JP2017202627A - 画像検査装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙に形成された出力画像に画像不良が検知された際に、ユーザーが出力画像の品質に問題がないかどうかの確認作業を容易に行える。
【解決手段】本発明の一態様の画像検査装置は、出力画像の画像不良が検知された場合に、画像形成部による画像形成処理を停止し、画像不良が検知された不良ページと、それ以降の用紙搬送路上に滞留する滞留ページの一部又は全部とを第1の排紙トレイ54に排出する。その後、画像形成部により読み取り画像及び原稿画像を用紙の同じ面に形成し、その用紙を不良検知レポートとして第2の排紙トレイ55に出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、用紙に形成された画像を検査するための画像検査装置、画像形成装置及びプログラムに係る。
画像形成システムでは、画像形成用データ(原稿画像データ)の画像形成処理が当該画像形成用データの作成者が意図した品質で行われているかを、用紙(印刷物)に出力された画像を作業員が目視するなどして検査していた。検査の項目は、印字位置、画像汚れ、画像擦れ、濃度ムラ、スジ、光沢ムラなど様々である。
しかし、大量ページ及び部数を印刷する場合、作業員の目視による検査には非常に多くの工数が掛かり、限界があった。そこで従来、用紙に画像を形成後、画像不良検知処理を実施し画像の品質に問題が無いかをインラインで検知する検査装置が存在する。この検査装置では、画像不良ありと判断された場合に、機械停止処理や印刷物が排出される排紙トレイとは別トレイへの排出などを実施する制御が行われていた。そしてプロダクションプリント機のような用紙の搬送経路が長い画像形成システムでは、あるページで画像不良ありと判定されたとしても既に次に続くページも画像形成処理済みである。そのため、画像不良を検知したページの他に画像形成済みのページ、さらには給紙済み用紙をどのように処理するかが問題であった。
そこで、特許文献1のように印刷物が排出される排紙トレイとは別の排紙トレイを利用したリカバリ方法が提案されている。特許文献1に記載の技術は、画像不良を検知した際に、動作停止することなく画像不良が検知されたページ以降を含むページを再印刷して、別の排紙トレイに排出する制御を行うことで、ヤレ紙の取り除きを容易にしている。さらに特許文献1に記載の技術では、滞留ページ及び再印刷した用紙も含めて別トレイへ排出することで、人手によるページの差し替えを容易にしている。
また、特許文献2には、画像不良検知時にも生産性を重視して機械停止及びリジェクト処理させずに印刷を継続し、ジョブ出力完了後にエラーレポートの出力、リカバリ処理をすることが記載されている。この特許文献2に記載の技術では、印刷を再開するためにページ差し替えを人手で行う。
特開2014−144627号公報 特開2004−338308号公報
ところで、検査装置における画像不良検知の精度については、印刷するコンテンツやユーザーの要求レベルがまちまちのため、検査装置で不良検知していてもユーザーにとっての品質には問題ない場合も多くあった。
画像不良が検知された印刷物について品質的に問題ないレベルかどうかをユーザーが確認する際に、どのページのどの箇所に不具合があるかを見つけることが困難なケースがある。例えばトナーこぼれ、色ホタルなどによる汚れは、コンテンツ(原稿画像)に混ざってしまうとどこが汚れているのか短時間では判断しにくい場合がある。さらに、PCに接続された表示装置や操作表示用のモニタで不良箇所を表示したとしても、モニタと印刷物とでは色味や見え方が変わってしまい、ユーザーは、品質的に問題があるかどうかの正確な判断ができないという問題があった。
ちなみに、従来採用されている技術の多くで、画像不良検知時は必ず不良画像であるという前提でリカバリ処理や差し替えを行っている。しかし、実際のワークフローを考慮すると検知条件の学習が未完全な状態の場合には、問題ない品質の印刷物を不良として検出する事が多く発生する。検査装置の場合、FalsePositive(正常なのに不良と判断)とFalseNagative(不良なのに正常と判断)では、FalseNagativeが問題として大きい。そのため、画像不良検知に用いられるしきい値の設定は、FalsePositiveとする傾向がある。それゆえ、正常画像と不良検知画像の差分がわかりにくいケースが多発する。
本発明は、上記の状況を考慮してなされたものであり、用紙に形成された出力画像に画像不良が検知された際に、ユーザーが出力画像の品質に問題がないかどうかの確認作業を容易に行えることを目的とする。
本発明の一態様の画像検査装置は、ジョブに含まれる原稿画像をページごとに用紙に形成する画像形成部と用紙を排出する排紙先との間に配置された、用紙に形成された画像である出力画像を読み取る読取部と、その読取部で出力画像から読み取った読み取り画像と、対応する原稿画像とを比較し、出力画像の画像不良を検知する画像不良検知部と、画像不良検知部の不良検知結果に基づく制御を行う制御部と、を備える。
上記制御部は、上記画像不良検知部により出力画像の画像不良が検知された場合には、上記画像形成部による画像形成処理を停止し、画像不良が検知された不良ページと、それ以降の用紙搬送路上に滞留する滞留ページの一部又は全部とを排紙先に排出する。その後、上記画像形成部により読み取り画像及び原稿画像を用紙の同じ面に形成し、その用紙を不良検知レポートとして出力するよう制御する。
本発明の少なくとも一態様によれば、用紙に形成された出力画像に画像不良が検知された際に、読み取り画像と原稿画像が一つの用紙に形成された不良検知レポートが出力される。それゆえ、ユーザーが出力画像の品質に問題がないかどうかの確認作業を容易に行えるようになる。また、一枚の用紙に読み取り画像と原稿画像が形成されるので、ユーザーは読み取り画像と原稿画像を同じ条件で比較でき、ユーザーによる出力画像の品質の良否判断の精度を、従来よりも向上させることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムを用いたシステム構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査ユニットを含む画像形成システムの内部構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの機能構成の概略を示す説明図(その1)である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの機能構成の概略を示す説明図(その2)である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置本体の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る不良検知レポートの一例(縮小画像)を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る不良検知レポートの他の例(等倍画像)を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像不良検知時の印刷選択画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る継続印刷選択時のしきい値選択画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像検査処理を示すフローチャート(その1)である。 本発明の第1の実施形態に係る画像検査処理を示すフローチャート(その2)である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムを説明するための構成図(その1)である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムを説明するための構成図(その2)である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムの説明に供する図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置本体の制御部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像検査処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る自動印刷復帰時の画像形成システムの動作の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムを用いたシステム構成を示す図である。
