JP2022131613A - 画像形成装置、及び、画像検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】断裁単位ごとに行う検査領域の設定の手間を省略することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】記録材を断裁するための位置を示す断裁線を設定する断裁線設定部と、断裁線の交点の位置を検出する交点検出部と、断裁線で囲まれた断裁単位内に設定された検査領域を記憶する設定記憶部と、交点を基準にして断裁単位内の検査領域の位置を検出する検査領域位置検出部と、検査領域位置検出部が検出した交点の位置を基準にした検査領域を断裁単位に設定する検査領域設定部と、検査領域内の読取画像を検査する画像検査部とを有する制御部を備える画像形成装置を構成する。【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置、及び、画像検査方法に係わる。
画像形成装置では、印刷設定に基づいて画像を形成(印刷)した記録材に対し、適正な画像が形成されているか、汚れがないか、画像の位置ずれがないか等の画像の形成不良(以下、「異常」と呼ぶ)を検出する画像検査が行われている。例えば、画像形成装置では、記録材に形成された画像に対する画像検査を検査部が実行し、一部分でも異常が検出された記録材(以下、「ヤレ紙」と呼ぶ)が取り除かれている。
また、画像形成装置において、印刷設定として1枚の記録材を断裁して複数枚に分割する(2枚断裁、カード断裁)ジョブが設定される場合がある。この場合のジョブでは、断裁によって分割された各領域(以下、断裁単位)に対してそれぞれ画像が形成される。そして、すべての画像に対して、画像検査が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-77052号公報
しかしながら、断裁単位に対してそれぞれ画像が形成されるジョブでは、各断裁単位に対して検査領域を設定する必要がある。この検査領域は、例えば、ユーザーが断裁単位ごとに個別に検査領域を設定する必要がある。このため、ジョブにおいて、検査領域の設定に手間がかかる。
上述した問題の解決のため、本発明においては、断裁単位ごとに行う検査領域の設定の手間を省略することが可能な画像形成装置、及び、画像検査方法を提供する。
本発明の画像形成装置は、ジョブに基づいて記録材に画像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成された画像を読取り、読取画像を出力する読取部と、読取部が読取った読取画像の検査を行う制御部とを備える。そして、制御部は、記録材を断裁するための位置を示す断裁線を設定する断裁線設定部と、断裁線の交点の位置を検出する交点検出部と、断裁線で囲まれた断裁単位内に設定された検査領域を記憶する設定記憶部と、交点を基準にして断裁単位内の検査領域の位置を検出する検査領域位置検出部と、検査領域位置検出部が検出した交点の位置を基準にした検査領域を、断裁単位に設定する検査領域設定部と、検査領域内の読取画像を検査する画像検査部とを有する。
また、本発明の画像検査方法は、記録材に画像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成した画像を読取って読取画像を出力する読取部と、読取画像の検査を行う制御部とを備える画像形成装置における画像検査方法である。制御部により、記録材の断裁位置を示す断裁線を設定し、設定した断裁線の交点の位置を検出し、断裁線で囲まれた断裁単位内において設定された検査領域を記憶部に記憶し、交点を基準にして断裁単位内の検査領域の位置を検出し、交点の位置を基準にして断裁単位に検査領域を設定し、検査領域内の読取画像を検査する。
本発明によれば、断裁単位ごとに行う検査領域の設定の手間を省略することが可能な画像形成装置、及び、画像検査方法を提供することができる。
画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の要部の制御ブロック図である。 制御部の機能構成を示す図である。 画像が複数面付けされた印刷用の画像データの一例を示す図である。 断裁単位に合わせて断裁線が設定された画像データの一例を示す図である。 ユーザーによって断裁単位に検査領域が設定された画像データの一例を示す図である。 未設定の断裁単位に検査領域を設定した画像データの一例を示す図である。 記録材の表面及び裏面に形成する画像データの一例を示す図である。 画像が複数面付けされた印刷用の画像データの一例を示す図である。 ユーザーによって断裁単位に検査領域が設定された画像データの一例を示す図である。 未設定の断裁単位に検査領域を設定した画像データの一例を示す図である。 断裁トンボを基準として断裁単位に検査領域を設定した画像データの一例を示す図である。 ユーザーによる検査領域の設定処理を受け付けるフローチャートである。 設定された検査領域の画像検査を行うフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
〈画像形成装置の実施形態〉
以下、画像形成装置の具体的な形態について説明する。
図1に、画像形成装置の概略構成図を示す。図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、本体部10と、大容量給紙部20と、読取部30と、後処理部40と、を備えて構成される。そして、画像形成装置1は、LAN等のネットワークNを介して情報端末50に接続されている。
図1に示すように、本体部10は、スキャナー部200と、ADF部(ADF:Auto Document Feeder)300と、操作表示部400と、画像形成部500とを備える。
また、本体部10には、給紙機構を有する複数の給紙トレイが設けられており、各給紙トレイの近傍には給紙された記録材を検出する給紙センサー(図示略)が設けられている。これらの給紙トレイには、それぞれ普通紙、裏紙、再生紙、上質紙、タブ紙等の種類及びサイズが異なる記録材が収容可能となっている。
読取部30は、本体部10から搬送された印刷記録材を読取って、この記録材が正常であるか否かを検査する検査装置の一例として設けられる。以下の説明で、汚れ、印刷ずれや擦れ等の印刷不良等の異常を含む画像を「異常画像」と呼ぶ。また、異常を含まない画像を「正常画像」と呼ぶ。
