JP2017186275A - 防虫フィルム、及び防虫フィルムの製造方法 - Google Patents

防虫フィルム、及び防虫フィルムの製造方法 Download PDF

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剛 海老沼
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Nobuhiro Suzuki
伸弘 鈴木
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Yosaburo Uchiumi
與三郎 内海
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Kenji Shimomura
健司 下村
英城 横谷
Hideki Yokotani
英城 横谷
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環治 加藤
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Abstract

【課題】高濃度に防虫成分が含有された防虫フィルム、及び製造過程で揮散する防虫成分の量が低減された防虫フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】基材フィルム10と、前記基材フィルム10の少なくとも一方の側に積層された防虫層20とを備え、前記防虫層20は、防虫成分及び合成樹脂を含有する防虫フィルム1。防虫成分、合成樹脂及び溶媒を含有する防虫組成物を広げ、前記防虫組成物から溶媒を揮発させることで、前記防虫組成物をフィルム成形して、基材フィルム10の少なくとも一方の面上に防虫層20を形成することを含む、防虫フィルム1の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、防虫フィルム、及び防虫フィルムの製造方法に関する。
近年、家屋の玄関やベランダなどに吊り下げて使用する虫除け製品が市販されている。係る虫除け製品として、虫除け成分が練りこまれ、網状に成形された樹脂成形体が知られている。
また、特許文献1には、塩化ビニル系樹脂中に、非蒸散性防虫成分およびエルカ酸が含有されてなる防虫樹脂組成物を成形してなる徐放性防虫樹脂成形体が記載され、当該成形体は、ペット用防虫首輪として製造されている。
特許文献1によれば、当該徐放性防虫樹脂成形体は、防虫樹脂組成物を、一般的な樹脂の成形加工方法、例えば、射出成形、押出成形、プレス成形などの通常の方法により、成形できるとされる。
特開2011−132375号公報
上記特許文献1に例示されるように、従来、樹脂に防虫成分を含有させる場合、加熱溶融された樹脂組成物に防虫成分を混練させることで、樹脂成形体に防虫成分を含有させている。しかし、この方法では、樹脂混練の際に高い熱をかけるため、混練中に多くの防虫成分が揮散してしまい、フィルム状の樹脂成形体に所望の量の防虫成分を含有させることが困難となる場合がある。また、樹脂成形体に混練された防虫成分は、好ましい割合で徐放(リリースコントロール)させることが困難であり、安定した防虫効果を発揮できないことがあった。
本発明は、上記のような現状に鑑みてなされたものであり、フィルム状の成形体に防虫成分が含有され、且つ防虫成分の放出又は揮散の程度が良好な防虫フィルムの提供を目的とする。
また、本発明は、製造過程で揮散する防虫成分の量を低減可能である、防虫フィルムの製造方法の提供を目的とする。
本発明は以下のとおりである。
(1)基材フィルムと、前記基材フィルムの少なくとも一方の側に積層された防虫層とを備え、前記防虫層は、防虫成分及び合成樹脂を含有する防虫フィルム。
(2)前記防虫層100質量部に対し、前記防虫成分を10〜40質量部含有する前記(1)に記載の防虫フィルム。
(3)前記合成樹脂が塩化ビニル系樹脂である前記(1)又は(2)に記載の防虫フィルム。
(4)前記塩化ビニル系樹脂の平均重合度が400〜3000である前記(3)に記載の防虫フィルム。
(5)前記防虫成分が、ピレスロイド系化合物である前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の防虫フィルム。
(6)更に、前記防虫層の基材フィルムが積層された側とは反対側に、剥離可能に積層された保護フィルムを備える、前記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の防虫フィルム。
