JP2022140540A - 画像検査装置、画像検査プログラム、画像検査システム、及び画像検査方法 - Google Patents

画像検査装置、画像検査プログラム、画像検査システム、及び画像検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の画像検査装置は、読み取り画像に含まれた異常の原因を把握できないことがあった。【解決手段】画像検査装置30は、画像形成装置1により、用紙に形成された画像を読み取って生成した読み取り画像を出力する画像読取部129と、読み取り画像を検査し、異常を含まないと判定される読み取り画像を正常画像とし、異常を含むと判定される読み取り画像を異常画像として検査結果を出力する画像検査部126と、読み取り画像、及び検査結果に基づいて、検査結果レポートを生成する検査結果レポート生成部124と、検査結果レポートを出力する検査結果レポート出力部127と、検査結果レポート出力部127に、正常画像及び異常画像を比較可能に出力する制御を行う制御部122と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、画像検査装置、画像形成装置、及びプログラムに関する。
従来、画像形成装置が画像を形成(印刷)した用紙に対して、適正な画像が形成されているか、汚れがないか、画像の位置ずれがないか等の画像形成不良が検査されていた。 検査は、用紙に印刷された画像が、画像形成用データ(例えば、原稿画像)の作成者(ユーザー)の意図した品質を満たしているかを確認するために行われる。検査の項目は、印字位置、画像汚れ、画像擦れ、濃度ムラ、スジ、光沢ムラなど様々である。
過去には、用紙に印刷された画像をユーザーが直接目視するなどして検査していた。しかし、大量ページ及び大量部数を印刷する場合、ユーザーの目視による検査には非常に多くの工数が掛かり、限界があった。
そこで、用紙に形成された画像をスキャナ等で読み取って生成された画像(以下、「読み取り画像」と呼ぶ。)に対して画像形成不良の有無を検査する画像検査装置が、画像検査に用いられていた。この画像検査装置は、画像形成不良の有無等の検査結果をユーザーが確認可能に表示する機能を有するものがある。表示される検査結果には、画像形成不良の有無情報の他、検査された用紙の画像情報等の内容が含まれる。
例えば、検査結果には、読み取り画像の画像形成不良の個所(位置)が示される。しかし、この検査結果に基づいてユーザーが画像形成用データとの比較を行った場合、該当個所を認識できるものの、画像形成不良の原因を特定するには至らないことがある。
そこで、特許文献1には、読み取り画像と、対応する原稿画像とを比較し、不良検知レポートを用紙に印刷する技術が開示されている。不良検知レポートには、用紙に対して、読み取り画像及び原稿画像が形成され、対応する画像の画像形成不良の検知結果が印刷される。
図1は、不良検知レポート58の一例を示す説明図である。
不良検知レポート58には、正常画像51及び不良検知画像52が用紙に印刷される。正常画像51は、原稿画像から生成されたものであり、不良検知画像52は、画像形成不良の読み取り画像から生成されたものである。正常画像51と不良検知画像52は、原稿画像及び読み取り画像の印刷された大きさに対して縮小倍率で生成される。そして、不良検知画像52には色ホタル53と白スジ54が存在している。それぞれの不良箇所は、赤丸55,56で囲まれて明示されている。
特開2017-202627号公報
しかし、特許文献1に開示された、原稿画像から生成された正常画像51は、あくまで理想的な画像であるに過ぎない。画像形成装置に対して行われた各種の設定により、実際に画像形成装置によって用紙に形成される画像は、原稿画像と異なることもある。しかし、読み取り画像と比較するために原稿画像から生成された正常画像51を用いると、読み取り画像から検知された不良が、許容される不良であるのか否かが判然としないおそれがあった。また、正常画像51と読み取り画像との差異が大きいと、全ての読み取り画像が不良と検知されるおそれもあった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、読み取り画像に含まれる異常をユーザーが容易に認識できるようにすることを目的とする。
本発明に係る画像検査装置は、画像形成装置により、記録材に形成された画像を読み取って生成した読み取り画像を出力する画像読取部と、読み取り画像と、読み取り画像を検査し、異常を含まないと判定される読み取り画像を正常画像とし、異常を含むと判定される読み取り画像を異常画像とした検査結果を出力する画像検査部と、読み取り画像、及び検査結果に基づいて、検査結果レポートを生成する検査結果レポート生成部と、検査結果レポートを出力する検査結果レポート出力部と、検査結果レポート出力部に、正常画像及び異常画像を比較可能に出力させる制御を行う制御部と、を備える。
本発明によれば、正常画像及び異常画像が比較可能に出力されるため、ユーザーは、読み取り画像に含まれる異常を認識しやすくなる。
なお、上記の画像検査装置は本発明の一態様であり、本発明の一側面を反映した画像形成装置、プログラムについても、本発明の一側面を反映した画像検査装置と同様の構成を有する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
従来の不良検知レポートの一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成例を示す概略図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の要部の構成例を示す制御ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の各部の動作例を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る画像検査部が行う画像検査の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る画像検査部による読み取り画像の検査結果の保存例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る検査結果レポートの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る検査結果レポートの表示例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る異常画像が表示された検査結果レポートの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る正常画像と異常画像を比較可能に表示した検査結果レポートの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る正常画像と異常画像を比較可能に拡大表示した検査結果レポートの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る検査レベル設定画面の表示例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る異常個所が強調して表示される例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る正常画像の表示例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る比較レポートの表示例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る部単位で印刷された用紙の画像検査を行う例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る読み取り画像の色味の検査時に基準画像、正常画像及び異常画像がページ毎に紐付けられて記憶部に保存される例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る正常画像ページ情報及び異常画像ページ情報を紐付けする処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る検査結果レポートを生成する処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[一実施の形態]
<画像形成装置の概略構成例>
始めに、画像形成装置1の概略構成例について説明する。
図2は、画像形成装置1の概略構成例を示す概略図である。図2では、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素が記載されるが、画像形成装置1はこの例に限られない。
図2に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、本体部10と、大容量給紙部20と、読み取り部30と、後処理部40と、を備えて構成される。そして、画像形成装置1は、LAN等のネットワークNを介して情報端末50に接続されている。
図2に示すように、本体部10は、スキャナー部200と、ADF部(ADF:Auto Document Feeder)300と、操作表示部400と、プリンター部500と、を備える。すなわち、本実施の形態に係る画像形成装置1は、スキャナー機能、コピー機能、プリンター機能を備えた、いわゆるディジタル複合機である。
また、本体部10には、給紙機構を有する複数の給紙トレイが設けられており、各給紙トレイの近傍には給紙された用紙を検出する給紙センサー(図示略)が設けられている。これらの給紙トレイには、それぞれ普通紙、裏紙、再生紙、上質紙、タブ紙等の種類及びサイズが異なる用紙(記録材の一例)が収容可能となっている。また、記録材として、樹脂性のシートを用いてもよい。
読み取り部30は、本体部10から搬送された印刷済みの用紙を読み取って、この用紙が正常であるか否かを検査する画像検査装置の一例として設けられる。そして、通紙される用紙の表面及び裏面に対してそれぞれ配置されたCCD(Charge Coupled Device)31(後述する図3)が読み取った読み取り画像に基づいて、用紙の検査を行う。
