JP2002370905A - 防虫テープ - Google Patents

防虫テープ

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JP2002370905A
JP2002370905A JP2001184344A JP2001184344A JP2002370905A JP 2002370905 A JP2002370905 A JP 2002370905A JP 2001184344 A JP2001184344 A JP 2001184344A JP 2001184344 A JP2001184344 A JP 2001184344A JP 2002370905 A JP2002370905 A JP 2002370905A
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insect repellent
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tatami mat
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insect
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Akihiko Takano
明彦 高野
Tomotoshi Imahari
知登志 今治
Masaru Hoshi
優 星
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Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防虫効果の持続性に優れると共に、安全且つ
安価な防虫テープを提供すること。 【解決手段】 基材の少なくとも一方の面に、常温にお
ける蒸気圧が10−2mmHg以下の防虫剤を含有する
粘着剤層を設けてなることを特徴とする防虫テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防虫テープに関し、
特に長期間防虫効果を維持する防虫テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、殺ダニ剤を含有する粘着剤層をシ
ート状物の表面に設けてなる防虫シートが知られている
(特開昭62−158201号公報)。この防虫シート
は、畳やジュータン等に貼着させるものであり、被着体
との密着性に優れ、殺虫効果を増大させることができる
というものである。しかしながら、この発明において使
用される薬剤は人体に有害となるものが多いという欠点
があった。
【0003】一方、畳表と畳芯の間に粘着剤層を介在さ
せた畳も提案されており、この粘着剤層に、ダニや虫を
誘引する薬剤を混入したり、殺虫剤を混入させたりする
ことができることも開示されている(特開平1−151
647号公報)。しかしながら、この発明の場合には、
粘着剤層の粘着力によって虫等を捕捉する点に特徴があ
るので、人体に無害の殺虫剤等を長期間有効に維持する
という概念はない。また、これらの場合には、畳の全表
面を対象とするので使用する粘着剤の量が多く、高価な
ものになるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記の
欠点を解決すべく鋭意検討した結果、粘着剤層中に、常
温における蒸気圧が10−2mmHg以下の防虫剤を含
有させた防虫テープが極めて有効であることを見出し本
発明に到達した。従って本発明の第1の目的は、防虫効
果の持続性に優れると共に、安全且つ安価な防虫テープ
を提供することにある。本発明の第2の目的は安全で防
虫効果の持続性に優れた畳へり用防虫テープを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、基材の少なくとも一方の表面に、常温における蒸気
圧が10−2mmHg以下の防虫剤を含有する粘着剤層
を設けてなることを特徴とする防虫テープによって達成
された。本発明の防虫テープは特に畳のへり用として有
効である。本発明で使用する防虫剤としては、前記防虫
剤が、O,O−ジエチル−O−(2−イソプロピル−4
−メチル−6−ピリミジニル)ホスフォロチオエート、
O,O−ジメチル−S[1,2−ビス(エトキシカルボ
ニル)エチル]ホスフォロジオエート、(E)−O−イ
ソプロポキシカルボニル−1−メチルピンル、3−フェ
ノキシベンジルd−シス/トランス−クリサンテマート
の中から選択された少なくとも1種であることが好まし
い。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用する基材は、紙、
布、合成樹脂フィルム或いはこれらの複合シート等の公
知の基材の中から適宜選択して用いることができる。使
用後のリサイクルを考慮すると紙を使用することが一般
的に好ましい。また、畳のへり用とする場合には、強度
の面から布の使用が好ましい。従って、本発明において