(7)更に、前記基材フィルムの他方の側に積層された粘着剤層を備える、前記(1)〜(6)のいずれか一つに記載の防虫フィルム。
(8)防虫成分、合成樹脂及び溶媒を含有する防虫組成物を広げ、前記防虫組成物から溶媒を揮発させることで、前記防虫組成物をフィルム成形して、基材フィルムの少なくとも一方の面上に防虫層を形成することを含む、防虫フィルムの製造方法。
本発明によれば、防虫成分が含有された防虫フィルムを提供できる。
本発明によれば、製造過程で揮散する防虫成分の量が低減された防虫フィルムの製造方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係る防虫フィルムの断面図である。 本発明の一実施形態に係る防虫フィルムの断面図である。 本発明の一実施形態に係る防虫フィルムの断面図である。 実施例において測定した、本発明に係る防虫フィルムに含まれる、防虫成分の残存率の推移を表すグラフである。 実施例において、防虫試験に使用した試験箱の構成を模式的に示す斜視図である。
≪防虫フィルム≫
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態に係る防虫フィルム1は、基材フィルム10と、基材フィルム10の一方の面上に積層された防虫層20とを備える。防虫層は基材フィルム10の両側に形成されていてもよいが、本実施形態では、防虫層20が基材フィルム10の一方の側のみに形成された場合について説明する。
(基材フィルム)
基材フィルム10の材質は特に限定されず、例えば、紙、合成紙、布、合成樹脂等が挙げられる。防虫層の形成が容易になることから、基材フィルム10の材質としては、合成樹脂が好ましい。合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂が挙げられる。
基材フィルムの厚みは、通常、5〜500μmのものが挙げられ、10〜200μmのものが好ましく、更には25〜75μmのものが好ましい。
(防虫層)
本実施形態に係る防虫フィルム1の防虫層20は、防虫成分及び合成樹脂を含有する。
合成樹脂としては、特に限定されないが、キャスティング法によりフィルム成形可能な樹脂が好ましい。キャスティング法によりフィルム成形可能な樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)等が挙げられ、塩化ビニル系樹脂が好ましい。
本明細書における塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルを必須モノマー成分として、該モノマーが重合して得られる樹脂をいい、該モノマーに由来する構成単位を含む樹脂である。塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルの単独重合体であってもよく、塩化ビニルと共重合可能な単量体との共重合体であってもよい。塩化ビニルと共重合可能な単量体としては、例えば、酢酸ビニル、アクリルニトリル、スチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エチレン、プロピレン、ブチレン等が挙げられる。共重合体において、塩化ビニル由来の構成単位の量は、全構成単位中、50モル%以上が好ましく、70モル%以上がより好ましい。
塩化ビニル系樹脂には他の樹脂がブレンドされてもよい。塩化ビニル系樹脂にブレンドされる樹脂としては、ポリエチレン、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、メタクリル酸メチルーブタジエン−スチレン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、塩化ビニリデン樹脂等が挙げられる。
防虫層100質量部あたりに含まれる塩化ビニル系樹脂の割合は、30〜98質量部であってもよく、50〜95質量部であってもよく、70〜90質量部であってもよい。
防虫層20に含有される塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、例えば、平均重合度400〜3000であってもよく、平均重合度700〜1700であってもよく、平均重合度800〜1300が好ましい。また、塩化ビニル系樹脂は架橋させて使用しても良い。
