JP2008015495A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ミシン目加工や折り目加工、等がなされた加工紙、特に1枚のシート内に複数の加工位置が存在していても、各加工位置に合わせて精度良く画像形成を行う画像形成装置を得る。
【解決手段】シートの加工位置情報を記録しておき、シート上の加工部分とエッジに囲まれた複数のブロックに、画像データの対応付け及び割り付けを行い、加工位置情報の記録と、加工位置検知手段20の検出値とを比較することにより各ブロック毎に画像形成位置を補正をする制御手段とからなる画像形成装置とする。
【選択図】図4
【解決手段】シートの加工位置情報を記録しておき、シート上の加工部分とエッジに囲まれた複数のブロックに、画像データの対応付け及び割り付けを行い、加工位置情報の記録と、加工位置検知手段20の検出値とを比較することにより各ブロック毎に画像形成位置を補正をする制御手段とからなる画像形成装置とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するもので、特に、ミシン目等の加工がなされたシートに画像形成を行う、画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真方式の画像形成装置がPOD(プリントオンデマンド)等の軽印刷の分野で使用されるようになり、画像品質及び記録材に関する多様なニーズに対応できることが要求されている。特に記録材に関しては、予めミシン目加工や折り目加工が施された加工用紙が用いられ場合がある。
それらの加工用紙を用いた場合、加工用紙の先端エッジ基準で画像形成が行われると先端エッジに対して加工位置がばらついた場合には、加工位置上に画像形成がなされる場合がある。そのような加工位置に画像形成を行うと、ミシン目加工紙では、切り離し後に画像が判別できなくなり、また折り目加工紙では画像形成後の後処理で折り目部でのトナーの定着性が不十分になるという問題、等が生じてしまう。
このような問題に対応するためミシン目処理をした連続紙への印刷時において、ミシン目位置を超音波を利用した検出回路により検知して、ミシン目には印刷を行わない方式(特許文献1)やレーザ光を用いて、ミシン目を検知して用紙の位置合わせを行う方式(特許文献2)、等が提案されている。
また用紙と画像との位置合わせの他の技術として、予め記入枠を印刷しておいたフォーマット用紙に対して、記入枠位置の読みとりをする読みとり部の出力信号と、予め設定された枠情報を比較して、画像位置を補正する手段が提案されている(特許文献3)。
特開平2−175171号公報
特開平5−229193号公報
特開平7−131599号公報
しかしながら、上記特許文献1、特許文献2に記載の発明は、搬送方向に直角な方向のミシン目処理がなされた連続紙におけるミシン目検知及び位置合わせ方式であり、搬送方向に平行な方向のミシン目処理がなされた紙への適用には何等の記載も示唆もない。また特許文献3では、その対象は記入枠が予め印刷されているフォーマット用紙に限定される。
また特許文献3では、その補正対象は主走査、副走査の画像書き出し位置、タイミングであり、用紙に対してその用紙内の画像全体を一括して補正するものであり、用紙内に複数の枠基準を設けて精度良く補正することはできない。
本発明は上記問題に鑑み、ミシン目加工や折り目加工、等がなされた加工紙、特に1枚のシート内に複数の加工位置が存在していても、各加工位置に合わせて精度良く画像形成できる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
(1)画像データと加工位置情報を記録しておく記録部と、
前記記録部の画像データに基づいてシートに画像を形成する画像形成手段と、
シートの加工位置を検知する検知手段と、
前記加工位置情報と前記検知手段の検出値とを比較し、異常の有無を判断し、シートの加工部分又は加工部分とシートのエッジ、に囲まれたシート上の複数のブロックの各ブロック毎に前記画像形成手段の画像形成位置を補正する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
前記記録部の画像データに基づいてシートに画像を形成する画像形成手段と、
シートの加工位置を検知する検知手段と、
