JP2018000144A - 害虫の侵入防止及び忌避用テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】壁と床の隙間や穴や、装置の隙間や穴などからの害虫の侵入を、簡便な設置作業によって効果的に防止でき、また、害虫がコロニーを作って生息し易いコーナー部分などに、簡便な作業によって容易に設置でき、設置した場所を、より効果的に害虫が忌避する領域にすることができる、害虫の侵入防止及び忌避用テープの提供。【解決手段】帯状の本体部の長さ方向に、少なくとも第1の領域と第2の領域を画するための直線状の折り目が設けられ、且つ、前記第1の領域と前記第2の領域とを被着体に固定するための接着部が、前記折り目及び該折り目の近傍には存在しない状態で設けられ、さらに、前記帯状の本体部が、忌避剤を、含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂で形成されていることを特徴とする害虫の侵入防止及び忌避用テープ。【選択図】図1

Description

本発明は、害虫の侵入防止及び忌避用テープに関する。より詳しくは、特に食品や精密機器などの製造工場や、病院や家庭などで敬遠される、食品害虫や貯穀害虫や衛生害虫や不快害虫などの害虫を忌避する目的のテープやシートの形状・構造を工夫することで、簡便な作業によって良好な状態に設置でき、これにより、隙間や穴などからの害虫の侵入防止をより確実なものにし、また、害虫にとっての快適な生息場所を無くすことができる技術に関する。
従来より、害虫が嫌う薬剤を使用し、屋内外における害虫の侵入おそれのある場所に貼り付けておく害虫忌避テープやシートについて、種々提案されている。例えば、特許文献1では、基材の一方の面に害虫防除剤を含む組成物層を形成し、他方の面に粘着剤層を形成した害虫忌避テープ又はシートについて提案している。また、特許文献2では、害虫忌避剤を含浸保持させた粘着剤層の片面に、害虫忌避剤透過性の徐放性基材を貼着した積層構成の害虫忌避粘着テープが提案されている。そして、このように構成したことで、施工が簡便で、長期間安定した害虫忌避効果を有し、人体に無害であり、通信機器などの内部構造に障害を与えることがなく、不要になった時には容易に取り除け、また効果がなくなった時には簡単で短時間に交換できるとされている。また、特許文献3では、裏面に粘着剤が付着された合成樹脂材料などからなる、なめくじ忌避テープにおいて、合成樹脂材料に忌避剤を含有させることや、テープ表面に忌避剤を塗布することが提案されている。特許文献4では、水溶性の忌避剤を合成樹脂材料に含有させる困難性を、忌避剤と相溶性の良い水系樹脂を用いることで解決することについての提案がされている。
これらの害虫忌避テープやシートは、餌に薬剤を混ぜて害虫を殺す害虫駆除を目的としたものでなく、害虫忌避テープやシートを適宜な場所に設置することで、害虫が嫌う薬剤の効果によって害虫の侵入を防止することを目的としている。このため、害虫忌避テープやシートでは、設置後に、忌避剤の効果がより持続されるものであることが望まれ、この点を中心に開発がされている。
また、従来の害虫忌避テープやシートは、害虫が侵入すると予想されるルート上に忌避剤を設置することを目的としているため、その形状はいずれも帯状やシート状であり、このような形状の害虫忌避テープを部屋の出入り口や窓枠などに貼り付けることで、害虫に対して忌避効果がある忌避面を形成し、その面を境にして害虫が外部から浸入しないようにすることを基本構成としている。
特開2000−273002号公報 特開平9−67210号公報 特開2002−171892号公報 特開2013−155116号公報
しかしながら、上記した状況に対して、本発明者らは、害虫の侵入は、部屋の出入り口や窓枠などに限らず、例えば、壁と床の隙間や、配管などを配設した際に生じる穴や穴の隙間などから、さらには、装置の僅かな隙間から装置内部へ害虫が侵入することもあり様々であり、特に、食品や精密製品の製造工場などにおいては、作業環境内や製造装置内への害虫の侵入を、より効果的に防止できる技術の開発が急務であると認識するに至った。また、従来の害虫忌避テープは、設置した場合に、一平面からなる忌避面を形成するものであるのに対し、このような忌避面では十分に害虫が忌避できておらず、害虫を忌避することがより効果的にできる忌避領域の形成が可能な製品の開発が急務であるとの認識をもった。
したがって、本発明の目的は、例えば、壁と床の隙間や、配管などを配設した際に生じる穴や穴の隙間や、装置の隙間や穴など、様々な部分からの害虫の侵入を、簡便な設置作業によって効果的に防止でき、また、害虫がコロニーを作って生息し易いコーナー部分などに、簡便な作業によって容易に設置でき、設置した場所を、より効果的に害虫が忌避する領域にすることができる、害虫の侵入防止及び忌避用テープを提供することにある。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、帯状の本体部の長さ方向に、少なくとも第1の領域と第2の領域を画するための直線状の折り目が設けられ、且つ、前記第1の領域と前記第2の領域とを被着体に固定するための接着部が、前記折り目及び該折り目の近傍には存在しない状態で設けられ、さらに、前記帯状の本体部が、忌避剤を、含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂で形成されていることを特徴とする害虫の侵入防止及び忌避用テープを提供する。
