JP2017159600A - 画像形成装置及びマーク付加方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、異常と判定された用紙の上面に、異常を知らせるためのマークを形成することが行われている(例えば、特許文献3参照。)。
また、ユーザーが目視で確認したところ、許容範囲内の異常であったので用紙を用紙束のなかへ戻して再利用することがあるが、用紙の搬送制御によって異常と判定された用紙のみ別のトレイへ排紙されると、元のページ順になるように正常と判定された用紙束へ再利用する用紙を差し込む作業が煩雑であった。
用紙上に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙面を読み取って、画像データを生成する画像読取部と、
前記画像読取部により生成された画像データを解析して、前記用紙上の画像の検査を行う検査部と、
前記検査部により画像が異常と判定された用紙の側面にマークを付加するマーク付加部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置が提供される。
前記マーク付加部は、前記マークとして、異常の種類又はレベルに応じて異なる色又は形状のマークを付加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置が提供される。
前記マーク付加部は、インクジェット方式によりインクを塗布することにより、前記マークを形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置が提供される。
前記マーク付加部は、前記インクとして、不可視インク又は消去可能なインクを用いることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置が提供される。
前記マーク付加部は、用紙の端部を特定の形状にカットすることにより、前記マークを形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置が提供される。
前記マーク付加部は、塗布装置による塗料の塗布位置まで前記異常と判定した用紙の位置をシフトさせて、前記用紙の側面を前記塗料に接触させることにより、前記マークを形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置が提供される。
前記マーク付加部は、前記用紙上の画像が異常と判定されたタイミングが、当該用紙にマークを付加するタイミングよりも遅い場合、当該用紙にマークを付加する代わりに、当該用紙よりnページ後の用紙にマークを付加することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置が提供される。
前記画像形成部により、各用紙の上面の端部に各用紙の識別番号を形成させるとともに、各用紙のうち、前記異常と判定された用紙の識別番号とその異常の種類又はレベルのリストを生成し、各用紙への画像形成の後に前記リストを形成させる制御部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置が提供される。
前記マーク付加部は、前記マークとして、前記検査部により異常と判定された画像領域の位置を示すマークを付加することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置が提供される。
前記マーク付加部は、画像形成後、用紙を排紙する前に用紙の端部が断裁される場合、断裁後の用紙の上面の端部に前記マークを付加することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置が提供される。
画像形成部により用紙上に画像を形成するステップと、
画像読取部により前記用紙面を読み取って、画像データを生成するステップと、
前記画像読取部により生成された画像データを、検査部により解析して、前記用紙上の画像の検査を行うステップと、
前記検査部により画像が異常と判定された用紙の側面に、マーク付加部によりマークを付加するステップと、
を含むことを特徴とするマーク付加方法が提供される。
図1に示すように、画像形成装置G1は、用紙上に画像を形成する画像形成部20と、当該用紙面を読み取って画像データを生成する画像読取部30と、当該画像データを解析する検査により画像が異常と判定された用紙にマークを付加するマーク付加部50と、を備えている。
図2に示すように、画像形成装置G1は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、通信部15、画像生成部16、画像読取部17、画像メモリー18、画像処理部19、画像形成部20、画像読取部30、検査部40及びマーク付加部50を備えている。
例えば、制御部11は、画像生成部16又は画像読取部17により生成され、画像メモリー18に保持された原画像データを、画像処理部19により画像処理させて、画像処理後の原画像データに基づいて、画像形成部20により用紙上に画像を形成させる。