前記加工位置情報と前記検知手段の検出値とを比較し、異常の有無を判断し、シートの加工部分又は加工部分とシートのエッジ、に囲まれたシート上の複数のブロックの各ブロック毎に前記画像形成手段の画像形成位置を補正する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記制御手段は、前記加工位置情報に基づき前記複数のブロックに、前記記録部の画像データの対応付け及び割り付けを行うことを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記検知手段の検出値に基づいてシートの加工位置情報を前記記録部に記録する加工位置情報検出モードを有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記制御手段は、
前記検知手段により検出されたシートの加工位置を基準に補正を行うことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像形成装置。
前記検知手段により検出されたシートの加工位置を基準に補正を行うことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)各種の入力がなされる入力手段を有し、
前記入力手段を用いてシートの加工位置情報の入力、前記画像データの前記ブロックへの対応付け、の少なくとも一つを行うことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
前記入力手段を用いてシートの加工位置情報の入力、前記画像データの前記ブロックへの対応付け、の少なくとも一つを行うことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
(6)前記制御手段は、前記入力手段を用いてシートの種類を選択可能とし、シート種を選択することにより、シート種に関連づけられた前記記録部に記録された加工位置情報の呼び出しを行うことを特徴とする(5)に記載の画像形成装置。
(7)前記制御手段で異常が無いと判断した場合には、前記制御手段は、
シートのエッジ又は加工位置、の複数箇所を補正基準位置として補正を実行することを特徴とする(1)乃至(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
シートのエッジ又は加工位置、の複数箇所を補正基準位置として補正を実行することを特徴とする(1)乃至(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
(8)前記画像形成装置は、シートの両面に画像形成が可能な両面画像形成モードを有し、
前記制御手段は、前記両面画像形成モードにおいても画像形成位置の補正を実行することを特徴とする(1)乃至(7)のいずれかに記載の画像形成装置。
前記制御手段は、前記両面画像形成モードにおいても画像形成位置の補正を実行することを特徴とする(1)乃至(7)のいずれかに記載の画像形成装置。
(9)前記両面画像形成モードの裏面においては、前記制御手段は表面での前記検知手段の検出値に基づいて画像形成位置補正を実行することを特徴とする(8)に記載の画像形成装置。
(10)更に、画像形成されたシートを排出する複数の排出トレイを有し、
前記制御手段で異常と判断した場合には、
前記制御手段は、異常検知通知、及び異常と判断していないときに使用している排出トレイとは異なる排出トレイへ排出すること、の少なくとも一方を行うことを特徴とする(1)乃至(9)のいずれかに記載の画像形成装置。
前記制御手段で異常と判断した場合には、
前記制御手段は、異常検知通知、及び異常と判断していないときに使用している排出トレイとは異なる排出トレイへ排出すること、の少なくとも一方を行うことを特徴とする(1)乃至(9)のいずれかに記載の画像形成装置。
(11)前記制御手段で異常と判断した場合にはシートへの画像形成を行わないことを特徴とする(1)乃至(10)のいずれかに記載の画像形成装置。
(12)シートの前記加工部分は、シートのミシン目であることを特徴とする(1)乃至(11)のいずれかに記載の画像形成装置。
(13)前記検知手段は、多数のLEDからなる発光部と多数のフォトダイオードがライン状に配置された受光部とからなりミシン目の位置を検出することを特徴とする(12)に記載の画像形成装置。
本発明により、ミシン目加工や折り目加工、等がなされた加工紙、特に1枚のシート内に複数の加工位置が存在していても、各加工位置に合わせて精度良く画像形成できる画像形成装置を得ることが可能となる。
以下、本発明の画像形成装置の実施の形態を図を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の要部を示す図である。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の要部を示す図である。
