JP2020032571A - 画像検査装置、画像形成システム、及び画像検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】次の印刷で異常画像の発生が予想される場合に、次の印刷を停止できるようにする。【解決手段】本発明の一態様の画像検査装置は、記録材に形成された画像から読取画像を生成する読取部と、読取画像と基準画像の差異を検出し、差異情報を異常判断基準と比較して異常の有無を判断する異常判断部と、差異情報を記憶する記憶部と、異常判断基準を設定するための異常判断基準設定部と、を備える。上記異常判断部は、異常判断基準の設定内容が変化した場合、異常判断基準が変化する前の差異情報に対し変化後の異常判断基準で異常の有無を判断し、判断結果に応じて、異常判断基準の設定内容が変化した以後のページについて画像形成を行うかどうかを決定する。【選択図】図3
Description
本発明は、画像検査装置、画像形成システム、及び画像検査方法に関する。
従来、画像形成が正常に行われなかった用紙(「ヤレ」とも呼ばれる)の検知をインラインで行う技術が知られている。
例えば、特許文献1に、精度よくヤレの有無を判断する方法が記載されている。特許文献1に記載された画像形成システムは、1部目を印刷し、印刷物の出力面の情報を読み取って(スキャン)得られる画像データを比較画像データとして記憶し、2部目の印刷物の出力面をスキャンした出力画像データと上記比較画像データを比較することでヤレを判断する。
特許文献1に記載のヤレを判断する方法について詳細に説明する。まず、複数の実行部数が設定されたジョブに基づいて用紙に画像を形成して複数部の印刷物の出力を行う際、1部目の印刷を行い、1部目の印刷物のスキャン画像を取得する。次に、ユーザーが1部目の印刷物を目視で確認し、ユーザーは品質に問題がなければ1部目の印刷物のスキャン画像を比較画像(基準画像)に設定する。そして、2部目の印刷を行った後、2部目の印刷物のスキャン画像と比較画像を比較してヤレ判断を行う。
特許文献1に記載の技術では、2部目以降の印刷物のヤレ判断に使用するために、1部目の印刷物のスキャン画像を元に基準画像を作成してから2部目のヤレ判断を開始する。そして、2部目についてヤレ判断を行う際、2部目の1ページ目を印刷し、その印刷物から取得したスキャン画像と基準画像を比較する。そのため、実際に2部目を印刷してからヤレ判断が行われていた。また、1部目の印刷と2部目の印刷の間にヤレの有無を判断するためのヤレ判断基準が変更されると、変更後のヤレ判断基準を用いることで2部目の印刷物にヤレが検知されることがあり、印刷物が無駄になる。また、ヤレが検知されると、2部目のヤレが検知されたページ又はそれ以降のページを再印刷するので、資材を余計に消費してしまう。
本発明の目的は、上記の状況に鑑み、何らかの理由により次の印刷でヤレ(異常画像)の発生が予想される場合に、次の印刷を停止できるようにすることである。
本発明の一態様の画像検査装置は、画像形成装置が記録材に形成した画像を読取って読取画像を生成する読取部と、読取画像と基準画像の差異を検出し、差異を表す差異情報を異常判断基準と比較して異常の有無を判断する異常判断部と、異常判断基準を設定するための異常判断基準設定部と、を備える。上記異常判断部は、異常判断基準の設定内容が変化した場合に、異常判断基準が変化する前の差異情報を変化後の異常判断基準と比較し、比較結果に応じて、異常判断基準の設定内容が変化した以後のページについて画像形成装置による画像形成を行うかどうかを決定する。
本発明の少なくとも一態様によれば、実際に印刷物を出力しなくても次の印刷でヤレ(異常画像)の発生を予想し、次の印刷を停止することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<第1の実施形態>
[画像形成システムの構成]
始めに、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成システム1の概要構成図である。画像形成システム1は、ネットワークに接続可能なプリンタードライバー(もしくはアプリケーション)及び画像形成装置2を備える。なお、図1には、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素を記載しており、本発明の画像形成システムは図1に示す例に限定されない。
[画像形成システムの構成]
始めに、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成システム1の概要構成図である。画像形成システム1は、ネットワークに接続可能なプリンタードライバー(もしくはアプリケーション)及び画像形成装置2を備える。なお、図1には、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素を記載しており、本発明の画像形成システムは図1に示す例に限定されない。
画像形成システム1は、画像形成装置2及び画像検査装置3を備える。画像形成装置2は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式によって用紙に画像を形成する画像形成装置の一例である。画像形成装置2は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式によって、用紙上にカラー画像を形成する。
画像形成装置2には、不図示のLAN(Local Area Network)を介して、ユーザーによって操作されるPC(後述する図2を参照)等が接続されている。そして、PCからLANを介して画像形成装置2にジョブが投入される。画像形成装置2は、投入されたジョブに従って、画像形成処理等の各種の処理を行う。
画像検査装置3は、画像形成装置2から搬送された用紙Shに形成(印刷)された画像の正常又は異常を検査する。画像検査装置3に搬送される用紙Shは、両面又は片面に画像が形成された印刷物である。画像検査装置3は、画像形成装置2が用紙Shの両面又は片面に形成した画像を読取り、所定の検査を行う。用紙Shは、記録材の一例である。画像形成装置2は、記録材の一例である樹脂製のシートにも画像を形成することが可能である。
例えば、用紙Shに形成された画像に汚れ、筋等がなければ、画像検査装置3は、この画像を正常と判断する。逆に、用紙Shに形成された画像に条件(ヤレ判断基準)を満たす汚れ、筋等があれば、画像検査装置3は、この画像を異常と判断する。本実施形態では、異常な画像が形成された用紙(異常用紙)が発生するか否かを判断することを「ヤレ判断」と言い、ヤレ判断に用いる基準を「ヤレ判断基準」と言う。ヤレは、異常用紙の俗称である。用紙Shに形成された画像が正常又は異常のいずれであるかは、画像検査装置3が、後述する図3に示す基準画像603bと、用紙Shに形成された画像を読み取って得られる読取画像(図中「スキャン画像603a」)とを比較することで判断される。以後、読取画像を「スキャン画像」と記す。
そして、画像検査装置3は、ヤレ判断の結果を画像形成装置2に出力する。画像形成装置2は、操作表示部13にヤレ判断の結果を表示することができる。このため、画像形成装置2のユーザーは、操作表示部13に表示された内容に基づいて、ヤレ判断の結果を確認することができる。