塩化ビニル系樹脂の平均重合度を変化させることで、防虫成分のリリースコントロールが可能になる。防虫層に含有される塩化ビニル系樹脂の平均重合度が高いほど、防虫層に防虫成分が滞留する時間が長くなり、防虫成分の徐放性に優れる。
防虫成分は、防虫フィルムに含まれ防虫機能を発揮する物質であり、虫を駆除する駆除剤又は殺虫剤であってもよく、虫を防虫フィルムから忌避させる機能を有する忌避剤であってもよい。
防虫成分としては、例えば、除虫菊エキス、天然ピレトリン、プラレトリン、イミプロトリン、フタルスリン、アレスリン、ビフェントリン、レスメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、サイパーメスリン、エトフェンプロックス、シフルスリン、デルタメスリン、ビフェントリン、フェンバレレート、フェンプロパトリン、エムペンスリン、シラフルオフェン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン等のピレスロイド系化合物;フェニトロチオン、ダイアジノン、マラソン、ピリダフェンチオン、プロチオホス、ホキシム、クロルピリホス、ジクロルボス等の有機リン系化合物;カルバリル、プロポクスル、メソミル、チオジカルブ等のカーバメート系化合物;メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物;フィプロニル等のフェニルピラゾール系化合物;アミドフルメト等のスルホンアミド系化合物;ジノテフラン、イミダクロプリド等のネオニコチノイド系殺虫剤;クロルフェナピル等のピロール系化合物;ユーカリプトール、α−ピネン、ゲラニオール、シトロネラール、カンファー、リナロール、p−メンタン−3,8−ジオール、テルペノール、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、ディート、エチル−ブチルアセチルアミノプロピオネート、2−エチル−1,3−ヘキサジオール、ブチル−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−オキソ−2H−プラン−6−カルボキシレート(インダロン)、n−ヘキシルトリエチレングリコールモノエーテル、メチル−6−n−ペンチル−シクロヘキセン−1−カルボキシレート、ジメチルフタレート、ナフタレン、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチレン)テトラハイドロフルフラール、ジ−m−プロピルイソシンコメロネート、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル、桂皮、樟脳、レモングラス、クローバ、タチジャコウソウ、ジェラニウム、ベルガモント、月桂樹、松、アカモモ、ペニーロイヤル、ユーカリ、インドセンダン等からとれる精油又は抽出液等の天然物由来の害虫忌避剤などが挙げられる。これらの化合物は、防虫フィルムに1種類のみで含有されてもよいし、2種類以上含有されてもよい。また、これらの化合物は、防虫層に1種類のみで含有されてもよいし、2種類以上含有されてもよい。
上記のなかでも、取扱い性に優れることから、防虫層が含有する防虫成分としては、ピレスロイド系化合物が好ましい。
防虫成分は、常温(15〜25℃)で揮散して防虫効果を発揮する常温揮散性であることが好ましい。防虫成分が常温揮散性であると、防虫シートの使用時に加熱処理をせずとも防虫効果が発揮されるため好ましい。その一方で、常温揮散性の物質は沸点が低い傾向にあり、通常、樹脂に含有させる際に樹脂と加熱混練させると、混練中に多くの防虫成分が揮散してしまい、樹脂成形体に高濃度の防虫成分を含有させることが困難である。対して、本実施形態の防虫フィルムには、常温揮散性の防虫成分であっても、従来品と比べ高濃度に防虫成分が含有される。
本実施形態の防虫フィルムにおいて、防虫層20は、防虫層100質量部に対し、防虫成分を10〜40質量部含有してもよく、12〜30質量部含有してもよく、15〜25質量部含有してもよい。
防虫層100質量部に対し防虫成分を上記値で含有する防虫フィルムは、防虫成分を高濃度で配合しているので、防虫効果に優れる。
防虫層20には、上記の塩化ビニル系樹脂及び防虫成分以外にも、例えば、可塑剤、安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、充填剤、加工助剤等が配合されてもよい。
上記のポリ塩化ビニル樹脂は、可塑剤によって可塑化されていてもよい。