1はドラム状の感光体、2は感光体1を一様に帯電する帯電装置、3は帯電された感光体1を像露光する露光装置、4は露光され静電潜像が形成された感光体1を現像してトナー像を形成する現像装置、5は感光体1上に形成されたトナー像をシートSに転写し、シートSを感光体から分離する転写分離装置、6は感光体1をクリーニングするクリーニング装置、7はシートS上のトナー像を定着する定着装置である。18は後処理装置であり、複数の排出トレイ18aと18bを有する。
感光体1が時計方向に回転し、帯電、露光及び現像により感光体1上にトナー像が形成され、像形成と同期して搬送されたシートSにトナー像が転写され、転写されたトナー像が定着されてシートS上に画像が形成される。像転写後の感光体1はクリーニング装置6によりクリーニングされる。
シートSはカセット又はトレイからなるシート収納部8aから搬送され、搬送ローラ10により搬送され、レジストローラ13に供給される。レジストローラ13は搬送されたシートSを一時停止させた後に、画像形成と同期して搬送し、転写分離装置5に供給する。14はレジストローラ13と転写部間でシートSを搬送する搬送ローラである。転写されたシートSは定着装置7により定着処理され、搬送ローラ15、16により搬送されて機外の排出トレイ18aに載置される。
両面画像形成モード時には、第1面に画像形成され、定着装置7から排出されたシートSは切り替えゲートG1により下方に分岐され裏面用搬送部8cに搬送される。反転搬送されたシートSは搬送ローラ11により搬送され、搬送経路9cを経由して搬送経路9dに合流する。シートSは再びレジストローラ13から転写部に供給され、第2面に画像形成されたのち、定着装置7により定着処理され、搬送ローラ15、16により搬送されて排出トレイ18a上に載置される。なお切り替えゲートG1、G2は図示しないソレノイドの駆動によりシートの搬送経路を選択できるようになっている。
20はシートSの加工位置情報を検知する検知手段である。レジストローラ13の搬送方向上流側に、シートSよりも長い間隔を有して配置している。
図2は本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御関係を表すブロック図である。なお、同図では本実施形態の動作説明に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の画像形成装置として既知の部分については省略してある。
100は画像データに基づいてシート上への画像形成を行う画像形成装置である。120は画像形成がなされたシートについて、各種の後処理として、排出トレイの振り分け、折り曲げ処理、等を行う後処理装置(図1の後処理装置18に相当する)である。
画像形成装置100において、101は(1)記録部の画像データの対応付け及び割り付け、(2)加工位置の異常の有無の判断、(3)画像形成位置の補正、(4)入力手段を用いてシートの種類を選択可能にする、(5)排出トレイの選択をする、等の各種の制御を行う制御手段である。106は原稿画像を読みとって画像データを形成するスキャナー、107は装置の各種表示を行うLCDからなる表示部とともに各種操作の入力が行われる入力手段、108はネットワークを介した通信を行う通信手段としてのインターフェイス(I/F)、110はシート上に画像形成を行う画像形成手段(図1の後処理装置18を除いた部分に相当する)である。
同図において、制御手段101は各部を制御するCPUからなる制御部102と各種記録部としての画像メモリ103、制御メモリ104、不揮発メモリ105、とからなる。
各種の制御は予め制御メモリ104に記憶させてあるプログラムを実行させることによりなされる。また画像メモリ103にはスキャナー106あるいはインターフェイス108を介して入力された画像データ及び、それらの画像データに対して後述の「対応付け処理」及び「割り付け処理」を行った1ページ分の合成画像データ、等が記録される。不揮発メモリ105には、シートに関する複数の情報として、シートのサイズ、加工位置情報、加工種情報、等が記録される。
入力手段107を用いてユーザによる各種の入力操作が行われ、その入力内容に基づいて、画像メモリ103に記録された画像データが呼び出され、画像形成手段110により画像データに基づいて画像形成がなされる。
図3は検知手段20とシートSとの関係を表す図である。図3(a)は断面図、図3(b)は平面図である。20aは多数のLEDからなる発光部で、20bは多数のフォトダイオードがライン上に配置された受光部である。シートSでのミシン目切り欠け部とそれ以外とでは、受光部20bに到達する光量が異なるので、ミシン目Pの位置を検出することが可能となる。