図1に示すシステムは、クライアント端末2、プリンタコントローラ3(情報処理装置の一例)、画像形成システム4を備える。クライアント端末2とプリンタコントローラ3とは、通信回線5によって接続されている。また、プリンタコントローラ3と画像形成システム4(画像形成装置本体10)とは、ビデオインタフェース回線等の専用回線6を介して接続されている。通信回線5には、例えばイーサネット(登録商標)などの規格に準拠したLAN等のネットワークを用いられる。なお、図1において、画像形成システム4(画像形成装置本体10)はプリンタコントローラ3を介して通信回線5と接続するが、画像形成システム4と通信回線5を直接接続してもよい。
クライアント端末2は、ユーザーの入力操作によって印刷出力が指示された印刷ジョブを、通信回線5を介してプリンタコントローラ3に送信する。この印刷ジョブは、例えば、PDL(Page Description Language)に従ってクライアント端末2により生成されるデータであり、出力設定や入力データが含まれる。クライアント端末2として、例えばパーソナルコンピュータ(以下「PC」と記すことがある)が用いられる。
プリンタコントローラ3は、画像形成システム4が備える画像形成装置本体10に画像の印刷出力を行わせる。このプリンタコントローラ3は、通信回線5を介してクライアント端末2から印刷ジョブを受信する。そして、プリンタコントローラ3は、受信した印刷ジョブから取り出した入力データにラスタライズ処理(以下、RIP処理として説明する。)を実行する。そして、プリンタコントローラ3は、RIP処理後の入力データを含む印刷ジョブを画像形成装置本体10に送信する。
画像形成システム4は、画像形成装置本体10と、給紙装置30と、検査ユニット40と、後処理ユニット50とを備える。検査ユニット40及び後処理ユニット50は、後処理装置を構成する。画像形成装置本体10は、プリンタコントローラ3から印刷ジョブを受け付けて、電子写真方式により用紙に画像を形成する。以下、用紙に画像を形成する処理のことを「印刷」という。
図1において、プリンタコントローラ3は、画像形成装置本体10とは別体であるが、画像形成装置本体10にプリンタコントローラ3が内蔵される構成としてもよい。
[画像形成システム]
図2は、検査ユニット40を含む画像形成システム4の内部構成図である。
図2に示すように、画像形成システム4は、給紙装置30と、画像形成装置本体10と、検査ユニット40と、後処理ユニット50とが連なって接続されている。図2の例では、画像形成装置本体10と検査ユニット40によって画像検査装置が構成される。
(給紙装置)
給紙装置30は、用紙のサイズや種類に応じて複数の用紙トレイ31が設けられている。給紙装置30では、画像形成装置本体10からの指示に基づいて該当する用紙トレイ31が選択され、不図示の給紙部により用紙Sが取り出され、画像形成装置本体10に送られる。
(画像形成装置本体)
画像形成装置本体10は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置本体10は、給紙トレイ11と、画像形成部20と、自動原稿給送装置(ADF)25と、操作表示パネル26とを有する。また、画像形成装置本体10には、給紙装置30又は給紙トレイ11から給紙された用紙Sを搬送する搬送路12が形成されている。搬送路12には、用紙Sを搬送するための複数のローラ(搬送ローラ)が設けられている。
画像形成部20は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kを備えている。各画像形成ユニットは、帯電部、レーザ光源等の露光部、現像部、感光体を有している。また、画像形成部20は、画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kの感光体に形成された画像が転写される中間転写ベルト22、2次転写部23、及び2次転写部23の用紙搬送方向の下流側に定着部24を備える。
定着部24の用紙搬送方向の下流側で、搬送路12が伸長して検査ユニット40の搬送路に接続されている。また、搬送路12には、定着部24の下流側で分岐して、2次転写部23の上流側の搬送路12に合流する反転搬送路14が接続されている。反転搬送路14には、用紙Sを反転させる反転部13が設けられている。反転部13は、定着部24から搬送された用紙Sを反転し、反転搬送路14を通して2次転写部23の上流側で搬送路12に搬送する。また、反転部13は、反転した用紙Sを定着部24の下流側の搬送路12に戻してそのまま検査ユニット40に搬送することもできる。
画像形成装置本体10の上部には、操作表示パネル26が設置されている。操作表示パネル26は、情報を表示する表示部27と、画像形成処理のジョブの開始等を指示する操作部28を備えている。表示部27は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)パネルで構成されている。操作部28は、タッチ操作による入力が可能なタッチパネルで構成されており、表示部27のLCDパネルにタッチパネルが積層されている。なお、操作部28をマウスやキーボード、タブレットなどで構成し、表示部27とは別体で構成することも可能である。
画像形成装置本体10は、画像形成モードにおいて、画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kが有する感光体を帯電させると共に原稿画像に合わせて感光体の表面を露光し、感光体に静電潜像を形成する。そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各々に対応する感光体の静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体に形成されたトナー画像を、回転駆動する中間転写ベルト22の表面に順次、1次転写する。
次に、2次転写部23(2次転写ローラ)により、中間転写ベルト22上に1次転写された各色のトナー画像を、給紙装置30から供給された用紙Sに2次転写する。中間転写ベルト22上の各色のトナー画像が用紙Sに2次転写されることにより、カラー画像が形成される。画像形成装置本体10は、カラーのトナー画像が形成された用紙Sを定着部24へ排出する。
定着部24は、画像形成装置本体10から供給される、カラーのトナー画像が形成された用紙Sに定着処理を行う装置である。定着部24は、搬送された用紙Sを加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙Sに定着させる。定着部24は、例えば、定着部材である定着上ローラ及び定着下ローラで構成されている。定着上ローラ及び定着下ローラは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラと定着下ローラとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラの内部には、加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラの外周部にあるローラ部が温められる。用紙Sは、2次転写部23によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラと向き合うように定着ニップ部に搬送される。定着ニップ部を通過する用紙Sには、定着上ローラと定着下ローラとによる加圧と、定着上ローラのローラ部の熱による加熱が行われる。定着部24により定着処理が行われた用紙Sは、検査ユニット40に排出される。
(検査ユニット)
検査ユニット40は、画像形成装置本体10から搬送された用紙Sに形成された画像を読み取るインラインセンサ41,42(読取部の一例)を備える。インラインセンサ41は、検査ユニット40内において用紙Sを搬送する搬送路の上方に設置されており、搬送された用紙Sの上面に形成された画像(出力画像)を読み取る。また、インラインセンサ42は、搬送路の下方に設置されており、搬送された用紙Sの下面に形成された画像(出力画像)を読み取る。これにより、用紙Sの上面と下面の出力画像をワンパス(一度の機会)で検出できる。インラインセンサ41,42が用紙Sの出力画像から読み取って得たデータ(読み取り画像データ)は、シリアル通信等により画像形成装置本体10に送られる。
インラインセンサ41,42としては、発光部材と複数の光電変換素子を用紙幅方向(用紙搬送方向と直交する方向)の一部又は全域にわたって直線状に配列したラインセンサ、もしくは光電変換素子をマトリクス状に配置したイメージセンサが使用される。ラインセンサ及びイメージセンサとしては、CCD型のイメージセンサやCMOS型(MOS型を含む)のイメージセンサを利用できる。なお、インラインセンサ41,42を搬送路の上下に配置したが、インラインセンサ41,42の一方のみを設置し、用紙Sの片面の画像のみを読み取るようにしてもよい。
