JP2017214533A - ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェットグリップ性能および耐摩耗性を向上させるとともに、燃費特性をも向上させたタイヤ用ゴム組成物、並びに、それを用いて作製されたタイヤトレッドおよびタイヤを提供すること。【解決手段】スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、シリカを含む充填剤、メルカプト基を有する所定のシランカップリング剤、およびアルミニウム有機化合物を含む原料薬品を配合してなるゴム組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物、とりわけ、タイヤ用ゴム組成物、並びに、それを用いて作製されたタイヤトレッドおよびタイヤに関する。
タイヤは、トレッド、インナーライナー等、様々な部材により構成され、各部材に応じて諸性能が付与されている。路面と接触するトレッドには、安全性等の観点でウェットグリップ性能などが要求され、水酸化アルミニウムの添加により当該性能を改善する方法が提案されている(特許文献1)。
しかし、水酸化アルミニウムを添加すると、破壊強度が低下し、耐摩耗性が悪化するという問題があり、更なる改善が求められている。
特開2002−338750号公報
本発明は、ゴム組成物、とりわけ、ゴム破壊強度、ウェットグリップ性能および耐摩耗性を向上させるとともに、燃費特性をも向上させたタイヤ用ゴム組成物、並びに、それを用いて作製されたタイヤトレッドおよびタイヤを提供しようとするものである。
本発明者は、上記課題解決のため、鋭意検討を重ねた結果、所定のゴム成分にシリカを含む充填剤とメルカプト基を有するシランカップリング剤とを配合し、さらに、水酸化アルミニウムに代えて所定のアルミニウム有機化合物を配合することで、上記課題を解決できることを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1]スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、シリカを含む充填剤、メルカプト基を有するシランカップリング剤、およびアルミニウム有機化合物を含む原料薬品を配合してなるゴム組成物であって、
前記シランカップリング剤が、下記式(I)で示される結合単位Aと下記式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤および下記式(III)で示されるシランカップリング剤からなる群から選択される少なくとも一つである、ゴム組成物、
Figure 2017214533
Figure 2017214533
[式中、
xは0以上の整数、yは1以上の整数である。
1は水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基、または該アルキル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。R2は分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、または分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基を示す。R1とR2とで環構造を形成してもよい。]
Figure 2017214533
[式中、
1001は−Cl、−Br、−OR1006、−O(O=)CR1006、−ON=CR10061007、−ON=CR10061007、−NR10061007および(OSiR10061007h(OSiR100610071008)から選択される一価の基(R1006、R1007およびR1008は同一でも異なっていても良く、各々水素原子または炭素数1〜18の一価の炭化水素基であり、hは平均値が1〜4である。)である。
1002はR1001、水素原子または炭素数1〜18の一価の炭化水素基である。
1003はR1001、R1002、水素原子または[O(R1009O)j0.5−基(R1009は炭素数1〜18のアルキレン基、jは1〜4の整数である。)である。
1004は炭素数1〜18の二価の炭化水素基である。
1005は炭素数1〜18の一価の炭化水素基である。
x、yおよびzは、x+y+2z=3、0≦x≦3、0≦y≦2、0≦z≦1の関係を満たす数である。]
[2]充填剤が、さらにカーボンブラックを含むものである、上記[1]記載のゴム組成物、
[3]ゴム成分100質量部に対し、シリカの配合量が50〜150質量部、好ましくは60〜120質量部、より好ましくは60〜110質量部、カーボンブラックの配合量が5〜50質量部、好ましくは5〜35質量部、より好ましくは5〜20質量部、さらに好ましくは8〜20質量部、アルミニウム有機化合物の配合量が5〜45質量部、好ましくは5〜40質量部、より好ましくは7〜40質量部、さらに好ましくは10〜40質量部であって、シリカ100質量部に対し、シランカップリング剤の配合量が1〜20質量部、好ましくは1.5〜20質量部、より好ましくは2〜20質量部、さらに好ましくは5〜20質量部、さらに好ましくは5〜15質量部、さらに好ましくは7〜12質量部である、上記[2]記載のゴム組成物、
[4]アルミニウム有機化合物が、式(1):
Al(ORa)(ORb)(ORc3 (1)
(式中、Ra、RbおよびRcは、それぞれ独立に、脂肪族炭化水素基を表す。)
で示されるアルミニウムアルコキシドである、上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載のゴム組成物、
[5]上記[1]〜[4]のいずれか1項に記載のゴム組成物を用いて作製されたタイヤトレッド、
[6]上記[5]のタイヤトレッドを有するタイヤ、
に関する。
本発明によれば、優れた諸特性を有するゴム組成物、とりわけ、ゴム破壊強度、ウェットグリップ性能および耐摩耗性を向上させるとともに、燃費特性をも向上させたタイヤ用ゴム組成物、並びに、それを用いて作製されたタイヤトレッドおよびタイヤを提供することができる。