通信部15は、ユーザー端末からネットワークを介して、画像を形成する指示内容がページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたベクトルデータを受信する。
画像形成部20は、図1に示すように、4つの書込みユニット21、中間転写ベルト22、2次転写ローラー23、定着装置24及び給紙トレイ25を備えている。
4つの書込みユニット21の感光体2b上にそれぞれ形成した画像を、それぞれの1次転写ローラー2fにより、中間転写ベルト22上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト22上には各色からなる画像が形成される。1次転写後、クリーニング部2eにより感光体2b上に残留する色材を除去する。
用紙の両面に画像を形成する場合は、搬送経路26に用紙を搬送してその表裏を反転した後、再度2次転写ローラー23へ用紙を搬送する。
画像読取部30としては、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を用いたラインセンサー、エリアセンサー、デジタルカメラ等を用いることができる。
例えば、検査部40は、読取画像データを原画像データや検品済みの正常画像データと比較し、その差分が許容範囲を超える画像領域を異常と判定することができる。または、検査部40は、原画像データと読取画像データの1又は複数の特徴点とその特徴量を決定し、決定した特徴量から判別分析法により類似すると判別した特徴点が位置する画像領域を異常と判定することもできる。特徴量としては、特に限定されず、勾配方向ヒストグラム、スピードアップロバスト特性 (SURF:Speeded Up Robust Features)、局所2値パターン(LBP:Local Binary Pattern)、Haarウェーブレット、カラーヒストグラム等が挙げられる。また、判別分析法としても特に限定されず、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン等が挙げられる。
例えば、画像の特徴量は異常の種類が同じであると類似してくるため、検査部40は、異常と判定した特徴点の特徴量と、あらかじめ求めておいたスジやトナー散り等の各種類の異常の特徴量との類似性を判別することにより、異常の種類を判定することができる。
また、検査部40は、正常画像データとの差や、異常と判定された領域が大きいほど、異常が視認されやすくなるため、これらの大きさによって、異常のレベルを決定することができる。
マーク付加部50は、用紙の側面に加えて上面にマークを付加することもできる。上面に付加する場合、マークが画像に影響しないように、用紙端部に設けられる余白等の非画像領域に付加することが好ましい。
図3に示すように、画像形成装置G1では、画像形成部20により1ページの用紙上に画像を形成する(ステップS1)。画像読取部30は、画像が形成された用紙面を読み取って、読取画像データを生成する(ステップS2)。
検査の結果、画像が異常と判定された場合(ステップS4:Y)、マーク付加部50は用紙の側面にマークを付加する(ステップS5)。
マークを付加する側面の領域は、大きいほどマークが目立ちやすく、好ましい。
図4に示すように、用紙の幅方向xの一端の側面とともに上面の端部に、マークM1が付加されている。
図5に示すように、側面にマークM1が付加された用紙は、マークM1がない用紙より目立つため、トレイ上に排紙され、多数の用紙が積載されても、その用紙束のなかから異常と判定された用紙をユーザーは容易に識別することができる。積載した状態で画像を確認し、許容範囲を超える異常であった場合は廃棄する場合は抜き取って再度画像を形成し、許容範囲内の異常であった場合はそのまま用紙束に残して再利用することができ、再利用時のユーザーの作業が容易である。
複数ページの用紙にマークを付加する場合は、異常と判定された用紙とそれ以降の正常と判定されたがマークが付加された用紙とを区別できるように、異常と判定された用紙のマークを赤色、それ以降の用紙のマークを黄色にするか、それ以降の用紙のみ上面に丸のマークを付加する等、色や形状が異なるマークを付加してもよい。
例えば、マーク付加部50は、インクジェットヘッド等を備えて、少なくとも用紙の側面にインクが塗布されるように、用紙の斜め上方向等から用紙の端部へ向けてインクを吐出することにより、図4に示すマークM1を形成することができる。
インクジェット方式によれば、マークの形成が容易であり、画像形成の速度を低下させることなくマークを形成することができるため、画像形成の高速化にも対応することが可能である。また、マークの色や形状の変更も容易であり、様々なマークを形成することができる。
不可視インクは、通常は不可視状態であるが、紫外光を照射する、加熱する、化学処理する等の特定の処理を施すことによって可視化されるインクである。不可視インクとしては、例えば紫外光の照射により蛍光を発光する蛍光剤等を含有するインクが挙げられる。