可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート等のジアルキルエステル、アジピン酸/ブタンジオール縮合ポリエステル等のポリエステル系可塑剤、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化ポリブタジエン等のエポキシ系可塑剤、トリメリット酸エステル等を使用することができ、これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
可塑剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、1〜80質量部であることが好ましく、3〜40質量部であることが好ましい。
安定剤としては、例えば、鉛(Pb)系、バリウム−亜鉛(Ba−Zn)系、カルシウム−亜鉛(Ca−Zn)系、錫(Sn)系等が挙げられ、中でもバリウム−亜鉛(Ba−Zn)系の安定剤が好ましい。安定剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、0.5〜10質量部であることが好ましく、1〜5質量部であることがより好ましい。
防虫層は単層からなっていてもよく、複層からなっていてもよい。防虫層が複層である場合、それらの構成は互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
防虫層20の厚さは、3〜1000μmであることが好ましく、5〜500μmであることがより好ましく、10〜100μmであることがさらに好ましい。
防虫フィルムには装飾が施されていてもよい。例えば、防虫フィルムの基材フィルム10及び/又は防虫層20に着色剤が含有されていてもよい。着色剤としては、有機顔料、無機顔料、または染料が使用できる。又は、防虫フィルム1は、上記基材フィルム10及び防虫層20の他に、装飾を目的とした装飾層を更に有していてもよい。装飾層は、例えば基材フィルム10への印刷により形成できる。
防虫フィルムの厚さは、20〜1500μmであることが好ましく、50〜500μmであることがより好ましく、60〜100μmであることが更に好ましい。
防虫フィルムの平面形状は任意であり、デザイン性や利便性を考慮して適宜設計されてよい。例えば、円形状、三角形状、矩形状、星形状、花形状等が挙げられる。
本発明の一実施形態として、本発明の防虫フィルムと、該防虫フィルムを支持する支持部材を備えた防虫器具を提供できる。防虫器具は、虫を誘引する光源を備えていてもよい。防虫器具において、光源から発せられた光が防虫フィルムを透過して虫に照射されるよう、光源が配置されていてもよい。
防虫フィルムは、透明防虫フィルムであることが好ましい。透明防虫フィルムは、全光線透過率が50%以上であってもよく、80%以上であってもよい。防虫フィルムが透明であると、光を殆んど遮らないので、例えば、窓ガラスに貼付して使用できる。
本実施形態の防虫フィルムは、フィルム状であって取扱い性に優れ、防虫成分を含有して、防虫成分の放出あるいは揮散の程度が良好であり、防虫効果に優れる。
<第2実施形態>
図2に示すように、本実施形態に係る防虫フィルム2は、基材フィルム10と、基材フィルム10の一方の面上に積層された防虫層20と、防虫層20の基材フィルム10が積層された側とは反対側の面上に、剥離可能に積層された保護フィルム30とを備える。第2実施形態の防虫フィルム2は、上記の第1実施形態の防虫フィルム1が、更に保護フィルム30を備えたものであり、上記第1実施形態の防虫フィルム1と同様の構成を有する部分については詳細な説明を省略する。
(保護フィルム)
図2に示すように、保護フィルム30は防虫層20上に直接接触して設けられている。これにより、保護フィルム30が防虫層20を覆うことで防虫層20を保護する。
保護フィルム30は、防虫層20上に積層されることで、防虫層20に含有される防虫成分の透過を抑制可能なものが好ましい。防虫成分の透過を抑制可能な保護フィルム30では、保護フィルムが積層されていないものと比較して、防虫層20からの防虫成分の放出が低減される。防虫成分の透過を抑制可能な保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレン‐ビニルアルコール共重合体フィルム、フッ素樹脂フィルム、・ポリエチレンテレフタレートフィルムを支持体とした粘着フィルム(粘着層はアクリル・ウレタン・シリコーン等)、ポリエチレンであり、自己粘着性を持ったフィルム、環状オレフィン・コポリマー等のエンジニアリングプラスチックを支持体とした粘着フィルム(粘着層はアクリル・ウレタン・シリコーン等)等が挙げられる。また、保護フィルム30は、防虫層20から剥離可能に積層されている。保管時など剥離前の状態では、保護フィルム30が防虫層20を覆うことで、防虫層20からの防虫成分の放出を抑制できる。使用時など保護フィルム30が防虫層20から剥離された剥離後の状態は、防虫層20が露出し、防虫層20から防虫成分が放出される。