画像形成装置2は、自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)12を有する画像入力部11、操作表示部13に加えて、給紙トレイ20及び画像形成部30を有するプリンター部10を備える。
画像入力部11は、ADF12の原稿台上の原稿から画像を光学的に読み取り、読み取った画像をA/D変換して画像データ(スキャンデータ)を生成する。なお、画像入力部11は、プラテンガラス上で読み込むこともできる。
操作表示部13は、液晶パネル等からなる表示部、及び、タッチセンサ等からなる操作部で構成される。表示部及び操作部は、例えばタッチパネルとして一体に形成される。操作表示部13は、操作部に入力されたユーザーからの操作の内容を表す操作信号を生成し、該操作信号を制御部50(後述する図2を参照)に供給する。また、操作表示部13は、制御部50から供給される表示信号に基づいて、表示部に、ユーザーによる操作内容や設定情報等を表示する。なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。
給紙トレイ20は、画像形成部30で画像形成が行われる用紙Shを収容する容器である。給紙トレイ20には、それぞれ、紙種や坪量等が異なる用紙が収容される。なお、本実施形態では、2つの給紙トレイ20を設けた例を挙げたが、給紙トレイ20の個数は1つであってもよく、3個以上であってもよい。
画像形成装置2には、給紙トレイ20から給紙された用紙Shを画像検査装置3まで搬送する搬送路21が設けられる。搬送路21には、用紙Shを搬送するための複数の搬送ローラが設けられる。
定着部36の下流側では、搬送路21が伸長して画像検査装置3の搬送路41に接続されている。また、搬送路21には、定着部36の下流側で分岐して、プリンター部10の上流側の搬送路21に合流する反転搬送路22が接続されている。反転搬送路22には、用紙Shの表裏を反転させる反転部23が設けられている。反転部23で反転された用紙Shは、反転搬送路22を通して搬送路21の上流側に返される。また、経路の切り替えによって反転した用紙Shが、定着部36の下流側の搬送路21に戻された後、画像検査装置3に搬送されることもある。
画像形成部30は、Y、M、C及びKの各色のトナー画像を形成するための、4つの画像形成ユニット31Y,31M,31C及び31Kを備え、用紙Shに画像を形成する。画像形成ユニット31Y,31M,31C及び31Kはそれぞれ、帯電部、露光部(いずれも不図示)、像担持体としての感光体ドラム32Y,32M,32C,32K、及び、現像部33Y,33M,33C,33Kを備える。
現像部33Y,33M,33C,33Kは、感光体ドラム32Y,32M,32C,32Kの各表面(外周部)に、画像に応じた光を照射することにより、各感光体ドラムの周上に静電潜像を形成させる。そして、現像部33Y,33M,33C,33Kは、該静電潜像にトナーを付着させることにより、感光体ドラム32Y,32M,32C,32K上にトナー画像を形成する。
また、画像形成部30は、中間転写ベルト34、2次転写部35及び定着部36を備える。中間転写ベルト34は、感光体ドラム32Y,32M,32C,32Kに形成された画像が1次転写されるベルトである。2次転写部35は、中間転写ベルト34上に1次転写された各色のトナー画像を、搬送路21を搬送された用紙Shに2次転写するローラである。
定着部36は、2次転写部35の用紙搬送方向の下流側に配置されて、画像形成部30から供給されるカラーのトナー画像が形成された用紙Shに対して、定着処理を施す。定着部36は、搬送された用紙Shを加熱及び加圧することにより用紙Shの表面側に、画像形成部30により転写された画像を定着する。定着部36により画像が定着した用紙Shは、搬送路21によって画像検査装置3に搬送されるか、反転搬送路22を通して反転部23により表裏が反転された後、プリンター部10の上流側で搬送路21に返される。表裏反転された用紙Shは、プリンター部10によって裏面への画像形成が行われる。その後、定着部36によって定着処理が施された用紙Shは、画像検査装置3に搬送される。
画像検査装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた用紙Shを搬送する搬送路41、反転搬送路42、反転部43、読取部44、用紙Shが排紙される排紙トレイ45を有する。
読取部44は、それぞれイメージセンサー等の画像入力装置の一例である。読取部44は、例えば、用紙Shの表面に光を投射し、用紙Shからの反射光を画像データとして取り込む。このように読取部44が用紙Shの画像データを取り込むことを「読取る」又は「スキャンする」と呼ぶ。読取部44は、搬送路41を搬送される用紙Shを搬送路41の上方から読取る。読取部44は、用紙Shのスキャン画像を制御部60(後述する図3を参照)に出力する。制御部60は、読取部44から入力されるスキャン画像をRAM603にスキャン画像603aとして保存する。このため、読取部44が生成したスキャン画像と、RAM603に保存されたスキャン画像603aは同じものである。なお、搬送路41の上方及び下方のそれぞれに読取部が設けられる場合には、反転搬送路42は不要である。
画像検査装置3において、搬送路41には、読取部44の下流側で分岐して、画像検査装置3の上流側の搬送路41に合流する反転搬送路42が接続されている。反転搬送路42には、用紙Shの表裏を反転させる反転部43が設けられている。反転部43で反転された用紙Shは、反転搬送路42を通して搬送路41の上流側に返される。画像検査装置3により検査された用紙Shは、排紙トレイ45(排紙部の一例)に排紙される。
図1のように、画像検査装置3に一つの排紙トレイ45しかない場合、正常用紙と異常用紙が混在して排紙される。この場合、正常用紙と異常用紙は、それぞれ排紙される方向に直交する方向に少しずらして排紙される。なお、画像検査装置3によって画像が異常と判定された用紙Sh(ヤレ)が排紙される排紙トレイと、排紙トレイ45と他の排紙トレイのいずれかに用紙Shが搬送されるよう、用紙Shの搬送方向を切替える切替部を設けてもよい。
[画像形成装置の制御系の構成]
次に、画像形成装置2の制御系の構成例について説明する。
図2は、画像形成装置2の制御系の構成例を示すブロック図である。画像形成装置2は、通信I/F部51、用紙搬送部24、画像入力部11、画像形成部30、制御部50、記憶部52、定着部36及び操作表示部13を備える。
次に、画像形成装置2の制御系の構成例について説明する。
図2は、画像形成装置2の制御系の構成例を示すブロック図である。画像形成装置2は、通信I/F部51、用紙搬送部24、画像入力部11、画像形成部30、制御部50、記憶部52、定着部36及び操作表示部13を備える。
通信I/F部51は、ネットワーク又は専用線を介して、ユーザーが操作する端末であるPCとの間でデータを送受信するインターフェースである。通信I/F部51として、例えばNIC(Network Interface Card)が用いられる。
用紙搬送部24は、制御部50による制御に基づいて、図1に示した搬送路21、反転搬送路22上に設けられた搬送ローラ(図示略)、及び反転部23を駆動する。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502及びRAM(Random Access Memory)503、入力画像処理部504、及びヤレ判断基準設定部505を備える。