また検知手段20を構成するLED20aとフォトダイオード20bは、シートSを挟んでライン状に配置されており、長さは、画像形成装置で搬送可能なシートの最大幅よりも長く配置されている。これにより最大幅のシートにおいても、シート全領域の加工位置の幅、位置、長さを検知することが可能となっている。
図4は本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。まずステップS301では入力手段107を用いてシート種、シートサイズ、等のシート情報の入力が行われる。シート情報の入力は各シート収納部(以下給紙トレイと称す)と対応させて行う。例えばミシン目加工紙へ画像形成を行う場合には、シート種選択画面で、ミシン目加工紙の選択及び給紙トレイの選択を実施する。なお、シートのサイズに関しては、各給紙トレイのサイズ検知センサ(図示せず)により、シートを給紙トレイにセットした際に自動的に検知される。また、ここでいうシート種とは、ミシン目加工紙、折り目加工紙、普通紙、上質紙、コート紙、等のシートタイプとともに、厚紙、薄紙のシートの斤量をも含む概念である。
シート種選択において「ミシン目加工紙」を選択した場合には、入力手段107の操作画面に、ミシン目の加工位置情報の入力画面が表示されるので、必要な加工位置情報の入力(ステップS302)を行い、入力された情報は記録部としての不揮発メモリ105に記録される。加工位置情報としては、ブロック数、ミシン目の加工位置(XY座標)、加工種(ミシン目の幅、間隔)等である。
なおここでいうブロックとはシートのミシン目等の加工部分又は同加工部分とシートのエッジに囲まれた領域のことであり、ブロック数とは同領域の数である。次にミシン目の加工位置の入力方法に関して図5に基づいて説明する。
図5は、加工位置情報の入力例を表す図である。まずシートのサイズ情報を取得する。シートサイズの取得は、通常は給紙トレイにシートをセッティングすると、給紙トレイに設置してあるサイズ検知センサにより、自動的に取得される。もちろん入力部から定形のシート種サイズを選択することによりサイズ情報を割り当てるようにしても、任意の紙サイズを入力部画面から数値入力してもよい。
次にミシン目の加工位置の入力を行う。加工位置の入力は交点のXY座標を順次入力することにより行う。ここでいう交点とはシートエッジとミシン目、あるいはミシン目とミシン目が交わる点のことである。
更に、ミシン目の加工種の入力を必要に応じて行う。加工種とは、ミシン目の幅、間隔のことであり。通常は入力する必要はないが、ミシン目の幅が通常と異なり極端に広い場合に、シート上のブロックサイズをミシン目の幅に応じて縮小させたり、ミシン目の間隔が広く、ミシン目上に画像形成を行っても不具合が生じない場合には、前記ブロックサイズをミシン目の上にまで拡大させることが可能となる。
図5に示す例はシート40のサイズがA3の定形サイズで、ブロック数4の例である。図においてP1、P2はミシン目であり41〜49は交点である。交点41は座標基準なので(0,0)、交点49の座標は定形サイズの場合には予め不揮発メモリ105に記録されている情報と対応付けることにより、自動的にシートサイズが確定する。
同図においては、定形のA3サイズ(横297mm、縦420mm)なので交点49の座標は(297,420)となる。同図のミシン目は紙のエッジに平行に加工されているので、中央の交点45の座標、例えば(148.5,210)を入力することで、他の交点の入力を省略してもミシン目の位置が確定できる。また他の入力方法として、ブロック数が4、6、9、等の場合で各ブロックが同一形状であれば、シートのサイズとブロック数の入力のみでミシン目の位置を自動的に算出するようにしてもよい。ミシン目が紙のエッジに対して平行でない場合には、上記の様な省略はできない、その場合には全ての交点を入力することによりミシン目の加工位置を特定する必要がある。
なお前述のシート種選択において、「ミシン目加工紙」を選択した場合に、予め過去に入力したミシン目の幅、間隔、位置、等の加工位置情報をミシン目加工紙の名称(銘柄、製品番号等)とともに関連づけて記録部としての不揮発メモリ105に記録しておき、ミシン目加工紙名称を選択した際には加工位置情報を呼び出せるようにしておくことも可能である。
このように制御手段は入力手段を用いてシートの種類を選択可能にし、入力手段でシート種を選択し、そのシート種に関連づけられた記録部に記録された加工位置情報の呼び出しを行うようにすることにより、加工位置情報の入力を容易に行うことが可能となり、同じ加工位置のシートに対し、異なる画像を形成させる場合に、加工位置入力を省くことができ、操作性を向上させた画像形成装置とすることができる。
