JP7234524B2 - 画像形成システム及びプログラム - Google Patents
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Description
このような画像形成システムでは、欠陥有りと判定された用紙は不良品(ヤレ)として正常品を排出中のトレイとは別のトレイに排出し、欠陥有りと判定された用紙に形成された画像を新たに用紙に形成することで、不良品が正常品に混ざらないようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
枚葉の用紙に複数の画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記複数の画像が形成された用紙を断裁する断裁部と、
前記断裁部による断裁処理前に用紙上の画像を読み取り、前記複数の画像それぞれに対して欠陥の有無を判定する検査部と、
前記検査部によりいずれかの画像に欠陥が有ると判定された場合、用紙を、欠陥を含まない正常領域と欠陥を含む不良領域とに区分して、前記正常領域が前記複数の画像の画像サイズに応じた第1サイズであって、前記不良領域が前記第1サイズと異なる第2サイズとなるように、前記断裁部による断裁を実行させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記不良領域に含まれる画像に関するリカバリー情報を記憶部に記憶させ、
前記画像形成部により、1枚の新たな用紙に、前記リカバリー情報に基づくリカバリー画像を形成させ、
複数の用紙に欠陥が有ると判定された場合、複数の前記リカバリー画像を前記1枚の新たな用紙の画像形成領域の端部から連続するように形成させることを特徴とする。
前記画像形成部により前記複数の画像が形成された用紙を断裁する断裁部と、
を備えた画像形成システムのコンピューターを、
前記断裁部による断裁処理前に用紙上の画像を読み取り、前記複数の画像それぞれに対して欠陥の有無を判定する検査部、
前記検査部によりいずれかの画像に欠陥が有ると判定された場合、用紙を、欠陥を含まない正常領域と欠陥を含む不良領域とに区分して、前記正常領域が前記複数の画像の画像サイズに応じた第1サイズであって、前記不良領域が前記第1サイズと異なる第2サイズとなるように、前記断裁部による断裁を実行させる制御部、
として機能させ、
前記制御部は、
前記不良領域に含まれる画像に関するリカバリー情報を記憶部に記憶させ、
前記画像形成部により、1枚の新たな用紙に、前記リカバリー情報に基づくリカバリー画像を形成させ、
複数の用紙に欠陥が有ると判定された場合、複数の前記リカバリー画像を前記1枚の新たな用紙の画像形成領域の端部から連続するように形成させるプログラムである。
まず、本実施の形態に係る画像形成システム1の構成について説明する。
図1は、画像形成システム1の概略構成図である。また、図2は、画像形成システム1の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の画像形成システム1は、画像形成装置200により1枚の用紙に名刺などの小サイズ画像を複数形成し、断裁ユニット600によりこの用紙を縦横に分割断裁して、複数のカード状の用紙を生成することのできるものである。
給紙ユニット100は、図1に示すように、複数の給紙トレイT1を備え、各給紙トレイT1に収容した用紙を画像形成装置200へ搬送して給紙する。
画像形成装置200は、図1に示すように、画像形成部20を備え、この画像形成部20により用紙上に画像を形成する。使用する用紙は、給紙ユニット100の給紙トレイT1及び画像形成装置200の内部に備える給紙トレイT2のいずれからも給紙することができる。
操作部13は、ユーザーの操作に応じた操作信号を生成し、制御部11に出力する。操作部13としては、キーパッド、表示部14と一体に構成されたタッチパネル等を用いることができる。
表示部14は、制御部11の指示にしたがって操作画面等を表示する。表示部14としては、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro Luminescence Display)等を用いることができる。
また、操作部13及び表示部14は、用紙を断裁する断裁処理の実行有無、断裁処理に関する各種設定などをユーザーが指示する際に使用される。
このようなユーザー操作による指示事項は、画像形成ジョブのジョブ情報に付加される。
通信部15は、ネットワークを介してユーザー端末等から、画像を形成する指示内容がページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたデータ(以下、PDLデータという)を含む画像形成ジョブのジョブ情報を受信する。