また検査ユニット40は、搬送された用紙Sに形成された画像を測色する測色計43(読取部の一例)を備える。測色計43は、用紙Sを搬送する搬送路の上方に設置されている。例えば測色計43は、用紙Sに形成された画像(例えば画像形成領域外に形成されたカラーチャート)を測色し、得られたデータ(測色データ)をシリアル通信等により画像形成装置本体10に送る。この測色データにより、用紙Sに形成された画像(出力画像)の色味をチェックできる。以降の説明では、インラインセンサ41が出力する読み取り画像データに基づいて画像不良を検知する場合の例を説明するが、インラインセンサ42及び測色計43の場合でも同様である。
(後処理ユニット)
後処理ユニット50は、検査ユニット40から搬送された用紙Sに、必要に応じて後処理を行う装置である。この後処理ユニット50は、ソート部、ステープル部、パンチ部、折り部等の各種後処理部(図示略)と、第1の排紙トレイ54(第1の排紙先)と、第2の排紙トレイ55(第2の排紙先)を有している。後処理ユニット50は、画像形成装置本体10から排出された用紙Sに対して各種後処理を施し、後処理が施された用紙Sを第1の排紙トレイ54又は第2の排紙トレイ55に排出する。通常の画像形成処理では、用紙Sは第1の排紙トレイ54に排紙される。図2では、後処理部の記載を省略して用紙Sが搬送される搬送路51のみを記載している。
搬送路51は、画像形成装置本体10から排出された用紙Sが搬送される主搬送路51a(搬送路の一例)と、主搬送路51aから分岐して主搬送路51aに再び合流する副搬送路51bを備える。搬送路51は、主搬送路51aと副搬送路51bの分岐箇所に切換ゲート52を備える。また、さらに搬送路51は、主搬送路51aと副搬送路51bの合流箇所から用紙搬送方向の下流側において、用紙Sの排出先を第1の排紙トレイ54又は第2の排紙トレイ55の間で切り換える切換ゲート53を備える。
また後処理ユニット50は、切換ゲート53の用紙搬送方向の上流側であって、切換ゲート53の近傍に用紙検知部56を備える。用紙検知部56としては、光検出器が用いられる。光検出器は、用紙搬送路と当該光検出器の間を搬送される用紙の有無に応じた検出信号を出力する。光検出器には、反射型又は透過型の光学式センサが用いられる。
なお、画像形成システム4の構成は図2の例に限定されるものではなく、検査ユニット40内の構成を画像形成装置本体10に設けてもよい。また、CPU140の画像不良の検査に係る機能(画像不良検知部141、制御部142)は、検査ユニット40内に設けられてもよい。本発明の画像検査装置は、少なくとも、インラインセンサ41等の読取部と、CPU140の機能(画像不良検知部141、制御部142)を備えていればよい。
[画像形成システムの機能の概略]
次に、第1の実施形態に係る画像形成システム4の機能構成の概略を説明する。
図3は、画像形成システム4の機能構成の概略を示す説明図(その1)である。
図4は、画像形成システム4の機能構成の概略を示す説明図(その2)である。なお、図3及び図4では、各装置内部の構成を省略又は簡略している。
(通常時)
図3に示すように、画像形成装置本体10においてジョブに基づいて給紙装置30から給紙された用紙にページごとに画像が形成され、インラインセンサ41,42及び測色計43(図2参照)を備える検査ユニット40に搬送される。インラインセンサ41,42からセンサ画像データ(読み取り画像データ)が画像形成装置本体10へ送られる。そして、検査ユニット40で用紙に形成された画像(出力画像)の品質が検査された後、画像不良が検知されなかった用紙は後処理ユニット50に搬送されて所定の排紙先(第1の排紙トレイ54)へ排出される。
(画像不良検知時)
図4に示すように出力画像に不良が検知された場合、以下の処理が行われる。
(1)画像不良が存在するページ(以下「不良ページ」と記す)が検知された場合(図4の(a))、機械停止後、後処理ユニット50は、不良ページとそれ以降の搬送路上に滞留する滞留ページの一部又は全部をそのまま第1の排紙トレイ54に排出する(図4の(b))。例えば、ページA〜ページJの順に給紙、画像形成及び排紙が行われる例を想定すると、ページHで不良が検知された場合には、ページHが不良ページとして且つページI,Jが滞留ページとして第1の排紙トレイ54に排出され、前のページの上に順次積み重ねられる。
(2)画像形成装置本体10は、不良検知結果として不良検知レポートを出力し、別トレイ(第2の排紙トレイ55)に排出する(図4の(c))。不良検知レポートは、正常画像(原稿画像)と不良検知画像(読み取り画像;縮小画像又は等倍画像)が一つの用紙の同じ面に形成された印刷物である。
(3)次の部の印刷を止めて、画像不良を検知したことを操作表示パネル26や警告灯(パトランプ)に表示する。
(4)ユーザーが不良検知レポートを確認し、品質に問題があるかどうかを確認する。操作表示パネル26上に再印刷するかどうかの選択画面を表示しておき、ユーザーが再印刷するかどうかを選択する。その際に、品質に問題がないと判断された場合には、画像不良検知のしきい値の設定を緩めるかどうかをユーザーに選択させる。画像不良検知のしきい値は、例えば画像不良の長さや大きさ(面積)などである。
[画像形成システムの制御系]
次に、画像形成システム4の制御系を説明する。
図5は、画像形成システム4のハードウェア構成を示すブロック図である。
クライアント端末2は、印刷ジョブを発行するプリンタドライバ2aを備える。クライアント端末2は、プリンタドライバ2aにより発行した印刷ジョブを、不図示の通信インターフェースを介してプリンタコントローラ3へ送信する。
プリンタコントローラ3は、当該プリンタコントローラ3の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)3aを備える。プリンタコントローラ3は、不図示の通信インターフェースを介してクライアント端末2から受信した印刷ジョブに含まれる入力データにRIP処理を行った後、印刷ジョブを画像形成装置本体10へ送信する。画像形成装置本体10へ送信された入力データは、画像形成装置本体10の画像メモリ115に格納される。
画像形成装置本体10がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応するカラー画像形成装置である場合には、プリンタコントローラ3は、RIP処理により入力データからタグビットプレーン、Yプレーン、Mプレーン、Cプレーン、Kプレーンを生成する。そして、プリンタコントローラ3は、画像形成装置本体10に、Yプレーン、Mプレーン、Cプレーン、Kプレーンと共にタグビットプレーンを送信する。Yプレーン、Mプレーン、Cプレーン、Kプレーンは、それぞれビットマップデータであって、画像形成用データ(原稿画像データ)として用いられる。タグビットプレーンは、Yプレーン、Mプレーン、Cプレーン、Kプレーンのオブジェクト種を判別するために用いられる。
画像形成装置本体10は主に、第1の入力画像処理回路110と、画像メモリ115と、出力画像処理回路120と、露光時間遅延メモリ125と、第2の入力画像処理回路130と、CPU140と、メモリ150とを備える。
第1の入力画像処理回路110は、プリンタコントローラ3から入力された印刷ジョブに含まれる入力データ(原稿画像データ)を一旦画像メモリ115へ展開し、この原稿画像データに対し所定の画像処理を行う。画像メモリ115は、YMCKの各色の原稿画像データを一時的に記憶する揮発性記憶部である。そして、第1の入力画像処理回路110は、ジョブ実行の要求があると、画像メモリ115に展開されている1ページ分の原稿画像データ(図中の画像A1)を各版(各色)ごとに順次ライン単位で読み出して、出力画像処理回路120へ転送する。この第1の入力画像処理回路110としては、画像処理用の集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)が用いられる。
出力画像処理回路120は、第1の入力画像処理回路110から転送された各色の原稿画像データ(タグビットプレーン、Yプレーン、Mプレーン、Cプレーン、Kプレーン)をそれぞれ露光時間遅延メモリ125に一時的に格納する。そして、出力画像処理回路120は、画像形成部20側の露光タイミングに合わせて、露光時間遅延メモリ125に記憶された各色の原稿画像データを、色ごとに順次ライン単位で読み出して画像形成部20に転送する。また、出力画像処理回路120は、入力された原稿画像データの解像度を変換することもできる。この出力画像処理回路120も、画像処理用の集積回路(ASIC)が用いられる。
画像形成部20は、出力画像処理回路120から出力された各色の原稿画像データに基づいて用紙に画像を形成し、指定された排紙トレイへ排紙する。
検査ユニット40では、インラインセンサ41,42が画像形成部20において用紙に形成された画像(出力画像)を読み取って得られた読み取り画像データ(図中の画像A2)を、画像形成装置本体10の第2の入力画像処理回路130に送る。測色計43により得られた読み取り画像データ(測色データ)についても同様に処理される。インラインセンサ41,42及び測色計43が赤(R),緑(G),青(B)に対応する光学変換素子を備えている場合、インラインセンサ41,42及び測色計43の読み取り画像データは、RGBの色空間を有する。