ROM502には、制御部50のCPU501が実行するプログラム又はプログラムの実行時に使用するデータ等が保存される。CPU501は、ROM502に保存されたプログラムを読み出すことにより、画像形成装置2を構成する各部の制御を行う。
RAM503には、CPU501の演算処理の途中に発生した変数やパラメーターなどが一時的に書き込まれる。
RAM503には、CPU501の演算処理の途中に発生した変数やパラメーターなどが一時的に書き込まれる。
入力画像処理部504は、PCから通信I/F部51を介して入力した印刷ジョブに含まれる入力画像に所定の画像処理を施し、印刷用画像データを作成するように構成されている。また、入力画像処理部504は、画像入力部11がADF12で読み取った原稿から取得した画像データ、又は、外部から取得した画像データについても画像処理を施し、印刷用画像データを作成するように構成されている。この印刷用画像データは、画像形成部30に送られる。
制御部50は、用紙搬送部24を制御して搬送ローラを駆動させ、用紙Shを搬送路21上で搬送させる。また、制御部50は、入力画像処理部504が作成した印刷用画像データを画像形成部30に出力する。また、制御部50は、画像形成部30を制御して、用紙Shに画像を形成させる。また、制御部50は、定着部36を制御して、画像を用紙Shに定着させる。
また、制御部50は、操作表示部13から操作信号を受信し、該操作信号に応じた制御を行う。さらに、制御部50は、操作表示部13に表示信号を出力し、操作表示部13が、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する操作画面を表示パネルに表示する。
記憶部52には、制御部50のCPU501がプログラムを実行する際に使用するパラメーターや、プログラムを実行して得られたデータなどが保存される。例えば、記憶部52には、各濃度レベルの画像形成条件等の情報が保存される。なお、記憶部52に、CPU501が実行するプログラムを記憶させてもよい。
ヤレ判断基準設定部505(異常判断基準設定部の一例)は、ユーザーの指示に従い、ページ毎に異常画像(ヤレ)を判断するためのヤレ判断基準を設定できるように構成されている。
ユーザーは、PCにインストールされたプリンタードライバー(もしくはアプリケーション)を使用して印刷ジョブ設定(図5)やヤレ判断基準設定(図6)を行い、PCと画像形成装置2を繋ぐネットワークケーブルを介して画像形成装置2へ印刷を指示する。PCは、印刷データと印刷設定とを含む印刷ジョブを、画像形成装置2へ送信する。印刷ジョブ設定、ヤレ判断基準設定、及び印刷指示については、ユーザーが操作表示部13を操作して行うこともできる。
[画像検査装置の制御系の構成]
次に、画像検査装置3の制御系の構成例について説明する。
図3は、画像検査装置3の制御系の構成例を示すブロック図である。なお、図3において、図1と重複する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
次に、画像検査装置3の制御系の構成例について説明する。
図3は、画像検査装置3の制御系の構成例を示すブロック図である。なお、図3において、図1と重複する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
画像検査装置3は、通信I/F部61、用紙搬送部62、読取部44、制御部60、及び記憶部63を備える。
通信I/F部61は、ネットワークを介して、画像形成装置2との間でデータを送受信するインターフェースである。通信I/F部61として、例えばNICを用いることができる。
用紙搬送部62は、制御部60による制御に基づいて、図1に示した搬送路41上に設けられた搬送ローラ(不図示)を駆動する。
用紙搬送部62は、制御部60による制御に基づいて、図1に示した搬送路41上に設けられた搬送ローラ(不図示)を駆動する。
上述したように読取部44は、搬送路41を搬送される用紙Shの片面又は両面に形成された画像を読取る。読取部44が読取った画像は、スキャン画像603aとして、制御部60のRAM603に保存される。なお、スキャン画像603aは、記憶部63に保存されてもよい。
制御部60は、CPU601、ROM602、RAM603、ヤレ判断部604、及びヤレ判断基準変更検知部605を備える。
CPU601は、ROM602に保存されたプログラムを読み出すことにより、画像検査装置3を構成する各部の制御を行う。
ROM602には、制御部60のCPU601が実行するプログラム又はプログラムの実行時に使用するデータ等が保存される。
RAM603には、CPU601の演算処理の途中に発生した変数やパラメーターなどが一時的に書き込まれる。上述したようにRAM603には、スキャン画像603aが保存される他、予め読取部44が基準となる画像を読取って得た基準画像603bも保存される。また、RAM603には、スキャン画像と基準画像の差異を表す差異情報603c、及びパラメーター603dが保存される。
CPU601は、ROM602に保存されたプログラムを読み出すことにより、画像検査装置3を構成する各部の制御を行う。
ROM602には、制御部60のCPU601が実行するプログラム又はプログラムの実行時に使用するデータ等が保存される。
RAM603には、CPU601の演算処理の途中に発生した変数やパラメーターなどが一時的に書き込まれる。上述したようにRAM603には、スキャン画像603aが保存される他、予め読取部44が基準となる画像を読取って得た基準画像603bも保存される。また、RAM603には、スキャン画像と基準画像の差異を表す差異情報603c、及びパラメーター603dが保存される。
CPU601がROM602から読み出したプログラムを実行することで、ヤレ判断部604、及びヤレ判断基準変更検知部605の各機能が実現される。
ヤレ判断部604(異常判断部の一例)は、スキャン画像と基準画像の差異を検出し、差異を表す差異情報をヤレ判断基準(異常判断基準の一例)と比較して異常の有無を判断するように構成されている。また、ヤレ判断部604は、ヤレ判断基準変更検知部605がヤレ判断基準の設定内容が変化したことを検知した場合、ヤレ判断基準が変化する前の差異情報に対し変化後のヤレ判断基準で異常の有無を判断(ヤレ判断)する。そして、ヤレ判断部604は、判断結果に応じて、ヤレ判断基準の設定内容が変化した以後のページについて画像形成装置2による画像形成を行うかどうかを決定する。
また、ヤレ判断部604は、スキャン画像と基準画像との差異情報から差異に継続性があるかどうかを判定する処理を行う。そして、ヤレ判断部604は、ヤレ判断基準の設定内容が変化したことが検知され、かつ、差異に継続性があると判定した場合、ヤレ判断基準が変化する前の差異情報を変化後のヤレ判断基準と比較し、異常の有無を判断(ヤレ判断)する処理を行う。上記差異の継続性については後述する。
具体的には、ヤレ判断部604は、RAM603から読み出したスキャン画像603aと、RAM603に予め保存されている基準画像603bとをページ毎に比較する。片面印刷された用紙Shでは画像が形成された片面だけの1ページ分が比較され、両面印刷された用紙Shでは画像が形成された両面の2ページ分が比較される。ヤレ判断部604は、スキャン画像603aと基準画像603bに差異がなければ、スキャン画像603aを正常と判定する。また、ヤレ判断部604は、スキャン画像603aと基準画像603bに差異があれば、RAM603に差異情報603cを保存する。