以下、発明を実施するための形態について説明する。
<ゴム成分>
ゴム成分は、スチレンブタジエンゴム(SBR)を含むものである。SBRとしては、特に限定されず、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)およびこれらの変性体(変性S−SBR、変性E−SBR)などを使用できる。変性SBRとしては、末端および/または主鎖が変性された変性SBR、スズ、ケイ素化合物などでカップリングされた変性SBR(縮合物、分岐構造を有するものなど)などが挙げられる。
SBRのビニル含有量は、充分なウェットグリップ性能およびドライグリップ性能の観点から、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上である。また、該ビニル含有量は、良好な耐摩耗性の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。なお、SBRのビニル含有量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定される値である。
SBRのスチレン含有量は、充分なウェットグリップ性能およびドライグリップ性能の観点から、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上である。また、該スチレン含有量は、良好な耐摩耗性および温度依存性(温度変化に対する性能変化が抑えられた状態)の観点から、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは45質量%以下である。
SBRのガラス転移点(Tg)は、良好なウェットグリップ性能およびドライグリップ性能の観点から、好ましくは−60℃以上、より好ましくは−50℃以上である。また、該Tgは、良好な初期グリップ性能および耐摩耗性の観点から、好ましくは0℃以下、より好ましくは−10℃以下である。
SBRの含有量は、充分な耐熱性および耐摩耗性の観点から、ゴム成分100質量%中、60質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、最も好ましくは100質量%である。
ゴム成分は、SBR以外に他のゴム成分を配合しても良い。そのような他のゴム成分としては、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などのジエン系ゴムや、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)などの非ジエン系ゴムなどが挙げられる。これら他のゴム成分は特定の種類のものを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<充填剤>
充填剤は、シリカを含むものである。シリカを含むことで、ウェットグリップ性能や燃費特性の向上が期待できるからである。シリカとしては、例えば、乾式法シリカ(無水シリカ)、湿式法シリカ(含水シリカ)などを用いることができる。なかでも、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカの窒素吸着によるBET比表面積(N2SA)は、燃費特性の向上や補強性向上に伴う耐摩耗性の向上の観点から、好ましくは50m2/g以上、より好ましくは70m2/g以上、より好ましくは100m2/g以上、より好ましくは120m2/g以上、更に好ましくは150m2/g以上である。である。一方、シリカのN2SAは、良好な分散性を確保し凝集を抑制する観点から、観点から、好ましくは500m2/g以下、好ましくは400m2/g以下、より好ましくは300m2/g以下である。
シリカのN2SAは、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シリカは特定の種類のものを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリカ以外の充填剤としては、本発明の目的に反しない限り、この分野で通常使用されるものをいずれも好適に使用することができ、そのような充填剤としては、例えば、カーボンブラックが挙げられる。カーボンブラックを配合することで、耐摩耗性の向上が期待できる。充填剤としては、シリカとカーボンブラックとからなるものが好ましい。
カーボンブラックとしては、例えば、オイルファーネス法により製造されたカーボンブラックなどが挙げられ、2種類以上のコロイダル特性の異なるものを併用してもよい。具体的にはGPF、HAF、ISAF、SAFなどが挙げられる。
カーボンブラックの窒素素吸着比表面積(N2SA)は、良好なウェットグリップ性能、ドライグリップ性能および耐摩耗性が得られるという理由から、70〜250m2/gが好ましく、110〜200m2/gがより好ましい。また、カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(DBP)は、同様の理由により、50〜250ml/100gが好ましい。なお、カーボンブラックのN2SAは、JIS K 6217−2:2001に、DBPは、JIS K6217−4:2001に準拠して測定される値である。
カーボンブラックは特定の種類のものを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリカの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、充分なウェットグリップ性能の観点から、50質量部以上、より好ましくは60質量部以上である。一方、該配合量は、その良好な分散、延いては良好な耐摩耗性の観点から、150質量部以下、好ましくは120質量部以下、より好ましくは110質量部以下である。
カーボンブラックを配合する場合の配合量は、良好なウェットグリップ性能、ドライグリップ性能および耐摩耗性の観点から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは8質量部以上である。一方、該配合量は、良好なウェットグリップ性能を維持する観点から、好ましくは50質量部以下、より好ましくは35質量部以下、さらに好ましくは20質量部以下である。
