JP2007167009A - 害虫捕獲器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】害虫を捕獲する必要のある、例えば、ハウス・温室等において、作物別の害虫を選択的に捕獲可能で害虫の捕獲性能(捕獲性)及び使い勝手に優れるとともに、使用可能な有効期間が長く、使用範囲や期間に制限がなく、害虫を広範囲から呼び寄せてしまうこともなく、さらに、環境負荷の少ない害虫捕獲器を提供する。
【解決手段】害虫が侵入可能な容器1と、容器1の内部に侵入した害虫を捕捉可能な捕捉手段2とを備えた害虫捕獲器10において、容器1及び捕捉手段2を、その内表面の少なくとも一部に粘着層21を有する粘着シ−ト20が害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない複数の選択的害虫侵入用開口部12が配設された箱体又は筒体の構造となるように一体的に組立てることによって、形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、害虫(有害な昆虫)捕獲器に関する。さらに詳しくは、害虫(例えば、トマト、ナス、メロン等に被害を与えるミナミキイロコナジラミ、オンシツコナジラミ、シルバーリーフコナジラミ等)を捕獲する必要のある、例えば、ハウス・温室等において、作物別の害虫を選択的に捕獲可能で害虫の捕獲性能(捕獲性)及び使い勝手に優れるとともに、使用可能な有効期間が長く、使用範囲や期間に制限がなく、害虫を広範囲から呼び寄せてしまうこともなく、さらに、環境負荷の少ない害虫捕獲器に関する。
ハウス・温室等における害虫防除には、農薬や殺虫剤の使用が不可欠であるが、環境対策や市場からの要請によって、農薬や殺虫剤の使用を減らした所謂減農薬栽培が研究されている。一方、生物を害虫駆除に利用した所謂生物農薬の使用が普及し始めているが、コスト高にならざるを得ないことと、生態系の保全等の使用環境の慎重な検討が必要であることから、普及の拡大にはまだ時間を要するのが現状である。
また、従来からある黄色や青色に着色された粘着シ−ト用いてハウス・温室内で害虫を捕獲することが行われているが、使用時の天候、着色における色相のバラツキ、設置場所等に影響されて、害虫の捕獲性が左右され、その性能上必ずしも満足すべきものとはなっていない。この場合、粘着シ−トの粘着層が露出しているため、直接植物や作業者の皮膚に付着して、作業性が悪いとともに、長期に使用していると、植物の成長で、植物の葉や幹に粘着シ−トが付着して、捕虫効果が低減してしまうという不具合があった。このような不都合に起因して、捕獲性を高めるために粘着シ−トの面積を拡大することには制約があった。また、箱に粘着シ−トを収納する方法があるが、箱に粘着シ−トを挿入する際、粘着シ−トの粘着剤が箱に付着し易く作業性が悪かった。また、益虫である受粉用のマルハナバチをハウス・温室内等に放した場合、マルハナバチも黄色の粘着シ−トに誘引されて捕獲されてしまうため、粘着シ−トの吊下げる期間に制約を受けていた。
また、紫外線付捕虫器も使用されているが、設置場所に制約があることや広範囲から害虫を呼び寄せてしまう等の問題があり、その性能上必ずしも満足すべきものとはなっていない。また、一部に、モニタリング用としてフェロモン剤が使用されているが、フェロモン剤は、法律上農薬扱いのため、その使用には制約があり、ハウス・温室等における害虫防除には必ずしも適したものではないという不都合があった。さらに、内部に粘着シートを挿入した害虫捕獲器も提案されている(特許文献1参照)。
特開昭57−202236号公報
しかし、特許文献1に記載された害虫捕獲器の場合、内部に粘着シートを挿入して使用するので、捕獲器の側壁に粘着シートが貼り付き易く、粘着シートの大きさも制約され、また、開口部が小孔なため害虫の侵入が妨げられ、さらに、小孔と粘着シートとの間隔が開きすぎているために粘着面にトラップし難いという問題があった。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、害虫を捕獲する必要のある、例えば、ハウス・温室等において、作物別の害虫を選択的に捕獲可能で害虫の捕獲性能(捕獲性)及び使い勝手に優れるとともに、使用可能な有効期間が長く、使用範囲や期間に制限がなく、害虫を広範囲から呼び寄せてしまうこともなく、さらに、環境負荷の少ない害虫捕獲器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によれば、以下の害虫捕獲器が提供される。