本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープの好ましい形態としては、下記のものが挙げられる。前記接着部が、前記各領域の長さ方向にそれぞれ設けられた、連続又は不連続の帯状の粘着剤層であること;使用の際に前記折り目で折り曲げられた状態にされ、且つ、第1の領域と第2の領域における、各領域の長さ方向の縁部から前記折り目までの幅が、互いに同一或いは互いに異なること;前記直線状の折り目が2箇所以上に設けられており、使用の際に前記折り目の少なくとも2箇所で折り曲げた状態にされることで、前記第1の領域と前記第2の領域との間に第3の領域が形成できるように構成されていること;前記折り目は、ミシン目加工、折線加工又はハーフカット加工によって形成されてなるものであること;前記帯状の本体部が、忌避剤を、含有又は含浸又は塗布させた合成樹脂製フィルム或いはシートからなること;が挙げられる。
本発明によれば、従来の一平面で構成された忌避テープやシートでは、害虫の侵入を十分に防止できなかった要因と考えられる、例えば、壁と床との隙間や穴、壁や床に配管などを取付けることで生じた穴や隙間、或いは、害虫が侵入する恐れのある各種装置にある隙間や穴などを、簡便な作業で容易に塞ぐことができるので、隙間や穴からの害虫の侵入を物理的に阻止することが可能な、害虫の侵入防止用テープが提供される。本発明によれば、本発明の害虫の侵入防止用テープによって隙間や穴を塞いだ場合に、隙間や穴を塞いでいる部分が接着剤層によって遮蔽されることがなく、忌避剤を含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂材料が露出した状態になるので、害虫が隙間や穴に近づいた場合に忌避剤による害虫の忌避効果が十分に発揮され、害虫の隙間や穴からの侵入防止効果がより高い状態で得られ、化学的な効果によっても害虫の侵入を阻止できる害虫の侵入防止用テープが提供される。さらに、本発明によれば、隙間や穴からの外部からの侵入の問題はない場合にも、例えば、コロニーを作るチャバネゴキブリなどの害虫が生息し易い、家屋や建物などにおける、立面と床面とが接することで形成されるL字状或いは緩やかなJ字状のコーナー部、窓枠や扉枠や装置内などにある狭いコーナー部分や、害虫が入り込み易い凸状或いは凹状の部分、冷蔵庫などの電化製品や家具と、床面や壁面とで形成されるL字状又は緩やかなJ字状又は凸状や凹状のコーナー部、その他の装置内や設備内の温かい場所などに、簡便な作業で容易に、より高い効果が得られる好適な状態になるように設置することができるので、設置したことにより害虫の生息し易い領域を削減させて害虫の繁殖を効果的に抑制できる、害虫の侵入防止及び忌避用テープが提供される。
(A)は、本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープを使用する際の状態の一例を模式的に示す断面図であり、(B)は、(A)の製品形態の一例を示す斜視図である。また、(C)は、(A)のようにL字状にして使用可能な、本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープの一例を示す模式図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープの、J字状で使用可能な一例を模式的に示す断面図であり、(B)は、コの字状で使用可能な別の一例を模式的に示す断面図である。 (A)は、コの字状で使用可能な本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープの別の一例を模式的に示す断面図であり、(B)は、(A)の製品形態の一例を示す斜視図である。また、(C)は、(A)のようにコの字状にして使用可能な、本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープの一例を示す模式図である。 (A)は、図1に示した本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープの使用例を模式的に示す斜視図であり、(B)及び(C)は、図3に示した本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープの使用例を模式的に示す斜視図である。また、(D)は、図1に示した本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープを、その折り目で切り離して使用した使用例を模式的に示す斜視図である。 図1に示した本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープの別の使用例を模式的に示す斜視図と、その使用状態を説明するため模式的な断面図である。 図1に示した本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープを用い、害虫の侵入防止効果及び忌避効果を検証するために行った試験方法を説明するための模式的な斜視図である。 本発明の実施の形態に係る害虫の侵入防止及び忌避用テープの害虫の侵入防止効果を従来品と比較するために行った試験方法を説明するための模式的な斜視図である。 従来品の害虫の忌避用のテープの構成を模式的に示す断面図と、その製品の模式的な斜視図である。