また、ヤレ判断部604は、RAM603から読み出した差異情報603cと、パラメーター603d内のヤレ判断基準を、該当ページ毎に比較する。例えば、差異(異常画像)の位置、種類、大きさ、及び形状等が、ヤレ判断基準に設定された異常画像の内容と比較される。ヤレ判断部604は、差異の大きさが大きいなど、差異情報603cがヤレ判断基準を超える場合には、異常画像あり(ヤレ有り)と判断する。そして、ヤレ判断部604は、該当ページのスキャン画像603aと基準画像603bの差異情報603cが異常画像ありと判断した結果をCPU601に出力する。CPU601は、その判断結果を画像形成装置2のCPU501に送信する。
差異情報603cは、スキャン画像603aと基準画像603bとの差異に関する情報であり、例えば、異常画像の位置、種類、大きさ、異常が生じたページ番号等を含む。ヤレ判断部604は、差異情報603cをRAM603に保存するが、記憶部63に保存してもよい。
パラメーター603dは、制御部60によって設定された各種の値である。パラメーター603dには、少なくともヤレ判断基準の設定情報が保存されている。ヤレ判断部604は、パラメーター603dから読み出したヤレ判断基準に基づいてヤレ判断処理を実行する。なお、パラメーター603dには、スキャン画像603aと基準画像603bから差異を抽出する際の条件が保存されていてもよい。
ヤレ判断基準変更検知部605は、ヤレ判断基準の設定内容が以前の設定内容から変化したことを検知する処理を行い、検知結果をヤレ判断部604に通知するように構成されている。例えばヤレ判断基準変更検知部605は、前の印刷と次の印刷の間でヤレ判断基準の設定内容(図6参照)が変更されたことを検知する。前の印刷と次の印刷とは、例えば、同一印刷ジョブの1部目と2部目のように連続する印刷実行単位である。また、前の印刷と次の印刷は、前の印刷ジョブと、直後に実行される他の印刷ジョブであってもよい。なお、2つの印刷ジョブが異なる場合、印刷ジョブで出力される印刷データの内容は異なるものであってもよい。また、ヤレ判断基準変更検知部605の機能は、ヤレ判断部604に設けられていてもよい。
以下、画像形成システム1の動作について、図4〜図12を参照して説明する。画像形成システム1の動作に関し、基準画像取得処理、差異情報取得処理、印刷前ヤレ判断処理の3つの処理について説明する。
[基準画像取得処理]
まず、画像形成システム1の基準画像取得処理について説明する。
図4は、基準画像取得処理の手順例を示すフローチャートである。まず、画像形成装置2のCPU501は、ユーザーの指示に従い印刷ジョブの設定を行う(S1)。入力画像処理部504は、印刷ジョブに含まれる入力画像に所定の画像処理を施し、印刷用画像データを作成する。また、入力画像処理部504は、画像入力部11がADF12で読み取った原稿から取得した画像データ、又は、外部から取得した画像データについても画像処理を施し、印刷用画像データを作成する。CPU501は、印刷するジョブの選択や印刷設定を行いステップS2へ移行する。
まず、画像形成システム1の基準画像取得処理について説明する。
図4は、基準画像取得処理の手順例を示すフローチャートである。まず、画像形成装置2のCPU501は、ユーザーの指示に従い印刷ジョブの設定を行う(S1)。入力画像処理部504は、印刷ジョブに含まれる入力画像に所定の画像処理を施し、印刷用画像データを作成する。また、入力画像処理部504は、画像入力部11がADF12で読み取った原稿から取得した画像データ、又は、外部から取得した画像データについても画像処理を施し、印刷用画像データを作成する。CPU501は、印刷するジョブの選択や印刷設定を行いステップS2へ移行する。
図5に、印刷設定画面70の例を示す。印刷設定画面70は、PCにインストールされたプリンタードライバー(もしくはアプリケーション)、又は画像形成装置2の操作表示部13に表示される画面である。ユーザーは、印刷設定画面70により印刷する原稿(印刷用画像データ)を選択して設定する。
例えば、印刷設定画面70には、印刷に必要な情報として、部数71、原稿サイズ72、給紙トレイ73、排紙トレイ74、及び原稿の向き75の設定項目がある。原稿サイズ72、給紙トレイ73、及び排紙トレイ74ではそれぞれ、プルダウンメニューから選択肢を選ぶことができる。また、印刷設定画面70には、印刷する原稿や印刷設定を確認するためのプレビュー機能がある。なお、図1では、排紙トレイは排紙トレイ45の一つのみであるが、排紙トレイが2個以上ある場合にはいずれかを選択することができる。
次いで、ヤレ判断基準設定部505は、ユーザーの指示に従い、異常画像(ヤレ)を判断するための基準(以下「ヤレ判断基準」と呼ぶ)を設定する(S2)。ここで、設定されたヤレ判断基準は、画像検査装置3のRAM603に、パラメーター603dの一つとして保存される。例えば、ヤレ判断基準は、白ぬけ、筋、汚れ、掠れ、破れ、皺などの異常画像の種類、大きさ、及び発生する領域(ヤレ判断領域)により定義される。ヤレ判断領域は、位置合わせ用の補正パターン(いわゆる「トンボ」)などを考慮して用紙全体を対象とすることが望ましい。
図6は、ヤレ判断基準設定画面80の例を示す。ヤレ判断基準設定画面80は、PCにインストールされたプリンタードライバー(もしくはアプリケーション)、又は画像形成装置2の操作表示部13に表示される画面である。ユーザーは、ヤレ判断基準設定画面80によりヤレ判断基準を選択して設定する。
例えば、ヤレ判断基準設定画面80には、ヤレ判断に必要な情報として、ヤレ判断実施有無81、ジョブ単位82、適用ページ83、ヤレ判断基準84、ヤレ判断基準プレビュー85、ヤレ判断領域86、及び印刷前ヤレ判断実施有無87の設定項目がある。ヤレ判断実施有無81は、ヤレ判断を行うかどうかを設定する。ジョブ単位82は、ヤレ判断をジョブ単位で行うのかどうかを設定する。適用ページ83は、ページ単位である場合に適用ページを指定する。適用ページ83は、ヤレ判断をページ単位で行いたい場合にチェックを入れるチェック欄と、対象ページを指定する入力欄とから構成される。ヤレ判断基準84は、プルダウンメニューからヤレ判断基準(種類とサイズ)を選択する。
ヤレ判断基準プレビュー85は、ヤレ判断基準84で選択されたヤレの種類に対応したサンプル画像を表示する。ヤレ判断領域86は、ヤレ判断を行う対象領域を原稿のグリッド表示から指定する。ヤレ判断基準84の設定に合わせたヤレ判断基準プレビュー85のサンプル画像を指定領域に重ねて表示する。ヤレ判断基準84により、ユーザーは、原稿の内容によってヤレを判断したい領域を選択することができる。例えば写真領域を指定することで、テキスト領域よりも写真領域を重点的にヤレ判断することができる。ヤレ判断基準84での選択結果は、ヤレ判断基準プレビュー85及びヤレ判断領域86の表示と連動する。印刷前ヤレ判断実施有無87は、次の印刷を行う前にヤレ判断を行うかどうかを設定する。図6では、印刷前ヤレ判断実施有無87が“する”に設定されている。