図4に戻って、動作フローの説明を続ける。ステップS303では各ブロックに画像の割り付けを以下の順で行う。まず複数の画像データを記録部としての画像メモリ103から読み出し、前記ステップS301で設定されたブロック数に順次、入力手段107等により画像データを割り付けていく。画像データの割り付けの際において画像データとブロックの対応付けとともにブロックでの画像形成の基準位置の設定を行う(詳細は後述の図7〜9で説明する)。ここでいう「対応付け」とはそれぞれのブロックにどの画像データが割り当てられるかを表す概念であり、「割り付け」とは対応付けられた画像データがシート上の各ブロックに対してどの位置に配置されるかを表す概念である。
その際、画像サイズがブロックサイズよりも大きい場合には、画像サイズの縮小あるいは、画像データの一部切り取りによるトリミング、のいずれかの処理を選択可能である。これにより対応付けた画像をブロックに収まるよう割り付けを行う。
なお、この際に割り付けたシート1ページ分の各ブロックの画像データをマージしてシート1ページ分の合成画像データ(以下ページ画像データと称す)を作成する。
次に、出力枚数の設定を行い(ステップS304)、操作画面上のスタートボタンがユーザにより押し下げられることで、入力した設定での一連の画像形成動作が開始され、シート収納部8aから、シートの給紙が行われる(ステップS305)。
次に、画像形成位置補正機能(ステップS306〜S310)について説明する。まず検知手段20により、シートSのエッジに対する、加工位置検出が行われ(ステップS306)、前記シートのミシン目の加工位置情報との比較を行い(ステップS307)、予め設定された所定の誤差内(ずれ量)である正常範囲(ステップS308のYes)であれば、以下の画像形成位置補正がなされる(ステップS309)。
またステップS307での比較において、加工位置情報と検知手段20による検出値との差が予め設定された所定値を越えた場合(ステップS308のNo)には、異常処理(ステップS330)が行われる。このステップS330の異常処理については後述する。
画像形成位置補正ステップS309では、各ブロックの画像データを加工位置のずれに合わせて位置を補正し、シート1ページ分の各ブロックの画像データを再マージして新たなページ画像データを作成する。シートに対してそのページ画像データをシートの先端エッジ基準で画像形成(ステップS310)し、排紙トレイ1(図1の18a)に排出する(ステップS311)。
上記のステップS305〜ステップS311の動作を設定枚数が終了するまで繰り返し(ステップS312のNo)、設定枚数となると(ステップS312のYes)終了する。
上記先端エッジの基準は、レジストローラ13の動作タイミングを基準としてもよいし、検知手段20の出力を基準として用いてもよい。
なお、上記の例ではシート毎に加工位置を検知する例で説明したが、設定枚数を所定条件下で繰り返し出力する1JOBに対して、先頭の1枚目のシートに対して画像形成位置補正を実行し、2枚目以降に関しては、1枚目に実行した補正、つまり再マージ後のページ画像データを繰り返し出力することによりシート上に画像形成を行ってもよい。
そして設定枚数がステップS304で入力した枚数に達した場合は終了となる(ステップS312のYes)。その他の例として1JOB単位ではなく、シート束毎、つまり給紙トレイ単位で画像形成位置補正を行うようにしてもよい。
更に、検知手段20をレジストローラ13と搬送ローラ14の間に配置してもよい。その場合は、検知手段20による検知タイミングが像露光装置3による露光タイミングよりも遅れるのでリアルタイムに画像形成位置補正ができなくななる。その対応としては1JOBあるいはシート束の1枚目に関しては、画像形成を行わずに検知手段20による加工位置検出のみを行い、2枚目以降に1枚目の加工位置情報を用いて画像形成位置補正を行う。
また上記動作は両面画像形成モードにおいても行ってもよい。両面画像形成モードにおいては、表面(第一面)で上記動作を行った後に、裏面(第二面)でもステップS305からステップS310の一連の動作を行う。
このように両面画像形成モードにおいても制御手段による画像形成位置の補正を実行することにより裏面においても画像を加工位置に合わせて精度良く画像形成を行うことが可能となる。
更にミシン目加工紙ではシートを貫通した加工が施されているので、表面と裏面との加工位置は同一である。よって表面の加工位置の検出値を、表裏反転、前後逆に変換することにより裏面での加工位置情報として用い、裏面側の検知手段による加工位置検知を省略してもよい。
このように表面での検知手段20の検出値に基づいて画像形成位置補正を実行することにより、効率よく画像形成位置補正を行うことが可能となる。