後処理部40は、読み取り部30により検査された用紙に各種の後処理を行う、いわゆるフィニッシャーである。例えば、後処理部40は、本体部10から搬送された用紙のソート処理を行うソートユニット、パンチ処理を行うパンチユニット、折り処理を行う折りユニット、断裁処理を行う断裁ユニット、カッティング処理を行うカッティングユニット等を備える。これらのユニットについては図示を省略する。
また、後処理部40には、排紙トレイが設けられている。排紙トレイには、読み取り部30を経て搬送された用紙が排紙される。後処理部40は、読み取り部30により印刷済みの用紙に異常が検出された場合に、印刷済みの用紙を正常な用紙とは区別して排紙する制御を行う。このため、後処理部40の排紙トレイには、正常な用紙が排紙される通常排紙トレイに加えて、異常が検出された用紙が排紙される異常排紙トレイがある。
画像形成装置1において、例えば、ADF部300の原稿トレイに載置された原稿は、スキャナー部200の読み取り箇所であるコンタクトガラスに搬送され、スキャナー部200の光学系により原稿の画像が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
スキャナー部200により読み取られた画像(アナログ画像信号)は、後述する図3に示す管理部100に出力され、管理部100においてA/D変換され、各種画像処理が施された後、本体部10内に設けられるプリンター部500に出力される。そして、プリンター部500により、給紙トレイ又は大容量給紙部20から給紙された用紙に対してディジタル画像データに基づく画像が形成される。画像が形成された用紙は、排紙機構により読み取り部30を経た後、後処理部40に搬送され、後処理部40にて所定の後処理が施された後、排紙トレイに排紙される。
また、画像形成装置1は、ネットワークNを介して外部の情報端末50に接続される。情報端末50から画像形成装置1に対して、印刷指示等の様々なデータが送信される。そして、画像形成装置1は、情報端末50の指示に従って用紙に画像を形成する印刷処理を行う。
また、操作表示部400には、読み取り部30が読み取り画像の検査結果に基づく、印刷済みの用紙に異常が発生したことを示すメッセージや、異常画像等が表示される。なお、これらのメッセージや画像は、ネットワークNを通じて情報端末50に伝送され、情報端末50に表示されてもよい。操作表示部400は、図4で後述する検査結果レポート出力部127の一例として用いられる。
<画像形成装置の要部の構成例>
次に、画像形成装置1の要部の構成例について説明する。
図3は、画像形成装置1の要部の構成例を示す制御ブロック図である。
本体部10は、管理部100と、スキャナー部200と、ADF部300と、操作表示部400と、プリンター部500と、コントローラー部600と、を備えて構成される。
管理部100は、画像制御CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、読込処理部105、書込処理部106、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC107、圧縮IC108、伸張IC109、及び画像メモリ110を備えて構成される。そして、管理部100には、記憶部104が接続される。
画像制御CPU101は、ROM102に記憶されているシステムプログラムや画像形成処理プログラム、排紙処理プログラム等の各種処理プログラムを読出してRAM103に展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置1の各部の動作を集中制御する。
例えば、画像制御CPU101は、管理部100に接続されたスキャナー部200又はコントローラー部600から入力された画像情報と、管理部100に接続された操作表示部400を介して入力された設定情報とに基づいてジョブを生成する。そして、このジョブを実行することで用紙に画像を形成する。ここで、ジョブとは、画像形成に関する一連の動作を指す。例えば、所定ページ(枚数)の原稿からなる複写物を作成する場合、所定ページの原稿を画像形成する一連の動作すべてが1ジョブとなる。
ROM102は、半導体メモリ等の不揮発性メモリ等により構成され、画像形成装置1に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な画像形成処理プログラム、排紙処理プログラム等の各種処理プログラム等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、画像制御CPU101は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
RAM103は、画像制御CPU101により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成し、ジョブキュー、各種動作設定等を記憶する。
記憶部104は、不揮発性メモリ等により構成され、画像形成装置1に係る各種の設定データ等を記憶する。また、記憶部104は、ジョブの実行に関する画像情報を記憶する。
読込処理部105は、スキャナー部200から入力されたアナログ画像信号に、アナログ信号処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、ディジタル画像データを生成し、圧縮IC108に出力する。
書込処理部106は、伸張IC109から入力される画像データに基づいてPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、プリンター部500へ出力する。
DRAM制御IC107は、画像制御CPU101からの制御に基づいて、圧縮IC108による画像データの圧縮処理、及び伸張IC109による圧縮データの伸張処理を制御するとともに、画像メモリ110における画像データの入出力制御を行う。例えば、スキャナー部200により読み取られた画像データの保存が指示されると、DRAM制御IC107は、読込処理部105から入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC108に実行させて、圧縮画像データを画像メモリ110の圧縮メモリ111に記憶させる。
また、圧縮メモリ111に記憶された圧縮画像データの画像形成が指示されると、DRAM制御IC107は、圧縮メモリ111から圧縮画像データを読出し、伸張IC109で伸張処理を実行させてページメモリ112に記憶させる。さらに、DRAM制御IC107は、ページメモリ112に記憶された画像データを読出して書込処理部106に出力する。
圧縮IC108は、DRAM制御IC107の制御により、入力された画像データに圧縮処理を施す。
伸張IC109は、DRAM制御IC107の制御により、入力される圧縮画像データに伸張処理を施す。
画像メモリ110は、例えば、揮発性メモリであるDRAMで構成され、圧縮メモリ111、ページメモリ112を有する。圧縮メモリ111は、圧縮画像データを記憶するためのメモリであり、ページメモリ112は画像形成前に画像形成に係る被圧縮画像データを一時的に格納するためのメモリである。
スキャナー部200は、CCD201等のイメージセンサーと、スキャナー制御部202と、を備えて構成される。スキャナー制御部202は、画像制御CPU101からの制御信号に基づいて、スキャナー部200の各部を駆動制御する。具体的には、コンタクトガラスに載置された原稿面の露光走査を実行させ、反射光をCCD201において結像させて画像を読み取る。そして、この結像された光信号を光電変換してアナログ画像信号を生成させ、読込処理部105へ出力する。
ADF部300は、画像制御CPU101からの制御信号に基づいて、ADF部300の制御を行うADF制御部301を備え、原稿トレイ(図示略)に載置された原稿をスキャナー部200のコンタクトガラス上に1枚ずつ自動給送する。
操作表示部400は、LCD(Liquid Crystal Display)401と、操作表示制御部402と、その他図示しない操作キー群、タッチパネルとを備えて構成される。
LCD401は、操作表示制御部402からの表示制御信号に従って、画面上に各種設定画面や画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。また、LCD401の画面上には、透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルが構成されており、手指やタッチペン等で操作された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として操作表示制御部402に出力する。
操作表示制御部402は、画像制御CPU101からの制御信号に基づいて、LCD401における表示制御を行う。例えば、画像形成処理に用いる用紙についての各種設定画面や、各種処理結果等をLCD401に表示させる。また、操作表示制御部402は、LCD401上のタッチパネル又は操作キー群から入力された操作信号を画像制御CPU101に出力する。
ユーザーは、操作表示部400のLCD401により、画像形成処理のプリント条件を入力するための基本画面や、画像形成装置1に予約されたジョブの一覧表などの閲覧が可能である。そして、ユーザーは、LCD401上のタッチパネル等を操作することにより、画像形成処理にかかる各種の設定を、所望の設定に変更することができる。
プリンター部500は、LD部(Laser Diode)501と、プリンター制御部502とを備えて構成され、書込処理部106から入力された画像データに基づいて用紙に画像を形成する。
LD部501は、LD、感光体ドラム、帯電部、露光部、現像部、転写部、クリーニング部、及び定着部等を備える。また、LD部501は、LD部501内の搬送経路に従って用紙を搬送するための給紙ローラー、レジストローラー、排紙ローラー等の各種ローラー、搬送路切替板、及び反転部等を備える。LD部501の搬送部は、プリンター制御部502からの制御に基づいて、当該ジョブで指定された用紙を給紙トレイから給紙して、給紙された用紙を搬送経路上に搬送する。
また、LD部501の搬送経路上には、複数のセンサーが設けられている。これらのセンサーは、用紙が通過する際に検出信号を発生し、これをプリンター制御部502に出力する。