ジョブ情報には、例えば、ユーザー端末によりユーザーが指示操作した場合、その指示事項(画像形成モード、断裁処理の実行有無、断裁処理に関する各種設定等)が含まれる。
画像形成部20は、4つの書込みユニット21、中間転写ベルト22、2次転写ローラー23、定着装置24、複数の給紙トレイT2等を備えている。
インサーター300は、表紙・裏表紙用の用紙、画像形成済みの用紙等を収納して、画像形成装置200から搬送される用紙の用紙間に給紙することの可能な装置である。
画像読取ユニット400は、インサーター300の下流に配置されており、画像形成装置200において画像が形成された用紙の画像形成面を、用紙がパージユニット500に搬送される前に読み取って、得られた読取データを制御部11に出力する。
画像読取ユニット400は、例えば、読取部410を備える。
読取部410は、第1スキャナー410Aと、第2スキャナー410Bとを備え、各スキャナーは、搬送経路を搬送される用紙の表面及び裏面をそれぞれ読み取り可能な位置に配置される。
第1スキャナー410A及び第2スキャナー410Bは、例えば、用紙の搬送方向と直交し、かつ、用紙面と平行な方向(用紙の幅方向)にCCD(Charge Coupled Device)がライン状に配列されたラインセンサーによって構成されており、用紙の全域を読み取ることができる。
以下、第1スキャナー410Aと第1スキャナー410Aとを特に区別しない場合には、第1スキャナー410A及び第1スキャナー410Aを総称してスキャナー410という。
なお、上記した読取部410と制御部11により、検査部が構成される。
パージユニット500は、画像読取ユニット400から搬送された用紙の搬送経路を、下流側の断裁ユニット600に進む方向から、外部に排出する方向に切り替え可能な装置である。
パージユニット500は、パージトレイT3を備え、例えば、用紙全体として画像形成を再度実行すると判断された用紙があった場合、その用紙をパージトレイT3に排出させる。
断裁ユニット600は、パージユニット500から搬送された用紙を分割断裁することの可能な装置である。
断裁ユニット600は、例えば、断裁部610、断裁ユニット600の上部に設けられた排紙トレイT4を備える。
断裁部610は、例えば、FDスリッター601、CDカッター602、屑箱(用紙屑収容箱)603、カードトレイ(正常品収容トレイ)604及びゲート605等を備えて構成される。
このFDスリッター601は、用紙の幅方向(CD方向)に沿って並列に複数組(本実施の形態においては、10組)設けられている。
各FDスリッター601は、用紙の搬送に伴ってそれぞれ上下の刃が回転することによって、用紙を搬送方向に沿って断裁することができる。このため、用紙の搬送に伴って、当該用紙を幅方向に複数の領域に分割することが可能である。
CDカッター602は、刃が互いに対向するように配置された断裁刃602a及び602bを有する。断裁刃602a及び602bは、それぞれその長手方向が用紙の幅方向に沿って延在する板状に形成されている。
CDカッター602は、用紙の搬送に伴ってそれぞれ上下の刃が近づくことによって、両者の間に挟まれた用紙を幅方向に沿って断裁することができる。このため、用紙の搬送に伴って、当該用紙を搬送方向に複数の領域に分割することが可能である。
開口部603aの内部に、下側の断裁刃602bが設置されている。
ここで、開口部603aは、断裁刃602bが設置された後に残る受け入れ領域(実質の開口部)の寸法が所定値となるように、予めサイズが設定されている。これにより、屑箱603に排出可能な断裁片の搬送方向の最大長が決まっている。
例えば、開口部603aにおける、断裁刃602bの搬送方向前後のそれぞれの領域の長さL1は、15mmに設定されている。
カードトレイ604は、FDスリッター601及びCDカッター602の断裁により生成されたカード状の用紙(正常品)等を収容するためのトレイである。
ここで、開口部604aは、その寸法が所定値となるように、予めサイズが設定されている。これにより、カードトレイ604に排出可能な用紙の搬送方向の最大長が決まっている。
例えば、開口部604aの搬送方向の長さL2は、250mmに設定されている。
ゲート605は、FDスリッター601及びCDカッター602の断裁により、カード状の用紙、又はカード状の用紙以下のサイズの用紙が生成された場合、これらをカードトレイ604に搬送する。
また、ゲート605は、これ以上のサイズの用紙については、排紙ユニット700又は排紙トレイT4に向けて搬送する。
排紙ユニット700は、画像形成システム1の用紙の搬送方向の最下流に設けられたメイン排紙トレイT5、排紙ユニット700の上部に設けられたサブ排紙トレイT6を備え、断裁ユニット600から搬送された用紙を排出する。
次に、本実施の形態における画像形成システム1の動作について説明する。
