１１、１１’、４０)は、薄板として形成され、該薄板の間にスライド要素(１２)を受け入れる溝が形成された、請求項１乃至７の何れかに記載のガイド装置。
9. 少なくとも１つのガイド要素(１１、１１’、４０)は、スライド可能な被覆を備えている、請求項１乃至８の何れかに記載のガイド装置。
10. 前記ガイド要素(４０)は、バー形状として形成され、アダプタ(３０、３０’)の鉢形状の受容部に置かれて、該受容部に固定される、請求項１乃至７の何れかに記載のガイド装置。
11. 前記ガイド装置は、滑斜面又はスライド式ドア嵌合具のローラガイドである、請求項１乃至１０の何れかに記載のガイド装置。
12. ガイド装置(５、６)を取り付ける方法であって、
    第１のバー形状のアダプタ(１０、３０)を家具本体(２)に固定する工程と、
    第１のアダプタ(１０、３０)の延長部内の少なくとも１つの第２のバー形状のアダプタ(１０’、３０’)を家具本体(２)に固定する工程と、
    少なくとも１つの可撓性の連続的なガイド要素(１１、４０)を第１及び第２のアダプタ(１０、１０’、３０、３０’)に固定する工程を含む方法。
13. ガイド装置(５、６)を取り付ける方法であって、
    少なくとも１つの可撓性の連続的なガイド要素(１１、１１’、４０)を、第１のバー形状のアダプタ(１０、３０)に固定する工程と、
    少なくとも１つの可撓性の連続的なガイド要素(１１、１１’、４０)を、第１のアダプタ(１０、３０)の延長部内の少なくとも１つの第２のバー形状のアダプタ(１０’、３０’)に固定する工程と、
    ガイド装置(５、６)を家具本体(２)に固定する工程を含む方法。
14. 前記ガイド要素(１１、４０)は、アダプタ(１０、１０’、３０、３０’)の取付け前後に、所望長さに切断され、アダプタ(１０、１０’、３０、３０’)に固定される、請求項１２又は１３の何れかに記載の方法。
    

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