JP5612597B2 - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤに関する。
従来から、タイヤの安全性および低燃費性の向上を目的に、補強用充填剤としてシリカが使用されている。また、シリカだけでは充分な効果が得られないため、シリカと共に、シリカとゴム成分を結合させるシランカップリング剤が使用されている。
シランカップリング剤とシリカとが反応するためには、シランカップリング剤が有するケイ素原子に結合しているアルコキシ基等が加水分解され、シラノール基が生成する必要がある。しかし、アルコキシ基等の加水分解反応は短時間で進行しないため、ゴムの混練工程においてアルコキシ基等の加水分解反応が充分に進行していなかった。そのため、シランカップリング剤とシリカとの反応率が低くなり、シリカの性能を最大限まで引き出せていなかった。
上記問題を解決する方法として、特許文献1〜3には、それぞれ各種ナトリウム塩、各種カリウム塩、ホウ酸をゴム組成物に配合することが開示されている。しかし、ヒドロキシ酸、イタコン酸については、詳細に検討されていない。
特開2001−247718号公報 特開2005−232295号公報 特開2007−77322号公報
本発明は、前記課題を解決し、シランカップリング剤とシリカとの反応率を向上させ、低燃費性、耐摩耗性を向上できるタイヤ用ゴム組成物、及び該タイヤ用ゴム組成物をタイヤの各部材に用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含むタイヤ用ゴム組成物に関する。
上記タイヤ用ゴム組成物は、カーボンブラックを含むことが好ましい。
上記ヒドロキシ酸が脂肪族ヒドロキシ酸であることが好ましい。
上記ヒドロキシ酸が、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、及びクエン酸からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記ヒドロキシ酸がリンゴ酸であることが好ましい。
上記塩がリンゴ酸ナトリウムであることが好ましい。
上記タイヤ用ゴム組成物は、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩の平均粒子径が300μm以下であることが好ましい。
上記タイヤ用ゴム組成物は、未反応のシランカップリング剤量が15質量%以下であることが好ましい。
上記シランカップリング剤がスルフィド系のシランカップリング剤、下記式(1)で表されるシランカップリング剤、及び下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
Figure 0005612597
(式(1)中、Rは−O−(R−O)−R(m個のRは、同一又は異なって、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。mは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、Rと同一の基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基又は−O−R(Rは水素原子、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。)で表される基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基を表す。)
Figure 0005612597
Figure 0005612597
(式(2)、(3)中、xは0以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
上記タイヤ用ゴム組成物は、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩の含有量が、シリカ100質量部に対して、0.01〜25質量部であることが好ましい。
上記タイヤ用ゴム組成物は、アンモニウム塩を含むことが好ましい。
上記アンモニウム塩が炭酸アンモニウム又は炭酸水素アンモニウムであることが好ましい。
上記タイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練する第一ベース練り工程、上記第一ベース練り工程により得られた混練物1と、ステアリン酸と、酸化亜鉛とを混練する第二ベース練り工程、並びに、上記第二ベース練り工程により得られた混練物2と、加硫剤と、加硫促進剤とを混練する仕上げ練り工程を含む製法により得られることが好ましい。
上記第一ベース練り工程は、アンモニウム塩も混練するものであることが好ましい。
上記第一ベース練り工程は、ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練した後、アンモニウム塩を加えて更に混練するものであることが好ましい。
上記第二ベース練り工程は、アンモニウム塩も混練するものであることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含むタイヤ用ゴム組成物であるので、シランカップリング剤とシリカとの反応率を向上させ、低燃費性、耐摩耗性を向上でき、該ゴム組成物をタイヤの各部材に使用することにより、低燃費性、耐摩耗性に優れた空気入りタイヤを提供することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含む。
本発明で使用できるゴム成分としては、特に限定されず、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、スチレンイソプレンゴム(SIR)、イソプレンブタジエンゴム等のジエン系ゴムが挙げられる。ジエン系ゴムは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、耐摩耗性、ウェットグリップ性能、低燃費性の高度な両立という理由から、SBR、NR、ENR、IR、BRが好ましい。
SBRとしては、特に限定されず、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)等を使用できる。
本発明のゴム組成物がSBRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上である。50質量%未満であると、充分なウェットグリップ性能が得られないおそれがある。ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。90質量%を超えると、低燃費性が悪化するおそれがある。
NRとしては、例えば、SIR20、RSS♯3、TSR20等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。
本発明のゴム組成物がNRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。20質量%未満であると、ゴムの強度が劣り、ゴム片の欠けの原因となる。ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、好ましくは85質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは50質量%以下、特に好ましくは40質量%以下である。85質量%を超えると、ウェットグリップ性能が低下するおそれがある。