本実施の形態の画像形成システム1は、画像形成装置200により1枚の用紙に名刺などの小サイズ画像を複数形成し(画像形成処理)、断裁ユニット600によりこの用紙を縦横に断裁して、複数のカード状の用紙を生成するものである(断裁処理)。
また、この際、画像読取ユニット400により用紙に形成された画像を読み取って、画像の欠陥の有無を判定し、画像に欠陥がない領域(正常領域)を出来るだけ利用しつつ、画像に欠陥があった領域(不良領域)について用紙に再度画像形成しなおして(リカバリー処理)、高品質の出力物を作製可能とする。
以下、このようなシステムの動作の一連の流れについて説明する。
画像形成システム1の制御部11は、画像形成ジョブが投入されたことをトリガーとして、記憶部12に記憶されたプログラムに従い、かかる処理を実行する。
なお、画像形成ジョブのジョブ情報には、画像形成モード、画像形成する用紙のページ数、各ページの番号、各ページに形成する画像データ、断裁処理の実行有無、断裁処理に関する各種設定等が含まれている。
例えば、制御部11は、読取部410により取得した読取データを、画像形成に用いた画像データと比較して、画像の違いが発生している部分について、画像に欠陥があると判定する。
なお、画像の欠陥とは、例えば、画像汚れ、濃度むら、見当ずれ、色調不良などであって、これらの発生を認識できるものであれば、画像に欠陥が無いか否かを判断する手法は特に限定されない。
ここでは、用紙Pは、その長手方向が搬送方向(FD方向)に沿うよう搬送されるものとする。図6において、破線は、FDスリッター601及びCDカッター602による断裁位置である。
図6の例では、用紙Pには、縦横それぞれ5つずつの25個の画像が形成されている。また、隣接する画像間には余白領域が設けられている
この用紙Pは、10組のFDスリッター601により、幅方向において「A」~「E」の5つの領域に分割される。また、用紙Pは、CDカッター602により、搬送方向において「1」~「5」の5つの領域に分割される。
これにより、領域「A」~「E」と領域「1」~「5」の組み合わせで用紙P上の位置を特定可能な、25個の、画像の載ったカード状の用紙(正常品)が生成される。このとき、隣接する画像間に余白領域が設けられていたため、余白領域が切り落とされることとなる。
FDスリッター601の配置により、用紙の幅方向の断裁位置、断裁数などを変更可能である。
また、CDカッター602の動作タイミングにより、用紙の搬送方向の断裁位置、断裁数などを変更可能である。
これにより、搬送方向の長さが、屑箱603の開口部603aの受け入れ領域の長さL1(15mm)より短い断裁片は、落下して、屑箱603に収容される。
また、生成されたカード状の用紙(正常品)は、カードトレイ604に収容される。
図7では、図6と同様の25個の画像が形成され、そのうち、用紙の幅方向における領域「B」、搬送方向における領域「3」で特定される位置において、画像に欠陥がある。
この例では、制御部11は、用紙における欠陥位置を(B-3)として特定する。
一方、用紙の不良領域は、正常品とは異なるサイズ(第2サイズ)に断裁され、(1)屑箱、(2)カードトレイ、(3)排紙トレイの3つの排出先のいずれかに排出される。
以下、排出先ごとの断裁条件の設定について説明する。
(1)は、不良領域がカードトレイ604に混在しないように、屑箱603に落下させる方法である。
例えば、図7では、上記したように、欠陥位置が(B-3)である。
このとき、断裁部610が、用紙の幅方向に延在するCDカッター602により用紙を幅方向において一度に断裁する構成のため、欠陥位置が(B-3)の場合、同じ列から(B-3)のみ切り出すことができないため、制御部11は、(A-3)、(B-3)、(C-3)、(D-3)及び(E-3)の3列目(5枚の画像)を、不良領域と区分けする。なお、用紙のこれ以外の領域が、正常領域となる。
そして、制御部11は、この不良領域がカードトレイ604に混在しないようにするために、屑箱603に落下させるように、断裁条件の設定を行う。
このとき、開口部603aの受け入れ領域の長さL1(15mm)の制約から、屑箱603に落とすことができる断裁片の幅が決まっている。
そのため、制御部11は、開口部603aに落下させることが可能な最大幅(15mm)を断裁幅と設定する。
また、例えば、図8に示すように、画像間の余白領域を含めた、画像の搬送方向の長さが110mmだった場合、110mm=15mm×7+5mmとなるため、合計7回の断裁回数を設定し、断裁行う。
なお、欠陥画像の両端の余白領域も含めて不良領域とすることで、全体として断裁回数を減らすことが可能である。
こうした設定に基づいて、制御部11は、2列目の断裁が完了した後、3列目において、CDカッター602により、15mmの断裁幅で7回の断裁を行い、3列目を断裁片とさせて屑箱603に収容させる。
また、4列目以降は正常領域であるため、3列目終了後、制御部11は、CDカッター602の制御を戻す。