後処理部40は、読取部30により検査された記録材に各種の後処理を行う、いわゆるフィニッシャーである。例えば、後処理部40は、本体部10から搬送された記録材のソート処理を行うソートユニット、パンチ処理を行うパンチユニット、折り処理を行う折りユニット、断裁処理を行う断裁ユニット、カッティング処理を行うカッティングユニット等を備える。これらのユニットについては図示を省略する。
また、後処理部40には、排紙トレイが設けられている。排紙トレイには、読取部30を経て搬送された記録材が排紙される。後処理部40は、読取部30により印刷記録材に異常が検出された場合に、印刷記録材を正常な記録材とは区別して排紙する制御を行う。
画像形成装置1において、例えば、ADF部300(自動原稿給紙部の一例)の原稿トレイに載置された原稿は、スキャナー部200の読取箇所であるコンタクトガラスに搬送され、スキャナー部200の光学系により原稿の画像が読取られる。ここで、画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
スキャナー部200により読取られた画像(アナログ画像信号)は、後述する図2に示す制御部100に出力され、制御部100においてA/D変換され、各種画像処理が施された後、本体部10内に設けられる画像形成部500に出力される。そして、画像形成部500により、給紙トレイ又は大容量給紙部20から給紙された記録材に対してデジタル画像データに基づく画像が形成される。画像が形成された記録材は、排紙機構により読取部30を経てた後、後処理部40に搬送され、後処理部40にて所定の後処理が施された後、排紙トレイに排紙される。
また、画像形成装置1は、ネットワークNを介して外部の情報端末50に接続される。情報端末50から画像形成装置1に対して、印刷指示等の様々なデータが送信される。そして、画像形成装置1は、情報端末50の指示に従って記録材に画像を形成する印刷処理を行う。
また、操作表示部400には、読取部30が読取った記録材の検査結果に基づく、印刷記録材に異常が発生したことを示すメッセージや、異常画像等が表示される。これにより、ユーザーは、ヤレ紙を排紙トレイから取り除く対応を行うことが可能となる。なお、これらのメッセージや画像は、ネットワークNを通じて情報端末50に伝送され、情報端末50に表示されてもよい。
[画像形成装置の構成]
図2は、画像形成装置1の要部の制御ブロック図である。
本体部10は、制御部100と、スキャナー部200と、ADF部300と、操作表示部400と、画像形成部500と、コントローラー部600と、を備えて構成される。
制御部100は、画像制御CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、記憶部104、読込処理部105、書込処理部106、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC107、圧縮IC108、伸張IC109、及び、画像メモリ110を備えて構成される。
画像制御CPU101は、ROM102に記憶されているシステムプログラムや画像形成処理プログラム、排紙処理プログラム等の各種処理プログラムを読出してRAM103に展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置1の各部の動作を制御する。
例えば、画像制御CPU101は、制御部100に接続されたスキャナー部200又はコントローラー部600から入力された画像情報と、制御部100に接続された操作表示部400を介して入力された設定情報とに基づいてジョブを生成する。そして、このジョブを実行することで記録材に画像を形成する。ここで、ジョブとは、画像形成に関する一連の動作を指し、例えば、所定枚数の原稿からなる複写物を作成する場合には、所定枚数の原稿の画像形成に関する一連の動作が1ジョブである。
ROM102は、半導体メモリ等の不揮発性メモリ等により構成され、画像形成装置1に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な画像形成処理プログラム、排紙処理プログラム等の各種処理プログラム等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読取り可能なプログラムコードの形態で格納され、画像制御CPU101は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
RAM103は、画像制御CPU101により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成し、ジョブキュー、各種動作設定等を記憶する。
記憶部104は、不揮発性メモリ等により構成され、画像形成装置1に係る各種の設定データ等を記憶する。また、記憶部104は、ジョブの実行に関する画像情報を記憶する。例えば、記憶部104は、ジョブとして入力された画像や、この画像に基づく正解画像データ等を記憶する。さらに、記憶部104は、読取部30により読取られた印刷記録材の読取画像を記憶する。
読込処理部105は、スキャナー部200から入力されたアナログ画像信号に、アナログ信号処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、デジタル画像データを生成し、圧縮IC108に出力する。
書込処理部106は、伸張IC109から入力される画像データに基づいてPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、画像形成部500へ出力する。
DRAM制御IC107は、画像制御CPU101からの制御に基づいて、圧縮IC108による画像データの圧縮処理、及び伸張IC109による圧縮データの伸張処理を制御する。
圧縮IC108は、DRAM制御IC107の制御により、入力された画像データに圧縮処理を施す。
伸張IC109は、DRAM制御IC107の制御により、入力される圧縮画像データに伸張処理を施す。