図7は、ヤレ判断基準及びサンプル画像の例を示す図である。図7の左側には、設定可能なヤレ判断基準の種類とサイズの組み合わせの例として、白ぬけ(小)、白ぬけ(中)、白ぬけ(大)、筋(細)、筋(中)、筋(太)が示されている。図7の右側には、さまざまな種類のヤレ判断基準(白ぬけ、筋、汚れ、掠れ、破れ、皺)のサンプル画像例が示されている。
図4のフローチャートの説明に戻る。ステップS2の処理後、CPU501は、画像形成部30に指示を出し、印刷ジョブの印刷内容に応じて例えば1ページ目の印刷を実行する(S3)。次いで、画像検査装置3の読取部44は、画像形成装置2から搬送される印刷物の印刷面のスキャンを行い(S4)、スキャン画像603aをRAM603に保存する(S5)。RAM603に保存されたスキャン画像603aは、操作表示部13に表示される。
次いで、ユーザーは、操作表示部13に表示された印刷物の内容や画質を確認する(S6)。ユーザーは、印刷物を見て原稿を正しく印刷できているか否かを判断し、原稿を正しく印刷できていると判断した場合には、スキャン画像603aを基準画像に設定してもよい旨を操作表示部13に入力する。逆に、ユーザーは、原稿を正しく印刷できていないと判断した場合には、スキャン画像603aを基準画像に設定しない旨を操作表示部13に入力する。
CPU501は、スキャン画像603aを基準画像にできるか否か、すなわちユーザーがスキャン画像603aを基準画像に設定してもよいと判断したか否かを判定する(S7)。CPU501は、ユーザーがスキャン画像603aを基準画像に設定しないと判断した場合には(S7のNO)、スキャン画像603aを破棄する(S8)。そして、CPU501は、原稿を正しく印刷できるようにメンテナンスを実施し(S9)、メンテナンス終了後にステップS3へ移行する。メンテナンスとして、例えば印刷設定の変更や画像形成に用いられる部材(例えば感光体ドラム32、中間転写ベルト34など)のクリーニング、各部材の調整等が実施される。
異常画像の種類が、白ぬけ、筋、汚れ、掠れであれば、クリーニングで改善する可能性がある。メンテナンスを実施後、画質が改善しているかどうかを確認するためのテストプリントを実施してもよい。
一方、CPU501は、ユーザーがスキャン画像603aを基準画像に設定してもよいと判断した場合には(S7のYES)、スキャン画像603aを基準画像に設定する(S10)。基準画像に設定されたスキャン画像603aは、RAM603に保存される。
次いで、CPU501は、印刷ジョブの全てのページの印刷が完了したか否かを判定する(S11)。そして、CPU501は、全てのページの印刷を完了していない場合には(S11のNO)、ステップS3へ移行し、印刷ジョブの次ページ(例えば2ページ目)を印刷する。一方、CPU501は、全てのページの印刷を完了した場合には(S11のYES)、基準画像取得処理を終了する(図4の場合は結合子Aに移行する)。
[差異情報取得処理]
次に、画像形成システム1の差異情報取得処理について説明する。
図8は、差異情報取得処理の手順例を示すフローチャートである。画像形成装置2のCPU501は、図4に示した基準画像取得処理の終了後、差異情報取得処理を実行する。図8において、一点鎖線で囲まれた処理ステップ(S16〜S17)は、本実施形態における基準画像取得処理の特徴的な部分である。
次に、画像形成システム1の差異情報取得処理について説明する。
図8は、差異情報取得処理の手順例を示すフローチャートである。画像形成装置2のCPU501は、図4に示した基準画像取得処理の終了後、差異情報取得処理を実行する。図8において、一点鎖線で囲まれた処理ステップ(S16〜S17)は、本実施形態における基準画像取得処理の特徴的な部分である。
まず、CPU501は、ステップS1で設定した印刷ジョブの内容に従って画像形成部30に指示を出し、例えば1ページ目の印刷を実行する(S12)。次いで、画像検査装置3の読取部44は、画像形成装置2から搬送される印刷物の印刷面のスキャンを行い(S13)、スキャン画像603aをRAM603に保存する(S14)。
ヤレ判断部604は、スキャン画像603aと基準画像603bを画素単位で比較する(S15)。そして、ヤレ判断部604は、比較結果から基準画像603bとスキャン画像603aに差異があるか否かを判定する(S16)。すなわち、ヤレ判断部604は、スキャン画像603aの対象画素の階調値(画素値)と、基準画像603bの対応する画素の階調値(画素値)とを比較し、二つの値が異なるかどうかを判定する。スキャン画像603aと基準画像603bの間に差異が有る場合には(S16の差異有り)、ヤレ判断部604は、差異情報を保存して(S17)、ステップS18に移行する。
図9は、差異情報の記録方法の例を示す説明図である。図9Aは白ぬけの例を示し、図9Bは筋の例を示す。図9に示すように、用紙90に発生する差異の位置と種類(大きさ)が記録される。図9Aでは、用紙90の縦方向が1〜8の領域に7分割され、横方向がA〜Fの領域に5分割され、差異の発生位置が“A,C/6,8”、差異の種類が“白ぬけ、大”である。また、図9Bでは、差異(筋92)の発生位置が“A,F/6,7”、差異の種類が“筋、中”である。なお、図9Aでは、説明に都合上、白ぬけを黒丸で表現している。図12及び図17について同様である。ここでは、差異の種類と大きさを記録したが、画素値の大きさ(濃度の高さ)を記録し、ヤレ判断に利用してもよい。このように、差異情報をより詳細に記録し、ヤレ判断に利用することにより、ヤレ判断の精度を上げることができる。
図8のフローチャートの説明に戻る。スキャン画像603aと基準画像603bの間に差異が無い場合(S16の差異無し)、又は、ステップS17の処理後、ヤレ判断部604は、図4のステップS2で設定したヤレ判断領域86についてヤレ判断を行う(S18)。ここで、ヤレ判断部604は、スキャン画像603aと基準画像603bの対応する画素同士の画素値の差分と、ヤレ判断基準84で設定した範囲(大きさ)を比較する。スキャン画像603aと基準画像603bの対応する画素同士の画素値の差分が、ヤレ判断基準84で設定した範囲(許容範囲)を超えていれば、差異有りと判断される。
次いで、ヤレ判断部604は、ステップS18におけるヤレ判断の結果がいずれであるかを判定する(S19)。ヤレ判断結果がヤレ有りである場合には(S19のヤレ有り)、ヤレ判断部604は、画像形成装置2に指示を出して印刷を停止させる(S20)。
一方、ヤレ判断結果がヤレ無しである場合には(S19のヤレ無し)、ヤレ判断部604は、印刷ジョブの全てのページの印刷が完了したか否かを判定する(S21)。そして、ヤレ判断部604は、全てのページの印刷を完了していない場合には(S21のNO)、ステップS12へ移行し、印刷ジョブの次ページ(例えば2ページ目)を印刷する。一方、ヤレ判断部604は、全てのページの印刷を完了した場合(S21のYES)、又はステップS20の処理後、差異情報取得処理を終了する。
[印刷前ヤレ判断処理]
次に、画像形成システム1の印刷前ヤレ判断処理について説明する。
図10は、印刷前ヤレ判断処理の手順例を示すフローチャート(その1)である。図11は、印刷前ヤレ判断処理の手順例を示すフローチャート(その2)である。画像形成装置2のCPU501は、図8に示した差異情報取得処理の終了後、例えば次の印刷(例えば2部目の1ページ目)を実行する前にヤレ判断処理を実行する。図10において、一点鎖線で囲まれた処理ステップ(S34〜S38)は、本実施形態における印刷前ヤレ判断処理の特徴的な部分である。