[1]害虫が侵入可能な容器と、前記容器の内部に侵入した前記害虫を捕捉可能な捕捉手段とを備えた害虫捕獲器であって、前記容器及び前記捕捉手段が、その内表面の少なくとも一部に粘着層を有する粘着シ−トが前記害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない複数の選択的害虫侵入用開口部が配設された箱体又は筒体の構造となるように一体的に組立てられることによって、形成されてなることを特徴とする害虫捕獲器。
[2]前記容器及び前記捕捉手段を構成する粘着シ−トが、耐水性紙、合成紙、生分解性樹脂、汎用樹脂又は金属からなる基体と、前記基体の内表面上の少なくとも一部に配設された粘着層とを有する前記[1]に記載の害虫捕獲器。
[3]前記捕捉手段の形状が、前記容器の内部空間の長手方向の中央部を縦断する、山折りされて形成された2枚の板状である前記[1]又は[2]に記載の害虫捕獲器。
[4]前記容器の内部に配設された前記害虫に固有の誘引剤によって前記容器の内部に前記害虫を誘引可能な誘引手段をさらに備え、前記誘引手段が、前記捕捉手段の山折隙間に配設された前記[1]〜[3]のいずれかに記載の害虫捕獲器。
[5]前記粘着シートの内表面及び外表面が、前記害虫に固有の誘引色である黄色、青色又は桃色に着色されてなる前記[1]〜[4]のいずれかに記載の害虫捕獲器。
[6]前記容器に配設された複数の前記選択的害虫侵入開口部が、大き目の開口窓部に、前記害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない大きさの開口を有する防虫ネットを配設して構成されたものである前記[1]〜[5]のいずれかに記載の害虫捕獲器。
[7]前記容器が、吊り下げて設置することが可能な懸架手段を有してなる前記[1]〜[6]のいずれかに記載の害虫捕獲器。
[8]前記容器が、前記前記捕捉手段との一体的な組立用の位置決め手段を有する前記[1]〜[7]のいずれかに記載の害虫捕獲器。
[9]害虫が侵入可能な容器と、前記容器の内部に侵入した前記害虫を捕捉可能な捕捉手段とを備えた害虫捕獲器を製造する方法であって、その内表面の少なくとも一部に粘着層を有する粘着シ−トを、一体的に組立てられることによって前記害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない複数の選択的害虫侵入用開口部が配設された箱体又は筒体の構造となる形状に打ち抜きして、展開体を形成し、形成された前記展開体を一体的に組立てることを特徴とする害虫捕獲器の製造方法。
本発明によって、害虫を捕獲する必要のある、例えば、ハウス・温室等において、作物別の害虫を選択的に捕獲可能で害虫の捕獲性能(捕獲性)及び使い勝手に優れるとともに、使用可能な有効期間が長く、使用範囲や期間に制限がなく、害虫を広範囲から呼び寄せてしまうこともなく、さらに、環境負荷の少ない害虫捕獲器が提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1は、本発明の害虫捕獲器の一の実施の形態を示す斜視図であり、図2は、図1の害虫捕獲器を一体的に組立てる前の展開体の一例を示す平面図である。図3は、図1の害虫捕獲器を一体的に組立てる前の展開体の他の例を示す平面図である。図4は、図1の害虫捕獲器の断面図である。
図1〜図4に示すように、害虫捕獲器10は、害虫が侵入可能な容器1と、容器1の内部に侵入した害虫を捕捉可能な捕捉手段2とを備えた害虫捕獲器10であって、容器1及び捕捉手段2が、その内表面の少なくとも一部に粘着層21を有する粘着シ−ト20が害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない複数の選択的害虫侵入用開口部12が配設された箱体又は筒体の構造となるように一体的に組立てられることによって、形成されてなることを特徴とするものである。
このような害虫捕獲器10は、その内表面の少なくとも一部に粘着層21を有する粘着シ−ト20を、一体的に組立てられることによって害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない複数の選択的害虫侵入用開口部12が配設された箱体又は筒体の構造となる形状に型抜きして、展開体3、4(図5、6参照)を形成し、形成された展開体3、4を一体的に組立てることによって製造することができる。