は、用途や必要とされる性能等を勘案して、適宜選択さ
れた基材を使用する。
【0007】本発明における粘着剤は公知のものの中か
ら適宜選択することができるが、特にアクリル系粘着剤
を使用することが好ましい。また、粘着剤層に防虫剤を
添加する方法としては、塗布前の粘着剤に予め混練混合
させる方法の他、粘着剤層の表面に防虫剤含有溶液を塗
布することにより、防虫剤を粘着剤層中に含浸させる方
法が挙げられる。
【0008】本発明で使用する防虫剤は、防虫効果の持
続性の観点から、常温での蒸気圧が10−2mmHg以
下であることが必要であり、10−7〜10−2mmH
gが好ましい。粘着剤に防虫剤を混練混合させて基材に
塗布する場合、粘着剤に溶剤を加えて塗布した後加熱し
て溶剤を除去するが、このときに防虫剤が蒸発しにくい
ように、防虫剤としての沸点が80℃以上のものを使用
することが好ましく、100℃以上のものを使用するこ
とがさらに好ましい。また、環境適合性の観点から人体
に対する毒性の小さいものを使用する必要がある。この
ような防虫剤の具体例としては、例えば、O,O−ジエ
チル−O−(2−イソプロピル−4−メチル−6−ピリ
ミジニル)ホスフォロチオエート(蒸気圧:1.4×1
−4mmHg(20℃)、沸点:83℃)、O,O−
ジメチル−S[1,2−ビス(エトキシカルボニル)エ
チル]ホスフォロジオエート(蒸気圧:0.46×10
mmHg(20℃)、沸点:156℃)、(E)−
O−イソプロポキシカルボニル−1−メチルピンルO
(蒸気圧:5×10−3mmHg(20℃)、沸点87
℃)、3−フェノキシベンジルd−シス/トランス−ク
リサンテマート(蒸気圧:1.4×10−7mmHg
(21.4℃)、沸点:290℃)等を挙げることがで
きる。防虫剤の粘着剤への添加量は粘着剤100重量部
に対し、0.1〜30重量部であることが好ましい。
【0009】本発明の防虫テープは公知の製造方法によ
って容易に製造することができる。粘着剤の塗布量は、
用途に応じて適宜設定すれば良いが、特に畳のへりに使
用する場合は5〜300g/mであることが好まし
い。従来、畳の表は縫い止めされていたが、住宅事項が
変化し畳床が薄くなるに従い、テープ止めも採用される
ようになってきた。本発明の防虫テープは、粘着剤層を
基材の表裏に設けることにより、上記のような畳表を止
めるためのテープとしても使用することができる。
【0010】また、従来、縫い目からダニ等が出入りす
るのを防ぐ為に、防虫縫い糸が使用されることもあった
が、このような縫い糸は高価であるにもかかわらず強度
が弱いという欠点があった。このような場合、通常の縫
い糸で縫い止めた個所に本発明の粘着テープを貼着すれ
ば、縫い目に対する防虫効果が十分となるので、縫い目
を通ってダニ等が室内に入り込むことを防止することが
できる。また、本発明の防虫テープをへり材として使用
すれば、縫い糸によって畳表を畳芯に固定する手間を省
くこともできる。このようなへり材として使用する場合
の本発明の防虫テープの基材としては布材が使用され
る。
【0011】本発明の防虫テープの用途は特に限定され
ず、防虫用途に広く使用することができる。また、例え
ばラベンダー、ヒノキチオールやヒバ油などを併用し
て、商品の付加価値を一段と高めることもできる。更
に、基材の粘着剤層とは反対側の面に各種の文字情報や
画像を記録して、ラベルとして用いることもできる。
尚、冷凍食品等のように水分が付着し易い環境にさらさ
れる場合には、基材として樹脂フィルムを選択する等、
用途に応じて適宜、基材と粘着剤及び防虫剤の組み合わ
せを選択することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の粘着テープは気化した防虫剤に
よって防虫するので、それを含有する貼着剤の使用箇所
は局部的なものであって良いので経済的である。また、
常温における蒸気圧の低い防虫剤が含有されているの
で、防虫効果を従来製品より著しく長期に渡って維持す
ることができる。特に畳のへり材として使用した場合に
は、縫い目からのダニ等の侵入を防止するだけでなく、
へり材取り付け作業も極めて容易となる。
【0013】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳述するが、本発明はこれらによって限定されるもの
ではない。 実施例1.70g/mのクラフト紙の一方の面にシリ
コーン離型処理を行って基材とした。アクリル酸ブチル
98重量部とアクリル酸2重量部の共重合体からなる粘
着剤のトルエン溶液(固型分濃度25重量%)100重
量部に対し、防虫剤として(E)−O−イソプロポキシ
カルボニル−1−メチルピンルOを3重量部添加し、こ
れを上質ポリラミ剥離紙(リンテック(株)製8E)の
剥離処理面に乾燥後の塗布量が26g/mとなるよう
に塗布し、80℃で1分間乾燥した。次に、粘着剤層と
基材の非離型処理面とを貼り合わせた後、上質ポリラミ
剥離紙を剥がして、防虫テープを作製した。
【0014】上記のようにして作製した防虫テープを、
常温で1週間、1ヶ月、及び3ヶ月放置した後の忌避率