次に、画像形成システム1の印刷前ヤレ判断処理について説明する。
図10は、印刷前ヤレ判断処理の手順例を示すフローチャート(その1)である。図11は、印刷前ヤレ判断処理の手順例を示すフローチャート(その2)である。画像形成装置2のCPU501は、図8に示した差異情報取得処理の終了後、例えば次の印刷(例えば2部目の1ページ目)を実行する前にヤレ判断処理を実行する。図10において、一点鎖線で囲まれた処理ステップ(S34〜S38)は、本実施形態における印刷前ヤレ判断処理の特徴的な部分である。
まず、画像形成装置2のCPU501は、ユーザーの指示に従い印刷ジョブの設定を行う(S31)。次いで、ヤレ判断基準設定部505は、ユーザーの指示に従い、ヤレ判断基準を設定する(S32)。このステップS31,S32の処理は、ステップS1,S2と同様である。そして、CPU501は、画像形成部30に印刷ジョブの実行開始を指示する(S33)。
次いで、画像検査装置3のヤレ判断基準変更検知部605は、ステップS32におけるヤレ判断基準の設定内容が、以前(例えば図4のステップS2以前)のヤレ判断基準から変更になったかどうかを判定する(S34)。ここで、ヤレ判断基準変更検知部605は、以前のヤレ判断基準から変更が有る場合には(S34の有り)、ステップS35に移行し、以前のヤレ判断基準から変更が無い場合には(S34の無し)、図11のステップS40に移行する。
次いで、ヤレ判断部604は、過去の印刷(例えば1部目の印刷:図8のステップS12)におけるスキャン画像603aと基準画像603bの差異情報603cがRAM603に保存されているか否かを判定する(S35)。ここで、ヤレ判断部604は、RAM603に差異情報603cがある場合には(S35のYES)、ステップS36に移行し、差異情報603cがない場合には(S35のNO)、ステップS40に移行する。
次いで、ヤレ判断部604は、その差異情報603cに特定の傾向があるか否かを判定する(S36)。特定の傾向とは、次の印刷でヤレが発生し得るような継続性を指す。継続性としては、例えば、同じ領域に連続して差異が発生しているか(連続性)、同じ領域に単発ではなく周期的(数ページ毎や所定の出現パターン)に差異が発生しているか(周期性)の情報である。
ここで、ヤレ判断部604は、差異情報603cに特定の傾向がある場合には(S36のYES)、ステップS37に移行し、差異情報603cに特定の傾向がない場合には(S36のNO)、ステップS40に移行する。
次いで、ヤレ判断部604は、新しいヤレ判断基準と差異情報603cを比較する(S37)。直前に取得していた差異情報603cと新しいヤレ判断基準の比較(新しいヤレ判断)を行い、比較結果から、次の印刷(例えば2部目の印刷)でヤレが発生するかどうかを判断(以下「事前ヤレ判断」と呼ぶ)できる。直前の1ページ分だけを比較対象としてもよいが、同じ領域に連続して差異が発生しているかなどについて、数ページ分遡って比較を行うことで、次のステップS38における判断精度を上げることができる。
そして、ヤレ判断部604は、事前ヤレ判断の結果がヤレ有り又はヤレ無しのいずれであるかを判定する(S38)。事前ヤレ判断の結果がヤレ有りである場合には(S38のヤレ有り)、ヤレ判断部604は、画像形成装置2に指示を出して印刷を停止させる(S39)。一方、事前ヤレ判断の結果がヤレ無しである場合には(S38のヤレ無し)、ヤレ判断部604は、ステップS40に移行する。
次いで、ステップS34の無しの場合、ステップS35のNOの場合、ステップS36のNOの場合、又はステップ38のヤレ無しの場合、画像形成装置2のCPU501は、ステップS31で設定した印刷ジョブの内容に従って画像形成部30に指示を出し、例えば新たな印刷ジョブの1ページ目の印刷を実行する(図11のS40)。
続いて、CPU501は、図11に示す印刷、差異情報保存及びヤレ判断(ステップS41〜S47,S39,S48)を適宜実行する。ヤレ判断部604は、全てのページの印刷を完了していない場合には(S48のNO)、図10のステップS34へ移行し、当該印刷ジョブの次ページ(例えば2ページ目)を印刷する。ステップS41〜S47,S39,S48の処理は、図8のステップS13〜S21の処理と同じである。
図12は、新ヤレ判断方法の例を示す説明図である。図12では、説明の都合上、白ぬけを黒丸で表現している。
図12の左側は、前ページまでのスキャン画像と基準画像との差異情報603cを示し、図12の右側は、次ページのヤレ判断基準を示す。図12の差異情報603cでは、差異の発生位置が“A,C/6,8”、差異の種類が“白ぬけ、大”である。一方のヤレ判断基準では、異常画像の発生位置が“A,C/6,8”、差異の種類とサイズが“白ぬけ、中”である。この差異情報603cとヤレ判断基準を比較すると、ヤレ判断基準の白ぬけの大きさよりも、差異情報603cの白ぬけの大きさの方が大きい。よって、ヤレ判断部604は、仮に次ページを印刷した場合にはヤレが発生すると判断できる(図10のS37参照)。
上述した第1の実施形態によれば、実際に印刷物を出力しなくても次の印刷でヤレ(異常画像)の発生を予想し、次の印刷を停止することができる。例えば、画像形成システム1として1部目の印刷ではない場合に、次(2部目以降)の印刷を停止することにより、画像形成が正常に行われないページの印刷を防止することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、第1の実施形態に対し、ヤレ判断基準を変更した後、次の印刷でヤレが発生すると判断できる場合にユーザーに警告を行う構成を追加した例である。
第2の実施形態は、第1の実施形態に対し、ヤレ判断基準を変更した後、次の印刷でヤレが発生すると判断できる場合にユーザーに警告を行う構成を追加した例である。
ヤレ判断部604(図3参照)は、ヤレ判断基準が変化する前の差異情報に対し変化後のヤレ判断基準で異常の有無を判断した結果、異常があると判断した場合には、ヤレ判断基準の設定内容が変化した以後のページに形成する画像に異常が発生することを警告する処理を行う。
図13は、警告処理を含む印刷前ヤレ判断処理の手順例を示すフローチャート(その1)である。図14は、警告処理を含む印刷前ヤレ判断処理の手順例を示すフローチャート(その2)である。図13において、一点鎖線で囲まれた処理ステップ(S51〜S54)は、本実施形態における印刷前ヤレ判断処理の特徴的な部分である。以下、図13及び図14について、図10及び図11のフローチャートと異なる部分を中心に説明する。
図13において、ステップS31〜S38の処理は図10と同じである。ヤレ判断部604は、ステップS38において事前ヤレ判断の結果がヤレ有りである場合には(S38のヤレ有り)、画像形成装置2の操作表示部13に警告を表示させる(S51)。この警告により、ユーザーは、次の印刷でヤレが発生する可能性があることを前もって知ることができる。警告の出力は、不図示のスピーカーを用いた音声出力によって実施してもよい。
次いで、ヤレ判断部604は、印刷を続行するか否かを判定する(S52)。ヤレ判断部604は、ユーザーが操作表示部13を介して印刷続行を指示した場合には(S52のYES)、ステップS40へ移行し、ユーザーが印刷続行を指示しない場合には(S52のNO)、ステップS53へ移行する。
