JP3225364U - 有害害虫防除粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】地面から住宅に侵入しようとする有害害虫を住宅の基礎部分に安価な部材を簡単に取り付けることにより侵入遮断できる積層粘着テープを提供する。【解決手段】住宅の基礎部分から壁部分への立ち上がり部分に有害害虫が壁へ移ろうとしても滑り落ちるように樹脂または金属テープ2で返しを設けるようにした。【選択図】図3
Description
本考案は住宅基礎部分に粘着させて取り付けることにより地面からの有害害虫の住宅内への侵入を容易に防止することの出来る積層粘着テープに関するものである。
従来から合成樹脂やアルミ箔でできた複合粘着樹脂テープは包装材料、工業材料、その他の用途に各種のものが開発されてきたがいずれも粘着樹脂面が薄くコンクリートやモルタルのように粗雑な凹凸のある表面に長期に安定して粘着させることは出来なかった。また粘着テープには粘着剤が全面に添着されておりテープの厚みは薄かった。
住宅周囲の地面にはムカデ、クモ、ゴキブリ、アリなどの多くの有害害虫が生存しており、それらの住宅内への侵入を防除するのには住宅周囲へ害虫忌避剤をまいたり特殊な形状の害虫返しを住宅基礎や壁の下部に取り付けたりされていた。
害虫忌避剤を住宅周囲にまくと人体やペットや植物への悪影響が避けられず又雨や風で消失してしまう問題があった。
また住宅基礎や壁の下部分に取り付ける特殊な形状の害虫返しも考案されているが高価で取り付けにも手間と時間を要するものであった。(たとえば特許文献1及び2)
本考案は地面から住宅に侵入しようとする有害害虫を人畜に有害な薬剤を使用することなく、また安価な部材を即時に容易に、長期に安定させて取り付けることにより侵入を遮断しようとするものである。
多くの場合、有害害虫は多足で地面から住宅基礎部分を這い上って浴室、寝室、台所の窓や雨戸の隙間、換気扇の取り付け穴などから侵入する。そこで住宅基礎部分から壁部分への立ち上がり部分に有害害虫が壁へ移ろうとしても滑り落ちるように粘着剤で長尺の樹脂か金属のテープを張り付けるようにした。
住宅基礎部分は多くの場合コンクリート、モルタルなどで構成されており、それが垂直に立っており、かつその表面は微小な凹凸のある粗雑状態なので接着剤で樹脂テープを張り付けるのは手間がかかり乾燥硬化するまで固定しなければならず容易ではない。そこで容易に即時に粘着させることの出来る粘着性樹脂を使用することを考案した。
粘着性樹脂としてはスチレン系、アクリル系、ブチルゴム系、塩ビ系樹脂に粘着剤を混ぜたものやシリコン系、ウレタン系またはアクリル系ゲル状樹脂などを使用することができるが住宅の基礎材料の表面は微小な凹凸を有する粗雑状態である。その垂直面に容易に付着させるにはアスカーC硬度計による硬度が10〜30、厚さが0.2〜1.0mmであることが望ましい。これらの中では耐熱性、耐候性の点でシリコン系が最も優れている。
粘着性樹脂は多孔性のウレタンフォームに浸透させても良いし、硬度を維持するために各種の充填剤、たとえば粉砕気泡緩衝材、ガラスバルーン、タルク、炭酸カルシュームなどを入れても良い。これらの中には例えば厚さ0.2mm以上の市販されている両面粘着テープを使用することもできる。
粘着の強さは厚さが約1mmのポリエステルテープを縦方向5cm、横方向10cmに切り取り横方向の片端に1cmの帯線状に粘着剤を添着し、通常のセメントブロックの表面に貼り付けて垂直に置き自然に落下しないような強度があればよい。
樹脂テープが硬質性樹脂である場合はある程度の自立性と幅がないと有害害虫が這い上がり超えて入ってくるので厚さが0.1〜1.0mm、幅が50〜100mmで長尺であることが必要である。その材料はポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが適している。これらの中では強度、平滑性や折り目の加工性などの点でポリエステル系が優れている。
樹脂テープが軟質性樹脂である場合は有害害虫が這い上がろうとしたときに足で軟質樹脂テープを掴むことができないように、又下に潜り込むようにするために厚さが0.01〜0.1mm、幅が50〜100mmで長尺であることが必要である。その材料はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデンなどが優れている。
金属テープがアルミ箔である場合には厚さが0.01〜0.1mm、幅が50〜100mmで長尺であることが必要である。その色は害虫の忌避効果のある金色や黄色に着色されたものが望ましい。
粘着性樹脂は樹脂または金属テープの全面に添着させると価格が高くなり作業性も悪くなるので樹脂または金属テープの片面の幅方向の表面の10〜50%の部分に帯状に、または点々と添着されているのが良い。
樹脂テープが硬質性樹脂テープの場合にはあらかじめ長尺方向に沿って折り目や折り線をつけておき、平坦に伸ばして住宅基礎部分に粘着させた時に形状記憶効果により複合樹脂テープの粘着剤の付いていないかまたは粘着剤の付いた部分が住宅基礎から10度以上の角度で立ち上がるのが良い。
この積層樹脂テープが硬質性樹脂からなる場合には厚さが0.5mm以下の薄いものは巻物にできるが、厚さが0.5mm以上の厚いものになると長さを1m〜4mの板状にカットしたものが良い。
粘着性樹脂は使用するまでの間は表面を保護しなければならない。そのために通常使用されている離型剤を硬質性樹脂の粘着性樹脂の反対面に塗布するか、厚さが0.1mm以下の薄い剥離紙で保護する。剥離紙の種類は粘着性樹脂から容易に剥離できるポリエチレン、ポリエステルなどを用いることができる。