第2の入力画像処理回路130は、検査ユニット40から入力された読み取り画像データに対し所定の画像処理を行う。例えば第2の入力画像処理回路130は、読み取り画像データのRGBの色空間(第1の色空間)を、原稿画像データと同じYMCKの色空間(第2の色空間)へ変換する色変換処理を行う。そして、第2の入力画像処理回路130は、色変換処理後の読み取り画像データをCPU140へ送信する。
CPU140は、画像形成装置本体10の動作を統括的に制御する演算処理装置である。CPU140が、不図示のROM等の不揮発性記憶部に格納されたプログラムを読み出し、メモリ150等のRAMに展開して実行することにより、CPU140の各種の機能が実現される。CPU140は、各画像処理回路に画像処理を行わせる。
一例として、CPU140は、インラインセンサ41,42の読み取り対象である出力画像の原稿画像を、第1の入力画像処理回路110から取得する。そして、CPU140は、インラインセンサ41,42の読み取り画像(画像A2)と出力画像の原稿画像(画像A1)とを比較し、用紙に形成された出力画像の画像不良を検知する処理を行い、不良検知結果に基づく制御を行う。即ちCPU140は、出力画像の画像不良が検知された場合には、画像形成部20による画像形成処理を停止し(機械停止)、画像不良が検知された不良ページと滞留ページの一部又は全部とを所定の排紙先(例えば第1の排紙トレイ54)に排出する。その後、画像形成部20により読み取り画像と原稿画像を一つの用紙の同じ面に形成し、その用紙を不良検知レポート121として出力する制御を行う。
なお、上記の説明では、CPU140は、読み取り画像と原稿画像との比較をYMCKの色空間において実施するが、RGBの色空間において実施してもよい。この場合、第2の入力画像処理回路130は、RGBの色空間を持つ読み取り画像データに対して色変換を行うことなく、読み取り画像データをCPU140へ送る。また、第1の入力画像処理回路110において、原稿画像データをYMCKの色空間からRGBの色空間に変換する。あるいは、プリンタコントローラ3にてRGBの原稿画像データ(プレーン)を生成して画像形成装置本体10に入力し、CPU140はこのRGBの原稿画像データを取得し、RGBの色空間で画像不良検知を実施する。
そして、CPU140は、画像不良が検知された場合には、不良検知レポート121を出力する際にRGBの色空間の不良検知レポート121を生成し、この不良検知レポート121が第1の入力画像処理回路110によりYMCKの色空間に変換される。なお、印刷ジョブに含まれるRGBの原稿画像データ(プレーン)を画像形成処理する場合には、第1の入力画像処理回路110により原稿画像データの色空間をRGBからYMCKに変換して、出力画像処理回路120へ送る。
上述したYMCK及びRGBはデバイスに依存した色空間であるが、画像形成部20の画像形成ユニット又はインラインセンサ41等で用いられる光学変換素子が対応する色に応じて、他のデバイスに依存の色空間を使用してもよい。
[画像形成装置本体の機能構成]
図6は、画像形成装置本体10の機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置本体10は大きく分けて、画像不良検知部141と、制御部142を備える。画像不良検知部141は、インラインセンサ41,42で読み取られた画像である読み取り画像と出力画像の原稿画像とを比較し、用紙に形成された出力画像の画像不良を検知する。
制御部142は、画像不良検知部141の不良検知結果に基づいて、機械停止、再印刷、継続印刷などの制御を行う。制御部142は、不良検知結果として出力画像の画像不良が検知された場合には、画像形成部20による画像形成処理を停止し(機械停止)、画像不良が検知された不良ページと滞留ページの一部又は全部とを第1の排紙トレイ54に排出する。この制御部142は、画像倍率決定部143と、不良検知レポート生成部144と、不良検知レポート出力指示部145と、選択画面生成部146と、しきい値変更部147とを備える。
画像倍率決定部143は、不良検知レポート121の内容として用紙に形成する読み取り画像及び原稿画像の倍率を、画像不良検知部141で検知した不良項目に応じて切り換える。また、画像倍率決定部143は、必要に応じて読み取り画像又は原稿画像の解像度を変換する機能も有する。
例えば不良項目が、画像の局所(極狭い領域)に画像不良が現れる不良項目(色ホタル等)、即ち画像の局所を確認すれば済む不良項目である場合には、画像倍率決定部143は、不良検知レポート121に出力する読み取り画像及び原稿画像の倍率を、出力画像の大きさと同等又はそれ以上に設定する。そして、画像倍率決定部143は、読み取り画像及び原稿画像から不良が発生した部分を含む領域を切り出し(画像トリミング)、切り出した領域の画像を不良検知レポート121に出力する。これにより、読み取り画像及び原稿画像の画像不良が発生した部分が拡大されて不良検知レポート121に出力され、視認性が良くなり、ユーザーによる画像不良の検知精度が向上する。
ここで、画像倍率決定部143は、読み取り画像の解像度と原稿画像の解像度に差異がある場合には、読み取り画像の解像度と原稿画像の解像度を合わせる処理を行う。例えば、画像倍率決定部143は、読み取り画像の解像度と原稿画像の解像度がそれぞれの最小公倍数の解像度となるように、読み取り画像の解像度と原稿画像の解像度を適宜変換する。例えば検査ユニット40における読み取り画像の解像度が400dpi、原稿画像の解像度が1200dpiである場合を想定する。この場合、検査時の読み取り画像と原稿画像の条件を揃えるため、読み取り画像の解像度を上げる必要がある。不良検知レポート121内で読み取り画像と原稿画像の倍率を等倍にするためには、読み取り画像の解像度を400dpiから1200dpiに変換し、読み取り画像の解像度を原稿画像の解像度(変更なし:1200dpi)と合わせる。さらに、読み取り画像の解像度が400dpi、原稿画像の解像度が600dpiである場合には、読み取り画像の解像度を1.5倍に上げて600dpiとする処理を実施してもよい。
一方、不良項目に、画像の全体又は一定以上の大きさの領域に画像不良が現れる不良項目(画像スジ等)、即ち画像の全体を確認する必要がある不良項目が含まれる場合には、画像倍率決定部143は、読み取り画像及び原稿画像の倍率を、出力画像の大きさに対して縮小倍率に設定する。これにより、読み取り画像及び原稿画像の全体が不良検知レポート121に出力され、視認性が良くなり、ユーザーによる画像不良の検知精度が向上する。
ここで、画像倍率決定部143は、読み取り画像の解像度と原稿画像の解像度に差異がある場合には、読み取り画像の解像度と原稿画像の解像度を合わせる処理を行う。例えば、画像倍率決定部143は、読み取り画像の解像度と原稿画像の解像度がそれぞれの最大公約数の解像度となるように、読み取り画像の解像度と原稿画像の解像度を適宜変換する。例えば読み取り画像の解像度が400dpi、原稿画像の解像度が1200dpiである場合、検査時の読み取り画像と原稿画像の条件を揃えるため、原稿画像の解像度を下げる必要がある。不良検知レポート121内で原稿画像を縮小(1/3倍率)するためには、原稿画像の解像度を1200dpiから400dpiに変換し、原稿画像の解像度を読み取り画像の解像度(変更なし:400dpi)と合わせる。
不良検知レポート生成部144は、画像倍率決定部143で設定された画像倍率及び解像度に基づき、読み取り画像と原稿画像を並べて配置した不良検知レポート121の画像形成用データを生成する。不良検知レポート生成部144は、不良検知レポート121の原稿画像データに対して第1の入力画像処理回路110で色変換処理、出力画像処理回路120で解像度変換処理が適宜実行されるよう制御する。図7及び図8に不良検知レポートの例を挙げる。なお、CPU140の制御の下で、第1の入力画像処理回路110が画像メモリ115を用いて不良検知レポート121を生成する構成としてもよい。
(不良検知レポートの例)
図7は、不良検知レポート121の一例(縮小画像)を示す説明図である。
図7の不良検知レポート121には、正常画像として原稿画像1210、不良検知画像として読み取り画像1220が表示されている。原稿画像1210と読み取り画像1220は、出力画像の大きさに対して縮小倍率の画像である。読み取り画像1220には色ホタル1221と白スジ1222が存在し、それぞれの不良箇所が赤丸1223,1224で囲まれている。
このように、原稿画像1210(正常画像)と読み取り画像1220(不良検知画像)が一つの用紙に形成されていることにより、ユーザーは、出力画像の品質を確認する作業を容易に行える。
また、原稿画像1210と読み取り画像1220が縮小されて画像全体が表示されているので、画像スジなどの画像全体にわたって形成される画像不良を確認することができ、視認性が向上する。