充填剤の配合量としては、良好なウェットグリップ性能、ドライグリップ性能および耐摩耗性の観点から、ゴム成分100質量部に対して、50質量部以上が好ましく、55質量部以上が好ましく、より好ましくは65質量部以上である。一方、該配合量は、良好なウェットグリップ性能および耐摩耗性の観点から、170質量部以下、より好ましくは150質量部以下、さらに好ましくは120質量部以下である。充填剤全体に占めるシリカの割合は、本発明の効果を良好に発揮するとの観点から、70質量%以上であることが好ましく、より好ましくは75質量%以上、より好ましくは80質量%以上である。一方、該割合は、同様の理由により、95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
なお、充填剤がシリカとカーボンブラックとのみからなる時は、上記「充填剤の総量」と「シリカの配合量」からカーボンブラックの配合量を定めてもよいし、あるいは、上記「充填剤の総量」と「カーボンブラックの配合量」からシリカの配合量を定めてもよい。
<シランカップリング剤>
シランカップリング剤は、メルカプト基を有するシランカップリング剤であって、具体的には、下記式(I)で示される結合単位Aと下記式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤および下記式(III)で示されるシランカップリング剤からなる群から選択される少なくとも一つである。
Figure 2017214533
Figure 2017214533
[式中、
xは0以上の整数、yは1以上の整数である。
1は水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基、または該アルキル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。R2は分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、または分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基を示す。R1とR2とで環構造を形成してもよい。]
Figure 2017214533
[式中、
1001は−Cl、−Br、−OR1006、−O(O=)CR1006、−ON=CR10061007、−ON=CR10061007、−NR10061007および(OSiR10061007h(OSiR100610071008)から選択される一価の基(R1006、R1007およびR1008は同一でも異なっていても良く、各々水素原子または炭素数1〜18の一価の炭化水素基であり、hは平均値が1〜4である。)である。
1002はR1001、水素原子または炭素数1〜18の一価の炭化水素基である。
1003はR1001、R1002、水素原子または[O(R1009O)j0.5−基(R1009は炭素数1〜18のアルキレン基、jは1〜4の整数である。)である。
1004は炭素数1〜18の二価の炭化水素基である。
1005は炭素数1〜18の一価の炭化水素基である。
x、yおよびzは、x+y+2z=3、0≦x≦3、0≦y≦2、0≦z≦1の関係を満たす数である。]
これら本発明に係るシランカップリング剤は、スルフィド部分がC−S−C結合であるため、ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのポリスルフィドシランに比べ、熱的に安定である。このため、より高温で混練りすることができるという特徴を有する。したがって、後述するアルミニウム有機化合物の加水分解で生じるアルコールを、混練り時に十分除去することが可能となる。また、熱的に安定な本発明に係るシランカップリング剤を用いると、ムーニー粘度の上昇が少なく、加工中の粘度上昇が抑制されるというメリットが得られる。さらに、本発明に係るシランカップリング剤は、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプトシランに比べ、スコーチ時間の短縮が抑制される。結合単位Aと結合単位Bとを含むシランカップリング剤は、結合単位Bにメルカプトシラン構造を持っているが、結合単位Aの−C715部分が結合単位Bの−SH基を覆うため、結果としてポリマーと反応しにくく、スコーチが発生しにくくなるためと考えられる。
式(I)で示される結合単位Aと式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤について説明する。
上述した加工中の粘度上昇を抑制する効果や、スコーチ時間の短縮を抑制する効果を高めることができるという点から、上記構造のシランカップリング剤において、結合単位Aの含有量は、好ましくは30モル%以上、より好ましくは50モル%以上であり、好ましくは99モル%以下、より好ましくは90モル%以下である。また、結合単位Bの含有量は、好ましくは1モル%以上、より好ましくは5モル%以上、更に好ましくは10モル%以上であり、好ましくは70モル%以下、より好ましくは65モル%以下、更に好ましくは55モル%以下である。また、結合単位AおよびBの合計含有量は、好ましくは95モル%以上、より好ましくは98モル%以上、特に好ましくは100モル%である。なお、結合単位A、Bの含有量は、結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合も含む量である。結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合の形態は特に限定されず、結合単位A、Bを示す式(I)、(II)と対応するユニットを形成していればよい。
1のハロゲンとしては、塩素、臭素、フッ素などがあげられる。