以下、好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。上記した従来技術における現状に対し、本発明者らは鋭意検討した結果、チャバネゴキブリなどの害虫は、特に、温かくて狭いコーナー部分などの場所や、天井裏や床下、或いは、製造装置や冷蔵庫などの電気製品の中に入り込み、集団でコロニーを作って生活しており、その繁殖力は極めて大きく、ひとたび侵入を許すと、特に食品の製造工場などでは大繁殖をもたらし、その殺滅は極めて困難であり、外部からの侵入を未然に防ぐことが極めて重要であり、さらに、侵入したとしてもその繁殖を効果的に低減できる技術が必要であるとの認識をもつに至った。
本発明者らは、上記認識のもと検討する過程で、チャバネゴキブリなどの害虫は、コーナー部分にコロニーを作り易く、壁面に沿って移動する習性があることに注目し鋭意検討した結果、これらの部分に忌避剤を確実に且つ簡便に設置することができる構造の本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープを見出した。すなわち、本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープは、L字状或いは緩やかなJ字状のコーナー部、このようなコーナー部をもつ凸状部又は凹状部などに、簡便に且つ良好な状態で設置することができ、この結果、設置された領域は忌避剤が置かれた、害虫にとっての棲みやすい環境では無くなり、害虫の繁殖を阻止できる。また、設置したコーナー部分に隙間や穴があった場合には、隙間や穴が物理的に塞がれる状態になるので、害虫の外部からの侵入を効果的に防止できる。さらに、本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープは、その直線状の折り目によってL字状或いは緩やかなJ字状や、凸状或いは凹状にした場合に、テープ自体が忌避剤を含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂で形成されていることに加えて、折り目と、折り目の近傍に粘着剤層等の接着部が存在しない状態に構成されているので、害虫の外部からの侵入や、害虫がその部分で繁殖することをより効果的に阻止できるようになる。
以下、本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープの構成を、図面を参照して説明する。本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープ(以下、単に「本発明のテープ」とも呼ぶ)は、帯状の本体部の長さ方向に、少なくとも第1の領域と第2の領域を画するための直線状の折り目が設けられ、且つ、前記第1の領域と前記第2の領域とを被着体に固定するための接着部が、前記折り目及び該折り目の近傍には存在しない状態で設けられ、さらに、前記帯状の本体部が、忌避剤を、含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂で形成されていることを特徴とする。その好ましい形態としては、前記接着部が、前記各領域の長さ方向の縁部にそれぞれ平行に設けられた、連続又は不連続の帯状の粘着剤層であることが挙げられる。図1の(A)は、この好ましい形態の本発明のテープの一例の模式的な断面図であり、(B)は、その製品状態を示す模式的な斜視図である。図1の(C)は、図1の(A)のようにL字状にして使用できる本発明のテープを、サイズの一例を示した正面図である。下記に述べるように、勿論、本発明は、これに限定されない。
本発明のテープの本体部は帯状であり、その幅は、目的に応じて任意に決定できる。例えば、20mm〜200mm程度、汎用としては、40mm〜100mmであり、設置場所に応じて、これよりも細くても幅広であってもよい。本発明のテープは、この本体部の長さ方向に設けられた直線状の折り目によって、少なくとも第1の領域と第2の領域を画するように構成されていることを特徴とする。本体部に設けられた直線状の折り目は、本体部を長さ方向に、一定の幅で容易に折り曲げることができるものであればいずれでもよく、例えば、ミシン目加工、折線加工又はハーフカット加工によって形成できる。図1に示した例では、直線状の折り目が本体部の中央に形成されており、第1の領域と第2の領域が、同じ幅の2面となり、この場合は、使用時における断面形状がL字状になる。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば、図2(A)に示したように、直線状の折り目を折ることで、第1の領域の幅が、第2の領域の幅よりも大きい、使用時における断面形状がJ字状になる位置に設けられていてもよい。