上記(1)の方法は、CDカッター602の断裁回数が増えるため、断裁に掛かる時間が増えて生産性が低下したり、断裁歯の寿命により交換頻度が増加し、コスト高やダウンタイムが発生するデメリットがある。
(2)の方法は、このようなデメリットを減らすことを目的として、不良領域を、正常品とは異なるサイズに断裁して、カードトレイ604に排紙させる方法である。
図7の例を用いると、まず、制御部11は、上記(1)と同様にして、3列目(5枚の画像)を、不良領域とし、それ以外の領域を、正常領域と区分けする。
次いで、制御部11は、例えば、図9に太線で示すように、3列目の搬送方向の中央部で一度断裁を実行するよう断裁条件を設定する。
これにより、3列目が、正常品より搬送方向の長さが小さくなるように断裁され、カードトレイ604に排出されることとなる。よって、不良領域の用紙(NG品)が、正常品より小さくなって、カードトレイ604において正常品とNG品が混在しても、ユーザーが識別可能である。
この場合、3列目と4列目が不良領域であり、それ以外の領域が正常領域として区分けされる。また、3列目と4列目においては、断裁しないように、断裁条件が設定される。
なお、この場合には、4列目もリカバリー対象になるが、正常品より大きいサイズでカードトレイ604に排出されるため、NG品をより取り除きやすいという利点がある。
また、この際、カードトレイ604の開口部604aに排出可能な最大長が決まっており、その最大長以上になる用紙は排出できない。
例えば、カードトレイ604に250mmまでの用紙を排出できる場合で、画像1つ分が100mm、余白領域が5mmの場合、画像2つ分(105mm×2+5mm=215mm)が、カードトレイ604に排出できる限度となる。
なお、画像1つ分が限度の場合、正常品より大きなサイズのNG品は排出できないので、正常品より小さく断裁して排出する方法が採用される。
上記(2)の方法は、断裁回数が上記(1)の方法よりも少なく、生産性や断裁歯の寿命の観点から有利ではあるが、正常品とNG品が同じカードトレイ604に排出されるため、判別できるものの、仕分けが必要となる。
(3)の方法は、このようなデメリットを減らすことを目的として、不良領域を、排紙トレイT4に排出させる方法である。
このとき、用紙の搬送経路にはローラーが複数設置されており、そのローラーの回転のより、用紙は排紙トレイT4まで搬送されるため、ローラー間の長さで、用紙の必要長が決まる。例えば、CDカッター602から排紙トレイT4までの搬送経路でローラー間の長さの最大区間長さが230mmの場合、230mm以上の用紙が搬送可能である。
例えば、画像1つ分が100mm、余白領域が5mmの場合、排紙トレイT4に搬送するには、画像3つ分(105mm×3+5mm=320mm)の用紙長が必要となる。
この場合、制御部11は、図11に示すように、3~5列目(15枚の画像)を不良領域とし、それ以外の領域を、正常領域と区分けする。
そして、制御部11は、上述の理由から、3~5列目の間を断裁しない、即ち、2列目が終了した時点で断裁をしないように断裁条件を設定し、排紙トレイT4に排出させる。
この際、上記(1)及び上記(2)の1つ目の例と比べると、リカバリー対象は増えるが、断裁回数をより少なくすることで生産性の低下が少なく、断裁歯の寿命も長くなり、加えてNG品を排紙トレイT4に排出することができるので、正常品との分類処理も不要となる。
図12に示すように、設定画面Gは、「屑箱選択部」g10、「カードトレイ選択部」g20、「排紙トレイ選択部」g30を有している。
「屑箱選択部」g10は、「断裁幅設定部」g11を有し、屑箱を選択した場合、「最大長」又は「固定長」を選択可能である。「最大長」を指定した場合は、上記(1)の例では(15mm)のように、装置構成上の最大長が設定される。「固定長」を指定した場合は、最大長以下の値を指定可能である。
「カードトレイ選択部」g20は、「サイズ設定部」g21を有し、カードトレイを選択した場合、「正常品より小さいサイズで排出する」又は「正常品より大きいサイズで排出する」のいずれかのサイズを選択可能である。
また、NG品(不良領域)が排出される場所を表示部14に表示させ、ユーザーに報知することで、カードトレイ604や排紙トレイT4に排出した場合に除去作業を促す構成としても良い。
つまり、断裁条件を設定した結果、用紙の全領域が不良領域として区分けされた場合、断裁実行後に正常品として排出可能な正常領域が無いと判断される。
なお、リカバリー処理とは、不良領域に含まれていた画像を再度用紙に形成する処理である。
また、図14に示すように、図8の例で用紙Pの3列目にあった不良領域を、新たな用紙P1の1列目に配置してもよい。これにより、複数の用紙で不良領域が発生した場合には、それらを1列目、2列目に配置することでリカバリー用紙の無駄を削減することが出来る。
一方、終了した場合(ステップS124:YES)、本処理を終了する。