この場合、剥離紙22付粘着シ−ト20を、粘着層21、結合部11(結合部の差込孔11a、結合部のフラップ11b)、選択的害虫侵入用開口部12を備えるように型抜きした後、剥離紙22を剥離して粘着層21を露出させた後、谷折り線15及び山折り線16で折り曲げて、捕捉手段2の形状が、容器1の内部空間の長手方向の中央部を縦断する、山折りされて形成された2枚の板状となるように、害虫捕獲器10の形状に成形することが好ましい。
図5に示すように、容器1が、捕捉手段2との一体的な組立用の位置決め手段(ストッパー)13を有するように構成することが円滑な組み立て及び安定した形状保持を可能とすることから好ましい。
容器1の大きさや形状は、捕獲する害虫の大きさや設置する場所に応じて適宜決定することができる。例えば、容器1の大きさとしては、捕獲する害虫が、ミナミキイロコナジラミ、オンシツコナジラミ、シルバーリーフコナジラミ、マメハモグリバエ等の場合、(8〜10)cm×(8〜10)cm×(20〜35)cmの大きさのものを挙げることができる。容器1の形状としては、断面形状が四角形、多角形、円形、レーストラック形、楕円形等の箱体又はピローケース体を挙げることができる。縦長であっても横長であってもよい。
容器1及び捕捉手段2を構成する粘着シ−ト20は、耐水性紙、合成紙、生分解性樹脂、汎用樹脂又は金属からなる基体(図示せず)と、基体の内表面上の両面又は片面の少なくとも一部に配設された粘着層とを有するものであることが好ましい。具体的には、基体として、上質紙及びポリエチレンを貼り合わせて積層させたもの等の耐水性紙、合成紙、ポリ乳酸等の生分解性樹脂、ポリプロピレン等の汎用樹脂又はアルミニウム、鉄等の金属からなる金属板(アルミニウム板、鋼板)等から構成されたものを挙げることができる。中でも、廃棄処理が容易であること、水周りの場所や屋外で長期間使用することができること等から、耐水性紙から構成されたものが好ましい。また、生分解性樹脂から構成されたものを用いれば、ハウス・温室等で誤って土壌中に混入させる事態になっても環境に悪影響を与えることがない。
粘着層21としては、例えば、アクリル樹脂等の合成樹脂系、ポリブテン等の合成ゴム系等の粘着剤から構成されてなるものを挙げることができる。中でも、ポリブテン等の合成ゴム系から構成されてなるものが好ましい。粘着層21を配設する方法としては、例えば、キャレンダー塗工する方法を挙げることができる。粘着層21の厚さとしては、捕獲する害虫の種類にもよるが、例えば、0.05〜0.1mmとすることが好ましい。このように構成することによって、粘着層21が、直接植物や作業者の皮膚に付着することが防止されて、作業性、使い勝手及び捕獲性を向上させることができるとともに、半密封状態で容器1内に保持さるため使用可能な有効期間を長く保持することができる。
容器1の内部に配設された害虫に固有の誘引剤によって容器1の内部に害虫を誘引可能な誘引手段(図示せず)をさらに備えたものであることが捕獲性の向上のために好ましい。このような誘引手段は、例えば、捕捉手段2の山折隙間に配設されることが、誘引手段の効果を十全に発揮させることが可能であるとともに、誘引手段の確実な保持を可能とすることから好ましい。この場合、誘引手段にひも状体を取り付けておき、このひも状体の端を捕捉手段2の山折隙間の端部から食み出させておくことによって、効力の低減した誘引手段の取り外し、交換を容易化することもできる。
誘引手段を構成する誘引剤は、所定の植物から抽出された害虫誘引性のエキスに、糖類を混合して醗酵させたものからなることが好ましい。例えば、トマト、ナス、メロン等の野菜、果物に被害を与えるミナミキイロコナジラミ、オンシツコナジラミ、シルバーリーフコナジラミ等のコナジラミ類用として、キューリ、トマト、穀物類等の醗酵物、アザミウム類用としてバラ等の花木類の醗酵物、ミカンキイロアザミウム類用としてイチゴの醗酵物等を挙げることができる。また、殺虫成分等を配合しておいてもよい。誘引剤は、容器1の内部空間に貯蔵されて充満し、揮散ガスとして選択的害虫侵入用開口部12から徐々に拡散される。このように構成することによって、環境負荷の少ないものとすることができる。このような誘引剤としては、例えば、特開2003−306401公報に記載された害虫防除補助液を好適例として挙げることができる。