画像メモリ110は、例えば、揮発性メモリであるDRAMで構成され、圧縮メモリ111、ページメモリ112を有する。圧縮メモリ111は、圧縮画像データを記憶するためのメモリであり、ページメモリ112は画像形成前に画像形成に係る被圧縮画像データを一時的に格納するためのメモリである。
DRAM制御IC107は、画像メモリ110における画像データの入出力制御を行う。例えば、スキャナー部200により読取られた画像データの保存が指示されると、DRAM制御IC107は、読込処理部105から入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC108に実行させて、圧縮画像データを画像メモリ110の圧縮メモリ111に記憶させる。
また、圧縮メモリ111に記憶された圧縮画像データの画像形成が指示されると、DRAM制御IC107は、圧縮メモリ111から圧縮画像データを読出し、伸張IC109で伸張処理を実行させてページメモリ112に記憶させる。さらに、DRAM制御IC107は、ページメモリ112に記憶された画像データを読出して書込処理部106に出力する。
スキャナー部200は、CCD201等のイメージセンサーと、スキャナー制御部202と、を備えて構成される。スキャナー制御部202は、画像制御CPU101からの制御信号に基づいて、スキャナー部200の各部を駆動制御する。具体的には、コンタクトガラスに載置された原稿面の露光走査を実行させ、反射光をCCD201において結像させて画像を読取る。そして、この結像された光信号を光電変換してアナログ画像信号を生成させ、読込処理部105へ出力する。
ADF部300は、画像制御CPU101からの制御信号に基づいて、ADF部300の制御を行うADF制御部301を備え、原稿トレイ(図示略)に載置された原稿をスキャナー部200のコンタクトガラス上に1枚ずつ自動給送する。
操作表示部400は、LCD(Liquid Crystal Display)401と、操作表示制御部402と、その他図示しない操作キー群、タッチパネルとを備えて構成される。
LCD401は、操作表示制御部402からの表示制御信号に従って、画面上に各種設定画面や画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。また、LCD401の画面上には、透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルが構成されており、手指やタッチペン等で操作された力点のxy座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として操作表示制御部402に出力する。
操作表示制御部402は、画像制御CPU101からの制御信号に基づいて、LCD401における表示制御を行う。例えば、画像形成処理に用いる記録材についての各種設定画面や、各種処理結果等をLCD401に表示させる。また、操作表示制御部402は、LCD401上のタッチパネル又は操作キー群から入力された操作信号を画像制御CPU101に出力する。
ユーザーは、操作表示部400のLCD401により、画像形成処理のプリント条件を入力するための基本画面や、画像形成装置1に予約されたジョブの一覧表などの閲覧が可能である。そして、ユーザーは、LCD401上のタッチパネル等を操作することにより、画像形成処理にかかる各種の設定を、所望の設定に変更することができる。
画像形成部500は、LD部(Laser Diode)501と、プリンター制御部502とを備えて構成され、書込処理部106から入力された画像データに基づいて記録材に画像を形成する。
LD部501は、LD、感光体ドラム、帯電部、露光部、現像部、転写部、クリーニング部、及び定着部等を備える。また、LD部501は、LD部501内の搬送経路に従って記録材を搬送するための給紙ローラー、レジストローラー、排紙ローラー等の各種ローラー、搬送路切替板、及び反転部等を備える。LD部501の搬送部は、プリンター制御部502からの制御に基づいて、当該ジョブで指定された記録材を給紙トレイから給紙して、給紙された記録材を搬送経路上に搬送する。
また、LD部501の搬送経路上には、複数のセンサーが設けられている。これらのセンサーは、記録材が通過する際に検出信号を発生し、これをプリンター制御部502に出力する。
プリンター制御部502は、画像制御CPU101からの制御信号を受信して、LD部501の各部の動作を制御する。また、プリンター制御部502は、搬送経路上に設けられたセンサーからの検出信号に基づいて、ジョブ毎に給紙した記録材の枚数をカウントし、画像制御CPU101に出力する。
画像形成部500では、プリンター制御部502からの指示に基づいて、感光体ドラム表面を帯電部により帯電させ、書込処理部106から入力されたPWM信号に基づいてLDにより感光体ドラム表面にレーザ光を照射することにより静電潜像を形成する。そして、現像部において感光体ドラム表面の静電潜像を含む領域にトナーを付着させ、転写部により記録材にトナーを転写して画像を形成する。さらに、転写された画像を定着部で定着させた後、画像形成済みの記録材を排紙ローラーにより後処理部40へ搬送する。
コントローラー部600は、コントローラー制御部601、DRAM制御IC602、画像メモリ603、通信制御部604、NIC(Network Interface Card)605等を備えて構成される。
コントローラー制御部601は、各部の動作を統括的に制御し、通信制御部604及びNIC605を介して、外部の情報端末50から入力されるデータをジョブとして、制御部100に配信する。
DRAM制御IC602は、NIC605及び通信制御部604により受信されたデータの画像メモリ603への格納や、画像メモリ603からのデータの読出しを制御する。また、DRAM制御IC602は、制御部100のDRAM制御IC107とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラー制御部601からの指示に従って、画像形成対象のデータを画像メモリ603から読出してDRAM制御IC107に出力する。
画像メモリ603は、DRAMから構成され、入力されたデータを一時的に格納する。
通信制御部604は、NIC605の通信を制御する。NIC605は、ネットワークNに接続するための通信インタフェースであり、情報端末50からネットワークNを介して画像情報、ジョブ等を受信し、DRAM制御IC602に出力する。