さらにまた、赤丸等により不良が発生した部分が視覚的に明示されているため、ユーザーは不良箇所を迅速に把握することができる。
それゆえ、このような不良検知レポート121によれば、不良検知後のユーザーによる確認作業を効率よく実施することができる。
不良検知レポート生成部144は少なくとも、検知された不良に関する情報(例えば検知項目と個数)と、画像形成処理の停止後に排紙トレイに排出された不良ページ及び滞留ページのページ数がわかる情報とを不良検知レポート121に出力する。図7の例では、検知された不良に関する情報として、色ホタルが1箇所、白スジが1箇所であることが表示されている。また、排出された不良ページ及び滞留ページのページ数に関する情報として、「最終出力ページの3ページ前で不良検知」のメッセージが表示されている。あるいは「最終出力ページを含む上から4ページをご確認ください」などのメッセージでもよい。ユーザーは、このようなメッセージに従い、排紙トレイにスタックされた複数枚の用紙から不良ページ及び滞留ページを取り出して廃棄することができる。
上記のとおり、不良検知レポート121内の原稿画像1210及び読み取り画像1220の大きさと解像度が一致している。そのため、ユーザーは、原稿画像1210及び読み取り画像1220を同じ条件下で比較することができるので、ユーザーによる画像不良の検知精度が向上する。
図8は、不良検知レポート121の他の例(等倍画像)を示す説明図である。
図8の不良検知レポート121には、正常画像として原稿画像1230,1240、不良検知画像として読み取り画像1250,1260が表示されている。原稿画像1230,1240と読み取り画像1250,1260は、出力画像の大きさに対して等倍の画像である。読み取り画像1250には色ホタル1251が存在し、また読み取り画像1260には色ホタル1261が存在し、それぞれの不良箇所が赤丸1252,1262で囲まれている。
また、図8の例では、検知された不良に関する情報(色ホタルが2箇所)と、排出された不良ページ及び滞留ページのページ数に関する情報(最終出力ページの3ページ前で不良検知)が表示されている。
図8の不良検知レポート121は、原稿画像1230,1240と読み取り画像1250,1260が等倍(それ以上でもよい)の画像で表示されているとともに、不良が発生した部分を含む領域の画像が切り出されて表示されている。そのため、色ホタルなどの画像の局所に形成される画像不良を、視認性の良い状態で確認することができる。
なお、不良検知レポート生成部144は、不良検知レポート121を出力する際に、読み取り画像のRGBの色空間を原稿画像のYMCKの色空間へ変換する色変換処理を、読み取り画像及び原稿画像から切り出された領域にのみ適用する。このように色変換処理を画像トリミング後の切り出し領域にのみ実施することにより、不良検知レポート121を出力するまでの時間が短縮される。
図6の説明に戻る。不良検知レポート出力指示部145は、不良検知レポート生成部144で生成された不良検知レポート121が、所定の用紙を用いて指定された排紙トレイに排出されるよう指示する。所定の用紙とは、原稿画像が形成される用紙と同じ種類の用紙である。例えば不良検知レポート出力指示部145は、不良検知レポート用に原稿画像が形成される用紙が収納された給紙トレイから給紙する。あるいは、予め収容されている用紙の種類と給紙トレイとの対応関係が登録されたテーブルを用意しておき、当該テーブルを参照して原稿画像が形成される用紙と同じ種類の用紙が収納された給紙トレイを選択するようにしてもよい。
また、不良検知レポート出力指示部145は、事前の設定に基づいて、不良検知レポート121の排出先として、出力画像の画像不良が検知される直前に使用していた第1の排紙トレイ54と異なる第2の排紙トレイ55を指定する。第2の排紙トレイ55を不良検知レポート121の排紙先とすることで、通常の原稿画像が形成される用紙の排出先と分けることができる。あるいは、不良検知レポート121の排出先として、第1の排紙トレイ54を指定してもよい。第1の排紙トレイ54を不良検知レポート121の排紙先とすることで、第1の排紙トレイ54にスタックされた用紙群は画像不良が検知されたページを含むことが明確になる。後処理ユニット50の切換ゲート53は、不良検知レポート出力指示部145の指示に従い、用紙Sの排出先を切り換えるように動作する。
選択画面生成部146は、不良検知レポート121が出力された後、再印刷か又は継続印刷をユーザーに選択させるための印刷選択画面を生成する。再印刷が選択された場合には、ユーザーによって排紙トレイに排出された不良ページ及び滞留ページが廃棄されたことを確認した後、不良ページから再度画像形成が行われる。一方、継続印刷が選択された場合には、滞留ページの後のページから画像形成が再開される。そして、選択画面生成部146は、印刷選択画面280を操作表示パネル26(表示部27)に表示する制御を行う。
(印刷選択画面)
図9は、画像不良検知時の印刷選択画面の一例を示す図である。
例えば図9に示すように、印刷選択画面280には、「画像不良を検知しました。排紙トレイに排出された不良検知レポートを確認して下さい。確認しましたら下記のいずれかを選択して下さい。」というメッセージ281が表示される。また、印刷選択画面280のメッセージ281の下方には、「不良ページを廃棄して再印刷」と記載されたボタン282と、「不良ではないので継続印刷」と記載されたボタン283が表示されている。ユーザーは、不良検知レポート121の内容を確認して、いずれかのボタンを選択する。
また、選択画面生成部146は、操作表示パネル26(操作部28)から入力される入力信号を解析し、印刷選択画面280において継続印刷が選択されと判断した場合には、しきい値選択画面285(図10参照)を生成する。しきい値選択画面285は、画像不良検知部141が出力画像の画像不良を検知する際に用いるしきい値の設定を変更するかどうかをユーザーに選択させるためのメニューである。そして、選択画面生成部146は、しきい値選択画面を操作表示パネル26に表示する制御を行う。
(しきい値選択画面)
図10は、継続印刷選択時のしきい値選択画面の一例を示す図である。
例えば図10に示すように、しきい値選択画面285には、「画像不良検知のしきい値の設定を緩めますか?」というメッセージとともに、「はい」及び「いいえ」のボタンが表示される。
図6の説明に戻る。しきい値変更部147は、操作表示パネル26(操作部28)から入力される入力信号を解析し、しきい値選択画面285において「はい」(しきい値の設定を緩めること)が選択されたかどうかを判断する。そして、しきい値の設定を緩めることが選択された場合には、メモリ150に格納されているしきい値の設定を緩める方向に変更して再設定する(例えば、しきい値を一段階下げる)。
[画像検査処理]
次に、第1の実施形態に係る画像検査処理を説明する。
図11は、第1の実施形態に係る画像検査処理を示すフローチャート(その1)である。
図12は、第1の実施形態に係る画像検査処理を示すフローチャート(その2)である。CPU140は、不図示のROMに記録されたプログラムを実行することで、図11及び図12に示す処理を実現する。
図11において、まず画像形成装置本体10のCPU140は、プリンタコントローラ3から印刷ジョブを受け付けて、印刷ジョブを実行しページごとに画像形成を行う。そして、この印刷ジョブの実行と並行して、画像形成装置本体10の画像不良検知部141(図6)は、画像形成部20で用紙に形成された出力画像に対して画像不良検知処理を実施する(S1)。
次に、画像不良検知部141は、インラインセンサ41の読み取り画像と出力画像の原稿画像とを比較し、出力画像の画像不良の有無を判断する(S2)。そして、画像不良検知部141は、画像不良の検知結果を制御部142(図6)に出力する。ここで、画像不良が検知されなかった場合には、制御部142は印刷ジョブの実行を継続し、画像不良検知部141は、ステップS1の処理に移行して次ページに対して画像不良検知処理を実施する(S2のNO)。
次に、ステップS2において画像不良が検知された場合には(S2のYES)、制御部142は、機械(機内の動作)を停止し(S3)、不良ページと滞留ページを第1の排紙トレイ54に排出する(S4)。
次に、画像倍率決定部143は、検知された不良の不良項目に応じて、不良検知レポート121に出力する読み取り画像と原稿画像の倍率を切り替える(S5)。続いて、画像倍率決定部143は、上記の読み取り画像及び/又は原稿画像の解像度の切り替えが必要かどうかを判定する(S6)。解像度の切り替えが必要な場合には(S6のYES)、画像倍率決定部143は、読み取り画像及び/又は原稿画像の解像度を切り替え、読み取り画像と原稿画像の解像度を合わせる(S7)。一方、解像度の切り替えが必要ない場合には、画像倍率決定部143は、ステップS8に進む(S6のNO)。
ステップS7の処理が終了後又はステップS6のNOの場合には、不良検知レポート生成部144は、切り替え後の画像倍率及び解像度に基づき、読み取り画像と原稿画像を含む不良検知レポート121の画像形成用データを生成する(S8)。