粘着シート20(害虫捕獲器10)の内表面及び外表面は、害虫に固有の誘引色である黄色、青色又は桃色に着色されてなることが、捕獲性の向上のために好ましい。この場合、捕捉手段2(粘着シート20)の表面も同一色に着色されてなることがさらに好ましい。具体的には、黄色、青色又は桃色の誘引色は、マンセル表色値を用いた反射色で、黄色は色相:4Y、明度:7、彩度:14、また、青色は色相:3.0PB、明度:5.4、彩度:10.6、桃色は、色相:5RP、明度:6、彩度:12の範囲のものであることが特に好ましい。このように構成することによって、捕獲性を向上させることができる(誘引剤を併用すると、それとの相乗効果によって、さらに捕獲性を向上させることができる)。また、使用範囲や期間に制限されることなく、使用可能な有効期間を長く保持することができる。
着色方法としては特に制限はないが、例えば、印刷、塗料の塗布、着色素材や着色粘着シ−トの貼付等を挙げることができる。これらの誘引機能によって引き寄せられた害虫は、容器1の内部に、複数の選択的害虫侵入用開口部12を経由して侵入し、容器1の内部側に配設された捕捉手段2(粘着シート20)に捕捉されることになる。
図6に示すように、容器1に配設された複数の選択的害虫侵入開口部12が、大き目の開口窓部に、害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない大きさの開口を有する防虫ネット5を配設して構成されたものであることが、害虫を選択的に捕獲することが可能で害虫の捕獲性能(捕獲性)を向上させることが可能である。また、比較的に大きな受粉用のマルハナバチを捕獲することも防止することができる。この場合、防虫ネット16の材質としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が好ましい。また、透明、白色、黄色又は青色に着色されたものであって、ネットの目合が4〜5mm角以内(益虫がマルハナバチ等のハチ類の場合には4mm角以内)が好ましい。このように構成することによって、害虫(例えば、シルバーリーフコナジラミ)のみを内部に侵入させて益虫(例えば、マルハナバチ)を侵入させないようにすることができる。大き目の開口窓部12は、容器1の側壁の各面に1〜3箇所程度配設することが好ましい。また、選択的害虫侵入開口部12は、容器1の側壁の各面に開口窓部を形成した状態で、防虫ネット5の袋を容器1の全体に被せることによって配設してもよい。
また、容器1が、吊り下げて設置することが可能な懸架手段6を有するように構成することが、害虫捕獲器10の使い勝手を向上させる上で好ましい。具体的には、容器1に形成された、外部の紐、ビニタイ等を挿通させることによって容器1を吊り下げるための孔部、外部の支柱を挿通させることによって容器1を懸架するための孔が開いたフラップ等を挙げることができる。懸架用の孔部を形成する代わりに、両面テープ(図示せず)を用いて懸架するようにしてもよい。この場合、両面テープは伸縮性を有するものであることが好ましい。また、防虫ネット16の一部に吊り下げ紐等を接続して吊り下げてもよい。なお、上述の外部の支柱としては、容器を貫通するとともに、地面に突き刺し可能なL字型の棒状体を挙げることができる。
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例は、粘着シ−トのみで害虫捕獲器を作製した場合の例を示したものである。355g/m2のミルクカ−トン紙の両面を誘引色の黄色に着色したものを粘着シ−トの基材とした。この基材にポリブデンを主成分として、エラストマ、脂肪族環式飽和炭化水素を添加した捕虫用粘着剤を70μm塗布し、粘着面に剥離紙をラミネ−トして粘着シ−トを作製した。この粘着シ−トを縦350mm×横340mmの平板にして、所定の害虫捕獲器の型に打抜いた。粘着面になる部位は打抜いた粘着板の横幅の中央を山折りに折り曲げ、さらに、中央の折込線から100mm離れた所をステ−ブルで固定し、そこから左右に谷折りに折り曲げ、さらに、30mm伸ばした位置から90°に谷折りに曲げて、粘着面になる左右の100mm幅の剥離紙をはがし、粘着面になる部位が真中に来るように、谷折り部分の先端同士を差込部で結合して害虫捕獲器に成形した。
(実施例2)
本実施例は、一部に粘着剤が塗布されている粘着シ−トで害虫捕獲器を作製したものである。355g/m2のミルクカ−トン紙の両面を誘引色の黄色に着色したものを粘着シ−トの基材とした。この基材340mm幅の中央に、ポリブデンを主成分として、エラストマ、脂肪族環式飽和炭化水素を添加した捕虫用粘着剤を糊厚70μm、糊幅200mmの筋目塗工し、粘着面に剥離紙をラミネ−トして粘着シ−トを作製した。この粘着シ−トを縦350mm×横340mmの平板にして、所定の害虫捕獲器の型に打抜いた。粘着面になる部位は打抜いた粘着板の横幅の中央を山折りに折り曲げ、さらに、中央の折込線から100mmずれた所をステイブルで固定し、そこから左右に谷折りに折り曲げ、さらに、30mm伸ばした位置から90°に谷折りに曲げて、粘着面の剥離紙を剥離し、粘着面になる部位が真中に来るように、谷折り部分の先端同士を差込部で結合して害虫捕獲器に成形した。