読取部30は、CCD31等のイメージセンサーと、読取制御部32とを備えて構成される。読取制御部32は、プリンター制御部502を介して受信する画像制御CPU101からの制御信号に基づいて、読取部30の各部を駆動制御する。具体的には、本体部10から搬送された記録材の表面及び裏面に対する走査を行って、記録材からの反射光をCCD31において結像させて記録材に形成された画像を読取る。そして、読取制御部32は、CCD31から出力される光信号に基づいて、画像データを生成し、プリンター制御部502を介して画像制御CPU101に画像データを送信する。
後処理部40は、排紙制御部41を備えて構成される。後処理部40は、各種の後処理を行った後、読取部30による検査済みの記録材を排紙トレイに排紙する処理を行う。このため、排紙制御部41は、読取部30の読取制御部32による検査結果に基づいて記録材を排紙する制御を行う。
[制御部の機能構成]
次に、制御部100の機能構成について説明する。図3に、制御部100の機能構成のブロック図を示す。図3に示すように、制御部100は、断裁線設定部120、交点検出部121、設定記憶部122、検査領域位置検出部123、検査領域設定部124、及び、画像検査部125を備える。
断裁線設定部120は、記録材の断裁が設定されたジョブにおいて、ユーザーによって設定された断裁後の記録材の分割数の設定等を情報端末50から受け付ける。そして、断裁線設定部120は、設定された分割数に応じて記録材を断裁する位置を設定する。また、断裁線設定部120は、記録材の断裁が設定されたジョブにおいて、ユーザーの指定した記録材の断裁位置に、断裁線を設定する。これにより、印刷用の画像データにおいて、記録材に形成される画像を断裁線で囲まれた断裁単位に分割する。
交点検出部121は、断裁線設定部120が設定した断裁線において、断裁線同士が交差する位置を検出し、断裁線同士の交点を設定する。交点検出部121は、例えば、断裁線の交点について画像データ全体における座標位置を検出することで、交点位置を検出する。
設定記憶部122は、断裁単位内においてユーザーが設定した検査領域を記憶する。検査領域の設定は、例えば制御部100の記憶部104(図2)に記憶する。設定記憶部122は、検査領域の設定として、例えば、設定された検査領域の座標位置を取得することで、検査領域の位置、形状、大きさ等を記憶する。また、取得する検査領域の座標は、例えば、記録材全体における座標でもよく、また、断裁線設定部120が設定した断裁線のいずれかを基準とした位置の座標でもよい。
また、設定記憶部122は、交点検出部121が検出した断裁線の交点を基準にして、設定された検査領域の断裁単位における位置を記憶する。
検査領域位置検出部123は、ユーザーが検査領域を設定した断裁単位(以下、設定済断裁単位ともいう)において、断裁単位を構成する断裁線の交点を基準として検査領域の位置を検出する。例えば、検査領域位置検出部123は、設定記憶部122に記憶されたユーザーが検査領域を設定した断裁単位(設定済断裁単位)を読み出す。そして、検査領域位置検出部123は、設定済断裁単位内における検査領域の位置(座標)を、断裁単位を構成する断裁線のいずれか一つの交点の位置を基準として検出する。すなわち、検査領域位置検出部123は、断裁線の交点を基準とする断裁単位内での検査領域の相対的な位置(相対位置、相対座標)を検出する。
検査領域位置検出部123が検出した断裁単位内における断裁線の交点を基準にした検査領域の位置(相対位置、相対座標)は、設定記憶部122が記憶する。
検査領域設定部124は、ユーザーが検査領域を設定せず、且つ、ユーザーが画像形成装置1に対して検査領域を設定するように指示を出した断裁単位(以下、未設定断裁単位ともいう)に対して、検査領域を設定する。検査領域設定部124は、検査領域位置検出部123が検出して設定記憶部122が記憶した断裁単位内での交点を基準とする検査領域の相対位置を基に、未設定断裁単位内に検査領域を設定する。
即ち、検査領域設定部124は、検査領域位置検出部123によって検出された、ユーザーが検査領域を設定した断裁単位(設定済断裁単位)における、交点を基準とする検査領域の位置を読み出す。そして、ユーザーが検査領域を設定していない断裁単位(未設定断裁単位)に対し、設定記憶部122から読み出した設定済断裁単位における検査領域の設定を適用する。これにより、未設定断裁単位において、断裁単位を構成する断裁線の交点を基準として、断裁単位内での検査領域の相対位置、形状、大きさ等を設定することができる。
画像検査部125は、画像形成後の記録材を読取って取得した検査領域内の読取画像と、記憶部104(図2)に記憶されている正解画像とを比較する検査を行う。そして、画像検査部125は、正解画像と一致する検査領域内の読取画像を正常画像と判定し、正解画像と一致しない検査領域内の読取画像を異常画像と判定した検査結果を得る。画像検査部125は、記録材に面付けされた複数の画像において、断裁単位ごとに設定された検査領域内の読取画像に対して正常画像及び異常画像を判断する。また、画像検査部125は、記録材に形成された全ての検査領域の読取画像に対して、正常画像及び異常画像を判断する。
[検査領域の設定方法(1)]
次に、画像形成装置1における画像検査処理の一例について説明する。
画像検査処理では、制御部100が画像形成用のデータを受け取り、記録材に対して複数の画像を面付けして印刷用の画像データを作成する。そして、印刷用の画像データにおいて、ユーザーが面付した複数の画像から1つを選択して検査領域を設定する。その後、ユーザーは、設定した検査領域を、他の面付した複数の画像に適用するように制御部100に指示する。制御部100は、ユーザーの指示を受けて、面付した複数の他の画像に対して検査領域を設定する。
(画像データの作成)
まず、画像形成のための印刷用の画像データを作成する。
ユーザーは、画像形成装置1に対して印刷用の画像データを入力する。そして、ユーザーは、図4に示すように、入力した画像データを記録材Sの画像形成が可能な領域に複数面付けして印刷用の画像データを作成する。図4では、記録材Sの画像形成領域に、同一の画像を14面形成する例である。この場合には、画像を面付けした数に合わせて、ユーザーから画像形成装置1に対し、断裁後の記録材Sの分割数として14分割が指示される。この分割数の指示により、記録材Sの画像形成領域に対する断裁単位として、断裁単位701から断裁単位714の14個の断裁単位が設定される。