プリンター制御部502は、画像制御CPU101からの制御信号を受信して、LD部501の各部の動作を制御する。また、プリンター制御部502は、搬送経路上に設けられたセンサーからの検出信号に基づいて、ジョブ毎に給紙した用紙の枚数をカウントし、画像制御CPU101に出力する。
プリンター部500では、プリンター制御部502からの指示に基づいて、感光体ドラム表面を帯電部により帯電させ、書込処理部106から入力されたPWM信号に基づいてLDにより感光体ドラム表面にレーザ光を照射することにより静電潜像を形成する。そして、現像部において感光体ドラム表面の静電潜像を含む領域にトナーを付着させ、転写部により用紙にトナーを転写して画像を形成する。そして、転写された画像を定着部で定着させた後、画像形成済みの用紙を排紙ローラーにより読み取り部30及び後処理部40へ搬送する。
コントローラー部600は、コントローラー制御部601、DRAM制御IC602、画像メモリ603、通信制御部604、NIC(Network Interface Card)605等を備えて構成される。
コントローラー制御部601は、各部の動作を統括的に制御し、通信制御部604及びNIC605を介して、外部の情報端末50から入力されるデータをジョブとして、管理部100に配信する。
DRAM制御IC602は、NIC605及び通信制御部604により受信されたデータの画像メモリ603への格納や、画像メモリ603からのデータの読出しを制御する。また、DRAM制御IC602は、管理部100のDRAM制御IC107とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラー制御部601からの指示に従って、画像形成対象のデータを画像メモリ603から読出してDRAM制御IC107に出力する。
画像メモリ603は、DRAMから構成され、入力されたデータを一時的に格納する。 通信制御部604は、NIC605の通信を制御する。NIC605は、ネットワークNに接続するための通信インタフェースであり、情報端末50からネットワークNを介して画像情報、ジョブ等を受信し、DRAM制御IC602に出力する。
読み取り部30は、CCD31等のイメージセンサーと、スキャナー制御部32と、を備えて構成される。スキャナー制御部32は、プリンター制御部502を介して受信する画像制御CPU101からの制御信号に基づいて、読み取り部30の各部を駆動制御する。具体的には、本体部10から搬送された用紙の表面及び裏面に対する走査を行って、用紙からの反射光をCCD31において結像させて用紙に形成された画像を読み取る。そして、スキャナー制御部32は、CCD31から出力される光信号に基づいて、画像データを生成し、プリンター制御部502を介して画像制御CPU101に画像データを送信する。
後処理部40は、排紙制御部41を備えて構成される。後処理部40は、各種の後処理を行った後、読み取り部30による検査済みの用紙を排紙トレイに排紙する処理を行う。このため、排紙制御部41は、読み取り部30のスキャナー制御部32による検査結果に基づいて用紙を排紙する制御を行う。そして、ユーザーは、排紙トレイに溜まった用紙を取得することができる。
<画像形成装置の内部構成例>
次に、画像形成装置1の内部構成例について説明する。
図4は、画像形成装置1の内部構成例を示す機能ブロック図である。
画像形成装置1は、画像入力部121、制御部122、検査結果レポート生成部124、記憶部125、画像検査部126、検査結果レポート出力部127、画像形成部128及び画像読取部129を備える。図4では、各部が有する機能の概要を説明する。
画像入力部121は、図3に示したコントローラー部600から入力した画像を制御部122に受け渡す。また、画像入力部121は、本印刷モード又はプルーフモードの切替え指示、画像検査の指示等をコントローラー部600又は情報端末50から受け付ける。ここで、本印刷モードでは、画像形成装置1が原稿画像に基づいて用紙に画像を印刷する本印刷が行われる。本印刷モードでは、印刷される用紙毎に読取られた読み取り画像に汚れ、キズ等が含まれているか否かが検査される。
一方、プルーフモードでは、キャリブレーションの設定変更等が行われた画像形成装置1が最初に印刷した用紙から読み取られた読み取り画像が、プルーフ用の画像(以下、「基準画像」と呼ぶ)として生成するための処理が行われる。プルーフモードにより基準画像が作成されるタイミングは、例えば、本印刷の開始前である。一般的にプルーフモードで画像形成装置1が用紙に印刷した画像は、ユーザー等の目視により異常の有無が判定され、異常がなければ、この用紙から読み取られた読み取り画像が基準画像として用いられる。その後、基準画像と読み取り画像とが比較され、読み取り画像の検査が行われる。 なお、RIP(Raster Image Processor)処理された原稿画像を基準画像としてもよい。
制御部122は、画像入力指示、画像形成指示、画像検査指示、リカバリ印刷の制御、記憶部125への画像やページ情報の保存の指示、検査結果レポートの生成指示、検査結果レポートの出力指示等の制御を行う。ここで、制御部122がリカバリ印刷の制御を行う際には、画像検査部126により、読み取り画像が異常と判定された時点におけるページの他に、このページに続けて画像形成され、又は搬送途中であったページについてもリカバリ印刷を指示する。
検査結果レポート生成部124は、画像読取部129が用紙を読み取って生成した読み取り画像と、ジョブのページ情報とに基づいて検査結果レポートを生成する。ジョブのページ情報に関しては、図7を参照して後述する。
記憶部125は、読み取り画像、ジョブのページ情報、及び検査結果レポート等を記憶する。
画像検査部126は、制御部122の指示により、読み取り画像を検査する。そして、画像検査部126は、異常を含まないと判定した読み取り画像を正常画像とし、異常を含むと判定した読み取り画像を異常画像とする検査結果を出力する。正常画像は、例えば、汚れ等の異常を含まない読み取り画像である。異常画像は、例えば、汚れ等の異常を含む読み取り画像である。
検査結果レポート出力部127は、検査結果レポート生成部124が生成した検査結果レポートを、操作表示部400に表示する。操作表示部400は、物理的な装置として設けられたハードウェアキーと、タッチパネルディスプレイとを備える。そして、タッチパネルディスプレイには、ソフトウェアにより再現されたキーであるソフトウェアキー(操作オブジェクト画像)が表示される。ユーザーは操作表示部400のハードウェアキー又はソフトウェアキーをタッチすることで、画像形成装置1の各種の操作をすることができる。また、操作表示部400のタッチパネルディスプレイ(画面)には、検査結果レポートが表示される。検査結果レポートの詳細については、図8以降で説明する。
なお、検査結果レポート出力部127は、画像形成部128に対して、検査結果レポートの印刷を指示してもよい。この場合、検査結果レポートは、用紙に印刷される。
検査結果レポート出力部127は、異常画像の表示を指示する異常画像出力指示部127aと、検査レベルを設定するための検査レベル設定部127bを有する。異常画像出力指示部127a及び検査レベル設定部127bは、検査結果レポートと共に同一画面上に表示され、ユーザーによる指示操作を受付ける操作オブジェクト画像からの入力に基づいて動作する。
異常画像出力指示部127aは、制御部122に対して異常画像の表示を指示する機能を有している。異常画像出力指示部127aは、後述する図9に示す異常画像釦404又は異常画像比較釦403に対して行われたタッチ入力(押下)により動作する。例えば、異常画像釦404が押されると、検査結果レポートには異常画像のみ表示され、異常画像比較釦403が押されると、検査結果レポートには正常画像と異常画像が並べて表示される。
検査レベル設定部127bは、画像検査部126が読み取り画像を検査する検査レベル(検査の厳しさ)を調整する。検査レベル設定部127bは、例えば、後述する図10~図12に示す調整釦415に対して行われたタッチ入力(押下)により動作する。調整釦415が押されると、検査結果レポートを表示している画面から、検査レベル設定を操作可能な画面に表示が切り替わる。切り替わり後の画面には、指示操作を受付ける操作オブジェクト画像として、検査レベルを設定可能なレベル釦が表示される。この操作オブジェクト画像に対してユーザーがタッチ入力を行うと、検査レベルの設定を変更することが可能となる。
画像形成部128は、制御部122の指示により、用紙に画像を形成し、画像形成済みの用紙を出力する。
画像読取部129は、画像形成部128から出力された用紙を読み取って生成した読み取り画像を出力する。この読み取り画像は、例えば、記憶部125に記憶される。
なお、画像入力部121の機能は、例えば、図3に示す管理部100に設けられたDRAM制御IC107により実現される。また、制御部122、検査結果レポート生成部124、記憶部125、画像検査部126、検査結果レポート出力部127の機能は、例えば、管理部100に設けられた画像制御CPU101により実現される。また、画像形成部128の機能は、例えば、プリンター部500により実現される。また、画像読取部129の機能は、例えば、読み取り部30により実現される。
<画像形成装置の各部の動作例>
図5は、画像形成装置1の各部の動作例を示す機能ブロック図である。図5に示す各機能ブロックは、図4に示した各機能ブロックと同じである。図5では、図中に付した(1)~(19)の処理に即して各機能ブロックが他の機能ブロックとどのように連携して処理を行っているかを説明する。
(1)まず、画像入力部121から制御部122に画像が入力される。ここでの画像には、ジョブ情報及び原稿画像で構成されたジョブも含まれる。この画像は、コントローラー部600から画像入力部121が受信したものである。そして、制御部122は、ジョブを開始する。ジョブが開始されると、制御部122は、画像入力部121から入力された画像を、圧縮IC108を用いて圧縮し、圧縮メモリ111に格納する。その後、制御部122は、圧縮メモリ111に格納されている圧縮画像を、伸張IC109を用いて伸張し、伸張した画像を第1ページメモリ112aに格納する。
(2)次に、制御部122は、画像形成部128に対して画像の形成を指示する。このとき、画像形成部128は第1ページメモリ112aから原稿画像を読み出す。制御部122から指示を受けた画像形成部128は、用紙に画像を形成する印刷処理を行う。そして、画像が形成された用紙は、本体部10から読み取り部30に搬送される。