次いで、ヤレ判断部604は、印刷を続行しないと指示された場合には(S52のNO)、ヤレ判断基準の設定内容を変更するか否かを判定する(S53)。ユーザーの指示に従いヤレ判断基準を変更する場合には(S53のYES)、画像形成装置2のヤレ判断基準設定部505は、ヤレ判断基準の設定内容を変更し(S54)、ヤレ判断基準の設定内容を変更後にステップS35の差異情報の有無の判定処理に移行する。ステップS54でヤレ判断基準の設定内容を変更する場合、通常、警告を避けるためにヤレ判断基準が緩くなる方向に変更する。
また、ユーザーの指示に従いヤレ判断基準を変更しない場合には(S53のNO)、ヤレ判断部604は、画像形成装置2に指示を出して印刷を停止させる(S39)。
そして、ステップS34の無しの場合、ステップS35のNOの場合、ステップS36のNOの場合、ステップ38のヤレ無しの場合、又はステップS52のNOの場合、画像形成装置2のCPU501は、ステップS31で設定した印刷ジョブの内容に従って画像形成部30に指示を出し、例えば新たな印刷ジョブの1ページ目の印刷を実行する(図14のS40)。
続いて、CPU501は、図14に示す印刷、差異情報保存及びヤレ判断(ステップS41〜S47,S39,S48)を適宜実行する。ヤレ判断部604は、全てのページの印刷を完了していない場合には(S48のNO)、図13のステップS34へ移行し、当該印刷ジョブの次ページ(例えば2ページ目)を印刷する。図14のステップS41〜S47,S39,S48の処理は、図11のステップS41〜S47,S39,S48の処理と同じである。
図15に、ヤレ発生警告と印刷続行を確認するための画面の例を示す。警告画面100には、印刷を続行した場合にヤレが発生する可能性があることを示す警告メッセージと、印刷を続行するかどうかの確認メッセージが、異常画像の発生位置と種類/大きさを表すプレビュー(予想図)とともに表示される。ここで、ユーザーが“はい”のボタンを選択すると印刷が続行され、“いいえ”のボタンを選択すると図16に示す画面を表示する。
図16に、ヤレ判断基準の設定変更を確認するための画面の例を示す。警告画面110には、ヤレ判断基準の設定内容を変更するかどうかの確認メッセージが表示される。ここで、ユーザーが“はい”のボタンを選択するとヤレ判断基準が変更され、“いいえ”のボタンを選択すると印刷が停止される。
上述した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同じ効果に加えて次のような効果がある。第2の実施形態では、次の印刷でヤレが発生する可能性がある場合に警告を出力するため、ユーザーは、次の印刷でヤレが発生する可能性があることを前もって知ることができる。
なお、次の印刷でヤレが発生する可能性がある場合に、警告画面100及び警告画面110において、印刷の続行やヤレ判断基準の変更をユーザーに確認するためのメッセージを表示したが、保守員への連絡を促すメッセージを表示してもよい。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、第1の実施形態において図10のステップS34で判断するヤレ判断基準の変化のうち、対象領域が同じでヤレ判断基準が厳しくなった場合にのみステップS35へ移行する。勿論第3の実施形態を第2の実施形態に適用することも可能である。
第3の実施形態では、第1の実施形態において図10のステップS34で判断するヤレ判断基準の変化のうち、対象領域が同じでヤレ判断基準が厳しくなった場合にのみステップS35へ移行する。勿論第3の実施形態を第2の実施形態に適用することも可能である。
ヤレ判断部604(図3参照)は、ヤレ判断基準変更検知部605がヤレ判断基準の設定内容が厳しくなる方向に変化したことを検知した場合、ヤレ判断基準が変化する前の差異情報に対し変化後のヤレ判断基準で異常の有無を判断する処理を行う。
図17は、ヤレ判断基準の変更内容と印刷前ヤレ判断の実施の有無を示す説明図である。ヤレ判断基準の設定内容を変更する前のページのヤレ判断基準120では、発生位置が“A,C/6,8”、差異の種類が“白ぬけ、中”である。これに対し、ヤレ判断基準の設定内容を変更した後のページのヤレ判断基準121では、発生位置が“A,C/6,8”、差異の種類が“白ぬけ、小”である。ヤレ判断基準120からヤレ判断基準121への変化では、差異の大きさが“中”から“小”になり、ヤレ判断基準が厳しくなっている。そのため、過去の印刷で差異情報がある場合には、次の印刷をする前に事前ヤレ判断(図13のステップS38)を実行する。
一方、ヤレ判断基準122では、発生位置が“A,C/6,8”、差異の種類が“白ぬけ、大”である。ヤレ判断基準120からヤレ判断基準122への変化では、差異の大きさが“中”から“大”になり、ヤレ判断基準が緩くなっている。そのため、過去の印刷で差異情報があっても、次の印刷をする前に事前ヤレ判断を実行する必要がない。
上述した第3の実施形態によれば、対象領域が同じでヤレ判断基準が厳しくなった場合にのみ印刷実行前のヤレ判断を実施するので、無駄なヤレ判断がなくなり、画像検査装置3のヤレ判断部604の処理負荷を軽減できる。
<第4の実施形態>
第2の実施形態では、図10のステップS36において前の印刷で生成された差異情報に特定の傾向(連続性、周期性)があるかどうかを判定したが、特定の傾向すなわち差異の継続性として差異の特徴が拡大する方向にあるか(拡大性)を判定するようにしてもよい。
第2の実施形態では、図10のステップS36において前の印刷で生成された差異情報に特定の傾向(連続性、周期性)があるかどうかを判定したが、特定の傾向すなわち差異の継続性として差異の特徴が拡大する方向にあるか(拡大性)を判定するようにしてもよい。
ヤレ判断部604(図3参照)は、差異の継続性として差異の特徴が継続して大きくなる拡大性があると判定した場合、差異の拡大性を考慮して、ヤレ判断基準が変化する前の差異情報に対し変化後のヤレ判断基準で異常の有無を判断する処理を行う。
例えば、前の印刷ジョブに基づく10ページの印刷で、直径が1ページあたり0.1mmずつ成長する白ぬけが発生したとする。ヤレ判断基準で設定された白ぬけの直径が2mmであるとき、1〜10ページを印刷後の白ぬけの大きさは1mmであるため、前の印刷ではヤレと判断されない。
次に、次の印刷ジョブに基づく10ページの印刷で、引き続き直径が1ページあたり0.1mmずつ白ぬけが成長すると仮定する。ここで、ヤレ判断基準の白ぬけの直径を“1.8mm”に変更した場合、次の10ページ(通算で11〜20ページ目)を印刷後の白ぬけの大きさは2mmに達するため、次の印刷ではヤレが発生することが予想される。しかし、ステップS37の新ヤレ判断基準と差異情報の比較において、直前の1ページ又は数ページを比較対象としただけでは、ヤレと判断されない。そこで、差異の直径が1ページあたり0.1mmずつ成長するといった差異の拡大性を考慮して、新ヤレ判断基準と差異情報の比較を行うことで、次の印刷を実行する前に何ページ目でヤレが発生するかがわかる。本例では、次の印刷ジョブに基づく印刷の9ページ目(通算で19ページ目)に直径1.9mmとなり、ヤレ判断基準“1.8mm”を超える。
上述した第4の実施形態では、差異情報の傾向として拡大性を考慮することにより、次の印刷における事前ヤレ判断の精度を向上させることができる。
なお、上述した第4の実施形態を第3の実施形態に適用することで、対象領域が同じでヤレ判断基準が緩くなった場合でも、印刷実行前のヤレ判断を実施するようにしてもよい。