次に、設定された断裁単位701~714に合わせて、制御部100の断裁線設定部120は、記録材Sを断裁する位置に断裁線を設定する。これにより、図5に示すように、記録材Sに対して、断裁単位701~714をそれぞれ囲むように、縦方向及び横方向の断裁線720から断裁線739までの11本の断裁線が設定される。
さらに、交点検出部121は、設定された断裁単位701~714のすべての交点を検出する。
(ユーザーによる検査領域の設定)
次に、図6に示すように、ユーザーは、設定された断裁単位701~714のいずれかにおいて、検査領域750を設定する。図6では、ユーザーが断裁単位701に検査領域750を設定する例を示している。例えば、ユーザーは、操作表示部400に表示した印刷用の画像データにおいて、検査領域750として設定する領域の1つの頂点の座標(xy座標)と、この頂点と対角に位置する頂点の座標(xy座標)とを入力する。これにより、2つの頂点の座標の間の領域において、矩形状の検査領域750の位置、大きさ等を設定することができる。
(検査領域の相対位置の検出)
次に、検査領域位置検出部123は、ユーザーが検査領域750を設定した断裁単位701(設定済断裁単位)内での検査領域750の位置を検出する。図6に示す例では、検査領域位置検出部123は、断裁単位701を構成する断裁線721と断裁線723との交点760を基準として、断裁単位701内での検査領域750の相対位置(相対座標)を検出する。なお、検査領域750の相対位置を検出するための基準とする交点の位置は、断裁単位(設定済断裁単位)を構成する交点であれば、どの交点を用いてもよい。図6では、検査領域750と最も近い交点760を基準に定め、断裁単位701内での検査領域750の位置を、矢印751で示す相対位置(相対座標)として設定している。
(検査領域設定部による検査領域の設定)
次に、図7に示すように、検査領域設定部124は、ユーザーが検査領域750を設定した断裁単位701(設定済断裁単位)を除く、他の断裁単位702~714(未設定断裁単位)に対して、検査領域750を設定する。
検査領域設定部124は、ユーザーによって断裁単位701に設定された検査領域750の設定(大きさ、形状等)を設定記憶部122から読み出す。さらに、検査領域設定部124は、検査領域位置検出部123が検出した、交点760を基準とする断裁単位701内での検査領域750の相対位置(相対座標)を設定記憶部122から読み出す。
そして、検査領域設定部124は、ユーザーが検査領域750を設定していない断裁単位702~714(未設定断裁単位)において検査領域750を設定する基準となる、各断裁単位702~714を構成する縦方向の断裁線721又は断裁線722と、横方向の断裁線723~730のいずれかとの交点761~773を検出する。これらの交点は、交点検出部121によって検出されている。
さらに、検査領域設定部124は、検出した交点761~773を基準として、各断裁単位702~714において、交点761~773を基準とする矢印751で示す位置(相対座標)に、検査領域750を設定する。これにより、印刷用の画像データにおいて、全ての断裁単位701~714に対し、同様の位置に検査領域750を設定することができる。
(検査領域の選択、指定)
画像形成装置1において、未設定断裁単位に対する検査領域750の設定は、ユーザーが指定した断裁単位に対してのみ設定してもよく、ユーザーの指定がない場合には未設定断裁単位の全てに検査領域750を設定することが好ましい。ユーザーによる検査領域の設定範囲を指定では、例えば、画像形成装置1の制御部100は、記録材Sのページ単位での指定や、断裁単位ごとの指定によって検査領域の設定範囲の設定を受け付ける。
例えば、図8に示すように、画像形成装置1においてユーザーは、記録材Sの表面Saに形成する画像データに対して検査領域750を設定するように指定し、裏面Sbに形成する画像データに対して検査領域750の設定しないように指定することができる。制御部100は、上記の指定を受けた場合には、ユーザーに検査領域750の設定が指示された表面Sa側の断裁単位701~714に対してのみ検査領域750を設定し、検査領域750の設定が指示されていない裏面Sb側の断裁単位701b~714bに対しては検査領域750を設定しない。
(検査領域の設定による作用)
上述の画像形成装置1では、設定された断裁単位701~714において、断裁線720~730の交点760~773を基準として検査領域750の設定位置を検出し、検査領域750を交点760~773に対する相対位置として設定する。これにより、画像形成装置1では、断裁単位701~714のいずれかでユーザーによって検査領域750が設定された場合に、交点760に対する検査領域750の相対位置を基に、他の断裁単位701~714に対しても、同様に交点760を基準とする相対位置に検査領域750を設定することができる。
従来の画像形成装置では、断裁単位701だけでなく、断裁単位702~714のそれぞれに対してもユーザーが検査領域750を設定する必要があった。これに対し、上述の画像形成装置1では、ユーザーがいずれか1つの断裁単位に検査領域を設定すれば、他の断裁単位に対しても制御部100よって検査領域が設定される。このため、同一の画像を複数面付する画像形成ジョブにおいて、ユーザーによる断裁単位への検査領域の設定の手間を省略することができる。
[検査領域の設定方法(2)]
次に、記録材Sに対して複数の画像が面付される場合であって、断裁単位に対して異なる位置に検査対象となる画像(検査画像)が形成された場合の画像検査について説明する。異なる位置に画像が複数面付された場合においても、上述の方法と同様に検査領域を設定することができる。このため、上述の検査領域の設定と重複する内容については説明を省略する。