(3)用紙の出力を完了した後、画像形成部128は、画像を形成した用紙の出力完了を制御部122に通知する。
(4)次に、制御部122は、画像読取部129に対して、画像の読み取りを指示する。(5)画像読取部129は、本体部10から搬送された用紙に形成された画像を読み取り、第2ページメモリ112bに読み取り画像を格納する。そして、画像読取部129は、読み取り完了を制御部122に通知する。
(6)次に、制御部122は、画像検査部126に対して画像の検査を指示する。このとき、画像検査部126は第2ページメモリ112bから読み取り画像を読み出す。
(7)画像検査部126は、第2ページメモリ112bから読出した読み取り画像に汚れ等の異常が含まれているかを用紙毎に検査する。そして、画像検査部126は、読み取り画像に異常が含まれていると判定した場合、異常の検出個所等の検査結果を制御部122に通知する。また、画像検査部126は、読み取り画像に異常が含まれていないと判定した場合、異常なしの検査結果を制御部122に通知する。検査結果を通知された制御部122は、異常を検出した用紙に基づいてリカバリ印刷で必要となるリカバリページ数を算出する。
(8)次に、制御部122は、画像検査部126により検査された読み取り画像を、ジョブのページ情報と共に記憶部125に保存する。
(9)制御部122は、画像検査部126が検査した読み取り画像、及びジョブのページ情報を記憶部125から読み出し、第3ページメモリ112cに書き込む。
(10)制御部122は、検査結果レポート生成部124に検査結果レポートの生成を指示する。検査結果レポート生成部124は、ジョブに含まれる全てのページに対して検査結果レポートを生成する。このとき、検査結果レポート生成部124は、第3ページメモリ112cから、画像検査部126が検査した読み取り画像及びページ情報を読み出す。
(11)検査結果レポート生成部124は、記憶部125へ、検査結果レポートを保存する。
(12)検査結果レポート生成部124は、制御部122へ、検査結果レポートの生成完了を通知する。
(13)制御部122は、記憶部125から読み出した検査結果レポートを、レポート読み込み用メモリ113に書き込む。
(14)制御部122は、検査結果レポート出力部127に、正常画像を含む検査結果レポートの表示を指示する。
(15)検査結果レポート出力部127は、レポート読み込み用メモリ113に格納されている検査結果レポートを読み出し、正常画像を表示する。
次に、異常画像出力指示部127aから異常画像の表示が指示された場合について説明する。異常画像出力指示部127aの指示は、検査結果レポート出力部127上にある操作オブジェクト画像をユーザーがタッチ(押下)することで行われる。操作オブジェクト画像には、図9で後述する異常画像比較釦403及び異常画像釦404の2種類がある。
(16)異常画像出力指示部127aは、制御部122へ異常画像の表示を指示する。(17)制御部122は、異常画像出力指示部127aの異常画像比較釦403が押された場合、正常画像、及び対応する異常画像の表示を指示する。また、制御部122は、異常画像出力指示部127aの異常画像釦404が押された場合、検査結果レポート出力部127へ異常画像の表示を指示する。
(18)検査結果レポート出力部127は、レポート読み込み用メモリ113に格納されている検査結果レポートを読み出し、指示に応じて、異常画像のみ、又は正常画像と異常画像を並べて表示する。
次に、画像検査部126の検査レベルを調整する場合について説明する。
(19)検査レベル設定部127bは、制御部122へ検査レベル設定画面への切り替えを指示する。検査レベル設定部127bの指示は、検査結果レポート出力部127上にある操作オブジェクト画像をユーザーがタッチ(押下)することで行われる。操作オブジェクト画像は、後述する図13のレベル釦で示される。そして、制御部122は、検査レベル設定画面を表示する(図13で後述する)。
次に、制御部122が指示するリカバリ印刷について説明する。
制御部122は、読み取り画像を異常と判定した場合に、この読み取り画像に対応する画像が形成されたページのリカバリ印刷を指示する。このため、制御部122は、コントローラー部600に対してリカバリ印刷すべき読み取り画像の情報を通知し、画像形成部128にリカバリ印刷を指示する。画像形成部128は、制御部122が算出したリカバリ印刷すべき読み取り画像の情報に基づいて、リカバリ印刷を行う。リカバリ印刷された用紙に対しても画像読取部129による読み取り、画像検査部126による検査が行われ、必要に応じて検査結果レポートが生成されると共に、検査結果レポートが出力される。
<画像検査部が行う画像検査の例>
図6は、画像検査部126が行う画像検査の例を示す説明図である。
ここでは、10ページ分の画像が用紙に形成される例について説明する。図6中の矢印は、画像検査部126が読み取り画像を異常と検出したことを表す。そして、画像検査部126により異常と判定された読み取り画像のページに対して「異常判定」と記載する。
図6に示す各矩形枠は、画像形成部128により画像が形成された用紙、又は画像形成前であって、画像形成装置1内の搬送路を搬送される途中の用紙を表す。そして、各矩形枠内に付した数字は、各用紙に対して、何ページ目の画像が形成され、又は形成される予定であったかを表す。ここでは、10ページ分の画像が各用紙に形成されるものとする。以下の説明では、1ページ目の読み取り画像を「読み取り画像1」と呼ぶ。同様に、2~10ページ目の読み取り画像を「読み取り画像2」~「読み取り画像10」と呼ぶ。
(1)始めに、読み取り画像1~4は、画像検査部126により異常を含まないと判定されたとする。このため、1~4ページ目の画像が形成された用紙は、通常の排紙トレイ(通常排紙トレイ)に排紙される。以下の説明では、画像検査部126が読み取り画像を検査し、異常を含まないと判定することを「正常判定」とも呼ぶ。
(2)1~4ページ目の4枚の用紙が通常排紙トレイへ排紙された後、画像検査部126が検査した5ページ目の読み取り画像5が異常を含むと判定されたとする。以下の説明では、画像検査部126が読み取り画像を検査し、異常を含むと判定することを「異常判定」とも呼ぶ。5ページ目の読み取り画像5が異常判定されると、異常判定された5ページ目以降の6~9ページ目の画像が形成される用紙は、既に画像形成済み、又は画像形成装置1内の搬送路に搬送されている。仮に、この6~9ページ目の読み取り画像が正常判定されると、6~9ページ目の画像が形成される用紙が通常排紙トレイに排紙される。その後、5ページ目のリカバリ印刷が行われ、この5ページ目の読み取り画像5が正常判定されると、既に通常排紙トレイに排紙された6~9ページ目の画像が形成された用紙の後に、5ページ目の画像が形成された用紙が排紙されることとなり、用紙がページ順に積み上がらなくなる。そこで、既に画像形成済み、又は画像形成装置1内の搬送路に搬送されている6~9ページ目の画像が形成される用紙を損紙として扱う。このため、異常判定された5ページ目の画像が形成された用紙と共に、6~9ページ目の画像が形成される用紙は、異常排紙トレイに排紙される。
(3)次に、画像形成装置1は、制御部122の指示により、5ページ目の画像からリカバリ印刷を開始する。そして、図6では、画像検査部126により読み取り画像5が再び異常判定されたとする。この場合、リカバリ印刷により6~9ページ目の画像が形成された用紙は、異常判定された5ページ目の画像が形成された用紙と共に、異常排紙トレイに排紙される。
(4)次に、画像形成装置1は、制御部122の指示により、5ページ目の画像から再度、リカバリ印刷を開始する。そして、画像検査部126により読み取り画像8が異常判定されたとする。この場合、正常判定された5~7ページ目の画像が形成された用紙は、通常排紙トレイに排紙し、異常判定された8ページ目の画像が形成された用紙と、既に画像形成済み、又は画像形成装置1内の搬送路に搬送されている9~10ページ目の画像が形成される用紙が異常排紙トレイに排紙される。
(5)次に、画像形成装置1は、制御部122の指示により、8ページ目の画像からリカバリ印刷を開始する。そして、画像検査部126により読み取り画像8~10が正常判定される。正常判定された8~10ページ目の画像が形成された用紙は、通常排紙トレイに排紙される。そして、10ページ分のジョブが終了する。
本実施の形態では、ジョブ内で画像検査部126により異常判定された読み取り画像に対応する画像のリカバリ印刷が行われた後、画像読取部129により生成され、かつ画像検査部126により正常判定された読み取り画像が、正常画像と呼ばれる。また、過去に実行されたジョブと同一のジョブが実行されることで、用紙に形成された画像が画像読取部129により読み取られ、画像検査部126により正常判定された読み取り画像についても、正常画像と呼ばれる。
<画像検査部による読み取り画像の検査結果の保存例>
図7は、画像検査部126による読み取り画像の検査結果が保存される例を示す説明図である。ここでは、画像検査部126により検査された読み取り画像1~10(図6)の検査結果がどのように記憶部125に保存されるのかが示される。
画像検査部126の検査結果には、例えば、ジョブ情報と、各ページのページ情報とが含まれる。各ページのページ情報は、例えば、画像読取部129が用紙を読み取って生成した読み取り画像を含む。ページ情報は、正常画像に関する正常画像ページ情報と、異常画像に関する異常画像ページ情報とがある。
ジョブ情報は、少なくとも画像検査部126により正常と判定された読み取り画像1のページ情報のアドレスを保持する。正常と判定された読み取り画像1のページ情報を正常画像ページ情報1と呼ぶ。同様に、正常とされた読み取り画像2~10のページ情報を正常画像ページ情報2~10と呼ぶ。
そして、各正常画像ページ情報(例えば、正常画像ページ情報1)は、少なくとも、各読み取り画像(例えば、読み取り画像1)が保存される記憶部125上でのアドレスを保持する。さらに、各正常画像ページ情報(例えば、正常画像ページ情報1)は、次ページの正常と判定された読み取り画像のページ情報(例えば、正常画像ページ情報2)のアドレスを保持する。