基材フィルム10も、防虫層20に積層されることで、防虫層20に含有される防虫成分の透過を抑制可能なものが好ましい。その場合、本実施形態に係る防虫フィルム2は、防虫層20が基材フィルム10と保護フィルム30とに挟まれているので、保護フィルム30が防虫層20から剥離される前の状態では、基材フィルム10及び保護フィルム30が防虫層20を覆うことで、防虫層20からの防虫成分の放出をより抑制できる。
基材フィルム10と保護フィルム30の構成は、互いに異なっていてもよいが、同一であってもよい。基材フィルム10と保護フィルム30の構成が同一である場合、防虫層20の面上に剥離可能に積層されたほうを保護フィルムとする。
係る防虫フィルムによれば、剥離可能に積層された保護フィルム30を備えるので、防虫層に含有された防虫成分の放出をコントロール可能であり、例えば、保管には防虫成分を放出させ難く、使用前に保護フィルムを剥離すれば、使用時には防虫成分をより積極的に放出させることができる。そのため防虫成分の放出効率に優れ、高い防虫効果が発揮される。
<第3実施形態>
図3に示すように、本実施形態に係る防虫フィルム3は、基材フィルム10と、基材フィルム10の一方の面上に積層された防虫層20と、保護フィルム30と、基材フィルム10の他方の面上に積層された粘着剤層40とを備える。第3実施形態の防虫フィルム3は、上記の第2実施形態の防虫フィルム2が、更に粘着剤層40を備えたものであり、上記第2実施形態の防虫フィルム2と同様の構成を有する部分については詳細な説明を省略する。
(粘着剤層)
本実施形態に係る防虫フィルム3における粘着剤層40は、粘着剤の機能を有するものであれば特に限定されることなく、公知の粘着剤によって構成することができ、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤が挙げられる。
粘着剤層40の厚さは、10〜150μmであることが好ましく、30〜100μmであることがより好ましい。
なお、粘着剤層40には剥離フィルムが積層されていてもよい。剥離フィルムとしては、特に限定されることなく、公知の剥離フィルムを使用することができる。剥離フィルムの表面には、剥離コーティングが施されていてもよく、該剥離フィルムの基材としては、紙、ポリエステルなどが使用できる。剥離フィルムの厚さは、10〜250μmであってもよく、20〜200μmであってもよい。
本実施形態の防虫フィルムは、粘着剤層40を備えるので、任意の被着体に貼付可能であって美観にも優れ、且つ高い防虫効果が発揮される。
<用途>
本実施形態の防虫フィルムは、防虫用製品として使用可能である。防虫の対象となる虫は、アリ、ゴキブリ、ダニ、ワラジムシ、ダンゴムシ、カメムシ、クモ、ムカデ等の徘徊性害虫;ハエ、蚊、コバエ等の飛翔性害虫が挙げられる。
本実施形態の防虫フィルムはフィルム状であるため、空間に設置しても目立ち難く、生活環境に馴染みやすい。また、上記防虫フィルム3のように、粘着剤層40を備えた防虫フィルムは、建物の窓、床、壁、又は天井の表面に貼付して使用することができるため、目立たず美観にも優れる。
本実施形態の防虫フィルムは、ペット用品として使用可能であり、ペット用防虫フィルムとして提供されてもよい。例えば、ペットの小屋やゲージに設置されたり貼付されたりして、使用されてもよい。
≪防虫フィルムの製造方法≫
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態の防虫フィルムの製造方法によれば、本発明の実施形態の防虫フィルムを製造できる。なお、本実施形態の防虫フィルムの製造方法によって製造される防虫フィルムは、本発明の実施形態の防虫フィルムに限定されない。
本実施形態の防虫フィルムの製造方法によれば、上記第1実施形態の防虫フィルム1(図1参照)を製造できる。基材フィルム、防虫成分、合成樹脂、防虫層等は、上記実施形態の防虫フィルムにおいて説明したものが挙げられ、これらについて説明を省略する。