さらに、図2(B)に示したように、本発明のテープの本体部に直線状の折り目を2箇所、或いは、図3(A)に示したように、3箇所に設けた形態のもの、さらには4箇所以上に設けたもの(不図示)であってもよい。例えば、直線状の折り目を2箇所に設けた例の場合は、使用の際に、この2箇所の折り目で折り曲げた状態にすることで、図2(B)に示したように、前記第1の領域と前記第2の領域との間に第3の領域が形成され、使用時の形態をコの字状とすることができる。このように、本発明のテープは、帯状の本体部の幅と、本体部の長さ方向に設ける直線状の折り目の位置と数とを適宜に決定することで、より設置場所の形状に合った最適な忌避領域を自在に形成できるものになる。例えば、図3(A)に示したようにして直線状の折り目を3箇所に設けておけば、下記に述べるように使用形態の凡用性に優れたものにできる。すなわち、これらの直線状の折り目の2箇所を折り曲げることで、第1〜3の各領域の幅が同じコの字状にすることも、第1の領域>第2の領域>第3の領域の順で幅が大きいコの字状にすることもできる。また、3箇所に設けた直線状の折り目の1箇所だけを折り曲げることで、コの字状とせずに、L字状やJ字状でも使用できる。
本発明のテープを構成する本体部は、忌避剤を含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂で形成されている。本体部の厚みや大きさは特に限定されず、テープの設置場所や設置の目的を考慮して、適宜に決定すればよい。例えば、厚みは20μm〜2mm程度であり、一般的な設置を考慮した場合、その大きさは、先に述べたように短辺(幅)は20〜200mm程度、汎用的には40〜100mm程度である。帯状の本体部の長辺は、使用時に、目的に応じて適宜な長さに切断して使用すればよく、また、家庭用と製造工場などの業務用とでは必要量が異なるので、特に限定されない。製品としては、その保管性や取扱い性から、巻き芯に巻き付けた状態で、或いは、環境を考慮して巻き芯を用いずに巻かれた状態で、流通、販売されることが一般的である。したがって、上記した使用目的に応じた使い勝手に加えて、流通などにおける保管や搬送を考慮して、その長さを決定すればよい。
本発明を構成する本体部は、忌避剤を含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂によって形成されるが、忌避剤の効果の持続性を考慮すると、忌避剤を含浸或いは塗布させたものより、忌避剤を含有させた材料で形成した、紙、不織布又は合成樹脂を用いることが好ましい。また、その耐久性を考慮すると、忌避剤を含有させた材料で形成した合成樹脂製フィルム或いはシートを用いることが好ましい。さらに、設置した場合の美観に与える影響を考慮すると、帯状の本体部が、透明或いは半透明である忌避剤を含有させた合成樹脂製フィルム或いはシートであることが好ましい。本発明のテープを構成する本体部の材料としては、市場から得られる下記に挙げるようなものが好適に利用できる。忌避剤を含有してなる合成樹脂製フィルムとしては、例えば、ニックス社製のARINIX(登録商標)や、アース製薬社製のムシブロック(登録商標)テープなどが挙げられる。これらの製品は、忌避剤成分が揮散して忌避効果を発揮するものでなく、害虫が触れることで忌避効果が発揮されるものであるので、忌避効果が持続することに加えて、設置した場合における忌避剤が揮発することによって生じる安全性への懸念が生じることがないので、好適である。本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープを構成する本体部は、上記の材料に限定されず、設置することで忌避効果が得られ、適宜な位置に折り目を設けることができ、この折り目によりテープを容易に折り曲げることができればよく、例えば、紙や不織布や合成樹脂製フィルムに忌避剤を含浸させたものや、これらの片面或いは両面に、忌避剤を含有させた塗料を塗布したものであってもよい。なお、忌避剤は、使用目的に合わせて適宜に選択すればよい。
本発明のテープは、少なくとも第1の領域と第2の領域とを、壁面や床面などの被着体に固定するための接着部が設けられていることを要する。そして、この接着部は、前記折り目及び該折り目の近傍には存在しない状態で設けられていることを要す。このような条件を満たす接着部の好適な例としては、例えば、少なくとも第1の領域と第2の領域の長さ方向に設けられた、連続又は不連続の帯状の粘着剤層が挙げられる。具体的には、例えば、図1〜図3に示したように、本体部の長さ方向の縁部近傍に、該長さ方向に沿って、各領域の幅よりも狭い幅の粘着剤層を設けることで、折り目及び該折り目の近傍に粘着剤層が設けられていない(存在しない)状態にすることが好ましい。本発明の好ましい形態の害虫の侵入防止及び忌避用テープは、例えば、下記のような方法で容易に得られる。