[画像対応付け及び画像割り付け]
図6は図5に示すシートへの画像対応付け及び画像割り付けの一例を表す図である。図6(a)に示す401〜404は、ミシン目P1、P2とシート40のエッジに囲まれたシート上のブロックであり。画像メモリ103の画像201〜204をそれぞれのブロックに対応付けて、図6(b)に示すように割り付けを行う。
図6は図5に示すシートへの画像対応付け及び画像割り付けの一例を表す図である。図6(a)に示す401〜404は、ミシン目P1、P2とシート40のエッジに囲まれたシート上のブロックであり。画像メモリ103の画像201〜204をそれぞれのブロックに対応付けて、図6(b)に示すように割り付けを行う。
その際にシート40上の複数箇所を補正基準位置とすることができる。例えば画像201、203はミシン目P1とP2を補正基準位置とし、画像202、204はシート40の右側面エッジ(交点43、46、49とを結ぶライン)とミシン目P2を補正基準位置とした場合である。このように複数箇所を補正基準位置とすることにより加工位置に合わせて精度良く画像形成を行うことが可能となる。
図7は、本発明の実施形態に係る入力手段の表示画面例を示す図である。同図に示す入力手段は、図2の入力手段107に相当し、入力手段に接続された、マウスあるいはキーボードの操作、あるいは入力手段のLCDに重ねて配置されているタッチパネルの箇所をユーザが触れることにより操作指示の入力がなされる。
表示画面70は、例えばLCDにより表示され、71〜78の囲み文字表示部はタッチパネルに対応しており、各位置にユーザが触れると、別の表示画面(図示せず)が呼び出されて、ファイル名、基準位置等の入力画面に切り替わる。またタッチパネル上の「プレビュー」ボタン71に触れることにより各ブロックに配置された画像データがサムネイル表示された、プレビュー画面に切り替わる。
選択画像72とは、ファイル名を入力することにより画像メモリ103から呼び出された画像データのことであり、ブロック番号とは、各ブロックに対して、シート上で左上から順に自動的に付けられた番号である。画像配置とは各ブロックに対して画像データを配置する基準及び基準に対する相対位置を指定することである。
同図の表示例においては、ファイル名xyz0001(図6の画像データ201)をブロック番号001(図6(a)のブロック401)に、図6(a)におけるブロック401の右方のミシン目P1と下方のミシン目P2を基準として、その基準から3mmの距離をもって、配置させる指示がなされていることを示す。
なお、タッチパネル上の「繰り返し」ボタン76に触れることにより、画面表示が切り替わり(図示せず)、同じ選択画像を繰り返し配置させる場合においては、シート全面に対して、一括して入力することができるようになる。
図8は補正基準位置と画像位置補正の一例を表す図である。同図は図6(b)の一部を拡大した図である。図7で設定された指示のとおり、補正基準位置をX方向、Y方向でそれぞれミシン目P1、P2とし、その基準から3mmの距離をもって、配置させている。その場合の画像201の書き込み開始位置51の座標は(x1,y1)である。
検知手段20により検知されたミシン目P1、P2の検知位置が、加工情報と比較して、同一の位置であれば、補正はゼロとなるので画像201の書き込み開始位置51の座標は(x1,y1)のままである。
ミシン目P1、P2の検知位置が、加工位置情報と比較して、X方向に、Y方向にそれぞれa、bの長さ分ずれていた場合には、補正後の書き込み開始位置51の座標は(x1+a,y1+b)となる。それにより画像201の位置はミシン目に対する位置関係が維持されることになる。
このように制御手段の画像形成位置補正機能は、入力手段を用いて設定されたシート加工位置及び割り付け画像情報と、検知手段によるシートエッジ又は加工位置検出結果を基に、画像形成開始タイミング及び位置を制御し、記録部に記録された割り付け画像データに基づいてシートに画像を形成する。
[加工位置情報の検出]
図9は、本発明の実施形態に係る加工位置情報検出モードの動作を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートのステップS301からS303の動作に相当する。以下においては説明の重複を避けるために、図4のフローチャートと共通する部分は同一符号を付すことにより説明に代える。
図9は、本発明の実施形態に係る加工位置情報検出モードの動作を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートのステップS301からS303の動作に相当する。以下においては説明の重複を避けるために、図4のフローチャートと共通する部分は同一符号を付すことにより説明に代える。