本実施形態の防虫フィルムの製造方法は、キャスティング法により防虫層を形成する。
まず、防虫成分、合成樹脂及び溶媒を含有する防虫組成物を広げ、前記防虫組成物から溶媒を揮発させるキャスティング工程を有する。これにより、前記防虫組成物がフィルム状に成形されて防虫層20となるので、基材フィルム10の一方の面上に防虫層20が形成される。
溶媒としては、合成樹脂を溶融可能なものであればよく、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン等を例示できる。これらの溶媒は塩化ビニル系樹脂を溶解させることが可能な溶媒である。
防虫組成物において、溶媒は防虫成分よりも揮発し易いものが好ましい。係る性質の一例として、溶媒の沸点が防虫成分の沸点よりも低いことが好ましい。
本実施形態では、防虫層20を基材フィルム10上に直接接触した状態で設ける。基材フィルム10上に防虫層20を形成する際、基材フィルム10の表面に、直接に防虫組成物を広げて、防虫層20を形成してもよい。この場合、基材フィルム10は防虫組成物の溶媒に対してある程度の耐溶性を有するものを使用することが好ましい。なお、一旦基材フィルム10とは別の基材上で防虫層20を製膜し、その後、防虫層20と基材フィルム10とを貼り合わせ、基材フィルムの面上に防虫層を形成してもよい。
前記キャスティング工程において、防虫組成物の温度は50〜130℃の範囲内で製造されることが好ましく、70〜120℃の範囲内で製造されることがより好ましく、85〜110℃の範囲内で製造されることが更に好ましい。
防虫組成物の温度を上記の温度範囲内とすることで、溶媒を揮発させて防虫層を製膜可能であるとともに、防虫層に高濃度の防虫成分を含有させることができる。
前記防虫組成物の作製時においても、防虫組成物の温度を上記温度範囲内とすることが好ましい。
上記第2実施形態の防虫フィルム2のように、防虫フィルム1が更に保護フィルム30を備えた防虫フィルムは、上記で製造した防虫フィルム1の防虫層20の基材フィルム10が積層された側とは反対側の面上に、保護フィルム30を積層することで製造してもよい。
上記第3実施形態の防虫フィルム3のように、防虫フィルム2が更に粘着剤層40を備えた防虫フィルムは、上記で製造した防虫フィルム2の基材フィルム10の他方の面上に、粘着剤層を積層することで製造してもよい。
例えば、適当な剥離ライナー上に粘着剤層を形成するための粘着剤組成物を塗工し、これを乾燥させて、剥離ライナー上に粘着剤層40を製造した後、粘着剤層40を基材フィルム10の他方の面上に貼付してもよい。
本実施形態の防虫フィルムの製造方法によれば、防虫層中に高濃度に防虫成分が含有された防虫フィルムを製造可能である。
通常の方法で、樹脂に含有させる際に樹脂と加熱混練させると、加熱混練中に多くの防虫成分が揮散してしまい、樹脂成形体に高濃度の防虫成分を含有させることが困難であった。
対して、本実施形態の防虫フィルムの製造方法によれば、製造過程において高温で防虫成分を含む樹脂組成物を混練せずとも、防虫成分を含む防虫層を形成可能であるので、防虫層中に高濃度で防虫成分を含有させることが可能となる。また、製造工程での防虫成分のロスも低減される。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。なお、符号を有する部材については、図2を参照するものとする。
〔実施例1〜5〕防虫フィルムの作製
下記表1に示した配合に従って、溶剤であるシクロヘキサノンに各材料を配合して、30℃で24時間混合し、防虫組成物を得た。なお、表1中の数値は特に記載が無い限り質量部を表す。
基材フィルム10として厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム;東洋紡社製 コスモシャインA4300)を用意し、バーコーターを用いて上記で得られた防虫組成物を当該PETフィルムにコーティングし、オーブンにて95℃で4分間乾燥させ溶剤を除去し(溶液キャスト法)、基材フィルム10の一方の面上に厚み25μmの防虫層20を形成した。
次いで、防虫層20の基材フィルム10が積層された側とは反対側の面上に、保護フィルム30としてPETフィルム(ユニチカ社製 エンブレット16μm)を貼りあわせ、各実施例の防虫フィルムを得た。得られた各実施例の防虫フィルムは透明であり、光を透過可能なものであった。
〔参考例1〜4〕防虫フィルムの作製