また、正常画像と異常画像があるページの正常画像ページ情報には、画像検査部126により異常と判定された読み取り画像である、異常画像ページ情報のアドレスが保持される。例えば、異常と判定された読み取り画像1のページ情報を異常画像ページ情報1と呼ぶ。同様に、異常と判定された読み取り画像2~10のページ情報を異常画像ページ情報2~10と呼ぶ。図7中では、5ページに2つの異常画像ページ情報5が保存され、8ページに1つの異常画像ページ情報8が保存される様子が示される。
そして、各異常画像ページ情報(例えば、異常画像ページ情報5)は、各読み取り画像(例えば、読み取り画像5)の記憶部125上でのアドレスを保持する。さらに、各異常画像ページ情報(例えば、異常画像ページ情報5)は、リカバリ印刷した結果、異常と判定された読み取り画像のページ情報のアドレスをも保持する。
各異常画像ページ情報は、各読み取り画像に対して、少なくとも異常検出数、異常種類、異常個所座標に関する情報を保持する。ここで、異常個所座標は、例えば、異常個所を囲う矩形枠の左上と右下の座標で表される。なお、矩形枠の中心を異常個所座標としてもよい。
そして、制御部122は、当該ページの読み取り画像が正常判定されるより以前に、異常判定されていた場合、正常画像ページ情報の後に異常画像ページ情報を紐付けて、記憶部125に正常画像ページ情報及び異常画像ページ情報を保存する。
<検査結果レポートの構成例>
図8は、検査結果レポートの構成例を示す説明図である。
検査結果レポートは、図7のジョブ情報に基づき、実行されたジョブ毎に記憶部125に保存されるデータファイルである。本明細書では、記憶部125に保存されるデータファイルとしての検査結果レポートと、検査結果レポート出力部127により画面等に出力される検査結果レポートがある。
記憶部125に保存される検査結果レポートには、読み取り画像と、ページ情報に保存されている異常検出数、異常種類、異常個所座標等が含まれる。検査結果レポート生成部124は、制御部122の指示に従って、記憶部125に検査結果レポートを生成し、この検査結果レポートを記憶部125に保存する。
図7に示した1~10ページ目の正常画像ページ情報と、5ページ目の2枚の異常画像ページ情報、8ページ目の1枚の異常画像ページ情報とが紐付けられた検査結果レポートが記憶部125に保存される。この検査結果レポートは、ファイルヘッダと各ページ毎のレポートページで構成される。各ページのレポートページは、ページ情報と画像で構成される。
ファイルヘッダには、少なくとも、ジョブのページ数(正常画像のページ数)、全ページ数(異常画像を含めた全ページ数)の情報が保持される。
読み取り画像1であれば、画像検査部126により正常と判定された読み取り画像1の正常画像ページ情報1がレポートページに格納される。同様に、画像検査部126により正常と判定された読み取り画像2~10についても、正常画像ページ情報2~10がレポートページに格納される。
ここで、読み取り画像5,8は、異常画像と判定されたことにより、リカバリ印刷が行われたページの用紙に形成された画像から読み取られた読み取り画像を含む。
読み取り画像5であれば、画像検査部126により異常と判定された読み取り画像5の異常画像ページ情報5がレポートページに格納される。同様に、画像検査部126により異常と判定された読み取り画像8の異常画像ページ情報8がレポートページに格納される。
レポートページに保存される読み取り画像1の正常画像をページ1(正常画像)と呼ぶ。同様に、レポートページに保存される読み取り画像2~10の正常画像を、それぞれページ2(正常画像)~ページ10(正常画像)と呼ぶ。
また、レポートページに保存される読み取り画像5の異常画像をページ5(異常画像)と呼ぶ。同様に、レポートページに保存される読み取り画像8の異常画像をページ8(異常画像)と呼ぶ。
読み取り画像に対応する各ページ情報には、正常判定又は異常判定区分、読み取り画像サイズ(縦、横)、読み取り画像の解像度、及び読み取り画像の階調が格納される。
さらに、読み取り画像が異常と判定された場合には、ページ情報に異常画像紐付け情報、異常検知数、異常種類、異常個所座標が格納される。異常画像紐付け情報は、ページ情報で表されるページの読み取り画像が異常と判定された場合に、この異常画像が保存される記憶部125でのアドレスとして表される。アドレスは、例えば、検査結果レポートの先頭のファイルヘッダを0番地としたときに相対的に算出される値であり、検査結果レポートに格納される各レポートページの論理的な位置を表す。
例えば、読み取り画像5が正常判定されるより以前に、異常判定されていた場合、正常画像に対応するレポートページの後に異常画像に対応するレポートページが位置するように正常画像ページ情報5と異常画像ページ情報5が紐付けられる。図中には、ページ5(正常画像)が格納されるレポートページの正常画像ページ情報5から、最初に異常が判定された読み取り画像である、ページ5(異常画像)が格納されるレポートページの異常画像ページ情報5へ向かう矢印R1が示される。この矢印R1により、異常画像紐付け情報であるアドレスが格納されたことが表される。
さらに、矢印R2により、異常画像紐付け情報であるアドレスが格納されたことが表される。この矢印R2は、最初に異常が判定された読み取り画像である、ページ5(異常画像)が格納されるレポートページの異常画像ページ情報5から、次に異常が判定された読み取り画像である、ページ5(異常画像)が格納されるレポートページの異常画像ページ情報5へ向かう。
同様に、矢印R3によっても、異常画像紐付け情報であるアドレスが格納されたことが表される。この矢印R3は、ページ8(正常画像)が格納されるレポートページの異常画像ページ情報8から、最初に異常が判定された読み取り画像である、ページ8(異常画像)が格納されるレポートページの異常画像ページ情報8へ向かう。
このように、画像検査部126により読み取り画像が正常と判定された場合、この読み取り画像と同一のページであって、以前に異常と判定された読み取り画像が保存されるアドレスがページ情報に格納される。ただし、以前に異常と判定された読み取り画像が保存されていなければ、ページ情報には、“画像なし”と格納される。
<検査結果レポートの表示例>
次に、検査結果レポートの表示例について、図9~図15を参照して説明する。
図9は、検査結果レポートの表示例を示す説明図である。
図9には、図6にて異常が検出された読み取り画像5に基づいて作成された検査結果レポートが、操作表示部400(検査結果レポート出力部127)の画面に表示された例が示される。始めに、正常画像407が検査結果レポートに表示された例について説明する。
この検査結果レポートは、「Image00005」が選択されて、「Image00005」に対応する読み取り画像5の正常画像407が表示されたものである。ここで、操作表示部400の画面左側には、表示される検査結果レポートの読み取り画像1~10をページ毎に切り替えるための切替えタブが設けられる。切替えタブには、ページ毎に管理される検査結果レポートを選択して切り替えるために、各検査結果レポートのファイル名である「Image00001」~「Image00010」が表示される。
ここで、図9に示す検査結果レポートには、正常判定された読み取り画像5の正常画像407が示される。正常画像407の下部には、ユーザーが正常画像407を拡大縮小させる操作を行うための拡大縮小釦406が設けられる。例えば、「+」の拡大縮小釦406が押されると正常画像407が拡大して表示され、「-」の拡大縮小釦406が押されると正常画像407が縮小して表示される。また、検査結果レポートの下部には、ユーザーが検査結果レポートの表示終了を指示するための終了釦405が設けられる。ユーザーが終了釦405を押すことで、検査結果レポートの表示が終了する。
ここで、図4に示した異常画像出力指示部127aは、検査結果レポートの下部に表示される、異常画像比較釦403及び異常画像釦404を通じた操作に応じた異常画像の表示の指示を、制御部122に出力する。
異常画像比較釦403は、ユーザーが、正常画像と異常画像を並べて表示することを検査結果レポート出力部127に指示するために用いられる。ユーザーにより異常画像比較釦403を押すことで、図9に示す検査結果レポートには、正常画像407と異常画像408とが並べて表示される(後述する図11を参照)。
異常画像釦404は、ユーザーが異常画像の表示を検査結果レポート出力部127に指示するために用いられる。図9に示す検査結果レポートは、ユーザーにより異常画像釦404が押されることで、異常画像408だけが表示される(後述する図10を参照)。
図9は、画像形成装置1の操作表示部400上での表示例であるが、操作表示部400に限定するものではなく、ネットワーク上に接続された外部PCやタブレット端末等でもよい。
また、図9に表示された正常画像407は、木が縦向きとなるように表示されているが、木が横向きとなるように表示させてもよい。その場合、不図示の図面回転釦等の操作オブジェクト画像があってもよい。横向きに表示された正常画像407は、縦向きに表示された正常画像407より拡大して表示されるため、正常画像407を認識しやすくなる。
<異常画像が表示された検査結果レポートの例>
図10は、異常画像408が表示された検査結果レポートの例を示す説明図である。図9に示した正常画像407が表示された検査結果レポートにて、ユーザーが異常画像釦404を押すことで、図10に示す検査結果レポートが表示される。
ここで、検査結果レポート出力部127は、異常画像408に対して、画像検査部126により異常と検知された異常個所を強調して表示する。例えば、汚れ又はスジ等の異常は、赤丸(第1態様の一例)で囲まれ、強調表示される。図10に示すように、異常画像408には汚れ409と白スジ410の異常が存在し、それぞれの異常が赤丸411,412で囲まれている。
検査結果レポートの下部には、異常画像408を拡大縮小させるための拡大縮小釦406が設けられる。例えば、「+」の拡大縮小釦406が押されると異常画像408が拡大して表示され、「-」の拡大縮小釦406が押されると異常画像408が縮小して表示される。
また、検査結果レポートの下部には、画面の表示を元に戻すための戻る釦416が設けられる。戻る釦416が押されると、図9に示した正常画像407のみの表示に戻る。異常画像408から正常画像407のみの表示に戻ることで、表示の切り替えによる異常個所の確認がしやすくなる。