1の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などがあげられる。該アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜12である。
1の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、1−オクテニル基などがあげられる。該アルケニル基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
1の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基としては、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、へプチニル基、オクチニル基、ノニニル基、デシニル基、ウンデシニル基、ドデシニル基などがあげられる。該アルキニル基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
2の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基などがあげられる。該アルキレン基の炭素数は、好ましくは1〜12である。
2の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基としては、ビニレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、1−オクテニレン基などがあげられる。該アルケニレン基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
2の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基としては、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、ヘキシニレン基、へプチニレン基、オクチニレン基、ノニニレン基、デシニレン基、ウンデシニレン基、ドデシニレン基などがあげられる。該アルキニレン基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
式(I)で示される結合単位Aと式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤において、結合単位Aの繰り返し数(x)と結合単位Bの繰り返し数(y)の合計の繰り返し数(x+y)は、3〜300の範囲が好ましい。この範囲内であると、結合単位Bのメルカプトシランを、結合単位Aの−C715が覆うため、スコーチタイムが短くなることを抑制できるとともに、シリカやゴム成分との良好な反応性を確保することができる。
式(I)で示される結合単位Aと式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤としては、例えば、Momentive Performance Materials社製のNXT−Z30、NXT−Z45、NXT−Z60などを使用することができる。
式(III)で示されるシランカップリング剤について説明する。
上記式(III)において、R1005、R1006、R1007およびR1008はそれぞれ独立に、炭素数1〜18の直鎖、環状もしくは分枝のアルキル基、アルケニル基、アリール基およびアラルキル基からなる群から選択される基であることが好ましい。また、R1002が炭素数1〜18の一価の炭化水素基である場合は、直鎖、環状もしくは分枝のアルキル基、アルケニル基、アリール基およびアラルキル基からなる群から選択される基であることが好ましい。R1009は直鎖、環状または分枝のアルキレン基であることが好ましく、特に直鎖状のものが好ましい。R1004は例えば炭素数1〜18のアルキレン基、炭素数2〜18のアルケニレン基、炭素数5〜18のシクロアルキレン基、炭素数6〜18のシクロアルキルアルキレン基、炭素数6〜18のアリーレン基、炭素数7〜18のアラルキレン基を挙げることができる。前記アルキレン基およびアルケニレン基は、直鎖状および枝分かれ状のいずれであってもよく、前記シクロアルキレン基、シクロアルキルアルキレン基、アリーレン基およびアラルキレン基は、環上に低級アルキル基等の官能基を有していてもよい。このR1004としては、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、特に直鎖状アルキレン基、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基が好ましい。
上記式(III)におけるR1002、R1005、R1006、R1007およびR1008の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ビニル基、プロぺニル基、アリル基、ヘキセニル基、オクテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。上記式(III)におけるR1009の例として、直鎖状アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、n−ブチレン基、ヘキシレン基等が挙げられ、分枝状アルキレン基としては、イソプロピレン基、イソブチレン基、2−メチルプロピレン基等が挙げられる。