入力手段107によりモード切替ボタン(図示せず)を押すことにより、通常状態から加工位置情報検出モードに切り替える。加工位置情報検出モードでは、シートのサイズ等のシート情報を入力(ステップS301)した後に、シートの給紙(ステップS321)を行い、続いて検知手段20により加工位置の検出(ステップS322)を行う。この検出値からシートの加工位置情報が記録部としての不揮発メモリ105に記録される。記録された加工位置情報に基づいて、ブロックの位置、サイズがわかるので各ブロックに対して入力手段107により画像データの対応付けと割り付け(ステップS303)を行う。
このように加工位置情報をユーザが入力するのに換えて、シートを給紙させ、検知手段20の検出値により加工位置情報を得るように構成してもよくこれにより加工位置情報の入力を容易に行うことが可能となる。
[異常時の動作]
図10は、本発明の実施形態に係る異常時の動作を示すフローチャートである。本例でいう異常時とは、シートの加工位置情報と検知手段20による加工位置検出値の差が予め設定された所定値を越えた場合のことであり、図4に示すフローチャートのステップS330の動作に相当する。加工位置情報と検知手段20による検出値との差が予め設定された所定値を越えた場合(ステップS308のNo)、制御手段で異常と判断され、異常表示が入力手段107のLCDに表示される(ステップS331)。なお異常を判断する所定値としてしては予め設定された値、例えば2mmとしてもよいし、任意の所定値をユーザが設定できるようにしてもよい。
図10は、本発明の実施形態に係る異常時の動作を示すフローチャートである。本例でいう異常時とは、シートの加工位置情報と検知手段20による加工位置検出値の差が予め設定された所定値を越えた場合のことであり、図4に示すフローチャートのステップS330の動作に相当する。加工位置情報と検知手段20による検出値との差が予め設定された所定値を越えた場合(ステップS308のNo)、制御手段で異常と判断され、異常表示が入力手段107のLCDに表示される(ステップS331)。なお異常を判断する所定値としてしては予め設定された値、例えば2mmとしてもよいし、任意の所定値をユーザが設定できるようにしてもよい。
その後の処理として、加工位置が所定の正常範囲でないときには、シートへの画像形成を行わず、正常と判断しているときに使用している排出トレイ1(図1の18a)とは異なる排出トレイ2(図1の18b)に排出する(ステップS332)。
その後はステップS305に戻り、別のシートを再給紙して、一連の画像形成動作が継続される。
なお、一の実施態様として、異常表示(ステップS331)と排出トレイ2への排出(ステップS332)の両方を行う態様について説明したが、他の実施態様としていずれか一方のみを行うようにしてもよい。また異常を判断した場合にはステップS305に戻るのではなく、動作を終了させるようにしてもよい。
以上説明したようにシートの加工位置がばらついていても、加工位置情報と、検知手段の検出結果とを比較する制御手段の結果により、異常検知通知とともに異常でないときとは異なる排出トレイに排出することにより、加工位置のばらつきが大きいシートとそうでない正常なシートとを振り分けることが可能となる。更に異常検知通知の際にはシートへの画像形成を行わないので、資源の無駄を避けることも可能となる。
図3において、検知手段20の一の実施態様として、発光部20aと受光部20bをシートの両側に配置する透過型の検知手段について説明したが本実施態様に限定されず、発光部20aと受講部20bをともにシートの片側に配置する反射型の検知手段を用いてもよい。またCCDセンサによって、シートの表面状態の読みとりを行い、そのミシン目等のパターンを自動認識する手段により、ミシン目等を検知してもよい。
なお、加工紙として予めミシン目加工がなされたシートへの適用について説明したが、ミシン目加工紙に限定されず、上記CCDセンサ等でシート表面状態の検知を行うことにより折り目加工紙あるいは、折り目加工とミシン目加工がともに施されたシートへ適用してもよい。
更に、画像形成装置は、実施の一態様で説明した電子写真方式の画像形成装置に限られず、熱転写型プリンタやインクジェットプリンタ等他の手段で画像を形成する装置においても、シートを搬送するローラ対を有する画像形成装置に本発明を適用することが可能である。
以上説明したように、ミシン目加工や折り目加工、等がなされた加工紙、特に1枚のシート内に複数の加工位置が存在していても、各加工位置に合わせて精度良く画像形成を行う画像形成装置を得ることが可能となる。
20 加工位置検知手段
102 制御部
103 画像メモリ