なお、正常画像407と同様に異常画像408を回転表示させる操作オブジェクト画像があってもよい。横向きに表示された異常画像408は、縦向きに表示された異常画像408より拡大して表示される。そして、ユーザーにより戻る釦416が押されると、横向きに拡大して表示された異常画像408が、横向きに拡大して表示された正常画像407へと表示が切り替わる。一方、ユーザーにより異常画像釦404が押されると、横向きに拡大表示された異常画像408へと表示が切り替わる。このように正常画像407と異常画像408が横向きに拡大して表示されるため、ユーザーは異常個所を認識しやすくなる。
また、検査結果レポートの下部には、ページ送り釦413、ページ戻し釦414及び調整釦415が表示される。ページ送り釦413、ページ戻し釦414については、後述する図11を参照して説明する。調整釦415については、後述する図13を参照して説明する。
<正常画像と異常画像を比較可能に表示した検査結果レポートの例>
図11は、正常画像407と異常画像408を比較可能に表示した検査結果レポートの例を示す説明図である。図9に示した正常画像407が表示された検査結果レポートにて、ユーザーが異常画像比較釦403を押したことで、図11に示す検査結果レポートが表示される。
制御部122は、異常画像比較釦403が押されると、正常画像407と異常画像408とを並べて表示するよう検査結果レポート出力部127に指示する。この指示により検査結果レポート出力部127は、検査結果レポートに正常画像407と異常画像408とを並べて表示する。このため、ユーザーは、画像検査部126により異常判定された原因である異常の種類と異常個所を認識しやすくなる。
また、一つの読み取り画像に対して、画像検査部126が複数回の異常判定を行ったことにより、読み取り画像に紐付けられた異常画像が複数ある場合がある。この場合、検査結果レポート出力部127は、ユーザーによって押されるページ送り釦413又はページ戻し釦414に応じて、異常画像のみをページ送り又はページ戻しして表示することが可能である。
例えば、図6に示した5ページ目の読み取り画像5は、画像検査部126により2回の異常判定を受けている。このため、ページ送り釦413が押されると、2回目に異常を含むと判定された異常画像408が表示される。逆に、ページ戻し釦414が押されると1回目に異常を含むと判定された異常画像408が表示される。
また、正常画像407と異常画像408の下部に設けられる拡大縮小釦406は、正常画像407と異常画像408を共に、同じ縮尺で拡大又は縮小させるために用いられる。
<正常画像と異常画像を比較可能に拡大表示した検査結果レポートの例>
図12は、正常画像407と異常画像408を比較可能に拡大表示した検査結果レポートの例を示す説明図である。図11に示した検査結果レポートの赤丸411で囲まれた領域付近がユーザーにより押されたことで、この付近の画像が拡大された検査結果レポートが表示される。
検査結果レポート出力部127は、異常画像408の異常個所を含む領域、及び正常画像407の異常個所に対応する領域を共に拡大表示する。正常画像407と共に、異常画像408の異常個所を拡大表示されることで、ユーザーは、画像検査部126が異常判定した原因である異常の種類と異常個所を認識しやすくなる。
<検査レベル設定画面の表示例>
図13は、検査レベル設定画面の表示例を示す説明図である。図10~図12に示した検査結果レポートの調整釦415がユーザーにより押されたことで、画像検査部126の検査レベルを設定するための検査レベル設定画面が表示される。調整釦415は、ユーザーによる指示操作を受付ける操作オブジェクト画像の一例である。
検査レベル設定部127bは、検査結果レポートと共に表示される調整釦415に対する入力を受け付けて、制御部122に検査レベルの設定を行う。調整釦415が押されると、図13に示す検査レベル設定画面に切り替わって表示される。ユーザーは、検査レベル設定画面を通じて、画像検査部126の検査レベルを調整できる。例えば、検査結果レポートに表示された異常画像408を確認したユーザーが、画像検査部126の検査レベルが厳しすぎると判断した場合、検査レベル設定画面を通じて検査レベルを調整することができる。
ここで、ユーザーが調整可能な検査レベルとして、Level1~Level7がある。Level1が設定されると、画像検査部126は、読み取り画像の検査で判定した汚れ、キズ等の大きさが0.1mm以上であるときに異常と検出する。一方、Level7が設定されると、画像検査部126は、読み取り画像の検査で判定した汚れ、キズ等の大きさが3mm以上であるときに異常と検出する。このように検査レベルのLevel番号が少ないほど、画像検査部126は、わずかな汚れ、キズ等の大きさであっても異常と検出する。このため、ユーザーは、Level1~Level7からいずれかのレベル釦を選択して押下することで、画像検査部126の検査レベルを調整することが可能となる。
<異常個所が強調して表示される例>
図14は、異常個所が強調して表示される例を示す説明図である。ここでは、図9に示した正常画像407が表示された状態から、ユーザーにより異常画像釦404が押されて切り替わった検査結果レポートの表示例について説明する。
検査結果レポート出力部127は、読み取り画像に対して、画像検査部126が、同一ページに対して複数回、異常を含むと判定し、さらに異常を含むと判定した原因が同一である場合、この異常を含む異常個所を、図10に示した態様とは異なる二重赤丸(第2態様の一例)等の態様で強調して表示する。例えば、読み取り画像5の同一個所が複数回にわたって異常判定されたとする。この場合、図10の赤丸411とは異なる態様である、二重赤丸417で汚れ409を囲って強調表示する。これにより、ユーザーは、複数回にわたって、読み取り画像の同じ位置に異常が発生していることを認識しやすくなる。
<正常画像の表示例>
図15は、正常画像の表示例を示す説明図である。ここでは、異常画像408が紐づけられていない正常画像407が表示された検査結果レポートについて説明する。
検査結果レポート出力部127は、異常画像408が紐づけられていない正常画像407を検査結果レポートに表示する際には、検査結果レポートに異常画像比較釦403、異常画像釦404を表示しない。なお、この検査結果レポートには、異常画像408が紐付けられていない正常画像407と、正常画像407を拡大縮小させるための拡大縮小釦406と、終了釦405が表示される。そして、ユーザーが終了釦405を押すと、検査結果レポート出力部127は、検査結果レポートの表示を終了する。
<比較レポートの表示例>
図16は、比較レポートの表示例を示す説明図である。
検査結果レポートは、図9~図12に示した検査結果レポートでの態様以外に検査結果を整理することができる。以下に示す図16の説明図(A)~説明図(C)の比較レポートは、検査結果レポートの一例であり、例えば、PDF(Portable Document Format)のような電子ファイルとして出力される。電子ファイルとすることで、USB(Universal Serial Bus)等を用いて、外部PC等で閲覧可能となる。以下、図6のジョブを用いて各レポートの構成を説明する。
図16の説明図(A)は、検査結果レポート生成部124が正常画像だけを収集して生成したレポートである。このレポートには、リカバリ印刷前に画像検査部126により正常判定された1~4ページの正常画像と、2度目のリカバリ印刷時に正常判定された5~7ページの正常画像と、3度目のリカバリ印刷時に正常判定された8~10ページの正常画像とが含まれる。
図16の説明図(B)は、検査結果レポート生成部124が異常画像だけを収集して作成したレポートである。図16の説明図(B)には、異常判定された5ページ目の2枚の異常画像と、8ページ目の1枚の異常画像とが含まれる。
図16の説明図(C)は、検査結果レポート生成部124が、異常画像と、この異常画像に紐付られた正常画像とを収集して生成したレポートである。このレポートは、異常画像と、この異常画像に紐付られた正常画像とを並べた態様で生成される。例えば、5ページ目の読み取り画像に紐付られた正常画像、及び1度目に異常判定された異常画像とを並べた画像が示される。また、5ページ目の読み取り画像5に紐付られた正常画像、及び2度目に異常判定された異常画像とを並べた画像が示される。さらには、8ページ目の読み取り画像8に紐付られた正常画像、及び異常画像とを並べた画像が示される。これらの異常画像には、例えば、図10を参照して説明した異常個所を強調する赤丸411,412等が付加されていてもよい。
図16の説明図(C)に示すレポートでは、2枚の画像(正常画像及び異常画像)が表示される。図16の説明図(C)に示すレポートに含まれる正常画像と異常画像の大きさを半分に縮小し、レポート自体の大きさをA4にすることも可能である。しかし、元々A4サイズであった正常画像や異常画像を縮小してしまうと、正常画像と異常画像の小さい差分をユーザーが判別しづらい可能性がある。このため、検査結果レポート生成部124は、正常画像及び異常画像の画像サイズを読み取り画像の画像サイズを保ったまま並べた検査結果レポートを生成する。例えば、正常画像及び異常画像のサイズがA4サイズであれば、正常画像及び異常画像のサイズを変えないように、レポート自体の大きさをA3サイズ以上とすることが好ましい。
<部単位で印刷された用紙の画像検査を行う例>
図17は、部単位で印刷された用紙の画像検査を行う例を示す説明図である。この例では、複数部の用紙に画像を形成するジョブが画像形成装置1によって実行されたとする。ジョブの実行に際して、画像形成装置1が印刷した1部目を「先頭部」、その後、画像形成装置1が印刷した用紙を「N部目」と呼ぶ。図17の説明図(A)には、先頭部の用紙が示され、図17の説明図(B)には、N部目の用紙が示される。各部の用紙から生成される読み取り画像は、画像検査部126により検査が行われる。各部は、10ページ分ある。
図17の説明図(A)に示す先頭部では、読み取り画像1~6が、画像検査部126により正常判定される。1~6ページ目の画像が形成された用紙は、通常の排紙トレイ(通常排紙トレイ)に排出される。しかし、読み取り画像7が画像検査部126により異常判定されたため、異常判定された7ページ目以降の8~10ページ目の画像が形成される用紙は損紙として扱われ、異常排紙トレイに排出される。その後、画像形成装置1は、7ページ目以降のリカバリ印刷を開始する。そして、画像検査部126により読み取り画像7~10は正常判定されたため、先頭部の印刷が完了する。