例えば、図15に示すように、3列目と5列目に欠陥画像が発生した場合、排紙トレイT4に排出可能な長さとなる3~5列目を不良領域として、排紙トレイT4に排出させても良い。
例えば、図16に示すように、表面の4列目と5列目、裏面の3列目に欠陥画像がある場合、3~5列目を不良領域として、排紙トレイT4に排出させても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、画像形成システム1は、用紙に複数の画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20により複数の画像が形成された用紙を断裁する断裁部610と、断裁部610による断裁処理前に読取部410により用紙上の画像を読み取り、複数の画像それぞれに対して欠陥の有無を判定する制御部11と、を備える。
そして、制御部11は、いずれかの画像に欠陥が有ると判定した場合、用紙を、欠陥を含まない正常領域と欠陥を含む不良領域とに区分して、正常領域が複数の画像の画像サイズに応じた第1サイズであって、不良領域が第1サイズと異なる第2サイズとなるように、断裁部610による断裁を実行させる。
このため、用紙を分割断裁する機能を備える画像形成システム1において、画像に欠陥が発生した場合、その用紙の画像に欠陥が無い部分の利用が可能となり、無駄の発生を抑制することができる。
このため、不良領域を、そのサイズ(第2サイズ)によって適した排出部から排出することができる。
このため、ユーザーの任意の排出部から、不良領域を排出させることができる。
このため、不良領域を、そのサイズ(第2サイズ)によって適した排出部から排出することができる。また、排出部として既存の構成を利用することができる。
このため、ユーザーの任意で細かく断裁することが可能となる。例えば、個人情報等の載った画像を断裁する場合などに特に有効である。
このため、第2サイズを、断裁回数を極力抑えた適切なサイズとして、不良領域を排出することが可能となる。
このため、隣接する画像間に余白領域を有するように複数の画像が形成された場合に、第2サイズを、余白領域を加味したサイズにすることができる。
このため、複数の欠陥の位置に応じて、適切なサイズの不良領域を設定することができる。
このため、用紙の両面の欠陥の位置に応じて、適切なサイズの不良領域を設定することができる。
このため、不良領域に含まれる画像を、再度、用紙に形成することができる。
このため、リカバリー画像の断裁時において、断裁処理の回数を最低限に抑えることができる。
このため、第2サイズを変更する制御を容易に行うことができる。
このため、ユーザーの任意で、ジョブに応じた不良領域の断裁処理を行うことが可能となる。
このため、不良領域の排出先をユーザーが容易に認識することができる。
なお、パージユニット500を備えない場合、上記ステップS111においては、パージユニット500のパージトレイT3の代わりに、他の排紙トレイ(例えば、画像形成システム1の最下流に設置された排紙トレイ等)に用紙を排出させればよい。
100 給紙ユニット
200 画像形成装置
11 制御部(検査部)
12 記憶部
13 操作部
14 表示部
G 設定画面
15 通信部
16 画像生成部
17 画像読取部
18 画像メモリー
19 画像処理部
20 画像形成部
300 インサーター
400 画像読取ユニット
410 読取部(検査部)
500 パージユニット
T3 パージトレイ
600 断裁ユニット
610 断裁部
601 スリッター
602 カッター
603 屑箱(排出部、用紙屑収容箱)
603a 開口部
604 カードトレイ(排出部、正常品収容トレイ)
604a 開口部
605 ゲート
T4 排紙トレイ(排出部)
700 排紙ユニット
P、P1 用紙
Claims (14)
- 枚葉の用紙に複数の画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記複数の画像が形成された用紙を断裁する断裁部と、
前記断裁部による断裁処理前に用紙上の画像を読み取り、前記複数の画像それぞれに対して欠陥の有無を判定する検査部と、
前記検査部によりいずれかの画像に欠陥が有ると判定された場合、用紙を、欠陥を含まない正常領域と欠陥を含む不良領域とに区分して、前記正常領域が前記複数の画像の画像サイズに応じた第1サイズであって、前記不良領域が前記第1サイズと異なる第2サイズとなるように、前記断裁部による断裁を実行させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記不良領域に含まれる画像に関するリカバリー情報を記憶部に記憶させ、
前記画像形成部により、1枚の新たな用紙に、前記リカバリー情報に基づくリカバリー画像を形成させ、