実施例1及び実施例2で作製した害虫捕獲器を千葉県我孫子市のトマト栽培ハウスにおいて、設置距離を50cmして各5個を1ヶ月間放置した。結果を表1に示す。なお、比較として、粘着シ−トの板状のものと、市販の黄色粘着シ−トを使用した。
Figure 2007167009
表1において、作業性に関し、◎は非常に簡易な場合、○はやや簡易な場合、△は一部に不具合がある場合をそれぞれ示す。
本発明の害虫捕獲器は、害虫の発生を防止する必要のある、各種産業分野、例えば、ハウス・温室等で有効に用いられる。
本発明の害虫捕獲器の一の実施の形態を示す斜視図である。 図1の害虫捕獲器を一体的に組立てる前の展開体の一例を示す平面図である。 図1の害虫捕獲器を一体的に組立てる前の展開体の他の例を示す平面図である。 図1の害虫捕獲器の断面図である。 本発明の害虫捕獲器の他の実施の形態を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1 :容器
2 :捕捉手段
3 :展開体
4 :展開体
5 :防虫ネット
6 :懸架手段
10 :害虫捕獲器
11 :結合部
11a:結合部の差込孔
11b:結合部のフラップ
12 :選択的害虫侵入用開口部
13 :位置決め手段(ストッパー)
14 :谷折り線
15 :山折り線
20 :粘着シ−ト
21 :粘着層(粘着面)
22 :剥離紙

Claims (9)

  1. 害虫が侵入可能な容器と、前記容器の内部に侵入した前記害虫を捕捉可能な捕捉手段とを備えた害虫捕獲器であって、
    前記容器及び前記捕捉手段が、その内表面の少なくとも一部に粘着層を有する粘着シ−トが前記害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない複数の選択的害虫侵入用開口部が配設された箱体又は筒体の構造となるように一体的に組立てられることによって、形成されてなることを特徴とする害虫捕獲器。
  2. 前記容器及び前記捕捉手段を構成する粘着シ−トが、耐水性紙、合成紙、生分解性樹脂、汎用樹脂又は金属からなる基体と、前記基体の内表面上の少なくとも一部に配設された粘着層とを有する請求項1に記載の害虫捕獲器。
  3. 前記捕捉手段の形状が、前記容器の内部空間の長手方向の中央部を縦断する、山折りされて形成された2枚の板状である請求項1又は2に記載の害虫捕獲器。
  4. 前記容器の内部に配設された前記害虫に固有の誘引剤によって前記容器の内部に前記害虫を誘引可能な誘引手段をさらに備え、前記誘引手段が、前記捕捉手段の山折隙間に配設された請求項1〜3のいずれかに記載の害虫捕獲器。
  5. 前記粘着シートの内表面及び外表面が、前記害虫に固有の誘引色である黄色、青色又は桃色に着色されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の害虫捕獲器。
  6. 前記容器に配設された複数の前記選択的害虫侵入開口部が、大き目の開口窓部に、前記害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない大きさの開口を有する防虫ネットを配設して構成されたものである請求項1〜5のいずれかに記載の害虫捕獲器。
  7. 前記容器が、吊り下げて設置することが可能な懸架手段を有してなる請求項1〜6のいずれかに記載の害虫捕獲器。
  8. 前記容器が、前記前記捕捉手段との一体的な組立用の位置決め手段を有する請求項1〜7のいずれかに記載の害虫捕獲器。
  9. 害虫が侵入可能な容器と、前記容器の内部に侵入した前記害虫を捕捉可能な捕捉手段とを備えた害虫捕獲器を製造する方法であって、
    その内表面の少なくとも一部に粘着層を有する粘着シ−トを、一体的に組立てられることによって前記害虫のみを内部に侵入させて益虫を侵入させない複数の選択的害虫侵入用開口部が配設された箱体又は筒体の構造となる形状に打ち抜きして、展開体を形成し、
    形成された前記展開体を一体的に組立てることを特徴とする害虫捕獲器の製造方法。
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