BRとしては、特に限定されず、例えば、日本ゼオン(株)製のBR1220、宇部興産(株)製のBR130B、BR150B等の高シス含有量のBR、宇部興産(株)製のVCR412、VCR617等のシンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR等を使用できる。
本発明のゴム組成物がBRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上である。5質量%未満であると、充分な耐摩耗性が得られないおそれがある。ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下である。40質量%を超えると、ゴムの強度が劣り、ゴム片の欠けの原因となる。
本発明では、シリカが使用される。シリカを配合することにより、ウェットグリップ性能、低燃費性が向上する。シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカのチッ素吸着比表面積(NSA)は、40m/g以上が好ましく、50m/g以上がより好ましく、100m/g以上が更に好ましく、150m/g以上が特に好ましい。40m/g未満では、充分な耐摩耗性が得られないおそれがある。また、シリカのNSAは、220m/g以下が好ましく、200m/g以下がより好ましい。220m/gを超えると、ゴムへの分散が困難となり、分散不良を起こすおそれがある。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは15質量部以上、更に好ましくは20質量部以上、特に好ましくは30質量部以上である。5質量部未満であると、充分なゴムの強度が得られず、耐摩耗性が低下するおそれがある。また、シリカの含有量を20質量部以上にすることにより、混練中にシリカから放出される吸着水によってヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩を溶解し、良好に分散させることができる。上記シリカの含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは120質量部以下である。150質量部を超えると、シリカの分散が不均一となり、耐摩耗性が低下するおそれがある。
本発明では、シランカップリング剤が使用される。シランカップリング剤を配合することにより、ゴムとシリカの結合が生じ、耐摩耗性が向上する。本発明で使用されるシランカップリング剤としては、特に限定されず、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどのスルフィド系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシランなどのクロロ系、下記式(1)で表されるシランカップリング剤、及び下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤などがあげられる。なかでも、良好な耐摩耗性が得られるという理由からスルフィド系のシランカップリング剤(より好ましくはビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)、下記式(1)で表されるシランカップリング剤、及び下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤が好ましく、下記式(1)で表されるシランカップリング剤、及び下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤がより好ましい。
下記式(1)で表されるシランカップリング剤を配合することにより、より優れた低発熱性(低燃費性)と高いゴム強度が得られる。
Figure 0005612597
上記式(1)のRは−O−(R−O)−R(m個のRは、同一又は異なって、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。mは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。
上記Rは、同一又は異なって、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜15、より好ましくは炭素数1〜3)の2価の炭化水素基を表す。
該炭化水素基としては、例えば、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基、炭素数6〜30のアリーレン基等が挙げられる。なかでも、シリカと結合しやすく、低発熱性(低燃費性)に有利であるという理由から、上記アルキレン基が好ましい。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜15、より好ましくは炭素数1〜3)のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基等が挙げられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜15、より好ましくは炭素数2〜3)のアルケニレン基としては、例えば、ビニレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、1−オクテニレン基等が挙げられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜15、より好ましくは炭素数2〜3)のアルキニレン基としては、例えば、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、ヘキシニレン基、へプチニレン基、オクチニレン基、ノニニレン基、デシニレン基、ウンデシニレン基、ドデシニレン基等が挙げられる。
の炭素数6〜30(好ましくは炭素数6〜15)のアリーレン基としては、例えば、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基等が挙げられる。
上記mは1〜30(好ましくは2〜20、より好ましくは3〜7、更に好ましくは5〜6)の整数を表す。
は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。なかでも、シリカとの反応性が高いという理由から、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基が好ましい。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数3〜25、より好ましくは炭素数10〜15)のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数3〜25、より好ましくは炭素数10〜15)のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、1−オクテニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、オクタデセニル基等が挙げられる。