すなわち、第1の領域と第2の領域のそれぞれの幅よりも狭い幅の両面テープを用い、前記したような、所望の位置と数で折り目が設けられている、忌避剤を含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂からなる帯状の本体部の、長さ方向の縁部近傍に、該長さ方向に沿って、上記両面テープの一方の面の離型紙を剥がして、それぞれ取付けることで容易に得られる。このようにすれば、両面テープを取付けた部分には、粘着剤層と離型紙が設けられた状態になるので、使用時に、この離型紙を剥がすことで、本発明のテープを、例えば、立面と床面とが接することで形成されるL字状或いは緩やかなJ字状のコーナー部などに、極めて容易に、しかも良好な状態に設置させることができる。また、上記のように構成したことで、本発明のテープを構成する折り目及び折り目の近傍には粘着剤層が存在しない状態になるので、忌避剤を含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂によって形成された本体部が、粘着剤層で覆われることなく露出した状態になり、本体部の表裏いずれの面においても、忌避剤によって発現する効果が損なわれることがない。
先に述べたように、図1に例示した本発明のテープは、直線状の折り目によって画される第1の領域と第2の領域の幅が同一であり、使用時に容易にL字状にできる。すなわち、本体部の長さ方向の中央に設けた折り目で2つ折りにされて用いられる。さらに、この例では、図1(A)及び(B)に示されているように、第1の領域と第2の領域において、本体部の長さ方向の縁部に沿って設けた帯状の粘着剤層の幅は同じであり、さらに、粘着剤層を設けた本体部の長さ方向の縁部からの位置も同じである。このため、図1に例示した本発明のテープは、図1(B)に示したように、折り目を介して2つ折りにして円筒状の芯材に巻き回した場合に、剥離紙を共用することができる。このため、それぞれの粘着剤層に別々に剥離紙を設ける必要がないという経済的な利点がある。さらに、離型紙を共用する形態にした場合は、配置作業後に廃棄する必要が生じる離型紙の量を少なくすることができる、といった効果も得られる。
上記した剥離紙を共用する仕様は、先に説明した使用時にコの字状にもできる本発明のテープの例においても可能である。すなわち、図3(A)に示したように、2箇所に設けた直線状の折り目によって、第1の領域と第2の領域の間に、第3の領域を形成可能にする形態において、上記2箇所の折り目に加えて、これら2箇所の折り目の間に3箇所目の折り目を設け、その際に、この3箇所目の折り目で折り曲げた場合に、本体部の幅が2つ折りにできるように構成し、さらに、第1の領域と第2の領域のそれぞれに設けた帯状の粘着剤層の幅と、これらの粘着剤層を設ける本体部の長さ方向の縁部からの位置が一致するように構成することで、図3(B)に示したように、本発明のテープは、上記3箇所目の折り目を介して2つ折りにして円筒状の芯材に巻き回した場合に、剥離紙を共用することができる。なお、芯材を用いることなく、そのまま巻き回して製品とすることも可能である。
本発明のテープを構成する本体部に設ける直線状の折り目は、本体部を構成する材料にもよるが、ミシン目加工、折線加工、ハーフカット加工などの方法によって容易に形成することができる。例えば、1mm程度の間隔で、切れ目が1mm程度のミシン目を形成しておけば、合成樹脂製のフィルム或いはシートからなる本体部を、この直線状の折り目を介して容易に折り曲げることができるようになる。また、上記のようにして形成した折り目は、図1(B)や図3(B)に示したように、本体部に設けた粘着剤層が外側になるように折る(谷折り)ことも可能であるし、内側になるように折る(山折り)ことも可能である(不図示)。このように、折り目毎に山折り谷折りを自在に変更することができ、先に説明したように、折り目の数は、使用目的に応じて適宜に設計できるため、例えば、図4(A)〜(C)に示したように、様々な形状の部分に設置することが可能である。図4の(A)は、直線状の折り目を1箇所で折り曲げた構成の本発明のテープの使用例を模式的に示す斜視図であり、図4の(B)及び(C)は、直線状の折り目を2箇所で折り曲げた構成の本発明のテープの使用例を模式的に示す斜視図である。さらに、折り目の部分に粘着剤層が存在していないため、例えば、ミシン目加工等により形成された折り目の場合は、折り目の位置でテープを容易に切り離すことが可能である。具体的には、第1の領域と第2の領域を容易に切り離すことができる。そして、切り離された第1の領域と第2の領域には、それぞれ、被着体に固定するための粘着剤層が設けられている状態になる。このため、本発明のテープは、折り目の位置でテープを切り離して一方の領域のみにして、例えば、図4の(D)に示したように、段差の隙間部分や、扉の下の隙間に、カーテンのように設置するといった使用方法も可能である。