上記式(III)で表されるシランカップリング剤の具体例としては、3−ヘキサノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−オクタノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−デカノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−ラウロイルチオプロピルトリエトキシシラン、2−ヘキサノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−オクタノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−デカノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−ラウロイルチオエチルトリエトキシシラン、3−ヘキサノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−オクタノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−デカノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−ラウロイルチオプロピルトリメトキシシラン、2−ヘキサノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−オクタノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−デカノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−ラウロイルチオエチルトリメトキシシラン等を挙げることができる。なかでも、加工性と低燃費性の両立の点で、3−オクタノイルチオプロピルトリエトキシシラン(Momentive Performance Materials社製のNXTシラン)が特に好ましい。
シランカップリング剤の配合量は、良好な耐摩耗性の観点から、シリカ100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは1.5質量部以上、より好ましくは2質量部以上、より好ましくは5質量部以上、より好ましくは7質量部以上である。一方、該配合量は、コストの増加に見合った改善効果を得るとの観点から、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下、より好ましくは12質量部以下である。
シランカップリング剤は特定の種類のものを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<アルミニウム有機化合物>
アルミニウム有機化合物とは、アルミニウムと有機化合物とからなる複合体であって、加水分解反応により水酸化アルミニウムを生成するものをいう。したがって、かかるアルミニウム有機化合物が配合されると、混練り中に、アルミニウム有機化合物の少なくとも一部が加水分解を受けて、水酸化アルミニウムを生成する。
このようなアルミニウム有機化合物としては、例えば、式(1):
Al(ORa)(ORb)(ORc3 (1)
(式中、Ra、RbおよびRcは、それぞれ独立に、脂肪族炭化水素基を表す。)
で示されるアルミニウムアルコレートが挙げられる。ここで、脂肪族炭化水素基とは、分岐または非分岐のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を骨格とし、酸素原子、窒素原子等のヘテロ原子を含み得るものである。また、該脂肪族炭化水素基の炭素数は、1〜12(C1-12)(但し、アルケニル基またはアルキニル基を骨格とする場合、炭素数の下限は少なくとも2であることを要する。以下同様。)のものが好ましく、より好ましくはC1-10、より好ましくはC1-8、より好ましくはC2-6である。Ra、RbまたはRcで示される脂肪族炭化水素基としては、例えば、エチル基(C2)、イソプロピル基(C3)、セカンダリーブチル基(C4)、3−エトキシカルボニル−2−プロペン−2−イル基(C6)などが挙げられる。
アルミニウムアルコレートとしては、例えば、アルミニウムエチレート、アルミニウムイソプロピレート、アルミニウムジイソプロピレート・モノセカンダリーブチレート、アルミニウムセカンダリーブチレート、アルミニウムエチルアセトアセテート・ジイソプロピレート、アルミニウムトリスエチルアセトアセテートなどが挙げられる。
アルミニウム有機化合物の配合量は、良好なウェットグリップ性能および耐摩耗性の観点から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは7質量部以上、より好ましくは10質量部以上である。一方、該配合量は、同様の理由により、好ましくは45質量部以下、より好ましくは40質量部以下である。
アルミニウム有機化合物は特定の種類のものを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、タイヤ工業において一般的に用いられている配合剤、例えば、軟化剤、老化防止剤、ワックス、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
軟化剤は、配合することにより、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能、初期グリップ性能などの向上が期待できる。軟化剤としては特に限定されないが、オイルなどが挙げられる。オイルとしては、例えば、パラフィン系、アロマ系、ナフテン系プロセスオイルなどのプロセスオイルなどが挙げられる。オイルを配合する場合の配合量は、添加による効果を十分に得るとの観点から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは25質量部以上である。また、該含有量は、耐摩耗性を維持するとの観点から、好ましくは70質量部以下、より好ましくは60質量部以下である。なお、本明細書において、オイルの含有量には、油展ゴムに含まれるオイル量も含まれる。
軟化剤は特定の種類のものを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