の炭素数6〜30(好ましくは炭素数10〜20)のアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニル基等が挙げられる。
の炭素数7〜30(好ましくは炭素数10〜20)のアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
上記式(1)のRの具体例としては、例えば、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1225、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1429、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327等が挙げられる。なかでも、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327が好ましい。
及びRは、同一若しくは異なって、Rと同一の基(すなわち、−O−(R−O)−Rで表される基)、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基又は−O−R(Rは水素原子、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。)で表される基を表す。なかでも、化学的安定性という理由から、Rと同一の基、−O−R(Rが分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基の場合)で表される基が好ましい。
及びRの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基等が挙げられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜3)のアルキル基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基と同様の基を挙げることができる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基と同様の基を挙げることができる。
の炭素数6〜30のアリール基としては、例えば、上記Rの炭素数6〜30のアリール基と同様の基を挙げることができる。
の炭素数7〜30のアラルキル基としては、例えば、上記Rの炭素数7〜30のアラルキル基と同様の基を挙げることができる。
上記式(1)のR及びRの具体例としては、例えば、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1225、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1429、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、C−O−、CH−O−、C−O−等が挙げられる。なかでも、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327、C−O−が好ましい。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜5)のアルキレン基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基と同様の基を挙げることができる。
上記式(1)で表されるシランカップリング剤としては、例えば、エボニックデグッサ社製のSi363等を使用することができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
下記式(3)で示される結合単位Bと、必要に応じて下記式(2)で示される結合単位Aからなるシランカップリング剤を配合することにより、より優れた低発熱性(低燃費性)と高いゴム強度が得られる。
上記結合単位Aと結合単位Bからなるシランカップリング剤は、結合単位Aと結合単位Bとの合計量に対して、結合単位Bを1〜70モル%の割合で共重合したものが好ましい。
結合単位Aと結合単位Bのモル比が上記条件を満たす場合、ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのポリスルフィドシランに比べ、加工中の粘度上昇が抑制される。これは結合単位Aのスルフィド部分がC−S−C結合であるため、テトラスルフィドやジスルフィドに比べ熱的に安定であることから、ムーニー粘度の上昇が少ないためと考えられる。
また、結合単位Aと結合単位Bのモル比が上記条件を満たす場合、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプトシランに比べ、スコーチ時間の短縮が抑制される。これは結合単位Bはメルカプトシランの構造を持っているが、結合単位Aの−C15部分が結合単位Bの−SH基を覆うためポリマーと反応しにくく、スコーチが発生しにくいためと考えられる。
Figure 0005612597
Figure 0005612597
(式(2)、(3)中、xは0(好ましくは1)以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
のハロゲンとしては、塩素、臭素、フッ素などが挙げられる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜12、さらに好ましくは炭素数1〜5)のアルキル基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基と同様の基を挙げることができる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜12)のアルキレン基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基と同様の基を挙げることができる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜12)のアルケニル基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基と同様の基を挙げることができる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜12)のアルケニレン基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基と同様の基を挙げることができる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜12)のアルキニル基としては、例えば、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、へプチニル基、オクチニル基、ノニニル基、デシニル基、ウンデシニル基、ドデシニル基等が挙げられる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜12)のアルキニレン基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基と同様の基を挙げることができる。