本発明のテープは、先に述べたように、使用前における状態を、図1(B)や図3(B)に示したように、直線状の折り目を介して折り曲げた状態で、巻き芯に巻き回した状態、或いは、そのまま巻かれた状態とすることが好ましい。本発明のテープは、上記した巻き回した構成とした場合であっても、本体部と、その一部に設けた粘着剤層(接着部)と、該粘着剤層の部分に設ける離型紙のみの少ない構成部材からなり、それぞれが厚みの薄いものであるので、折り目を介して折り曲げた状態でも厚みがさほど厚くなることはない。このため、本体部を折り目を介して折り曲げた状態で、容易に巻き芯に巻き回した状態や、そのまま巻かれた状態にできる。このような状態とすることで、搬送や保管の際の利便性を高めることができ、また、隙間や穴を塞ぐための配置作業が、より容易に簡便にできるようになる。
本発明のテープを構成する接着部の一例としての粘着剤層を形成するための粘着剤は、特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ホットメルト系粘着剤、エマルジョン系粘着剤、シリコン系粘着剤等、いずれのものも使用できる。これらの粘着剤を用いて本体部に接着部を設ける場合、粘着剤を本体部の適宜な位置に塗布して粘着剤層を形成してもよいが、これらの粘着剤を表裏に付与して両面に粘着層が形成されてなる両面粘着テープを使用してもよい。また、本発明のテープは、経時的に忌避効果が薄れた場合に、剥がして新たなテープに変更する必要があるので、粘着剤としては、適度な耐久性を示し、且つ、剥がした場合に粘着剤が床や壁などの被着体に強固に残存しない剥離性に優れるものを使用することが好ましい。
本発明のテープの設置場所の好適な例としては、例えば、下記の場所が挙げられる。家屋や建物における、部屋、廊下、階段、作業場、エアシャワールーム、クリーンルーム等の床面と接する、L字状又は緩やかなJ字状のコーナー部;家屋や建物における、基礎や段差、壁面と壁面が合わさるL字状又は緩やかなJ字状のコーナー部;家屋や建物における、窓枠や扉枠などのL字状又は緩やかなJ字状のコーナー部、或いは凸状又は凹状の部分;冷蔵庫、食器棚、テレビ台、タンス、ゴミ箱などの電気製品や家具と、床や壁と接することで形成される、L字状又は緩やかなJ字状のコーナー部;配電盤やブレーカーボックスなど配線設備、各種の製造装置などにおける、L字状又は緩やかなJ字状のコーナー部、或いは凸状又は凹状の部分;などが挙げられる。
上記した設置場所における「凸状又は凹状の部分」へは、本発明のテープを、その直線状の折り目で、山折りと谷折りとを、適宜に組み合わせて行うことで、良好に適用できるようになる。本発明のテープを山折り形状にして使用して凸状の部分に適用する際には、例えば、図1(B)に示したように、折り目を介して折り曲げた状態(谷折り)で巻き芯に巻き回した状態の本発明のテープを、該折り目を折り曲げていたのと逆方向(山折り)に折り曲げ、接着剤層を被着体に固定すればよい。図4(A)に示したように、本発明のテープは、このようにするだけで、凸状部分に良好な状態で設置させることができる。
また、本発明のテープを、凹状の部分に適用する際には、例えば、図3に示したような形態のものを使用すればよい。具体的には、図3(A)に示した、第3の領域内に設けた3箇所目の折り目で折り曲げた状態(谷折り)で巻き芯に巻き回した状態のものを使用すればよい。この場合は、谷折りした3箇所目の折り目を平らな状態にし、その他の2箇所に設けた2箇所の折り目をそれぞれに谷折りするだけで、第3の領域を有するコの字状となる。このため、図4の(C)に示したように、第1の領域と第2の領域に設けたそれぞれの接着剤層を被着体に固定するだけで、本発明のテープを凹状部分に良好に設置することができる。
また、この場合に、例えば、第1の領域と第3の領域とを画する折り目を「谷折り」にし、第3の領域と第2の領域とを画する折り目を、これとは逆の「山折り」に折り曲げることにより、図4(B)のようにして設置させることができる。
本発明のテープは、図5に示したように、コーナー部や凸部や凹部がない、支柱や壁面などの面に設置して使用することもできる。面に設置して使用する場合には、例えば、図1又は図2に示したような、使用の際にL字状或いはJ字状にできる形態の本発明のテープを用いるとよい。そして、図5に示したように、本発明のテープを構成する第1の領域或いは第2の領域のどちらか一方の粘着剤層のみを用い、該接着剤層を、精密機具や照明、防犯カメラなどが設置された支柱や壁面に貼り付け、第1の領域と第2の領域のなす角度が折り目で約90°になるように設置するとよい。本発明のテープを上記のような状態に設置すると、本発明のテープが、いわゆる「ネズミ返し」のようになり、害虫が支柱等の上部によじ登ることを抑制することが可能になる。
以下に、本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープについて、実施例を用いてさらに具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例によって、いかなる制限を受けるものではない。
(実施例1)
本体部として、ポリエチレン系樹脂に害虫の忌避成分としてエトフェンプロックスを含んだ、厚みが200μmで、幅が40mm、長さが20mである、巻き芯に巻き取られた状態のテープ状のARINIX(登録商標、ニックス社製)を用いた。そして、この帯状の本体部の一方の面(便宜上、「表面」と呼ぶ)側の、長さ方向の両縁部から等距離となる位置(テープの中央部)に、1mm間隔で、切れ目が1mmのミシン目(折り目)を形成した。