下記表1に示した配合に従って、各材料を配合して撹拌し、防虫組成物の混練物を得た。なお、表1中の数値は、特に記載が無い限り質量部を表す。
得られた混練物をミキシングロール機「安田精機製作所社製 NO.191」にて、所定の温度で4分間加熱混練して、表1記載の所定の温度にてカレンダー法により製膜して厚さ200μmの防虫層を得た。
上記で得られた防虫層を厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム;東洋紡社製 コスモシャインA4300)に貼りあわせた。
次いで、防虫層の前記PETフィルムが積層された側とは反対側の面上に、保護フィルムとしてPETフィルム(ユニチカ社製 エンブレット16μm)を貼り合わせ、各参考例の防虫フィルムを得た。なお、参考例1と参考例3では、防虫層が製膜できず、防虫フィルムは得られなかった。
Figure 2017186275
表1中の各材料について以下に記す。
・ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度400;カネカ社製 カネビニールS−400)
・ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度600;カネカ社製 カネビニールS−1006)
・ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度800;カネカ社製 カネビニールS−1008)
・ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度1000;カネカ社製 カネビニールS−1001)
・ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度1700;カネカ社製 カネビニールKS−1700)
・可塑剤量(ADEKA社製 アデカサイザーPN−1430)
・安定化助剤(ADEKA社製 アデカサイザーO−130P)
・Ba−Zn液状安定剤 (勝田化工社製 BZ−30K)
・Ba−Zn粉末安定剤 (勝田化工社製 PSE−126)
・紫外線吸収剤(ADEKA社製 アデカスタブ1413)
・帯電防止剤(理研ビタミン社製 リケマールL−250A)
・加工助剤(三菱レイヨン社製 メタブレンP−530A)
・防虫成分(住友化学社製 プロフルトリン)
・溶剤(ゴードー社製 シクロヘキサノン)
〔試験1 防虫フィルムの防虫成分含量の測定と10日経過後の防虫成分含量の測定〕
上記で製造した実施例1,4,5、参考例2,4の防虫フィルムに対し、防虫成分含量を測定した。測定試料として、実施例1,4,5、参考例2,4の防虫フィルムについて縦148cm、横210cmの測定用フィルムを用意した。測定用フィルムをアセトンにて抽出後、ガスクロマトグラフィーにて防虫成分の定量分析を実施した。25℃の室温開放条件下に測定用フィルムを設置し、設置後10日目の測定用フィルムについても同様に、含まれる防虫成分量を測定した。
結果を表2に示す。表2中の、防虫成分含有量(初期)は、上記設置前の測定用フィルムの防虫層の100質量%あたりの防虫成分量を質量%で算出した値である。防虫成分含有量(10日後)は、設置後10日目の測定用フィルムの防虫層の100質量%あたりの防虫成分量を質量%で算出した値である。
また、表1の「初期防虫成分残存量」として、防虫層の製造に用いた防虫組成物中の防虫成分の量を100質量%としたときの、測定用フィルムの防虫層に含まれる当該防虫成分含量(初期)の値を算出した値を併記する。すなわち、表1の「初期防虫成分残存量」とは、防虫フィルムの製造過程で揮散せずに残った防虫成分の量を表す。
なお、表1に示された防虫組成物の各成分の配合割合と、各防虫フィルムの防虫層における各成分の配合割合は、溶剤及び防虫成分以外の成分については、同割合と考えてよい。
Figure 2017186275
以上の結果から、本発明に係る防虫フィルムは、製造過程で揮散する防虫成分の量が低減されており、防虫層に高濃度で防虫成分が含有されていることが明らかとなった。
〔試験2 防虫フィルムの防虫成分の残存率の測定〕