図17の説明図(B)に示すN部目では、読み取り画像1~4が、画像検査部126により正常判定される。ここで、N部目における各ページの印刷結果、及び検査結果は図6に示したものと同じとするため、詳細な説明を省略する。
図17の説明図(C)の上段には、先頭部の読み取り画像から正常判定された正常画像が並べて表示される。図17の説明図(C)の下段には、N部目の読み取り画像から異常判定された異常画像が並べて表示される。ここで、先頭部の正常画像と、N部目の異常画像とがページ毎に紐付けて記憶部125に記憶される。この例では、5ページ目、8ページ目の先頭部の正常画像と、N部目の異常画像とが紐付けて記憶部125に記憶される。
このように印刷された用紙が異なる部であっても、同一ページ毎に正常画像及び異常画像を紐付けて記憶部125に記憶することが可能である。そして、検査結果レポート出力部127は、異なる部であっても、同一ページ毎に正常画像及び異常画像を検査結果レポートに出力することが可能となる。
<読み取り画像の色味を検査する例>
図18は、読み取り画像の色味の検査時に基準画像、正常画像及び異常画像がページ毎に紐付けられて記憶部125に保存される例を示す説明図である。画像検査部126が読み取り画像の色味を検査する場合、画像読取部129がプルーフモードで読み取り画像から生成した基準画像を正常画像ページ情報と紐付けて保存する。
図18の説明図(A)は、プルーフモードで読み取り画像から生成された10ページ分の基準画像の例を示す。例えば、1~10ページの読み取り画像1~10に対応する基準画像1~10が記憶部125に保存される。
図18の説明図(B)は、本印刷モードで印刷された用紙の読み取り画像、及び損紙として扱われた用紙の例を示す。ここで、各ページの印刷結果、及び検査結果は図6に示したものと同じとするため、詳細な説明を省略する。
図18の説明図(C)には、検査結果レポート生成部124により、基準画像、正常画像及び異常画像がページ毎に紐付けられて記憶部125に保存される様子が示される。ジョブ毎に固有のジョブ情報に対して、ページ順に基準画像、正常画像及び異常画像が保存される。
ここで、ジョブ情報は、正常と判定された読み取り画像の正常画像ページ情報のアドレスを保持する。そして、各正常画像ページ情報(例えば、正常画像ページ情報1)は、各基準画像ページ情報(例えば、基準画像ページ情報1)の記憶部125上でのアドレスを保持する。このため、検査結果レポート出力部127は、基準画像と読み取り画像を比較可能に並べた検査結果レポートを表示することが可能である。
基準画像は、再版印刷においても画像検査部126の検査に使用することができる。ここで、基準画像を登録した時点における画像形成装置1の設定と、再版印刷の時点における画像形成装置1の設定とが、キャリブレーション等が実施されることで異なる場合がある。このため、設定が変更された後の画像形成装置1で再版印刷された画像の色味が、基準画像と異なる可能性がある。このため、画像検査部126の検査項目に色味が含まれる場合には、基準画像と読み取り画像を比較して表示すると、ユーザーが色味の差分を視認しやすくなる。そこで、ユーザーが異常画像比較釦403を押して検査結果レポートに表示される画像を、読み取り画像と基準画像としてよい。
<正常画像ページ情報及び異常画像ページ情報を紐付けする処理の例>
次に、画像形成装置1によって行われる各種の処理について、正常画像ページ情報及び異常画像ページ情報を紐付けする処理、レポートページを作成する処理の順に、図19と図20を参照して説明する。
図19は、正常画像ページ情報及び異常画像ページ情報を紐付けする処理の例を示すフローチャートである。
まず、制御部122は、画像入力部121からジョブを受信する。そして、制御部122は、ジョブを開始する。ジョブが開始されると、制御部122は、画像入力部121から入力された画像データを、圧縮IC108を用いて圧縮し、圧縮メモリ111に格納する。その後、制御部122は、圧縮メモリ111に格納されている圧縮画像を、伸張IC109を用いて伸張し、伸張した画像を第1ページメモリ112aに格納する(S1)。
次に、制御部122は、給紙トレイ又は大容量給紙部20から画像形成部128に用紙を給紙する(S2)。
次に、制御部122は、画像形成部128に対して画像の形成を指示する。制御部122から指示を受けた画像形成部128は、第1ページメモリ112aから読み出した画像を用紙に形成する印刷処理を行う(S3)。印刷処理を完了した用紙を読み取り部30に排紙した後、画像形成部128は、制御部122に対して印刷処理を完了した用紙の排紙完了を通知する。
次に、画像読取部129は、本体部10から搬送された用紙に形成された画像を読み取り、第2ページメモリ112bに読み取り画像を格納する(S4)。そして、画像読取部129は、読み取り完了を制御部122に通知する。
次に、制御部122は、画像検査部126に対して読み取り画像の検査を指示する。このとき、画像検査部126は第2ページメモリ112bから読み出した読み取り画像の検査を行う(S5)。そして、画像検査部126は、読み取り画像に異常が含まれていないと判定した場合、異常なしの検査結果を制御部122に通知する。一方、画像検査部126は、読み取り画像に異常が含まれていると判定した場合、異常の検出個所等の検査結果を制御部122に通知する。
次に、制御部122は、画像検査部126により検査された読み取り画像の検査結果を記憶部125に保存する(S6)。制御部122は、画像検査部126の検査結果に基づいて、読み取り画像に異常が含まれているか否かを判定する(S7)。制御部122は、読み取り画像に異常が含まれていると判定した場合(S7のYES)、異常画像ページ情報に、読み取り画像(異常画像)の記憶部125上でのアドレスを保存する(S8)。
一方、制御部122は、読み取り画像に異常が含まれていないと判定した場合(S7のNO)、正常画像ページ情報に読み取り画像(正常画像)の記憶部125上でのアドレスを保存する(S9)。
次に、制御部122は、画像形成部128が行った印刷処理がリカバリ印刷であるか否かを判定する(S10)。制御部122は、リカバリ印刷であると判定した場合(S10のYES)、リカバリ印刷した画像のページ情報を、リカバリ印刷前に異常と判定された同一の画像のページ情報に紐付け(S11)、ステップS12に進む。一方、制御部122は、リカバリ印刷であると判定した場合(S10のNO)、ステップS12に進む。 次に、制御部122は、画像検査部126の検査結果が、最終ページの用紙に印刷された画像の読み取り画像に対するものであるか否かを判定する(S12)。
制御部122は、検査結果が最終ページでないと判定した場合(S12のNO)、次ページ以降の画像形成処理を継続するため、ステップS2に戻り、画像形成部128に画像形成処理を継続させる。一方、制御部122は、検査結果が最終ページであると判定した場合(S12のYES)、本処理を終了する。これらの処理により、同一の画像(ページ)における正常画像ページ情報及び異常画像ページ情報の紐付けが完了する。
<検査結果レポートを生成する処理の例>
図20は、検査結果レポートを生成する処理の例を示すフローチャートである。
まず、制御部122は、検査結果レポート生成部124へ検査結果レポートの生成を指示する。検査結果レポート生成部124は、ジョブ情報に基づいて、検査結果レポートのファイルヘッダを作成する(S21)。上述したようにファイルヘッダには、少なくとも、ジョブのページ数(正常画像の数)、全ページ数(異常画像を含めた全ページ数)の情報が保持される。
次に、検査結果レポート生成部124は、ジョブ情報に基づいて、図8に示した正常画像ページ情報を作成する。上述したように正常画像ページ情報には、読み取り画像の正常判定又は異常判定区分、読み取り画像サイズ(縦、横)が保持される。また、正常画像ページ情報には、読み取り画像の解像度、読み取り画像の階調、及び異常画像の紐付け等に関する情報が保持される(S22)。
検査結果レポート生成部124は、読み取り画像、及び正常画像ページ情報を記憶部125から読み出し(S23)、読み取り画像、及び正常画像ページ情報に基づいて正常画像に関するレポートページを生成する(S24)。
次に、検査結果レポート生成部124は、ジョブ情報に基づいて、正常画像と異常画像との紐付け情報があるか否か判定する(S25)。検査結果レポート生成部124は、異常画像との紐付け情報がないと判定した場合(S25のNO)、ステップS30に進む。
一方、検査結果レポート生成部124は、異常画像との紐付け情報があると判定した場合(S25のYES)、ジョブ情報に基づいて、異常画像ページ情報を作成する(S26)。異常画像ページ情報には、画像検査部126による読み取り画像の正常判定又は異常判定区分、読み取り画像サイズ(縦、横)、読み取り画像の解像度、読み取り画像の階調、及び異常画像の紐付け等に関する情報が保持される。さらに、異常画像ページ情報には、異常検知数、異常種類、異常個所座標に関する情報が保持される。
次に、検査結果レポート生成部124は、読み取り画像、及び異常画像ページ情報を記憶部125から読み出す(S27)。次に、検査結果レポート生成部124は、読み取り画像、及び異常画像ページ情報に基づいてレポートページを生成する(S28)。このレポートページは、同一ページにおける正常画像ページ情報の後に生成される。
次に、検査結果レポート生成部124は、同一ページの全ての異常画像のレポートページの生成が完了したか否かを判定する(S29)。検査結果レポート生成部124は、同一ページの全ての異常画像のレポートページの生成が完了していないと判定した場合(S29のNO)、ステップS26に戻る。そして、検査結果レポート生成部124は、他の異常画像のレポートページの生成を続ける。
一方、検査結果レポート生成部124は、同一ページの全ての異常画像のレポートページの生成が完了したと判定した場合(S29のYES)、ジョブ中の全てのページの読み取り画像に対してレポートページの生成が完了したか否かを判定する(S30)。