複数の用紙に欠陥が有ると判定された場合、複数の前記リカバリー画像を前記1枚の新たな用紙の画像形成領域の端部から連続するように形成させることを特徴とする画像形成システム。 - 用紙を排出する複数の排出部を備え、
前記制御部は、前記複数の排出部のうち、前記第2サイズに応じた一の排出部から、前記不良領域を排出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記制御部は、ユーザー操作により指定された前記一の排出部から、前記不良領域を排出させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
- 前記複数の排出部は、
前記断裁部が用紙を断裁することにより発生する用紙屑を収容する用紙屑収容箱と、
前記断裁部が用紙の前記正常領域を断裁することにより生成する前記第1サイズの正常品を収容する正常品収容トレイと、
前記断裁部により断裁されていない用紙を排出可能な排紙トレイと、
を含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成システム。 - 前記制御部は、
前記用紙屑収容箱に前記不良領域を排出する場合、
前記第2サイズを、ユーザー操作により指定された指定値に設定可能であることを特徴とする請求項4記載の画像形成システム。 - 前記制御部は、
前記正常品収容トレイ又は前記排紙トレイに前記不良領域を排出する場合、
前記第2サイズを、前記第1サイズの整数倍の値に設定することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成部は、隣接する画像間に余白領域を有するように前記複数の画像を形成し、
前記制御部は、前記第2サイズを、前記第1サイズの整数倍の値と、前記余白領域の長さとを加算した値に設定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。 - 前記制御部は、前記検査部により複数の画像に欠陥が有ると判定された場合、複数の欠陥の位置に応じて、前記不良領域を決めることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成システム。
- 前記画像形成部は、用紙の両面に対して画像形成可能であり、
前記検査部は、用紙の両面の画像に対して欠陥の有無を判定可能であり、
前記制御部は、前記検査部により用紙の両面に欠陥が有ると判定された場合、用紙の両面の欠陥の位置に応じて、前記不良領域を決めることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成システム。 - 前記制御部は、前記1枚の新たな用紙の前記リカバリー画像の形成された領域のみを、前記断裁部により前記第1サイズで断裁させることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成システム。
- 前記制御部は、用紙の搬送方向の断裁位置を設定して、前記第2サイズを変更することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成システム。
- 前記制御部は、画像形成条件の異なる複数のジョブを実行可能であり、
ユーザー操作に応じて、前記不良領域の断裁処理に関する断裁条件を、ジョブ毎に設定可能であることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の画像形成システム。 - 前記制御部は、前記不良領域の排出先を表示部に表示させることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の画像形成システム。
- 枚葉の用紙に複数の画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記複数の画像が形成された用紙を断裁する断裁部と、
を備えた画像形成システムのコンピューターを、
前記断裁部による断裁処理前に用紙上の画像を読み取り、前記複数の画像それぞれに対して欠陥の有無を判定する検査部、
前記検査部によりいずれかの画像に欠陥が有ると判定された場合、用紙を、欠陥を含まない正常領域と欠陥を含む不良領域とに区分して、前記正常領域が前記複数の画像の画像サイズに応じた第1サイズであって、前記不良領域が前記第1サイズと異なる第2サイズとなるように、前記断裁部による断裁を実行させる制御部、
として機能させ、
前記制御部は、
前記不良領域に含まれる画像に関するリカバリー情報を記憶部に記憶させ、
前記画像形成部により、1枚の新たな用紙に、前記リカバリー情報に基づくリカバリー画像を形成させ、
複数の用紙に欠陥が有ると判定された場合、複数の前記リカバリー画像を前記1枚の新たな用紙の画像形成領域の端部から連続するように形成させるプログラム。
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