上記で製造した実施例1〜5の防虫フィルムに対し、経過後の防虫成分の残存率を測定した。測定試料として、実施例1〜5の防虫フィルムについて縦148cm横105cmの測定用フィルムを用意した。測定試料のフィルムから保護フィルムを剥離した後、32℃の通気性のある恒温槽条件下に設置し、設置後8日目、17日目、30日目の、測定用フィルムに含まれる防虫成分量を測定した。測定用フィルムをアセトンにて抽出後、ガスクロマトグラフィーにて防虫成分の定量分析を実施した。予め設置0日目の測定用フィルムに含まれる防虫成分量を測定しておき、経過日数後の残存率(経過日数後の測定用フィルムに含まれる防虫成分量/設置0日目の測定用フィルムに含まれる防虫成分量×100)を求めた。結果を図4に示す。
図4に示される結果から、ポリ塩化ビニル樹脂の重合度が高まるほど、同経過日数で比較したときの、防虫フィルムにおける防虫成分の残存率が高まることが明らかとなった。
〔試験3 防虫試験〕
図5は、防虫試験に使用した試験箱の構成を模式的に示す斜視図である。まず、図5に示すように、捕獲用試験箱100および照明用試験箱200を作製した。捕獲用試験箱100は外枠102(支持部材)と奥壁101とを備え、捕獲用試験箱100の奥壁101は、実施例3の防虫フィルムにより構成されている。照明用試験箱200は、外枠202と奥壁201と前壁203とを備え、照明用試験箱200の内部には光源210が設置されている。照明用試験箱200の前壁203は光源210から照射された光を一部透過可能な紙素材により構成されている。
次いで、捕獲用試験箱100の奥壁101および照明用試験箱200の前壁203が重なるように、捕獲用試験箱100および照明用試験箱200を組み立て、試験箱300(防虫フィルム有)を得た。
捕獲用試験箱100の奥壁101を、防虫フィルムに代えて、PETフィルムにより構成し、試験箱300(防虫フィルム無)を得た。
屋外に試験箱2種(防虫フィルム有/無)を設置した。防虫フィルムから保護フィルムを剥離し、光源210から防虫フィルムを介して捕獲用試験箱用に紫外線を照射し、虫を誘引した。その後、虫の誘引状況・虫の種類を確認しつつ、1時間試験を行った。確認結果は以下のとおりである。
防虫フィルム有:コバエなどが飛来した。防虫フィルムに触れると底面に落下仰転し、動かなくなった。
防虫フィルム無:コバエなどが飛来し試験箱内に留まるものや試験箱外に飛び去るものが確認された。
防虫試験後に捕獲用試験箱を密封し、炭酸ガスで内部の虫を全て駆除した後、虫の数を確認した。結果は以下のとおりである。
防虫フィルム有:約280匹
防虫フィルム無:約40匹
尚、防虫フィルム無の試験箱内の虫の数は、紫外線による誘引数であり、仰転した虫は確認されなかった。
以上の結果から、本発明に係る防虫フィルムが高い防虫効果を有することが明らかとなった。
各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態によって限定されることはなく、請求項(クレーム)の範囲によってのみ限定される。
1,2,3…防虫フィルム、10…基材フィルム、20…防虫層、30…保護フィルム、40…粘着剤層、100…捕獲用試験箱、101…奥壁、102…外枠、200…照明用試験箱、201…奥壁、202…外枠、203…前壁、210…光源、300…試験箱

Claims (8)

  1. 基材フィルムと、前記基材フィルムの少なくとも一方の側に積層された防虫層とを備え、
    前記防虫層は、防虫成分及び合成樹脂を含有する防虫フィルム。
  2. 前記防虫層100質量部に対し、前記防虫成分を10〜40質量部含有する請求項1に記載の防虫フィルム。
  3. 前記合成樹脂が塩化ビニル系樹脂である請求項1又は2に記載の防虫フィルム。
  4. 前記塩化ビニル系樹脂の平均重合度が400〜3000である請求項3に記載の防虫フィルム。
  5. 前記防虫成分が、ピレスロイド系化合物である請求項1〜4のいずれか一項に記載の防虫フィルム。
  6. 更に、前記防虫層の基材フィルムが積層された側とは反対側に、剥離可能に積層された保護フィルムを備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の防虫フィルム。
  7. 更に、前記基材フィルムの他方の側に積層された粘着剤層を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の防虫フィルム。
  8. 防虫成分、合成樹脂及び溶媒を含有する防虫組成物を広げ、前記防虫組成物から溶媒を揮発させることで、前記防虫組成物をフィルム成形して、基材フィルムの少なくとも一方の面上に防虫層を形成することを含む、防虫フィルムの製造方法。
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