このようにして得た本体部の、長さ方向の両縁部近傍のそれぞれに、10mm幅の両面テープ(DIC社製)を用いて、帯状の接着部(接着剤層)を形成した。具体的には、両面テープの一方の剥離紙を取り除きながら、両面テープの長さ方向の縁部が、本体部の長さ方向の縁部からそれぞれ1mm程度間隔を空けた位置になるようにして両面テープを取付けることで、剥離紙付きの帯状の接着剤層を2箇所に形成した。この結果、本体部の中央に設けた折り目と、該折り目から本体部の長さ方向の縁部に向けてそれぞれ9mmの幅の部分には接着剤層が設けられていない状態の本発明の害虫の侵入防止及び忌避用テープを得た(図1(C)参照)。
そして、剥離紙付きの帯状の接着剤層2箇所のうちの一方の剥離紙を取り除きながら、巻き芯に巻き取りを行った。巻き取りの際に、本体部が、直線状の折り目の位置で本体部の裏面側に2つに折り畳まれた状態とした(図1(B)参照)。このようにすることで、例えば、作業者が、L字状のコーナー部に設置する場合に、剥離紙を取り除く操作が1回ですみ、且つ、折り目で折り畳む操作が必要でなくなるので、作業者による設置は、より簡便に、しかもコーナーに沿ってより良好な状態に行うことができるようになる。さらには、図1(A)に示す第1の領域と第2の領域の間に存在する折り目部分を逆方向(山折り)に折り曲げることにより、図4(A)に示すような山型の形状にも、より簡便に、しかもコーナーに沿ってより良好な状態で設置を行うことができるようになる。なお、上記の例では、折り目がミシン目で形成されているので、ミシン目の部分で第1の領域と第2の領域を切り離すことも可能であり、さらに、切り離し後のテープのいずれにも、固定手段である接着剤層が存在する状態になるので、例えば、図4(D)に示したように、設置状況に応じた最適な形状にして使用することも可能である。
(評価1)
実施例1に示した図1(C)の構成の本発明のテープ(以下、「L字状のテープ」と呼ぶ場合がある)を用い、下記のようにして害虫に対する優れた侵入防止効果と忌避効果とを確認した。まず、30cm角のダンボール箱を2つ用意し、その2つのダンボール箱の壁と床面に、同様の隙間や穴(不図示)を設けた。そして、一方の箱には、図6で示したように、床面の四辺に沿って実施例1のL字状のテープを設け、また、その底面の隅に、チャバネゴキブリの餌としてペットフードを配置し、その上を営巣用のシェルターで覆った。もう一方の箱は、比較例1として何も設けず、その底面の隅には同様にペットフードを置き、その上を営巣用のシェルターで覆った。そして、これらの2つのダンボール箱をさらに大きなダンボール箱で覆い、この箱の中にチャバネゴキブリを20匹入れ、外部に出られないようにして放置し、3日後に、すべての箱の中の様子を観察した。その結果、実施例1のL字状のテープを設置したダンボール箱では、営巣用のシェルター及びダンボール箱には、チャバネゴキブリは入っておらず、存在しなかった。これに対し、もう一方の比較例1のダンボール箱では、チャバネゴキブリが数匹認められるとともに、営巣用のシェルター内にチャバネゴキブリが入り込み、ペットフードを捕食、固まった状態で生息していた。
(評価2)
実施例1に示した図1(C)の構成の本発明のL字状のテープを用い、下記のようにして試験して、従来製品に比べて害虫に対する侵入防止効果と忌避効果に優位性があることを確認した。まず、30cm角のダンボール箱を2つ用意し、図7の上段に示したように、底の一辺に沿って切り込みを入れて、1cm幅の隙間を作った。その他の部分は、害虫が浸入できないようにシールした。そして、一方の箱の隙間には、図7の右側に図示したように、実施例1のL字状のテープを設け、隙間を塞いだ。また、もう一方の箱の隙間には、比較例2として、下記の構成の単一面からなる忌避用テープを用い、図7の左側に図示したようにして隙間部分に配置した。すなわち、比較例では、図8に示した、幅が20mmであること以外は、実施例1の本体部として用いたテープ状のARINIX(登録商標、ニックス社製)と同様のものに、裏面全体に粘着剤層と離型紙とが設けられているものを用いた。そして、この比較用のテープを、ダンボール箱の底面にある隙間部分に忌避領域が形成されるように貼り付けた(図7の左の、中段及び下段参照)。
そして、上記2つのダンボール箱内に、それぞれ同じ量の、チャバネゴキブリの餌としてペットフードを配置させた。そして、これらの2つのダンボール箱を、チャバネゴキブリが、外部に出られないようにした合成樹脂製の箱の中に入れ、この合成樹脂製の箱内にチャバネゴキブリを20匹入れて放置し、3日後に、合成樹脂製の箱内と、ダンボール箱内の様子を観察した。
その結果、隙間に実施例のL字状のテープを設置したダンボール内にはチャバネゴキブリが入っておらず、ダンボール箱の外側では、隙間を設けた辺の周辺にはチャバネゴキブリが存在しなかった。これに対し、比較例のダンボール箱では、ダンボールの箱内にチャバネゴキブリが入り込み、テープを取付けていないコーナー部に固まって生息していた。さらに、ダンボール箱の外側の、隙間を設けた辺の周辺にもチャバネゴキブリが認められた。
