JPH0714324Y2 - 防虫用粘着テープ - Google Patents

防虫用粘着テープ

Info

Publication number
JPH0714324Y2
JPH0714324Y2 JP1988105889U JP10588988U JPH0714324Y2 JP H0714324 Y2 JPH0714324 Y2 JP H0714324Y2 JP 1988105889 U JP1988105889 U JP 1988105889U JP 10588988 U JP10588988 U JP 10588988U JP H0714324 Y2 JPH0714324 Y2 JP H0714324Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insect
tape
repellent
adhesive
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988105889U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0229401U (ja
Inventor
博 小久保
政徳 関
Original Assignee
王子化工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 王子化工株式会社 filed Critical 王子化工株式会社
Priority to JP1988105889U priority Critical patent/JPH0714324Y2/ja
Publication of JPH0229401U publication Critical patent/JPH0229401U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0714324Y2 publication Critical patent/JPH0714324Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は防虫用粘着テープに関し、更に詳しくいえ
ば、害虫が建造物の表面を通過することを阻止するため
に、建造物の表面に貼り付けて使用する防虫用粘着テー
プに関するものである。
(従来の技術) 建造物の防虫対策、例えば家屋害虫が建物の床下配管な
どを伝わって床などに侵入してくるのを防止するものと
して、次のような方法が採用されている。
(i)害虫の通過を阻止したい場所に防虫用噴霧剤を吹
付ける。
しかしながら、この方法は、 (1)作業時に作業員が薬剤を吸引しやすいから危険で
あること、 (2)薬剤の無駄が多いこと、 (3)厚塗りが困難なため効果が少ないこと、 (4)作業処理の有無が判別しにくいこと、 などの欠点を有している。
(ii)防虫性のテープを用いるもの。
この技術に属するものとしては、例えば、 (イ)可撓性芯材に防虫剤を含浸吸着後、粘着剤を塗布
したテープ、 (ロ)ベースフィルム面に粘着層を設けてなる粘着テー
プにおいて、ベースフィルム及び粘着層の少なくともい
ずれか一方に防虫用薬剤の有効量含有させた粘着テー
プ、 を用いる方法などがある。
これらのうち、 (イ)含浸タイプのテープにおいては、 (1)紙のような芯材では強度が弱いこと、 (2)薬剤を十分に含浸させる必要があるため、加工機
のスピードが遅くなり、生産性が低いこと、 (3)片面剥離紙を使用しているため、配管などにテー
プを巻付ける時に、テープが巻きくずれしないように手
で押え、一方で剥離紙をはがしながら作業を進めるので
作業性が悪いこと、 などの欠点を有している。
(ロ−1)防虫剤をベースフィルム中に含有させたテー
プにおいては、 (1)防虫剤とベースフィルム素材との練込み、及び混
練物のフィルム成形の工程が必要であること、 (2)製品保存時に防虫剤のブルーミングやブロッキン
グを起しやすいこと、 などの欠点がある。
(ロ−2)防虫剤を粘着剤層中に含有させたテープにお
いては、 (1)前者と同様に混合操作が必要なこと、 (2)木材等に巻付けて使用する場合は、薬剤が被着体
に面するので有効ではあるが、逆の面(背面)に対して
は有効性が少なく、背面での防虫にこの型のテープを転
用することは芳ばしくないこと、 などの欠点を有している。
(考案が解決しようとする問題点) この考案は、前記した従来の防虫方法あるいは防虫テー
プの欠点を解消し、作業性や防虫効果の持続性に優れ、
危険性の少ない、かつ製造することが容易な防虫用粘着
テープを提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、粘着性を有する防虫剤層を片面に有し、他
面に粘着剤層を有するテープ基材を、両面剥離紙ととも
に巻上げてなることを特徴とする防虫用粘着テープであ
る。
(構造) 以下、この考案の構成を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図は、この考案の防虫用粘着テープの斜視図であっ
て、テープ端部の断面が拡大されて示されている。
第2図は、別の態様で巻上げられたこの考案の防虫用粘
着テープの斜視図であって、テープ端部の断面が拡大さ
れて示されている。
第1図に示されるように、この考案の防虫用粘着テープ
(1)は、テープ基材(b)(支持体ともいう。)の片
面に防虫剤層(a)、他面に粘着剤層(c)を有するテ
ープ基剤(b)を、両面剥離紙(d)とともに巻上げて
製作される。なお、両面剥離紙(d)は、剥離基紙の両
面に剥離剤層を設けたものである。
(防虫剤) この考案において前記した防虫剤層(a)は、フェニト
ロチオン、ホキシム、クロルピリホス、アセフェート、
クロルピリホスメチル、プロチオホス、サイアノホス等
の有機リン系化合物などを含有するものが好適である。
この種の用途には、クロルピリホスを主成分とする薬剤
が多く使用されているが、これに限定されるものでな
く、他の薬剤を使用することは自由である。
また、これらの薬剤の使用量は害虫防除に有効な範囲の
量であればよく、特に制限されるものではない。
(テープ基材) この考案において、前記したテープ基材(b)は、フィ