を測定した結果は表1に表した通りである。尚、忌避率
は下記の侵入阻止法によって算出した(図1参照)。粘
着板上に直径9cmのシャーレ1を固定し、次いでシャ
ーレ1内に、直径4cmのシャーレ2を中央部に置き、
シャーレ2の底部には直径4cmの防虫テープを粘着剤
層が上になるように敷いた。また、シャーレ2の中央部
に粉末飼料(大豆カス)250mgを置いて試験区とし
た。また、これとは別に、防虫テープの代わりに防虫剤
を添加しない粘着テープを使用した他は同様の操作を行
い、これを無処理区とした。次に、試験区又は無処理区
が配置された夫々のシャーレ1に供試ダニを約1万匹ず
つ放し、それを25℃・75%RH条件下に移し、一定
時間後に試験区及び無処理区に侵入したダニ数を数え
た。忌避率は、(1−試験区の侵入ダニ数/無処理区の
侵入ダニ数)×100で表される。結果は表1に示した
通りである。
【0015】実施例2.防虫剤をO,O−ジメチル−S
[1,2−ビス(エトキシカルボニル)エチル]ホスフ
ォロジオエートに変えたこと以外は、実施例1と同様に
して防虫テープを作製した。忌避率の測定結果は表1に
示した通りである。
【0016】実施例3.防虫剤を3−フェノキシベンジ
ルd−シス/トランス−クリサンテマートに変えたこと
以外は、実施例1と同様にして防虫テープを作製した。
忌避率の測定結果は表1に示した通りである。
【0017】実施例4.基材としてスフモスリンを用
い、実施例1の防虫剤を添加した粘着剤を、基材に乾燥
後の塗布量が30g/mになるように塗布して防虫テ
ープを作製した。この防虫テープを畳ヘリの裏面の縫い
目孔を覆うように添付して1年間使用したところ、表の
縫い目孔からさえもダニの侵入はみられず、畳の防虫に
有効であることが確認された。
【0018】比較例1.防虫剤を添加しなかったこと以
外は実施例1と同様の操作を行った。忌避率の測定結果
は表1に示した通りである。
【0019】比較例2.防虫剤をO,O−ジメチルO−
(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスフォロチオエ
ート(蒸気圧:0.1mmHg(20℃))に変えたこ
と以外は、実施例1と同様の操作を行った。忌避率の測
定結果は表1にした通りである。
【0020】
【表1】 表1の結果から明らかなように、防虫剤の蒸気圧が10
−7mmHg以上であれば長期間防虫効果を維持するこ
とが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例、比較例で採用した侵入阻止法のための
装置の概念図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 優 埼玉県蕨市錦町5−14−42 リンテック株 式会社内 Fターム(参考) 4H011 AC01 BA01 BB15 BB17 BC19 DA07 DD05 DH02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも一方の面に、常温にお
    ける蒸気圧が10 mmHg以下の防虫剤を含有する
    粘着剤層を設けてなることを特徴とする防虫テープ。
  2. 【請求項2】 前記防虫剤が、O,O−ジエチル−O−
    (2−イソプロピル−4−メチル−6−ピリミジニル)
    ホスフォロチオエート、O,O−ジメチル−S[1,2
    −ビス(エトキシカルボニル)エチル]ホスフォロジオ
    エート、(E)−O−イソプロポキシカルボニル−1−
    メチルピンルO、3−フェノキシベンジルd−シス/ト
    ランス−クリサンテマートの中から選択された少なくと
    も1種である、請求項1に記載された防虫テープ。
  3. 【請求項3】 防虫テープが畳へり材用テープである請
    求項1又は2に記載された防虫テープ。
  4. 【請求項4】 畳表を畳芯に縫い糸で固着された畳であ
    って、少なくとも裏面の縫い目孔に、請求項1又は2に
    記載された防虫テープが貼着されていることを特徴とす
    る畳。
JP2001184344A 2001-06-19 2001-06-19 防虫テープ Withdrawn JP2002370905A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017186275A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 株式会社ニッピ 防虫フィルム、及び防虫フィルムの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017186275A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 株式会社ニッピ 防虫フィルム、及び防虫フィルムの製造方法

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Effective date: 20080902