上記結合単位Aと結合単位Bからなるシランカップリング剤において、結合単位Aの繰り返し数(x)と結合単位Bの繰り返し数(y)の合計の繰り返し数(x+y)は、3〜300の範囲が好ましい。この範囲内、かつ、xが1以上であると、結合単位Bのメルカプトシランを、結合単位Aの−C15が覆うため、スコーチタイムが短くなることを抑制できるとともに、シリカやゴム成分との良好な反応性を確保することができる。
上記結合単位Aと結合単位Bからなるシランカップリング剤としては、例えば、Momentive社製のNXT−Z30、NXT−Z45、NXT−Z60、NXT−Z100等を使用することができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは2質量部以上、更に好ましくは4質量部以上、特に好ましくは6質量部以上である。シランカップリング剤の含有量が0.1質量部未満では、転がり抵抗の低減(低燃費性向上)効果が充分得られない傾向がある。また、シランカップリング剤の含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下、更に好ましくは10質量部以下である。シランカップリング剤の含有量が20質量部を超えると、高価なシランカップリング剤の添加量に見合った転がり抵抗の低減(低燃費性向上)効果が得られない傾向がある。なお、2種以上のシランカップリング剤を併用する場合には、上記含有量は、合計含有量を意味する。
本発明では、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種が配合される。これにより、シランカップリング剤が有するアルコキシ基等の加水分解反応が促進され、ゴム組成物の混練工程において、アルコキシ基等の加水分解反応が充分に進行する(シラノール基が充分に生成する)ため、シランカップリング剤とシリカとの反応率を向上させることができ、得られたゴム組成物(空気入りタイヤ)の低燃費性、耐摩耗性を向上できる。
ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩のなかでも、融点が低く、ゴムの混練中に溶解してよく分散するという理由から、ヒドロキシ酸、イタコン酸が好ましい。また、ヒドロキシ酸及び/又はイタコン酸の塩は、ヒドロキシ酸、イタコン酸よりも分散性に劣る傾向がある一方で、シランカップリング剤とシリカとの反応率向上効果が高いという利点を有している。ヒドロキシ酸及び/又はイタコン酸の塩の分散性は、シリカ量を20質量部以上に調整したり、塩の平均粒子径を小さくすることで改善できる。
本発明におけるヒドロキシ酸とは、ヒドロキシ基を有するカルボン酸(すなわち、ヒドロキシ基とカルボキシル基を有する化合物)である。ヒドロキシ酸としては、例えば、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、セレブロン酸、タルトロン酸、ヒドロキシ酪酸、ロイシン酸、グリコール酸、パントイン酸等の脂肪族ヒドロキシ酸やサリチル酸、ベンジル酸等の芳香族ヒドロキシ酸等が挙げられる。なかでも、環境に優しいという理由から、脂肪族ヒドロキシ酸が好ましく、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸がより好ましく、リンゴ酸が更に好ましい。
上記塩としては、ヒドロキシ酸及びイタコン酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、リチウム塩、亜鉛塩などが挙げられる。なかでも、シランカップリング剤とシリカとの反応性の点から、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
ゴムの混練中に溶解してよく分散するという理由から、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩の平均粒子径は、好ましくは300μm以下、より好ましくは150μm以下、更に好ましくは120μm以下である。該平均粒子径の下限は特に限定されない。このような平均粒子径にすることにより、融点が高いヒドロキシ酸及び/又はイタコン酸の塩であっても、良好に分散させることができる。
なお、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩の平均粒子径は、走査型電子顕微鏡を用いて撮影された画像から100個の粒子径を測定し、その平均により求めることができる。
ゴム組成物の混練工程において、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩は、粉体を使用することが好ましい。これにより、本発明のゴム組成物を低コストで効率良く製造することができる。
ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは0.3質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1質量部以上、特に好ましくは2質量部以上である。上記含有量が0.3質量部未満では、シランカップリング剤とシリカとの反応率向上効果が充分に得られないおそれがある。また、上記含有量は、好ましくは25質量部以下、より好ましくは20質量部以下、更に好ましくは10質量部以下、特に好ましくは6質量部以下である。上記含有量が25質量部を超えると、ゴム中の異物が多くなり、転がり抵抗が上昇し、低燃費性が低下するおそれがある。
上記含有量は、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩を併用する場合は、合計含有量を意味する。
本発明では、アンモニウム塩を配合することが好ましい。ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種と共に、アンモニウム塩を配合することにより、シランカップリング剤が有するアルコキシ基等の加水分解反応が更に促進され、ゴム組成物の混練工程において、アルコキシ基等の加水分解反応がより充分に進行する(シラノール基がより充分に生成する)ため、シランカップリング剤とシリカとの反応率をより向上させることができ、得られたゴム組成物(空気入りタイヤ)の低燃費性、耐摩耗性をより向上できる。
アンモニウム塩としては、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。なかでも、本願発明の効果がより得られる点から、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムが好ましい。