この害虫除けテープは住宅の基礎に貼り付けて使用するが、基礎から立ち上がる壁に貼り付けても良いし又基礎がトタン板や木版でおおわれている場合は地面から30〜50cmの高さの位置に隙間の無いように貼り付けて使用する。
本考案による積層樹脂テープは安価にして容易に即時に住宅基礎部分取り付けられるもので地面から住宅に侵入しようとする有害害虫を人畜に有害な薬剤を使用することなく、長期間安定して有害害虫の侵入遮断ができるものである。
厚さ約0.01mmのアルミ箔を幅60mm、長さ100cmのテープ状に切り取り、その幅方向の片端にシリコン系粘着剤を厚さ約0.5〜1mm、幅約15mmになるように帯線状に塗布しその表面にシリコン離型剤を塗布したポリエチレンラップフィルムを被覆した。
実施例1
厚さ0.5mmのポリエステルフィルム(アクリサンデー株式会社)を幅50mm、長さ90cmのテープ状に切り取り、幅方向の中央の25mmの位置に軽く刃物で折り線を入れて、その片方の山側になる約15mmの部分に両面粘着テープ(Nitto株式会社、ニトムズ)を張り付けその表面にシリコン離型剤を塗布したポリエチレンラップフィルムを被覆した。
厚さ0.5mmのポリエステルフィルム(アクリサンデー株式会社)を幅50mm、長さ90cmのテープ状に切り取り、幅方向の中央の25mmの位置に軽く刃物で折り線を入れて、その片方の山側になる約15mmの部分に両面粘着テープ(Nitto株式会社、ニトムズ)を張り付けその表面にシリコン離型剤を塗布したポリエチレンラップフィルムを被覆した。
実施例2
厚さ約0.01mmの食品用アルミ箔を幅60mm、長さ100cmのテープ状に切り取り、その非光沢面の幅方向の片端にシリコン系粘着剤(セメダイン株式会社、BBX)を厚さ約0.5〜1mm、幅約10mmになるように帯線状に塗布しその表面にシリコン離型剤を塗布したポリエチレンラップフィルムを被覆した。
厚さ約0.01mmの食品用アルミ箔を幅60mm、長さ100cmのテープ状に切り取り、その非光沢面の幅方向の片端にシリコン系粘着剤(セメダイン株式会社、BBX)を厚さ約0.5〜1mm、幅約10mmになるように帯線状に塗布しその表面にシリコン離型剤を塗布したポリエチレンラップフィルムを被覆した。
この考案による積層粘着テープを使用すれば高価で取り付け工事の面倒な部材を使用することなく、安価にして容易に長期間安定して住宅への有害害虫の侵入を防止することができる。
1 粘着性樹脂
2 樹脂テープまたは金属テープ
3 離形フィルム
4 折り線
5 基礎コンクリート
6 モルタル壁
7 地面
2 樹脂テープまたは金属テープ
3 離形フィルム
4 折り線
5 基礎コンクリート
6 モルタル壁
7 地面
Claims (5)
- 粘着性樹脂と樹脂テープまたは金属テープからなる積層粘着テープで、粘着性樹脂は厚さが0.2〜1.0mmで、樹脂テープまたは金属テープは厚さが0.01〜1.0mm、幅が50〜100mmで長さが1m以上の長尺であり、粘着性樹脂が樹脂テープまたは金属テープの片面の幅の10〜50%の部分に添着されたことを特徴とする住宅基礎部分に貼り合わせる有害害虫除け積層粘着テープ。
- 樹脂テープが厚さ0.1〜1.0mmの硬質性樹脂で長尺方向には折り目が入っており住宅基礎部分に粘着させると硬質性樹脂テープの折り目が10度以上の角度で住宅基礎部分から離れることを特徴とする請求項1の積層粘着テープ。
- 金属テープが長尺の平板状で長さが1m〜4mあり、金属テープが長尺方向に粘着性樹脂と反対側に10度以上の角度で折れ曲がっていることを特徴とする請求項1の積層粘着テープ。
- 樹脂テープが厚さ0.01〜0.1mmの軟質性樹脂で長尺の巻物であることを特徴とする請求項2の積層粘着樹脂テープ。
- 金属テープが厚さ0.01〜0.1mmのアルミ箔で長尺の巻物であることを特徴とする請求項1の積層粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004876U JP3225364U (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | 有害害虫防除粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004876U JP3225364U (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | 有害害虫防除粘着テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3225364U true JP3225364U (ja) | 2020-02-27 |
Family
ID=69593894
Family Applications (1)
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JP2019004876U Active JP3225364U (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | 有害害虫防除粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3225364U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112602687A (zh) * | 2020-12-15 | 2021-04-06 | 北京诗瑶科技有限公司 | 一种消除室内爬虫的环保方法 |
-
2019
- 2019-12-05 JP JP2019004876U patent/JP3225364U/ja active Active
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