104 制御メモリ
105 不揮発メモリ
107 入力手段
102 制御部
103 画像メモリ
104 制御メモリ
105 不揮発メモリ
107 入力手段
Claims (13)
- 画像データと加工位置情報を記録しておく記録部と、
前記記録部の画像データに基づいてシートに画像を形成する画像形成手段と、
シートの加工位置を検知する検知手段と、
前記加工位置情報と前記検知手段の検出値とを比較し、異常の有無を判断し、シートの加工部分又は加工部分とシートのエッジ、に囲まれたシート上の複数のブロックの各ブロック毎に前記画像形成手段の画像形成位置を補正する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記加工位置情報に基づき前記複数のブロックに、前記記録部の画像データの対応付け及び割り付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段の検出値に基づいてシートの加工位置情報を前記記録部に記録する加工位置情報検出モードを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、
前記検知手段により検出されたシートの加工位置を基準に補正を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 各種の入力がなされる入力手段を有し、
前記入力手段を用いてシートの加工位置情報の入力、前記画像データの前記ブロックへの対応付け、の少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記入力手段を用いてシートの種類を選択可能とし、シート種を選択することにより、シート種に関連づけられた前記記録部に記録された加工位置情報の呼び出しを行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段で異常が無いと判断した場合には、前記制御手段は、
シートのエッジ又は加工位置、の複数箇所を補正基準位置として補正を実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、シートの両面に画像形成が可能な両面画像形成モードを有し、
前記制御手段は、前記両面画像形成モードにおいても画像形成位置の補正を実行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記両面画像形成モードの裏面においては、前記制御手段は表面での前記検知手段の検出値に基づいて画像形成位置補正を実行することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 更に、画像形成されたシートを排出する複数の排出トレイを有し、
前記制御手段で異常と判断した場合には、
前記制御手段は、異常検知通知、及び異常と判断していないときに使用している排出トレイとは異なる排出トレイへ排出すること、の少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段で異常と判断した場合にはシートへの画像形成を行わないことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- シートの前記加工部分は、シートのミシン目であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段は、多数のLEDからなる発光部と多数のフォトダイオードがライン状に配置された受光部とからなりミシン目の位置を検出することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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JP2007144880A JP2008015495A (ja) | 2006-06-05 | 2007-05-31 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (2)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019025721A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 |
-
2007
- 2007-05-31 JP JP2007144880A patent/JP2008015495A/ja active Pending
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