ルム形成能のあるものであればいずれでも良く、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩化ビニル樹
脂などが使用される。これらの基材は、防虫用粘着テー
プの使用態様に適するものを選択することが好ましい。
例えば、防虫用粘着テープを引張りながら被着体に巻付
けるのであれば、ポリエチレンや塩化ビニル樹脂などが
好適であり、高強度のものを要求するのであればポリエ
ステルが好適である。それ以外の選択基準として、製造
の容易性など、それぞれのフィルム基材の特性を勘案し
て選択すればよい。
このほか、蒸着フィルムを使用しても良いし、フィルム
に印刷をしても良い。特に蒸着フィルムを使用すれば、
施行後検査の時に床下など暗い所でも懐中電灯などで点
検する際、蒸着物が明るく反射するので、施行の有無が
確実に確かめられるなど利点がある。
テープ基材(b)の厚みは、強度を考慮してなるべく薄
くすることが作業性の点から好ましい。
(粘着剤) この考案において前記した粘着剤層(c)は、ゴム系、
アクリル系など公知慣用の粘着剤を用いて構成される。
また、その形態も溶剤型、エマルジョン型、ホットメル
ト型などいずれも使用することができる。なお、屋外使
用という観点から見れば、耐候性の良いアクリル系のも
のが好ましく、作業性の便宜のためになるべく所期接着
力が強いものが好ましい。
(両面剥離紙) この考案の前記した両面剥離紙(d)においては、基紙
の種類、基紙の表面加工処理材(目止め材)及び適用さ
れる剥離剤などに特別の制限がなく、通常、両面テープ
に使用されているものを使用することができる。両面剥
離紙(d)の剥離剤層の剥離力は、両面が同じでもよ
く、あるいは前記粘着剤層(c)に接触する面を強くし
てもよい。
(製造方法) この考案の防虫用粘着テープ(1)を製造するには、例
えば、剥離基紙の両面に剥離剤層を形成した両面剥離紙
上に粘着剤を塗工し、テープ基材を貼付けながら巻きと
り、その後、テープ基材の上に防虫剤層を形成して巻上
げればよい。粘着剤の塗工に際しては、前記したように
粘着剤の形態として溶剤型、エマルジョン型、ホットメ
ルト型など種々の形態のものを採用することができるの
で、最適の塗工方法を採用すればよい。
なお、この考案の防虫用粘着テープ(1)の製造には、
両面テープやタック紙の製造方法も採用することができ
る。
(対象害虫) この考案の防虫用粘着テープは、白蟻、ゴキブリ、ア
リ、ムカデ、ゲジ、ヤスデなどに対して極めて有用なも
のである。
(実施例) 以下、この考案を実施例によって更に詳しく説明する
が、この考案は下記の実施例のものに限定されるもので
はない。
実施例 グラシン紙(60g/m2)にシリコーン系剥離剤(信越化学
(株)製、KS−772)を、固形分が1.0g/m2になるように
両面に塗布、乾燥して両面剥離紙を得た。
この剥離紙にアクリル系粘着剤(東洋インキ(株)製、
BPS−1109)を、固形分が20g/m2になるように塗布、乾
燥し、次にアルミニウム蒸着ポリエステルフィルム(厚
さ25μm)を貼り合わせた。その後、前記アルミニウム
蒸着ポリエステルフィルム面に、有機リン系殺虫剤を固
形分が2g/m2になるように塗布、乾燥して巻上げた。次
に、このものを60mm幅にスリットし、白蟻対策に極めて
有用な防虫用粘着テープを製造した。
(考案の効果) 以上のようにして製造されるこの考案の防虫用粘着テー
プは、細長のテープ状にすることができるため、管など
に巻付けるのに便利である。
また、一般的に防虫剤層は塗布、乾燥後、若干のねばり
気があり、粘着剤層に剥離紙を付しただけでは防虫剤層
がブロッキングを起してしまうのが普通であるが、この
考案においては、巻上げにより両面剥離紙の他の剥離剤
層の面で保護されるため、ブロッキングが有効に阻止さ
れ、かつ作業中に手に付着することもなくなる。
この考案の防虫用粘着テープは、巻きくずれがないテー
プ状の形態にすることができ、かつ両面剥離紙を使用し
ているから、巻戻しながら配管などの被着体に容易に巻
付けることができる。
また、防虫剤層は巻上げにより剥離基紙の剥離剤層と接
するため、長期に亘りブロッキングをおこさない。
噴霧剤型の薬剤と比較すると、この考案の防虫用粘着テ
ープを使用すれば、作業者が薬剤を吸引することがな
く、薬剤の飛散による環境の汚染や薬剤の無駄もない。
さらにこの考案の防虫用粘着テープは、防虫剤の塗布量
のムラがなく、防虫作業の終了箇所を一目瞭然に判断で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の防虫用粘着テープの斜視図で、テ
ープ端部の断面が拡大されて示されている。 第2図は、この考案の別の防虫用粘着テープの斜視図
で、テープ端部の断面が拡大されて示されている。 1…防虫用粘着テープ、(a)…防虫剤層、(b)…テ
ープ基材(支持体)、(c)…粘着剤層、(d)…両面
剥離紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着性を有する防虫剤層を片面に有し、他
    面に粘着剤層を有するテープ基材を、両面剥離紙ととも
    に巻上げてなることを特徴とする防虫用粘着テープ。
JP1988105889U 1988-08-12 1988-08-12 防虫用粘着テープ Expired - Lifetime JPH0714324Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988105889U JPH0714324Y2 (ja) 1988-08-12 1988-08-12 防虫用粘着テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988105889U JPH0714324Y2 (ja) 1988-08-12 1988-08-12 防虫用粘着テープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0229401U JPH0229401U (ja) 1990-02-26
JPH0714324Y2 true JPH0714324Y2 (ja) 1995-04-05