異なる位置に画像が複数面付されている場合、ユーザーは画像の位置が共通する断裁単位ごとに、それぞれ1つの断裁単位を選択して検査領域を設定する。例えば、それぞれ異なる位置に画像が形成された第1の断裁単位と第2の断裁単位とが複数面付されている場合、ユーザーは、複数面付された第1の断裁単位群から1つを選択して検査領域を設定する。さらに、ユーザーは、複数面付された第2の断裁単位群から1つを選択して検査領域を設定する。
(画像データの作成)
まず、画像形成のための印刷用の画像データを作成する。ユーザーは、画像形成装置1に対して印刷のための複数の画像データを入力し、図9に示すように、記録材Sの画像形成領域に複数面付けして印刷用の画像データを作成する。図9では、記録材Sの画像形成領域に、それぞれ異なる位置に検査画像が形成された第1の断裁単位群、第2の断裁単位群、及び、第3の断裁単位群が合計で14面形成された例である。また、画像を面付けした数に合わせて、記録材Sに対して、断裁単位801から断裁単位814の14個の断裁単位が設定されている。
なお、図9では、断裁単位801~804が第1の断裁単位群、断裁単位805~808が第2の断裁単位群、断裁単位809~814が第3の断裁単位群に設定されている。
次に、図10に示すように、設定された断裁単位801~814に合わせて、制御部100の断裁線設定部120が、記録材Sを断裁する位置を設定し、断裁単位801~814をそれぞれ囲む断裁線820から断裁線830までの11本の断裁線を設定する。
さらに、交点検出部121は、設定された断裁単位801~814において断裁線820~830のすべての交点を検出する。
(断裁単位ごとの検査領域の設定)
次に、ユーザーは、断裁単位の異なる位置に画像が形成される記録材Sに対して、画像の形成位置が一致する断裁単位(断裁単位群)ごとに検査領域を設定する。図10に示す例では、ユーザーは、画像の形成位置が一致する断裁単位801~804(第1の断裁単位群)、断裁単位805~808(第2の断裁単位群)、及び、断裁単位809~814(第3の断裁単位群)のそれぞれにおいて、各断裁単位群のうちの1つの断裁単位に検査領域850,852,854を設定する。
図10では、ユーザーが、第1の断裁単位群の断裁単位801に検査領域850を設定し、第2の断裁単位群の断裁単位805に検査領域852を設定し、第3の断裁単位群の断裁単位809に検査領域854を設定する例を示している。このように、画像の形成位置が一致する第1の断裁単位群、第2の断裁単位群、及び、第3の断裁単位群の画像位置が共通する断裁単位群ごとに、ユーザーが1つの断裁単位に検査領域を設定する。
(検査領域の相対位置の検出)
次に、検査領域位置検出部123は、ユーザーが検査領域850を設定した断裁単位801、断裁単位805及び断裁単位809(設定済断裁単位)内での検査領域850、検査領域852及び検査領域854の位置を検出する。
図10に示す例では、検査領域位置検出部123は、断裁単位801を構成する断裁線821と断裁線823との交点860を基準として、矢印851で示す検査領域850の相対位置(相対座標)を検出する。また、検査領域位置検出部123は、断裁単位805を構成する断裁線821と断裁線825との交点862を基準として、矢印853で示す検査領域852の相対位置(相対座標)を検出する。さらに、検査領域位置検出部123は、断裁単位809を構成する断裁線821と断裁線827との交点864を基準として、矢印855で示す検査領域854の相対位置(相対座標)を検出する。
(検査領域設定部による検査領域の設定)
次に、図11に示すように、検査領域設定部124は、ユーザーが検査領域850,852,854を設定した断裁単位801,805,809(設定済断裁単位)を除く、他の断裁単位802~805、断裁単位806~808、及び、断裁単位810~814(未設定断裁単位)に対して、検査領域850,852,854を設定する。
各断裁単位802~805、断裁単位806~808、及び、断裁単位810~814(未設定断裁単位)に対して、どの検査領域850,852,854の設定を適用するかは、ユーザーが画像形成装置1に対して指示する。例えば、図11に示すように、第1の断裁単位群である断裁単位802~805に対して、断裁単位801で設定した検査領域850を適用するように、ユーザーが画像形成装置1に指示する。同様に、第2の断裁単位群である断裁単位806~808に対して、断裁単位805で設定した検査領域852を適用するように、ユーザーが画像形成装置1に指示する。第3の断裁単位群である断裁単位810~814に対して、断裁単位809で設定した検査領域854を適用するように、ユーザーが画像形成装置1に指示する。
検査領域設定部124は、ユーザーによって断裁単位801,805,809に設定された検査領域850,852,854の設定(大きさ、形状等)を設定記憶部122から読み出す。さらに、検査領域設定部124は、検査領域位置検出部123が検出した、断裁単位801,805,809内での交点860,862,864を基準とする検査領域850,852,854の相対位置(相対座標)を設定記憶部122から読み出す。
そして、検査領域設定部124は、断裁単位802~805、断裁単位806~808、及び、断裁単位810~814(未設定断裁単位)において検査領域850,852,854を設定する基準となる、断裁線の交点861,863,865~873を検出する。
さらに、検査領域設定部124は、各断裁単位802~805、断裁単位806~808、及び、断裁単位810~814において、検出した断裁線の交点861,863,865~873を基準として矢印851,853,855で示す相対位置(相対座標)に、検査領域850,852,854を設定する。これにより、印刷用の画像データにおいて、全ての断裁単位801~814に対し、検査領域850,852,854を設定することができる。
(検査領域の選択)
上述の複数の断裁単位に対してそれぞれ異なる位置に検査領域を設定する場合にも、未設定断裁単位に対する各検査領域の設定は、ユーザーが指定した断裁単位に対してのみ設定してもよく、ユーザーの指示がない場合には未設定断裁単位の全てに検査領域を設定することができる。このため、ユーザーは、上述の図8に示すように、一方の面(例えば表面)にのみ検査領域を設定し、他方の面(例えば裏面)に検査領域を設定しないように指示することができる。