次に、不良検知レポート出力指示部145は、メモリ150から不良検知レポート121の出力に使用する給紙トレイと、排紙先の排紙トレイの情報を読み出し、画像形成部20に不良検知レポート121の出力を指示する。そして、制御部142は、指定された給紙トレイから画像形成部20に用紙を給紙し、画像形成部20により読み取り画像と原稿画像を含む不良検知レポート121を給紙された用紙に形成する(S9)。
次に、制御部142は、不良検知レポート121が形成された用紙を、指定された排紙先(第2の排紙トレイ55又は第1の排紙トレイ54)に排出する(S10)。通常は、不良検知レポート121の排紙先として、第1の排紙トレイ54が設定されているものとする。
次に、制御部142は、画像不良を検知したことを操作表示パネル26(表示部27)に表示するなどして報知する(S11)。
次に、選択画面生成部146は、再印刷又は継続印刷を選択するための印刷選択画面280(図9)を生成し、操作表示パネル26に表示する(図12のS12)。そして、制御部142は、操作表示パネル26から入力される操作信号を解析し、再印刷又は継続印刷のいずれが選択されたかを判断する(S13)。
ステップS13においてユーザーによって継続印刷が選択された場合には(S13の継続印刷)、選択画面生成部146は、画像不良検知に用いられるしきい値の設定を緩めることを選択するためのしきい値選択画面285(図10)を生成し、操作表示パネル26に表示する(S14)。そして、制御部142は、操作表示パネル26から入力される操作信号を解析し、しきい値の設定を緩めることが選択されたかどうかを判断する(S15)。
ここで、しきい値の設定を緩めることが選択された場合には(S15のYES)、しきい値変更部147は、画像不良検知に用いられるしきい値の設定を緩める方向に変更し、変更後のしきい値をメモリ150に保存する(S16)。その後、制御部142は、滞留ページの後のページから印刷ジョブを再開する(S17)。
一方、しきい値の設定を緩めることが選択されなかった場合には(S15のNO)、しきい値変更部147は、しきい値を変更しない。その後、制御部142は、滞留ページの後のページから印刷ジョブを再開する(S18)。
またステップ13においてユーザーによって再印刷が選択された場合には(S13の再印刷)、制御部142は、不良ページから印刷ジョブを再開する(S19)。
ステップS17、S18又はS19の処理が終了後、ステップS1の処理に移行して印刷ジョブを再開したページに対して画像不良検知処理を実施する。ここで、ステップS17の処理を実施した場合には、変更後のしきい値を用いて画像不良検知処理を実施する。そして、CPU140は、出力画像に対する画像不良検知処理を印刷ジョブの全ページが終了するまで行い、画像不良検知結果に応じて、ステップS1〜S19の処理を適宜行う。また両面印刷の場合には、インラインセンサ42が出力する読み取り画像データに基づいて同様に画像検査処理を行う。測色計43の場合にも同様である。
[第1の実施形態の効果]
上述した第1の実施形態によれば、画像形成装置本体10は出力画像の画像不良を検知した際に、読み取り画像と原稿画像を並べて配置した不良検知レポート121を出力する。それにより、ユーザーは、一枚の用紙に形成された読み取り画像と原稿画像を比較して、出力画像の品質に問題がないかどうかの確認作業を容易に行える。それゆえ、ユーザーは、不良ページを再印刷するか、又は不良ページよりも後のページから継続印刷するかの確認及び判断を容易に行える。さらに、一枚の用紙に読み取り画像と原稿画像が形成されるので、ユーザーは読み取り画像と原稿画像を同じ条件で比較でき、ユーザーによる出力画像の品質の良否判断の精度を、従来よりも向上させることができる。
ところで、従来、不良ページが発生した場合に、そのページを人手で後から差し替えをすることは、ヒューマンエラーが発生する要因が多くある。そのため、実際の運用では、ページ単位での差し替えは避け、不良発生部は破棄し、1部を再印刷する場合が多かった。よって、不要なロスを避けるためには、画像不良検知時には不良ページの後の後続ページの出力処理を直ちに停止させることが要望されていた(例えば、500ページのジョブ実行時に50ページ目に画像不良を検知した場合など)。
これに対し、第1の実施形態では、まず不良検知レポートを出力し、ユーザーに不良検知画像の品質を確認してもらう。そして、ユーザーが品質に問題なしと判断した場合には、ユーザーの指示に従い、排出した滞留ページの後のページからジョブを再開(継続印刷)する。そのため、ユーザーはジョブ実行中の正常画像が形成された用紙(印刷物)には触らなくて済む。それゆえ、画像不良検知時に機械を停止させた場合に、ヒューマンエラーが発生するリスクを排除することができる。
なお、第1の実施形態において、図12のステップS16で設定が緩められたしきい値は、基本的には、次ジョブでも有効とする。これにより、前ジョブにおいてユーザーが品質に問題なしと判断した画像と同程度の品質の画像が、次ジョブにおいて画像不良を検知されることなく、用紙に形成されるため、ジョブが停止することなく実行される。
一方、しきい値変更部147は、本ジョブの終了後に、メモリ150に格納された設定が緩められたしきい値を、変更前のしきい値に戻してもよい。品質要求が厳しくない依頼主からのジョブを実行後に、品質要求が厳しい依頼主からのジョブを実行する場合、設定が緩められたしきい値を用いて画像不良検知を実施すると、品質が低下した出力画像が検査を通過することが考えられる。しかし、変更されたしきい値を当ジョブに限定することで、そのような事態を回避できる。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、画像不良が検知された場合に、第1の実施形態に係る読取部(インラインセンサ41,42、測色計43)から用紙の排出先を切り換える切換ゲート53までの搬送路長に応じて、自動印刷復帰を行うかどうかを判断する場合の例である。自動印刷復帰では、画像形成装置本体10は、不良ページ及び滞留ページを第2の排紙トレイ55に排出し、不良検知レポート121を出力することなく、画像形成処理を不良ページから再開するよう制御する。以降の説明では、自動印刷復帰を「自動リカバリ」と記すことがある。
[自動印刷復帰の概要]
(検知時間と搬送時間の関係に基づき自動印刷復帰の実施を判断する方法)
図13は、第2の実施形態に係る画像形成システムを説明するための構成図(その1)である。図13の画像形成システム4は、第1の実施形態に係る画像形成システム4(図3,図4)と同じである。画像形成システム4の後処理構成(後処理ユニット50)を、後処理構成Aとする。
図14は、第2の実施形態に係る画像形成システムを説明するための構成図(その2)である。図14の画像形成システム4Aは、画像形成システム4の検査ユニット40と後処理ユニット50の間に、中間ユニット60が配置された構成である。中間ユニット60は、画像が形成された用紙を後処理ユニット50に搬送するまでの搬送時間を調整する。画像形成システム4Aの後処理構成(後処理ユニット50+中間ユニット60)を、後処理構成Bとする。
ここで、検査ユニット40の読取部(インラインセンサ41等)から後処理ユニット50の切換ゲート53までの搬送路長を、検知猶予距離L1とする。画像形成システム4Aの検知猶予距離L1は、中間ユニット60の分だけ画像形成システム4の検知猶予距離L1よりも長い。
また、用紙を読取部(インラインセンサ41等)から切換ゲート53まで搬送するのに掛かる時間を、搬送時間t2とする。搬送時間t2は、検知猶予距離L1を用紙搬送速度v1で割って求められる。画像形成システム4Aの搬送時間t2も、画像形成システム4の場合よりも長くなる。これらの各パラメーターは、予めメモリ150等の不揮発性記憶部に格納されている。
図15は、第2の実施形態に係る画像形成システムの説明に供する図である。図15の横軸は不良検査項目(画像不良の検知項目)、縦軸は画像不良の検知に要する検知時間t1を示す。図15では、検査項目A〜Dが例示されている。
図15に示すように、不良検査項目ごとに検知時間t1が異なる。そのため、CPU140(図5、図6)は、検知時間t1によって以下のような制御を行う。
・検知時間t1<搬送時間t2→自動印刷復帰(自動リカバリ)
・検知時間t1≧搬送時間t2→機械停止及び不良検知レポート印刷
画像形成システム4が備える後処理構成Aの場合、検査項目Bで画像不良を検知したときに、自動リカバリ処理即ち不良ページを第2の排紙トレイ55に排出する処理が間に合わない。そのため、CPU140は、機械を停止して不良ページ及び滞留ページを第1の排紙トレイ54に排紙するとともに、不良検知レポート121を第2の排紙トレイ55に排出する。
一方、画像形成システム4が備える後処理構成Bの場合、検査項目A〜Dのいずれでも、自動リカバリ処理が間に合う。そのため、自動リカバリ処理を実施するよう設定しておくことで、CPU140は、自動リカバリ処理を実施することが可能である。