(実施例2:コの字状で使用できるテープ例)
本体部として、ポリエチレン系樹脂に害虫の忌避成分としてエトフェンプロックスを含んだ、厚みが200μmで、幅が60mm、長さが20mである、巻き芯に巻き取られた状態のテープ状のARINIX(登録商標、ニックス社製)を用いた。そして、下記のようにして、図3(C)に示した構成となる本実施例のコの字状で使用できるテープを作製した。まず、上記帯状の本体部の一方の面側の、長さ方向の両縁部から等距離となる位置(テープの中央部、長さ方向の縁部から30mmの位置)に、1mm間隔で、切れ目が1mmの直線状のミシン目(折り目)を1本形成した。さらに、上記と同様の直線状のミシン目を、長さ方向の両縁部からそれぞれ20mmとなる位置にそれぞれ形成し、全部で3本のミシン目を形成した。
次に、上記のようにして3本の折り目を形成した本体部の一方の面に、10mm幅の両面テープ(DIC社製)を用いて、本体部の長さ方向の両縁部に沿って、2箇所に帯状の接着部(接着剤層)を形成した。具体的には、両面テープの一方の剥離紙を取り除きながら、両面テープの長さ方向の縁部が、本体部の長さ方向の縁部からそれぞれ1mm程度間隔を空けた位置になるようにして両面テープを取付けて、剥離紙付きの帯状の接着剤層を2箇所に形成した。この結果、図3(C)に示したように、本体部の中央に設けたミシン目(折り目)と、該折り目から本体部の長さ方向の縁部に向けてそれぞれ19mmの幅の部分には接着剤層が設けられておらず、また、この中央部の折り目から本体部の長さ方向の縁部に向けてそれぞれ10mmの幅の部分にミシン目を2箇所有する状態の本実施例の害虫の侵入防止及び忌避用テープを得た。
上記の状態のテープを下記のようにして巻き芯に巻き取って、図3(B)に示した状態のものを得た。具体的には、剥離紙付きの帯状の接着剤層2箇所のうちの一方の剥離紙を取り除きながら、巻き芯に巻き取りを行った。巻き取りの際に、本体部が、中央部の折り目の位置で本体部が2つに折り畳まれた状態とし、2箇所の接着剤層が互いに重なり、剥離紙を共有した状態で巻き取られるようにした。
図3に示した構造を有する本実施例のテープは、下記のような多様な使用形態に態様できるものになる。例えば、図4(B)、(C)に示したような凹部や凸部に、害虫の忌避用テープを設置する場合に、図3(A)に示したように、中央部の折り目を平らに伸ばし、その他の2箇所の折り目を、山折り又は谷折りにすることで、テープの形状を簡便に且つ確実にコの字状にすることができるので、作業者は、より迅速に且つ良好な状態にテープを設置することができる。また、3箇所にある折り目を、適宜に、山折り又は谷折り又は伸ばすことで、本実施例のテープの形状を、設置場所の形状に合致するものに簡便にすることが可能である(図4(A)〜(C)参照)。なお、上記した例では、各折り目がミシン目で形成されており、しかもその部分には粘着剤層が存在しないので、これらのミシン目のいずれの位置でも本体部を切り離すことも可能である。また、切り離し後のテープのいずれにも、固定手段である接着剤層が存在する状態になるので(図4(D)参照)、折り畳む方向に、切り離すことを加えることで、より多様な設置状況に応じた最適な形状にしての使用が可能なものになる。

Claims (6)

  1. 帯状の本体部の長さ方向に、少なくとも第1の領域と第2の領域を画するための直線状の折り目が設けられ、且つ、前記第1の領域と前記第2の領域とを被着体に固定するための接着部が、前記折り目及び該折り目の近傍には存在しない状態で設けられ、さらに、前記帯状の本体部が、忌避剤を、含有又は含浸又は塗布させた、紙、不織布又は合成樹脂で形成されていることを特徴とする害虫の侵入防止及び忌避用テープ。
  2. 前記接着部が、前記各領域の長さ方向にそれぞれ設けられた、連続又は不連続の帯状の粘着剤層である請求項1に記載の害虫の侵入防止及び忌避用テープ。
  3. 使用の際に前記折り目で折り曲げられた状態にされ、且つ、第1の領域と第2の領域における、各領域の長さ方向の縁部から前記折り目までの幅が、互いに同一或いは互いに異なる請求項1又は2に記載の害虫の侵入防止及び忌避用テープ。
  4. 前記直線状の折り目が2箇所以上に設けられており、使用の際に前記折り目の少なくとも2箇所で折り曲げた状態にされることで、前記第1の領域と前記第2の領域との間に第3の領域が形成できるように構成されている請求項1又は2に記載の害虫の侵入防止及び忌避用テープ。
  5. 前記折り目は、ミシン目加工、折線加工又はハーフカット加工によって形成されてなるものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の害虫の侵入防止及び忌避用テープ。
  6. 前記帯状の本体部が、忌避剤を、含有又は含浸又は塗布させた合成樹脂製フィルム或いはシートからなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の害虫の侵入防止及び忌避用テープ。
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