Family

ID=31338907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988105889U Expired - Lifetime JPH0714324Y2 (ja) 1988-08-12 1988-08-12 防虫用粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0714324Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200474556Y1 (ko) * 2012-10-29 2014-09-26 임병을 수간 천공성 해충 방제커버

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60136303U (ja) * 1984-02-17 1985-09-10 フクビ化学工業株式会社 防蟻シ−ト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200474556Y1 (ko) * 2012-10-29 2014-09-26 임병을 수간 천공성 해충 방제커버

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0229401U (ja) 1990-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080115406A1 (en) Insect control tape
US2911756A (en) Insect combatting device
US20100011655A1 (en) Flexible glue trap
JPH0714324Y2 (ja) 防虫用粘着テープ
JP2018000144A (ja) 害虫の侵入防止及び忌避用テープ
WO2021019894A1 (ja) 虫バリアテープ
JP2000291170A (ja) 防蟻構造および防蟻部材
JPH0139682Y2 (ja)
JPH017682Y2 (ja)
JPS6370744A (ja) 建築物の防蟻方法
JPH0358000B2 (ja)
JP2024050366A (ja) 害虫捕獲用粘着テープ
JPH08108403A (ja) 化粧板
JPH0329281Y2 (ja)
JPH047124Y2 (ja)
JPS6257162B2 (ja)
JPH0334407Y2 (ja)
JPH0743292Y2 (ja) 防虫床上材料
JP4016698B2 (ja) 連結固定具
JPS6219305B2 (ja)
JP2000220298A (ja) 養生シート
JPS6121234Y2 (ja)
JPS6150902A (ja) 防虫シ−ト
JP2002370905A (ja) 防虫テープ
JP2520746Y2 (ja) 建築物の防蟻床構造