<第4の実施形態の変形例>
第2の実施形態では、前の印刷で生成された差異情報に特定の傾向(連続性、周期性)があれば、新ヤレ判断基準と差異情報の比較を行うようにしたが、この例に限らない。例えば、前の印刷において差異が縮小する方向にある(縮小性)場合には、過去の印刷で差異情報があっても、次の印刷をする前に事前ヤレ判断を実行しない構成としてもよい。
第2の実施形態では、前の印刷で生成された差異情報に特定の傾向(連続性、周期性)があれば、新ヤレ判断基準と差異情報の比較を行うようにしたが、この例に限らない。例えば、前の印刷において差異が縮小する方向にある(縮小性)場合には、過去の印刷で差異情報があっても、次の印刷をする前に事前ヤレ判断を実行しない構成としてもよい。
このように、差異情報の傾向として縮小性を考慮することにより、無駄なヤレ判断がなくなり、画像検査装置3のヤレ判断部604の処理負荷を軽減できる。
<その他>
上述した各実施形態において、画像検査装置3の機能が画像形成装置2に内蔵されていてもよい。すなわち、読取部44が画像形成装置2の定着部36の下流側に実装され、画像形成装置2の制御部50がヤレ判断部604及びヤレ判断基準変更検知部605の機能を有していてもよい。
上述した各実施形態において、画像検査装置3の機能が画像形成装置2に内蔵されていてもよい。すなわち、読取部44が画像形成装置2の定着部36の下流側に実装され、画像形成装置2の制御部50がヤレ判断部604及びヤレ判断基準変更検知部605の機能を有していてもよい。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために画像形成システムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成要素に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成要素を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成要素の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。また、ある処理部等により実施される処理が、1つのハードウェアにより実現されてもよいし、複数のハードウェアによる分散処理により実現されてもよい。また、プログラムは、一つのコンピューターにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピューターによって分散処理されるものであってもよい。
1…画像形成システム、 2…画像形成装置、 3…画像検査装置、 13…操作表示部、 30…画像形成部、 44…読取部、 50…制御部、 501…CPU、 505…ヤレ判断基準設定部、 60…制御部、 603…RAM、 603a…スキャン画像、 603b…基準画像、 603c…差異情報、 603d…パラメーター(ヤレ判断基準)、 604…ヤレ判断部、 605…ヤレ判断基準変更検知部
Claims (8)
- 画像形成装置が記録材に形成した画像を読取って読取画像を生成する読取部と、
前記読取画像と基準画像の差異を検出し、前記差異を表す差異情報を異常判断基準と比較して異常の有無を判断するように構成された異常判断部と、
前記異常判断基準を設定するための異常判断基準設定部と、を備え、
前記異常判断部は、前記異常判断基準の設定内容が変化した場合に、前記異常判断基準が変化する前の前記差異情報を変化後の異常判断基準と比較し、比較結果に応じて、前記異常判断基準の設定内容が変化した以後のページについて前記画像形成装置による画像形成を行うかどうかを決定する
画像検査装置。 - 前記異常判断部は、前記読取画像と前記基準画像との前記差異情報から前記差異に継続性があるかどうかを判定する処理を行い、前記異常判断基準の設定内容が変化し、かつ、前記差異に継続性があると判定した場合には、前記異常判断基準が変化する前の前記差異情報を変化後の前記異常判断基準と比較し、異常の有無を判断する処理を行う
請求項1に記載の画像検査装置。 - 前記異常判断部は、前記異常判断基準が変化する前の前記差異情報を変化後の前記異常判断基準と比較して異常の有無を判断した結果、異常があると判断した場合には、前記異常判断基準の設定内容が変化した以後のページに形成する画像に異常が発生することを警告する処理を行う
請求項2に記載の画像検査装置。 - 前記異常判断部は、前記差異の継続性として前記差異の特徴が継続して大きくなる拡大性があると判定された場合、前記差異の前記拡大性を考慮して、前記異常判断基準が変化する前の前記差異情報を変化後の前記異常判断基準と比較して異常の有無を判断する処理を行う
請求項2に記載の画像検査装置。 - 前記異常判断部は、前記異常判断基準の設定内容が厳しくなる方向に変化した場合に、前記異常判断基準が変化する前の前記差異情報を変化後の前記異常判断基準と比較する処理を行う
請求項1に記載の画像検査装置。 - 前記異常判断基準の設定内容が以前の設定内容から変化したことを検知し、前記異常判断部に通知する異常判断基準変更検知部、を更に備える
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像検査装置。 - 記録材に画像の形成を行う画像形成部と、
前記記録材に形成された画像を読取って読取画像を生成する読取部と、
前記読取画像と基準画像の差異を検出し、前記差異を表す差異情報を異常判断基準と比較して異常の有無を判断するように構成された異常判断部と、
前記異常判断基準を設定するための異常判断基準設定部と、
前記異常判断部は、前記異常判断基準の設定内容が変化した場合に、前記異常判断基準が変化する前の前記差異情報を変化後の異常判断基準と比較し、比較結果に応じて、前記異常判断基準の設定内容が変化した以後のページについて前記画像形成部による画像形成を行うかどうかを決定する
画像形成システム。 - 画像形成装置により記録材に形成された画像を読取って読取画像を生成する処理と、
前記読取画像と基準画像の差異を検出する処理と、
前記差異を表す差異情報との比較に用いられる異常判断基準を設定する処理と、
前記異常判断基準の設定内容が変化した場合に、前記異常判断基準が変化する前の前記差異情報を変化後の異常判断基準と比較する処理と、
比較結果に応じて、前記異常判断基準の設定内容が変化した以後のページについて前記画像形成装置による画像形成を行うかどうかを決定する処理と、を含む
画像検査方法。
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JP7452271B2 (ja) | 2020-06-10 | 2024-03-19 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成システム、画像検査装置、異常検出レベルの設定方法、およびプログラム |
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- 2018-08-28 JP JP2018159312A patent/JP2020032571A/ja active Pending
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