アンモニウム塩の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上である。上記含有量が0.5質量部未満では、シランカップリング剤とシリカとの反応率向上効果が充分に得られないおそれがある。また、上記含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。上記含有量が20質量部を超えると、ゴム中の異物が多くなり、転がり抵抗が上昇し、低燃費性が低下するおそれがある。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、カーボンブラック、クレー等の補強用充填剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、オイル等の軟化剤、ワックス、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物は、カーボンブラックを配合することが好ましい。これにより、良好な耐摩耗性が得られる。カーボンブラックとしては特に限定されず、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは50m/g以上、より好ましくは100m/g以上である。50m/g未満では、充分な補強性が得られない傾向がある。カーボンブラックのNSAは、好ましくは200m/g以下、より好ましくは150m/g以下である。200m/gを超えると、低燃費性が悪化する傾向がある。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって測定される値である。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以上、より好ましくは5質量部以上、更に好ましくは15質量部以上である。3質量部未満の場合、隠蔽力が低下し、充分な耐候性が得られないおそれがある。カーボンブラックの含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは40質量部以下、更に好ましくは30質量部以下である。100質量部を超えると、ゴムが硬くなり過ぎる傾向があり、また、シリカによる低燃費性の改善効果が損なわれる傾向がある。
本発明で使用できる加硫促進剤としては、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(DZ)、メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアゾリルジスルフィド(MBTS)、ジフェニルグアニジン(DPG)等が挙げられる。なかでも、良好な低燃費性及び耐摩耗性が得られるという理由から、DPGが好ましい。
DPGの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.2質量部以上、より好ましくは0.4質量部以上である。0.2質量部未満であると、ゴム組成物が充分に加硫されず、必要とするゴム特性が得られない傾向がある。DPGの含有量は、好ましくは1.8質量部以下、より好ましくは1.6質量部以下である。1.8質量部を超えると、ゴム焼けが生じるおそれがある。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどの混練機を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明の効果がより得られる点から、ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練する第一ベース練り工程、第一ベース練り工程により得られた混練物1と、ステアリン酸と、酸化亜鉛とを混練する第二ベース練り工程、並びに、第二ベース練り工程により得られた混練物2と、加硫剤と、加硫促進剤とを混練する仕上げ練り工程を含む製法により製造することが好ましい。このような製法によれば、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩によるシランカップリング剤の加水分解反応の促進効果が、酸化亜鉛やステアリン酸によって損なわれることを防止することができる。これにより、シリカとシランカップリング剤との反応率が向上し、未反応のシランカップリング剤量を15質量%以下(好ましくは10質量%以下)にすることが可能となる。
未反応のシランカップリング剤量は、後述する実施例に記載の方法で測定できる。
また、シリカとシランカップリング剤との反応率を更に向上できるという点から、第一ベース練り工程又は第二ベース練り工程においては、アンモニウム塩も混練することが好ましい。アンモニウム塩を混練する場合には、本発明の効果がより得られる点から、ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練した後に、アンモニウム塩を加えて更に混練することが好ましい。すなわち、第一ベース練り工程の途中又は第二ベース練り工程において、アンモニウム塩を加えて更に混練することが好ましい。なお、第一ベース練り工程でアンモニウム塩を混練する場合には、第一ベース練り工程の後半以降にアンモニウム塩を加えて混練することがより好ましい。
これは、まず、ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練することにより、シランカップリング剤が有するアルコキシ基等の加水分解反応を促進し、シランカップリング剤とシリカとの反応率を向上させることができる。その後、アンモニウム塩を加えて更に混練することにより、シランカップリング剤が有するアルコキシ基等の加水分解反応をより促進でき、シランカップリング剤とシリカとの反応率をより向上させることができる。具体的には、下記の製法1,2により製造することが好ましい。
(製法1)
(第一ベース練り工程)
第一ベース練り工程では、例えば、混練機を用いて、ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練し、その後、アンモニウム塩を加えて更に混練する。第一ベース練り工程では、更にオイル、カーボンブラック等を混練してもよい。なお、混練機の負荷を低減できるという理由から、第一ベース練り工程で、オイルを混練することが好ましい。
(第二ベース練り工程)
第二ベース練り工程では、例えば、混練機を用いて、第一ベース練り工程により得られた混練物1と、ステアリン酸と、酸化亜鉛とが混練される。第二ベース練り工程では、ステアリン酸や酸化亜鉛と同様の理由から、更に老化防止剤、ワックス等を混練することが好ましい。
(仕上げ練り工程)
仕上げ練り工程では、例えば、混練機を用いて、第二ベース練り工程により得られた混練物2と、加硫剤と、加硫促進剤とが混練される。
(加硫工程)
仕上げ練り工程により得られた混練物(未加硫ゴム組成物)を140〜185℃で、5〜40分間加硫することにより、加硫ゴム組成物が得られる。
(製法2)
(第一ベース練り工程)
第一ベース練り工程では、例えば、混練機を用いて、ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とが混練される。第一ベース練り工程では、更にオイル、カーボンブラック等を混練してもよい。なお、混練機の負荷を低減できるという理由から、第一ベース練り工程で、オイルを混練することが好ましい。
(第二ベース練り工程)
第二ベース練り工程では、例えば、混練機を用いて、第一ベース練り工程により得られた混練物1と、ステアリン酸と、酸化亜鉛と、アンモニウム塩とが混練される。第二ベース練り工程では、ステアリン酸や酸化亜鉛と同様の理由から、更に老化防止剤、ワックス等を混練することが好ましい。
(仕上げ練り工程)