検査結果レポート生成部124は、ジョブ中の全てのページの読み取り画像に対してレポートページの生成が完了していないと判定した場合(S30のNO)、ステップS22に戻る。一方、検査結果レポート生成部124は、ジョブ中の全てのページの読み取り画像に対してレポートページの生成が完了したと判定した場合(S30のYES)、処理を終了する。このようにページ毎にレポートページの生成を繰り返すことで、検査結果レポートの生成が完了する。
以上説明した本実施の形態に係る画像形成装置1は、画像読取部129が用紙から読取って生成した読み取り画像を、画像検査部126がページ毎に正常又は異常と判定する検査を行う。画像検査部126は、ページ毎の読み取り画像が異常を含むか否かによって、正常判定又は異常判定した検査結果を出力する。そして、検査結果レポート生成部124は、出力された検査結果に基づいて、ページ毎にレポートページで構成される検査結果レポートを生成する。同一ページの読み取り画像が正常判定される前に異常判定された場合、レポートページには、異常画像と正常画像が紐付けられる。このため、検査結果レポート出力部127は、検査結果レポートに基づいて検査結果レポートを比較可能に出力することができる。
ここで、従来の不良検知レポートは、読み取り画像(不良検知画像)と正常画像(原稿画像)を用紙に再度形成することで、画像形成後の用紙には別の汚れ等の異常が付加することがあった。この場合、不良検知レポートに付加した異常が、元々の読み取り画像に含まれていた異常であるのか、不良検知レポートを作成したことに伴って生じた異常であるのか判断できなくなる。これに対し、本実施の形態に係る検査結果レポートは、検査結果レポート出力部127により正常画像と異常画像とが並べて表示されたものである。このため、特許文献1に開示された不良検知レポートのように、読み取り画像(不良検知画像)と正常画像(原稿画像)を用紙に再度形成して印刷したものではない。このように、検査結果レポート出力部127は、正常画像と紐付けられた異常画像をユーザーの要求に応じて検査結果レポートに表示することができる。そのため、ユーザーは、異常画像に含まれる異常の内容を確認し、異常と判定された読み取り画像のページ番号等も容易に認識することができる。
また、画面に表示された検査結果レポートは、異常画像比較釦403が押されることで、正常画像と異常画像を並べて表示される。このように正常画像と読み取り画像とが比較可能に表示されるため、ユーザーは、読み取り画像に含まれる汚れやスジ等を認識しやすくなる。また、異常画像釦404が押されることで、正常画像と異常画像を切り替えて表示される。そのため、ユーザーは異常個所を容易に認識することができる。また、検査結果レポートは、表示中の異常画像の異常個所付近がタッチされると、タッチされた領域付近を拡大表示するので、ユーザーは異常の原因を認識しやすくなる。
また、プルーフモードで作成した基準画像と、読み取り画像とを比較可能に表示することで、読み取り画像の色味が基準画像に対して正常であるか否かを判断しやすくすることもできる。つまり、基準画像と、読み取り画像とが比較可能に表示されることで、ユーザーは、読み取り画像の色味を考慮した検査を行いやすくなる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…画像形成装置、30…画像検査装置、40…後処理部、122…制御部、124…検査結果レポート生成部、125…記憶部、126…画像検査部、127…検査結果レポート出力部、129…画像読取部
本発明は、画像検査装置、画像検査プログラム、画像検査システム、及び画像検査方法に関する。
しかし、特許文献1に開示された、原稿画像から生成された正常画像51は、あくまで理想的な画像であるに過ぎない。画像形成装置に対して行われた各種の設定により、実際に画像形成装置によって用紙に形成される画像は、原稿画像と異なることもある。このため、読み取り画像から検知された不良(異常)が小さ過ぎたり、色が薄かったりすると、ユーザーは不良(異常)を認識しづらかった
本発明に係る画像検査装置は、画像が形成された記録材を読み取って生成された読み取り画像が、異常を含むか否かを判定する検査を実行する制御部を備え、制御部は、異常を含むと判定された読み取り画像を表示する確認画面を表示部に表示し、ユーザー操作に基づいて、確認画面に表示された読み取り画像の一部領域を拡大して表示部に表示するように制御し、ユーザー操作が確認画面に表示された読み取り画像における異常個所周辺に対する操作であった場合、ユーザー操作が行われた個所を含む異常個所周辺の拡大された読み取り画像を表示部に表示するように制御する
本発明によれば、ユーザーは、読み取り画像に含まれる異常を認識しやすくなる。
なお、上記の画像検査装置は本発明の一態様であり、本発明の一側面を反映した画像検査プログラム、画像検査システム、及び画像検査方法についても、本発明の一側面を反映した画像検査装置と同様の構成を有する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。

Claims (15)

  1. 画像形成装置により、記録材に形成された画像を読み取って生成した読み取り画像を出力する画像読取部と、
    前記読み取り画像を検査し、異常を含まないと判定される前記読み取り画像を正常画像とし、前記異常を含むと判定される前記読み取り画像を異常画像とした検査結果を出力する画像検査部と、
    前記読み取り画像、及び前記検査結果に基づいて、検査結果レポートを生成する検査結果レポート生成部と、
    前記検査結果レポートを出力する検査結果レポート出力部と、
    前記検査結果レポート出力部に、前記正常画像及び前記異常画像を比較可能に出力させる制御を行う制御部と、を備える
    画像検査装置。
  2. 前記検査結果レポート出力部は、前記検査結果レポートに基づいて、前記正常画像及び前記異常画像を記検査結果レポート出力部に並べて表示させる
    請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 前記制御部は、前記検査結果レポート生成部に対して、前記読み取り画像に対応する前記正常画像と、前記異常画像とを紐付けて前記検査結果レポートを生成させる
    請求項2に記載の画像検査装置。
  4. 前記正常画像は、前記画像検査部により前記異常を含むと判定された前記読み取り画像に対応するページに対して行われたリカバリ印刷により前記画像形成装置によって形成された画像の読み取り画像であって、前記画像検査部により異常を含まないと判定された前記読み取り画像である
    請求項3に記載の画像検査装置。
  5. 前記正常画像は、過去に実行されたジョブと同一のジョブが実行されることで前記記録材に形成された画像が、前記画像読取部により読み取られ、前記画像検査部により前記異常を含まないと判定された前記読み取り画像である
    請求項3に記載の画像検査装置。
  6. 前記検査結果レポート出力部は、前記異常画像の表示を指示するための異常画像出力指示部を有し、
    前記検査結果レポートには、前記異常画像出力指示部の指示に応じて、前記異常画像だけが表示され、又は前記正常画像と前記異常画像とが並べて表示される
    請求項1に記載の画像検査装置。
  7. 前記検査結果レポート出力部は、前記異常画像に対して、異常個所を第1態様により強調して表示する
    請求項1~6のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  8. 前記検査結果レポート出力部は、同一ページの前記読み取り画像に対して複数回、前記異常を含むと判定され、かつ、前記異常を含むと判定された原因が同一である場合、前記異常個所を前記第1態様とは異なる第2態様により強調して表示する
    請求項7に記載の画像検査装置。
  9. 前記検査結果レポート出力部は、前記異常画像の前記異常を含む領域、及び前記正常画像の前記異常を含む領域に対応する領域を拡大して表示する
    請求項2に記載の画像検査装置。
  10. 前記検査結果レポート出力部は、同一ページの前記読み取り画像に対して複数回、前記異常を含むと判定された場合に、前記検査結果レポート生成部により紐付けられた複数の前記異常画像をページ送り又はページ戻しして表示する
    請求項2に記載の画像検査装置。
  11. 前記検査結果レポート出力部は、前記画像検査部が前記読み取り画像の異常を判定するための検査レベルを調整可能とする検査レベル設定部を有する
    請求項2に記載の画像検査装置。
  12. 前記検査結果レポート生成部は、前記正常画像及び前記異常画像の画像サイズを前記読み取り画像の画像サイズを保ったまま並べた検査結果レポートを生成する
    請求項2に記載の画像検査装置。
  13. 前記検査結果レポート出力部は、前記読み取り画像に対して、色味の検査を行う場合、前記画像形成を行う前に前記画像読取部により生成された基準画像と、前記読み取り画像とを比較出力する
    請求項1に記載の画像検査装置。
  14. 記録材に画像形成し、前記記録材を出力する画像形成部と、
    前記画像形成部と前記記録材を排出する排出先との間に配置され、前記記録材に形成された画像を読み取って生成した読み取り画像を出力する画像読取部と、
    前記読み取り画像を検査し、異常を含まないと判定される前記読み取り画像を正常画像とし、前記異常を含むと判定される前記読み取り画像を異常画像とした検査結果を出力する画像検査部と、
    前記読み取り画像、及び前記検査結果に基づいて、検査結果レポートを生成する検査結果レポート生成部と、
    前記検査結果レポートを出力する検査結果レポート出力部と、
    前記検査結果レポート出力部に、前記正常画像及び前記異常画像を比較可能に出力する制御を行う制御部と、を備える
    画像形成装置。
  15. 記録材に形成された画像を読み取って生成した読み取り画像を出力する手順と、
    前記読み取り画像を検査し、異常を含まないと判定される前記読み取り画像を正常画像とし、前記異常を含むと判定される前記読み取り画像を異常画像とした検査結果を出力する手順と、
    前記読み取り画像、及び前記検査結果に基づいて、検査結果レポートを生成する手順と、
    前記検査結果レポートを出力する手順と、
    前記正常画像及び前記異常画像を比較可能に出力する制御を行う手順と、を
    コンピュータに実行させるためのプログラム。
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