不可視インクにより形成されたマークは、可視化するための特定の処理を行うまでは不可視であり、用紙上の画像に影響がないため、マークが形成された用紙であっても再利用することができる。例えば、紫外光を照射する等してマークを可視化し、異常と判定された用紙上の画像をユーザーが目視で確認したけれども、許容範囲内の異常であった場合は、そのまま用紙束のなかへ用紙を戻して再利用することができる。
消去可能なインクにより形成されたマークは、温度変化を加えることで消去できるので、マークが形成された用紙であってもマークを確認後、消去することにより、用紙上の画像に影響を与えることなく再利用することができる。
例えば、マーク付加部50は、異なる刃形のカッター等を備えて切り替えることにより、様々な形状のマークを形成することができる。
カットによりマークが形成された用紙は、正常と判定された用紙と、外観だけでなく手触りも異なるため、多数の用紙が積載された用紙束のなかから異常と判定された用紙の判別がより容易になる。また、カッターの刃形等を変えることにより、マークの形状を異ならせることができる。
図6に示すように、端部がカットされた用紙の側面には、ギザギザ形状のマークM2が形成されている。
塗料の色や塗布位置を異ならせることにより、様々な色及び形状のマークを形成することができる。
図7に示すように、正常と判定された用紙は、その幅方向xの中心位置が位置x0と一致するが、マーク付加部50は、異常と判定された用紙の幅方向xの中心位置を、塗布装置51の塗料の塗布位置x1までシフトさせる。図7において、塗布装置51は、表面に塗料が供給されたローラーである。シフトにより、用紙の幅方向xの一端の側面が塗布装置51のローラー表面に接触し、表面に供給された塗料が用紙の側面に塗布されてマークが形成される。
図7においては、ローラーの全面に塗料を供給しているが、塗料の供給位置や色等を変えることにより、様々な形状及び色のマークを形成することができる。
図8に示すように、異常と判定された用紙はその側面に塗料が塗布されて、マークM3が形成されているとともに、正常と判定された用紙と積載される位置も異なるため、多数の用紙が積載された用紙束のなかから異常と判定された用紙の判別がより容易になる。
例えば、端部をカットした後、インクジェット方式によりカットした端部の側面にインクを塗布することにより、用紙の端部の形状とインクの色を組み合わせたマークを形成することができる。また、用紙の位置をシフトして側面にマークを形成するとともに、インクジェットにより当該用紙の上面にさらにマークを形成することもできる。
マークの色又は形状により、異常と判定されたか否かだけでなく、異常の種類又はレベルも識別することができる。
図9A及び図9Bは、いずれも異常の種類が汚れの場合のマークの例を示している。図9Aに例示するマークM4は汚れのレベルがレベル1であることを表し、図9Bに例示するマークM5は汚れのレベルがレベル2であることを表している。
図9Cは、2種類の異常が判定された場合のマークの例を示している。図9Cに例示するマークM4は異常の種類が汚れであることを表し、マークM6は異常の種類が欠陥であることを表している。マークM4はインクジェット方式により形成され、マークM6はカットにより形成されている。
図10は、画像の色ずれの異常が判定された画像領域の位置を示すマークを例示している。
図10に例示する2つのマークM71及びM72は、インクジェット方式により、色ずれの位置に対応する幅方向x及び搬送方向yの位置にそれぞれ形成され、各マークM71及びM72の交差位置が、検査部40により色ずれの異常と判定された画像領域の位置を示している。
なお、用紙の上面にマークM71及びM72を形成しているが、用紙の側面の領域のうち、異常と判定された画像領域の位置に対応する一部の領域を塗りつぶすことにより、異常と判定された画像領域の位置を示すマークを形成することもできる。
図11は、4ページの画像を1ページに割り付けた場合の汚れの異常の位置を示すマークを例示している。
図11に例示するマークM81は、1ページに割り付けた4ページの画像のうち、検査部40により汚れの異常があると判定された、右上に割り付けた画像の位置を示す図形のマークである。図形に限らず、文字のマークM82を形成することもできる。マークM82は、右上に割り付けた画像の位置において、汚れの異常があると判定されたことを示している。
これにより、マークを付加できない場合でも、その後のページに付加したマークにより、異常と判定された用紙の位置を把握することができる。
ページ数nは任意に設定することができ、検査に必要な時間に合わせて設定すればよい。
リストにより、どの用紙が異常と判定されたのか、容易に把握することができるため、上記のようにマークを付加する用紙がnページ後の用紙になる場合は、リストを形成する実施形態は特に好ましい。
図12に示すように、各用紙の上面の端部には1から順に識別番号が形成され、レベル2の汚れの異常があると判定された識別番号5の用紙の側面にはカットによるマークM91が付加され、レベル3の欠落の異常があると判定された識別番号17の用紙の側面には塗布によるマークM92が付加されている。