また、1つの断裁単位内に検査すべき画像が複数形成されている場合にも、上述の方法で1つの断裁単位内において画像ごとに複数の検査領域を設定することができる。例えば、ユーザーが1つの断裁単位において複数の画像に対してそれぞれ検査領域を設定する。そして、制御部100が、他の断裁単位(未設定断裁単位)の複数の画像に対してそれぞれ検査領域を設定する。これにより、1つの断裁単位に複数の検査画像が形成されている場合にも、全ての断裁単位において複数の画像ごとに検査領域を設定することができる。
[検査領域の設定方法(3)]
画像形成装置とオフラインの断裁装置で記録材の断裁を行う場合には、記録材に対して直接断裁線の設定を行わず、オフラインの断裁装置が記録材を断裁するための基準となる断裁位置を示す断裁トンボを記録材に印刷する。このような場合には、印刷用の画像データに設定される断裁トンボの位置を基準にして断裁線の交点を検出し、断裁単位内で検査領域の相対的な位置(相対位置、相対座標)を設定する。
なお、この場合においても、上述の検査領域を設定と同様の方法を適用することができる。このため、上述の検査領域の設定と重複する内容については説明を省略する。
(断裁トンボを基準にする検査領域の設定)
図12に示すように、ユーザーは、画像形成装置1に対して印刷のための画像データを入力し、記録材Sの画像形成が可能な領域に複数面付けして印刷用の画像データを作成する。図12では、記録材Sの画像形成領域に、同一の画像を4面形成する例である。この場合には、画像を面付けした数に合わせて、ユーザーから画像形成装置1に対し、断裁後の記録材Sの分割数として4分割が指示される。この分割数の指示により、記録材Sの画像形成領域に対して断裁単位として、断裁単位901から断裁単位904の4個の断裁単位が設定される。
さらに、断裁単位901~904に合わせて、記録材の4隅と各辺の中央部に断裁トンボ911,912,913,914,915,916,917,918が設定される。
制御部100の断裁線設定部120は、設定された断裁トンボ911~918に合わせて、記録材Sの断裁する位置に合わせて断裁線921~932を設定する。そして、交点検出部121は、設定された断裁線921~932の交点を検出する。
次に、ユーザーは、設定された断裁単位901~904のいずれかにおいて、検査領域950を設定する。例えば、ユーザーが断裁単位901に検査領域950を設定する。そして、検査領域位置検出部123は、ユーザーが検査領域950を設定した断裁単位901(設定済断裁単位)において、断裁単位901を構成する断裁線923と断裁線928との交点941を基準とした矢印951で示す検査領域950の相対位置(相対座標)を検出する。
次に、検査領域設定部124は、ユーザーが検査領域950を設定した断裁単位901(設定済断裁単位)を除く、他の断裁単位902~904(未設定断裁単位)に対して、検査領域950を設定する。
検査領域設定部124は、ユーザーによって断裁単位901に設定された検査領域950の設定(大きさ、形状等)や、交点941に対する相対位置を設定記憶部122から読み出す。さらに、検査領域設定部124は、断裁単位902~904(未設定断裁単位)において検査領域850を設定する基準となる、断裁線の交点942,943,944を検出する。
そして、検査領域設定部124は、各断裁単位902~904において、検出した断裁線の交点942,943,944を基準として矢印951で示す相対位置(相対座標)に、検査領域950を設定する。これにより、印刷用の画像データにおいて、全ての断裁単位901~904に対し、検査領域950を設定することができる。
上述のように、オフラインの断裁装置で記録材Sを断裁するために画像データに断裁トンボを設定する場合においても、断裁トンボを基準に断裁線の交点を検出し、この交点を基準にすることで、全ての断裁単位に検査領域を設定することができる。
[画像検査処理のフローチャート]
次に、画像形成ジョブにおける制御部100の検査領域の設定処理、及び、画像検査処理の流れについて説明する。
(検査領域の設定)
図13に、ユーザーによる検査領域の設定処理を制御部100が受ける際のフローチャートを示す。
まず、ユーザーによる検査領域の設定が開始されると、制御部100は、ユーザーによる記録材の該当ページの検査領域の指定設定が有効かどうかを判定する(ステップS10)。
ユーザーによる検査領域の指定設定が有効な場合(ステップS10のYES)、制御部100は、記録材の該当ページにおいて検査領域が未設定であるかどうか判定する(ステップS11)。
該当ページにおいて検査領域が未設定である場合(ステップS11のYES)、制御部は、操作表示部400にユーザーが検査領域を指定する画面を表示し、上述の検査領域の設定方法に示すようなユーザーによる検査領域の設定、及び、設定を適用する断裁単位やページ等の検査領域の設定範囲の指定を受け付ける(ステップS12)。
ユーザーによる検査領域の設定及び設定範囲の指定を受け付けた後、又は、ユーザーによる検査領域の指定設定が無効の場合(ステップS10のNO)、又は、該当ページにおいて検査領域が設定済みの場合(ステップS11のNO)、制御部100は、画像形成ジョブの全ページにおいて、上記の検査領域の設定処理が完了したかどうかを判定する(ステップS13)。
画像形成ジョブの全ページにおいて検査領域の設定処理が完了していない場合(ステップS13のNO)、ステップS10の処理に戻る。
画像形成ジョブの全ページにおいて検査領域の設定処理が完了している場合(ステップS13のYES)、本フローチャートによる処理を終了する。
以上の処理により、画像形成ジョブの全ページに対して、ユーザによる検査領域の設定、及び、検査領域を適用する断裁単位やページ等の設定範囲の指定が行われる。
(印刷後の画像検査)
次に、図14に、制御部100が画像検査を行う際のフローチャートを示す。
画像形成装置1において画像形成ジョブの印刷動作が開始されると、制御部100は、当該ジョブにおいて、検査領域の指定機能が有効かどうかを判定する(ステップS20)。
検査領域の指定機能が有効ではない場合(ステップS20のNO)、制御部100は、図13に示すフローチャートで設定された画像検査を実行せずに、既存の印刷動作を実行する(ステップS21)。