仕上げ練り工程では、例えば、混練機を用いて、第二ベース練り工程により得られた混練物2と、加硫剤と、加硫促進剤とが混練される。
(加硫工程)
仕上げ練り工程により得られた混練物(未加硫ゴム組成物)を140〜185℃で、5〜40分間加硫することにより、加硫ゴム組成物が得られる。
上記製法1、2において、第一ベース練り工程における混練温度は130〜160℃が好ましく、第二ベース練り工程における混練温度は130〜155℃が好ましい。
混練温度がそれぞれの下限値未満では、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩の融解が充分に進まないおそれがある。また、混練温度がそれぞれの上限値を超えると、ゴムの劣化が生じるおそれがある。
なお、仕上げ練り工程における混練温度は特に限定されないが、70〜120℃程度であればよい。
本発明のゴム組成物は、トレッド(キャップトレッド、ベーストレッド)、サイドウォール、クリンチ、インナーライナーなどのタイヤの各部材に使用することができ、特にトレッドに好適に使用できる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造することができる。
また、本発明のタイヤは、乗用車用タイヤ、バス用タイヤ、トラック用タイヤ等として好適に用いられる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
SBR(1):日本ゼオン(株)製のSBR Nipol NS210
SBR(2):JSR(株)製のSBR1502
NR:RSS#3
BR:宇部興産(株)製のBR130B
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラックI(NSA:114m/g)
シリカ:エボニックデグッサ社製のウルトラジルVN3(NSA:175m/g)
シランカップリング剤1:エボニックデグッサ社製のSi266(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
シランカップリング剤2:エボニックデグッサ社製のSi363(下記式で表されるシランカップリング剤(上記式(1)のR=−O−(C−O)−C1327、R=C−O−、R=−O−(C−O)−C1327、R=−C−))
Figure 0005612597
シランカップリング剤3:Momentive社製のNXT−Z45(結合単位Aと結合単位Bとの共重合体(結合単位A:55モル%、結合単位B:45モル%)
シランカップリング剤4:エボニックデグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
アロマオイル:(株)ジャパンエナジー製のX140
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−フェニル−N'−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)
硫黄:鶴見化学(株)製の硫黄200メッシュ
加硫促進剤(1):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS
加硫促進剤(2):大内新興化学工業(株)製のノクセラーD
乳酸:扶桑化学工業(株)製の発酵乳酸
酒石酸:扶桑化学工業(株)製のL−酒石酸
イタコン酸:扶桑化学工業(株)製のイタコン酸
クエン酸:扶桑化学工業(株)製の精製クエン酸(無水)
リンゴ酸:扶桑化学工業(株)製のリンゴ酸フソウ(DL−リンゴ酸)
リンゴ酸ナトリウム(1):扶桑化学工業(株)製のリンゴ酸ナトリウム(DL−リンゴ酸ナトリウム1/2水塩)(平均粒子径:100μm)
リンゴ酸ナトリウム(2):扶桑化学工業(株)製のリンゴ酸ナトリウム(DL−リンゴ酸ナトリウム1/2水塩)(平均粒子径:400μm)
炭酸水素アンモニウム:日星産業(株)製の炭酸水素アンモニウム
実施例1〜100及び比較例1〜5
(第一ベース練り工程)
表1〜4に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、SBR(1)70質量部と、NR30質量部と、シリカと、カーボンブラック20質量部と、シランカップリング剤と、アロマオイルと、ヒドロキシ酸、又はイタコン酸とを混練し、混練物1を得た。なお、表1(比較例1、実施例1〜26)では、シリカを40質量部、アロマオイルを8質量部、表2(比較例2、実施例27〜52)及び表4(比較例4,5、実施例79〜100)では、シリカを80質量部、アロマオイルを20質量部、表3(比較例3、実施例53〜78)では、シリカを120質量部、アロマオイルを35質量部配合した。また、シランカップリング剤は、シリカ100質量部に対して8質量部配合した。また、表1〜4に示す乳酸、酒石酸、イタコン酸、クエン酸、リンゴ酸の配合量は、シリカ100質量部に対する配合量(質量部)を示す。
なお、シランカップリング剤は、実施例1〜78及び比較例1〜3では、シランカップリング剤1を、実施例79〜89、比較例4では、シランカップリング剤2を、実施例90〜100、比較例5では、シランカップリング剤3を配合した。
(第二ベース練り工程)
次に、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、上記混練物1にステアリン酸2質量部、酸化亜鉛3質量部を混練し、混練物2を得た。
(仕上げ練り工程)
さらに、オープンロールを用いて、上記混練物2に硫黄1.5質量部、加硫促進剤(1)1質量部、加硫促進剤(2)0.5質量部を混練し、未加硫ゴム組成物を得た。
(加硫工程)
得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
実施例101,102及び比較例6
(第一ベース練り工程)
表5に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、SBR70(1)質量部と、NR30質量部と、シリカ80質量部と、カーボンブラック20質量部と、シランカップリング剤1と、アロマオイル20質量部と、ヒドロキシ酸とを混練し、混練物1を得た。
なお、シランカップリング剤1は、シリカ100質量部に対して8質量部配合した。また、表5に示すクエン酸、リンゴ酸、炭酸水素アンモニウムの配合量は、シリカ100質量部に対する配合量(質量部)を示す。
(第二ベース練り工程)
次に、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、上記混練物1にステアリン酸2質量部、酸化亜鉛3質量部を混練し、混練物2を得た。
(仕上げ練り工程)
さらに、オープンロールを用いて、上記混練物2に硫黄1.5質量部、加硫促進剤(1)1質量部、加硫促進剤(2)0.5質量部を混練し、未加硫ゴム組成物を得た。
(加硫工程)
得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
実施例103,104
(第一ベース練り工程)
表5に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、SBR(1)70質量部と、NR30質量部と、シリカ80質量部と、カーボンブラック20質量部と、シランカップリング剤1と、アロマオイル20質量部と、ヒドロキシ酸とを混練した。さらに、炭酸水素アンモニウムを加えて混練し、混練物1を得た。