加硫促進剤としては、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、グアニジン系加硫促進剤などが挙げられる。スルフェンアミド系加硫促進剤としては、例えば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−第3ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドなどが挙げられる。チアゾール系加硫促進剤としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィドなどが挙げられる。チウラム系加硫促進剤としては、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィドなどが挙げられる。グアニジン系加硫促進剤としては、例えば、ジフェニルグアニジンなど挙げられる。
加硫促進剤を配合する場合の含有量は、充分な加硫を達成するとの観点から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上である。また、該含有量は、充分なスコーチタイムを確保するとの観点から、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。
加硫促進剤は特定の種類のものを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで前記各成分を混練りし、必要に応じ、その後加硫する方法などにより製造できる。
<用途>
本発明のゴム組成物は、その特性を生かし、種々の用途に用いることができるが、中でも、タイヤ用ゴム組成物として用いることができる。本発明のゴム組成物をタイヤ用ゴム組成物として用いる場合、タイヤを構成する各種部材、例えば、ベーストレッドを含むトレッドの他、インナーライナー、サイドウォール等に用いることができるが、その特性から、トレッド(タイヤトレッド)に用いることが好ましい。
本発明のゴム組成物をタイヤに使用する場合、通常の方法により、本発明のゴム組成物からタイヤを製造することができる。すなわち、必要に応じて前記成分を適宜配合した混合物を混練りし、未加硫の段階でタイヤの各部材の形状に合わせて押出し加工し、タイヤ成形機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得ることができ、これに空気を入れ、空気入りタイヤとすることができる。
なお、理論に拘束されることは意図しないが、水酸化アルミニウムに代えて、アルミニウム有機化合物を用いることによる効果は以下のように考えられる。すなわち、水酸化アルミニウムは、ウェットグリップ性能の向上に寄与するものの、粒子径が比較的大きいことおよびゴムとの結合点がないことから、耐摩耗性を悪化させてしまうことが避けられない。耐摩耗性は、粒子径を小さくすることである程の改善が度期待できるが、一方でウェットグリップ性能の伸び代は目減りしてしまうという問題がある。しかし、アルミニウム有機化合物は、加水分解により、水酸化アルミニウムを生じる化合物であり、その加水分解の様式は、シランカップリング剤と同様である。したがって、シランカップリング剤と協働して、フィラー表面の水分を高効率で消費し、混練時のシェアが大きくなる。その結果として練りが深まり、フィラー分散性が向上すると考えらえる。また、アルミニウム有機化合物は、シランカップリング剤の反応と同様に、ゴムとも反応してその補強効果が高まることで、耐摩耗性が向上すると考えられる。
また、本発明においては、熱的に安定な特定のシランカップリング剤を使用するため、混練りをより高温で実施することができる。このため、アルミニウム有機化合物の加水分解により生成するアルコールを、混練りの段階で十分除去することが容易となる。アルコールが十分除去できないと、加硫時に多量のアルコール蒸気が発生し、該蒸気の影響によりゴム組成物の体積が増大してしまうという問題が生ずる。このため、加硫前に、アルコールを十分除去できることは、本発明におけるメリットの一つである。
本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は、実施例にのみ限定されるものではない。
以下に、本明細書において使用した各種薬品をまとめて示す。各種薬品は必要に応じて常法に従い精製を行った。
<ゴム組成物の製造に用いた各種薬品>
S−SBR:LANXESS社製のBuna VSL 2525−0(溶液重合SBR、結合スチレン量:25質量%、ビニル含有量:25質量%、Tg=−49℃)
シリカ:エボニックデグサ社製のウルトラシルVN3(N2SA:175m2/g)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のN220(N2SA:114m2/g)
水酸化アルミニウム:昭和電工(株)製のハイジライトH−43(商品名)(平均一次粒子径:0.75μm)
アルミニウム有機化合物:川研ファインケミカル(株)製のアルミニウムイソプロピレート(化合物名)PADM(商品名)
オイル:ジャパンエナジー(株)製のTDAE
シランカップリング剤A:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
シランカップリング剤B:Momentive Performance Materials社製のNXTシラン(3−オクタノイルチオプロピルトリエトキシシラン)
シランカップリング剤C:Momentive Performance Materials社製のNXT−Z45(結合単位Aと結合単位Bとの共重合体(結合単位A:55モル%、結合単位B:45モル%)
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)(6PPD)
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸つばき
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
<タイヤ用ゴム組成物の製造>
表1に示す配合処方に従い、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間、2mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。また、得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、タイヤ成型機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを形成し、170℃で12分間加硫し、試験用タイヤ(サイズ:195/65R15)を製造した。