検査領域の指定機能が有効な場合(ステップS20のYES)、制御部100は、ユーザによる検査領域の設定、及び、断裁単位やページ等の検査領域の設定範囲の指定が実施済みかどうかを判定する(ステップS22)。
検査領域の設定、及び、設定範囲の指定が実施されていない場合(ステップS22のNO)、制御部100は、操作表示部400に検査領域を設定する画面を表示し、上述の図13に示す検査領域の設定処理に戻り、ユーザーによる検査領域の設定処理を受け付ける(ステップS23)。
検査領域の設定、及び、設定範囲の指定が実施済みの場合(ステップS22のYES)、制御部100は、画像形成部500(図1、図2参照)に対して画像データの印刷処理の実行を指示する(ステップS24)。
次に、制御部100は、記録材Sの印刷済みのページに対し、ユーザーによる検査領域の設定、及び、設定範囲の指定が有効かどうかを判定する(ステップS25)。
検査領域の設定、及び、設定範囲の指定が有効な場合(ステップS25のYES)、制御部100は、設定された検査領域に印刷された画像に対し、正解画像とを比較する検査を実施する(ステップS26)。
検査領域の設定、及び、設定範囲の指定が有効ではない場合(ステップS25のNO)、制御部100は、印刷済みの画像に対する検査を実施せずに記録材Sを搬送する(ステップS27)。
次に、ステップS26、又は、ステップS26の処理が終了した後、制御部100は、画像形成ジョブにおける全ページの印刷処理、及び、画像検査処理が完了したかどうかを判定する(ステップS28)。全ページの処理が完了していない場合(ステップS28のNO)、ステップS25の処理に戻る。
全ページの処理が完了した場合(ステップS28のYES)、ステップS21、又は、ステップS23の処理が終了した後、本フローチャートによる処理を終了する。
以上の処理により、制御部100は、画像形成ジョブにおいて、画像データに対するユーザーの検査領域の設定、及び、設定範囲の指定の受付処理、並びに、断裁単位に設定された検査領域において形成された画像の検査を実施することができる。
なお、本発明は上述の実施形態例において説明した構成に限定されるものではなく、その他本発明の構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
1 画像形成装置、10 本体部、20 大容量給紙部、30 読取部、31,201 CCD、32 読取制御部、40 後処理部、41 排紙制御部、50 情報端末、100 制御部、101 画像制御CPU、102 ROM、103 RAM、104 記憶部、105 読込処理部、106 書込処理部、107 DRAM制御IC、108 圧縮IC、109 伸張IC、110,603 画像メモリ、111 圧縮メモリ、112 ページメモリ、120 断裁線設定部、121 交点検出部、122 設定記憶部、123 検査領域位置検出部、124 検査領域設定部、125 画像検査部、200 スキャナー部、202 スキャナー制御部、300 ADF部、301 ADF制御部、400 操作表示部、401 LCD、402 操作表示制御部、500 画像形成部、501 LD部、502 プリンター制御部、600 コントローラー部、601 コントローラー制御部、602 DRAM制御IC、604 通信制御部、605 NIC、701~714,701b~714b,801~814,901~904 断裁単位、720~730,820~830,921~932 断裁線、760~773,860~873,941~944 交点、750,850,852,854,950 検査領域、751,851,853,855,951 矢印、911~918 断裁トンボ

Claims (5)

  1. ジョブに基づいて記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で形成された画像を読取り、読取画像を出力する読取部と、
    前記読取部が読取った前記読取画像の検査を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記記録材を断裁するための位置を示す断裁線を設定する断裁線設定部と、
    前記断裁線の交点の位置を検出する交点検出部と、
    前記断裁線で囲まれた断裁単位内に設定された検査領域を記憶する設定記憶部と、
    前記交点を基準にして前記断裁単位内の前記検査領域の位置を検出する検査領域位置検出部と、
    前記検査領域位置検出部が検出した前記交点の位置を基準にした前記検査領域を、前記断裁単位に設定する検査領域設定部と、
    前記検査領域内の前記読取画像を検査する画像検査部と、を有する
    画像形成装置。
  2. 前記検査領域設定部は、前記ジョブのページごとに前記断裁単位に対する前記検査領域を設定する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検査領域設定部は、前記断裁単位ごとに異なる前記検査領域を設定する
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記断裁線設定部は、ユーザーが設定した裁ちトンボの形成位置を基に、前記断裁線の位置を設定し、
    前記交点検出部は、前記断裁線設定部が前記裁ちトンボの形成位置を基に設定し前記断裁線の交点の位置を検出する
    請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 記録材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成した画像を読取って読取画像を出力する読取部と、前記読取画像の検査を行う制御部とを備える画像形成装置における画像検査方法であって、
    前記制御部により、
    前記記録材の断裁位置を示す断裁線を設定し、
    設定した前記断裁線の交点の位置を検出し、
    前記断裁線で囲まれた断裁単位内において設定された検査領域を記憶部に記憶し、
    前記交点を基準にして前記断裁単位内の前記検査領域の位置を検出し、
    前記交点の位置を基準にして前記断裁単位に前記検査領域を設定し、
    前記検査領域内の前記読取画像を検査する
    画像検査方法。
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