[画像形成装置本体の機能構成]
図16は、画像形成装置本体10の制御部の機能構成を示すブロック図である。
図16に示す制御部142Aは、第1の実施形態に係る制御部142(図6)に対して、自動印刷復帰判定部148を備える点が異なる。制御部142Aについてこの制御部142と異なる点を中心に説明する。
自動印刷復帰判定部148は、画像不良検知部141で画像不良が検知されると、自動印刷復帰の実施の可否を判定し、判定結果を画像倍率決定部143に出力する。この判定は、上述したように検知時間t1と搬送時間t2の判別式に基づく方法、又は用紙検知部56を利用した切換ゲート53に対する用紙の位置に基づく方法が用いられる。自動印刷復帰判定部148は、メモリ150に格納されたパラメーターを用いて、自動印刷復帰の実施の可否を判定する。
そして、制御部142Aは、自動印刷復帰判定部148の判定結果に基づいて、自動印刷復帰又は機械停止を行う。
制御部142Aは、自動復帰印刷を行う場合には、不良ページと滞留ページの一部又は全部とを第2の排紙トレイ55に排出し、所定の印刷処理を実施する。また制御部142Aは、機械停止を行う場合には、不良ページと滞留ページの一部又は全部とを第1の排紙トレイ54に排出し、再印刷又は継続印刷を実施する。
[画像検査処理]
次に、第2の実施形態に係る画像検査処理を説明する。
図17は、第2の実施形態に係る画像検査処理を示すフローチャートである。
図17において、ジョブ実行と並行して画像不良検知処理の実施(S21)及び出力画像に画像不良があるか否かの判定処理(S22)はそれぞれ、図11のステップS1,S2の処理と同様である。ステップS22において画像不良がある場合には(S22のYES)、ステップS23に進み、画像不良がない場合には(S22のNO)、ステップS27に進む。
次に、CPU140の自動印刷復帰判定部148は、メモリ150から各パラメーターを読み出す(S23)。そして、自動印刷復帰判定部148は、読み出したパラメーターを元に後処理構成が自動印刷復帰の条件を満たしているか否かを判定する(S24)。自動印刷復帰判定部148は、検知時間t1が搬送時間t2(検知時間t1<搬送時間t2)よりも短い場合に、後処理構成が自動印刷復帰の条件を満たすと判定する。
次に、自動印刷復帰の条件を満たしている場合(S24のYES)、制御部142Aは、自動印刷復帰を実施するよう制御する。即ち、制御部142Aは、不良ページ及び滞留ページを原稿画像が形成された用紙の排出先である第1の排紙トレイ54とは異なる第2の排紙トレイ55に排出する(S25)。その後、制御部142Aは、不良ページから印刷ジョブを再開する(S26)。
一方、自動印刷復帰の条件を満たしていない場合(S24のNO)、制御部142Aは、機械を停止し(S28)、不良検知レポート121を出力するとともに、再印刷又は継続印刷を実施するよう制御する。即ち、制御部142Aは、不良ページと滞留ページを第1の排紙トレイ54に排出する(S29)。
次に、制御部142Aは、不良検知レポートを作成し、指定した排紙トレイに排出する(S30)。このステップS30の処理は、図6のステップS5〜S11の処理に相当する。次に、制御部142Aは、再印刷又は継続印刷を選択するための選択画面(図9)を操作表示パネル26に表示する(S31)。そして、制御部142Aは、ユーザーの指示に従い再印刷又は継続印刷を実施する(S32)。このステップS32の処理は、図6のステップS13〜S19の処理に相当する。
次に、ステップS26又はS32の処理が終了後、CPU140は、印刷ジョブのページが全て終了したか否かを判定し(S27)、全ページが終了していない場合には(S27のNO)、ステップS21の処理に移行して、印刷ジョブを再開したページに対して画像不良検知処理を実施する。また、全ページが終了した場合には(S27のYES)、CPU140は、一連の画像検査処理を終了する。
図18は、自動印刷復帰時の画像形成システム4Aの動作の説明図である。
図18では、印刷ジョブの1ページ(P1)から4ページ(P4)の画像形成処理を行い、ページP3に画像不良が検知された場合を想定する。図18では、ページP3の原稿画像を「3」、ページP3のインラインセンサ41による読み取り画像を「3´」と表している。ページP1,P2は、CPU140による画像不良検知処理の結果、画像不良が検知されなかったので第1の排紙トレイ54に排出される。一方、ページP3に画像不良が検知されたため、CPU140は、ページP3を不良ページとして、またページP4を滞留ページとして、第2の排紙トレイ55に排出する。その後、CPU140は、不良検知レポートを出力することなく、不良ページであるページP3から自動印刷復帰を行い、破線で示すようにページP3,P4を再印刷して第1の排紙トレイ54に排出する。
なお、不良ページ及び滞留ページを第2の排紙トレイ55に排出するようにしたが、例えば後処理ユニット50内に不要な用紙を排出する用紙回収部を設け、用紙回収部に不良ページ及び滞留ページを回収するようにしてもよい。
[第2の実施形態の効果]
上述した第2の実施形態によれば、画像形成システム4Aの後処理構成が自動印刷復帰の条件を満たしている場合には、不良ページ及び滞留ページを画像不良が検知される前の排紙先と異なる第2の排紙トレイ55に排出し、自動的に印刷処理に復帰する。このような構成とすることで、画像不良があるページに単発で発生したような場合には、自動的に印刷処理が継続される。それゆえ、生産性を落とさずに印刷ジョブを実行できる。
第2の実施形態では、自動印刷復帰の条件が整っている場合に、画像不良が検知されると、不良ページ及び滞留ページを、通常使用する第1の排紙トレイ54とは異なる第2の排紙トレイ55に排出し、その後、不良ページからジョブを再開(自動印刷復帰)する。したがって、ユーザーはジョブ実行中の正常画像が形成された用紙(印刷物)には触ることなく、ジョブが自動的に再開される。それゆえ、画像不良検知時に、ヒューマンエラーが発生するリスクを排除することができる。
なお、上記の自動印刷復帰の場合、画像不良検知のしきい値の設定は緩められることなく、そのままである。例えば、自動印刷復帰を実施時にしきい値の設定を緩める対応をしてしまうと、出力画像に汚れが連続して表れている場合に、不良画像が正常画像として流出する可能性がある。
例として、毎ページに1.1mm幅のトナー汚れが発生している場合を想定する。
(1)初期設定のしきい値0.5mmで画像不良検知を行うと、NG判定となる。
(2)次に、自動印刷復帰を行い、しきい値を1mmに変更して画像不良検知を行うと、再度NG判定となる。
(3)さらに、しきい値を1.5mmに変更して画像不良検知を行うと、OK判定となる。
上記例の場合、ユーザーAの品質許容レベルが2mmであれば品質に問題はない。しかし、ユーザーBの品質許容レベルが1mmである場合には、出力画像はトナー汚れが混入した不良画像と判断される。
そこで、あるページ数連続して画像不良を検知した場合には、CPU140は、画像形成装置本体10に機械的な問題が発生しているとして機械停止処理を実施する。機械停止後は、CPU140が推定した画像不良の原因をユーザーに通知し、ユーザーに原因を取り除いてもらった後に機械の動作を復帰させる。
[第2の実施形態の変形例]
上述した自動印刷復帰の実施の可否を、切換ゲート53に対する用紙の位置で判断することが可能である。CPU140の制御部142Aは、出力画像の画像不良が検知されたとき、切換ゲート53の用紙搬送方向の上流側に配置された用紙検知部56の検知結果を取得し、検知結果から用紙が切換ゲート53(分岐点)に到達しているかどうかを判断する。
制御部142Aは、用紙検知部56の検知結果が用紙ありの場合には、自動リカバリ処理が間に合わないと判断して自動印刷処理を実施しない。また、用紙検知部56の検知結果が用紙なしの場合には、自動印刷処理が間に合うと判断して自動印刷処理を実施する。
この第2の実施形態の変形例では、自動印刷復帰判定部148は、図17のステップS23において各パラメーターをメモリ150から読み出す処理に代えて、用紙検知部56から検知結果を取得する処理を実行する。そして、ステップS24において、自動印刷復帰判定部148は、用紙検知部56の検知結果から、自動印刷復帰の実施の可否を判定する。
上述した第2の実施形態の変形例によれば、切換ゲート53に対する用紙の位置に基づいて自動印刷復帰の実施の可否を判定するため、CPU140は、後処理構成を把握していなくても、印刷ジョブごとに判定が可能となる。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
4,4A…画像形成システム、 10…画像形成装置本体、 20…画像形成部、 26…操作表示パネル、 27…操作部、 28…表示部、 40…検査ユニット、 41,42…インラインセンサ、 43…測色計、 50…後処理ユニット、 51…搬送路、 52,53…切換ゲート、 54…第1の排紙トレイ、 55…第2の排紙トレイ、 121…不良検知レポート、 140…CPU、 141…画像不良検知部、 142,142A…制御部、 150…メモリ、 280…印刷選択画面、 285…しきい値選択画面