<評価>
(ウェットグリップ指数)
日邦産業(株)製のダイナミック・フリクション・テスター(DFテスター)を用いる公知の測定方法に従い、上記で得た加硫ゴム組成物から試験片を切り出し、該試験片にゆっくりと散水し上部に水膜ができることを確認し、該試験体の線速度を7km/hまで上げながら、動的摩擦係数(μ)を測定した。基準比較例のウェットグリップ指数を100とし、以下の計算式により、各配合の動的摩擦係数(μ)をそれぞれ指数表示した。動的摩擦係数(μ)が大きいほど、またウェットグリップ指数が大きいほど、ウェットグリップ性能が高く、走行上の安全性が高い。

(ウェットグリップ指数)=(各配合のμ)÷(基準比較例のμ)×100
(低燃費性指数)
各加硫ゴム組成物から試験片を切り出し、(株)上島製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用いて、初期歪10%、動歪み1%、周波数10Hzの条件下で、70℃における加硫ゴムシートの損失正接(tanδ)を測定し、基準比較例の低燃費性指数を100とし、以下の計算式により、各配合のtanδをそれぞれ指数表示した。tanδの値が低いほど、また低燃費性指数が大きいほど、低燃費性に優れる。

(低燃費性指数)=(基準比較例のtanδ)÷(各配合のtanδ)×100
(ゴム破壊強度指数)
得られた加硫ゴム組成物について、JIS K6251に準じて3号ダンベルを用いて引張り試験を実施し、破断強度(TB)及び破断時伸び(EB)(%)を測定した。そして、TB×EB/2の数値を破壊強度とし、各配合の破壊強度を、基準比較例の破壊強度を100として下記計算式により指数表示した。指数が大きいほど破壊強度に優れる。

(破壊強度指数)=(各配合のTB×EB/2)/(基準比較例のTB×EB/2)×100
(耐摩耗性指数)
ランボーン型摩耗試験機を用いて、室温、負荷荷重1.0kgf、スリップ率30%の条件で加硫ゴム組成物の摩耗量を測定した。基準比較例の耐摩耗性指数を100として、以下の計算式により、各配合の摩耗量を指数表示した。摩耗量が少ないほど、また耐摩耗性指数が大きいほど、耐摩耗性が優れている。

(耐摩耗性指数)=(基準比較例の摩耗量)÷(各配合の摩耗量)×100
(結果)
結果を、表1に示す。
Figure 2017214533

Claims (6)

  1. スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、シリカを含む充填剤、メルカプト基を有するシランカップリング剤、およびアルミニウム有機化合物を含む原料薬品を配合してなるゴム組成物であって、
    前記シランカップリング剤が、下記式(I)で示される結合単位Aと下記式(II)で示される結合単位Bとを含むシランカップリング剤および下記式(III)で示されるシランカップリング剤からなる群から選択される少なくとも一つである、ゴム組成物。
    Figure 2017214533
    Figure 2017214533
    [式中、
    xは0以上の整数、yは1以上の整数である。
    1は水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基、または該アルキル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。R2は分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、または分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基を示す。R1とR2とで環構造を形成してもよい。]
    Figure 2017214533
    [式中、
    1001は−Cl、−Br、−OR1006、−O(O=)CR1006、−ON=CR10061007、−ON=CR10061007、−NR10061007および(OSiR10061007h(OSiR100610071008)から選択される一価の基(R1006、R1007およびR1008は同一でも異なっていても良く、各々水素原子または炭素数1〜18の一価の炭化水素基であり、hは平均値が1〜4である。)である。
    1002はR1001、水素原子または炭素数1〜18の一価の炭化水素基である。
    1003はR1001、R1002、水素原子または[O(R1009O)j0.5−基(R1009は炭素数1〜18のアルキレン基、jは1〜4の整数である。)である。
    1004は炭素数1〜18の二価の炭化水素基である。
    1005は炭素数1〜18の一価の炭化水素基である。
    x、yおよびzは、x+y+2z=3、0≦x≦3、0≦y≦2、0≦z≦1の関係を満たす数である。]
  2. 充填剤が、さらにカーボンブラックを含むものである、請求項1記載のゴム組成物。
  3. ゴム成分100質量部に対し、シリカの配合量が50〜150質量部、カーボンブラックの配合量が5〜50質量部、アルミニウム有機化合物の配合量が5〜45質量部であって、シリカ100質量部に対し、シランカップリング剤の配合量が1〜20質量部である、請求項2記載のゴム組成物。
  4. アルミニウム有機化合物が、式(1):
    Al(ORa)(ORb)(ORc3 (1)
    (式中、Ra、RbおよびRcは、それぞれ独立に、脂肪族炭化水素基を表す。)
    で示されるアルミニウムアルコキシドである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴム組成物を用いて作製されたタイヤトレッド。
  6. 請求項5のタイヤトレッドを有するタイヤ。
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