なお、シランカップリング剤1は、シリカ100質量部に対して8質量部配合した。
(第二ベース練り工程)
次に、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、上記混練物1にステアリン酸2質量部、酸化亜鉛3質量部を混練し、混練物2を得た。
(仕上げ練り工程)
さらに、オープンロールを用いて、上記混練物2に硫黄1.5質量部、加硫促進剤(1)1質量部、加硫促進剤(2)0.5質量部を混練し、未加硫ゴム組成物を得た。
(加硫工程)
得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
実施例105,106
(第一ベース練り工程)
表5に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、SBR(1)70質量部と、NR30質量部と、シリカ80質量部と、カーボンブラック20質量部と、シランカップリング剤1と、アロマオイル20質量部と、ヒドロキシ酸とを混練し、混練物1を得た。
なお、シランカップリング剤1は、シリカ100質量部に対して8質量部配合した。
(第二ベース練り工程)
次に、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、上記混練物1にステアリン酸2質量部、酸化亜鉛3質量部、炭酸水素アンモニウムを混練し、混練物2を得た。
(仕上げ練り工程)
さらに、オープンロールを用いて、上記混練物2に硫黄1.5質量部、加硫促進剤(1)1質量部、加硫促進剤(2)0.5質量部を混練し、未加硫ゴム組成物を得た。
(加硫工程)
得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
実施例107〜111
(第一ベース練り工程)
表6に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、表6の工程1に示す薬品を150℃で3分間混練し、混練物1を得た。
(第二ベース練り工程)
次に、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、上記混練物1と表6の工程2に示す薬品とを140℃で3分間混練し、混練物2を得た。
(仕上げ練り工程)
さらに、オープンロールを用いて、上記混練物2と表6の工程3に示す薬品とを80℃で3分間混練し、未加硫ゴム組成物を得た。
(加硫工程)
得られた未加硫ゴム組成物を170℃で15分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
また、厚さ10mmのトレッドの形状に成形し、他のタイヤ部位と貼り合わせ、170℃の条件下で15分間加硫することにより、試験用タイヤ(タイヤサイズ:215/45ZR17)を製造した。
得られた未加硫ゴム組成物、加硫ゴム組成物、試験用タイヤについて下記の評価を行った。結果を表1〜6に示す。なお、表中のn.d.とは未検出を示す。下記の評価のうち、破壊エネルギー指数、グリップ指数は、表6の例についてのみ評価した。
(未反応カップリング剤量)
未加硫ゴム組成物を細かく切り、エタノール中で24時間抽出を行った。抽出液中に抽出された未反応のシランカップリング剤量をガスクロマトグラフィで測定し、配合したシランカップリング剤量から未反応のシランカップリング剤量(質量%)を算出した。この値が小さいほど、混練工程終了後の未加硫ゴム組成物中に未反応で存在するシランカップリング剤量が少ないことを意味する。すなわち、混練工程中により多くのシランカップリング剤が反応したことを意味し、良好であることを示す。
(摩耗指数)
ランボーン摩耗試験機を用いて、荷重2.5kgf、スリップ率40%と荷重1.5kgf、スリップ率40%の2条件で、室温の下、それぞれ試験時間3分で各加硫ゴム組成物の容積損失量を測定した。比較例1、比較例2、比較例3、比較例4、比較例5または比較例6(表1の例については、比較例1、表2の例については、比較例2、表3の例については、比較例3、表4の実施例79〜89については、比較例4、表4の実施例90〜100については、比較例5、表5の例については、比較例6)の摩耗指数を100として、各例の摩耗指数を下記計算式で算出した。摩耗指数が大きいほど耐摩耗性に優れる。
(摩耗指数)=(比較例1、比較例2、比較例3、比較例4、比較例5または比較例6の容積損失量の合計量)/(各例の容積損失量の合計量)×100
表6の例については、荷重1.0kgf、スリップ率30%の条件で、室温の下、試験時間3分で各加硫ゴム組成物の容積損失量を測定し、実施例107の摩耗指数を100として、各例の摩耗指数を下記計算式で算出した。
(摩耗指数)=(実施例107の容積損失量)/(各例の容積損失量)×100
(転がり抵抗指数)
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度70℃、初期歪み10%、動歪み2%の条件下で各加硫ゴム組成物のtanδを測定した。比較例1、比較例2、比較例3、比較例4、比較例5、比較例6または実施例107(表1の例については、比較例1、表2の例については、比較例2、表3の例については、比較例3、表4の実施例79〜89については、比較例4、表4の実施例90〜100については、比較例5、表5の例については、比較例6、表6の例については、実施例107)の転がり抵抗指数を100として、各例の転がり抵抗指数を下記計算式で算出した。転がり抵抗指数が大きいほど転がり抵抗特性(低燃費性)に優れる。
(転がり抵抗指数)=(比較例1、比較例2、比較例3、比較例4、比較例5、比較例6または実施例107のtanδ)/(各例のtanδ)×100
(破壊エネルギー指数)
JIS K6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じ、上記試験用タイヤのトレッドから切り出した厚さ2mmのシート状試験片からなる3号ダンベル型試験片を用いて引張り試験を実施し、破壊エネルギー(破断強度(MPa)×破断伸び(%))を測定した。結果は、実施例107を100として指数表示した。破壊エネルギー指数が大きいほど、破壊特性に優れることを示す。
(グリップ指数)
上記試験用タイヤを車両(国産FF2000cc、リムサイズ:16×7.0JJ/+20mm/5H、タイヤ内圧:240kPa)の全輪に装着して、ウェットアスファルト路面のテストコースにて実車走行を行なった。その際における操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが評価した。結果は、実施例107を100として指数表示した。グリップ指数が大きいほど、ウェット路面におけるグリップ性能(操縦安定性)が高いことを示す。
Figure 0005612597
Figure 0005612597
Figure 0005612597
Figure 0005612597
Figure 0005612597
Figure 0005612597
シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含む実施例は、未反応のシランカップリング剤量が10質量%未満と少なく、低燃費性、耐摩耗性に優れていた。また、シランカップリング剤2,3を使用した実施例79〜100は、シランカップリング剤1を使用した実施例1〜78に比べて、低燃費性、耐摩耗性に優れていた。また、アンモニウム塩を配合した実施例103〜106は、アンモニウム塩を配合しなかった実施例101,102と比較して、低燃費性、耐摩耗性に優れていた。また、表6より、平均粒子径が100μmのリンゴ酸ナトリウムを配合した実施例108〜110は、リンゴ酸を配合した実施例107や、平均粒子径が400μmのリンゴ酸ナトリウムを配合した実施例111と比較して、低燃費性、耐摩耗性に優れており、グリップ性能、破壊特性も良好であった。

Claims (19)

  1. ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練する第一ベース練り工程、
    前記第一ベース練り工程により得られた混練物1と、ステアリン酸と、酸化亜鉛とを混練する第二ベース練り工程、並びに、
    前記第二ベース練り工程により得られた混練物2と、加硫剤と、加硫促進剤とを混練する仕上げ練り工程を含む製法により得られ
    前記ゴム成分100質量%中のスチレンブタジエンゴムの含有量が50質量%以上であるタイヤ用ゴム組成物。
  2. カーボンブラックを含む請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記ヒドロキシ酸が脂肪族ヒドロキシ酸である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記ヒドロキシ酸が、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、及びクエン酸からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. 前記ヒドロキシ酸がリンゴ酸である請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. 前記塩がリンゴ酸ナトリウムである請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  7. ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩の平均粒子径が300μm以下である請求項1〜6のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  8. 未反応のシランカップリング剤量が15質量%以下である請求項1〜7のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  9. 前記シランカップリング剤がスルフィド系のシランカップリング剤、下記式(1)で表されるシランカップリング剤、及び下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜8のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
    Figure 0005612597
    (式(1)中、Rは−O−(R−O)−R(m個のRは、同一又は異なって、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。mは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、Rと同一の基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基又は−O−R(Rは水素原子、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。)で表される基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基を表す。)
    Figure 0005612597
    Figure 0005612597
    (式(2)、(3)中、xは0以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
  10. ヒドロキシ酸、イタコン酸及びこれらの塩の含有量が、シリカ100質量部に対して、0.01〜25質量部である請求項1〜9のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  11. アンモニウム塩を含む請求項1〜10のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  12. 前記アンモニウム塩が炭酸アンモニウム又は炭酸水素アンモニウムである請求項11記載のタイヤ用ゴム組成物。
  13. 前記第一ベース練り工程は、アンモニウム塩も混練するものである請求項1〜12のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  14. 前記第一ベース練り工程は、ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練した後、アンモニウム塩を加えて更に混練するものである請求項1〜13のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  15. 前記第二ベース練り工程は、アンモニウム塩も混練するものである請求項1〜12のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  16. シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種と、アンモニウム塩とを含むタイヤ用ゴム組成物。
  17. ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練する第一ベース練り工程、
    前記第一ベース練り工程により得られた混練物1と、ステアリン酸と、酸化亜鉛とを混練する第二ベース練り工程、並びに、
    前記第二ベース練り工程により得られた混練物2と、加硫剤と、加硫促進剤とを混練する仕上げ練り工程
    を含む請求項1〜16のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
  18. 請求項1〜16のいずれかに記載のゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。
  19. ゴム成分と、シリカと、シランカップリング剤と、ヒドロキシ酸、イタコン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを混練する第一ベース練り工程、
    前記第一ベース練り工程により得られた混練物1と、ステアリン酸と、酸化亜鉛とを混練する第二ベース練り工程、並びに、
    前記第二ベース練り工程により得られた混練物2と、加硫剤と、加硫促進剤とを混練する仕上げ練り工程
    を含む請求項18記載の空気入りタイヤの製造方法。
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