図13は、断裁後の用紙の上面の端部に付加されたマークを例示している。
図13に例示するマークM10は、用紙の断裁位置よりも内側に形成されているため、この断裁位置で断裁した後も用紙の上面の端部に位置することができる。
また、検査の結果、画像が正常と判定された場合(ステップS4:N)、上述したようなマークの付加は行わずに、ステップS6の処理へ移行する。
ロール紙上に画像を形成する場合も、上記マーク付加部50により、異常と判定されたページの側面にマークを付加することができる。
画像形成装置G2は、ロール体からロール紙を巻き出す給紙装置61と、画像が形成されたロール紙を巻き取ってロール体を形成する排紙装置62とを備えたこと以外は、画像形成装置G1と構成が同じである。図14において、画像形成装置G1と同じ構成部分には同じ符号を付している。
図15に示すマークM12は、2ページ目の画像に対応するロール紙部分の側面に付加されている。
図16に示すように、ロール体の側面に付加されたマークM12により、異常と判定されたロール紙部分を容易に把握することが可能である。
例えば、上記処理手順を実行させるためのプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としては、ROM、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、プログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
11 制御部
20 画像形成部
30 画像読取部
40 検査部
50 マーク付加部
Claims (11)
- 用紙上に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙面を読み取って、画像データを生成する画像読取部と、
前記画像読取部により生成された画像データを解析して、前記用紙上の画像の検査を行う検査部と、
前記検査部により画像が異常と判定された用紙の側面にマークを付加するマーク付加部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記マーク付加部は、前記マークとして、異常の種類又はレベルに応じて異なる色又は形状のマークを付加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付加部は、インクジェット方式によりインクを塗布することにより、前記マークを形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付加部は、前記インクとして、不可視インク又は消去可能なインクを用いることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付加部は、用紙の端部を特定の形状にカットすることにより、前記マークを形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付加部は、塗布装置による塗料の塗布位置まで前記異常と判定した用紙の位置をシフトさせて、前記用紙の側面を前記塗料に接触させることにより、前記マークを形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付加部は、前記用紙上の画像が異常と判定されたタイミングが、当該用紙にマークを付加するタイミングよりも遅い場合、当該用紙にマークを付加する代わりに、当該用紙よりnページ後の用紙にマークを付加することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部により、各用紙の上面の端部に各用紙の識別番号を形成させるとともに、各用紙のうち、前記異常と判定された用紙の識別番号とその異常の種類又はレベルのリストを生成し、各用紙への画像形成の後に前記リストを形成させる制御部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付加部は、前記マークとして、前記検査部により異常と判定された画像領域の位置を示すマークを付加することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付加部は、画像形成後、用紙を排紙する前に用紙の端部が断裁される場合、断裁後の用紙の上面の端部に前記マークを付加することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 画像形成部により用紙上に画像を形成するステップと、
画像読取部により前記用紙面を読み取って、画像データを生成するステップと、
前記画像読取部により生成された画像データを、検査部により解析して、前記用紙上の画像の検査を行うステップと、
前記検査部により画像が異常と判定された用紙の側面に、マーク付加部によりマークを付加するステップと、
を含むことを特徴とするマーク付加方法。
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