Claims (19)

  1. ジョブに含まれる原稿画像をページごとに用紙に形成する画像形成部と前記用紙を排出する排紙先との間に配置された、前記用紙に形成された画像である出力画像を読み取る読取部と、
    前記読取部で前記出力画像から読み取られた読み取り画像と、対応する前記原稿画像とを比較し、前記出力画像の画像不良を検知する画像不良検知部と、
    前記画像不良検知部の不良検知結果に基づく制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記画像不良検知部により前記出力画像の画像不良が検知された場合には、前記画像形成部による画像形成処理を停止し、前記画像不良が検知された不良ページと、それ以降の用紙搬送路上に滞留する滞留ページの一部又は全部とを前記排紙先に排出し、その後、前記画像形成部により前記読み取り画像及び前記原稿画像を用紙の同じ面に形成し、その用紙を不良検知レポートとして出力するよう制御する
    画像検査装置。
  2. 前記制御部は、前記読み取り画像及び前記原稿画像が形成される前記不良検知レポートに使用される前記用紙は、前記出力画像が形成された前記用紙と同じ種類の用紙である
    請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 前記制御部は、前記不良検知レポートの内容として前記用紙に形成する前記読み取り画像及び前記原稿画像の倍率を、検知した不良項目に応じて切り換える
    請求項1又は2に記載の画像検査装置。
  4. 前記不良項目が、画像の局所に前記画像不良が現れる不良項目である場合には、前記制御部は、前記読み取り画像及び前記原稿画像の倍率を、前記出力画像の大きさと同等又はそれ以上に設定し、前記読み取り画像及び前記原稿画像から前記画像不良が発生した部分を含む領域を切り出して前記不良検知レポートに出力する
    請求項3に記載の画像検査装置。
  5. 前記制御部は、前記読み取り画像の解像度と前記原稿画像の解像度に差異がある場合には、前記読み取り画像の前記解像度と前記原稿画像の前記解像度を、それぞれの最小公倍数の解像度に合わせる
    請求項4に記載の画像検査装置。
  6. 前記不良項目に、画像の全体又は一定以上の大きさの領域に前記画像不良が現れる不良項目が含まれる場合には、前記制御部は、前記読み取り画像及び前記原稿画像の倍率を、前記出力画像の大きさに対して縮小倍率に設定し、前記読み取り画像及び前記原稿画像の全体を前記不良検知レポートに出力する
    請求項3に記載の画像検査装置。
  7. 前記制御部は、前記読み取り画像の解像度と前記原稿画像の解像度に差異がある場合には、前記読み取り画像の前記解像度と前記原稿画像の前記解像度を、それぞれの最大公約数の解像度に合わせる
    請求項6に記載の画像検査装置。
  8. 前記制御部は少なくとも、検知された前記画像不良に関する情報と、前記画像形成処理の停止後に前記排紙先に排出された前記不良ページ及び前記滞留ページのページ数に関する情報とを、前記不良検知レポートに出力する
    請求項1乃至7のいずれかに記載の画像検査装置。
  9. 前記制御部は、前記不良検知レポートにおいて、前記読み取り画像の前記画像不良が発生した部分を視覚的に明示する
    請求項8に記載の画像検査装置。
  10. 前記制御部は、前記不良検知レポートを、前記出力画像の画像不良が検知される直前に使用していた前記排紙先としての第1の排紙先とは異なる第2の排紙先に排出する
    請求項8又は9に記載の画像検査装置。
  11. 前記制御部は、前記不良検知レポートを出力した後、前記排紙先に排出された前記不良ページ及び前記滞留ページを廃棄して前記不良ページから再度画像形成を行う再印刷か、又は前記滞留ページの後のページから画像形成を行う継続印刷を利用者に選択させるための印刷選択画面を表示部に表示する
    請求項1乃至10のいずれかに記載の画像検査装置。
  12. 前記制御部は、前記印刷選択画面において前記継続印刷が選択された場合には、前記画像不良検知部が前記出力画像の画像不良を検知する際に用いるしきい値の設定を変更するためのしきい値選択画面を前記表示部に表示し、前記しきい値を変更することが選択されると前記しきい値の設定を緩める
    請求項11に記載の画像検査装置。
  13. 前記制御部は、前記印刷選択画面において前記継続印刷が選択された場合には、前記画像不良検知部が前記出力画像の画像不良を検知する際に用いるしきい値の設定を緩める
    請求項11に記載の画像検査装置。
  14. 前記制御部は、前記ジョブの終了後、変更後の前記しきい値を変更前の前記しきい値に戻す
    請求項12又は13に記載の画像検査装置。
  15. 前記制御部は、前記読取部から複数の前記排紙先への経路を切り換えるための切換ゲートまでの搬送路長に応じて、前記不良ページ及び前記滞留ページを排出する前記排紙先と、前記不良検知レポートを出力するかどうかを判断する
    請求項1に記載の画像検査装置。
  16. 前記画像不良の検知に要する検知時間をt1、前記用紙を前記読取部から前記切換ゲートまで搬送するのに掛かる搬送時間をt2としたとき、
    前記制御部は、前記検知時間t1が前記搬送時間t2よりも短い場合には、前記切換ゲートを切り替えて、前記不良ページ及び前記滞留ページを、前記出力画像の画像不良が検知される直前に使用していた前記排紙先としての第1の排紙先とは異なる第2の排紙先に排出した後、前記不良検知レポートを出力することなく前記用紙に画像を形成する処理を前記不良ページから再開し、
    前記検知時間t1が前記搬送時間t2以上である場合には、前記不良ページ及び前記滞留ページを、前記第1の排紙先に排出した後、前記不良検知レポートを出力するよう制御する
    請求項15に記載の画像検査装置。
  17. 前記制御部は、前記出力画像の画像不良が検知されたとき、前記用紙搬送路上の前記切換ゲートの用紙搬送方向の上流側に配置された、用紙の有無を検知する用紙検知部の検知結果を取得し、前記検知結果から前記用紙が前記切換ゲートに到達していないと判断した場合には、前記切換ゲートを切り替えて、前記不良ページ及び前記滞留ページを、前記出力画像の画像不良が検知される直前に使用していた前記排紙先としての第1の排紙先とは異なる第2の排紙先に排出した後、前記不良検知レポートを出力することなく前記用紙に画像を形成する処理を前記不良ページから再開し、
    前記検知結果から前記用紙が前記切換ゲートに到達していると判断した場合には、前記不良ページ及び前記滞留ページを、前記第1の排紙先に排出した後、前記不良検知レポートを出力するよう制御する
    請求項16に記載の画像検査装置。
  18. ジョブに含まれる原稿画像をページごとに用紙に形成する画像形成部と、
    前記画像形成部と前記用紙を排出する排紙先との間に配置された、前記用紙に形成された画像である出力画像を読み取る読取部で前記出力画像から読み取った読み取り画像と、対応する前記原稿画像とを比較し、前記出力画像の画像不良を検知する画像不良検知部と、
    前記画像不良検知部の不良検知結果に基づく制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記画像不良検知部により前記出力画像の画像不良が検知された場合には、前記画像形成部による画像形成処理を停止し、前記画像不良が検知された不良ページと、それ以降の用紙搬送路上に滞留する滞留ページの一部又は全部とを前記排紙先に排出し、その後、前記画像形成部により前記読み取り画像及び前記原稿画像を用紙の同じ面に形成し、その用紙を不良検知レポートとして出力するよう制御する
    画像形成装置。
  19. ジョブに含まれる原稿画像をページごとに用紙に形成する画像形成部と前記用紙を排出する排紙先との間に配置された読取部により、前記用紙に形成された画像である出力画像を読み取る手順と、
    前記読取部で前記出力画像から読み取った読み取り画像と、対応する前記原稿画像とを比較し、前記出力画像の画像不良を検知する手順と、
    前記出力画像の画像不良が検知された場合に、前記画像形成部による画像形成処理を停止し、前記画像不良が検知された不良ページと、それ以降の用紙搬送路上に滞留する滞留ページの一部又は全部とを前記排紙先に排出し、その後、前記画像形成部により前記読み取り画像及び前記原稿画像を用紙の同じ面に形成し、その用紙を不良検知レポートとして出力する手順と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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